JP7131829B2 - シート体の移送方法及び設備 - Google Patents

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本発明は、紙幣・トランプカード・入場券・磁気カード・メモカード等の肉厚が薄く平面形状が長方形状とした又は矩形状としたシート体をダクト内で空気流の推力で移動させる技術に関する。特に、遊技場の貸機・イベントホール・遊楽会場・ショッピングモール会計清算場・入場券売場・キップ券売場・ATM機で投入された紙幣又は金融関係の金銭取扱窓口で取引で使用された紙幣の移送と安全な管理を行える。
本出願人は、その出願の特許文献1に示すように、遊技場の島でゲーム機の横に設置される複数の貸機に投入された紙幣を、密閉したダクト内の通路に送り込み、又同ダクト内に紙幣を捕捉して搬送する紙幣捕捉移動体を送り込み、送り込まれた紙幣捕捉移動体を同ダクト内に送られる空気流の空気力を羽根型の受圧面で受けて推力を得て、ダクト内のガイドに沿って走行させ、ダクト内の途中に送り込まれてダクト内で待ち受けている紙幣を移動しながら捕捉し、紙幣を捕捉した状態で移動ガイドに沿ってダクト内を移動させる技術を開発した。この技術では、プラスチック製の紙幣捕捉移動体を補助具として複数使用して、貸機から排出される紙幣を搬送ダクトの途中で捕捉してダクト内を移送させて、島の所定の金庫又は保管室に送り込む技術を開発した。
この発明では、プラスチック製の紙幣捕捉移動体は羽根を左右に拡げた翼を有するかなりの重みがあり、且つダクト内のガイドで案内されて所定姿勢で移動するためガイド面との摩擦又は摂動により抵抗が発生し、強い風速の空気流を必要としていた。又、この強い空気流によってダクト内に送り込まれて待機している紙幣が乱れて、紙幣捕捉移動体による捕捉が確実でない場合が発生していた。又、強い空気流をダクトに送り込む必要があり、起動時間が長くなって迅速な紙幣送りに難点があった。又、紙幣捕捉移動体の慣性力が大きいので、始動・停止の制御が複雑であり、大きい慣性力で紙幣が傷つく場合が発生していた。
特開2015-178393号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来の紙幣移送技術の問題点を解消し、小さな風速の空気流でもって迅速且つ確実に紙幣送りを可能とし、又紙幣を傷めることも少なく、又円滑に傷つくこと少なく紙幣を送れるようにすることにある。又、紙幣の送り始めの始動時間を短くすることにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 紙幣・トランプカード・磁気カード・メモカード・キャッシュカード等の肉厚が薄く平面形状が長方形状としたシート体を空気流の推力によって移動させるシート体の移送方法であって、
平面形状が長方形状の前記シート体の短辺側となる一辺の長さより短い直径を有する中空球体が通路内周面と狭い間隙をもって通過できる断面円形の中央通路に,前記シート体の厚みより寸法が長い巾を有し且つ前記シート体の短辺側となる一辺の長さより長い寸法の細長の長方形状領域を前記中央通路の断面円形の中心部を横切って半径方向に延びて前記中央通路の断面円周から上下両側に形成された張り出し部内で半径方向に張り出すように配置されたシート体を通過させるスリット通路とを前記の2つの通路の内部空間が互に連通するように一体化した外形状の空間を有する移送通路を内部に形成した移送用ダクトをシート体の移送間に設け、移送するシート体を前記ダクトの外部から前記ダクト内部の前記スリット通路へ送り込み、前記シート体を送る方向の上流側となるダクト内の中央通路部分に前記中空球体を送り込んで、送り込まれた中空球体の更に上流側から前記ダクトの移送通路内へ前記シート体方向に流れる空気流を送り込むことによって、中空球体を空気流からの空気力によってダクト内の中央空間部分に沿って所定の速度でシート体方向に移動させ、前記移送通路のスリット通路に送り込まれた前記シート体の短辺の周縁が移動している前記中空球体の略大円方向に向うように当接して中空球体の運動エネルギーでシート体を押圧して、シート体をダクト内のスリット通路に沿って下流方向に強制送りさせることを特徴とする、シート体の移送方法
2) 前記ダクトのスリット通路は、前記ダクトの中央通路の移送方向と同じ移送方向となるように並設され且つ前記中央通路の移送方向が略水平のダクト領域において同スリット通路に送り込まれるシート体の短辺が略鉛直方向となるように収容されるようなスリット通路の配置構造とした、前記1)記載のシート体の移送方法
3) 前記ダクトの移送通路が左右・上下に湾曲又は捩れた変曲ダクト領域において、前記移送通路の張り出し部の内部空間と中央通路の内部空間との境界位置において、前記シート体が断面円形状の前記中央通路の中心部内であって且つ円形の半径中心により近い位置で保持できるようにシート体位置を保持する規制突起を前記境界位置の張り出し部の内側対向面にそれぞれ設け、対向した一対の前記規制突起によって前記変曲ダクト領域においてシート体を中央通路の円形の半径中心により近い位置になるように規制して、シート体がより確実に中空球体の大円方向に向うように当接させて前記中空球体はシート体を中空球体の半径中心から押圧してダクトの湾曲・捩れにかかわらずシート体を安定して移動でき且つシート体とスリット通路の路面との摩擦抵抗を低減して高速で移送できるようにした、前記1)又は2)記載のシート体の移送方法
4) 前記ダクトの全ダクト領域において、前記ダクト全領域のダクト内の前記移送通路の張り出し部の内部空間と中央通路の内部空間との境界位置において、前記シート体が前記中央通路の中心部内であって且つ円形の半径中心により近い位置で保持できるようにシート体位置を保持する規制突起を前記境界位置の張り出し部の内側対向面にそれぞれ設け、対向した一対の前記規制突起によって前記全ダクト領域においてシート体を中央通路の円形の半径中心により近い位置になるように規制して、シート体がより確実に中空球体の大円方向に向うように当接させて前記中空球体はシート体を中空球体の半径中心から押圧してシート体を安定して移送でき且つシート体とスリット通路の路面との摩擦抵抗を低減し、しかもシート体の長辺方向とダクトの移送方向が同じとなることで安定した姿勢で高速移送できるようにした、前記1)又は2)記載のシート体の移送方法
5) 前記ダクトの移送通路が左右・上下に湾曲又は捩れた変曲ダクト領域において、ダクトの変曲の曲率中心がある側の前記張り出し部の半径方向の長さが、ダクトの直線移送する領域での張り出し部の長さに比べ長くし、変曲ダクト領域でシート体がスリット通路に収まって円滑に移送できるようにした、前記1)~4)いずれか記載のシート体の移送方法
6) 前記ダクト内の前記スリット通路に送り入れられたシート体は、その送り込まれた位置からシート体のダクトの送り先位置まで一個のシート体と一対一に対応する特定の中空球体に当接されて押圧されて下流側にある別の移送中のシート体、別の移送中の中空球体を追い越すことなく送り先まで移送するようにした、前記1)~5)いずれか記載のシート体の移送方法
7) 前記ダクトのスリット通路に一枚のシート体を送り込んだ後、前記ダクトの上流位置に設けた複数の中空球体を一時貯えられる玉送り込み装置から一個の中空球体を前記ダクトの中央空間に送り出して玉送り込み装置の上流にある送風機からの空気流によって下流へ移送させ、同中空球体をスリット通路途中に送り込まれたシート体に当接させて押圧してダクトに沿って移送し、移送している前記シート体を下流の所定位置のダクト内のスリット通路から外部へ離脱させて所定の送り先へ送り込んだ後、ダクト内の中央通路で移送完了した後の中空球体を下流側の玉受部で一時貯えた後、ダクトの移送通路にシート体及び中空球体が存在しない時間帯に同玉受部から貯えられた中空球体に対し上流方向の空気流を与えて中空球体を一個又は複数個まとめてダクトの中央通路に沿って上流に向って送り、その上流位置に設けた玉送り込み装置に戻して再び下流に移送することを繰り返すことで1個の中空球体が複数枚のシート体を移送できるようにした、前記1)~5)いずれか記載のシート体の移送方法
8) 所定時間帯にダクトのスリット通路に送り込む予定のシート体が複数ある場合で、
前記玉送り込み装置と前記玉受部との間のダクトでシート体の移送に使用する中空球体が複数のN個である移送設備において、前記送り出す予定の複数のシート体をN枚以下の枚数の複数のグループに分け、各グループ毎に予定のシート体の一枚のスリット通路への送り出しと貯えている一個の中空球体を玉送り込み装置から中央空間に送り込んで、前記送風機を作動させることでシート体を所定の送り先まで送り、又使用した中空球体を玉受部に貯えることをそのグループの全シート体で繰り返してグループの全シート体を所定の送り先まで送った後、玉受部に貯ったN以下の中空球体全個数をまとめて上流に向けの空気流によってダクト内を逆送させて玉送り込み装置に貯えた後、次のグループのシート体の移送を前記グループの移送と同様に繰り返して全グループのシート体の移送を完了した後、次の時間帯での前記同様のグループ分けしてのシート体送りを行うようにした、前記7)記載のシート体の移送方法
