JP7128654B2 - 物品提供装置及び物品提供システム - Google Patents

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Description

本発明は、物品提供装置及び物品提供システムに関する。
物品を提供する物品提供装置が知られている。特許文献1に、この種の物品提供装置の具体的一例として自動販売機が記載されている。
特許文献1に記載の自動販売機は、商品を搬送する搬送機の原点出し動作をコイン投入毎に行い、この原点出しを確認した後、ホームポジション経由の最短距離で商品を商品販売口まで搬送することにより、購入者がコインを投入してから商品が商品販売口に搬送されるまでの時間を短く抑えるように構成されている。
特開平6-195557号公報
特許文献1に例示される自動販売機のように、物品提供装置では、物品を提供するまでにかかる時間を短く抑えるという要請が恒常的に存在する。本発明は、物品提供装置の更なる改良を目的とするものである。すなわち、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、物品を提供するまでにかかる時間を短く抑えるのに好適な物品提供装置及び物品提供装置を備える物品提供システムを提供することである。
本発明の一実施形態に係る物品提供装置は、複数種類の物品の各々が格納される複数の格納部と、物品を指定する入力を受けると、指定された物品を格納部から取って所定の提供場所に移動させるユニットとを備える装置であり、所定の条件に基づいて、複数の格納部が設置された設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、ユニットを制御して、区画された各エリアの各格納部に物品を格納する制御部と、物品の売上情報を蓄積する蓄積部と、を有する。制御部は、蓄積部に蓄積された売上情報に基づいて、設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、物品を指定する入力を受けてからユニットが物品を格納部から取って提供場所に移動させるまでにかかる物品提供時間を第二エリアの格納部に格納される物品の物品提供時間よりも短くしたい物品を、第一エリアの格納部に格納する。第一エリアの格納部に格納する物品は、売上が高い物品である。すなわち、本発明の一実施形態に係る物品提供装置の制御部は、蓄積部に蓄積された売上情報に基づいて、設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、売上が高い物品を第一エリアの格納部に格納する。
このような構成によれば、第一エリアに格納された物品(売上が高い商品)をより短い時間で提供することが可能となる。
売上情報は、例えば、複数種類の物品の各々の売上情報であって、所定の期間毎の売上情報を含む。この場合、制御部は、売上情報に基づいて、設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画すると共に第二エリアを準備エリアと在庫エリアとに区画し、現在時刻を含む期間で売上が高い物品を第一エリアの格納部に格納し、次の期間で売上が高い物品を準備エリアに格納し、第一エリアと準備エリアに格納されない物品を在庫エリアの格納部に格納する。
制御部は、第二エリアから、現在時刻を含む期間の次以降の複数の期間の各々に対応する準備エリアを区画し、区画された複数の準備エリアの各々の格納部に、各準備エリアに対応する期間で売上が高い物品を格納する構成としてもよい。
制御部は、ユニットを第一エリア内に待機させており、現在時刻を含む期間が次の期間に移ると、第一エリアを経過エリアに設定すると共に、現在時刻が含まれることになった次の期間に対応する準備エリアを第一エリアに設定し、設定された第一エリアにユニットを移動させ、移動先の第一エリアでユニットを待機させる構成としてもよい。
制御部は、入力によって指定された物品が第一エリアの格納部にない場合、指定された物品が経過エリアの格納部にあるか否かを確認し、指定された物品が経過エリアの格納部にある場合には、指定された物品を、ユニットを用いて経過エリアの格納部から提供場所に移動させる構成としてもよい。
期間毎の売上情報は、例えば、時間帯毎の売上情報、曜日毎の売上情報、日にち毎の売上情報のうち、何れかを含む。
本発明の一実施形態に係る物品提供装置は、複数種類の物品の各々が格納される複数の格納部と、物品を指定する入力を受けると、指定された物品を格納部から取って所定の提供場所に移動させるユニットとを備える装置であり、所定の条件に基づいて、複数の格納部が設置された設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、ユニットを制御して、区画された各エリアの各格納部に物品を格納する制御部と、物品の提供者側が提供したい物品の情報を記憶する記憶部と、を備える。この場合、制御部は、記憶部に記憶された情報に基づいて、設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、物品を指定する入力を受けてからユニットが物品を格納部から取って提供場所に移動させるまでにかかる物品提供時間を第二エリアの格納部に格納される物品の物品提供時間よりも短くしたい物品を、第一エリアの格納部に格納し、第一エリアの格納部に格納する物品は、物品の提供者側が提供したい物品であるすなわち、本発明の一実施形態に係る物品提供装置の制御部は、記憶部に記憶された情報に基づいて、設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区分し、物品の提供者側が提供したい物品を第一エリアの格納部に格納する。
本発明の一実施形態に係る物品提供装置は、物品を指定する入力を受ける可能性が低い時間帯の情報を保持する保持部を備える構成としてもよい。この場合、制御部は、保持部に保持された情報に基づいて、物品を指定する入力を受ける可能性が低い時間帯であるか否かを判定し、物品を指定する入力を受ける可能性が低い時間帯であると判定すると、所定の条件に基づいて第二エリアを再区画し、再区の結果に応じて第二エリアの格納部に物品を格納する。
本発明の一実施形態に係る物品提供装置は、複数種類の物品の各々が格納される複数の格納部と、物品を指定する入力を受けると、指定された物品を格納部から取って所定の提供場所に移動させるユニットとを備える装置であり、所定の条件に基づいて、複数の格納部が設置された設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、ユニットを制御して、区画された各エリアの各格納部に物品を格納する制御部と、物品の提供を受けることを希望することが予想される提供希望者の情報を取得する取得部と、取得部によって情報が取得された提供希望者が提供を受けることを希望すると予想される物品の情報を蓄積する蓄積部とを備える。この場合、制御部は、物品を指定する入力を受けてからユニットが物品を格納部から取って提供場所に移動させるまでにかかる物品提供時間を第二エリアの格納部に格納される物品の物品提供時間よりも短くしたい物品を、第一エリアの格納部に格納し、第一エリアの格納部に格納する物品は、蓄積部に蓄積された情報に基づいて、提供希望者が提供を受けることを希望すると予想される物品である。すなわち、本発明の一実施形態に係る物品提供装置の制御部は、蓄積部に蓄積された情報に基づいて、提供希望者が提供を受けることを希望すると予想される物品を第一エリアの格納部に格納する。
蓄積部は、提供希望者が実際に提供を受けることを希望した物品の履歴情報を蓄積する構成としてもよい。
制御部は、提供希望者が第一エリアの格納部に格納された物品の提供を受けることを希望したか否かを判定し、提供希望者が第一エリアの格納部に格納された物品の提供を受けることを希望しなかったと判定すると、物品を第一エリアから第二エリアに移動させる必要があるか否かを判定し、物品を第二エリアに移動させる必要があると判定すると、ユニットを用いて物品を第一エリアの格納部から第二エリアの格納部に移動させる構成としてもよい。
制御部は、第一エリアに所定数を超える物品が格納されたか否かを判定し、第一エリアに所定数を超える物品が格納されたと判定すると、第一エリアから第二エリアに移動させるべき物品を特定し、特定された物品をユニットを用いて第一エリアの格納部から第二エリアの格納部に移動させる構成としてもよい。
