JP2015500348A - 液体活性化システム - Google Patents

Abstract

非活性液体、固定化難溶性酸または塩基を含有する組成物であって、貯蔵時に前記非活性液体が固定化難溶性酸または塩基と接触せず、使用時に前記非活性液体が固定化難溶性酸または塩基に接触し、それによって液体のｐＨが変わり、液体を活性化して利点の多くをその他の変化または変更デザインと共に提供する組成物およびその組成物の製造方法およびその成分を開示する。

Description

背景
アルギニンおよび他の塩基性アミノ酸は、オーラル・ケアでの使用が提案されていて、口腔形成および歯感度と戦う際に非常に利益があると信じられている。これらの塩基性アミノ酸をオーラル・ケア利益があるミネラル（例えば、フッ化物およびカルシウム）と組み合せてマウスウォッシュを形成することは、ある意味挑戦である。例えば、塩基性アミノ酸はｐＨを上げる傾向があるが、高いｐＨでは、フッ化物やカルシウムのようなミネラル・イオンは塩を形成する傾向があり、歯に到達することができるものが少ない。さらに、より高いｐＨは、口での刺激を引き起こす可能性がある。しかしながら、中性ｐＨまたは酸性ｐＨでは、アルギニン重炭酸塩（当業者は好ましいと考えていて、かつ市販のアルギニン・ベースのオーラル・ケア製品が見られる）を利用しているシステムは、二酸化炭素を放出して、貯蔵時に膨張したり、爆発を引き起こすかもしれない。他の配合添加剤（例えばベタイン（トリメチルグリシン））は、ある種の用途にオーラル・ケアの利点を有するが、アルギニンと同様、配合のｐＨを上げる傾向がある。

マウスウォッシュ配合に付随する他の問題は、酵素がｐＨに感応性であり、配合の添加剤と反応する可能性があるので、酵素を含有する配合剤を作ることが難しいことである。

漂白剤を含有する配合は、 漂白剤がより高いｐＨでより安定であるが、より低いｐＨでより効果的であるので、より難しい。

従って、特定のマウスウォッシュ配合の配合安定性のための最適ｐＨがマウスウォッシュからの有益な薬剤の分配のための最適ｐＨと大きく異なるという問題が、しばしば存在する。安定した配合を提供するだけでなく、有益な薬剤（例えばフッ化物、カルシウムおよび塩基性アミノ酸、並びにｐＨ感応性添加剤、例えば酵素や漂白剤の効果的な分配を提供する安定なマウスウォッシュ製品が求められている。

概要
これらの問題に対処するために、我々はマウスウォッシュ配合がボトル中でより高いｐＨまたはより低いｐＨを有し、そして、使用のための配合の分配中に、難溶性酸または塩基との接触によってｐＨが低下または上昇し、それによりマウスウォッシュ中で有益な薬剤の分配を向上するレベルするシステムを開発した。ｐＨの変化は、美的な利益、例えば色の変化、発泡またはフレーバーおよびフレグランスの放出も提供し得る。

さらに、この概念はマウスウォッシュに限定されるものでなく、パーソナル・ケア用品（例えば、液状石鹸）およびホーム・ケア用品（例えば表面クレンザー）にも適用できる。

従って、本発明は、１つの態様において、非活性液体を容器に含んでいるｐＨ活性化システムであって、該容器が別の部分に固定化難溶性酸または塩基を有し、貯蔵中に非活性液体が固定化難溶性酸と接触せず、使用時に非活性液体が固定化難溶性酸または塩基にと接触して、それにより液体のｐＨが変化し、それにより液体を活性化し、例えばｐＨの変化が液体を活性化して、マウスウォッシュ中でのミネラル・イオン（例えば、フッ化物）の高い利用可能性、マウスウォッシュ中での塩基性アミノ酸とミネラル・イオン含有する錯体の歯の上で析出の強化、酵素の高い活性、酵素基質の高い反応性、漂白剤の高い活性、皮膚や口腔での使用のためのより許容できるｐＨ、カラー変化、発泡、フレーバー変化または香り変化の一つ以上を提供する。

もう一つの態様では、本発明は液体（例えば、マウスウォッシュ、パーソナル・ケア製品またはホーム・ケア製品）を活性化する方法であって、液体を固定化難溶性酸または塩基に接触して使用直前に液体のｐＨを変更し、例えばそれにより前述のパラグラフで記載するように液体を活性化する、を活性化する方法；前述のパラグラフに従って活性化したマウスウォッシュを口腔に適用して、歯のホワイトニングまたは洗浄、口腔の状態、例えば歯肉炎、デンタル・プラークまたは口臭の治療、またはエナメルの脱ミメラル化の減少を行う方法；上述のように活性化された液体表面クレンザーを表面に適用する表面を洗浄する方法；および上述のように活性化した 液体スキン・ケア製品を皮膚に適用する皮膚を洗浄する方法を提供する。

本発明の適用性の更なる領域は、以下の詳しい説明から明らかになる。詳細な説明および特定の実施例は、本発明の好ましい態様を示しているが、説明のためだけを意図し、本発明の範囲を制限することを意図しない、ことを理解すべきである。