9) 前記ダクトのスリット通路に一枚のシート体を送り出した後、前記ダクトの上流位置に設けた複数の中空球体を一時貯えられる玉送り込み装置から一個の中空球体を前記ダクトの中央空間に送り込んで空気流によって下流へ移送させ、同中空球体をスリット通路途中に送り込まれた前記シート体に当接させて押圧してシート体をダクトに沿って移送し、移送している前記シート体を下流の所定位置のダクト内の分岐スリット通路から外部へ離脱させて所定の送り先へ送り込んだ後、ダクト内の中央通路で移送完了した後の中空球体を下流側の玉受部で一時貯えた後、次のシート体をダクトのスリット通路へ送り出し、上流側の前記玉送り込み装置から次の中空球体を下流に向って送り込んで前記同様にシート体を所定の送り先へ送り込むことを繰り返し、シート体を送り先に届けた後、下流側の玉受部で貯えた中空球体を前記ダクトとは別に設けた玉送りダクトに送れる構造とし、玉送りダクトに送られた中空球体を下流側の送風機でもって上流側の玉送り込み装置に送って中空球体を補充するようにし、各所定時間帯で中空球体を循環させて複数のシート体を繰り返して送ることを特徴とする、前記1)~5)いずれか記載のシート体の移送方法
10) 前記シート体を装置内での待機状態から送り出し信号でダクト内のスリット通路の所定の送り出し位置へ送り出すシート体送り出し装置を前記ダクトに沿って複数台配置し、最上流に位置する前記シート体送り出し装置の上流に中空球体を複数貯えて一個毎にダクト内の中央通路へ送り込む前記玉送り込み装置を配置し、同玉送り込み装置より更に上流位置から前記中央通路に空気流を送り込む送風機を備えたシート体の移送設備におけるシート体の移送方法であって、
複数の前記シート体送り出し装置の装置内でシート体を待機させて所定時刻間の時間帯において、前記ダクトのスリット通路内へ送り出し予定のシート体が複数ある場合において、
シート体を待機させている複数台のシート体送り出し装置のいずれか一台から一枚のシート体をダクトのスリット通路内に送り出すとともに、玉送り込み装置から一個の中空球体をダクトの中央空間に送り込んで送風機からの空気流を前記中央空間に送風し、玉送り込み装置から一個の中空球体をその空気流で送り、その前記中央通路の途中で前記シート体と当接し,シート体と中空球体を所定の送り先まで送るまでの移送通路を一枚のシート体と一個の中空球体の専用通路状態として中空球体に高い空気力を維持して高速に且つ確実にシート体を送れるようにし、シート体と中空球体とを所定の送り先まで移送させた後に、前記シート体送り出し装置の残りの待機させている次の一枚のシート体をダクトのスリット通路に送り込み、前記玉送り込み装置から次の一個の中空球体を送り込んで次のシート体と中空球体を所定の送り先まで専用通路状態として送ることを,待機させている送り込み予定のシート体全部に対して繰り返して、前記時間帯での待機しているシート体を全部所定の送り先まで送ることを特徴とする、前記7)~9)いずれか記載のシート体の移送方法
11) 前記シート体は遊技場の島の複数ある貸機から排出される紙幣であって、前記シート体送り出し装置は各貸機から排出される紙幣を前記ダクト内のスリット通路に送り出す装置であって、前記ダクトによる前記の紙幣の最終送り先は島終端を通過して延長されたダクトで接続された遊技場の集約された紙幣管理室にある島金庫であり、前記専用通路状態となる通路は島上流にある玉送り込み装置から前記紙幣管理室の前記の最終送り先の島金庫と前記玉受部の手前位置までである、前記10)記載のシート体の移送方法
12) 前記シート体は遊技場の島の複数ある貸機から排出される紙幣であって、前記シート体送り出し装置は各貸機から排出される紙幣を前記ダクト内のスリット通路に送り出す装置であって、
前記ダクトによる前記紙幣の最終送り先は島終端を通過して同終端から延びた延長ダクトで接続された遊技場の集約された紙幣管理室にある島毎の専用の島金庫であり、前記専用通路状態となる通路は島のダクトの最上流にある玉送り込み装置から前記島の終端までであり、シート体が島の終端に到着すると前記専用通路状態となる通路へ次のシート体と中空球体を送り込んで、専用通路状態となる通路で次の移送をさせると同時に島の終端に到着したシート体とこれを押圧してきた中空球体とを前記延長ダクトに送り込んで島の終端及び延長ダクト途中に設けた補助送風機によって吹き込んだ新たな空気流で最終送り先の紙幣管理室の島金庫まで送るようにした、前記10)記載のシート体の移送方法
13) 前記シート体は遊技場の島の複数ある貸機から排出される紙幣であって、前記シート体送り出し装置は各貸機から排出される紙幣を前記ダクト内のスリット通路に送り出す装置であって、
前記ダクトによる前記紙幣の最終送り先は島終端に設けた島付属金庫であり、前記専用通路状態となる通路は島のダクトの最上流にある玉送り込み装置から前記の島の終端まであり、シート体が島終端に到達すると前記専用通路に待機状態にある次のシート体と中空球体とを送り込んで専用通路で次のシート体を島の終端の島付属金庫まで送り込むことを繰り返してシート体を全量送る、前記10)記載のシート体の移送方法
14) 前記ダクトのスリット通路へ送り込むシート体を装置内での待機させ、所要の送り込み信号でダクト内のスリット通路内の送り出し位置へ送り込むシート体送り出し装置を前記ダクトに沿って所定間隔離して複数台配置し、最上流に位置する前記シート体送り出し装置の上流に中空球体を複数貯えて一個毎にダクト内の中央通路へ送り込む玉送り込み装置を配置し、同玉送り込み装置より更に上流位置から前記中央通路に空気流を送り込む送風機を備えたシート体の移送設備におけるシート体の移送方法であって、
シート体送り出し装置が送り出す予定があるシート体のダクトのスリット通路内での送り出し位置において下流側から列べた順に前記玉送り込み装置から下流側のそのシート体を押圧する対応の中空球体を上記下流順に従ってダクトの中央通路へ送り込むとともに、各シート体に対応する中空球体が略同時刻に各シート体に当接するように、玉送り込み装置で各中空球体の送り込み時刻を計算データ又は実測データに基づいて決定して送り込むように玉送り込み装置を制御し、更に各シート体が略同時に当接する対応の中空球体が到来する直前の所定時間前に各シート体送り出し装置から待機していたシート体をダクト内のスリット通路の所定の送り出し位置に一斉に送り込むようにシート体送り出し装置を制御し、略同時に各シート体にその対応の中空球体が当接した状態の対状態となって、送り出し位置の下流順のシリアルに各シート体を送れるようにしたことを特徴とする、前記6)記載のシート体の移送方法
15) 前記ダクトのスリット通路へ送り込むシート体を装置内での待機させ、所要の送り込み信号でダクト内のスリット通路内の送り出し位置へ送り込むシート体送り出し装置を前記ダクトに沿って所定間隔離して複数台配置し、最上流に位置する前記シート体送り出し装置の上流に中空球体を複数貯えて一個毎にダクト内の中央通路へ送り込む玉送り込み装置を配置し、同玉送り込み装置より更に上流位置から前記中央通路に空気流を送り込む送風機を備えたシート体の移送設備におけるシート体の移送方法であって、
複数の前記シート体送り出し装置の装置内でシート体を待機させて所定時間内に前記ダクトのスリット通路内へ送り込み予定のシート体があるシート体送り出し装置が複数ある場合において、
その送り出す予定があるシート体のダクトのスリット通路内での送り出し位置が上流側から下流に向って列べた順に前記玉送り込み装置から上流側のそのシート体を押圧する対応の中空球体をダクトの中央通路へ送り込むとともに、
前記玉送り込み装置は、平面長方形状のシート体の長手の長辺の長さlと中空球体の直径2Rと余裕の寸法δを加算した(l+2R+δ)の長さLの間隔をもって中空球体をそのダクトの中央通路内に送り込むようにし、しかもシート体を送り出す予定の前記シート体送り出し装置はその送り出すシート体と対応する中空球体がダクト内のスリット通路でのシート体の送り出し位置に到来する前の所定時間前に待機させていたシート体をスリット通路に送り出すようにシート体送り出し装置を制御し、移送されるシート体とその対応中空球体の対が前記長さLの等ピッチで送れるようにした、請求項6記載のシート体の移送方法。
16) ダクトの終端又は途中において、ダクト内の通路空間のスリット通路をその送り方向に延長してダクトの通路空間から分離してダクト外へ分岐した分岐スリット通路を設け、ダクト内のスリット通路で送られているシート体を分岐スリット通路から排出してシート体を分離又は回収するようにした、前記1)~15)いずれか記載のシート体の移送方法
にある。
本発明によれば、紙幣等のシート体をダクト内に移送する推進力はピンポン玉の如き軽量な中空球体を使用できるので、中空球体の質量は大巾に軽くでき、よって空気流の流速が低速でも紙幣送りの充分な推力を得て、その移送までの起動時間を短縮でき、高速の紙幣移動を可能にできる。
