<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図10を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
本実施形態の画像形成装置100は、記録材(用紙、OHPシートなどのシート材など)にトナー画像を形成する電子写真方式のデジタルプリンタである。画像形成装置100は、画像信号に基づいて動作し、カセット11a、11bから順次搬送される記録材としてのシートSに、画像形成部12で形成したトナー像を転写し、その後、定着することで画像を得ている。画像信号は、不図示のスキャナやパーソナルコンピュータなどの外部端末などから画像形成装置100に送られる。
画像形成部12は、像担持体としての感光ドラム13、帯電器14、レーザ露光装置15、現像器16、およびドラムクリーナ19を備えている。帯電器14により表面が帯電された感光ドラム13上に、画像信号に応じてレーザ露光装置15からレーザ光Eが照射され、感光ドラム13上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器16によりトナー像として現像される。本実施形態では、現像器16には、分散媒であるキャリア液に分散質である粉体のトナーを分散させた液体材料としての液体現像剤Dが収容されており、この液体現像剤Dを用いて現像を行う。
液体現像剤Dは、混合器としてのミキサー31において、キャリア液CにトナーTを所定の比率で混合、分散させて生成され、現像器16へ供給される。キャリア液Cはキャリア容器(回収容器)としてのキャリアタンク32に、トナーTはトナー容器としてのトナータンク33にそれぞれ収容されている。そして、ミキサー31内のキャリア液CとトナーTの混合状態に応じて、それぞれのタンクからキャリア液C又はトナーTがミキサー31へ供給される。ミキサー31は、不図示のモータにより駆動される攪拌羽根が収容されており、供給されたキャリア液CとトナーTとを攪拌することで混合し、キャリア液C中にトナーTを分散させている。
ミキサー31から現像器16へ供給された液体現像剤Dは、現像器16の供給区画16aにおいてコートローラ17によって、現像剤担持体としての現像ローラ18にコートされ(供給され)、現像に使用される。現像ローラ18は、表面に液体現像剤を担持して搬送し、感光ドラム13上(像担持体上)に形成された静電潜像をトナーで現像する。現像後に現像ローラ18に残留したキャリア液CとトナーTは、現像器16の回収区画16bへ回収される。ここで、コートローラ17から現像ローラ18への液体現像剤Dのコート、及び、現像ローラ18から感光ドラム13上の静電潜像への現像は、それぞれ電界を用いて行う。
感光ドラム13上に形成されたトナー像は、電界を用いて中間転写ローラ20に転写され、中間転写ローラ20と転写ローラ21とで形成されたニップ部へ搬送される。中間転写ローラ20へのトナー像転写後に感光ドラム13上に残留したトナーTとキャリア液Cはドラムクリーナ19によって回収される。なお、中間転写ローラ20と転写ローラ21とは、少なくとも何れかが無端状のベルトであっても良い。
カセット11a、11bに収容されたシートSは、搬送ローラなどにより構成される給送部22a、22bによりレジスト搬送部23へ向けて搬送される。レジスト搬送部23は、中間転写ローラ20に転写されたトナー像のタイミングに合わせて、中間転写ローラ20と転写ローラ21とのニップ部へシートSを搬送する。
中間転写ローラ20と転写ローラ21とのニップ部では、通過するシートSにトナー像が転写され、トナー像が転写されたシートSは、搬送ベルト24によって定着装置25へ搬送され、シートSに転写されたトナー像を定着する。トナー像が定着したシートSは、機外へ排出され、画像工程が完了する。
中間転写ローラ20と転写ローラ21には、それぞれ、残留したトナーTとキャリア液Cを回収する中間転写ローラクリーナ26、転写ローラクリーナ27が設けられている。
[液体現像剤の搬送]
次に、本実施形態における液体現像剤Dの搬送について、図2ないし図4を用いて説明する。まず、上述のようにドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27などの画像形成部12で回収した現像剤は、分離装置としての分離抽出装置34でトナーとキャリア液とを分離して、キャリア液を再利用する。なお、現像後に現像ローラ18上に残留し、現像器16の回収区画16bへ回収した現像剤は、ミキサー31に戻されるが、分離抽出装置34に搬送するようにしても良い。
分離抽出装置34は、詳しくは後述するが、キャリア液とトナーとを分離する際に、再利用可能なキャリア液と、トナー及び紙粉などの不純物を含む廃液Wとを分離し、分離された廃液Wは廃液回収容器35に回収される。
より具体的に説明する。キャリアタンク32とトナータンク33からミキサー31への輸送管には、それぞれ、電磁弁41、42が設けられ、ミキサー31へのキャリア液CとトナーTの供給量を調整する。ミキサー31からは、ポンプ44を用いて現像に必要な液体現像剤Dが現像器16へ供給される。
現像器16の回収区画16bへ回収した現像剤は、ポンプ43によってミキサー31に戻される。回収区画16bで回収された現像剤は、現像などに使用されておらず殆ど劣化していないためである。
ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した残留キャリア液およびトナーは、それぞれ、ポンプ48、49、50によって、分離抽出装置34に搬送される。
分離抽出装置34で分離された再利用可能なキャリア液は、電磁弁45によってキャリアタンク32へ搬送される。一方、分離抽出装置34で分離された廃液は自重落下で輸送管に設けられた電磁弁47によって廃液回収容器35へ適宜搬送される。
なお、液体現像剤などの搬送は、ポンプを用いる以外に、例えば、自重落下で搬送できる場合はポンプを設けず自重を用いた搬送方式としても良い。
図3に示すように、上述のポンプ43、44、48、49、50及び電磁弁41、42、45、47は、制御部としてのCPU200により、それぞれポンプドライバ201、電磁弁ドライバ202を介して制御されている。後述するポンプ34cも、上述したポンプ43などと同様、CPU200により、ポンプドライバ201を介して制御されている。CPU200は、後述する剤量検出装置160、固形成分濃度検出装置310、キャリア液濃度検出装置34aの検出値に基づいて、各ポンプなどを制御している。
