JP7131339B2 - 屈曲樹脂管の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、屈曲樹脂管の製造方法に関し、さらに詳しくは、ガスアシスト成形方法などのアシスト材を用いた樹脂射出成形により屈曲樹脂管を製造する際に、屈曲樹脂管の屈曲内側部分を補強して耐圧性を確実に向上させることが可能な屈曲樹脂管の製造方法に関するものである。
樹脂射出成形により樹脂管を成形する際に、溶融した樹脂をモールドに射出した後に、窒素ガスなどの高圧ガスをモールドに注入するガスアシスト成形方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。高圧ガスに代わって、水や金属球、樹脂球をアシスト材としてモールドに高圧で注入することもある。
このようにアシスト材を用いて樹脂射出成形によって屈曲樹脂管を製造する場合、モールドのキャビティに注入されたアシスト材は、屈曲樹脂管の屈曲部を成形する範囲では、最短ルートでキャビティを通過しようとする特性がある。即ち、モールドに形成されたキャビティの屈曲部では、注入されたアシスト材は、キャビティの屈曲内側に偏在するように通過する。そのため、この屈曲内側部分では射出された樹脂がアシスト材によって削られ易くなり、屈曲外側部分に比して樹脂の厚さが薄くなる。これに伴い、製造された屈曲樹脂管は、予め設定された目標内圧に耐える耐圧性を確保し難くなるため改善の余地がある。
特開2003-181868号公報
本発明の目的は、ガスアシスト成形方法などのアシスト材を用いた樹脂射出成形により屈曲樹脂管を製造する際に、屈曲樹脂管の屈曲内側部分を補強して耐圧性を確実に向上させることが可能な屈曲樹脂管の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の屈曲樹脂管の製造方法は、モールドに形成された屈曲して延在するキャビティに溶融した樹脂を射出した後、このキャビティにアシスト材を注入し、射出した前記樹脂を硬化させて屈曲樹脂管を製造する屈曲樹脂管の製造方法において、前記キャビティの予め選択された屈曲部の屈曲内側部分に、その屈曲内側部分から突出して前記キャビティの延在方向に所定長さ延在する保持部を前記キャビティに連通させた状態で前記モールドに形成しておき、前記保持部にインサート部材を嵌合して前記モールドを閉型した後、溶融した前記樹脂を前記キャビティに射出して、硬化させた前記樹脂と前記インサート部材とを一体化し、前記インサート部材が前記樹脂と同じ種類の樹脂で形成されていることを特徴とする。
本発明の別の屈曲樹脂管の製造方法は、モールドに形成された屈曲して延在するキャビティに溶融した樹脂を射出した後、このキャビティにアシスト材を注入し、射出した前記樹脂を硬化させて屈曲樹脂管を製造する屈曲樹脂管の製造方法において、前記キャビティの予め選択された屈曲部の屈曲内側部分に、その屈曲内側部分から突出して前記キャビティの延在方向に所定長さ延在する保持部を前記キャビティに連通させた状態で前記モールドに形成しておき、前記保持部にインサート部材を嵌合して前記モールドを閉型した後、溶融した前記樹脂を前記キャビティに射出して、硬化させた前記樹脂と前記インサート部材とを一体化し、前記インサート部材が金属製であることを特徴とする。
本発明によれば、キャビティの予め選択された屈曲部の屈曲内側部分に形成された前記保持部にインサート部材を嵌合した状態にして、このキャビティに溶融した樹脂を射出するので、インサート部材を一体化した屈曲樹脂管を製造することができる。そして、一体化されたインサート部材による補強効果によって、この屈曲内側部分の耐圧性を確実に向上させることが可能になる。
本発明により製造された屈曲樹脂管を平面視で例示する説明図である。 図1の一部拡大図である。 図2のA-A断面図である。 インサート部材の変形例を屈曲樹脂管の平面視で示す説明図である。 図4のB-B断面図である。 屈曲樹脂管を製造する成形装置を例示する説明図である。 図6のモールドを平面視で例示する説明図である。 図7のインサート部材を除いた状態のモールドを拡大してパーティングラインでの平面視で例示する説明図である。 図7のモールドを閉型する前のC-C断面図である。 図9のモールドを閉型した状態を例示する断面図である。 全周インサート部材を使用した場合の図7のモールドを閉型する前のC-C断面図である。 図11のモールドを閉型した状態を例示する断面図である。 溶融した樹脂の射出後、注入したアシスト材の図7のキャビティの屈曲部の内部での流れをパーティングラインでの平面視で模式的に例示する説明図である。
