JP7126348B2 - キャビネット構成部品及びキャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、キャビネットに用いられるキャビネット構成部品に関する。
キャビネットに手掛け用凹部を形成するためのキャビネット構成部品を用いることがある。たとえば、特許文献1には、キャビネットの扉の上端辺部の裏側にキャビネット構成部品として幕板が設けられており、その幕板により扉に掛ける指先を差し込み可能な手掛け用凹部が形成されている。この幕板にはダボが固定されるダボ受けが設けられ、そのダボを用いてキャビネットの側板に幕板が固定されている。
特開2009-219735号公報
ところで、特許文献1の幕板ではダボ受け内にダボが圧入により固定されていると考えられ、幕板に対する幕板の長手方向でのダボの相対変位が許容されている。よって、キャビネットの側板に形成されるダボ穴内にダボを圧入するとき、ダボに過大な外力が付与されると幕板に対してダボが相対変位してしまい、ダボ穴に対するダボの圧入代が不十分となる恐れがある。これは、キャビネットを構成するベース部品に形成される固定穴に対して、キャビネット構成部品の差込部を圧入を伴い差し込む場合に共通する問題であり、その改善が望まれる。
本発明のある態様は、このような課題に鑑みてなされ、その目的の1つは、ベース部品の固定穴に対するキャビネット構成部品の差込部の圧入代を安定して確保できる技術を提供することにある。
前述の課題を解決するための本発明の第1態様はキャビネット構成部品である。第1態様は、キャビネットの可動部品に掛ける指先を内側に差し込み可能な手掛け用凹部を形成するために用いられるキャビネット構成部品であって、長尺状の本体部材と、前記本体部材の長手方向の端部を前記キャビネットのベース部品に接続するジョイント部材と、前記本体部材に対する前記ジョイント部材の前記長手方向での変位を規制する規制構造と、を備え、前記ジョイント部材は、前記ベース部品に形成される固定穴に圧入を伴い差し込むための差込部を有し、前記規制構造は、前記ジョイント部材と前記長手方向に重なる位置に配置される。
第1態様によれば、本体部材の長手方向で規制構造にジョイント部材を当てることにより、その本体部材に対する長手方向でのジョイント部材の変位を安定して規制できる。よって、ベース部品の固定穴にジョイント部材の差込部を差し込むとき、本体部材に対してジョイント部材が長手方向内側に変位することに伴い、固定穴に対する差込部の圧入代が不十分になる事態を防止でき、その圧入代を安定して確保できる。
本実施形態のキャビネット構成部品が用いられるキャビネットを示す斜視図である。 本実施形態のキャビネットの側面断面図である。 図2の拡大図である。 本実施形態のキャビネット構成部品を背面から見た斜視図である。 本実施形態のキャビネット構成部品を背面から見た断面図である。 本実施形態のキャビネット構成部品の一部の断面を周辺構造とともに示す拡大図である。 図3の拡大図である。 図8(a)は、ジョイント部材の差込部の拡大図であり、図8(b)は、ベース部品の固定穴から差込部を抜き出した状態を示す図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。
図1は、本実施形態のキャビネット構成部品(不図示)が用いられるキャビネット10を示す斜視図である。本実施形態のキャビネット10は洗面化粧台を構成し、その上側に配置されるミラーキャビネット12を支持する。キャビネット10は、カウンター14と、カウンター14を支持する複数のベース部品16と、複数のベース部品16に移動可能に支持される可動部品18とを備える。
図2は、キャビネット10の側面断面図である。図1、図2に示すように、複数のベース部品16には、キャビネット10の左右方向Xに間を空けて設けられる一対の側板20と、一対の側板20間に設けられる背板22、底板24、幕板26及び蹴込み板28と、が含まれる。本実施形態のベース部品16は、たとえば、木材等を用いて構成される。
本実施形態の可動部品18は、キャビネット10の前面部に形成されるキャビネット開口部30を開閉可能な引き出し31の前板であり、板状をなす。可動部品18は、キャビネット10の前後方向Yでの動きを伴いキャビネット開口部30を開閉可能である。
