JP7121631B2 - 潜熱蓄熱材組成物 - Google Patents

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Description

本開示は、相変化に伴う潜熱の出入りを利用して、蓄熱またはその放熱を行う潜熱蓄熱材に、当該潜熱蓄熱材の物性を調整する添加剤を配合した潜熱蓄熱材組成物に関する。
潜熱蓄熱材(PCM:Phase Change Material)は、相変化に伴う潜熱の出入りを利用して蓄熱または放熱を行う物性を有しており、蓄熱し、蓄えた熱を必要に応じて取り出すことで、エネルギを無駄なく有効に活用できる。代表的な潜熱蓄熱材として、酢酸ナトリウム三水和物(CHCOONa・3HO)は、広く知られており、無機塩水和物系の潜熱蓄熱材の中でも、体積あたりの潜熱の蓄熱量が高い蓄熱材である。
このような潜熱蓄熱材を細胞や血液輸送時の保温用に使用することが考えられる。そして、このように細胞や血液輸送時の保温用に潜熱蓄熱材を使用する際には、細胞や血液輸送時に細胞や血液の劣化を防ぐため、潜熱蓄熱材の温度を人の体温付近である37℃付近(37±1.5℃程度)に維持させる必要がある。
現状、37℃付近を維持するための潜熱蓄熱材としては、パラフィン系の潜熱蓄熱材が市場品として流通している。しかしながら、パラフィン系の潜熱蓄熱材は、体積当たりの蓄熱量が約200kJ/Lと少なく、また、可燃性材料であるという欠点が存在する。
そこで、パラフィン系の潜熱蓄熱材以外の潜熱蓄熱材を使用し、この潜熱蓄熱材の温度を人の体温付近である37℃付近を維持することが望まれる。
ここで、特許文献1では、パラフィン系の潜熱蓄熱材以外の潜熱蓄熱材として、酢酸ナトリウム三水和物を使用し、この酢酸ナトリウム三水和物に対してエリスリトールまたはマンニトールを単独で加えた材料を提案している。
特許第4474719号公報
しかし、酢酸ナトリウム三水和物に対してエリスリトールまたはマンニトールを単独で加えた場合、検証の結果、潜熱蓄熱材の融点は40℃未満に下げることができず、細胞や血液輸送時に細胞や血液の劣化を防ぐための温度である37℃付近まで到達しないことが分かった。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、細胞や血液の輸送時等の保温用として使用できる潜熱蓄熱材組成物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、相変化に伴う潜熱の出入りを利用して、蓄熱またはその放熱を行う潜熱蓄熱材に、該潜熱蓄熱材の物性を調整する添加剤を配合してなる潜熱蓄熱材組成物において、前記潜熱蓄熱材は、酢酸塩に該当する水和物であり、前記添加剤として、2種類の糖アルコールに属する物質を混合した糖アルコール混合物が配合されており、前記潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する前記糖アルコール混合物の配合比率は、28wt%~52wt%であり、前記2種類の糖アルコールに属する物質は、エリスリトールとマンニトールの2種類の物質であること、を特徴とする。
この態様によれば、潜熱蓄熱材組成物の融点を37℃付近(37±1.5℃程度)に調整できるので、潜熱蓄熱材組成物は、その温度が37℃付近のとき、液相と固相との間で相変化を行うことになる。そして、これにより、潜熱蓄熱材組成物の温度は、潜熱蓄熱材組成物の相変化が完了するまでは、37℃付近で維持されることになる。そのため、潜熱蓄熱材組成物の温度を37℃付近に調整して維持させることができるので、潜熱蓄熱材組成物を細胞や血液の輸送時等の保温用として使用できる。
また、潜熱蓄熱材として酢酸塩に該当する水和物を使用するので、体積当たりの蓄熱量が高く、かつ、可燃性がない。そのため、この態様の潜熱蓄熱材組成物によれば、蓄熱量や安全性においてパラフィン系の潜熱蓄熱材を使用した潜熱蓄熱材組成物に対して優位性がある。
さらに、比較的安価で手に入り易い糖アルコールに属する物質により、糖アルコール混合物を作成できる。
上記の態様においては、前記添加剤として、さらに、前記潜熱蓄熱材の過冷却現象を防ぐ過冷却防止剤が配合されていること、が好ましい。
この態様によれば、潜熱蓄熱材を融液状態から凝固点以下に冷却しても結晶化しない過冷却現象を防ぐことができる。
上記の態様においては、前記過冷却防止剤は、無水リン酸水素二ナトリウムであること、が好ましい。
本開示の潜熱蓄熱材組成物によれば、細胞や血液の輸送時等の保温用として使用できる。
