JP7114129B1 - ユニバーサルジョイント機構、ツールジョイント及び工具駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】1対の部材を傾動可能に連結し、それらの1対の部材の相対的な姿勢を安定させることが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示のユニバーサルジョイント機構では、第1部材11の扁平コア部14が球面状の外周面14Gを有し、第2部材20の包囲部20Sにおける円筒状の内周面の内側に嵌合している。また、扁平コア部14の外周面14Gには複数の係合溝15が均等配置され、それら係合溝15に包囲部20Sの内周面から突出する複数の係合突起24Tが係合している。また、第2部材20のうち扁平コア部14を挟んで対向する1対の対向壁20U,20Tの一方の対向壁20Uと扁平コア部14と間に弾性部材25を有し、扁平コア部14を他方の対向壁20Tに押し付けて原点姿勢に付勢している。【選択図】図1

Description

本開示は、ユニバーサルジョイント機構及びユニバーサルジョイント機構を有するものに関する。
従来より、1対の部材を任意の方向に傾動可能に連結するユニバーサルジョイント機構が知られている(例えば、特許文献1,非特許文献1参照)。
特開2003-287052号公報(図6,図7)
"ウィキペディア"、[online]、[令和3年12月1日検索]、インターネット<URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%9C%A8%E7%B6%99%E6%89%8B>
ところで、ユニバーサルジョイント機構で連結される1対の部材のうち一方の部材のみが支持された状態で使用されることがある。しかしながら、従来のユニバーサルジョイント機構を利用した場合には、支持されていない他方の部材の姿勢が安定せず、使い勝手が悪いという問題があり、その問題を解決する技術の開発が求められている。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、第1部材と第2部材とを連結するユニバーサルジョイント機構であって、前記第1部材に設けられ、球面の一部をなしかつその球面の中心点を包囲する円環状の外周面を有し、その外周面の幅方向で扁平となった扁平コア部と、前記扁平コア部の前記外周面の周方向に均等配置され、前記扁平コア部の軸方向延びる複数の係合溝と、前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部の外側に嵌合し、前記扁平コア部の前記外周面に隣接する円筒状の内周面を有する包囲部と、前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部を軸方向で挟んで対向する1対の対向壁と、前記包囲部のうち前記複数の係合溝に対向する複数位置を内外に貫通する複数の貫通孔と、前記複数の貫通孔に、前記包囲部の外側から取り付け可能な複数の係合部材と、前記複数の係合部材に設けられて、前記包囲部の前記内周面から突出し、前記包囲部に対する前記扁平コア部の回転を禁止しかつ傾動を許容するように前記複数の係合溝に係合する複数の係合突起と、前記複数の係合部材を前記複数の貫通孔に抜け止めする抜止部材と、一方の前記対向壁と前記扁平コア部と間に挟まれ、前記扁平コア部を他方の前記対向壁に押し付けられた原点姿勢に付勢する弾性部材と、を備えるユニバーサルジョイント機構である。
請求項2の発明は、前記複数の貫通孔は、その軸方向の途中に段差面を有して、前記段差面より前記扁平コア部に近い側が小径孔部をなす一方、遠い側が大径孔部をなし、前記複数の係合部材は、前記小径孔部より外径が大きくかつ前記大径孔部に嵌合される大径部と、前記小径孔部より外径が小さくかつ前記小径孔部を貫通して先端部が前記包囲部の内面から突出する小径部と、を有し、前記小径部の先端部が前記係合突起になっている請求項1に記載のユニバーサルジョイント機構である。
請求項3の発明は、前記複数の係合部材は、前記複数の貫通孔の内径と略同一の外径の複数の球体であり、前記複数の球体の一部が前記係合突起になっている請求項1に記載のユニバーサルジョイント機構である。
請求項4の発明は、第1部材と第2部材とを連結するユニバーサルジョイント機構であって、前記第1部材に設けられ、球面の一部をなしかつその球面の中心点を包囲する円環状の外周面を有し、その外周面の幅方向で扁平となった扁平コア部と、前記扁平コア部の前記外周面の周方向に均等配置され、前記扁平コア部の軸方向に延びる複数の係合溝と、前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部の外側に嵌合し、前記扁平コア部の前記外周面に隣接する円筒状の内周面を有する包囲部と、前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部を軸方向で挟んで対向する1対の対向壁と、前記包囲部の前記内周面から突出し、前記包囲部に対する前記扁平コア部の回転を禁止しかつ傾動を許容するように前記複数の係合溝に係合する複数の係合突起と、一方の前記対向壁と前記扁平コア部と間に挟まれ、前記扁平コア部を他方の前記対向壁に押し付けられた原点姿勢に付勢する弾性部材と、前記第1部材及び前記第2部材の一方の部材の中心部に穿孔されている中心孔と、他方の部材の中心部から片持ち状態に張り出して前記中心孔に遊嵌され、前記扁平コア部が前記原点姿勢から傾くと前記中心孔の内面に当接して曲げ変形する曲げ弾性部材と、を備えるユニバーサルジョイント機構である。
