JP7123452B2 - 画像投影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像投影装置に関する。
ユーザの視線方向を撮像する撮像部を備え、撮像部が撮像した画像と仮想空間の画像とを合成した合成画像をユーザに提示するヘッドマウントディスプレイが知られている(例えば特許文献1)。また、光線を二次元に走査し、走査した光線をユーザの網膜に照射することでユーザの網膜に画像を投影する画像投影装置が知られている(例えば特許文献2)。
特開2017-59062号広報 特開2009-258686号広報
ユーザの視線方向を撮像した画像をユーザの網膜に投影する画像投影装置において、ユーザが眼で直接見た状態に近い画像が網膜に投影されることが望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ユーザが直接見た状態に近い画像を網膜に投影することを目的とする。
本発明は、光源と、前記光源から出射される光線を二次元に走査する走査部を含み、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に網膜に照射する光学系と、前記ユーザの視線方向を撮像する撮像部と、前記光源及び前記走査部を制御して、前記撮像部で撮像される撮像画像を前記網膜に投影する投影制御部と、前記撮像部が撮像する前記撮像画像の画角を変更又は前記複数の光線が前記収束点で収束する収束角度を変更する角度制御部と、を備え、前記撮像部の光軸は、前記複数の光線のうち前記網膜に投影される投影画像の中心に対応する中心光線が前記収束点から前記網膜に向かう方向で前記中心光線に重なって延びる仮想直線と略一致し、前記撮像部が撮像する前記撮像画像の画角は前記複数の光線が前記収束点で収束する前記収束角度と略同じ角度から前記収束角度よりも大きい角度の範囲で変更可能である、又は、前記複数の光線が前記収束点で収束する前記収束角度は前記撮像部が撮像する前記撮像画像の画角と略同じ角度から前記撮像画像の画角よりも小さい角度の範囲で変更可能であり、前記角度制御部は、前記ユーザが前記撮像部の撮像面から第1の距離だけ離れた位置にある対象物を見る場合に、前記撮像面から前記第1の距離だけ離れた位置における前記撮像画像の幅に相当する長さが、前記網膜に投影される前記投影画像を形成する前記複数の光線を前記収束点から仮想的に前記撮像面から前記第1の距離だけ離れた位置まで伸ばしたときに前記第1の距離だけ離れた位置に形成される仮想画像の幅の97%以上103%以下になるように、前記撮像画像の画角又は前記収束角度を変更する、画像投影装置である。
上記構成において、前記角度制御部は、前記第1の距離が所定距離よりも短い場合には、前記所定距離よりも長い場合に比べて、前記撮像画像の画角を大きく又は前記収束角度を小さくする構成とすることができる。
上記構成において、前記角度制御部は、前記第1の距離が前記所定距離よりも長い場合には前記撮像画像の画角と前記収束角度とが略一致するようにし、前記所定距離よりも短い場合には前記撮像画像の画角が前記収束角度よりも大きくなるようにする構成とすることができる。
上記構成において、前記所定距離は、800mm~1600mmの範囲内の値である構成とすることができる。
上記構成において、前記ユーザが前記撮像画像の画角又は前記収束角度の変更情報を入力する入力部を備え、前記角度制御部は、前記入力部に入力された前記変更情報に基づき 、遠距離用若しくは前記遠距離用よりも前記撮像画像の画角が大きい又は前記収束角度が小さい手元用とで前記撮像画像の画角又は前記収束角度を変更する構成とすることができる。
上記構成において、前記遠距離用は前記撮像画像の画角と前記収束角度とが略一致し、前記手元用は前記撮像画像の画角が前記収束角度よりも大きい構成とすることができる。
上記構成において、前記撮像部の前記撮像面と前記収束点との間の距離をLz、前記撮像面から前記対象物までの距離をl、前記撮像画像の画角をθ、前記収束角度をφとしたときに、前記角度制御部は、l×tan(θ/2)の値が(l+Lz)×tan(φ/2)の値の97%以上103%以下になるように、前記撮像画像の画角又は前記収束角度を変更する構成とすることができる。
本発明は、光源と、前記光源から出射される光線を二次元に走査する走査部を含み、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に網膜に照射する光学系と、前記ユーザの眼の前方に配置される反射ミラーと、前記反射ミラーを介して前記ユーザの視線方向を撮像する撮像部と、前記光源及び前記走査部を制御して、前記撮像部で撮像される画像を前記網膜に投影する投影制御部と、を備え、前記撮像部の光軸は、前記複数の光線のうち前記網膜に投影される前記画像の中心に対応する中心光線が前記収束点から前記網膜に向かう方向で前記中心光線に重なって延びる仮想直線に前記反射ミラーで屈曲して略一致し、前記撮像部で撮像される前記画像の画角と前記複数の光線が前記収束点で収束する収束角度とは略一致し、前記撮像部の光軸と前記仮想直線とが前記反射ミラーにおいて略合わさる合致点と前記撮像部との間の距離と、前記反射ミラーの前記合致点と前記収束点との間の距離とは、略一致する、画像投影装置である。
上記構成において、前記光学系と前記撮像部とが取り付けられた眼鏡型フレームを備え、前記光学系と前記撮像部は、前記眼鏡型フレームに対して一体となって移動可能である構成とすることができる。
上記構成において、前記撮像部と光軸が一致するように前記撮像部に着脱可能に設置されたレンズを備える構成とすることができる。
