JP2012218827A - 紙葉類搬送装置に用いるブースタおよび紙葉類搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る紙葉類搬送装置に用いるブースタ50は、送風管22内に送り込まれた紙葉類32の変形部32bに空気流からの風圧を作用させて紙葉類32を搬送する紙葉類搬送装置に用いるブースタ50であって、両端部に送風管22が連結可能なソケット部54を有し、送風管22に連結された際、送風管22の一部をなして紙葉類32を搬送可能な筒体52と、筒体52に設けられ、筒体52内に斜めに通じる噴出孔62を有し、噴出孔62から圧縮空気流を空気流発生装置24によって生じる空気流の流れる方向に噴出して該空気流を加速するノズル58と、ノズル58に圧縮空気を供給する圧縮空気供給部72とを具備することを特徴とする。
【選択図】図10
Description
すなわち、パチンコ店においては、隣接する遊戯台間に、紙幣識別機を備えた玉貸し機を配置している。紙幣識別機は曲げ装置を備え、紙幣識別機に投入された紙幣は紙幣識別機で真贋を判別され、真正の紙幣の場合は、玉貸し等の所要の処理が行われた後、曲げ装置に送り込まれ、紙幣後部に変形部が形成された後、前記のように送風管内に送り込まれ、回収される。パチンコ店では、通常、1つの島に、複数の遊戯台が2列に裏合わせ状態で配置され、この場合、この2列の遊戯台間の狭い空間内に送風管がUターン等曲折して引き回されることとなり、その結果、管路抵抗が大きくなり、搬送効率が低下するという課題がある。
また、前記送風管内を流れる紙葉類の両表面に沿う方向に圧縮空気を噴出するように、前記ノズルの噴出孔を、前記筒体内を流れる紙葉類を挟む両側に設けるようにすると好適である。
前記2カ所のノズルを連結チューブによって連結するようにするとよい。
また、搬送される紙葉類の両表面が向き合う前記筒体の両内壁面に、紙葉類の搬送方向に伸びると共に、前記送風管に連結された際、送風管に設けられた複数本のリブに連続する複数本のリブが設けられていることを特徴とする。
また、前記ブースタが、前記送風管の曲折部の下流側に連結されていることを特徴とする。
また、少なくとも、紙葉類が前記送込装置に投入された際に、前記圧縮空気供給部を作動させるように制御する制御部が設けられていることを特徴とする。
図1は紙葉類搬送装置20の全体の概要を示す説明図である。
紙葉類搬送装置20の装置本体は、特許文献1(WO2008/023514)に示される装置をそのまま適用できる。以下、先ず、従前の紙葉類搬送装置20および搬送原理の概要を説明する。
22は送風管であり、図1の例では、曲折部23でU字状に曲げられている。
24はブロワ等からなる送風部(空気流発生装置)であり、送出管25、連結管26を介して送風管22の入口部に接続され、送風管22内に送風することにより、送風管22内に空気流を生じさせる。なお、送風部(空気流発生装置)24は、送風管22内の空気を吸引する吸引ブロワであってもよい。また、送風部24の送風口あるいは吸気口と送風管22との間に、図示しないエアクリーナ(フィルタ、電気集塵機あるいはオゾン発生器など)を配置すると好適である。
紙幣識別装置29は、投入された紙幣の種類および真贋を判別するもので、公知の機構のものを採用できるので詳細な説明は省略する。
なお、送風部(空気流発生装置)24の駆動モータ(図示せず)は、送込装置28に紙葉類が投入されたことが検知され、紙葉類の搬送が必要になったときに起動されるようにすると好適である。これにより電力消費を低減できる。
上記変形部32bに、後記するように送風管22内を流れる空気流からの風圧が作用し、紙葉類32は送風管22内を搬送されるのである。
なお、33a、33aは送込みローラであり、紙葉類32を送風管22内に送り込む。40は、後記するように送風管22の内壁面に設けられたリブである。リブ40の、送込みローラ33a、33aが配設された送込口に対応する端縁部は、紙葉類32の搬送方向に傾斜する傾斜縁40aに設けられている。送込みローラ33a、33aによって送風管22内に送り込まれようとする紙葉類32は、送風管22内を流れる空気流によって、先端が搬送方向に向くように曲げられた状態で送り込まれるが、傾斜縁40aに案内されることによっても、先端が確実に搬送方向を向くようにガイドされる。
