JP7120492B1 - ヒートシール剤、積層体、包装材 - Google Patents
ヒートシール剤、積層体、包装材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7120492B1 JP7120492B1 JP2022517436A JP2022517436A JP7120492B1 JP 7120492 B1 JP7120492 B1 JP 7120492B1 JP 2022517436 A JP2022517436 A JP 2022517436A JP 2022517436 A JP2022517436 A JP 2022517436A JP 7120492 B1 JP7120492 B1 JP 7120492B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- heat
- meth
- parts
- sealing agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B32—LAYERED PRODUCTS
- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
- B32B27/00—Layered products comprising a layer of synthetic resin
- B32B27/40—Layered products comprising a layer of synthetic resin comprising polyurethanes
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D65/00—Wrappers or flexible covers; Packaging materials of special type or form
- B65D65/38—Packaging materials of special type or form
- B65D65/40—Applications of laminates for particular packaging purposes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J175/00—Adhesives based on polyureas or polyurethanes; Adhesives based on derivatives of such polymers
- C09J175/04—Polyurethanes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J7/00—Adhesives in the form of films or foils
- C09J7/30—Adhesives in the form of films or foils characterised by the adhesive composition
- C09J7/35—Heat-activated
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
Description
また、環境負荷軽減の観点から、ヒートシール剤は溶剤系よりも水系であることが好ましい。
本発明のヒートシール剤は、複合樹脂(A)と水性溶剤(B)とを含む。以下、本発明の接着剤について詳細に説明する。
本発明のヒートシール剤に用いられる複合樹脂(A)は、ビニル重合体(A1)とウレタン樹脂(A2)とを含む。
フェニル(メタ)アクリレート等のアリル(メタ)アクリレート;
ベンジル(メタ)アクリレート、フェネチル(メタ)アクリレート等の炭素原子数10~20のアラルキル(メタ)アクリレート;
フェノキシエチル(メタ)アクリレート等のアリルオキシアルキル(メタ)アクリレート;
クロトン酸メチル、クロトン酸エチル等のクロトン酸アルキルエステル;
ジメチルマレート、ジブチルマレート、ジメチルフマレート、ジブチルフマレート、ジメチルイタコネート、ジブチルイタコネート等の不飽和ジカルボン酸アルキルエステル;
スチレン、p-tert-ブチルスチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルピリジン、クロロスチレン、クロロメチルスチレン等の芳香族ビニルモノマー;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサティック酸ビニル、安息香酸ビニル、ネオデカン酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル;
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n-ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル;シクロヘキシルビニルエーテル等のシクロアルキルビニルエーテル;
ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコール共重合(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールポリプロピレングリコール共重合(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールポリテトラメチレングリコール共重合(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールポリテトラメチレングリコール共重合(メタ)アクリレート等のポリオキシエチレン基含有(メタ)アクリルモノマー;
パーフルオロシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジ-パーフルオロシクロヘキシルフマレート、N-イソプロピルフルオロオクタンスルホン酸アミドエチル(メタ)アクリレート等のフルオロアルキル基含有モノマー;
グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等の環状エーテル含有モノマー;
ビニリトリクロロシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β-メトキシエトキシ)シラン、γ-(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のシリル基含有モノマー;
ビニルスルホン酸、3-アクリロキシプロパン-1-スルホン酸、3-アクリロキシオクチルオキシベンゼンスルホン酸、3-アクリロキシベンゼンジアゾスルホン酸、3-アクリロキシアゾベンゼン-4’-スルホン酸、2-アクリロイルアミノ-2-メチルプロパン-1-スルホン酸、2-アクリロイルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、アクリロニトリル-tert-ブチルスルホン酸等のビニル基含有スルホン酸化合物並びにそれらの塩などが挙げられる。
1/Tga=Σ(Wi/Tgi)・・・
重合性不飽和基を有するポリオールとしては、以下の式(1)で表される化合物及び式(2)で表される化合物が挙げられる。
本明細書にいう酸価は、原料組成に基づいてウレタン樹脂(A2)に含まれるアニオン性基の量を算出し、これに基づいて前記ウレタン樹脂(A2)1gを中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数として算出した理論値である。
本明細書にいうアミン価は、原料組成に基づいてウレタン樹脂(A2)に含まれるカチオン性基の量を算出し、これに基づいてウレタン樹脂(A2)1gを中和するのに必要な塩化水素のモル数(mmol)及び水酸化カリウムの式量(56.1g/mol)の積として算出した理論値である。
カラム ;東ソー株式会社製 TSKgel 4000HXL、TSKgel 3000HXL、TSKgel 2000HXL、TSKgel 1000HXL
検出器 ;RI(示差屈折計)
データ処理;東ソー株式会社製 マルチステーションGPC-8020modelII
測定条件 ;カラム温度 40℃
溶媒 テトラヒドロフラン
流速 0.35ml/分
標準 ;単分散ポリスチレン
試料 ;樹脂固形分換算で0.2質量%のテトラヒドロフラン溶液をマイクロフィルターでろ過したもの(100μl)
示差走査熱量測定装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製DSC-7000、以下DSCとする)を用い、試料5mgを30mL/minの窒素気流下で室温から10℃/minで200℃まで昇温した後、10℃/minで-80℃まで冷却する。再び10℃/minで150℃まで昇温させてDSC曲線を測定し、二度目の昇温工程で観測される測定結果における低温側のベースラインを高温側に延長した直線と、ガラス転移の階段状部分の曲線の勾配が最大になるような点で引いた接線との交点をガラス転移点とし、このときの温度をガラス転移温度とする。また、一度目の昇温で200℃まで昇温させているが、これはウレタン樹脂(A2)が十分に溶融する温度であればよく、200℃では不十分である場合は適宜調整する。同様に、冷却温度も-80℃では不十分な場合(ガラス転移温度がより低い場合など)には適宜調整する。
本発明のヒートシール剤に用いられる水性溶剤(B)としては、水、水に溶解する水溶性有機溶剤等が使用できる。水としては、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、または超純水を用いることができる。カビまたはバクテリアの発生を防止することができるため、長期保存の観点からは紫外線照射または過酸化水素添加等によって滅菌された水を用いることが好ましい。
本発明のヒートシール剤は、複合樹脂(A)、水性溶剤(B)に加え、添加剤(C)を含んでいてもよい。添加剤(C)としては、ワックス、フィラー、消泡剤、粘度調整剤、レベリング剤、乳化剤、分散安定剤、界面活性剤、粘着性付与剤、防腐剤、抗菌剤、防錆剤、酸化防止剤、架橋剤、硬化剤、硬化触媒、光安定剤、紫外線吸収剤、光触媒性化合物、染料、無機顔料、有機顔料、体質顔料、可塑剤、帯電防止剤等が挙げられる。
ワックスとしては、脂肪酸アミドワックス、カルバナワックス、ポリエチレンワックスやポリプロピレンワックス等のポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、みつろう、マイクロクリスタリンワックス、酸化ポリエチレンワックス、アマイドワックスなどのワックス、ヤシ油脂肪酸や大豆油脂肪酸などが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし併用してもよい。これにより、耐ブロッキング性を向上させることができる。ヒートシール性を低下させずに耐ブロッキング性を向上させることができることから、ポリエチレンワックスを用いることが好ましい。