物品は、例えば箱状の物品である。
本発明の一実施形態に係る物品提供システムは、提供希望者が通る場所に設置された検知部と、上記の物品提供装置とを備える。取得部は、検知部によって検知された人物が提供希望者であるか否かを判定する。制御部は、検知部によって検知された人物が提供希望者であると判定されたとき、蓄積部に蓄積された情報に基づいて、提供希望者が提供を受けることを希望すると予想される物品を第一エリアの格納部に格納する。
本発明の一実施形態によれば、物品を提供するまでにかかる時間を短く抑えるのに好適な物品提供装置及び物品提供システムが提供される。
本発明の一実施形態に係る払出装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る払出装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る払出装置の前面パネル部に設けられた開口付近の一部の構成を拡大して示す図である。 本発明の一実施形態に係る払出装置及び払出装置に接続された一部の装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る払出装置に備えられた搬送ユニットによる商品置き動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る搬送ユニットによる商品排出動作を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る払出装置にて実行される商品配置処理Aのフローチャートを示す図である。 図7の商品配置処理Aを説明するための図である。 図7の商品配置処理Aを説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る払出装置にて実行される商品配置処理Bのフローチャートを示す図である。 図10の商品配置処理Bを説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る物品提供装置について説明する。本発明の一実施形態に係る物品提供装置は、例えば店舗に設置された自動販売機等の払出装置であり、客によって指定された商品を販売機内部の在庫ストッカ(複数の格納部を備えるもの)から取り出して排出口から排出させるだけでなく、補充ストッカ(複数の格納部を備えるもの)に格納された商品を在庫ストッカに自動で補充する機能を有している。そのため、物品を補充する際の作業者の作業負担が従来の払出装置よりも軽減されている。
なお、本実施形態では、作業者により払出装置に対して商品が入れられる場合、「(補充ストッカに)商品が補充される」と表現し、払出装置内においてあるストッカ(補充ストッカ又は在庫ストッカ)から取り出された商品が別の空のストッカ(在庫ストッカ)に入れられる場合、「(在庫ストッカに)商品が格納される」と表現する。なお、作業者により払出装置に対して商品が入れられる場合、商品がストッカに入れ納められることには変わりないので、この場合も「(補充ストッカに)商品が格納される」と表現することができる。
なお、本発明に係る物品提供装置は、自動販売機等の払出装置に限らない。本発明に係る物品提供装置は、例えば、処方箋に記載された医薬品を薬局等に設置された医薬品用棚から自動で取り出したり医薬品を医薬品用棚に自動で補充したりするものであったり、服飾店内の棚に陳列された衣類を自動で取り出したりこの棚に衣類を自動で補充したりするものであってもよい。
このように、本発明に係る物品提供装置には様々な形態の物品提供装置が含まれる。そのため、物品提供装置で提供される物品は、一般に払出装置で販売されるタバコや飲料水等の商品に限らず、上記の例に挙げた医薬品・衣類をはじめ、雑貨、おもちゃ、食品等の種々の商品であってもよい。また、この物品は、商品に限らず、私物や他の物品であってもよい。すなわち、本発明に係る物品提供装置は、商品を販売するものに限らず、例えば自宅に設置されている箪笥や本棚、パントリから衣類や本、食器・食品を自動で取り出したり、取り出された衣類や本、食器を箪笥や本棚、パントリに自動で戻したり食品をパントリに自動で補充したりするものであってもよい。また、レンタル倉庫に保管している物品をレンタル倉庫から自動で取り出したり、保管したい物品をレンタル倉庫に自動で格納したりするものであってもよい。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る払出装置(物品提供装置)1の外観を示す斜視図である。図1に示されるように、払出装置1は、筐体10の前面パネル部10aに開口10aaが形成されている。作業者は、前面パネル部10aに形成された開口10aaを介して払出装置1内部に複数の補充ストッカ22を着脱可能に設置することができる。図1(b)に、図1(a)に対して補充ストッカ22を取り外したときの斜視図を示す。
図2は、本発明の一実施形態に係る払出装置1の分解斜視図を示す。なお、図2をはじめとする各図においては、本実施形態の説明に必要な主たる構成要素を図示しており、本実施形態の説明には特段必要の無い構成要素については、その図示を適宜省略している。また、図2では、便宜上、搬送ユニット100(後述)のみ拡大して示す図を付けている。
図2に示されるように、筐体10は、前面パネル部10a、背面パネル部10b及び側面パネル部10cを備えている。各パネル部を組み立てることにより、箱状の筐体10が完成する(図1(a)及び図1(b)参照)。
筐体10内部には、二対のラック20が設置されている。そのうちの一対は、前面パネル部10a側に上下に並べて設置されており、残りの一対は、背面パネル部10b側に上下に並べて設置されている。
図3は、前面パネル部10aに形成された開口10aa付近の一部の構成を拡大して示す図である。前面パネル部10a側の下段のラック20は、筐体10内部であって且つ開口10aaから露出する位置に設置されている。図3に示されるように、前面パネル部10a側の下段のラック20の天面及び底面(天面との対向面)には、複数のガイド20aが等間隔で設けられている。
図3に示されるように、補充ストッカ22には、複数(図3の例では10)の棚板22aが縦方向に並べて形成されている。各棚板22aには、払出装置1(より詳細には在庫ストッカ24)に補充すべき商品が置かれる。本実施形態に係る払出装置1で販売される商品は、例えばタバコ等の箱状の物品であり、且つ種類(銘柄)の多い物品である。
補充ストッカ22には、作業者が補充ストッカ22を持つための持ち手22bが設けられている。作業者は、持ち手22bを把持して、補充ストッカ22をラック20に設置する。各補充ストッカ22は、上下二対(天面に設けられた一対と底面に設けられた一対)のガイド20aにガイドされて、天面、底面の各面に設けられたストッパ20b(図3中、拡大図参照)に当て付くことにより、ラック20に設置される。すなわち、補充ストッカ22は、ラック20を介して筐体10内に支持される。
ラック20の底面には、検知スイッチ20c(図3中、拡大図参照)が設けられている。補充ストッカ22がラック20に設置されると、検知スイッチ20cが補充ストッカ22に押されて、検知スイッチ20cがオンする。すなわち、検知スイッチ20cは、補充ストッカ22がラック20に設置されたことを検知する。
検知スイッチ20cは、補充ストッカ22がラック20に設置されたことを検知することにより、商品が置かれた棚板22aが所定の補充場所に設置されたことを検知する。
図2に示されるように、筐体10内には、コントローラ(制御部)300が実装された回路基板30が設置されている。コントローラ300は、払出装置1を制御するIC(Integrated Circuit)であり、CPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、制御プログラムの実行に必要な各種データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を有している。コントローラ300は、検知スイッチ20cのオンを検知すると、補充ストッカ22がラック20に設置されたことを検知する。
