JP7119222B2 - デジタル通貨換金システム、デジタル通貨換金方法及びプログラム - Google Patents

デジタル通貨換金システム、デジタル通貨換金方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル通貨を換金するデジタル通貨換金システム、デジタル通貨換金方法及びプログラムに関する。
近年、デジタル通貨の普及に伴い、デジタル通貨(例えば、暗号通貨、暗号資産、電子マネー)を現金等の法定通貨に換金する技術が注目されている。
例えば、ユーザの居場所を問わず個人の端末で、一度現金から電子マネーに交換した金額を、再度電子マネーから現金に換金する技術が開示されている(特許文献1参照)。また、電子マネーで取引した取引金額分の電子マネーを減額した後に、残った電子マネーの金額を現金にして出金する技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2019-23776号公報 特開2009-75752号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された技術の何れも、現金と比べてデジタル通貨の価値を相対的に高めるまでは至っていない。
現状の課題として、現金の代用となる通貨として、デジタル通貨の流通性を高めたいというニーズがある。しかし、デジタル通貨の所有者は、デジタル通貨を所有すると、デジタル通貨よりも信頼性が高く、流通性が高い現金にすぐに換金してしまう傾向がある。デジタル通貨の流通性を高めるには、デジタル通貨がデジタル通貨のまま所有されたり、使用されることで、現金にすぐに換金されないことが望ましい。
ここで、特許文献1及び2の技術では、デジタル通貨のままで使用する価値を、デジタル通貨を現金化してから使用する価値より高くするという観点はないため、デジタル通貨の流通性を高めるには至っていない。
本発明は、デジタル通貨の所有者にとって、デジタル通貨を現金化してから使用する時の価値よりも、デジタル通貨のまま所有し、使用する時の価値が高くなることで、デジタル通貨の流通を促進することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
本発明は、デジタル通貨を換金するデジタル通貨換金システムであって、
前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理する管理部と、
管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金
処理する第1換金部と、
前記所定期間を経過したと判断した場合に、予め定められた換金率で、前
記デジタル通貨を換金処理する第2換金部と、
前記管理部は、換金するための所定期間を、所定期間の期限日に換金する金額と対応付けて管理し、
前記金額に相当する現金の全部又は一部が、第三者より振り込まれた場合には、前記所定期間を変更する第1所定期間変更部と、
を備えるデジタル通貨換金システムを提供する。
本発明によれば、デジタル通貨を換金するデジタル通貨換金システムは、前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理し、管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金処理し、前記所定期間を経過したと判断した場合に、予め定められた換金率で、前記デジタル通貨を換金処理し、換金するための所定期間を、所定期間の期限日に換金する金額と対応付けて管理し、前記金額に相当する現金の全部又は一部が、第三者より振り込まれた場合には、前記所定期間を変更する。
本発明は、システムのカテゴリであるが、コンピュータ、方法及びプログラム等の他のカテゴリにおいても、そのカテゴリに応じた同様の作用・効果を発揮する。
本発明によれば、デジタル通貨の所有者にとって、デジタル通貨を現金化してから使用する時の価値よりも、デジタル通貨のまま所有し、使用する時の価値を高めることが可能であり、結果として、デジタル通貨の流通を促進することが可能となる。
図1は、デジタル通貨換金システム1の全体構成図である。 図2は、コンピュータ10が実行するデジタル通貨の管理処理のフローチャートを示す図である。 図3は、コンピュータ10が実行するデジタル通貨の換金処理のフローチャートを示す図である。 図4は、コンピュータ10が実行するデジタル通貨の使用処理のフローチャートを示す図である。 図5は、換金金額の推移を模式的に示した図である。 図6は、換金金額の推移を模式的に示した図である。 図7は、換金金額の推移を模式的に示した図である。 図8は、割引率と信用度との関係を模式的に示した図である。 図9は、複数のデジタル通貨を所有した場合について模式的に説明する図である。 図10は、残存相対価値を模式的に示した図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[デジタル通貨換金システム1の構成]
本発明の好適な実施形態であるデジタル通貨換金システム1について説明する。デジタル通貨換金システム1は、金融機関等(例えば、政府系金融機関、銀行、都市銀行、地方銀行、保険会社、ノンバンク、クレジットカードの運営会社等)(以下、金融機関)が管理するコンピュータ10(図1参照)により構成されてよく、デジタル通貨を換金するコンピュータシステムである。