中空球体はその中央通路の内周面と狭い間隙で通過すること及び中空球体は中央通路の内周面との球体面同士の軽い接衝と外周空気流によって常時中央通路の中央を円滑に通過できる。空気流は中央通路の内径より少し小さい直径の中空球体に全面的に作用するので、空気流の運動エネルギーは大部分中空球体の押圧力となって効率よく中空球体を所定の速度で送る。よって、低速空気流でシート体移送できる。しかも、シート体は細長いスリット通路にガイドされて中空球体の中心部を横切っているので、シート体は中空球体の大円方向に当るような位置構造となっている。そのため、移動している中空球体がシート体に当ると、中空球体からの押圧力はその略半径中心からシート体の短辺の中央を押圧することとなり、シート体をそのダクトの長手方向に確実に推力を与え、シート体をスリット通路に拘束しながらダクトに沿って送ることができる。特に、シート体の短辺が鉛直になるように送れば、シート体の変形・傾きが少なく且つシート体の長手方向に沿って移送されるので、安定した推力を発生させる。シート体と張り出し部内面との接触は線接触となり、摩擦力が小さくなる。
このように、シート体を中空球体の大円方向の半径中心近くの中心部を通過できるようにスリット通路・張り出し部又は規制突起で拘束されているので、シート体は中空球体の大円方向に当り、効果的に中空球体からシート体の短辺に長手方向の推力が確実に与えられる。これによって、シート体が中空球体の左面・右面又は上面・下面に偏寄して球面に沿って中央通路内周面に接触するように変形して、シート体に押圧力が発生しない状況を避けることができる(図10参照)。
スリット通路が鉛直方向となるように設けられ、同スリット通路に送り込まれるシート体の短辺が鉛直となる場合は移動する中空球体の略大円方向にあって、中空球体はシート体の短辺周縁の中央部で当接して、シート体を円滑に押圧し続けてシート体をダクト方向に移送する。中空球体が押圧するのはシート体の短辺側周縁の中央部であるので、シート体の押圧による変形は長辺周縁の中央部を押圧する場合に比べて大巾に少ない。よって、シート体は張り出し部での上下部分の拘束のみでシート体の移送が円滑にできるようになっている。又、シート体の長辺周縁がスリット通路の端面に当接しても、シート体の厚み(下周縁の厚み)がきわめて小さいので、接触摩擦による摩擦抵抗も小さく、抵抗となることなく空気力で円滑に移送できるものとなっている。
特に、シート体を張り出し部と中央通路の境界に対向した位置に規制突起を設ければ、ダクトの通路空間が上下・左右に湾曲・捩れている変曲ダクト領域においても、シート体を中央通路の中心部で中央通路の半径中心により近い方向の大円方向に中空球体に当り、シート体に押圧力を確実に与えられ、これによってシート体が中空球体の左方・右方又は上方・下方方向に変位して球面に沿って変形しないようにしている。
又、前記変曲ダクト領域において、ダクトの湾曲の曲率中心側の張り出し部の長さを半径方向に長くするようにした発明では、変曲ダクト領域のスリット通路の張り出し部を通過するスリット体の長辺の一部が張り出し部の内端面と接触してシート体が変形したり、高い摩擦力でシート体の速度が低下したり、場合によってはシート体が静止して詰まりを生起することがないようにしている。
特定のシート体を押圧する中空球体は、所定時間帯でのシート体の移送において、シート体とは一対一の対応関係を対応付けることが、中空球体のダクト内の中央通路への送り込みタイミングを決定することが制御部のコンピュータで容易とする。中空球体のダクト内の位置は、コンピュータの制御部のメモリ内でその送り出し時点・中空球体と一対一で対応したシート体までの距離と速度データによって又は種々の検出センサー等によって中空球体の位置及びシート体が中空球体と当る時点が計測されて決定できるので、シート体のスリット通路での定まった送り出し位置・これと対応する中空球体の位置との関連性(一対一の対応性)が付け易く、コンピュータ制御を容易とする。
中空球体に磁気マーク・識別文字記号を付して読み取りセンサーで中空球体のIDからダクト内位置を決定する方法があるが、センサー信号の信頼性・速度及び難しい制御を必要とするので、制御部のメモリ空間でコンピュータ処理の方が好ましい。又は、コンピュータ処理とID計測とを加えた計算処理もありえる。
ここで、一対一の対応とは、所定の時間帯での複数のシート体を複数の中空球体で送る場合の一回の移送毎のシート体と中空球体との対応性であって、時間帯毎にシート体と中空球体との一対一の対応を設定する意味で、中空球体とシート体とを絶対的に一対一に対応させるという意味ではない。
上流の玉送り込み装置は、中空球体をシート体の移送の為の所定時点に下流方向に送り込みを可能とし、下流側の玉受部では移送完了した中空球体を所定時点で上流側へ送り込んで、上流の玉送り込み装置に中空球体を補給できるものであり、中空球体はダクト内を往復して複数回のシート体送りに使用できるようになって、少ない中空球体で多数枚のシート体の送りを可能にする。
ダクトのスリット通路に沿って移送されているシート体は、ダクトの送り先に近い場所でダクト内のスリット通路の延長方向となる分岐スリット通路をダクト外へ延長させることで、シート体を所定の送り先の手前でダクトから分離して金庫室等まで分岐スリット通路で移動させて回収することができる。
この分岐されたダクトの中央通路を玉受部へ接続する場合は、ダクト内で移送されてきた中空球体を玉受部で回収して、ダクト内にシート体及び中空球体がない時間帯で玉受部の送風口から上流に向けての空気流を送り込むことで、玉受部に回収した中空球体をダクト内の中央通路によって上流方向に送り、その最上流にある玉送り込み装置でも玉受部と同様な複数の中空球体の一時収容構造を有する玉送り込み装置に送り届けて、次のシート体の移送用の中空球体として再使用できる。このように、少ない中空球体を複数回繰り返し使用できることで、中空球体の数を少なく効率的にシート体を移送できる。
所定の時間帯で移送する複数のシート体がある場合、シート体のスリット通路での送り込み待機位置への移動と中空球体の送り込み方法としては、
(イ)玉送り出し装置から島の終端までの移送通路又はその最終送り先までの移送通路に一枚のシート体と1個の中空球体の一対しか存在しなく、その対の為の専用通路として使用する方法と、
(ロ)複数あるシート体に一対一対応の中空球体が略同時点で当接するように中空球体の送り出し時点及びシート体のスリット通路への送り出し時点を制御する方法と、
(ハ)中空球体をシート体の長辺長さと中空球体の直径2Rと、それに接触しないための余裕の長さδを加えたl+2R+δの合計長さLの一定間隔で玉送り出し装置からダクトの中央空間へ送り出し、対応の中空球体が到来する直前にその対応シート体を送り出すように制御する方法、
最終送り先としては、シート体を保管する金庫・保管室は一定の場所に集中管理する方法又は島等の同グループ毎に設けた金庫に回収して保管する方法
等の方法とがある。前記以外の方法も可能性がある。いずれもシート体は対応の中空球体が到着する時点の前にシート体送り出し装置の「待機」から送り出しの信号を当接の前の所定時間前に出力して、当接予定時刻前にシート体をスリット通路に送り出す。
上記の送り方法(イ),(ロ),(ハ)において、(イ)の専用通路とする方法はシート体送り出し装置の間隔が短い場合又は中空球体の移送速度が速い場合に採用されることが多い。この場合、シート体と中空球体の対がダクト内移送通路がその対の移動のみとなる専用使用の状態となるので、安全・確実な方法であり、遊技場の各島間における貸機の紙幣の移送に適している。
(ロ),(ハ)の移送方法は、シート体送り出し装置の間隔が長い場合又は中空球体の移送速度が遅い場合での採用に適している。この場合では、シート体の送り出し時刻,中空球体の送り出し時刻の精度が高いものが要求され、これらの送り出しの高い精度又は中空球体のダクト内位置又はシート体送り出し位置との到着時刻の正確な決定が必要がある。この(ロ),(ハ)の方法では、シート体の送り順番の保持又はシート体の送り間隔の短縮化には有効であり、シート体とその送り状況で(イ),(ロ),(ハ)の案が適しているか判断して、その採用を決める。又、本発明はこれ以外の移送方法も可能である。
前者(イ)の方法では、シート体と中空球体の対の移動中にダクトはその専用通路となるので、複数枚のシート体・中空球体との接触なく確実且つ安全に移送できる。
(ロ)は、シート体送り出し装置からスリット通路に送り出したシート体の初期間隔を保持して、下流側に移送する。後者(ハ)は、シート体とこれを押圧する中空球体との対の形で所定間隔δでもってシート体を近づけて一列となるように移送する。これら上記送り方法(イ)~(ハ)等は制御部のコンピュータで玉送り込み装置・シート体送り出し装置・送風機を所定時点に起動・停止するように制御部のコンピュータでシート体の送り出し位置と玉送り込み装置との距離・移送速度等の計算値・計測データを用いて制御する。(ロ),(ハ)の方法は中空球体の送りタイミングの精度・シート体送り出し装置の高速度の送り出しを必要とし、紙幣の移送には難しく、保形性のあるカード・プラスチック体等のシート体に採用し易い。又、その場の中空球体はピンポン玉よりやや重量のあるものが適している。
いずれの中空球体の送り出し順番は、その時間帯での一対一対応のシート体のスリット通路の初期送り込み位置の下流側にあるものから順にその対応の中空球体を送り出す。これによって、シート体・中空球体との衝突・混乱することなく整然と移送させることができる。(イ)の方法では、玉送り込み装置から島終端まで又は最終送り先まで一枚のシート体と対応の中空球体の一対だけの専用通路とする方法がある。
