JP7113612B2 - ブリスター包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ブリスター包装容器に関するものである。
従来、歯ブラシを収容する包装容器として、歯ブラシが収容されるブリスター部分(収容部)がドーム形状に突出している容器本体と、収容部の開口部分を閉鎖する板体とを有するブリスター包装容器が知られている。
このようなブリスター包装容器では、例えば下記特許文献1に示されているような、ブリスター包装容器内での歯ブラシの回転や移動を防止するために歯ブラシのハンドル形状に合わせた形状の凹凸部を有するドーム形状を採用している。
特開2014-172629号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたブリスター包装容器は、ハンドル部が角柱状の場合は、回転を抑制した状態で歯ブラシを収容可能であるが、ハンドル部が円柱状あるいは楕円柱状等で外周面が曲面で形成されている場合には、搬送時の振動等により歯ブラシが回転する可能性がある。ブリスター包装容器内で歯ブラシが回転すると、毛先が容器本体に接触し変形したりすることにより歯ブラシの機能低下を招きかねない。また、歯ブラシのヘッド部が斜めや横向きになるなどすると、店頭において外観上も好ましくない。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、ハンドル部が曲面で形成されている歯ブラシが収容された際にも、歯ブラシの回転を抑制できるブリスター包装容器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、植毛面に複数の毛束が設けられたヘッド部、ネック部及びハンドル部が長さ方向に順次設けられた歯ブラシを、ドーム状に膨出する収容部内に前記ヘッド部の前記植毛面と逆側の背面を前記収容部の開口側に向けて収容する透明樹脂材で形成された容器本体と、前記収容部の開口側を閉鎖する板体とを備え、前記板体が前記収容部の開口側を閉鎖したときに前記背面を支持する背面支持部と、前記長さ方向と直交する前記ヘッド部の幅方向両側から前記植毛面側に突出して設けられ前記ヘッド部の前記幅方向の側面の少なくとも一部を保持する側面保持部とを有するヘッド固定部を備えることを特徴とするブリスター包装容器が提供される。
また、上記本発明の一態様に係るブリスター包装容器において、前記ヘッド固定部は、前記容器本体及び前記板体とは独立して設けられている、ことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るブリスター包装容器において、前記ヘッド固定部は、前記板体の前記開口側に一体的に設けられた成形体である、ことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るブリスター包装容器において、前記収容部は、前記開口側から前記膨出側に向かって先細って傾斜する傾斜面で囲まれ前記ヘッド部を収容するヘッド収容部を有し、前記ヘッド固定部は、前記傾斜面に嵌合する嵌合面を有し、前記嵌合面が前記傾斜面に嵌合したときに、前記背面支持部は、前記毛束が前記容器本体と離間した位置で前記背面を支持する、ことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るブリスター包装容器において、前記側面保持部の突出量は、前記ヘッド部の厚さ以上であり、前記側面保持部の周長は、前記ヘッド固定部における前記植毛面側の外周長の30%以上の長さである、ことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るブリスター包装容器において、前記側面保持部の周長は、前記ヘッド固定部における前記植毛面側の外周長の80%以上の長さであり、前記側面保持部の突出量は、前記ヘッド部の厚さの30%以上である、ことを特徴とする。
また、上記本発明の一態様に係るブリスター包装容器において、前記ハンドル部の前記背面側の面は、断面が略円弧形状である、ことを特徴とする。
本発明では、ハンドル部が曲面で形成されている歯ブラシが収容された際にも、歯ブラシの回転を抑制することが可能になる。
