JP2021113416A - 組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁 - Google Patents

組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁 Download PDF

Info

Publication number
JP2021113416A
JP2021113416A JP2020005488A JP2020005488A JP2021113416A JP 2021113416 A JP2021113416 A JP 2021113416A JP 2020005488 A JP2020005488 A JP 2020005488A JP 2020005488 A JP2020005488 A JP 2020005488A JP 2021113416 A JP2021113416 A JP 2021113416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaped steel
web
web portion
lip
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020005488A
Other languages
English (en)
Inventor
知季 小橋
Tomoki KOBASHI
知季 小橋
繁明 藤内
Shigeaki Tonai
繁明 藤内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2020005488A priority Critical patent/JP2021113416A/ja
Publication of JP2021113416A publication Critical patent/JP2021113416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Rod-Shaped Construction Members (AREA)

Abstract

【課題】一組の形鋼を組み立てた組立材であって、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面においてウェブ部に対するリップ部の突出を抑制させた組立材を提供する。【解決手段】一組の形鋼を組み立てた組立材であり、形鋼は、幅方向一端部が他端部よりも厚み方向一方側に位置するように長手方向に沿って厚み方向の段差が形成されたウェブ部と、ウェブ部の一端部から厚み方向一方側に延びる第1フランジ部と、ウェブ部の他端部から厚み方向一方側に第1フランジ部よりも長く延びる第2フランジ部と、第2フランジ部の端部から第1フランジ部側へ延びるリップ部と、を有し、一方又は他方の形鋼の凹状部に他方又は一方の形鋼の第1フランジ部側が収容された状態で、一方の形鋼のリップ部が他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分に重なり且つ他方の形鋼のリップ部が一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分に重なっている。【選択図】図1

Description

本発明は、組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁に関する。
特許文献1には、一組の溝形鋼を組み立てた組立材が開示されている。これらの組立材は、耐力壁の枠材、トラス梁の弦材、トラス梁の斜材、トラス梁の束材、梁等に用いられている。
特開2018−111968号公報
ところで、特許文献1の組立材では、一方の溝形鋼のリップ部が他方の溝形鋼のウェブ部に外側から重なり、他方の溝形鋼のリップ部が一方の溝形鋼のウェブ部に外側から重なっている。
ここで、ウェブ部と、このウェブ部に重なったリップ部によって形成される組立材の側面には、前記リップ部の厚みに応じた段差が形成される。このため、組立材の側面に相手部材を取り付ける場合、側面に形成された段差により、相手部材と組立材との接合部の構造が複雑化してしまう。
本発明は上記事実を考慮し、一組の形鋼を組み立てた組立材であって、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面においてウェブ部に対するリップ部の突出を抑制させた組立材、この組立材に用いられる形鋼、並びに、前記組立材を用いるトラス梁、耐力壁、及び、梁を提供することを課題とする。
本発明の第1態様の組立材は、一組の形鋼を組み立てた組立材であって、前記形鋼は、長尺であり、幅方向の一端部が他端部よりも厚み方向の一方側に位置するように長手方向に沿って厚み方向の段差が形成されたウェブ部と、前記ウェブ部の幅方向の一端部から前記ウェブ部の厚み方向の一方側に延びる第1フランジ部と、前記ウェブ部の幅方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びるリップ部と、を有しており、一方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に他方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容され且つ他方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に一方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容された状態で、一方の前記形鋼の前記リップ部が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なり且つ他方の前記形鋼の前記リップ部が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なっている。
第1態様の組立材では、一方の形鋼の凹状部に他方の形鋼の第1フランジ部側を収容し且つ他方の形鋼の凹状部に一方の形鋼の第1フランジ部側を収容することで、組立材が組み立てられる。この組立状態では、一方の形鋼のリップ部が他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分にウェブ部の厚み方向で重なり且つ他方の形鋼のリップ部が一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分にウェブ部の厚み方向で重なっている。
ここで、一方の形鋼のウェブ部は、段差よりも幅方向一端部側の部分が他端部側の部分よりも厚み方向の一方側に位置しているため、一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して他方の形鋼のリップ部が厚み方向他方側に突出しない又は突出量が低減される。
同様に、他方の形鋼のウェブ部は、段差よりも幅方向一端部側の部分が他端部側の部分よりも厚み方向の一方側に位置しているため、他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して一方の形鋼のリップ部が厚み方向他方側(組立材外側)に突出しない又は突出量が低減される。
このように第1態様の組立材では、例えば、平坦なウェブ部にリップ部が重ねられて外面が形成された組立材と比べて、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面において、ウェブ部(具体的には、ウェブ部の組立材の外面を形成する部分)に対するリップ部の突出を抑制することができる。
本発明の第2態様の組立材は、第1態様の組立材において、前記段差の高さは、前記形鋼の公称板厚の110%〜180%の範囲内である。