本発明によれば、ユーザが直接見た状態に近い画像を網膜に投影することができる。
図1(a)は、実施例1に係る画像投影装置の正面図、図1(b)は、図1(a)のA方向から見た側面図、図1(c)は、図1(a)のB方向から見た平面図である。 図2(a)および図2(b)は、カメラユニットの断面図である。 図3は、制御部の機能ブロック図である。 図4は、投影ユニットの構成部材を示す概略図である。 図5は、ユーザの網膜上での光線の走査を示す図である。 図6は、実施例1における撮像部とユーザの眼に照射される光線との位置関係を示す図である。 図7は、実施例1における画像投影処理の一例を示すフローチャートである。 図8(a)から図8(c)は、対象物までの距離と画角との関係を示す図である。 図9(a)から図9(c)は、撮像部が撮像する画像の画角を変更したときにおける、撮像画像と投影画像のサイズを示す図である。 図10は、実施例1の変形例における撮像部とユーザの眼に照射される光線との位置関係を示す図である。 図11は、実施例2における画像投影処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施例3における撮像部とユーザの眼に照射される光線との位置関係を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る画像投影装置の正面図、図1(b)は、図1(a)のA方向から見た側面図、図1(c)は、図1(a)のB方向から見た平面図である。図の明瞭化のために、図1(a)から図1(c)ではカメラユニット10及び投影ユニット30にハッチングを付し、図1(a)及び図1(b)では制御部80の図示を省略している。図1(a)から図1(c)を参照して、実施例1の画像投影装置100は、カメラユニット10と、投影ユニット30と、カメラユニット10及び投影ユニット30を制御する制御部80と、を備える。カメラユニット10は、アタッチメント90と固定部材91によって投影ユニット30に固定されている。アタッチメント90及び固定部材91によって一体となったカメラユニット10及び投影ユニット30は、眼鏡型フレーム92に設けられた貫通孔93に固定部材91が挿入して固定されることで、眼鏡型フレーム92に固定されている。固定部材91は例えばネジである。制御部80は、眼鏡型フレーム92には設けられてなく、例えば携帯端末等の外部機器に設けられている。
眼鏡型フレーム92を装着するユーザの視線方向を第1方向とし、ユーザの左右の眼が並ぶ方向を第2方向とする。貫通孔93の第2方向における大きさは、固定部材91よりも大きくなっている。したがって、カメラユニット10及び投影ユニット30は、眼鏡型フレーム92に対して第2方向に一体となって移動可能となっている。
図2(a)および図2(b)は、カメラユニットの断面図である。図2(a)を参照して、カメラユニット10は、筐体11と、筐体11内に設けられた配線基板12と、配線基板12に搭載されたCCDイメージセンサ等の撮像素子を含む撮像部13と、レンズ14と、撮像部13に電気的に接続された配線ケーブル15と、を備える。撮像部13は、レンズ14を介して眼鏡型フレーム92を装着するユーザの視線方向(第1方向)を撮像する。撮像部13の光軸とレンズ14の光軸は略一致している。撮像部13が撮像した画像データは配線ケーブル15を介してカメラユニット10の外部に取り出される。なお、図2(b)については後述する。
図1(a)から図1(c)を参照して、制御部80は、配線ケーブル15を介して撮像部13に電気的に接続されるとともに、配線ケーブル37を介して投影ユニット30に含まれる光源及び走査部に電気的に接続されている。制御部80は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。
図3は、制御部の機能ブロック図である。図3を参照して、制御部80は、ハードウェアとソフトウェアとの協働によって投影制御部81と撮像制御部82と角度制御部83として機能する。投影制御部81と撮像制御部82と角度制御部83は専用に設計された回路でもよい。投影制御部81と撮像制御部82と角度制御部83は、1つの回路でもよいし、異なる回路でもよい。
投影制御部81は、眼鏡型フレーム92を装着するユーザが入力部84を操作して画像投影の開始を指示した場合に画像投影を開始し、画像投影の終了を指示した場合に画像投影を終了する。撮像制御部82は、眼鏡型フレーム92を装着するユーザが入力部84を操作して画像投影の開始を指示した場合に撮像部13による撮像を開始し、画像投影の終了を指示した場合に撮像部13による撮像を終了する。入力部84は、例えばタッチパネルであるが、その他の場合でもよい。撮像制御部82は、撮像部13がユーザの視線方向の撮像を開始すると、撮像部13から撮像した画像データを取得する。投影制御部81は、撮像制御部82から画像データを取得し、取得した画像データに基づいて投影ユニット30の光源及び走査部を制御して、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの網膜に画像を投影する。角度制御部83は、撮像部13が撮像する画像の画角を必要に応じて変更する。
実施例1における画像投影装置100では、眼鏡型フレーム92を装着するユーザは、左眼には撮像部13が撮像したユーザの視線方向の画像が投影され、右眼ではユーザの前方を直接見ることになる。