本発明の実施形態を示す図であって、第1実施形態に係るブリスター包装容器1の分解斜視図である。 図1におけるA-A線視断面図である。 図1におけるB-B線視断面図である。 図1におけるC-C線視断面図である。 本発明の実施形態に係るヘッド固定部30の外観斜視図である。 本発明の実施形態を示す図であって、第2実施形態に係るブリスター包装容器1の分解斜視図である。
以下、本発明のブリスター包装容器の実施の形態を、図1ないし図6を参照して説明する。
なお、以下の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成の理解を容易にするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るブリスター包装容器1の分解斜視図である。
ブリスター包装容器1は、容器本体10、板体20及びヘッド固定部30を有している。容器本体10は、平面視矩形の板状に形成されている。容器本体10は、歯ブラシ50を収容する収容部11を有している。
歯ブラシ50は、ヘッド部53、ヘッド部53の後端側に設けられたネック部54、ネック部54の後端側に設けられたハンドル部55を有している。本実施形態における歯ブラシ50は、一例として、電源から供給される電力により駆動される電動歯ブラシである。歯ブラシ50は、ヘッド部53及びネック部が一体化された交換部材がハンドル部55の先端側に設けられた脱着部56において脱着(交換)可能である。
ヘッド部53は、植毛面51に毛束52が植設されている。ヘッド部53の形状、長さ、幅、厚さ等については特に限定されない。本実施形態におけるヘッド部53は、厚さが、一例として2.0mm~4.0mmの範囲に設定された薄型ヘッドである。ハンドル部55は、ヘッド部53における植毛面51と逆側に位置する背面57側の断面が略円弧形状である。ハンドル部55は、略円柱状に形成されている。ネック部54は、ハンドル部55の先端側からヘッド部53の後端側に亘って断面積が漸次小さくなる略円柱状に形成されている。
以下の説明においては、容器本体10、板体20及び歯ブラシ50の長手方向をY方向とし、植毛面51と平行でY方向と直交するヘッド部53の幅方向をX方向とし、Y方向及びX方向と直交するとともに植毛面51と直交する方向をZ方向として適宜説明する。
容器本体10は、平面視略矩形状の基板部12と、基板部12の端縁から-Z側に全周に亘って延びる側壁部13と、側壁部の-Z側端部から外側に張り出すフランジ部14とを有している。基板部12は、+Z側にドーム状に膨出する収容部11、収容部15、台座部16及び筒部18を有している。収容部15は、Y方向に延びる半円柱状に形成されている。収容部15は、一例として、上記電源として乾電池を収容する。台座部16は、+Y方向の端部側に配置されており、XZ平面と平行な座面17を有している。ブリスター包装容器1は、座面17を接地させることにより、ヘッド部53が上側に配置された状態で直立することが可能になる。
筒部18は、基板部12における-Y側の端縁近傍に配置されている。筒部18は、基板部12におけるX方向の中央位置に配置されている。筒部18は、基板部12から-Z側に延びる円筒である。筒部18は、フランジ部14よりも-Z側に突出しない高さに形成されている。
容器本体10として、例えばポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられ、とくに透明性に優れるポリエステル系樹脂のポリエチレンテレフタレート樹脂が好適に用いることができる。
収容部11は、ヘッド部53の背面57を開口側(-Z側)に向け、植毛面51がドーム状の膨出側(+Z側;以下、適宜膨出側と称する)に向く姿勢で歯ブラシ50を収容する。収容部11は、ヘッド部53を収容するヘッド収容部43と、ネック部54を収容するネック収容部44と、ハンドル部55を収容するハンドル収容部45とを有している。
図2は、図1におけるA-A線視断面図であり、ハンドル収容部45のXZ断面図である。図2に示されるように、ハンドル収容部45は、膨出側に配置された曲面部45aと、開口側(-Z側;以下、適宜開口側と称する)に配置された斜面部45bと、斜面部45bのZ方向の中途に配置された一対の係合部45cとを有している。曲面部45aの断面形状は、収容部11に歯ブラシ50が収容された際にハンドル部55の+Z側に臨む表面と所定距離の隙間を介してオフセットした略半円形状に形成されている。斜面部45bの断面形状は、曲面部45aに接し開口側に向かうに従って互いの幅が大きくなる傾斜面(テーパ面)に形成されている。