中空球体としては、軽量で耐久性のあるものが送風速度が低くでき、中空球体を高速に移動させることができて好ましい。特に、卓球球技で採用されているセルロイド製ピンポン玉はきわめて軽量で2g程であり、硬質殻体で高い強度・衝撃強度を有し、最も好ましい。
本発明のシート体の最終送り先はそのシート体の用途で種々変化するが、紙幣の場合はシート体の送り先は盗難がなく安全な金庫又は紙幣集中保管室となることが多い。
特に、本発明が遊技場のゲーム媒体のパチンコ玉・メダル又はゲーム使用カード等を必要とする場合、そのゲーム媒体を貸し出す貸機の紙幣(一万円札・千円札)の送り先は各島毎に設けた安全な金庫・保管装置となる場合もあるし、又は遊技場の安全な集中管理された紙幣保管室に各島で回収した紙幣を送り込んで島別の金庫で集中保管する場合がある。遊技場の紙幣は、島単位の金庫に格納する場合と、島の識別なく全ての島の紙幣を混在させて金庫に保管する場合がある。島別にすれば、島別の売上げ総額が計算でき、経営の有益データとなる。
本発明のダクト内のスリット通路のシート体の送り方向と中央通路の中空球体の送り方向は同じであり、両通路は並設されているが、スリット通路はシート体を鉛直で送る場合とシート体を横にして送る場合があるが、シート体を鉛直にして送る鉛直のスリットを有するスリット通路の方がシート体とスリット通路の摩擦が少なく、小さな押圧力で移動させることができるので好ましい。
図1は実施例1の遊技場でのダクトと装置の説明図である。 図2は実施例1の島内でのダクトと装置の説明図である。 図3は実施例1の島内の貸機を結ぶダクトと装置の側面からみた説明図である。 図4は実施例1の島内の貸機を結ぶダクトと装置の配置を示す平面図である。 図5は実施例1の遊技場の各島からの紙幣を集中管理するダクトと装置の説明図である。 図6は実施例1の搬送ラインのダクトの断面形状と紙幣と中空球体の送り込み状態を示す説明図である。 図7は実施例1で使用したダクトの断面形状と中央通路とスリット通路の形態例を示す説明図である。 図8はダクトの断面形状と、ピンポン玉と紙幣との送り込み状態を示す説明図である。 図9はダクトの変曲した曲り部の形状を示す説明図である。 図10は実施例1の変曲ダクト部における張り出し部における規制突起の間隔が広い場合と規制突起の間隔が狭い場合におけるシート体の状態の比較説明図である。 図11は実施例1におけるスリット通路における耳折れがある紙幣の通過状態を示す説明図である。 図12は実施例1における変曲ダクト部で張り出し部の長さを長くすることを示す斜視図である。 図13は実施例1の変曲ダクト部における張り出し部の長さの変化とそのダクト断面図と規制突起間の間隔の変化を示す説明図である。 図14は実施例1のダクトの縦曲がり部の一部切欠説明図である。 図15は実施例1のダクトの縦曲がり部の一部切欠説明図である。 図16は実施例1のダクトの縦曲がりの内部構造を示す断面説明図である。 図17は実施例1の変曲ダクト部におけるシート体とピンポン玉の移動状態を示す説明図である。 図18は実施例1のダクトのシート体挿入口部分を示す一部切欠説明図である。 図19はダクトの紙幣送り出し部の構造を示す説明図である。 図20は実施例1の紙幣送り出しのガイドローラの回動機構を示す説明図である。 図21は図20に示す回動機構の駆動を示す説明図である。 図22は実施例1の紙幣送り出し装置での紙幣送り出し行程の説明図である。 図23は実施例1の紙幣送り出し装置による紙幣のスリット通路への最終行程の押し込み動作を示す説明図である。 図24は実施例1の玉送り込み装置と送風機の構造を示す一部切欠斜視図である。 図25は実施例1の玉送り込み装置のピストンによる中空球体の収容と送り出しを示す説明図である。 図26は実施例1の玉送り込み装置の送り出し位置の保持状態を示す説明図である。 図27は実施例1の玉送り込み装置による中空球体の中央空間への1個毎送り出し行程を示す説明図である。 図28は実施例1の玉送り込み装置における中空球体の受け止めと一時貯える行程を示す説明図である。 図29は実施例1の遊技場の集中管理室における各島専用の島金庫の配置を示す説明図である。 図30は実施例1の各島専用紙幣金庫の金庫室と玉受部の内部構造を示す説明図である。 図31は実施例1のダクトの分岐スリット通路と玉受部の分離の構造を示す説明図である。 図32(a),(b),(c)は実施例1のダクトの分岐スリット通路の通路の分離の構造を示す説明図である。 図33は実施例1のダクトの玉受部と紙幣の分離の行程を示す説明図である。 図34は実施例1の玉受部から貯えられた中空球体をダクト内へ返球する行程を示す説明図である。 図35は実施例1における島金庫近くでの紙幣と中空球体の送り状態を示す斜視図である。 図36は実施例1の紙幣と中空球体との分離状態を示すダクト中央縦断説明図である。 図37は実施例1の補助送風機を示す説明図である。 図38は実施例1の補助送風機のダクト取付状態を示す側面図である。 図39は図38のA-A断面図である。 図40は実施例1の装置配置と制御部を示す説明図である。 図41は紙幣金庫が島毎に設けた他の実施例2を示す島の斜視図である。 図42は実施例2の装置配置を示す説明図である。 図43は実施例2の島におけるダクトと玉送り込み装置と玉受部と島金庫を示す側面図である。 図44は実施例2の玉受部と島金庫の配置を示す平面図である。 図45は実施例2のダクトの分岐部での玉受部と島金庫の配置を示す斜視図である。 図46は本発明の玉受部から玉送り込み装置への中空球体の返球用ダクトを有する例の説明図である。
本発明の中空球体としては、軽量で且つ高い強度と対衝撃耐性のものがよく、卓球のセルロイド製ピンポン玉が適している。その重みは2g/個程で直径3.8cm程であり、送風の空気流速は低くて、高速で送れて好ましい。特に、紙幣との当接における打撃力は大きくなく押圧力のみを発生できるので、紙幣の破損を生起しないので好ましい。
本発明で、所定の時間帯で複数のシート体が待機中で、ダクト内に送り込む予定のものが複数ある場合におけるシート体の送り込み順番としては、シート体の待機状態となった時刻の古い順番でシート体を送り込む方法、又は送り出す予定のシート体送り出し装置の下流にある方を先に送り出す方法等がある。前記の前者の待機状態となった時刻の古い順番は、少ないシート体しか保持できない貸機において貸機の保持しているシート体を減して、貸機へのシート体の投入を可能にして貸機を使用状態に確保したい場合に有用である。後者の下流側にある順番の方法では、下流側のシート体がシート体送り出し装置のある区間から早期に送り出され先に送られ、上流側のシート体は先に送り出されたシート体の後を追従することとなるので、ダクトのその下流領域でシート体が追いついて接触することが少なくできる。
本発明の一枚のシート体と一個の中空球体のみしか存在させない専用通路は、玉送り込み装置から最下流のシート体送り出し装置又は島の終端までの島のダクト区画を専用通路とする場合と、玉送り込み装置から島終端を過ぎて延長ダクトで遠方のシート体の送り先又は最終送り先の近くの手前の上流位置まで(略全ダクト区間)とする場合とがある。本発明の実施例1,2とも島の終端となるダクト位置までを専用通路としている。島の終端から紙幣管理室内の島金庫までの延長ダクト領域では、シート体とこれを押圧する中空球体の対が複数存在でき、特に下流側の対の移動速度は上流にある複数の中空球体によって空気流速が低下する分空気力が弱くなり、移送速度は遅くなり及び島金庫での収容速度が遅いこともあって、島金庫近くではシート体と中空球体の対が追いついて、互に接触して連列状態となって島金庫の前に列ぶ傾向になる(図35参照)。これを避ける方法として、ダクト途中又はこれに続く延長ダクト中間に複数の補助送風機を配置し、ダクトに中空球体が通過すると補助送風機から通過した中空球体を追いかけるようにダクト外の大気を吸引して高速の空気流をダクトの下流方向へ吹き込むようにして、中空球体に運動エネルギーを追加して中空球体の送り速度を高めるようにするのがよい。これによって、紙幣MAと中空球体Bの対が一定間隙を保って、高速でシリアルに延長ダクト1Nに沿って送られる。本発明の実施例1では、紙幣を遊技場の遠方の紙幣管理室MRの島金庫MBまで送るため、補助送風機3B,3C,3D,3Eと島の終端近くの1個所と延長ダクトの中間の3個所に計4台の補助送風機3B,3C,3D,3Eを配置させている(図1~4参照)。
仮に、専用通路を玉送り込み装置から島金庫の手前のダクト位置までの全区間とする場合は、一枚のシート体が一個の中空球体の対が送り先までの全区間送れるので強い送風流を送り込んで、高い空気力を全区間で維持でき、一枚のシート体の移送時間は短くできるが、前の対が全区間走行した後に次のシート体と中空球体を送り込んで全区間を送るので、結果的にシート体・中空球体同士の接触はないがシート体移送量の能力を高くできない。この全区間を専用通路とすると安全性・確実性が高く、この専用通路とすることが好ましいケースもある。
更に、中空球体を複数個(N個)使用して逐次ダクトに送り込んで、N枚のシート体を送った後N個の中空球体を返球することを1サイクルとして複数サイクルで送る方法において、所定時間帯にシート体送り出し装置6がNより大きい数値MのM枚のシート体を送り出し予定がある場合、Nが3でM枚(例えば17枚)の送り出しの予定の場にシート体(3,3,3,3,3,2)枚のグループに分けて3個の中空球体で送り、3個まとめて返球する6サイクルで行えば効率的である。