図2に示されるように、前面パネル部10a側の上段、背面パネル部10b側の上段及び下段の各ラック20には、在庫ストッカ24が着脱可能に設置される。これらのラック20及び在庫ストッカ24は、前面パネル部10a側の下段のラック20及び補充ストッカ22と同じ構成を有している。そのため、これらのラック20及び在庫ストッカ24についての詳細な説明は適宜省略又は簡略する。なお、在庫ストッカ24は、払出装置1の通常稼働時にはラック20から取り外されることは無く、例えばメンテナンス時等において必要があればラック20から取り外される。
前面パネル部10a側に設置された各ラック(及び各ストッカ)と背面パネル部10b側に設置された各ラック(及び各ストッカ)に挟まれたスペースには、搬送ユニット100(ユニット)及びレールユニット200が設置されている(図2及び図1(b)参照)。以下、このスペースを便宜上「可動スペース」と記す。
レールユニット200には、XYレール部210が備えられている。XYレール部210は、搬送ユニット100を水平方向(図中X方向)に移動可能に支持するXレール部220、及びXレール部220を垂直方向(図中Y方向)に移動可能に支持するYレール部230を有している。すなわち、搬送ユニット100は、可動スペース内を二次元方向(X方向、Y方向)に移動可能にレールユニット200に支持されている。なお、説明の便宜上、X方向における位置を「X位置」と記し、Y方向における位置を「Y位置」と記す。
図4に、払出装置1の構成(主に、搬送ユニット100の動作と関連する構成要素)及び払出装置1に接続された一部の装置をブロック図で示す。図4に示されるように、払出装置1は、コントローラ300をはじめ、メモリ312、Xモータ用ドライバ322、X初期位置検出スイッチ324、X位置検出用エンコーダ326、Yモータ用ドライバ332、Y初期位置検出スイッチ334、Y位置検出用エンコーダ336、搬送マイコン340を有している。搬送マイコン340には、回転モータ用ドライバ352、回転位置検出用エンコーダ354、アームモータ用ドライバ362、ローラモータ用ドライバ372が接続されている。
Xモータ用ドライバ322には、Xモータ322Mが接続されている。コントローラ300は、Xモータ用ドライバ322を介してXモータ322Mを駆動制御する。Xモータ322Mの駆動力は、不図示の伝達機構を介して搬送ユニット100に伝達される。これにより、搬送ユニット100は、Xレール部220上をX方向に移動する。コントローラ300は、X初期位置検出スイッチ324の出力から搬送ユニット100のX方向の初期位置を検出し、また、X位置検出用エンコーダ326の出力からXレール部220上の搬送ユニット100のX位置を検知する。
Yモータ用ドライバ332には、Yモータ332Mが接続されている。コントローラ300は、Yモータ用ドライバ332を介してYモータ332Mを駆動制御する。Yモータ332Mの駆動力は、不図示の伝達機構を介してXレール部220に伝達される。これにより、Xレール部220(及びXレール部220に支持された搬送ユニット100)は、Y方向に移動する。コントローラ300は、Y初期位置検出スイッチ334の出力から搬送ユニット100のY方向の初期位置を検出し、また、Y位置検出用エンコーダ336の出力からYレール部230上の搬送ユニット100のY位置を検知する。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、前面パネル部10aには、イルミネーションランプ50が埋設されている。コントローラ300は、イルミネーションランプ50の点灯状態(色、連続点灯、点滅等)を制御することにより、払出装置1のステータス(例えば商品欠品中、商品補充中、商品販売中、商品取り出し中、商品排出完了)を作業者や客に報知する。注文操作から商品排出までの待ち時間中における客のストレスを軽減するため、イルミネーションランプ50によって簡単なアニメーションが流れるようにしてもよい。
コントローラ300は、例えば払出装置1内に格納されている商品の数が一定数を下回ったときや、売れ筋の商品の在庫が一定数を下回ったとき等に、払出装置1に対して商品の補充が必要であるものと判定する。コントローラ300は、商品の補充が必要であると判定すると、イルミネーションランプ50の点灯状態を制御して、これを報知する。
作業者は、イルミネーションランプ50によって商品を補充する必要があると判断すると、商品の補充作業を開始する。具体的には、作業者は、補充ストッカ22の各棚板22aに払出装置1に補充すべき商品を置き、前面パネル部10aの開口10aaを通じてラック20に補充ストッカ22を設置する。
コントローラ300は、検知スイッチ20cのオン(ラック20への補充ストッカ22の設置)を検知すると、搬送ユニット100及びレールユニット200を制御して、補充ストッカ22の各棚板22aに置かれた商品を在庫ストッカ24の各棚板24aに1つずつ格納する。
具体的には、レールユニット200は、搬送ユニット100を補充ストッカ22の棚板22aの対向位置まで移動させる。搬送マイコン340は、コントローラ300と通信して搬送ユニット100の動作を制御する。搬送ユニット100は、搬送マイコン340の制御下で、対向位置の棚板に置かれた商品を取る商品取り動作と、商品を対応位置の棚板に置く商品置き動作を行う。
図5(a)~図5(d)は、搬送ユニット100による商品置き動作を説明する図である。図5を用いて商品置き動作を説明すると共に商品取り動作も説明する。以下においては、便宜上、商品に符号Iを付す。
図5に示されるように、搬送ユニット100は、ユニット筐体110を備えている。ユニット筐体110には、一対のアーム120、ローラ130及びプッシュ部140が設けられている。
アームモータ用ドライバ362には、アームモータ362Mが接続されている。搬送マイコン340は、アームモータ用ドライバ362を介してアームモータ362Mを駆動制御する。アームモータ362Mの駆動力は、不図示の伝達機構を介してアーム120に伝達される。これにより、アーム120は、ユニット筐体110内の商品置場110aから各ストッカの棚板まで引き出される引き出し位置と、商品置場110aに引き入れられる引き入れ位置との間で動作可能となっている。なお、アーム120は、商品置き動作中、引き入れ位置で停止している。
ローラモータ用ドライバ372には、ローラモータ372Mが接続されている。搬送マイコン340は、ローラモータ用ドライバ372を介してローラモータ372Mを駆動制御する。ローラモータ372Mの駆動力は、不図示の伝達機構を介してローラ130に伝達される。これにより、ローラ130は、正転方向又は逆転方向に回転する。ローラ130は、逆転方向に回転することにより、商品置場110aから各ストッカの棚板への商品Iの搬送動作を補助すると共に、正転方向に回転することにより、各ストッカの棚板から商品置場110aへの商品Iの搬送動作を補助する。
商品置き動作時、ローラ130は逆転方向に回転する。商品置場110aに置かれた商品Iは、逆転方向に回転するローラ130上で棚板22a(又は24a)に向けて搬送され、不図示のモータによって動作するプッシュ部140によって商品置場110aから押し出されて(図5(b)及び図5(c)参照)、棚板22a(又は24a)に移動する(図5(d)参照)。
商品取り動作時、一対のアーム120が引き入れ位置から引き出し位置に引き出されて、棚板22a(又は24a)に置かれた商品Iを挟持(把持)する。一対のアーム120は、商品Iを挟持した状態で引き入れ位置まで引き入れられると、商品Iの挟持を解除する。このタイミングでローラ130が正転方向に回転して、商品Iを商品置場110aまで搬送する。
搬送ユニット100には、商品取り動作によって商品置場110aに置かれた商品Iの情報を読み取る読取装置(図面上不可視)が設置されている。読取装置は、例えばバーコードリーダであり、商品Iに印刷されたバーコードを読み取る。読取装置によって読み取られた商品Iの情報は、コントローラ300に出力される。
搬送ユニット100は、商品取り動作によって補充ストッカ22の棚板22aから商品Iを取ると、在庫ストッカ24の棚板24aの対向位置まで移動される。次いで、搬送ユニット100は、棚板22aから取った商品Iを、商品置き動作によって対向位置の棚板24aに置く。
コントローラ300は、在庫ストッカ24に設けられた各棚板24aのアドレス(X位置及びY位置の情報)を保持している。コントローラ300は、商品置き動作によって商品Iが棚板24aに置かれると、読取装置より取得した商品I(言い換えると、棚板24aに置かれた商品I)の情報と、商品Iを置いた棚板24aのアドレスとを関連付けてメモリ312に記憶する。すなわち、メモリ312には、どの棚板24aにどの商品が置かれているかを示す商品在庫情報が記憶される。
