JP7115177B2 - 三次元積層造形用ゴム組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、三次元積層造形用ゴム組成物、当該組成物を硬化させてなるゴム成形体、及び当該組成物を用いたゴム成形体の製造方法に関する。
近年、三次元構造物の設計データに基づいて、樹脂を積層及び硬化させて三次元構造物を製造する三次元積層造形装置(いわゆる、3Dプリンタ)が実用化されている。このような三次元積層造形装置としては、インクジェット方式、レーザ光の照射により光硬化性樹脂を硬化させる方式、ABS樹脂等の溶融積層を行う方式など多数の方式が知られている。
例えば、インクジェット方式では、光硬化性液状樹脂組成物の微小液滴をノズルから所定の形状パターンを描画するように吐出し、紫外線を照射して硬化薄膜を形成し、これを繰り返して積層することにより、三次元構造物を製造する。また、例えば、溶融積層方式では、固形のABS樹脂などを熱溶融させ、ノズルから滴下させることにより、所定の形状パターンを描画し、冷却することで流動性を低下させる工程を繰り返して積層することによって、三次元構造物を製造する。
特開2015-168135号公報
ところで、三次元積層造形装置によって製造される三次元構造物としては、樹脂製のものが一般に知られている。一方、ゴムは、樹脂に比して弾性率の温度依存性が低く、永久圧縮歪みも小さいことから、ゴム製の三次元構造物(ゴム成形体)が製造できれば、樹脂製や金属製の三次元構造物とは異なる用途への使用が期待できる。
また、ゴム成形体の伸びや破断エネルギーなどの機械的物性を高めることができれば、樹脂製の三次元構造物では実現することが困難な物性を三次元構造物に付与することも可能となる。
このような状況下、本発明は、三次元積層造形装置によってゴム成形体を好適に製造することができ、さらに、得られるゴム成形体が高い機械的強度と優れた伸びを両立する、三次元積層造形用ゴム組成物を提供することを主な目的とする。さらに、本発明は、三次元積層造形用ゴム組成物を硬化させてなるゴム成形体、及び当該組成物を用いたゴム成形体の製造方法を提供することも目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意検討を重ねた。その結果、液状ゴムと、フィラーと、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランとを含む三次元積層造形用ゴム組成物を三次元積層造形法に用いることにより、三次元積層造形装置によってゴム成形体を好適に製造することができ、さらに、当該ゴム成形体は、高い機械的強度と優れた伸びを両立することを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 液状ゴムと、無機フィラーと、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランとを含む、三次元積層造形用ゴム組成物。
項2. 前記(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランが、下記式(1)で表されるトリアルコキシシランである、項1に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
1Si(OR23 (1)
[式中、基R1は、(メタ)アクリロイル基を有しない脂肪族基又は芳香族基であり、3つの基R2は、同一又は異なって、それぞれアルキル基である。]
項3. 前記無機フィラーの含有量が、液状ゴム100質量部あたり30質量部より多い、項1または2に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
項4. 前記無機フィラーが、シリカである、項1~3のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
項5. 前記(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランの含有量が、液状ゴム100質量部あたり2.5質量部以上である、項1~4のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
項6. 前記液状ゴムの含有量が、40質量%以上である、項1~5のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
項7. 温度35℃、相対湿度50%の環境下で、振り角1%、周波数1HzにてE型粘度計を用いて測定された粘度が、1Pa・s以上である、項1~6のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
項8. 項1~7のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物の硬化物である、ゴム成形体。
項9. 破断応力が、8MPa以上である、項8に記載のゴム成形体。
項10. 破断伸び率が、150%以上である、項8又は9に記載のゴム成形体。