第2態様の組立材では、段差の高さが形鋼の公称板厚の110%〜180%の範囲内であることから、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面において、ウェブ部に対するリップ部の突出が抑制される。また、段差の高さを形鋼の公称板厚の110%以上としていることから、ウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して、このウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分に重ねられたリップ部が厚み方向他方側(組立材外側)に突出するのを防止できる。さらに、段差の高さを形鋼の公称板厚の180%以下としていることから、一方の形鋼のフランジ部と他方の形鋼のフランジ部をねじ締結する場合に、リップ部がウェブ部の段差に支圧して伝達される荷重をウェブ部の面内方向へ伝達させることが可能になり、ねじ打設に際して生じる反力を効率的に確保できる。これにより、一方の形鋼のフランジ部と他方の形鋼のフランジ部をねじ締結する場合において、形鋼の変形を抑制することができる。
本発明の第3態様の組立材は、第1態様の組立材において、一方の前記形鋼の前記リップ部が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の他端部側の部分に前記ウェブ部の幅方向でオーバーラップすると共に、一方の前記形鋼の前記リップ部の外面が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向で同じ位置、又は、他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向の一方側に位置し、他方の前記形鋼の前記リップ部が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の他端部側の部分に前記ウェブ部の幅方向でオーバーラップすると共に、他方の前記形鋼の前記リップ部の外面が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向で同じ位置、又は、一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向の一方側に位置している。
第3態様の組立材では、一方の形鋼のリップ部が他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向の他端部側の部分にウェブ部の幅方向でオーバーラップしているため、一方の形鋼のフランジ部と他方の形鋼のフランジ部をねじ締結する場合に、リップ部がウェブ部の段差に支圧して伝達される荷重をウェブ部の面内方向へ伝達させることが可能になり、ねじ打設に際して生じる反力を他方の形鋼のウェブ部で確保できる。これにより、一方の形鋼のフランジ部と他方の形鋼のフランジ部をねじ締結する場合において、形鋼の変形を抑制することができる。さらに、上記組立材では、一方の形鋼のリップ部の外面が他方の形鋼のウェブ部の他端部側の部分の外面に対してウェブ部の厚み方向で同じ位置、又は、他方の形鋼のウェブ部の他端部側の部分の外面に対してウェブ部の厚み方向の一方側に位置していることから、他方の形鋼のウェブ部に一方の形鋼のリップ部が重ねられることで、このリップ部が組立材の外面を構成するウェブ部の外面(ここでは、他方の形鋼のウェブ部の他端部側の部分の外面)よりも突出することを確実に抑制することができる。
また、第3態様の組立材では、他方の形鋼のリップ部が一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向の他端部側の部分にウェブ部の幅方向でオーバーラップしているため、他方の形鋼のフランジ部と一方の形鋼のフランジ部をねじ締結する場合に、リップ部がウェブ部の段差に支圧して伝達される荷重をウェブ部の面内方向へ伝達させることが可能になり、ねじ打設に際して生じる反力を一方の形鋼のウェブ部で確保できる。これにより、他方の形鋼のフランジ部と一方の形鋼のフランジ部をねじ締結する場合において、形鋼の変形を抑制することができる。さらに、上記組立材では、他方の形鋼のリップ部の外面が一方の形鋼のウェブ部の他端部側の部分の外面に対してウェブ部の厚み方向で同じ位置、又は、一方の形鋼のウェブ部の他端部側の部分の外面に対してウェブ部の厚み方向の一方側に位置していることから、一方の形鋼のウェブ部に他方の形鋼のリップ部が重ねられることで、このリップ部が組立材の外面を構成するウェブ部の外面(ここでは、一方の形鋼のウェブ部の他端部側の部分の外面)よりも突出することを確実に抑制することができる。
本発明の第4態様の組立材は、第1態様〜第3態様のいずれか一態様の組立材において、前記段差は、前記ウェブ部の折り曲げによって形成されている。
第4態様の組立材では、段差がウェブ部の折り曲げによって形成されていることから、例えば、ウェブ部の厚みを変えて段差を形成する構成と比べて、ウェブ部の面外方向への曲げに対する剛性(断面2次モーメント)が大きくなり、ウェブ部の面外変形が抑制される。すなわち、段差をウェブ部の折り曲げで形成することによって、ウェブ部の長手方向の面外曲げに対する曲げ剛性が補強される。
本発明の第5態様の組立材は、第4態様の組立材において、前記ウェブ部の幅方向の寸法をH、前ウェブ部の前記第1フランジ部から前記段差までの幅方向の距離をLとしたとき、0.2≦L/H≦0.8の関係を満たしている。
第5態様の組立材では、0.2≦L/H≦0.8の関係を満たすようにウェブ部に段差が設けられるため、例えば、上記関係を満たさない構成と比べて、ウェブ部の幅方向中央に段差を設けたことで得られる補剛効果(剛性の補強効果)と同等以上の補剛効果を得ることができる。
本発明の第6態様の組立材は、第1態様〜第5態様のいずれか一態様の組立材において、前記段差が前記ウェブ部の幅方向の中央よりも前記第1フランジ部側に位置している。
第6態様の組立材では、段差がウェブ部の幅方向の中央よりも第1フランジ部側に位置していることから、例えば、段差が上記中央よりも第2フランジ部側に位置するものと比べて、ウェブ部の幅方向他端部側の部分の外面面積が大きく、相手部材を取り付けた場合の接触面積を確保できる。
本発明の第7態様の組立材は、第1態様〜第6態様のいずれか一態様の組立材において、前記形鋼は、前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる前記リップ部としての第2リップ部と、を有している。
第7態様の組立材では、形鋼が第1リップ部と、前記リップ部としての第2リップ部とを有することから、第1リップ部によって第1フランジ部側の剛性が向上して第1フランジ部の面外方向への変形が抑制される。また、第2リップ部によって第2フランジ部側の剛性が向上して第2フランジ部の面外方向への変形が抑制される。
本発明の第8態様の組立材は、第1態様〜第7態様のいずれか一態様の組立材において、一組の前記形鋼として、それぞれ同じ寸法形状の形鋼を用いている。
第8態様の組立材では、一組の形鋼として、それぞれ同じ寸法形状の形鋼を用いているため、例えば、異なる寸法形状の形鋼を用いる構成と比べて、部品点数を減らすことができる。
本発明の第9態様の形鋼は、長尺であり、幅方向の一端部が他端部よりも厚み方向の一方側に位置するように長手方向に沿って厚み方向の段差が形成されたウェブ部と、前記ウェブ部の幅方向の一端部から前記ウェブ部の厚み方向の一方側に延びる第1フランジ部と、前記ウェブ部の幅方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びるリップ部と、を有し、前記ウェブ部の前記段差から前記第1フランジ部までの幅方向の距離が、前記リップ部の延出長さよりも長い。
第9態様の形鋼を一組準備し、一方の形鋼の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に他方の形鋼の第1フランジ部側を収容し且つ他方の形鋼の第2フランジ部とウェブ部と第2リップ部とで形成される凹状部に一方の形鋼の第1フランジ部側を収容することで、一組の形鋼が組み立てられる。この組立状態では、一方の形鋼のリップ部が他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分にウェブ部の厚み方向で重なり且つ他方の形鋼のリップ部が一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分にウェブ部の厚み方向で重なる。