回収装置34で紙葉類32のみが回収され、回収装置34を通過した空気流は、戻り管36によって送風部24に戻される。なお、戻り管36には、外部空気の取り入れ口37が開口されていて、戻り空気と共に外部空気が取り入れられて、再度送風部24から送風管22内に送風されるようになっている。このように、戻り空気を循環させ、外部空気の取り入れ量を少なくすることによって、タバコの煙で汚染されやすいパチンコ店での空気を極力送風管22内に送り込まないようにすることができるので好適である。なお、送風管22は必ずしもこのような循環管でなくともよい。
本実施の形態では、送風管22は断面矩形の角管に形成している。
送り込まれる紙葉類32の表面に対向する送風管22のそれぞれの内壁面(一方の対向壁面22a、22a)に、該壁面22a、22aから所要高さで送風管22の内方に突出すると共に、送風方向に延びる複数本のリブ40が形成されている。この両壁面22a、22aに形成されたリブ40の先端部間の間隔が、紙葉類32の変形部32bが通過しうる間隔に形成されている。また他方の対向壁面22b、22b間の間隔が、紙葉類32が変形されることなく通過可能な間隔に形成されている。リブ40先端部と他方の対向壁面22b、22b間で形成される紙葉類通過空間の断面が長方形に形成されている。
なお、送風管22は必ずしも角管でなく、断面が楕円などの長円形状あるいは、真円等の管であってもよい。
曲折部23においては、紙葉類32はその一方の表面が内側となる方向に曲げられて搬送される部位となっている。
曲折部23の上流側から下流側にかけての、曲折部内側の壁面23aのリブ40は次のように形成されている。すなわち、曲折部23の所要上流側から曲折部23の入口部にかけて高さが徐々に低くなるように形成されている。曲折部23の入口部ではリブ40の高さはほとんどゼロとなっている。一方、曲折部23の入口部から所要下流側にかけて、リブ40はその高さがほとんどゼロから徐々に高くなるように形成されている。なお、高さがほとんどゼロといっても、完全にゼロではなく、いくらかでも高さがあるのが好ましい。
これら直管や、曲折管を接続する場合、ずれが生じるとうまく接続できない状態が生じることがある。この場合には、可撓性を有する材料で形成した連結管(図示せず)を準備し、この連結管を介在させてずれを吸収して接続するようにするとよい。
ユーザーによって送込装置28に送り込まれた紙葉類32は、送込装置28の曲げ装置30によって、搬送方向後部側が平面部に対して、L字状、アール(円弧)状、筒状あるいはジグザグ状に変形され、変形部32bが形成された紙葉類32が送風管22内に送り込まれる。
このように送風管22内に送り込まれた紙葉類32は、図5に示すように、変形部32b側のリブ40aとは空間Aが存在し、また、リブ40a間を空気が流れるから、リブ40a側に密着することはない。また、その反対側のリブ40bに対しては、変形部32bの外壁に沿って空気がリブ40bとの間に流れ込み、変形部32bをリブ40bから引き離そうとする力が作用し、また、リブ40b間にも空気が流れていることから、紙葉類32はリブ40b側にも密着しない。
上記のように、送風管22の壁面22a、22aにリブ40を設けることによって、紙葉類32の接触面積をそれだけ少なくすることができ、接触抵抗を減らすことができ、紙葉類32の搬送をスムーズに行うことができる。
その結果、図4の破線に示すように、紙葉類32の先端部側が曲折部23の内側の壁面23aに接触したような状態で小回りすることから、紙葉類32は、図4のような曲率半径の小さな曲折部23であっても、スムーズに抵抗なく搬送されるのである。
しかしながら、リブ40を設けたとしても、解決すべき課題の欄で述べたように、送風管22内を搬送される紙葉類32の枚数が多くなったり、送風管22が曲折したり、送風管22が長くなったりすると、やはり管路抵抗が大きくなり、搬送速度が低下する事態が生じることがある。
そこで、本実施の形態では、送風部(空気流発生装置)24の補助装置(ブースタ)50を設けて、ブースタ50から送風管22内に圧縮空気流を噴出して、送風管22内の空気流の速度を加速するようにした。