項11. 破断応力(MPa)と破断伸び(%)との積である、破断エネルギーが、2000以上である、項8~10のいずれか1項に記載のゴム成形体。
項12. ショアA硬度が、25以上である、項8~11のいずれか1項に記載のゴム成形体。
項13. ショアC硬度が、40以上である、項8~12のいずれか1項に記載のゴム成形体。
項14. 圧縮永久歪み(24時間)が、10%以下である、項8~13のいずれか1項に記載のゴム成形体。
項15. 項1~7のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物を積層する積層工程と、
前記積層された三次元積層造形用ゴム組成物を硬化させる硬化工程と、
を備える、ゴム成形体の製造方法。
本発明によれば、三次元積層造形装置によってゴム成形体を好適に製造することができ、さらに、得られるゴム成形体が高い機械的強度と優れた伸びを両立する、三次元積層造形用ゴム組成物を提供することができる。また、本発明によれば、当該三次元積層造形用ゴム組成物を硬化させてなるゴム成形体、及び当該組成物を用いたゴム成形体の製造方法を提供することもできる。
ゴム成形体の一例を示す斜視図(a)及び平面図(b)である。 ゴム成形体の一例を示す斜視図(a)及び側面図(b)である。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、液状ゴムと、無機フィラーと、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランとを含むことを特徴とする。すなわち、本発明においては、三次元積層造形法に用いられる原料として、液状ゴムと、無機フィラーと、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランとを含むゴム組成物を用いることを特徴とし、これにより、三次元積層造形装置によってゴム成形体を好適に製造することができ、さらに、得られるゴム成形体が高い機械的強度と優れた伸びを両立する。以下、本発明の三次元積層造形用ゴム組成物、当該組成物を硬化させてなるゴム成形体、及び当該組成物を用いたゴム成形体の製造方法について、詳述する。
なお、本発明において、「三次元積層造形用ゴム組成物」とは、例えば三次元構造物の設計データに基づいて、ゴム組成物を積層及び硬化させて三次元構造物を製造する三次元積層造形装置(いわゆる、3Dプリンタなど)に用いられるゴム組成物を意味する。このような三次元積層造形装置としては、インクジェット方式、レーザ光の照射により光硬化性樹脂を硬化させる方式、ABS樹脂等の溶融積層を行う方式など多数の方式が知られている。本発明のゴム組成物の積層を繰り返し、ゴム組成物を硬化させることにより、所望のゴム成形体が得られる。
<三次元積層造形用ゴム組成物>
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、ポリマーとしての液状ゴムと、フィラーとしての無機フィラーと、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランとを含む。
液状ゴムとしては、特に制限されず、公知のものを使用することができる。液状ゴムの具体例としては、液状ブタジエンゴム、液状スチレン-ブタジエン共重合ゴム、液状イソプレン-ブタジエン共重合ゴム、液状イソプレンゴム、液状水素化イソプレンゴム、液状イソプレン-スチレン共重合ゴム等が挙げられる。これらの中でも、三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性(例えば、後述のショア硬度、破断伸び率、破断応力、圧縮永久歪みなど)を発揮させる観点からは、熱、光、電子線などによって架橋する(メタ)アクリロイル基やビニル基などの不飽和結合を有するものや、エポキシ化合物やオキセタン化合物などの環状エーテルなどを有するものが好ましく、特に(メタ)アクリロイル基を有するものが好ましい。液状ゴムは、1種類単独で含まれていてもよいし、2種類以上が含まれていてもよい。なお、本発明において「(メタ)アクリロイル基」とは、「アクリロイル基またはメタクリロイル基」を意味し、これに類する表現も同様である。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物における液状ゴムの含有量としては、特に制限されないが、三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させ、さらに得られるゴム成形体に高い機械的強度と優れた伸びを両立させる観点からは、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは60~70質量%程度が挙げられる。また、本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、ポリマーとして液状ゴムのみを含むことが好ましい。
また、液状ゴムの数平均分子量(Mn)としては、特に制限されないが、同様の観点から、好ましくは500以上、より好ましくは5,000~60,000程度、さらに好ましくは5,000~40,000程度が挙げられる。
