JP7132040B2 - 素子実装装置及び素子実装基板の製造方法 - Google Patents

素子実装装置及び素子実装基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、素子実装装置及び素子実装基板の製造方法に関する。
回路パターンが形成された基板に半導体素子、抵抗及びコンデンサ等の素子を実装する素子実装装置が普及している。素子実装装置は、素子がストックされたキャリアと素子を実装する基板との間を往復する素子の移送部を有する。移送部は、素子を一つずつキャリアからピックアップして、基板まで素子を保持して搬送し、基板上に素子を離脱させていた。基板には、ACF(Anisotropic Conductive Film)、ACP(Anisotropic Conductive Paste)、NCF(Non Conductive Film)、NCP(Non Conductive Paste)又は均質共晶半田等の導電性接合材料が形成されており、基板に素子を配置してから加熱加圧することにより、素子が基板に実装される。
近年、素子の微小化が非常に速いペースで進展している。一辺のサイズが50μmや10μmといった200μm以下の素子も提案されている。これら素子は、例えば50μmや10μmといったミニLEDやマイクロLEDであり、ディスプレイ用の表示基板にRGBの各画素として複数行複数列に配列され、またバックライトの発光体として照明基板に配列される。LEDを画素として表示基板に搭載する場合、表示基板が4K対応であれば、RGBのうちの一色で少なくとも800万個以上のLEDを表示基板に実装する必要があり、素子を一つずつ実装することは生産効率に問題があった。
そこで、複数の素子を一度にピックアップして基板に実装することで、生産効率を改善する案が提案されている。移送部は、複数行複数列の素子を包含する保持面を有し、この保持面で複数行複数列の素子を一括してピックアップする。この素子実装装置によれば、移送部の往復回数は、移送部で一度に保持できる素子の数でキャリア内の全素子の数を除した回数分に削減できる。
移送部による素子の保持方法としては、真空吸着や静電吸着等の吸着が多用されている。何れの場合も、移送部の保持面には複数行複数列の保持部が配設されている。真空吸着が採用される場合、保持部は吸引穴である。各吸引穴には、エジェクタ等を有する空気圧回路に接続されており、各吸引穴には負圧が発生する。移送部は、負圧により吸引穴に素子を吸い付けることで、キャリアから素子を一括してピックアップし、基板まで搬送し、真空破壊や大気開放等による負圧解除によって基板にて素子を離す。
また、静電吸着が採用される場合、保持部はメサ形構造体である。ベース基板に多数のメサ形構造体が形成され、メサ形構造体に電極及び誘電体層が設けられる。このメサ形構造体を有する静電力発生部が素子に対する局所的な吸着点となって、電圧の印加による静電力によって各静電力発生部に素子を一括して吸い付ける。
特開2012-119399号公報
移送部に配設された保持部の配列間隔は、基板上での素子の実装間隔に合わせられており、素子がストックされているキャリア上に並ぶ素子の間隔とは一致しない場合がある。保持部の配列間隔とは、隣り合う保持部の中心同士を結んだ線分の長さである。また、素子の実装間隔は、隣り合う素子の中心同士を結んだ線分の長さである。
例えば、素子がマイクロLEDであり、表示基板上にRGBの各マイクロLEDを交互に並べるものとする。キャリアには、例えばレッド等の単色の素子が整列している。このとき、移送部は、グリーンとブルーの素子を実装する余地を空けてレッドの素子を並べていくので、保持部の配列間隔は、キャリアに並ぶ素子の間隔の3倍となる。
従って、一度に複数の素子をピックアップする移送部は、キャリアの素子を飛び飛びにピックアップすることになる。そうすると、実装処理を繰り返していくうちに、キャリアには疎らに素子が残ってしまう。素子が疎らに残っていくと、素子が存在しない位置に保持部を位置させてしまう事態が起こり得る。
そうすると、基板に素子が実装されていない空の実装領域が発生する頻度が多くなり、空の実装領域を素子で埋めていく別作業が膨大となる。即ち、せっかく複数の素子を一度にピックアップ及び実装する手法を用いても、素子がキャリアに疎らに残っていく現象は生産効率向上のネックとなってしまう。このように、一度に複数の素子をピックアップする素子実装装置であっても、更なる生産効率の向上が要望されるところである。
本発明は、上述のような課題を解決するために提案されたものであり、キャリア上で素子が配列する間隔と移送部の保持部の配列間隔が相違していても、ピックアップミスを低減させることができる素子実装装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る素子実装装置は、行方向に等間隔及び列方向に等間隔に素子を整列させたキャリアが載置されるキャリア台と、前記素子が配置される基板が載置される実装台と、前記キャリア台と前記実装台との間を移動し、前記素子を前記キャリアから前記基板へ移す移送部と、を備え、前記素子は、前記キャリア上で行列いずれかの一方向には等間隔Pcで並び、前記移送部は、前記素子を一個保持する保持部を複数行複数列で配列して有し、前記素子を一度に前記保持部の数だけ、前記キャリアからピックアップし、前記保持部は、前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に倣った方向へM個配列されると共に、前記素子の等間隔Pcに対して、2以上の整数K倍の等間隔で配列され、前記移送部と前記キャリア台は、少なくとも前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に対しては、素子ピッチ移動又はブロック移動によって相対移動することで、前記キャリア上の素子ピックアップ位置を変更し、前記素子ピッチ移動では、直前の素子ピックアップ位置から前記等間隔Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更し、前記ブロック移動では、直前の素子ピックアップ位置から{(K×M)-(K-1)}×Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更すること、を特徴とする。
前記移送部又は前記キャリア台は、前記素子ピッチ移動によって前記等間隔Pcに並ぶ方向に沿って(K×M)個の前記素子をピックアップした後、更に(K×M+1)個目から前記素子をピックアップする際には、前記ブロック移動を1回実行するようにしてもよい。
前記移送部又は前記キャリア台は、(K-1)回の前記素子ピッチ移動を繰り返すごとに、前記ブロック移動を1回実行するようにしてもよい。
前記キャリア内に、整数の範囲では(K×M)で割り切れない数の前記素子が一方向に並ぶときには、前記移送部と前記キャリア台は、前記キャリアの片側から(K×M)の整数倍分だけ連続して並ぶ前記素子については順番に素子ピックアップ位置に移し、前記キャリアの逆側から(K×M)個未満の数の前記素子については素子ピックアップ位置に合わせないようにしてもよい。
前記移送部と前記キャリア台は、ピックアップされない(K×M)個未満の数の前記素子を前記キャリアの何れか一方の側にのみ残すようにしてもよい。
前記移送部と前記キャリア台の相対移動を制御する制御部を備えるようにしてもよい。
