JP2012218827A - 紙葉類搬送装置に用いるブースタおよび紙葉類搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送能力を高め、長距離であっても効率よく紙幣(紙葉類)の搬送を可能とする紙葉類搬送装置に用いるブースタを提供する。
【解決手段】本発明に係る紙葉類搬送装置に用いるブースタ50は、送風管22内に送り込まれた紙葉類32の変形部32bに空気流からの風圧を作用させて紙葉類32を搬送する紙葉類搬送装置に用いるブースタ50であって、両端部に送風管22が連結可能なソケット部54を有し、送風管22に連結された際、送風管22の一部をなして紙葉類32を搬送可能な筒体52と、筒体52に設けられ、筒体52内に斜めに通じる噴出孔62を有し、噴出孔62から圧縮空気流を空気流発生装置24によって生じる空気流の流れる方向に噴出して該空気流を加速するノズル58と、ノズル58に圧縮空気を供給する圧縮空気供給部72とを具備することを特徴とする。
【選択図】図10

Description

本発明は紙幣等の紙葉類を空気流で搬送する紙葉類搬送装置に用いるブースタおよび紙葉類搬送装置に関する。
出願人は、パチンコ店等の遊技場で紙幣を回収する場合、送風管内を空気流で搬送して回収する紙葉類搬送装置を開発した(特許文献1)。この紙葉類搬送装置は、送風管内に紙幣(紙葉類)を送り込む際、紙幣の送り方向後部側を変形させて変形部を形成し、送風管内に送り込まれた紙幣の変形部に空気流の風圧を作用させて紙幣を搬送し、回収装置で回収するようにしている。このように、変形部に風圧を作用させるようにしたので、効率よく紙幣を搬送し、回収することが可能になった。
国際公開:WO2008/023514号
しかしながら、特許文献1に示す紙葉類搬送装置にあっても、次のような解決すべき課題が残った。
すなわち、パチンコ店においては、隣接する遊戯台間に、紙幣識別機を備えた玉貸し機を配置している。紙幣識別機は曲げ装置を備え、紙幣識別機に投入された紙幣は紙幣識別機で真贋を判別され、真正の紙幣の場合は、玉貸し等の所要の処理が行われた後、曲げ装置に送り込まれ、紙幣後部に変形部が形成された後、前記のように送風管内に送り込まれ、回収される。パチンコ店では、通常、1つの島に、複数の遊戯台が2列に裏合わせ状態で配置され、この場合、この2列の遊戯台間の狭い空間内に送風管がUターン等曲折して引き回されることとなり、その結果、管路抵抗が大きくなり、搬送効率が低下するという課題がある。
また、複数の紙幣識別機にほとんど同時に紙幣が投入されることがあるが、この場合には、同時に搬送処理はできないので、所要の順番で送風管内に紙幣を取り込み、順次搬送するようになされる。しかし、順次搬送するので搬送処理に時間を要し、搬送効率が低下している場合には、紙幣が次第に滞留し始め、対応が困難になってしまうおそれもある。また、セキュリティ上、回収する紙幣は、遊戯台から、遠く離れた事務所(管理棟)まで直接搬送して回収するのが好ましいが、搬送距離が長くなり、ますます管路抵抗が大きくなって、事務所まで等の長距離を搬送するのは事実上不可能であった。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、その目的とするところは、搬送能力を高め、長距離であっても効率よく紙幣(紙葉類)の搬送を可能とする紙葉類搬送装置に用いるブースタおよび紙葉類搬送装置を提供するにある。
本発明に係る紙葉類搬送装置に用いるブースタは、送風管と、該送風管内に空気流を生じさせる空気流発生装置と、紙葉類に変形部を形成して前記送風管内に送り込む送込装置とを有し、前記送風管内に送り込まれた紙葉類の前記変形部に空気流からの風圧を作用させて紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に用いるブースタであって、両端部に前記送風管が連結可能なソケット部を有し、送風管に連結された際、送風管の一部をなして紙葉類を搬送可能な筒体と、該筒体に設けられ、前記筒体内に斜めに通じる噴出孔を有し、該噴出孔から圧縮空気流を前記空気流発生装置によって生じる空気流の流れる方向に噴出して該空気流を加速するノズルと、該ノズルに圧縮空気を供給する圧縮空気供給部とを具備することを特徴とする。
前記ノズルを、前記筒体の、筒体内を流れる紙葉類を幅方向に挟む2カ所に設けるようにすると好適である。
また、前記送風管内を流れる紙葉類の両表面に沿う方向に圧縮空気を噴出するように、前記ノズルの噴出孔を、前記筒体内を流れる紙葉類を挟む両側に設けるようにすると好適である。