なお、デジタル通貨は、デジタルで利用可能な通貨であって、法定通貨と交換可能な通貨である。例えば、暗号通貨、暗号資産、電子マネー、トークン等であってよい。
デジタル通貨換金システム1は、デジタル通貨の所有者が所持する所有者端末、所有者とは異なる第三者が所持する第三者端末、その他の端末や、金融機関とデータの連携を行うコンピュータ、装置類等が含まれていてもよい。この場合、デジタル通貨換金システム1は、後述する処理を、コンピュータ10や上記の端末、コンピュータ、装置の何れか又は複数の組み合わせにより構成される。
コンピュータ10は、サーバ機能を有するコンピュータや、メインフレーム、パーソナルコンピュータ等であってよく、上述した所有者端末、第三者端末、その他の端末やコンピュータ、装置類等と、公衆回線網等を介してデータ通信可能に接続されており、必要なデータの送受信や各種処理を実行する。
コンピュータ10は、例えば、1台のコンピュータで実現されてもよいし、クラウドコンピュータのように、複数のコンピュータで実現されてもよい。本明細書におけるクラウドコンピュータとは、ある特定の機能を果たす際に、任意のコンピュータをスケーラブルに用いるものや、あるシステムを実現するために複数の機能モジュールを含み、その機能を自由に組み合わせて用いるものの何れであってもよい。
コンピュータ10は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi―Fi(Wireless―Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ10は、記録部として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。また、コンピュータ10は、処理部として、各種処理を実行する各種デバイス等を備える。
コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、図1に示す、通知モジュール20、換金指示受付モジュール21、使用要求受付モジュール22を実現する。また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、記録部と協働して、記録モジュール30を実現する。また、コンピュータ10において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、管理モジュール40、信用度決定モジュール41、第1換金モジュール42、第2換金モジュール43、使用モジュール44、残存相対価値算出モジュール45、第1優先モジュール46、第2優先モジュール47を実現する。
各モジュールにおいては、管理モジュール40が、管理部、第1所定期間変更部、第2所定期間変更部及び割引率変更部の処理を実現し、信用度決定モジュール41が、信用度決定部の処理を実現し、第1換金モジュール42が、第1換金部の処理を実現し、第2換金モジュール43が、第2換金部の処理を実現し、通知モジュール20が、所定期間通知部の処理を実現し、残存相対価値算出モジュール45が、残存相対価値算出部の処理を実現し、第1優先モジュール46が、第1優先部の処理を実現し、第2優先モジュール47が、第2優先部の処理を実現する。
[概略]
コンピュータ10は、デジタル通貨の所有者が所有するデジタル通貨を現金(円、米国ドル等の法定通貨)に換金する所定期間の期限日を管理する。この所定期間とは、予め設定された開始日及び期限日を有する所定の期間である。
次に、コンピュータ10は、管理された所定期間の期限より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、デジタル通貨を換金処理する。
例えば、コンピュータ10は、所有者端末から、デジタル通貨を換金処理する換金の指示を受ける。所有者端末は、この換金の指示をコンピュータ10に送信する。コンピュータ10は、この換金の指示を受信することにより、所有者からデジタル通貨を換金処理する換金の指示を受ける。
コンピュータ10は、管理された所定期間の経過より前に、この換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、所有者が所有するデジタル通貨を換金処理する。コンピュータ10は、換金の指示を受けたタイミングにおける所定の割引率に応じて、予め定められた換金率からこの割引率を割り引いて、デジタル通貨を換金処理する。
一方、コンピュータ10は、管理された所定期間を経過したと判断した場合には、予め定められた換金率で、デジタル通貨を換金処理する。
例えば、コンピュータ10は、管理された所定期間の期限日までに、上述の換金の指示を受けなかった場合に、管理された所定期間を経過したと判断し、この場合に、予め定められた換金率で、デジタル通貨の所有者が所有するデジタル通貨を換金処理する。
なお、本実施形態において、換金は現金に換えることを意味するが、現金と交換比率が固定された資産についても、本実施例に記載した「現金」と読み替えて適用することが出来る。
なお、コンピュータ10は、この所定期間の期限日を、デジタル通貨の所有者に通知する構成を備えてもよい。この場合、コンピュータ10は、この期限日を、所有者端末に送信する。所有者端末は、この期限日を受信し、自身の表示部に表示したり、音声部から放音等することにより、デジタル通貨の所有者に期限日を通知する。この結果、コンピュータ10は、この期限日を、デジタル通貨の所有者に通知することになる。なお、コンピュータ10は、所定期間の期限日のみならず、開始日や期間を通知してよい。
