JP7129372B2 - 冷蔵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2系統の冷凍サイクルを備え、各系統の蒸発管が1個の蒸発器に集約されている冷蔵装置に関する。
本出願人は、この種の冷蔵装置を先に提案している(特許文献1)。特許文献1の冷凍冷蔵装置は、インバーター圧縮機を備えたメインの冷凍サイクルと、一定速圧縮機を備えたサブの冷凍サイクルとを備えており、各冷凍サイクルの蒸発管が1個の蒸発器に冷却フィン群を共有する状態で集約配置されている。蒸発器は貯蔵室の上部に区画された熱交換通路内に配置されている。熱交換通路においては、貯蔵室内の空気が軸流型の蒸発器ファンで熱交換通路の天井壁に向かって送給されるため、常用されるメインの冷凍サイクルの蒸発管を通過空気量が大きな冷却フィンの上段側に配置して、蒸発器の冷却効率を向上できるようにしている。必要時にのみ稼働されるサブの冷凍サイクルの蒸発管は、冷却フィンの下段側に配置されており、その下側に除霜用のヒーターが装着されている。本発明では、蒸発器を独立フィン型の蒸発器として構成するが、独立フィン型の蒸発器は、例えば特許文献2に開示されている。
特開2018-151090号公報 特開2013-061120号公報
特許文献1の冷凍冷蔵装置では、メインの冷凍サイクルの蒸発管を、空気の通過量が大きな冷却フィンの上段側に配置するので、蒸発器ファンから送給される庫内空気とメインの冷凍サイクルの蒸発管の接触機会を増やして熱交換効率を向上できる。しかし、冷却フィン群の上段にメインの冷凍サイクルの蒸発管が設けられ、冷却フィン群の下段にサブの冷凍サイクルの蒸発管が設けられており、常用されるメインの冷凍サイクルの蒸発管の長さを大きくして、冷却能力を高めることが難しい。
本発明の目的は、集約蒸発器の熱交換効率を向上しながら、冷却能力を向上できるようにした冷蔵装置を提供することにある。
本発明に係る冷蔵装置は、インバーター圧縮機13を備えているメイン冷凍サイクル11と、一定速圧縮機23を備え、メイン冷凍サイクル11の冷却能力を補完するサブ冷凍サイクル12を備えている。冷蔵装置の貯蔵室3に設けた熱交換通路37に、集約蒸発器34と、庫内空気を集約蒸発器34に送給する送風ファン36とが配置されている。送風ファン36は熱交換通路37を区画する天井壁に向って庫内空気を送給しており、熱交換通路37内には、通過空気量の大きな上方側の第1の循環領域と、該第1の循環領域よりも相対的に通過空気量の小さな下方側の第2の循環領域とが形成されている。図1に示すように集約蒸発器34は、一群の冷却フィン42で構成される複数の単位フィン列43と、各単位フィン列43において冷却フィン42と交差する状態で配置されるメイン冷凍サイクル11の蒸発管44、およびサブ冷凍サイクル12の蒸発管45とで独立フィン型の蒸発器として構成されている。各単位フィン列43には、上段、中段、下段の3段に蒸発管44・45が配置されており、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44は各単位フィン列43の上段および中段に配置されており、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45は各単位フィン列43の下段に配置されている。上段および中段に位置する蒸発管44が第1の循環領域内に配置され、下段に位置する蒸発管45が第2の循環領域内に配置されていることを特徴とする。
メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の入口46と、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48とが、それぞれ集約蒸発器34の通風方向下手側に配置されるとともに、上下に隣接配置されている。
図5に示すように、単位フィン列43における冷却フィン42の隣接ピッチP1・P2・P3は、集約蒸発器34の通風方向上手側から下手側へ行くに従って小さくなるように設定されている。
サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の下方に除霜用のヒーター20が配置されている。各単位フィン列43は隙間Eを介して互いに接触しない状態で隣接配置されている。前記隙間Eに臨む状態で各単位フィン列43の下部に形成した装着溝21に、除霜用のヒーター20がつづら折り状に連続して配置されている。
図7に示すように、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の1次ブランク53は、一対の長尺の直管部53aと、直管部53aの一端どうしを連通する屈曲管部53bとで一筆書き状に折り曲げ形成されている。長尺の直管で形成されるサブ冷凍サイクル12の蒸発管45と、前記1次ブランク53の直管部53aに、所定数の冷却フィン42を外嵌固定して、単位フィン列43が曲げ間隔Bを介して隣接配置されている。1次ブランク53およびサブ冷凍サイクル12の蒸発管45を、曲げ間隔Bにおいてつづら折り状に折り曲げて、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の入口46から出口47までの管路と、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48から出口49までの管路のそれぞれが、継ぎ目のない状態で連続されている。
