JP7132750B2 - 排ガスの洗浄冷却方法及び排ガスの洗浄冷却設備 - Google Patents
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Description
ことを特徴とする。
以下、本発明に係る排ガスの洗浄冷却方法及び排ガスの洗浄冷却設備について、好ましい一実施形態に基づいて詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る洗浄冷却設備の概略構成について説明する。図1は本実施形態に係る洗浄冷却設備の概略構成を示す説明図である。図示されるとおり、洗浄冷却設備1は、自溶炉や転炉等の製錬炉での硫化鉱の燃焼により排出されたSO2ガスを含む排ガス(以下、「SO2ガス」という。)を、洗浄冷却塔において洗浄冷却する設備である。洗浄冷却塔は、予冷塔2、洗浄塔3及び冷却塔4を備えて構成され、予冷塔2、洗浄塔3及び冷却塔4にはそれぞれ冷却水を噴射するスプレー装置200、300、400の噴射ノズルが設けられている。そして、スプレー装置200、300、400の噴射ノズルから洗浄冷却水(循環酸)を噴射してSO2ガスを冷却すると共に不純物を洗浄除去する。製錬炉から排出されたSO2ガスは、予冷塔2、洗浄塔3、冷却塔4の順に通過し、その間に、冷却、洗浄されて、硫酸製造工場(図示しない)へ送られる。この洗浄冷却設備1を通過することによりSO2ガスの温度は300℃から40℃へ低下する。
次に、予冷塔の構成について説明する。図2は、予冷塔の構成を示す縦断面図である。図示されるとおり予冷塔2は、円筒状の胴部2Aと、胴部2Aの上側に設けられたスカート状の排ガス入口部2Bと、胴部2Aの下部から横方向に向かって延在した円筒状の排ガス出口部2Cとを備えている。予冷塔2の胴部2Aの最上段には、8本のスプレー装置200(8本の噴射ノズル20-3)が設けられ、胴部2Aの次の段には、さらに8本のスプレー装置200(8本の噴射ノズル20-4)が設けられ、胴部2Aの次の段には、さらに8本のスプレー装置200(8本の噴射ノズル20-5)が設けられ、胴部2Aの最下段には2本のスプレー装置200(2本の噴射ノズル20-8)が設けられている。また、胴部2Aの噴射ノズル20-3が設けられた段と噴射ノズル20-4が設けられた段との間には、1本の緊急用スプレー装置200(1本の噴射ノズル20-6)が設けられている。
次に、予冷塔2の噴射ノズル20-3について説明する。図3は、予冷塔2の噴射ノズル20-3の配置関係を示す横断面図である。図示されるとおり、8本の噴射ノズル20-3は、予冷塔2の内壁の円周方向にかけて等間隔で設けられている。これら8本の噴射ノズル20-3は、予冷塔2の胴部2Aの内壁の円周方向に沿って洗浄冷却水(循環酸)を噴射して内壁面全体に均一な水層による濡れ壁を形成する。濡れ壁用の噴射ノズル20-3の設計流量は例えば75L/min、濡れ壁用の噴射ノズル20-3の設計噴射角度は水平方向に45°、垂直方向に10°である。また、濡れ壁の厚さtは1~5mmである。
次に、予冷塔2の噴射ノズル20-4について説明する。図4は、予冷塔2の噴射ノズル20-4の配置関係を示す横断面図である。図示されるとおり、8本の噴射ノズル20-4は、予冷塔2の内壁の円周方向にかけて等間隔で設けられた冷却用の噴射ノズルである。これら冷却用の噴射ノズル20-4の設計流量は例えば210L/min、設計噴射角度は水平方向に90°、垂直方向に45°である。
次に、予冷塔2の噴射ノズル20-5について説明する。図5は、予冷塔2の噴射ノズル20-5の配置関係を示す横断面図である。図示されるとおり、8本の噴射ノズル20-5、は予冷塔2の内壁の円周方向にかけて等間隔で設けられた冷却用の噴射ノズルである。これら冷却用の噴射ノズル20-5の設計流量は例えば210L/min、設計噴射角度は90°(フルコーン)である。
次に、予冷塔2の噴射ノズル20-8について説明する。図6は、予冷塔2の噴射ノズル20-8の配置関係を示す横断面図である。図示されるとおり、2本の噴射ノズル20-8は、予冷塔2の内壁に対向して設けられた冷却用の噴射ノズルである。これら冷却用の噴射ノズル20-8の設計流量は例えば210L/min、設計噴射角度は120°(フルコーン)である。