払出装置1には、タブレット等の情報処理端末600が有線又は無線接続されている。客は、情報処理端末600を操作して購入希望の商品Iを指定することができる。コントローラ300は、客によって指定された商品Iの情報を情報処理端末600から受けると、搬送マイコン340と通信する。搬送マイコン340は、コントローラ300との通信結果に基づいて、客によって指定された商品Iを在庫ストッカ24から取り、払出装置1から払い出す商品排出動作を行う。
図6(a)~図6(c)を用いて商品排出動作を説明する。
搬送マイコン340は、コントローラ300より受け取った情報が示す商品Iが置かれているアドレス(棚板24a)まで搬送ユニット100を移動させ、移動先の棚板24aに置かれた商品を取り、搬送ユニット100内に収容する(図6(a)参照)。
回転モータ用ドライバ352には、回転モータ352Mが接続されている。搬送マイコン340は、回転モータ用ドライバ352を介して回転モータ352Mを駆動制御する。回転モータ352Mの駆動力は、不図示の伝達機構を介して搬送ユニット100に伝達される。これにより、搬送ユニット100は、Y方向の軸周りに回転する。搬送マイコン340は、回転位置検出用エンコーダ354の出力から搬送ユニット100のY方向の軸周りの回転角度位置を検知する。
搬送ユニット100は、移動先の棚板24aと対向する向きから非対向となる向きまでY方向の軸周りに回転して(図6(b)参照)、商品置き動作時と同じ動作を行うことにより、商品置場110aから商品Iを押し出して下方に落下させる(図6(c)参照)。搬送ユニット100の下方には、排出用シュータ40が設置されている。排出用シュータ40に落下した商品Iは、払出装置1の下部に設けられた排出口42から払出装置1の外部(提供場所)に排出される。これにより、客は、購入を希望した商品Iを受け取ることができる。商品Iの排出位置や商品Iの販売形態によっては、客が商品Iを受け取ることが難しい場合がある。この場合、客が購入を希望した商品Iを従業員が受け取って客に渡してもよい。
このとき、商品Iが格納されている棚板24aの位置によっては、払出装置1内で搬送ユニット100が長い距離を移動する必要がある。この場合、客が注文操作を行ってから商品Iが排出されるまでにかかる時間(すなわち、商品Iが客に提供されるまでにかかる商品提供時間)が長くなってしまう。本実施形態では、商品提供時間を短く抑えるため、コントローラ300により次の商品配置処理が行われる。ここでは、商品配置処理を2例説明する。
《商品配置処理A》
図7は、商品配置処理Aのフローチャートを示す図である。図8及び図9は、商品配置処理Aを説明するための図であり、背面パネル部10b側に上下に並べて設置された在庫ストッカ24を模式的に示す図である。図8及び図9においては、便宜上、各棚板24aにアドレスを付している。下半分(アドレス(X1,Y1)~(X10,Y10))が下段のラック20に設置された在庫ストッカ24の棚板24aを示し、上半分(アドレス(X1,Y11)~(X10,Y20))が上段のラック20に設置された在庫ストッカ24の棚板24aを示す。
図8は、全ての在庫ストッカ24の全ての棚板24aに商品Iが格納されていない状態を示す。図9中、数字や文字が付された棚板24aは、商品Iが格納されていることを示す。数字は、棚板24aに格納された商品Iの売上順位(払出装置1が設置されている店舗での売上順位)を示す。例えば「1」が付された棚板24aには、店舗(払出装置1)が販売する商品Iの中で売上順位が1位の商品Iが格納されている。「新」が付された棚板24aには新商品が格納され、「キャ」が付された棚板にはキャンペーン商品が格納されている。
「在」が付された棚板24aには、下段のラック20の在庫ストッカ24に格納されなかった商品が在庫商品として格納されている。本実施形態では、在庫商品は、上段のラック20の在庫ストッカ24の各棚板24aに格納される。なお、売上順位の高い商品Iや新商品、キャンペーン商品ではあるが、下段のラック20の在庫ストッカ24に格納されなかった商品も、上段のラック20の在庫ストッカ24に在庫商品として格納される。在庫商品は、前面パネル部10a側の上段のラック20の在庫ストッカ24にも格納される。
図7に示されるように、コントローラ300は、払出装置1のシステムが起動すると(ステップS11)、商品Iの格納が完了したか否かを判定する(ステップS12)。一例として、補充ストッカ22に補充された全ての商品Iが在庫ストッカ24の各棚板24aに格納されると、コントローラ300は、商品Iの格納が完了したと判定する(ステップS12:YES)。
コントローラ300は、インターネットに接続可能な通信インタフェースを内蔵しており、外部のWebサーバ700にアクセスすることができる。払出装置1とWebサーバ700は物品提供システムを構成する。
Webサーバ700には、例えばPOS(Point of sale)システムによって払出装置1による商品Iの売上情報が蓄積されている。また、Webサーバ700には、新商品やキャンペーン商品の情報も記憶されている。Webサーバ700内の情報は、最新の情報に逐次更新される。Webサーバ700内の情報は、店舗が商品Iのイベントを開催する際には、イベントに適した情報(例えばイベントで積極的に販売したい商品Iに重点を置いた情報)に一時的に書き換えられてもよい。
ステップS12において、コントローラ300は、商品Iの格納が完了していないと判定すると(ステップS12:NO)、Webサーバ700にアクセスして、商品Iの売上情報、新商品及びキャンペーン商品の情報を取得してメモリ312に記憶させる(ステップS13)。すなわち、メモリ312は、これらの売上情報を記憶する記憶部として動作する。
コントローラ300は、払出装置1による商品Iの売上情報をメモリ312に蓄積してもよい。すなわち、メモリ312は、商品Iの売上情報を蓄積する蓄積部として動作してもよい。この場合、Webサーバ700にアクセスすることなく、商品Iの売上情報が得られる。また、店舗が商品Iのイベントを開催する際には、店舗の従業員等が情報処理端末600等を用いて、メモリ312内の商品Iの売上情報をイベントに適した情報に一時的に書き換えたり、イベントに適した情報を商品Iの売上情報とは別にメモリ312内に追加したりしてもよい。
商品Iの売上情報には、商品Iの種類毎(例えば銘柄毎)の売上情報であって、所定の期間毎の売上情報が含まれる。所定の期間毎の売上情報は、例えば、時間帯毎の売上情報、曜日毎の売上情報、日にち毎の売上情報である。本実施形態では、商品Iの売上情報は、月曜日の午前の時間帯(5時~12時)、月曜日の午後の時間帯(12時~21時)、月曜日の夜の時間帯(21時~火曜の明方5時)、火曜日の午前の時間帯・・・など、時間帯毎(曜日別)の売上情報であり、各時間帯で売上の高い商品Iの種類及び売上個数を示す情報となっている。
コントローラ300は、Webサーバ700より取得した売上情報に基づいて、補充ストッカ22に補充された商品Iを在庫ストッカ24に格納する(ステップS14)。具体的には、コントローラ300は、現在時刻を含む時間帯の売上情報に従い、補充ストッカ22内の商品Iを在庫ストッカ24内に格納する。次いで、コントローラ300は、次の時間帯の売上情報に従って補充ストッカ22内の商品Iを在庫ストッカ24内に格納する。コントローラ300は、この格納処理を各時間帯の売上情報に従って行う。
図9(a)の例では、コントローラ300は、月曜日の午前の時間帯の売上情報に従い、売上1位の商品Iを3個、売上5位の商品Iを5個、売上6位の商品Iを2個、売上7位の商品Iを7個、売上8位の商品Iを4個、エリアAの棚板24aに格納する。コントローラ300は、月曜日の午後の時間帯の売上情報に従い、売上2位の商品Iを3個、売上3位の商品Iを2個、売上4位の商品Iを5個、売上6位の商品Iを2個、売上8位の商品Iを3個、エリアAの棚板24aに格納する。コントローラ300は、月曜日の夜の時間帯の売上情報に従い、売上1位の商品Iを8個、売上2位の商品Iを8個、売上3位の商品Iを2個、売上4位の商品Iを2個、売上5位の商品Iを1個、エリアAの棚板24aに格納する。コントローラ300は、火曜日の午前の時間帯の売上情報に従い、売上1位の商品Iを1個、売上2位の商品Iを2個、売上4位の商品Iを2個、売上7位の商品Iを1個、売上9位の商品Iを1個、エリアAの棚板24aに格納する。