又、本発明でダクトの複数位置にシート体又は中空球体の検出センサーを配置することが、検出センサーの検出信号から精度の高いシート体と中空球体の位置を測定して高い精度での送り制御ができるので好ましい。
本発明を図1~40に示す実施例1と図41~45に示す実施例2とを図面に基づいて説明する。
実施例1,2ともに図5に示すようにスロットルの遊技場で多数の島Sを有し、各島には図1,2,38,39に示すようにスロットルのゲーム機Pと貸機Kを複数台交互に列設していて、貸機Kから投入される紙幣をシート体MAとし且つピンポン玉の中空球体Bで移送するためのシート体MAの移送設備とその移送方法に関する。実施例1は、各島で投入されるシート体の紙幣を遊技場の安全に監視された遠方の紙幣管理室の各島の島金庫まで移送する例である。
実施例1は、各島のダクトで回収した紙幣を遊技場YJの厳格に安全管理される紙幣管理室MR内に設けた島毎に設けた島金庫MBに分けて格納する例であり、最終送り先が紙幣管理室MRの島金庫MBとする例である。島Sのダクト1の終端から延長ダクト1Nで紙幣管理室MRの島金庫MBまで紙幣を送り込んだ例である。専用通路を使う前記移送方法(イ)を採用し、専用通路の区間は玉送り込み装置2から島終端までのダクト1の移送空間10であり、島終端からの延長ダクト1Nでは複数のシート体MAと中空球体Bの対が複数存在できる。特に、島金庫の直前では金庫入庫速度が遅いため複数の対が列んでしまう例である。しかも、実施例1ではダクトの島終端近くと、延長ダクト1Nの中間の3個所に計4台の補助送風機3B,3C,3D,3Eを設けて、高速且つ確実に遠方まで紙幣移送できるようにした例である。
実施例2では、最終送り先が島終端に設けた島付属金庫FBまででの短い移送であり、移送方法(イ)の専用通路は実施例1,2ともに玉送り込み装置2から島終端の手前までである。
又、実施例1,2ともダクト1のダクト変曲部1H以外では島内のダクト1は略水平で、スリット通路1Bは鉛直に設けられ、シート体MAの紙幣は短辺を縦にして鉛直に送り込まれる。又、玉送り込み装置2はダクト1の中央通路1Aの終端部に中空球体Bの外径より少し長い内径の円筒状受けピット21を接続し、各円筒状受けピット21の下方にはピストン22を受けピット21に向けて上下させる電動シリンダー23を設け、各円筒状受けピット21の上部に中空球体Bを中央通路1Aに通じた受けピット21へ送り出すことの出入を制御するピット待機ストッパー25とこれを進退させるピット待機ストッパー装置24を設けている。又、その上方の受けピット21と前方の中央通路1Aとの間に中空球体Bの出入通過を検出する玉センサー26を設けている。
実施例1では島終端のダクト1はそのまま延長ダクト1Nに接続されている。島終端の直前のダクト1位置に補助送風機3Bを設け、延長ダクト1Nの中間には3台の補助送風機3C,3D,3Eを設けている。
島終端まで送られる中空球体Bはこれに続く上方に持ち上る延長ダクト及び長い延長ダクトでは、玉送り込み装置2の送風機3Aによる空気流の空気力は弱くなって、延長ダクト1Nをその空気流だけでは中空球体Bを推進できない恐れがある。そのため、前記補助送風機3B,3C,3D,3Eが玉センサー35の中空球体Bの通過検出信号により起動して、新たな空気流を左右の吹出ダクト34からダクト1,延長ダクト1N内の中央通路1Aに吹き込み、通過した中空球体Bを追いかけるように新たな空気流を吹き出し、通過した中空球体Bに対し新しい空気力を追加させて、中空球体Bとシート体MAを目的の送り先まで確実に送り続けるようにしている。紙幣管理室MRでシート体MAの紙幣は分岐スリット通路1Sに接続される島金庫MBへ、そして中空球体Bはダクト本体側に接続される玉受部5に分れ、シート体MAの紙幣は島金庫MBに送られて保管され、中空球体Bは玉受部5の玉受ピット51に一時収容される。そして、所定の時点で玉受部5の玉受ピット51及び延長ダクト1Nとダクト1に向けて下流側の送風機3Fによって空気流を送り込んで、一時収容した中空球体Bを上流の玉送り込み装置2に戻せるようにしている。実施例1では、中空球体Bを1個返球する場合と、全3個まとめて返球する場合とがあり、これを表1に示している。
実施例2では島Sの終端で分岐スリット通路1Sで島付属金庫FBに送られ、これが最終送り先であって、中空球体Bは分岐スリット通路1S後の実施例1と同構造の玉受部5に送られて玉受ピット51に一時収容され、所要の時点で下流側の送風機3Fの空気流によってダクト1を介してダクト上流の玉送り込み装置2へ戻される。実施例1,2とも中空球体Bのピンポン玉は最終送り先の玉受部5と上流の玉送り込み装置2の間で往復して、少ない個数のピンポン玉でシート体MAを複数回移送できるようにしている。同ピンポン玉の重さは2gで直径は3.8cm程のものである。
(実施例1,2の符号の説明)
実施例1,2とも共通の構成には共通の符号を付している。
G1,G2は実施例1,2のシート体の移送設備、1はダクト、10はダクト内の移送空間、1Aは同移送空間の断面円形状の中央通路、1A1は同中央通路の内周面、1Bはスリット通路、1Cは同スリット通路の外周ダクト部である張り出し部、1C1はダクト変曲部1Hにおける張り出し部1Cの拡巾部、1Dは張り出し部1Cの内部通路と中央通路1Aとの境界に設けた一対の規制突起、1Sはダクト1又は延長ダクト1Nの分岐部の分岐スリット通路、1Nは島Sの終端から紙幣管理室MRまでの延長ダクト、2はダクト1の上流にある玉送り込み装置、21は同玉送り込み装置の中空球体Bを収容する受けピット、22は同受けピット内を上下動するピストン、23は同ピストンを上下させる電動シリンダー、24はピット待機ストッパー装置、25は同装置で進退するピット待機ストッパー、26は中空球体Bの受けピット21とダクト1の中央通路1Aとを出入する中空球体Bを感知する玉センサー、3A,3Fは上流側の玉送り込み装置2又は下流側の玉受部5の送風機、3B,3C,3D,3Eはダクト1の終端近く及び延長ダクト1Nの中間位置に設けた補助送風機、31はその送風機又は補助送風機の送風口、32はダクト1の中央通路1Aの終端と送風口31を区画する中空球体止板、33はこれらの前記送風機又は前記補助送風機の空気吸込口であり、送風機が作動していない場合はダクト1・延長ダクト内の空気流の部分排気口ともなる。34は前記補助送風機の空気流の吹出ダクト、35は同補助送風機の中空球体検出センサー(玉センサー)、36は補助送風機3B,3C,3D,3Eの前後に設けたダクト1(1N)に接続するための接続カプラーで、ダクト1又は延長ダクト1Nの管端を嵌入することで気密状に接続できるようになっている。5は下流位置の玉受部、51は同玉受部の玉受ピット、52は玉受ピット51の上流側に設けた中空球体Bの玉センサー、6はダクト1に沿って複数配置され、貸機Kから排出する紙幣を中央通路1Aへ送り出すシート体送り出し装置、61はダクト1に開口した紙幣の送り込むためのシート体挿入口、62はシート体送り出しローラ、63はシート体送り出しアーム、64は同シート体送り出しアームの枢軸、65はシート体送り出しローラの回動用モータ、66は回転伝達ベルト、67は回転ギア機構、68はシート体のダクト1への送り出しの確認用シート体取込センサー、7はスリット通路1Bと紙幣を収容保管する金庫との間の紙幣送りのシート体送り出しガイド、78は同シート体送り出しガイドに設けたシート体取込センサーである。
Bはピンポン玉を使った中空球体で、一部「ピンポン玉」又は「作動球体」とも表現している。B1はシート体MAの短辺M1が当接する中空球体Bへの大円方向、B0は中空球体Bの中心、YJは遊技場、Pはスロットルのゲーム機、Kは貸機、Sは遊技場YJの島、MRは遊技場YJ内の紙幣管理室、MBは実施例1の同紙幣管理室内の各島内の紙幣を収容する島金庫、FBは実施例2の各島の終端に設けた紙幣を収容保管する島付属金庫、MAは紙幣であるシート体、M1は同シート体の短辺、M2は同シート体の長辺、CONは実施例の各装置・機器の作動・停止及びそのタイミングを制御し、シート体MAの送り出し順番及び中空球体であるピンポン玉の送り出しタイミング等を算出して制御するコンピュータを使用した制御部である。
(実施例1の構造と動作説明)
図1~40に示す実施例1では、各島Sに配設したダクト1に沿ってスロットルのゲーム機Pと貸機Kが隣合せで1列10~20台を前後に配置している。又、遊技場YJの各島Sの貸機Kからの紙幣(シート体)MAを安全に管理されている紙幣管理室MRまで島Sのダクト1と延長ダクト1Nによって移送する。そして、島Sの上流側に玉送り込み装置2を配置し、又各貸機Kから排出される紙幣MAはシート体送り出し装置6で受けて待機状態又はスリット通路1Bへの送り出しをする。そして、制御部CONは島の運営の時間を所定の時間で区切ってその各時間帯でのシート体送り出し装置6のシート体MAの待機・送り出し及びピンポン玉の中空球体Bの送り出しのタイミングを計算して操作制御する。