前記制御部は、前記等間隔Pc、当該等間隔Pcに並ぶ方向の前記素子の個数N、前記等間隔Pcが並ぶ方向に倣った前記保持部の配列数M、及び前記保持部の配列間隔Ptを示すデータを有し、前記データに基づいて前記素子ピッチ移動又は前記ブロック移動を実行させるようにしてもよい。
前記制御部は、前記素子のピックアップの度に、前記データを参照して前記素子ピッチ移動又は前記ブロック移動を決定するようにしてもよい。
前記素子はマイクロLEDであるようにしてもよい。
また、素子実装装置による素子が配置される素子実装基板の製造方法も本発明の一態様である。この素子実装装置は、行方向に等間隔及び列方向に等間隔に素子を整列させたキャリアが載置されるキャリア台と、前記素子が配置される基板が載置される実装台と、前記キャリア台と前記実装台との間を移動し、前記素子を前記キャリアから前記基板へ移す移送部と、を備え、前記素子は、前記キャリア上で行列いずれかの一方向には等間隔Pcで並び、前記移送部は、前記素子を一個保持する保持部を複数行複数列で配列して有し、前記素子を一度に前記保持部の数だけ、前記キャリアからピックアップし、前記保持部は、前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に倣った方向へM個配列されると共に、前記素子の等間隔Pcに対して、2以上の整数K倍の等間隔で配列される。そして、本発明の製造方法は、前記移送部と前記キャリアを、少なくとも前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に対しては、素子ピッチ移動又はブロック移動によって相対移動させることで、前記キャリア上の素子ピックアップ位置を変更し、前記素子ピッチ移動では、直前の素子ピックアップ位置から前記等間隔Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更し、前記ブロック移動では、直前の素子ピックアップ位置から{(K×M)-(K-1)}×Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更すること、を特徴とする。
この製造方法において、前記素子ピッチ移動によって前記等間隔Pcに並ぶ方向に沿って(K×M)個の前記素子をピックアップした後、更に(K×M+1)個目から前記素子をピックアップする際には、前記ブロック移動を1回実行するようにしてもよい。
本発明によれば、キャリア上で素子が配列する間隔と移送部の保持部の配列間隔が相違していても、ピックアップミスを低減することができ、基板に空の実装領域を作る虞が低減される。従って、空の実装領域を素子で埋める別作業が省け、或いは作業量を低減でき、素子を配列した基板の生産効率が向上する。
素子実装装置の構成を示す斜視図である。 移送部の保持面を示す斜視図である。 キャリアの素子と保持部の配列間隔を示す模式図である。 キャリアの素子をピックアップする順序を示す模式図である。 素子実装装置の制御部を示すブロック図である。 制御部の制御フローを示すフローチャートである。 素子実装装置の他の構成を示す斜視図である。 制御部の他の制御フローを示すフローチャートである。
本発明に係る素子実装装置の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
(装置構成)
図1は、素子実装装置の構成を示す模式図である。図1に示すように、素子実装装置1内にはキャリアCと基板Sとが搬入される。キャリアCは、素子Eを行方向に等間隔及び列方向に等間隔に整列させてストックした矩形状の素子供給体である。素子Eは、電子回路に使用される部品であり、MEMS、半導体素子、抵抗及びコンデンサ等のチップが含まれ、半導体素子にはトランジスタ、ダイオード、LED及びサイリスタ等のディスクリート半導体、並びにICやLSI等の集積回路が含まれる。LEDには所謂ミニLED及びマイクロLEDが含まれる。特に、素子Eには一辺が200μm以下の所謂微小部品が含まれる。基板Sは、回路パターンが形成されて成り、例えばミニLEDが整列するバックライト用の照明基板、RGBの各マイクロLEDが画素として配列される表示基板である。
この素子実装装置1は、素子EをキャリアCから基板Sに移し替える移送部5を有し、移送部5によって、複数の素子EをキャリアCから一度にピックアップし、ピックアップした素子Eを基板Sに一括して移し替える。素子実装装置1は、移送部5を複数回稼働させ、複数行複数列の素子Eを基板Sに複数回に亘って移し替えることで、素子Eが複数行複数列に配列された素子実装基板を製造する。
尚、移し替えられた素子Eは基板Sに電気的及び機械的に接合される。基板S上には、例えばACF、ACP、NCF、NCP又は均質共晶半田等の導電性接合材料が予め形成されており、合金接合、導電粒子圧着、バンプ圧接等により基板Sと素子Eとが電気的及び機械的に接続すると、導電性接合材料が加熱されて硬化する。
この素子実装装置1は、移送部5に加えて、キャリア台3及び実装台4を備える。キャリア台3は、平坦な盤面を有し、キャリアCが載置される。実装台4は、平坦な盤面を有し、基板Sが載置される。これらキャリア台3及び実装台4は、盤面と水平な2次元方向に移動可能となっている。即ち、キャリア台3及び実装台4の盤面は、直交する2軸の直動機構32、42によって支持されている。直交する2軸の直動機構32、42は、例えばリニアガイド及び独立駆動するボールネジであり、キャリア台3及び実装台4の盤面は、この直動機構32、42のスライダに支持されている。
キャリア台3は、2次元方向の水平移動により素子ピックアップ位置31を変更する。素子ピックアップ位置31はキャリアC上の位置であり、ピックアップ予定の素子Eが存在する範囲である。言い換えれば、素子ピックアップ位置31は、図4に示すように、移送部5が今回ピックアップしようとしている複数行複数列の素子Eを取り囲む、これら複数の素子Eが存在する範囲(領域)と同じ大きさの仮想的な領域のことである。従って、素子ピックアップ位置31は、移送部5によるピックアップ毎にキャリアC上でその位置が変更される。
また、実装台4は、2次元方向の水平移動により実装領域41を変更する。実装領域41は、基板S上の位置であり、移送部5によって一度に複数の素子Eが実装される範囲である。典型的には、この素子実装装置1においては、位置固定のピックアップポジション21が設定されており、移送部5及びキャリアC上の素子ピックアップ位置31が互いにピックアップポジション21に移動することで、素子ピックアップ位置31が変更される。言い換えれば、移送部5が今回ピックアップしようとしている複数行複数列の素子Eが存在する範囲の中心をピックアップポジション21に位置付けることで、素子ピックアップ位置31が変更される。このことは、素子ピックアップ位置31をその中心がピックアップポジション21に一致するように設定しておき、この素子ピックアップ位置31に今回ピックアップ対象となる複数行複数列の素子Eが収まるように移動させることと等しい。
また、この素子実装装置1においては、位置固定の実装ポジション22が設定されており、移送部5及び基板Sの実装領域41が互いに実装ポジション22に移動することで、実装領域41が変更される。