ステップS14において、コントローラ300は、複数の時間帯の各々の売上情報に従った商品Iの格納を終えると、下段のラック20に設置された在庫ストッカ24のうち、商品Iが格納されてない棚板24aに新商品とキャンペーン商品を格納する。
ステップS14において、コントローラ300は、新商品とキャンペーン商品の格納を終えると、補充ストッカ22内の残りの商品Iを各棚板24aに格納する。コントローラ300は、在庫ストッカ22内に残っていた商品Iが在庫ストッカ24内に全て格納されると、商品Iの格納が完了したと判定し(ステップS12:YES)、現在時刻を含む時間帯のエリア(例えば月曜日の8時であればエリアA)内に搬送ユニット100を移動させ、この移動先のエリアで搬送ユニット100を待機させる(ステップS15)。搬送ユニット100は、例えば移動先のエリアの中央で待機する。
本実施形態では、在庫ストッカ24が設置された設置エリア全体のうち、排出口42に近くかつ搬送ユニット100が待機するエリアが、現在時刻を含む時間帯で売上の高い商品Iが格納されるエリア(第一エリア)として区画され、それ以外のエリア(第二エリア)には、他の時間帯で売上の高い商品I、新商品、キャンペーン商品及び在庫商品が格納される。
更に、本実施形態では、第二エリアのうち、排出口42に近くかつ搬送ユニット100が今後待機するエリア(詳しくは後述)が、現在時刻を含む時間帯の次以降の時間帯で売上の高い商品Iが格納されるエリア(準備エリア)として区画され、排出口42から遠いエリアが、在庫商品が格納されるエリア(在庫エリア)として区画され、準備エリアと在庫エリアの中間に位置するエリアが、新商品、キャンペーン商品が格納されるエリア(第三エリア)として区画される。
新商品やキャンペーン商品は、店舗側が積極的に販売したい商品の一例である。この第三エリアには、新商品やキャンペーン商品に限らず、店舗側が積極的に販売したい別の商品が格納されてもよい。客の購買意欲を掻き立てるため、新商品やキャンペーン商品等の広告が情報処理端末600の画面に表示されてもよい。
在庫エリアには、例えば、第一エリアや準備エリア、第三エリアに格納される可能性が高い商品I(例えば売上順位が高い商品I)ほど下方に(排出口42に近い位置に)格納される。これにより、在庫エリア内の商品Iを第一エリアや準備エリア、第三エリア内に格納する際の搬送ユニット100の移動距離が短く抑えられる。
コントローラ300は、内蔵する時計又はインターネットから現在時刻を取得し、現在時刻を含む時間帯が次の時間帯(例えば月曜日の午前の時間帯から午後の時間帯)に移ったか否かを判定する(ステップS16)。
ステップS16において、コントローラ300は、現在時刻を含む時間帯が次の時間帯に移ったと判定すると(ステップS16:YES)、現在時刻が含まれることになった次の時間帯のエリアに搬送ユニット100を移動させ、この移動先のエリアで搬送ユニット100を待機させる(ステップS17)。すなわち、コントローラ300は、現在時刻が含まれることになった次の時間帯のエリア(準備エリア)に搬送ユニット100を移動させて待機させることにより、この移動・待機先の準備エリアを、現在時刻を含む時間帯で売上の高い商品Iが格納されるエリア(第一エリア)に設定すると共に、直前まで搬送ユニット100が待機していた第一エリアを経過エリアに設定する。
ステップS16において、コントローラ300は、現在時刻を含む時間帯が次の時間帯に移っていない判定すると(ステップS16:NO)、経過エリア、すなわち以前の時間帯で第一エリアとして区画されていたエリアが設置エリア内にあるか否かを判定する(ステップS18)。
ステップS18において、コントローラ300は、経過エリアが設置エリア内にないと判定すると(ステップS18:NO)、商品Iの注文操作を受けたか否かを判定する(ステップS19)。
ステップS19において、コントローラ300は、商品Iの注文操作を受けたと判定すると(ステップS19:YES)、注文された商品I(注文商品I)が第一エリア内に格納されているか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20において、コントローラ300は、注文商品Iが第一エリア内に格納されていると判定すると(ステップS20:YES)、搬送マイコン340を介して搬送ユニット100を制御する。具体的には、搬送ユニット100は、注文商品Iが格納されている第一エリア内の棚板24aの対向位置まで移動し、商品取り動作及び商品排出動作を行い、注文商品Iを排出口42から排出させる(ステップS21)。
本実施形態では、現在時刻を含む時間帯で売上の高い(現在注文される可能性の高い)商品Iが搬送ユニット100の待機位置付近(第一エリア内)に予め格納されていることから、このような商品Iに注文が入ったとき、搬送ユニット100は、僅かな距離を移動するだけで注文商品Iを棚板24aから取ることができる。搬送ユニット100の移動距離が短く抑えられることから、商品提供時間が短く抑えられる。また、このような商品Iは、排出口42に近い位置に予め格納されている。そのため、搬送ユニット100から落下された注文商品Iが排出口42に到達するまでの時間が短く抑えられ、ひいては商品提供時間が短く抑えられる。
例えば商品Iがタバコ等である場合、顧客が決まった銘柄を決まった個数購入する傾向がある。そのため、過去の売上情報に基づいて第一エリア内に格納された商品Iは売れる可能性が高い。商品Iがタバコ等である場合、売上情報に基づいて第一エリア内に商品Iを予め格納しておくことで、商品Iの注文を受けたときの搬送ユニット100の移動コストがより一層効率的に抑えられる。
図9の例では、月曜日の午前、午後の各時間帯で数個の商品Iを残し、エリアA、Aの商品Iが集中的に売れている(図9(b)及び図9(c)参照)。
ステップS20において、コントローラ300は、注文商品Iが第一エリア内に格納されていないと判定すると(ステップS20:NO)、注文商品Iが経過エリアにあるか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS22において、コントローラ300は、注文商品Iが経過エリアにあると判定すると(ステップS22:YES)、搬送マイコン340を介して搬送ユニット100を制御する。具体的には、搬送ユニット100は、注文商品Iが格納されている経過エリア内の棚板24aの対向位置まで移動し、商品取り動作及び商品排出動作を行い、注文商品Iを排出口42から排出させる(ステップS23)。
経過エリアは第一エリアに比較的近い。そのため、搬送ユニット100の移動距離を短く抑えられ、商品提供時間が短く抑えられる。また、経過エリアは排出口42に近いことから、搬送ユニット100から落下された注文商品Iが排出口42に到達するまでの時間が短く抑えられ、ひいては商品提供時間が短く抑えられる。また、経過エリア内の商品Iを排出して、経過エリア内の商品Iの数を減らすことにより、準備エリアを再区画(後述)する際の搬送ユニット100の移動コストが抑えられる。
ステップS22において、コントローラ300は、注文商品Iが経過エリアにないと判定すると(ステップS22:NO)、搬送マイコン340を介して搬送ユニット100を制御する。具体的には、搬送ユニット100は、第一エリア及び経過エリア以外のエリアの中から注文商品Iを検索し、検索された注文商品Iが格納されている棚板24aの対向位置まで移動し、商品取り動作及び商品排出動作を行い、注文商品Iを排出口42から排出させる(ステップS24)。
ステップS13にてメモリ312に格納された情報には、払出装置1で商品Iを注文する客が少ない時間帯の情報、言い換えると、払出装置1が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯の情報が含まれる。すなわち、メモリ312は、払出装置1が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯の情報を保持する保持部として動作する。
