JP7118294B2 - 変圧器および電力変換装置 - Google Patents
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Description
本願は、変圧器および電力変換装置に関する。
直流-直流電力変換装置は、入力された直流電力を異なる電圧の直流電力に変換して出力する装置である。このような電力変換装置の構成要素には変圧器が含まれている。変圧器の巻線に大電流が通電される場合、巻線損失(銅損とも呼ばれる)が発生する。この巻線損失を低減するために、従来の変圧器では、巻線を並列接続することで巻線に流れる電流を分散させる方法、あるいは1次巻線と2次巻線との結合度を高くすることで巻線抵抗を低減する方法が採用されている。
例えば、従来の変圧器において、1次巻線を2つの分割巻線の並列接続とし、さらにその2つの分割巻線を2つの巻線の並列接続で構成している。そして、2つの分割巻線の導体面積を等しくすると共に、1次巻線の電位と2次巻線の電位とを等しくしている(例えば、特許文献1参照)。
従来の変圧器は、1次巻線と2次巻線との結合度を高くすることはできる。しかしながら、従来の変圧器では、分割された巻線を流れる電流の分配率が均等にならず、ある一つの分割された巻線に電流が集中する場合がある。その結果、特定の分割された巻線の損失が増大すると共に、変圧器の温度が局所的に上昇して故障の原因となる場合がある。
本願は、上述のような課題を解決するためになされたもので、分割された巻線の電流分配率を均等にすることで巻線損失を低減した変圧器を提供することを目的とする。
本願の変圧器は、柱状の磁性コアと、この磁性コアに巻き回された1次巻線および2次巻線で構成されたコイルとを備えている。そして、1次巻線および2次巻線は、磁性コアの長手方向に対して直交する方向に積層された複数の1次巻線層および複数の2次巻線層の並列接続でそれぞれ構成されている。そして、コイルは、前記直交する方向の断面において、1次巻線層と2次巻線層とが前記直交する方向に交互に積層された基本層順ユニットと、基本層順ユニットにおける1次巻線層および2次巻線層の配置に対して線対称となる配置で1次巻線層と2次巻線層とが前記直交する方向に交互に積層された線対称層順ユニットとを有し、基本層順ユニットと線対称層順ユニットとが前記直交する方向に交互に配置されている。
本願の変圧器においては、基本層順ユニットと線対称層順ユニットとが磁性コアの長手方向に対して直交する方向に交互に配置されているので、それぞれのユニット内で1次巻線層と2次巻線層とが結合する。そのため、本願の変圧器は分割された巻線の電流分配率が均等になり巻線損失を低減することができる。
以下、本願を実施するための実施の形態に係る変圧器および電力変換装置について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一符号は同一もしくは相当部分を示している。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における一般的な変圧器の斜視図である。図1は一般的な変圧器の基本構造を示している。本実施の形態における変圧器1は、磁性コア2と1次巻線3と2次巻線4とで構成されている。磁性コア2は、例えば珪素鋼鈑、圧粉磁心(ダスト系)、フェライト、ナノ結晶などの高い透磁率を有する材料で構成されている。1次巻線3と2次巻線4とは、例えば銅製のリッツ線、丸銅線、平角線などの電気伝導性を有する材料で構成されている。1次巻線3と2次巻線4とはそれぞれ磁性コア2の中央脚の周りに巻き回されており、この1次巻線3と2次巻線4とでコイル5が形成されている。
図1は、実施の形態1における一般的な変圧器の斜視図である。図1は一般的な変圧器の基本構造を示している。本実施の形態における変圧器1は、磁性コア2と1次巻線3と2次巻線4とで構成されている。磁性コア2は、例えば珪素鋼鈑、圧粉磁心(ダスト系)、フェライト、ナノ結晶などの高い透磁率を有する材料で構成されている。1次巻線3と2次巻線4とは、例えば銅製のリッツ線、丸銅線、平角線などの電気伝導性を有する材料で構成されている。1次巻線3と2次巻線4とはそれぞれ磁性コア2の中央脚の周りに巻き回されており、この1次巻線3と2次巻線4とでコイル5が形成されている。