次に、予冷塔2の噴射ノズル20-3のメンテナンスについて説明する。本実施形態では、予冷塔2の8本の噴射ノズル20-3の流量は、各配管に設けられた流量計SA、SB(後述)によって個別に監視される。少なくとも1本の噴射ノズル20-3の流量が元の値として例えば75L/minから低下して閾値例えば60L/min(水平角度42°)を下回った場合には警報が発報され、これを契機として管理者は該当する噴射ノズル(又はこれを搭載したスプレー装置の全体)のメンテナンスを実施する。
次に、予冷塔2の噴射ノズル20-4、5、8のメンテナンスについて説明する。本実施形態では、予冷塔2の噴射ノズル20-4、20-5、20-8の流量は、各配管に設けられた流量計SC、SD、SE、SF、SG(後述)によって個別又は包括的に監視される。噴射ノズル20-4、20-5、20-8の少なくとも1本の流量が元の値例えば210L/minから低下して閾値例えば190L/min(元の流量の1割減)を下回った場合には警報が発報され、これを契機として管理者は該当する噴射ノズル(又はこれを搭載したスプレー装置の全体)のメンテナンスを実施する。
次に、洗浄塔の構成について説明する。図7は、洗浄塔の構成を示す縦断面図である。図示されるとおり洗浄塔3は、円筒状の胴部3Aと、胴部3Aの上側に設けられたドーム状の排ガス出口部3Bと、胴部31の下部から横方向に向かって延在した円筒状の排ガス入口部3Cとを備えている。洗浄塔3の胴部3Aの最上段には、8本のスプレー装置300(8本の噴射ノズル30-3)が設けられ、胴部3Aの最下段には、さらに8本のスプレー装置300(8本の噴射ノズル30-4)が設けられている。また、洗浄塔3の排ガス出口部3Bには、1本の緊急用のスプレー装置300(1本の噴射ノズル30-10)が設けられている。
次に、洗浄塔の噴射ノズル30-3について説明する。図8は、洗浄塔の噴射ノズル30-3の配置関係を示す横断面図である。図示されるとおり、8本の噴射ノズル30-3は、洗浄塔3の内壁の円周方向にかけて等間隔で設けられた冷却用の噴射ノズルである。これら8本の冷却用の噴射ノズル30-3の設計流量は例えば210L/min、噴射ノズル30-3の設計噴射角度は90°(フルコーン)である。
次に、洗浄塔の噴射ノズル30-4について説明する。図9は、洗浄塔の噴射ノズル30-4の配置関係を示す横断面図である。図示されるとおり、8本の噴射ノズル30-4は、洗浄塔3の内壁の円周方向にかけて等間隔で設けられた冷却用の噴射ノズルである。これら8本の冷却用の噴射ノズル30-4の設計流量は例えば210L/min、設計噴射角度は90°(フルコーン)である。
次に、洗浄塔の噴射ノズル30-3、4のメンテナンスについて説明する。本実施形態では、洗浄塔3の16本の噴射ノズル30-3、30-4の流量は、母管に設けられた1つの流量計SH(後述)によって包括的に監視される。監視される流量が元の値例えば3.4m3/min(210L/min×16本)から低下して閾値例えば3.0m3/min(190L/min×16本、元の流量の1割減)を下回った場合には警報が発報され、これを契機として管理者は16本の噴射ノズル30-3、30-4(又はこれらを搭載したスプレー装置の全体)のメンテナンスを実施する。
次に、冷却塔の構成について説明する。図10は、冷却塔の構成を示す縦断面図である。図示されるとおり冷却塔4は、円筒状の胴部4Aと、胴部4Aの上側に設けられたドーム状の排ガス出口部4Bと、胴部4Aの下部から横方向に向かって延在した円筒状の排ガス入口部4Cとを備えている。冷却塔4の排ガス出口部4Bの最上段には、6本の冷却用スプレー400(噴射ノズル40-3)が設けられ、次の段には、14本の冷却用スプレー装置400(噴射ノズル40-4)が設けられている。
次に、冷却塔4の噴射ノズル40-3、4について説明する。図11は、冷却塔4の噴射ノズル40-3、4の配置関係を示す横断面図である。図示されるとおり、6本の噴射ノズル40-3は、冷却塔4の内壁(ドーム状)の中央近傍の第一の円上に等間隔で設けられた冷却用の噴射ノズルであり、14本の噴射ノズル40-4は第一の円の外側の第二の円上に等間隔で設けられた冷却用の噴射ノズルである。これら20本の冷却用の噴射ノズル40-3、40-4は、プレートクーラ44で冷却された洗浄冷却水(循環酸)を冷却塔4へ噴射する。これら20本の冷却用の噴射ノズル40-3、40-4の設計流量は例えば450L/min、設計噴射角度は90°(フルコーン)である。