ステップS18において、コントローラ300は、経過エリアが設置エリア内にあると判定すると(ステップS18:YES)、経過エリア内の商品Iを入れ替える必要があるとし、メモリ312に保持された情報に基づいて、現在時刻を含む時間帯が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯であるか否かを判定する(ステップS25)。
ステップS25において、コントローラ300は、現在時刻を含む時間帯が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯でないと判定すると(ステップS25:NO)、ステップS19に進み、商品Iの注文操作を受けたか否かを判定する。コントローラ300は、現在時刻を含む時間帯が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯であると判定した場合には(ステップS25:YES)、Webサーバ700にアクセスして、商品Iの売上情報、新商品及びキャンペーン商品の情報を取得してメモリ312に記憶させる(ステップS26)。
コントローラ300は、Webサーバ700より取得した売上情報に基づいて、経過エリアを含む第二エリアに対して商品Iの格納・再配置を行う(ステップS27)。図9(d)の例では、コントローラ300は、月曜の夜の時間帯に、火曜日の午後の時間帯で売上の高い商品Iを経過エリアBの棚板24aに格納し、火曜日の夜の時間帯で売上の高い商品Iを経過エリアBの棚板24aに格納する。経過エリアに残っていた商品Iのうち、火曜日の午後や夜の時間帯で売上の高くない商品Iは、在庫エリアに再配置される。
月曜日の午前の時間帯で売上の高い商品Iが格納されていたエリアAの大きさと、火曜日の午後の時間帯で売上の高い商品Iが格納される経過エリアBの大きさは、それぞれの時間帯の売上情報により必ずしも一致しない。図9(d)の例では、経過エリアBの方が小さい。そのため、第一エリア及び排出口42(言い換えると、搬送ユニット100)に近いにも拘わらず、例えば経過エリアBと第三エリアとの間の棚板24aが空き状態となってしまう。そこで、図9(d)の例では、これらの空き状態となり得る棚板24aに、新商品及びキャンペーン商品が格納される。
ステップS27では、第二エリアのうち、経過エリアが、現在時刻を含む時間帯の次以降の時間帯で売上の高い商品Iが格納される準備エリアとして再区画され、再区画された準備エリアに、その時間帯で売上の高い商品Iが格納される。
コントローラ300は、ステップS27の商品Iの格納・再配置中に商品Iの注文操作を受けると、商品Iの格納・再配置を中断し、注文商品Iの払出動作を行う。ステップS27では、商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯に商品Iの格納・再配置を行うことにより、注文操作を受けることによる商品Iの格納・再配置が中断される確率を減らし、商品Iの格納・再配置が効率良く行われるようにしている。
上記の実施形態では、各時間帯で売上の高い商品Iが排出口42及び搬送ユニット100の待機位置に近いエリアに優先して配置されているが、別の実施形態では、店舗側が積極的に販売したい商品(新商品、キャンペーン商品等)がこのエリアに優先して配置されてもよい。
《商品配置処理B》
図10は、商品配置処理Bのフローチャートを示す図である。図11は、商品配置処理Bを説明するための、図9と同様の図であり、背面パネル部10b側に上下に並べて設置された在庫ストッカ24を模式的に示す図である。なお、上記の商品配置処理Aと重複する説明については、適宜簡略化又は省略する。
2台のカメラ810、820が店舗に設置されている。カメラ810は、払出装置1から離れ且つ客が必ず通る場所(例えば店舗の入口)に設置されている。カメラ810は、設置場所を通る人物を検知する検知部として動作する。
カメラ820は、払出装置1の前に立つ人物を画角に収められる場所(例えば払出装置1の近傍位置)に設置されている。カメラ820は、払出装置1に内蔵されたものであってもよい。払出装置1とカメラ810及び820は物品提供システムを構成する。
カメラ810及び820は、人物認識装置900と接続されている。人物認識装置900には、カメラ810又は820で撮影された人物を認識する認識アルゴリズムが実装されている。人物認識装置900に実装された認識アルゴリズムは周知のものであり、ここでの詳細な説明は省略する。人物認識装置900は物品提供システムを構成する。
コントローラ300は、客による注文操作を受けると、この客の情報を人物認識装置900にリクエストする。人物認識装置900は、コントローラ300からリクエストを受けると、カメラ820の撮影画像から商品Iを注文した客を認識し、認識した客の情報をコントローラ300に送信する。コントローラ300は、人物認識装置900より受信した客の情報と注文商品Iとを関連付けてメモリ312に記憶させる。この一連の処理が各客の注文操作毎に行われることで、客毎の嗜好を示す情報(客の購入履歴及び客が一回の注文でどの銘柄の商品Iを幾つ購入するかといった情報(以下、便宜上「購入予想情報」と記す。)がメモリ312に蓄積される。
すなわち、コントローラ300は、払出装置1で商品Iを購入したことのある客(物品の提供を受けることを希望することが予想される提供希望者)の情報を取得する取得部として動作する。メモリ312は、コントローラ300によって情報が取得された客の嗜好を示す情報(客が提供を受けることを希望すると予想される物品の情報)を蓄積する蓄積部であって、客が実際に購入した商品Iの購入履歴を蓄積する蓄積部として動作する。
客毎の購入予想情報の保続先は、メモリ312でなくWebサーバ700であってもよい。
図10に示されるように、コントローラ300は、払出装置1のシステムが起動すると(ステップS111)、商品Iの格納が完了したか否かを判定する(ステップS112)。
ステップS112において、コントローラ300は、払出装置1に対する商品Iの格納が完了していないと判定すると(ステップS112:NO)、Webサーバ700にアクセスして、商品Iの売上情報、新商品及びキャンペーン商品の情報を取得してメモリ312に記憶させる(ステップS113)。
コントローラ300は、Webサーバ700より取得した商品Iの売上情報、新商品及びキャンペーン商品の情報に基づいて商品Iを格納する(ステップS114)。具体的には、コントローラ300は、在庫ストッカ24が設置された設置エリア全体のうち、排出口42に近い一部のエリアを第一エリアとして区画し、それ以外のエリアを第二エリアとして区画する。図11中、太枠で囲われたエリアが第一エリアであり、それ以外のエリアが第二エリアである。
コントローラ300は、第一エリアには商品Iを一切格納せず、第二エリアにのみ商品Iを格納する。コントローラ300は、例えば第二エリアの中でも第一エリアに近いエリアの棚板24aに、売上が高い商品Iを優先して格納する(図11(a)参照)。なお、図11中、便宜上、第一エリア内に商品Iが格納されることによって空になった第二エリア内の棚板24aをハッチングで示す。
コントローラ300は、商品Iの格納が完了したと判定すると(ステップS112:YES)、搬送ユニット100を第一エリアに移動させ、第一エリア内で搬送ユニット100を待機させる(ステップS115)。搬送ユニット100は、例えば第一エリアの中央で待機する。
コントローラ300は、店舗に客が来たか否かを判定する(ステップS116)。ここで、カメラ810で撮影された客の情報は、人物認識装置900を介してコントローラ300に入力される。コントローラ300は、カメラ810で撮影された客の情報を人物認識装置900より受けると、店舗に客が来たと判定し(ステップS116:YES)、その客の購入予想情報がメモリ312に蓄積されているか否か、言い換えると、その客が商品Iの購入を希望する人物としてメモリ312に記憶されているか否か、を判定する(ステップS117)。
ステップS117において、コントローラ300は、該当する購入予想情報がメモリ312に蓄積されていると判定すると(ステップS117:YES)、搬送マイコン340を介して搬送ユニット100を制御する。具体的には、搬送ユニット100は、該当する購入予想情報に従って第二エリアに移動し、購入予想情報が示す商品Iを第二エリアの棚板24aから取り、取った商品Iを第一エリアの棚板24aに格納する(ステップS118)。搬送ユニット100は、商品Iを格納すると、再び第一エリア内で待機する。