図4は、投影ユニットの構成部材を示す概略図である。図4では、図3に示した制御部80を併せて図示するとともに、制御部80に係る制御線を点線で図示している。図4を参照して、投影ユニット30は、光源31と、走査部32と、反射ミラー33及び34と、を備える。投影制御部81は、光源31からの光線36の出射を制御するとともに、走査部32の駆動を制御する。なお、光源31は、投影ユニット30に備わらずに、投影ユニット30の外部にあってもよい。
光源31は、投影制御部81の制御の下、例えば赤色レーザ光(波長:610nm~660nm程度)、緑色レーザ光(波長515nm~540nm程度)、及び青色レーザ光(波長:440nm~480nm程度)の可視レーザ光を出射する。赤色、緑色、及び青色のレーザ光を出射する光源31として、例えばRGB(赤・緑・青)それぞれのレーザダイオードチップと3色合成デバイスとが集積された光源が挙げられる。光源31は、1つのモジュール内にレーザダイオードチップと3色合成デバイスとが集積されている。なお、光源31は、単一の波長のレーザ光を出射してもよい。
走査部32(スキャナ)は、光源31が出射する光線36を二次元に走査する。走査部32は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーであり、光線36を水平方向及び垂直方向の二次元に走査する。走査部32はMEMSミラー以外であってもよい。走査部32によって走査されることで走査部32から異なる時間に出射された複数の光線36は、反射ミラー33で反射して、反射ミラー34の手前の収束点40で収束した後に反射ミラー34に照射される。複数の光線36は、反射ミラー34で反射して、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの眼50の瞳孔51近傍の収束点41で収束し、水晶体52及び硝子体53を透過して網膜54に照射される。ユーザは、網膜54に照射された複数の光線36の残像効果によって画像を認識する。反射ミラー33及び34は、反射面が自由曲面等の曲面を有する凹面ミラーであり、正の集光パワーを有する。
このように、走査部32と反射ミラー33及び34とは、光源31から出射される光線36を二次元に走査し、走査されることで走査部32から異なる時間に出射される複数の光線36をユーザの眼50内の収束点41で収束させた後に網膜54に照射する光学系35を構成する部材である。
図5は、ユーザの網膜上での光線の走査を示す図である。図5を参照して、走査部32は、ユーザの網膜54上で光線36を矢印61のように左上から右下までラスタースキャンする。走査部32が駆動しても光源31が光線36を出射しないと、光線36は網膜54に照射されない。例えば、図5の破線の矢印61では光線36は出射されない。投影制御部81は、光源31からの光線36の出射と走査部32の駆動とを同期させる。これにより、光源31が実線の矢印61において光線36を出射することで、網膜54に画像60が投影される。ここで、光線36が走査部32によって走査されることで、走査部32から異なる時間に出射される複数の光線36のうち網膜54に投影される画像60の中心に対応する光線を中心光線36aとする。
図6は、実施例1における撮像部とユーザの眼に照射される光線との位置関係を示す図である。図6を参照して、撮像部13は、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの眼50の前方に配置され、ユーザの視線方向(第1方向)を撮像する。撮像部13の光軸16は、走査部32によって走査されることで走査部32から異なる時間に出射される複数の光線36のうち網膜54に投影される画像60の中心に対応する中心光線36aが収束点41から網膜54に向かう方向で中心光線36aに重なって延びる仮想直線38と略一致して重なる。別の言い方をすると、撮像部13の光軸16は、収束点41と中心光線36aが網膜54に照射される箇所とを結んだ仮想直線38と略一致して重なる。また、網膜54に投影される画像60の中心と走査部32が駆動する駆動範囲62(図5参照)の中心とが略一致する場合、撮像部13の光軸16は、走査部32の駆動範囲62の中心で走査される中心光線36aが収束点41から網膜54に向かう方向で中心光線36aに重なって延びる仮想直線38と略一致するとも言える。
撮像部13が撮像する画像の画角θは、走査部32から異なる時間に出射される複数の光線36が眼50内の収束点41に収束する収束角度φと略同じ角度から収束角度φよりも大きな角度の範囲で少なくとも変更可能となっている。収束角度φは例えば25°~28°程度である。画角θは角度制御部83によって変更される。角度制御部83は、撮像部13の光学ズームを変更することで画角θを変更してもよいし、デジタルズームを変更することで画角θを変更してもよい。
図7は、実施例1における画像投影処理の一例を示すフローチャートである。図7を参照して、眼鏡型フレーム92を装着するユーザが入力部84を操作して画像投影の開始を指示すると、角度制御部83は撮像部13が撮像する画像の画角θを初期値に設定し(ステップS10)、撮像制御部82は撮像部13に撮像を開始させる(ステップS12)。画角θの初期値は、例えば複数の光線36が収束点41に収束する収束角度φと略同じ大きさとしてもよい。撮像部13は、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの視線方向(第1方向)の撮像を開始する。
