JP7116864B2 - テープ製品 - Google Patents

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Description

本発明は,例えば医療用として使用されるテープ製品に関する。
近年,医療の現場では,従来よりも厳しく皮膚状況を管理して,皮膚創傷を回避することが求められている。例えば,圧迫された皮膚に生じる圧迫創傷や,高齢者や乳幼児など皮膚の弱い患者で発生するスキンテアを防止することが求められている。
第一に,医療関連機器圧迫創傷(Medical device related pressure ulcer)が問題となっている。ここで,日本褥瘡学会では,一般によく使われる医療機器に加えて,抑制帯などの看護支援用具等も含めたものを「医療関連機器」と定義している。また,この医療関連機器の装着時に,患者の身体に対して加わる局所的な外力によって発生する創傷を「医療関連機器圧迫創傷」と称している。
第二に,スキンテア(Skin Tear:皮膚裂傷)も問題になっている。ここで,日本創傷・オストミー・失禁管理学会ではスキンテアを摩擦・ずれによって皮膚が裂けて生じる真皮深層までの損傷(部分創傷)と定義している。そして,絆創膏をはがすときに皮膚が裂けることをスキンテアの具体例としてあげている。
このような医療関連機器圧迫創傷やスキンテアは,皮膚疾患患者・乳幼児・高齢者といった皮膚が弱い患者に発生しやすい。また,粘着力の強い皮膚用粘着テープを用いた場合に,特に発生しやすい。例えば,人工呼吸器の気管チューブや血管留置カテーテル・尿道留置用カテーテル・経鼻胃管チューブ・経鼻酸素カニューレなどを,皮膚の弱い患者の皮膚にテープで固定する場合を考える。カテーテルやチューブを皮膚用粘着テープで患者に固定するときには,これらが外れないように比較的粘着力の強い皮膚用粘着テープが選択される。一方で,尿道留置用カテーテル・経鼻胃管チューブ・経鼻酸素カニューレは清浄を行うために定期的に取り換える必要がある。つまり,患者の皮膚から粘着テープを剥がす必要がある。しかし,粘着テープを剥がすときに,この粘着テープから患者の皮膚に強い力が加わってしまう。すると,患者の皮膚が弱い場合,粘着テープが剥離されるときに,強い力の加わった部位に,創傷が発生するおそれがある。さらに,医療チューブを繰り返し取り換える場合には,皮膚の同じ部分に強い力が加わる。その結果,一度発生した創傷がより悪化するという問題がある。そこで,これを回避するために別の部位にテープを貼るなど工夫をしている。
Bryan Laulicht, Robert Langer, and Jeffrey M. Karp, "Quick-release medical tape", PNAS, vol. 109, No. 46, 18803-18808 (2012)
従来から,上述した皮膚用粘着テープの剥離時に発生する創傷を減らすために,いくつかの手法が用いられてきた。例えば,粘着テープの剥離時に患者の皮膚に加わる外力を低下させるために,粘着テープの粘着力を弱くすることが考えられる。例えば,粘着性の低い粘着剤を利用することが考えられる。あるいは,粘着剤を,粘着テープの一面に塗布するのではなく,粘着テープの一部分に限定して粘着剤を塗布したり,粘着テープの一面に塗った粘着剤から部分的に粘着剤を除去したりすることで,粘着剤の面積を少なくする方法が考えられる。しかし,このような手法では,皮膚用粘着テープの剥離時以外でも,皮膚への粘着力が低下してしまう。そのため,医療チューブなどの固定が不十分になってしまう。
また,非特許文献1に示すように,粘着テープの粘着力を維持したまま皮膚に強い力が加わるのを避けるための手法として,粘着テープの粘着層と基材層との間に,両者の分離を容易にする中間層を設ける手法が知られている。この手法では,粘着テープを剥がすときに,粘着層と基材層とが中間層で分離する。そのため,粘着層を接着面に残したまま,基材層のみを取り除くことができる。すると,粘着テープの粘着力を維持しながら,基材層を取り除くときに対象物に強い力が加わることを回避できる。このような中間層を用いる手法を医療用テープに用いた場合,テープを剥がすときに発生する皮膚創傷の危険性は低下する。しかし,基材層を取り除いた後に,皮膚に粘着層が残る。そして,皮膚に残った粘着層は皮膚に刺激を与える。一方で,刺激に弱い患者の皮膚には,粘着層を長時間残すことができない。このため,粘着層も患者の皮膚から早期に剥がす必要がある。すると,この粘着層を剥がすときに皮膚に強い力が加わることとなる。結局のところ,皮膚に創傷が発生するおそれがある。
また,絆創膏を剥がす直前に溶剤を粘着テープに塗布して,粘着力を弱めてから粘着テープを剥がして創傷を減らす手法(リムーバ法)も知られている。しかし,このようなリムーバ法では,処置後に溶剤が皮膚に残ることとなる。すると,その状態で,新しく粘着テープを固定し直した場合には,再度固定した粘着テープの粘着力が落ちてしまうという問題がある。さらに,防水性テープではテープ部材に溶剤がしみこまないため,まず,部材を少し剥がし,それから,粘着層と皮膚の間に直接溶剤をしみこませながら剥がす必要があり,テープを剥がす際に手間がかかるという問題がある。
さらに,従来の粘着テープは,医療関連機器を皮膚に固定する場合に,皮膚との粘着面が広くなることがあった。そして,このような粘着テープを剥がすときには,大きな力が必要であった。その結果,細かい作業や精度が求められる作業を,粘着テープを剥がす時に,同時に行うことが困難となっていた。そして,このことが,以下のような問題を生じていた。