ヒートシール性と耐ブロッキング性のバランスの観点から、3質量%以上15質量%以下であることがより好ましい。
本発明のヒートシール剤は、フィラーを含んでいてもよい。これにより、耐ブロッキング性を向上させることができる。また、本発明のヒートシール剤を塗工した積層体を高温下で保管した場合にヒートシール剤が流れ出し、ヒートシール層の膜厚が薄くなるのを抑制することもできる。フィラーとしては、シリカ、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、タルク、ウレタンビーズ、アクリルビーズ、メラミンビーズ等が挙げられ、単独または複数を組合わせて用いることができる。シリカ、アクリルビーズのいずれかまたは両方を用いることが好ましい。
消泡剤としては、脂肪酸塩類、高級アルコール硫酸塩類、液体脂肪油硫酸エステル類、脂肪族アミン及び脂肪族アミドの硫酸塩類、脂肪族アルコールリン酸エステル類、二塩基性脂肪酸エステルのスルホン酸塩類、脂肪酸アミドスルホン酸塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類、ホルマリン縮合のナフタリンスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル類、アクリル系ポリマー、シルコーン混合アクリル系ポリマー、ビニル系ポリマー、ポリシロキサン化合物などが挙げられる。消泡剤の添加量としては、水性ヒートシール剤全量の0.005重量%~0.1重量%が好ましい。
本発明の積層体は、基材に本発明のヒートシール剤を塗布、乾燥させて得られる。本発明のヒートシール剤を適用可能な基材としては特に限定されず、通常包装材で使用されるような公知のフィルム、紙、金属箔などに好適に用いることができる。これら基材上に直接ヒートシール層(本発明のヒートシール剤の乾燥塗膜)を設けてもよいし、基材上に一層以上のプライマー層が設けられていてもよい。プライマー層を設ける場合、プライマー層の形成に用いられるプライマーは特に制限されず、公知のものを用いることができる。
本発明の包装材としては、本発明の積層体を袋状に成形し、本発明のヒートシール剤により設けられたヒートシール層同士をヒートシールした包装材、本発明の積層体を他の基材または積層体とヒートシールした包装材などが挙げられる。
(合成例1:ポリエステルポリオール(1)の合成)
温度計、窒素ガス導入管、攪拌機を備えた反応容器中で窒素ガスを導入しながら、イソフタル酸35.4質量部、セバシン酸17.8質量部、アジピン酸7.8質量部、エチレングリコール6.2質量部、ネオペンチルグリコール22.9質量部、1,6-ヘキサンジオール11.7質量部及びジブチル錫オキサイド0.03質量部を仕込み180~230℃で酸価が1以下になるまで230℃で24時間重縮合反応を行い、ポリエステルポリオール(1)〔酸価0.6mgKOH/g、水酸基価42.5mgKOH/g〕を得た。
温度計、窒素ガス導入管、攪拌機を備えた反応容器中で窒素ガスを導入しながら、イソフタル酸27.6質量部、テレフタル酸27.6質量部、エチレングリコール11.7質量部、ジエチレングリコール19.9質量部及びジブチル錫オキサイド0.03質量部を仕込み180~230℃で酸価が1以下になるまで230℃で24時間重縮合反応を行い、ポリエステルポリオール(2)〔酸価0.6mgKOH/g、水酸基価48.0mgKOH/g〕を得た。
温度計、窒素ガス導入管、攪拌機を備えた反応容器中で窒素ガスを導入しながら、イソフタル酸30.9質量部、テレフタル酸30.9質量部、エチレングリコール14.2質量部、ネオペンチルグリコール23.9部及びジブチル錫オキサイド0.03質量部を仕込み180~230℃で酸価が1以下になるまで230℃で24時間重縮合反応を行い、ポリエステルポリオール(2)〔酸価0.6mgKOH/g、水酸基価85.5mgKOH/g〕を得た。
反応容器に合成例1のポリエステルポリオール(1)86.4質量部を減圧下100℃で脱水し、その後80℃まで冷却後、メチルエチルケトン75.8質量部を加え、攪拌し均一に混合した。次に、1,4-ブタンジオール3.0質量部2,2’-ジメチロールプロピオン酸6.1質量部を加え、次いでトリレンジイソシアネート19.4質量部を加えて、80℃で12時間反応させ、ウレタン化工程を実施した。イソシアネート値が0.1%以下になったのを確認し、n-ブタノール0.3質量部を加え、さらに2時間反応させた後、50℃まで冷却し、不揮発分=51.0質量%の親水基含有ポリウレタン樹脂(I)を得た。次いで、親水基含有ポリウレタン樹脂(I)に、トリエチルアミン4.8質量部を加え、イオン交換水395質量部をゆっくりと添加し水溶化を実施した。次いで減圧下、30~50℃にてメチルエチルケトンを除去し、不揮発分=23.0質量%のウレタン樹脂(1)を調製した。
反応容器に合成例2のポリエステルポリオール(2)56.3質量部を減圧下100℃で脱水し、その後80℃まで冷却後、メチルエチルケトン40.6質量部を加え、攪拌し均一に混合した。次に、2,2-ジメチロールプロピオン酸4.5質量部を加え、次いで、イソホロンジイソシアネート14.8質量部を加えて、80℃で12時間反応させ、ウレタン化工程を実施した。イソシアネート値が0.1%以下になったのを確認し、メタノール0.2質量部を加え、さらに2時間反応させた後、50℃まで冷却し、不揮発分=65.0質量%の親水基含有ポリウレタン樹脂(II)を得た。次いで、親水基含有ポリウレタン樹脂(I)に、アンモニア水2.4質量部を加え、イオン交換水297質量部をゆっくりと添加し水溶化を実施した。次いで減圧下、30~50℃にてメチルエチルケトンを除去し、不揮発分=22.5質量%のウレタン樹脂(2)を調製した。