ここで、一方の形鋼のウェブ部は、段差よりも幅方向一端部側の部分が他端部側の部分よりも厚み方向の一方側に位置しているため、一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して他方の形鋼のリップ部が厚み方向他方側に突出しない又は突出量が低減される。
同様に、他方の形鋼のウェブ部は、段差よりも幅方向一端部側の部分が他端部側の部分よりも厚み方向の一方側に位置しているため、他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して一方の形鋼のリップ部が厚み方向他方側(組立材外側)に突出しない又は突出量が低減される。
このように第9態様の形鋼を組み立てた組立材では、例えば、平坦なウェブ部にリップ部が重ねられて外面が形成される組立材と比べて、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面において、ウェブ部(具体的には、ウェブ部の組立材の外面を形成する部分)に対するリップ部の突出を抑制することが可能になる。
本発明の第10態様の形鋼は、第9態様の形鋼において、前記段差の高さは、前記形鋼の公称板厚の110%〜180%の範囲内である。
第10態様の形鋼では、段差の高さが形鋼の公称板厚の110%〜180%の範囲内であることから、一組の形鋼を組み立てた組立材においてウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面において、ウェブ部に対するリップ部の突出が抑制される。また、上記組立材では、形鋼の段差の高さを形鋼の公称板厚の110%以上としていることから、ウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して、このウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分に重ねられたリップ部が厚み方向他方側(組立材外側)に突出することを確実に防止できる。さらに、上記組立材では、形鋼の段差の高さを形鋼の公称板厚の180%以下としていることから、一方の形鋼のフランジ部と他方の形鋼のフランジ部をねじ締結する場合に、リップ部が段差に支圧し、その支圧力の反力がウェブの面内方向へ確実に伝達することが可能になり、効率的にねじ締結に際して生じる反力を確保できるため、一方の形鋼又は他方の形鋼の変形を抑制することができ、組立材を製作する際のドリルねじの打設性を大幅に向上できる。
本発明の第11態様の形鋼は、第9態様又は第10態様の形鋼において、前記段差は、前記ウェブ部の折り曲げによって形成されている。
第11態様の形鋼では、段差がウェブ部の折り曲げによって形成されていることから、例えば、ウェブ部の厚みを変えて段差を形成する構成と比べてウェブ部の面外方向への曲げに対する剛性(断面2次モーメント)が大きくなり、ウェブ部の面外変形が抑制される。すなわち、段差をウェブ部の折り曲げで形成することによって、ウェブ部の長手方向の面外曲げに対する曲げ剛性が補強される。
本発明の第12態様の形鋼は、第11態様の形鋼において、前記ウェブ部の幅方向の寸法をH、前ウェブ部の前記第1フランジ部から前記段差までの幅方向の距離をLとしたとき、0.2≦L/H≦0.8の関係を満たしている。
第12態様の形鋼では、0.2≦L/H≦0.8の関係を満たすようにウェブ部に段差が設けられるため、例えば、上記関係を満たさない構成と比べて、ウェブ部の幅方向中央に段差を設けたことで得られる補剛効果(剛性の補強効果)と同等以上の補剛効果を得ることができる。
本発明の第13態様の形鋼は、第9態様〜第12態様のいずれか一態様の形鋼において、前記段差が前記ウェブ部の幅方向の中央よりも前記第1フランジ部側に位置している。
第13態様の形鋼では、段差がウェブ部の幅方向の中央よりも第1フランジ部側に位置していることから、例えば、段差が上記中央よりも第2フランジ部側に位置するものと比べて、ウェブ部の幅方向他端部側の部分の外面面積が大きく、相手部材を取り付けた場合の接触面積を確保できる。
本発明の第14態様の形鋼は、第9態様〜第13態様のいずれか一態様の形鋼において、前記形鋼は、前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる前記リップ部としての第2リップ部と、を有している。
第14態様の形鋼では、形鋼が第1リップ部と、前記リップ部としての第2リップ部とを有することから、第1リップ部によって第1フランジ部側の剛性が向上し、局部座屈の発生が抑制される。また、第2リップ部によって第2フランジ部側の剛性が向上し、局部座屈の発生が抑制される。
本発明の第15態様の組立材は、第9態様〜第14態様のいずれか一態様の形鋼を一組備え、一方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に他方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容され且つ他方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に一方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容された状態で、一方の前記形鋼の前記リップ部が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なり且つ他方の前記形鋼の前記リップ部が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なっている。
第15態様の組立材は、第9態様〜第14態様のいずれか一態様の形鋼を一組備えている。また、一方の形鋼の凹状部に他方の形鋼の第1フランジ部側を収容し且つ他方の形鋼の凹状部に一方の形鋼の第1フランジ部側を収容することで、組立材が組み立てられる。この組立状態では、一方の形鋼のリップ部が他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分にウェブ部の厚み方向で重なり且つ他方の形鋼のリップ部が一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向一端部側の部分にウェブ部の厚み方向で重なっている。
ここで、一方の形鋼のウェブ部は、段差よりも幅方向一端部側の部分が他端部側の部分よりも厚み方向の一方側に位置しているため、一方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して他方の形鋼のリップ部が厚み方向他方側に突出しない又は突出量が低減される。
同様に、他方の形鋼のウェブ部は、段差よりも幅方向一端部側の部分が他端部側の部分よりも厚み方向の一方側に位置しているため、他方の形鋼のウェブ部の段差よりも幅方向他端部側の部分に対して一方の形鋼のリップ部が厚み方向他方側(組立材外側)に突出しない又は突出量が低減される。
このように第15態様の組立材では、例えば、平坦なウェブ部にリップ部が重ねられて外面が形成された組立材と比べて、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面において、ウェブ部に対するリップ部の突出を抑制することができる。
本発明の第16態様のトラス梁は、一対の上弦材及び下弦材と、前記上弦材と前記下弦材とを連結する連結材と、を備えたトラス梁であって、前記上弦材、前記下弦材及び前記連結材の少なくとも一つが、第1態様〜第8態様及び第15態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。
第16態様のトラス梁では、上弦材、下弦材及び連結材の少なくとも一つが、第1態様〜第8態様及び第15態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。このように上記トラス梁では、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される組立材の外面において、ウェブ部に対するリップ部の突出が抑制されているため、組立材と相手部材との接合部の構造を簡素化できる。
本発明の第17態様の耐力壁は、一対の縦材と前記一対の縦材をつなぐ複数の横材とを有する枠材と、前記枠材に接合された壁面材と、を備えた耐力壁であって、前記縦材及び前記横材の少なくとも一方が、第1態様〜第8態様及び第15態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。
第17態様の耐力壁では、枠材を形成する縦材及び横材の少なくとも一方が、第1態様〜第8態様及び第15態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されている。このように上記耐力壁では、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される組立材の外面において、ウェブ部に対するリップ部の突出が抑制されているため、組立材と相手部材との接合部の構造を簡素化できる。
本発明の第18態様の梁は、第1態様〜第8態様及び第15態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成され、建物の柱を水平方向につなぎ、建物の上下方向及び水平方向の少なくとも一方向への荷重を支持する。
第18態様の梁は、第1態様〜第8態様及び第15態様のいずれか一態様の組立材を用いて形成されており、この組立材が建物の柱を水平方向につないでいる。このように上記梁では、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される組立材の外面において、ウェブ部に対するリップ部の突出が抑制されているため、組立材と相手部材との接合部の構造を簡素化できる。
本発明は、一組の形鋼を組み立てた組立材であって、ウェブ部にリップ部が重ねられて形成される外面においてウェブ部に対するリップ部の突出を抑制させた組立材、この組立材に用いられる形鋼、並びに、前記組立材を用いるトラス梁、耐力壁、及び、梁を提供することができる。
第1実施形態に係る組立材の断面斜視図である。 図1の矢印2で指し示す部分の拡大断面図である。 図1の矢印3で指し示す部分の拡大断面図である。 第1実施形態に係る形鋼の断面図である。 図4に示す一組の形鋼の組立途中を示す断面図である。 図4に示す一組の形鋼を組み立てた状態を示す断面図である。 本発明の組立材の一組の形鋼の重ね合わせたフランジ部に対してねじ打設する際の断面図(図3に対応する図面)である。 比較例の組立材の一組の形鋼の重ね合わせたフランジ部に対してねじ打設する際の断面図(図7に対応する図面)である。 耐力壁を示す側面図である。 トラス梁を示す側面図である。 建物の骨格を示す斜視図である。 解析に用いた形鋼の断面図である。 形鋼の耐力と比L/Hの関係を示すグラフである。
図面を用いて本発明の実施形態に係る組立材及び形鋼について説明する。
図1には、第1実施形態に係る長尺な組立材18を長手方向(言い換えると、材軸方向)と直交する方向(言いかけると、材軸直交方向)に沿って切断した断面の斜視図が示されている。この図1に示されるように、組立材18は、寸法形状(寸法及び断面形状)が同一の長尺な2つの形鋼20、21を組み立てた部材である。
形鋼20、21は、薄板を曲げ加工した部材であり、長尺とされている。なお、本実施形態の形鋼20、21は、所謂薄板軽量リップみぞ形鋼である。
形鋼20は、図1及び図4に示されるように、ウェブ部22と、第1フランジ部24と、第2フランジ部26、第1リップ部28と、第2リップ部30と、を有している。
ウェブ部22は、長尺とされ、長手方向(図1の矢印Z方向)が形鋼20の長手方向と同じ板状部である。また、ウェブ部22には、図1及び図4に示されるように、幅方向(図1及び図4の矢印Y方向)の一端部22Aが他端部22Bよりも厚み方向(図1及び図4の矢印X方向)の一方側(図1及び図4では右側)に位置するように厚み方向の段差32が形成されている。この段差32は、ウェブ部22の長手方向に亘って連続して形成されている。また、段差32は、ウェブ部22の折り曲げによって形成されている。なお、ウェブ部22の厚み方向は、ウェブ部22の面外方向と言い換えてもよい。
第1フランジ部24は、ウェブ部22の幅方向の一端部からウェブ部22の厚み方向の一方側へ略90度屈曲して延びる板状部である。
第2フランジ部26は、ウェブ部22の幅方向の他端部から略90度屈曲して第1フランジ部24と平行に延びる板状部である。この第2フランジ部26のウェブ部22からの延出長さ(言い換えると、第2フランジ部26の幅寸法)B2は、第1フランジ部24のウェブ部22からの延出長さ(言い換えると、第1フランジ部の幅寸法)B1よりも長くなっている(図4参照)。
第1リップ部28は、第1フランジ部24のウェブ部22とは反対側の端部から第2フランジ部26側へ向けて略90度屈曲して延びる板状部である。
第2リップ部30は、第2フランジ部26のウェブ部22とは反対側の端部から第1フランジ部24側へ向けて略90度屈曲して延びる板状部である。本実施形態では、第1リップ部28の第1フランジ部24からの延出長さ(言い換えると、第1リップ部28の幅寸法)C1と第2リップ部30の第2フランジ部26からの延出長さ(言い換えると、第2リップ部30の幅寸法)C2が、互いに同じ長さになっている(図4参照)。なお、本発明は上記構成に限定されず、例えば、第1リップ部28の延出長さC1と第2リップ部30の延出長さC2が異なっていてもよい。
なお、本実施形態の形鋼20は、ウェブ部22の長手方向に亘って第1フランジ部24、第2フランジ部26、第1リップ部28及び第2リップ部30が連続して形成されている。
本実施形態の形鋼20では、図1及び図4に示されるように、ウェブ部22における段差32から第1フランジ部24までの幅方向の距離L1が、第2リップ部30の延出長さC2よりも長くなっている。
また、形鋼20は、ウェブ部22の幅方向の寸法をH1としたとき、0.2≦L1/H1≦0.8の関係を満たすように段差32がウェブ部22上に形成されることが好ましく、0.3≦L1/H1≦0.7を満たすように段差32がウェブ部22上に形成されることが更に好ましい。
また、本実施形態では、図1及び図4に示されるように、段差32がウェブ部22の幅方向の中央よりも第1フランジ部24側に位置している。
また、段差32の高さh1は、形鋼21の公称板厚T1の110%〜180%の範囲内である。なお、ここでいう「公称板厚」とは、JISで規定される母材の板厚である。
図1及び図4に示されるように、形鋼21は、形鋼20と寸法形状が同一の形鋼であり、ウェブ部23、ウェブ部23の一端部23Aと他端部23B、第1フランジ部25、第2フランジ部27、第1リップ部29及び第2リップ部31がそれぞれ形鋼20のウェブ部22、ウェブ部22の一端部22A及び他端部22B、第1フランジ部24、第2フランジ部26、第1リップ部28及び第2リップ部30に対応している。また、形鋼21の段差33、延出長さB3、延出長さB4、延出長さC2、延出長さC4、距離L2、寸法H2、高さh2及び公称板厚T2は、それぞれ形鋼20の段差32、延出長さB1、延出長さB2、延出長さC1、延出長さC2、距離L1、寸法H1、高さh1及び公称板厚T1に対応している。
図1及び図6に示されるように、組立材18は、形鋼20の第2フランジ部26とウェブ部22と第2リップ部30とで形成される凹状部に形鋼21の第1フランジ部25側が収容され且つ形鋼21の第2フランジ部27とウェブ部23と第2リップ部31とで形成される凹状部に形鋼20の第1フランジ部24側が収容されている。この収容状態では、形鋼20の第2リップ部30が形鋼21のウェブ部23の段差33よりも幅方向の一端部23A側の部分(以下、適宜「第1部分23C」と記載する。)にウェブ部23の厚み方向で重なっている。言い換えると、形鋼20の第2リップ部30が形鋼21のウェブ部23の第1部分23Cに外側から重なっている。また、形鋼21の第2リップ部31が形鋼20のウェブ部22の段差32よりも幅方向の一端部22A側の部分(以下、第1部分22C)にウェブ部22の厚み方向で重なっている。言い換えると、形鋼21の第2リップ部31が形鋼20のウェブ部22の第1部分22Cに外側から重なっている。