図2は、本実施の形態における一般的な変圧器の断面図である。図2に示す断面図は、図1の破線で示した位置での断面図である。図2に示すように磁性コア2の柱状の中央脚に巻き回された2次巻線4とこの2次巻線4の外側に巻き回された1次巻線3とでコイル5が形成されている。このように、コイル5は、断面において、磁性コア2の中央脚の長手方向に対して直交する方向に1次巻線3と2次巻線4とが積層されて巻かれている。これ以降、1重に巻かれた1次巻線の層を1次巻線層31と呼び、1重に巻かれた2次巻線の層を2次巻線層41と呼ぶ。また、1次巻線層31と2次巻線層41とが交互に積層された1つのユニットを基本層順ユニット51呼ぶ。なお、図2以降の図において、1次巻線層31と2次巻線層41とが交互に積層された1つのユニットは破線で囲んで表示される。また、図示を簡素にするためにその破線は磁性コア2の中央脚より左側にのみに表示される。
図3は、本実施の形態に係る変圧器の断面図である。本実施の形態の変圧器1は、磁性コア2の中央脚の最近接の位置に基本層順ユニット51が配置されており、その外側に隣接して線対称層順ユニット52が配置されている。ここで、線対称層順ユニット52とは、図3に示すように、磁性コア2の中央脚の長手方向に対して直交する方向の断面において、基本層順ユニット51における1次巻線層31および2次巻線層41の配置に対して磁性コア2の中央脚の長手方向に対して直交する方向で線対称となる配置で1次巻線層31と2次巻線層41とが交互に積層されたユニットと定義する。基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52とは、鏡対称とも言うことができる。図3に示すように、1次巻線3は、基本層順ユニット51の1次巻線層31と線対称層順ユニット52の1次巻線層31との並列接続で構成されている。同様に2次巻線4は、基本層順ユニット51の2次巻線層41と線対称層順ユニット52の2次巻線層41との並列接続で構成されている。
図4は、図3に示す変圧器の等価回路図である。図4に示すように、1次巻線3は2つの1次巻線層31の並列接続で構成されており、2次巻線4は2つの2次巻線層41の並列接続で構成されている。
図5は、本実施の形態に係る別の変圧器の断面図である。本実施の形態の別の変圧器1は、磁性コア2の中央脚の最近接の位置に基本層順ユニット51が配置されており、その外側に隣接して線対称層順ユニット52が配置されており、さらにその外側に隣接して基本層順ユニット51が配置されている。図5に示すように、1次巻線3は、内側の基本層順ユニット51の1次巻線層31と線対称層順ユニット52の1次巻線層31と外側の基本層順ユニット51の1次巻線層31との並列接続で構成されている。同様に2次巻線4は、内側の基本層順ユニット51の2次巻線層41と線対称層順ユニット52の2次巻線層41と外側の基本層順ユニット51の2次巻線層41との並列接続で構成されている。
図6は、図5に示す変圧器の等価回路図である。図6に示すように、1次巻線3は3つの1次巻線層31の並列接続で構成されており、2次巻線4は3つの2次巻線層41の並列接続で構成されている。
次に、本実施の形態の変圧器における巻線損失の低減効果について説明する。
図7は、本実施の形態における比較例の変圧器の断面図である。図7に示す比較例の変圧器においては、1次巻線3が3つの1次巻線層31の並列接続で構成されており、2次巻線4が3つの2次巻線層41の並列接続で構成されている。ただし、この比較例の変圧器では、1次巻線層31と2次巻線層41とが交互に積層されている。このような巻き方は、サンドイッチ巻き、またはインターリーブ巻きなどと呼ばれている。これ以降、この巻き方をインターリーブ巻きと呼ぶ。
図7は、本実施の形態における比較例の変圧器の断面図である。図7に示す比較例の変圧器においては、1次巻線3が3つの1次巻線層31の並列接続で構成されており、2次巻線4が3つの2次巻線層41の並列接続で構成されている。ただし、この比較例の変圧器では、1次巻線層31と2次巻線層41とが交互に積層されている。このような巻き方は、サンドイッチ巻き、またはインターリーブ巻きなどと呼ばれている。これ以降、この巻き方をインターリーブ巻きと呼ぶ。
インターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器は、1次巻線層31と2次巻線層41とが交互に配置されているので、1次巻線3と2次巻線4との結合度が高いことが一般的に知られている。1次巻線3と2次巻線4との結合度が高いので、比較例の変圧器は各巻線の交流抵抗の増加を抑制でき、結果として巻線損失(銅損)を低減することが可能となる。