反応容器に合成例2のポリエステルポリオール(2)56.3質量部を減圧下100℃で脱水し、その後80℃まで冷却後、メチルエチルケトン73.7質量部を加え、攪拌し均一に混合した。次に、2,2-ジメチロールプロピオン酸4.6質量部を加え、次いで、トリレンジイソシアネート16.0質量部を加えて、80℃で12時間反応させ、ウレタン化工程を実施した。イソシアネート値が0.1%以下になったのを確認し、メタノール0.2質量部を加え、さらに2時間反応させた後、50℃まで冷却し、不揮発分=51.0質量%の親水基含有ポリウレタン樹脂(II)を得た。次いで、親水基含有ポリウレタン樹脂(I)に、アンモニア水2.3質量部を加え、イオン交換水275質量部をゆっくりと添加し水溶化を実施した。次いで減圧下、30~50℃にてメチルエチルケトンを除去し、不揮発分=20.0質量%のウレタン樹脂(3)を調製した。
乳化剤としてニューコール261A[日本乳化剤(株)製]1質量部とイオン交換水200質量部を用いてブタジエン60質量部、スチレン37質量部、アクリル酸3質量部を過硫酸アンモニア(APS)0.5質量部でモノマー一括乳化重合(反応温度60℃)の条件下反応させて次に未反応モノマー除去の濃縮を行い、固形分45質量%のラテックス樹脂(1)を得た。
乳化剤としてニューコール261A[日本乳化剤(株)製]1質量部とイオン交換水200質量部を用いてイソプレン39質量部、スチレン58質量部、アクリル酸3質量部を過硫酸アンモニア(APS)0.5質量部でモノマー一括乳化重合(反応温度60℃)の条件下反応させて次に未反応モノマー除去の濃縮を行い、固形分45質量%のラテックス樹脂(2)を得た。
(実施例1)
(実施例1:ラテックス複合ウレタン樹脂(1)の合成)
製造例1で得られたウレタン樹脂(1)229質量部にイオン交換水196質量部を加え、イソプレン36.9質量部、スチレン15.8質量部を過硫酸アンモニア(APS)0.3質量部でモノマー一括乳化重合(反応温度70℃)の条件下反応させて、次に未反応モノマー除去の濃縮を行い、水分量を調整後、固形分22質量%のラテックス複合ウレタン樹脂(1)を得た。これを実施例1-1のヒートシール剤とし、水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを実施例1-2のヒートシール剤とした。
(実施例2:ラテックス複合ウレタン樹脂(2)の合成)
製造例1で得られたウレタン樹脂(1)321質量部にイオン交換水126質量部を加え、イソプレン31.7質量部を過硫酸アンモニア(APS)0.2質量部でモノマー一括乳化重合(反応温度70℃)の条件下反応させて、次に未反応モノマー除去の濃縮を行い、水分量を調整後、固形分31質量%のラテックス複合ウレタン樹脂(2)を得た。これを実施例2-1のヒートシール剤とし、水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを実施例2-2のヒートシール剤とした。
(実施例3:ラテックス複合ウレタン樹脂(3)の合成)
製造例1で得られたウレタン樹脂(1)321質量部にイオン交換水126質量部を加え、イソプレン12.7質量部、スチレン19.0質量部を過硫酸アンモニア(APS)0.2質量部でモノマー一括乳化重合(反応温度70℃)の条件下反応させて、次に未反応モノマー除去の濃縮を行い、水分量を調整後、固形分32質量%のラテックス複合ウレタン樹脂(3)を得た。これを実施例3-1のヒートシール剤とし、水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを実施例3-2のヒートシール剤とした。
(実施例4:ラテックス複合ウレタン樹脂(4)の合成)
製造例1で得られたウレタン樹脂(2)223.8質量部にイオン交換水204.4質量部を加え、イソプレン50.4質量部を過硫酸アンモニア(APS)0.3質量部でモノマー一括乳化重合(反応温度70℃)の条件下反応させて、次に未反応モノマー除去の濃縮を行い、水分量を調整後、固形分40質量%のラテックス複合ウレタン樹脂(4)を得た。これを実施例4-1のヒートシール剤とし、水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを実施例4-2のヒートシール剤とした。
(実施例5:ラテックス複合ウレタン樹脂(5)の合成)
製造例1で得られたウレタン樹脂(3)302.1質量部にイオン交換水151.2質量部を加え、イソプレン15.5質量部、スチレン10.4質量部を過硫酸アンモニア(APS)0.2質量部でモノマー一括乳化重合(反応温度70℃)の条件下反応させて、次に未反応モノマー除去の濃縮を行い、水分量を調整後、固形分32質量%のラテックス複合ウレタン樹脂(5)を得た。これを実施例5-1のヒートシール剤とし、水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを実施例5-2のヒートシール剤とした。
製造例1で得られたウレタン樹脂(1)を比較例1-1のヒートシール剤とし、これを水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを比較例1-2のヒートシール剤として使用した。
製造例2で得られたウレタン樹脂(2)を比較例2-1のヒートシール剤とし、これを水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを比較例2-2のヒートシール剤として使用した。