請求項5の発明は、第1部材と第2部材とを連結するユニバーサルジョイント機構であって、前記第1部材に設けられ、球面の一部をなしかつその球面の中心点を包囲する円環状の外周面を有し、その外周面の幅方向で扁平となった扁平コア部と、前記扁平コア部の前記外周面の周方向に均等配置され、前記扁平コア部の軸方向に延びる複数の係合溝と、前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部の外側に嵌合し、前記扁平コア部の前記外周面に隣接する円筒状の内周面を有する包囲部と、前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部を軸方向で挟んで対向する1対の対向壁と、前記包囲部の前記内周面から突出し、前記包囲部に対する前記扁平コア部の回転を禁止しかつ傾動を許容するように前記複数の係合溝に係合する複数の係合突起と、一方の前記対向壁と前記扁平コア部と間に挟まれ、前記扁平コア部を他方の前記対向壁に押し付けられた原点姿勢に付勢する弾性部材と、前記他方の対向壁から突出し、前記扁平コア部の外周面と同心の円環状をなし、前記扁平コア部の一端面のうち前記外周面より中心側に離れた位置に当接する環状突部と、を備え、前記環状突部の先端には、前記扁平コア部の一端面が面当接する平坦面と、前記平坦面より外側に位置し、前記平坦面に滑かに連続する円弧面と、が形成されているユニバーサルジョイント機構である。
請求項の発明は、請求項1からの何れか1の請求項に記載のユニバーサルジョイント機構と、前記第1部材の中心部に設けられ、回転駆動源の回転出力部又は回転工具の一方が取り付けられる第1接続部と、前記第2部材の中心部に設けられ、回転駆動源の回転出力部又は回転工具の他方が取り付けられる第2接続部と、を有するツールジョイントである。
請求項の発明は、請求項1からの何れか1の請求項に記載のユニバーサルジョイント機構と、前記第1部材を側面に備える回転駆動源と、前記回転駆動源の回転出力部に備えられ、回転工具が一体回転可能に取り付けられる回転工具装着部と、を備え、前記第2部材は、前記回転駆動源の少なくとも一部を受容する筒部と、ロボット、NC旋盤その他の工作機械の可動部に取り付けられる取付部とを有する工具駆動ユニットである。
本発明のユニバーサルジョイント機構では、第1部材の扁平コア部が、球面の一部をなしている外周面を有し、第2部材の包囲部における円筒状の内周面の内側に嵌合している。また、扁平コア部の外周面には複数の係合溝が均等配置され、それら係合溝に包囲部の内周面から突出する複数の係合突起が係合している。これらにより、第1部材及び第2部材は、相対的に任意の傾動姿勢となりかつ、任意の傾動姿勢でトルクを伝達することができる。また、第2部材のうち扁平コア部を挟んで対向する1対の対向壁の一方と扁平コア部と間に弾性部材を有し、扁平コア部を他方の対向壁に押し付けて原点姿勢に付勢している。これにより、第1部材及び第2部材の一方の部材のみが支持された状態で使用されても、他方の部材の姿勢が安定する。
なお、係合突起と係合溝の内面との接触は、線接触、面接触、点接触の何れでもよい。また、係合溝の内面に係合突起が点接触する構造とすれば、線接触、面接触するものに比べて摺接抵抗が抑えられ、ユニバーサルジョイント機構のスムーズな傾動動作が可能になる。また、請求項3の構成のように、複数の係合部材は、複数の貫通孔の内径と略同一の外径の複数の球体であり、複数の球体の一部が係合突起になっているものでは、球体の回転により、ユニバーサルジョイント機構のスムーズな傾動動作が可能になる。
請求項4のユニバーサルジョイント機構では、中心に曲げ弾性部材を有するという簡素かつコンパクトな構造で原点姿勢への付勢力を大きくすることができる。
請求項のツールジョイント又は請求項の工具駆動ユニットを使用すれば、回転工具がワークに宛がれていない状態では回転工具が原点姿勢で保持されて安定し、回転工具がワークに宛がわれたときには、回転工具が原点姿勢から傾動して回転工具に過度な付加が付与されることが防がれると共に過度な加工も防がれる。
本開示の第1実施形態のツールジョイントの側断面図 ツールジョイントの分解斜視図 ツールジョイントの(A)平断面図、(B)一部を拡大した平断面図 ツールジョイントの一部を拡大した側断面図 回転工具の側断面図 第2実施形態のツールジョイントの側断面図 第3実施形態のツールジョイントの側断面図 そのツールジョイントが屈曲した状態の側断面図 第4実施形態の工具駆動ユニットの側断面図 工具駆動ユニットの一部を拡大した側断面図
[第1実施形態]
以下、図1~図5を参照して本開示の第1実施形態のツールジョイント10Aについて説明する。図1に示すように、本実施形態のツールジョイント10Aは、ユニバーサルジョイント機構で連結された第1部材11と第2部材20とを有する。