図6はブースタ50の斜視図、図7はその正面図、図8はその平面図、図9はその側面図、図10は、ブースタ50を送風管22に連結した状態の説明図、図11はブースタ50の説明図である。
52は筒体であり、両端に大径に形成されたソケット部54、54を有する。筒体52は、ソケット部54、54に送風管22の端部を嵌入することで、送風管22に連結することができるようになっている。したがって、筒体52は、送風管22に連結された際送風管22の一部をなし、紙葉類32を搬送する。筒体52は、断面矩形状をなし、内壁面に、送風管22に連結された際、送風管22の側のリブ40に連続するリブ40が形成されている。両ソケット部54、54間の、小径部56は、送風管22と同一の断面形状をなし、送風管22に連結された際、内壁面が送風管22の内壁面と連続し、紙葉類32が引っ掛からないようになっている。
ノズル58、58は、小径部56の幅方向に伸びる有底筒状の空気溜り60と、空気溜り60と筒体52内とに連通する噴出孔62とを有する(図7)。噴出孔62は、筒体52内に約30°の角度で斜めに通じる噴出孔に形成され、該噴出孔62から圧縮空気流を送風部(空気流発生装置)24によって生じる空気流の流れる方向に噴出して該空気流を加速するようになっている。
なお、噴出孔62は、筒体52の幅方向に長い1つのスリット状のものであってもよい(図示せず)。この場合も、筒体52内を流れる紙葉類32の両側に圧縮空気を噴出させることができる。あるいは場合によっては、噴出孔62を空気溜り60の中央部に1つ設けるのであってもよい。
管継手66のもう1つの継手部66aには、図10、図11に示すように、延長ホース70を通じてコンプレッサ(圧縮空気供給部)72が接続される。
筒体52、ノズル58、コンプレッサ72等によってブースタ50が構成される。
例えば、筒体52は図1の矢印Xの部位や、図10に示すように、送風管22のU字管等の曲折部23の下流側直近に配設するようにすると好適である。曲折部23は管路抵抗が大きく、空気流の流速が低下する部位であるので、当該部位にブースタ50を組み込み、空気流の流速を大きくするようにするのである。あるいは、ブースタ50を、送風管22に適宜間隔、例えば10mずつの間隔をおいて複数台組み込むようにすることもできる(図10)。
なお、上下方向のノズル60は、場合によっては、例えば、下方に位置するノズル60のみ設けるようにしてもよい。この場合にあっても、紙葉類32は、送風管22内で浮き上がるような状態となり、かつ空気流の流速も増すので、送風管22内をスムーズに搬送される。
また、上記実施の形態では、ノズル60を、紙葉類32の幅方向に対応する筒体52の位置(断面矩形の筒体52の両短辺側となる位置)にのみ設けたが、図示しないが、紙葉類32の両表面に対向する側、すなわち、リブ40が設けられている側の筒体52の側にも設けてもよい(この場合には、両側に設ける)。
図12に示されるように、ブースタ50を装着した部位である測定ポイント5のところでは、風速および静圧の両方とも上昇している。測定ポイント5の下流側である測定ポイント6〜8の部位でも、風速の上昇が維持されている。なお、測定ポイント5より下流側において、風速が測定ポイント5のところより上昇しているのは、ブロワ24による吸引力が及んでいるためである。また、静圧は、絶対値が上昇している。すなわち、測定ポイント5の直前である、測定ポイント4のあたりで、風速、静圧ともに最低となっていて、搬送力が低下している。この搬送力が低下している部位に、ブースタ50を取り付け、搬送エネルギーの補充をするのである。
また、スーパーマーケット、コンビニエンスストアのレジスターにおける売上金の集金装置等に好適に用いることができる。
また、各種カードの自動販売機、列車の切符の自動販売機、劇場やイベント会場の入場券やチケットの自動販売機、ジュースやタバコの自動販売機などの各種の無人の自動販売機での売上金の集金装置に好適に用いることができる。また、これらカード、切符、入場券、くじ券、投票券、チケットなどの有人の売り場における売上金の集金装置に好適に用いることができる(販売者が紙幣を送り込み機に投入する)。
また、競馬場・競輪場・競艇場の券売機(自動販売機)における売上金の集金装置にも用いることができる。