製造例4で得られたラテックス樹脂(1)を比較例3-1のヒートシール剤とし、これを水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを比較例3-2のヒートシール剤として使用した。
製造例5で得られたラテックス樹脂(2)を比較例4-1のヒートシール剤とし、これを水とイソプロパノールの混合溶剤で希釈したものを比較例4-2のヒートシール剤として使用した。
(構成1:紙/紙)
サテン金藤N片面アート紙(王子製紙社製)の非コート面に、実施例1-1のヒートシール剤を5.0g/m2(固形分)となるようバーコーターを用いて塗布した後、100℃で30秒乾燥させてヒートシール層を形成した。続いて、同様にしてヒートシール層を形成した片アート紙と、ヒートシール層同士を対向させて重ね合わせ、100℃、2Kgf/cm2、1秒でヒートシールしてテストピースを作成した。ヒートシールテスターの温度を140℃、180℃に変更した以外は同様にしてテストピースを作成した。さらに用いるヒートシール剤を実施例2-1~5-1、比較例1-1~4-1に換えて同様にテストピースを作成した。
○:4(N/15mm)以上
△:3(N/15mm)以上(4N/15mm)未満
×:3(N/15mm)未満
コート紙(大和製紙社製、ユトリログロスマット76.5Kg)に、実施例1-2のヒートシール剤を3.0g/m2(固形分)となるようにバーコーターを用いて塗布した後、100℃で20秒乾燥させてヒートシール層を形成した。続いて膜厚250μmのPVCシート(住友ベークライト株式会社製、VSS-F120トウメイ011)とコート紙とを、ヒートシール層を介して重ね合わせ、100℃、1kgf/cm2、1秒間でヒートシールしてテストピースを作成した。ヒートシールテスターの温度を120℃、140℃に変更した以外は同様にしてテストピースを作成した。さらに用いるヒートシール剤を実施例2-2~5-2、比較例1-2~4-2に換えて同様にテストピースを作成した。
○:コート紙内部で破断し、ヒートシール層にコート紙が接着している面積が剥離面積の半分以上
△:コート紙内部で破断しているが、ヒートシール層にコート紙が接着している面積が剥離面積の半分未満
×:ヒートシール層とPVCシートの界面で剥離
コート紙(大和製紙社製、ユトリログロスマット76.5Kg)に、実施例1-2のヒートシール剤を3.0g/m2(固形分)となるようにバーコーターを用いて塗布した後、100℃で20秒乾燥させてヒートシール層を形成した。続いて膜厚250μmのA-PETシート((株)中谷商会製、NP-20A)とコート紙とを、ヒートシール層を介して重ね合わせ、110℃、1kgf/cm2、1秒間でヒートシールしてテストピースを作成した。ヒートシールテスターの温度を130℃、150℃に変更した以外は同様にしてテストピースを作成した。さらに用いるヒートシール剤を実施例2-2~5-2、比較例1-2~4-2に換えて同様にテストピースを作成した。
○:コート紙内部で破断し、ヒートシール層にコート紙が接着している面積が剥離面積の半分以上
△:コート紙内部で破断しているが、ヒートシール層にコート紙が接着している面積が剥離面積の半分未満
×:ヒートシール層とA-PETシートの界面で剥離
膜厚25μmの硬質アルミ箔(東洋アルミニウム(株)社製)に、実施例1-2のヒートシール剤を4.0g/m2(固形分)となるようバーコーターを用いて塗布した後、180℃で10秒乾燥させてヒートシール層を形成した。続いて膜厚250μmのPVCシート(住友ベークライト株式会社製、VSS-1202)と硬質アルミ箔とを、ヒートシール層を介して重ね合わせた。エンボス加工用のヒートシール部を有するヒートシールテスターを用い、100℃、0.3MPa、1秒間でヒートシールしてテストピースを作成した。ヒートシールテスターの温度を140℃、180℃に変更した以外は同様にしてテストピースを作成した。さらに用いるヒートシール剤を実施例2-2~5-2、比較例1-2~4-2に換えて同様にテストピースを作成した。
○:8(N/15mm)以上
△:4(N/15mm)以上8(N/15mm)未満
×:4(N/15mm)未満
Claims (6)
- 複合樹脂(A)と、
水性溶剤(B)と、を含み、
前記複合樹脂(A)がビニル重合体(A1)とウレタン樹脂(A2)とを含み、前記ビニル重合体(A1)の少なくとも一部を前記ウレタン樹脂(A2)が被覆し、ビニル重合体(A1)とウレタン樹脂(A2)とは化学的に結合しており、
前記ビニル重合体(A1)及び前記ウレタン樹脂(A2)の合計の含有率は、前記複合樹脂(A)中の70質量%以上であり、
前記ビニル重合体(A1)はビニル単量体(a)の重合体であり、前記ビニル単量体(a)がジエン化合物(a1)を少なくとも含有し、
前記ジエン化合物(a1)の含有率は、ビニル単量体(a)全量中の10質量%以上であることを特徴とするヒートシール剤。 - 前記ウレタン樹脂(A2)のガラス転移温度が-100℃以上120℃以下である請求項1に記載のヒートシール剤。
- 前記ビニル樹脂(A1)1質量部に対する前記ウレタン樹脂(A2)の含有量が0.1質量部以上100質量部以下である請求項1または2のいずれか一項に記載のヒートシール剤。
- 前記ビニル重合体(A1)は、更にその他のビニル化合物(a2)を含む請求項1~3のいずれか一項に記載のヒートシール剤。