[デジタル通貨の管理処理]
図2に基づいて、コンピュータ10が実行するデジタル通貨の管理処理について説明する。図2は、コンピュータ10が実行する管理処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
最初に、コンピュータ10は、所定の金融機関のコンピュータから、デジタル通貨が振り込まれた振込日時、デジタル通貨の種類及び金額等のデータを受信し、記録モジュール30が、所有者の識別子(口座ID等)と対応付けて所有デジタル通貨情報として記録する。
次に、管理モジュール40は、この記録されたデジタル通貨の所有者がデジタル通貨を換金する際に、割引率が適応される期間を所定期間として開始日と期限日を設定する(ステップS11)。
所定期間の開始日については、管理モジュール40は、上述したステップS10の処理により受信したデジタル通貨の振込日時を所定期間の開始日として設定してよい。また、振込日時から数日経ってからの所定の日付を開始日としてもよく、金融機関が予め振込日時に基づいて開始日を決定するルールを決めておいてよい。
所定期間の期限日については、管理モジュール40は、コンピュータ10に予め記憶されている固定期間(開始日の翌月末や翌々月末等)を、所定期間の期限日として設定してよい。すなわち、この場合、所定期間は、金融機関や第三者が予め設定した固定期間であってよい。管理モジュール40は、所定期間の開始日と期限日を設定して期限の管理を行う。
次に、管理モジュール40は、設定した所定期間における所定の割引率を設定する(ステップS12)。ステップS12において、割引率は、所定期間内で金融機関が予め設定した固定値であってもよいし、時間の関数であってもよい。割引率が時間の関数である場合、管理モジュール40(割引率変更部)は、割引率を所定期間の期限日までの期間(日数)に応じて変更する。デジタル通貨の所有者毎に、固定値又は時間の関数となる割引率が予め対応付けられて、コンピュータ10に記憶されている。
なお、後述するように、割引率は、デジタル通貨の信用度に応じて、設定されるものであってもよい。信用度は、デジタル通貨の通貨としての安定性を示すものである。信用度決定モジュール41は、現金換金率の安定性(長期間及び短期間の換金率の変動率、暴落頻度、暴落の程度、暴落時期等の要素で決定される)や、デジタル通貨を流通する金融機関の資産規模等のデータを他のコンピュータから受信し、デジタル通貨毎に信用度を決定する。
管理モジュール40(割引率変更部)は、この決定したデジタル通貨の信用度に、所定の定数を乗じることにより、この割引率を設定する。信用度が高いデジタル通貨は、割引率が小さくてよく、逆に、信用度が低いデジタル通貨は割引率が大きくてよい。割引率の詳細については、図5から図8に基づいて後述する。
ステップS12の次に、記録モジュール30は、上述したステップS10で記録した所有デジタル通貨情報の所有者の識別子(口座ID等)毎に、上述したステップS11の処理により決定した「所定期間」、上述したステップS12の処理により設定した「割引率」、「予め定められた換金率」、「その所有者のデジタル通貨の種類及び金額」を対応付けて「割引推移情報」として記録する(ステップS13)。
ここで、「予め定められた換金率」は、金融機関が予め定めている換金率であって、所定期間経過後にデジタル通貨が換金される換金率である。例えば、デジタル通貨の所有者は、第三者から現金振込の代わりに、所定のレートで変換されたデジタル通貨で振り込みを受けて、ステップS10からのデジタル通貨の管理処理がされた場合、この所定のレートを1で割った数値が、「予め定められた換金率」となってよい。他の例では、換金処理する時点での公的な換金レートで所定期間経過後には換金する、と予め定めており、換金処理時にその時点でのレートが、予め定められた換金率としてもよい。
最後に、通知モジュール20(所定期間通知部)は、所有者毎に設定された所定期間(期限日等)及び、割引率を所有者に通知する(ステップS14)。すなわち、通知モジュール20は、この通知を、当該所有者に対応する所有者端末に送信し、所有者端末は、この通知を受信し、自身の表示部に表示又は音声部から放音等する。
なお、後述する図5から図7のグラフのように所定期間及び割引率を視覚化したデータや、カレンダー等の日付に所定期間及び割引率を表示したデータや、所定期間及び割引率を文字や記号で表示したデータを、デジタル通貨の所有者に送信し、現在の日時とともに出力してもよい。
[デジタル通貨の換金処理]
図3に基づいて、コンピュータ10が、デジタル通貨の管理処理の次に実行する換金処理について説明する。図3は、コンピュータ10が実行する換金処理のフローチャートを示す図である。
管理モジュール40は、所有者毎に「割引推移情報」内の所定期間を確認し、現在日時が、上述したステップS11の処理により設定した所定期間の期限日を経過したか否かを判断する(ステップS20)。管理モジュール40は、割引推移情報に基づいて、デジタル通貨の所有者が所有するデジタル通貨(複数存在する場合、各デジタル通貨)に対応付けられた所定期間の期限日と、現在日時とを比較する。管理モジュール40は、現在日時が、期限日よりも前の日時であるか否かを判断することになる。