移送部5は、ピックアップポジション21と実装ポジション22との間を移動する。また、移送部5は、その中心が一致するように、ピックアップポジション21及び実装ポジション22に位置付けられる。そして、移送部5は、ピックアップポジション21でキャリア台3に載置されたキャリアCの素子ピックアップ位置31と対面し、キャリアCから複数の素子Eを一度にピックアップする。また、移送部5は、実装ポジション22で実装台4に載置された基板Sの実装領域41と対面し、保持している素子Eを一括して基板Sに渡す。
移送部5は、直動機構51に昇降機構52を介して支持され、ピックアップポジション21及び実装ポジション22に移動可能となっている。直動機構51は、例えばリニアガイド及びボールネジであり、ピックアップポジション21と実装ポジション22の間に架設され、キャリアCの素子Eが配列された面と基板Sの実装領域41が配列された面を臨むように延設されている。昇降機構52は、例えばリニアガイド及びボールネジであり、直動機構51のスライダに支持され、キャリアCと基板Sに接近する方向に延設されている。移送部5は、この昇降機構52のスライダに支持されている。
図2に示すように、移送部5は保持面54を有している。保持面54は、ピックアップポジション21でキャリアCと向かい合い、また実装ポジション22で基板Sと向かい合う移送部5の端面である。この保持面54には保持部55が配設されている。保持部55は複数行複数列に整列している。各保持部55は各1個の素子Eを保持する。例えば、保持部55は、素子Eの辺長より小径の吸引穴であり、真空吸着によって素子Eを吸着保持する。各保持部55に負圧が発生することにより素子Eを吸い付け、負圧が発生している間は素子Eを保持し、真空破壊や大気開放等による負圧解除によって素子Eを離す。
このような素子実装装置1におけるピックアップ処理について説明する。まず、キャリア台3と実装台4と移送部5は平行な1軸の可動方向を有し、この方向をX軸方向とする。X軸方向は、ピックアップポジション21と実装ポジション22とを結ぶ線分の延び方向である。また、キャリア台3と実装台4は平行な他軸の可動方向を有し、この方向をY軸方向とする。Y軸方向は、キャリア台3及び実装台4の盤面と水平でX軸方向と直交する方向である。また、以下、間隔或いはピッチというとき、隣り合う対象物の中心同士を結んだ線分の長さをいう。
図3及び図4に示すように、キャリアCには、X軸方向及びY軸方向に沿って行列状に素子Eが並ぶ。キャリアCにおいて、18個の素子EがX軸方向に等間隔Pcxで並び、18個の素子EがY軸方向に等間隔Pcyで並ぶ。また、4個の保持部55がX軸方向に等間隔Ptxで並び、4個の保持部55がY軸方向に等間隔Ptyで並ぶ。
保持部55の等間隔Ptxは、素子Eの等間隔Pcxの2倍であり、保持部55の等間隔Ptyは、素子Eの等間隔Pcyの2倍である。但し、素子EのX軸方向の個数18は、素子Eの等間隔Pcxに対する保持部55の等間隔Ptxの倍率である2倍に、保持部55のX軸方向に並ぶ個数4を乗じた数8の整数倍ではない。また、素子EのY軸方向の個数18は、素子Eの等間隔Pcyに対する保持部55の等間隔Ptyの倍率である2倍に、保持部55のY軸方向の個数4を乗じた数値8の整数倍ではない。
説明の便宜上、図3及び図4に示すキャリアC上の最左最上の素子Eを座標(1,1)の素子Eと呼び、右方向をX軸の正方向とし、下方向をY軸の正方向とする。図4の(a)に示すように、第1回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、座標(1,1)の素子Eから座標(7,7)の素子Eが素子ピックアップ位置31となるように移動する。換言すると、座標(1,1)の素子Eから座標(7,7)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。
このキャリア台3の移動終了までに、移送部5は、直動機構51によってピックアップポジション21に移動し、キャリア台3の移動終了直後に昇降機構52によってキャリアC上の素子Eと当接し、各保持部55に負圧を発生させる。このとき、座標(1,1)の素子Eから座標(7,7)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eが各保持部55に吸着保持される。移送部5に吸着保持された複数の素子Eは、移送部5の実装ポジション22への移動により、基板Sに渡される。
次に、図4の(b)に示すように、第2回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、第1回目のピックアップ処理と比べて、1個分の素子EだけX軸負方向に位置をシフトするX軸方向素子ピッチ移動を行い、座標(2,1)の素子Eから座標(8,7)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。換言すると、第1回目のピックアップ処理と比べて、素子ピックアップ位置31を1個分の素子EだけX軸正方向にシフトするX軸方向素子ピッチ移動を行う。
そして、キャリア台3の移動終了までに、移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(2,1)の素子Eから座標(8,7)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持し、基板Sに渡す。尚、座標(1,1)の素子Eから座標(7,7)の素子EまでX軸方向に一つ置きの素子Eは、第1回目のピックアップ処理でピックアップされている。そのため、この第2回目のピックアップ処理までに、X軸の座標値が1から8まで、及びY軸の座標値が1,3,5,7の各素子Eがピックアップされる。
次に、図4の(c)に示すように、第3回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、第2回目のピックアップ処理と比べて、7個分の素子EだけX軸負方向に位置をシフトするX軸方向ブロック移動を行い、座標(9,1)の素子Eから座標(15,7)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。換言すると、第2回目のピックアップ処理と比べて、素子ピックアップ位置31を7個分の素子EだけX軸正方向にシフトするX軸方向ブロック移動を行う。
そして、キャリア台3の移動終了までに、移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(9,1)の素子Eから座標(15,7)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持する。複数の素子Eを吸着保持した移送部5は、実装ポジション22に移動して、複数の素子Eを基板Sに渡す。
次に、図4の(d)に示すように、第4回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、第3回目のピックアップ処理と比べて、1個分の素子EだけX軸負方向に位置をシフトするX軸方向素子ピッチ移動を行い、座標(10,1)の素子Eから座標(16,7)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。換言すると、第3回目のピックアップ処理と比べて、素子ピックアップ位置31を1個分の素子EだけX軸正方向にシフトするX軸方向素子ピックアップ移動を行う。