詳しい説明
好ましい態様の以下の記載は、本質的に単なる説明であり、発明、用途および使用に制限することはない。

本発明は、例えば液体製品（製品１）、例えばマウスウォッシュ製品、スキン・ケア製品またはホーム・ケア製品を提供し、該製品は固定化難溶性酸または塩基（例えば、固体粒子）または難溶性酸または塩基を含有するマトリックスを含む第１のコンパートメント、および第２のコンパートメント、１以上の別のコンパートメントを有し、それらは各々非活性液体み、１以上の別のコンパートメントがある場合には要すれば異なる非活性液体を含み、第１のコンパートメントとの接続を有し、それにより使用時に第１のコンパートメントへの非活性配合の流れを可能にし、第１のコンパートメントは固定化難溶性酸または塩基との接触の後、マウスウォッシュ配合を分配するための開口を有し、それにより貯蔵時には非活性液体が固定化難溶性酸または塩基と接触しないが、使用時に非活性液体が固定化難溶性酸または塩基に接触するようにするようにし、それによって液体のｐＨが変化し、例えば、そのｐＨ変更が、ミネラル・イオン（例えばフッ化物）の強化された入手可能性、塩基性アミノ酸とミネラル・イオンとを含有する錯体の歯への強化された析出、酵素の活性の向上または酵素基質の反応性の向上、漂白剤の活性の向上、皮膚上または口腔内への使用のためのより許容可能なｐＨ、色変化、発泡、フレーバー変化またはフレグランス変化の一つ以上を提供することにより液体を活性化するものを提供する。
例えば、本発明は以下のものを提供する：
１．１ 第１のコンパートメントへの接続が一方向弁（例えば、フラップ弁またはボールバルブ）であり、液体が最初のコンパートメント内に流入するのを許容するが、一つ以上の別のコンパートメントへ逆流するのを制限する製品１。
１．２ 第１のコンパートメントに液体をポンプで送り、開口の外に出すポンプを含む製品１または１．１。
１．３ 活性液体を１以上の別のコンパートメントから第１のコンパートメントを通って開口の外に吐出することにより排出する製品１または１．１。
１．４ 第１のコンパートメントへの接続が使用しない時には例えばリング・ツイスト・クロージャー（ｒｉｎｇ ｔｗｉｓｔ ｃｌｏｓｕｒｅ）によってシールされる前記いずれかの製品。
１．５ 非活性液体が口腔内で許容可能なマウスウォッシュ配合である前記いずれかの製品。
１．６ 非活性液体が効果的量のフッ化物を含有するマウスウォッシュ配合である前記いずれかの製品。
１．７ 非活性液体が例えばアルギニン、リシン、シトルリン、オルニチン、クレアチン、ヒスチジン、ジアミノブタン酸、ジアミノプロピオン酸、その塩類および／またはその組合せ、例えば遊離または塩形のＬ−アルギニン、例えばアルギニン重炭酸塩から選択される塩基性アミノ酸を含有する口腔内で許容可能なマウスウォッシュ配合である前記いずれかの製品。
１．８ 非活性液体が１以上のカルシウム塩含有する口腔で許容可能なマウスウォッシュ配合である前記いずれかの製品。
１．９ 非活性液体が例えばレサズリン（Ｒｅｓａｚｕｒｉｎ）、ゲンチアン・バイオレット（Ｇｅｎｔｉａｎ ｖｉｏｌｅｔ；メチル・バイオレット１０Ｂ）、ロイコマラカイト・グリーン（Ｌｅｕｃｏｍａｌａｃｈｉｔｅ ｇｒｅｅｎ）、チモール・ブルー（Ｔｈｙｍｏｌ ｂｌｕｅ；第１遷移）、メチル・イエロー、ブロモフェノール・ブルー、コンゴ・レッド、メチル・オレンジ、ブロモクレゾール・グリーン、メチル・レッド、アゾリトミン（Ａｚｏｌｉｔｍｉｎ）、ブロモクレゾール・パープル、ブロモチモール・ブルー、フェノール・レッド、ニュートラル・レッド、ナフトールフタレイン、クレゾール・レッド、フェノールフタレイン、ヒドランギア・フラワー（Ｈｙｄｒａｎｇｅａ ｆｌｏｗｅｒｓ）、アントシアニンおよびリトマスから選択され、例えばフェノールフタレイン、ヒドランジア・フラワー、アントシアニンおよびリトマスから選択されるハロクロム染料（即ち、ｐＨの変化に応じて色が変わる染料）を含有する前記いずれかの製品。
１．１０ 非活性液体がｐＨ変化時にフレグランスに変わるプロフレグランス；例えば、ｐＨ変化時に急速に加水分解して芳香性のアルコールを提供するエステルまたはエーテル化合物、例えば、プロフレグランスが（２−ジメトキシ）エチルベンゼンであり、非活性液体のｐＨがアルカリ性であり、かつ、固定化難溶性酸または塩基が酸であり、非活性液体のｐＨが使用時に減少して中性または酸性ｐＨになり、（２−ジメトキシ）エチルベンゼンが加水分解してフェニルエチルアルコール（バラのフレグランス）を提供するものを含有する前記いずれかの製品。
１．１１ 非活性液体がフレーバー、フレグランスまたは他の成分を微小粒子マトリックスに含み、該微小粒子マトリックスがｐＨ変化時に崩壊するポリマーを含有するもの、例えば、該非活性液体が酸性ｐＨを有し、該微小粒子マトリックスがより高いｐＨで非プロトン化して崩壊するポリカルボキシル化合物、例えばアクリレートポリマーまたはコポリマー、塩化アクリロイル−リジン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース・アセテート・スクシネートを含有し、それによりフレーバー、フレグランスまたは他の成分を放出するものである前記いずれかの製品。
１．１２ 非活性液体が炭酸塩、重炭酸塩およびその組合せ（例えば、重炭酸ナトリウムまたはアルギニン重炭酸塩）から選択される塩を含有し、前記固定化難溶性酸または塩基が酸であり、使用時に前記非活性液体のｐＨが減少した時に、二酸化炭素が放出され発泡する前記いずれかの製品。
１．１３ 非活性液体が酵素および酵素基質を含有し、前記非活性液体のｐＨが酵素が基質上で活性である範囲外である前記いずれかの製品。
１．１４ 酵素が７未満の最適ｐＨ範囲を有するグルコースオキシダーゼであり、基質がグルコースであり、固定化難溶性酸または塩基が酸であり、前記非活性液体のｐＨが使用時に減少した時に過酸化水素が製造される前記いずれかの製品。
１．１５ 非活性液体が、過酸化水素を含有し、例えば非活性液体のpHが低く、例えば過酸化水素の安定な最適ｐＨ、例えばｐＨ４未満であり、難溶性酸または塩基が塩基であり、配合のｐＨが使用時に皮膚を刺激しにくいレベルに増加する前記いずれかの製品。
１．１６ 固定化難溶性酸または塩基が固体状態の酸である前記いずれかの製品。
１．１７ 固定化難溶性酸または塩基がギ酸である前記いずれかの製品。
１．１８ 固定化難溶性酸または塩基が固体状態の塩基である前記いずれかの製品。
１．１９ 非活性液体がフッ化物、抗菌剤（例えば、トリクロサンまたは塩化セチルピリジニウム）、アルギニン、ベタイン、カリウム塩（例えば、硝酸カリウム）、フレーバー、染料、湿潤剤、ポリマーおよび界面活性剤から選ばれる１以上の薬剤を含有する前記いずれかの製品。
１．２０ 固定化難溶性酸または塩基が不溶性液体透過性マトリックス中の固体粒子を含有する前記いずれかの製品。