例えば,中心静脈カテーテルを頚部に留置して粘着テープで皮膚へ固定した状態において,そのカテーテルを頚部に留置したまま粘着テープのみを交換する場合を考える。この場合に,粘着テープを交換するときには,カテーテルの位置はなるべく動かさずに,皮膚に粘着している粘着テープのみを剥離する必要がある。つまり,点滴用の注射針が動かないように,指でカテーテルを押さえつけておくなど,カテーテルの位置を高い精度で維持する作業が求められる。しかし,粘着テープを剥離するときには,皮膚に大きな力が加わる。そのため,このような状態でカテーテルの位置を高い精度で維持することが困難であった。
また,従来,絆創膏の剥離時に患者の皮膚を傷つけないようにするためには,例えば絆創膏の粘着力を弱くして,皮膚の表面の角質を保護し,絆創膏の剥離時に伴って角質が剥離しないようにすることが考えられていた。ただし,粘着力の弱い絆創膏を皮膚に強固に貼り付けるためには,その面積を広げて皮膚に貼り付ける必要がある。しかしながら,絆創膏の貼付面積を広げると,皮膚(皮)と皮下組織(肉)の結びつきの弱い部分や,表皮に傷がある元々部分に絆創膏が貼られる可能性が高まる。そして,絆創膏を剥がすときに,そのような部分が破れて皮膚が皮下組織から剥がれてしまう。つまり,粘着力を弱めて角質を保護する従来の絆創膏(シリコン系)は,粘着力を強固にするために貼付面積を広く取る必要があり,その場合には患者の角質を保護できたとしても,皮膚が皮下組織から剥がれるという損傷を必ずしも防ぐことができないという問題があった。
そこで,本発明は,皮膚に対する粘着テープの粘着力を維持しつつも,粘着テープを剥離しやすくして,粘着テープの剥離時に皮膚に創傷が発生するのを防止することを目的とする。より具体的には,本発明は,皮膚が皮下組織から剥がれるという損傷を防ぐことを目的とするものである。
本発明の発明者らは,上記の従来技術が抱えていた課題の解決手段について鋭意検討した結果,テープ部材の粘着面にメッシュ部材を設けておき,粘着時にはメッシュ部材の開口を通じて粘着面が患者の皮膚に付着させ,剥離時にはメッシュ部材を皮膚表面に押さえ付けながらテープ部材を剥離することで,テープ部材の剥離部分に創傷が発生するのを防止できるという知見を得た。そして,本発明者は,上記知見に基づけば従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,患者の皮膚などの対象物に接着されるテープ製品100に関する。本発明のテープ製品100は,粘着面を有するテープ部材10と,このテープ部材10の粘着面に剥離可能に設けられたメッシュ部材20とを備える。そして,このテープ製品100は,テープ部材10の粘着面がメッシュ部材20の開口21を通じて対象物に付着するように構成されている。
上記構成によれば,接着時には,テープ部材10の粘着面がメッシュ部材20の開口21を通じて皮膚に付着するため,テープ製品100全体の粘着力を維持できる。他方,剥離時には,メッシュ部材20を皮膚表面に押さえ付ける方向に力を加えつつ,この反対の方向に向かってテープ部材10を引っ張ることとなる。このとき,テープ部材10を引っ張る力が,メッシュ部材20を押さえ付ける力によって緩和あるいは相殺される。これにより,テープ部材10の剥離するときに,皮膚に大きな外力が加わることを回避できる。その結果,テープ部材10を剥離しやすくなり,テープ部材10の剥離時に皮膚に創傷が発生することを防止できる。さらに,毛の生えた皮膚表面にテープ製品100を貼付させる場合であっても,メッシュ部材20が毛を押さえ付けるように作用するため,テープ部材10の剥離時に毛が抜けることを防止できる。その結果,患者に痛みを殆ど与えずに,テープ部材10を剥離可能となる。また,本発明のテープ製品によれば,貼付面積を広く取らなくても十分な粘着力を得ることができるため,皮膚が皮下組織から剥がれるという損傷を防ぐことが可能である。
本発明において,テープ部材10は,基材層11と,この基材層11に積層され粘着面を構成する粘着層12とを有する。この場合に,粘着層12は,ゲル状の粘着剤によって形成されており,このゲル状の粘着層12が変形してメッシュ部材20の開口21から滲出することとしてもよい。「ゲル」とは,一般的に高粘度で流動性を失った分散系物質をいう。
上記構成のように,粘着層12をゲル状とすることで,テープ製品100を皮膚に圧着させたときに,このゲル状の粘着層12がメッシュ部材20の隙間(開口21)から滲出して皮膚に密着する。これにより,テープ部材10の粘着力が高くなる。そのため,テープ部材10と皮膚の間にメッシュ部材20が介在していても,テープ製品100を用いて医療チューブや注射針を固定するのに十分な粘着力を維持できる。
本発明において,テープ部材10は,基材層11と,この基材層11に積層され粘着面を構成する粘着層12とを有する。この場合に,基材層11は,伸縮性材料によって形成されており,この基材層11が伸長して粘着層12がメッシュ部材20の開口21を通じて対象物に付着するように構成されていてもよい。なお,この場合に,粘着層12は,前述したようにゲル状の粘着剤によって形成されていてもよいし,非ゲル状の粘着剤で形成されていてもよい。粘着層12は基材層11の一面に配置されていてもよい。また,基材層11の一部に配置されていてもよい。基材11の一部に配置する場合には,少なくとも,開口21に相当する部位に,配置されていればよい。
上記構成のように,基材層11を例えば不織布などの伸縮性材料で形成する。すると,テープ製品100を皮膚に圧着させたときに,この伸縮性を持つ基材層11が伸縮して粘着層12がメッシュ部材20の開口21を通じて皮膚に密着する。これにより,テープ部材10の粘着力が高くなる。そのため,テープ部材10と皮膚の間にメッシュ部材20が介在していても,テープ製品100を用いて医療チューブや注射針を固定するのに十分な粘着力を維持できる。
