JP7116414B2 - 発電設備 - Google Patents
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一方面に高浸透圧のドロー溶液が供給されるとともに、他方面に低浸透圧のフィード溶液が供給される浸透膜を有し、前記浸透膜の他方面側から一方面側に浸透水を取り出す正浸透膜ユニットと、
浸透水で希釈されたドロー溶液(希ドロー溶液)を作動溶液として駆動する発電機と、
前記発電機を駆動させた作動溶液を再生して、ドロー溶液とフィード溶液とを回収する再生装置と、
を設けてある発電設備であって、
前記再生装置は、
前記発電機を駆動させた作動溶液に、下限臨界溶液温度を有する有機化合物と水との混合溶液を主成分とする相分離液を混合し、作動溶液に含まれる浸透水を相分離液中に回収して、浸透水で希釈された相分離液(希相分離液)とドロー溶液とに分離するとともに、得られたドロー溶液を前記浸透膜の一方面側に供給する第一分離装置と、
前記第一分離装置で得られた希相分離液と、前記浸透膜の他方面側を経由した後のフィード溶液(濃フィード溶液)とを混合して混合液とした後、希相分離液から濃フィード溶液中に浸透水を回収し、浸透水の合流したフィード溶液と相分離液とに分離させ、分離させた相分離液を、前記発電機を駆動した後の作動溶液に混合供給するとともに、浸透水の合流したフィード溶液を前記浸透膜の他方面側に供給する第二分離装置と、
を備える。
前記バイパス路に流通する作動溶液のエネルギーを回収して、前記昇圧ポンプに供給されるドロー溶液を昇圧するエネルギー回収機を備えてもよい。
尚、昇圧ポンプは、バイパス路に備えることもでき、前記バイパス路に流通する昇圧ポンプで昇圧された作動溶液のエネルギーを回収して、ドロー溶液を昇圧するエネルギー回収機を備える形態とすることで、バイパス路を経由する作動溶液の圧力を、浸透膜の一方面側に供給されるドロー溶液にエネルギー回収することにより、浸透膜の一方面側に供給されるドロー溶液の圧力を上昇させることができる。昇圧ポンプによる動力もドロー溶液の昇圧に有効利用できるようになる。
エチレングリコールモノブチルエーテル、(別名「2-ブトキシエタノール」)
エチレングリコールモノイソブチルエーテル、
ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、
トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、
プロピレングリコールモノプロピルエーテル
から選ばれる少なくとも一種のグリコールエーテル溶液や
ポリN-アルキルアクリルアミド、
ポリN-ビニルアルキルアミド、
ポリビニルアルキルエーテル、
ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールブロック共重合体、
メチルセルロース、
グリセロールエトキシレート、
グリセロールエトキシレート(ブトキシル化プロポキシレート)、
グリセロールエトキシレート(ブチル化)、
グリセロールエトキシレート(ブチル化プロポキシレート)、
グリセロールエトキシレート(プロポキシル化ブトキシレート)、
グリセロールエトキシブトキシレート、
グリセロールエトキシレート(プロポキシル化)、
グリセロールエトキシレート(ブトキシル化)、
トリメチロールプロパンエトキシレート
トリメチロールプロパンエトキシブトキシレート
トリブロモエタノール
から選ばれる少なくとも一種を主成分として含有するものであってもよい。
本発明の実施形態にかかる発電設備は、図1に示すように、一方面に無機塩水溶液が高浸透圧のドロー溶液として供給されるとともに、他方面に低浸透圧のフィード溶液が供給される浸透膜10を有し、浸透膜10のフィード溶液側からドロー溶液側に浸透水を取り出す正浸透膜ユニット1と、浸透水で希釈された希ドロー溶液を作動溶液として駆動する発電機2と、発電機2を駆動させた作動溶液を再生して、ドロー溶液とフィード溶液とを回収する再生装置3と、を設けてある。