このような液体現像剤の搬送動作について、図2、3を参照しつつ図4を用いて説明する。まず、図2、3に示すように、現像器16には、剤量検出装置160が設けられ、剤量検出装置160によって、現像器16内の液体現像剤の量を検出している。また、ミキサー31には、固形成分濃度検出装置310が設けられ、ミキサー31内のトナーなどの固形成分の濃度を検出している。固形成分濃度検出装置310としては、例えば、発光部と受光部とを備え、ミキサー31内の液体が通過する部分に発光部から光を照射し、この部分を透過した光を受光部により受光する。この部分の固形成分の量によって受光部で受光する光量が変化するため、この光量の変化によりミキサー31内の固形成分の濃度を検出できる。
図4に示すように、現像器16内の現像剤量を剤量検出装置160により検出する(S1)。そして、現像器16内の現像剤量が所定量(例えば200±10cc)以下である場合には、CPU200がポンプ44を駆動し(S2)、現像器16内の液体現像剤量の調整を行う。調整後は、ポンプ44の駆動を停止する(S3)。
次いで、ミキサー31内の固形成分の濃度を固形成分濃度検出装置310により検出する(S4)。ミキサー31内の固形成分の濃度の所定の範囲(例えば10±0.5%)から外れる場合には、固形成分の濃度が10.5%以上であるか否かを判断する(S5)。そして、固形成分の濃度が10.5%以上である場合には、電磁弁41を開き、キャリアタンク32からミキサー31内にキャリア液を供給する(S6)。一方、固形成分の濃度が10.5%以上ではない、即ち、9.5%以下である場合には、電磁弁42を開き、トナータンク33からミキサー31内にトナーを供給する(S7)。これにより、ミキサー31内の液体現像剤の濃度調整が行われる。
即ち、トナー濃度(固形成分の濃度)が高い場合には、キャリアタンク32からキャリア液が電磁弁41によってミキサー31に供給される。また、トナー濃度が低い場合には、トナータンク33からミキサー31で用いる液体現像剤よりもトナー濃度が高い液体現像剤が電磁弁42によってミキサー31に供給される。
ミキサー31内の固形成分の濃度が所定の範囲になると、必要に応じてポンプ44を駆動し、ミキサー31から現像器16に濃度調整がなされた液体現像剤を供給する(S8)。そして、画像形成が開始されると共に(S9)、各ポンプ43、48、49、50の駆動も開始され(S10)、分離抽出装置34の駆動も開始される(S11)。
[分離抽出装置]
次に図5ないし図8を用いて、分離装置としての分離抽出装置34について詳細に説明する。分離抽出装置34は、電界を用いて、液体現像剤をトナーとキャリア液とに分離し、キャリア液とトナーとを別々に抽出する装置である。
上述のようにドラムクリーナ19などの画像形成部12で回収された液体現像剤は、図5及び図6に矢印で示すように、分離抽出装置34の入口34bから液体収容容器346内に搬送される。そして、液体収容容器346内のバッファ容器348に供給される。本実施形態では、バッファ容器348を分離抽出装置34に備えさせているが、容器単体で設けても良い。バッファ容器348に供給された液体現像剤は、供給部としてのポンプ34cにより搬送され、フィルタ34dを通過する。
フィルタ34dを通過した液体現像剤は、図6及び図7に示すように、供給トレイ346aに投入され、ポンプ34cによって、後述する電極ローラ342とコート電極部材341との隙間347内に搬送される(図7参照)。即ち、ポンプ34cが駆動すると、バッファ容器348に供給された液体現像剤が、供給トレイ346aを介して隙間347の電極ローラ342の回転方向の上流端部347a(図7)に供給される。
なお、供給部は、ポンプ以外に、電極ローラ342に接するように、或いは、近接して配置された供給ローラであっても良い。例えば、供給トレイの代わりに桶のように、液体現像剤を貯留できる貯留タンクを配置し、上述のように回収した液体現像剤をこの貯留タンクに溜める。そして、貯留タンクに溜められた液体現像剤と接触するように供給ローラを配置する。液体現像剤が貯留タンクに貯蔵された状態で、供給ローラが回転すると、供給ローラ表層に液体現像剤が汲み上げられる。そして、その液体現像剤を、例えば、供給ローラに接するブレード部材により掻き取ることで、隙間347内に搬送する。
この構成の場合、供給ローラは、電極ローラ342とは別に駆動されるようにしても良いし、電極ローラ342と同じ駆動源で駆動されるようにしても良い。更には、供給ローラを電極ローラ342に接触させて、電極ローラ342に従動回転させても良い。また、供給ローラから液体現像剤を掻き取る部材は、ブレード部材に限らない。例えば、ブレード状以外の構成、或いは、ブラシなどであっても良い。さらに、本実施例では液体現像剤をポンプ34cによって搬送しているが、電極ローラ342の回転に伴って搬送される構成であっても良い。
本実施形態の場合、詳しくは後述するように、供給トレイ346aに投入され、ポンプ34cにより隙間347内に送られた液体現像剤は、分離抽出装置34においてトナーとキャリア液に分けられる。そして、抽出されたトナーは廃液回収容器35に送られ、抽出されたキャリア液はキャリアタンク32へ搬送される。
次に、このような分離抽出装置34におけるトナーとキャリア液との分離、抽出の構成について詳しく説明する。図6及び図7に示すように、液体収容容器346内には、電極部材としてのコート電極部材341、導電性のローラとしての電極ローラ342、トナー回収装置350などが配置されている。液体収容容器346は、液体現像剤を収容可能な容器であって、上述の供給トレイ346aと、後述するように再利用可能となったキャリア液が排出されるキャリア回収部としての排出部346bと、廃液となった現像剤を回収する回収部354とを有している。
電極ローラ342は、例えば中実ステンレスによって外径がφ40mmに形成された芯金表層にウレタンゴム弾性層を一体成型により形成した導電性のローラである。図3に示すように、電極ローラ342は、駆動源としての駆動モータ205によって外部から駆動が入力され、所定方向(図6、7の矢印方向)に回転する。本実施形態では、駆動モータ205の回転速度は2000rpmとしている。そして、電極ローラ342は、駆動モータ205の回転を減速機により減速させて、例えば、400rpmの回転速度で回転する。なお、電圧印加装置345は高圧ドライバ204を介して、駆動モータ205は、モータドライバ203を介して、それぞれCPU200により制御される。
コート電極部材341は、図7及び図8に示すように、電極ローラ342の外表面の一部と隙間347を介して配置される。隙間347の電極ローラ342の回転方向の上流端部347aには、供給トレイ346aが接続されている。そして、上述のように供給トレイ346aに投入された液体現像剤は、ポンプ34c(図5)によって、上流端部347aから隙間347内に供給される。隙間347の電極ローラ342の回転軸線方向両端部は封止されており、隙間347に供給された液体現像剤は、電極ローラ342の回転に伴って隙間347内を回転方向下流側に搬送される。
