JP7128075B2 - 金属水酸化物の製造装置及び製造方法 - Google Patents
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Description
電解液Sを1.2mol/lの硝酸アンモニウム水溶液とし、陽極4をIGZOターゲットスクラップとし、IGZOターゲットスクラップ4にPtメッキTi電極41を接触(導通)させて陽極室11bに配置した。フィルター板7として濾過精度10μmのポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維ボードフィルター(通気度は17.6cc/cm2/sec)を用い、陰極2と陽極4との間に、電流密度が7.5A/dm2となるように電圧を印加し、析出室11aにpH10のアンモニア水を適宜追加しながら析出室11aの電解液SのpHを8~9の範囲に調整して電解を6時間行った。析出室11aにIGZOターゲットスクラップ4の欠片や粉末が移動せず、陽極室11bで金属水酸化物の発生を抑制することができることが確認された。24時間当たりの溶解量を求めたところ52g/lであり、高い生産効率が得られることが確認された。また、電解中の析出室11aと陽極室11bの硝酸イオン濃度を、イオンクロマト分析により測定した結果を図2(a)に示す。これによれば、フィルター板7の液抵抗効果及びPtメッキTi電極41の酸化力により析出室11aよりも陽極室11bの硝酸イオン濃度が高い状態となり、電解開始から1時間後に陽極室11b内のpHが酸性側になることが確認された。
本実施例2では、フィルター板7として濾過精度100μmのポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維ボードフィルター(通気度は104.8cc/cm2/sec)を用いた点を除いて、上記実施例1と同様に電解を行った。24時間当たりの溶解量を求めたところ31g/lであり、上記実施例1よりは低いものの、高い生産効率が得られることが確認された。また、電解中の析出室11aと陽極室11bの硝酸イオン濃度を、イオンクロマト分析により測定した結果を図2(b)に示す。これによれば、上記実施例1と同様に、フィルター板7の液抵抗効果及びPtメッキTi電極41の酸化力により析出室11aよりも陽極室11bの硝酸イオン濃度が高い状態となり、電解開始後から2時間後に陽極室11b内のpHが酸性側になることが確認された。
本実施例3では、フィルター板7として目開き100μmのポリプロピレンメッシュ(通気度は136cc/cm2/sec)を用いた点を除いて、上記実施例1と同様に電解を行った。24時間当たりの溶解量を求めたところ43g/lであり、上記実施例1よりは低いものの、上記実施例2よりも高い生産効率が得られることが確認された。また、電解中の析出室11aと陽極室11bの硝酸イオン濃度を、イオンクロマト分析により測定した結果を図3(a)に示す。これによれば、フィルター板7の液抵抗効果及びPtメッキTi電極41の酸化力により析出室11aよりも陽極室11bの硝酸イオン濃度が高い状態となり、電解開始から2時間後に陽極室11b内のpHが酸性側になることが確認された。
本実施例4では、陽極4をIAZOターゲットスクラップとし、フィルター板7として目開き1μmのポリプロピレンメッシュ(通気度は0.3cc/cm2/sec)を用いた点を除いて、上記実施例2と同様に電解を行った。24時間当たりの溶解量を求めたところ100g/lであり、高い生産効率が得られることが確認された。また、電解中の析出室11aと陽極室11bの硝酸イオン濃度を、イオンクロマト分析により測定した結果を図3(b)に示す。これによれば、フィルター板7の液抵抗効果及びPtメッキTi電極41の酸化力により析出室11aよりも陽極室11bの硝酸イオン濃度が高い状態となり、電解開始から1時間後に陽極室11b内のpHが酸性側になになることが確認された。
本実施例5では、フィルター板7として濾過精度100μmのポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維ボードフィルター(通気度は104.8cc/cm2/sec)を用いた点を除いて、上記実施例4と同様に電解を行った。24時間当たりの溶解量を求めたところ46g/lであり、高い生産効率が得られることが確認された。また、イオンクロマト分析による測定結果は、図2(b)と同様の結果が得られた。