また、駐車場における駐車料金の集金装置にも用いることができる。
また、金融機関におけるATM(現金自動預入機)に預け入れられた現金を安全な場所(金庫等)に移送する場合にも好適に用いることができる。
また、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジスターにつり銭(紙幣)を送り込む場合の搬送装置、あるいはATMに払い出しようの紙幣を送り込む場合の搬送装置にも用いることができる。
あるいは、入場券、くじ券、投票券などの売り場につり銭用の紙幣を搬送する搬送装置にも好適に用いることができる。
22 送風管
23 曲折部
24 送風部(ブロワー:空気流発生装置)
28 送込装置
29 紙幣識別装置
30 曲げ装置
32 紙葉類
32b 変形部
33a 送り込みローラ、
34 回収装置
36 戻り管
40 リブ
50 ブースタ
52 筒体
54 ソケット部
56 小径部
58 ノズル
60 空気溜り
62 噴出孔
64、66 管継手
68 連結チューブ
70 延長ホース
72 コンプレッサ(圧縮空気供給部)
73 通信ライン
74 制御部
Claims (9)
- 送風管と、該送風管内に空気流を生じさせる空気流発生装置と、紙葉類に変形部を形成して前記送風管内に送り込む送込装置とを有し、前記送風管内に送り込まれた紙葉類の前記変形部に空気流からの風圧を作用させて紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に用いるブースタであって、
両端部に前記送風管が連結可能なソケット部を有し、送風管に連結された際、送風管の一部をなして紙葉類を搬送する筒体と、
該筒体に設けられ、前記筒体内に斜めに通じる噴出孔を有し、該噴出孔から圧縮空気流を前記空気流発生装置によって生じる空気流の流れる方向に噴出して該空気流を加速するノズルと、
該ノズルに圧縮空気を供給する圧縮空気供給部とを具備することを特徴とする紙葉類搬送装置に用いるブースタ。 - 前記ノズルは、前記筒体の、筒体内を流れる紙葉類を幅方向に挟む2カ所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
- 前記送風管内を流れる紙葉類の両表面に沿う方向に圧縮空気を噴出するように、前記ノズルの噴出孔が、前記筒体内を流れる紙葉類を挟む両側に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
- 前記2カ所のノズルは連結チューブによって連結されていることを特徴とする請求項2または3記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
- 前記筒体は、両端側の前記ソケット部が前記送風管よりも大径に形成されて、該ソケット部内に送風管の端部が嵌入されることによって送風管に連結可能であり、送風管に連結された際、前記両ソケット部間の小径部の内壁面が前記送風管の内壁面に連続することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
- 搬送される紙葉類の両表面が向き合う前記筒体の両内壁面に、紙葉類の搬送方向に伸びると共に、前記送風管に連結された際、送風管に設けられた複数本のリブに連続する複数本のリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
- 請求項1〜6いずれか1項に記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタが、前記紙葉類搬送装置の送風管に連結されていることを特徴とする紙葉類搬送装置。
- 前記ブースタが、前記送風管の曲折部の下流側に連結されていることを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送装置。
- 少なくとも、紙葉類が前記送込装置に投入された際に、前記圧縮空気供給部を作動させるように制御する制御部が設けられていることを特徴とする請求項7または8記載の紙葉類搬送装置。
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