しかしながら、インターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器においては、分割された全ての巻線の結合度が等しくはならない。この理由を次に説明する。図7において、磁性コア2の中央脚に最も近い1次巻線層31と次に近い1次巻線層31とは、両方とも両側に2次巻線層41が配置されている。そのため、分割巻線である1次巻線層31と2次巻線層41との結合度は高くなり、これらの1次巻線層31と2次巻線層41とに流れる電流量は大きくなる。また、2つの1次巻線層31は、両側に2次巻線層41が配置されているので、流れる電流量もほぼ等しくなる。しかしながら、磁性コア2の中央脚から最も遠い1次巻線層31は、片側のみに2次巻線層41が配置されているので、他の1次巻線層31に比べて2次巻線層41との結合度は低くなる。そのため、磁性コア2の中央脚から最も遠い1次巻線層31流れる電流量は他の2つの1次巻線層31に流れる電流量に比べて小さくなる。このように、インターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器では、全ての分割巻線の結合度が等しくならないので、分割巻線の電流分配率を均等にすることができない。
ここで、公知文献(T.Shirakawa、G.Yamazaki、K.Umetani、E.Hiraki、“Copper Loss Analysis Based on Extremum Co-Energy Principle for High Frequency Forward Transformers with Parallel-Connected Windings”Proc.Annual Conference of the IEEE Industrial Electronics Society(IECON2016)、pp.1099-1105、Oct.2016)には次のことが開示されている。1つの1次巻線層からなる1次巻線と2つの2次巻線層の並列接続からなる2次巻線とを備えた変圧器において、2次巻線層が1次巻線層に対して連続して積層された場合、2次巻線に流れる電流は1次巻線層に最近接した位置にある2次巻線層に集中することが開示されている。このことは、複数の巻線層の並列接続で構成された1次巻線または2次巻線を備えたコイルにおいて、同じ巻線層が連続して積層された場合、この連続して積層された巻線層を境界として磁気的な結合が分離されることを示唆している。
本実施の形態の変圧器においては、図3および図5に示すように、1次巻線層31および2次巻線層41はそれぞれ連続して積層されている。そして、同じ巻線層が連続して積層された部分が、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52との境界となっている。そのため、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52とは磁気的に分離される。そのため、基本層順ユニット51および線対称層順ユニット52のそれぞれのユニット内で1次巻線層31と2次巻線層41とが1対1の関係で結合し、他のユニットとの間の磁気的な結合が小さくなる。したがって、全てのユニットにおいて、1次巻線層31と2次巻線層41との結合度は等しくなる。その結果、本実施の形態の変圧器は、分割された巻線の電流分配率を均等にすることできるので、巻線損失を低減することができる。
実施の形態2.
実施の形態1の変圧器においては、基本層順ユニットは1重の巻線の1次巻線層と2次巻線層との1組で構成されていた。それぞれの巻線層を1重の巻線とすることで、巻線の長さを低減し、銅損を抑制することができる。本実施の形態の変圧器においては、基本層順ユニットの巻線にアルファ巻きを適用したものである。アルファ巻きを適用することで、各巻線の引出線の距離が短くなり、引出線の引き回しを容易にすることが可能となる。さらに、アルファ巻きの場合、巻線の幅を半減することができるので巻線層の間の磁界強度がおよそ2倍となり、インダクタンス値を増加させることができる。
実施の形態1の変圧器においては、基本層順ユニットは1重の巻線の1次巻線層と2次巻線層との1組で構成されていた。それぞれの巻線層を1重の巻線とすることで、巻線の長さを低減し、銅損を抑制することができる。本実施の形態の変圧器においては、基本層順ユニットの巻線にアルファ巻きを適用したものである。アルファ巻きを適用することで、各巻線の引出線の距離が短くなり、引出線の引き回しを容易にすることが可能となる。さらに、アルファ巻きの場合、巻線の幅を半減することができるので巻線層の間の磁界強度がおよそ2倍となり、インダクタンス値を増加させることができる。
図8は、本実施の形態におけるアルファ巻きが適用された一般的な変圧器の断面図である。図8に示すように、基本層順ユニット51は、2次巻線層41を2つの1次巻線層31で挟んだ構成である。