第1部材11は、センタースリーブ12の一端寄り位置からフランジ状の扁平コア部14が側方に張り出した構造をなしている。以下、センタースリーブ12のうち扁平コア部14に近い側を基端側又は後端側と言う一方、扁平コア部14から遠い側を先端側又は前端側という。また、第1部材11以外のツールジョイント10Aの各構成部品においても、センタースリーブ12の軸方向を前後方向といい、センタースリーブ12と同じ一方側を前側、他方側を後側ということとする。
センタースリーブ12は、扁平コア部14より前側が後側より太くなっている。また、センタースリーブ12のうち扁平コア部14より前側部分における先端部は外径が僅かに大きい大径部12Aになっていて、その大径部12Aの外面のうち後端寄り位置より前側に、雄螺子部12Nが形成されている。また、雄螺子部12Nには、ナット19が螺合していて、そのナット19の前端部の内側は、前端面に向かって縮径するテーパー孔部19Tが備えられている。なお、図2に示すように、大径部12Aの後端部には、4つの平坦な工具当接面12Fが四方を向くように形成されている。
図1に示すように、センタースリーブ12の内側には、前端から前後方向の中間位置に向かって縮径するテーパー孔部13Aが設けられ、そこには締付スリーブ18が嵌合している。締付スリーブ18の外面には、前端寄り位置から後端に亘って縮径する第1テーパー部18Aと、前端寄り位置から前端に亘って縮径する第2テーパー部18Bとが備えられている。また、締付スリーブ18は、後端から第1テーパー部18Aの途中位置までテーパー孔部13A内に収まり、それより前側部分がセンタースリーブ12の先端面から先方に突出し、第2テーパー部18Bがナット19のテーパー孔部19Tに当接している。さらには、締付スリーブ18の周方向には、締付スリーブ18の前端から後端寄り位置まで延びる第1スリット18Cと、それとは逆に、締付スリーブ18の後端から前端寄り位置まで延びる第2スリット18Dとが周方向の交互に並べて形成されている。そして、これら締付スリーブ18とナット19とセンタースリーブ12の前端部等から第1接続部31が構成され、ここに回転工具101が取り付けられる。
扁平コア部14は、前後方向から見るとセンタースリーブ12と同心の略円形をなし、扁平コア部14の前面14F及び後面14Rは、センタースリーブ12の中心軸と直交する平坦面になっている。また、扁平コア部14の後面14Rには、中心軸回りを均等分する複数位置に断面円形の複数(例えば、6~12個)のバネ受容凹部14Cが形成されている(図1には、1つのバネ受容凹部14Cのみが示されている)。
扁平コア部14の外周面14Gは、球面の一部をなしかつその球面の中心点P1は、扁平コア部14の厚さ方向(前後方向)の略中央に位置している。なお、図1には、外周面14Gが含まれる球面D1の輪郭が二点鎖線で示されている。
図3(A)に示すように、扁平コア部14の外周面14Gには、周方向で複数等分(例えば、3等分)する位置に係合溝15が形成されている。図2に示すように、係合溝15は、例えば、前後方向に一定幅をなして延びる角溝形状をなし、図3に示すように互いに平行な1対の溝内側面15Aを有する。
図1に示すように、第2部材20は、第2部材本体21に、カバー部材22、蓋部材23及び複数の係合チップ24等を組み付けてなる。第2部材本体21は、前端から後端に向かって段階的に縮小した円筒状をなしている。
具体的には、第2部材本体21の外周面は、前端から後端に向かって順番に、大径部21A、中径部21B、小径部21C,第2接続部32になっている。第2接続部32は、図2に示すように例えばパイプ状をなして延び、例えばNC旋盤の回転主軸100のチャックされる。また、大径部21Aは、それ以外の部分に比べて軸長が短く、大径部21Aと中径部21Bとの間の段差は、中径部21Bと小径部21Cとの段差に比べて小さくなっている。
カバー部材22は、大径部21Aと同一外径の円筒状をなし、その内周面は、軸方向の途中より後側が段付き状に縮径した構造をなしている。そして、カバー部材22は、第2部材本体21の中径部21B及び小径部21Cの外側に丁度嵌合している。また、蓋部材23は、第2部材本体21の大径部21Aの同一外径の円板部23Aの前面と後面とに、円板部23Aより外径が小さい円形の前側嵌合部23Bと後側嵌合部23Cとを備えた構造をなしている。また、蓋部材23の中心部には、貫通孔23Gが形成されている。そして、後側嵌合部23Cが第2部材本体21の前端部の内側に丁度嵌合され、円板部23Aが第2部材本体21の前面に重ねられている。
また、図2に示すように、蓋部材23の外縁部には、等間隔に複数の座繰り孔23Hが形成されている。また、第2部材本体21には、蓋部材23の複数の座繰り孔23Hのうちの一部複数の座繰り孔23Hの同軸上に複数の貫通孔21Hが形成されると共に、残りの複数の座繰り孔23Hの同軸上に複数の螺子孔21Nが形成されている。さらに、カバー部材22には、第2部材本体21の複数の貫通孔21Hの同軸上に、螺子孔22Hが形成されている。そして、座繰り孔23Hに通された長短の複数のボルトB1にて第2部材本体21、カバー部材22、蓋部材23が固定されている。
図1に示すように、第2部材本体21の内周面は、前端から後端に向かって順番に、大径孔部21D、中径孔部21E、小径孔部21Fになっている。また、前述の蓋部材23の後側嵌合部23Cは、第2部材本体21における大径孔部21Dの前端部に嵌合している。そして、大径孔部21Dと中径孔部21Eとの間の段差面21Lと蓋部材23とに挟まれたコア収容空間20Kに第1部材11の扁平コア部14が受容されると共に、第1部材11のセンタースリーブ12のうち扁平コア部14より後側部分が中径孔部21Eに受容され、さらには、センタースリーブ12のうち扁平コア部14より前側部分が蓋部材23の貫通孔23Gを貫通して蓋部材23より前側に突出している。