ステップS20において、管理モジュール40は、現在日時が、所定期間の期限日を経過していないと判断した場合は(ステップS20 NO)、管理モジュール40は、デジタル通貨の所有者から、所有するデジタル通貨を換金処理する換金の指示を受けたか否かを判断する(ステップS21)。すなわち、換金指示受付モジュール21は、コンピュータ10と通信可能な所有者端末から、この換金の指示を受信したか否かを判断する。
このステップS21の換金の指示を受ける場合においては、換金指示受付モジュール21が、所有者端末から所有者の識別子を受信し、管理モジュール40は、この所有者の識別子に対応する「割引推移情報」を特定する。割引推移情報は、上述のように、所有者の識別子毎に、所定期間、割引率、予め定められた換金率、デジタル通貨の種類及び金額が対応付けられたデータである。
ステップS21において、管理モジュール40は、デジタル通貨の所有者から、デジタル通貨を換金処理する換金の指示を受けていない、すなわち、デジタル通貨の所有者端末から換金の指示を受信していないと判断した場合(ステップS21 NO)、管理モジュール40は、上述したステップS20に処理を戻す。
一方、ステップS21において、管理モジュール40は、デジタル通貨の所有者から、デジタル通貨を換金処理する換金の指示を受けた、すなわち、デジタル通貨の所有者端末から換金の指示を受信したと判断した場合(ステップS21 YES)、第1換金モジュール42は、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、デジタル通貨を換金処理する(ステップS22)。なお、この際の「予め定められた換金率」と「所定の割引率」は、換金の指示を受けた所有者の識別子で特定された「割引推移情報」から決定される。コンピュータ10は、ステップS22の処理を実行後、処理を終了する。
上述したステップS20において、管理モジュール40は、現在日時が、所定期間の期限日を経過していると判断した場合(ステップS20 YES)は、第2換金モジュール43は、この所有者に対応する割引推移情報内の「予め定められた換金率」で、この所有者が所有するデジタル通貨を換金処理する(ステップS23)。コンピュータ10は、ステップS23の処理を実行後、本換金処理を終了する。
この換金処理は、換金のための割引率を、所定期間だけ設けることで、デジタル通貨の所有者にとって、デジタル通貨を所定期間まで所有する方が、換金される金額が高くなる。したがって、デジタル通貨の所有者は、デジタル通貨を直ぐに換金せず、所定期間は所有しようとするインセンティブが働く。加えて、金融機関にとっては、デジタル通貨の所有者がデジタル通貨として資金を一定期間所有させることが可能であり、仮に換金をしても、その期間は、金融機関の収入となる割引率が設定されることで、言わば金融機関が手数料を取得することが出来る。
[デジタル通貨の使用処理]
図4に基づいて、コンピュータ10が実行するデジタル通貨の使用処理について説明する。図4は、コンピュータ10が実行する使用処理のフローチャートを示す図である。本使用処理は、デジタル通貨の管理処理が実行された後に実行される。
使用要求受付モジュール22は、デジタル通貨の所有者から、デジタル通貨の使用の要求を受ける(ステップS30)。すなわち、使用要求受付モジュール22は、所有者端末から、この使用の要求を受信する。
この使用の要求を受信した際に、使用要求受付モジュール22は、所有者端末から、所有者の識別子を併せて受信し、管理モジュール40は、この識別子からこの所有者が使用を所望するデジタル通貨の「割引推移情報」を特定する。
使用モジュール44は、所有者の要求に応じて、デジタル通貨を使用する(ステップS31)。ここでの使用とは、他の口座への振込処理であってもよいし、購入処理であってもよい。さらに、使用とは、この振込処理や購入処理による使用を他のコンピュータに要求する処理であってもよい。使用モジュール44は、所有者端末から振込処理や購入処理を実行する要求を受信し、振込処理や購入処理を実行するコンピュータにその要求を通知し、この所有者の口座から振込金額や購入金額に相当するデジタル通貨を減額する処理を行う。コンピュータ10は、ステップS31の処理を実行後、本使用処理を終了する。
[割引率]
図5から図8を参照して、デジタル通貨の所有者に設定される割引率が固定値である場合(図5)、割引率が時間の関数である場合(図6、図7)及び割引率が信用度に応じて変更される場合(図8)について説明する。
図5は、割引率が固定値の場合に、換金金額の推移を模式的に示した図であり、縦軸を換金される現金の金額(円)、横軸を時間とするグラフ100である。図5において、所定期間中(点110から点120まで)は、線分130に示される金額で換金され、所定期間経過後(点140以降)は、予め定められた換金率での金額で換金される。割引額は、この線分130から点140までの金額である。
この場合、デジタル通貨の所有者は、所定期間を経過してから換金した方が、割引が行われずに、予め定められた換金率で換金されるため、デジタル通貨を所定期間まで換金せずに所有しようとする又は、デジタル通貨を換金せずにそのまま使用しようとするインセンティブが働く。