なお、液状ゴムの数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフを用い、標準ポリスチレンにより換算して測定された値である。
無機フィラーとしては、特に制限されず、例えば、シリカ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、クレー、タルク、金属フィラーなどが挙げられ、これらの中でも、シリカが好ましい。シリカとしては、例えば合成非晶質シリカが挙げられる。合成非晶質シリカとしては、例えば、無水ケイ酸、含水ケイ酸、ケイ酸塩等が挙げられる。シリカを無機フィラーとする場合、表面改質されていないシリカを用いてもよい。また、シランカップリング剤などで表面改質された表面改質シリカ、またはシリカとシランカップリング剤との混合物などを無機フィラーとして使用してもよい。無機フィラーは、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
無機フィラーの中心粒径としては、好ましくは0.01~10μm程度、より好ましくは0.01~1μm程度が挙げられる。無機フィラーの中心粒径は、レーザ回折/散乱式粒子径測定装置を用いたメディアン径(積算50%の粒径)である。さらに、無機フィラーの平均1次粒子径については、例えば10~50nm程度、二次粒子径については、例えば1~40μm程度、嵩密度(見掛比重)については、例えば0.005~1.0g/ml程度、BET比表面積については、例えば50~400m2/g程度が好ましい。
無機フィラーの含有量としては、特に制限されないが、三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させ、さらに得られるゴム成形体に高い機械的強度と優れた伸びを両立させる観点からは、好ましくは液状ゴム100質量部あたり30質量部より多く、より好ましくは35質量部以上、さらに好ましくは40質量部以上である。また、フィラーとしては、無機フィラーのみを含み、加硫ゴムなどの有機フィラーを含まないことが好ましい。なお、無機フィラーの含有量の上限としては、例えば、100質量部が挙げられる。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、トリアルコキシシランを含んでおり、当該トリアルコキシシランは、(メタ)アクリロイル基を有しない。本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、液状ゴム、無機フィラーと共に、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランを含むことによって、三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させ、さらに得られるゴム成形体に高い機械的強度と優れた伸びを両立させることができる。
(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランは、下記式(1)で表されるトリアルコキシシランであることが好ましい。
1Si(OR23 (1)
[式中、基R1は、(メタ)アクリロイル基を有しない脂肪族基又は芳香族基であり、3つの基R2は、同一又は異なって、それぞれアルキル基である。]
三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させ、さらに得られるゴム成形体に高い機械的強度と優れた伸びを両立させる観点からは、前記式(1)で表されるトリアルコキシシランは、モノトリアルコキシシランであることが好ましい。
また、同様の観点から、基R1の炭素数は、好ましくは1~20程度、より好ましくは1~12程度が挙げられる。また、基R1としては、アルキル基であることが好ましく、置換基を有していてもよい。アルキル基が置換基を有する場合、好ましい置換基としては、水酸基、アミノ基、ハロゲン原子、ビニル基、エポキシ基、スチリル基、イソシアヌレート基、ウレイド基、メルカプト基、イソシアネート基などが挙げられる。基R1の好ましい具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基などの炭素数が1~12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられる。
同様の観点から、3つの基R2は、同一又は異なって、それぞれ、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基などの炭素数が1~12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が挙げられる。