本発明のテープ製品100は,さらに,メッシュ部材20とテープ部材10の粘着層12との間に離型層30をさらに備えてもよい。なお,離型層30は,メッシュ部材20の開口21部分には存在しない。そのため,メッシュ部材20とテープ部材10の間に離型層30が介在する場合であっても,テープ部材10の粘着層12は,メッシュ部材20の開口21を通じて対象物に付着する。
上記構成のように,メッシュ部材20とテープ部材10の間に離型層30を設けることで,テープ部材10による粘着性を維持しつつ,このテープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。
本発明において,テープ部材10は,基材層11に積層された摘み層13をさらに有していてもよい。この場合,摘み層13,基材層11,及び粘着層12がこの順で積層される。この摘み層13は,少なくとも基材層11よりも肉厚に形成されている。すなわち,摘み層13は,指先で摘むことのできる程度の厚みを持つ。特に,摘み層13は,厚み方向の外力に対して弾性変形する材料で形成されていることが好ましい。
上記構成のように,基材層11における粘着層12とは反対側の面に,部分的又は全体的に摘み層13を設けておくことで,この摘み層13を摘み持って,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離する方向に引っ張ることが容易になる。その結果,テープ部材10による粘着性を維持しつつ,このテープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。
本発明において,メッシュ部材20は,テープ部材10の粘着面全面に設けられており,かつ,当該粘着面の端縁から延出した延出部22を有することとしてもよい。
メッシュ部材20の面積がテープ部材10の面積と完全に同じであるかそれよりも小さいものであると,メッシュ部材20からテープ部材10を剥離するときに,メッシュ部材20を皮膚表面側に押さえ付けにくくなる。これに対して,上記構成のように,メッシュ部材20が,テープ部材10の粘着面端縁から少なくとも部分的に出した延出部22を有することで,この延出部22を指腹で押さえながら,テープ部材10を剥離するという操作が可能となる。これにより,テープ部材10による粘着性を維持しつつ,このテープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。なお,テープ部材10の一部をミシン目で分離して,延出部22の上に配置してもよい。
本発明において,テープ部材10の基材層11は,伸縮性材料によって形成されており,このテープ部材10の伸縮率はメッシュ部材20の伸縮率よりも高いものであってもよい。なお,「伸縮率」とは,自然状態における伸長方向の長さに対する最大伸長状態における伸長方向の長さの比率である。
上記構成のように,メッシュ部材20の伸縮率を低くあるいは全く伸長しないものとし,テープ部材10の伸縮率をメッシュ部材20よりも高くすることで,メッシュ部材20からテープ部材10を剥離しやすくなる。
本発明のテープ製品100は,一枚のメッシュ部材20上に複数のテープ部材10a,10b…が設けられていてもよい。すなわち,メッシュ部材20上に配置されるテープ部材10にはスリットが形成されており,2つ以上に分離されていてもよい。
上記構成のように,メッシュ部材20上に複数のテープ部材10a,10b…を分離して設けることで,まず第1のテープ部材10aを剥がし,その後に第2のテープ部材10bを剥がすといった剥離操作が可能となる。一度に全てのテープ部材を剥がすのではなく,部分的にテープ部材を剥がしていくことが容易になるため,患者の皮膚を傷つけることなくテープ部材10をより剥離しやすくなる。
本発明に係るテープ製品によれば,皮膚に対するテープ部材の粘着力を維持しつつも,テープ部材が皮膚から剥離しやすくなる。そのため,このテープ部材の剥離時に皮膚に創傷が発生するのを防止できる。
図1は,第1の実施形態に係るテープ製品の構成物品を模式的に示した分解斜視図である。 図2は,第1の実施形態に係るテープ製品を模式的に示した厚み方向の断面図である。 図3は,第1の実施形態に係るテープ製品の変形例を模式的に示した厚み方向の断面図である。 図4は,テープ製品を皮膚から剥離する作業の一例を示した斜視図である。 図5は,第2の実施形態に係るテープ製品の構成物品を模式的に示した分解斜視図である。 図6は,第2の実施形態に係るテープ製品を模式的に示した厚み方向断面図である。 図7は,第3の実施形態に係るテープ製品の構成物品を模式的に示した分解斜視図である。 図8は,第4の実施形態に係るテープ製品の構成物品を模式的に示した分解斜視図である。 図9は,テープ製品の改良例を示した平面図である。 図10は,メッシュ部材に3つの分離したテープ部材が設けられた例を示している。 図11は,メッシュ部材に2つの分離したテープ部材が設けられた例を示している。特に,図11は,巻き付けて使用するタイプのテープ製品の例を示している。 図12は,メッシュ部材に3つの分離したテープ部材が設けられた例を示している。特に,図12は,指先保護用のT型のテープ製品の例を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜変更したものも含む。
なお,本願明細書において「A~B」とは「A以上B以下」であることを意味する。
[1.第1の実施形態]
図1から図4を参照して,本発明に係るテープ製品100の第1の実施形態を説明する。本発明に係るテープ製品100は,例えば患者の皮膚に貼付される医療テープとして利用できる。
