JP7130532B2 - 除草作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、放電を利用して除草を行う除草作業機に関する。
従来、特許文献1に開示された除草作業機が知られている。
特許文献1に開示の除草作業機は、高電圧発生装置と、植物に対して放電を行うための電極と、植物を切断する切削刃とを備えている。
特開2002-186324号公報
しかしながら、上記除草作業機においては、作業者が歩いて移動しながら除草作業を行わなければならないために作業性が悪い。また、雑草等に対して離れた場所からアクセスして除草を行うことはできない。
本発明は、上記したような実情に鑑みて、作業性に優れると共に離れた場所から雑草等に対してアクセスして除草を行うことができる除草作業機を提供するものである。
本発明の一態様に係る除草作業機は、車体と、前記車体を走行可能に支持する走行装置と、を有する走行車両と、前記走行車両から延びる支持体と、前記支持体に取り付けられ且つ地面に植生した植物に向けて放電可能な放電装置と、前記放電装置を前記植物に対して接近させる下方と離反させる上方とに移動させる移動機構と、前記植物に含まれる放電対象又は放電対象外の植物を検知する検知部と、前記検知部による検知結果に基づいて前記移動機構を駆動して前記放電装置を移動させる制御装置と、を備え、前記走行装置は、前記車体の右側に設けられた右輪と、前記車体の左側に設けられた左輪と、を有し、前記車体は、車両幅方向の一方側で上下方向に延び且つ前記左輪が下部に取り付けられた一方部位と、車両幅方向の他方側で上下方向に延び且つ前記右輪が下部に取り付けられた他方部位と、車両幅方向に延びて前記一方部位の上部と前記他方部位の上部とを連結する連結部位とを有することにより、前記植物が生えている部分を跨ぐことができ、前記支持体は、前記連結部位から下方に延びて前記放電装置を前記植物から離れた前記植物の上方に支持可能であって、前記一方部位側から前記他方部位側にわたって並んで配置された複数の支持体を含み、前記検知部は、前記連結部位に配置されて前記植物を上方から撮影する撮影装置と、前記撮影装置により撮影された画像に基づいて放電対象又は放電対象外の植物を認識する画像認識装置と、を有し、前記放電装置は、前記複数の支持体によって個別に支持され且つ独立して下方に移動可能な複数の放電部を有し、前記制御装置は、前記検知部が放電対象の植物を検知した場合、前記複数の放電部のうち、放電対象となる植物に最も接近可能な放電部を選択して、放電対象の植物に接近させる方向である下方に移動させる
また、前記走行車両は自走可能である。
また、前記走行車両は、自走可能な走行車両によって牽引される。
上記除草作業機によれば、走行車両から延びる支持体に放電装置が取り付けられているため、作業性に優れていると共に離れた場所から雑草等に対してアクセスして除草を行うことができる。
除草作業機の一実施形態(第1実施形態)を示す背面図であって、放電装置を植物に対して接近させる一側方に移動させた状態を示す図である。 除草作業機の一実施形態(第1実施形態)を示す背面図であって、放電装置を植物に対して離反させる他側方に移動させた状態を示す図である。 放電装置を示す斜視図である。 放電装置を示す正面図である。 外殻体の内部構造を示す斜視図である。 受電部の配置等を示す外殻体の概略横断面図である。 放電装置の外殻体に先鋭部を設けた変形例を示す図である。 除草作業機の制御系の構成を示すブロック図である。 検知部が検知部材から構成されている例を示す図である。 検知部が遮光センサ等の光センサから構成されている例を示す図である。 除去対象外の植物と除去対象の植物とが並んでいる場合における検知部、制御装置、放電装置の動作を説明するための図である。 除草作業機の一実施形態(第2実施形態)を示す背面図であって、放電装置を植物に対して接近させる下方に移動させた状態を示す図である。 除草作業機の一実施形態(第2実施形態)を示す背面図であって、放電装置を植物に対して離反させる上方に移動させた状態を示す図である。 第2実施形態の除草作業機において、放電装置の複数の放電部を植物に対して離反させる上方に移動させた状態を示す図である。 第2実施形態の除草作業機において、放電装置の複数の放電部の一部を植物に対して接近させる下方に移動させた状態を示す図である。 放電装置の周囲に回転羽根を設けた例を示す図である。 除草作業機の更に別の実施形態(第3実施形態)を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、除草作業機1の一実施形態(第1実施形態)を示す図であって、除草作業機1を後方から見た図である。
除草作業機1は、走行車両2と、支持体3と、放電装置4と、を備えている。
以下、走行車両2の進行方向(図1の奥側)を前方、進行方向と反対方向(図1の手前側)を後方、進行方向に直交する水平方向(図1のK1方向)を車両幅方向又は側方として説明する。また、車両幅方向(側方)の一方を一側方(図1の矢印A1方向)、車両幅方向の他方を他側方(図1の矢印A2方向)として説明する。