本発明に係る冷蔵装置では、集約蒸発器34を複数の単位フィン列43と、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44と、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45とで独立フィン型の蒸発器として構成するようにした。また、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44は各単位フィン列43の上段および中段に配置し、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45は各単位フィン列43の下段に配置した。上段および中段に位置する蒸発管44は、通過空気量の大きな上方側の第1の循環領域内に配置され、下段に位置する蒸発管45は、通過空気量の小さな下方側の第2の循環領域内に配置されている。こうした集約蒸発器34によれば、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44および冷却フィン42に大量の庫内空気を接触させることができ、さらに、該蒸発管44を通過する冷媒液の全体量を増強できるので、全体としてメイン冷凍サイクル11の熱交換効率を向上しながら、集約蒸発器34の冷却能力を向上できる。
メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の入口46と、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48とを、それぞれ集約蒸発器34の通風方向下手側に配置するとともに、上下に隣接配置した。こうした集約蒸発器34によれば、前者蒸発管44の出口47を後者蒸発管45の入口48から遠ざけて、前者蒸発管44の出口47の高い温度が後者蒸発管45の低温の入口48付近に作用するのを防止できる。これに伴い、前者蒸発管44の高温の出口47と後者蒸発管45の低温の入口48との間で熱交換が行われるのを解消して、メイン冷凍サイクル11とサブ冷凍サイクル12が同時に作動しているときの集約蒸発器34の熱交換効率を向上できる。さらに、メイン冷凍サイクル11のみが作動している状態では、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45が通る冷却フィン42に前者蒸発管44の冷熱を伝えながら熱交換を行うことができるので、メイン冷凍サイクル11のみが作動しているときの集約蒸発器34の熱交換効率を向上できる。
独立フィン型の蒸発器として構成した集約蒸発器34において、単位フィン列43における冷却フィン42の隣接ピッチP1・P2・P3を、集約蒸発器34の通風方向上手側から下手側へ行くに従って小さくなるように設定した。こうした集約蒸発器34によれば、蒸発器ファン36で加圧した庫内空気を集約蒸発器34に向かって送給するとき、庫内空気に含まれた水分が最前部の単位フィン列43の冷却フィン42に接触して着霜したとしても、隣接する冷却フィン42の間の通気隙間が霜の層で塞がれてしまうのを確実に防止できる。また、通風方向の下手側では冷却フィン42の隣接ピッチを小さく設定するので、各単位フィン列43を通過する庫内空気と冷却フィン42の接触機会を増やして、充分に冷却された温度の低い空気を庫内に送給することができる。
サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の下方に除霜用のヒーター20を配置した。ヒーター20は、隣接する単位フィン列43の間の隙間Eに臨む状態で、各単位フィン列43の下部に形成した装着溝21につづら折り状に連続して配置するようにした。こうした集約蒸発器34によれば、各隙間Eに対応して配置したヒーター20で大量の熱を生成できるので、冷却フィン42に付着した霜を短時間で速やかに溶かして除霜運転に要する時間を短縮できる。また、蒸発管44のうち低温部44aには高温部44bに比べて着霜しやすい傾向があるが、低温部44aをヒーター20に近い中段に配置しているので、低温部44aに付着した霜を速やかに融解させることができる。
メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の1次ブランク53を、一対の長尺の直管部53aと、直管部53aの一端どうしを連通する屈曲管部53bとで一筆書き状に折り曲げ形成した。また、長尺の直管からなるサブ冷凍サイクル12の蒸発管45と、前記1次ブランク53の直管部53aに、所定数の冷却フィン42を外嵌固定して、単位フィン列43を曲げ間隔Bを介して隣接配置するようにした。そのうえで、1次ブランク53および蒸発管45を、曲げ間隔Bにおいてつづら折り状に折り曲げることにより、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の入口46から出口47までの管路と、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48から出口49までの管路のそれぞれを、継ぎ目のない状態で連続させるようにした。こうした集約蒸発器34によれば、集約蒸発器34において冷媒ガスが漏出るリスクを極限まで減らすことができるうえ、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44が通過空気量の大きな第1の循環領域に配置されて冷却能力が増強された集約蒸発器34を、より少ない手間で簡単に製造できる。
本発明に係る冷蔵庫の集約蒸発器を示す側面図である。 上側のドアを開放した状態の冷蔵庫の正面図である。 貯蔵庫における集約蒸発器の配置構造を示す縦断側面図である。 冷蔵庫の冷凍サイクルを概念的に示す原理説明図である。 冷蔵庫の集約蒸発器の平面図である。 集約蒸発器の蒸発管と冷却フィンの連結構造を示す断面図である。 独立フィン型の集約蒸発器の製造手順を示す説明図である。
(実施例1) 図1から図7に、本発明に係る冷蔵装置を業務用の冷蔵庫に適用した実施例を示す。この実施例における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。図2に示すように、業務用の冷蔵庫は、断熱箱からなる本体ケース1を備え、その前面の出入口が中間枠2で上側の貯蔵室3の出入口と下側の貯蔵室4の出入口に区分されている。各貯蔵室3・4は、本体ケース1の前面に設けたドア5・5で揺動開閉することができ、上側の貯蔵室3と下側の貯蔵室4は中間枠2より後側で連通している。各貯蔵室3・4には、食材や調理済み食品を載置する棚枠6が多段状に設けられている。
本体ケース1の上部には機械室7が設けられており、その内部と上側の貯蔵室3の内部にわたって冷却装置が配置されている。図4に示すように冷却装置は、メイン冷凍サイクル11とサブ冷凍サイクル12の2系統の冷凍サイクルを備えている。冷蔵庫に通常程度の熱負荷が掛かっている場合には、メイン冷凍サイクル11のみを作動させ、熱負荷が大きくなるとサブ冷凍サイクル12をメイン冷凍サイクル11と共に作動させて、メイン冷凍サイクル11の冷却能力をサブ冷凍サイクル12で補完する。
メイン冷凍サイクル11は、インバーター圧縮機13と、凝縮器14と、ドライヤー15と、キャピラリーチューブ16と、蒸発器17と、アキュームレーター18を、冷媒配管19でループ状に接続して構成されている。同様に、サブ冷凍サイクル12は、一定速圧縮機23と、凝縮器24と、ドライヤー25と、キャピラリーチューブ26と、蒸発器27と、アキュームレーター28を、冷媒配管29でループ状に接続して構成されている。
メイン冷凍サイクル11の凝縮器14と、サブ冷凍サイクル12の凝縮器24は、1個の集約凝縮器31として構成されており、各冷媒配管19・29が放熱フィン32を共有する状態で集約されている。集約凝縮器31は、凝縮器ファン33で送給される冷却空気と熱交換して、圧縮機13・23で加圧されて高温になった冷媒の熱を大気中に放出する。同様に、メイン冷凍サイクル11の蒸発器17と、サブ冷凍サイクル12の蒸発器27も、1個の集約蒸発器34として構成されており、各冷媒配管19・29が冷却フィン42を共有する状態で集約されている。集約蒸発器34は、蒸発器ファン(送風ファン)36で送給される庫内空気と熱交換して冷熱を放出する。
図2および図3に示すように、上記の各冷凍機器のうち、各圧縮機13・23と、集約凝縮器31および凝縮器ファン33と、ドライヤー15・25と、キャピラリーチューブ16・26およびアキュームレーター18・28は機械室7に配置されており、集約蒸発器34と蒸発器ファン36が貯蔵室3の上部に設けた熱交換通路37に配置されている(図1参照)。熱交換通路37は、上側の貯蔵室3の天井壁と、同壁に固定したダクト体38で形成されており、ダクト体38の前部に軸流型の蒸発器ファン36のファンケース36aが固定されている(図1参照)。蒸発器ファン36は、庫内の空気を加圧して斜め上向きに送給し、集約蒸発器34を通過した熱交換後の冷気をダクト体38の後端の吹出口39から貯蔵室3・4へと循環させる。蒸発器ファン36が天井壁に向って庫内空気を送給することにより、熱交換通路37内には、通過空気量の大きな上方側の第1の循環領域と、該第1の循環領域よりも相対的に通過空気量の小さな下方側の第2の循環領域とが形成されている。集約蒸発器34は、上側の貯蔵室3の天井壁に固定した左右一対のエンドプレート41で吊持されている(図5参照)。