図6及び図7は、割引率が時間の関数である場合に、換金金額の推移を模式的に示した図である。図6及び図7は、図5と同様の縦軸及び横軸のグラフ200及びグラフ300である。図6に示すように、割引率は、固定値ではなく、時間の関数であって、例えば、時間経過に従って減少(換金される額は増加)してもよい。図6において、所定期間中(点210から点220まで)は、線分230に示される金額で換金され、所定期間経過後(点220以降)は、予め定められた換金率での金額で換金される。割引額は、この線分230から点220までの金額である。
なお、図7に示すように、所定期間の一定期間(第1期間及び第2期間)が固定値で、残りの期間(第3期間)が時間の関数であってもよい。
この場合も、デジタル通貨をできるたけ所有させるため、図6及び図7に示すように、時間の経過に応じて割引率が減少することで、デジタル通貨を所定期間まで換金せずに所有する又はデジタル通貨を換金せずにそのまま使用しようとするインセンティブが働く。
図8は、割引率が信用度に応じて変更される場合に、各デジタル通貨における割引率を示した図である。図8に示すように、各デジタル通貨(デジタル通貨A、B、C)は、其々に信用度(99.9%、97.5%、98.6%)が決定されており、この信用度に所定の定数を乗じた割引率(5%、10%、7%)が設定されてよい。
[複数のデジタル通貨を所有している場合]
・換金処理
デジタル通貨の所有者が、複数の種類の異なるデジタル通貨を所有している場合の換金処理について説明する。ここで、種類の異なるデジタル通貨とは、デジタル通貨の発行元が異なることである。上述のように、所有者の識別子毎に「割引推移情報」が対応付けられるが、この場合は、複数のデジタル通貨であるため、例えば、一つの所有者の識別子に、割引推移情報A(デジタル通貨の種類A、所定期間、割引率、予め定められた換金率、所有している金額)と、割引推移情報B(デジタル通貨の種類B、所定期間、割引率、予め定められた換金率、所有している金額)・・と複数の割引推移情報が対応付けられる(図9参照)。
換金処理においては、複数の種類の異なるデジタル通貨のうち、どのデジタル通貨を優先的に換金するかを決定する。例えば、第1換金モジュール42は、換金処理のステップS21において、複数のデジタル通貨の内、換金の指示を受けた日時から起算して所定期間の期限日が近いデジタル通貨や、割引率がより小さいデジタル通貨を優先的に換金処理する。この処理について図9で説明する。
図9に示すように、管理モジュール40は、所有する複数のデジタル通貨(デジタル通貨A、B、C)の其々に対して、割引推移情報に基づいたデジタル通貨の種類、その金額、割引率及び所定期間(期限日)等を管理する。第1換金モジュール42は、換金の指示を受けたタイミングに最も近い期限日のデジタル通貨を選択する。
例えば、第1換金モジュール42は、デジタル通貨の所有者から換金の指示を受けたタイミングが、5月1日であれば、期限日が近いデジタル通貨A(期限日:5月5日)を選択する。第1換金モジュール42は、選択したデジタル通貨A(3000DC)を、割引率(5%)及び換金率(1,000円/DC)で、換金処理((100%-5%)×0.01×3000×1000円=285万円)する(予め定められた換金率100%での換金の場合は、300万円)。
この例では、第1換金モジュール42は、換金の指示を受けたタイミングに最も近い期限日のデジタル通貨を選択したため、所定期間の終了が近いデジタル通貨の選択により、所定期間がまだ長く残されているデジタル通貨を換金せずに所有させることが可能となる。
別の例として、第1換金モジュール42は、換金の指示を受けたタイミングで、割引率がより低いデジタル通貨を選択する。
第1換金モジュール42は、デジタル通貨A、B,Cの内、この換金の指示を受けたタイミングにおける其々の割引率が、最も小さいデジタル通貨B(3%)を選択する。第1換金モジュール42は、予め定められた換金率(100%)から割引率3%を割り引いた換金率(97%)により、デジタル通貨Bを換金処理する。デジタル通貨Bは、9.7BTCとなり、換金レート(70,000円/BTC)に従って、679,000円となる。
・使用処理
次に、デジタル通貨の所有者が複数のデジタル通貨を所有している場合の使用処理について説明する。
使用モジュール44は、上述の換金処理と同様に、デジタル通貨の所有者から、デジタル通貨を使用する要求を所有者端末から受信した際には、このデジタル通貨を使用する要求を受けた日時から起算して、所定期間の期限日が最も近いデジタル通貨を優先して使用する。
例えば、図9の例では、第1優先モジュール46は、デジタル通貨を使用する要求を所有者端末から5月1日に受信したとすると、デジタル通貨A,B,Cの内、使用の要求を受けた日時に期限日が最も近いデジタル通貨A(期限日:5月5日)を優先して、使用モジュール44に使用させる。
この例でも、使用モジュール44は、デジタル通貨を使用するにあたり、換金の指示を受けたタイミングに最も近い期限日のデジタル通貨を優先したため、所定期間が相対的に長く残されているデジタル通貨を換金せずに所有させることが可能となる。
[残存相対価値]
残存相対価値を用いて、複数のデジタル通貨のうち、どのデジタル通貨を換金・使用すれば所有者にとって効果的であるか、コンピュータ10の処理と共に説明する。