なお、ここでいう「一の形鋼のウェブ部の第1部分に他の形鋼の第2リップ部がウェブ部の厚み方向で重なる」とは、若干の隙間をあけて重なった状態、及び、ウェブ部の長手方向で一部に隙間がある状態を含む。
また、組立材18では、形鋼20の第2リップ部30が形鋼21のウェブ部23の段差33よりも幅方向の他端部23B側の部分(以下、適宜「第2部分23D」と記載する。)にウェブ部23の幅方向でオーバーラップしている。さらに、形鋼20の第2リップ部30の外面30Aが形鋼21のウェブ部23の第2部分23Dの外面23DAに対してウェブ部23の厚み方向で同じ位置、又は、ウェブ部23の外面23DAに対してウェブ部23の厚み方向の一方側(言い換えると、ウェブ部23の厚み方向の第1リップ部29側又は第2リップ部31側)に位置している。
同様に、組立材18では、形鋼21の第2リップ部31が形鋼20のウェブ部22の段差32よりも幅方向の他端部22B側の部分(以下、適宜「第2部分22D」と記載する。)にウェブ部22の幅方向でオーバーラップしている。さらに、形鋼21の第2リップ部31の外面31Aが形鋼20のウェブ部22の第2部分22Dの外面22DAに対してウェブ部22の厚み方向で同じ位置、又は、ウェブ部22の外面22DAに対してウェブ部22の厚み方向の一方側(言い換えると、ウェブ部22の厚み方向の第1リップ部28側又は第2リップ部30側)に位置している。
なお、ここでいう「一の形鋼の第2リップ部が他の形鋼のウェブ部の第2部分にウェブ部の幅方向でオーバーラップする」とは、組立材の長手方向と直交する方向の断面において、他の形鋼の第2部分の外面の延長線EL1(図2及び図4参照)と該第2部分の内面の延長線EL2(図2及び図4参照)とで囲まれる領域R内に、一の形鋼の第2リップ部の少なくとも一部がある状態を指す。
また、本実施形態の組立材18では、形鋼20の第2フランジ部26の内面に形鋼21の第1フランジ部25の外面が重なり、形鋼20の第1フランジ部24の外面が形鋼21の第2フランジ部27の内面に重なっている。そして、図3に示されるように、形鋼20の第2フランジ部26と形鋼21の第1フランジ部25が締結部材としての複数のドリルねじ36によって接合されている。同様に、形鋼20の第1フランジ部24と形鋼21の第2フランジ部27が複数のドリルねじ36によって接合されている。なお、ドリルねじ36は、組立材18の長手方向に間隔をあけて複数設けられている。また、本実施形態では、締結部材として、ドリルねじ36を用いているが、本発明はこの構成に限定されず、ドリルねじ36に代えて、ボルト、リベット、釘等を用いてもよい。また、締結部材の代わりに、重ねられたフランジ部を溶接や接着剤で固定してもよい。
そして、組立材18を構成する形鋼20と形鋼21は、図1及び図6に示されるように、互いに点対称となるように配置されている。これにより、一組の形鋼20、21を組み立てた組立材18の長手方向と直交する方向の断面が、閉鎖断面となっている。
また、本実施形態の形鋼20、21は、薄板軽量形鋼造に関する技術基準(平成13年国土交通省告示第1641号「薄板軽量形鋼造の建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必 要な技術的基準を定める等の件」)に基づいて、厚み0.4mm以上2.3mm未満の帯状の鋼板を冷間でロール成形して形成されている。なお、本実施形態の組立材18を建築物関連以外に用いる場合には、形鋼20、21を形成する鋼板の厚みは、上記数値範囲に限定されない。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1及び図6に示されるように、組立材18は、形鋼20の第2フランジ部26とウェブ部22と第2リップ部30とで形成される凹状部に形鋼21の第1フランジ部25側が収容され、形鋼21の第2フランジ部27とウェブ部23と第2リップ部31とで形成される凹状部に形鋼20の第1フランジ部24側が収容されている。また、形鋼20の第2フランジ部26の内面に形鋼21の第1フランジ部25の外面が重なり、形鋼20の第1フランジ部24の外面が形鋼21の第2フランジ部27の内面に重なっている。このため、組立材18では、形鋼20、21との接触部分において回転抵抗が発生し、ウェブ部22、23の面外方向への変形が拘束される。また、組立材18を構成する形鋼20には、第1リップ部28及び第2リップ部30が形成されているため、第1フランジ部24及び第2フランジ部26の面外方向への変形が抑制される。同様に組立材18を構成する形鋼21には、第1リップ部29及び第2リップ部31が形成されているため、第1フランジ部25及び第2フランジ部27の面外方向への変形が抑制される。これにより、組立材18では、圧縮及び曲げに対する耐力が向上する。
また、組立材18では、組立状態において、形鋼20の第2リップ部30が形鋼21のウェブ部23の第1部分23Cにウェブ部23の厚み方向で重なり且つ形鋼21の第2リップ部31が形鋼20のウェブ部22の第1部分22Cにウェブ部22の厚み方向で重なっている。
ここで、形鋼20のウェブ部22は、第1部分22Cが第2部分22Dよりも厚み方向の一方側に位置しているため、形鋼20のウェブ部22の第2部分22Dに対して形鋼21の第2リップ部31が厚み方向の他方側(組立材18の外側)に突出しない又は突出量が低減される。
同様に、形鋼21のウェブ部23は、第1部分23Cが第2部分23Dよりも厚み方向の一方側に位置しているため、形鋼21のウェブ部23の第2部分23Dに対して形鋼20の第2リップ部30が厚み方向他方側(組立材18の外側)に突出しない又は突出量が低減される。
このように組立材18では、例えば、平坦なウェブ部にリップ部が重ねられて外面が形成された組立材と比べて、ウェブ部22、23に対応する第2リップ部31、30が重ねられて形成される組立材18の外面18A、18Bにおいて、外面18Aを形成するウェブ部22の第2部分22Dに対する第2リップ部31の突出及び外面18Bを形成するウェブ部23の第2部分23Dに対する第2リップ部30の突出を抑制することができる。
また、組立材18を構成する形鋼20、21では、段差32、33の高さh1、h2が、形鋼20、21の公称板厚T1、T2の110%〜180%の範囲内であることから、ウェブ部22、23に対応する第2リップ部31、30が重ねられて形成される組立材18の外面18A、18Bにおいて、外面18Aを形成するウェブ部22の第2部分22Dに対する第2リップ部31の突出及び外面18Bを形成するウェブ部23の第2部分23Dに対する第2リップ部30の突出が抑制される。具体的には、JISでは、工業製品としての公称板厚と実板厚の差が±10%以内と規定されている。このため、段差32、33の高さh1、h2を形鋼20、21の公称板厚T1、T2の110%以上とすることで、形鋼20の第2リップ部30の外面30Aが、形鋼21のウェブ部23の第2部分23Dの外面23DAに対してウェブ部23の厚み方向で同じ位置、又は、第2部分23Dの外面23DAに対してウェブ部23の厚み方向の一方側に位置する。同様に、形鋼21の第2リップ部31の外面31Aが、形鋼20のウェブ部22の第2部分22Dの外面22DAに対してウェブ部22の厚み方向で同じ位置、又は、第2部分22Dの外面22DAに対してウェブ部22の厚み方向の一方側に位置する。これにより、組立材18では、外面18Aを構成するウェブ部22の第2部分22Dの外面22DAよりも、第2リップ部31が突出することを確実に抑制することができる。