ある態様では、難溶性酸は、有機難溶性酸である。他の態様では、難溶性酸は、酸性リン酸塩である。ある態様では、難溶性酸は、酸性ピロリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウムアルミニウム、リン酸モノカリウムまたはその混合物である。ある態様では、難溶性酸は、フマル酸、プロピオン酸、ペンタン酸およびその二つ以上の組合せから選択される。ある態様では、難溶性酸は、フマル酸である。

もう一つの態様では、本発明は液体を 固定化難溶性酸または塩基に接触して使用直前に液体のｐＨを変更し、例えばそれにより前述のパラグラフで記載するように液体を活性化する、液体（例えば、マウスウォッシュ、パーソナル・ケア製品またはホーム・ケア製品）を活性化する方法を提供する。

もう一つの態様では、本発明は前述のパラグラフに従って活性化したマウスウォッシュを口腔に適用して、例えば活性化マウスウォッシュで口を１５秒〜１分間ゆすぎ、その後マウスウォッシュを吐き出すことを含む、歯のホワイトニングまたは洗浄、口腔の状態、例えば歯肉炎、デンタル・プラークまたは口臭の治療、またはエナメルの脱ミネラル化の減少を行う方法を提供する。

もう一つの態様では、本発明は、上述のように活性化された液体表面クレンザーを表面に適用する、表面を洗浄する方法を提供する。

もう一つの態様では、本発明は上述のように活性化した 液体スキン・ケア製品を皮膚に適用する、皮膚を洗浄する方法を提供する。

もう一つの態様では、本発明はオーラル・ケア、パーソナル・ケアまたはホーム・ケア製品のためのｐＨ活性化システムであって、容器中に非活性液体を含有し、該容器が分離した部分に固定化難溶性酸または塩基を含み、それにより貯蔵中に非活性液体が固定化難溶性酸または塩基と接触しないが、使用時に非活性液体が固定化難溶性酸または塩基に接触し、それにより液体のｐＨが変更され、それによって液体を活性化し、例えばｐＨ変更が、マウスウォッシュ中でのミネラル・イオン（例えばフッ化物）の入手可能性の向上、マウスウォッシュの中の塩基性アミノ酸およびミネラル・イオンを含有する錯体の析出の向上、酵素の活性の向上または酵素基質の反応性の向上、漂白剤の活性の向上、皮膚上または口腔内での使用のためのより許容できるｐＨ、色変化、発泡、フレーバー変化またはフレグランス変化の一つ以上を提供することにより液体を活性化することを提供する。

本発明のある態様は第１の成分と第２の成分とを含むオーラル・ケア組成物であって、該第１成分が固定化酵素を含有し、第２成分が反応物を含有する流動性液体を含有し、貯蔵の間、流動性液体が固定化酵素と接触せず、使用時に流動性液体が固定化酵素に接触して、酵素が流動性液体中の反応物の関係する反応を触媒してホワイトニング剤を製造するものを提供する。

ある態様では、固定化酵素は不溶性物質に吸着され、不溶性ビーズにトラップされ、不溶性材料に化学結合により共有結合され、不溶性材料に親和性を有するペプチドの結合領域により付着し、または不溶性マトリックス中にトラップされる。

他の態様では、酵素はポリヒスチジン・タグを含有し、不溶性物質はポリヒスチジン・タグが結合する金属（例えば、ニッケルまたはコバルト）を含有するか、被覆されている。ある態様では、不溶性物質はヒスチジン-親和媒体、例えばＮｉセファロース、ＮＴＡ−アガロース、Ｈｉｓ６０ Ｎｉ、ＨｉｓＰｕｒ樹脂またはＴＡＬＯＮ樹脂である。ある態様では、不溶性物質は、ニッケルを含有するスチールウールである。

ある態様では、酵素はヒドロキシアパタイトに結合するシーケンスを含有し、かつ不溶性物質はヒドロキシアパタイトを含有する。ある態様では、１またはそれ以上の酵素は、パーヒドロラーゼを含有する。ある態様では、１以上の酵素はパーヒドロラーゼを含有し、かつ流動可能性液体は過酸化物原料およびカルボキシ・ドナー（例えば、カルボン酸またはアシル化合物）を含有し、例えばそれにより流動性液体がパーヒドロラーゼと接触し、パーヒドロラーゼが過酸化物とカルボキシ・ドナーとの間の反応を触媒して過酸と形成する。

ある態様では、流動性液体は、(ｉ)１以上のＣ_２−１８カルボン酸、例えばＣ_２−６カルボン酸（例えば、酢酸）、具体的には必要に応じてヒドロキシおよび／またはＣ_１〜４アルコキシで置換されてもよい低級線形または分枝アルキル・カルボン酸;（ｉｉ）１以上の加水分解性で許容可能なそれらのエステル（例えば、モノ−、ジ−およびトリ−グリセリドおよびアシル化サッカライド）および（ｉｉｉ)それらの混合物から選択されたカルボキシ・ドナーを含有する。ある態様では、流動性液体は、１，２，３−トリアセトキシプロパン（本明細書では時々トリアセチンまたはグリセリン・トリアセテートと称する。）およびアシル化サッカライド（例えばアセチル化サッカライド）から選択されるカルボキシ・ドナーを含有する。