次いで、撮像制御部82は、撮像部13が撮像した画像データを取得する(ステップS14)。撮像部13が撮像する画像の画角θをデジタルズームによって調整する場合では、角度制御部83は、取得した画像データに対して初期値の画角θとなるようにトリミングを行ってもよい。次いで、投影制御部81は、撮像制御部82から入力された画像データに基づいて光源31及び走査部32を制御し、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの網膜54に光線36を照射することで画像60を投影する(ステップS16)。網膜54に投影される画像60は、撮像部13が撮像したユーザの視線方向の画像のみの場合でもよいし、撮像部13が撮像したユーザの視線方向の画像と仮想空間の画像とを合成した合成画像の場合でもよい。
次いで、投影制御部81は、眼鏡型フレーム92を装着するユーザによる入力部84の操作に基づいて、画像投影を終了するか否かを判断する(ステップS18)。ユーザが入力部84を操作して画像投影の終了を指示するまで、投影制御部81は、画像投影を継続すると判断する(ステップS18:No)。角度制御部83は、投影制御部81が画像投影を継続すると判断した場合、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの視線方向に位置し、ユーザが見ている対象物までの距離を取得する(ステップS20)。対象物までの距離の取得は、一般的に知られている方法が用いられる。例えば、カメラのレンズに構造開口を追加することで距離を取得する方法や、複数の視点から撮影した画像から対象物までの距離を取得する方法等を用いてもよい。また、後述の実施例1の変形例のように、両眼に画像を投影する場合では、ステレオカメラによる対象物までの距離を取得する方法を用いてもよい。
次いで、角度制御部83は、ステップS20で取得した対象物までの距離に基づいて、撮像部13が撮像する画像の画角θを変更するか否かを判断する(ステップS22)。例えば、画角θが収束角度φと略同じ大きさになっている場合を想定する。この場合、ユーザが見ている対象物までの距離が所定距離D以上である場合は、画角θの変更は不要と判断し(ステップS22:No)、画角θを収束角度φと略同じ大きさに維持したまま、ステップS14に戻る。一方、例えば、ユーザが見ている対象物までの距離が所定距離D未満である場合は、画角θの変更は必要と判断し(ステップS22:Yes)、画角θを収束角度φよりも大きくなるように変更する(ステップS24)。その後、ステップS14に戻る。所定距離Dは、例えば800[mm]~1600[mm]の範囲の値とすることができる。
図8(a)から図8(c)は、対象物までの距離と画角との関係を示す図である。対象物までの距離が所定距離D以上である場合は、図8(a)から図8(c)のように、画角θを収束角度φと略同じ角度としてもよい。対象物までの距離が所定距離D未満である場合は、図8(a)のように、画角θを収束角度φよりも大きい一定角度としてもよいし、図8(b)のように、対象物までの距離が短くなるに従い画角θを階段状に大きくしていってもよいし、図8(c)のように、対象物までの距離が短くなるに従い画角θを直線状に大きくしていってもよい。
図8(a)から図8(c)の対象物までの距離と画角θの関係とを示す情報を記憶部に予め記憶させておき、角度制御部83は記憶された情報と対象物までの距離とに基づいて画角θを制御すればよい。
ステップS18において、ユーザが入力部84を操作して画像投影の終了を指示すると、投影制御部81は画像投影を終了すると判断し(ステップS18:Yes)、画像投影処理を終了する。
ここで、撮像部13が撮像する画像の画角θを変更する理由について説明する。図1(a)から図1(c)のように、眼鏡型フレーム92を装着するユーザは、左眼には撮像部13が撮像するユーザの視線方向の画像が投影され、右眼では画像が投影されずに前方を直接見ている。このように、両眼のうちの一方の眼では前方を直接見て、他方の眼には撮像部13が撮像する画像が投影される場合では、不等像視が生じて融像が上手くできない場合がある。したがって、撮像部13が撮像する画像が眼に投影される場合でも、ユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が投影されることが好ましい。
図9(a)から図9(c)は、撮像部が撮像する画像の画角を変更したときにおける、撮像画像と投影画像のサイズを示す図である。図9(a)から図9(c)では、撮像部13が撮像する画像(撮像画像)のサイズを破線で示し、網膜54に投影される画像(投影画像)のサイズを点線で示している。図9(a)を参照して、撮像部13が撮像する画像の画角θと複数の光線36が収束点41に収束する収束角度φとが略同じ大きさである場合、投影画像のサイズを基準とした場合における撮像画像と投影画像のサイズ差の割合は、ユーザが近くの対象物を見る場合は遠くの対象物を見る場合に比べて大きくなる。すなわち、ユーザが見ている対象物がA、B、又はCの位置にある場合、A、B、Cの順に投影画像のサイズに対する撮像画像と投影画像とのサイズ差の割合は大きくなる。
図9(b)及び図9(c)のように、撮像部13が撮像する画像の画角θを収束角度φよりも大きくすると、撮像画像のサイズと投影画像のサイズが同じになる位置Oが生じる。画角θが大きくなるほど、撮像画像のサイズと投影画像のサイズが同じになる位置Oはユーザの眼50に近づく。従って、撮像部13が撮像する画像の画角θを収束角度φと異なる角度にすることで、撮像画像のサイズと投影画像のサイズが同じになる位置を可変及び調節することができる。