詳細には、図4に示すように、大径孔部21Dは、後端側が段付き状に僅かに内径が大きくなるように加工され、その段差部21Zより前側部分が、焼き入れをされかつ研磨加工されている。以下説明において、単に、大径孔部21Dの内側面という場合には、段差部21Zより前側部分を意味するものとする。
第2部材20のうちコア収容空間20Kを包囲する包囲部20Sの内側面(つまり、大径孔部21Dの内側面)は、扁平コア部14の外周面14Gを含む前述の球面D1の直径と略同一か又はほんの僅かに大きい一定の内径を有している。また、第2部材20のうちコア収容空間20Kを挟んで対向する1対の対向壁20T,20U(具体的には、蓋部材23及び第2部材本体21の各一部)の間隔は、扁平コア部14の前後方向の厚さより大きい。さらに、センタースリーブ12は、貫通孔23G及び中径孔部21Eに対して隙間を介して遊嵌されている。これらにより、球面D1の中心点P1を第2部材20の中心軸上に配置された状態を維持して第1部材11が第2部材20に対して傾動する。
また、第2部材20のうち扁平コア部14に後側から対向する対向壁20Uには、扁平コア部14の複数のバネ受容凹部14Cと対向する位置に複数のバネ受容凹部21Gが形成されている。そして、複数のバネ受容凹部14Cと複数のバネ受容凹部21Gとに跨がって圧縮コイルバネである複数の弾性部材25が受容されて、扁平コア部14を前方に付勢している。
第2部材20のうち扁平コア部14に前側から対向する対向壁20Tからは、扁平コア部14に向かって環状突部23Tが段付き状に突出している。環状突部23Tは、大径孔部21Dの中心と同心の円環状をなしている。また、図4に示すように、環状突部23Tの先端面23Sは、外縁部を除く全体が第2部材本体21の中心軸と直交する平坦面をなし、その平坦面に滑かに連続する円弧面を外縁部に備えている。そして、扁平コア部14が複数の弾性部材25に付勢されて環状突部23Tの先端面23Sに面当接することで、扁平コア部14を含む第1部材11の中心軸と第2部材20の中心軸とが1つに重なった原点姿勢に位置決めされる。
なお、図1に示すように、蓋部材23の前側嵌合部23Bにおける外面基端部には、環状溝23Mが形成され、そこに防塵ブーツ26の後端部から内側に突出する突部が係合している。防塵ブーツ26は、円筒体の前端部を内側に折り返すように湾曲させた形状をなし、センタースリーブ12の外面に密着している。これにより、第2部材20に対する第1部材11の傾動を許容した状態でコア収容空間20K内に粉塵が侵入することが防がれている。
図3(A)に示すように、包囲部20Sの内周面からは、扁平コア部14の複数の係合溝15に係合する複数の係合突起24Tが突出している。具体的には、第2部材本体21のうち扁平コア部14の複数の係合溝15と第2部材本体21の径方向で対向する位置には、第2部材本体21の外周面の中径部21Bと内周面の大径孔部21Dとの間を連絡するように複数のチップ受容孔21Jが形成されている。また、各チップ受容孔21Jは、図4に示すように、前後方向においては、コア収容空間20Kの略中央に配置されている。また、図3(B)に示すように、各チップ受容孔21Jは、途中に段差面21J1を有して大径孔部21D側が段付き状に縮径している。そして、各チップ受容孔21Jに第2部材本体21の外側から係合チップ24が挿入されている。
各係合チップ24は、チップ受容孔21Jのうちチップ受容孔21Jより外側に丁度嵌合される円柱状の大径部24Aと、大径部24Aより小径の円柱状で、扁平コア部14の係合溝15内まで延びる小径部24Bとを有する。また、小径部24Bの先端部の側面には、球体の一部をなすように側方全体に膨らんだ膨出部24Hが形成されている。そして、膨出部24Hを含む小径部24Bの先端部が前述の係合突起24Tになっている。また、係合チップ24は、中径部21Bの外側に嵌合されているカバー部材22によって抜け止めされている。また、図示されていないが、係合溝15の1対の溝内側面15Aと係合突起24Tとの間には、第2部材20に対する扁平コア部14の任意方向への傾動を許容する程度の僅かなクリアランスが設けられている。
なお、本実施形態の係合溝15は、角溝であるが、V溝でも円弧溝でもよい。また、本実施形態では、上記構造により係合突起24Tが係合溝15の1対の溝内側面15Aに点接触するが、係合突起24Tが溝内側面15Aに線接触又は面接触する構造であってもよい。ただし、本実施形態のように係合突起24Tが溝内側面15Aと点接触する構造とすれば、線接触、面接触する構造に比べて摺接抵抗が抑えられ、第1部材11と第2部材20とのスムーズな傾動動作が可能になる。
本実施形態のツールジョイント10Aの構造に関する説明は以上であり、このツールジョイント10Aに含まれるユニバーサルジョイント機構は、上述の扁平コア部14を含む第1部材11、包囲部20S,1対の対向壁20U,20Tを含む第2部材20、係合チップ24、弾性部材25等から構成されている。次に、このツールジョイント10Aの作用効果を図1に示した使用例と共に説明する。
図1に示した使用例では、ツールジョイント10Aの後端の第2接続部32が、前述の通りNC旋盤の回転主軸100のチャックされ、前端の第1接続部31に回転工具101が取り付けられる。回転工具101は、例えば、バリ取り工具であって、図5に示すようにシャフト部102の先端にそれより大径のヘッド部103を有する。ヘッド部103には、その径方向に延びかつ一端がヘッド部103の外周面に開口する収容孔103Aが備えられ、そこにバリ取りチップ104と圧縮コイルバネ105とが内蔵されている。そして、バリ取りチップ104における先端部のみが収容孔103Aから外側に突出するように圧縮コイルバネ105によって付勢されている。また、バリ取りチップ104の先端部は半球体形状をなし、その先端中心部から放射状に延びる複数の刃部104Aを備えている。そして、回転工具101は、シャフト部102を、ツールジョイント10Aにおける締付スリーブ18内に挿入された状態でナット19を締め付けることで第1接続部31に固定される。これにより、回転工具101は、回転工具101の回転軸と同心に配置される。
なお、回転工具101は、上記構造に限定されるものでなく、例えば、ヘッド部103が円柱状の球状、円板状等の砥石になっているものであってもよい。また、回転工具101は、バリ取り工具でなくてもよく、例えば、ドリル、リーマー、面取り加工を行うテーパーカッター、切削工具であってもよい。
このNC旋盤によるバリ取り加工は、例えば図示しない治具に固定されるワークに対して、ティーチングにより加工プログラムが予め作成され、順次、ワークを交換して加工プログラムを繰り返し実行することで行われる。その際に、ワークの形状や取り付け位置のばらつきにより、回転工具101に対するワークの当接位置がばらつくことが考えられる。これに対し、このNC旋盤では、回転主軸100と回転工具101との間にツールジョイント10Aが使用されているので、回転工具101が回転主軸100に対して任意の方向に傾動し、任意の傾動姿勢で回転工具101が回転駆動されるので、ワークの当接位置のばらつきの影響を抑えたバリ取り加工を行うことができる。
また、ツールジョイント10Aは側方から外力を受けていない状態では、弾性部材25の付勢力によってツールジョイント10Aの第1部材11が第2部材20に対して同軸上に並ぶ原点姿勢に保持されるから、本実施形態のようにツールジョイント10Aが一端部のみを回転主軸100に保持されて片持ち状態で使用されても、ツールジョイント10A及び回転工具101の姿勢が原点姿勢で安定し、例えばティーチング作業を容易に行うことができる。また、ティーチング作業の際に、回転工具101がワークに衝突する不具合が生じても、第1部材11の傾動によるツールジョイント10Aの屈曲によって回転工具101への衝撃が緩和されて破損が防がれる。
[第2実施形態]
本実施形態のツールジョイント10Bは、図6に一部が示されている。このツールジョイント10Bは、前記第1実施形態のツールジョイント10Aの複数の係合チップ24の代わりに、複数の球体29を備えている。そのために、第2部材本体21に形成された複数の球体受容孔30は、均一の内径をなして第2部材本体21を内外に貫通し、第2部材本体21の外側面の開口をカバー部材22によって閉塞されている。そして、各球体29は、各球体受容孔30に一部を受容され、一部以外の部分が第2部材本体21の内面から突出して複数の係合突起29Tとなって係合溝15と係合している。
本実施形態の構造に関する説明は以上である。本実施形態のツールジョイント10Bでも、第1実施形態のツールジョイント10Aと同様の効果を奏すると共に、第2部材20に対して第1部材11が傾動すると、それに伴い球体29が回転する。これにより、第1部材11の傾動操作がスムーズになる。なお、前記本実施形態の係合溝15は、角溝構造をなしているが、V溝構造や断面半円状の円弧溝構造をなしていてもよい。
[第3実施形態]
本実施形態のツールジョイント10Cは、図7と図8とに示されている。図7に示すように、本実施形態のツールジョイント10Cは、前記第1実施形態のツールジョイント10Aの第1部材11の後端部から曲げ弾性部材33が片持ち梁状に後方に延びて、第2部材20の小径孔部21Fに遊嵌された構造になっている。具体的には、曲げ弾性部材33は、例えば断面円形の棒状をなしている。また、センタースリーブ12の後端部の内径は、第1実施形態に比べて小さくなっていて側方から螺子孔34Aが連通している。そして、曲げ弾性部材33の前端部がセンタースリーブ12の後端部に挿入されて螺子孔34Aに螺合したセット螺子34Bにて固定されている。
本実施形態の構造に関する説明は以上である。このツールジョイント10Cでは、図8に示すように、第1部材11が原点姿勢から傾くと曲げ弾性部材33が小径孔部21Fの内面に当接して曲げ変形する。そして、弾性部材25と曲げ弾性部材33とが協働して、第1部材11を原点姿勢に付勢する。このように、本実施形態のツールジョイント10Cは、中心に曲げ弾性部材33を有するという簡素かつコンパクトな構造で原点姿勢への付勢力を大きくすることができる。
[第4実施形態]