ある態様では、流動性液体は、パーヒドロラーゼの存在下に過酸化物と反応して過酸を提供し、および２５℃で少なくとも５ｐｐｍの水への溶解度を有するエステル化合物を含有する カルボキシ・ドナーを含有する。

ある態様では、１以上の酵素はパーヒドロラーゼを含有し、流動性液体は過酸化水素およびトリアセチンを含有し、それにより流動性液体がパーヒドロラーゼと接触して、パーヒドロラーゼが過酸化物とトリアセチンとの間の反応を触媒して過酢酸を製造する。ある態様に、１以上の酵素はグルコースオキシダーゼを含有し、流動性液体がグルコースを含有し、例えば流動性液体がオキシダーゼと接触するときに、オキシダーゼが過酸化水素とＤ−グルコノ−δ−ラクトンへグルコースの酸化を触媒する。

他の態様では、１以上の酵素はパーヒドロラーゼおよびグルコースオキシダーゼを含有し、かつ流動性液体はグルコースとトリアセチンを含有し、例えばそれにより、流動性液体がオキシダーゼに接触し、オキシダーゼがグルコースの過酸化水素とＤ−グルコノ−δ−ラクトンへの酸化を触媒し、パーヒドロラーゼが過酸化物とトリアセチンとの間の反応を触媒して過酢酸を製造する。

ある態様では、１以上の酵素はパーヒドロラーゼを含有し、流動性液体が、過酸化水素、トリアセチンおよびメチルエチル・ケトンを含有し、例えばそれにより流動性液体がパーヒドロラーゼと接触して、パーヒドロラーゼが過酸化物とトリアセチンとの間の反応を触媒して、過酢酸を製造し、過酢酸がケトンを対応するジオキシランに変更する。

ある態様では、流動性液体は、フッ化物、抗菌剤（例えば、トリクロサンまたは塩化セチルピリジニウム）、アルギニン、ベタイン、カリウム塩（例えば硝酸カリウム）、フレーバー、染料、湿潤剤、ポリマーおよび界面活性剤から選ばれる一つ以上の添加剤を含有する。他の態様では、流動性液体は、口腔許容性キャリヤー中で過酸化物原料およびアシル化合物および任意にケトンを含有する。

ある態様では、流動性液体は、過酸化水素を含有する。ある態様では、流動性液体は、トリアセチンを含有する。ある態様では、流動性液体は、フッ化物を更に含む。

更に他の態様では、流動性液体は更に、例えばトリクロサン（５−クロロ−２−（２，４−ジクロロフェノキシ）フェノール）；亜鉛またはスズイオン原料；第四級アンモニウム化合物、例えばセチルピリジニウム塩化物（ＣＰＣ）；ビスグアニド、例えばクロルヘキシジン;および、塩化ベンザルコニウム（例えば、トリクロサンまたはセチルピリジニウム塩化物）から選択される抗菌剤を、例えば効果的な量、例えば０．００１−１％、例えば、０．０１−０．５％で含有する。

ある態様では、流動性液体は、例えば、遊離または塩の形態のアルギニンおよびトリメチルグリシン、およびそれらの混合物から選択される塩基性アミノ酸および／またはアンモニウム酸化合物を更に含有する。

ある態様では、流動性液体がフレーバー、例えば植物性精油、例えばメンソールを更に含むオーラル組成物を提供する。他の態様では、流動性液体がカリウム塩、例えばクエン酸カリウム、塩化カリウム、酒石酸カリウム、重炭酸カリウム、シュウ酸カリウム、硝酸カリウム;ストロンチウム塩またはそれらの混合物を含む組成物を提供する。

ある態様に、流動性液体は、例えば、グリセリン、プロピレングリコールおよびソルビトールから選ばれる湿潤剤を更に含有する。他の態様では、流動性液体は、緩衝液（例えば、リン酸緩衝液）を更に含有する。ある態様では、流動性液体は、一つ以上のポリマーを更に含有する。

ある態様では、流動性液体は、一つ以上の界面活性剤を更に含有する。ある態様では、流動性液体は、口腔許容性ケトン（例えば、メチルエチルケトン）を更に含有する。

他の態様では、第一および第二の成分の構成成分は、流動性液体の一つ以上の酵素との接触時に、ホワイトニング剤を歯を白くするのに効果的な量で効果的な濃度で提供するのに十分な量で存在する。

ある態様は 液体を固定化酵素に接触して、酵素が液体中の１以上の成分と反応して漂白剤を提供し、かつ得られたホワイトニング剤を含む液体を酵素から分離することを包含する液体オーラル・ケア配合におけるホワイトニング剤を製造する方法を提供する。他の態様は、ホワイトニング剤を本明細書に記載の態様に従って含有する液体を調製し、その液体を口腔に施すこと（例えば、１５秒〜１分間口を液体ですすいで、その後液体を吐き出すこと）を包含する歯を白くしまたは歯肉炎、歯牙プラークまたは口臭を治療する方法を提供する。

口腔許容可能：オーラル・ケア、例えばマウスウォッシュ、配合に用いられるすべての成分は口腔で許容できなければならない。本明細書中で用いられる用語として「口腔許容可能」は、配合を非安全で、口当たりが悪くまたは口腔での使用にとって不適当にしない量および形態で、上記配合中に存在する成分を意味する。

局所的に許容できる：本明細書に記載されるパーソナル・ケア配合、例えば液体石鹸またはクレンザーに用いられるすべての成分は、局所的に許容できなければならない。本明細書に用いられる用語として「局所的に許容できる」は、配合を非安全でまたは皮膚上での使用にとって不適当にしない量および形態で、上記配合中に存在する成分を意味する。