図10は、縦軸をデジタル通貨の流通価値、横軸を時間とするグラフ400である。デジタル通貨を換金せず、デジタル通貨のまま所有している場合、デジタル通貨の価値は、線分440と470(太線)で示される。ここで線分440は、このデジタル通貨を「予め定められた換金率」で換金した場合の金額である。これに対して、デジタル通貨を所定期間内に換金する場合の価値は、線分430(太い点線)に示される。
ここで、デジタル通貨を所定期間の経過後に換金する場合であっても、「予め定められた換金率」で換金されずに、所定の換金手数料分を割り引いて換金する場合を想定する。換金手数料は、金融機関が最低限受け取る手数料となる。なお、換金手数料は、所定期間内では割引率で算出される割引額に含まれるとする。
時点t(点450)における残存相対価値460は、換金手数料を時点tから所定期間の期限日までの時間で積分した値である。上述したように、デジタル通貨の価値は線分440で示されるが、これを換金すると換金手数料がかかるため、時点tから期限日までが短いほど、この換金手数料を支払う日が近くなる。そのため、複数のデジタル通貨を所有している場合、期限日が近いデジタル通貨は、期限日が遠いデジタル通貨に比べて、デジタル通貨の価値を下げるタイミングがすぐに到来してしまい、リスクが高い通貨と言える。したがって、複数のデジタル通貨のうち、残存相対価値が小さいデジタル通貨を優先的に使用すれば、リスクを低減できる。
そこで、残存相対価値算出モジュール45は、使用要求受付モジュール22が使用の要求を受けた時点tのタイミング(点450)から所定期間の期限日までの換金手数料を時間で積分する。この際に、使用を要求した所有者が所有する全てのデジタル通貨に対して、残存相対価値算出モジュール45が残存相対価値を算出する。そして、第2優先モジュール47が、算出した残存相対価値が小さいデジタル通貨を優先し、使用モジュール44に使用させる。
[所定期間の変更]
上述した換金するまでの「所定期間」を変更する2つの処理について説明する。
(一)割引推移情報に示されたデジタル通貨を「予め定められた換金率」で換金した金額(の全て又は一部)が、第三者よりデジタル通貨の所有者に振り込まれた場合には、管理モジュール40は、この振り込まれた所有者のデジタル通貨の所定期間を変更(短く)してもよい。
例えば、デジタル通貨の所有者に振り込むべき第三者の代わりに、金融機関がこれに相当する金額をデジタル通貨で立替えて、所有者に振込んでいる場合、この第三者が、所有者の口座に上記金額の現金を支払った場合には、この所有者の所定期間を短く変更する。これは、金融機関にとっては、デジタル通貨による立替えが無くなったために、所定期間を短くして、割引率による収入が減少しても差し支えが無くなるからである。
管理モジュール40(第1所定期間変更部)は、第三者より所定のデジタル通貨の振込処理が行われ、所有者のデジタル通貨が所定の額だけ増額した場合は、デジタル通貨の所定期間を短く変更する。これは、所有者のデジタル通貨の所有額が増額されたため、金融機関は、割引率が適用される期間を短くすることが出来る。
(二)使用処理において、デジタル通貨の所有者が、所定期間が管理されたデジタル通貨の一部をこのデジタル通貨で第三者に使用(例えば、振込処理や支払処理)した場合には、管理モジュール40(第2所定期間変更部)は、所定期間を変更(短く)してもよい。すなわち、使用要求受付モジュール22が、デジタル通貨の所有者端末から、所定期間の経過前に、所有しているデジタル通貨の一部を、当該デジタル通貨で第三者に使用する要求を受信した場合には、管理モジュール40(第2所定期間変更部)は、当該所定期間を変更する。
[具体的な適用例]
上述のデジタル通貨換金システム1の具体的な適用ケースを説明する。
第一に、業務の作業対価や物販等を購入した際の支払いが挙げられる。例えば、物流における配送業者の対価を配送発注者の代わりに、金融機関がデジタル通貨で配送業者に支払い、この配送業者が所有するデジタル通貨を、配送業者が換金するタイミングで割引率を適用することが可能となる。また、物販の販売において、購入者の支払いを購入者の代わりに、金融機関がデジタル通貨で販売者に支払い、この販売者が所有するデジタル通貨を販売者が換金するタイミングで割引率を適用することが可能となる。
第二に、企業での給与の支払いが挙げられる。給与の支払いを、企業に代わって金融機関がデジタル通貨で、給与の支払日(所定期間の期限日)より前に従業員にデジタル通貨で支払う。この従業員が給与の支払日である期限日よりも前に換金した場合、割引率で割り引いて換金される。一方、期限日を経過して換金した場合には、割引率が適用されることなく換金される。このとき、企業に代わって給与を前払いした金融機関は、割引率を手数料として、従業員から徴収することが可能となる。
第三に、金融機関における海外送金が挙げられる。日本の国内口座から、海外の口座にドル等の所定の外貨で送金する際に、金融機関は、国内口座からの現金の引出しを行わないで、デジタル通貨で海外口座に送金する。すなわち、金融機関はデジタル通貨での立替えを行う。この海外口座に送金されたデジタル通貨を換金する際に、割引率を適用できる。ここで、国内口座への入金があり、金融機関がこの引出しを行って、立替分の回収が出来た日を所定期間の期限日とすると、期限日よりも前に海外の口座のデジタル通貨が換金される場合は、割引率が適用される。そして、期限日に達すると、立替金の回収が出来ているから割引率は適用されずに、デジタル通貨の換金が行われる。