図9は、本実施の形態に係る変圧器の断面図である。本実施の形態の変圧器1は、磁性コア2の中央脚の最近接の位置で基本層順ユニット51が配置されており、その外側に隣接して線対称層順ユニット52が配置されている。基本層順ユニット51はアルファ巻きで構成されている。基本層順ユニット51は2次巻線層41を2つの1次巻線層31で挟んだ構成であるため、線対称層順ユニット52は基本層順ユニット51と同じ層構造となる。図9に示すように、1次巻線3は、基本層順ユニット51の1次巻線層31と線対称層順ユニット52の1次巻線層31との並列接続で構成されている。同様に、2次巻線4は、基本層順ユニット51の2次巻線層41と線対称層順ユニット52の2次巻線層41との並列接続で構成されている。
図10は、図9に示す変圧器の等価回路図である。図10に示すように、1次巻線3は2つの1次巻線層31が直列接続された2つの配線の並列接続で構成されており、2次巻線4は2つの2次巻線層41の並列接続で構成されている。
図11は、本実施の形態に係る別の変圧器の断面図である。本実施の形態の別の変圧器1は、磁性コア2の中央脚の最近接の位置にアルファ巻きの基本層順ユニット51が配置されており、その外側に隣接して線対称層順ユニット52が配置されており、さらにその外側に隣接して基本層順ユニット51が配置されている。図11に示すように、1次巻線3は、内側の基本層順ユニット51の1次巻線層31と線対称層順ユニット52の1次巻線層31と外側の基本層順ユニット51の1次巻線層31との並列接続で構成されている。同様に2次巻線4は、内側の基本層順ユニット51の2次巻線層41と線対称層順ユニット52の2次巻線層41と外側の基本層順ユニット51の2次巻線層41との並列接続で構成されている。
図12は、図11に示す変圧器の等価回路図である。図12に示すように、1次巻線3は2つの1次巻線層31が直列接続された3つの配線の並列接続で構成されており、2次巻線4は3つの2次巻線層41の並列接続で構成されている。
本実施の形態の変圧器においては、図9および図11に示すように、1次巻線層31は連続して積層されている。そして、この連続して積層された1次巻線層31が、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52との境界となっている。そのため、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52とは磁気的に分離される。そのため、基本層順ユニット51および線対称層順ユニット52のそれぞれのユニット内で1次巻線層31と2次巻線層41とが2対1の関係で結合し、他のユニットとの間の磁気的な結合が小さくなる。したがって、全てのユニットにおいて、1次巻線層31と2次巻線層41との結合度は等しくなる。その結果、本実施の形態の変圧器は、分割された巻線の電流分配率を均等にすることできるので、巻線損失を低減することができる。
実施の形態3.
コイルの巻線は磁性コアに近いほど磁性コアから生じる磁束の影響を受ける。そのため、磁性コアに近い位置の巻線では近接効果に起因する渦電流損失が生じる。巻線に流れる電流量が大きい場合、この渦電流損失が過剰になる場合がある。実施の形態3の変圧器は、磁性コアに近い位置の巻線での渦電流損失を低減することができる。
コイルの巻線は磁性コアに近いほど磁性コアから生じる磁束の影響を受ける。そのため、磁性コアに近い位置の巻線では近接効果に起因する渦電流損失が生じる。巻線に流れる電流量が大きい場合、この渦電流損失が過剰になる場合がある。実施の形態3の変圧器は、磁性コアに近い位置の巻線での渦電流損失を低減することができる。
例えば、1次巻線に流れる電流量をIp、2次巻線に流れる電流量をIsとしたときに、IpがIsより小さい場合、実施の形態2の図11に示すように、磁性コア2に隣接する基本層順ユニット51内の1つの1次巻線層31を磁性コア2の中央脚に近い位置に配置する。このように配置することで、近接効果の影響を小さくすることができる。なお、IsがIpより小さい場合は、磁性コア2に隣接する基本層順ユニット51内の1次巻線層31と2次巻線層41との配置を逆にすればよい。
図13は、本実施の形態に係る変圧器の断面図である。本実施の形態の変圧器1は、実施の形態2の図11に示した変圧器と同様な構成であるが、磁性コア2に隣接する基本層順ユニット51の構成が異なっている。図13に示すように、本実施の形態の変圧器においては、磁性コア2に隣接する基本層順ユニット51内の磁性コア2に最も近くに位置する1次巻線層31の実効断面積が他の巻線層の実効断面積よりも小さくなっている。ここで実効断面積とは、磁性コア2から生じる磁束と直交する面の断面積で定義される。このように、磁性コア2に最も近くに位置する1次巻線層31の実効断面積を他の巻線層の実効断面積よりも小さくすることで、近接効果の影響を小さくすることができる。その結果、本実施の形態の変圧器は、磁性コアに最も近い位置の巻線での渦電流損失を低減することができる。
実施の形態4.
構成要素に変圧器が含まれる電力変換装置において、電力変換効率の改善を目的として「ソフトスイッチング技術」が適用される場合がある。「ソフトスイッチング技術」とは、スイッチング素子を備えた機器において、スイッチング素子の周辺に設けられたリアクトルなどの共振を利用して電圧または電流がゼロになるタイミングでスイッチング素子のオンとオフとを切り替える技術である。この技術を用いることでスイッチング損失を低減することができる。この技術を適用する場合、一般的には共振用リアクトルを変圧器とは別に設ける必要がある。変圧器には、漏洩インダクタンス、励磁インダクタンスなどの寄生インダクタンスが存在する。この寄生インダクタンス成分を共振用リアクトルとして代替することで、変圧器に複数の機能をもたせることができる。例えば、漏洩インダクタンスを増加させるために、磁性コアにエアギャップを設ける手法が存在するが、この場合、エアギャップにより生じるフリンジング磁束の影響および1次巻線と2次巻線との結合度の低下などに起因して、巻線抵抗が増加し巻線損失が増大することが懸念される。実施の形態4に係る変圧器は、巻線損失の増大を抑制しつつ、共振用リアクトルとして代替可能な漏洩インダクタンスを確保することができる。
構成要素に変圧器が含まれる電力変換装置において、電力変換効率の改善を目的として「ソフトスイッチング技術」が適用される場合がある。「ソフトスイッチング技術」とは、スイッチング素子を備えた機器において、スイッチング素子の周辺に設けられたリアクトルなどの共振を利用して電圧または電流がゼロになるタイミングでスイッチング素子のオンとオフとを切り替える技術である。この技術を用いることでスイッチング損失を低減することができる。この技術を適用する場合、一般的には共振用リアクトルを変圧器とは別に設ける必要がある。変圧器には、漏洩インダクタンス、励磁インダクタンスなどの寄生インダクタンスが存在する。この寄生インダクタンス成分を共振用リアクトルとして代替することで、変圧器に複数の機能をもたせることができる。例えば、漏洩インダクタンスを増加させるために、磁性コアにエアギャップを設ける手法が存在するが、この場合、エアギャップにより生じるフリンジング磁束の影響および1次巻線と2次巻線との結合度の低下などに起因して、巻線抵抗が増加し巻線損失が増大することが懸念される。実施の形態4に係る変圧器は、巻線損失の増大を抑制しつつ、共振用リアクトルとして代替可能な漏洩インダクタンスを確保することができる。
図14は、本実施の形態に係る変圧器の断面図である。この変圧器1は、実施の形態1の図5に示した変圧器と同様な構成であり、巻線層の間にシート状の磁性層が配置されている。図14に示すように、本実施の形態の変圧器1は、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52との間、および各ユニット内の1次巻線層31と2次巻線層41との間にシート状の磁性層6が配置されている。磁性層6は、例えば鉄、ニッケルなどの金属あるいは磁性コアと同じ珪素鋼鈑、圧粉磁心、フェライト、ナノ結晶などの磁性材料で構成されている。
このように構成された変圧器においては、巻線層の間に配置された磁性層を通る磁路が形成されるので、巻線損失を増大させることなく漏洩インダクタンスを増加させることができる。
図15は、本実施の形態に係る別の変圧器の断面図である。この変圧器1は、実施の形態2の図11に示した変圧器と同様な構成であり、巻線層の間にシート状の磁性層が配置されている。図15に示すように、本実施の形態の別の変圧器1は、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52との間、および各ユニット内の1次巻線層31と2次巻線層41との間にシート状の磁性層6が配置されている。
このように構成された変圧器においては、巻線層の間に配置された磁性層を通る磁路が形成されるので、巻線損失を増大させることなく漏洩インダクタンスを増加させることができる。
また、図14および図15に示した本実施の形態の変圧器は、実施の形態1および2と同様に、分割された巻線の電流分配率を均等にすることができる。その結果、本実施の形態の変圧器は、巻線損失を低減することができる。
次に、本実施の形態の変圧器において、巻線層の間に磁性層が配置された場合の効果についてさらに詳細に説明する。