実施例1では制御部CONは時間帯で送り出す予定の待機しているシート体MAのダクト1内のスリット通路1Bに送り出す順番を決定する。順番決定の方法としては、例えば下流側順,上流側順又は待機になった時刻の古い順・中空球体の数Nのグループ別等がある。次に、いずれかのシート体送り出し装置6から待機していたシート体(紙幣)をダクト1に開口したシート体挿入口61からスリット通路1Bへ送り込む。又、上流の玉送り込み装置2では、最初の3個のピンポン玉(中空球体)Bをダクト1の中央通路1Aと連通した収容空間の受けピット21に挿入する。又は、玉受部5からの返球されてくる3個のピンポン玉(中空球体)Bをこの収容空間の受けピット21に収容する。その後、この収容空間にピンポン玉(中空球体)1個のみにするため、前記2本のピストン22を下降させ、受けピット21にある2個のピンポン玉(中空球体)Bをピストンシリンダー空間に沈め、収容空間の受けピット21には1個のピンポン玉(中空球体)のみとする(図28にその行程を示している)。
沈めた2個のピンポン玉Bが受けピット21に上昇しないようにピット待機ストッパー25を突出させて、ピンポン玉Bの上昇を止めている。
その後、送風機3Aを作動させ、その送風口31にある中空球体止板32を介して収容空間の受けピット21内に空気流体を送り込み、収容空間の受けピット21内の一個のピンポン玉(中空球体)Bの一個を収容空間に吹き込まれた空気流からの受圧力で下流に推進させて、ピンポン玉(中空球体)Bは中央通路1Aを通って下流方向に移送させる(図28参照)。すると、ダクト1のスリット通路1Bの所定位置に送り出されて待機している鉛直の紙幣(シート体)MAの短辺M1の中央位置に前記の所定速度で送られているピンポン玉(中空球体)Bが当って、紙幣(シート体)MAはその運動エネルギーによって押圧されてスリット通路1Bに沿ってピンポン玉(中空球体)Bによって押圧されながら移送される。この押圧は、紙幣MAの短辺M1の中間部に大円方向からなされるので、紙幣MAの変形は少なく、空気力は押圧力となる。又、紙幣(シート体)MAの長辺M2はスリット通路に沿っているので安定し、短辺M1を縦にしているので長辺が張り出し部の内周面(底面)と接触し、しかも接触面積が線接触であるので、摩擦力が小さく送られる。
この移送は、一枚の紙幣(シート体)MAは一個のピンポン玉(中空球体)Bによって上流の玉送り込み装置2から島終端までが一対だけの移送の専用通路となって移送される。島終端まで一対だけのため、空気流体の空気力は一対のピンポン玉(中空球体)Bのみに直接常時作用するので、押圧力の低下は少なく、高い推進力を与え、且つ他の紙幣(シート体)MA,ピンポン玉(中空球体)Bと接触することもなく高い推進力で押圧することで、ダクト1の終端まで短時間(実験では3秒程)で送る。島終端の前で補助送風機3B及び延長ダクト1Nの中間の補助送風機3C,3D,3Eにより新たな空気流で追加の空気力を受けて、シート体MAと中空球体Bは延長ダクト1Nへ高速で送られる。
実施例1では紙幣MAを延長ダクト1Nの先の紙幣管理室MRの島金庫MBまで紙幣MAを送り出す。前のシート体MAが島終端に到達した時点で次のシート体MAをシート体送り出し装置6によりダクト1のスリット通路1Bに送り出し、玉送り込み装置2から次のピンポン玉(中空球体)Bを送り込んでいる(方法a)。尚、送り込み時点の別の方法として、紙幣(シート体)MAが島終端から更に延長ダクト1Nで最終送り先の紙幣管理室MRの島金庫MBまで送り届け、その後にダクト1にあるシート体送り出し装置6から次のシート体を送り込み且つ玉送り込み装置2から次のピンポン玉(中空球体)を送り出す方法bの方法もある。どの方法a,bにするかは、制御部の制御方法をa,bいずれか選択できるようにして決定しておく。
実施例1では、上記送り込み方法(a)を採用している。その移送時間は紙幣(シート体)MAの送り出しまで3秒、送り出されたシート体MAをシート体取込センサー68が感知して、玉送り込み装置2に入力して送風機3Aを作動させ、中空球体B(玉)を1個発射するまで3秒、島終端前の補助送風機3Bの中空球体検出センサー(玉センサー)35が感知してその補助送風機3Bのファンを起動して、吸込口33からダクト1外の空気を吸引して左右にある吹出ダクト34から新たな空気流をダクト1の中央通路1Aに送り込み、シート体MAと中空球体Bをダクト1又は延長ダクト1Nへ送り込む。同時に送風機3Aを停止させる。その時間が3秒、延長ダクト1Nの中間には前記補助送風機3Bと同じ構造の補助送風機3C,3D,3Eによって新たな空気流を吹き込んで、高速で中空球体B(ピンポン玉)と紙幣を紙幣管理室MRの島金庫MBまで送る。延長ダクトから12秒かかって島金庫MBまで到着して取り込まれるのに合計21秒である。
そして、下流側の玉受部5で受けた中空球体Bをどの時点で1個又は複数個まとめて上流側の玉送り込み装置2に返送するかによっても実施例1の紙幣移送能力は変動する。実施例1では、紙幣1枚を島金庫MBに届けた中空球体1個を玉受部5に収容した後、その毎使用した中空球体1個をダクト上流の玉送り込み装置2に戻す1枚送りの1個毎返球のタイプαと、3枚の紙幣MAを逐次送って島金庫に収納した後使用した3個の中空球体Bを玉受部5から送風機3Fによってまとめてダクト上流の玉送り込み装置2に返球するタイプβがある。
実施例1で返球が1個のタイプαの場合と、3個まとめて返球のタイプβの場合での、実施例1の各装置の動作とその時間の行程表を表1に示している。
・タイプαの場合、紙幣1枚送りと1個の中空球体Bの返球とに33秒必要であるのに対し、3枚送りとまとめ送りのタイプβの場合、51秒である。
従って、同じ紙幣を3枚を送るケースに対して、
・タイプαの場合では、33秒×3サイクル=99秒必要となり、
・タイプβの場合では、51秒で3枚送ることができる。
よって、タイプβの場合、タイプαの場合に比べ、99秒/51秒=1.94の約2倍の紙幣の移送能力を有する。
この実施例1のタイプα,タイプβの行程と時間の比較を表1に示している。
Figure 0007131829000001
尚、専用通路を玉送り込み装置2から島金庫MBの手前までの全区間とすると、1枚毎送りの1サイクルに21秒かかることとなる。これも使用した中空球体を紙幣1枚送る毎に1個返球するタイプγと、紙幣3枚を逐次送った後使用した中空球体3個をまとめて玉送り込み装置2に返球するタイプδとに分けて移送能力を比較すると、全区間を専用通路とする場合において、
・タイプγは、(21秒+12秒)×3=99秒かかる。
・タイプδは、21秒×3+12秒=75秒かかる。
従って、タイプγはタイプαと同じであり、タイプδは99/75≒1.3倍で、移送能力はタイプαの場合の1.3倍あり、タイプβより少し劣るものである。移送能力を比べると、タイプβ=1.94>タイプδ=1.3>タイプα=γ=1.0となる。
このように、多数のシート体送り出し装置のあるダクトの区間を専用通路とすることが高い移送能力を与える。そして、使用した中空球体は複数個まとめて返球するのが好ましい。
実施例1における延長ダクト1N内では表1から分るように、紙幣とピンポン玉Bの対は一定間隔で、複数対並行に送られる。しかし、島金庫MBでの紙幣の取り込み・収容処理に時間がかかる場合は島金庫MBの手前で対は互に接触するように複数対待ち列を形成する。
更に、実施例1,2ともダクト変曲部でもピンポン玉(中空球体)Bの通る中央通路1Aと、スリット通路1Bとはスリット通路1Bに送り込まれるシート体(紙幣)MAがその円形断面の中央通路1Aの半径中心又はその近くを通過する大円方向となっているので、シート体(紙幣)MAは常にピンポン玉(中空球体)Bの大円方向になり、ダクトが左右・上下に捩れ、変曲してもダクト直線部と同様に大円方向となるように保持しているので、ピンポン玉(中空球体)Bは安定して確実にダクト変曲部でもシート体(紙幣)MAを安定して押圧して移送される。
更に、ダクト変曲部1Hでは図12~17に示すようにダクト1の張り出し部1Cがその曲率中心方向に長くなっているので、ダクト変曲部1Hでの長方形状・矩形状のシート体(紙幣)MAは、スリット通路の内端面に強く接衝することなく、長方形状のシート体(紙幣)MAは円滑に移動できている。
しかも、このダクト変曲部1Hでは張り出し部の内側の規制突起1Dがシート体(紙幣)MAをスリット空間の中央で円形の中央通路1Aの半径中心近くを通るように規制することで、シート体(紙幣)MAを変曲した空間をスムーズに移送できるようにしている(図10参照)。
更に、図32,33に示すようにシート体(紙幣)MAがダクト1の終端又は延長ダクト1Nの終端に近くなると、ダクト1,延長ダクト1Nには分岐部の分岐スリット通路1Sが設けられ、ピンポン玉(中空球体)Bで押圧されてきたシート体(紙幣)MAは分岐して分れて、シート体送り出しガイド7を介して島金庫MB又は島付属金庫FBへ送られ、これら金庫内に安全に保管される。一方、ピンポン玉(中空球体)Bは中央通路1Aを介して玉受部5に移動して、その玉受部5のピストンを下げている各玉受ピット51に収まる。収容された3個のピンポン玉(中空球体)は下流側の送風機3Fを起動して、玉受部5に収容されているピンポン玉(中空球体)Bに向けて送風し、その空気流で3個のピンポン玉(中空球体)Bをダクト1の中央通路1Aを通って上流側に移送し、上流側の玉送り込み装置2のピット待機ストッパーを開放して、球体受けピット21の下方のピストンケーシング内へ収容する。これによって、次回の時間帯でのシート体(紙幣)MAの送り出しの準備をする。