前記2カ所のノズルを連結チューブによって連結するようにするとよい。
また、前記筒体は、両端側の前記ソケット部が前記送風管よりも大径に形成されて、該ソケット部内に送風管の端部が嵌入されることによって送風管に連結可能であり、送風管に連結された際、前記両ソケット部間の小径部の内壁面が前記送風管の内壁面に連続することを特徴とする。
また、搬送される紙葉類の両表面が向き合う前記筒体の両内壁面に、紙葉類の搬送方向に伸びると共に、前記送風管に連結された際、送風管に設けられた複数本のリブに連続する複数本のリブが設けられていることを特徴とする。
本発明に係る紙葉類搬送装置は、上記いずれかの紙葉類搬送装置に用いるブースタが、前記紙葉類搬送装置の送風管に連結されていることを特徴とする。
また、前記ブースタが、前記送風管の曲折部の下流側に連結されていることを特徴とする。
また、少なくとも、紙葉類が前記送込装置に投入された際に、前記圧縮空気供給部を作動させるように制御する制御部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、搬送能力を高め、長距離であっても効率よく紙葉類を搬送することが可能となった、
紙葉類搬送装置の概要図である。 送風管の断面図である。 曲げ装置の概要を示す説明図である。 曲折部の断面図である。 紙葉類の搬送原理を示す説明図である。 ブースタの筒体の斜視図である。 ブースタの筒体の正面図である。 ブースタの筒体の平面図である。 ブースタの筒体の側面図である。 ブースタを組み込んだ紙葉類搬送装置の説明図である。 ブースタの説明図である。 送風管にブースタを組み入れた場合と組み入れない場合の、送風管内の各所における風速を測定したグラフである。 送風管にブースタを組み入れた場合と組み入れない場合の、送風管内の各所における静圧を測定したグラフである。 送風管における風速および静圧の測定ポイント1〜8の位置を示す説明図である。
以下本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は紙葉類搬送装置20の全体の概要を示す説明図である。
紙葉類搬送装置20の装置本体は、特許文献1(WO2008/023514)に示される装置をそのまま適用できる。以下、先ず、従前の紙葉類搬送装置20および搬送原理の概要を説明する。
22は送風管であり、図1の例では、曲折部23でU字状に曲げられている。
24はブロワ等からなる送風部(空気流発生装置)であり、送出管25、連結管26を介して送風管22の入口部に接続され、送風管22内に送風することにより、送風管22内に空気流を生じさせる。なお、送風部(空気流発生装置)24は、送風管22内の空気を吸引する吸引ブロワであってもよい。また、送風部24の送風口あるいは吸気口と送風管22との間に、図示しないエアクリーナ(フィルタ、電気集塵機あるいはオゾン発生器など)を配置すると好適である。
28は紙幣等の紙葉類の送込装置であり、送風管22内に紙葉類を送り込む。送込装置28は、本実施の形態の場合、送り込み手前側に紙幣識別装置29が配設され、奥側に曲げ装置30が配設されてなる。
紙幣識別装置29は、投入された紙幣の種類および真贋を判別するもので、公知の機構のものを採用できるので詳細な説明は省略する。
なお、送風部(空気流発生装置)24の駆動モータ(図示せず)は、送込装置28に紙葉類が投入されたことが検知され、紙葉類の搬送が必要になったときに起動されるようにすると好適である。これにより電力消費を低減できる。
曲げ装置30は、前記特許文献1(WO2008/023514)のものを用いることができる。曲げ装置30では、例えば紙葉類32の搬送方向後部側に、図3に示すような、紙葉類32の平面部32aに対してL字状もしくはアール状に湾曲する一時的な変形部32bを形成する。
上記変形部32bに、後記するように送風管22内を流れる空気流からの風圧が作用し、紙葉類32は送風管22内を搬送されるのである。
なお、33a、33aは送込みローラであり、紙葉類32を送風管22内に送り込む。40は、後記するように送風管22の内壁面に設けられたリブである。リブ40の、送込みローラ33a、33aが配設された送込口に対応する端縁部は、紙葉類32の搬送方向に傾斜する傾斜縁40aに設けられている。送込みローラ33a、33aによって送風管22内に送り込まれようとする紙葉類32は、送風管22内を流れる空気流によって、先端が搬送方向に向くように曲げられた状態で送り込まれるが、傾斜縁40aに案内されることによっても、先端が確実に搬送方向を向くようにガイドされる。
