JP7127524B2 - 口腔用製品 - Google Patents

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Description

本発明は、唾液の緩衝能が視覚的に把握され、唾液緩衝能の検査用として好適な口腔用製品に関する。
健康寿命の延伸が求められている昨今、口腔分野に関しても、虫歯、歯周病、口臭等の口腔内不具合が顕在化する前に、未然に防ぐ技術や製品は求められている。生活者に対して、自発的に口腔内の不具合に対する予防行為を促す一つの手段として、視覚等によるチェックによって自分の口腔内の健康状態を把握してもらうことが必要であると考えられるが、市場には日々の口腔内の健康状態を簡便かつ安価にチェックできる手段はほとんどなかった。
ところで、唾液には、アルカリや酸を口に含んだ際に口腔内を中性(pH7付近)に保つ緩衝作用があり、この緩衝作用が口腔内の健康状態に影響し、上記口腔内不具合の予防にも関与していると考えられ、生活者が自身の唾液力として唾液緩衝能を正しく把握することは、口腔内の健康状態を簡単に判断し、上記口腔内不具合を予防できる可能性が高いこともあり、的確かつ簡単な把握手段の開発が望まれた。
特許文献1(特表2015-500348号公報)は、固定化難溶性酸または塩基(例えば、難溶性酸または塩基を含有する固体粒子またはマトリックス)を含む第1成分および非活性液体、要すれば異なる非活性液体を含む第2成分、1以上の更なる成分を含有するオーラル・ケア、スキン・ケアまたはホーム・ケア組成物であって、貯蔵の間、非活性液体が固定化難溶性酸または塩基と接触しないが、使用時には非活性液体が固定化難溶性酸または塩基と接触して、溶液のpHが変化する組成物を提案し、非活性液体としてアントシアニンを記載している。特許文献2(特開2001-299298号公報)は、飲料に供する時点で果実等を添加してpHを低下させ、飲料に含まれるアントシアニン系色素の色調変化により飲料の色調を変化させた飲料を提案し、特許文献3(特開2012-219049号公報)は、アントシアニン系色素とシリカ系研磨剤等を含有し、使用時の色変化を実現した歯磨剤組成物を提案している。
特表2015-500348号公報 特開2001-299298号公報 特開2012-219049号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、唾液の緩衝能を視覚的に明確かつ簡単に把握でき、唾液緩衝能の検査用として好適な口腔用製品を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)アントシアニン系色素粉末と、(B)5~40℃で固体の無機塩基とを含有する粉体組成物が、防湿容器に充填された口腔用製品によって、上記課題、目的を達成できることを知見した。即ち、本発明では、上記口腔用製品が、特に使用時に上記防湿容器から取り出した粉体組成物を、水に溶解して液体製剤として使用し、この液体製剤で洗口するなどして口腔内に適用すると、製剤の色変化から唾液の緩衝作用の強さを判別して唾液緩衝能を視覚的に明確かつ簡単に把握することができ、また、製品の保存時には上記粉体組成物の退色を経時でも抑えて経時安定性を与えることもできること、よって、個人の唾液緩衝能の検査に応用可能であることを知見し、本発明をなすに至った。
フラボノイド系の色素の中でもアントシアニン系色素は、食品添加物として公知でpHによる色調変化が顕著であることも知られているが、安定化が難しく、光、熱等に弱いだけでなく、pHによっても速やかに分解し、退色してしまうこともあった。しかし、本発明では、(A)成分に(B)成分を粉末状態で併用した粉体組成物を防湿容器に充填し、使用時には上記容器から取り出し、水に溶解して液体製剤等として使用することで、(A)成分が適度に安定化し、(A)成分による色の変化度合いによって口腔内の唾液緩衝能を判別する作用を向上でき、これにより、唾液緩衝能を視覚的に分かり易く判別できる優れた判別性を有し、また、保存時には退色が抑制されて経時安定性もよい口腔用製品を得ることができた。この場合、特に好ましくは(A)及び(B)成分の量比を示す(A)/(B)が質量比として特定範囲であり、更には液体製剤のpHが特定範囲であると、唾液緩衝能の判別が一層分かり易く、より優れた作用効果を付与できた。