そして、キャリア台3の移動終了までに、移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(10,1)の素子Eから座標(16,7)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持する。複数の素子Eを吸着保持した移送部5は、実装ポジション22に移動して、複数の素子Eを基板Sに渡す。尚、座標(9,1)の素子Eから座標(15,7)の素子EまでX軸方向に一つ置きの素子Eは、第3回目のピックアップ処理でピックアップされている。そのため、この第4回目のピックアップ処理までに、X軸の座標値が1から16まで、及びY軸の座標値が1,3,5,7の各素子Eがピックアップされる。
次に、第5回目のピックアップ処理において、キャリア台3をX軸負方向に更にシフトさせても、X軸の座標値が17の各素子Eのみがピックアップでき、全ての保持部55が素子Eをピックアップできない。そこで、図3の(e)に示すように、第5回目のピックアップ処理では、X軸の座標値が17及び18の各素子Eをピックアップポジション21に移さない。
図4の(e)に示すように、第5回目のピックアップ処理では、第4回目のピックアップ処理と比べて、キャリア台3は1個分の素子EだけY軸負方向に位置をシフトするY軸方向素子ピックアップ移動を行い、座標(10,2)の素子Eから座標(16,8)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。換言すると、第4回目のピックアップ処理と比べて、素子ピックアップ位置31を1個分の素子EだけY軸正方向にシフトするY軸方向素子ピックアップ移動を行う。
そして、キャリア台3の移動終了までに、移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(10,2)の素子Eから座標(16,8)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持する。複数の素子Eを吸着保持した移送部5は、実装ポジション22に移動して、複数の素子Eを基板Sに渡す。尚、座標(10,3)の素子Eから座標(16,8)の素子EまでX軸方向に一個飛ばされた各箇所は、第4回目のピックアップ処理で素子Eがピックアップされており、空である。また、X軸の座標値が1から16まで及びY軸の座標値が1,3,5,7の各素子Eは第4回目までのピックアップ処理でピックアップされており、空である。
次に、図4の(f)に示すように、第6回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、第5回目のピックアップ処理と比べて、1個分の素子EだけX軸正方向に位置をシフトし、座標(9,2)の素子Eから座標(15,8)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。換言すると、第5回目のピックアップ処理と比べて、素子ピックアップ位置31を1個分の素子EだけX軸負方向にシフトするX軸方向素子ピッチ移動を行う。
そして、キャリア台3の移動終了までに、移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(9,2)の素子Eから座標(15,8)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持する。複数の素子Eを吸着保持した移送部5は、実装ポジション22に移動して、複数の素子Eを基板Sに渡す。但し、第6回目のピックアップ処理でピックアップしようとしている範囲のうち、座標(10,2)の素子Eから座標(14,8)の素子EまでX軸方向に一個飛ばされた各箇所は、第5回目のピックアップ処理で素子Eがピックアップされており、空である。
次に、図4の(g)に示すように、第7回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、第6回目のピックアップ処理と比べて、7個分の素子EだけX軸正方向に位置をシフトするX軸方向ブロック移動を行い、座標(2,2)の素子Eから座標(8,8)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。換言すると、第6回目のピックアップ処理と比べて、素子ピックアップ位置31を7個分の素子EだけX軸負方向にシフトするX軸方向ブロック移動を行う。
そして、キャリア台3の移動終了までに、移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(2,2)の素子Eから座標(8,8)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持する。複数の素子Eを吸着保持した移送部5は、実装ポジション22に移動して、複数の素子Eを基板Sに渡す。
次に、図4の(h)に示すように、第8回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、第7回目のピックアップ処理と比べて、1個分の素子EだけX軸正方向に位置をシフトするX軸方向素子ピッチ移動を行い、座標(1,2)の素子Eから座標(7,8)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。換言すると、第7回目のピックアップ処理と比べて、素子ピックアップ位置31を1個分の素子EだけX軸負方向にシフトするX軸方向素子ピッチ移動を行う。
移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(1,2)の素子Eから座標(7,8)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持する。複数の素子Eを吸着保持した移送部5は、実装ポジション22に移動して、複数の素子Eを基板Sに渡す。この第8回目のピックアップ処理までに、X軸の座標値が1から16まで、及びY軸の座標値が1から8まで各素子Eがピックアップされている。X軸の座標値が17及び18、並びにY軸の座標値が1から8まで各素子Eはピックアップされていない。
次に、図4の(i)に示すように、キャリア台3をX軸正方向に更にシフトさせても、ピックアップ可能な素子Eはない。そこで、第9回目のピックアップ処理では、キャリア台3は、第8回目のピックアップ処理と比べて、7個分の素子EだけY軸負方向に位置をシフトするY軸方向ブロック移動を行い、座標(1,9)の素子Eから座標(7,15)の素子Eの存在する範囲の中心がピックアップポジション21に位置するように移動する。
そして、移送部5はピックアップポジション21に移動して、座標(1,9)の素子Eから座標(7,15)の素子EまでX軸方向及びY軸方向に一個飛ばしの素子Eを保持する。複数の素子Eを吸着保持した移送部5は、実装ポジション22に移動して、複数の素子Eを基板Sに渡す。
素子実装装置1では、以上の図4の(a)~(i)の動作に倣って動作を継続し、X軸の座標値が17及び18の各素子Eを除いて、またY軸の座標値が17及び18の素子Eを除いて、素子Eをピックアップしていく。即ち、X軸の座標値が17及び18の各素子E及びY軸の座標値が17及び18の各素子Eは取り残しとなるが、キャリアCの片側に集まって残り、一方、X軸の座標値が1~16及びY軸の座標値が1~16の範囲には素子Eは残らない。
以上のピックアップ処理を一般化すると次の通りである。キャリアCには、X軸方向及びY軸方向に沿って行列状に素子Eが並ぶ。キャリアCにおいて、Nx個の素子EがX軸方向に等間隔Pcxで並び、Ny個の素子EがY軸方向に等間隔Pcyで並ぶ。また、移送部5には、Mx個の保持部55がX軸方向に等間隔Ptxで並び、My個の保持部55がY軸方向に等間隔Ptyで並ぶ。