次に、冷却塔の噴射ノズル40-3、4のメンテナンスについて説明する。本実施形態では、冷却塔4の噴射ノズル40-3、40-4の流量は、各配管又は母管に設けられた5つの流量計SI(後述)によって個別又は包括的に監視される。監視される流量が元の値例えば9.0m3/min(450L/min×20本)から低下して閾値例えば8.1m3/min(400L/min×20本、元の流量の1割減)を下回った場合には警報が発報され、これを契機として管理者は噴射ノズル40-3、40-4(又はこれらを搭載したスプレー装置の全体)のメンテナンスを実施する。
なお、本実施形態において警報を発報するか否かを判定するための閾値は、各部の設計値に依存して決まるものであるから、上述した数値はあくまでも一例に過ぎない。
次に、図3に基づきスプレー装置200の構成について説明する。但し、以下の説明は、他のスプレー装置300、400についても同様に当てはまるものとする。図3に示されるスプレー装置200は、予冷塔2の壁面を貫通するノズル装着孔20と、ノズル装着孔20に装着される噴射ノズル20-3と、洗浄冷却水(循環酸)を所定の圧力及び流量で噴射ノズル20-3へ供給する流量調整弁及び連通管111を備える。ノズル装着孔20の角度は、噴射ノズル20-3が機能を発揮できるような所定の角度に設定されている。例えば、ノズル装着孔20の角度により、噴射ノズル20-3の中心線(噴射方向)は、予冷塔2の中心線O1に正対する姿勢から角度α=45°だけ横向きに傾斜しており、これによって濡れ壁を形成するという機能を発揮することができる。なお、噴射ノズル20-3の中心線(噴射方向)は、水平から所定角度だけ下向きに傾斜させてもよい。このようなノズル装着孔20に対して噴射ノズル20-3を着脱可能にしておけば、噴射ノズル20-3(又はこれを搭載したスプレー装置の全体)のメンテナンスが容易になる。また、噴射ノズル20-3は、樹脂で作製することが可能であり、これによってコスト削減を図ることができる。また、樹脂としては、PTFE、PP、塩化ビニール、フッ素樹脂、FRP(繊維強化プラスチック)等を用いることができる。なお、ここでは予冷塔2の噴射ノズル20-3の噴射方向について説明したが、予冷塔2の他の噴射ノズル20-4、20-5、20-8、洗浄塔3の噴射ノズル30-3、30-4,冷却塔4の噴射ノズル40-3、40-4の各々の噴射方向は、各噴射ノズルの機能に応じて適切に設定されるものとする。
次に、流量計の設置先について説明する。図12は、噴射ノズルへ冷却水を供給する配管及び流量計の設置先の配管図である。図示されるとおり本実施形態の排ガスの洗浄冷却設備1は、製錬炉から排出されたSO2ガスを洗浄冷却塔の予冷塔2へ導入し、予冷塔2、洗浄塔3及び冷却塔4内にスプレー装置200、300、400の噴射ノズル20-3、20-4、・・・、40-4で洗浄冷却水(循環酸)を噴射してSO2ガスを冷却すると共に不純物を洗浄除去する。本実施形態では、噴射ノズル20-3、・・・、40-4へ洗浄冷却水(循環酸)を供給するための洗浄冷却水配管(配管、又はこれらを束ねる母管)の何れかに流量計SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SH、SIを設けることにより、噴射ノズル20-3、・・・、40-4から噴射される洗浄冷却水(循環酸)の流量の変化を計測して、予冷塔2、洗浄塔3及び冷却塔4の洗浄冷却の状態を監視する。
次に、流量計の仕様について説明する。表1は、流量計SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SH、SIの各々の仕様を説明する表である。表1においては、流量計の個数、取り付け先となった配管の材質、口径、流れ方向、測定方式、設計流量を流量計ごとに示している。
