JP7115264B2 - 組立材、チャンネル材、耐力壁、トラス梁、及び、梁 - Google Patents

組立材、チャンネル材、耐力壁、トラス梁、及び、梁 Download PDF

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本発明は、組立材、チャンネル材、耐力壁、トラス梁、及び、梁に関する。
特許文献1には、一組のチャンネル材(溝形鋼)を組み立てた組立材が開示されている。これらの組立材は、耐力壁の枠材、トラス梁の弦材、トラス梁の斜材、トラス梁の束材、梁等に用いられている。
特開2018-111968号公報
ところで、特許文献1では、一組のチャンネル材の組立状態を維持するために、一組のチャンネル材同士を接合部品(ねじ等)で接合している。
本発明は上記事実を考慮し、一組のチャンネル材を組み立てた組立材において、接合部品を用いなくても、一組のチャンネル材の組立状態を維持できる組立材、この組立材に用いられるチャンネル材、並びに、前記組立材を用いる耐力壁、トラス梁、及び、梁を提供することを課題とする。
本発明の第1態様の組立材は、一組のチャンネル材を組み立てた組立材であって、前記チャンネル材は、長尺なウェブ部と、前記ウェブ部の短手方向の一端部から延びる第1フランジ部と、前記ウェブ部の短手方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる第2リップ部と、前記第2リップ部に形成され、厚み方向に凹又は凸となる第1係合部と、前記ウェブ部の前記第1フランジ部側の部分に形成され、厚み方向に凸又は凹となる第1被係合部と、を有しており、一方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に他方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合すると共に他方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に一方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合し、一方の前記チャンネル材の前記第1係合部及び前記第1被係合部と、他方の前記チャンネル材の前記第1被係合部及び前記第1係合部とがそれぞれ係合している。
第1態様の組立材では、一方のチャンネル材の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に他方のチャンネル材の第1フランジ部側が嵌合し、他方のチャンネル材の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に一方のチャンネル材の第1フランジ部側が嵌合して組み立てられている。また、一方のチャンネル材の第1係合部と他方のチャンネル材の第1被係合部とが係合し、一方のチャンネル材の第1被係合部と他方のチャンネル材の第1係合部とが係合している。このため、接合部品を用いなくても、一組のチャンネル材の組立状態を維持することができる。
本発明の第2態様の組立材は、第1態様の組立材において、前記チャンネル材は、前記第1リップ部に形成され、板厚方向に凹又は凸となる第2係合部と、前記ウェブ部の前記第2フランジ部側の部分に形成され、板厚方向に凸又は凹となる第2被係合部と、をさらに有しており、一方の前記チャンネル材の前記第2係合部及び前記第2被係合部と、他方の前記チャンネル材の前記第2被係合部及び前記第2係合部とがそれぞれ係合している。
第2態様の組立材では、第1リップ部に第2係合部が形成され、ウェブ部の第2フランジ部側の部分に第2被係合部が形成されている。そして、一方のチャンネル材の第2係合部と他方のチャンネル材の第2被係合部とが係合し、一方のチャンネル材の第2被係合部と他方のチャンネル材の第2係合部とが係合している。このため、第1係合部と第2係合部の二か所を介して一方のチャンネル材から他方のチャンネル材への荷重伝達が可能になる。また、チャンネル材の第1フランジ部および第1リップ部にゆがみ座屈が発生することを抑制することができる。さらに、一組のチャンネル材の組立状態を効果的に維持することができる。
本発明の第3態様の組立材は、第2態様の組立材において、前記第2被係合部は、対向する前記第2リップ部に向けて凸となっており、前記第2係合部は、前記第2被係合部が嵌合可能な形状の凹となっており、前記第2リップ部の自由端が、前記ウェブ部に形成された前記第2被係合部よりも前記第1フランジ部側に位置している。
第3態様の組立材では、第2リップ部の自由端がウェブ部に形成された第2被係合部よりも第1フランジ部側に位置している。このため、他方のチャンネル材の第1フランジ部が一方のチャンネル材の凹状部に嵌合した後で、他方のチャンネル材が一方のチャンネル材の凸とされた第2被係合部に乗り上げて、一方のチャンネル材の第1リップ部をチャンネル外側に向けて押圧し、当該第1リップ部がチャンネル外側に向けて反るように変形する。同様に、一方のチャンネル材の第1フランジ部が他方のチャンネル材の凹状部に嵌合した後で、一方のチャンネル材が他方のチャンネル材の凸とされた第2被係合部に乗り上げて、他方のチャンネル材の第1リップ部をチャンネル外側に向けて押圧し、当該第1リップ部がチャンネル外側に向けて反るように変形する。
そして、一方のチャンネル材の凹とされた第2係合部に他方のチャンネル材の凸とされた第2被係合部が係合すると、反り変形していた一方のチャンネル材の第1リップ部が弾性復帰(復元)する。同様に、他方のチャンネル材の凹とされた第2係合部に一方のチャンネル材の凸とされた第2被係合部が係合すると、反り変形していた他方のチャンネル材の第1リップ部が弾性復帰(復元)する。