保持部55の等間隔Ptxは、素子Eの等間隔PcxのKx倍(Kxは2以上の整数)であり、保持部55の等間隔Ptyは、素子Eの等間隔PcyのKy倍(Kyは2以上の整数)である。キャリアC上の素子EのX軸方向の個数Nxは、素子Eの等間隔Pcxに対する保持部55の等間隔Ptxの倍率Kxに保持部55の個数Mxを乗じた数値(Kx×Mx)の整数倍となっていない。また、素子EのY軸方向の個数Nyは、素子Eの等間隔Pcyに対する保持部55の等間隔Ptyの倍率Kyに保持部55の個数Myを乗じた数値(Ky×My)の整数倍となっていない。
このとき、キャリア台3は、X軸方向にシフトしながら素子Eを次々とピックアップさせ、X軸方向に並ぶ同一行の素子Eを取り終えると、Y軸方向に改行して、X軸方向へシフトしながら素子Eをピックアップするルーチンを繰り返す。X軸方向のシフトでは、X軸方向素子ピッチ移動とX軸方向ブロック移動が織り交ぜられる。Y軸方向のシフトでは、Y軸方向素子ピッチ移動とY軸方向ブロック移動が織り交ぜられる。
X軸方向素子ピッチ移動では、キャリア台3は素子Eの等間隔Pcxだけ移動する。換言すると、X軸方向素子ピッチ移動では、素子ピックアップ位置31が素子Eの等間隔Pcxだけ移動する。Y軸方向素子ピッチ移動では、キャリア台3は素子Eの等間隔Pcyだけ移動する。換言すると、Y軸方向素子ピッチ移動では、素子ピックアップ位置31が素子Eの等間隔Pcyだけ移動する。
X軸方向ブロック移動では、キャリア台3は、{(Kx×Mx)-(Kx-1)}×Pcxだけ移動する。換言すると、X軸方向ブロック移動では、素子ピックアップ位置31は、{(Kx×Mx)-(Kx-1)}×Pcxだけ移動する。Y軸方向ブロック移動では、キャリア台3は、{(Ky×My)-(Ky-1)}×Pcyだけ移動する。換言すると、Y軸方向ブロック移動では、素子ピックアップ位置31は、{(Ky×My)-(Ky-1)}×Pcyだけ移動する。
キャリア台3はX軸方向素子ピッチ移動を繰り返して、移送部5に(Kx×Mx)個の素子Eをピックアップさせる。キャリア台3は、更にX軸方向に(Kx×Mx+1)個目の素子Eをピックアップさせるときには、X軸方向ブロック移動を行う。理論上、キャリア台3は、X軸方向素子ピッチ移動を(Kx-1)回繰り返す毎に、X軸ブロック移動を1回実行する。
また、キャリア台3はY軸方向素子ピッチ移動を繰り返して、移送部5に(Ky×My)個の素子Eをピックアップさせる。キャリア台3は、更にY軸方向に(Ky×My+1)個目の素子Eをピックアップさせるときには、Y軸方向ブロック移動を行う。理論上、キャリア台3は、Y軸方向素子ピッチ移動を(Ky-1)回繰り返す毎に、Y軸ブロック移動を1回実行する。
X軸方向に並ぶ素子Eの個数Nxを整数の範囲で数値(Kx×Mx)で除し、余りを整数値Rとする。キャリア台3は、キャリアCのX軸方向片側に並ぶ整数値R分の数の素子Eへは素子ピックアップ位置31を移さない。また、Y軸方向に並ぶ素子Eの個数Nyを整数の範囲で数値(Ky×My)で除し、余りを整数値Rとする。キャリア台3は、キャリアCのY軸方向片側に並ぶ整数値R分の数の素子Eへは素子ピックアップ位置31を移さない。
(制御例1)
以上のようなキャリア台3の動作は、図5に示す制御部6によって制御される。この制御部6は、素子実装装置1に備えられ、キャリア台3の駆動源と信号線で接続されている。この制御部6は、所謂コンピュータにより構成され、CPU、RAM、HDD又はSDD等の外部記憶装置6a、及びキャリア台3に制御信号を送受信するインターフェースを備える。
外部記憶装置6aには、キャリア台3を制御するオブジェクトコード又は機械語命令等の制御プログラム、移送部データ61及びキャリアデータ62が記憶されている。制御プログラム、移送部データ61及びキャリアデータ62はRAMに展開され、CPUによって処理される。尚、外部記憶装置6aには、素子実装装置1の実装台4及び移送部5を含む各部を制御するプログラムも記憶されており、制御部6は、これら各部も統合的に制御する。
移送部データ61には、保持部55のX軸方向の個数Mx、Y軸方向の個数My、X軸方向の等間隔Ptx及びY軸方向の等間隔Ptyが記述されている。キャリアデータ62には、キャリアCのX軸方向に並ぶ素子Eの個数Nx、Y軸方向の個数Ny、X軸方向の等間隔Pcx及びY軸方向の等間隔Pcyが記述されている。
この移送部データ61及びキャリアデータ62は、制御部6に可搬記憶媒体を読み取るドライブを備え、可搬記憶媒体から読み取るようにしてもよい。また、制御部6に無線信号又は有線信号を受信する受信機を備え、無線信号又は有線信号から復調するようにしてもよい。更には、制御部6にキーボードやマウス等の入力インターフェースを備え、手入力してもよい。可搬記憶媒体は、例えばフラッシュメモリーカードである。無線信号や有線信号は、例えばIEEE802.3等の有線通信プロトコルや、IEEE802.11で規定される無線通信プロトコル、その他のプロトコルに準拠している。例えば、有線LAN網、無線LAN網、インターネット網、若しくは専用回線等の通信回線、又はこれらの複合である。
制御部6は、第1回目のピックアップ処理の開始前に、保持部55の等間隔Ptx及びPtyと素子Eの等間隔Pcx及び等間隔Pcyから倍率Kx及びKyを算出する。そして、制御部6は、保持部55の個数Mxと倍率KxからX軸方向素子ピッチ移動の連続数を算出し、倍率Kxと個数Mxと等間隔PcxとからX軸方向ブロック移動の距離を算出する。
また、制御部6は、保持部55の個数Myと倍率KyからY軸方向素子ピッチ移動の連続数を算出し、倍率Kyと個数Myと等間隔PcyとからY軸方向ブロック移動の距離を算出する。更に、制御部6は、素子Eの個数Nxと倍率Kxと保持部55の個数Mxとから、全ての保持部55が素子EをピックアップできるX軸方向素子ピッチ移動とX軸方向ブロック移動の回数を算出する。また、制御部6は、素子Eの個数Nyと倍率Kyと保持部55の個数Myとから、全ての保持部55が素子EをピックアップできるY軸方向素子ピッチ移動とY軸方向ブロック移動の回数を算出する。
そして、制御部6は、キャリアC内の各素子Eに素子ピックアップ位置31を順番に移していくために、X軸方向素子ピッチ移動、X軸方向ブロック移動、Y軸方向素子ピッチ移動、又はY軸方向ブロック移動を計算結果に従ってキャリア台3に指示していく。
このような制御部6の制御フローをX軸方向への素子ピックアップ位置31の変更動作を例に説明する。図6に示すように、制御部6は、移送部データ61とキャリアデータ62から保持部55の等間隔Ptx、個数Mx、素子Eの等間隔Pcx、個数Nxを読み込む(ステップS01、ステップS02)。そして、制御部6は、保持部55の等間隔Ptxと素子Eの等間隔Pcxとから間隔の倍率Kxを計算する(ステップS03)。更に、制御部6は、X軸方向ブロック移動の距離{(Kx×Mx)-(Kx-1)}×Pcxを計算しておく(ステップS04)。
そして、制御部6は、第1回目のピックアップ処理のために、素子ピックアップ位置31を初期位置に合わせるように、キャリア台3を移動させる(ステップS05)。また、第2回目のピックアップ処理以降のためにカウンタCoを1に初期化しておく(ステップS06)。尚、カウンタCoは、プログラム中の変数として制御部6が備えている。