活性薬剤：本明細書で用いられる成分の有効濃度は、使われる特定の薬剤および分配系に依存する。本発明の組成物に存在するとき、活性剤は効果的量で提供される。マウスウォッシュに存在する場合、アルギニンは、遊離塩基の重量で表示して約０．１〜約３重量％のレベルで存在してよい。マウスウォッシュに存在する場合、フッ化物は例えば約２５〜約２５０ｐｐｍのレベルで存在してもよい。マウスウォッシュ中の抗菌剤のレベルは同様に異なり、例えば、ある態様において、抗菌剤は約０．００１〜約１重量%の濃度で存在し、例えば抗菌剤がセチルピリジニウム塩化物である場合は、例えば、約０．０５重量%の濃度で存在し、抗菌剤がトリクロサンである場合は例えば約０．０３重量％の濃度で存在する。

フッ化物イオン源：オーラル・ケア組成物は、更に１つ以上のフッ化物イオン源（例えば、可溶性フッ化物塩）を含有してもよい。多種多様なフッ化物イオン生成材料が、本発明の組成物の可溶性フッ化物の原料として使用されることができる。適当なフッ化物イオン発生材料の例としては、米国特許第３，５３５，４２１号、ブライナー（Ｂｒｉｎｅｒ）ほか ;米国特許第４，８８５，１５５号、パーラン（Ｐａｒｒａｎ），Ｊｒ．ほかおよび米国特許第３，６７８，１５４号、ウィダー（Ｗｉｄｄｅｒ）ほか（これらを参考としてここに導入する。）にみられる。代表的なフッ化物イオン源は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フルオロ珪酸ナトリウム、フルオロケイ酸アンモニウム、フッ化アミン、フッ化アンモニウムおよびその組合せを含むが、これに限定されるものではない。特定の態様では、フッ化物イオン源は、フッ化第一スズ、フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムならびにそれらの混合物を包含する。特定の態様では、従って本発明のオーラル・ケア組成物は、約２５〜約２５０ｐｐｍのフッ化物を供給するのに十分な量で、フッ化物イオンまたはフッ素提供成分の原料を含有してもよい。フッ化物イオンの適切なレベルを提供するためのフッ化物塩の重量は、明らかに塩中のカウンター・イオンの重量に基づいて変化する。

本明細書に記載されるオーラルまたはパーソナル・ケア製品は、湿潤剤を含有してもよい。本発明で用いられる湿潤剤は、多価アルコール、例えばグリセリン、ソルビトール、キシリトールまたは低分子量ＰＥＧ、アルキレン・グリコール、例えばポリエチレングリコールまたはプロピレングリコールを包含する。いろいろな態様において、湿潤剤は甘味料としても機能する。ある態様では、湿潤剤はそれぞれ約１〜約４０重量％の量で存在する。ある態様では、湿潤剤はソルビトールである。ある態様では、ソルビトールは、約５〜約２５重量％の濃度で存在する。ある態様では、ソルビトールは、約５〜約１５重量％の濃度で存在する。ある態様では、ソルビトールは約１０重量％の濃度で存在する。この中のソルビトールへの言及は一般的に７０％水溶液で市販されている材料を言う。ある態様では、総湿潤剤濃度は、約１〜約６０重量％である。ある態様では、湿潤剤はグリセリンである。ある態様では、グリセリンは約５〜約１５重量％の濃度で存在する。ある態様では、存在するグリセリンは、約７．５重量％の濃度である。ある態様では、湿潤剤はプロピレングリコールである。ある態様では、プロピレングリコールは約５〜約１５重量％の濃度で存在する。ある態様では、プロピレングリコールは約７重量％の濃度で存在する。

上述の態様では非活性液体は、要すれば着色剤を含有してもよい。染料のような着色剤は、食品および食用薬品に使用されるフード・ドラッグ＆コスメティック（ＦＤ＆Ｃ）法に確認される食用色素添加剤、例えば染料、例えばＦＤ＆ＣレッドＮｏ.３（テトラヨードフルオレセインのナトリウム塩）、フード・レッド１７、６−ヒドロキシ−５−｛（２−メトキシ−５−メチル−４−ホスホフェニル）アゾ｝−２−ナフタレンスルホン酸のジナトリウム塩、フード・イエロー１３、キノフタロン（ｑｕｉｎｏｐｈｔａｌｏｎｅ）または２−（２−キノリル）インダンジオン（ｉｎｄａｎｅｄｉｏｎｅ）のモノおよびジスルホン酸の混合物のナトリウム塩、ＦＤ＆ＣイエローＮｏ.５（４−ｐ−スルフォフェニルアゾ−１−ｐ−ホスホフェニル−５−ヒドロキシピラゾール−３カルボン酸のナトリウム塩）、ＦＤ＆ＣイエローＮｏ.６（ｐ−スルホフェニルアゾ−Ｂ−ナフトール−６−モノスルホネートのナトリウム塩）、ＦＤ＆ＣグリーンＮｏ.３（４−｛［４−（Ｎ−エチル−ｐ−スルホベンジルアミノ）-フェニル］−（４−ヒドロキシ−２――スルフォニウムフェニル）-メチレン｝−［１−（Ｎ−エチル−Ｎ−ｐ−スルホベンジル）−.ＤＥＬＴＡ．−３，５−シクロヘキサンジエニミン］のジナトリウム塩）、ＦＤ＆ＣブルーＮｏ.１（ジベンジルジエチル−ジアミノ−トリフェニルカルビノールトリスルフォン酸無水物のジナトリウム塩）、ＦＤ＆ＣブルーＮｏ.２（インジゴチンのジスルホン酸のナトリウム塩）、およびそれらの混合物を種々の比率であってよい。一般的に、含まれるとしても 着色剤は、非常に少ない量で存在する。