本実施形態の潜熱蓄熱材組成物の構成成分を模式的に示す図である。 DSCによる熱物性測定に使用した潜熱蓄熱材組成物について、その構成成分と、その融点と蓄熱量の実験結果を示す図である。 DSCによる熱物性測定における潜熱蓄熱材組成物Aの融点及び蓄熱量を示すグラフを表した図である。 DSCによる熱物性測定における潜熱蓄熱材組成物Bの融点及び蓄熱量を示すグラフを表した図である。 DSCによる熱物性測定における潜熱蓄熱材組成物Cの融点及び蓄熱量を示すグラフを表した図である。 DSCによる熱物性測定における潜熱蓄熱材組成物Dの融点及び蓄熱量を示すグラフを表した図である。 DSCによる熱物性測定における潜熱蓄熱材組成物Eの融点及び蓄熱量を示すグラフを表した図である。 DSCによる熱物性測定における潜熱蓄熱材組成物Fの融点及び蓄熱量を示すグラフを表した図である。 DSCによる熱物性測定における潜熱蓄熱材組成物Gの融点及び蓄熱量を示すグラフを表した図である。 降温試験Iの結果を示す図である。 降温試験IIの結果を示す図である。
以下、本実施形態の潜熱蓄熱材組成物について詳細に説明する。
[潜熱蓄熱材組成物の構成成分の概要について]
まず、本実施形態の潜熱蓄熱材組成物1の構成成分の概要について説明する。図1に示すように、潜熱蓄熱材組成物1は、潜熱蓄熱材10に当該潜熱蓄熱材10の物性を調整する添加剤20を配合したものである。
潜熱蓄熱材10は、酢酸塩に該当する水和物であり、例えば、酢酸ナトリウム三水和物(CHCOONa・3HO)である。酢酸ナトリウム三水和物単体は、水和数3、分子量[g/mol]136.08、融点約58℃、蓄熱量約276kJ/kg(400kJ/L)、融点より低い温度では、水に易溶な固体の物性である。
また、添加剤20として、潜熱蓄熱材10の融点を任意の温度に調整する融点調整剤21を配合する。本実施形態では、融点調整剤21として、第1融点調整剤31と第2融点調整剤32の2種類の融点調整剤が配合されている。そして、第1融点調整剤31と第2融点調整剤32は、互いに種類の異なる糖アルコールに属する物質である。なお、糖アルコールに属する物質は、主として食品添加物に用いられるものであり、アルドースやケトースのカルボニル基を還元して生成する糖の一種であって、水と溶解する。
このように本実施形態では、添加剤20(融点調整剤21)として、第1融点調整剤31(第1の糖アルコールに属する物質)と第2融点調整剤32(第2の糖アルコールに属する物質)の2種類の糖アルコールに属する物質を混合した糖アルコール混合物が配合されている。
そして、第1融点調整剤31は、エリスリトール(C10)である。また、第2融点調整剤32は、マンニトール(C14)である。
また、添加剤20として、さらに、潜熱蓄熱材10の過冷却現象を防ぐ過冷却防止剤22が配合されている。ここで、過冷却防止剤22は、融液状態にある潜熱蓄熱材10の結晶化の誘起を促すものであり、例えば、無水リン酸水素二ナトリウム(NaHPO)である。
なお、マンニトールは、当該潜熱蓄熱材組成物1の融解温度を調整できると共に、当該潜熱蓄熱材組成物1の粘度をより高める増粘性を有しているため、潜熱蓄熱材10と過冷却防止剤22との密度差に起因した潜熱蓄熱材10と過冷却防止剤22との分離や、主成分である潜熱蓄熱材10の無水物の析出を、防止することができる。そのため、潜熱蓄熱材組成物1の構成成分間の不均一化が発生しないため、潜熱蓄熱材組成物1は、化学的に安定した蓄熱材となり得る。しかも、融点調整剤21が潜熱蓄熱材10に加わることで、潜熱蓄熱材10の融点を大幅に調整できると共に、融点調整剤21自体も蓄熱性能を具備しているため、融点調整剤21が配合されても、潜熱蓄熱材組成物1は、大容量の潜熱を蓄えることができる。
[潜熱蓄熱材組成物についての検証]
このような潜熱蓄熱材組成物1について潜熱蓄熱材10に添加剤20を配合することにより蓄熱の性能に与える影響について確認するための検証を行った。検証方法としては、DSCによる熱物性測定と降温試験を行った。
<DSCによる熱物性測定について>
まず、DSCによる熱物性測定について説明する。
(実験方法)
DSCによる熱物性測定では、恒温槽での加熱試験等により、試料が融解する温度帯を事前に確認した上で、周知の示差走査熱量測定(DSC:Differential scanning calorimetry)装置を用いて、試料10mgを、アルミニウム製容器内に密閉した状態で試料台に載せて、試料の蓄熱量を測定した。蓄熱量は、常温から試料が十分に融解する温度まで、試料を2℃/minの加熱速度で加熱し、設定温度に到達後5分間以上保持する温度条件の下で測定を行った。今回は、潜熱蓄熱材組成物1の試料として、潜熱蓄熱材組成物A~潜熱蓄熱材組成物Gを使用した。なお、潜熱蓄熱材組成物A~潜熱蓄熱材組成物Gの構成成分を図2に示す。図2では、潜熱蓄熱材組成物A~潜熱蓄熱材組成物Gは、「組成物A」~「組成物G」と表記されている。
(潜熱蓄熱材組成物A~潜熱蓄熱材組成物Fについて)
潜熱蓄熱材組成物A~潜熱蓄熱材組成物Fにおける共通の実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物の構成成分:潜熱蓄熱材10と添加剤20