- 基材と、ヒートシール層とを含み、前記ヒートシール層が請求項1~4のいずれか一項に記載のヒートシール剤の乾燥塗膜である積層体。
- 請求項5に記載の積層体からなる包装材。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020187125 | 2020-11-10 | ||
JP2020187125 | 2020-11-10 | ||
PCT/JP2021/039735 WO2022102415A1 (ja) | 2020-11-10 | 2021-10-28 | ヒートシール剤、積層体、包装材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2022102415A1 JPWO2022102415A1 (ja) | 2022-05-19 |
JP7120492B1 true JP7120492B1 (ja) | 2022-08-17 |
Family
ID=81601068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022517436A Active JP7120492B1 (ja) | 2020-11-10 | 2021-10-28 | ヒートシール剤、積層体、包装材 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7120492B1 (ja) |
WO (1) | WO2022102415A1 (ja) |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08112880A (ja) * | 1994-08-22 | 1996-05-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体とこれを用いた蓋材および袋体 |
JP2000033673A (ja) * | 1998-07-16 | 2000-02-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体 |
CN1440988A (zh) * | 2002-05-31 | 2003-09-10 | 段友芦 | 水性氨基甲酸酯-烯烃杂化高聚物分散液、制备方法及其用途 |
JP2005503461A (ja) * | 2001-09-14 | 2005-02-03 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | ポリウレタンおよびポリウレタンベースのグラフトコポリマーならびに被覆材料、接着剤および封止剤を製造するためのその使用 |
JP2009143969A (ja) * | 2006-08-11 | 2009-07-02 | Nippon Nsc Ltd | 水系反応性樹脂及びその製造方法 |
CN101768416A (zh) * | 2008-12-29 | 2010-07-07 | 北京高盟化工有限公司 | 水性复合胶粘剂及其制备方法与应用 |
CN102492383A (zh) * | 2011-11-18 | 2012-06-13 | 合肥工业大学 | 一种聚烯烃薄膜复合用核壳水性聚氨酯-丙烯酸酯复合乳液胶黏剂的制备方法 |
CN106008845A (zh) * | 2016-06-21 | 2016-10-12 | 湖南本安亚大新材料有限公司 | 水性聚氨酯/聚丙烯酸酯核壳乳液的制备方法及其胶粘剂 |
WO2017200014A1 (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-23 | 株式会社クラレ | 積層体 |
US20170369750A1 (en) * | 2015-03-12 | 2017-12-28 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Aqueous polyurethane acrylate hybrid dispersions |
-
2021
- 2021-10-28 WO PCT/JP2021/039735 patent/WO2022102415A1/ja active Application Filing
- 2021-10-28 JP JP2022517436A patent/JP7120492B1/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08112880A (ja) * | 1994-08-22 | 1996-05-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体とこれを用いた蓋材および袋体 |
JP2000033673A (ja) * | 1998-07-16 | 2000-02-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体 |
JP2005503461A (ja) * | 2001-09-14 | 2005-02-03 | ビーエーエスエフ コーティングス アクチェンゲゼルシャフト | ポリウレタンおよびポリウレタンベースのグラフトコポリマーならびに被覆材料、接着剤および封止剤を製造するためのその使用 |
CN1440988A (zh) * | 2002-05-31 | 2003-09-10 | 段友芦 | 水性氨基甲酸酯-烯烃杂化高聚物分散液、制备方法及其用途 |
JP2009143969A (ja) * | 2006-08-11 | 2009-07-02 | Nippon Nsc Ltd | 水系反応性樹脂及びその製造方法 |