前述のオーラル・ケア態様の非活性液体は、要すればフレーバーを含有してもよい。フレーバー薬剤は既知であり、例えば天然および人工フレーバーである。これらのフレーバーは、合成フレーバーオイルおよびフレーバーアロマティックス、および／または植物、葉、花、果物などのオイル、オレオ樹脂および抽出物およびその組合せから選ばれてもよい。代表的なフレーバー油はスペアミントオイル、シナモンオイル、ペパーミントオイル、クローブオイル、ベイオイル、タイムオイル、シーダーリーフオイル、ナツメグオイル、セージオイルおよびビターアーモンドオイルが挙げられる。これらのフレーバー剤は個々にまたは混合して用いてもよい。一般的に用いられるフレーバーはミント類（例えば、ペパーミント）、人工バニラ、シナモン誘導体および種々の果物フレーバーを、単独または混合を問わず、包含される。通常、どのようなフレーバーまたはフード添加剤、例えばケミカル・ユースド・イン・フード・プロセッシング（Ｃｈｅｍｉｃａｌｓ Ｕｓｅｄ ｉｎ Ｆｏｏｄ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ）、パブリケーション１２７４、米国科学アカデミー、６３−２５８ページに記載されているものが、使用されてもよい。一般的に、もし含まれるならばフレーバー剤は、０．０１−１重量％で存在する。ある態様では、フレーバーは約０．２重量％で存在してもよい。

前述のオーラル・ケア態様の非活性液体は、要すれば甘味料を含有してもよい。甘味料は、天然または人工甘味料の両方を含む。適当な甘味料は水溶性甘味剤、例えばモノサッカライド、ジサッカライドおよびポリサッカライド、例えばキシロース、リボース、グルコース（デキストローズ）、マンノース、ガラクトース、フラクトース（レブロース）、スクロース（砂糖）、マルトース、水溶性人口甘味剤、例えば可溶性サッカリン塩、即ちナトリウムまたはカルシウム・サッカリン塩、シクラメート塩ジペプチドベースの甘味料、例えばＬ−アスパルト酸誘導甘味料、例えばＬ−アスパルチル−Ｌ−フェニルアラニンメチルエステル（アスパルテーム）を包含する。一般に、甘味料の効果的量は、特定の組成物のために望まれる甘さのレベルを提供するために利用されて、選択された甘味料で変化する。この量は、通常組成物の約０．００１重量％〜約５重量％である。ある態様では、甘味料はナトリウムサッカリンで、組成物の約０．０１重量％で存在する。

前述のオーラル・ケア態様の非活性液体は、要すればブレス・フレッシュ化剤を含有してもよい。任意のブレス・フレッシュ化剤を提供してもよい。どんな口腔許容可能なブレス・フレッシュ化剤を用いてもよいが、限定的でない例として亜鉛塩、例えばグルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛および亜鉛亜塩素酸塩、α−イオノンおよびそれらの混合物を包含する。１以上のブレス・フレッシュ化剤を、ブレス・フレッシュ化効果総量で任意に存在する。

前述のオーラル・ケア態様の非活性液体は、歯石コントロール剤（抗歯石）を含有してもよい。本発明に有用なものの中で歯石コントロール薬剤はリン酸塩および縮合リン酸塩（例えばピロ燐酸）、ポリアミノプロパンスルフォン酸（ＡＭＰＳ）、ポリオレフィン・スルフォネート、ポリオレフィン・ホスフェート、ジホスホネート（例えばアザシクロアルカン−２,２−ジホスホネート（例えば、アザシクロヘプタン−２,２−ジホスホン酸））、Ｎ−メチルアザシクロペンタン−２,３−ジホスホン酸、エタン−１−ヒドロキシ−１,１−ジホスホン酸（ＥＨＤＰ）およびエタン−１−アミノ−１,１−ジホスホネート、ホスホノアルカンカルボン酸およびこれらの薬剤の塩類、例えばそれのアルカリ金属およびアンモニウム塩を包含する。有用な無機リン酸塩および縮合リン酸塩塩類は、一塩基、二塩基、および三塩基性リン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリホスフェート、モノ−、ジ−、トリ−およびテトラピロ燐酸ナトリウム、トリメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムおよびそれらの混合物（ナトリウムはカリウムまたはアンモニウムと任意に取り替えられることができる）を包含する。他の有用な抗歯石薬剤は、ポリカルボキシレートポリマーとポリビニルメチルエーテル／無水マレイン酸（ＰＶＭＥ／ＭＡ）共重合体、例えばニュージャージー州ウェイン（Ｗａｙｎｅ）のＩＳＰからのガントレ（Ｇａｎｔｒｅｚ）ＴＭブランドで市販のものを包含する。

ある態様では、歯石コントロール薬剤は、約０．０１〜１０重量％の濃度で存在する。ある態様では、歯石コントロール薬剤は、約１重量%の濃度で存在する。ある態様では、歯石コントロール薬剤も、緩衝剤の働きをする。例えば、リン酸塩緩衝系において、モノ塩基性リン酸ナトリウムは約０．０１〜約５重量％の濃度で存在し、リン酸ジナトリウムは約０．０１〜約５重量の濃度で存在し、正確な比率は配合中の他の添加剤および所望のｐＨに基づいて変化する。

他の任意の添加剤は、抗微生物（例えば、抗細菌）薬剤を包含する。どのような口腔許容可能な抗菌剤も使用でき、トリクロサン（５−クロロ−２−（２，４−ジクロロフェノキシ）フェノール；亜鉛およびスズイオン原料;第四級アンモニウム化合物、例えばセチルピリジニウム塩化物（ＣＰＣ）；ビスグアニド、例えばクロルヘキシジン;および、塩化ベンザルコニウムを包含する。有用な抗菌剤のさらに実例となるリストは、米国特許第５，７７６，４３５号、ガファー（Ｇａｆｆａｒ）ほかに提供されるある態様に、抗菌剤は約０．００１〜約１重量％の濃度で存在する。ある態様では、抗菌剤はセチルピリジニウム塩化物である。ある態様では、セチルピリジニウム塩化物は約０．０５重量％の濃度で存在する。