図16は、本実施の形態における比較例の変圧器の断面図である。図16に示す比較例の変圧器は、実施の形態1の図7に示したインターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器と同様な構成であり、1次巻線層31と2次巻線層41との間にシート状の磁性層6が配置されている。
図16は、本実施の形態における比較例の変圧器の断面図である。図16に示す比較例の変圧器は、実施の形態1の図7に示したインターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器と同様な構成であり、1次巻線層31と2次巻線層41との間にシート状の磁性層6が配置されている。
図14および図15に示した本実施の形態の変圧器においては、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52との間、および各ユニット内の1次巻線層31と2次巻線層41との間にシート状の磁性層6が配置されている。しかしながら、本実施の形態の変圧器は、基本層順ユニット51と線対称層順ユニット52との間に磁性層を配置しなくても、巻線層の間に磁性層を配置したインターリーブ巻きの変圧器と同等以上の漏洩インダクタンスを確保できる。この理由を以下に説明する。なおこれ以降の説明には、巻線層の間に磁性層が配置されていない変圧器を用いる。
始めに、インターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器に関して考察を行う。図17は、図7に示すインターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器の巻線層の一部を拡大した断面図である。図17の破線で示した1次巻線層31を取り囲むA点、B点、C点およびD点を通る閉経路にアンペールの法則を適用する。なお、前提条件として、磁性コア2の比透磁率は空気の比透磁率に比べて非常に高く、磁性コア2内で発生する磁界は無視できる程度に小さいものとする。また、各巻線層の間の磁界強度は均一なものと近似する。図17に示すように、閉経路に囲まれた巻線層の起磁力をF、A点からD点までの経路の空気の部分で発生する磁界をH1、B点からC点までの経路の空気の部分で発生する磁界をH2とする。また、巻線層が配置されている磁性コア2の開口部の巻線層の長手方向の長さをwと定義する。このとき、A点、B点、C点およびD点を通る破線で示した閉経路にアンペールの法則を適用すると(1)式が得られる。
ここで、閉経路で囲まれた1次巻線層31から両側の2次巻線層41までの距離はそれぞれ等しく、1次巻線層31と両側の2次巻線層41との結合度はそれぞれ等しいと仮定すると、1次巻線層31の両側で発生する磁界の強度は等しくなる。その磁界をHcとすると、(2)式のように近似することできる。
ここで、閉経路で囲まれた1次巻線層31と2次巻線層41との隙間の空間体積が両側でそれぞれ等しいと仮定し、その空間体積をVと定義する。このとき、1次巻線層31と両側の2次巻線層41との隙間のエネルギーの総量Eは(4)式で表すことができる。
次に、本実施の形態の変圧器に関して同様の考察を行う。なお、ここで言う本実施の形態の変圧器は、基本層順ユニットと線対称層順ユニットとが交互に配置されており、巻線層の間に磁性層が配置されていない変圧器である。
図18は、図5に示す本実施の形態の変圧器の巻線層の一部を拡大した断面図である。インターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器と同様に、図18の破線で示した2次巻線層41を取り囲むA点、B点、C点およびD点を通る閉経路にアンペールの法則を適用する。図18に示すように、閉経路に囲まれた巻線層の起磁力をF’、A点からD点までの経路の空気の部分で発生する磁界をH’1、B点からC点までの経路の空気の部分で発生する磁界をH’2とする。また、巻線層が配置されている磁性コア2の開口部の巻線層の長手方向の長さをwと定義する。このとき、A点、B点、C点およびD点を通る破線で示した閉経路にアンペールの法則を適用すると(5)式が得られる。