CN101768416A (zh) * | 2008-12-29 | 2010-07-07 | 北京高盟化工有限公司 | 水性复合胶粘剂及其制备方法与应用 |
CN102492383A (zh) * | 2011-11-18 | 2012-06-13 | 合肥工业大学 | 一种聚烯烃薄膜复合用核壳水性聚氨酯-丙烯酸酯复合乳液胶黏剂的制备方法 |
US20170369750A1 (en) * | 2015-03-12 | 2017-12-28 | Henkel Ag & Co. Kgaa | Aqueous polyurethane acrylate hybrid dispersions |
WO2017200014A1 (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-23 | 株式会社クラレ | 積層体 |
CN106008845A (zh) * | 2016-06-21 | 2016-10-12 | 湖南本安亚大新材料有限公司 | 水性聚氨酯/聚丙烯酸酯核壳乳液的制备方法及其胶粘剂 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPWO2022102415A1 (ja) | 2022-05-19 |
WO2022102415A1 (ja) | 2022-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10611928B2 (en) | Aqueous dispersions comprising polyurethane and ethylenic copolymers for heat sealable coatings | |
US6248815B1 (en) | Dry bond film laminate employing acrylic emulsion adhesives with improved crosslinker | |
JP6019911B2 (ja) | 熱収縮性フィルム用印刷インキ及び接着剤を積層してなる包装材 | |
JP6668857B2 (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
WO2009048968A1 (en) | End use applications prepared from certain block copolymers | |
JP7074973B1 (ja) | 積層体からの基材の分離回収方法 | |
JP7120492B1 (ja) | ヒートシール剤、積層体、包装材 | |
JP6492704B2 (ja) | ポリエステルフィルム貼付け金属板用インキ組成物 | |
JP6405917B2 (ja) | 接着強度に優れた熱封緘蓋材 | |
EP0443537A2 (en) | Water soluble photocurable polyurethane poly(meth-)acrylate, adhesives containing the same, and production of laminated articles | |
JP2015037966A (ja) | 接着強度に優れた熱封緘蓋材 | |
TWI772398B (zh) | 具有抗熱性改進之水媒性乾燥層壓黏結劑 | |
JP7196530B2 (ja) | 2液型接着剤用の硬化剤、2液型接着剤、積層フィルム及び包装体 | |
WO2022124102A1 (ja) | 水性コーティング剤、積層体、及び、包装体又は容器 | |
WO2022124101A1 (ja) | 積層体、及び、包装体又は容器 | |
JP6699389B2 (ja) | 包装体 | |
JP5974389B2 (ja) | 包装体 | |
JP6809120B2 (ja) | 付着防止用コート剤 | |
CN113677536B (zh) | 水性液体墨液及层叠体 | |
EP4103556A1 (en) | Adhesive composition, laminate, and package | |
WO2023166996A1 (ja) | 接着剤、積層体、積層体の製造方法、包装材 | |
JP7195494B1 (ja) | 水性リキッドインキの印刷層を有する積層体 | |
JP7318379B2 (ja) | 積層体および包装袋、積層体の製造方法 | |
JP2023171202A (ja) | ヒートシール積層体、包装体、及びヒートシール積層体の製造方法 | |
JP2023091508A (ja) | 塗工紙、及び該塗工紙を用いた包装体又は容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220317 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20220317 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220614 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220718 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7120492 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |