JP7119615B2 - サーバ、音データ評価方法、プログラム、通信システム - Google Patents
サーバ、音データ評価方法、プログラム、通信システム Download PDFInfo
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図1は、本実施形態の通信システム1が生徒の音声を評価する処理の概略を説明する図の一例である。図1では、通信ネットワークを介して管理システム50に教師が使用する端末10と生徒が使用する端末70A~70C(いずれも後述する通信端末に相当)が通信できるように接続されている。
(1)まず、教師がお手本の音声を発声する(あるいは予め登録されているお手本の音声を使用してよい)。お手本の音声は管理システム50を介して端末70A~70Cに送信され、生徒が聴くことができる。
(2)次に、生徒は教師の音声をお手本に、ほぼ同時に(少なくとも一部の時間帯で重複して)音声を発声する。生徒の音声は管理システム50に送信される。
(3)管理システム50は、お手本の音声と生徒の音声をそれぞれ比較して、どの程度、生徒の音声がお手本に近いかを評価する。
(4)管理システム50は全生徒の評価結果を教師の端末10に送信する。端末10は全生徒の評価結果を表示するので教師は各生徒の評価結果を確認して各生徒の発声を向上させる細やかな指導が可能となる。
会議とは本来、会合して評議したり、集まって話し合ったりすることを言うが、本実施形態ではインターネットを介して話し合うため同じ場所に集まる必要はない。また、音の評価や指導を行う会合も会議の一形態である。
図2は、本実施形態に係る通信システム1の概略図である。図2に示されているように、通信システム1は、テレビ会議端末が一例である複数の通信端末10a,10b,10c、スマートフォンが一例である複数の通信端末70x,70y、各通信端末を管理する通信管理システム50、及び中継装置30によって構築されている。以下、「通信端末」を「端末」と表し、「通信管理システム」を「管理システム」と表す。
<<端末のハードウェア構成例>>
図3(a)は、一実施形態に係る端末10のハードウェア構成図である。端末10は、端末10全体の動作を制御するCPU101(Central Processing Unit)、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM102(Read Only Memory)、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103(Random Access Memory)、端末10用のプログラム、画像データ、及び音データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104を有する。また、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するSSD105(Solid State Drive)、フラッシュメモリやICカード(Integrated Circuit Card)等の記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F107(Interface)を有する。また、端末10の宛先を選択する場合などに操作される操作ボタン108、端末10の電源のON/OFFを切り換えるための電源スイッチ109、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F111を備えている。
図4は、一実施形態に係る管理システム50のハードウェア構成図である。管理システム50は、管理システム50全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、管理システム50用のプログラム等の各種データを記憶するHD204を有する。また、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD205(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアI/F207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示するディスプレイ208を有する。また、通信ネットワーク2を利用してデータ通信するためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD-ROM213(Compact Disc Read Only Memory)に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD-ROMドライブ214を有する。更に、上記各構成要素を図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
図5(a)は、一実施形態に係る端末10のソフトウェア構成図である。端末10には、クライアントアプリとして「通信アプリA1」がインストールされている。アプリとはアプリケーションソフトを意味する。図5(a)に示されているように、OS1020、及び通信アプリA1は、端末10のRAM103の作業領域1010上で動作する。これらのうち、OS1020は、基本的な機能を提供し、端末10全体を管理する基本ソフトウェアである。通信アプリA1は、教師が使用する端末10で動作し、他の端末70と通信するためのアプリである。