次に、伝搬時間差式流量計の原理について説明する。図13は、伝搬時間差式流量計の原理を説明する説明図である。図示されたとおり伝搬時間差式流量計500は、センサヘッドを内側にした姿勢で配管の外周へ固定される。伝搬時間差式流量計500には、配管内部に向けて上り超音波を発振する発振部500Aと、配管内の媒質(循環酸)を通過した後に配管の内壁で反射した上り超音波を受信する受信部500Bと、配管内部に向けて下り超音波を発振する発振部500Cと、配管内の媒質(循環酸)を通過した後に配管の内壁で反射した下り超音波を受信する受信部500Dと、発振部500Aが上り超音波を発振するタイミング及び発振部500Cが下り超音波を発振するタイミングを制御する不図示の制御部と、受信部500Bが上り超音波を受信したタイミングと受信部500Dが下り超音波を受信したタイミングとのずれ(伝搬時間差)を反映した信号を出力する不図示の出力部とが備えられる。
次に、ドップラー式流量計の原理について説明する。図14は、ドップラー式流量計の原理を説明する説明図である。図示されたとおりドップラー式流量計600は、センサヘッドを内側にした姿勢で配管(母管)の外周へ固定される。ドップラー式流量計600には、配管内部に向けて所定周波数の超音波を出射する発振部600Aと、配管内の粒子(気泡など)で反射した当該超音波を受信する受信部600Bと、受信部600Bの発振周波数と受信部600Bの受信周波数との差(周波数差)を反映した信号を出力する出力部とが備えられる。媒質(洗浄冷却水)の流量が大きいとき、すなわち媒質の速度Vが高いときほど、周波数差も大きくなる。
以上説明したとおり、本実施形態に係る排ガスの洗浄冷却方法及び洗浄冷却設備によれば、噴射ノズル20-3、・・・、40-4(これらの噴射ノズルには予冷塔2の噴射ノズル20-3、20-4、20-5、20-8、洗浄塔3の噴射ノズル30-3、30-4、冷却塔4の噴射ノズル40-3、40-4が含まれる。)へ洗浄冷却水(循環酸)を供給するための洗浄冷却水配管(循環酸配管)の各部に流量計SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SH、SIを設けることにより、噴射ノズル20-3、・・・、40-4から噴射される洗浄冷却水(循環酸)の流量の変化を間接的に計測するので、流量計SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SH、SIが高温に晒されるのを防ぎつつ、噴射ノズル20-3、・・・、40-4の噴射流量の変化を検知し、予冷塔2、洗浄塔3及び冷却塔4の洗浄冷却の状態を監視することができる。そして噴射ノズル20-3、・・・、40-4の少なくとも1つに閉塞が生じた場合には当該噴射ノズルの噴射流量が著しく低下することが予想されるので、噴射ノズル20-3、・・・、40-4の噴射流量の変化から、噴射ノズル20-3、・・・、40-4の閉塞の有無を、洗浄冷却の状態として検知することができる。そこで管理者は、少なくとも1つの噴射ノズルの閉塞の発生を検知したタイミングで当該噴射ノズルのメンテナンスを行うことで、当該噴射ノズルの洗浄冷却対象となった洗浄冷却塔(予冷塔2、洗浄塔3及び冷却塔4の何れか)の洗浄冷却不足を未然に防ぎ、洗浄冷却不足による温度上昇等に起因した洗浄冷却塔の内壁の損耗を、確実に回避することができる。また、閉塞の検知されていない噴射ノズルについては管理者がメンテナンスの時期を先延ばしすることも可能である。したがって、本実施形態に係る排ガスの洗浄冷却方法及び洗浄冷却設備によれば、噴射ノズル20-3、・・・、40-4のメンテナンスを適切なタイミングで行い洗浄冷却塔(予冷塔2、洗浄塔3及び冷却塔4)内壁の損耗を防止することが可能という効果がある。
次に、実施例について説明する。図15は、予冷塔2の噴射ノズル30-3、30-4、20-5の流量の時間変化を示すグラフである。図15の上段は噴射ノズル20-3に係るグラフであり、図15の中段は噴射ノズル20-4に係るグラフであり、図15の下段は噴射ノズル20-5に係るグラフである。グラフの横軸は時間、縦軸は監視された流量であり、グラフの波形は流量計SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SHの出力波形を重畳させたものに相当する。図15における符号A、B、C、D、E、F、G、H、Iは、それぞれ流量計SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SH、SIの出力波形を示している。図15において円枠で囲った部分は、流量計SA、SB、SC、SD、SE、SF、SG、SHの何れか1つの流量が閾値を下回り、これに対応する噴射ノズルのメンテナンスを管理者が実施したタイミングを示している。これらのタイミングの各々で管理者が噴射ノズルについてメンテナンスを実施することで、流量が回復していることがわかる。