(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランの好ましい具体例としては、オクチルトリエトキシシランなどが挙げられる。(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランは、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物において、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランの含有量としては、特に制限されないが、三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させ、さらに得られるゴム成形体に高い機械的強度と優れた伸びを両立させる観点からは、液状ゴム100質量部あたり2.5質量部以上であることが好ましく、より好ましくは3質量部以上である。なお、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランの含有量の上限としては、例えば、20質量部以下が挙げられる。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させる観点から、共架橋剤を含んでいてもよい。共架橋剤としては、光反応性樹脂など共架橋剤として公知のものが使用できる。共架橋剤の具体例としては、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛、メタクリル酸マグネシウム;スチレンモノマー、(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリルアミドモノマーなど不飽和結合を有するもの、さらにこれらのオリゴマーなどが挙げられる。共架橋剤は、1種類単独で含まれていてもよいし、2種類以上が含まれていてもよい。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物における共架橋剤の含有量としては、特に制限されないが、三次元積層造形用に適した粘度としつつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させる観点からは、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5~50質量%程度、さらに好ましくは10~30質量%程度が挙げられる。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、ラジカル開始剤を含むことが好ましい。ラジカル開始剤を含むことにより、前述の液状ゴムの硬化を促進することができる。ラジカル開始剤としては、特に制限されず、加熱、光照射、電子線照射などによってラジカルを発生させる、公知のものを使用することができる。好ましいラジカル開始剤としては、アセトフェノン、4,4’-ジメトキシベンジル、ジベンゾイル、2-ヒドロキシ-2-フェニルアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンゾフェノン-2-カルボン酸、ベンゾフェノン-4-カルボン酸、ベンゾフェノン-2-カルボン酸メチル、N,N,N’,N’-テトラエチルー4,4’-ジアミノベンゾフェノン、2-メトキシ-2-フェニルアセトフェノン、2-イソプロポキシ-2-フェニルアセトフェノン、2-イソブトキシ-2-フェニルアセトフェノン、2-エトキシ-2-フェニルアセトフェノン、2,2’-ビス(2-クロロフェニル)-4,4',5,5’-テトラフェニル-1,2’-ビイミダゾール、2-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-1,3,5-トリアジン、2-ベンジル-2-(ジメチルアミノ)-1-[4-(モルフォリノ)フェニル]-1-ブタノン、4,4’-ジクロロベンゾフェノン、2,2-ジエトキシアセトフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、2,4-ジエチルチオキサンテン-9-オン、ジフェニル(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、1,4-ジベンゾイルベンゼン、2-エチルアントラキノン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェノン、2-ヒドロキシ-4’-(2-ヒドロキシエトキシ)-2-メチルプロピオフェノン、2-メチル-4’-(メチルチオ)-2-モルホリノプロピオフェノン、2-イソニトロソプロピオフェノン、2-フェニル-2-(p-トルエンスルホニルオキシ)アセトフェノン、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル、1,2-オクタンジオン,1-[4-(フェニルチオ)-,2-(O-ベンゾイルオキシム)]、エタノン,1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]-,1-(0-アセチルオキシム)などが挙げられる。ラジカル開始剤は、1種類単独で使用してもよいし、2種類以上を組み合わせて使用してもよい。