本比較例1では、PtメッキTi電極を陽極室11bに配置しない点を除いて、上記実施例1と同様に電解を行った。この場合、析出室11aにて金属水酸化物は析出せず、陽極室11bにて金属水酸化物が析出することが確認された。これより、陽極室11b内のpHが酸性側とならずアルカリ側となることが判った。
本比較例2では、フィルター板7として濾過精度150μmのポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維ボードフィルター(通気度は150.3cc/cm2/sec)を用いた点を除いて、上記実施例1と同様に電解を行った。24時間当たりの溶解量を求めたところ4g/lであり、生産効率が低いことが確認された。また、電解中の析出室11aと陽極室11bの硝酸イオン濃度を、イオンクロマト分析により測定した結果を図4(b)に示す。これによれば、陽極室11bが硝酸イオン濃度リッチな状態となり難く、電解開始から8時間後にようやく陽極室11bのpHが酸性側になることが確認された。
本比較例3では、フィルター板7として目開き150μmのポリプロピレンメッシュ(通気度は155cc/cm2/sec)を用いた点を除いて、上記実施例1と同様に電解を行った。24時間当たりの溶解量を求めたところ10g/lであり、生産効率が低いことが確認された。また、電解中の析出室11aと陽極室11bの硝酸イオン濃度を、イオンクロマト分析により測定した結果を図4(a)に示す。これによれば、析出室11aよりも陽極室11bの硝酸イオン濃度が高い状態となり難く、24時間後でも陽極室11bが中性であることが確認された。
本比較例4では、フィルター板7として濾過精度150μmのポリプロピレン/ポリエチレン複合繊維ボードフィルター(通気度は150.3cc/cm2/sec)を用いた点を除いて、上記実施例4と同様に電解を行った。24時間当たりの溶解量を求めたところ10g/lであり、生産効率が低いことが確認された。また、イオンクロマト分析による測定結果は、図4(b)と同様の結果が得られた。
Claims (5)
- 電解槽と、電解槽内に設置される、疎水性のガス拡散層とこのガス拡散層に積層される親水性の反応層とを有するガス拡散電極と、ガス拡散電極により区画された電解槽の反応層が面する部分に収納される電解液と、電解液中に設置される少なくともInを含有する導電性金属酸化物と、導電性金属酸化物を陽極、ガス拡散電極を陰極とし、両電極間に電圧を印加する電源とを備える金属水酸化物の製造装置において、
電解液が収納される電解槽の部分にフィルター板を設けて、金属水酸化物が析出する析出室と前記導電性金属酸化物が設置される陽極室とを区画し、陽極室に前記導電性金属酸化物と導通するようにPtメッキ電極を設置し、陽極室の電解液のpHが酸性に維持されるように、フィルター板の通気度を0.3~150cc/cm 2 /secの範囲に設定したことを特徴とする金属水酸化物の製造装置。 - 前記Ptメッキ電極が籠状に形成され、この籠状のPtメッキ電極に前記導電性金属酸化物が収納されることを特徴とする請求項1記載の金属水酸化物の製造装置。
- 請求項2記載の金属水酸化物の製造装置において、
前記Ptメッキ電極が、0.3~150cc/cm 2 /secの範囲の通気度を持つようにメッシュ状に形成されていることを特徴とする金属水酸化物の製造装置。 - 電解槽内に、疎水性のガス拡散層と親水性の反応層とを積層して構成されるガス拡散電極を設置してこの電解槽内を区画し、この区画された電解槽の反応層に面する部分に電解液を収納し、この電解液中に少なくともInを含有する導電性金属酸化物を浸漬し、導電性金属酸化物を陽極、ガス拡散電極を陰極として両電極間に電圧を印加すると共に、区画された電解槽のガス拡散層に面する部分に酸素を供給して電解し、電解液中に金属水酸化物を析出させる金属水酸化物の製造方法であって、
電解液中に0.3~150cc/cm2/secの範囲の通気度を有するフィルター板を設けて、金属水酸化物が析出する析出室と、導電性金属酸化物が設置される陽極室とに区画すると共に、電解中、陽極室内が酸性に維持されるようにしたことを特徴とする金属水酸化物の製造方法。 - 前記電解液として硝酸アンモニウムを用い、前記導電性金属酸化物としてIGZO又はIAZOを用いることを特徴とする請求項4記載の金属水酸化物の製造方法。
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