隙間347の電極ローラ342の回転方向の下流端部347bには、キャリア回収部としての排出部346bが接続されている(図6参照)。上流端部347aは、下流端部347bよりも重力方向上方に配置される。また、排出部346bは、隙間347の電極ローラ342の回転方向の上流端部347aよりも重力方向下方で、電極ローラ342の回転方向に関して、コート電極部材341の下流側に隣接して設けられ、電極ローラ342からキャリア液を回収する。そして、隙間347を通過した液体現像剤が排出部346bから輸送管346cを介してキャリアタンク32に送られる(図2、6参照)。
なお、輸送管346cは、排出された液体現像剤を再度、分離抽出装置34に戻す経路にも接続されている。排出部346bには、キャリア液濃度検出装置34aが設けられ、排出部346b内に送られた液体現像剤のキャリア液中のトナー濃度を検出するようにしている。キャリア液濃度検出装置34aの構成は、前述の固形成分濃度検出装置310と同じである。そして、排出部346bに送られた液体現像剤のトナー濃度が所定値(例えば、0.02%)よりも大きい場合には、再度、分離抽出装置34に戻して、トナーとキャリア液との分離を行うようにしている。
これは、例えば、分離抽出装置34の作動中に電源が落とされるなどの異常事態が生じ、分離抽出装置34で十分にキャリア液とトナーとを分離できない場合を想定しているためである。このような場合、排出部346bに送られる液体現像剤のトナー濃度は所定値よりも大きくなるので、この場合には、分離抽出装置34に戻す。通常は、後述するように、液体現像剤が隙間347を通過することでトナーとキャリア液とが分離され、抽出されたキャリア液が排出部346bに送られる。したがって、排出部346bに送られた液体現像剤のトナー濃度は所定値以下であり、分離抽出装置34に戻されることなく、キャリアタンク32に送られる。なお、このように分離抽出装置34に戻す経路は、省略しても良い。
上述のように、電極ローラ342と隙間347を介して配置されるコート電極部材341は、少なくとも液体が通過する部分341xの表面が導電性素材によって形成されていている。また、コート電極部材341は、例えば中実ステンレスによって幅400mmに形成されている。また、液体が通過する部分341xは、電極ローラ342の一部を収容する形状を有し、この部分341xの電極ローラ342と対向する面は、電極ローラ342の表面と所定距離(即ち、隙間347)を保つように湾曲した形状となっている。この所定距離は、例えば0.2mmである。
図3に示すように、コート電極部材341、電極ローラ342、及び、後述する回収ローラ351には、電圧印加手段としての電圧印加装置345に接続されている。そして、コート電極部材341と電極ローラ342との間に、電圧印加装置345によってトナーが電極ローラ342側(電極ローラ側)に移動する電界が生じるように電圧が印加可能である。即ち、隙間347には、トナーが電極ローラ342に引き寄せられるような電界が生じるような電圧が印加されている。
本実施形態では、荷電制御剤によりトナーがマイナス帯電するため、例えば、電極ローラ342にはマイナス300V、コート電極部材341にはマイナス1000Vを印加する。そして、隙間347を通過している液体現像剤中のトナーがコート電極部材341から電極ローラ342へ移動するようにしている。この結果、液体現像剤が隙間347を通過している間に、トナーが電極ローラ342に担持され、トナーとキャリア液とが分離される。分離されたキャリア液は、隙間347の下流端部347bに接続される排出部346bに排出され、上述のように回収容器としてのキャリアタンク32に送られる。
トナー回収装置350は、電極ローラ342の回転方向に関してコート電極部材341の下流側に位置し、電極ローラ342に担持されたトナーを回収する。トナー回収装置350は、回収ローラ351と、回収電圧印加手段としての電圧印加装置345と、掻き取り部材としてのブレード部材352とを有する。
回収ローラ351は、例えば中実ステンレスによって外径がφ20mmに形成された導電性のローラであり、電極ローラ342に当接するように配置されている。そして、回収ローラ351は、電極ローラ342に接触して、図6、7の矢印方向に従動回転する。なお、回収ローラ351の回転速度は、例えば、800rpmである。即ち、回収ローラ351は、電極ローラ342の回転方向に関して、排出部346bよりも下流側で、コート電極部材341よりも上流側に位置され、電極ローラ342に接触するとともに、電極ローラ342と対向する位置で互いに順方向に回転する。本実施形態では、回収ローラ351が電極ローラ342に従動して回転するが、駆動モータによって外部から駆動が入力され、回転する構成でも良い。
電極ローラ342及び回収ローラ351は、互いに略平行に配置されて回転軸線方向両端部を、液体収容容器346を構成するフレームに回転自在に支持されている。また、回収ローラ351の両端部には、バネなどの付勢機構が設けられている。回収ローラ351は、付勢機構により電極ローラ342に向けて付勢され、電極ローラ342を弾性変形させている。付勢機構による回収ローラ351の電極ローラ342への押圧力は、例えば、3kgf(29.4N)である。
なお、コート電極部材341及び回収ローラ351は、電極ローラ342を基準に位置決めされており、電極ローラ342はこれらの部材の位置基準となっている。
電圧印加装置345は、図3に示すように、電極ローラ342と回収ローラ351とに接続されており、回収ローラ351と電極ローラ342との間に、回収ローラ側にトナーが移動する電界が生じるように電圧を印加する。電圧印加装置345は、コート電極部材341と回収ローラ351に対して別々に電圧を印加可能及び別々に電圧の印加停止可能な構成としている。即ち、電圧印加装置345は、回収ローラ351に電圧を印加せずに、コート電極部材341に電圧を印加可能であり、コート電極部材341に電圧を印加せずに、回収ローラ351に電圧を印加可能である。また、電圧印加装置345は、回収ローラ351に電圧の印加を停止した後に、コート電極部材341に電圧の印加を停止可能であり、コート電極部材341に電圧の印加した後に、回収ローラ351に電圧の印加を停止可能である。
本実施形態では、電圧印加装置345は、電極ローラ342と回収ローラ351に対して同時に電圧を印加可能及び同時に電圧の印加停止可能で、コート電極部材341に対しては、単独で電圧を印加可能及び電圧の印加停止可能としている。但し、回収ローラ351に対して単独で電圧を印加可能及び電圧の印加停止可能とし、コート電極部材341と電極ローラ342に対して同時に電圧を印加可能及び同時に電圧の印加停止可能としても良い。或いは、全て別々のタイミングで電圧を印加可能及び電圧の印加停止可能としても良い。本実施形態では、例えば、電極ローラ342にはマイナス300V、回収ローラ351にはマイナス200Vを印加する。そして、電極ローラ342に担持され、回収ローラ351まで搬送されたトナーが、電極ローラ342から回収ローラ351に移動するようにしている。