ラジカル開始剤の含有量としては、液状ゴム100質量部に対して、好ましくは0.5~10質量部程度が挙げられ、より好ましくは1~7質量部程度である。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において各種の添加剤をさらに含んでいてもよい。添加剤としては、特に制限されず、例えば、ポリマー、染料、顔料、レべリング剤、流動性調整剤、消泡剤、可塑剤、重合禁止剤、難燃化剤、分散安定化剤、保存安定化剤、酸化防止剤、金属、金属酸化物、金属塩、セラミックス、などが挙げられる。ゴム組成物に含まれる添加剤は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよい。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物の粘度は、三次元積層造形装置によって描画・積層可能な粘度であれば特に制限されないが、三次元積層造形用に適し、かつ、硬化によって得られるゴム成形体に優れたゴム特性を発揮させ、さらに得られるゴム成形体に高い機械的強度と優れた伸びを両立させる観点からは、温度35℃(誤差は±2℃)、相対湿度50%の環境下で、E型粘度計を用いて測定された粘度は、例えば1Pa・s以上、好ましくは1~1500Pa・s程度、さらに好ましくは1~1000Pa・s程度が挙げられる。なお、この粘度は、より具体的には、E型粘度計(Anton-Paar社製のMCR301)を用いて、振り角1%、周波数1Hzにて測定した場合の粘度である。
本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、液状ゴムと、無機フィラーと、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランと、必要に応じて含まれる共架橋剤、開始剤、各種添加剤等を混合することにより、容易に製造することができる。
<ゴム成形体>
本発明のゴム成形体は、前述の三次元積層造形用ゴム組成物の硬化物である。具体的には、三次元積層造形用ゴム組成物を加熱、光照射、電子線照射などに供することにより、硬化させたものである。
本発明のゴム成形体のショアA硬度としては、製品に求められる硬さに応じて適宜設定すればよいが、優れたゴム特性を発揮する観点からは、好ましくは25以上、より好ましくは25~90の範囲が挙げられる。また、本発明のゴム成形体のショアC硬度としては、製品に求められる硬さに応じて適宜設定すればよいが、優れたゴム特性を発揮する観点からは、好ましくは40以上、より好ましくは40~90の範囲が挙げられる。なお、本発明において、ゴム成形体のショアA硬度及びショアC硬度は、それぞれ、JIS K6253及びJIS K7312に規定された方法に準拠して測定された値である。
本発明のゴム成形体の破断伸び率としては、製品に求められる破断伸び率に応じて適宜設定すればよく、好ましくは150%以上、より好ましくは200%以上である。なお、本発明において、ゴム成形体の伸び率は、JIS K6251に規定された方法に準拠して測定された値である。ゴム成形体の伸び率の上限としては、例えば、1000%以下が挙げられる。
本発明のゴム成形体の破断応力としては、製品に求められる破断応力に応じて適宜設定すればよく、好ましくは8MPa以上である。なお、破断応力の上限としては、例えば45MPa以下が挙げられる。本発明において、ゴム成形体の破断応力は、JIS K6251に規定された方法に準拠して測定された値である。
本発明のゴム成形体において、破断応力(MPa)の値と破断伸び率(%)の値との積である破壊エネルギーは、好ましくは2000以上、より好ましくは2200以上である。なお、当該破壊エネルギーの上限としては、例えば、20000以下、10000以下が挙げられる。
本発明のゴム成形体の圧縮永久歪み(24時間後)としては、製品に求められる圧縮永久歪みに応じて適宜設定すればよいが、優れたゴム特性を発揮する観点からは、好ましくは10%以下、より好ましくは7%以下の範囲が挙げられる。また、圧縮永久歪み(0.5時間後)としては、製品に求められる圧縮永久歪みに応じて適宜設定すればよいが、優れたゴム特性を発揮する観点からは、好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下、さらに好ましくは10%以下が挙げられる。なお、本発明において、ゴム成形体の圧縮永久歪みは、JIS K6262に規定された方法に準拠して測定された値である。
本発明のゴム成形体の形状としては、特に制限されず、三次元積層造形法により所望の形状とすることができる。例えば、図1に示すような平面形状が格子状の層を形成し、これを積層することで、三次元的な形状とすることができる。このように、同一の形状からなる層を積層することで、ゴム成形体を製造するほか、異なる平面形状の層を積層することで、ゴム成形体を製造することもできる。例えば、図2に示すように、側面視が格子状のゴム成形体を製造することもできる。この場合、ゴム組成物に粘性があり、また、例えば、一層を形成する毎に紫外線などの光や電子線で硬化させているため、ゴム組成物を垂直方向ではなく、垂直から傾斜する方向に積層したとしても、ゴム組成物の層が崩れることなく積層させることができる。また、格子状ではなく、種々の形状の中空や中実の立体形状とすることもでき、その形状は特には限定されない。