本発明は各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
2 予冷塔
2A 胴部
2B 排ガス入口部
2C 排ガス出口部
3 洗浄塔
3A 胴部
3B 排ガス出口部
3C 排ガス入口部
4 冷却塔
4A 胴部
4B 排ガス出口部
4C 排ガス入口部
32 循環ポンプ
42 充填部
43 循環酸配管
44 プレートクーラ
200 スプレー装置
210 壁面温度計
220 ガス温度計
300 スプレー装置
320 ガス温度計
400 スプレー装置
420 ガス温度計
500 伝搬時間差式流量計
500A 発信部
500B 受信部
500C 発信部
500D 受信部
600 ドップラー式流量計
600A 発振部
600B 受信部
20-3 噴射ノズル
20-4 噴射ノズル
20-5 噴射ノズル
20-6 噴射ノズル
20-8 噴射ノズル
30-3 噴射ノズル
30-4 噴射ノズル
40-3 噴射ノズル
40-4 噴射ノズル
SA 流量計
SB 流量計
SC 流量計
SD 流量計
SE 流量計
SF 流量計
SG 流量計
SH 流量計
SI 流量計
Claims (4)
- 製錬炉から排出された排ガスを、洗浄冷却水を噴射する噴射ノズルを複数備えた洗浄冷却塔へ導入し、前記噴射ノズルから洗浄冷却水を噴射して前記排ガスを冷却すると共に不純物を洗浄除去する洗浄冷却設備における排ガスの洗浄冷却方法において、
前記洗浄冷却塔の予冷塔に配置された前記噴射ノズルは、当該予冷塔の内壁の円周方向に沿って前記洗浄冷却水を噴射して前記内壁面全体に均一な水層による濡れ壁を形成するものであり、
前記噴射ノズルへ前記洗浄冷却水を供給するための洗浄冷却水配管又はその母管の少なくとも一方に設けられた流量計によって、前記噴射ノズルへ供給される前記洗浄冷却水の流量の変化を計測すると共に、前記予冷塔の内壁に設けられた壁面温度計によって前記内壁の温度変化を計測することにより、前記濡れ壁の状態を監視することを特徴とする排ガスの洗浄冷却方法。 - 請求項1に記載の排ガスの洗浄冷却方法において、
前記濡れ壁を形成する前記噴射ノズルの個数は複数であり、
前記流量計の設け先は、複数の前記噴射ノズルのそれぞれに前記洗浄冷却水を供給するための洗浄冷却水配管の母管である、
ことを特徴とする排ガスの洗浄冷却方法。 - 請求項1又は2に記載の排ガスの洗浄冷却方法において、
前記洗浄冷却塔は、前記予冷塔、洗浄塔及び冷却塔によって構成され、
前記冷却塔に配置された前記噴射ノズルは、プレートクーラで冷却された循環使用される洗浄冷却水(以下、「循環酸」という。)を噴射するものであり、
前記噴射ノズルへ前記循環酸を供給するための循環酸配管に流量計を設けることにより、前記噴射ノズルから噴射される前記循環酸の流量変化を計測して、前記冷却塔の洗浄冷却の状態を監視することを特徴とする排ガスの洗浄冷却方法。 - 製錬炉から排出された排ガスを、洗浄冷却水を噴射する噴射ノズルを複数備えた洗浄冷却塔へ導入し、前記噴射ノズルから洗浄冷却水を噴射して前記排ガスを冷却すると共に不純物を洗浄除去する洗浄冷却設備であって、
前記洗浄冷却塔の予冷塔に配置され、当該予冷塔の内壁の円周方向に沿って前記洗浄冷却水を噴射して前記内壁面全体に均一な水層による濡れ壁を形成する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルへ前記洗浄冷却水を供給するための耐熱PVC製の洗浄冷却水配管と、
前記洗浄冷却水配管又はその母管の少なくとも一方に設けられた流量計と、
前記予冷塔の内壁に設けられた壁面温度計と、
を備え、
前記流量計によって、前記噴射ノズルへ供給される前記洗浄冷却水の流量の変化を計測すると共に、前記壁面温度計によって前記内壁の温度変化を計測することにより、前記濡れ壁の状態を監視できるようにしたことを特徴とする排ガスの洗浄冷却設備。
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