第四に、デジタル通貨の貸し付けが挙げられる。デジタル通貨の所有者である貸主が借主にデジタル通貨を貸し付け、借主が、デジタル通貨を換金する際に、割引率を適用できる。期限日が、返済予定日に相当し、割引率が金利に相当する。すなわち、早期現金化に対して、割引率となる金利を課すことが可能となる。借主は、デジタル通貨を返済予定日である期限日よりも前に換金する場合、割引率を割り引いた金額の現金を受領することになる。その結果、早期現金化をせずに、デジタル通貨のまま所有又は使用することに対するインセンティブが働くことになる。
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供されるソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)の形態や、WEBサービス、クラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、例えば、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
(1) デジタル通貨を換金するデジタル通貨換金システムであって、
前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理する管理部と、
管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金処理する第1換金部と、
前記所定期間を経過したと判断した場合に、予め定められた換金率で、前記デジタル通貨を換金処理する第2換金部と、
を備えるデジタル通貨換金システム。
(2) 前記デジタル通貨の所有者に前記所定期間の期限日を通知する所定期間通知部をさらに備える(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
(3) 前記管理部は、換金するための所定期間を、所定期間の期限日に換金する金額と対応付けて管理し、
前記金額に相当する現金の全部又は一部が、第三者より振り込まれた場合には、前記所定期間を変更する第1所定期間変更部をさらに備える(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
(4) 前記デジタル通貨の所有者から、前記所定期間の経過前に、所有しているデジタル通貨の一部を当該デジタル通貨で第三者に使用する要求を受けた場合には、当該所定期間を変更する第2所定期間変更部をさらに備える(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
(5) 前記第1換金部は、前記デジタル通貨の所有者が、種類の異なる複数のデジタル通貨を所有している場合、当該デジタル通貨を換金処理する際に、当該複数のデジタル通貨のうち、換金の要求を受けた日時から起算して前記所定期間の期限日が近いデジタル通貨を優先的に換金処理する(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
(6) 前記デジタル通貨の所有者が、種類の異なる複数のデジタル通貨を所有している場合、当該デジタル通貨の所有者から、当該デジタル通貨を使用する要求を受けた場合には、当該デジタル通貨を使用する要求を受けた日時から起算して、前記所定期間の期限日が近いデジタル通貨を優先的に使用させる第1優先部をさらに備える(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
(7) 前記第2換金部は、前記デジタル通貨を換金する際に、換金するための換金手数料を割り引いて換金し、
前記デジタル通貨の所有者が、種類の異なる複数のデジタル通貨を所有している場合に、前記デジタル通貨の所有者から、当該デジタル通貨を使用する要求を受けた場合には、前記換金手数料を、デジタル通貨の使用の要求を受けた時点から前記所定期間の期限日までの時間で積分した残存相対価値として算出する残存相対価値算出部と、
算出した前記残存相対価値が小さいデジタル通貨を優先して使用させる第2優先部と、
をさらに備える(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
(8) 前記所定の割引率を前記所定期間の期限日までの期間に応じて変更する割引率変更部をさらに備える(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
(9) 前記デジタル通貨の信用度を決定する信用度決定部を備え、
決定された信用度に応じて、前記デジタル通貨の所有者が所有するデジタル通貨の割引率を変更する割引率変更部をさらに備える(1)に記載のデジタル通貨換金システム。
デジタル通貨を換金するデジタル通貨換金システムが実行するデジタル通貨換金方法であって、
前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理するステップと、
管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金処理するステップと、
管理された前記所定期間になったと判断した場合に、予め定められた換金率で、前記デジタル通貨を換金処理するステップと、
を備えるデジタル通貨換金方法。
デジタル通貨を換金するコンピュータに、