走行車両2は自走可能な車両であることが好ましいが、自走可能な車両(例えば、トラクタ等)によって牽引されて走行する車両であってもよい。また、走行車両2が自走可能な車両である場合、運転者(作業者)が乗って走行する車両には限定されず、遠隔操作や自動走行によって無人で走行する車両であってもよい。
走行車両2は、車体5と走行装置6とを有している。
車体5には、バッテリ7及び高電圧発生器8が搭載されている。バッテリ7は、放電装置4に供給される電気を蓄える。高電圧発生器8は、バッテリ7から取り出した電気を昇圧して放電装置4に供給する。走行車両2が自走可能な車両である場合、車体5には、走行装置6を駆動するための原動機(モータ、エンジン等)が搭載される。
走行装置6は、車体5を走行可能に支持している。走行装置6は、車体5の右側に設けられた車輪6Rと、車体5の左側に設けられた車輪6Lとから構成されている。車輪6Rと車輪6Lは、それぞれ前輪と後輪とを含む。但し、走行装置6は、車輪式の走行装置には限定されず、クローラ式の走行装置であってもよい。
支持体3は、走行車両2から側方に延びている。支持体3の基端部は、走行車両2に取り付けられている。支持体3の先端部には、放電装置4が支持されている。支持体3は、放電装置4を地面に植生した植物Pの上方に支持可能である。
本実施形態の場合、支持体3は、走行車両2の右方である一側方に延びている。但し、
支持体3は、走行車両2の左方である他側方に延びていてもよいし、走行車両2の一側方と他側方の両方に延びていてもよい。
除草作業機1は、放電装置4を移動させる移動機構10を備えている。移動機構10は、車体5に搭載されている。移動機構10は、支持体3に支持された放電装置4を植物Pに対して接近させる方向と離反させる方向とに移動させる。放電装置4を植物Pに対して接近させる方向は、放電装置4を車体5から離反させる方向である。放電装置4を植物Pから離反させる方向は、放電装置4を車体5に対して接近させる方向である。
本実施形態の場合、移動機構10は、放電装置4を植物Pに対して接近させる一側方と離反させる他側方とに移動可能である。図1は、放電装置4を植物Pに対して接近させる一側方に移動させた状態を示している。図2は、放電装置4を植物Pに対して離反させる他側方に移動させた状態を示している。
移動機構10の構成は特に限定されないが、例えば、流体圧(空気圧、油圧等)により駆動するシリンダ装置から構成することができる。移動機構10がシリンダ装置である場合、シリンダ装置のロッドに放電装置4を支持する支持体3を取り付けることにより、ロッドの進退に伴って支持体3及び放電装置4を移動させることができる。
また、支持体3を大径パイプの中に小径パイプを組み入れた入れ子構造(テレスコピック)とし、小径パイプに放電装置4を支持してもよい。この場合、シリンダ装置等により小径パイプを大径パイプに対して進退させることにより、小径パイプの進退に伴って放電装置4を移動させることができる。
また、移動機構10をモータの駆動により回転する歯車から構成し、支持体3に移動機構10の歯車(ピニオン)と噛み合う歯(ラック)を形成してもよい。この場合、歯車(ピニオン)を回転させることにより、支持体3を放電装置4と共に移動させることができる。
除草作業機1は、上述の移動機構10を備えていることが好ましいが、移動機構10を備えていないものであってもよい。除草作業機1が移動機構10を備えていない場合、支持体3及び放電装置4は車体5に対して移動しない。そのため、車体5に対する放電装置4の位置(車体5と放電装置4との距離)は一定(不変)である。
図1、図2に示すように、車体5には、導電性の接地部11が設けられている。接地部11は、金属板や金属棒等から構成されており、車体5の下部から下方に延びている。接地部11は、下部が地面Gに刺さっており、放電装置4等から漏電が生じた場合等に車体5から電気を地面Gに逃がすアース電極として機能する。
以下、図3~図6に基づいて放電装置4の構成を説明する。但し、図3~図6は、放電装置4の一例を示す図であって、放電装置4の構成は図3~図6に示す構成には限定されない。
放電装置4は、本体40と支持部材41とを有している。
本体40は、支持体41に取り付けられている。本体40は、外殻体42、放電部43等を有している。外殻体42は放電部43の周囲を覆っている。本実施形態の場合、外殻体42は円筒形であるが、外殻体42の形状は円筒形には限定されない。例えば、外殻体32は、放電部33の周囲(前方、後方、左方、右方)及び上方を覆い、下方のみが開口した直方体の箱形であってもよい。
外殻体42は、絶縁性の素材から構成されている。外殻体42は、長さ方向(円筒の中心軸方向)が車両幅方向を向いて配置されている。外殻体42の長さは、除草を行う領域の幅に応じて設定することができ、例えば、図1に示すように、除草を行う畝U1の幅W1以下に設定することができる。
図4、図5に示すように、導電軸44は、外殻体42の内部に配置され、外殻体42の長さ方向の一端部から他端部にわたって延びている。外殻体42は、導電軸44に対して回転自在に連結されている。導電軸44には、印加電極45が設けられている。印加電極45は、導電軸44と電気的に接続されている。印加電極45には、高電圧ケーブル46及び導電軸44を介して高電圧が印加される。印加電極45は、導電軸44の長さ方向に間隔をあけて複数設けられている。本実施形態の場合、印加電極45の数は5つであるが