購入予想情報が例えば客が一回の注文で売上1位の商品Iを2個購入することを示す情報である場合を考える。この場合、搬送ユニット100は、第二エリアから売上1位の商品Iを1つずつ取り、計2つの商品Iを第一エリアに格納する。この処理が来客毎に行われることにより、図11(b)に例示されるように、幾つかの商品Iが第一エリアに格納される。商品Iは、第一エリアの中央に位置する棚板24aに優先的に格納される。
本実施形態では、客による購入が予想される商品Iを第一エリアに格納するため、撮影画像を用いて客を特定しているが、客の特定方法はこれに限らない。例えば店舗の会員カードに埋め込まれたICタグ等の情報を客がドア等を通過する際に読み取り、読み取った情報に基づいて客を特定する構成に置き換えてもよい。また、本システムに対応したアプリを用いて客を特定するようにしてもよい。アプリは、スマートフォン等の情報処理端末にインストールされたものであり、例えばアプリ利用者の情報が登録されている。客が店舗のドアに近付くと、ドア付近に設置された装置が、情報処理端末と無線通信して、アプリに登録されたアプリ利用者の情報を読み取り、読み取った情報に基づいて客を特定する。客の特定が成功した時点ではじめて、店舗のドアが開くようにしてもよい。
ステップS119において、コントローラ300は、第一エリア内の商品Iの数が所定数を超えるか否かを判定する。コントローラ300は、第一エリア内の商品Iの数が所定数以下であると判定すると(ステップS119:NO)、商品Iの注文操作を受けたか否かを判定する(ステップS120)。
ステップS120において、コントローラ300は、商品Iの注文操作を受けたと判定すると(ステップS120:YES)、注文商品Iが第一エリア内に格納されているか否かを判定する(ステップS121)。
ステップS121において、コントローラ300は、注文商品Iが第一エリア内に格納されていると判定すると(ステップS121:YES)、搬送マイコン340を介して搬送ユニット100を制御する。具体的には、搬送ユニット100は、注文商品Iが格納されている第一エリア内の棚板24aの対向位置まで移動し、商品取り動作及び商品排出動作を行い、注文商品Iを排出口42から排出させる(ステップS122)。
本実施形態では、店舗に来た客の購入予想情報が示す商品I(店舗に来た客が購入する可能性の高い商品I)を搬送ユニット100の待機位置付近(第一エリア内)に予め格納しておくことで、このような商品Iに注文が入ったとき、搬送ユニット100は、僅かな距離を移動するだけで注文商品Iを棚板24aから取ることができる。搬送ユニット100の移動距離が短く抑えられることから、商品提供時間が短く抑えられる。また、このような商品Iは、排出口42に近い位置に予め格納されている。そのため、搬送ユニット100から落下された注文商品Iが排出口42に到達するまでの時間が短く抑えられ、ひいては商品提供時間が短く抑えられる。
ステップS121において、コントローラ300は、注文商品Iが第一エリア内に格納されていないと判定すると(ステップS121:NO)、搬送マイコン340を介して搬送ユニット100を制御する。具体的には、搬送ユニット100は、第二エリアの中から注文商品Iを検索し、検索された注文商品Iが格納されている棚板24aの対向位置まで移動し、商品取り動作及び商品排出動作を行い、注文商品Iを排出口42から排出させる(ステップS123)。
第一エリア内に格納された商品Iは、売れる確率が比較的高いものの、必ずしも売れるわけではない。図11(b)及び図11(c)の例では、売上1位、5位の商品Iがそれぞれ2つ売れているが、売上3位、5位の商品Iがそれぞれ1つ売れ残っている。第一エリア内に売れ残りが累積すると、第一エリア内で空いている棚板24aの数が少なくなり、第一エリア内に新たに格納可能な商品数が限られてしまう(図11(d)参照)。
そこで、ステップS119において、コントローラ300は、第一エリア内の商品Iの数が所定数を超える(言い換えると、空いている棚板24aの数がある数以下となる)と判定すると(ステップS119:YES)、第一エリア内の商品Iが売れ残り(客が購入しなかった商品I)であると判断し、メモリ312に保持された情報に基づいて、現在時刻を含む時間帯が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯であるか否かを判定する(ステップS124)。
ステップS124において、コントローラ300は、現在時刻を含む時間帯が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯でないと判定すると(ステップS124:NO)、ステップS120に進み、商品Iの注文操作を受けたか否かを判定する。コントローラ300は、現在時刻を含む時間帯が商品Iの注文操作を受ける可能性が低い時間帯であると判定した場合には(ステップS124:YES)、Webサーバ700にアクセスして、商品Iの売上情報、新商品及びキャンペーン商品の情報を取得してメモリ312に格納する(ステップS125)。
コントローラ300は、Webサーバ700より取得した情報に基づいて第一エリア内の商品I毎に第二エリア内に戻す必要があるか否かを判定する(ステップS126)。例示的には、コントローラ300は、売上順位が所定順位以上の商品Iを第一エリア内に残し、売上順位が所定順位より低い商品Iを第二エリア内に戻す必要があると判定する。ステップS126において、コントローラ300は、搬送ユニット100を制御して、第二エリア内に戻す必要があると判定した商品Iを、第一エリア内から第二エリア内に戻す。例示的には、コントローラ300は、売上順位が3位以上の商品Iを第一エリア内に残し、売上順位が4位以下の商品Iを第二エリア内に戻す(図11(e)参照)。
売上順位の高い商品Iはそもそも売れる可能性が高い。このような商品Iを搬送ユニット100の待機位置付近(第一エリア内)に残しておくことで、当該商品Iを第二エリア内に戻すのに必要な搬送ユニット100の移動コストをカットできるだけでなく、当該商品Iに注文が入ったときに、搬送ユニット100を僅かに移動させるだけで当該商品Iを排出口42から排出させることができる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施例等又は自明な実施例等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
1 払出装置
10 筐体
10a 前面パネル部
10aa 開口
10b 背面パネル部
10c 側面パネル部
20 ラック
20a ガイド
20b ストッパ
20c 検知スイッチ
22 補充ストッカ
22a 棚板
22b 持ち手
24 在庫ストッカ
24a 棚板
30 回路基板
40 排出用シュータ
42 排出口
50 イルミネーションランプ
100 搬送ユニット
110 ユニット筐体
110a 商品置場
120 アーム
130 ローラ
140 プッシュ部
200 レールユニット
210 XYレール部
220 Xレール部
230 Yレール部
300 コントローラ
312 メモリ
322 Xモータ用ドライバ
322M Xモータ
324 X初期位置検出スイッチ
326 X位置検出用エンコーダ
332 Yモータ用ドライバ
332M Yモータ
334 Y初期位置検出スイッチ
336 Y位置検出用エンコーダ
340 搬送マイコン
352 回転モータ用ドライバ
352M 回転モータ
354 回転位置検出用エンコーダ
362 アームモータ用ドライバ
362M アームモータ
372 ローラモータ用ドライバ
372M ローラモータ
600 情報処理端末
700 Webサーバ
810、820 カメラ
900 人物認識装置

Claims (15)

  1. 複数種類の物品の各々が格納される複数の格納部と、物品を指定する入力を受けると、前記指定された物品を前記格納部から取って所定の提供場所に移動させるユニットと、を備える物品提供装置において、
    所定の条件に基づいて、前記複数の格納部が設置された設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、前記ユニットを制御して、区画された各エリアの各格納部に物品を格納する制御部と、