本発明のゴム成形体の製造方法としては、特に制限されず、前述した三次元積層造形用ゴム組成物を原料として、公知の三次元積層造形方法により製造することができる。本発明のゴム成形体の製造方法の詳細については、下記<ゴム成形体の製造方法>の項目に記載の通りである。
<ゴム成形体の製造方法>
本発明のゴム成形体の製造方法においては、前述した三次元積層造形用ゴム組成物を用いることにより、液状の樹脂を原料に用いた従来公知の三次元積層造形方法を使用することができる。すなわち、液状の樹脂の代わりに、本発明の三次元積層造形用ゴム組成物を原料とすることにより、例えば、インクジェット方式、レーザ光の照射により原料を硬化させる方式、原料の溶融積層を行う方式などの各種の三次元積層造形方法により、ゴム成形体を製造することができる。
本発明のゴム成形体は、例えば、前述の三次元積層造形用ゴム組成物を積層する積層工程と、積層された三次元積層造形用ゴム組成物を硬化させる硬化工程とを備える方法により、好適に製造することができる。
より具体的には、例えば、インクジェット方式に適用する場合であれば、前述の三次元積層造形用ゴム組成物の微小液滴をノズルから所定の形状パターンを描画するように吐出してゴム組成物の薄膜を形成し、次に、加熱、光照射、または電線照射により当該薄膜を硬化させる。硬化した薄膜の上に、同様にして、ゴム組成物の薄膜を形成し、薄膜を硬化させる。これを繰り返して硬化したゴム組成物の薄膜を積層することにより、ゴム成形体(三次元構造物)を製造することができる。
また、例えば、溶融積層方式を適用する場合であれば、加熱により三次元積層造形用ゴム組成物の粘度を低下させて、ゴム組成物をノズルから滴下させることにより、所定の形状パターンを描画するように吐出してゴム組成物の薄膜を形成し、次に、加熱、光照射、または電線照射により当該薄膜を硬化させる。硬化した薄膜の上に、同様にして、粘度を低下させたゴム組成物の薄膜を形成し、薄膜を硬化させる。これを繰り返して硬化したゴム組成物の薄膜を積層することにより、ゴム成形体(三次元構造物)を製造することができる。この場合、ゴム組成物を積層するテーブルまたはノズルの少なくとも一方を、二次元的又は三次元的に動作させることで、ゴム組成物を所望の形状に積層することができる。
三次元積層造形用ゴム組成物を加熱により硬化させる場合、加熱温度としては、特に制限されないが、好ましくは80~170℃程度、より好ましくは100~160℃程度が挙げられる。また、加熱時間としては、好ましくは1~60分間程度、より好ましくは5~30分間程度が挙げられる。また、例えば、光照射により硬化させる場合、紫外線照射が好ましく、365nm程度の波長において紫外線強度1mW/cm2~10W/cm2程度、積算光量1mJ/cm2~100J/cm2~程度の条件で硬化させることが好ましい。紫外線は、ゴム組成物一層を形成する毎に照射することもできるし、複数層を形成する毎に照射することもできる。あるいは、ノズルに紫外線照射装置を取付けておき、ノズルからゴム組成物を吐出しつつ、紫外線を照射することもできる。この点は、紫外線以外の光の照射でも同様である。
三次元積層造形用ゴム組成物をノズルから吐出してゴム組成物の薄膜を形成する際、当該薄膜1層の厚みとしては、好ましくは0.001~1mm程度、より好ましくは0.01~0.5mm程度が挙げられる。また、本発明の三次元積層造形用ゴム組成物が吐出されるノズルの直径としては、三次元積層造形法や装置によっても異なるが、好ましくは0.001~1mm程度、より好ましくは0.01~0.5mm程度が挙げられる。本発明の三次元積層造形用ゴム組成物は、三次元積層造形用に適した粘度を有するため、このような直径を有するノズルから吐出されるゴム組成物として、好適に使用される。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
<実施例1~2及び比較例1~7>
(ゴム組成物の製造)
表1に記載の配合割合(質量部)となるように、液状ゴム、ラジカル開始剤、共架橋剤、無機フィラー、シランカップリング剤、及びトリアルコキシシランを混合してゴム組成物を作製した。各成分の混合には、各成分が均一になるように混合した。なお、各成分の詳細については、以下の通りである。また、表1において、「-」は、配合されていないことを示す。
液状ゴム:UC203(株式会社クラレ製の液状イソプレンゴム、数平均分子量35,000)
ラジカル重合開始剤:Omnirad1173(IGM Resins B.V.社製)
共架橋剤:
KJSA-7100(KJケミカルズ株式会社製の2官能のアミン系ウレタンアクリレートオリゴマー)
IBXA(イソボルニルアクリレート 単官能モノマー、希釈剤)
無機フィラー:ニプシールVN3(表面処理されていないシリカ粒子(1次粒径は約20nm、窒素吸着比表面積(BET法)180~230m2/g程度、東ソー株式会社製)
トリアルコキシシラン:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社のA-137(n-オクチルトリエトキシシラン)
シランカップリング剤:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社のY9936
(ゴム組成物の粘度)