次に、図6を用いて本実施形態の通信システム1の機能構成について説明する。図6は、通信システム1の一部を構成する端末10,70、及び管理システム50の機能ブロック図である。なお、図6では、端末10,70、及び管理システム50が、通信ネットワーク2を介してデータ通信することができるように接続されている。
端末10,70は、送受信部11,71、操作入力受付部12,72、起動部13,73、出力制御部14,74、及び記憶・読出部19,79を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104又はEEPROM704からRAM103,703上に展開された通信アプリA1,A7(プログラム)に従ったCPU101,701からの命令によって動作することで実現される機能である。
管理システム50は、送受信部51、認証部52、管理部53、録音管理部54、解析・結果管理部55、セッション制御部58、及び記憶・読出部59を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された管理システム50用のプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能である。また、管理システム50は、HD204により構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、以下に示すような各テーブルによって各DBが構築される。
図7(a)は、認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7(a)に示されているような認証管理テーブルによって認証管理DB5001が構築されている。この認証管理テーブルでは、管理システム50によって管理される全ての端末10,70の各通信IDに対して、認証用のパスワードが関連付けられて管理される。
図7(b)は、端末管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7(b)に示されているような端末管理テーブルによって端末管理DB5002が構築されている。この端末管理テーブルでは、各端末10,70の通信ID毎に、各端末10,70のIPアドレス及びTYPEが関連付けられて管理される。各端末10,70の通信IDは各端末10,70のログインにより把握される。TYPEについては後述されるが、TYPEはログイン時などに登録されてもよいし、予め登録されていてもよい。
図7(c)は、グループ管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図7(c)に示されているようなグループ管理テーブルによってグループ管理DB5005が構築されている。このグループ管理テーブルでは、グループIDに対応付けて、各端末10,70の通信IDが関連付けられて管理される。グループとは、1人の教師、及び、この教師が指導する複数の生徒の集まりである。グループIDはグループを識別する識別情報である。1つのグループは同じ会議(コミュニケーションの一例)に参加して、グループの端末10,70の間でコンテンツデータが相互に送受信される。
図8(a)は、録音管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図8(a)に示されているような録音管理テーブルによって録音管理DB5003が構築されている。録音管理テーブルは録音された音声データに関する情報が登録されるテーブルである。
図8(b)は、結果管理テーブルを示す概念図である。記憶部5000には、図8(b)に示されているような結果管理テーブルによって結果管理DB5004が構築されている。結果管理テーブルは、お手本の音声と比較して生徒の音声がどのように評価されたかをまとめたテーブルである。
次に、管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。送受信部51は、CPU201からの命令、及びネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して各端末、装置又はシステムと各種データ(又は情報)の送受信を行う。
続いて、通信システム1における処理及び動作について説明する。
まず、図9を用いて、端末10,70が管理システム50へログインする処理を説明する。図9は、端末10,70が管理システム50へログインする処理を示すシーケンス図の一例である。
次に、図10を用いて、管理システム50が生徒の音声データを評価する処理について説明する。ここでは、英会話のオンライン教室が開講された状態をイメージされたい。以下の、英会話のオンライン教室では、教師が生徒と会話しながら、適宜、出題するという形態が想定されている。
図11~図16を用いて教師の端末10と生徒の端末70が表示する画面例を説明する。図11は、教師画面T1の一例を示す。教師画面T1は、会議を開始した当初、端末70が表示する画面である。教師画面T1は、教師画像表示欄301,生徒画像表示欄302、事前録音データリスト欄303、アップロードボタン304、スタートボタン305、及び、エンドボタン306を有する。