ブレード部材352は、回収ローラ351に接触して回収ローラ上のトナーを掻き取る。ブレード部材352は、電極ローラ342と回収ローラ351とが接触している位置に対して回収ローラ351の回転方向下流側で、回収ローラ351に対してカウンター方向に接触するように配置されている。ブレード部材352は、先端部352aが回収ローラ351の表面に接触するように付勢されている。なお、カウンター方向とは、ブレード部材352の回収ローラ351に接触する先端部分が向かう方向が、回収ローラ351の回転方向に沿う接線方向と逆方向になる方向である。また、ブレード部材352は、回収ローラ351の長手方向(回転軸線方向)に沿って延びる板状の部材で、例えばステンレスが用いられる。
上述のように電極ローラ342から回収ローラ351に移動したトナーは、ブレード部材352により掻き取られ、トナー回収部としての回収部354に送られる。回収部354により回収されたトナーは、上述したように、廃液回収容器35に送られる。なお、回収ローラ351からトナーを掻き取る掻き取り部材は、ブレード部材に限らない。例えば、ブレード状以外の構成、或いは、ブラシなどであっても良い。
[液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フロー]
次に、上述のように構成される本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9及び図10を用いて説明する。まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(S21)。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S22)。本実施形態では、コート電極部材341には、マイナス1000Vが印加される。電圧印加のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良いし、停止前であっても良い。このとき、電極ローラ342には電圧を印加しない(OFF)。即ち、電極ローラ342は、0Vである。したがって、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。このために、液体現像剤中のトナーは電極ローラ342側に移動し、電荷を有さないキャリア液はコート電極部材341側に残留する。即ち、隙間347に液体現像剤が誤って混入していたり、残存していたりした場合であっても、分離することができる。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S23)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、コート電極部材341への電圧の印加の開始から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、コート電極部材341の電圧の印加の開始と同時でも良い。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S24)。駆動開始のタイミングは、供給開始から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤がポンプ34cから上流端部347aまで達するのに要する時間とすることが好ましい。なお、駆動モータ205の駆動開始は、ポンプ34cの駆動開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。この際、回収ローラ351が電極ローラ342に従動して回転する。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S25)。本実施形態では、電極ローラ342にマイナス300V、回収ローラ351にマイナス200Vの電圧がそれぞれ印加される。電圧印加のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤が上流端部347aから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、コート電極部材341への電圧の印加を開始する。次いで、ポンプ34cの液体現像剤の供給の開始、及び、電極ローラ342と回収ローラ351の回転の開始の後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。特に、本実施形態では、コート電極部材341への電圧の印加を開始し、次いで、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始した後に、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始し、その後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。このように、ポンプ34cによる液体現像剤の供給開始より前に、コート電極部材341のみに電圧印加をONすることで、隙間347に供給された液体現像剤が、分離されずに排出部346bに混入してしまう恐れを低減することができる。
また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。以上により、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。このために、液体現像剤中のトナーは、まず電極ローラ342側に移動した後、回収ローラ351側に移動する。電荷を有さないキャリア液はコート電極部材341側に残留する。
即ち、図10に示すように、隙間347を通過する液体現像剤中のトナーT(図10の実線)は、電極ローラ342に電気的に引き寄せられると共にコート電極部材341から電気的な反発力を受ける。これにより、トナーTは、電極ローラ342側に電気的に付勢される。このとき、電極ローラ342側にトナーT層があり、トナーT層の上にキャリア液Cの層がある。電極ローラ342の回転によりトナーT層とキャリア液C層を有する液体は、回収ローラ351まで搬送され、電界によりトナーT層が回収ローラ351に移動する。
このように隙間347を通過して電極ローラ342により回収ローラ351まで搬送された液体現像剤中のトナーTは、回収ローラ351に電気的に引き寄せられると共に電極ローラ342から電気的な反発力を受ける。これにより、トナーは、電極ローラ342に対して離れる方向、即ち、回収ローラ351側に電気的に付勢される。このとき、キャリア液Cは、所定の割合で電極ローラ342側と回収ローラ351側とに分割され、電極ローラ342側に分割されたキャリア液C層(図10の鎖線)は、電極ローラ342の回転により、隙間347の上流端部347aに搬送される。即ち、回収ローラ351との間で電極ローラ342側に分割されたキャリア液Cは、隙間347の入口に戻される。そして、供給トレイ346aから供給される液体現像剤と合流し、再度、隙間347に搬送される。
なお、コート電極部材341と電極ローラ342との間、及び、回収ローラ351と電極ローラ342との間に、それぞれ上述のような電界が生じさせることができれば、例えば、電極ローラ342には電圧を印加しなくても良い。
回収ローラ351に電気的に付着したトナーは、ブレード部材352によって掻き取られる。ここで、電磁弁47を開放させておく(S26)。これにより、ブレード部材352によって掻き取られたトナーは、自重落下して回収部354より廃液回収容器35へ回収される。なお、トナーは廃棄しても良いし、再利用しても良い。
また、隙間347の下流端部347bから排出部346bに排出されたキャリア液は、キャリア液濃度検出装置34aによりトナー濃度が検出され、検出されたトナー濃度が所定値(例えば、0.02%)以下であるか否かが判断される(S27)。トナー濃度が所定値以下であれば、電磁弁45を開放し、キャリア液をキャリアタンク32に送る(S28)。
そして、分離抽出装置34内からのキャリア液の分離抽出が完了すると(S29)、電磁弁45、47が閉鎖される(S30)。そして、ポンプ34cの駆動が停止され、次に、電極ローラ342及び回収ローラ351への電圧の印加が停止され、次いで、駆動モータ205の駆動が停止され、最後に、コート電極部材341への電圧の印加が停止される(S31、S32、S33、S34)。
次いで、ポンプ48、49、50により所定量の残留現像剤が再び分離抽出装置34に搬送されて、次の分離処理が行われる。そして、このような動作が繰り返し行われる。
なお、本実施形態の分離抽出装置34では、液体現像剤100.0cc(キャリア液90.0cc、トナー10.0cc含有)から88.0ccのキャリア液を抽出することができる。また、1回の分離処理における所要時間は例えば30秒であり、この場合、800mm/sのプロセススピードまで対応することが可能である。
このような本実施形態の場合、コート電極部材341への電圧の印加を開始し、次いで、ポンプ34cの液体現像剤の供給の開始、及び、電極ローラ342と回収ローラ351の回転の開始の後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。このため、電極ローラ342が損傷することを低減できる。即ち、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在しない状態で、回収ローラ351に電圧を印加してしまうと、電極ローラ342が損傷してしまう虞がある。
これに対して本実施形態の場合、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。
特に、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達するタイミング或いは達した後に回収ローラ351への電圧印加を開始すれば、より確実に電極ローラ342の損傷を低減できる。なお、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。この場合でも、既に、電極ローラ342が回転して液体現像剤が搬送されており、このニップ部に液体現像剤が介在しないで回収ローラに電圧が印加される時間は僅かである。
なお、上述の実施形態では、分散質としてトナーを、分散媒としてキャリア液を用いた例について説明したが、電界により分離可能な分散質と分散媒であれば、本発明を適用可能である。例えば、分散質が荷電制御剤、分散媒がキャリア液であっても良い。
また、駆動モータ205の駆動開始と、ポンプ34cの駆動開始と同時とする場合、供給部は、上述のようにポンプを備えないで、電極ローラ342の駆動により液体現像剤を隙間347内に供給する構成であっても良い。例えば、供給トレイの代わりに桶のように、液体現像剤を貯留できる貯留タンクを配置し、上述のように回収した液体現像剤をこの貯留タンクに溜める。そして、貯留タンクに溜められた液体現像剤と接触するように電極ローラ342を配置する。これにより、電極ローラ342が回転することで貯留タンク内の液体現像剤が汲み上げられ、隙間347内に搬送される。即ち、この構成の場合、電極ローラ342が供給部を兼ねており、電極ローラ342の駆動が開始されることで、供給部による液体現像剤の供給も同時に行われる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図2、3、5~9を参照しつつ、図11を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の図9のフローチャートの区間Aの制御が異なるだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9を参照しつつ、図11を用いて説明する。図9に示したように、まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(図9のS21)。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S22-A)。電圧印加のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良いし、停止前であっても良い。このとき、電極ローラ342は電圧を印加しない(OFF)、即ち、電極ローラ342は、0Vである。したがって、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S23-A)。駆動開始のタイミングは、コート電極部材341の電圧印加の開始から例えば100msec後である。なお、駆動モータ205の駆動開始は、コート電極部材341の電圧の印加の開始と同時であっても良い。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S24-A)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、駆動モータ205の駆動開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S25-A)。電圧印加のタイミングは、供給開始から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤がポンプ34cから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、コート電極部材341への電圧の印加を開始する。次いで、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始した後、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始し、その後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。S25-Aの後は、図9のS26及びS27に進む。
このような本実施形態の場合も、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。なお、本実施形態の場合も、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図2、3、5~9を参照しつつ、図12を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の図9のフローチャートの区間Aの制御が異なるだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9を参照しつつ、図12を用いて説明する。図9に示したように、まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(図9のS21)。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S22-B)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良い。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S23-B)。電圧印加のタイミングは、供給開始(ポンプ34cの駆動開始)から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤がポンプ34cから上流端部347aまで達するのに要する時間とすることが好ましい。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、ポンプ34cの駆動開始と同時でも良い。このとき、電極ローラ342は電圧を印加しない(OFF)、即ち、電極ローラ342は、0Vである。したがって、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S24-B)。駆動開始のタイミングは、コート電極部材341の電圧印加の開始から例えば100msec後である。なお、駆動モータ205の駆動開始は、コート電極部材341の電圧の印加の開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S25-B)。電圧印加のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤が上流端部347aから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始する。次いで、コート電極部材341への電圧の印加を開始した後、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始し、その後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。S25-Bの後は、図9のS26及びS27に進む。
このような本実施形態の場合も、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。なお、本実施形態の場合も、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。
<第4の実施形態>
第4の実施形態について、図2、3、5~9を参照しつつ、図13を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の図9のフローチャートの区間Aの制御が異なるだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9を参照しつつ、図13を用いて説明する。図9に示したように、まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(図9のS21)。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S22-C)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良い。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S23-C)。駆動開始のタイミングは、供給開始(ポンプ34cの駆動開始)から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤がポンプ34cから上流端部347aまで達するのに要する時間とすることが好ましい。なお、駆動モータ205の駆動開始は、ポンプ34cの駆動開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S24-C)。電圧印加のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。これは、液体現像剤が上流端部347aから下流端部347bに達するまでの時間である。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、駆動モータ205の駆動開始と同時でも良い。このとき、電極ローラ342は電圧を印加しない(OFF)、即ち、電極ローラ342は、0Vである。したがって、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S25-C)。電圧印加のタイミングは、コート電極部材341の電圧印加の開始から例えば100msec後である。なお、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始は、コート電極部材341の電圧の印加の開始と同時でも良い。この時間は、液体現像剤が下流端部347bから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始する。次いで、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始した後、コート電極部材341への電圧の印加を開始し、その後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。S25-Cの後は、図9のS26及びS27に進む。