集約蒸発器34の全体構造が複雑になるのを避けながら、より多くの冷熱を庫内空気に放出させて冷却能力を増強するために、集約蒸発器34の全体を独立フィン型の蒸発器として構成している。集約蒸発器34は、多数個の冷却フィン42を先のエンドプレート41と平行に配置して構成される単位フィン列43と、各単位フィン列43において冷却フィン42と直交する状態で配置される各冷凍サイクル11・12の蒸発管44・45(冷媒配管19・29の一部)で構成されている。この実施例では、前後方向に8個の単位フィン列43を配置して、各単位フィン列43の上段、中段、下段の3段に各蒸発管44・45が配置されるようにした。サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の下方には除霜用のヒーター20が配置されている。除霜用のヒーター20はシーズヒーターからなり、単位フィン列43の下端隣接部に形成した装着溝21に嵌合装着されている。
冷却フィン42と各蒸発管44・45は図6に示すように連結されている。冷却フィン42は前後幅が小さく上下長さが大きなアルミニウム板材からなり、板面の上下3個所にバーリング加工を施して蒸発管44・45を内嵌するためのボス51が形成されている。また、板面の4隅には装着溝21を形成するための切欠が形成されている。図1に示すように、各単位フィン列43は隙間Eを介して互いに接触しない状態で隣接配置されている。このように、各単位フィン列43が隙間Eを介して隣接配置されていると、単位フィン列43間の熱の移動を遮断することができる。
図1に示すように、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44は各単位フィン列43の上段および中段に配置し、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45は各単位フィン列43の下段に配置した。前者蒸発管44の入口46および出口47は集約蒸発器34の通風方向下手側に配置されるのに対して、後者蒸発管45の入口48は集約蒸発器34の通風方向下手側に、出口49は集約蒸発器34の通風方向上手側に配置される。蒸発器ファン36が斜め上向きに傾斜させてあるため、蒸発器ファン36で加圧された庫内空気は熱交換通路37の天井に向かって送給されたのち、熱交換通路37の天井に沿って流動しながら吹出口39へ送給される。メイン冷凍サイクル11の蒸発管44は、中段の低温部44aと上段の高温部44bを備えており、通過空気量の大きな熱交換通路37の天井に高温部44bが臨ませてある。
上記のようにこの実施例の冷蔵庫では、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の高温部44bを各単位フィン列43の上段に、蒸発管44の低温部44aを中段に、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45を下段に配置し、前者蒸発管44の入口46と後者蒸発管45の入口48を隣接させるようにした。こうした集約蒸発器34によれば、蒸発管44の高温部44bおよび低温部44aが、熱交換通路37における通過空気量の大きな上方側の第1の循環領域に位置しているので、より大量の庫内空気を蒸発管44および冷却フィン42に接触させることができ、さらに、低温部44aおよび高温部44bを通過する冷媒液の全体量を増強できるので、全体としてメイン冷凍サイクル11の熱交換効率を向上しながら、集約蒸発器34の冷却能力を向上できる。
また、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の出口47を、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48から遠ざけて、前者蒸発管44の出口47の高い温度が後者蒸発管45の低温の入口48付近に作用するのを確実に防止できる。従って、メイン冷凍サイクル11とサブ冷凍サイクル12が同時に作動しているときの集約蒸発器34の熱交換効率を向上できる。さらに、メイン冷凍サイクル11のみが作動している状態では、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45が通る冷却フィン42に、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の冷熱を伝えながら熱交換を行うことができるので、メイン冷凍サイクル11のみが作動しているときの集約蒸発器34の熱交換効率を向上できる。因みに、前者蒸発管44の出口47を後者蒸発管45の入口48に隣接させる場合には、前者蒸発管44の高温の出口47と後者蒸発管45の低温の入口48との間で熱交換するため、集約蒸発器34の熱交換効率を向上することはできない。