送込装置28は、送風管22の適所に所要複数配置される。例えば、本実施の形態の紙葉類搬送装置20は、パチンコ店における紙幣回収装置に利用されるもので、この場合、送込装置28は、玉貸し機における紙幣投入部に相当し、通常1台のパチンコ機の横に1台の送込装置28が配設される。
送風管22内を空気流によって搬送される紙葉類32は、送風管22の終端において回収装置34によって回収される。
回収装置34で紙葉類32のみが回収され、回収装置34を通過した空気流は、戻り管36によって送風部24に戻される。なお、戻り管36には、外部空気の取り入れ口37が開口されていて、戻り空気と共に外部空気が取り入れられて、再度送風部24から送風管22内に送風されるようになっている。このように、戻り空気を循環させ、外部空気の取り入れ量を少なくすることによって、タバコの煙で汚染されやすいパチンコ店での空気を極力送風管22内に送り込まないようにすることができるので好適である。なお、送風管22は必ずしもこのような循環管でなくともよい。
次に、図2は送風管22の断面図である。
本実施の形態では、送風管22は断面矩形の角管に形成している。
送り込まれる紙葉類32の表面に対向する送風管22のそれぞれの内壁面(一方の対向壁面22a、22a)に、該壁面22a、22aから所要高さで送風管22の内方に突出すると共に、送風方向に延びる複数本のリブ40が形成されている。この両壁面22a、22aに形成されたリブ40の先端部間の間隔が、紙葉類32の変形部32bが通過しうる間隔に形成されている。また他方の対向壁面22b、22b間の間隔が、紙葉類32が変形されることなく通過可能な間隔に形成されている。リブ40先端部と他方の対向壁面22b、22b間で形成される紙葉類通過空間の断面が長方形に形成されている。
なお、送風管22は必ずしも角管でなく、断面が楕円などの長円形状あるいは、真円等の管であってもよい。
図4は、曲折部23の詳細を示す断面図である。
曲折部23においては、紙葉類32はその一方の表面が内側となる方向に曲げられて搬送される部位となっている。
曲折部23の上流側から下流側にかけての、曲折部内側の壁面23aのリブ40は次のように形成されている。すなわち、曲折部23の所要上流側から曲折部23の入口部にかけて高さが徐々に低くなるように形成されている。曲折部23の入口部ではリブ40の高さはほとんどゼロとなっている。一方、曲折部23の入口部から所要下流側にかけて、リブ40はその高さがほとんどゼロから徐々に高くなるように形成されている。なお、高さがほとんどゼロといっても、完全にゼロではなく、いくらかでも高さがあるのが好ましい。
なお、曲折部23の外側の壁面23bのリブ40は、送風管22の直線部におけるリブ40の高さのままでもよいが、図4に示されるように、内側の壁面23aにおけるリブ40の先端部と外側の壁面23bにおけるリブ40の先端部との間隔が一定となるように、壁面23aのリブ40の高さの変化に追随させて壁面23bのリブ40の高さを変えるようにすると好適である。すなわち、壁面23bのリブ40の高さは、曲折部23の上流側から曲折部にかけて徐々に高さが高くなり、曲折部から下流側にかけて徐々に高さが低くなるように形成すると好適である。
送風管22の長い直管部分は適宜複数本の短い直管を接続して形成する。もちろん、曲折部23においては、直管に対して曲折管を接続して形成する。
これら直管や、曲折管を接続する場合、ずれが生じるとうまく接続できない状態が生じることがある。この場合には、可撓性を有する材料で形成した連結管(図示せず)を準備し、この連結管を介在させてずれを吸収して接続するようにするとよい。
上記紙葉類搬送装置20での紙葉類32の搬送は次のようにしてなされる。
ユーザーによって送込装置28に送り込まれた紙葉類32は、送込装置28の曲げ装置30によって、搬送方向後部側が平面部に対して、L字状、アール(円弧)状、筒状あるいはジグザグ状に変形され、変形部32bが形成された紙葉類32が送風管22内に送り込まれる。
このように送風管22内に送り込まれた紙葉類32は、図5に示すように、変形部32b側のリブ40aとは空間Aが存在し、また、リブ40a間を空気が流れるから、リブ40a側に密着することはない。また、その反対側のリブ40bに対しては、変形部32bの外壁に沿って空気がリブ40bとの間に流れ込み、変形部32bをリブ40bから引き離そうとする力が作用し、また、リブ40b間にも空気が流れていることから、紙葉類32はリブ40b側にも密着しない。