また、組立材18では、外面18Bを構成するウェブ部23の第2部分23Dの外面23DAよりも、第2リップ部30が突出することを確実に抑制することができる。そして、段差32、33の高さh1、h2を形鋼20、21の公称板厚T1、T2の180%以下とすることで、形鋼20の第2リップ部30が形鋼21のウェブ部23の第2部分23Dにウェブ部23の幅方向でオーバーラップするため、形鋼20の第2フランジ部26と形鋼21の第1フランジ部25をねじ締結する場合に、第2リップ部30がウェブ部23の段差33に支圧して伝達される荷重をウェブ部23の面内方向へ伝達させることが可能になり、ねじ打設に際して生じる反力を形鋼21のウェブ部23で確保できる。同様に、形鋼21の第2リップ部31が形鋼20のウェブ部22の第2部分22Dにウェブ部22の幅方向でオーバーラップするため、形鋼21の第2フランジ部27と形鋼20の第1フランジ部24をねじ締結する場合に、第2リップ部31がウェブ部22の段差32に支圧して伝達される荷重をウェブ部22の面内方向へ伝達させることが可能になり、ねじ打設に際して生じる反力を形鋼20のウェブ部22で確保できる(図7参照)。ここで、例えば、図8に示される比較例の組立材APのようにリップ部からの荷重がウェブ部の面内方向に伝達されない場合には、図8の二点鎖線で示すようにウェブ部、フランジ部及びリップ部に変形が生じる傾向があるが、本実施形態の組立材18では、形鋼21の第2フランジ部27と形鋼20の第1フランジ部24、及び、形鋼20の第2フランジ部26と形鋼21の第1フランジ部25をそれぞれねじ締結する場合の、形鋼20の少なくとも第1フランジ部24と形鋼21の少なくとも第1フランジ部25の変形を抑制することができる。
また、組立材18を構成する形鋼20、21では、段差32、33がウェブ部22、23の折り曲げによって形成されていることから、例えば、ウェブ部22、23の厚みを変えて段差32、33を形成する構成と比べて、ウェブ部22、23の面外方向への曲げに対する剛性(断面2次モーメント)が大きくなり、ウェブ部22、23の面外変形が抑制される。すなわち、段差32、33をウェブ部22、23の折り曲げで形成することによって、ウェブ部22、23の長手方向の面外曲げに対する曲げ剛性が補強される。
そして、組立材18を構成する形鋼20では、0.2≦L1/H1≦0.8の関係を満たすようにウェブ部22に段差32が設けられるため、例えば、上記関係を満たさない構成と比べて、ウェブ部22の幅方向中央に段差32を設けたことで得られる補剛効果(剛性の補強効果)と同等以上の補剛効果を得ることができる。同様に、組立材18を構成する形鋼21では、0.2≦L2/H2≦0.8の関係を満たすようにウェブ部23に段差33が設けられるため、例えば、上記関係を満たさない構成と比べて、ウェブ部22の幅方向中央に段差33を設けたことで得られる補剛効果(剛性の補強効果)と同等以上の補剛効果を得ることができる。
また、組立材18を構成する形鋼20では、段差32がウェブ部22の幅方向の中央よりも第1フランジ部24側に位置していることから、例えば、段差が上記中央よりも第2フランジ部26側に位置するものと比べて、ウェブ部22の第2部分22Dの外面22DAの面積が大きく、相手部材を取り付けた場合の接触面積を確保できる。同様に組立材18を構成する形鋼21では、段差33がウェブ部23の幅方向の中央よりも第1フランジ部25側に位置していることから、例えば、段差が上記中央よりも第2フランジ部25側に位置するものと比べて、ウェブ部23の第2部分23Dの外面23DAの面積が大きく、相手部材を取り付けた場合の接触面積を確保できる。
組立材18では、それぞれ同じ寸法形状の形鋼20、21を用いているため、例えば、異なる寸法形状の形鋼を用いる構成と比べて、部品点数を減らすことができる。
(組立材18が用いられた耐力壁、トラス梁及び梁)
次に、図9〜図11を用いて前述の組立材18が用いられた耐力壁、トラス梁及び梁について説明する。
(耐力壁の構成)
図9には、薄板軽量形鋼造等の枠組壁工法建築物等に用いられる耐力壁62が示されている。なお、本耐力壁62を備えた建物の上下方向を矢印Vで示し、建物の水平方向(建物の上下方向と直交する方向)を矢印Hで示している。また、以下の説明では、「建物の上下方向」及び「建物の水平方向」を単に「上下方向」及び「水平方向」というものとする。図9に示されるように、耐力壁62は、格子状に形成された枠材64に壁面材としての第1壁面材66及び第2壁面材68が接合されることにより構成されている。
枠材64は、水平方向に間隔をあけて上下方向に延びる縦材としての第1縦材70、第2縦材72及び第3縦材74と、当該第1縦材70、第2縦材72及び第3縦材74の上端部及び下端部をそれぞれ水平方向につなぐ横材としての第1横材76及び第2横材78と、を備えている。また、枠材64は、第1縦材70の上下方向の中央部と第2縦材72の上下方向の中央部を水平方向につなぐ横材としての第1中間横材80と、第2縦材72の上下方向の中央部と第3縦材74の上下方向の中央部を水平方向につなぐ横材としての第2中間横材82と、を備えている。
第1壁面材66は、枠材64において第1縦材70、第2縦材72、第1横材76及び第2横材78に囲まれた領域を閉止するように当該枠材64に接合されている。また、第2壁面材68は、枠材64において第2縦材72、第3縦材74、第1横材76及び第2横材78に囲まれた領域を閉止するように第1縦材70、第2縦材72、第3縦材74、第1横材78、第2横材76に接合されている。
そして、本実施形態では、耐力壁62を備えた建物に水平方向への荷重が作用した際に大きな圧縮荷重が作用する第1縦材70及び第3縦材74に本実施形態の組立材18が用いられている。なお、枠材64において本実施形態の組立材18が用いられる部分は、本構成に限定されず、耐力壁62の寸法や耐力壁62に作用する荷重等を考慮して適宜設定してもよい。また、枠材64において本実施形態の組立材18を用いる部分は、図9に示すH方向と図1に示すX方向とが一致していることが好ましい。
(トラス梁の構成)
図10には、一対の柱材84の上部間に掛け渡されたトラス梁86が示されている。この図に示されるように、トラス梁86は、上下方向に間隔をあけて水平方向に延在する上弦材88及び下弦材90と、上弦材88と下弦材90とを上下方向につなぐ(連結する)複数の連結材92と、を備えている。複数の連結材92は、上下方向に傾斜されていると共に水平方向に沿って略W字状となるように配列されている。なお、この連結材92はかならずしも傾斜されている必要はなく、上弦材88および下弦材90に直交していてもよい。また、上弦材88及び下弦材90と連結材92とは、溶接やドリルねじやリベット等により接合されている。そして、本実施形態では、複数の連結材92、上弦材88及び下弦材90の少なくも一つに本実施形態の組立材18が用いられている。なお、トラス梁86において本実施形態の組立材18が用いられる部分は、本構成に限定されず、トラス梁86に作用する荷重等を考慮して適宜設定すればよい。なお、柱材84として本実施形態の組立材18を用いることもできる。また、トラス梁86において本実施形態の組立材18が用いられる部分は、図10に示すV方向およびH方向に直交する方向と図1に示すY方向とが一致していることが好ましい。
(梁の構成)
図11には、建物の主要な構造部材94が示されている。この図に示されるように、建物の主要な構造部材94は、建物の上下方向に延びる複数の柱材84を備えている。また、建物の主要な構造部材94は、複数の柱材84のうち所定の柱材84の上端部間を水平方向につなぐ複数の梁96と、を備えている。水平方向に隣り合う柱材84間を斜めにつなぐ部材はブレース100である。なお、建物の構造形式は壁式構造であってもよく、壁式構造の場合には、図9に示す第2壁面材68が図11のブレース100に相当し、図9に示す縦材70、74が図11に示す柱材84に相当する構造部材となる。そして、本実施形態では、建物の上下方向及び水平方向への荷重を支持する梁96として本実施形態の組立材18が用いられている。なお、ブレース構造の場合、柱材84やブレース100として本実施形態の組立材18を用いることもできる。