・潜熱蓄熱材10:酢酸ナトリウム三水和物
・添加剤20の構成成分:第1融点調整剤31と第2融点調整剤32
・第1融点調整剤31(第1の糖アルコールに属する物質)の種類:エリスリトール
・第2融点調整剤32(第2の糖アルコールに属する物質)の種類:マンニトール
(潜熱蓄熱材組成物Aについて)
(1)実験条件
潜熱蓄熱材組成物Aの実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する酢酸ナトリウム三水和物の配合比率:40.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールの配合比率:30.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するマンニトールの配合比率:30.0wt%
(2)実験結果
潜熱蓄熱材組成物Aの融点及び蓄熱量の結果を図3に示す。
図3および後述する図4~図9に示すグラフでは、縦軸左側の目盛りが試料の温度を示し、縦軸右側の目盛りが熱流(熱量)を示している。また、試料は、時間経過と共に推移する熱流の線図の中で、熱流の絶対値が一時的に大きくなり、最大値(ピークトップ)に達した時刻(蓄熱ピークの時刻)に対応する試料の温度(融点)となったとき、最大の蓄熱量を呈する条件となる。試料の融解潜熱は、熱流の線図の中で、蓄熱量のピークの開始時間と終了時間との間で、熱流を積算して得られるピーク面積(図3~図9中、斜線の部分)の大きさで示されている。
図3に示すように、潜熱蓄熱材組成物Aでは、熱流の線図においてピークが1つあり、融点を明確に定義できた。具体的な数値として、蓄熱ピークの時刻t1に対応する温度Ta(融点)は39.49℃で、蓄熱量Saは238kJ/Lであった。このように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が60.0wt%である潜熱蓄熱材組成物Aの融点は、37℃付近にならなかった。
(潜熱蓄熱材組成物Bについて)
(1)実験条件
潜熱蓄熱材組成物Bの実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する酢酸ナトリウム三水和物の配合比率:50.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールの配合比率:25.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するマンニトールの配合比率:25.0wt%
(2)実験結果
潜熱蓄熱材組成物Bの融点及び蓄熱量の結果を図4に示す。図4に示すように、潜熱蓄熱材組成物Bでは、熱流の線図においてピークが1つあり、融点を明確に定義することができた。具体的な数値として、蓄熱ピークの時刻t1に対応する潜熱蓄熱材組成物Bの温度Ta(融点)は38.02℃で、蓄熱量Saは284.598kJ/Lであった。このように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が50.0wt%である潜熱蓄熱材組成物Bの融点は、37℃付近になった。
(潜熱蓄熱材組成物Cについて)
(1)実験条件
潜熱蓄熱材組成物Cの実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する酢酸ナトリウム三水和物の配合比率:60.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールの配合比率:20.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するマンニトールの配合比率:20.0wt%
(2)実験結果
潜熱蓄熱材組成物Cの融点及び蓄熱量の結果を図5に示す。図5に示すように、潜熱蓄熱材組成物Cでは、熱流の線図においてピークが1つあり、融点を明確に定義することができた。具体的な数値として、蓄熱ピークの時刻t1に対応する潜熱蓄熱材組成物Cの温度Ta(融点)は37.59℃で、蓄熱量Saは307.23kJ/Lであった。このように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が40.0wt%である潜熱蓄熱材組成物Cの融点は、37℃付近になった。
(潜熱蓄熱材組成物Dについて)
(1)実験条件
潜熱蓄熱材組成物Dの実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する酢酸ナトリウム三水和物の配合比率:70.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールの配合比率:15.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するマンニトールの配合比率:15.0wt%
