以下、図面を参照して本発明に係るソケット及び照明器具の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、実施形態1に係るソケット1について説明する。図1は、実施形態1に係るソケット1及び電球2を示す図である。以下、ソケット1のうち、電球2が装着される側を「-Z側」とし、その反対側を「+Z側」として本実施形態を説明する。
図1に示すように、ソケット1には、電球2が装着される。電球2は、ソケット1に対して着脱自在である。ソケット1に電球2が装着されると、ソケット1と電球2とが電気的に接続する。本実施形態において、ソケット1は、略円筒形状である。
次に、図2を参照して、実施形態1に係る電球2の構成について説明する。図2は、実施形態1に係る電球2の構成を示す図である。電球2は、光源ユニットの一例である。なお、図2では、電球2のうち、ソケット1(図1参照)と接続する側を「+Z側」とし、その反対側を「-Z側」として説明する。
電球2は、光を出射する。図2に示すように、電球2から出射される光の光軸LA方向は、+Z側から-Z側へ向かう方向である。本実施形態において、電球2は、LED(Light Emitting Diode)電球である。なお、以下の説明において、「+Z側から-Z側へ向かう方向」及び「-Z側から+Z側へ向かう方向」を「Z軸方向」と記載する場合がある。
図2に示すように、電球2は、一般的なLED電球の構成と同様の構成を有する。詳しくは、電球2は、口金部21と、電源部22と、光源部23とを有する。口金部21は、略円筒形状である。口金部21は、Z軸方向に沿って見たときの形状が略円形形状である。
口金部21は、外部電源装置から供給される電力を受電し、受電した電力を電源部22へ供給する。
口金部21は、シェル部211と、絶縁部212と、アイレット部213とを有する。シェル部211及びアイレット部213は、導電性の部材で構成される。シェル部211及びアイレット部213は、例えば、金属を材料として含む。
シェル部211は、外部電源装置から供給される電力を受電する。シェル部211は、口金部21の側面に設けられる。シェル部211は、雄ネジ部211aを含む。雄ネジ部211aは、複数の第1山部211bと、複数の第1谷部211cとを有する。複数の第1山部211bは、複数の第1谷部211cから口金部21の径方向の外側へ突出する。複数の第1谷部211cは、螺旋状の溝を構成する。複数の第1山部211bと複数の第1谷部211cとは、Z軸方向に沿って交互に設けられる。
絶縁部212及びアイレット部213は、口金部21が有する2つの端部のうち、電源部22及び光源部23が配置される側とは反対側(+Z側)の端部に設けられる。
絶縁部212は、シェル部211とアイレット部213とを絶縁する。アイレット部213は、外部電源装置から供給される電力を受電する。詳しくは、アイレット部213には、シェル部211に供給される電流とは異なる極性の電流が供給される。
シェル部211とアイレット部213とが電力を受電することにより、外部電源装置から供給された電力が電源部22へ供給される。
電源部22は、電源ケース221及び電力制御回路222を有する。電力制御回路222は、電源ケース221の内部に配置される。電力制御回路222は、口金部21から供給された電力を光源部23へ供給する。詳しくは、電力制御回路222は、外部電源電圧を内部電源電圧に変換する。電力制御回路222は、内部電源電圧を光源部23へ供給する。
光源部23は、グローブ231及び光源232を有する。グローブ231は、透過性を有する材料を含む。グローブ231は、中空の略半球形状である。グローブ231の内部に光源232が配置される。
光源232は、光を出射する。光源232は、例えば、SMD(Surface Mount Device)チップである。
光源232は、発光素子を含む。発光素子は、例えば、LED素子を含む。
続いて、図2、図3(a)、及び図3(b)を参照して、実施形態1に係るソケット1の構成について説明する。図3(a)は、図1に示すソケット1を-Z側から見た図である。図3(b)は、図3(a)に示すIIIB-IIIB線に沿った断面を示す。なお、図3(b)では、理解を容易にするために、受口部13の断面を示すハッチングを省略している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ソケット1は、ソケット本体1hと、第1端子11と、第2端子12と、受口部13と、第1締結部材B1と、第2締結部材B2とを備える。本実施形態において、第1端子11は、プラス端子であり、第2端子12は、マイナス端子である。
ソケット本体1hは、略円筒形状である。ソケット本体1hは、Z軸方向から見たときの形状が略円形形状である。ソケット本体1hは、側壁101と隔壁102とを有する。側壁101は、ソケット本体1hの周面を構成する。隔壁102は、Z軸方向と交差する方向に延びる。詳しくは、隔壁102は、ソケット本体1hの径方向に沿って延びる。
図3(b)に示すように、隔壁102は、ソケット本体1hが有する内部空間を2つの空間に区画する。以下、隔壁102によって区画される2つの空間のうち、-Z側に設けられる空間を「第1空間S1」と記載する。換言すると、第1空間S1は、側壁101と隔壁102とによって構成される。第1空間S1は、-Z側においてソケット本体1hの外部と連通する。第1空間S1は、Z軸方向に沿って見たときの形状が略円形形状である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、第1空間S1には、第1端子11と、第2端子12と、受口部13とが配置される。
第1端子11は、導電性の部材である。第1端子11は、板状の部材である。第1端子11は、第1締結部材B1によって隔壁102に固定される。図3(b)に示すように、第1端子11は、第1締結部材B1を介して外部電源装置と電気的に接続する。第1締結部材B1は、導電性の部材であり、例えば、ネジである。
第1端子11は、第1空間S1の径方向に沿って延びる。第1端子11は、第1空間S1の径方向の内側ほど隔壁102から離れるように延びる。本実施形態において、第1端子11は、弾性力を有する。第1端子11は、例えば、板バネである。第1端子11は、先端部分がZ軸方向に沿って移動自在である。
第2端子12は、導電性の部材である。第2端子12は、板状の部材である。第1空間S1の径方向に沿って見たときの第2端子12の形状は、Z軸方向を長手方向とする矩形形状である。
第2端子12は、対向部121と、被締結部122とを有する。対向部121は、側壁101と受口部13との間に配置される。詳しくは、対向部121は、側壁101の内周面の一部と対向する位置に配置される。換言すると、対向部121は、受口部13の外周面の一部と対向する位置に配置される。
第2端子12は、弾性力を有する。対向部121は、第2端子12の弾性力により受口部13の外周面に向けて付勢されている。好ましくは、対向部121は、受口部13の外周面に接触している。
被締結部122は、第2締結部材B2によってソケット本体1hに固定される。第2端子12は、外部電源装置と第2締結部材B2を介して電気的に接続する。第2締結部材B2は、導電性の部材であり、例えば、ネジである。
受口部13は、図2を参照して説明した電球2の口金部21と係合する。詳しくは、受口部13は、口金部21と機械的に接続する。
受口部13は、中空の略円筒形状である。受口部13は、Z軸方向に沿って見たときの形状が略円形形状である。受口部13は、第2空間S2を有する。第2空間S2は、-Z側において受口部13の外部と連通する。受口部13には、口金部21が-Z側から+Z側へ向けて挿入される。
受口部13は、口金部21が螺合される雌ネジ部131を有する。なお、雌ネジ部131は、ネジ部の一例である。雌ネジ部131は、非導電性の部材である。非導電性の部材は、樹脂を材料として含むことが好ましい。樹脂は、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、及びPC(ポリカーボネート)樹脂を含む。
雌ネジ部131は、受口部13の周方向に沿って連続して設けられる。雌ネジ部131は、複数の第2谷部131aと、複数の第2山部131bとを有する。複数の第2山部131bは、複数の第2谷部131aから受口部13の径方向の内側へ突出する。複数の第2谷部131aは、螺旋状の溝を構成する。複数の第2谷部131aと、複数の第2山部131bとは、Z軸方向に沿って交互に設けられる。本実施形態において、第2端子12の対向部121は、Z軸方向を長手方向とする矩形形状であり、側壁101と受口部13との間に配置されることによって、複数の第2谷部131aに対応する位置に配置される。詳しくは、対向部121は、複数の第2谷部131aと対向する位置に配置される。
続いて、図4(a)及び図4(b)を参照して、実施形態1に係る雌ネジ部131の構成について説明する。
図4(a)及び図4(b)は、実施形態1に係る雌ネジ部131及びその近傍を模式的に示す拡大図である。詳しくは、図4(a)は、第2空間S2(図3(b)参照)から見た雌ネジ部131及びその近傍を示す拡大図である。図4(b)は、図4(a)に示すIVB-IVB線に沿った断面を模式的に示す図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、雌ネジ部131は、開口部131hを有する。本実施形態において、開口部131hは、略矩形形状である。具体的には、開口部131hの形状は、略平行四辺形である。
開口部131hは、第2谷部131aのうち、第2端子12の対向部121と対向する位置に設けられる。本実施形態において、雌ネジ部131は、複数の開口部131hを有する。複数の開口部131hは、Z軸方向に並んで配置される。開口部131hの数は、第2谷部131aの数と対応する。具体的には、開口部131hの数は、第2谷部131aの数以下である。
対向部121は、その一部が各開口部131hから露出する。詳しくは、対向部121は、各開口部131hと対向する位置に設けられる。したがって、対向部121は、各開口部131hを介して対向部121の一部を視認することができる。なお、ここでいう「視認」とは、受口部13を-Z側から+Z方向に向かって覗き込んだ際に開口部131hを介して対向部121の一部を目視できることを含むことは勿論、第2空間S2内から開口部131hを介して対向部121の一部を目視できることを含む。
次に、図5(a)及び図5(b)を参照して、実施形態1に係るソケット1と電球2とについて説明する。図5(a)及び図5(b)は、実施形態1に係るソケット1と電球2の一部とを示す拡大図である。詳しくは、図5(b)は、図5(a)に示す第2端子12及びその近傍を模式的に示す断面図である。なお、図5(a)及び図5(b)では、理解を容易にするためにソケット1のみを断面で示している。また、図5(a)では、受口部13の断面を示すハッチングは、省略している。
図5(a)に示すように、口金部21を第1空間S1に挿入して、ソケット1及び電球2の少なくとも一方を回転させることにより、口金部21と受口部13とが係合する。詳しくは、口金部21の雄ネジ部211aが受口部13の雌ネジ部131と螺合して、電球2がソケット1に装着される。電球2がソケット1に装着された状態において、アイレット部213は、第1端子11に接触する。第1端子11は、アイレット部213が接触すると、その先端が+Z方向へ移動するように撓む。
また、図5(b)に示すように、電球2がソケット1に装着された状態において、第1山部211bは、第2端子12の対向部121に接触する。したがって、電球2がソケット1に装着された状態において、電球2がソケット1(第1端子11及び第2端子12)と電気的に接続する。
以上、実施形態1について説明した。一般的なソケットは、雌ネジ部が導電性の部材によって構成される。具体的には、雌ネジ部がマイナス端子を構成する。このため、電球2をソケット1に装着させる際に、プラス端子とマイナス端子とに電球2以外の導電体が同時に接触する場合がある。例えば、プラス端子とマイナス端子とに同時に作業者の指が接触する場合がある。プラス端子とマイナス端子とに電球2以外の導電体が同時に接触すると、プラス端子とマイナス端子とが導電体を介して導通し、短絡が発生する可能性がある。本実施形態において、雌ネジ部131は、非導電性の部材である。したがって、電球2をソケット1に装着させる際に、電球2以外の導電体が第2端子12に接触することが抑制される。換言すると、電球2以外の導電体が第1端子11と第2端子12とに同時に接触することが抑制される。したがって、短絡の発生が抑制される。
また、本実施形態において、第1端子11は、弾性力を有する。したがって、第1端子11とアイレット部213との電気的な接続が確実になる。
また、本実施形態において、第2端子12の対向部121は、第2端子12の弾性力により受口部13の外周面に向けて付勢されている。この結果、対向部121を開口部131hに対してより近接させることができる。したがって、雄ネジ部211a(第1山部211b)と、第2端子12とが開口部131hを介して接触しやすくなる。換言すると、ソケット1と電球2との電気的な接続がより確実になる。
なお、本実施形態において、第2端子12の数が1つである構成を説明したが、第2端子12の数は、複数であってもよい。この場合、複数の第2端子12は、受口部13の外周面に沿って配置される。
また、本実施形態において、第2端子12が板状の部材である場合を説明したが、第2端子12は、Z軸方向に沿って見たときの形状が略円形の略円筒形状であってもよい。第2端子12が略円筒形状である場合、第2端子12は、受口部13の外周面を覆うように配置される。
また、本実施形態において、開口部131hの形状が略矩形形状であったが、開口部131hの形状は、略矩形形状に限定されない。開口部131hの形状は、例えば、略円形形状であってもよい。
また、本実施形態において、複数の開口部131hが、Z軸方向に沿って並んで配置されたが、複数の開口部131hは、第2谷部131aが延びる方向に沿って並んで配置されてもよい。
また、本実施形態において、開口部131hが複数であったが、開口部131hの数は、1つであってもよい。この場合、開口部131hは、複数の第2谷部131aのいずれかに設けられる。
また、本実施形態において、受口部13が雌ネジ部131を有し、シェル部211が雄ネジ部211aを有する構成を説明したが、雌ネジ部131と雄ネジ部211aとは相互に入れ替え可能である。具体的には、シェル部211が雌ネジ部131を有し、受口部13が雄ネジ部211aを有してもよい。
また、本実施形態において、第1端子11がプラス端子であり、第2端子12がマイナス端子である構成を説明したが、第1端子11がマイナス端子であり、第2端子12がプラス端子であってもよい。
[実施形態2]
続いて、図2、図4(a)及び図6を参照して、実施形態2に係るソケット1の構成について説明する。実施形態2は、第2端子12の形状が実施形態1と異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
図6は、実施形態2に係る第2端子12及びその近傍を模式的に示す断面図である。
図6に示すように、第2端子12は、基部123と、突出部124とを有する。突出部124は、基部123のうち、開口部131hと対向する位置に設けられる。突出部124は、基部123から突出する。詳しくは、突出部124は、雌ネジ部131の径方向の内側(第2空間S2)に向けて基部123から突出する。突出部124を第2空間S2から見たときの形状は、図4(a)を参照して説明した開口部131hの形状と対応する。本実施形態において、突出部124を第2空間S2から見たときの形状は、略平行四辺形である。また、突出部124を雌ネジ部131の周方向に沿って見たときの形状は、略半球形状である。
突出部124は、開口部131hを介して露出する。詳しくは、突出部124は、開口部131hを通って雌ネジ部131の径方向の内側(第2空間S2)に向けて突出する。突出部124の先端は、第2山部131bの先端よりも基部123に近い。
以上、実施形態2について説明した。本実施形態によれば、第2端子12は、突出部124を有する。突出部124は、開口部131hを介して露出する。したがって、シェル部211の雄ネジ部211a(第1山部211b)と第2端子12とが接触しやすくなる。よって、ソケット1と電球2(図2参照)との電気的な接続が確実になる。
また、本実施形態において、突出部124は、開口部131hを通って雌ネジ部131の径方向の内側に向けて突出する。これにより、ソケット1と電球2との電気的な接続がより確実になる。
なお、本実施形態において、突出部124は、開口部131hを通って雌ネジ部131の径方向の内側に向けて突出したが、シェル部211の雄ネジ部211a(第1山部211b)が第2端子12に接触する限り、突出部124は、開口部131hを通らなくてもよい。
また、本実施形態において、突出部124を雌ネジ部131の周方向に沿って見たときの形状が略半球形状であったが、突出部124を雌ネジ部131の周方向に沿って見たときの形状は、略半球形状に限定されない。突出部124は、例えば、雌ネジ部131の周方向に沿って見たときの形状が略矩形形状であってもよい。
[実施形態3]
次に、図2、図3(a)、図7(a)及び図7(b)を参照して、実施形態3に係るソケット1の構成について説明する。実施形態3は、ソケット1が付勢部14を更に備える点が実施形態1及び実施形態2と異なる。以下、実施形態3について、実施形態1及び実施形態2と異なる事項について説明し、実施形態1及び実施形態2と重複する部分についての説明は割愛する。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態3に係る第2端子12及びその近傍を模式的に示す断面図である。なお、図7(b)は、実施形態3に係る第2端子12の変形例を示す。
図7(a)に示すように、ソケット1は、付勢部14を更に備える。付勢部14は、例えば、バネである。
付勢部14は、側壁101と第2端子12との間に配置される。詳しくは、付勢部14は、第2端子12を挟んで受口部13と対向する位置に配置される。図7(a)に示す例において、付勢部14は、第2端子12を挟んで開口部131hと対向する位置に配置される。
付勢部14は、付勢方向F1に向けて第2端子12の対向部121を付勢する。付勢方向F1は、雌ネジ部131の径方向の内側に向かう方向である。換言すると、付勢方向F1は、開口部131hに向かう方向である。
以上、実施形態3について説明した。本実施形態によれば、付勢部14は、第2端子12の対向部121を付勢方向F1へ付勢する。この結果、対向部121を開口部131hに対してより近接させることができる。これにより、図2を参照して説明したシェル部211の雄ネジ部211a(第1山部211b)と、図3(a)を参照して説明した第2端子12とが開口部131hを介して接触しやすくなる。したがって、ソケット1と電球2との電気的な接続がより確実になる。
また、第2端子12の対向部121が付勢部14によって付勢されていることにより、第1山部211bが第2端子12に接触した際に、第2端子12が開口部131hから離れる方向に移動することができる。この結果、口金部21の雄ネジ部211a及び受口部13の雌ネジ部131のうちの少なくとも一方に生じる寸法公差を吸収することができる。したがって、口金部21の雄ネジ部211aを受口部13の雌ネジ部131と螺合させやすくなる。また、ソケット1と電球2との電気的及び機械的な接続がより確実になる。
なお、本実施形態において、付勢部14の数が1つである場合を説明したが、付勢部14の数は、複数であってもよい。これにより、シェル部211の雄ネジ部211a(第1山部211b)と第2端子12とがより接触しやすくなる。また、口金部21の雄ネジ部211aを受口部13の雌ネジ部131と螺合させやすくなる。したがって、ソケット1と電球2との電気的及び機械的な接続がより確実になる。
また、本実施形態において、付勢部14が第2端子12を挟んで開口部131hと対向する位置に配置される場合を説明したが、付勢部14が配置される位置はこれに限定されない。付勢部14は、第2端子12を付勢方向F1へ付勢すればよく、付勢部14は、例えば、第2端子12を挟んで開口部131hと対向する位置とは異なる位置に配置されてもよい。
また、本実施形態において、付勢部14が第2端子12とソケット1との間に配置される場合を説明したが、付勢部14は、第2端子12に設けられてもよい。付勢部14が第2端子12に設けられる場合、第2端子12は、弾性力を有する。付勢部14は、例えば、図7(b)に示す第2端子12の屈曲した部分によって構成される。第2端子12は、例えば、板バネである。
[実施形態4]
続いて、図2、図5(a)、及び図8を参照して、実施形態4に係るソケット1の構成について説明する。実施形態4は、第1端子11と第2端子12とが連結部材15を介して接続する点が実施形態1~実施形態3と異なる。以下、実施形態4について、実施形態1~実施形態3と異なる事項について説明し、実施形態1~実施形態3と重複する部分についての説明は割愛する。
図8は、実施形態4に係るソケット1の一部を模式的に示す図である。図8に示すように、ソケット1は、連結部材15及び支持部材16を更に備える。また、実施形態4に係るソケット1において、図3を参照して説明した第1締結部材B1及び第2締結部材B2は省略される。第1端子11は、外部電源装置と電気的に接続する。第2端子12は、外部電源装置と電気的に接続する。例えば、第1端子11及び第2端子12は、リード線を介して外部電源装置と電気的に接続する。