以下、本発明の屈曲樹脂管の製造方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1~図3に例示するように、本発明により製造される屈曲樹脂管1は、屈曲部4(4A、4B)、5を有して延在する筒状体であり、この実施形態では、屈曲樹脂管1は直線部3も有している。屈曲樹脂管1の中空の管路1aの長手方向両端は開口部2になっている。図中の一点鎖線CLは、管路1aの横断面中心を通過する中心線を示している。
屈曲樹脂管1の壁面の厚さは所定の基準値tmに設定されているが、後述するようにアシスト材18を用いて成形するため、屈曲部4では、屈曲内側部分6aの壁面の厚さt1が、基準値tmおよび屈曲外側部分6bの壁面の厚さt2よりも薄くなっている(t1<tm<t2)。屈曲部5では、屈曲内側部分6aの壁面の厚さが、屈曲外側部分6bの壁面の厚さよりも薄くなっているが基準値tm以上になっている。直線部3の壁面の厚さは基準値tm以上の許容範囲内になっている。
そのため、この実施形態では複数の屈曲部4、5のうち、屈曲内側部分6aの壁面の厚さが基準値tm未満である屈曲部4に対して耐圧性を向上させるインサート部材7(後述する半周インサート部材7a、全周インサート部材7bなど)が一体化される。屈曲部5は、その壁面の厚さが基準値tm以上であるため、インサート部材7による補強対象外となる。
屈曲樹脂管1の形状は、設置場所等のスペースの制約によって決定されるので、直線部3を有していない場合もあり、屈曲部4、5の数も限定されない。ただし、屈曲樹脂管1は、インサート部材7による補強対象となる屈曲部4を少なくとも1つ有している。図1に例示する屈曲樹脂管1は、インサート部材7による補強対象となる2つの屈曲部4A、4Bを有している。
インサート部材7は、屈曲部4の屈曲内側部分6aに一体化されている。詳述すると、図2、図3に例示するように、屈曲部4Aの屈曲内側部分6aに、この屈曲内側部分6aから屈曲樹脂管1の半径方向外側に突出する半周インサート部材7aが設けられている。半周インサート部材7aは、屈曲樹脂管1の延在方向に所定長さ延在し、かつ、屈曲樹脂管1の周方向に半周だけ延在した形状になっている。即ち、半周インサート部材7aは、屈曲樹脂管1の外周面の半周範囲を覆う半円筒形状になっている。
半周インサート部材7aは、壁面の厚さが基準値tm未満の範囲を網羅するように屈曲内側部分6aに設けられる。屈曲部4の屈曲内側部分6aには、壁面の厚さが基準値tmと基準値tm未満となる境界点Pが存在している。そこで、図2に例示するように半周インサート部材7aは、屈曲樹脂管1の延在方向に離間している境界点Pどうしを間に延在している。或いは、基準値tmよりも壁面の厚さが若干厚い位置どうしの間に半周インサート部材7aを延在させる。
インサート部材7には様々な形状を採用することができ、図4、図5に例示するように、全周インサート部材7bを採用することもできる。全周インサート部材7bは、屈曲樹脂管1の延在方向に所定長さ延在し、かつ、屈曲樹脂管1の屈曲部4の屈曲内側部分6aだけでなく、屈曲外側部分6bにも延在して周方向全周に連続している。即ち、全周インサート部材7bは、屈曲樹脂管1の外周面の全周範囲を覆う円筒形状になっている。
インサート部材7は、屈曲樹脂管1と同じ種類(仕様)の樹脂により形成することも、異なる種類(仕様)の樹脂により形成することもできる。或いは、金属製のインサート部材7を用いることもできる。インサート部材7を、屈曲樹脂管1とは異なる種類の樹脂または金属により形成する場合は、屈曲樹脂管1を形成している樹脂17よりも剛性(破断応力)が高い材質を用いる。