図10では録音済みの音声データをお手本として生徒が発声する処理の流れを説明したが、図17を用いて教師が発声した音声データをお手本として生徒が発声する処理の手順を説明する。図17は、管理システム50が生徒の音声データを評価する手順を示すシーケンス図の一例である。なお、図17の説明では図10との相違を主に説明する。
本実施形態では教師の音声データと生徒の音声データを発音記号で比較し、単語毎に発音がどの程度一致するか否かを比較した。また、1つのセンテンスのうち発音記号が一致する単語の数の割合を点数とした。このように音声データを発音記号に変換する技術としては音声認識技術を利用できる。
以上説明したように、本実施形態の通信システム1は、遠隔地の教師が複数の生徒の発声を指導する形態においても、管理システム50が教師の音声と各生徒の音声を比較するので、1人の教師が多数の生徒の発声を並行して指導することが可能になる。1対1の授業と同等以上に細やかな指導が可能である。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
図2では管理システムが1台であったが管理システム50は通信システム1内に複数存在してもよい。図19は、本実施形態に係る通信システム1の概略図である。図19では、複数の管理システム50がネットワークに接続されている。このように通信システム1に含まれる管理システム50は複数台でもよく、どの管理システム50に機能を備えさせてもよい。
本実施形態では通信IDで端末10、70が識別されていたが、端末10を識別する識別情報として、ユーザIDが用いられてもよい。また、このユーザIDとしてメールアドレスが用いられてよい。この場合、端末10、70のユーザはメールアドレスで管理システム50にログインする。
上記の実施形態では、端末10、70で通信アプリA1、A7が動作すると説明したが、同様の処理をWebアプリによっても実現できる。Webアプリは、Webブラウザ上で動作する例えばJavaScript(登録商標)によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作し、ユーザはそれをブラウザ上で使用する。
例えば、本実施形態では、テレビ会議端末(通信端末)を用いた会議室への参加を例に説明したが、通信端末の機能を有する各種の装置でも適用できる。例えば、通信端末の機能を有している電子黒板にも好適に適用できる。
10、70 端末
30 中継装置
50 管理システム
Claims (11)
- 複数の通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバであって、
第1のユーザが操作する第1の通信端末の指示により第1の音データを複数の第2の通信端末にそれぞれ送信して、前記複数の第2の通信端末の第2のユーザがそれぞれ発した複数の第2の音データをそれぞれ受信する通信手段と、
前記第1の音データと、前記複数の第2の通信端末それぞれから取得した前記第2の音データとに基づき、複数の前記第2の音データそれぞれに対する評価を生成する生成手段と、を有し、
前記通信手段は、前記第1の通信端末に、前記生成手段によって得られた評価、前記複数の第2の通信端末の前記第2のユーザがそれぞれ発した複数の前記第2の音データの識別情報又は前記第2の音データそれぞれ、及び、複数の前記第2の音データの出力を個別に受け付けるボタンを有する第1の画面の画面情報、を送信することを特徴とするサーバ。 - 前記通信手段は、前記第1の通信端末に、前記第1の音データの識別情報又は前記第1の音データを送信し、
前記第1の画面は前記第1の音データの出力を受け付けるボタンを更に有することを特徴とする請求項1に記載のサーバ。 - 前記第1の画面は前記第1の音データを、再度、前記複数の第2の通信端末が出力するためのリトライボタンを有し、
前記リトライボタンが押下された旨を前記通信手段が受信した場合、
前記通信手段は、前記生成手段が前記評価の生成に使用した前記第1の音データを前記複数の第2の通信端末にそれぞれ送信し、前記複数の第2の通信端末の第2のユーザがそれぞれ発した複数の第2の音データを受信し、
前記生成手段は、前記第1の音データと、前記複数の第2の通信端末それぞれから取得した前記第2の音データとをそれぞれ比較して前記第2の音データそれぞれに対する評価を、再度、生成し、
前記通信手段は、前記生成手段によって得られた評価を前記第1の通信端末に送信することを特徴とする請求項2に記載のサーバ。 - 前記第1の音データは所定の言語の音声データであり、
前記生成手段は、前記第1の音データと、前記複数の第2の通信端末の第2のユーザがそれぞれ発した複数の第2の音データをそれぞれ発音記号に変換し、
前記第1の音データから変換された発音記号と、前記第2の音データから変換された発音記号とを比較することで複数の前記第2の音データそれぞれを評価することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のサーバ。 - 前記通信手段は、前記第1の通信端末に、予め録音されている前記第1の音データのリストを含む第2の画面の画面情報を送信し、
前記第2の画面に表示される前記リストから選択された前記第1の音データの識別情報を受信した場合、