係合部45cの断面形状は、ハンドル収容部45の内部空間に向けて膨出する略半円形状である。係合部45c同士のX方向の最短距離は、ハンドル部55の直径よりも小さく形成されている。係合部45cは、図1に示すように、Y方向に延び、ハンドル収容部45の一部に局所的に形成されている。ハンドル部55をハンドル収容部45の膨出側に押し込むと、ハンドル部55が係合部45cに当接するとともに、斜面部45bが互いに離間する方向に弾性変形することにより、図2に示すように、ハンドル部55は、係合部45cを乗り越えてハンドル収容部45に収容される。ハンドル部55がハンドル収容部45に収容されると、係合部45cは弾性復元力により変形前の位置に移動し開口側からハンドル部55に係合する。
図3は、図1におけるB-B線視断面図であり、ネック収容部44のXZ断面図である。図3に示されるように、ネック収容部44は、膨出側に配置された曲面部44aと、開口側に配置された斜面部44bと、斜面部44bのZ方向の中途に配置された一対の係合部44cとを有している。曲面部44aの断面形状は、収容部11に歯ブラシ50が収容された際にネック部54の+Z側に臨む表面と所定距離の隙間を介してオフセットした略半円形状に形成されている。斜面部44bの断面形状は、曲面部44aに接し開口側に向かうに従って互いの幅が大きくなる傾斜面(テーパ面)に形成されている。
係合部44cの断面形状は、ネック収容部44の内部空間に向けて膨出する略半円形状である。係合部44c同士のX方向の最短距離は、ネック部54の直径よりも小さく形成されている。係合部44cは、図1に示すように、Y方向に延び、ネック収容部44の一部に局所的に形成されている。ネック部54をネック収容部44の膨出側に押し込むと、ネック部54が係合部44cに当接するとともに、斜面部44bが互いに離間する方向に弾性変形することにより、図3に示すように、ネック部54は、係合部44cを乗り越えてネック収容部44に収容される。ネック部54がネック収容部44に収容されると、係合部44cは弾性復元力により変形前の位置に移動し開口側からネック部54に係合する。
図4は、図1におけるC-C線視断面図であり、容器本体10、板体20及びヘッド固定部30を含むブリスター包装容器1のXZ断面図である。
図4に示されるように、ヘッド収容部43は、膨出側に配置された天板部43aと、開口側に配置された斜面部(傾斜面)43bとを有している。天板部43aは、XY平面と平行に配置されている。Z方向における天板部43aの位置は、ヘッド部53がヘッド収容部43に収容された際に毛束52との間に所定距離の隙間が形成される位置に設定されている。斜面部43bは、開口側から膨出側に向かって先細る方向に傾斜している。ヘッド収容部43は、周囲を囲む斜面部43bと底部に配置された天板部43aによって形成された空間にヘッド部53を収容する。
図1に戻り、板体20は、平面視略矩形状の基板部21と、基板部21の端縁から-Z側に全周に亘って延びる側壁部22と、側壁部の-Z側端部から外側に張り出すフランジ部23とを有している。
板体20は、側壁部22の外周面が容器本体10における側壁部13の内周面と嵌合する。板体20は、側壁部22の外周面が容器本体10における側壁部13の内周面と嵌合したときに、基板部21が容器本体10における収容部11、収容部15及び台座部16の開口側を閉鎖する。フランジ部23は、容器本体10のフランジ部14と、例えば、ホットメルト等により接着固定される領域である。なお、容器本体10の基板部12と、板体20の基板部21との間に、歯ブラシ50に関する情報が表示された台紙等を介在させてもよいが、本実施形態では、基板部21が容器本体10における収容部11、収容部15及び台座部16の開口側を閉鎖するものとして説明する。
また、板体20は、側壁部22の外周面が容器本体10における側壁部13の内周面と嵌合したときに、基板部21に形成された貫通孔24に容器本体10における筒部18が挿通される。貫通孔24に筒部18が挿通されることにより、ブリスター包装容器1における-Y側の端部近傍(すなわち、歯ブラシ50のヘッド部53近傍)でX方向の中央位置には、Z方向に貫通する貫通孔が形成される。当該貫通孔が形成されていることにより、ブリスター包装容器1は、店頭においてフック掛けでの陳列が可能になる。