図18は、図5に示す本実施の形態の変圧器の巻線層の一部を拡大した断面図である。インターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器と同様に、図18の破線で示した2次巻線層41を取り囲むA点、B点、C点およびD点を通る閉経路にアンペールの法則を適用する。図18に示すように、閉経路に囲まれた巻線層の起磁力をF’、A点からD点までの経路の空気の部分で発生する磁界をH’1、B点からC点までの経路の空気の部分で発生する磁界をH’2とする。また、巻線層が配置されている磁性コア2の開口部の巻線層の長手方向の長さをwと定義する。このとき、A点、B点、C点およびD点を通る破線で示した閉経路にアンペールの法則を適用すると(5)式が得られる。
ここで、実施の形態1で説明したとおり、本実施の形態の変圧器では基本層順ユニットと線対称層順ユニットとが交互に並べられているので2次巻線層が連続して積層されており、その積層された巻線層の間を境界として磁気的な結合が分離される。そのため、A点からD点の経路の空気の部分では磁界が発生しないと仮定する。つまり(6)式が成り立つとする。
閉経路で囲まれた2次巻線層41と1次巻線層31との隙間の空間体積および隣接して積層された2つの2次巻線層41の隙間の空間体積がそれぞれ等しいと仮定し、その空間体積をVと定義する。このとき、2次巻線層41と1次巻線層31との隙間および2つの2次巻線層41の隙間のエネルギーの総量E’は(8)式で表すことができる。
(4)式と(8)式とを比較すると次のことがわかる。インターリーブ巻きで構成された変圧器で得られる起磁力Fと、本実施の形態の変圧器で得られる起磁力F’とが同じであるとすると、本実施の形態の変圧器は、インターリーブ巻きの変圧器と比較して2倍のエネルギーが発生する。このエネルギーと漏洩インダクタンスとの間には比例の関係があるため、本実施の形態の変圧器は、インターリーブ巻きの変圧器と比較して2倍の漏洩インダクタンスを理想的には確保できる。
図19は、インターリーブ巻きで構成された比較例の変圧器における磁界強度分布のシミュレーション結果を示す特性図である。図20は、本実施の形態の変圧器における磁界強度分布のシミュレーション結果を示す特性図である。図19および図20の特性図は、明度が高くなるにしたがって磁界強度が高くなることを表している。なお、図19および図20に示したシミュレーションは、巻線層の間に磁性層が配置されていない変圧器で行っている。
図19に示すように、インターリーブ巻きの変圧器においては、1次巻線層31と2次巻線層41との間には比較的均一な強度の磁界が発生している。これに対して、図20に示すように、本実施の形態の変圧器においては、連続して配置されている1次巻線層31の間の磁界はほぼゼロとなっている。さらに、1次巻線層31と2次巻線層41との間の磁界強度は、インターリーブ巻きの巻線層の間の磁界強度の約2倍となっている。
図21および図22は、本実施の形態に係る別の変圧器の断面図である。図21および図22に示す変圧器においては、磁性層6は基本層順ユニット51および線対称層順ユニット52の各ユニット内の1次巻線層31と2次巻線層41との間にのみ配置されている。上述のとおり、基本層順ユニットと線対称層順ユニットとが交互に配置された変圧器においては、同じ巻線層が連続して積層された部分の巻線層の間の磁界強度はほぼゼロとなる。したがって、図21および図22に示すように、基本層順ユニットと線対称層順ユニットとの間に磁性層を配置していない変圧器であっても、図14および図15にそれぞれ示した変圧器と同等の漏洩インダクタンスの増加効果が得られる。つまり、図21および図22に示す変圧器は、基本層順ユニット51および線対称層順ユニット52の各ユニット内の1次巻線層31と2次巻線層41との間にシート状の磁性層6が配置されており、ユニット間には磁性層は配置されていない。このように、本実施の形態の変圧器は、巻線層の間に磁性層を配置したインターリーブ巻きの変圧器と同等以上の漏洩インダクタンスを確保できる。
このように本実施の形態の変圧器は、基本層順ユニットおよび線対称層順ユニットにおいて、1次巻線層と2次巻線層との間に磁性材料で構成された磁性層を備えているので、巻線損失の増大を抑制しつつ、共振用リアクトルとして代替可能な漏洩インダクタンスを確保することができる。
なお、本実施の形態の変圧器は、基本層順ユニットと線対称層順ユニットとの間に磁性層を備えていてもよい。
なお、本実施の形態の変圧器は、基本層順ユニットと線対称層順ユニットとの間に磁性層を備えていてもよい。
実施の形態5.