、印加電極45の数は限定されない。印加電極45は、先端部が尖っている。印加電極45は、導電軸44に対して軸受を介して回転自在に取り付けられており、導電軸44が回転しても自重で先端部が下向きとなる。
外殻体42の内側面には、複数の板状の受電部47が取り付けられている。複数の受電部47は、互いに間隔をあけて配置されており、互いに絶縁されている。尚、図4では、1つの受電部47のみを図示している。印加電極45の先端部と、当該先端部の下方にある受電部47との間には隙間が設けられている。印加電極45に高電圧が印加されると、印加電極45の先端部と受電部47との間の隙間で放電(プラズマ放電)が起こる。つまり、印加電極45と受電部47とにより放電部43が構成されている。
外殻体42は、受電部47同士の間に貫通孔48を有している。貫通孔48の形状は、外殻体42の長さ方向に長く延びた長円形状である。但し、貫通孔48の形状は、長円形状には限定されない。印加電極45と受電部47との間の隙間で起こった放電に起因する放電生成物(空気イオン等)は、貫通孔48を通って外殻体42の外部に出てくる。また、帯電した受電部47から地面に対して二次放電による放電が生じる。
支持部材41は、本体40を支持している。支持部材41は、絶縁性の素材から構成されている。支持部材41には、外殻体42が回転可能に支持されている。
支持部材41は、外殻体42の長さ方向(円筒の中心軸方向)の一端側と他端側にそれぞれ配置されている。以下、外殻体42の長さ方向の一端側に配置された支持部材を41Lと表記し、外殻体42の長さ方向の一端側に配置された支持部材を41Rと表記する場合がある。支持部材41Lと支持部材41Rとは、接続部材49により接続されている。
支持部材41又は接続部材49は、支持体3に取り付けられる。支持部材41及び接続部材49は、内部に空間を有しており、当該空間に高電圧ケーブル46が挿通されている。高電圧ケーブル46の基端側は、支持部材41から取り出されて車体5に搭載された高電圧発生器8と接続される。高電圧発生器8は、バッテリ7に蓄えられた電気を昇圧してパルス状の高電圧にて高電圧ケーブル46へと送ることができる。高電圧ケーブル46は、中途部で二股に分岐されており、他端側は導電軸44の一端側と他端側とにそれぞれ接続されている。これにより、高電圧ケーブル46から導電軸44の両端部に高電圧を印加することができる。
図1、図2に示すように、外殻体42は支持体3の先端部に取り付けられる。これにより、放電装置4が支持体3に支持される。尚、図1,図2では支持部材41を省略している。外殻体42は、車両幅方向の軸回りに回転可能である。外殻体42が回転可能であることにより、放電装置4が移動する過程で放電対象外の植物に接触しても、外殻体42が回転することにより抵抗を減少させて円滑に移動することができる。
また、図7に示すように、外殻体42は、移動機構10による移動方向の先端側(他側方側)に先鋭部42aを有していてもよい。先鋭部42aは、先端側が尖った円錐状に形成されている。外殻体42が先鋭部42aを有することにより、放電装置4が植物Pに向けて移動するときに(黒矢印参照)、植物Pの葉を掻き分けて円滑に移動することができる。
図1に示すように、移動機構10を駆動して放電装置4を除去対象となる植物(雑草等)P2の上方に配置した後、放電装置4を作動させると、放電装置4の放電部(印加電極45、受電部47)から除去対象となる植物P2に向けて放電される。これにより、除去対象となる植物P2に対して電撃が与えられるため、当該植物を枯死させることができる。また、当該植物の周辺の土壌を殺菌したり、センチュウ等の害虫を死滅させたりすることもできる。
図1、図8に示すように、除草作業機1は、検知部20と制御装置30とを備えている。検知部20は、植物に含まれる放電対象(除去対象)又は放電対象外(除去対象外)の植物を検知する。制御装置30は、検知部20による検知結果に基づいて放電装置4の駆動又は停止を切り換える。
検知部20は、撮影装置21と画像認識装置22とを有している。撮影装置21は、例えば、CCDカメラやCMOSカメラ等のカメラから構成されている。撮影装置21は、
車体5に取り付けられている。撮影装置21は、放電対象の植物を含む植物を撮影可能な方向を向いて配置されている。除草作業機1が移動機構10を備える場合、撮影装置21は、放電装置4の移動方向(放電装置4が植物に対して接近する方向)を向いて撮影できるように配置される。例えば、図1、図2に示すように、支持体3が放電装置4を一側方(右方)に移動させることにより放電装置4を植物Pに対して接近させる場合、撮影装置21は一側方(右方)を向いて配置される。
画像認識装置22は、撮影装置21により撮影された画像に基づいて放電対象又は放電対象外の植物を認識する。画像認識装置22は、記憶部23と比較判断部24とを有している。記憶部23には、放電対象の植物と放電対象外の植物のいずれかの画像、或いは放電対象の植物と放電対象外の植物の両方の画像が記憶されている。比較判断部24は、撮影装置21により撮影された画像と記憶部23に記憶された画像とをパターンマッチング等の手法で比較することにより、撮影された植物が放電対象の植物であるか放電対象外の植物であるかを判断する。