連結部材15は、絶縁部材である。連結部材15は、第1端子11と第2端子12とを連結する。連結部材15は、第1端子11と第2端子12とを機械的に接続する。連結部材15は、例えば、樹脂を材料として含む。樹脂は、例えば、PBT樹脂、PET樹脂、及びPC樹脂を含む。連結部材15は、支持部材16によって揺動自在に支持される。支持部材16は、例えば、隔壁102に設けられる。
図8に示すように、図2を参照して説明したアイレット部213が第1端子11に非接触の場合、第2端子12は、開口部131hから離間する。一方、アイレット部213が第1端子11に接触した場合、第2端子12は、開口部131hに接近して、受口部13の外周面に接触する。
詳しくは、図5(a)を参照して説明したように、アイレット部213が第1端子11に接触して押圧すると、第1端子11の先端部分が+Z方向へ移動する。第1端子11の先端部分が+Z方向へ移動すると、連結部材15及び第2端子12が支持部材16を支点として揺動する。詳しくは、第2端子12が開口部131hに接近して、第2端子12が受口部13の外周面に接触するように揺動する。
以上、実施形態4について説明した。本実施形態によれば、アイレット部213が第1端子11に非接触の場合、第2端子12は、開口部131hから離間する。一方、アイレット部213が第1端子11に接触した場合、第2端子12は、開口部131hに接近する。換言すると、アイレット部213が第1端子11に接触しない限り、第2端子12は、開口部131hに接近しない。具体的には、アイレット部213が第1端子11に接触しない限り、第2端子12は、受口部13の外周面に接触しない。したがって、電球2をソケット1に装着させる際に、電球2以外の導電体が第1端子11と第2端子12とに同時に接触することが抑制される。この結果、短絡の発生がより抑制される。
また、本実施形態において、第1端子11にアイレット部213が接触すると、第2端子12が受口部13の外周面に接触する。これにより、シェル部211の雄ネジ部211a(第1山部211b)と第2端子12とが接触しやすくなる。したがって、ソケット1と電球2との電気的接続がより確実になる。
なお、第1端子11は、弾性力を有しないほうが好ましい。第1端子11が弾性力を有しないことにより、第1端子11の先端部分が+Z方向に移動した際に、連結部材15と第2端子12とが揺動しやすくなる。換言すると、第2端子12が開口部131hにより確実に接近する。具体的には、第2端子12が受口部13の外周面により確実に接触する。これにより、シェル部211の雄ネジ部211a(第1山部211b)と第2端子12とがより確実に接触する。したがって、ソケット1と電球2との電気的接続がより確実になる。但し、第1端子11が弾性力を有しない場合、バネのような付勢部材によって第1端子11の少なくとも先端部分を-Z方向へ向けて付勢することが好ましい。これにより、第1端子11とアイレット部213との電気的接続がより確実になる。
また、本実施形態において、ソケット1が連結部材15を備える構成を説明したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、ソケット1は、第1端子11にアイレット部213が接触したことを電気的に検知する接触検知部を備えてもよい。接触検知部は、第1端子11にアイレット部213が接触したことを検知すると、第2端子12を開口部131hに接近するように移動させる。
[実施形態5]
続いて、図9を参照して、実施形態5に係るソケット1の構成について説明する。実施形態5は、第2端子12が配置される位置が実施形態1~実施形態4と異なる。以下、実施形態5について、実施形態1~実施形態4と異なる事項について説明し、実施形態1~実施形態4と重複する部分についての説明は割愛する。
図9は、実施形態5に係る第2端子12及びその近傍を模式的に示す図である。
図9に示すように、本実施形態において、雌ネジ部131は、開口部131hを有していない。