このように上記組立材では、第1リップ部の自由端をウェブ部の第2被係合部よりも第1フランジ部側に位置させることで、一組のチャンネル材の組立を実施した際に、第1リップ部に過度な残留変形が生じて組立材としての一体性が損なわれることを抑制することができる。
本発明の第4態様の組立材は、第2態様又は第3態様の組立材において、前記第1係合部と前記第1被係合部の大きさが同じであり、前記第2係合部と前記第被係合部の大きさが同じである。
第4態様の組立材では、チャンネル材の第1係合部と第1被係合部の大きさが同じため、一方のチャンネル材又は他方のチャンネル材の第1係合部の両側面(凹側面又は凸側面)と、他方のチャンネル材又は一方のチャンネル材の第1被係合部の両側面(凸側面又は凹側面)とがそれぞれ当接する。また、上記組立材では、チャンネル材の第2係合部と第2被係合部の大きさが同じため、一方のチャンネル材又は他方のチャンネル材の第2係合部の両側面(凹側面又は凸側面)と、他方のチャンネル材又は一方のチャンネル材の第2被係合部の両側面(凸側面又は凹側面)とがそれぞれ当接する。これにより、一方のチャンネル材と他方のチャンネル材との一体性が向上し、両チャンネル材間の相対回転(ねじり)、および、チャンネル材の第1フランジ部と第1リップ部にゆがみ座屈が発生することを確実に抑制することが可能となる。
本発明の第5態様の組立材は、第1態様~第3態様のいずれか一態様の組立材において、一組の前記チャンネル材として、それぞれ同じ寸法形状のチャンネル材を用いている。
第5態様の組立材では、一組のチャンネル材として、それぞれ同じ寸法形状のチャンネル材を用いているため、例えば、異なる寸法形状のチャンネル材を用いる構成と比べて、部品点数を減らすことができる。
本発明の第6態様のチャンネル材は、長尺なウェブ部と、前記ウェブ部の短手方向の一端部から延びる第1フランジ部と、前記ウェブ部の短手方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる第2リップ部と、前記第2リップ部の内面に形成され、対向する前記ウェブ部に向けて突出する第1凸部と、前記ウェブ部の前記第1フランジ部側の部分の外面に形成され、前記第1凸部が嵌合可能な形状とされた第1凹部と、を有する。
第6態様のチャンネル材を一組準備し、一方のチャンネル材の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に他方のチャンネル材の第1フランジ部側を嵌合させると共に他方のチャンネル材の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に一方のチャンネル材の第1フランジ部側を嵌合させる。これにより、一組のチャンネル材が組み立てられる。また、この組立状態では、一方のチャンネル材の第1凸部が他方のチャンネル材の第1凹部に嵌り、一方のチャンネル材の第1凹部に他方のチャンネル材の第1凸部が嵌っている。このため、接合部品を用いなくても、一組のチャンネル材の組立状態を維持することができる。
本発明の第7態様のチャンネル材は、第6態様のチャンネル材において、前記ウェブ部の前記第2フランジ部側の部分の内面に形成され、対向する第2リップ部に向けて突出する第2凸部と、前記第1リップ部の外面に形成され、前記第2凸部が嵌合可能な形状とされた第2凹部と、をさらに有する。
第7態様のチャンネル材では、ウェブ部の第2フランジ部側の部分の内面に第2凸部が形成され、第1リップ部の外面に第2凹部が形成されている。そして、一組のチャンネル材の組立状態では、一方のチャンネル材の第2凸部が他方のチャンネル材の第2凹部に嵌り、一方のチャンネル材の第2凹部に他方のチャンネル材の第2凸部が嵌っている。このため、第1係合部と第2係合部の二か所を介して一方のチャンネル材から他方のチャンネル材への荷重伝達が可能になる。また、チャンネル材の第1フランジ部および第1リップ部にゆがみ座屈が発生することを抑制することができる。さらに、一組のチャンネル材の組立状態を効果的に維持することができる。
本発明の第8態様のチャンネル材は、第7態様のチャンネル材において、前記第2リップ部の自由端が前記第2凸部よりも前記第1フランジ部側に位置している。
第8態様のチャンネル材では、第2リップ部の自由端がウェブ部に形成された第2凸部よりも第1フランジ部側に位置している。このため、他方のチャンネル材の第1フランジ部が一方のチャンネル材の凹状部に嵌合した後で、他方のチャンネル材が一方のチャンネル材の第2凸部に乗り上げて、一方のチャンネル材の第1リップ部をチャンネル外側に向けて押圧し、当該第1リップ部がチャンネル外側に向けて反るように変形する。同様に、一方のチャンネル材の第1フランジ部が他方のチャンネル材の凹状部に嵌合した後で、一方のチャンネル材が他方のチャンネル材の第2凸部に乗り上げて、他方のチャンネル材の第1リップ部をチャンネル外側に向けて押圧し、当該第1リップ部がチャンネル外側に向けて反るように変形する。
そして、一方のチャンネル材の第2凹部に他方のチャンネル材の第2凸部が嵌ると、反り変形していた一方のチャンネル材の第1リップ部が弾性復帰(復元)する。同様に、他方のチャンネル材の第2凹部に一方のチャンネル材の第2凸部が嵌ると、反り変形していた他方のチャンネル材の第1リップ部が弾性復帰(復元)する。