ここで、撮像部13の撮像面と収束点41との間の距離をLz、撮像部13の撮像面からユーザが見ている対象物までの距離をlとする。この場合、投影画像のサイズに対する撮像画像と投影画像とのサイズ差の割合を歪率ε(l)とすると、歪率ε(l)は下記の数1で表される。
Figure 0007123452000001
眼鏡型フレーム92を装着するユーザの左眼には撮像部13が撮像した画像が投影される。この場合、ユーザの網膜54に投影される画像のサイズに対する撮像部13が撮像する画像と網膜54に投影される画像とのサイズ差の割合が小さいほど、ユーザは自身の眼で直接見た状態に近い画像が網膜54に投影されることになる。ユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が左眼の網膜54に投影されると、右眼で直接見た画像と融像でき、正常立体視が得られるようになる。
左右の眼に映る画像が融像されて正常立体視が得られるためには、左右の眼に映る対象物の大きさの差を3%以内に収めること、すなわち左右の眼における不等像視を3%以内に収めることが知られている(例えば、論文“Effect of Aniseikonia on Binocular Function”、Osamu Katsumi他2名、INVESTIGATIVE OPHTALMOLOGY & VISUAL SCIENCE Vol 27、1986年4月、601頁-604頁)。
ここで、ユーザの網膜54に投影する画像のサイズが16:9で、水平方向の収束角度φを26度としたときの歪率ε(l)の例を示す。図9(a)から図9(c)における、撮像部13の撮像面と収束点41との間の距離Lzは、各構成部材の大きさや機能の関係上、25mm~50mmになる。この場合、画角θと収束角度φが略同じ大きさであるとすると、数1から歪率ε(l)が3%になる距離lは800mm~1600mm程度となる。つまり、ユーザが800mm~1600mm以上離れた位置にある遠くの対象物を見る場合では、画角θの大きさを収束角度φの大きさに略一致させることで、不等像視が小さく抑えられ正常立体視が得られる。
また、ユーザが800mm未満の範囲内にある近くの対象物を見る場合では、画角θを収束角度φよりも大きくすることで歪率ε(l)を3%以内に収められ、正常立体視が得られる。例えばユーザが300mm程度離れた位置にある対象物を見る場合では、画角θを収束角度φよりも5%~13%大きくすることで歪率ε(l)を3%以内に収められ、正常立体視が得られる。水平方向の収束角度φが26度以外の場合も、数1に示す数式で各パラメータを設定することにより、歪率ε(l)を3%以内に収めることができ、また設定したパラメータの時の歪率ε(l)を算出することができる。
実施例1によれば、図6のように、撮像部13の光軸16は、複数の光線36のうち網膜54に投影される画像60の中心に対応する中心光線36aが収束点41から網膜54に向かう方向で中心光線36aに重なって延びる仮想直線38と略一致する。複数の光線36を眼50内の収束点41に収束させた後に網膜54に照射して画像60を投影する画像投影装置はアイボックスが狭いため、中心光線36aの入射方向とユーザの視線方向とが略一致する。このため、撮像部13の光軸16と中心光線36aに重なって延びた仮想直線38とを略一致させることで、撮像部13が撮像する画像はユーザが自身の眼で前方を直接見た状態に近い画像となる。よって、ユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が網膜54に投影されるようになる。例えば、撮像部13が両眼の間に設置されて視線方向を撮像する場合、ユーザは自身の眼で直接見た状態とは異なる状態の画像が投影されるために違和感を生じ、遠近感が上手く掴めないようなことが起こり得る。しかしながら、実施例1ではユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が投影されるため、このような違和感が抑制される。撮像部13の光軸16と仮想直線38が略一致するとは、完全に一致する場合に限られず、製造誤差程度のずれを許容する。
撮像部13は、画角θが収束角度φと略同じ角度から収束角度φよりも大きい角度の範囲で変更可能であることが好ましい。これにより、図9(a)から図9(c)で説明したように、ユーザが近くにある対象物を見た場合でも歪率ε(l)を小さくすることができ、ユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が投影されるようになる。よって、例えば、左右の眼における不等像視を小さく抑えることができ、正常立体視を得ることができる。
図9(a)から図9(c)で説明したように、水平方向の収束角度φを26度としたとき、ユーザが300mm程度離れた位置にある対応物を見る場合では、画角θは収束角度φよりも5%~13%大きくすることで歪率ε(l)を3%以内にすることができる。よって、撮像部13は、画角θが収束角度φと略同じ角度から収束角度φより13%大きい角度の範囲で少なくとも変更可能であることが好ましい。ユーザが300mmよりも近い対象物を見る場合等を考慮して、撮像部13は、画角θが収束角度φと略同じ角度から収束角度φより15%大きい角度の範囲で少なくとも変更可能である場合でもよいし、画角θが収束角度φと略同じ角度から収束角度φより18%大きい角度の範囲で少なくとも変更可能である場合でもよいし、画角θが収束角度φと略同じ角度から収束角度φより20%大きい角度の範囲で少なくとも変更可能である場合でもよい。
図7で説明したように、角度制御部83は、ユーザがユーザからの距離が所定距離Dよりも近くにある対象物を見る場合は、所定距離Dよりも遠くにある対象物を見る場合に比べて、撮像部13の画角θを大きくする。これにより、ユーザが近くにある対象物及び遠くにある対象物のいずれを見る場合でも、歪率ε(l)を小さくすることができ、ユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が投影されるようになる。
近くにある対象物及び遠くにある対象物のいずれを見る場合でも歪率ε(l)を小さく抑えるために、角度制御部83は、ユーザが所定距離Dよりも遠くにある対象物を見る場合には画角θと収束角度φを略一致させ、所定距離Dよりも近くにある対象物を見る場合には画角θを収束角度φよりも大きくすることが好ましい。角度制御部83は、水平方向の収束角度φを26度としたときにはユーザが300mm以内にある対象物を見る場合には画角θを収束角度φよりも5%以上大きくすることが好ましい。画角θを収束角度φに略一致させるとは、完全に一致させる場合に限られず、製造誤差程度のずれを許容する。
図1(a)から図1(c)のように、光学系35を備える投影ユニット30と撮像部13を備えるカメラユニット10とは、眼鏡型フレーム92に取り付けられて、眼鏡型フレーム92に対して一体となって移動可能であることが好ましい。これにより、左右の眼の間隔が異なる様々なユーザに対応可能な画像投影装置が得られる。
撮像部13の画角θを変更する方法として、角度制御部83が撮像部13の光学ズームまたはデジタルズームを変更することで画角θを変更する場合を説明したが、これに限られるものではない。例えば、図2(b)に示すカメラユニット10aのように、撮像部13の前にあるレンズ14と光軸が一致する(すなわち撮像部13と光軸が一致する)ように、光軸とのなす角(画角)が異なるレンズ14aを交換可能に追加して設置することで、画角θを変更する場合でもよい。レンズ14aは、レンズ設置用のアダプタ17を用いて追加設置する場合や、レンズ14aの周囲にネジ溝を設けるともにレンズ14の周囲にもレンズ14aのねじ溝に合致するねじ溝を設けることで追加設置する場合など、様々な方法により交換可能に追加設置することができる。これにより、角度制御部83を用いなくても、簡単な構成で容易に撮像部13の画角θを変更することができる。
角度制御部83を設けない場合は、撮像部13の画角θは固定されるが、焦点距離を固定することで、その焦点距離においては、精度よく安定して左右の眼に映る画像を融像させることができる。また、角度制御部83と併用すれば、追加したレンズ14aによって画角θを設定したうえで、角度制御部83によって調整することで最適な画角に設定することができ、さらに汎用性を高めることができる。なお、レンズ14に加えてレンズ14aを追加する場合に限られず、レンズ14をレンズ14aに交換する場合でもよい。
実施例1では、画角θが収束角度φと略同じ角度から収束角度φよりも大きい角度の範囲で変更可能であって、角度制御部83は画角θを変更する場合を例に示したが、この場合に限られない。収束角度φが画角θと略同じ角度から画角θよりも小さい角度の範囲で変更可能であって、角度制御部83は収束角度φを変更する場合でもよい。この場合、角度制御部83は、ユーザがユーザからの距離が所定距離Dよりも近くにある対象物を見る場合は、所定距離Dよりも遠くにある対象物を見る場合に比べて、収束角度φを小さくすることが好ましい。
図10は、実施例1の変形例における撮像部とユーザの眼に照射される光線との位置関係を示す図である。ユーザの眼との位置関係を示す図である。図10を参照して、実施例1の変形例の画像投影装置110では、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの両方の眼50の前方に撮像部13(すなわちカメラユニット10)及び投影ユニット30が設けられている。眼鏡型フレーム92を装着するユーザの両方の眼50において、撮像部13の光軸16は仮想直線38と略一致して重なっている。また、ユーザの両方の眼50において、画角θは収束角度φと略同じ角度から収束角度φよりも大きな角度の範囲で少なくとも変更可能となっている。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例1では、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの両眼のうちの一方の眼に撮像部13が撮像する画像を投影し、他方の眼ではユーザは前方を直接見る場合を例に示した。しかしながら、この場合に限られず、実施例1の変形例のように、ユーザの両眼に撮像部13が撮像する画像を投影する場合でもよい。この場合でも、撮像部13の光軸16が仮想直線38に略一致することで、撮像部13が撮像する画像はユーザが自身の眼で前方を直接見た状態に近い画像となる。よって、ユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が網膜54に投影されるようになる。
実施例2の画像投影装置の構成は実施例1と同じであるため図示及び説明を省略する。図11は、実施例2における画像投影処理の一例を示すフローチャートである。図11を参照して、眼鏡型フレーム92を装着するユーザが入力部84を操作して画像投影の開始を指示すると、角度制御部83は撮像部13が撮像する画像の画角θを初期値に設定し(ステップS30)、撮像制御部82は撮像部13に撮像を開始させる(ステップS32)。