本実施形態に係る第2端子12は、雌ネジ部131の径方向の内側に配置される。本実施形態において、第2端子12は、第2谷部131aに沿って螺旋状に連続して配置されることにより、雌ネジ部131の第2谷部131aと対応する位置に設けられる。具体的には、第2端子12は、螺旋状にのびる形状を有する。第2端子12は、第2谷部131aに沿って設けられる。
以上、実施形態5について説明した。本実施形態によれば、第2端子12は、雌ネジ部131の径方向の内側に配置される。第2端子12は、第2谷部131aに沿って螺旋状に連続して配置される。したがって、シェル部211の雄ネジ部211a(第1山部211b)と第2端子12とが接触しやすくなる。よって、ソケット1と電球2(図2参照)との電気的な接続が確実になる。
なお、本実施形態において、第2端子12が雌ネジ部131の径方向の内側に配置される構成を説明したが、第2端子12は、例えば、図10に示すように、雌ネジ部131の第2谷部131aを構成してもよい。図10は、実施形態5に係る第2端子12及びその近傍を模式的に示す他の断面図である。図10に示す構成において、雌ネジ部131は、螺旋状に連続する開口を有する。第2端子12は、雌ネジ部131の開口に設けられる。例えば、第2端子12は、雌ネジ部131の開口に嵌合される。
また、本実施形態において、第2端子12が第2谷部131aに沿って連続して螺旋状に配置される構成を説明したが、第2端子12は、第2谷部131aに沿って不連続に配置されてもよい。
[実施形態6]
続いて、図11を参照して、実施形態6に係るソケット1の構成について説明する。実施形態6は、ソケット1が調整部17を備える点が実施形態1~実施形態5と異なる。以下、実施形態6について、実施形態1~実施形態5と異なる事項について説明し、実施形態1~実施形態5と重複する部分についての説明は割愛する。
図11は、実施形態6に係るソケット1の構成を模式的に示す図である。詳しくは、図11は、ソケット1を模式的に示す断面図である。図11に示すように、ソケット1は、調整部17を更に備える。調整部17は、第1端子11と第2端子12とに直列に接続される。本実施形態において、調整部17は、外部電源装置と第1端子11との間に接続される。調整部17は、第1調整部171及び第2調整部172を含む。
第1調整部171は、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流の電流値に応じて、電球2に供給される電流の電流値を調整する。本実施形態において、第1調整部171は、第1端子11を流れる電流の電流値に応じて、電球2に供給される電流の電流値を調整する。詳しくは、第1調整部171は、第1端子11に流れる電流の電流値が第1閾値以上になると、電球2に供給される電流の電流値を調整する。
本実施形態において、第1調整部171は、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流の電流値が第1閾値以上になると、電球2に供給される電流を遮断する。本実施形態の第1調整部171は、復帰型の調整部材を含む。例えば、第1調整部171は、電流センサと第1スイッチとを含む。第1スイッチは、電流センサによって測定された電流値に応じて電球2に供給される電流を遮断する。
第2調整部172は、ソケット1の温度に応じて、電球2に供給される電流の電流値を調整する。詳しくは、第2調整部172は、ソケット1の温度が第2閾値以上になると、電球2へ供給される電流の電流値を調整する。
本実施形態において、第2調整部172は、ソケット1の温度が第2閾値以上になると、電球2に供給される電流を遮断する。本実施形態の第2調整部172は、例えば、復帰型の調整部材を含む。例えば、第2調整部172は、サーモスタットである。あるいは、第2調整部172は、温度センサと第2スイッチとを含む。第2スイッチは、温度センサによって測定された温度に応じて電球2に供給される電流を遮断する。温度センサは、例えば、正特性サーミスタである。
以上、実施形態6について説明した。本実施形態によれば、第1調整部171は、第1端子11と第2端子12との間に流れる電流の電流値に応じて電球2に供給される電流を遮断する。これにより、ソケット1に適合しない規格の電球が装着され、第1端子11と第2端子12との間に過電流が流れることを抑制できる。この結果、ソケット1が高温化して、例えば、ソケット1に含まれる樹脂が溶融して変形することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第2調整部172は、ソケット1の温度に応じて電球2に供給される電流を遮断する。これにより、ソケット1に適合しない規格の電球が装着されて、第1端子11と第2端子12との間に過電流が流れることを抑制できる。この結果、ソケット1が高温化して、例えば、ソケット1に含まれる樹脂が溶融して変形することを抑制できる。