記憶部23に放電対象の植物(雑草等)の画像が記憶される場合、比較判断部24は、撮影装置21により撮影された画像と記憶部23に記憶された放電対象の植物の画像とを比較し、両者の画像が一致した場合には撮影された植物が放電対象の植物であると判断し、一致しない場合には撮影された植物が放電対象外の植物であると判断する。
記憶部23に放電対象外の植物(農作物等)の画像が記憶される場合、比較判断部24は、撮影装置21により撮影された画像と記憶部23に記憶された放電対象外の植物の画像とを比較し、両者の画像が一致した場合には撮影された植物が放電対象外の植物であると判断し、一致しない場合には撮影された植物が放電対象の植物であると判断する。
記憶部23に放電対象の植物(雑草等)と放電対象外の植物(農作物等)の両方の画像が記憶される場合、比較判断部24は、撮影装置21により撮影された画像と記憶部23に記憶された両方の植物の画像とを比較する。そして、撮影された画像が、放電対象の植物の画像と一致した場合には放電対象の植物であると判断し、放電対象外の植物の植物と一致した場合には放電対象の植物であると判断する。
画像認識装置22は、比較判断部24の判断に基づいて放電対象又は放電対象外の植物を認識する。詳しくは、画像認識装置22は、比較判断部24が撮影された植物が放電対象の植物であると判断した場合は当該植物を放電対象の植物であると認識し、放電対象外の植物であると判断した場合は当該植物を放電対象外の植物であると認識する。
検知部20は、画像認識装置22の認識に基づいて放電対象又は放電対象外の植物を検知する。詳しくは、検知部20は、画像認識装置22が撮影された植物が放電対象の植物であると認識した場合は当該植物を放電対象の植物として検知し、放電対象外の植物であると認識した場合は当該植物を放電対象外の植物として検知する。
以上、検知部20の構成について説明したが、検知部20の構成は上述の構成には限定されず、例えば以下の構成を採用することもできる。
図9は、検知部20の構成の別例を示す。図9に示す例では、検知部20は、走行車両2の走行に伴って移動する検知部材25から構成されている。検知部材25は、可撓性を有する(弾性変形が可能な)導電性部材から構成される。検知部材25は、例えば、帯状の金属板や細い金属線等の金属部材を、螺旋状或いは蛇行状に成形することにより構成される。検知部材25は、一端側(上端側)25aが放電装置4の印加電極45の周囲に配置され、他端側(下端側)25bが放電対象外の植物P1に接触可能な高さに配置される。検知部材25は、一端側25aが放電対象外の植物P1に接触すると、接触圧によって撓む(弾性変形する)ことによって、他端側25bが印加電極45に接触する。これにより、検知部材25と印加電極45との間が電気的に導通するため、検知部20は放電対象外の植物P1の存在を検知することができる。
図10は、検知部20の構成の異なる別例を示す。図10に示す例では、検知部20は、遮光センサ等の光センサ26から構成されている。光センサ26は受光素子を有しており、太陽光等の光を検知する。この構成は、放電対象の植物(雑草等)の背の高さが放電対象外の植物(農作物等)の背の高さよりも低い場合に好適に用いられる。光センサ26
は、放電対象(除去対象)の植物P2よりも高く且つ放電対象外(除去対象外)の植物P1よりも低い位置に配置される。また、光センサ26は、放電装置4と上下方向にオーバーラップする高さであって、放電部43よりも高い位置に配置される。
図10の仮想線に示すように、放電装置4が背の低い放電対象の植物P2の近傍(上方)にあるときには、光センサ26に向かう光(日光)は遮られない。これに対して、図10の実線に示すように、走行車両2の走行に伴って放電装置4が移動し、放電装置4及び光センサ26が背の高い放電対象外の植物P1に接近したときには、光センサ26に向かう光の一部は遮られ、光センサ26の受光量が減少する。これにより、検知部(遮光センサ)26は、放電対象外の植物P1の存在を検知することができる。
また、図10に示す例の変形例として、除草作業機1の適当な位置(例えば、支持体3や放電装置4等)にLED等の発光源(図示略)を設け、当該発光源と対向する位置に光センサ(受光センサ)26を設ける構成としてもよい。この構成によれば、発光源からの光が植物P1により遮られた場合に、光センサ26の受光量が減少することにより、植物P1の存在を検知することができる。つまり、この例の場合、検知部20は遮光型センサから構成される。
また、図10に示す例の別の変形例として、除草作業機1の適当な位置(例えば、支持体3や放電装置4等)にLED等の発光源(図示略)を設け、当該発光源と隣接する位置に光センサ(受光センサ)26を設ける構成としてもよい。この構成によれば、発光源からの光が植物P1によって反射された場合に、光センサ26の受光量が増加することにより、植物P1の存在を検知することができる。つまり、この例の場合、検知部20は反射型センサから構成される。
制御装置30は、走行車両2の車体5に搭載されている。制御装置30は、例えば、CPUや所定のプロクラムを記憶した記憶部等を備えたコンピュータから構成されている。制御装置66は、検知部20から検知結果を示す検知信号を受信し、検知結果に基づいて放電装置4を制御する。