酸化防止剤は、任意の添加剤のもう一つの種類である。どんな口腔許容可能な酸化防止剤も使用され、ブチル化ヒドロキシアニソール（ＢＨＡ）、ブチル化ヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）、ビタミンＡ、カロチノイド、ビタミンＥ、フラボノイド、ポリフェノール、アスコルビン酸、ハーバル酸化防止剤、クロロフィル、メラトニンおよびそれらの混合物を包含する。

また、例えばドライ・マウスの改善に有用な任意の、唾液刺激剤をオーラル・ケア態様に包含してもよい。どのような口腔許容可能な唾液刺激剤も用いられるが、限定されない例としては食品酸、例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、アスコルビン酸、アジピン酸、フマル酸、酒石酸およびそれらの混合物を包含する。１以上の唾液刺激剤は、要すれば唾液刺激効果的総量において存在する。

要すれば、アンチプラーク（例えば、プラーク阻害）剤を、オーラル・ケア態様に包含してもよい。どのような口腔許容可能なアンチプラーク薬剤も使用してもよく、限定しない例としてはスズ、銅、マグネシウムおよびストロンチウム塩、ジメチコンコポリオール（例えばセチルジメチコンコポリオール）、パパイン、グルコアミラーゼ、グルコースオキシダーゼ、尿素、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、ストロンチウムポリアクリレートとそれらの混合物を包含する。

オーラル・ケア態様において任意の減感剤は、クエン酸カリウム、塩化カリウム、酒石酸カリウム、重炭酸カリウム、シュウ酸カリウム、硝酸カリウム、ストロンチウム塩およびそれらの混合物を包含する。ある態様では、局所または全体鎮痛剤、例えばアスピリン、コデイン、アセトアミノフェン、サリチル酸ナトリウムまたはトリエタノールアミンサリチレートが、使用されてもよい。

ある態様では、方法は前述ように口腔をマウスウォッシュ組成物でリンスする工程を包含する。ある態様では、組成物の５ｍｌ以上を、うがいする。ある態様では、１０ｍｌ以上が使われる。ある態様では、１０−５０ｍｌが使われる。ある態様では、１５−２５ｍｌ以上が使われる。ある態様では、１５ｍｌ以上が使われる。ある態様では、個人は１日につき組成物で複数回でうがいをする。ある態様では、個人は複数の日に組成物でうがいをする。ある態様では、個人は組成物で４〜６時間おきに、１日につき最高６回うがいをする。

本明細書中に用いられる範囲は、範囲の中の各値およびすべての値を記載することの短縮形として用いられる。範囲の中のいかなる値も、範囲の終点として選ばれることができる。また、この中のすべての引用文献は、参考として全体が本明細書に導入される。本明細書の定義と引用文献のそれとが矛盾する場合は、本明細書の記載が優先する。

特に明記しない限り、本明細書のいずれかの場所でまたは本明細書に記載される％および量は、重量パーセントに関するものと理解されなければならない。与えられる量は、材料の実際の重さに基づく。

実施例１：オン・ディマンド・マウスウォッシュ・デリバリー
フマル酸約０．３ｇを、２５ｍｍのフィルター・チップ（５μｍ膜）付の３ｍｌのシリンジに加える。レサズリン（Ｒｅｓａｚｕｒｉｎ）１０μｇ/ｍｌの脱イオン水の溶液を調製する。溶液の色は、およそのｐＨ７を有する紫色である。紫色のレサズリン２ｍｌ溶液をシリンジに加え、フィルターを通して分配し、回収した。分配された溶液は、約ｐＨ２．３のオレンジである。レサズリン溶液のさらに２ｍｌを、取って同じシリンジで分配した。これを、同じシリンジで３回繰り返す。全ての実験は、３つの異なるフマル酸をロードしたシリンジを用いて３回繰り返す。結果を、下の表にまとめる。

この実験は固定化、難溶性酸（ここではフマル酸）が液体のｐＨを繰り返し下げて、それにより液体を活性化し、ハロクロム染料（レサズリン）で色変化を適用し得ることを示す。

Claims (22)