図9及び図10には、本開示の工具駆動ユニット10Dの実施形態が示されている。図9に示すように、この工具駆動ユニット10Dは、環状の第1部材45が側面に取り付けられている回転駆動源40と、回転駆動源40の一部を受容する筒部50Tを有した第2部材50とを備える。そして、第1部材45と第2部材50とが前記第1実施形態と同様のユニバーサルジョイント機構にて連結されている。以下、図9及び図10における上側及び下側を、工具駆動ユニット10Dの各構成部品における上側及び下側ということとする。また、第1実施形態で説明した部位と同一機能を有する部位には、同一の符号を付して重複した説明を省略し、第1実施形態と異なる部位に関してのみ説明する。
回転駆動源40は、モータ41の前端部にスピンドル42を連結した構造をなし、スピンドル42の前端部から突出する回転出力部42Aに、回転工具が取り付けられる回転工具装着部42Bを備える。そして、回転駆動源40は、回転工具装着部42Bが下方を向いた状態に配置されている。
また、モータ41の下端部とスピンドル42の上端部とには、フランジ41F,42Fが備えられ、それらフランジ41F,42Fの間に第1部材45の一部が挟まれて回転駆動源40に第1部材45が固定されている。
より具体的には、第1部材45は、円筒状をなし、下端から内側に張り出す取付板部46と、上端から外側に張り出す上端鍔部47とを有する。そして、第1部材45がモータ41のフランジ41Fの外側に嵌合されて、取付板部46がフランジ41F,42Fの間に挟まれている。そして、取付板部46とフランジ41Fとに形成された複数の貫通孔46Aに通されたボルトB2がフランジ42Fの螺子孔に締め付けられて第1部材45が回転駆動源40に固定されている。
また、第1部材45は、本開示の「扁平コア部」でもあり、上端鍔部47より下方に前記第1実施形態で説明した球面状の外周面14Gを有し、その外周面14Gに複数の係合溝15を備えている。
第2部材50の筒部50Tは、何れも環状の下端筒部材51、中間筒部材52、上端筒部材53及び上端リング54を積み上げて合体させた構造をなしている。そして、回転駆動源40の上下方向の中間部が筒部50Tに受容され、第1部材45が筒部50Tの下端部内に配置されている。
図10に示すように、筒部50Tの下端部を構成する下端筒部材51の内部は、前記第1実施形態の第2部材本体21の内部と同様に、下方に向かって段付き状に縮径した形状をなし、その段差面51Dに環状突部23Tが形成されている。また、下端筒部材51のうち段差面51Dより上側は、第1実施形態で説明した大径孔部21Dになっていて、その大径孔部21Dの内側に第1部材45の外周面14Gが収まっている。そして、下端筒部材51の周方向の複数位置に形成された複数のチップ受容孔21Jに係合チップ24が受容され、それら係合チップ24の先端部が係合突起24Tとなって、係合溝15に係合している。なお、下端筒部材51には、下方からチップ受容孔21Jに連通する螺子孔49Nが形成され、そこに螺合したセット螺子49を係合チップ24に突き当てることで、係合チップ24がチップ受容孔21Jに抜け止めされている。
下端筒部材51の上に重なる中間筒部材52の内部は、上下方向の中間部が段付き状に縮径されて内側環状突壁52Aになっている。また、内側環状突壁52Aを周方向で均等分する位置には、下方に向かって開口する複数のバネ受容凹部21Gが形成されて、それらバネ受容凹部21Gの内部上面と第1部材45の上面との間に複数の弾性部材25が挟まれて、第1部材45を下方に付勢している。これらにより、本実施形態の冒頭で説明したように第1部材45と第2部材50とが、前記第1実施形態と同様のユニバーサルジョイント機構にて連結されている。
なお、内側環状突壁52Aは、第1実施形態で説明した「1対の対向壁20U,20T」の一方の対向壁に相当し、下端筒部材51のうち環状突部23Tを有する壁部が他方の対向壁に相当し、さらには、それら1対の対向壁に相当する部分に挟まれた下端筒部材51の上部と中間筒部材52の下部が、第1実施形態で説明した「包囲部20S」に相当する。
本実施形態の工具駆動ユニット10Dには、第1部材45を第2部材50に対して原点姿勢にロックするロック機構が設けられている。具体的には、中間筒部材52の上に重なる上端筒部材53の内径は、内側環状突壁52Aの内径と略同一になっていて、内側環状突壁52Aと上端筒部材53との間には、環状凹部52Eが形成されている。そして、環状凹部52Eに、昇降リング56が上下に移動可能に受容されている。また、内側環状突壁52Aのうちバネ受容凹部21Gを避けた周方向の複数位置には、上下に貫通するガイド孔52Bが形成されている。そして、昇降リング56に固定されて垂下するピン58が、ガイド孔52Bに通されて第1部材45の上面に突き当てられている。
上端筒部材53を周方向で均等分する位置には、下方に向かって開口する複数のバネ受容凹部53Gが形成されている。そして、それらバネ受容凹部53Gの内部上面と昇降リング56の上面との間に複数の弾性部材57が設けられている。これら弾性部材57は、上端筒部材53における昇降リング56のばたつきを防ぐためのももので、弾性部材57のバネ剛性は、弾性部材25のバネ剛性に比べて十分に小さい。
上端筒部材53のうちバネ受容凹部53Gを避けた周方向の複数位置には、下方に向かって開口する複数のシリンダ室53Sが形成されている。それら複数のピストン59が、複数のシリンダ室53Sに上下にスライド可能に嵌合され、ピストン59の下端部は昇降リング56の上面に突き当てられている。なお、ピストン59の上部には、シリンダ室53Sの内部上面に衝突することを防ぐための圧縮コイルバネ60が備えられている。