このような本実施形態の場合も、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。なお、本実施形態の場合も、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。
<第5の実施形態>
第4の実施形態について、図2、3、5~9を参照しつつ、図14を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の図9のフローチャートの区間Aの制御が異なるだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9を参照しつつ、図14を用いて説明する。図9に示したように、まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(図9のS21)。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S22-D)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良い。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S23-D)。駆動開始のタイミングは、供給開始(ポンプ34cの駆動開始)から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤がポンプ34cから上流端部347aまで達するのに要する時間とすることが好ましい。なお、駆動モータ205の駆動開始は、ポンプ34cの駆動開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S24-D)。電圧印加のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤が上流端部347aから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S25-D)。電圧印加のタイミングは、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加の開始から例えば100msec後である。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始と同時でも良い。これにより、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始する。次いで、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始した後、回収ローラ351の電圧の印加を開始し、その後、コート電極部材341への電圧の印加を開始している。また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。S25-Dの後は、図9のS26及びS27に進む。
このような本実施形態の場合も、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。なお、本実施形態の場合も、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。
<第6の実施形態>
第6の実施形態について、図2、3、5~9を参照しつつ、図15を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の図9のフローチャートの区間Aの制御が異なるだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9を参照しつつ、図15を用いて説明する。図9に示したように、まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(図9のS21)。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S22-E)。駆動開始のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、駆動モータ205の駆動開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良いし、停止前であっても良い。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S23-E)。電圧印加のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、駆動モータ205の駆動開始と同時でも良い。このとき、電極ローラ342は電圧を印加しない(OFF)、即ち、電極ローラ342は、0Vである。したがって、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S24-E)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、コート電極部材341の電圧印加の開始から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、コート電極部材341の電圧の印加の開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S25-E)。電圧印加のタイミングは、例えば供給開始(ポンプ34cの駆動開始)から100msec後である。この時間は、液体現像剤がポンプ34cから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始する。次いで、コート電極部材341への電圧の印加を開始した後、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始し、その後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。S25-Eの後は、図9のS26及びS27に進む。
このような本実施形態の場合も、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。なお、本実施形態の場合も、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。
<第7の実施形態>