このように、紙葉類32は、両リブ40a、40bからほとんど抵抗を受けず、結局のところ変形部32bに作用する風圧により、先端部にばたつきが生じることもなく、スムーズに送風管22内を移動する。観察したところ、紙葉類32は風速に近いスピードで移動することから、当初、変形部32bに作用する風圧を受けて推進力を得た後は、空気流と共に送風管22内を流れていくような状態となり、送風管22内をスムーズに移動し、搬送される。
上記のように、送風管22の壁面22a、22aにリブ40を設けることによって、紙葉類32の接触面積をそれだけ少なくすることができ、接触抵抗を減らすことができ、紙葉類32の搬送をスムーズに行うことができる。
図4に示す曲折部23では、特に内側の壁面23a側のリブ40の高さを前記のように形成したので、紙葉類32が曲折部23に近づくと、曲折部23の上流側のリブ40が曲折部23の入口部に向けて低くなっていることから、紙葉類32の先端部と壁面23aとの間の空気流の流速が大きくなって圧力が減じる。一方、紙葉類32の先端部と壁面23bとの間の流速が小さくなって圧力が高くなり、これにより紙葉類32の先端部側が曲折部23の内側の壁面23aに引き寄せられる。
その結果、図4の破線に示すように、紙葉類32の先端部側が曲折部23の内側の壁面23aに接触したような状態で小回りすることから、紙葉類32は、図4のような曲率半径の小さな曲折部23であっても、スムーズに抵抗なく搬送されるのである。
上記のように、送風管22の壁面22a、22aにリブ40を設けることによって、紙葉類32の接触面積をそれだけ少なくすることができ、接触抵抗を減らすことができ、紙葉類32の搬送をスムーズに行うことができる。
しかしながら、リブ40を設けたとしても、解決すべき課題の欄で述べたように、送風管22内を搬送される紙葉類32の枚数が多くなったり、送風管22が曲折したり、送風管22が長くなったりすると、やはり管路抵抗が大きくなり、搬送速度が低下する事態が生じることがある。
そこで、本実施の形態では、送風部(空気流発生装置)24の補助装置(ブースタ)50を設けて、ブースタ50から送風管22内に圧縮空気流を噴出して、送風管22内の空気流の速度を加速するようにした。
以下ブースタ50について説明する。
図6はブースタ50の斜視図、図7はその正面図、図8はその平面図、図9はその側面図、図10は、ブースタ50を送風管22に連結した状態の説明図、図11はブースタ50の説明図である。
52は筒体であり、両端に大径に形成されたソケット部54、54を有する。筒体52は、ソケット部54、54に送風管22の端部を嵌入することで、送風管22に連結することができるようになっている。したがって、筒体52は、送風管22に連結された際送風管22の一部をなし、紙葉類32を搬送する。筒体52は、断面矩形状をなし、内壁面に、送風管22に連結された際、送風管22の側のリブ40に連続するリブ40が形成されている。両ソケット部54、54間の、小径部56は、送風管22と同一の断面形状をなし、送風管22に連結された際、内壁面が送風管22の内壁面と連続し、紙葉類32が引っ掛からないようになっている。
筒体52内を流れる紙葉類32の幅方向両端側に対応する筒体52の小径部56上(断面矩形の小径部56の両短辺上)には、ノズル58、58が設けられている。
ノズル58、58は、小径部56の幅方向に伸びる有底筒状の空気溜り60と、空気溜り60と筒体52内とに連通する噴出孔62とを有する(図7)。噴出孔62は、筒体52内に約30°の角度で斜めに通じる噴出孔に形成され、該噴出孔62から圧縮空気流を送風部(空気流発生装置)24によって生じる空気流の流れる方向に噴出して該空気流を加速するようになっている。
噴出孔62は、送風管22内を流れる紙葉類32の両表面に沿う方向に圧縮空気を噴出するように、図9に示すように、送風管22内を流れる紙葉類32を挟む両側の位置に設けるようにすると好適である。図9に示す例では、紙葉類32を挟む両側に各1個ずつの噴出孔62を設けているが、複数個ずつ設けてもよい。
なお、噴出孔62は、筒体52の幅方向に長い1つのスリット状のものであってもよい(図示せず)。この場合も、筒体52内を流れる紙葉類32の両側に圧縮空気を噴出させることができる。あるいは場合によっては、噴出孔62を空気溜り60の中央部に1つ設けるのであってもよい。
有底筒状の一方の空気溜り60の開口端には、L字状の管継手64の一の継手部が接続され、他方の空気溜り60の開口端には、T字状の管継手66の一の継手部が接続され、両管継手64、66の向き合う継手部が連結チューブ68で連結されている。
管継手66のもう1つの継手部66aには、図10、図11に示すように、延長ホース70を通じてコンプレッサ(圧縮空気供給部)72が接続される。