次いで、撮像制御部82は、撮像部13が撮像した画像データを取得する(ステップS34)。次いで、投影制御部81は、撮像制御部82から入力された画像データに基づいて光源31及び走査部32を制御し、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの網膜54に光線36を照射することで画像60を投影する(ステップS36)。
次いで、投影制御部81は、眼鏡型フレーム92を装着するユーザによる入力部84の操作に基づいて、画像投影を終了するか否かを判断する(ステップS38)。投影制御部81が画像投影を継続すると判断した場合(ステップS38:No)、角度制御部83は撮像部13が撮像する画像の画角θを変更するか否かを判断する(ステップS40)。角度制御部83は、眼鏡型フレーム92を装着するユーザが入力部84を操作して画角θを変更する情報を入力した場合に、画角θの変更が必要と判断する(ステップS40:Yes)。この場合、角度制御部83は、ユーザが入力した画角θの変更情報に基づいて画角θを変更する(ステップS42)。その後、ステップS34に戻る。例えば、図8(a)のように、対象物までの距離が短い手元用と対象物までの距離が遠い遠距離用との設定があり、ユーザが入力部84に入力する情報に基づいて、画角θを遠距離用の画角又は遠距離用の画角よりも大きい手元用の画角に変更する。また、図8(b)及び図8(c)のように、画角θを手元用の画角にする場合では、ユーザが入力部84を操作し続けること等によって画角θを階段状又は直線状に変化させてもよい。
一方、ユーザが画角θを変更するとの情報を入力していない場合では、角度制御部83は画角θの変更は不要と判断し(ステップS40:No)、画角θを変更せずにステップS34に戻る。ステップS38において、ユーザが入力部84を操作して画像投影の終了を指示すると、投影制御部81は画像投影を終了すると判断し(ステップS38:Yes)、画像投影処理を終了する。
実施例1では、角度制御部83は、ユーザが見ている対象物までの距離に基づいて撮像部13の画角θを変更する場合を例に示したが、この場合に限られない。実施例2のように、角度制御部83は、ユーザが入力部84を操作することで入力された画角θの変更情報に基づき、遠距離用と遠距離用よりも画角が大きい手元用とで画角θを変更する場合でもよい。この場合、ユーザは一方の眼に投影された撮像部13の撮像画像と他方の眼で直接見た外界像との重なりによって画角θを調整することができ、個々のユーザに対して適切な画角θとすることが容易にできる。遠距離用は画角θと収束角度φとが略一致し、手元用は画角θが収束角度φよりも大きいことが好ましい。これにより、ユーザが近くにある対象物及び遠くにある対象物のいずれを見る場合でも歪率ε(l)を小さく抑えることができる。
実施例2では、角度制御部83は、ユーザからの変更情報に基づいて、撮像部13が撮像する画像の画角θを変更する場合を例に示したが、複数の光線36が収束点41に収束する収束角度φを変更する場合でもよい。この場合、角度制御部83は、遠距離用又は遠距離用よりも収束角度φが小さい手元用とで収束角度φを変更する。
図12は、実施例3における撮像部とユーザの眼に照射される光線との位置関係を示す図である。図12を参照して、実施例3の画像投影装置200では、眼鏡型フレーム92を装着するユーザの前方であって投影ユニット30の外側に、ユーザの視線方向(第1方向)に対して略45°傾いた反射ミラー70が設けられている。撮像部13は、反射ミラー70から眼50よりも外側にシフトした位置に配置されている。撮像部13は、反射ミラー70を介してユーザの視線方向を撮像する。
撮像部13の光軸16と仮想直線38とは、反射ミラー70の点71において略一致する。撮像部13の光軸16は、反射ミラー70で屈曲して仮想直線38に略一致して重なる。撮像部13の撮像面から反射ミラー70の点71までの距離L1と、収束点41から反射ミラー70の点71までの距離L2と、は略同じ長さである。撮像部13が撮像する画像の画角θは、複数の光線36が収束点41に収束する収束角度φと略同じ大きさに固定されている。その他の構成は、実施例1と同じであるため説明を省略する。
実施例3によれば、撮像部13の光軸16は仮想直線38に反射ミラー70で屈曲して略一致する。これにより、実施例1と同様に、撮像部13が撮像する画像はユーザが自身の眼で前方を直接見た状態に近い画像となる。よって、ユーザが自身の眼で直接見た状態に近い画像が網膜54に投影されるようになる。
画角θと収束角度φは略一致し、撮像部13と反射ミラー70の点71との間の距離L1と収束点41と反射ミラー70の点71との間の距離L2とは略一致する場合が好ましい。これにより、ユーザが近くにある対象物及び遠くにある対象物のいずれを見た場合でも、網膜54に投影される画像のサイズと撮像部13が撮像する画像のサイズとが略同じになる。すなわち、上述した歪率ε(l)がほぼゼロになる。よって、ユーザが近くにある対象物及び遠くにある対象物のいずれを見た場合でも、左右の眼における不等像視が小さくなり、正常立体視を得ることができる。距離L1と距離L2が略一致するとは、完全に一致する場合に限られず、製造誤差程度のずれを許容する。
実施例3においても、実施例1及び実施例2と同様に、画角θと収束角度φとが異なっている場合でもよく、この場合、歪率ε(l)は3%以内である場合が好ましい。画角θと収束角度φが異なっている場合、実施例1の図7及び実施例2の図11に示す画像投影処理を行ってもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10、10a カメラユニット
11 筐体
12 配線基板
13 撮像部
14、14a レンズ