制御部6は、カウンタCoが(Kx-1)超となったか判断し(ステップS07)、カウンタCoが(Kx-1)以下である間は(ステップS07,No)、各ピックアップ処理においてX軸方向素子ピッチ移動をさせ(ステップS08)、カウンタCoを1インクリメントしていく(ステップS09)。
一方、カウンタCoが(Kx-1)超となっていれば(ステップS07,Yes)、残りの素子Eが(Kx×Mx)以上であるか判断する(ステップS10)。残りの素子Eが(Kx×Mx)以上であれば(ステップS10,Yes)、X軸方向ブロック移動をさせ(ステップS11)、カウンタCoを初期化させてX軸方向素子ピッチ移動を行わせるステップS07以降に戻る。
残りの素子Eが(Kx×Mx)未満であれば(ステップS10,No)、素子ピックアップ位置31のX軸方向へのシフトを終了する。
(制御例2)
制御部6は、キャリアCの観測によりキャリアデータ62を生成し、生成したキャリアデータ62を参照するようにしてもよい。図7は、この制御例2のための素子実装装置1の構成を示す模式図である。図7に示すように、素子実装装置1は、キャリア台3に載るキャリアC全体を撮像するカメラ63を備えている。例えば、キャリアCがピックアップ処理をする初期位置に存在するときに、そのキャリアCの存在範囲を画角に収めるようにカメラ63が設置されている。
制御部6は、カメラ63の画像を解析してキャリアデータ62を生成する。即ち、制御部6は、カメラ63の画像からキャリアCに並ぶ素子EのX軸方向の個数Nx及びY軸方向の個数Nyをカウントする。また、制御部6は、画像空間における画素ピッチと実空間における実際距離との関係を示す倍率Fを予め記憶し、画像に写る素子Eの等間隔Pcx及びPcyを算出する。そして、制御部6は、得られたキャリアデータ62と、予め用意された移送部データ61とから、X軸方向素子ピッチ移動の距離及び連続数、Y軸方向素子ピッチ移動の距離及び連続数、X軸方向ブロック移動の距離、Y軸方向ブロック移動の距離を算出し、キャリア台3を制御する。
(制御例3)
更に、制御部6は、素子Eをピックアップして実装している最中、カメラ63の画像を解析しながら、キャリア台3の移動方法を決定してもよい。図8に示すように、制御部6は、まず素子ピックアップ位置31を最初の位置に設定し、第1回目のピックアップ処理を行わせる(ステップS21)。次に、制御部6は、カメラ63の画像を解析し、前回のX軸方向素子ピッチ移動によって素子Eが飛び飛びに存在していて不連続である場合(ステップS22,Yes)、画像から素子Eの等間隔Pcxを算出してX軸方向素子ピッチ移動を選択し、キャリア台3を移動させる(ステップS23)。
尚、素子Eが飛び飛びに存在して不連続である場合とは、例えば、図4(a)、(c)、(e)、(g)、(j)に示すように、配列中の素子E群の一部がピックアップ済みとなることによって、素子Eの並びが途中で断絶し、素子Eの配列中に1個分以上の余地が生じている状態である。
また、制御部6は、カメラ63の画像を解析し、X軸方向に素子Eが飛び飛びになっておらず(ステップS24,No)、即ち素子Eが連続して存在している場合、連続する素子Eの先頭までの距離を算出してX軸方向ブロック移動を選択し、キャリア台3を移動させる(ステップS25)。但し、素子Eが連続して存在している場合であっても、制御部6は、素子EのX軸方向の連続数を画像からカウントし、カウント数が(Kx×Mx)個に満たなければ(ステップS24)、素子ピックアップ位置31のX軸方向へのシフトを終了し、Y軸方向素子ピッチ移動を選択する。このとき、例えば、制御部6は、画像から素子Eの等間隔Pcyを算出し、キャリア台3を移動させる。
なお、上述の素子Eが連続して存在する場合とは、例えば、図4(b)、(f)に示すように、素子Eの配列途中に、素子Eがピックアップされた後の空の領域が存在しない状態であり、一行の全てが素子Eの配列により成り立っているか、若しくは行中に素子Eが無い場所があるが、この素子Eが無い場所と素子Eがある場所とが混在することなく区分けされている状態である。素子Eの連続数が(Kx×Mx)に満たない場合とは、例えば、図4(d)、(h)に示すように、全保持部55が素子Eをピックアップできない状態である。
(制御例4)
更に、制御部6は、カメラ63の画像を解析し、次の素子ピックアップ位置31に収まり、保持部55によって保持される予定の複数の素子Eの有無、即ち、脱落を検知する機能を備えていてもよい。例えば、制御部6は、カメラ63の画像を2値化し、素子E間の余地を表す画素の連続数をカウントし、カウント結果が1個の素子E以上に続けば、脱落と判断する。
そして、制御部6は、脱落があった場合、移送部5がピックアップポジション21に移動完了する前に、次の素子ピックアップ位置31の移動と更に次の素子ピックアップ位置31の移動を連続して行わせ、ピックアップ処理の度に必ず全ての保持部55が素子Eを保持できるようにしてもよい。
(作用効果)
以上のように、この素子実装装置1は、行方向に等間隔及び列方向に等間隔に素子Eを整列させたキャリアCが載置されるキャリア台3と、素子Eが配置される基板Sが載置される実装台4と、キャリア台3と実装台4との間を移動し、素子EをキャリアCから基板Sへ移す移送部5とを備える。素子Eは、キャリアC上で行列いずれかの一方向には等間隔Pcで並ぶ。この等間隔Pcは、素子EのX軸方向に素子ピッチ移動及びブロック移動させる場合は等間隔Pcxであり、素子EのY軸方向に素子ピッチ移動及びブロック移動させる場合は等間隔Pcyである。等間隔Pcxと等間隔Pcyとは、同じ大きさであっても異なる大きさであってもよい。
また、移送部5は、素子Eを一個保持する保持部55を複数行複数列で配列して有し、素子Eを一度に保持部55の数だけ、キャリアCからピックアップする。保持部55は、素子Eが等間隔Pcで並ぶ方向に倣った方向へM個配列されると共に、素子の等間隔Pcに対して、2以上の整数K倍の等間隔で配列される。整数K倍は、X軸方向では整数Kx倍、Y軸方向では整数Ky倍である。整数Kx倍と整数Ky倍は、同じ倍率であっても異なる倍率であってもよい。
このとき、この素子実装装置1において、移送部5とキャリア台3は、素子ピッチ移動又はブロック移動によって相対移動することで、キャリアC上の素子ピックアップ位置31を変更するようにした。素子ピッチ移動では、直前の素子ピックアップ位置31から等間隔Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置31を変更する。ブロック移動では、直前の素子ピックアップ位置31から{(K×M)-(K-1)}×Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置31を変更する。
これにより、キャリアC上で素子Eが配列する間隔と移送部5の保持部55の配列間隔が相違していても、一度のピックアップ処理で移送部5の全保持部55が素子Eを保持する。即ち、素子Eを保持しない保持部55が発生するというピックアップミスが低減する。そうすると、基板Wには素子Eが配置されない実装領域41が存在し難くなる。従って、実装抜けが生じた実装領域41、即ち素子Eが実装されなかった実装領域41を素子Eで埋める別作業が省け、或いは作業量を低減でき、素子Eを配列した基板Sの生産効率が向上する。