本発明の作用効果は、(A)及び(B)成分の併用によって特異的に得られ、(A)又は(B)成分を欠くと劣り、また、(A)及び(B)成分が併用されていても、不適切な容器に充填された場合は劣るものであった。後述の比較例に示すように、(A)成分又は(B)成分を欠くと唾液緩衝能の分かり易さが劣った(比較例1~3、5~7)。なお、(A)成分を欠く場合は、(A)成分と同様にフラボノイド系の色素であるウコン色素のクルクミンや、(A)成分と同様にポリフェノール類であるコチニール色素のカルミン酸を含み、水溶液pHが適切であっても、唾液緩衝能の分かり易さが劣り(比較例2、3)、(B)成分を欠く場合は、塩基であるモノエタノールアミン(液体の有機塩基)や水酸化ナトリウム水溶液(液体の無機塩基)を含み、水溶液pHが適切であっても、唾液緩衝能の分かり易さが劣った(比較例5、6、7)。また、(A)、(B)成分が併用されていても、充填容器が非防湿の場合は、唾液緩衝能の分かり易さが劣った(比較例4)。これに対して、実施例に示す本発明の口腔用製品は、唾液緩衝能の分かり易さが優れ、また、経時安定性(退色のなさ)も良かった。
本発明では、上記粉体組成物に、更に、(C)5~40℃で固体の湿潤剤を配合することで、口腔内保湿効果を付与でき、また更に、(D)5~40℃で固体の殺菌抗菌剤を配合することで、口臭抑制効果を付与することもでき、これらによって、口腔内のケアを同時に行うことも可能である。
従って、本発明は、下記の口腔用製品を提供する。
〔1〕
(A)アントシアニン系色素粉末、及び
(B)5~40℃で固体の無機塩基
を含有する粉体組成物が、防湿容器に充填された口腔用製品。
〔2〕
(B)5~40℃で固体の無機塩基が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び水酸化リチウムから選ばれる1種以上の無機塩基粉末である〔1〕に記載の口腔用製品。
〔3〕
(B)5~40℃で固体の無機塩基が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選ばれる〔2〕に記載の口腔用製品。
〔4〕
(A)/(B)が質量比として0.01~12.5である〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の口腔用製品。
〔5〕
粉体組成物が、更に、(C)5~40℃で固体の湿潤剤を含有する〔1〕~〔4〕のいずれかに記載の口腔用製品。
〔6〕
粉体組成物が、更に、(D)5~40℃で固体の殺菌抗菌剤を含有する〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の口腔用製品。
〔7〕
防湿容器が、アルミニウム蒸着が施された防湿フイルムで形成された密封可能な容器又は乾燥剤が内包された密封可能な合成樹脂製容器である〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の口腔用製品。
〔8〕
使用時に防湿容器から取り出した粉体組成物を水に溶解して液体製剤として使用される〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の口腔用製品。
〔9〕
液体製剤の25℃におけるpHが8~10である〔8〕に記載の口腔用製品。
〔10〕
液体製剤が洗口剤である〔8〕又は〔9〕に記載の口腔用製品。
〔11〕
唾液緩衝能の検査用である〔1〕~〔10〕のいずれかに記載の口腔用製品。
本発明によれば、唾液の緩衝能を視覚的に把握でき、また、保存時には退色が抑制されて経時安定性も良く、唾液緩衝能の検査用として好適な口腔用製品を提供できる。この口腔用製品は、唾液緩衝能を明確かつ簡単に把握でき、更に、優れた口腔内保湿効果、口臭抑制効果を与えることも可能であり、唾液緩衝能のチェック及び口腔ケア一体型の製品として使用することもできる。
以下、本発明につき更に詳述する。本発明の口腔用製品は、(A)アントシアニン系色素粉末、及び(B)5~40℃で固体の無機塩基を含有する粉体組成物が、防湿容器に充填されたものである。この口腔用製品は、唾液緩衝能の検査用として好適である。
(A)アントシアニン系色素は、花・果実・葉等植物界において広く存在する水溶性の色素の総称であり、赤、紫、青等の色を呈する。アントシアニジンがアグリコンとして糖や糖鎖と結びついた配糖体の形で存在する。シソ、ハツカダイコン、赤キャベツ、赤カブ、紫イモ等に多く含まれる。アントシアニン系色素は、食品添加物として公知であり、特にpH6~10で色調が変化し、一般的には酸性で赤色、アルカリ性で青色を呈する性質を有している。