図3は、図2の拡大図である。キャビネット10には、可動部品18に手を掛けるための取っ手が設けられておらず、可動部品18に掛ける指先を内側に差し込み可能な手掛け用凹部32が設けられる。手掛け用凹部32は、キャビネット10の前面部から背面側に向けて凹むように設けられる。手掛け用凹部32は、可動部品18の端辺部18a、詳しくは、その上側の端辺部18aの背面側に一部が設けられる。手掛け用凹部32は、可動部品18の端辺部18aとキャビネット構成部品34の間に設けられ、前方に向かって開いた出入口32aを有する。手掛け用凹部32の内側には出入口32aから指先を出し入れ可能である。可動部品18は、手掛け用凹部32に差し込まれた指先を可動部品18の端辺部18aの背面に掛けた状態で、その指先を手前に引くことで開けられる。
図4は、キャビネット構成部品34を背面から見た斜視図である。図3、図4に示すように、キャビネット構成部品34は、前述の手掛け用凹部32を形成するために用いられる。キャビネット構成部品34は、全体としてキャビネット10の左右方向Xに長尺状をなす。キャビネット構成部品34は、本体部材36と、複数のジョイント部材38とを備える。
図5は、キャビネット構成部品34を背面から見た断面図である。図3、図5に示すように、本体部材36は、キャビネット10の一対の側板20間に設けられ、キャビネット10の左右方向Xに延びる長尺状をなす。本体部材36は、主に、手掛け用凹部32を形成する凹部形成部40と、凹部形成部40から背面側に突き出る第1被固定部42及び第2被固定部44とを有する。本体部材36は、アルミニウム等の金属、樹脂、人工大理石、木材等を素材として各部位が一体的に成形された一体成形品である。本実施形態の本体部材36は、金属を用いた押出成形品である。
凹部形成部40は、可動部品18の端辺部18aと前後に対向するとともに上下に延びる対向壁部40aを有する。凹部形成部40は、凹部形成部40の下部に設けられるとともに、対向壁部40aの下端部から前方に突き出る下部突出部40bを有する。凹部形成部40は、凹部形成部40の上部に設けられるとともに、対向壁部40aの上端部から前方に突き出る上部突出部40cを有する。上部突出部40cにはカウンター14を支持するカウンター支持部40dが設けられる。
凹部形成部40は、手掛け用凹部32の内側空間とキャビネット10の内部空間46とを前後方向Yに隔てている。手掛け用凹部32の出入口32aは、本体部材36の上部突出部40cと可動部品18の端辺部18aとの間に形成される。
第1被固定部42及び第2被固定部44は上下に間を置いて設けられる。凹部形成部40、第1被固定部42及び第2被固定部44は、後方に向かって開いた凹状の収容部48を構成する。収容部48は、本体部材36を挟んで手掛け用凹部32の内側空間とは前後方向Yの反対側に設けられる。収容部48にはジョイント部材38が収容される。本実施形態の収容部48にはジョイント部材38が嵌め込まれる。
ジョイント部材38は、本体部材36の長手方向Aの両端部のそれぞれに対応して個別に設けられる。ジョイント部材38は、本体部材36の端部と長手方向Aに対向するキャビネット10のベース部品16に本体部材36の端部を接続するためのものである。ここでのベース部品16とは、キャビネット10の側板20である。ベース部品16には、ジョイント部材38を固定するための固定穴50が形成される。本実施形態の固定穴50は、キャビネット構成部品34と対向するベース部品16の内側面16aから長手方向Aに窪む有底孔であり、ベース部品16を貫通していない。
図6は、キャビネット構成部品34の一部の断面を周辺構造とともに示す拡大図である。ジョイント部材38は、本体部材36に固定される固定部52と、ベース部品16に固定される差込部54とを有する。ジョイント部材38は、樹脂等を素材として各部位が一体的に成形された一体成形品である。
差込部54は、ベース部品16の内側面16aと対向する固定部52の外側面から長手方向Aに突き出るように設けられる。差込部54は、一方向(本例では上下方向)に間を置いて複数設けられる。差込部54は、ベース部品16の固定穴50に圧入を伴い差し込まれることで、ベース部品16に固定される。差込部54は、ベース部品16に対して接着剤を用いることなく固定される。
図7は、図3の拡大図である。図6、図7に示すように、固定部52は、固定部52を挟んで上下に設けられる本体部材36の被固定部42、44の間に配置される。固定部52は、ベース部品16の内側面16aと対向する対向壁部52aと、一対の被固定部42、44のそれぞれと上下に対向する一対の固定壁部52bと、一対の固定壁部52bそれぞれの側辺部から起立する一対の側壁部52cとを有する。