素子ピッチ移動とブロック移動の織り交ぜ方としては、移送部5又はキャリア台3は、素子ピッチ移動によって等間隔Pcに並ぶ方向に沿って(K×M)個の素子Eをピックアップした後、更に(K×M+1)個目から素子Eをピックアップする際には、ブロック移動を1回実行するようにすればよい。例えば、移送部5又はキャリア台3は、(Kx-1)回のX軸方向素子ピッチ移動を繰り返すごとに、X軸方向ブロック移動を1回実行するようにして、X軸方向に沿ってピックアップすべき素子Eを全部取り終えたら、Y軸方向に1回分だけY軸方向素子ピッチ移動又はY軸方向ブロック移動する。または、移送部5又はキャリア台3は、(Ky-1)回のY軸方向素子ピッチ移動を繰り返すごとに、Y軸方向ブロック移動を1回実行するようにして、Y軸方向に沿ってピックアップすべき素子Eを全部取り終えたら、X軸方向に1回分だけX軸方向素子ピッチ移動又はX軸方向ブロック移動する。
尚、本実施形態では、キャリアCが移動することによって各素子Eへ素子ピックアップ位置31を順番に変更した。但し、素子ピックアップ位置31を各素子Eへ変更することができればよく、キャリアCに沿って移送部5を2次元方向に移動させるようにしてもよい。即ち、キャリア台3若しくは移送部5、又はキャリア台3と移送部5の両方が移動することによって、素子ピックアップ位置31を変更するようにすればよい。
移送部5が2次元方向に移動可能な素子実装装置1は、例えばX軸方向に架設された直動機構51と昇降機構52の他、これらの両方に直交するY軸方向に架設された直動機構を移送部5に備えるようにすればよい。
移送部5の移動により素子ピックアップ位置31を変更する場合、X軸方向素子ピッチ移動に際し、キャリア台3は位置固定である。一方、移送部5は、X軸方向素子ピッチ移動に際し、X軸正方向に素子ピックアップ位置31をずらしていく場合には、直前のピックアップ処理と比べて、X軸正方向に1個分の素子Eだけ短い距離だけ移動する。Y軸方向素子ピッチ移動に際し、キャリア台3は位置固定である。一方、移送部5は、Y軸方向素子ピッチ移動に際し、Y軸正方向に素子ピックアップ位置31をずらしていく場合には、直前のピックアップ処理と比べて、Y軸正方向に1個分の素子Eだけ長い距離移動する。移送部5の移動の基準位置は、ピックアップポジション21と実装ポジション22とを結ぶ線分上の所定の位置に設定すればよい。
またX軸方向ブロック移動に際し、キャリア台3は位置固定である。一方、移送部5は、X軸方向ブロック移動に際し、X軸正方向に素子ピックアップ位置31をずらしていく場合には、直前のピックアップ処理と比べて、X軸正方向に{(Kx×Mx)-(Kx-1)}×Pcxだけ短い距離移動する。Y軸方向ピックアップ移動に際し、キャリア台3は位置固定である。一方、移送部5は、Y軸方向ピックアップ移動に際し、Y軸正方向に素子ピックアップ位置31をずらしていく場合には、直前のピックアップ処理と比べて、Y軸正方向に{(Ky×My)-(Ky-1)}×Pcyだけ長い距離移動する。
また、本実施形態では保持部55を真空吸着のための吸引穴を例に採り説明したが、公知の保持方法であれば何れでも採用可能である。例えば、静電吸着が採用される場合、保持面はメサ形構造体である。メサ形構造体には電極及び誘電体層が設けられる。このメサ形構造体を有する静電力発生部が素子Eに対する局所的な吸着点となる。
更に、矩形状のキャリアCを例に採り説明したが、素子Eが行列状に配列されていれば、キャリアCの形状は公知の何れであっても採用可能である。例えば、キャリアCは、個片にダイシングされた素子を並べたウェーハをシートに貼着したウェーハシートであってもよい。つまり、行列状に配列された素子群の外形が、矩形ではなく円形であってもよい。このような場合、ウェーハシート内では、行によって列数が異なる場合がある。この場合、素子ピックアップ位置31がシフトしていく行ごとに、キャリアデータ62やカメラ63の画像を参照して、素子Eの列数Nxを検出し、X軸方向素子ピッチ移動及びX軸方向ブロック移動を織り交ぜればよい。
例えば、倍率Kx=3で、ウェーハシートにより成るキャリアCの第1の行範囲において、素子Eの列数が24であれば、3回のX軸方向素子ピッチ移動を行い、次に1回のX軸方向ブロック移動を行い、更にX軸方向素子ピッチ移動を2回行えばよい。第2の行範囲において、素子Eの列数が26であれば、3回のX軸方向素子ピッチ移動を行い、次に1回のX軸方向ブロック移動を行い、更に2回のX軸方向素子ピッチ移動を行い、2列の素子Eを残せばよい。
なおこの場合、素子Eの列数Nxが、Y軸方向に配置された保持部55の行毎に異なることもある。その場合には、最も少ない列数Nxを基準にX軸方向素子ピッチ移動及びX軸方向ブロック移動を行うようにすればよい。
例えば、図2に示すように、Y軸方向における保持部55の行数が4行で、1行目と2行目の保持部55でピックアップする素子Eの列数Nxが24、3行目と4行目の保持部55でピックアップする素子Eの列数Nxが22であるとする。この場合、列数Nx=22を基準にしてX軸方向素子ピッチ移動及びX軸方向ブロック移動を行うようにすればよい。このようにすることで、素子Eを保持しない保持部55が発生するというピックアップミスをより確実に低減させることができる。
なお、Y軸方向素子ピッチ移動及びY軸方向ブロック移動についても同様の考えが採用できる。
また、上述において、ダイシングされた素子を並べたウェーハを、ウェーハシートに代えてキャリアCに相当する硬質な板に、直接またはシートを介して貼着するようにしてもよい。
また、キャリアC内には、整数の範囲では(K×M)で割り切れない数の素子Eが一方向に並ぶ場合もある。この場合、移送部5とキャリア台3は、キャリアCの片側から(K×M)の整数倍分だけ連続して並ぶ素子Eについては順番に素子ピックアップ位置31に移し、キャリアCの逆側から(K×M)個未満の数の素子Eについては素子ピックアップ位置31に合わせないようにした。
これにより、移送部5とキャリア台3は、ピックアップされない(K×M)個未満の数の素子EをキャリアCの片側にのみ残すことができる。例えば、この残りの素子Eは、移送部5が素子Eを搬送中に落下させてしまうなどして、基板Sの実装領域41に素子Eの実装抜けが発生した場合に、この実装抜けを埋めるために用いることができる。実装抜けを埋める際、残りの素子Eが一領域に密集して残っていれば、素子Eを一つずつピックアップするために、移送部5又はキャリア台3を複雑に移動させる必要がなくなり、ピックアップの位置合わせ動作が簡便になるため、作業効率が向上する。
従って、残りの素子Eは、キャリアCの何れか一方の側にのみ残っていればよい。例えば、第1回目のピックアップ処理を始める前に、制御部6は、素子EのX軸方向の個数Nx及びY軸方向の個数Nyをキャリアデータ62又はカメラ63の画像から得る。
そして、X軸方向の個数Nxから(Kx×Mx)を整数の範囲で除して、X軸座標値が小さい素子Eから余りの整数値R分だけカウントする。そして、X軸座標値が小さい素子Eから整数値(R+1)の順番に該当する素子EからX軸正方向に向かって素子Eのピックアップを開始する。また、Y軸方向の個数Nyから(Ky×My)を整数の範囲で除して、Y軸座標値が小さい素子Eから余りの整数値R分だけカウントする。そして、Y軸座標値が小さい素子Eから整数値(R+1)の順番に該当する素子EからY軸正方向に向かって素子Eのピックアップを開始する。例えば、素子実装装置1の正面から見て右方向をX軸正方向とし、正面に立つオペレータから見て奥から手前の方向をY軸正方向とすると、キャリアCの左側及び奥側に素子Eが集まって残る。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