(A)アントシアニン系色素は市販品を使用でき、これを含む色素を用いてもよい。具体的には、食品添加物として汎用されている商品である、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製のサンレッドYM(紫イモ色素43質量%/クエン酸(結晶)7質量%/デキストリン50質量%)や、サンレッドRCU(赤キャベツ色素36質量%/クエン酸(結晶)4質量%/粉末水飴60質量%)等の製品が好ましい。
なお、(A)成分に代えて、アントシアニン系色素と同様にフラボノイド系であってもウコン色素のクルクミンを使用した場合、あるいはアントシアニン系色素と同様にポリフェノール類であってもコチニール色素のカルミン酸を使用した場合、あるいはラック色素を使用した場合は、pH6~10における色変化が不明瞭で、唾液緩衝能を判断することができず把握できない(後述の比較例2、3参照)
(A)成分の配合量は、粉体組成物全体の0.06~41.6%(質量%、以下同様)が好ましく、より好ましくは0.13~39.5%である。
更に、粉体組成物が(A)及び(B)成分を含み、(C)及び(D)成分を含まない場合、(A)成分の配合量は、粉体組成物全体の1.0~41.6%、特に18.0~39.5%が好ましい。また、粉体組成物が(A)、(B)及び(C)成分、更には(D)成分を含む場合、(A)成分の配合量は、粉体組成物全体の0.06~2.5%、特に0.13~0.65%が好ましい。
(A)成分の配合量が上記範囲内であると、色変化が明瞭で唾液緩衝能の判別性が十分に優れる。
また、(A)成分の使用量は、粉体組成物を20mLの水に溶かして使用する場合、好ましくは0.2~20mg、特に1~10mg、とりわけ1.0~5.0mgであり、これを満たす範囲内で粉体組成物中への(A)成分の配合量を設定することが望ましい。上記範囲内であると、色変化が明瞭で唾液緩衝能がより判別し易く、また、十分な経時安定性が得られる。
(B)成分は、5~40℃で固体の無機塩基である。本発明では、(B)成分によって、(A)成分による唾液緩衝能を判別する作用が改善する。また、(B)成分は、粉体組成物を水に溶解後の液体製剤のpHを調整する作用を有する。(B)成分に代えて、不適切な塩基、例えば有機塩基や5~40℃で液体の無機塩基等を使用すると、粉体組成物を水に溶解後の水溶液pHが適切であっても、唾液緩衝能を満足に判別できず、また、粉体組成物の経時安定性(退色のなさ)が悪くなり、本発明の作用効果が得られない。
(B)5~40℃で固体の無機塩基は、炭酸又はリン酸のアルカリ金属塩(水素塩でもよい)、アルカリ金属の水酸化物を用いることができ、アルカリ金属はナトリウム、カリウム、ナトリウム等である。特に炭酸のアルカリ金属塩、アルカリ金属の水酸化物が好ましく、炭酸のアルカリ金属塩がより好ましい。
(B)成分は、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上の無機塩基粉末を使用できる。これらの中でも、粉末として均一に混合が可能で、色調変化による唾液緩衝能の分かり易いpH8~10(25℃)まで上げることができる点で、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましく、特に、少量で最も色調変化による唾液緩衝能の分かり易いpH8.5~10(25℃)まで上げることができる観点から、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムがより好ましい。とりわけ、潮解性の低さの観点から炭酸ナトリウムが好ましい。
(B)成分の配合量は、(A)成分の配合量に応じて調整することが好ましく、特に両成分の量比が適切になる範囲内であることがより好ましい。(B)成分の配合量は、粉体組成物全体の0.04~97.8%が好ましく、より好ましくは0.08~58%である。
更に、粉体組成物が(A)及び(B)成分を含み、(C)及び(D)成分を含まない場合、(B)成分の配合量は、粉体組成物全体の3.3~97.8%、特に9.0~58.0%が好ましい。また、粉体組成物が(A)及び(B)成分に加えて、(C)成分、更には(D)成分を含む場合、(B)成分の配合量は、粉体組成物全体の0.04~1.5%、特に0.08~0.4%が好ましい。
(B)成分の配合量が上記範囲内であると、唾液緩衝能を十分に分かり易く判別できる。
また、(B)成分の使用量は、粉体組成物を20mLの水に溶かして使用する際、好ましくは0.2~200mg、特に0.4~80mgであり、これを満たす範囲内で粉体組成物中への(B)成分の配合量を設定することが望ましい。上記範囲内であると、色変化が明瞭で唾液緩衝能がより判別し易く、また、十分な経時安定性が得られる。