一対の固定壁部52bは後述するねじ部材56の軸方向Bに間を置いて設けられる。一対の側壁部52cはねじ部材56の軸方向Bに延びるように設けられる。一対の固定壁部52bと一対の側壁部52cは、対向壁部40aの四周の端辺部から本体部材36の長手方向A内側に延びるように設けられる。本実施形態の固定部52は、一対の固定壁部52bと一対の側壁部52cとにより長手方向Aに延びる角型の筒状をなしている。対向壁部52aは、一対の固定壁部52bと一対の側壁部52cとがなす筒状構造の底部を構成する。
本実施形態の固定部52はねじ部材56により本体部材36に固定される。詳しくは、固定部52は、本体部材36の被固定部42、44と固定壁部52bを貫通するとともに、固定壁部52bにねじ込まれるねじ部材56により本体部材36に固定される。本体部材36の被固定部42、44は、ねじ部材56によりジョイント部材38の固定壁部52bに共締めされることになる。一対の側壁部52cは、ねじ部材56の雄ねじ部が設けられた軸部56aを挟んだ前後方向Yの両側に設けられる。
ねじ部材56は、ねじ立て可能なタッピングねじ、ドリルねじ等である。一対の固定壁部52bのそれぞれにねじ込まれるねじ部材56は、その中心軸線が互いに長手方向Aにずれた位置に設けられる。これにより、二つのねじ部材56を用いた場合に、それらの中心軸線周りでのジョイント部材38の回転を防止できる。
ねじ部材56は、本体部材36に対するジョイント部材38の長手方向Aでの変位を規制する規制構造58を構成する。本実施形態の規制構造58は、本体部材36やジョイント部材38とは別体に設けられるねじ部材56により構成されることになる。本実施形態の規制構造58は、本体部材36の長手方向Aと直交する二方向(前後方向Y、上下方向)での本体部材36に対するジョイント部材38の変位も規制している。規制構造58は、本体部材36にジョイント部材38を固定する固定構造を兼ねているとも捉えられる。
規制構造58を構成するねじ部材56は、ジョイント部材38と長手方向Aに重なる位置に配置される。規制構造58は、本体部材36の長手方向Aから見て、ジョイント部材38と重なる位置に配置されるとも捉えられる。よって、本体部材36に対してジョイント部材38が長手方向Aに変位しようとしたとき、本体部材36の長手方向Aで規制構造58にジョイント部材38を当てることができ、その変位を安定して規制できる。
本実施形態の規制構造58は、ジョイント部材38の一対の固定壁部52bのそれぞれに対応して個別に設けられる。個別の固定壁部52bは、その固定壁部52bに対応する固定壁部52bに長手方向Aに重なる位置に配置され、その対応する固定壁部52bに長手方向Aに当たることにより、そのジョイント部材38の変位を規制する。
以上のキャビネット構成部品34の効果を説明する。ベース部品16の固定穴50にジョイント部材38の差込部54を差し込むとき、ジョイント部材38には本体部材36の長手方向A内側に向かう反力Faが付与される。この反力Faがジョイント部材38に付与されたときでも、本体部材36の長手方向Aで規制構造58がジョイント部材38に当たることにより、その本体部材36に対する長手方向Aでのジョイント部材38の変位を安定して規制できる。よって、本体部材36に対してジョイント部材38が長手方向A内側に変位することに伴い、固定穴50に対する差込部54の圧入代が不十分になる事態を防止でき、その圧入代を安定して確保できる。
本体部材36をベース部品16に接続するにあたり、複数の差込部54を有するジョイント部材38を用いている。よって、本体部材36をベース部品16に接続するための部品に関して、複数のダボを用いる場合と比べ、管理すべき部品点数の削減を図れ、その紛失を容易に防止できる。
次に、キャビネット構成部品34の他の工夫点を説明する。本実施形態において、キャビネット構成部品34の長手方向Aに直交する差込部54の断面形状は、図示はしないが中実の円形の柱状をなす。本実施形態において、ベース部品16の固定穴50はキャビネット構成部品34の長手方向Aに延びており、その断面形状は円形状をなす。
図8(a)は、ジョイント部材38の差込部54の拡大図であり、図8(b)は、ベース部品16の固定穴50から差込部54を抜き出した状態を示す図である。差込部54の外周部には、本体部材36の長手方向Aに沿って凸凹が交互に並ぶ凸凹部60が設けられる。凸凹部60には、固定穴50に圧入される複数の凸部分60a~60cが含まれる。本実施形態の凸凹部60には、差込部54の先端側から根本側に向かって順に第1凸部分60a、第2凸部分60b、第3凸部分60cが設けられる。本実施形態の差込部54の根本部は凸部分60a~60cの最大径より小さい外径に設定される。