図1に示されるように,テープ製品100は,テープ部材10とメッシュ部材20とを備える。テープ部材10は,少なくとも片面に粘着面を有する部材である。また,メッシュ部材20は,複数の開口21を有する網目状の部材である。メッシュ部材20は,テープ部材10の粘着面に取り付けられており,テープ部材10から人手によって剥離可能である。メッシュ部材20は,テープ部材10の粘着面の略全体に亘って取り付けられていることが好ましい。例えば,メッシュ部材20がテープ部材10に取り付けられている面積は,テープ部材10の粘着面の面積に対して,80~100%または90~100%であることが好ましく,またメッシュ部材20がテープ部材10の端縁から延出する部位を有してもよい。
テープ部材10は,基本的に,基材層11と粘着層12とから構成される。なお,基材層11と粘着層12は解離不能に固着している。基材層11の片面側に粘着層12が積層された積層構造をなし,この粘着層12によって粘着面が形成される。
基材層11は,一般的な医療テープの基材に用いられる材料で形成すればよい。例えば,基材層11は,伸縮性を有する織布や不織布,あるいは軟質フィルム等によって構成できる。具体的には,基材層11としては,ポリ塩化ビニルフィルム,ポリエチレンフィルム,ポリエステルフィルム,ポリプロピレンフィルム,エチレン-プロピレン共重合体フィルム,エチレン-酢酸ビニル共重合体フィルム等の種々のものを使用できる。
粘着層12は,皮膚と粘着する層であって,基本的には粘着性のポリマーを主成分としてなる。粘着層12を構成する粘着剤の材質としては,例えばスチレン-イソブチレン-スチレン共重合体を主成分とする合成ゴム系粘着剤,ポリウレタン系粘着剤,ポリシロキサン系粘着剤,天然ゴム系粘着剤,ポリエーテル系粘着剤,アクリル系粘着剤等が挙げられ,これらを単独で又は2種以上混合して使用できる。また,粘着層12を構成する粘着剤の状態としては,高い粘度の液体状態の他に,高粘度で流動性を失った分散系物質のゲル状がある。
ここで,図2に示した厚み方向断面図では,粘着層12をゲル状の粘着剤によって構成した場合の例を示している。図2に示されるように,粘着層12が変形するゲル状の粘着剤によって構成されている場合,テープ製品100が患者の皮膚に対して圧着されたときに,粘着層12が,メッシュ部材20の開口21から滲出して皮膚表面に密着する。「ゲル」とは,一般的に高粘度で流動性を失った分散系物質をいう。特に,本願明細書において,「ゲル」は,水やシリコーンオイル等を分散媒とし,3次元の網目状となった高分子を分散質として含む分散系物質を意味する。すなわち,本発明における「ゲル」とは,分散質のひとつである高分子の持つ網目構造中に分散媒が含まれることで流動性を失いながらも,変形可能な柔軟性を併せ持つ。
このようなゲル状の粘着層12としては,例えばパップ剤などの貼付剤に使用されている公知の粘着剤を用いることができる。一例として挙げると,粘着層12には,天然ゴム等を主成分とするゴム系粘着剤や,ポリジメチルシロキサンゴム等を主成分とするシリコーン系粘着剤(シリコーンゲル),n-ブチルアクリレート等を主成分とするアクリル系粘着剤,ウレタン系粘着剤,ポリエチレングリコール系粘着剤,ポリビニルアルコール系粘着剤を好適に用いることができる。特に,粘着剤は医療用のものであることが好ましい。ゲル状の粘着層12の厚みは,特に制限されないが,例えば0.2~2.0mm又は0.5~1.5mm程度とすればよく,メッシュ部材20の厚みよりも大きいことが特に好ましい。
他方,図3に示した厚み方向断面図では,粘着層12を非ゲル状の粘着剤によって構成した場合の例を示している。図3に示されるように,粘着層12を非ゲル状のものとした場合であっても,それに積層された基材層11が伸縮性を有していれば問題ない。この場合には,テープ製品100が患者の皮膚に対して圧着されたときに,基材層11が伸縮することで,粘着層12がメッシュ部材20の開口21を通して皮膚に密着する。このように,基材層11を伸縮性材料で形成することによっても,テープ製品100の粘着力を維持することが可能である。伸縮性材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,例えばポリプロピレンやポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。不織布としては,エアスルー不織布,ポイントボンド不織布,スパンボンド不織布,メルトブロー不織布などを挙げることができる。
基材層11が伸縮性材料で形成されている場合,これを備えるテープ部材10の伸縮率は,例えば110%以上又は150%以上であることが好ましく,特に110~300%又は150~250%であることが好ましい。なお,「伸縮率」とは,自然状態における伸長方向の長さに対する最大伸長状態における伸長方向の長さの比率(百分率)である。本発明において,伸縮率は,例えば次のように測定されるものとする。第1に,測定対象を10℃±2℃で相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において60分間放置し,この自然状態における伸長方向の長さ(A)を測定する。第2に,自然状態における測定対象を伸長方向に破断する直前の状態(すなわち最大伸長状態)まで延伸させ,その最大伸長状態における伸縮方向の長さ(B)を測定する。そして,(B/A)×100を求めて,これを伸縮率とする。
メッシュ部材20は,糸状物あるいは繊維状物が交差するように織り込まれることで複数の開口21が画定された網目構造を持つ部材である。あるいは,プラスチックなどを格子状に成形した部材である。本発明において,メッシュ部材20は,テープ部材10の粘着層12に付着するように配置される。メッシュ部材20としては,テープ部材10の粘着層12がそのメッシュ部材20の開口21を通じて,皮膚などの対象物に付着可能なものが採用される。このような条件を満たす物であれば,メッシュ部材20の材料や構造は公知のものを採用することができ特に制限はない。例えば,メッシュ部材20は,ポリエステル,ナイロン,サラン,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル,エチレン-アクリル酸エチル共重合体,ポリテトラフルオロエチレン,サーリン,金属箔などの一種類又は2種類以上からなる糸状物あるいは繊維状物を網目状に編み込んだものとすればよい。あるいは,格子状に成形すればよい。