制御装置30は、検知部20による検知結果に基づいて放電装置4の駆動又は停止を切り換える。具体的には、制御装置30は、検知部20が放電対象の植物を検知した場合、高電圧発生器8と高電圧ケーブル46との間に設けられた電気的接点を接続することによって、高電圧発生器8から高電圧ケーブル46に給電し、放電装置4を駆動させる。また、制御装置30は、検知部20が放電対象外の植物を検知した場合、高電圧発生器8と高電圧ケーブル46との間に設けられた電気的接点を遮断することによって、高電圧発生器8から高電圧ケーブル46への給電を停止し、放電装置4を停止させる。
これにより、検知部20が放電対象(除去対象)の植物を検知した場合には当該植物に対する放電が行われ、検知部20が放電対象外(除去対象外)の植物を検知した場合には当該植物に対する放電は行われない。
そのため、例えば、図11に示すように、走行車両2の進行方向(矢印方向)において、除去対象外の植物(農作物等)P1と除去対象の植物(雑草等)P2とが並んでいる場合、検知部20による検知に基づいて、除去対象外の植物P1が検知された区間R1(白矢印で示す区間)では放電装置4を停止し、除去対象の植物P2が検知された区間R2(黒矢印で示す区間)では放電装置4を駆動することができる。
その結果、放電対象外の植物P1が検知された区間R1では当該植物P1に対する放電を回避し、放電対象の植物P2が検知された区間R2では当該植物P1に対して放電を行うことができる。
また、制御装置30は、検知部20による検知結果に基づいて移動機構10を駆動して放電装置4を移動させる構成としてもよい。この場合、制御装置30は、検知部20が放電対象の植物を検知した場合、移動機構10を駆動することによって、放電装置4を植物Pに対して接近させる方向である一側方に移動させる。また、制御装置30は、検知部20が放電対象外の植物を検知した場合、移動機構10を駆動することによって、放電装置4を植物Pに対して離反させる方向である他側方に移動させる。
これにより、検知部20が放電対象(除去対象)の植物を検知した場合には当該植物に
対して放電装置4が接近し、検知部20が放電対象外(除去対象外)の植物を検知した場合には当該植物に対して放電装置4が離反する。
そのため、例えば、図11に示すように、走行車両2の進行方向において、除去対象外の植物(農作物等)P1と除去対象の植物(雑草等)P2とが並んでいる場合、検知部20による検知結果に基づいて、除去対象外の植物P1が検知された区間R1では放電装置4を当該植物P1から離反させ(図2参照)、除去対象の植物P2が検知された区間R2では放電装置4を当該植物に接近させる(図1参照)ことができる。
その結果、放電対象外の植物P1が検知された区間R1では当該植物P1に対する放電を回避し、放電対象の植物P2が検知された区間R2では当該植物P1に対して放電を行うことができる。
また、制御装置30は、検知部20による検知結果に基づいて、上述した放電装置4の駆動又は停止の切り換えの制御(第1の制御)と、上述した移動機構10の駆動による放電装置4の移動の制御(第2の制御)の両方を行う構成としてもよい。
この場合、制御装置30は、検知部20が放電対象(除去対象)の植物を検知した場合には、当該植物に対して放電装置4を接近させると共に放電装置4を駆動する。また、制御装置30は、検知部20が放電対象外(除去対象外)の植物を検知した場合には、当該植物に対して放電装置4を離反させると共に放電装置4を停止する。
これにより、除去対象外の植物P1が検知された区間R1では当該植物P1に対する放電を確実に回避し、除去対象の植物P2が検知された区間R2では当該植物に対して確実に放電を行うことができる。
除草作業機1は、放電装置4の駆動と停止とを手動で切り換え可能な構成としてもよい。当該構成を採用する場合、走行車両2に撮影装置21で撮影した画像を表示する表示装置及び放電装置4の駆動と停止を切り換える切換スイッチを設け、走行車両2に乗った作業者が表示装置を見ながら放電装置4と放電対象又は放電対象外の植物との位置関係を確認し、切り換えスイッチを操作して放電装置4の駆動と停止を切り換える。或いは、走行車両2に撮影装置21で撮影した画像を無線通信で携帯端末に送信する送信装置を設け、走行車両2と離れた位置にいる作業者が携帯端末に表示された画像を見ながら、放電装置4と放電対象又は放電対象外の植物との位置関係を確認し、携帯端末の操作によって放電装置4の駆動と停止を切り換える。
以上説明した検知部20及び制御装置30は、上記実施形態(第1実施形態)の除草作業機1だけでなく、以下に説明する別の実施形態(第2、第3実施形態)の除草作業機1も備えることができる。
図12は、除草作業機1の別の実施形態(第2実施形態)を示す図であって、除草作業機1を後方から見た図である。
第2実施形態については、第1実施形態と異なる構成を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略する。第1実施形態で説明した構成は、第2実施形態においても適宜採用することができる。