前記識別情報で特定される前記第1の音データを前記複数の第2の通信端末にそれぞれ送信することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のサーバ。 - 前記第1の通信端末に表示された前記第1の音データの入力を受け付けるボタンを含む前記第2の画面において前記入力を受け付けるボタンが押下された場合、
前記通信手段は、前記第1のユーザが前記第1の通信端末に入力し前記第1の通信端末から受信した前記第1の音データを前記複数の第2の通信端末にそれぞれ送信することを特徴とする請求項5に記載のサーバ。 - 前記通信手段は、前記第2の通信端末に、
前記第1のユーザの前記第1の通信端末から受信した前記第1の音データの識別情報で識別される前記第1の音データ又は前記第1の通信端末から受信した前記第1の音データと、
前記第1の音データの出力中は前記第1のユーザの音声が出力されていることを示す第3の画面の画面情報と、
前記第1の音データの出力が完了した場合に表示される前記第2の音データの入力を受け付ける第4の画面の画面情報と、を送信することを特徴とする請求項6に記載のサーバ。 - 前記通信手段は、前記生成手段によって得られる複数の前記第2の音データに対する評価を前記第2の音データを送信した前記第2の通信端末が表示するように前記第2の音データを送信した前記第2の通信端末に個別に送信し、
更に、前記第1の音データの識別情報又は前記第1の音データ、及び、前記第2の音データの識別情報又は前記第2の音データを、前記第2の音データを送信した前記第2の通信端末に個別に送信し、
前記評価、前記第1の音データの識別情報又は前記第1の音データ、及び、前記第2の音データの識別情報又は前記第2の音データを前記第2の通信端末が受信したことを契機に表示される、前記評価、前記第1の音データの出力を受け付けるボタン、及び、前記第2の音データの出力を受け付けるボタンを含む第5の画面であって前記第4の画面から遷移する前記第5の画面の画面情報を前記第2の通信端末に送信することを特徴とする請求項7に記載のサーバ。 - 複数の通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバが行う音データ評価方法であって、
通信手段が、第1のユーザが操作する第1の通信端末の指示により第1の音データを複数の第2の通信端末にそれぞれ送信して、前記複数の第2の通信端末の第2のユーザがそれぞれ発した複数の第2の音データをそれぞれ受信するステップと、
生成手段が、前記第1の音データと、前記複数の第2の通信端末それぞれから取得した前記第2の音データに基づき、複数の前記第2の音データそれぞれに対する評価を生成するステップと、
前記通信手段が、前記第1の通信端末に、前記生成手段によって得られた評価、前記複数の第2の通信端末の前記第2のユーザがそれぞれ発した複数の前記第2の音データの識別情報又は前記第2の音データそれぞれ、及び、複数の前記第2の音データの出力を個別に受け付けるボタンを有する第1の画面の画面情報、を送信するステップと、
を有することを特徴とする音データ評価方法。 - 複数の通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバを、
第1のユーザが操作する第1の通信端末の指示により第1の音データを複数の第2の通信端末にそれぞれ送信して、前記複数の第2の通信端末の第2のユーザがそれぞれ発した複数の第2の音データをそれぞれ受信する通信手段と、
前記第1の音データと、前記複数の第2の通信端末それぞれから取得した前記第2の音データに基づき、複数の前記第2の音データそれぞれに対する評価を生成する生成手段、として機能させ、
前記通信手段は、前記第1の通信端末に、前記生成手段によって得られた評価、前記複数の第2の通信端末の前記第2のユーザがそれぞれ発した複数の前記第2の音データの識別情報又は前記第2の音データそれぞれ、及び、複数の前記第2の音データの出力を個別に受け付けるボタンを有する第1の画面の画面情報、を送信することを特徴とするプログラム。 - ネットワークを介して通信可能な第1の通信端末とサーバとを有する通信システムであって、
前記第1の通信端末は、
第1の音データを複数の第2の通信端末にそれぞれ送信させる送信要求を前記サーバに送信する第1の通信手段、を有し、
前記サーバは、
前記送信要求に応じて前記第1の音データを前記複数の第2の通信端末にそれぞれ送信して、前記複数の第2の通信端末の第2のユーザがそれぞれ発した複数の第2の音データをそれぞれ受信する第2の通信手段と、
前記第1の音データと、前記複数の第2の通信端末それぞれから取得した前記第2の音データに基づき、複数の前記第2の音データそれぞれに対する評価を生成する生成手段と、を有し、
前記第2の通信手段は、前記第1の通信端末に、前記生成手段によって得られた評価、前記複数の第2の通信端末の前記第2のユーザがそれぞれ発した複数の前記第2の音データの識別情報又は前記第2の音データそれぞれ、及び、複数の前記第2の音データの出力を個別に受け付けるボタンを有する第1の画面の画面情報、を送信し、
前記第1の通信端末は、前記第1の通信手段が前記サーバから受信した複数の前記評価を表示装置に表示する表示制御手段を有する、ことを特徴とする通信システム。
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