また,メッシュ部材20は,テープ部材10の粘着面(粘着層12)から剥離可能に構成されている。メッシュ部材20は,メッシュ部材20及びテープ部材10の双方に破損や裂損を生じさせることなく,人手によってテープ部材10の粘着面から剥離可能なものであればよい。例えば,幅24mmのテープ部材10に対する幅24mmのメッシュ部材20の剥離強度は,15000mN/20mm以下であることが好ましく,7500mN/20mm以下であることがより好ましく,1500mN/20mm以下であることが特に好ましい。例えば,3M社が「しっかり固定タイプ」として販売している,3MTM マルチポアTM 高通気性撥水テープ EX 伸縮性綿布(ライトブラウン)25 4733EP-25にメッシュ部材を張り付けてからそのメッシュ部材を剥がす場合と同等の剥離強度,あるいはそれ以下であることが望ましい。剥離強度の下限値は,メッシュ部材20がテープ部材10に貼着している状態が維持される程度であれば特に制限されない。剥離強度の下限値は,例えば,20mN/20mm以上,又は50mN/20mm以上とすればよい。例えば,3M社が「肌にやさしい低刺激タイプ」として販売している,3MTM やさしくはがせるシリコーンテープ不織布(ライトブルー)19 2775EP-0にメッシュ部材を張り付けてからそのメッシュ部材を剥がす場合と同等の剥離強度,あるいはそれ以上であることが望ましい。ここで,本願明細書において「剥離強度」とは,テープ部材と剥離紙の間にメッシュ部材をはさみ,メッシュ部材をテープ部材の粘着面に2kgローラを用いて貼り付けて,その30分後の剥離力を,剥離紙を取り除いた後に,テープピール試験として,剥離角度180°,かつ剥離速度0.3m/minの条件で測定したときの粘着力とする。
また,メッシュ部材20は,開口21の面積が4mm以上であることが好ましく,4~40mm,5~35mm,又は6~30mmとすることもできる。なお,異なる面積を持つ開口21が複数存在する場合には,一定範囲(例えば20mm×20mm四方の範囲)に存在する開口の面積の平均が,上記した値の範囲に属していればよい。このように,メッシュ部材20の開口21を4~40mmの範囲内とすることで,テープ部材10の粘着性を維持しつつ,またテープ部材10を皮膚から剥離するときに創傷が発生することを効果的に防止できる。また,メッシュ部材20は,目開き度が20~80%又は30~60%程度のものを採用することが好ましい。また,メッシュ部材20の開口21の形状は,三角形状,四角形状,五角形状,六角形状,その他多角形状とすることができる。また,メッシュ部材20は,これらの複数種類の多角形状の開口21が組み合わさってなるものであってもよい。また,メッシュ部材20の厚みは特に制限はないが,0.01mm~1.0mmであることが好ましい。皮膚に跡が残らないようにするには,メッシュ部材20の厚みは0.01mm~0.1mmであることが好ましい。
本発明において,メッシュ部材20の伸縮率は,前述したテープ部材10の伸縮率よりも低いことが好ましい。例えば,メッシュ部材20の伸縮率は,100~200%の範囲であって,上記テープ部材10の伸縮率より低い値であることが好ましい。また,例えば,メッシュ部材20の伸縮率を100%としたときに,テープ部材10の伸縮率は,110~300%又は150~250%とすることが好適である。このように,メッシュ部材20の伸縮率をテープ部材10より低くすることで,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。
上述したメッシュ部材とテープ部材を供えた本発明のテープ製品を皮膚への張り付けて剥がした場合の強度は,既存のテープ製品と同程度が望ましい。例えば,3M社が「しっかり固定タイプ」として販売している,3MTM マルチポアTM 高通気性撥水テープ EX 伸縮性綿布(ライトブラウン)25 4733EP-25を皮膚に張り付けて剥がす場合と同等の強度,あるいはそれ以下であることが望ましい。さらに望ましくは,3M社が「肌にやさしい低刺激タイプ」として販売している,3MTM やさしくはがせるシリコーンテープ不織布(ライトブルー)19 2775EP-0にメッシュ部材を皮膚に張り付けてから剥がす場合と同等の強度,あるいはそれ以上であることが望ましい。また,本発明のテープ製品をJIS Z 0237 (2009)「粘着テープ・粘着シート試験方法(10.4引きはがし粘着力の測定)」に一部準拠した測定した場合の強度として,本発明の幅24mmのテープ製品を幅24mmのSUS304鋼板「表面仕上げBA(冷間圧延後、光輝熱処理・表面粗さはJISB0601に規定)」に貼り付けて、剥がした場合の強度は,15000mN/20mm以下であることが好ましく,7500mN/20mm以下であることがより好ましく,1500mN/20mm以下であることが特に好ましい。剥離強度の下限値は,例えば,20mN/20mm以上,又は50mN/20mm以上とすればよい。