このように上記チャンネルでは、第1リップ部の自由端をウェブ部の第2凸部よりも第1フランジ部側に位置させることで、一組のチャンネル材の組立時における第1リップ部の塑性変形(反り変形)を抑制することができる。
本発明の第9態様のチャンネル材は、第7態様又は第8態様のチャンネル材において、厚みをT、前記第1フランジ部の前記延出長さをB1、前記第2フランジ部の前記延出長さをB2、前記第2フランジ部から前記第1凸部までの長さをC1、前記第2フランジ部から前記第2凸部までの長さをC2としたとき、B2-2T≧B1で且つC1>C2の関係を満たす。
第9態様のチャンネル材では、B2-2T≧B1で且つC1>C2の関係を満たすため、例えば、上記関係を満たさない構成と比べて、一組のチャンネル材の組立を実施した際に、第1リップ部に過度な残留変形が生じて組立材としての一体性が損なわれることを抑制することができる。
本発明の第10態様の組立材は、第6態様~第9態様のいずれか一態様のチャンネル材を一組備え、一方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に他方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合すると共に他方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に一方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合し、一方の前記チャンネル材の前記第1凸部が他方の前記チャンネル材の前記第1凹部に嵌合し、一方の前記チャンネル材の前記第1凹部に他方の前記チャンネル材の前記第1凸部が嵌合している。
第10態様の組立材は、第6態様~第9態様のいずれか一態様のチャンネル材を一組備えている。また、一方のチャンネル材の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に他方のチャンネル材の第1フランジ部側が嵌合すると共に他方のチャンネル材の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に一方のチャンネル材の第1フランジ部側が嵌合し、一方のチャンネル材の第1凸部が他方のチャンネル材の第1凹部に嵌合し、一方のチャンネル材の第1凹部に他方のチャンネル材の第1凸部が嵌合して組み立てられている。上記組立材では、チャンネル材として第6態様~第9態様のいずれか一態様のチャンネル材を用いるため、一方のチャンネル材の第1凸部及び第1凹部と、他方のチャンネル材の第1凹部及び第1凸部とがそれぞれ嵌り合うため、接合部品を用いなくても、一組のチャンネル材の組立状態を維持することができる。
本発明の第11態様の耐力壁は、一対の縦材と前記一対の縦材をつなぐ複数の横材とを有する枠材と、前記枠材に接合された壁面材と、を備えた耐力壁であって、前記縦材及び前記横材の少なくとも一方が、第1態様~第5態様及び第10態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。
第10態様の耐力壁では、枠材を形成する縦材及び横材の少なくとも一方が、第1態様~第5態様及び第10態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。このように上記耐力壁では、接合部品を用いなくても一組のチャンネル材の組立状態を維持できる組立材を用いるため、部品点数を減らすことができる。
本発明の第12態様のトラス梁は、一対の上弦材及び下弦材と、前記上弦材と前記下弦材とを連結する連結材と、を備えたトラス梁であって、前記上弦材、前記下弦材及び前記連結材の少なくとも一つが、第1態様~第5態様及び第10態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。
第12態様のトラス梁では、上弦材、下弦材及び連結材の少なくとも一つが、第1態様~第5態様及び第10態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。このように上記トラス梁では、接合部品を用いなくても一組のチャンネル材の組立状態を維持できる組立材を用いるため、部品点数を減らすことができる。
本発明の第13態様の梁は、第1態様~第5態様及び第10態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成され、建物の柱を水平方向につなぎ、建物の上下方向及び水平方向の少なくとも一方向への荷重を支持する。
第13態様の梁は、第1態様~第5態様及び第10態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されており、この組立材が建物の柱を水平方向につないでいる。このように上記梁では、接合部品を用いなくても一組のチャンネル材の組立状態を維持できる組立材を用いるため、部品点数を減らすことができる。
本発明は、一組のチャンネル材を組み立てた組立材において、接合部品を用いなくても、一組のチャンネル材の組立状態を維持できる組立材、この組立材に用いられるチャンネル材、並びに、前記組立材を用いる耐力壁、トラス梁、及び、梁を提供することができる。
第1実施形態に係る組立材の断面斜視図である。 図1の矢印2で指し示す部分の拡大図である。 第1実施形態に係るチャンネル材の断面図である。 第1実施形態に係る一組のチャンネル材の組立途中を示す断面図である。 図4に示す一組のチャンネル材の組み立てをさらに進めた状態を示す断面図である。 図5に示す一組のチャンネル材を組み立てた状態を示す断面図である。 耐力壁を示す側面図である。 トラス梁を示す側面図である。 建物の骨格を示す斜視図である。