第7の実施形態について、図2、3、5~9を参照しつつ、図16を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の図9のフローチャートの区間Aの制御が異なるだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9を参照しつつ、図16を用いて説明する。図9に示したように、まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(図9のS21)。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S22-F)。駆動開始のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、駆動モータ205の駆動開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良い。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S23-F)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、駆動モータ205の駆動開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S24-F)。電圧印加のタイミングは、供給開始(ポンプ34cの駆動開始)から例えば100msec後である。これは、液体現像剤がポンプ34cから上流端部347aに達するまでの時間である。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、ポンプ34cの駆動開始と同時でも良い。このとき、電極ローラ342は電圧を印加しない(OFF)、即ち、電極ローラ342は、0Vである。したがって、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S25-F)。電圧印加のタイミングは、コート電極部材341の電圧印加の開始から例えば100msec後である。なお、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始は、コート電極部材341の電圧の印加の開始と同時でも良い。この時間は、液体現像剤が上流端部347aから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始する。次いで、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始した後、コート電極部材341への電圧の印加を開始し、その後、回収ローラ351の電圧の印加を開始している。また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。S25-Fの後は、図9のS26及びS27に進む。
このような本実施形態の場合も、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。なお、本実施形態の場合も、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。
<第8の実施形態>
第4の実施形態について、図2、3、5~9を参照しつつ、図17を用いて説明する。なお、本実施形態は、第1の実施形態の図9のフローチャートの区間Aの制御が異なるだけで、その他の構成は第1の実施形態と同様である。このため、第1の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における液体現像剤の分離、抽出の動作の制御フローについて、図9を参照しつつ、図17を用いて説明する。図9に示したように、まず、各ポンプ48、49、50が駆動されることで、ドラムクリーナ19、中間転写ローラクリーナ26、および、転写ローラクリーナ27で回収した現像剤が分離抽出装置34に搬送される。そして、所定量の現像剤が分離抽出装置34に送られた後、ポンプ48、49、50は停止される(図9のS21)。
次に、駆動モータ205の駆動を開始して、電極ローラ342及び回収ローラ351を回転させる(S22-G)。駆動開始のタイミングは、ポンプ48、49、50の停止から例えば100msec後である。なお、駆動モータ205の駆動開始は、ポンプ48、49、50の停止と同時でも良い。
次に、ポンプ34cによる液体現像剤の供給を開始する(S23-G)。供給開始(ポンプ34cの駆動開始)のタイミングは、駆動モータ205の駆動開始から例えば100msec後である。なお、ポンプ34cの駆動開始は、駆動モータ205の駆動開始と同時であっても良い。これにより、液体現像剤が電極ローラ342の回転に伴って搬送される。
次に、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始(ON)する(S24-G)。電圧印加のタイミングは、供給開始(ポンプ34cの駆動開始)から例えば100msec後である。この時間は、液体現像剤がポンプ34cから電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部まで達するのに要する時間とすることが好ましい。これにより、回収ローラ351と電極ローラ342との間にトナーが回収ローラ側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
次に、コート電極部材341のみ電圧の印加を開始(ON)する(S25-G)。電圧印加のタイミングは、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始から例えば100msec後である。なお、コート電極部材341の電圧の印加の開始は、電極ローラ342と回収ローラ351の電圧の印加を開始と同時でも良い。これにより、コート電極部材341と電極ローラ342との間にトナーが電極ローラ342側に移動する電界が生じるように電圧が印加される。
即ち、本実施形態では、まず、電極ローラ342と回収ローラ351の回転を開始する。次いで、ポンプ34cが液体現像剤の供給を開始した後、回収ローラ351の電圧の印加を開始し、その後、コート電極部材341への電圧の印加を開始している。また、回収ローラ351への電圧の印加の開始は、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部にほぼ到達したタイミングで行われる。この際、本実施形態では、電極ローラ342にも電圧が印加される。S25-Gの後は、図9のS26及びS27に進む。
このような本実施形態の場合も、回収ローラ351の電圧の印加を開始するタイミングを、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後としている。このため、電極ローラ342と回収ローラ351との間に液体現像剤が介在した状態で、回収ローラ351に電圧を印加することができ、電極ローラ342が損傷してしまうことを低減できる。なお、本実施形態の場合も、回収ローラ351への電圧の印加を開始するタイミングは、駆動モータ205及びポンプ34cの駆動開始の後であれば良く、液体現像剤が電極ローラ342と回収ローラ351とのニップ部に達する前であっても良い。