再生装置3は、
発電機2を駆動させた作動溶液に、下限臨界溶液温度を有する有機化合物と水との混合溶液を主成分とする相分離液を混合し、作動溶液に含まれる浸透水を相分離液中に回収して、浸透水で希釈された希相分離液とドロー溶液とに分離するとともに、得られたドロー溶液を正浸透膜ユニット1における浸透膜10の一方面側に供給する第一分離装置31と、
第一分離装置31で得られた浸透水で希釈された希相分離液を、浸透膜10の他方面側を経由した後の濃フィード溶液に混合した後、希相分離液からフィード溶液中に浸透水を回収し、浸透水の合流したフィード溶液と相分離液とに分離させ、分離させた相分離液を、発電機2を駆動した後の作動溶液に混合供給するとともに、浸透水の合流したフィード溶液を浸透膜10の他方面側に供給する第二分離装置32と、
を備える。
ここで、ドロー溶液に含まれる溶質の前記相分離液に含まれる有機化合物に対する溶解度が0.5mg/g以下であることが望ましく、さらに、前記ドロー溶液と前記相分離液の組合せが、前記第一分離装置で分離された直後のドロー溶液中の前記相分離液に含まれる有機化合物の濃度が3質量%以下であることが望ましい。
以下、各構成につき詳述する。
正浸透膜ユニット1は、一方面に高浸透圧のドロー溶液が供給されるドロー溶液供給部10aと、他方面に低浸透圧のフィード溶液が供給されるフィード溶液供給部10bとを備え、ドロー溶液供給部10aとフィード溶液供給部10bとを隔てる隔壁に浸透膜10を有する。このような構成により、たとえば、浸透圧が高い無機塩水溶液をドロー溶液流路L1よりドロー溶液供給部10aに供給し、後述の浸透水で希釈された相分離液(希相分離液)と浸透膜10を介して浸透水が抜けたフィード溶液(濃フィード溶液)との混合液から相分離液を分離した後の、浸透水の合流したフィード溶液をフィード溶液流路L2よりフィード溶液供給部10bに供給することで、浸透膜10のフィード溶液側からドロー溶液側に浸透水を移動させてドロー溶液中に取り出す。浸透水を含み流量の増したドロー溶液(希ドロー溶液)は、作動溶液流路L3に排出され、発電機2としてのタービンを回転させる作動溶液として利用される。
正浸透膜ユニット1に用いられうる浸透膜10は例えば、ポリアミド系のほか、ポリスルホン、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、セルロース系、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ナイロン、フッ素ポリマー系、及び、上記ポリマーの誘導体等の有機膜や上記を組み合わせた複合膜、シリカ膜、ゼオライト膜、セラミック膜、チタニア膜等の無機膜、または有機/無機ハイブリット膜など複数の材料を組み合わせた膜などが挙げられる。また、正浸透膜ユニット1には、例えば、管状膜モジュール、平面膜モジュール、スパイラル膜モジュール、中空糸膜モジュールなどを使用することができる。中でも、ポリアミド系のものが好適に用いられ、特に、水の透過係数が1×10-12m/s/Pa以上のものが好適に用いられる。
第一分離装置31は、正浸透膜ユニット1のドロー溶液供給部10aから排出され発電機2の作動溶液として利用された希ドロー溶液に、希ドロー溶液流路L5にて相分離液を加え、再びドロー溶液と、浸透水を含む希相分離液とに分離するための第一相分離容器31aを備えて構成してある。分離された希相分離液は、希相分離液流路L6より第二分離装置32に供給される。また、分離されたドロー溶液は、ドロー溶液流路L1より正浸透膜ユニット1のドロー溶液供給部10aに供給される。
第二分離装置32は、希相分離液流路L6にて希相分離液に、正浸透膜ユニット1のフィード溶液供給部10bから排出された濃フィード溶液を加えたのち、加熱装置5により加熱して二相分離させた状態で受け入れる第二相分離容器32aを備え、浸透水を合流させたフィード溶液と相分離液とを二相分離可能に構成してある。濃フィード溶液は、希相分離液流路L6に設けられる第二分離装置32の下流側で熱交換器6の上流側のポイントにて合流する。第二分離装置32にて二相に分離されたフィード溶液はフィード溶液流路L2から正浸透膜ユニット1のフィード溶液供給部10bに供給される。一方、二相に分離された相分離液は、相分離液流路L7を流通し、希相分離液流路L6と熱交換器6にて熱交換した後、冷却器7にて冷却され、第一分離装置31の上流側の発電機2の下流側にて希ドロー溶液流路L5に返送合流させられる。