凸凹部60にはキャビネット構成部品の長手方向Aに沿って圧入領域62と非圧入領域64とが交互に並ぶように設けられる。圧入領域62は、ベース部品16の固定穴50に圧入される領域であり、非圧入領域64は、その固定穴50に圧入されない領域である。本実施形態において、圧入領域62は固定穴50の内径より大きい外径を持ち、非圧入領域64は固定穴50の内径より小さい外径を持つ。個々の凸部分60a~60c毎に対応する一つの圧入領域62が設けられる。本実施形態の圧入領域62の長手方向範囲は、圧入領域62に隣り合う非圧入領域64の長手方向範囲以下の大きさに設定される。
三つの凸部分60a~60cには、差込部54の根本側を向く段差状の抜け止め面66が設けられる。キャビネット構成部品34の長手方向Aに沿った切断面において、長手方向Aに直交する面を直交面という。このとき、抜け止め面66は、たとえば、直交面に対して±15°以下の角度をなしており、好ましくは±10°以下の角度をなす。抜け止め面66の外周縁部66aは固定穴50の内壁面に食い込んでいる。これにより、固定穴50から差込部54が抜け出ようとしたときに、固定穴50の内壁面に抜け止め面66が引っ掛かることで、固定穴50からの差込部54の抜けを規制できる。よって、抜け止め面66により固定穴50からの差込部54の抜け止めを図れ、ベース部品16にジョイント部材38を強固に固定できる。特に、接着剤を用いることなく、ベース部品16にジョイント部材38を強固に固定できる点で利点がある。
第1凸部分60aには、第1凸部分60aの抜け止め面66の外周縁部66aより先端側に向けて平坦に延びる平坦部68が設けられる。本実施形態の平坦部68は円形をなしており、その全周に亘り固定穴50の内壁面に接触している。これにより、第1凸部分60aの平坦部68には固定穴50の内壁面から長手方向Aにほぼ均等な反力が付与され、第1凸部分60aに平坦部68がない場合と比べ、第1凸部分60aに局所的に過大な反力が付与される事態を避け易くなる。
三つの凸部分60a~60cは先端側から根本側に向かうにつれて拡径するテーパー部70を有する。第1部分60aのテーパー部70は平坦部68より先端側に向けて延びるように設けられる。第2凸部分60bと第3凸部分60cのテーパー部70は、抜け止め面66の外周縁部66aより先端側に向けて延びるように設けられる。差込部54は、固定穴50の内壁面とテーパー部70の接触を伴いつつ固定穴50に差し込まれる。これにより、テーパー部70によって、凸部分60a~60cでの引っ掛かりを抑えつつスムーズに固定穴50に差込部54を差し込み易くなり、良好な作業性を得られる。
ベース部品16の内側面16aとキャビネット構成部品34の間のクリアランスをLaとする。固定穴50の奥壁面50aとキャビネット構成部品34の差込部54の間のクリアランスをLbとする。このとき、クリアランスLbはクリアランスLaより大きくなるように設定される。このクリアランスLaはゼロ以上の大きさの範囲に設定される。
これにより、ベース部品16の内側面16aにキャビネット構成部品34が当たったときでも、その差込部54が固定穴50の奥壁面50aに当たらない構造となる。ベース部品16の外側面16bから固定穴50の奥壁面50aまでの厚みは、ベース部品16の他の箇所の厚みより薄い。よって、本実施形態のクリアランスの条件を満たすことで、キャビネット構成部品34の差込部54を固定穴50に差し込むとき、厚みの薄い箇所(固定穴50の奥壁面50a)にキャビネット構成部品34の差込部54が当たる事態を避けられる。
図7を参照する。ジョイント部材38の側壁部52cは、本体部材36の凹部形成部40の背面に当てがわれている。ここでの「当てがわれ」るとは、側壁部52cの凹部形成部40に直接に当てがわれる場合の他に、他部材を介して当てがわれる場合が含まれる。側壁部52cは、ねじ部材56の軸方向Bに沿って凹部形成部40の背面に当てがわれている。この利点を説明する。
ジョイント部材38の固定壁部52bにねじ部材56をねじ込む場合、ねじ部材56から付与される外力により固定壁部52bが壁厚方向内側に撓み変形しようとし、それに追従して側壁部52cが壁厚方向外側に撓み変形しようとする。この場合に、前述の構成によれば、ジョイント部材38の側壁部52cの撓み変形を本体部材36の凹部形成部40により拘束できる。これに伴い、固定壁部52bの撓み変形も抑制できる。この結果、ジョイント部材38のねじ止め作業での本体部材36に対するジョイント部材38の位置ずれを抑えられ、ねじ止め不良を防止できる。