前述の実施形態では、形鋼20の第1フランジ部24及び第2フランジ部26と、形鋼21の第2フランジ部27と第1フランジ部25をそれぞれ重ねているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、形鋼20の第1フランジ部24と形鋼21の第2フランジ部27との間、及び、形鋼21の第1フランジ部25と形鋼20の第2フランジ部26との間に隙間が形成されてもよい。
また、前述の実施形態では、形鋼20及び形鋼21にそれぞれ第1リップ部28及び第1リップ部29を形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、第1リップ部28及び第1リップ部29を省略してもよい。また、前述の実施形態では、形鋼20の第1リップ部28が形鋼21のウェブ部23の内面に接触しているが、第1リップ部28は形鋼21のウェブ部23の内面に対して離れていてもよい。同様に、形鋼21の第1リップ部29が形鋼20のウェブ部22の内面に接触しているが、第1リップ部29は形鋼20のウェブ部22の内面に対して離れていてもよい。
次に本実施形態における0.2≦L/H≦0.8の関係を立証するために実施した解析結果について示す。ここでは、軸圧縮が作用する形鋼について、L/Hを0.15から0.85の間で0.05毎に変化させたときに、形鋼の断面形状が弾性局部座屈耐力に及ぼす影響を、有限帯板法による固有値解析によって定量評価した。なお、本解析では、図12に示すウェブ部の幅寸法(形鋼の縦寸法)H=100mm、幅広フランジ部の幅寸法(形鋼の横寸法)Bmm、板厚Tmm、リップ部の幅寸法(長さ)C=15mmと定義し、B/Hを0.4、0.6、0.8で変化させ、またT/Hを0.008〜0.024の間で0.004毎に変化させることで、断面形状の変化が形鋼の弾性局部座屈耐力に及ぼす影響を調べた。形鋼を構成する材料は、鋼の利用を想定し、ヤング係数205000N/mm、ポアソン比0.3とした。図13には、形鋼の耐力と比L/Hの関係をグラフで示した。なお、本実施例では鋼の利用を想定した解析検討であるが、無論、本発明は、アルミ、ステンレス、銅、プラスチックなど、様々な材料に適用可能である。
図13から、L/H=0.5の解析結果に対して、L/H=0.2から0.8の範囲内における解析ではいずれもσcr_FSM/σcr_L/H=0.5(σcr_FSMは固有値解析から得られた弾性局部座屈耐力、σcr_L/H=0.5はL/H=0.5における形鋼の断面形状に対して固有値解析から得られた弾性局部座屈耐力)の値が0.9以上となり、ウェブ部の中央部に座屈補剛を設けた場合と同等の座屈耐力を発揮した。一般に、板の局部座屈補剛を行う場合には、板要素に対して対称的にリブ(段差を形成する部位)を形成することが望ましい。しかしながら、本発明のように、非対称形状を有する形鋼に非対称な段差を設けて座屈補剛を行う場合では、同範囲に座屈補剛を設けることで、板要素の中央部に座屈補剛を設けた場合と同程度の補剛効果が得られることが分かった。本知見は、本発明において膨大な数値実験を実施した結果、新たに発見された極めて重要な知見である。
また、L/Hが0.3から0.7の範囲内にある場合には、σcr_FSM/σcr_L/H=0.5の値が全て1.0以上となり、同範囲に段差を設けることで、板要素の中央部に段差を設ける場合よりも大きい局部座屈耐力を発揮できることが分かった。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
18 組立材
20、21 形鋼
22、23 ウェブ部
22A、23A 一端部
22B、23B 他端部
24、25 第1フランジ部
26、27 第2フランジ部
28、29 第1リップ部
30、31 第2リップ部
30A、31A 外面
32、33 段差
62 耐力壁
64 枠材
66 第1壁面材(壁面材)
68 第2壁面材(壁面材)
70 第1縦材(縦材)
72 第2縦材(縦材)
74 第3縦材(縦材)
76 第1横材(横材)
78 第2横材(横材)
80 第1中間横材(横材)
82 第2中間横材(横材)
86 トラス梁
88 上弦材
90 下弦材
92 連結材
96 梁
Y 幅方向
Z 長手方向

Claims (18)

  1. 一組の形鋼を組み立てた組立材であって、
    前記形鋼は、長尺であり、幅方向の一端部が他端部よりも厚み方向の一方側に位置するように長手方向に沿って厚み方向の段差が形成されたウェブ部と、前記ウェブ部の幅方向の一端部から前記ウェブ部の厚み方向の一方側に延びる第1フランジ部と、前記ウェブ部の幅方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びるリップ部と、を有しており、
    一方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に他方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容され且つ他方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に一方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容された状態で、一方の前記形鋼の前記リップ部が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なり且つ他方の前記形鋼の前記リップ部が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なっている、組立材。
  2. 前記段差の高さは、前記形鋼の公称板厚の110%〜180%の範囲内である、請求項1に記載の組立材。
  3. 一方の前記形鋼の前記リップ部が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の他端部側の部分に前記ウェブ部の幅方向でオーバーラップすると共に、一方の前記形鋼の前記リップ部の外面が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向で同じ位置、又は、他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向の一方側に位置し、
    他方の前記形鋼の前記リップ部が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の他端部側の部分に前記ウェブ部の幅方向でオーバーラップすると共に、他方の前記形鋼の前記リップ部の外面が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向で同じ位置、又は、一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記他端部側の部分の外面に対して前記ウェブ部の厚み方向の一方側に位置している、請求項1に記載の組立材。
  4. 前記段差は、前記ウェブ部の折り曲げによって形成されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の組立材。
  5. 前記ウェブ部の幅方向の寸法をH、前ウェブ部の前記第1フランジ部から前記段差までの幅方向の距離をLとしたとき、0.2≦L/H≦0.8の関係を満たす、請求項4に記載の組立材。
  6. 前記段差が前記ウェブ部の幅方向の中央よりも前記第1フランジ部側に位置している、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の組立材。
  7. 前記形鋼は、前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる前記リップ部としての第2リップ部と、を有している、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の組立材。