それぞれのインサート部材7(7a、7b)は、例えば実質的に一定の厚さに設定され、十分な補強効果が得られる寸法に設定される。インサート部材7が屈曲樹脂管1と同じ樹脂17により形成される場合、屈曲内側部分6aでの壁面の厚さt1の最小値がt1nであれば、半周インサート部材7aの厚さtaは例えば、基準値tm―最小値t1nと同じかそれ以上に設定される。即ち、(tm-t1n)≦ta≦(tm-t1n)×1.2程度に設定される。全周インサート部材7bの厚さtbも半周インサート部材7aの厚さtaと同様に設定される。
この屈曲樹脂管1は、図6に例示する成形装置8を用いて製造される。成形装置8は、溶融した樹脂17をモールド10に射出するシリンダ9aと、アシスト材18をモールド10に注入するアシスト材注入部9bとを備えている。
射出可能な様々な樹脂17の中から、屈曲樹脂管1に要求される性能等に応じて適切な種類の樹脂17が選択される。例えば、自動車に搭載されるエアコンディショナー用の屈曲樹脂管1を製造する場合には、樹脂17としては例えば、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド等が使用される。
アシスト材18は公知のものでよく、窒素ガスなどの気体、水などの液体、金属球や樹脂球などの固体から適切な材料が選択される。アシスト材注入部9bは、アシスト材18の種類に応じて公知の適切な機構が採用される。
図7~図10に例示するようにモールド10は、組み付けられる一方のモールド10aと他方のモールド10bとで構成されている。互いのモールド10a、10bはパーティングラインPLを境界にして接合および分離する。
モールド10には、空洞であるキャビティ11が形成されている。このキャビティ11は、製造される屈曲樹脂管1と同様の形状で屈曲して延在している。モールド10には、キャビティ11に対してゲート16bを介して接続するランナー16aが形成されている。このランナー16aは、モールド10に形成されたスプルーを介して、成形装置8のノズルに接続される。モールド10にはキャビティ11に注入されたアシスト材18の排出部も設けられている。
この実施形態では、モールド10にさらに追加キャビティ11aが形成されている。詳述すると、キャビティ11からさらに延在するランナー16aに、半周インサート部材7aと同じ形状の空洞である追加キャビティ11aが連通した状態で形成されている。
キャビティ11の予め選択された屈曲部12の屈曲内側部分14aに、その屈曲内側部分14aから突出する保持部15(後述する半周保持部15a、全周保持部15bなど)がキャビティ11に連通した状態でモールド10に形成されている。屈曲樹脂管1の屈曲部4(4A、4B)、5に相当する部分がそれぞれ、モールド10では、キャビティ11の屈曲部12(12A、12B)、13として形成されている。また、屈曲樹脂管1のインサート部材7に対応する位置には、インサート部材7が嵌合する保持部15が形成されている。
キャビティ11の屈曲部12Aには、半周インサート部材7aの形状の窪みを有する半周保持部15aが設けられている。即ち、半周保持部15aはキャビティ11の延在方向に所定長さで延在していて、かつ、キャビティ11の周方向に半周の長さだけ延在している。同様に、キャビティ11の屈曲部12Bにも、屈曲樹脂管1の屈曲部4Bの半周インサート部材7aの形状の窪みを有する半周保持部15aが設けられている。
次に、本発明の屈曲樹脂管の製造方法の手順の一例を説明する。
図9に例示するように、モールド10a、10bを閉型する前に、半周保持部15aに半周インサート部材7aを嵌合する。その後、図10に例示するようにモールド10a、10bを互いに組み付けて型閉めした状態にする。半周インサート部材7aの内周面は、キャビティ11の隣接する内周面と滑らか(実質的に段差なく)に連続している。
この状態で、溶融した樹脂17をシリンダ9aからモールド10に射出する。射出された樹脂17は、モールド10に形成されたスプルー、ランナー16a、ゲート16bを通過してキャビティ11およびリブ成型部15に注入される。リブ成型部15には溶融した樹脂17が充填された状態になり、キャビティ11の壁面は溶融した樹脂17で覆われた状態になる。この実施形態では、モールド10に射出された樹脂17がさらに延在するランナー16aを通じて追加キャビティ11aに充填される。
次いで、アシスト材注入部9bからアシスト材18をモールド10に所定の高圧で注入する。注入されたアシスト材18は、溶融した樹脂17が注入されているキャビティ11の内部をその延在方向に沿って高圧で通過する。