図4は,上記したテープ部材10及びメッシュ部材20を備えたテープ製品100の使用方法の一例を示している。図4に示されるように,テープ部材10の粘着面にメッシュ部材20を付着させた状態で,テープ製品100を対象となる患者の皮膚などに付着させておく。そして,テープ製品100を皮膚表面から取り外すときには,まず,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離する。このとき,例えば,一方の手でテープ部材10を摘まみ持ち,他方の手でメッシュ部材20を皮膚に押し付けるようにするとよい。これにより,患者の皮膚を傷つけたり,あるいは皮膚表面に生えている毛がテープ部材10の粘着面に引っ張られたりすることなく,テープ部材10を皮膚から剥離できる。なお,メッシュ部材20自体は粘着力を持たないため,テープ部材10を取り外した後は,このメッシュ部材20は簡単に取り外すことができる。このため,皮膚に対するテープ部材10の粘着力を維持しつつも,テープ部材10を剥離しやすくして,テープ部材10の剥離時に皮膚に創傷が発生するのを防止できる。また,皮膚表面上の毛をメッシュ部材20で抑えることで,その毛がテープ部材10に巻き込まれることを防止できるため,殆ど痛みを与えることなくテープ部材10を剥離できる。
また,粘着層12の粘着力では不足している場合には,テープ製品100の表面(つまりメッシュ部材20上)に,さらに医療用の粘着剤又は接着剤を塗布することもできる。ここで使用される粘着剤とは,粘性を有し再度の接着が可能なものであり,他方で接着剤とは,空気に触れたときに固形化して対象物を固定するものである。医療用の粘着剤と接着剤としては,一般的に入手できるものを適宜採用できる。予め,テープ製品100の表面(つまりメッシュ部材20上)に医療用の粘着剤や接着剤を塗布しておいてもよいが,テープ製品100を皮膚に付着させるときに,塗布してもよい。前者の場合は,乾燥を防ぐように密閉した容器や袋にテープ製品を格納してもよい。このような袋としては,パップ剤などの貼付剤を格納している使公知の袋を用いることができる。また,プラスチックフィルムと金属箔を多層に合わせた袋を用いることができる。
[2.第2の実施形態]
続いて,図5及び図6を参照して,本発明に係るテープ製品100の第2の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態については,上述した第1の実施形態と同じ構成については説明を省略し,この第1の実施形態と異なる構成を中心に説明を行う。
図5及び図6に示されるように,第2の実施形態に係るテープ製品100は,テープ部材10とメッシュ部材20との間に,さらに離型層30を備える。離型層30は,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離し易くする目的で設けられている。本発明のテープ製品100は,一例として医療用のテープとして使用することを想定したものであるため,離型層30は,例えばベビーパウダーなど,医療用途で使用されているパウダー状のものによって形成されていることが好ましい。ただし,離型層30はこのようなものに限定されず,例えばメッシュ部材20の表面を公知の離型剤によってコーティングすることによって形成されたものであってもよい。
また,離型層30は,メッシュ部材20を構成する糸状物あるいは繊維状物あるいは格子状に成形したプラスチックとテープ部材10の粘着面との間にのみ設けられ,メッシュ部材20の開口21に相当する部位には存在しない。このため,離型層30が両者の間に介在する場合でも,上記第1の実施形態と同様に,テープ部材10の粘着面がメッシュ部材20の開口21を通じて皮膚に付着し,そのときに,粘着面と皮膚との間には離型剤は介在しないこととなる。これにより,テープ部材10の粘着力を維持しつつ,メッシュ部材20からテープ部材10を剥離しやすくなる。例えば,メッシュ部材20をテープ部材10の粘着面に付着させる前に,メッシュ部材20自体にベビーパウダーなどを振り掛ける。そして,メッシュ部材20のベビーパウダーが付着した面を,テープ部材10の粘着面に取り付ける。これにより,メッシュ部材20を構成する糸状物あるいは繊維状物あるいは格子状に成形したプラスチックとテープ部材10の粘着面との間にのみ,離型層30が形成されるようになる。
[3.第3の実施形態]
続いて,図7は,本発明に係るテープ製品100の第3の実施形態を示している。図7に示されるように,第3の実施形態に係るテープ製品100において,テープ部材10は,上記した第1の実施形態の構成に加えて,摘み層13をさらに有している。摘み層13は,基材層11のうち,粘着層12が存在する面の反対側の面に積層されており,この基材層11に対して解離不能に固着されている。このため,このテープ部材10は,皮膚から遠い順に,摘み層13,基材層11,及び粘着層12が積層した構造となる。
摘み層13は,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離するときに,テープ部材10を摘みやすくするためのものである。すなわち,メッシュ部材20がテープ部材10と略同じ面積で積層している場合あるいはメッシュ部材20がテープ部材10よりも小さい場合には,テープ部材10をメッシュ部材20から剥がしにくくなるが,テープ部材10の最上層に摘み層13を設けることでこのような問題を解消できる。図7に示されるように,摘み層13は,基材層11よりも肉厚に形成されており,かつ,厚み方向に弾性変形可能な材料で形成されていることが好ましい。摘み層13を形成する材料は特に制限されない。例えば,摘み層13としては,スポンジやシリコーンゴムなどを採用することが好ましい。特に,摘み層13は,人手による摘みやすさの観点から,スポンジで形成されていることが好ましい。スポンジとしては,公知のウレタンスポンジや発泡ゴムスポンジなどを採用できる。摘み層13の厚さは,指先で摘むことのできる厚さであることが好ましく,例えば,1~10mm又は2~5mmとすることが好適である。
[4.第4の実施形態]