図面を用いて本発明の実施形態に係る組立材について説明する。
図1には、第1実施形態に係る長尺な組立材18を長手方向と直交する方向に沿って切断した断面図が示されている。この図に示されるように、組立材18は、寸法形状(寸法及び断面形状)が同一の長尺な2つのチャンネル材20、21を組み立てた部材である。
チャンネル材20、21は、薄板を曲げ加工した部材であり、長尺とされている。なお、本実施形態のチャンネル材20、21は、所謂薄板軽量リップみぞ形鋼である。
チャンネル材20は、図1に示されるように、ウェブ部22と、第1フランジ部24と、第2フランジ部26、第1リップ部28と、第2リップ部30と、を有している。
ウェブ部22は、長尺とされ、長手方向(図1の矢印Z方向)がチャンネル材20の長手方向と同じ板状部である。
第1フランジ部24は、ウェブ部22の短手方向(図1の矢印Y)の一端部からウェブ部22の厚み方向(図1の矢印X方向)へ略90度屈曲して延びる板状部である。
第2フランジ部26は、ウェブ部22の短手方向の他端部から略90度屈曲して第1フランジ部24と平行に延びる板状部である。この第2フランジ部26のウェブ部22からの延出長さ(言い換えると、第2フランジ部26の幅寸法)B2は、第1フランジ部24のウェブ部22からの延出長さ(言い換えると、第1フランジ部の幅寸法)B1よりも長くなっている。
第1リップ部28は、第1フランジ部24のウェブ部22とは反対側の端部から第2フランジ部26側へ向けて略90度屈曲して延びる板状部である。
第2リップ部30は、第2フランジ部26のウェブ部22とは反対側の端部から第1フランジ部24側へ向けて略90度屈曲して延びる板状部である。本実施形態では、第1リップ部28の第1フランジ部24からの延出長さ(言い換えると、第1リップ部28の幅寸法)B3と第2リップ部30の第2フランジ部26からの延出長さ(言い換えると、第2リップ部30の幅寸法)B4は、互いに同じ長さになっている。なお、本発明は上記構成に限定されず、例えば、第1リップ部28の延出長さB3と第2リップ部30の延出長さB4が異なっていてもよい。
なお、本実施形態のチャンネル材20は、ウェブ部22の長手方向に亘って第1フランジ部24、第2フランジ部26、第1リップ部28及び第2リップ部30が連続して形成されている。同様に、チャンネル材21は、ウェブ部23の長手方向に亘って第1フランジ部25、第2フランジ部27、第1リップ部29及び第2リップ部31が連続して形成されている。
また、チャンネル材20は、図1に示されるように、第1係合部の一例としての第1凸部32と、第1被係合部の一例としての第1凹部34と、第2係合部の一例としての第2凹部36と、第2被係合部の一例としての第2凸部38と、を備えている。
第1凸部32は、第2リップ部30に形成されている。この第1凸部32は、第2リップ部30の内面30Iから対向するウェブ部22に向けて突出している。具体的には、第2リップ部30には、ウェブ部22に向けて突出した加工部40がプレス加工によって形成されている。この加工部40は、内面が第2リップ部30の内面30Iに対して突出し、外面が第2リップ部30の外面30Oに対して凹んでいる。なお、本実施形態では、図2に示されるように、加工部40の断面形状が略く字状とされている。また、加工部40は、チャンネル材20の長手方向に亘り連続して形成されている。この加工部40の内面によって第1凸部32が構成されている。
第1凹部34は、ウェブ部22の第1フランジ部24側の部分に形成されている。この第1凹部34は、第1凸部32が嵌合可能な形状とされている。具体的には、ウェブ部22の第1フランジ部24側の部分には、第1リップ部28に向けて突出した加工部42がプレス加工によって形成されている。この加工部42は、内面がウェブ部22の内面22Iに対して突出し、外面がウェブ部22の外面22Oに対して凹んでいる。なお、本実施形態では、図1に示されるように、加工部42の断面形状が略く字状とされている。また、加工部42は、チャンネル材20の長手方向に亘り連続して形成されている。この加工部42の外面によって第1凹部34が構成されている。
なお、本実施形態では、第1凸部32と第1凹部34の大きさが同じである。すなわち、加工部40の内面と加工部42の外面は、形状及び寸法(大きさ)が同じとされている。
第2凹部36は、第1リップ部28に形成されている。この第2凹部36は、第2凸部38が嵌合可能な形状とされている。具体的には、第1リップ部28には、ウェブ部22に向けて突出した加工部44がプレス加工によって形成されている。この加工部44は、内面が第1リップ部28の内面28Iに対して突出し、外面が第1リップ部28の外面28Oに対して凹んでいる。なお、本実施形態では、図1に示されるように、加工部44の断面形状が略く字状とされている。また、加工部44は、チャンネル材20の長手方向に亘り連続して形成されている。この加工部44の外面によって第2凹部36が構成されている。
第2凸部38は、ウェブ部22の第2フランジ部26側の部分に形成されている。この第2凸部38は、ウェブ部22の内面22Iから対向する第2リップ部30に向けて突出している。具体的には、ウェブ部22の第2フランジ部26側の部分には、第2リップ部30に向けて突出した加工部46がプレス加工によって形成されている。この加工部46は、内面がウェブ部22の内面22Iに対して突出し、外面がウェブ部22の外面22Oに対して凹んでいる。なお、本実施形態では、図1に示されるように、加工部46の断面形状が略く字状とされている。また、加工部46は、チャンネル材20の長手方向に亘り連続して形成されている。この加工部46の内面によって第2凸部38が構成されている。
なお、本実施形態では、第2凸部38と第2凹部36の大きさが同じである。すなわち、加工部46の内面と加工部44の外面は、形状及び寸法(大きさ)が同じとされている。
また、第2リップ部30の自由端30Aは、ウェブ部22に形成された加工部46よりも第1フランジ部24側に位置している。言い換えると、加工部46の内面によって構成される第2凸部38は、第2リップ部30の自由端30Aよりも第1フランジ部24側に位置している。具体的には、加工部46の内面とウェブ部22の内面22Iとの境界よりも第2リップ部30の自由端30Aが第1フランジ部24側に位置している。
また、本実施形態のチャンネル材20は、板厚をT、第1フランジ部24の延出長さをB1、第2フランジ部26の延出長さをB2、第2フランジ部26から第1凸部32までの長さをC1、第2フランジ部26から第2凸部38までの長さをC2としたとき、B2-2T≧B1で且つC1>C2の関係を満たしている。なお、チャンネル材21も同様の関係を満たしている。
さらに、チャンネル材20は、第2凸部38の突出高さ(ウェブ部22の内面22Iから第2凸部38の頂点までの距離)をH、第2凸部38の幅をAとしたとき、H/A≦0.45または0.45<H/A≦3で且つC2/A≧4.86(H/A)-3.71(H/A)+0.88を満たすことが好ましい。なお、チャンネル材21も同様の関係を満たすことが好ましい。
なお、チャンネル材21では、チャンネル材20のウェブ部22(内面22I、外面22O含む)、第1フランジ部24、第2フランジ部26、第1リップ部28(内面28I、外面28O含む)、第2リップ部30(内面30I、外面30O含む)、第1凸部32、第1凹部34、第2凹部36、第2凸部38、加工部40、加工部42、加工部44及び加工部46と対応する部分を、それぞれウェブ部23(内面23I、外面23O含む)、第1フランジ部25、第2フランジ部27、第1リップ部29(内面29I、外面29O含む)、第2リップ部31(内面31I、外面31O含む)、第1凸部33、第1凹部35、第2凹部37、第2凸部39、加工部41、加工部43、加工部45及び加工部47というものとする。
図1に示されるように、組立材18は、チャンネル材20の第2フランジ部26とウェブ部22と第2リップ部30とで形成される凹状部にチャンネル材21の第1フランジ部25側が嵌合し、チャンネル材21の第2フランジ部27とウェブ部23と第2リップ部31とで形成される凹状部にチャンネル材20の第1フランジ部24側が嵌合している。なお、本実施形態では、チャンネル材20の第2フランジ部26の内面にチャンネル材21の第1フランジ部25の外面が重なり、チャンネル材20の第1フランジ部24の外面がチャンネル材21の第2フランジ部27の内面に重なっている。
また、チャンネル材20の第1凸部32がチャンネル材21の第1凹部35に嵌合し、チャンネル材20の第1凹部34にチャンネル材21の第1凸部33が嵌合している。
さらに、チャンネル材21の第2凹部36にチャンネル材21の第2凸部39が嵌合し、チャンネル材20の第2凸部38がチャンネル材21の第2凹部37に嵌合している。
そして、組立材18を構成するチャンネル材20とチャンネル材21は、図1に示されるように、互いに点対称となるように配置されている。これにより、一組のチャンネル材20、21を組み立てた組立材18は、長手方向と直交する方向の断面が閉鎖断面とされている。
また、本実施形態のチャンネル材20、21は、薄板軽量形鋼造に関する技術基準(平成13年国土交通省告示第1641号「薄板軽量形鋼造の建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必 要な技術的基準を定める等の件」)に基づいて、厚み0.4mm以上2.3mm未満の帯状の鋼板を冷間でロール成形して形成されている。なお、本実施形態の組立材18を建築物関連以外に用いる場合には、チャンネル材20、21を形成する鋼板の厚みは、上記数値範囲に限定されない。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、組立材18は、チャンネル材20の第2フランジ部26とウェブ部22と第2リップ部30とで形成される凹状部にチャンネル材21の第1フランジ部25側が嵌合し、チャンネル材21の第2フランジ部27とウェブ部23と第2リップ部31とで形成される凹状部にチャンネル材20の第1フランジ部24側が嵌合している。このため、組立材18では、チャンネル材20、21との接触部分において回転抵抗が発生し、ウェブ部22、23の面外方向への変形が拘束される。また、組立材18を構成するチャンネル材20、21には、第1リップ部28、29及び第2リップ部30、31が形成されているため、第1フランジ部24、25及び第2フランジ部26、27の面外方向への変形が拘束される。これにより、組立材18では、圧縮及び曲げに対する耐力が向上する。
また、チャンネル材20の第1凸部32がチャンネル材21の第1凹部35に嵌合し、チャンネル材20の第1凹部34にチャンネル材21の第1凸部33が嵌合している。このため、例えば、ねじ等の接合部品を用いなくても、一組のチャンネル材20、21の組立状態を維持することができる。