1. 固定化難溶性酸または塩基（例えば、難溶性酸または塩基を含有する固体粒子またはマトリックス）を含む第１成分および非活性液体、要すれば異なる非活性液体を含む第２成分、１以上の更なる成分を含有するオーラル・ケア、スキン・ケアまたはホーム・ケア組成物であって、貯蔵の間、非活性液体が固定化難溶性酸または塩基と接触しないが、使用時には非活性液体が固定化難溶性酸または塩基と接触して、溶液のｐＨが変化する、組成物。
2. 前記ｐＨ変更が液体を活性化して以下の利益：ミネラル・イオン（例えば、フッ化物）の高い利用可能性、塩基性アミノ酸とミネラル・イオン含有する錯体の歯の上で析出の強化、酵素の高い活性、酵素基質の高い反応性、漂白剤の高い活性、皮膚や口腔での使用のためのより許容できるｐＨ、色変化、発泡、フレーバー変化またはフレグランス変化の一つ以上を提供する請求項１記載の組成物。
3. 前記非活性液体が口腔で許容可能なマウスウォッシュ配合である請求項１または請求項２記載の組成物。
4. 前記非活性液体が効果的な量のフッ化物を含有する口腔で許容可能なマウスウォッシュ配合である請求項１〜３いずれかに記載の組成物。
5. 前記非活性液体が、例えばアルギニン、リジン、シトルリン、オルニチン、クレアチン、ヒスチジン、ジマミノブタン酸、ジアミノプロピオン酸、その塩類および／またはその組合せ、例えば遊離または塩形のＬ−アルギニン、例えばアルギニン重炭酸塩から選択される塩基性アミノ酸を含有する口腔で許容可能なマウスウォッシュ配合である、請求項１〜４いずれかに記載の組成物。
6. 前記非活性液体が、１以上のカルシウム塩を含有する口腔で許容可能なマウスウォッシュ配合である、請求項１〜５いずれかに記載の組成物。
7. 前記非活性液体が、例えばレサズリン（Ｒｅｓａｚｕｒｉｎ）、ゲンチアン・バイオレット（Ｇｅｎｔｉａｎ ｖｉｏｌｅｔ；メチル・バイオレット１０Ｂ）、ロイコマラカイト・グリーン（Ｌｅｕｃｏｍａｌａｃｈｉｔｅ ｇｒｅｅｎ）、チモール・ブルー（Ｔｈｙｍｏｌ ｂｌｕｅ；第１遷移）、メチル・イエロー、ブロモフェノール・ブルー、コンゴ・レッド、メチル・オレンジ、ブロモクレゾール・グリーン、メチル・レッド、アゾリトミン（Ａｚｏｌｉｔｍｉｎ）、ブロモクレゾール・パープル、ブロモチモール・ブルー、フェノール・レッド、ニュートラル・レッド、ナフトールフタレイン、クレゾール・レッド、フェノールフタレイン、ヒドランギア・フラワー（Ｈｙｄｒａｎｇｅａ ｆｌｏｗｅｒｓ）、アントシアニンおよびリトマスから選択され、例えばフェノールフタレイン、ヒドランジア・フラワー、アントシアニンおよびリトマスから選択される、ｐＨの変化に応じて色が変わる染料、ハロクロム染料を含有する請求項１〜６いずれかに記載の組成物。
8. 前記非活性液体がｐＨ変化時にフレグランスに変わるプロフレグランス；例えば、ｐＨ変化時に急速に加水分解して芳香性のアルコールを提供するエステルまたはエーテル化合物、例えば、プロフレグランスが（２−ジメトキシ）エチルベンゼンであり、非活性液体のｐＨがアルカリ性であり、かつ、固定化難溶性酸または塩基が酸であり、非活性液体のｐＨが使用時に減少して中性または酸性ｐＨになり、（２−ジメトキシ）エチルベンゼンが加水分解してフェニルエチルアルコール（バラのフレグランス）を提供するものを含有する請求項１〜７いずれかに記載の組成物。
9. 前記非活性液体がフレーバー、フレグランスまたは他の成分を微小粒子マトリックスに含み、該微小粒子マトリックスがｐＨ変化時に崩壊するポリマーを含有し、例えば、該非活性液体が酸性ｐＨを有し、該微小粒子マトリックスがより高いｐＨで非プロトン化して崩壊するポリカルボキシル化合物、例えばアクリレートポリマーまたはコポリマー、塩化アクリロイル−リジン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネートを含有し、それによりフレーバー、フレグランスまたは他の成分を放出するものである、請求項１〜８いずれかに記載の組成物。
10. 前記非活性液体が炭酸塩、重炭酸塩およびその組合せ（例えば、重炭酸ナトリウムまたはアルギニン重炭酸塩）から選択される塩を含有し、前記固定化難溶性酸または塩基が酸であり、使用時に前記非活性液体のｐＨが減少した時に、二酸化炭素が放出され発泡する、請求項１〜９いずれかに記載の組成物。
11. 前記非活性液体が酵素および酵素基質を含有し、前記非活性液体のｐＨが、酵素が基質上で活性である範囲外である請求項１〜１０いずれかに記載の組成物。
12. 前記酵素が７未満の最適ｐＨ範囲を有するグルコースオキシダーゼであり、基質がグルコースであり、固定化難溶性酸または塩基が酸であり、前記非活性液体のｐＨが使用時に減少した時に過酸化水素が製造される請求項１〜１１いずれかに記載の組成物。
13. 前記非活性液体が、過酸化水素を含有し、例えば非活性液体のｐＨが低く、例えば過酸化水素の安定な最適ｐＨ、例えばｐＨ４未満であり、難溶性酸または塩基が塩基であり、配合のｐＨが使用時に皮膚を刺激しにくいレベルに増加する、請求項１〜１２いずれかに記載の組成物。
14. 前記固定化難溶性酸または塩基が固体状態の酸である請求項１〜１３いずれかに記載の組成物。
15. 前記固定化難溶性酸または塩基がギ酸である請求項１〜１４いずれかに記載の組成物。
16. 前記固定化難溶性酸または塩基が固体状態の塩基である請求項１〜１５いずれかに記載の組成物。
17. 前記非活性液体がフッ化物、抗菌剤（例えば、トリクロサンまたは塩化セチルピリジニウム）、アルギニン、ベタイン、カリウム塩（例えば、硝酸カリウム）、フレーバー、染料、湿潤剤、ポリマーおよび界面活性剤から選ばれる１以上の薬剤を含有する請求項１〜１６いずれかに記載の組成物。
18. 前記固定化難溶性酸または塩基が不溶性液体透過性マトリックス中に固体粒子を含有する請求項１〜１７いずれかに記載の組成物。
19. 液体を固定化難溶性酸または塩基に接触して使用直前に液体のｐＨを変更し、例えばそれにより前述のパラグラフで記載するように液体を活性化する、液体（例えば、マウスウォッシュ、パーソナル・ケア製品またはホーム・ケア製品）を活性化する方法。
20. 前述のパラグラフに従って活性化したマウスウォッシュを口腔に適用して、例えば活性化マウスウォッシュで口を１５秒〜１分間ゆすぎ、その後マウスウォッシュを吐き出すことを含む、歯のホワイトニングまたは洗浄、口腔の状態、例えば歯肉炎、デンタル・プラークまたは口臭の治療、またはエナメルの脱ミネラル化を行う方法。
21. 上述のように活性化された液体表面クレンザーを表面に適用する、表面を洗浄する方法。
22. 上述のように活性化した液体スキン・ケア製品を皮膚に適用する、皮膚を洗浄する方法。