図23は、実施の形態5に係る電力変換装置の構成図である。この電力変換装置は、直流電力を異なる電圧の直流電力に変換する直流-直流電力変換装置である。本実施の形態の電力変換装置は、実施の形態4に示した変圧器を備えている。図23に示すように、本実施の形態の電力変換装置10は、外部の直流電源11から直流電力が入力されるブリッジ回路12と、変圧器1と、整流回路13と、平滑回路14とを備えている。平滑回路14の出力は外部の直流負荷15に接続されている。ブリッジ回路12は、4つのスイッチング素子16を用いたフルブリッジ方式で構成されている。整流回路13は、4つのダイオード17で構成されたブリッジ型の整流回路である。平滑回路14は、平滑用のリアクトル18と平滑コンデンサ19とで構成されている。
図23は、実施の形態5に係る電力変換装置の構成図である。この電力変換装置は、直流電力を異なる電圧の直流電力に変換する直流-直流電力変換装置である。本実施の形態の電力変換装置は、実施の形態4に示した変圧器を備えている。図23に示すように、本実施の形態の電力変換装置10は、外部の直流電源11から直流電力が入力されるブリッジ回路12と、変圧器1と、整流回路13と、平滑回路14とを備えている。平滑回路14の出力は外部の直流負荷15に接続されている。ブリッジ回路12は、4つのスイッチング素子16を用いたフルブリッジ方式で構成されている。整流回路13は、4つのダイオード17で構成されたブリッジ型の整流回路である。平滑回路14は、平滑用のリアクトル18と平滑コンデンサ19とで構成されている。
スイッチング素子で構成されたブリッジ回路を備えた電力変換装置において、電力変換効率の改善を目的として「ソフトスイッチング技術」が適用される場合がある。この技術を適用する場合、一般的には共振用リアクトルを変圧器とは別に設ける必要がある。実施の形態4に示した変圧器は、巻線層の間に磁性層を配置して共振用リアクトルとして代替可能な漏洩インダクタンスを確保している。そのため、図23に示したように、この変圧器1は共振用リアクトル成分20を確保できるため、変圧器1とは別に共振用リアクトルを設ける必要がない。このように、変圧器に複数の機能をもたせることで電力変換装置の小型化が可能となる。
なお、本実施の形態の電力変換装置は、直流-直流電力変換装置に限るものではなく、LLC共振コンバータなどでもよい。スイッチング素子で構成されたブリッジ回路と共振用リアクトルと変圧器とを有する電力変換装置であれば、実施の形態4に示した変圧器を適用することができる。実施の形態4に示した変圧器は共振用リアクトル成分となる漏洩インダクタンスが存在するので、この変圧器を適用した電力変換装置は共振用リアクトルを備える必要がない。そのため、電力変換装置の小型化が可能となる。
本願は、様々な例示的な実施の形態が記載されているが、1つまたは複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
したがって、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
したがって、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 変圧器、2 磁性コア、3 1次巻線、4 2次巻線、5 コイル、6 磁性層、10 電力変換装置、11 直流電源、12 ブリッジ回路、13 整流回路、14 平滑回路、15 直流負荷、16 スイッチング素子、17 ダイオード、18 リアクトル、19 平滑コンデンサ、20 共振用リアクトル成分、31 1次巻線層、41 2次巻線層、51 基本層順ユニット、52 線対称層順ユニット。
Claims (9)
- 柱状の磁性コアと、この磁性コアに巻き回された1次巻線および2次巻線で構成されたコイルとを備えた変圧器であって、
前記1次巻線および前記2次巻線は、前記磁性コアの長手方向に対して直交する方向に積層された複数の1次巻線層および複数の2次巻線層の並列接続でそれぞれ構成されており、
前記コイルは、前記直交する方向の断面において、前記1次巻線層と前記2次巻線層とが前記直交する方向に交互に積層された基本層順ユニットと、前記基本層順ユニットにおける前記1次巻線層および前記2次巻線層の配置に対して線対称となる配置で前記1次巻線層と前記2次巻線層とが前記直交する方向に交互に積層された線対称層順ユニットとを有し、前記基本層順ユニットと前記線対称層順ユニットとが前記直交する方向に交互に配置されていることを特徴とする変圧器。 - 前記基本層順ユニットおよび前記線対称層順ユニットは、前記1次巻線層および前記2次巻線層の積層数の合計が3以上であることを特徴とする請求項1に記載の変圧器。
- 前記基本層順ユニットおよび前記線対称層順ユニットにおいて、前記1次巻線層および前記2次巻線層は、1重に巻かれた巻線層であることを特徴とする請求項1または2に記載の変圧器。
- 前記基本層順ユニットおよび前記線対称層順ユニットにおいて、前記1次巻線層および前記2次巻線層は、アルファ巻きに巻かれた巻線層であることを特徴とする請求項1または2に記載の変圧器。
- 前記1次巻線および前記2次巻線のうち、流れる電流量が小さい方の巻線を構成する巻線層が前記磁性コアに対して最も近くに配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の変圧器。
- 前記磁性コアに対して最も近くに配置される巻線層の実効断面積が、他の巻線層の実効断面積よりも小さいことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の変圧器。
- 前記基本層順ユニットおよび前記線対称層順ユニットにおいて、前記1次巻線層と前記2次巻線層との間に磁性材料で構成された磁性層を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の変圧器。
- 前記基本層順ユニットと前記線対称層順ユニットとの間に前記磁性層を備えたことを特徴とする請求項7に記載の変圧器。
- スイッチング素子で構成されたブリッジ回路と、請求項7または8に記載の変圧器とを備えたことを特徴とする電力変換装置。
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