(2)実験結果
潜熱蓄熱材組成物Dの融点及び蓄熱量の結果を図6に示す。図6に示すように、潜熱蓄熱材組成物Dでは、熱流の線図においてピークが1つあり、融点を明確に定義することができた。具体的な数値として、蓄熱ピークの時刻t1に対応する潜熱蓄熱材組成物Dの温度Ta(融点)は37.66℃で、蓄熱量Saは301.271kJ/Lであった。このように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が30.0wt%である潜熱蓄熱材組成物Dの融点は、37℃付近になった。
(潜熱蓄熱材組成物Eについて)
(1)実験条件
潜熱蓄熱材組成物Eの実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する酢酸ナトリウム三水和物の配合比率:80.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールの配合比率:10.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するマンニトールの配合比率:10.0wt%
(2)実験結果
潜熱蓄熱材組成物Eの融点及び蓄熱量の結果を図7に示す。図7に示すように、潜熱蓄熱材組成物Eでは、熱流の線図においてピークが2つとなり、融点を明確に定義できなかった。具体的な数値として、第1の蓄熱ピークの時刻t1に対応する温度Ta1は42.00℃で、第2の蓄熱ピークの時刻t2に対応する温度Ta2は53.60℃で、蓄熱量Saは363.25kJ/Lであった。このように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が20.0wt%である潜熱蓄熱材組成物Eの融点は、37℃付近にならなかった。
(潜熱蓄熱材組成物Fについて)
(1)実験条件
潜熱蓄熱材組成物Fの実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する酢酸ナトリウム三水和物の配合比率:90.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールの配合比率:5.0wt%
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するマンニトールの配合比率:5.0wt%
(2)実験結果
潜熱蓄熱材組成物Fの融点及び蓄熱量の結果を図8に示す。図8に示すように、潜熱蓄熱材組成物Fでは、熱流の線図においてピークが2つとなり、融点を明確に定義できなかった。具体的な数値として、第1の蓄熱ピークの時刻t1に対応する温度Ta1は40.96℃で、第2の蓄熱ピークの時刻t2に対応する温度Ta2は57.47℃で、蓄熱量Saは363.25kJ/Lであった。このように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が10.0wt%である潜熱蓄熱材組成物Fの融点は、37℃付近にならなかった。
(潜熱蓄熱材組成物Gについて)
(1)実験条件
潜熱蓄熱材組成物Gの実験条件は、以下のとおりである。
・潜熱蓄熱材組成物の構成成分:潜熱蓄熱材10
・潜熱蓄熱材10:酢酸ナトリウム三水和物
・潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する酢酸ナトリウム三水和物の配合比率:100wt%
(2)実験結果
潜熱蓄熱材組成物Gの融点及び蓄熱量の結果を図9に示す。図9に示すように、潜熱蓄熱材組成物Gでは、熱流の線図においてピークが1つあり、融点を明確に定義できた。具体的な数値として、蓄熱ピークの時刻t1に対応する温度Ta(融点)は60.27℃で、蓄熱量Saは401.65kJ/Lであった。このように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が0wt%である潜熱蓄熱材組成物Gの融点は、37℃付近よりも非常に高い温度になった。
(実験条件と実験結果のまとめ)
以上のようなDSCによる熱物性測定についての実験条件と実験結果をまとめたものを図2に示す。図2に示すように、潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対するエリスリトールとマンニトール(糖アルコール混合物)の配合比率が50.0,40.0,30.0wt%である潜熱蓄熱材組成物B,C,Dの融点は、37℃付近(37±1.5℃程度)になった。そこで、本実施形態では、潜熱蓄熱材組成物1の融点を37℃付近とするために、潜熱蓄熱材組成物1の全体の重量に対する糖アルコール混合物の配合比率を、28wt%~52wt%とすることを提案する。