さらに、組立材18は、チャンネル材21の第2凹部36にチャンネル材21の第2凸部39が嵌合し、チャンネル材20の第2凸部38がチャンネル材21の第2凹部37に嵌合している。このため、第1フランジ部24と第1リップ部28もしくは第1フランジ部25と第1リップ部29に生じるゆがみ座屈を抑制することができる。これにより、一組のチャンネル材20、21の組立状態を効果的に維持することができる。
また、組立材18では、チャンネル材20、21の第1凸部32、33と第1凹部34、35の大きさが同じため、チャンネル材20の第1凸部32の両側面とチャンネル材21の第1凹部35の両側面とが当接し、チャンネル材21の第1凸部33の両側面とチャンネル材20の第1凹部34の両側面とが当接する。さらに、組立材18では、チャンネル材20、21の第2凹部36、37と第2凸部38、39の大きさが同じため、チャンネル材20の第2凹部36の両側面とチャンネル材21の第2凸部39の両側面とが当接し、チャンネル材21の第2凹部37の両側面とチャンネル材20の第2凸部38の両側面とが当接する。これにより、チャンネル材20とチャンネル材21との間のガタつきが抑制され、チャンネル材20とチャンネル材21との間に相対回転が発生することが確実に抑制されるとともに、第1フランジ部24と第1リップ部28もしくは第1フランジ部25と第1リップ部29に生じるゆがみ座屈を確実に抑制することができる。
またさらに、組立材18では、一組のチャンネル材20、21として、それぞれ同じ寸法形状のチャンネル材を用いているため、例えば、異なる寸法形状のチャンネル材を用いる構成と比べて、部品点数を減らすことができる。
そして、組立材18では、図3に示されるように、第2リップ部30、31の自由端30A、31Aがウェブ部22、23に形成された第2凸部38、39よりも第1フランジ部24、25側に位置している。このため、図5に示されるように、一組のチャンネル材20、21の組立時には、チャンネル材21の第1フランジ部25がチャンネル材20の上記凹状部に嵌合した後で、チャンネル材21がチャンネル材20の第2凸部38に乗り上げて、チャンネル材20の第1リップ部28をチャンネル外側に向けて押圧し、第1リップ部28がチャンネル外側に向けて反るように変形する。同様に、チャンネル材20の第1フランジ部24がチャンネル材21の凹状部に嵌合した後で、チャンネル材20がチャンネル材21の第2凸部39に乗り上げて、チャンネル材21の第1リップ部29をチャンネル外側に向けて押圧し、第1リップ部29がチャンネル外側に向けて反るように変形する。
そして、チャンネル材20の第2凹部36にチャンネル材21の第2凸部39が嵌合すると、反り変形していたチャンネル材20の第1リップ部28が弾性復帰(復元)する。同様に、チャンネル材21の第2凹部37にチャンネル材20の第2凸部38が嵌合すると、反り変形していたチャンネル材21の第1リップ部29が弾性復帰(復元)する。
このように組立材18では、第2リップ部30、31の自由端30A、31Aを第2凸部38、39よりも第1フランジ部24、25側に位置させることで、一組のチャンネル材20、21の組立を実施した際に、第1リップ部28、29に過度な塑性変形が生じることを抑制することができる。
また、チャンネル材20、21では、B2-2T≧B1で且つC1>C2の関係を満たすため、例えば、上記関係を満たさない構成と比べて、一組のチャンネル材20、21の組立時における第1リップ部28、29の塑性変形(反り変形)を抑制することができる。
さらに、チャンネル材20には、プレス加工により、加工部40、加工部42、加工部44及び加工部46を形成している。このため、チャンネル材20を構成するウェブ部22、第1リップ部28及び第2リップ部30の剛性が向上し、これらの部位に局部座屈が発生するのが抑制される。同様に、チャンネル材21には、プレス加工により、加工部41、加工部43、加工部45及び加工部47を形成している。このため、チャンネル材21を構成するウェブ部23、第1リップ部29及び第2リップ部31の剛性が向上し、これらの部位に局部座屈が発生するのが抑制される。
(組立材18が用いられた耐力壁、トラス梁及び梁)
次に、図7~図9を用いて前述の組立材18が用いられた耐力壁、トラス梁及び梁について説明する。
(耐力壁の構成)
図7には、薄板軽量形鋼造等の枠組壁工法建築物等に用いられる耐力壁62が示されている。なお、本耐力壁62を備えた建物の上下方向を矢印Vで示し、建物の水平方向(建物の上下方向と直交する方向)を矢印Hで示している。また、以下の説明では、「建物の上下方向」及び「建物の水平方向」を単に「上下方向」及び「水平方向」というものとする。図7に示されるように、耐力壁62は、格子状に形成された枠材64に壁面材としての第1壁面材66及び第2壁面材68が接合されることにより構成されている。
枠材64は、水平方向に間隔をあけて上下方向に延びる縦材としての第1縦材70、第2縦材72及び第3縦材74と、当該第1縦材70、第2縦材72及び第3縦材74の上端部及び下端部をそれぞれ水平方向につなぐ横材としての第1横材76及び第2横材78と、を備えている。また、枠材64は、第1縦材70の上下方向の中央部と第2縦材72の上下方向の中央部を水平方向につなぐ横材としての第1中間横材80と、第2縦材72の上下方向の中央部と第3縦材74の上下方向の中央部を水平方向につなぐ横材としての第2中間横材82と、を備えている。
第1壁面材66は、枠材64において第1縦材70、第2縦材72、第1横材76及び第2横材78に囲まれた領域を閉止するように当該枠材64に接合されている。また、第2壁面材68は、枠材64において第2縦材72、第3縦材74、第1横材76及び第2横材78に囲まれた領域を閉止するように第1縦材70、第2縦材72、第3縦材74、第1横材78、第2横材76に接合されている。