屈曲樹脂管1に全周インサート部材7bを一体化する場合には、図11、図12に例示するように、全周インサート部材7bの形状の窪みを有する全周保持部15bがキャビティ11に形成される。即ち、全周保持部15bはキャビティ11の延在方向に所定長さで延在していて、かつ、キャビティ11の周方向全周に連続して延在して、キャビティ11に連通した状態でモールド10に形成される。
そして、図11に例示するように、モールド10a、10bを閉型する前に、全周保持部15bに全周インサート部材7bを嵌合する。その後、図12に例示するようにモールド10a、10bを互いに組み付けて型閉めした状態にする。全周インサート部材7bの内周面は、キャビティ11の隣接する内周面と滑らか(実質的に段差なく)に連続している。
図13に例示するようにキャビティ11の屈曲部12Aでは、高圧で注入されたアシスト材18は、キャビティ11の最短ルートになる屈曲内側に偏って通過しようとする。そのため、屈曲部12Aの屈曲内側部分14aの樹脂17が高圧で通過するアシスト材18によってより多く削られる。これにより、屈曲内側部分14aの壁面の樹脂17の厚さt1は、屈曲外側部分14bの壁面の樹脂17の厚さt2に比して薄くなり、基準値tmよりも薄くなる。
他の屈曲部12B、13においても、アシスト材18は上記と同様に通過する。そのため、屈曲部12Bでも屈曲内側部分14aの壁面の樹脂17の厚さt1は、基準値tmよりも小さくなる。一方、屈曲部13は曲率半径が比較的大きいため、屈曲内側部分14aの壁面の樹脂17が高圧で通過するアシスト材18によって削られ難い。その結果、屈曲部13の屈曲内側部分14aの壁面の樹脂17の厚さは、基準値tm以上を確保できるので、インサート部材7が嵌合して配置される保持部15は屈曲部12A、12Bだけに設けられている。
保持部15を設ける屈曲部を選択するには、例えば、図7のキャビティ11に保持部15を設けない状態で、成形装置8を用いて成形を行って、インサート部材7がない屈曲樹脂管1を製造する。この屈曲樹脂管1の屈曲部の屈曲内側部分の壁面の樹脂17の厚さを測定して、基準値tm以上か否か確認する。測定した樹脂17の厚さが基準値tm未満である屈曲部を、インサート部材7を一体化させる屈曲部4として特定する。そして、特定した屈曲部4に対応するキャビティ11の屈曲部12に保持部15を設ける。この時に測定した屈曲内側部分の壁面の樹脂17の厚さに基づいて、インサート部材7の厚さta、tb等を設定することができる。
このような測定データをある程度、蓄積している場合は、蓄積したデータを用いた成形シミュレーション解析によって、それぞれの屈曲部の屈曲内側部分の壁面の樹脂17の厚さを算出することもできる。そして、算出した樹脂17の厚さに基づいて、保持部15を設ける屈曲部12を決定することもできる。
モールド10では、射出した樹脂17が硬化することで、キャビティ11に沿った樹脂管が成形され、この樹脂管にインサート部材7が接合される。即ち、インサート部材7が一体化した屈曲樹脂管1が製造される。屈曲樹脂管1の屈曲部4(4A、4B)では、屈曲内側部分6aの壁面の樹脂17の厚さt1が基準値tmよりも薄くなっているが、一体化されたインサート部材7によって補強されている。そのため、屈曲樹脂管1に予め設定された目標内圧が作用しても、耐えることが可能になる。この製造方法によれば、適切な仕様のインサート部材7を設けることで、インサート部材7の補強効果によって、屈曲樹脂管1の所望の屈曲内側部分6aの耐圧性を確実に向上させることが可能になる。
この実施形態では、追加キャビティ11aに充填された樹脂17が硬化することでインサート部材7が成形される。即ち、インサート部材7を一体化させた屈曲樹脂管1の製造とともに、追加的にインサート部材7を成形できるので非常に効率的である。追加で成形されたインサート部材7は、その後、インサート部材7を一体化させた屈曲樹脂管1を成形する時に保持部15に嵌合して使用することができる。