  8. 一組の前記形鋼として、それぞれ同じ寸法形状の形鋼を用いている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の組立材。
  9. 長尺であり、幅方向の一端部が他端部よりも厚み方向の一方側に位置するように長手方向に沿って厚み方向の段差が形成されたウェブ部と、
    前記ウェブ部の幅方向の一端部から前記ウェブ部の厚み方向の一方側に延びる第1フランジ部と、
    前記ウェブ部の幅方向の他端部から前記第1フランジ部と平行に延び、前記第1フランジ部よりも延出長さが長い第2フランジ部と、
    前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びるリップ部と、
    を有し、
    前記ウェブ部の前記段差から前記第1フランジ部までの幅方向の距離が、前記リップ部の延出長さよりも長い、形鋼。
  10. 記段差の高さは、前記形鋼の公称板厚の110%〜180%の範囲内である、請求項9に記載の形鋼。
  11. 前記段差は、前記ウェブ部の折り曲げによって形成されている、請求項9又は請求項10に記載の形鋼。
  12. 前記ウェブ部の幅方向の寸法をH、前ウェブ部の前記第1フランジ部から前記段差までの幅方向の距離をLとしたとき、0.2≦L/H≦0.8の関係を満たす、請求項11に記載の形鋼。
  13. 前記段差が前記ウェブ部の幅方向の中央よりも第1フランジ部側に位置している、請求項9〜請求項12のいずれか1項に記載の形鋼。
  14. 前記形鋼は、前記第1フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第2フランジ部側へ向けて延びる第1リップ部と、前記第2フランジ部の前記ウェブ部とは反対側の端部から前記第1フランジ部側へ向けて延びる前記リップ部としての第2リップ部と、を有している、請求項9〜請求項13のいずれか1項に記載の形鋼。
  15. 請求項9〜請求項14のいずれか1項に記載された形鋼を一組備え、
    一方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に他方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容され且つ他方の前記形鋼の前記第2フランジ部と前記ウェブ部と前記リップ部とで形成される凹状部に一方の前記形鋼の前記第1フランジ部側が収容された状態で、一方の前記形鋼の前記リップ部が他方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なり且つ他方の前記形鋼の前記リップ部が一方の前記形鋼の前記ウェブ部の前記段差よりも幅方向の一端部側の部分に前記ウェブ部の厚み方向で重なっている、組立材。
  16. 一対の上弦材及び下弦材と、前記上弦材と前記下弦材とを連結する連結材と、を備えたトラス梁であって、
    前記上弦材、前記下弦材及び前記連結材の少なくとも一つが、請求項1〜請求項8及び請求項15のいずれか1項に記載の組立材を用いて形成されているトラス梁。
  17. 一対の縦材と前記一対の縦材をつなぐ複数の横材とを有する枠材と、前記枠材に接合された壁面材と、を備えた耐力壁であって、
    前記縦材及び前記横材の少なくとも一方が、請求項1〜請求項8及び請求項15のいずれか1項に記載の組立材を用いて形成されている耐力壁。
  18. 請求項1〜請求項8及び請求項15のいずれか1項に記載の組立材を用いて形成され、建物の柱を水平方向につなぎ、建物の上下方向及び水平方向の少なくとも一方向への荷重を支持する梁。
JP2020005488A 2020-01-16 2020-01-16 組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁 Pending JP2021113416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005488A JP2021113416A (ja) 2020-01-16 2020-01-16 組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020005488A JP2021113416A (ja) 2020-01-16 2020-01-16 組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021113416A true JP2021113416A (ja) 2021-08-05

Family

ID=77076679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020005488A Pending JP2021113416A (ja) 2020-01-16 2020-01-16 組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021113416A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1296926A (ja) * 1969-03-18 1972-11-22
JPS4913929A (ja) * 1972-03-27 1974-02-06
JP2018111968A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 新日鐵住金株式会社 組立材、耐力壁、トラス梁及び梁

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1296926A (ja) * 1969-03-18 1972-11-22
JPS4913929A (ja) * 1972-03-27 1974-02-06
JP2018111968A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 新日鐵住金株式会社 組立材、耐力壁、トラス梁及び梁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4729132B2 (ja) 連結金物、制振構造、及び建築構造物
JP6888301B2 (ja) 組立材、耐力壁、トラス梁及び梁
JP2013044132A (ja) 座屈拘束ブレース
JP6096134B2 (ja) ダンパー
US20120027985A1 (en) Anisotropic reinforcing metal plate
JP5486430B2 (ja) 耐力フレームの構造
KR101223145B1 (ko) 중간부 요철형 웨브를 가진 용접빔과 그 제작방법
JP2875106B2 (ja) 構造部材の補強構造及び補強金具
JP5422891B2 (ja) 折板パネル構造
JP2021113416A (ja) 組立材、形鋼、トラス梁、耐力壁、及び、梁
JP5967438B2 (ja) ブレース耐震補強構造
JP5603741B2 (ja) 座屈拘束ブレース
JP5626924B2 (ja) ダンパー
JP2009161984A (ja) 波形鋼板耐震壁
JP3852195B2 (ja) 鋼製耐震壁
JP4520401B2 (ja) 柱・梁構造
JP7115264B2 (ja) 組立材、チャンネル材、耐力壁、トラス梁、及び、梁
WO2010116660A1 (ja) 異方性補強金属板
JP7513517B2 (ja) 座屈拘束ブレース及びその製造方法
JP6682903B2 (ja) H形断面部材の座屈補剛構造と鉄骨構造
JP2001040782A (ja) 補強材の接合構造
JP7262518B2 (ja) 間柱型鋼材ダンパー
JP7356032B2 (ja) 耐力壁及び木造建物
JP2001019319A (ja) 床構造
JP7380627B2 (ja) 鉄骨梁、柱梁接合構造およびこれを有する構造物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240123