(実施例2)
図41~45に示す実施例2は、実施例1の島終端から延長ダクト1Nによって紙幣管理室MRの島金庫MBへシート体(紙幣)MAを送る延長部分をなくし、各島毎にダクト1で送った紙幣(シート体)MAを島終端に設けた島付属金庫FBまで送る構造に省略構造とした例で、紙幣を島毎の島付属金庫FBに保管する例である。島終端から分岐部の分岐スリット通路1Sとシート体送り出しガイド7を介して島付属金庫FBに格納する構造は、実施例1の紙幣管理室MRでの島金庫MBまでの移動構造と同様であり、又島終端からピンポン玉(中空球体)Bを玉受部5に収容する構造も実施例1と同構造・作用効果であるので省略する。
この実施例2では、紙幣MAはダクト1を介してその終端の島付属金庫FBに納め、保管するものであり、実施例1同様に3枚の紙幣(シート体)MAを1サイクルで高速の27秒程で格納し、これに3個の玉の返球に6秒して約33秒で金庫までの移送・保管が高速にできる。但し、島Sは多数あるので島付属金庫FBが複数分散して回収して保管するものである。他は、実施例1の同様の移送方法・構造・動作であるので、説明を省略する。
本発明の実施例は、遊技場で取り扱う紙幣の移送・保管の例であるが、紙幣を取り扱う金融・大型野外遊技場・入場券発売所でも有益である。
G1 実施例1のシート体の移送設備
G2 実施例2のシート体の移送設備
1 ダクト
1N 延長ダクト
1X 中空球体返球ダクト
10 移送空間
1A 中央通路
1A1 内周面
1B スリット通路
1C 張り出し部
1C1 拡巾部
1D 規制突起
1S 分岐スリット通路
1H ダクト変曲部
2 玉送り込み装置
21 受けピット(収容空間)
22 ピストン
23 電動シリンダー
24 ピット待機ストッパー装置
25 ピット待機ストッパー
26 中空球体検出センサー(玉センサー)
3A 玉送り込み装置付属の送風機
3B,3C,3D,3E 補助送風機
3F 玉受部付属の送風機
31 送風口
32 中空球体止板
33 吸込口
34 吹出ダクト
35 中空球体検出センサー(玉センサー)
36 カプラー
5 玉受部
51 玉受ピット(収容部)
52 中空球体検出センサー(玉センサー)
6 シート体送り出し装置
61 シート体挿入口
62 シート体送り出しローラ
63 シート体送り出しアーム
64 枢軸
65 モータ
66 回転伝達ベルト
67 回転ギア機構
68 シート体取込センサー
7 シート体送り出しガイド
77 送りローラ
78 シート体取込センサー
B 中空球体(ピンポン玉)
B1 大円方向
B0 中空球体の中心
MA シート体(紙幣)
M1 短辺
M2 長辺
YJ 遊技場
P ゲーム機
K 貸機
S 島
MR 紙幣管理室
MB 島金庫
FB 島付属金庫
CON 制御部

Claims (16)

  1. 紙幣・トランプカード・磁気カード・メモカード・キャッシュカード等の肉厚が薄く平面形状が長方形状としたシート体を空気流の推力によって移動させるシート体の移送方法であって、
    平面形状が長方形状の前記シート体の短辺側となる一辺の長さより短い直径を有する中空球体が通路内周面と狭い間隙をもって通過できる断面円形の中央通路に,前記シート体の厚みより寸法が長い巾を有し且つ前記シート体の短辺側となる一辺の長さより長い寸法の細長の長方形状領域を前記中央通路の断面円形の中心部を横切って半径方向に延びて前記中央通路の断面円周から上下両側に形成された張り出し部内で半径方向に張り出すように配置されたシート体を通過させるスリット通路とを前記の2つの通路の内部空間が互に連通するように一体化した外形状の空間を有する移送通路を内部に形成した移送用ダクトをシート体の移送間に設け、移送するシート体を前記ダクトの外部から前記ダクト内部の前記スリット通路へ送り込み、前記シート体を送る方向の上流側となるダクト内の中央通路部分に前記中空球体を送り込んで、送り込まれた中空球体の更に上流側から前記ダクトの移送通路内へ前記シート体方向に流れる空気流を送り込むことによって、中空球体を空気流からの空気力によってダクト内の中央空間部分に沿って所定の速度でシート体方向に移動させ、前記移送通路のスリット通路に送り込まれた前記シート体の短辺の周縁が移動している前記中空球体の略大円方向に向うように当接して中空球体の運動エネルギーでシート体を押圧して、シート体をダクト内のスリット通路に沿って下流方向に強制送りさせることを特徴とする、シート体の移送方法。
  2. 前記ダクトのスリット通路は、前記ダクトの中央通路の移送方向と同じ移送方向となるように並設され且つ前記中央通路の移送方向が略水平のダクト領域において同スリット通路に送り込まれるシート体の短辺が略鉛直方向となるように収容されるようなスリット通路の配置構造とした、請求項1記載のシート体の移送方法。
  3. 前記ダクトの移送通路が左右・上下に湾曲又は捩れた変曲ダクト領域において、前記移送通路の張り出し部の内部空間と中央通路の内部空間との境界位置において、前記シート体が断面円形状の前記中央通路の中心部内であって且つ円形の半径中心により近い位置で保持できるようにシート体位置を保持する規制突起を前記境界位置の張り出し部の内側対向面にそれぞれ設け、対向した一対の前記規制突起によって前記変曲ダクト領域においてシート体を中央通路の円形の半径中心により近い位置になるように規制して、シート体がより確実に中空球体の大円方向に向うように当接させて前記中空球体はシート体を中空球体の半径中心から押圧してダクトの湾曲・捩れにかかわらずシート体を安定して移動でき且つシート体とスリット通路の路面との摩擦抵抗を低減して高速で移送できるようにした、請求項1又は2記載のシート体の移送方法。
  4. 前記ダクトの全ダクト領域において、前記ダクト全領域のダクト内の前記移送通路の張り出し部の内部空間と中央通路の内部空間との境界位置において、前記シート体が前記中央通路の中心部内であって且つ円形の半径中心により近い位置で保持できるようにシート体位置を保持する規制突起を前記境界位置の張り出し部の内側対向面にそれぞれ設け、対向した一対の前記規制突起によって前記全ダクト領域においてシート体を中央通路の円形の半径中心により近い位置になるように規制して、シート体がより確実に中空球体の大円方向に向うように当接させて前記中空球体はシート体を中空球体の半径中心から押圧してシート体を安定して移送でき且つシート体とスリット通路の路面との摩擦抵抗を低減し、しかもシート体の長辺方向とダクトの移送方向が同じとなることで安定した姿勢で高速移送できるようにした、請求項1又は2記載のシート体の移送方法。
  5. 前記ダクトの移送通路が左右・上下に湾曲又は捩れた変曲ダクト領域において、ダクトの変曲の曲率中心がある側の前記張り出し部の半径方向の長さが、ダクトの直線移送する領域での張り出し部の長さに比べ長くし、変曲ダクト領域でシート体がスリット通路に収まって円滑に移送できるようにした、請求項1~4いずれか記載のシート体の移送方法。
  6. 前記ダクト内の前記スリット通路に送り入れられたシート体は、その送り込まれた位置からシート体のダクトの送り先位置まで一個のシート体と一対一に対応する特定の中空球体に当接されて押圧されて下流側にある別の移送中のシート体、別の移送中の中空球体を追い越すことなく送り先まで移送するようにした、請求項1~5いずれか記載のシート体の移送方法。
  7. 前記ダクトのスリット通路に一枚のシート体を送り込んだ後、前記ダクトの上流位置に設けた複数の中空球体を一時貯えられる玉送り込み装置から一個の中空球体を前記ダクトの中央空間に送り出して玉送り込み装置の上流にある送風機からの空気流によって下流へ移送させ、同中空球体をスリット通路途中に送り込まれたシート体に当接させて押圧してダクトに沿って移送し、移送している前記シート体を下流の所定位置のダクト内のスリット通路から外部へ離脱させて所定の送り先へ送り込んだ後、ダクト内の中央通路で移送完了した後の中空球体を下流側の玉受部で一時貯えた後、ダクトの移送通路にシート体及び中空球体が存在しない時間帯に同玉受部から貯えられた中空球体に対し上流方向の空気流を与えて中空球体を一個又は複数個まとめてダクトの中央通路に沿って上流に向って送り、その上流位置に設けた玉送り込み装置に戻して再び下流に移送することを繰り返すことで1個の中空球体が複数枚のシート体を移送できるようにした、請求項1~5いずれか記載のシート体の移送方法。
  8. 所定時間帯にダクトのスリット通路に送り込む予定のシート体が複数ある場合で、
    前記玉送り込み装置と前記玉受部との間のダクトでシート体の移送に使用する中空球体が複数のN個である移送設備において、前記送り出す予定の複数のシート体をN枚以下の枚数の複数のグループに分け、各グループ毎に予定のシート体の一枚のスリット通路への送り出しと貯えている一個の中空球体を玉送り込み装置から中央空間に送り込んで、前記送風機を作動させることでシート体を所定の送り先まで送り、又使用した中空球体を玉受部に貯えることをそのグループの全シート体で繰り返してグループの全シート体を所定の送り先まで送った後、玉受部に貯ったN以下の中空球体全個数をまとめて上流に向けの空気流によってダクト内を逆送させて玉送り込み装置に貯えた後、次のグループのシート体の移送を前記グループの移送と同様に繰り返して全グループのシート体の移送を完了した後、次の時間帯での前記同様のグループ分けしてのシート体送りを行うようにした、請求項7記載のシート体の移送方法。