各単位フィン列43における冷却フィン42の隣接ピッチは、集約蒸発器34における単位フィン列43の前後位置によって異なっており、集約蒸発器34の通風方向の上手側ほど冷却フィン42の隣接ピッチが大きく、通風方向の下手側ほど冷却フィン42の隣接ピッチが小さくなるようにしている。この実施例では、集約蒸発器34の通風方向の上手側2個の単位フィン列43における冷却フィン42の隣接ピッチをP1とし、通風方向中途部3個の単位フィン列43における冷却フィン42の隣接ピッチをP2とし、通風方向の下手側3個の単位フィン列43における冷却フィン42の隣接ピッチをP3とするとき、不等式(P1>P2>P3)を満足するようにした。因みに、実施例における隣接ピッチP1は10mm、隣接ピッチP2は7.5mm、隣接ピッチP3は5mmとした。このように、独立フィン型の集約蒸発器34では、単位フィン列43毎に冷却フィン42の配置個数を自由に設定できる。以上のように、集約蒸発器34が独立フィン型の蒸発器として構成してあると、冷却フィン42の隣接ピッチを単位フィン列43毎に大小に異ならせることができる。
各単位フィン列43における冷却フィン42の隣接ピッチを、通風方向の上手側では大きく、通風方向の下手側では小さく設定するのは、着霜によって冷却フィン22間の通路が塞がれて熱交換能力が低下するのを防止できるからである。蒸発器ファン36で加圧した庫内空気を集約蒸発器34に向かって送給するとき、庫内空気に含まれた水分は最前部の単位フィン列43の冷却フィン42に接触して着霜する。また、時間の経過とともに冷却フィン42に付着した霜の層が成長して、隣接する冷却フィン42の間の通気隙間が霜の層で徐々に塞がれてしまう。結果、集約蒸発器34を通過する空気量が低下して熱交換能力が著しく低下する。しかし、冷却フィン42の隣接ピッチを通風方向の上手側で大きく設定すると、着霜によって隣接する冷却フィン42の間の通気隙間が塞がれてしまうのを確実に防止でき、着霜に伴う熱交換能力の低下を解消することができる。また、通風方向の下手側では冷却フィン42の隣接ピッチを小さく設定するので、各単位フィン列43を通過する庫内空気と冷却フィン42の接触機会を増やして、充分に冷却された温度の低い空気を庫内に戻すことができる。
以上のように構成した集約蒸発器34は、図7に示す手順で製造することができる。まず、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44を形成するために、一端がU字状に折り曲げられた銅管製の1次ブランク53を用意し、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45を形成するために長尺の銅管製の直管を用意しておく。1次ブランク53は、一対の長尺の直管部53aと、直管部53aの一端どうしを連通する屈曲管部53bで一筆書き状に折り曲げ形成されている。
図7(a)に示すように、1次ブランク53の直管部53aと、長尺の直管からなるサブ冷凍サイクル12の蒸発管45に、冷却フィン42を一定間隔おきに外嵌装着する。このとき、屈曲管部53bのある側が、通風方向の上手側の単位フィン列43となるので、各冷却フィン42は隣接ピッチP1の分だけ間をあけて隣接配置する。また、次の単位フィン列43を形成する場合には、先に形成した単位フィン列43から曲げ間隔Bの分だけ間をあけて冷却フィン42を直管部53aおよび蒸発管45に外嵌装着する。以後は図7(b)に示すように、単位フィン列43毎に曲げ間隔Bの分だけ間をあけながら、先に説明した隣接ピッチP2(またはP3)に従って冷却フィン42を直管部53aおよび蒸発管45に外嵌装着する。全ての冷却フィン42を直管部53aおよび蒸発管45に外嵌装着したら、直管部53aおよび蒸発管45の内部に圧力を加えて拡径させ、冷却フィン42のボス51の内面に直管部53aおよび蒸発管45を密着固定する。最後に、図7(c)に示すように、各単位フィン列43を曲げ間隔Bの部分でつづら折り状に折り曲げて、フィンチューブ構造を完成する。
こうした集約蒸発器34によれば、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の入口46から出口47までの管路と、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48から出口49までの管路のそれぞれを、継ぎ目のない状態で連続させることができる。こうした集約蒸発器34によれば、集約蒸発器34において冷媒ガスが漏出るリスクを極限まで減らすことができるうえ、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44が通過空気量の大きな第1の循環領域に配置されて冷却能力が増強された集約蒸発器34を、より少ない手間で簡単に製造して低コスト化できる。