<降温試験>
次に、降温試験について説明する。
(試験概要)
降温試験は、潜熱蓄熱材組成物1の放熱温度を測定するための試験である。そして、降温試験は、組成を調整した50gの潜熱蓄熱材組成物1を70℃まで昇温した後、恒温槽内で7℃/hの速度で0℃まで冷却することにより行った。詳しくは、潜熱蓄熱材組成物1のサンプルをL110mm×W70mmのアルミラミネート袋に真空引きにより密閉し、アルミラミネート袋についてそのシール部を熱融着させた。そして、潜熱蓄熱材組成物1のサンプルは、その総量を50gとして作成した。また、作成した潜熱蓄熱材組成物1のサンプルに熱電対を取り付け、恒温槽内において潜熱蓄熱材組成物1のサンプルを70℃で完全に溶解させた。そして、その後、7℃/hの速度で恒温槽内を70℃から0℃まで降温させた。
(降温試験I)
(1)試験条件
降温試験Iでは、潜熱蓄熱材組成物1について、酢酸ナトリウム三水和物に対してエリスリトールとマンニトールを1:1に混合させた糖アルコール混合物を、配合比率を変えて添加した。また、過冷却防止剤には、公知の材料(無水リン酸水素二ナトリウム)を使用した。
潜熱蓄熱材組成物1のサンプルである潜熱蓄熱材組成物a~潜熱蓄熱材組成物eの配合比率は、以下のとおりとした。
(1-1)潜熱蓄熱材組成物a
・酢酸ナトリウム三水和物:85.50wt%(42.75g)
・エリスリトール:4.76wt%(2.38g)
・マンニトール:4.74wt%(2.37g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5.00wt%(2.5g)
(1-2)潜熱蓄熱材組成物b
・酢酸ナトリウム三水和物:76.00wt%(38.00g)
・エリスリトール:9.50wt%(4.75g)
・マンニトール:9.50wt%(4.75g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5.00wt%(2.5g)
(1-3)潜熱蓄熱材組成物c
・酢酸ナトリウム三水和物:66.49wt%(33.25g)
・エリスリトール:14.26wt%(7.13g)
・マンニトール:14.26wt%(7.13g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5.00wt%(2.5g)
(1-4)潜熱蓄熱材組成物d
・酢酸ナトリウム三水和物:50.57wt%(28.50g)
・エリスリトール:19.00wt%(9.50g)
・マンニトール:19.00wt%(9.50g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5.00wt%(2.5g)
(1-5)潜熱蓄熱材組成物e
・酢酸ナトリウム三水和物:47.50wt%(23.75g)
・エリスリトール:23.76wt%(11.88g)
・マンニトール:23.74wt%(11.87g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5.00wt%(2.5g)
(試験結果)
降温試験Iの試験結果を図10に示す。潜熱蓄熱材組成物は、その融点以上の加熱により、固体状態から融液状態への相変化時に、潜熱を蓄えて蓄熱を行い、融点以下の温度で冷却する過程において、融液状態から固体状態への相変化時に、蓄えている潜熱を外部に放熱する。図10に示すように、糖アルコール混合物の配合比率に依存して潜熱蓄熱材組成物の放熱が開始される放熱開始温度が変化していることが認められ、糖アルコール混合物の配合比率が高いほど、放熱開始温度が低下していることが確認できた。そして、図10に示すように、潜熱蓄熱材組成物cについて、37℃付近で相変化に伴い放熱を開始していることが認められた(図10にて矢印で示す)。このことから、潜熱蓄熱材組成物cについて、その温度を37℃付近で維持できることが分かった。
(降温試験II)
(1)試験条件
降温試験IIでは、酢酸ナトリウム三水和物と糖アルコール混合物の配合比率をおおよそ7:3とし、エリスリトールとマンニトールの配合比率を1:1以外とした。
潜熱蓄熱材組成物1のサンプルである潜熱蓄熱材組成物f~潜熱蓄熱材組成物iの配合比率は、以下のとおりとした。
(1-1)潜熱蓄熱材組成物f
・酢酸ナトリウム三水和物:66.5wt%(33.25g)
・エリスリトール:23.75wt%(11.875g)
・マンニトール:4.75wt%(2.375g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5wt%(2.5g)
(1-2)潜熱蓄熱材組成物g
・酢酸ナトリウム三水和物:66.5wt%(33.25g)
・エリスリトール:19.00wt%(9.5g)