更に、(B)成分として炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム及び水酸化カリウムから選ばれる無機塩基を用いる場合、これらの使用量は、粉体組成物を20mLの水に溶かして使用する際、0.2~4.0mgが好ましく、0.4~2.0mgがより好ましい。この範囲内であると、唾液緩衝能を十分に分かり易く判別できる。使用量が0.2mg未満又は4.0mgを超えると、水に溶解した際に目的とするpH領域の水溶液が得られず唾液緩衝能が判別できない場合がある。
また、(B)成分として水素塩である炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸水素2ナトリウムから選ばれる無機塩基を用いる場合、これらの使用量は、粉体組成物を20mLの水に溶かして使用する際、20~200mgが好ましく、40~80mgがより好ましい。この範囲内であると、唾液緩衝能を十分に分かり易く判別できる。使用量が20mg未満では、水に溶解した際に目的とするpH領域の水溶液が得られず唾液緩衝能が判別できない場合があり、200mgを超えると、水への溶解性が劣る場合がある。
本発明において、(A)成分と(B)成分との量比を示す(A)/(B)は、特に唾液緩衝能の判別し易さの点から、質量比として0.01~12.5が好ましく、より好ましくは0.31~4.33である。上記範囲内であると、唾液緩衝能の分かり易さがより優れる。
本発明では、粉体組成物に(A)及び(B)成分に加えて、更に(C)5~40℃で固体の湿潤剤を配合することが好ましい。(C)成分を添加すると、優れた口腔内保湿効果を付与することができる。
(C)5~40℃で固体の湿潤剤は、例えばソルビトール、トレハロース、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、エリスリトール等の糖アルコールの1種又は2種以上を用いることができ、これらの粉末が好ましい。中でも、溶解性の観点から、ソルビトール、キシリトール、トレハロースが好ましく、ソルビトール、キシリトールがより好ましい。
(C)成分は、市販品を用いることができる。具体的には、ソルビット(D-ソルビトール、LTS-P G-3、三菱商事フードテック株式会社製)、トレハロース(林原株式会社製)、キシリトール(キシリット粉末、三菱商事フードテック株式会社製)等を使用できる。
(C)成分を配合する場合、その配合量は、粉体組成物全体の90.0~99.81%が好ましい。
更に、(C)成分を配合し、(D)成分を含まない場合、(C)成分の配合量は、粉体組成物全体の93.0~99.81%が好ましく、より好ましくは95.7~99.5%が好ましい。また、(D)成分を含む場合、(C)成分の配合量は、粉体組成物全体の92.7~98.7%が好ましく、より好ましくは96.7~98.6%である。
(C)成分の配合量が上記範囲内であると、十分な保湿効果を付与できる。
(C)成分の使用量は、粉体組成物を20mLの水に溶かして使用する際、好ましくは100~4,000mg、特に500~4,000mg、とりわけ500~2,000mgであり、これを満たす範囲内で粉体組成物中への(C)成分の配合量を設定することが望ましい。上記範囲内であると、十分な保湿効果が得られる。前記含有量が100mg以上であると、唾液緩衝能の判別性がより向上し、保湿効果が十分に得られる。4,000mg以下であると、水への溶解性を十分に確保できる。
本発明では、粉体組成物に、更に(D)5~40℃で固体の殺菌抗菌剤を配合できる。(D)成分を添加すると、優れた口臭抑制効果を付与することもできる。
(D)5~40℃で固体の殺菌抗菌剤は、口腔用として公知の殺菌剤、抗菌剤を使用できる。例えば、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベルベリン等のカチオン性殺菌剤、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等の両性殺菌抗菌剤や、グルコン酸銅、銅クロロフィリンナトリウム、硫酸銅、塩化亜鉛、クエン酸亜鉛等の殺菌抗菌作用を有する水溶性の銅化合物、亜鉛化合物が挙げられ、これらから選ばれる1種又は2種以上を使用でき、これらの粉末が好ましい。これらの中でも、少量で殺菌抗菌効果の高い塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムが好ましい。
(D)成分を配合する場合、その配合量は、粉体組成物全体の0.19~1.23%が好ましく、より好ましくは0.20~1.0%である。上記範囲内であると、十分な口臭抑制効果を付与できる。
(D)成分の使用量は、粉体組成物を20mLの水に溶かして使用する際、好ましくは0.2~50mg、特に1.0~50mg、とりわけ1.5~20mgであり、これを満たす範囲内で粉体組成物中への(D)成分の配合量を設定することが望ましい。上記範囲内であると、十分な口臭抑制効果が得られる。前記使用量が0.2mg以上であると、十分な口臭抑制効果が得られ、50mg以下であると、水への溶解性を十分に確保できる。
本発明において、粉体組成物の総量は、粉体組成物を水20mLに溶かして使用する際、上記各成分の使用量を合計した量の範囲内とすることができる。
(A)及び(B)成分の合計量は、粉体組成物を水20mLに溶かして使用する際、好ましくは0.4~400mgの範囲である。
(A)及び(B)成分に加えて(C)成分を配合する場合、これらの合計量は、粉体組成物を水20mLに溶かして使用する際、好ましくは100.4~4,220mgの範囲である。
(A)及び(B)成分に加えて(C)及び(D)成分を配合する場合、これらの合計量は、粉体組成物を水20mLに溶かして使用する際、好ましくは100.6~4,270mgの範囲である。
本発明にかかわる粉体組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外にも口腔用として使用し得る公知成分を配合できる。例えば、デンプン、カラギナン、ジェランガム、キサンタンガム等の天然高分子物質、口腔内組成物に使用可能なカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の合成高分子物質、デキストリン等の多糖類、エキス類、香料が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用し得る。
なお、防湿容器に充填する粉体組成物の総量は、唾液緩衝能の判別し易さ及び経時安定性の点から、100~4,200mgが好ましく、500~2,100mgがより好ましい。
本発明にかかわる粉体組成物を充填、封入する防湿容器は、防湿性があれば特に限定されないが、アルミニウム蒸着が少なくとも容器内層に施されたフイルム等の防湿フイルムで形成された密封可能なフイルム状容器や、シリカゲル、アルミナゲル等の乾燥剤が内包された密封可能な合成樹脂(例えばポリエチレン、ポリプロピレン等)製の袋状容器が好ましい。この乾燥剤が内包された容器に粉体組成物を充填する場合は、上記乾燥剤と共に収容し、梱包することが望ましい。これらのような防湿容器を用いることで、(A)成分による粉体組成物の退色を経時においても十分に防止して安定化でき、しかも、唾液緩衝能の判別性を改善することができる。中でも、粉体組成物の経時安定性(退色のなさ)及び製造性の観点から、上記防湿フイルムで形成された密封可能なフイルム状容器が好ましい。なお、防湿容器は粉体組成物を充填後に、シーラー等を用いて密封包装することが好ましい。
防湿容器は市販品を使用でき、例えば、防湿フイルムであるアルミニウム蒸着フイルムとしては、凸版印刷株式会社製のJYK5K5、HNZ8K5、東レフイルム加工株式会社製のVM-CPP、VM-OPP、VM-PET等が挙げられ、これらで形成された容器を用いることができる。
本発明の口腔用製品は、口腔内に使用時に粉体組成物を水に溶解して液体製剤として使用することが好ましく、洗口剤として使用することがより好ましい。この場合、口腔用製品は、防湿容器を開封して充填、密封された粉体組成物を全て取り出し、適量の水に溶解させて液体の口腔用製剤として使用できる。
粉体組成物は、上記各成分の使用量を満たす範囲で、適量の水に溶解させて使用することが好ましい。粉体組成物が(C)成分を含む場合は、2~250倍量、特に25~200倍量の水に溶解させて使用することが好ましく、(C)成分を含まない場合は、500~20,000倍量、特に1,000~10,000倍量の水に溶解させて使用することが好ましい。
上記水に溶解後の液体製剤のpH(25℃)は8~10、特に8.5~10であることが、唾液緩衝能の分かり易さの点から好ましい。上記範囲内であると、唾液緩衝能の分かり易さがより優れる。