筒体52、ノズル58、コンプレッサ72等によってブースタ50が構成される。
ブースタ50は、送風管22の適所に適宜数組み込まれる。
例えば、筒体52は図1の矢印Xの部位や、図10に示すように、送風管22のU字管等の曲折部23の下流側直近に配設するようにすると好適である。曲折部23は管路抵抗が大きく、空気流の流速が低下する部位であるので、当該部位にブースタ50を組み込み、空気流の流速を大きくするようにするのである。あるいは、ブースタ50を、送風管22に適宜間隔、例えば10mずつの間隔をおいて複数台組み込むようにすることもできる(図10)。
また、コンプレッサ72は常時駆動させるのではなく、省エネを図るため、制御部74によって必要時のみ駆動するように制御すると好適である。例えば、図10、図11に示すように、各送込装置28のセンサ(図示せず)と制御部74とを通信ライン73で接続し、いずれかの送込装置28の紙幣識別機29に紙幣が投入されたのをセンサによって検出されたときに、制御部74によってコンプレッサ72を駆動するようにすることができる。
上記のように構成されているので、必要時にコンプレッサ72を駆動し、ノズル60の噴出孔62から、圧縮空気を高速で送風管22内に吹き込むことによって、管路抵抗によって流速が低下していた空気流の流速を大きくでき、再び、紙葉類32を送風管22内を高速で搬送できるようになる。例えば、流速が2〜3m/s程度に低下していた空気流を、流速12〜13m/s程度の流速にまで大きくでき(無負荷の場合)、搬送効率を上げることができる。また、ブースタ50を適宜複数台、送風管22に配設することによって、長距離、紙葉類32を搬送することができるようになった。
また、ノズル60の噴出孔62を、送風管22内を流れる紙葉類32の両表面に沿う方向に圧縮空気を噴出するように、送風管22内を流れる紙葉類32を挟む両側の位置に設けることによって、紙葉類32の両側にバランスよく圧縮空気流を送り込むことができ、紙葉類32は抵抗なく送風管22内を搬送される。因みに、紙葉類32の片側にのみ圧縮空気流を噴出させれば、紙葉類32は、反対側のリブ40に押し付けられてしまい、空気流の流速が上がったとしても、スムーズに搬送されない。
また、本実施の形態では、紙葉類32の幅方向の両側に位置して、2つのノズル60を配置し、紙葉類32の幅方向両側から、かつ紙葉類32の表裏両面に沿うように圧縮空気流を送り込むようにしているので、紙葉類32は、言わば、左右方向および上下方向からバランスよく圧縮空気流が供給されるので、送風管22内をスムーズに搬送される。
なお、上下方向のノズル60は、場合によっては、例えば、下方に位置するノズル60のみ設けるようにしてもよい。この場合にあっても、紙葉類32は、送風管22内で浮き上がるような状態となり、かつ空気流の流速も増すので、送風管22内をスムーズに搬送される。
また、上記実施の形態では、ノズル60を、紙葉類32の幅方向に対応する筒体52の位置(断面矩形の筒体52の両短辺側となる位置)にのみ設けたが、図示しないが、紙葉類32の両表面に対向する側、すなわち、リブ40が設けられている側の筒体52の側にも設けてもよい(この場合には、両側に設ける)。
図12、図13は、送風管22に、図6〜図11に示すブースタ50を組み入れた場合と組み入れない場合の、送風管22内の各所における風速と静圧を測定したグラフである。図14は、送風管22における風速および静圧の測定ポイント1〜8の位置を示す説明図である。なお、ブースタ50は、送風管22の曲折部23の下流側直下に装着した。
図12に示されるように、ブースタ50を装着した部位である測定ポイント5のところでは、風速および静圧の両方とも上昇している。測定ポイント5の下流側である測定ポイント6〜8の部位でも、風速の上昇が維持されている。なお、測定ポイント5より下流側において、風速が測定ポイント5のところより上昇しているのは、ブロワ24による吸引力が及んでいるためである。また、静圧は、絶対値が上昇している。すなわち、測定ポイント5の直前である、測定ポイント4のあたりで、風速、静圧ともに最低となっていて、搬送力が低下している。この搬送力が低下している部位に、ブースタ50を取り付け、搬送エネルギーの補充をするのである。
本発明における紙葉類搬送装置は、パチンコ店、カジノ等の遊技場における売上金の集金装置等に好適に用いることができる。
また、スーパーマーケット、コンビニエンスストアのレジスターにおける売上金の集金装置等に好適に用いることができる。