板体20は、容器本体10と同様の透明樹脂材(例えば、ポリエステル系樹脂のポリエチレンテレフタレート樹脂)で形成されている。
図5は、ヘッド固定部30の外観斜視図である。ヘッド固定部30は、容器本体10及び板体20とは独立して設けられている。図5に示すように、ヘッド固定部30は、背面支持部31、側面保持部32、側壁部33及びフランジ部34を有している。ヘッド固定部30は、ヘッド部53が収容されたヘッド収容部43に挿入される。ヘッド固定部30は、図4に示したように、ヘッド収容部43に挿入された際に、側壁部33がヘッド収容部43の斜面部43bに嵌合する。すなわち、側壁部33の外周面は、ヘッド収容部43の斜面部43bに嵌合する嵌合面33aである。
フランジ部34は、側壁部33の-Z側端部から外側にXY平面と平行に張り出している。フランジ部34は、背面支持部31、側面保持部32及び側壁部33がヘッド収容部43に挿入された際に、容器本体10の基板部12に-Z側から係合する。ヘッド固定部30は、フランジ部34が容器本体10の基板部12に-Z側から係合し、さらに、-Z側から板体20の基板部21が接合することにより、Z方向に位置決めされる。
ヘッド固定部30は、容器本体10及び板体20と同様の透明樹脂材(例えば、ポリエステル系樹脂のポリエチレンテレフタレート樹脂)で形成されている。
背面支持部31は、XY平面と平行に配置されている。背面支持部31は、板体20がヘッド収容部43(収容部11)を閉鎖したときに、ヘッド部53の背面57を支持する。背面支持部31の+Y側には、ネック部54の背面側を支持する傾斜面35が形成されている。側面保持部32は、背面支持部31の-Y側(ヘッド部53の先端側)及び背面支持部31の+Y側(ネック部54が配置される側)を除いた背面支持部31のX方向両側に配置されている。側面保持部32は、+Z側に突出して設けられている。側面保持部32は、X方向両側からヘッド部53の側面の少なくとも一部を保持する。
側面保持部32の突出量、すなわち、ヘッド部53の側面に対するZ方向の保持高さがヘッド部53の厚さ以上である場合、側面保持部32の周長は、ヘッド固定部30における+Z側の外周長の30%以上の長さであることが好ましい。側面保持部32の突出量及び周長が上記の範囲であれば、ヘッド部53の側面に対する保持面積が十分な大きさとなり、背面支持部31による背面57の支持と側面保持部32による側面の保持とによりヘッド部53の植毛面51がXY平面に対して傾くことを抑制できる。従って、植毛面51が傾いて毛束52が天板部43aと斜面部43bの少なくとも一方に接触することを抑制できる。
また、側面保持部32の周長、すなわち、ヘッド部53の側面に対する周方向の保持長さがヘッド固定部30における+Z側の外周長の80%以上の長さである場合、側面保持部32の突出量は、ヘッド部53の厚さの30%以上であることが好ましい。この場合についても、側面保持部32の突出量及び周長が上記の範囲であれば、ヘッド部53の側面に対する保持面積が十分な大きさとなり、背面支持部31による背面57の支持と側面保持部32による側面の保持とによりヘッド部53の植毛面51がXY平面に対して傾くことを抑制できる。従って、植毛面51が傾いて毛束52が天板部43aと斜面部43bの少なくとも一方に接触することを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態のブリスター包装容器1では、ハンドル部55が円柱状でY軸周りに回転する可能性がある歯ブラシ50を収容部11に収容した場合でも、ヘッド固定部30における背面支持部31によりヘッド部53の背面57を支持し、側面保持部32によりヘッド部53の側面を幅方向両側から保持するため、ヘッド部53が回転することを抑制できる。そのため、本実施形態のブリスター包装容器1では、毛束52の毛先が容器本体10に接触することで生じる変形及び機能低下を抑制できるとともに、ヘッド部53が斜めや横向きになって外観性が低下することを抑制できる。