続いて,図8は,本発明に係るテープ製品100の第4の実施形態を示している。図8に示されるように,第4の実施形態では,メッシュ部材20が,テープ部材10の端縁から延出した延出部22を有している。すなわち,メッシュ部材20は,基本的にテープ部材10の粘着面の全面を覆っていることが好ましいが,第4の実施形態では,メッシュ部材20が,テープ部材10の粘着面を超えてはみ出した延出部22を持つ。メッシュ部材20の延出部22は,少なくとも部分的にテープ部材10の端縁から延出していればよいが,例えばテープ部材10の端縁の全周から延出していてもよい。延出部22の延出長さは,1mm以上であることが好ましく,例えば1~20mm又は2~15mmであってもよい。
図8に示されるように,メッシュ部材20が少なくとも部分的にテープ部材10から延出していれば,その延出部22を指で押さえ付けることで,テープ部材10をメッシュ部材20から容易に剥離できる。
[5.第5~第8の実施形態]
図9は,第5~第8の実施形態に係るテープ製品100を示している。図9では,テープ製品100をテープ部材10の基材層11側から見た状態を示している。図9では,テープ部材10に切り込みやミシン目を設けることで,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくした実施形態を示している。
図9(a)は,テープ部材10に一又は複数の直線状の切込み10aを形成した例を示している(第5の実施形態)。切込み10aは,テープ部材10を厚み方向に貫通している。すなわち,切込み10aは,少なくとも基材層11と粘着層12に亘って厚み方向に形成されたものである。この例において,切込み10aは,テープ部材10の端縁には達していない。このような切込み10aを一又は複数箇所に設けておくことで,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離するときに,この切込み10aに指を掛けることができるため,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。
図9(b)は,テープ部材10に一又は複数の開口部10bを形成した例を示している(第6の実施形態)。開口部10bは,テープ部材10を厚み方向に貫通している。このため,この開口部10bを通じて,テープ部材10の裏側にあるメッシュ部材20を視認できる。開口部10bの形状は特に限定されず,例えば円形状,楕円形状,四角形状,その他多角形所などとすることができる。このような開口部10bを一又は複数箇所に設けておくことで,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離するときに,この開口部10bに指を掛けられるため,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。なお,テープ部材10が伸縮性を持つ場合には,図9(a)に示したような切込み10aを形成しておけば,テープ部材10をこの切込み10aの延在方向と直交する方向に伸長させることで,この切込み10aが,図9(b)に示したような開口部10bのように広がることとなる。
図9(c)は,テープ部材10に一又は複数のフラップ10cを形成した例を示している(第7の実施形態)。フラップ10cは,一つの折り目と,この折り目の両端を繋ぐように屈折又は湾曲した切れ目とによって周囲を画定された部位であり,折り目に沿って折り曲げることができる。図9(c)に示した例では,フラップ10cは,一つの折り目とコの字型の切れ目におって形成されている。このように,テープ部材10にフラップ10cを形成しておくことで,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離するときに,このフラップ10cを立ち上げて摘み持てる。これにより,フラップ10cを利用すれば,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。
図9(d)は,テープ部材10に一又は複数のミシン目10dを形成した例を示している(第8の実施形態)。図9(c)に示されるように,ミシン目10dは,テープ部材10の一方の端縁からこれに対向する他方の端縁まで達するように延在している。また,このミシン目10dは,テープ部材10の厚み方向に貫通している。このため,ミシン目10dに沿ってテープ部材10の一部を部分的に剥離できる。このように,ミシン目10dを設けてテープ部材10の一部を剥離可能にすることで,テープ部材10をメッシュ部材20から剥離しやすくなる。
[6.第9の実施形態]
続いて,図10は,本発明に係るテープ製品100の第9の実施形態を示している。図9に示されるように,第9の実施形態に係るテープ製品100は,一枚のメッシュ部材20に,複数のテープ部材10a,10b,10cが剥離可能に接着されている。つまり,各テープ部材10a,10b,10cの間にはスリットが形成されており,各テープ部材10a,10b,10cが互いに分離していることとなる。複数のテープ部材のうち,中央に設けられた第1のテープ部材10aは最も大きい幅を有しており,その両隣に設けられた第2及び第3のテープ部材10b,10cは第1のテープ部材10aよりも小さい幅を有している。このようにすることで,例えば図10(a),(b),(c)に示されるように,第1のテープ部材10aを患者の皮膚から剥離した後に第2及び第3のテープ部材10b,10cを剥離するといった順番で,各テープ部材10a,10b,10cの剥離操作を行うことができる。このようにすれば,テープ部材を徐々に剥離することが容易になるため,患者の皮膚に創傷が形成されるリスクをさらに低減させることができる。
[7.第10の実施形態]
続いて,図11は,本発明に係るテープ製品100の第10の実施形態を示している。第10の実施形態に係るテープ製品100は,その幅方向(図10の上下方向)の長さよりも長手方向(図10の左右方向)の長さが長く取られた長尺のものである。このテープ製品100は,例えば患者の指先などに巻き付けて使用する用途に適している。例えば,テープ製品100の長手方向の長さは,幅方向の長さに対して5倍以上又は10倍以上であることが好ましい。なお,テープ製品100の横幅の例は,10mm~50mmである。