また、各種カードの自動販売機、列車の切符の自動販売機、劇場やイベント会場の入場券やチケットの自動販売機、ジュースやタバコの自動販売機などの各種の無人の自動販売機での売上金の集金装置に好適に用いることができる。また、これらカード、切符、入場券、くじ券、投票券、チケットなどの有人の売り場における売上金の集金装置に好適に用いることができる(販売者が紙幣を送り込み機に投入する)。
また、競馬場・競輪場・競艇場の券売機(自動販売機)における売上金の集金装置にも用いることができる。
また、駐車場における駐車料金の集金装置にも用いることができる。
また、金融機関におけるATM(現金自動預入機)に預け入れられた現金を安全な場所(金庫等)に移送する場合にも好適に用いることができる。
また、スーパーマーケットやコンビニエンスストアのレジスターにつり銭(紙幣)を送り込む場合の搬送装置、あるいはATMに払い出しようの紙幣を送り込む場合の搬送装置にも用いることができる。
あるいは、入場券、くじ券、投票券などの売り場につり銭用の紙幣を搬送する搬送装置にも好適に用いることができる。
20 紙葉類搬送装置
22 送風管
23 曲折部
24 送風部(ブロワー:空気流発生装置)
28 送込装置
29 紙幣識別装置
30 曲げ装置
32 紙葉類
32b 変形部
33a 送り込みローラ、
34 回収装置
36 戻り管
40 リブ
50 ブースタ
52 筒体
54 ソケット部
56 小径部
58 ノズル
60 空気溜り
62 噴出孔
64、66 管継手
68 連結チューブ
70 延長ホース
72 コンプレッサ(圧縮空気供給部)
73 通信ライン
74 制御部

Claims (9)

  1. 送風管と、該送風管内に空気流を生じさせる空気流発生装置と、紙葉類に変形部を形成して前記送風管内に送り込む送込装置とを有し、前記送風管内に送り込まれた紙葉類の前記変形部に空気流からの風圧を作用させて紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に用いるブースタであって、
    両端部に前記送風管が連結可能なソケット部を有し、送風管に連結された際、送風管の一部をなして紙葉類を搬送する筒体と、
    該筒体に設けられ、前記筒体内に斜めに通じる噴出孔を有し、該噴出孔から圧縮空気流を前記空気流発生装置によって生じる空気流の流れる方向に噴出して該空気流を加速するノズルと、
    該ノズルに圧縮空気を供給する圧縮空気供給部とを具備することを特徴とする紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
  2. 前記ノズルは、前記筒体の、筒体内を流れる紙葉類を幅方向に挟む2カ所に設けられていることを特徴とする請求項1記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
  3. 前記送風管内を流れる紙葉類の両表面に沿う方向に圧縮空気を噴出するように、前記ノズルの噴出孔が、前記筒体内を流れる紙葉類を挟む両側に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
  4. 前記2カ所のノズルは連結チューブによって連結されていることを特徴とする請求項2または3記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
  5. 前記筒体は、両端側の前記ソケット部が前記送風管よりも大径に形成されて、該ソケット部内に送風管の端部が嵌入されることによって送風管に連結可能であり、送風管に連結された際、前記両ソケット部間の小径部の内壁面が前記送風管の内壁面に連続することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
  6. 搬送される紙葉類の両表面が向き合う前記筒体の両内壁面に、紙葉類の搬送方向に伸びると共に、前記送風管に連結された際、送風管に設けられた複数本のリブに連続する複数本のリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタ。
  7. 請求項1〜6いずれか1項に記載の紙葉類搬送装置に用いるブースタが、前記紙葉類搬送装置の送風管に連結されていることを特徴とする紙葉類搬送装置。
  8. 前記ブースタが、前記送風管の曲折部の下流側に連結されていることを特徴とする請求項7記載の紙葉類搬送装置。
  9. 少なくとも、紙葉類が前記送込装置に投入された際に、前記圧縮空気供給部を作動させるように制御する制御部が設けられていることを特徴とする請求項7または8記載の紙葉類搬送装置。
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