以上、本発明の実施形態の例や変形例について詳細に説明した。前述した実施形態や変形例は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態や変形例の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して強調しているが、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
キャビネット10は、洗面化粧台に用いられる例を説明したが、その用途は特に限定されない。たとえば、キャビネット10は、流し台、調理台等に用いられていてもよい。キャビネット10のベース部品16は一対の側板20である例を説明したが、特に限定されない。また、可動部品18は、引き出しの前板の他に、両開き等の扉でもよい。
規制構造58は、本体部材36に対するジョイント部材38の長手方向Aでの変位を規制するうえで、ジョイント部材38と長手方向Aに重なる位置に配置されていればよく、その具体例は特に限定されない。
たとえば、規制構造58は、ジョイント部材38に対して長手方向A内側に本体部材36の一部となる突起等として設けられていてもよい。この場合も、規制構造58は、本体部材36に対する長手方向Aでのジョイント部材38の変位を規制するうえで、ジョイント部材38と長手方向Aに重なる位置に配置されていればよい。この場合、ジョイント部材38は、規制構造58とは別の固定構造を用いて本体部材36に固定されることになる。この固定構造には、たとえば、特許文献1のような圧入構造が含まれる。
この他にも規制構造58は、たとえば、ジョイント部材38及び本体部材36の一方に設けられる嵌合凹部と、その嵌合凹部に嵌め込まれるとともに、ジョイント部材38及び本体部材36の他方に設けられる嵌合凸部とを組み合わせた嵌合構造でもよい。この場合、本体部材36に対する長手方向Aでのジョイント部材38の変位を規制するうえで、嵌合構造を構成する嵌合凸部又は嵌合凹部の何れかがジョイント部材38と長手方向Aに重なる位置に配置されていればよい。この嵌合構造は、本体部材36にジョイント部材38を固定する固定構造を兼ねていてもよい。
ジョイント部材38は、単数又は三つ以上の差込部54を有していてもよく、その数は特に限定されない。差込部54には凸凹部60が設けられていないくともよい。凸凹部60の凸部分60a~60cには平坦部68が設けられていなくともよい。凸凹部60のテーパー部70はすべての凸部分60a~60cに設けられる例を説明したが、その設けられる凸部分60a~60cは特に限定されない。たとえば、先端側の第1凸部分60aより根本側の第2凸部分60b、第3凸部分60cのみにテーパー部70が設けられていてもよいし、すべての凸部分60a~60cにテーパー部70が設けられていなくともよい。
ジョイント部材38の固定部52は本体部材36に固定可能であれば、その形状について特に限定されない。
図8のクリアランスLa、Lbの関係は特に限定されない。クリアランスLbがクリアランスLaより小さくなるように設定されてもよい。
以上の実施形態、変形例により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。以下、発明が解決しようとする課題に記載の態様を用いて説明する。
第2態様のキャビネット構成部品は、第1態様において、前記ジョイント部材は、複数の前記差込部を有してもよい。
この態様によれば、本体部材をベース部品に接続するための部品に関して、複数のダボを用いる場合と比べ、管理すべき部品点数の削減を図れる。
第3態様のキャビネット構成部品は、第1または第2態様において、前記差込部の外周部には、前記長手方向に沿って凸凹が交互に並ぶ凸凹部が設けられ、前記凸凹部には、前記固定穴に圧入されるべき複数の凸部分が含まれ、前記凸部分には、前記差込部の根本側を向く抜け止め面が設けられてもよい。
この態様によれば、固定穴から差込部が抜け出ようとしたときに、固定穴の内壁面に抜け止め面が引っ掛かることで、固定穴からの差込部の抜けを規制できる。
第4態様のキャビネット構成部品は、第3態様において、前記凸部分には、前記抜け止め面の外周縁部より先端側に向けて平坦に延びる平坦部が設けられてもよい。
この態様によれば、凸部分の平坦部には固定穴の内壁面から長手方向にほぼ均等な反力が付与され、凸部分に平坦部がない場合と比べ、凸部分に局所的に過大な反力が付与される事態を避け易くなる。