また,図11に示されるように,第10の実施形態においては,一枚の長尺のメッシュ部材20上に,第1のテープ部材10aと第2のテープ部材10bとがスリットにより分離して設けられている。第1及び第2のテープ部材10a,10bは,その幅方向に分離しており,長手方向の長さはメッシュ部材20と略同程度である。つまり,第1及び第2のテープ部材10a,10bを隔てるスリットは,メッシュ部材20の長手方向に沿って形成されていることとなる。
図11(b)及び(c)は,図11(a)に示したテープ製品100の使用方法の一例を示している。なお,図11(c)は,図11(b)に示したC-C線における断面を示している。図示されるように,テープ製品100を指先に巻き付ける際には,1周目の第2のテープ部材10bの上に,2周目の第1のテープ部材10aが重なるようにすることが好ましい。このようにすれば,例えば第2のテープ部材10bを皮膚から剥離するときに,この第2のテープ部材10bの上に重なっている第1のテープ部材10が捲れることとなるため,テープ製品100の剥離操作がさらに容易になる。なお,テープ製品100を指先に巻き付けるときに,1周目と2周目が重ならないようにすることも当然に可能である。
[8.第11の実施形態]
続いて,図12は,本発明に係るテープ製品100の第11の実施形態を示している。第11の実施形態に係るテープ製品100は,略T字型に形成されている。このテープ製品100は,例えば患者の指先に生じた傷を覆う用途に適している。
図12に示されるように,第11の実施形態では,一枚のメッシュ部材20がT字型に形成されており,その上に3つの分離したテープ部材10a,10b,10cが剥離可能に設けられている。具体的に説明すると,T字型のメッシュ部材20は,図中の直交座標系XYにおいて,X軸方向と平行に延びる第1帯部20aと,この第1帯部20aの中頃からY軸方向と平行に延びる第2帯部20bとに区分される。第1のテープ部材10aは,第2帯部20b上に配置される部分と,第2帯部20bから第1帯部20aに向かって延出する延出部分とを有する。また,第2及び第3のテープ部材10b,10cは,第1のテープ部材10aの延出部分のX軸方向左右両側において,それぞれ,第1帯部20a上に配置されている。このようにテープ製品100全体の形状を略T字型にすれば,患者の指先に生じた傷などを適切に覆うことができる。また,略T字型のメッシュ部材20上に,3つのテープ部材10a,10b,10cを分離して配置することで,各テープ部材10a,10b,10を着用者の皮膚から容易に剥離することができる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。例えば,本願明細書で示した実施形態は,単独で利用することもできるし,他の実施形態と組み合わせて利用することも可能である。
本発明は,例えば医療テープなどとして使用できるテープ製品に関する。従って,本発明は医療機器産業において好適に利用しうる。
10…テープ部材 10a…切込み
10b…開口部 10c…フラップ
10d…ミシン目 11…基材層
12…粘着層 13…摘み層
20…メッシュ部材 21…開口
22…延出部 30…離型層
100…テープ製品

Claims (8)

  1. 粘着面を有するテープ部材と,
    前記テープ部材の粘着面に剥離可能に設けられたメッシュ部材と,を備え,
    一枚の前記メッシュ部材上に,複数の前記テープ部材が設けられ,
    前記テープ部材の粘着面が,前記メッシュ部材の開口を通じて対象物に付着する
    テープ製品。
  2. 前記テープ部材は,
    基材層と,
    前記基材層に積層され前記粘着面を構成する粘着層と,を有する
    請求項1に記載のテープ製品。
  3. 基材層と,前記基材層に積層され粘着面を構成する粘着層と,を有するテープ部材と,
    前記テープ部材の粘着面に剥離可能に設けられたメッシュ部材と,を備え,
    前記メッシュ部材と前記粘着層の間に離型層をさらに備え,
    前記テープ部材の粘着面が,前記メッシュ部材の開口を通じて対象物に付着する
    テープ製品。
  4. 基材層と,前記基材層に積層され粘着面を構成する粘着層と,を有するテープ部材と,
    前記テープ部材の粘着面に剥離可能に設けられたメッシュ部材と,を備え,
    前記メッシュ部材は,前記テープ部材の粘着面全面に設けられており,かつ,当該粘着面の端縁から延出した延出部を有し、
    前記テープ部材の粘着面が,前記メッシュ部材の開口を通じて対象物に付着する
    テープ製品。
  5. 前記粘着層は,ゲル状の粘着剤によって形成されており,
    前記粘着層が,変形して前記メッシュ部材の開口から滲出する
    請求項2から4までのいずれか1項に記載のテープ製品。
  6. 前記基材層は,伸縮性材料によって形成されており,
    前記基材層が伸縮して,前記粘着層が前記メッシュ部材の開口を通じて対象物に付着する
    請求項2から4までのいずれか1項に記載のテープ製品。
  7. 前記テープ部材は,前記基材層に積層された摘み層をさらに有し,
    前記摘み層,前記基材層,及び前記粘着層がこの順で積層されており,
    前記摘み層は,前記基材層よりも肉厚に形成されている
    請求項2から4までのいずれか1項に記載のテープ製品。
  8. 前記基材層は,伸縮性材料によって形成されており,
    前記テープ部材の伸縮率は,前記メッシュ部材の伸縮率よりも高い
    請求項2から4までのいずれか1項に記載のテープ製品。
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