第2実施形態の除草作業機1は、車体5が門型に構成されている。具体的には、車体5は、一方部位5Aと他方部位5Bと連結部位5Cとを有している。一方部位5Aは、車両幅方向の一方側に配置されている。他方部位5Bは、車両幅方向の他方側に配置されている。連結部位5Cは、一方部位5Aと他方部位5Bとを連結している。一方部位5Aと他方部位5Bとは、車両幅方向に間隔を空けて配置されており、それぞれ上下方向に延びている。連結部位5Cは、車両幅方向に延びており、一方部位5Aの上部と他方部位5Bの上部とを連結している。一方部位5Aの下端部及び他方部位5Bの下部には、それぞれ走行装置6の車輪6L,6Rが取り付けられている。車輪6Rと車輪6Lは、それぞれ前輪と後輪とを含む。
第2実施形態の除草作業機1は、車体5が門型に構成されていることによって、畝U1を跨いで走行することができる。畝U1を跨いだ状態において、一方部位5Aは畝U1の一方側(左側)に配置され、他方部位5Bは畝U1の他方側(右側)に配置され、連結部位5Cは畝U1の上方に配置される。また、走行装置6の車輪6L,6Rは、畝間U2に
接地して回転する。
支持体3は、走行車両2の車体から下方に延びている。具体的には、支持体3は、車体5の連結部位5Cから下方に延びている。支持体3は、放電装置4を地面(畝U1)に植生した植物Pの上方に支持可能である。放電装置4の外殻体42は、支持体3の下部に取り付けられている。
移動機構10は、車体5の連結部位5Cに搭載されている。移動機構10は、支持体3に支持された放電装置4を植物に対して接近させる方向と離反させる方向とに移動させる。本実施形態の場合、移動機構10は、放電装置4を植物Pに対して接近させる下方と離反させる上方とに移動可能である。図12は、放電装置4を植物Pに対して接近させる下方に移動させた状態を示している。図13は、放電装置4を植物Pに対して離反させる上方に移動させた状態を示している。
第2実施形態の場合、支持体3が放電装置4を下方に移動させることにより放電装置4を植物Pに対して接近させるため、撮影装置21は下方を向いて配置される。
制御装置30は、検知部20による検知結果に基づいて、放電装置4の駆動又は停止の切り換えの制御(第1の制御)と、移動機構10の駆動による放電装置4の移動の制御(第2の制御)のいずれか一方又は両方の制御を行うことができる。
制御装置30が第2の制御を行う場合、制御装置30は、検知部20が放電対象の植物P2を検知した場合、移動機構10を駆動することによって、放電装置4を植物P2に対して接近させる方向である下方に移動させる(図12参照)。また、制御装置30は、検知部20が放電対象外の植物P1を検知した場合、移動機構10を駆動することによって、放電装置4を植物P1に対して離反させる方向である上方に移動させる(図13参照)。
図14、図15に示すように、第2実施形態の除草作業機1において、放電装置4の複数の放電部43が独立して移動可能である構成としてもよい。複数の放電部43は、それぞれ支持体3によって個別に支持されており、移動機構10はそれぞれの支持体3を独立して移動させることができる。移動機構10は、例えば、独立して駆動可能な複数のシリンダ装置から構成されている。この場合、複数のシリンダ装置のロッドにそれぞれ支持体3を接続し、それぞれの支持体3に放電部43を支持する。
複数の放電部43は、一列に並んで配置されている。図14、図15に示す例では、複数の放電部43は、畝U1の幅方向に並んでいるが、畝U1の長さ方向に並んでいてもよい。また、複数の放電部43を複数列に並べて配置してもよい。
複数の放電部43の周囲は、それぞれ下方に開口部を有する絶縁性のカバー(図示略)により覆われる。
制御装置30は、検知部20が放電対象の植物P2を検知した場合、複数の放電部43のうち植物P2に対して最も接近可能な放電部43を選択し、移動機構10を駆動することによって、選択された放電部43を植物P2に対して離反した位置にある位置(図14参照)から、植物P2に接近させる方向である下方に移動させる(図15参照)。
これにより、放電対象の植物P2に対して放電部43を確実に接近させることができるとともに、放電対象外の植物P1に対して放電部43が接近することを防止することができる。
図16に示すように、除草作業機1は、放電装置4の周囲に回転羽根27を備えていてもよい。回転羽根27は、放電装置4の周囲に複数配置される。図16に示す例では、回転羽根27は、放電装置4の一側方と他側方にそれぞれ配置されている。複数の回転羽根27は、バッテリ7からの電力を受けて駆動するモータ(図示略)の回転軸と接続されており、互いに逆方向に回転する。回転方向は、例えば、下方から上方に向けて植物の葉を掻き上げる方向に設定する。このような回転羽根27を設けることにより、放電装置4を移動機構10の駆動によって移動(下降)させるときに、放電対象外(除去対象外)の植物P1の葉を放電装置4から遠ざけつつ、放電対象(除去対象)の植物P2に接近させることができる。
図17は、除草作業機1の更に別の実施形態(第3実施形態)を示す図であって、除草
作業機1を上方から見た図である。
第3実施形態については、第1及び第2実施形態と異なる構成を中心に説明し、第1及び第2実施形態と共通する構成については同じ符号を付して説明を省略する。第1及び第2実施形態で説明した構成は、第3実施形態においても適宜採用することができる。