ドロー溶液としては、硝酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化ナトリウム、硝酸バリウム、硝酸ストロンチウム、硫酸ナトリウム、硫酸リチウム、硫酸セシウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩水溶液が用いられ、高浸透圧の得られるものであれば、いずれのものであっても利用することができるが、下記の実験例より図2を参照すると、ドロー溶液と相分離液との分離性および浸透水の受け渡しの観点から、硫酸ナトリウム(Na2SO4)、硫酸マグネシウム(MgSO4)が特に好ましいことが分かった。尚、ドロー溶液と前記相分離液の組合せが、第一分離装置で分離された直後のドロー溶液中の前記相分離液に含まれる有機化合物の濃度が3質量%以下であることを満たすものが好ましく、この条件であれば、浸透膜に接触する相分離液分をほぼ無視できるため、膜の変質を抑制できる。さらに、第一分離装置31上流の希ドロー溶液浸透圧を低く抑えることができるため、第一分離装置での浸透水移動を効率よく行える。なお前記ドロー溶液の浸透圧は、第二分離装置で分離された浸透水の合流したフィード溶液の浸透圧よりも高く、第二分離装置で分離された相分離液の浸透圧よりも低くなる必要がある。
浸透圧を6000kPa、または3000kPaにそろえた無機塩水溶液(希ドロー溶液に相当)と、90質量%トリエチレングリコールブチルメチルエーテル水溶液(相分離液に相当)をよく混合し、室温(25℃)にて一晩静置後二相分離した上相(希相分離液に相当)と下相(ドロー溶液に相当)との成分を比較したところ表1、2および図2のようになった。
相分離液としては、下限臨界溶液温度を有する有機化合物と水との混合溶液を主成分とするものが好適に用いられ、有機化合物と水との混合溶液は、25~90℃、さらに好ましくは40~90℃に下限臨界溶液温度を有するものが用いられる。中でも、
R1 -(OCH2CH2)n-OR2
(R1およびR2は、Hまたは、C1~C8のアルキル基。nは2~5)
で示されるもの(分子量450以下程度)が好適に用いられる。特に、トリエチレングリコールブチルメチルエーテルは、下限臨界溶液温度が40℃であり、また、分子量が十分小さく水との親和性が高いために、粘度が低く流動性が高く扱いやすい。
エチレングリコールモノブチルエーテル、(別名「2-ブトキシエタノール」)
エチレングリコールモノイソブチルエーテル、
ジエチレングリコールジエチルエーテル、
ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、
プロピレングリコールモノプロピルエーテル
から選ばれる少なくとも一種のものが用いられ、下限臨界溶液温度を有する有機化合物と水との混合溶液としては、ほかにも、
ポリN-アルキルアクリルアミド、
ポリN-ビニルアルキルアミド、
ポリビニルアルキルエーテル、
ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールブロック共重合体、
メチルセルロース、
グリセロールエトキシレート、
グリセロールエトキシレート(ブトキシル化プロポキシレート)、
グリセロールエトキシレート(ブチル化)、
グリセロールエトキシレート(ブチル化プロポキシレート)、
グリセロールエトキシレート(プロポキシル化ブトキシレート)、
グリセロールエトキシブトキシレート、
グリセロールエトキシレート(プロポキシル化)、
グリセロールエトキシレート(ブトキシル化)、
トリメチロールプロパンエトキシレート
トリメチロールプロパンエトキシブトキシレート