・マンニトール:9.5wt%(4.75g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5wt%(2.5g)
(1-3)潜熱蓄熱材組成物h
・酢酸ナトリウム三水和物:66.5wt%(33.25g)
・エリスリトール:9.5wt%(4.75g)
・マンニトール:19.00wt%(9.5g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5wt%(2.5g)
(1-4)潜熱蓄熱材組成物i
・酢酸ナトリウム三水和物:66.5wt%(33.25g)
・エリスリトール:4.75wt%(2.375g)
・マンニトール:23.75wt%(11.875g)
・無水リン酸水素二ナトリウム:5wt%(2.5g)
(2)試験結果
降温試験IIの試験結果を図11に示す。図11に示すように、放熱開始温度は、全て37℃付近に存在することが確認できた。これにより放熱開始温度は、エリスリトールとマンニトールの各々の配合比率に依らず、糖アルコール混合物の総量の配合比率に依存することがわかった。
<本実施形態の効果>
以上のように本実施形態の潜熱蓄熱材組成物1は、相変化に伴う潜熱の出入りを利用して、蓄熱またはその放熱を行う潜熱蓄熱材10に、該潜熱蓄熱材10の物性を調整する添加剤20を配合してなるものである。そして、本実施形態では、潜熱蓄熱材10は、酢酸ナトリウム三水和物である。また、添加剤20として、エリスリトール(第1融点調整剤31)とマンニトール(第2融点調整剤32)の2種類の糖アルコールに属する物質を混合した糖アルコール混合物が配合されている。そして、潜熱蓄熱材組成物1全体の重量に対する糖アルコール混合物の配合比率は、28wt%~52wt%である。
これにより、潜熱蓄熱材組成物1の融点を37℃付近(37±1.5℃程度)に調整できるので、潜熱蓄熱材組成物1は、その温度が37℃付近のとき、液相と固相との間で相変化を行うことになる。そして、これにより、潜熱蓄熱材組成物1の温度は、潜熱蓄熱材組成物1の相変化が完了するまでは、37℃付近で維持されることになる。そのため、潜熱蓄熱材組成物1の温度を37℃付近に調整して維持させることができるので、潜熱蓄熱材組成物1を細胞や血液の輸送時等の保温用として使用できる。
また、本実施形態の潜熱蓄熱材組成物1は、潜熱蓄熱材として酢酸ナトリウム三水和物を使用するので、体積当たりの蓄熱量が高く、かつ、可燃性がない。そのため、本実施形態の潜熱蓄熱材組成物1は、蓄熱量や安全性においてパラフィン系の潜熱蓄熱材を使用した潜熱蓄熱材組成物に対して優位性がある。
また、2種類の糖アルコールに属する物質として、エリスリトールとマンニトールの2種類の物質とするので、比較的安価で手に入り易い糖アルコールに属する物質により、糖アルコール混合物を作成できる。
また、添加剤として、さらに、潜熱蓄熱材10の過冷却現象を防ぐ過冷却防止剤22が配合されている。これにより、潜熱蓄熱材10を融液状態から凝固点以下に冷却しても結晶化しない過冷却現象を防ぐことができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、過冷却防止剤として、無水リン酸水素二ナトリウム以外のものを使用してもよい。また、潜熱蓄熱材10として、酢酸ナトリウム三水和物以外の酢酸塩に該当する水和物を使用してもよい。また、糖アルコールに属する物質として、エリスリトールやマンニトール以外の物質を使用してもよい。
1 潜熱蓄熱材組成物
10 潜熱蓄熱材
20 添加剤
21 融点調整剤
22 過冷却防止剤
31 第1融点調整剤
32 第2融点調整剤

Claims (3)

  1. 相変化に伴う潜熱の出入りを利用して、蓄熱またはその放熱を行う潜熱蓄熱材に、該潜熱蓄熱材の物性を調整する添加剤を配合してなる潜熱蓄熱材組成物において、
    前記潜熱蓄熱材は、酢酸塩に該当する水和物であり、
    前記添加剤として、2種類の糖アルコールに属する物質を混合した糖アルコール混合物が配合されており、
    前記潜熱蓄熱材組成物全体の重量に対する前記糖アルコール混合物の配合比率は、28wt%~52wt%であり、
    前記2種類の糖アルコールに属する物質は、エリスリトールとマンニトールの2種類の物質であること、
    を特徴とする潜熱蓄熱材組成物。
  2. 請求項1の潜熱蓄熱材組成物において、
    前記添加剤として、さらに、前記潜熱蓄熱材の過冷却現象を防ぐ過冷却防止剤が配合されていること、
    を特徴とする潜熱蓄熱材組成物。
  3. 請求項の潜熱蓄熱材組成物において、
    前記過冷却防止剤は、無水リン酸水素二ナトリウムであること、
    を特徴とする潜熱蓄熱材組成物。
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