また、本実施形態のブリスター包装容器1では、ヘッド固定部30が容器本体10及び板体20とは独立して設けられているため、ヘッド部53の形状、大きさ、厚さ等が異なる種々の歯ブラシ50に容易に対応することができる。
[第2実施形態]
次に、ブリスター包装容器1の第2実施形態について、図6を参照して説明する。
この図において、図1乃至図5に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係るブリスター包装容器1の分解斜視図である。
図6に示されるように、板体20における基板部21の+Z側には、ヘッド固定部30Aが設けられている。すなわち、ヘッド固定部30Aは、板体20の+Z側に一体的に設けられた成形体である。
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
上記構成のブリスター包装容器1では、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、ヘッド固定部30Aと板体20とを同一工程で成形できるため、製造効率の向上に寄与できる。また、上記第1実施形態では、ヘッド固定部30をヘッド収容部43に挿入する工程と、その後に板体20の側壁部22の外周面を容器本体10の側壁部13の内周面-Z側から嵌合させる工程の二段階の工程が必要であったが、本実施形態では、板体20の側壁部22の外周面を容器本体10の側壁部13の内周面-Z側から嵌合させる工程においてヘッド固定部30Aをヘッド収容部43に挿入することが可能になる。そのため、上記第1実施形態で必要であった二つの工程が、本実施形態では一つの工程で済むことになり、製造効率の向上に一層寄与できる。
[実施例]
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1~6、比較例1~2)
本実施例は、[表1]に示される仕様に従ったヘッド固定部を用い、容器本体10の収容部11に歯ブラシ50を収容し、各例のヘッド固定部をヘッド収容部43に挿入した後に板体20を容器本体10の-Z側から嵌合させ、板体20のフランジ部23と容器本体10のフランジ部14とを超音波シール機で溶着したブリスター包装容器1をサンプルとして製作した。
実施例1は、側面保持部32の周長がヘッド固定部における+Z側の外周長の80%であり、側面保持部32の突出量が、ヘッド部53の厚さを超える(ヘッド部53の厚さの120%である)ヘッド固定部を用いた。実施例2は、側面保持部32の周長がヘッド固定部における+Z側の外周長の80%であり、側面保持部32の突出量が、ヘッド部53の厚さと同一のヘッド固定部を用いた。実施例3は、側面保持部32の周長がヘッド固定部における+Z側の外周長の80%であり、側面保持部32の突出量が、ヘッド部53の厚さの30%であるヘッド固定部を用いた。実施例4は、側面保持部32の周長がヘッド固定部における+Z側の外周長の50%であり、側面保持部32の突出量が、ヘッド部53の厚さと同一のヘッド固定部を用いた。実施例5は、側面保持部32の周長がヘッド固定部における+Z側の外周長の30%であり、側面保持部32の突出量が、ヘッド部53の厚さと同一のヘッド固定部を用いた。実施例6は、側面保持部32の周長及び突出量が実施例2と同一であり、板体20と一体的に成形された図6に示したヘッド固定部を用いた。
比較例1は、上述のヘッド固定部を用いないブリスター包装容器1をサンプルとして用いた。比較例2は、側面保持部32が設けられていないヘッド固定部を用いた。
Figure 0007113612000001
[試験方法]
各例のサンプルについては、振動試験及び落下試験を実施した。
振動試験は、一箱に24本のサンプルが収納された収納箱を二箱(サンプル合計48本)、JIS Z0200-2013(包装貨物-性能試験法一般通則)に基づいた振動試験を実施した。落下試験は、一箱に24本のサンプルが収納された収納箱を二箱(サンプル合計48本)、50cmの高さから落下させた。収納箱の落下時には、正立状態(ブリスター包装容器1の+Y側が下向きの状態)で二回実施し、正立状態時における面積が大きい側面を下向きにした状態で一回実施し、正立状態時における面積が小さい側面(つま面)を下向きにした状態で一回実施し、上記の側面とつま面との稜線を下向きにした状態で一回実施した。
[評価方法]