トリブロモエタノール
から選ばれる少なくとも一種を主成分として含有するものが用いられる。
エチレングリコールモノブチルエーテル、 3.08×10-3Pa・s
エチレングリコールモノイソブチルエーテル、 2.18×10-3Pa・s
ジエチレングリコールジエチルエーテル、 1.33×10-3Pa・s
ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、 1.25×10-3Pa・s
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、 2.53×10-3Pa・s
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、 7.09×10-3Pa・s
トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、 2.67×10-3Pa・s
プロピレングリコールモノプロピルエーテル 2.59×10-3Pa・s
となっており、粘度が低く、送液にかかる動力負荷が少ないので好ましい。
フィード溶液としては、水が好適に用いられる。ただし、各流路を流通するフィード溶液は、いずれも不可避的にドロー溶液や相分離液を含むものであるが、本質的に水とみなせるために、単に水と称するものとする。
フィード溶液として水、ドロー溶液として硫酸ナトリウム10質量%水溶液(浸透圧4130kPa)、相分離液としてトリエチレングリコールブチルメチルエーテル90質量%水溶液、を用い、Aquaporin社製ポリアミド製(2.4×10-12m/s/Pa、溶質逆透過流束2.5g/m2h)の浸透膜10を用いて図1の発電設備を模した実験装置で発電を行ったところ、図1中のa~g各ポイントに流通する液の組成と、流量にて安定運転が可能であることが分かった。結果を表3に示す。また、発電機2、正浸透膜ユニット1の動作状態を表4に示す。
ここで、ドロー溶液の流量は、100kg/s、フィード溶液の流量は142.8kg/s、膜透過流束は、40.8kg/s、加熱温度(第2分離装置31に導入される前の混合液の温度)は、70℃、膜透過後の希ドロー溶液の浸透圧値を基に、当該浸透圧値の1/2倍を昇圧ポンプ41による加圧値とした。上記仮定により試算したところ加熱装置5における加熱量は5043kWであった。
その結果、
発電効率=実発電量(発電出力-BP消費電力)/加熱装置の熱入力
=45.2/5043≒0.9%
であることを計算から求めた。
その結果、
発電効率=実発電量(発電出力-BP消費電力)/加熱装置の熱入力
=20.2/4795≒0.4%
であることを計算から求めた。
(1) 上記実施形態では、第二分離装置32に相分離装置を用いたが、フィード溶液と相分離液とを加熱のみで二相分離困難な場合、第二分離装置32において蒸発や膜蒸留等の手段にてフィード溶液と相分離液とに分離することもできる。
これに替え、図3に示すように、バイパス路L4に流通する作動溶液を、エネルギー回収機4に昇圧供給する昇圧ポンプ42を設けた構成とし、発電機2に供給される作動溶液を、発電機2をバイパスして発電機2の下流側に流通させるバイパス路L4を備え、ドロー溶液と、バイパス路L4に流通する作動溶液を昇圧する昇圧ポンプ42を備え、その作動溶液のエネルギーをエネルギー回収するエネルギー回収機4を備えた構成とすることもできる。
2 :発電機
3 :再生装置
4 :エネルギー回収機
5 :加熱装置
6 :熱交換器
10 :浸透膜
31 :第一分離装置
32 :第二分離装置
41 :昇圧ポンプ
L1 :ドロー溶液流路
L4 :ドロー溶液返送路
L8 :バイパス路
Claims (10)
- 一方面に高浸透圧のドロー溶液が供給されるとともに、他方面に低浸透圧のフィード溶液が供給される浸透膜を有し、前記浸透膜の他方面側から一方面側に浸透水を取り出す正浸透膜ユニットと、
浸透水で希釈されたドロー溶液を作動溶液として駆動する発電機と、