各実施例及び比較例で得られた各ゴム組成物について、温度35℃(誤差は±2℃)、相対湿度50%の環境下で、E型粘度計(Anton-Paar社製のMCR301)を用いて、振り角1%、周波数1Hzにて粘度を測定した。結果を表1に示す。
(ゴム成形体の製造)
各実施例及び比較例で得られたゴム組成物を用い、ゴム組成物1層の形成とUV硬化を繰り返して、それぞれ、図2(a)に示されるようなトラス構造のゴム成形体を製造した。具体的には、60℃に加熱したゴム組成物をノズル(ノズルサイズ:内径0.25μm)から吐出し、ゴム組成物の層を、1層(1層の厚み:0.4mm)を形成するごとに、UV光を照射して、ゴム組成物を硬化させた。UV光の波長は365nm、UV光強度は14mW/cm2、UV光照射時間は60sec/層とした。
(ゴム成形体のスラブ硬度)
以下の測定条件により、各実施例及び比較例で得られたゴム成形体について、JIS K6253に規定された方法に準拠してショアA硬度及びJIS K7312に規定された方法に準拠してショアC硬度を測定した。結果を表1に示す。
(破断伸び率)
以下の測定条件により、各実施例及び比較例で得られたゴム成形体について、JIS K6251に規定された方法に準拠して破断伸び率を測定した。結果を表1に示す。
(破断応力)
以下の測定条件により、各実施例及び比較例で得られたゴム成形体について、JIS K6251に規定された方法に準拠して破断応力を測定した。結果を表1に示す。
(破断エネルギー)
前記で得られた破断伸び率(%)と破断応力(MPa)の積(破断応力×破断伸び率)から破断エネルギーを算出した(MPa・%)。結果を表1に示す。
(圧縮永久歪み)
以下の測定条件により、各実施例及び比較例で得られたゴム成形体について、JIS K6262に規定された方法に準拠し、規定の圧縮時間後、0.5時間後の圧縮永久歪み、及び24時間後の圧縮永久歪みをそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
Figure 0007115177000001

Claims (15)

  1. 液状ゴムと、無機フィラーと、(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランとを含み、
    前記液状ゴムの含有量が、40質量%以上であり、
    加硫ゴムを含まない、三次元積層造形用ゴム組成物。
  2. 前記(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランが、下記式(1)で表されるトリアルコキシシランである、請求項1に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
    1Si(OR23 (1)
    [式中、基R1は、(メタ)アクリロイル基を有しない脂肪族基又は芳香族基であり、3つの基R2は、同一又は異なって、それぞれアルキル基である。]
  3. 前記無機フィラーの含有量が、液状ゴム100質量部あたり30質量部より多い、請求項1または2に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
  4. 前記無機フィラーが、シリカである、請求項1~3のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
  5. 前記(メタ)アクリロイル基を有しないトリアルコキシシランの含有量が、液状ゴム100質量部あたり2.5質量部以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
  6. 前記液状ゴムの含有量が、0質量%以上である、請求項1~5のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
  7. 温度35℃、相対湿度50%の環境下で、振り角1%、周波数1HzにてE型粘度計を用いて測定された粘度が、1Pa・s以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物の硬化物である、ゴム成形体。
  9. 破断応力が、8MPa以上である、請求項8に記載のゴム成形体。
  10. 破断伸び率が、150%以上である、請求項8又は9に記載のゴム成形体。
  11. 破断応力(MPa)と破断伸び(%)との積である、破断エネルギーが、2000以上である、請求項8~10のいずれか1項に記載のゴム成形体。
  12. ショアA硬度が、25以上である、請求項8~11のいずれか1項に記載のゴム成形体。
  13. ショアC硬度が、40以上である、請求項8~12のいずれか1項に記載のゴム成形体。
  14. 圧縮永久歪み(24時間)が、10%以下である、請求項8~13のいずれか1項に記載のゴム成形体。
  15. 請求項1~7のいずれか1項に記載の三次元積層造形用ゴム組成物を積層する積層工程と、
    前記積層された三次元積層造形用ゴム組成物を硬化させる硬化工程と、
    を備える、ゴム成形体の製造方法。
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