そして、本実施形態では、耐力壁62を備えた建物に水平方向への荷重が作用した際に大きな圧縮荷重が作用する第1縦材70及び第3縦材74に本実施形態の組立材18が用いられている。なお、枠材64において本実施形態の組立材18が用いられる部分は、本構成に限定されず、耐力壁62の寸法や耐力壁62に作用する荷重等を考慮して適宜設定してもよい。また、枠材64において本実施形態の組立材18を用いる部分は、図7に示すH方向と図1に示すX方向とが一致していることが好ましい。
(トラス梁の構成)
図8には、一対の柱材84の上部間に掛け渡されたトラス梁86が示されている。この図に示されるように、トラス梁86は、上下方向に間隔をあけて水平方向に延在する上弦材88及び下弦材90と、上弦材88と下弦材90とを上下方向につなぐ(連結する)複数の連結材92と、を備えている。複数の連結材92は、上下方向に傾斜されていると共に水平方向に沿って略W字状となるように配列されている。なお、この連結材92はかならずしも傾斜されている必要はなく、上弦材88および下弦材90に直交していてもよい。また、上弦材88及び下弦材90と連結材92とは、溶接やドリルねじやリベット等により接合されている。そして、本実施形態では、複数の連結材92、上弦材88及び下弦材90の少なくも一つに本実施形態の組立材18が用いられている。なお、トラス梁86において本実施形態の組立材18が用いられる部分は、本構成に限定されず、トラス梁86に作用する荷重等を考慮して適宜設定すればよい。なお、柱材84として本実施形態の組立材18を用いることもできる。また、トラス梁86において本実施形態の組立材18が用いられる部分は、図8に示すV方向およびH方向に直交する方向と図1に示すY方向とが一致していることが好ましい。
(梁の構成)
図9には、建物の主要な構造部材94が示されている。この図に示されるように、建物の主要な構造部材94は、建物の上下方向に延びる複数の柱材84を備えている。また、建物の主要な構造部材94は、複数の柱材84のうち所定の柱材84の上端部間を水平方向につなぐ複数の梁96と、を備えている。水平方向に隣り合う柱材84間を斜めにつなぐ部材はブレース100である。なお、建物の構造形式は壁式構造であってもよく、壁式構造の場合には、図7に示す第2壁面材68が図9のブレース100に相当し、図7に示す縦材70、74が図9に示す柱材84に相当する構造部材となる。そして、本実施形態では、建物の上下方向及び水平方向への荷重を支持する梁96として本実施形態の組立材18が用いられている。なお、ブレース構造の場合、柱材84やブレース100として本実施形態の組立材18を用いることもできる。
前述の実施形態では、加工部40~47の断面形状を略く字状としているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、断面略台形状、断面略U字状、断面略半円状としてもよい。また、加工部40~47は、チャンネル材20、21の長手方向に亘って連続して形成されているが、本発明はこの構成に限定さない。例えば、加工部40~47は、チャンネル材20、21の長手方向に亘って断続して形成されていてもよい。また、加工部40~47は、プレス加工によって形成されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、板材の表面に凹凸を加工して形成してもよいし、一部を貫通孔としてもよい。
なお、前述の実施形態では、チャンネル材20の第1フランジ部24及び第2フランジ部26と、チャンネル材21の第2フランジ部27と第1フランジ部25をそれぞれ重ねているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、チャンネル材20の第1フランジ部24とチャンネル材21の第2フランジ部27との間、及び、チャンネル材21の第1フランジ部25とチャンネル材20の第2フランジ部26との間に隙間が形成されてもよい。さらに、重ね合わされたチャンネル材20の第1フランジ部24とチャンネル材21の第2フランジ部27とを、締結部品(例えば、ねじ、リベット、釘等)を用いて締結し、重ね合わされたチャンネル材21の第1フランジ部25とチャンネル材20の第2フランジ部25とを、上記締結部品を用いて締結してもよい。また、締結部品の代わりに溶接してもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
18 組立材
20、21 チャンネル材
22、23 ウェブ部
22I、23I 内面
22O、23O 外面
24、25 第1フランジ部
26、27 第2フランジ部
28、29 第1リップ部
28I、29I 内面
28O、29O 外面
30、31 第2リップ部
30A、31A 自由端
30I、31I 内面
30O、30I 外面
32、33 第1凸部(第1係合部)
34、35 第1凹部(第1被係合部)
36、37 第2凹部(第2係合部)
38、39 第2凸部(第2被係合部)
62 耐力壁
64 枠材
66 第1壁面材(壁面材)
68 第2壁面材(壁面材)
70 第1縦材(縦材)
72 第2縦材(縦材)
74 第3縦材(縦材)
76 第1横材(横材)
78 第2横材(横材)
80 第1中間横材(横材)
82 第2中間横材(横材)
86 トラス梁
88 上弦材
90 下弦材
92 連結材
96 梁
Y 短手方向
Z 長手方向

Claims (11)