    前記物品の売上情報を蓄積する蓄積部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記蓄積部に蓄積された売上情報に基づいて、前記設置エリアを前記第一エリアと前記第二エリアとに区画し、
    前記物品を指定する入力を受けてから前記ユニットが前記物品を前記格納部から取って前記提供場所に移動させるまでにかかる物品提供時間を前記第二エリアの格納部に格納される物品の物品提供時間よりも短くしたい物品を、前記第一エリアの格納部に格納し、
    前記第一エリアの格納部に格納する物品は、売上が高い物品である
    物品提供装置。
  2. 前記売上情報は、
    前記複数種類の物品の各々の売上情報であって、所定の期間毎の売上情報を含み、
    前記制御部は、
    前記売上情報に基づいて、前記設置エリアを前記第一エリアと前記第二エリアとに区画すると共に前記第二エリアを準備エリアと在庫エリアとに区画し、現在時刻を含む期間で売上が高い物品を前記第一エリアの格納部に格納し、次の期間で売上が高い物品を前記準備エリアに格納し、前記第一エリアと前記準備エリアに格納されない物品を前記在庫エリアの格納部に格納する、
    請求項に記載の物品提供装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第二エリアから、前記現在時刻を含む期間の次以降の複数の期間の各々に対応する準備エリアを区画し、区画された複数の準備エリアの各々の格納部に、各準備エリアに対応する期間で売上が高い物品を格納する、
    請求項に記載の物品提供装置。
  4. 前記制御部は、
    前記ユニットを前記第一エリア内に待機させており、
    前記現在時刻を含む期間が次の期間に移ると、
    前記第一エリアを経過エリアに設定すると共に、
    現在時刻が含まれることになった前記次の期間に対応する準備エリアを前記第一エリアに設定し、
    設定された第一エリアに前記ユニットを移動させ、
    移動先の第一エリアで前記ユニットを待機させる、
    請求項又は請求項に記載の物品提供装置。
  5. 前記制御部は、
    前記入力によって指定された物品が前記第一エリアの格納部にない場合、前記指定された物品が前記経過エリアの格納部にあるか否かを確認し、
    前記指定された物品が前記経過エリアの格納部にある場合には、前記指定された物品を、前記ユニットを用いて前記経過エリアの格納部から前記提供場所に移動させる、
    請求項に記載の物品提供装置。
  6. 前記期間毎の売上情報は、
    時間帯毎の売上情報、曜日毎の売上情報、日にち毎の売上情報のうち、何れかを含む、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の物品提供装置。
  7. 前記物品の提供者側が提供したい物品の情報を記憶する記憶部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記第二エリアから第三エリアを区画し、前記物品の提供者側が提供したい物品を前記第三エリアの格納部に格納する、
    請求項から請求項の何れか一項に記載の物品提供装置。
  8. 複数種類の物品の各々が格納される複数の格納部と、物品を指定する入力を受けると、前記指定された物品を前記格納部から取って所定の提供場所に移動させるユニットと、を備える物品提供装置において、
    所定の条件に基づいて、前記複数の格納部が設置された設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、前記ユニットを制御して、区画された各エリアの各格納部に物品を格納する制御部と、
    前記物品の提供者側が提供したい物品の情報を記憶する記憶部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶された情報に基づいて、前記設置エリアを前記第一エリアと前記第二エリアとに区し、
    前記物品を指定する入力を受けてから前記ユニットが前記物品を前記格納部から取って前記提供場所に移動させるまでにかかる物品提供時間を前記第二エリアの格納部に格納される物品の物品提供時間よりも短くしたい物品を、前記第一エリアの格納部に格納し、
    前記第一エリアの格納部に格納する物品は、前記物品の提供者側が提供したい物品である
    物品提供装置。
  9. 前記物品を指定する入力を受ける可能性が低い時間帯の情報を保持する保持部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記保持部に保持された情報に基づいて、前記物品を指定する入力を受ける可能性が低い時間帯であるか否かを判定し、
    前記物品を指定する入力を受ける可能性が低い時間帯であると判定すると、前記所定の条件に基づいて前記第二エリアを再区画し、再区の結果に応じて前記第二エリアの格納部に物品を格納する、
    請求項1から請求項の何れか一項に記載の物品提供装置。
  10. 複数種類の物品の各々が格納される複数の格納部と、物品を指定する入力を受けると、前記指定された物品を前記格納部から取って所定の提供場所に移動させるユニットと、を備える物品提供装置において、
    所定の条件に基づいて、前記複数の格納部が設置された設置エリアを第一エリアと第二エリアとに区画し、前記ユニットを制御して、区画された各エリアの各格納部に物品を格納する制御部と、
    物品の提供を受けることを希望することが予想される提供希望者の情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって情報が取得された提供希望者が提供を受けることを希望すると予想される物品の情報を蓄積する蓄積部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記物品を指定する入力を受けてから前記ユニットが前記物品を前記格納部から取って前記提供場所に移動させるまでにかかる物品提供時間を前記第二エリアの格納部に格納される物品の物品提供時間よりも短くしたい物品を、前記第一エリアの格納部に格納し、
    前記第一エリアの格納部に格納する物品は、前記蓄積部に蓄積された情報に基づいて、前記提供希望者が提供を受けることを希望すると予想される物品である
    物品提供装置。
  11. 前記蓄積部は、
    前記提供希望者が実際に提供を受けることを希望した物品の履歴情報を蓄積する、
    請求項1に記載の物品提供装置。
  12. 前記制御部は、
    前記提供希望者が前記第一エリアの格納部に格納された物品の提供を受けることを希望したか否かを判定し、
    前記提供希望者が前記第一エリアの格納部に格納された物品の提供を受けることを希望しなかったと判定すると、前記物品を前記第一エリアから前記第二エリアに移動させる必要があるか否かを判定し、
    前記物品を前記第二エリアに移動させる必要があると判定すると、前記ユニットを用いて前記物品を前記第一エリアの格納部から前記第二エリアの格納部に移動させる、
    請求項1又は請求項1に記載の物品提供装置。
  13. 前記制御部は、
    前記第一エリアに所定数を超える物品が格納されたか否かを判定し、
    前記第一エリアに所定数を超える物品が格納されたと判定すると、前記第一エリアから第二エリアに移動させるべき物品を特定し、
    特定された物品を前記ユニットにより前記第一エリアの格納部から前記第二エリアの格納部に移動させる、
    請求項1から請求項1の何れか一項に記載の物品提供装置。
  14. 前記物品は、箱状の物品である、
    請求項1から請求項1の何れか一項に記載の物品提供装置。
  15. 前記提供希望者が通る場所に設置された検知部と、
    請求項1から請求項1の何れか一項又は請求項1を直接又は間接的に引用する請求項1に記載の物品提供装置と、
    を備え、
    前記取得部は、
    前記検知部によって検知された人物が前記提供希望者であるか否かを判定し、
    前記制御部は、
    前記検知部によって検知された人物が前記提供希望者であると判定されたとき、前記蓄積部に蓄積された情報に基づいて、前記提供希望者が提供を受けることを希望すると予想される物品を前記第一エリアの格納部に格納する、
    物品提供システム。
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