また、除霜用のヒーター20を、隣接する単位フィン列43の間の隙間Eに臨む状態で、各単位フィン列43の下部に形成した装着溝21につづら折り状に連続して配置するようにした。こうした集約蒸発器34によれば、各隙間Eに対応して配置したヒーター20で大量の熱を生成できるので、冷却フィン42に付着した霜を短時間で速やかに溶かして除霜運転に要する時間を短縮できる。また、蒸発管44のうち低温部44aには高温部44bに比べて着霜しやすい傾向があるが、低温部44aをヒーター20に近い中段に配置しているので、低温部44aに付着した霜を速やかに融解させることができる。
上記の実施例以外に、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の入口46と出口47、および、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48は、集約蒸発器34の通風方向上手側に配置してもよい。さらに、メイン冷凍サイクル11の蒸発管44の入口46と出口47を、集約蒸発器34の通風方向上手側に配置し、サブ冷凍サイクル12の蒸発管45の入口48を、集約蒸発器34の通風方向下手側に配置してもよい。
1 本体ケース
3・4 貯蔵室
11 メイン冷凍サイクル
12 サブ冷凍サイクル
13 インバーター圧縮機
14 凝縮器
17 蒸発器
19 冷媒配管
23 一定速圧縮機
24 凝縮器
27 蒸発器
29 冷媒配管
34 集約蒸発器
42 冷却フィン
43 単位フィン列
44・45 蒸発管
46・48 蒸発管の入口
47・49 蒸発管の出口

Claims (5)

  1. インバーター圧縮機(13)を備えるメイン冷凍サイクル(11)と、一定速圧縮機(23)を備え、メイン冷凍サイクル(11)の冷却能力を補完するサブ冷凍サイクル(12)とを備えている冷蔵装置であって、
    冷蔵装置の貯蔵室(3)に設けた熱交換通路(37)に、集約蒸発器(34)と、庫内空気を集約蒸発器(34)に送給する送風ファン(36)とが配置されており、
    送風ファン(36)は熱交換通路(37)を区画する天井壁に向って庫内空気を送給しており、熱交換通路(37)内には、通過空気量の大きな上方側の第1の循環領域と、該第1の循環領域よりも相対的に通過空気量の小さな下方側の第2の循環領域とが形成されており、
    集約蒸発器(34)は、一群の冷却フィン(42)で構成される複数の単位フィン列(43)と、各単位フィン列(43)において冷却フィン(42)と交差する状態で配置されるメイン冷凍サイクル(11)の蒸発管(44)、およびサブ冷凍サイクル(12)の蒸発管(45)とで独立フィン型の蒸発器として構成されており、
    各単位フィン列(43)には、上段、中段、下段の3段に蒸発管(44・45)が配置されており、メイン冷凍サイクル(11)の蒸発管(44)は各単位フィン列(43)の上段および中段に配置されており、サブ冷凍サイクル(12)の蒸発管(45)は各単位フィン列(43)の下段に配置されており、
    上段および中段に位置する蒸発管(44)が第1の循環領域内に配置され、下段に位置する蒸発管(45)が第2の循環領域内に配置されていることを特徴とする冷蔵装置。
  2. メイン冷凍サイクル(11)の蒸発管(44)の入口(46)と、サブ冷凍サイクル(12)の蒸発管(45)の入口(48)とは、それぞれ集約蒸発器(31)の通風方向下手側に配置されるとともに、上下に隣接配置されている請求項1に記載の冷蔵装置。
  3. 単位フィン列(43)における冷却フィン(42)の隣接ピッチ(P1・P2・P3)が、集約蒸発器(31)の通風方向上手側から下手側へ行くに従って小さくなるように設定されている請求項1、または2に記載の冷蔵装置。
  4. サブ冷凍サイクル(12)の蒸発管(45)の下方に除霜用のヒーター(20)が配置されており、
    各単位フィン列(43)は隙間(E)を介して互いに接触しない状態で隣接配置されており、
    前記隙間(E)に臨む状態で各単位フィン列(43)の下部に形成した装着溝(21)に、除霜用のヒーター(20)がつづら折り状に連続して配置されている請求項1から3のいずれかひとつに記載の冷蔵装置。
  5. メイン冷凍サイクル(11)の蒸発管(44)の1次ブランク(53)が、一対の長尺の直管部(53a)と、直管部(53a)の一端どうしを連通する屈曲管部(53b)とで一筆書き状に折り曲げ形成されており、
    長尺の直管で形成されるサブ冷凍サイクル(12)の蒸発管(45)と、前記1次ブランク(53)の直管部(53a)に、所定数の冷却フィン(42)を外嵌固定して、単位フィン列(43)が曲げ間隔(B)を介して隣接配置されており、
    1次ブランク(53)およびサブ冷凍サイクル(12)の蒸発管(45)を、曲げ間隔(B)においてつづら折り状に折り曲げて、メイン冷凍サイクル(11)の蒸発管(44)の入口(46)から出口(47)までの管路と、サブ冷凍サイクル(12)の蒸発管(45)の入口(48)から出口(49)までの管路のそれぞれが、継ぎ目のない状態で連続されている請求項1から4のいずれかひとつに記載の冷蔵装置。
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