なお、本実施形態において、調整部17が第1調整部171と第2調整部172とを含む場合を説明したが、調整部17は、第1調整部171及び第2調整部172のいずれか一方のみを含んでもよい。
また、本実施形態において、第1調整部171が復帰型の調整部材を含む場合を説明したが、第1調整部171は、電流ヒューズのような非復帰型の調整部材を含んでもよい。
また、第2調整部172が復帰型の調整部材を含む場合を説明したが、第2調整部172は、温度ヒューズのような非復帰型の調整部材を含んでもよい。
[実施形態7]
続いて、図12を参照して、実施形態7に係る照明器具100について説明する。図12は、実施形態7に係る照明器具100を示す図である。照明器具100は、天井面Cのような取付け面に取り付けられる。本実施形態において、照明器具100は、天井面Cから吊り下げて使用される。照明器具100は、例えば、ペンダントライトである。
図12に示すように、照明器具100は、ソケット1と、基体部3と、コード4と、筐体5と、セード6とを備える。本実施形態の照明器具100は、電球2を更に備える。なお、ソケット1は、ソケット部の一例である。以下、照明器具100のうち、基体部3が設けられる側を「照明器具100の上側」とし、その反対側を「照明器具100の下側」として本実施形態を説明する。本実施形態において、電球2、筐体5、及びセード6は、器具本体10を構成する。
基体部3は、天井面Cに固定される。コード4は、基体部3から吊り下げられる。コード4は、天井面Cに設けられた天井ソケットとソケット1とを電気的に接続する。ソケット1は、筐体5の内部に配置される。なお、ソケット1は、筐体5と一体であってもよいし、筐体5と別体であってもよい。
筐体5には、セード6が取り付けられる。セード6は、電球2の上部の周囲を覆うように配置される。セード6は、電球2が出射する光を制御する。
以上、実施形態7について説明した。一般的なソケットは、雌ネジ部が導電性の部材によって構成される。このため、電球2をソケット1に装着させる際に、プラス端子とマイナス端子とに電球2以外の導電体が同時に接触する場合がある。プラス端子とマイナス端子とに電球2以外の導電体が同時に接触すると、プラス端子とマイナス端子とが導電体を介して導通し、短絡が発生する可能性がある。本実施形態によれば、雌ネジ部131は、非導電性の部材である。したがって、電球2をソケット1に装着させる際に、電球2以外の導電体が第1端子11と第2端子12とに同時に接触することが抑制される。したがって、第1端子11と第2端子12とが導電体を介して導通することが抑制される。この結果、短絡の発生が抑制される。
なお、本実施形態において、照明器具100は、ペンダントライトであったが、本発明は、例えば、ダウンライトにも適用可能である。
また、本実施形態において、照明器具100が電球2を備える場合を説明したが、照明器具100は、電球2を備えなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について、図面(図1~図12)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態で示す形状、材料等は、一例であって特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本発明の実施形態において、電球2がLED電球である場合を説明したが、電球2は、LED電球に限定されない。電球2は、例えば、白熱電球であってもよい。
また、本発明の実施形態において、発光素子が、LED素子を含む場合を説明したが、発光素子は、例えば、有機EL(Electro-Luminescence)素子を含んでもよい。
また、各実施形態1~7において説明した事項は、適宜組み合わせ可能である。例えば、実施形態2で説明した事項と、実施形態6で説明した事項とを組み合わせてもよい。