本発明の口腔用製品は、上記のように液体製剤で使用し、例えば液体製剤5~50mLを口に含み、通常の方法で口腔内を数回濯いで吐き出し、その際の色の変化から、個人の唾液緩衝能を判断、把握することができる。唾液緩衝能は、青に近いほど緩衝力が弱く、赤に近くなるにつれて緩衝力が強いと判断することができる。10~30mLを口に含むのが、唾液緩衝能が判断し易い観点から望ましい。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1~8に示す成分を用いて下記方法で組成物を調製し、容器に入れ包装して口腔用製品を得た。得られた口腔用製品について、唾液緩衝能の分かり易さ及び経時安定性(退色のなさ)を下記方法で評価した。更に、表5、6に示す口腔用製品については、下記方法で口腔内保湿効果を評価し、表7、8に示す口腔用製品については、下記方法で口腔内保湿効果及び口臭抑制効果を評価した。結果を表1~8に併記した。
<製造方法>
実施例1~10、12~31及び比較例1~3、5~7の製造方法:
表に示す量の(A)、(B)成分、更には(C)、(D)成分を各々、精密天秤(MS-TS分析天びん、メトラートレード社製)を用いて秤量して組成物(粉体)を調製した後、容器のアルミニウム蒸着フイルム(構成;最外層から順次、ポリエチレンテレフタレート12μm/アルミニウム7μm/無軸延伸ポリプロピレン40μm、品名:HNZ8K5、凸版印刷(株)製))で形成されたフイルム状容器(以下、アルミ蒸着フイルムと略記)に充填し、シーラー(富士インパルス(株)製、型式:FIK-300)を用いて密封して包装した。比較例については上記方法に準じて組成物を調製し、同様に容器に充填し、密封して包装した。なお、比較例1~3、5の組成物は粉体であるが、比較例6、7の組成物は液状であった。
実施例11の製造方法:
表に示す量の(A)、(B)成分を各々、精密天秤(MS-TS分析天びん、メトラートレード社製)を用いて秤量して組成物(粉体)を調製した後、容器のポリエチレン袋(商品CD:FPE-B9-80(50mm×70mm、厚み40μm)、ジャストコーポレーション(株)製)に、ポリエチレン袋(商品CD:FPE-S-40(40mm×55mm、厚み40μm)、ジャストコーポレーション(株)製)に入れて封をしたシリカゲル(関東化学(株)製)0.5gと共に充填し(以下、シリカゲル内包ポリエチレン袋と略記)、密封して包装した。
比較例4の製造方法:
表に示す量の(A)、(B)成分を各々、精密天秤(MS-TS分析天びん、メトラートレード社製)を用いて秤量して組成物(粉体)を調製した後、容器のポリエチレン袋(商品CD:FPE-S-40(40mm×55mm、厚み40μm)ジャストコーポレーション(株)製)に充填し、密封して包装した。
また、各例の口腔用製品の容器を開封して組成物を取り出し、25℃の水道水20mLに溶解させた後の水溶液のpH(25℃)をコンパクトPHメーターLAQUAtwin-PH-22B、株式会社堀場製作所製によって測定し、表に併記した。
<唾液緩衝能の分かり易さの緩衝能の評価方法>
各例の口腔用製品の容器を開封して組成物を取り出し、25℃の水道水20mLに溶解させた。被験者9名がそれぞれ、得られた水溶液20mLを口に含み、口腔内を10回濯いだ後、吐き出し、製剤の色の変化から唾液の緩衝能を判断した。なお、容器から取り出し水に溶かした水溶液(口に含んで使用する前)は、青色であった。
唾液の緩衝能は、青色に近いほど緩衝力が弱く、赤色に近くなるにつれて緩衝力が強いと判定した。この唾液の緩衝能の判断において、「緩衝能の視覚的な分かり易さ(製剤の色の変化の分かり易さ)」を評価し、色の変化が鮮明ではっきり認識できて唾液の緩衝能が分かり易いものを合格であると判断し、合格と判断した人数から下記基準で緩衝能の分かり易さを評価した。
評価基準
◎:6名以上が分かり易いと評価した
○:4~5名が分かり易いと評価した
×:3名以下が分かり易いと評価した
<経時安定性(退色のなさ)の評価方法>
各例の口腔用製品を室温で一週間保存後、容器を開封して組成物を取り出し、調製直後の組成物と比較した組成物の外観変化(退色のなさ)を判断し、下記基準で経時安定性(退色のなさ)を評価した。
評価基準
○:変化がなく退色が認められない
×:退色が認められる
<口腔内保湿効果の評価方法>
実施例18~31の口腔用製品について、各製品の容器を開封して組成物を取り出し、25℃の水道水20mLに溶解させた。被験者9名がそれぞれ、得られた水溶液20mLを口に含み、口腔内を10回濯いだ後、吐き出し、「口腔内が保湿された感じ」を評価した。使用前に比べて口腔内が保湿されたと感じられるものを合格であると判断し、合格と判断した人数から下記基準で口腔内保湿効果を評価した。
評価基準
◎:8名以上が使用後に保湿感を感じると評価した
○:6~7名が使用後に保湿感を感じると評価した
△:4~5名が使用後に保湿感を感じると評価した
×:3名以下が使用後に保湿感を感じると評価した
<口臭抑制効果の評価方法>