  9. 前記ダクトのスリット通路に一枚のシート体を送り出した後、前記ダクトの上流位置に設けた複数の中空球体を一時貯えられる玉送り込み装置から一個の中空球体を前記ダクトの中央空間に送り込んで空気流によって下流へ移送させ、同中空球体をスリット通路途中に送り込まれた前記シート体に当接させて押圧してシート体をダクトに沿って移送し、移送している前記シート体を下流の所定位置のダクト内の分岐スリット通路から外部へ離脱させて所定の送り先へ送り込んだ後、ダクト内の中央通路で移送完了した後の中空球体を下流側の玉受部で一時貯えた後、次のシート体をダクトのスリット通路へ送り出し、上流側の前記玉送り込み装置から次の中空球体を下流に向って送り込んで前記同様にシート体を所定の送り先へ送り込むことを繰り返し、シート体を送り先に届けた後、下流側の玉受部で貯えた中空球体を前記ダクトとは別に設けた玉送りダクトに送れる構造とし、玉送りダクトに送られた中空球体を下流側の送風機でもって上流側の玉送り込み装置に送って中空球体を補充するようにし、各所定時間帯で中空球体を循環させて複数のシート体を繰り返して送ることを特徴とする、請求項1~5いずれか記載のシート体の移送方法。
  10. 前記シート体を装置内での待機状態から送り出し信号でダクト内のスリット通路の所定の送り出し位置へ送り出すシート体送り出し装置を前記ダクトに沿って複数台配置し、最上流に位置する前記シート体送り出し装置の上流に中空球体を複数貯えて一個毎にダクト内の中央通路へ送り込む前記玉送り込み装置を配置し、同玉送り込み装置より更に上流位置から前記中央通路に空気流を送り込む送風機を備えたシート体の移送設備におけるシート体の移送方法であって、
    複数の前記シート体送り出し装置の装置内でシート体を待機させて所定時刻間の時間帯において、前記ダクトのスリット通路内へ送り出し予定のシート体が複数ある場合において、
    シート体を待機させている複数台のシート体送り出し装置のいずれか一台から一枚のシート体をダクトのスリット通路内に送り出すとともに、玉送り込み装置から一個の中空球体をダクトの中央空間に送り込んで送風機からの空気流を前記中央空間に送風し、玉送り込み装置から一個の中空球体をその空気流で送り、その前記中央通路の途中で前記シート体と当接し,シート体と中空球体を所定の送り先まで送るまでの移送通路を一枚のシート体と一個の中空球体の専用通路状態として中空球体に高い空気力を維持して高速に且つ確実にシート体を送れるようにし、シート体と中空球体とを所定の送り先まで移送させた後に、前記シート体送り出し装置の残りの待機させている次の一枚のシート体をダクトのスリット通路に送り込み、前記玉送り込み装置から次の一個の中空球体を送り込んで次のシート体と中空球体を所定の送り先まで専用通路状態として送ることを,待機させている送り込み予定のシート体全部に対して繰り返して、前記時間帯での待機しているシート体を全部所定の送り先まで送ることを特徴とする、請求項7~9いずれか記載のシート体の移送方法。
  11. 前記シート体は遊技場の島の複数ある貸機から排出される紙幣であって、前記シート体送り出し装置は各貸機から排出される紙幣を前記ダクト内のスリット通路に送り出す装置であって、前記ダクトによる前記の紙幣の最終送り先は島終端を通過して延長されたダクトで接続された遊技場の集約された紙幣管理室にある島金庫であり、前記専用通路状態となる通路は島上流にある玉送り込み装置から前記紙幣管理室の前記の最終送り先の島金庫と前記玉受部の手前位置までである、請求項10記載のシート体の移送方法。
  12. 前記シート体は遊技場の島の複数ある貸機から排出される紙幣であって、前記シート体送り出し装置は各貸機から排出される紙幣を前記ダクト内のスリット通路に送り出す装置であって、
    前記ダクトによる前記紙幣の最終送り先は島終端を通過して同終端から延びた延長ダクトで接続された遊技場の集約された紙幣管理室にある島毎の専用の島金庫であり、前記専用通路状態となる通路は島のダクトの最上流にある玉送り込み装置から前記島の終端までであり、シート体が島の終端に到着すると前記専用通路状態となる通路へ次のシート体と中空球体を送り込んで、専用通路状態となる通路で次の移送をさせると同時に島の終端に到着したシート体とこれを押圧してきた中空球体とを前記延長ダクトに送り込んで島の終端及び延長ダクト途中に設けた補助送風機によって吹き込んだ新たな空気流で最終送り先の紙幣管理室の島金庫まで送るようにした、請求項10記載のシート体の移送方法。
  13. 前記シート体は遊技場の島の複数ある貸機から排出される紙幣であって、前記シート体送り出し装置は各貸機から排出される紙幣を前記ダクト内のスリット通路に送り出す装置であって、
    前記ダクトによる前記紙幣の最終送り先は島終端に設けた島付属金庫であり、前記専用通路状態となる通路は島のダクトの最上流にある玉送り込み装置から前記の島の終端まであり、シート体が島終端に到達すると前記専用通路に待機状態にある次のシート体と中空球体とを送り込んで専用通路で次のシート体を島の終端の島付属金庫まで送り込むことを繰り返してシート体を全量送る、請求項10記載のシート体の移送方法。
  14. 前記ダクトのスリット通路へ送り込むシート体を装置内での待機させ、所要の送り込み信号でダクト内のスリット通路内の送り出し位置へ送り込むシート体送り出し装置を前記ダクトに沿って所定間隔離して複数台配置し、最上流に位置する前記シート体送り出し装置の上流に中空球体を複数貯えて一個毎にダクト内の中央通路へ送り込む玉送り込み装置を配置し、同玉送り込み装置より更に上流位置から前記中央通路に空気流を送り込む送風機を備えたシート体の移送設備におけるシート体の移送方法であって、
    シート体送り出し装置が送り出す予定があるシート体のダクトのスリット通路内での送り出し位置において下流側から列べた順に前記玉送り込み装置から下流側のそのシート体を押圧する対応の中空球体を上記下流順に従ってダクトの中央通路へ送り込むとともに、各シート体に対応する中空球体が略同時刻に各シート体に当接するように、玉送り込み装置で各中空球体の送り込み時刻を計算データ又は実測データに基づいて決定して送り込むように玉送り込み装置を制御し、更に各シート体が略同時に当接する対応の中空球体が到来する直前の所定時間前に各シート体送り出し装置から待機していたシート体をダクト内のスリット通路の所定の送り出し位置に一斉に送り込むようにシート体送り出し装置を制御し、略同時に各シート体にその対応の中空球体が当接した状態の対状態となって、送り出し位置の下流順のシリアルに各シート体を送れるようにしたことを特徴とする、請求項6記載のシート体の移送方法。
  15. 前記ダクトのスリット通路へ送り込むシート体を装置内での待機させ、所要の送り込み信号でダクト内のスリット通路内の送り出し位置へ送り込むシート体送り出し装置を前記ダクトに沿って所定間隔離して複数台配置し、最上流に位置する前記シート体送り出し装置の上流に中空球体を複数貯えて一個毎にダクト内の中央通路へ送り込む玉送り込み装置を配置し、同玉送り込み装置より更に上流位置から前記中央通路に空気流を送り込む送風機を備えたシート体の移送設備におけるシート体の移送方法であって、
    複数の前記シート体送り出し装置の装置内でシート体を待機させて所定時間内に前記ダクトのスリット通路内へ送り込み予定のシート体があるシート体送り出し装置が複数ある場合において、
    その送り出す予定があるシート体のダクトのスリット通路内での送り出し位置が上流側から下流に向って列べた順に前記玉送り込み装置から上流側のそのシート体を押圧する対応の中空球体をダクトの中央通路へ送り込むとともに、
    前記玉送り込み装置は、平面長方形状のシート体の長手の長辺の長さlと中空球体の直径2Rと余裕の寸法δを加算した(l+2R+δ)の長さLの間隔をもって中空球体をそのダクトの中央通路内に送り込むようにし、しかもシート体を送り出す予定の前記シート体送り出し装置はその送り出すシート体と対応する中空球体がダクト内のスリット通路でのシート体の送り出し位置に到来する前の所定時間前に待機させていたシート体をスリット通路に送り出すようにシート体送り出し装置を制御し、移送されるシート体とその対応中空球体の対が前記長さLの等ピッチで送れるようにした、請求項6記載のシート体の移送方法。
  16. ダクトの終端又は途中において、ダクト内の通路空間のスリット通路をその送り方向に延長してダクトの通路空間から分離してダクト外へ分岐した分岐スリット通路を設け、ダクト内のスリット通路で送られているシート体を分岐スリット通路から排出してシート体を分離又は回収するようにした、請求項1~15いずれか記載のシート体の移送方法。
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