前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理するステップ、
管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金処理するステップ、
管理された前記所定期間になったと判断した場合に、予め定められた換金率で、前記デジタル通貨を換金処理するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
1 デジタル通貨換金システム、
10 コンピュータ
20 通知モジュール
21 換金指示受付モジュール
22 使用要求受付モジュール
30 記録モジュール
40 管理モジュール
41 信用度決定モジュール
42 第1換金モジュール
43 第2換金モジュール
44 使用モジュール
45 残存相対価値算出モジュール
46 第1優先モジュール
47 第2優先モジュール

Claims (10)

  1. デジタル通貨を換金するデジタル通貨換金システムであって、
    前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理する管理部と、
    管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金処理する第1換金部と、
    前記所定期間を経過したと判断した場合に、予め定められた換金率で、前記デジタル通貨を換金処理する第2換金部と、
    前記管理部は、換金するための所定期間を、所定期間の期限日に換金する金額と対応付けて管理し、
    前記金額に相当する現金の全部又は一部が、第三者より振り込まれた場合には、前記所定期間を変更する第1所定期間変更部と、
    を備えるデジタル通貨換金システム。
  2. 前記デジタル通貨の所有者に前記所定期間の期限日を通知する所定期間通知部をさらに備える請求項1に記載のデジタル通貨換金システム。
  3. 前記デジタル通貨の所有者から、前記所定期間の経過前に、所有しているデジタル通貨の一部を当該デジタル通貨で第三者に使用する要求を受けた場合には、当該所定期間を変更する第2所定期間変更部をさらに備える請求項1に記載のデジタル通貨換金システム。
  4. 前記第1換金部は、前記デジタル通貨の所有者が、種類の異なる複数のデジタル通貨を所有している場合、当該デジタル通貨を換金処理する際に、当該複数のデジタル通貨のうち、換金の要求を受けた日時から起算して前記所定期間の期限日が近いデジタル通貨を優先的に換金処理する請求項1に記載のデジタル通貨換金システム。
  5. 前記デジタル通貨の所有者が、種類の異なる複数のデジタル通貨を所有している場合、当該デジタル通貨の所有者から、当該デジタル通貨を使用する要求を受けた場合には、当該デジタル通貨を使用する要求を受けた日時から起算して、前記所定期間の期限日が近いデジタル通貨を優先的に使用させる第1優先部をさらに備える請求項1に記載のデジタル通貨換金システム。
  6. 前記第2換金部は、前記デジタル通貨を換金する際に、換金するための換金手数料を割り引いて換金し、
    前記デジタル通貨の所有者が、種類の異なる複数のデジタル通貨を所有している場合に、前記デジタル通貨の所有者から、当該デジタル通貨を使用する要求を受けた場合には、前記換金手数料を、デジタル通貨の使用の要求を受けた時点から前記所定期間の期限日までの時間で積分した残存相対価値として算出する残存相対価値算出部と、
    算出した前記残存相対価値が小さいデジタル通貨を優先して使用させる第2優先部と、
    をさらに備える請求項1に記載のデジタル通貨換金システム。
  7. 前記所定の割引率を前記所定期間の期限日までの期間に応じて変更する割引率変更部をさらに備える請求項1に記載のデジタル通貨換金システム。
  8. 前記デジタル通貨の信用度を決定する信用度決定部を備え、
    決定された信用度に応じて、前記デジタル通貨の所有者が所有すデジタル通貨の割引率を変更する割引率変更部をさらに備える請求項1に記載のデジタル通貨換金システム。
  9. デジタル通貨を換金するデジタル通貨換金システムが実行するデジタル通貨換金方法であって、
    前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理するステップと、
    管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金処理するステップと、
    管理された前記所定期間になったと判断した場合に、予め定められた換金率で、前記デジタル通貨を換金処理するステップと、
    を備えるデジタル通貨換金方法。
  10. デジタル通貨を換金するコンピュータに、
    前記デジタル通貨を換金する所定期間を管理するステップ、
    管理された前記所定期間の経過より前に換金の指示を受けた場合に、予め定められた換金率から所定の割引率を割り引いて、前記デジタル通貨を換金処理するステップ、
    管理された前記所定期間になったと判断した場合に、予め定められた換金率で、前記デジタル通貨を換金処理するステップ、
    を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
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