第3実施形態の除草作業機1は、走行車両2であるトラクタ2と、トラクタ2から延びる支持体3と、支持体3に取り付けられた放電装置4とを備えている。
支持体3は、支持フレーム3Aと、第1ブーム3Bと、第2ブーム3Cとを有している。支持フレーム3Aは、トラクタ2の後部に設けられた連結部9に連結されている。連結部9は、3点リンク機構から構成されており、油圧シリンダ(リフトシリンダ)の駆動によって支持フレーム3Aを昇降可能である。第1ブーム3Bの基端部は、支持フレーム3Aに連結されている。第1ブーム3Bは、支持フレーム3Aに対して上下方向に揺動可能である。第1ブーム3Bの先端部には、第2ブーム3Cの基端部が連結されている。第2ブーム3Cは、第1ブーム3Bに対して前後方向及び上下方向に揺動可能である。第1ブーム3B及び第2ブーム3Cを揺動させる揺動機構は、油圧シリンダ15,16を有している。
第2ブーム3Cの先端部には、除草部31が装着されている。除草部31は、第2ブーム3Cに対して上下方向に揺動可能である。除草部31を揺動させる揺動機構は、油圧シリンダ17を有している。除草部31は、回転軸32と、草刈刃33と、保護カバー34とを有している。回転軸32は、トラクタ2のPTO軸から伝達される動力により回転する。草刈刃33は、回転軸32の周囲から突出して設けられている。保護カバー34は、草刈刃33の上方及び周囲を覆っている。
放電装置4は、保護カバー34に支持されることによって、支持体3に取り付けられている。放電装置4は、草刈刃33及び回転軸32の周囲に配置されている。本実施形態の場合、放電装置4は、草刈刃33及び回転軸32の前方に配置されている。放電装置4は、外殻体42の長さ方向(円筒の中心軸方向)が、除草部31の回転軸32と平行に配置されている。外殻体42は、回転軸32と直交する前方又は後方から見て、草刈刃33とオーバーラップする範囲に配置されている。
第1ブーム3B及び第2ブーム3Cを揺動させる揺動機構(油圧シリンダ15,16)と、除草部31を揺動させる揺動機構(油圧シリンダ15,16)と、連結部9のリフトシリンダは、放電装置4を移動させる移動機構10を構成している。移動機構10は、支持体3に支持された放電装置4を植物に対して接近させる方向と離反させる方向とに移動させる。これにより、支持体3は、放電装置4を植物の上方に支持可能である。
放電装置4は、除草部31が草を刈る状態(姿勢)において、外殻体42が接地する又は地面に接近する。外殻体42が接地した又は地面に接近した状態で放電装置4を作動させ、トラクタ2の走行により外殻体42を除去対象となる植物(雑草等)の上方を通過させると、放電装置4の放電部(印加電極45、受電部47)から除去対象となる植物に向けて放電される。これにより、除去対象となる植物に対して電撃が与えられるため、当該植物を枯死させることができる。また、当該植物の周辺の土壌を殺菌したり、センチュウ等の害虫を死滅させたりすることもできる。
本実施形態の除草作業機1によれば、支持体3を構成する第1ブーム3Bと第2ブーム3Cとを揺動させることにより、走行車両2が侵入しにくい傾斜地や果樹木の下に放電装置4を移動させて除草作業を行うことが可能となる。
尚、本実施形態の除草作業機1において、除草部31は、草刈刃33及び回転軸32を備えずに放電装置4を備えたものであってもよい。この場合、放電装置4は、保護カバー34によって覆われた形態で支持体3に支持され、草刈刃33を用いずに放電装置4の駆動によって除草を行うことができる。そのため、除草部31を軽量化することが可能である。
<効果>
上記除草作業機によれば、以下の効果を奏する。
除草作業機1は、走行車両2と、走行車両2から延びる支持体3と、支持体3に取り付
けられ且つ地面に植生した植物に向けて放電可能な放電装置4と、を備えている。
この構成によれば、走行車両2から延びる支持体3に放電装置4が取り付けられているため、作業性に優れていると共に離れた場所から雑草等に対してアクセスして除草を行うことができる。
また、支持体3は、走行車両2から側方に延びて放電装置4を植物の上方に支持可能である。
この構成によれば、例えば、畝間を走行する走行車両2から支持体3を側方に延ばすことによって、畝に植生した植物の上方に放電装置4を支持し、当該植物に対して放電を行うことが可能となる。
また、支持体3は、走行車両2から下方に延びて放電装置4を植物の上方に支持可能である。
この構成によれば、例えば、畝U1を跨いで走行する走行車両2から放電装置4を下方に延ばすことによって、畝U1に植生した植物Pの上方に放電装置4を支持し、当該植物Pに対して放電を行うことが可能となる。
また、支持体3は、放電装置4を植物Pに対して接近させる方向と離反させる方向とに移動させる移動機構10を有している。
この構成によれば、例えば、放電対象外の植物(農作物等)の間に放電対象となる植物(雑草等)が生えている場合には、放電対象の植物に向けて放電装置4を接近させたり、放電対象外の植物から放電装置4を離反させたりすることで、放電装置4からの放電を放電対象となる植物のみに選択的に行うことができる。
また、移動機構10は、放電装置4を植物Pに対して接近させる一側方と離反させる他側方とに移動可能である。