第5態様のキャビネット構成部品は、第3または第4態様において、前記複数の凸部分のうち先端側の凸部分より根本側の凸部分は、先端側から根本側に向かうにつれて拡径するテーパー部を有してもよい。
この態様によれば、テーパー部によって、凸部分での引っ掛かりを抑えつつスムーズに固定穴に差込部を差し込み易くなり、良好な作業性を得られる。
第6態様のキャビネット構成部品は、第1から第5態様のいずれかにおいて、前記ジョイント部材は、前記本体部材にねじ部材により固定される固定部を有し、前記固定部は、前記ねじ部材がねじ込まれる固定壁部と、前記固定壁部から前記ねじ部材の軸方向に延びる側壁部と、を有し、前記側壁部は、前記本体部材に当てがわれていてもよい。
この態様によれば、ジョイント部材の固定壁部にねじ部材をねじ込む場合に、ジョイント部材の側壁部の壁厚方向外側への撓み変形を本体部材により拘束できる。これに伴い、固定壁部の壁圧方向内側への撓み変形も抑制できる。この結果、ジョイント部材のねじ止め作業での本体部材に対するジョイント部材の位置ずれを抑えられる。
第7態様はキャビネットであり、一対のベース部品と、前記一対のベース部品間に設けられる第1~第6態様のいずれかのキャビネット構成部品と、を備えてもよい。
第8態様のキャビネットは、前記ベース部品の内側面と前記キャビネット構成部品の間のクリアランスより、前記固定穴の奥壁面と前記差込部の間のクリアランスが大きくなるように設定されてもよい。
この態様によれば、キャビネット構成部品の差込部が固定穴の奥壁面に当たらない構造となり、キャビネット構成部品の差込部を固定穴に差し込むとき、その厚みの薄い箇所に差込部が当たる事態を避けられる。
10…キャビネット、16…ベース部品、16a…内側面、18…可動部品、32…手掛け用凹部、34…キャビネット構成部品、36…本体部材、38…ジョイント部材、50…固定穴、50a…奥壁面、52…固定部、52b…固定壁部、52c…側壁部、54…差込部、56…ねじ部材、56a…軸部、58…規制構造、60…凸凹部、66…抜け止め面、66a…外周縁部、68…平坦部、70…テーパー部。

Claims (7)

  1. キャビネットの可動部品に掛ける指先を内側に差し込み可能な手掛け用凹部を形成するために用いられるキャビネット構成部品であって、
    長尺状の本体部材と、
    前記本体部材の長手方向の端部を前記キャビネットのベース部品に接続するためのジョイント部材と、
    前記本体部材に対する前記ジョイント部材の前記長手方向での変位を規制する規制構造と、を備え、
    前記ジョイント部材は、前記ベース部品に形成される固定穴に圧入を伴い差し込むための差込部を有し、
    前記規制構造は、前記ジョイント部材と前記長手方向に重なる位置に配置されるねじ部材により構成され
    記ジョイント部材は、前記本体部材に前記ねじ部材により固定される固定部を有し、
    前記固定部は、前記ねじ部材がねじ込まれる固定壁部と、前記固定壁部から前記ねじ部材の軸方向に延びる側壁部と、を有し、
    前記側壁部は、前記本体部材に当てがわれているキャビネット構成部品。
  2. 前記ジョイント部材は、複数の前記差込部を有する請求項1に記載のキャビネット構成部品。
  3. 前記差込部の外周部には、前記長手方向に沿って凸凹が交互に並ぶ凸凹部が設けられ、
    前記凸凹部には、前記固定穴に圧入されるべき複数の凸部分が含まれ、
    前記凸部分には、前記差込部の根本側を向く段差状の抜け止め面が設けられる請求項1または2に記載のキャビネット構成部品。
  4. 前記凸部分には、前記抜け止め面の外周縁部より先端側に向けて平坦に延びる平坦部が設けられる請求項3に記載のキャビネット構成部品。
  5. 前記複数の凸部分のうち先端側の凸部分より根本側の凸部分は、先端側から根本側に向かうにつれて拡径するテーパー部を有する請求項3または4に記載のキャビネット構成部品。
  6. 一対のベース部品と、
    前記一対のベース部品間に設けられる請求項1~のいずれかに記載のキャビネット構成部品と、を備えるキャビネット。
  7. 前記ベース部品の内側面と前記キャビネット構成部品の間のクリアランスより、前記固定穴の奥壁面と前記差込部の間のクリアランスが大きくなるように設定される請求項に記載のキャビネット。
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