上端筒部材53には、シリンダ室53Sと上端筒部材53の上面との間を連絡する連絡流路53Rが形成されている。また、上端筒部材53の上に重なる上端リング54の下面には、連絡流路53Rに接続される環状流路54Rと、環状流路54Rに連通して上端リング54の側面に開口する導入流路54Aとが形成されている。さらに、導入流路54Aには、図示しない電磁弁を介して図示しないコンプレッサが接続されている。そして、電磁弁が開状態になるとシリンダ室53Sに圧縮エアーが供給されて複数のピン58が第1部材45を加圧し、第1部材45が原点姿勢にロックされ、電磁弁が閉状態になると、例えば、ピストン59とシリンダ室53Sの内面との間から圧縮エアーが抜け、前記ロックが解除される。なお、中間筒部材52には、昇降リング56が上方に移動した場合に作動して、第1部材45が原点姿勢から傾動したことを検出するためのスイッチ61が備えられている。
図9に示すように、上端リング54の上面には防塵ブーツ26が取り付けられて、回転駆動源40と筒部50Tの上端部との間の開口は閉塞されている。また、回転駆動源40と筒部50Tの下端部との間の開口は開放されている。また、下端筒部材51には、筒部50T内のうち第1部材45より上側の空間と下側の空間とを連絡するための連通流路51Rが形成されている。さらに、上端リング54には、内面と外面との間を連絡するエアーパージ用流路54Bが形成されている。そして、外部からエアーパージ用流路54Bを通して筒部50Tの上部内に低圧の圧縮エアーがパージされ、第1部材45の側方の隙間(特に係合溝15内)と、連通流路51Rとを通って筒部50Tの下端部から下端開口の外に排出される。これにより、筒部50T内に粉塵が侵入することが防がれている。
第2部材50には、筒部50Tが嵌合した貫通孔55Kを有する板状の取付部55が備えられている。そして、その取付部55に、図示しないロボットの先端に備えたフランジを固定するための図示しない複数の螺子孔又は複数の貫通孔が備えられている。
本実施形態の工具駆動ユニット10Dの構成に関する説明は以上である。この工具駆動ユニット10Dを使用すれば、前記他の実施形態と同様に、回転工具がワークに宛がれていない状態では回転工具が原点姿勢で保持されて安定し、回転工具がワークに宛がわれたときには、回転工具が原点姿勢から傾動して回転工具に過度な付加が付与されることが防がれると共に過度な加工も防がれる。
[他の実施形態]
(1)前記第1実施形態のツールジョイント10Aは、回転工具101が取り付けられる第1接続部31が第1部材11に備えられる一方、回転駆動源に取り付けられる第2接続部32が第2部材20に備えられていたが、それと逆であってもよい。
(2)前記第1実施形態では、ツールジョイント10Aが回転駆動される使用例を示したが、回転駆動されなくてもよい。例えば、ツールジョイント10Aをロボットの先端部に取り付けて、そのツールジョイント10Aの先端部にタッチセンサや溶接トーチを取り付ける使用例も考えられる。
(3)前記第1実施形態では、第1部材11を原点姿勢に付勢するための複数の弾性部材25が備えられていたが、第1部材11と同心の1つのコイルバネで第1部材11を原点姿勢に付勢してもよい。
(4)前記第4実施形態では、回転駆動源40がモータ41とスピンドル42とから構成されていたが、それに減速機を加えた構成としてもよいし、モータのみの構成としてもよい。また、モータは、電気駆動のものでもエアー駆動のものでも油圧駆動のものでもよい。
(5)回転駆動源40への第1部材45の固定は上記第4実施形態の構造に限定されるものではなく、例えば、筒形のカップリングで、ボルトの締め付けにより内径が縮径しかつ外径が拡径するものを、第1部材45と回転駆動源40との間に配置しもよく、接着剤にて第1部材45を回転駆動源40に固定してもよい。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
10A~10C ツールジョイント
10D 工具駆動ユニット
11,45 第1部材
14 扁平コア部
14G 外周面
15 係合溝
20,50 第2部材
20S 包囲部
20T,20U 対向壁
24T,29T 係合突起
25 弾性部材
29 球体
40 回転駆動源
42B 回転工具装着部
50T 筒部
100 回転主軸
101 回転工具
D1 球面
P1 中心点

Claims (7)

  1. 第1部材と第2部材とを連結するユニバーサルジョイント機構であって、
    前記第1部材に設けられ、球面の一部をなしかつその球面の中心点を包囲する円環状の外周面を有し、その外周面の幅方向で扁平となった扁平コア部と、
    前記扁平コア部の前記外周面の周方向に均等配置され、前記扁平コア部の軸方向延びる複数の係合溝と、
    前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部の外側に嵌合し、前記扁平コア部の前記外周面に隣接する円筒状の内周面を有する包囲部と、
    前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部を軸方向で挟んで対向する1対の対向壁と、