15 配線ケーブル
16 光軸
17 アダプタ
30 投影ユニット
31 光源
32 走査部
33、34 反射ミラー
35 光学系
36 光線
36a 中心光線
37 配線ケーブル
38 仮想直線
40、41 収束点
50 眼
51 瞳孔
52 水晶体
53 硝子体
54 網膜
60 画像
62 駆動範囲
70 反射ミラー
71 点
80 制御部
81 投影制御部
82 撮像制御部
83 角度制御部
84 入力部
90 アタッチメント
91 固定部材
92 眼鏡型フレーム
100、110、200 画像投影装置

Claims (10)

  1. 光源と、
    前記光源から出射される光線を二次元に走査する走査部を含み、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に網膜に照射する光学系と、
    前記ユーザの視線方向を撮像する撮像部と、
    前記光源及び前記走査部を制御して、前記撮像部で撮像される撮像画像を前記網膜に投影する投影制御部と、
    前記撮像部が撮像する前記撮像画像の画角を変更又は前記複数の光線が前記収束点で収束する収束角度を変更する角度制御部と、を備え、
    前記撮像部の光軸は、前記複数の光線のうち前記網膜に投影される投影画像の中心に対応する中心光線が前記収束点から前記網膜に向かう方向で前記中心光線に重なって延びる仮想直線と略一致し、
    前記撮像部が撮像する前記撮像画像の画角は前記複数の光線が前記収束点で収束する前記収束角度と略同じ角度から前記収束角度よりも大きい角度の範囲で変更可能である、又は、前記複数の光線が前記収束点で収束する前記収束角度は前記撮像部が撮像する前記撮像画像の画角と略同じ角度から前記撮像画像の画角よりも小さい角度の範囲で変更可能であり、
    前記角度制御部は、前記ユーザが前記撮像部の撮像面から第1の距離だけ離れた位置にある対象物を見る場合に、前記撮像面から前記第1の距離だけ離れた位置における前記撮像画像の幅に相当する長さが、前記網膜に投影される前記投影画像を形成する前記複数の光線を前記収束点から仮想的に前記撮像面から前記第1の距離だけ離れた位置まで伸ばしたときに前記第1の距離だけ離れた位置に形成される仮想画像の幅の97%以上103%以下になるように、前記撮像画像の画角又は前記収束角度を変更する、画像投影装置。
  2. 前記角度制御部は、前記第1の距離が所定距離よりも短い場合には、前記所定距離よりも長い場合に比べて、前記撮像画像の画角を大きく又は前記収束角度を小さくする、請求項に記載の画像投影装置。
  3. 前記角度制御部は、前記第1の距離が前記所定距離よりも長い場合には前記撮像画像の画角と前記収束角度とが略一致するようにし、前記所定距離よりも短い場合には前記撮像画像の画角が前記収束角度よりも大きくなるようにする、請求項に記載の画像投影装置。
  4. 前記所定距離は、800mm~1600mmの範囲内の値である、請求項2または3に記載の画像投影装置。
  5. 前記ユーザが前記撮像画像の画角又は前記収束角度の変更情報を入力する入力部を備え、
    前記角度制御部は、前記入力部に入力された前記変更情報に基づき、遠距離用若しくは前記遠距離用よりも前記撮像画像の画角が大きい又は前記収束角度が小さい手元用とで前記撮像画像の画角又は前記収束角度を変更する、請求項に記載の画像投影装置。
  6. 前記遠距離用は前記撮像画像の画角と前記収束角度とが略一致し、前記手元用は前記撮像画像の画角が前記収束角度よりも大きい、請求項に記載の画像投影装置。
  7. 前記撮像部の前記撮像面と前記収束点との間の距離をLz、前記撮像面から前記対象物までの距離をl、前記撮像画像の画角をθ、前記収束角度をφとしたときに、
    前記角度制御部は、l×tan(θ/2)の値が(l+Lz)×tan(φ/2)の値の97%以上103%以下になるように、前記撮像画像の画角又は前記収束角度を変更する、請求項に記載の画像投影装置。
  8. 光源と、
    前記光源から出射される光線を二次元に走査する走査部を含み、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に網膜に照射する光学系と、
    前記ユーザの眼の前方に配置される反射ミラーと、
    前記反射ミラーを介して前記ユーザの視線方向を撮像する撮像部と、
    前記光源及び前記走査部を制御して、前記撮像部で撮像される画像を前記網膜に投影する投影制御部と、を備え、
    前記撮像部の光軸は、前記複数の光線のうち前記網膜に投影される前記画像の中心に対応する中心光線が前記収束点から前記網膜に向かう方向で前記中心光線に重なって延びる仮想直線に前記反射ミラーで屈曲して略一致し、
    前記撮像部で撮像される前記画像の画角と前記複数の光線が前記収束点で収束する収束角度とは略一致し、
    前記撮像部の光軸と前記仮想直線とが前記反射ミラーにおいて略合わさる合致点と前記撮像部との間の距離と、前記反射ミラーの前記合致点と前記収束点との間の距離とは、略一致する、画像投影装置。
  9. 前記光学系と前記撮像部とが取り付けられた眼鏡型フレームを備え、
    前記光学系と前記撮像部は、前記眼鏡型フレームに対して一体となって移動可能である、請求項1からのいずれか一項に記載の画像投影装置。
  10. 前記撮像部と光軸が一致するように前記撮像部に着脱可能に設置されたレンズを備える、請求項1からのいずれか一項に記載の画像投影装置。
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