  1. 一組のチャンネル材を組み立てた組立材であって、
    前記チャンネル材は、長尺なウェブ部と、前記ウェブ部の短手方向の一端部から延びる第1フランジ部と、前記ウェブ部の短手方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる第2リップ部と、前記第2リップ部に形成され、厚み方向に凹又は凸となる第1係合部と、前記ウェブ部の前記第1フランジ部側の部分に形成され、厚み方向に凸又は凹となる第1被係合部と、前記第1リップ部に形成され、板厚方向に凹又は凸となる第2係合部と、前記ウェブ部の前記第2フランジ部側の部分に形成され、板厚方向に凸又は凹となる第2被係合部と、を有しており、
    一方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に他方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合すると共に他方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に一方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合し、
    一方の前記チャンネル材の前記第1係合部及び前記第1被係合部と、他方の前記チャンネル材の前記第1被係合部及び前記第1係合部とがそれぞれ係合し、
    一方の前記チャンネル材の前記第2係合部及び前記第2被係合部と、他方の前記チャンネル材の前記第2被係合部及び前記第2係合部とがそれぞれ係合している、組立材。
  2. 前記第2被係合部は、対向する前記第2リップ部に向けて凸となっており、
    前記第2係合部は、前記第2被係合部が嵌合可能な形状の凹となっており、
    前記第2リップ部の自由端が、前記ウェブ部に形成された前記第2被係合部よりも前記第1フランジ部側に位置している、請求項に記載の組立材。
  3. 前記第1係合部と前記第1被係合部の大きさが同じであり、
    前記第2係合部と前記第被係合部の大きさが同じである、請求項又は請求項に記載の組立材。
  4. 一組の前記チャンネル材として、それぞれ同じ寸法形状のチャンネル材を用いている、請求項1又は請求項2に記載の組立材。
  5. 長尺なウェブ部と、
    前記ウェブ部の短手方向の一端部から延びる第1フランジ部と、
    前記ウェブ部の短手方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、
    前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、
    前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる第2リップ部と、
    前記第2リップ部の内面に形成され、対向する前記ウェブ部に向けて突出する第1凸部と、
    前記ウェブ部の前記第1フランジ部側の部分の外面に形成され、前記第1凸部が嵌合可能な形状とされた第1凹部と、
    前記ウェブ部の前記第2フランジ部側の部分の内面に形成され、対向する第2リップ部に向けて突出する第2凸部と、
    前記第1リップ部の外面に形成され、前記第2凸部が嵌合可能な形状とされた第2凹部と、
    を有するチャンネル材。
  6. 前記第2リップ部の自由端が前記第2凸部よりも前記第1フランジ部側に位置している、請求項に記載のチャンネル材。
  7. 厚みをT、前記第1フランジ部の前記延出長さをB1、前記第2フランジ部の前記延出長さをB2、前記第2フランジ部から前記第1凸部までの長さをC1、前記第2フランジ部から前記第2凸部までの長さをC2としたとき、B2-2T≧B1で且つC1>C2の関係を満たす、請求項又は請求項に記載のチャンネル材。
  8. 請求項~請求項のいずれか1項に記載されたチャンネル材を一組備え、
    一方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に他方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合すると共に他方の前記チャンネル材の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記第2リップ部とで形成される凹状部に一方の前記チャンネル材の前記第1フランジ部側が嵌合し、
    一方の前記チャンネル材の前記第1凸部が他方の前記チャンネル材の前記第1凹部に嵌合し、一方の前記チャンネル材の前記第1凹部に他方の前記チャンネル材の前記第1凸部が嵌合している、組立材。
  9. 一対の縦材と前記一対の縦材をつなぐ複数の横材とを有する枠材と、前記枠材に接合された壁面材と、を備えた耐力壁であって、
    前記縦材及び前記横材の少なくとも一方が、請求項1~請求項及び請求項のいずれか1項に記載の組立材を用いて形成されている耐力壁。
  10. 一対の上弦材及び下弦材と、前記上弦材と前記下弦材とを連結する連結材と、を備えたトラス梁であって、
    前記上弦材、前記下弦材及び前記連結材の少なくとも一つが、請求項1~請求項及び請求項のいずれか1項に記載の組立材を用いて形成されているトラス梁。
  11. 請求項1~請求項及び請求項のいずれか1項に記載の組立材を用いて形成され、建物の柱を水平方向につなぎ、建物の上下方向及び水平方向の少なくとも一方向への荷重を支持する梁。
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