前記発電機を駆動させた作動溶液を再生して、ドロー溶液とフィード溶液とを回収する再生装置と、を設けてある発電設備であって、
前記再生装置は、
前記発電機を駆動させた作動溶液に、下限臨界溶液温度を有する有機化合物と水との混合溶液を主成分とする相分離液を混合し、作動溶液に含まれる浸透水を相分離液中に回収して、浸透水で希釈された相分離液とドロー溶液とに分離するとともに、得られたドロー溶液を前記浸透膜の一方面側に供給する第一分離装置と、
前記第一分離装置で得られた浸透水で希釈された相分離液と、前記浸透膜の他方面側を経由した後のフィード溶液とを混合して混合液とした後、浸透水で希釈された相分離液からフィード溶液中に浸透水を回収し、浸透水の合流したフィード溶液と相分離液とに分離させ、分離させた相分離液を、前記発電機を駆動した後の作動溶液に混合供給するとともに、浸透水の合流したフィード溶液を前記浸透膜の他方面側に供給する第二分離装置と、を備える発電設備。 - 前記第一分離装置から前記第二分離装置に供給される前記混合液を加熱して二相分離させる加熱装置を備えた請求項1に記載の発電設備。
- 前記第一分離装置から前記第二分離装置に供給される前記混合液を加熱するとともに、前記第二分離装置から前記発電機を駆動した後の作動溶液に混合供給される相分離液を冷却させる熱交換器を備えた請求項1または2に記載の発電設備。
- 前記浸透膜の一方面側に前記第一分離装置で得られたドロー溶液を圧送する昇圧ポンプを備えるとともに、
前記浸透膜の一方面側から前記発電機に供給される作動溶液を、前記発電機をバイパスして前記発電機の下流側に流通させるバイパス路を備え、
前記バイパス路に流通する作動溶液のエネルギーを回収して、前記昇圧ポンプに供給されるドロー溶液を昇圧するエネルギー回収機を備えた請求項1~3のいずれか一項に記載の発電設備。 - 前記浸透膜の一方面側から前記発電機に供給される作動溶液を、前記発電機をバイパスして前記発電機の下流側に流通させるバイパス路を備え、
前記バイパス路に作動溶液を昇圧させる昇圧ポンプを備え、
前記バイパス路に流通する昇圧ポンプで昇圧された作動溶液のエネルギーを回収して、ドロー溶液を昇圧するエネルギー回収機を備えた請求項1~3のいずれか一項に記載の発電設備。 - 前記浸透膜が、ポリアミド、ポリスルホン、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、セルロース系、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、ナイロン、フッ素ポリマー系から選択されるポリマー又は前記ポリマーの誘導体からなる有機膜、前記ポリマー及び前記ポリマーの誘導体から選択される2種以上を組み合わせた複合膜、シリカ膜、ゼオライト膜、セラミック膜、チタニア膜から選択される無機膜、或いは前記有機膜及び前記無機膜を構成する材料を2種以上複合化させることによって得られる膜である請求項1~5のいずれか一項に記載の発電設備。
- 前記ドロー溶液が、当該ドロー溶液に含まれる溶質の、前記相分離液に含まれる有機化合物に対する溶解度が0.5mg/g以下である請求項1~6のいずれか一項に記載の発電設備。
- 前記相分離液が、25~90℃に下限臨界溶液温度を有するものである請求項1~7のいずれか一項に記載の発電設備。
- 前記ドロー溶液と前記相分離液の組合せが、前記第一分離装置で分離された直後のドロー溶液中の前記相分離液に含まれる有機化合物の濃度が3質量%以下である請求項1~8のいずれか一項に記載の発電設備。
- 前記相分離液に含まれる有機化合物が、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセタート、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテルから選ばれる少なくとも一種のグリコールエーテル溶液を含有するものである請求項1~9のいずれか一項に記載の発電設備。
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