実施例25~31の口腔用製品について、各製品の容器を開封して組成物を取り出し、25℃の水道水20mLに溶解させた。被験者9名がそれぞれ、得られた水溶液20mLを口に含み、口腔内を10回濯いだ後、吐き出し、「口臭が抑制された感じ」を評価した。使用前に比べて口臭が抑制されたと感じられたものを合格であると判断し、合格と判断した人数から下記基準で口臭抑制効果を評価した。
評価基準
◎:8名以上が使用後に口臭が抑制された感じがすると評価した
○:6~7名が使用後に口臭が抑制された感じがすると評価した
△:4~5名が使用後に口臭が抑制された感じがすると評価した
×:3名以下が使用後に口臭が抑制された感じがすると評価した
使用原料の詳細を下記に示す。
(A)粉末サンレッドYM(商品名、アントシアニン系色素43%含有、三栄源エフ・
エフ・アイ株式会社製)
粉末サンレッドRCU(商品名、アントシアニン系色素36%含有、三栄源エフ
・エフ・アイ株式会社製)
カルミン酸(粉末、コチニール色素、比較成分、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)
クルクミン(粉末、ウコン色素、比較成分、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)
(B)炭酸ナトリウム(粉末、富士フイルム和光純薬株式会社製)
炭酸水素ナトリウム(粉末、富士フイルム和光純薬株式会社製)
水酸化ナトリウム(粉末、富士フイルム和光純薬株式会社製)
水酸化カリウム(粉末、富士フイルム和光純薬株式会社製)
モノエタノールアミン(比較成分)(液体の有機塩基、東京化成工業株式会社製)
10%水酸化ナトリウム水溶液(比較成分)(富士フイルム和光純薬株式会社製)
(C)ソルビット(粉末、D-ソルビトール、LTS-P G-3、三菱商事フードテッ
ク株式会社製)
トレハロース(粉末、林原株式会社製)
キシリトール(キシリット粉末、三菱商事フードテック株式会社製)
(D)塩化セチルピリジニウム(粉末、富士フイルム和光純薬株式会社製)
塩化ベンザルコニウム(粉末、富士フイルム和光純薬株式会社製)
Figure 0007127524000001

*;アントシアニン系色素の純分量(以下同様)
**;(A)成分のアントシアニン系色素としての量/(B)成分量(以下同様)
Figure 0007127524000002
Figure 0007127524000003
Figure 0007127524000004
***;液状の組成物
Figure 0007127524000005
Figure 0007127524000006
Figure 0007127524000007
Figure 0007127524000008

Claims (11)

  1. (A)アントシアニン系色素粉末、及び
    (B)炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選ばれる1種以上の5~40℃で固体の無機塩基
    を含有し、(A)/(B)が質量比として0.01~12.5である粉体組成物が、防湿容器に充填された口腔用製品。
  2. ~40℃で固体の無機塩基が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選ばれるものである請求項記載の口腔用製品。
  3. (A)成分の含有量が、粉体組成物全体の0.06~41.6質量%である請求項1又は2記載の口腔用製品。
  4. (B)成分の含有量が、粉体組成物全体の0.04~97.8質量%である請求項1~3のいずれか1項記載の口腔用製品。
  5. 粉体組成物が、更に、(C)5~40℃で固体の湿潤剤を含有する請求項1~4のいずれか1項記載の口腔用製品。
  6. 粉体組成物が、更に、(D)5~40℃で固体の殺菌抗菌剤を含有する請求項1~5のいずれか1項記載の口腔用製品。
  7. 防湿容器が、アルミニウム蒸着が施された防湿フイルムで形成された密封可能な容器又は乾燥剤が内包された密封可能な合成樹脂製容器である請求項1~6のいずれか1項記載の口腔用製品。
  8. 使用時に防湿容器から取り出した粉体組成物を水に溶解して液体製剤として使用される請求項1~7いずれか1項記載の口腔用製品。
  9. 液体製剤の25℃におけるpHが8~10である請求項8記載の口腔用製品。
  10. 液体製剤が洗口剤である請求項8又は9記載の口腔用製品。
  11. 唾液緩衝能の検査用である請求項1~10のいずれか1項記載の口腔用製品。
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