この構成によれば、例えば、畝間U2を走行する走行車両2から畝U1に植生した植物Pに対して放電装置4を接近させたり離反させたりすることができる。
また、移動機構10は、放電装置4を植物Pに対して接近させる下方と離反させる上方とに移動可能である。
この構成によれば、例えば、畝U1を跨いで走行する走行車両2から畝U1に植生した植物Pに対して放電装置4を接近させたり離反させたりすることができる。
また、植物Pに含まれる放電対象又は放電対象外の植物P1,P2を検知する検知部20と、検知部20による検知結果に基づいて放電装置4の駆動又は停止を切り換える制御装置30と、を備えている。
この構成によれば、例えば、放電対象外の植物(農作物等)の間に放電対象の植物(雑草等)が生えている場合には、放電対象の植物のみに放電を行う必要があるが、検知部20によって放電対象又は放電対象外の植物P1,P2を検知し、検知部20による検知結果に基づいて放電部43の駆動又は停止を切り換えることができるため、放電対象となる植物P2に対する放電を適切なタイミングで行うことができる。
また、検知部20は、植物Pを撮影する撮影装置21と、撮影装置21により撮影された画像に基づいて放電対象又は放電対象外の植物P1,P2を認識する画像認識装置22と、を有している。
この構成によれば、検知部20による放電対象又は放電対象外の植物P1,P2の検知を、植物P1、P2に接触することなく離れた位置から確実に行うことができる。
また、放電装置4を移動させる移動機構10と、検知部20による検知結果に基づいて移動機構10を駆動して放電装置4を移動させる制御装置30を備えている。
この構成によれば、検知部20が放電対象の植物P2を検知した場合には当該植物P2に対して放電装置4を接近させて放電を行い、検知部20が放電対象外の植物P1を検知した場合には当該植物P1に対して放電装置4を離反させて放電を回避することができる。
また、放電装置4は、支持体3によって個別に支持され且つ独立して移動可能な複数の放電部43を有し、制御装置30は、複数の放電部43のうち、放電対象となる植物P2に最も接近可能な放電部42を選択して移動させる。
この構成によれば、放電対象の植物P2に対して放電部43を確実に接近させることができるとともに、放電対象外の植物P1に対して放電部43が接近することを防止することができる。
また、走行車両2は自走可能である。
この構成によれば、走行車両2を自走させながら、放電対象となる植物P2に対して放電を行うことができ、作業性に優れている。
また、走行車両2は、自走可能な走行車両によって牽引される。
この構成によれば、走行車両2にエンジン等が不要となるため、走行車両2を簡易でコンパクトな構成とすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 除草作業機
2 走行車両
3 支持体
4 放電装置
10 移動機構
20 検知部
21 撮影装置
22 画像認識装置
30 制御装置
43 放電部
P 植物
P1 放電対象外の植物
P2 放電対象の植物

Claims (3)

  1. 車体と、前記車体を走行可能に支持する走行装置と、を有する走行車両と、
    前記走行車両から延びる支持体と、
    前記支持体に取り付けられ且つ地面に植生した植物に向けて放電可能な放電装置と、
    前記放電装置を前記植物に対して接近させる下方と離反させる上方とに移動させる移動機構と、
    前記植物に含まれる放電対象又は放電対象外の植物を検知する検知部と、
    前記検知部による検知結果に基づいて前記移動機構を駆動して前記放電装置を移動させる制御装置と、
    を備え
    前記走行装置は、前記車体の右側に設けられた右輪と、前記車体の左側に設けられた左輪と、を有し、
    前記車体は、車両幅方向の一方側で上下方向に延び且つ前記左輪が下部に取り付けられた一方部位と、車両幅方向の他方側で上下方向に延び且つ前記右輪が下部に取り付けられた他方部位と、車両幅方向に延びて前記一方部位の上部と前記他方部位の上部とを連結する連結部位とを有することにより、前記植物が生えている部分を跨ぐことができ、
    前記支持体は、前記連結部位から下方に延びて前記放電装置を前記植物から離れた前記植物の上方に支持可能であって、前記一方部位側から前記他方部位側にわたって並んで配置された複数の支持体を含み、
    前記検知部は、前記連結部位に配置されて前記植物を上方から撮影する撮影装置と、前記撮影装置により撮影された画像に基づいて放電対象又は放電対象外の植物を認識する画像認識装置と、を有し、
    前記放電装置は、前記複数の支持体によって個別に支持され且つ独立して下方に移動可能な複数の放電部を有し、
    前記制御装置は、前記検知部が放電対象の植物を検知した場合、前記複数の放電部のうち、放電対象となる植物に最も接近可能な放電部を選択して、放電対象の植物に接近させる方向である下方に移動させる除草作業機。
  2. 前記走行車両は自走可能である請求項に記載の除草作業機。
  3. 前記走行車両は、自走可能な走行車両によって牽引される請求項に記載の除草作業機。
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