例えば、上記実施形態において、キャリアC上のX軸方向の素子Eの個数Nxが、X軸方向に並ぶ保持部55の個数Mxに、素子Eの等間隔Pcxに対する保持部55の等間隔Ptxの倍率Kxを乗じた数(Kx×Mx)の整数倍ではなく、また、Y軸方向の素子Eの個数Nyが、Y軸方向に並ぶ保持部55の個数Nxに、素子Eの等間隔Pcyに対する保持部55の等間隔Ptyの倍率Kyを乗じた数(Ky×My)の整数倍ではないものとしたが、これに限られるものではなく、整数倍であってもよい。整数倍である場合、残りの素子Eが生じることなく、すべての素子Eを移送部5でピックアップすることができる。
また、キャリアCに配置する素子Eの行列数および移送部5に配置する保持部55の行列数は、上記実施形態の例示に限られるものではなく、任意に設定すればよい。
1 素子実装装置
21 ピックアップポジション
22 実装ポジション
3 キャリア台
31 素子ピックアップ位置
32 直動機構
4 実装台
41 実装領域
42 直動機構
5 移送部
51 直動機構
52 昇降機構
53 直動機構
54 保持面
55 保持部
6 制御部
6a 外部記憶装置
61 移送部データ
62 キャリアデータ
63 カメラ
C キャリア
E 素子
S 基板

Claims (11)

  1. 行方向に等間隔及び列方向に等間隔に素子を整列させたキャリアが載置されるキャリア台と、
    前記素子が配置される基板が載置される実装台と、
    前記キャリア台と前記実装台との間を移動し、前記素子を前記キャリアから前記基板へ移す移送部と、
    を備え、
    前記素子は、前記キャリア上で行列いずれかの一方向には等間隔Pcで並び、
    前記移送部は、前記素子を一個保持する保持部を複数行複数列で配列して有し、前記素子を一度に前記保持部の数だけ、前記キャリアからピックアップし、
    前記保持部は、前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に倣った方向へM個配列されると共に、前記素子の等間隔Pcに対して、2以上の整数K倍の等間隔で配列され、
    前記移送部と前記キャリア台は、少なくとも前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に対しては、素子ピッチ移動又はブロック移動によって相対移動することで、前記キャリア上の素子ピックアップ位置を変更し、
    前記素子ピッチ移動では、直前の素子ピックアップ位置から前記等間隔Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更し、
    前記ブロック移動では、直前の素子ピックアップ位置から{(K×M)-(K-1)}×Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更すること、
    を特徴とする素子実装装置。
  2. 前記移送部又は前記キャリア台は、前記素子ピッチ移動によって前記等間隔Pcに並ぶ方向に沿って(K×M)個の前記素子をピックアップした後、更に(K×M+1)個目から前記素子をピックアップする際には、前記ブロック移動を1回実行すること、
    を特徴とする請求項1記載の素子実装装置。
  3. 前記移送部又は前記キャリア台は、(K-1)回の前記素子ピッチ移動を繰り返すごとに、前記ブロック移動を1回実行すること、
    を特徴とする請求項1記載の素子実装装置。
  4. 前記キャリア内に、整数の範囲では(K×M)で割り切れない数の前記素子が一方向に並ぶときには、
    前記移送部又は前記キャリア台は、前記キャリアの片側から(K×M)の整数倍分だけ連続して並ぶ前記素子については順番に素子ピックアップ位置に移し、前記キャリアの逆側から(K×M)個未満の数の前記素子については素子ピックアップ位置に合わせないこと、
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の素子実装装置。
  5. 前記移送部又は前記キャリア台は、ピックアップされない(K×M)個未満の数の前記素子を前記キャリアの何れか一方の側にのみ残すこと、
    を特徴とする請求項4記載の素子実装装置。
  6. 前記移送部と前記キャリア台の相対移動を制御する制御部を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の素子実装装置。
  7. 前記制御部は、
    前記等間隔Pc、当該等間隔Pcに並ぶ方向の前記素子の個数N、前記等間隔Pcが並ぶ方向に倣った前記保持部の配列数M、及び前記保持部の配列間隔Ptを示すデータを有し、
    前記データに基づいて前記素子ピッチ移動又は前記ブロック移動を実行させること、
    を特徴とする請求項6記載の素子実装装置。
  8. 前記制御部は、前記素子のピックアップの度に、前記データを参照して前記素子ピッチ移動又は前記ブロック移動を決定すること、
    を特徴とする請求項7記載の素子実装装置。
  9. 前記素子はマイクロLEDであること、
    を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の素子実装装置。
  10. 素子実装装置による素子が配置される素子実装基板の製造方法であって、
    前記素子実装装置は、
    行方向に等間隔及び列方向に等間隔に素子を整列させたキャリアが載置されるキャリア台と、
    前記素子が配置される基板が載置される実装台と、
    前記キャリア台と前記実装台との間を移動し、前記素子を前記キャリアから前記基板へ移す移送部と、
    を備え、
    前記素子は、前記キャリア上で行列いずれかの一方向には等間隔Pcで並び、
    前記移送部は、前記素子を一個保持する保持部を複数行複数列で配列して有し、前記素子を一度に前記保持部の数だけ、前記キャリアからピックアップし、
    前記保持部は、前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に倣った方向へM個配列されると共に、前記素子の等間隔Pcに対して、2以上の整数K倍の等間隔で配列され、
    前記製造方法は、
    前記移送部と前記キャリアを、少なくとも前記素子が前記等間隔Pcで並ぶ方向に対しては、素子ピッチ移動又はブロック移動によって相対移動させることで、前記キャリア上の素子ピックアップ位置を変更し、
    前記素子ピッチ移動では、直前の素子ピックアップ位置から前記等間隔Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更し、
    前記ブロック移動では、直前の素子ピックアップ位置から{(K×M)-(K-1)}×Pcだけシフトした位置に素子ピックアップ位置を変更すること、
    を特徴とする素子実装基板の製造方法。
  11. 前記素子ピッチ移動によって前記等間隔Pcに並ぶ方向に沿って(K×M)個の前記素子をピックアップした後、更に(K×M+1)個目から前記素子をピックアップする際には、前記ブロック移動を1回実行すること、
    を特徴とする請求項10記載の素子実装基板の製造方法。
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