また、この製造方法によれば、複雑な形状の屈曲樹脂管1であっても大量生産することもできる。製造した屈曲樹脂管1によれば、金属管に比して軽量化を図りつつ、必要な耐圧性を確保することができる。例えば、使用内圧が5MPa以上で内径10mm~20mm程度の屈曲樹脂管1を製造することもできる。低圧の配管としても使用できるので、汎用的な屈曲金属管をこの屈曲樹脂管1に置き換えることで大幅に軽量化を図ることも可能になる。
半周インサート部材7aよりもキャビティ11の周方向に延在する長さを短くした断面円弧形状、或いは、長くした断面円弧形状のインサート部材7を用いることもできる。この場合、保持部15はインサート部材7の断面円弧形状の窪みになる。インサート部材7を保持部15に対して容易に外れないように嵌合させるには、半周インサート部材7aと同等以上に周方向に延在するインサート部材7を用いることが望ましい。
必要な耐圧性をより確実に確保するには、全周インサート部材7bを一体化させた屈曲樹脂管1を製造することが望ましい。屈曲樹脂管1の設置スペースの制約によって、インサート部材7の厚さta、tbを大きく設定できない場合は、屈曲樹脂管1を形成している樹脂17よりも剛性(破断応力)が高い材質のインサート部材7を用いるとよい。このような材質でインサート部材7を形成することで、インサート部材7の厚さta、tbをより薄くすることができる。一方、樹脂屈曲管1を形成している樹脂17と同じ種類の樹脂によりインサート部材7を形成すると、両者をより強固に一体化させることができる。
1 屈曲樹脂管
1a 管路
2 開口部
3 直線部
4(4A、4B) 屈曲部
5 屈曲部
6a 屈曲内側部分
6b 屈曲外側部分
7(7a、7b) インサート部材
8 成形装置
9a シリンダ
9b アシスト材注入部
10(10a、10b) モールド
11 キャビティ
11a 追加キャビティ
12(12A、12B) 屈曲部
13 屈曲部
14a 屈曲内側部分
14b 屈曲外側部分
15(15a、15b) 保持部
16a ランナー
16b ゲート
17 樹脂
18 アシスト材

Claims (5)

  1. モールドに形成された屈曲して延在するキャビティに溶融した樹脂を射出した後、このキャビティにアシスト材を注入し、射出した前記樹脂を硬化させて屈曲樹脂管を製造する屈曲樹脂管の製造方法において、
    前記キャビティの予め選択された屈曲部の屈曲内側部分に、その屈曲内側部分から突出して前記キャビティの延在方向に所定長さ延在する保持部を前記キャビティに連通させた状態で前記モールドに形成しておき、前記保持部にインサート部材を嵌合して前記モールドを閉型した後、溶融した前記樹脂を前記キャビティに射出して、硬化させた前記樹脂と前記インサート部材とを一体化し、前記インサート部材が前記樹脂と同じ種類の樹脂で形成されていることを特徴とする屈曲樹脂管の製造方法。
  2. 前記モールドに前記インサート部材を成形するための追加キャビティを形成しておき、前記屈曲樹脂管を成形する際に射出した前記樹脂を前記追加キャビティにも充填することにより、前記インサート部材を成形し、この成形したインサート部材をその後、前記屈曲樹脂管を成形する時に前記保持部に嵌合して使用する請求項1に記載の屈曲樹脂管の製造方法。
  3. モールドに形成された屈曲して延在するキャビティに溶融した樹脂を射出した後、このキャビティにアシスト材を注入し、射出した前記樹脂を硬化させて屈曲樹脂管を製造する屈曲樹脂管の製造方法において、
    前記キャビティの予め選択された屈曲部の屈曲内側部分に、その屈曲内側部分から突出して前記キャビティの延在方向に所定長さ延在する保持部を前記キャビティに連通させた状態で前記モールドに形成しておき、前記保持部にインサート部材を嵌合して前記モールドを閉型した後、溶融した前記樹脂を前記キャビティに射出して、硬化させた前記樹脂と前記インサート部材とを一体化し、前記インサート部材が金属製であることを特徴とする屈曲樹脂管の製造方法。
  4. 前記インサート部材が、横断面視で前記キャビティの外周面の半周範囲を覆う形状である請求項1~3のいずれかに記載の屈曲樹脂管の製造方法。
  5. 前記インサート部材が、横断面視で前記キャビティの外周面の全周範囲を覆う形状である請求項1~3のいずれかに記載の屈曲樹脂管の製造方法。
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