    前記包囲部のうち前記複数の係合溝に対向する複数位置を内外に貫通する複数の貫通孔と、
    前記複数の貫通孔に、前記包囲部の外側から取り付け可能な複数の係合部材と、
    前記複数の係合部材に設けられて、前記包囲部の前記内周面から突出し、前記包囲部に対する前記扁平コア部の回転を禁止しかつ傾動を許容するように前記複数の係合溝に係合する複数の係合突起と、
    前記複数の係合部材を前記複数の貫通孔に抜け止めする抜止部材と、
    一方の前記対向壁と前記扁平コア部と間に挟まれ、前記扁平コア部を他方の前記対向壁に押し付けられた原点姿勢に付勢する弾性部材と、を備えるユニバーサルジョイント機構。
  2. 前記複数の貫通孔は、その軸方向の途中に段差面を有して、前記段差面より前記扁平コア部に近い側が小径孔部をなす一方、遠い側が大径孔部をなし、
    前記複数の係合部材は、前記小径孔部より外径が大きくかつ前記大径孔部に嵌合される大径部と、前記小径孔部より外径が小さくかつ前記小径孔部を貫通して先端部が前記包囲部の内面から突出する小径部と、を有し、
    前記小径部の先端部が前記係合突起になっている請求項1に記載のユニバーサルジョイント機構。
  3. 前記複数の係合部材は、前記複数の貫通孔の内径と略同一の外径の複数の球体であり、前記複数の球体の一部が前記係合突起になっている請求項1に記載のユニバーサルジョイント機構。
  4. 第1部材と第2部材とを連結するユニバーサルジョイント機構であって、
    前記第1部材に設けられ、球面の一部をなしかつその球面の中心点を包囲する円環状の外周面を有し、その外周面の幅方向で扁平となった扁平コア部と、
    前記扁平コア部の前記外周面の周方向に均等配置され、前記扁平コア部の軸方向に延びる複数の係合溝と、
    前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部の外側に嵌合し、前記扁平コア部の前記外周面に隣接する円筒状の内周面を有する包囲部と、
    前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部を軸方向で挟んで対向する1対の対向壁と、
    前記包囲部の前記内周面から突出し、前記包囲部に対する前記扁平コア部の回転を禁止しかつ傾動を許容するように前記複数の係合溝に係合する複数の係合突起と、
    一方の前記対向壁と前記扁平コア部と間に挟まれ、前記扁平コア部を他方の前記対向壁に押し付けられた原点姿勢に付勢する弾性部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材の一方の部材の中心部に穿孔されている中心孔と、他方の部材の中心部から片持ち状態に張り出して前記中心孔に遊嵌され、前記扁平コア部が前記原点姿勢から傾くと前記中心孔の内面に当接して曲げ変形する曲げ弾性部材と、を備えるユニバーサルジョイント機構。
  5. 第1部材と第2部材とを連結するユニバーサルジョイント機構であって、
    前記第1部材に設けられ、球面の一部をなしかつその球面の中心点を包囲する円環状の外周面を有し、その外周面の幅方向で扁平となった扁平コア部と、
    前記扁平コア部の前記外周面の周方向に均等配置され、前記扁平コア部の軸方向に延びる複数の係合溝と、
    前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部の外側に嵌合し、前記扁平コア部の前記外周面に隣接する円筒状の内周面を有する包囲部と、
    前記第2部材に設けられ、前記扁平コア部を軸方向で挟んで対向する1対の対向壁と、
    前記包囲部の前記内周面から突出し、前記包囲部に対する前記扁平コア部の回転を禁止しかつ傾動を許容するように前記複数の係合溝に係合する複数の係合突起と、
    一方の前記対向壁と前記扁平コア部と間に挟まれ、前記扁平コア部を他方の前記対向壁に押し付けられた原点姿勢に付勢する弾性部材と、
    前記他方の対向壁から突出し、前記扁平コア部の外周面と同心の円環状をなし、前記扁平コア部の一端面のうち前記外周面より中心側に離れた位置に当接する環状突部と、を備え、
    前記環状突部の先端には、前記扁平コア部の一端面が面当接する平坦面と、前記平坦面より外側に位置し、前記平坦面に滑かに連続する円弧面と、が形成されているユニバーサルジョイント機構。
  6. 請求項1から5の何れか1の請求項に記載のユニバーサルジョイント機構と、
    前記第1部材の中心部に設けられ、回転駆動源の回転出力部又は回転工具の一方が取り付けられる第1接続部と、
    前記第2部材の中心部に設けられ、回転駆動源の回転出力部又は回転工具の他方が取り付けられる第2接続部と、を有するツールジョイント。
  7. 請求項1から5の何れか1の請求項に記載のユニバーサルジョイント機構と、
    前記第1部材を側面に備える回転駆動源と、
    前記回転駆動源の回転出力部に備えられ、回転工具が一体回転可能に取り付けられる回転工具装着部と、を備え、
    前記第2部材は、前記回転駆動源の少なくとも一部を受容する筒部と、ロボット、NC旋盤その他の工作機械の可動部に取り付けられる取付部とを有する工具駆動ユニット。
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