上記振動試験後及び落下試験後のそれぞれで、-Y側からブリスター包装容器1のヘッド収容部43を観察し、ヘッド部53と天板部43aとが平行で毛束52の毛先が天板部43aと対向する正面向きの場合を良好と評価し、天板部43aに対してヘッド部53が傾き毛束52の毛先が天板部43aまたは斜面部43bに接触するものの、毛先の潰れが無い場合をやや不良と評価し、天板部43aに対してヘッド部53が傾き毛束52の毛先が天板部43aまたは斜面部43bに接触して毛先に潰れが生じた場合を不良と評価した。
各例において評価結果が良好であったサンプル数の割合を振動試験及び落下試験のそれぞれで回転抑制率(%)として算出した。振動試験における回転抑制率及び落下試験における回転抑制率の双方が80%以上である場合には「OK」と評価し、少なくとも一方が80%未満である場合には「NG」と評価した。
[表1]の実施例1~3に示されるように、側面保持部32の周長がヘッド固定部における+Z側の外周長の80%である場合には、側面保持部32の突出量が、ヘッド部53の厚さの30%以上であれば、ヘッド部53の回転が抑制された良好な結果が得られることを確認できた。
また、実施例1~2、4~6に示されるように、側面保持部32の突出量が、ヘッド部53の厚さ以上である場合には、側面保持部32の周長がヘッド固定部における+Z側の外周長の30%以上であれば、ヘッド部53の回転が抑制された良好な結果が得られることを確認できた。
これに対して、ヘッド固定部を用いない比較例1、及び背面支持部31を有するものの側面保持部32が設けられていないヘッド固定部を用いた比較例2については、良好な結果が得られないことを確認できた。比較例2については、背面支持部31を有することにより回転抑制の効果は確認できたが、十分な効果とは言えないことを確認できた。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、歯ブラシ50のハンドル部55が円柱状である構成を例示したが、この構成に限定されない。本発明に係るブリスター包装容器は、ハンドル部55の背面側に断面が略円形状の曲面を有し、植毛面51側にXY平面と平行な平面を有し断面がD形状のハンドル部、X方向と平行な長軸を有する断面が楕円形状のハンドル部等、背面側に曲面を有しY軸と平行な軸周りに回転する可能性があるハンドル部を備えた歯ブラシに広く適用可能である。
また、上記実施形態では、ブリスター包装容器1に収容された歯ブラシ50が電動である構成を例示したが、この構成に限定されない。ブリスター包装容器1に収容された歯ブラシとしては、駆動機構を有さず手動のみで清掃を行う歯ブラシについても適用可能である。また、歯ブラシとしては、植毛面51に複数の毛束52が設けられる構成の他にヘッド部にZ方向に延びる単軸状の支持軸が設けられ、支持軸を中心として放射状に用毛が延びる歯間ブラシについても適用可能である。
また、上記実施形態では、板体20を容器本体10と同様の樹脂材で形成する構成を例示したが、板体20を不透明の台紙により形成し、容器本体10のフランジ部14と接着して固定する構成としてもよい。
1…ブリスター包装容器、 10…容器本体、 11…収容部、 20…板体、 30…ヘッド固定部、 31…背面支持部、 32…側面保持部、 33a…嵌合面、 43…ヘッド収容部、 43b…斜面部(傾斜面)、 44…ネック収容部、 50…歯ブラシ、 51…植毛面、 52…毛束、 53…ヘッド部、 54…ネック部、 55…ハンドル部、 57…背面

Claims (4)

  1. 植毛面に複数の毛束が設けられたヘッド部、ネック部及びハンドル部が長さ方向に順次設けられた歯ブラシを、ドーム状に膨出する収容部内に前記ヘッド部の前記植毛面と逆側の背面を前記収容部の開口側に向けて収容する透明樹脂材で形成された容器本体と、
    前記収容部の開口側を閉鎖する板体とを備え、
    前記板体が前記収容部の開口側を閉鎖したときに前記背面を支持する背面支持部と、前記長さ方向と直交する前記ヘッド部の幅方向両側から前記植毛面側に突出して設けられ前記ヘッド部の前記幅方向の側面の少なくとも一部を保持する側面保持部とを有するヘッド固定部を備え、
    前記ハンドル部の前記背面側の面は、断面が略円弧形状であり、
    前記収容部は、前記ハンドル部を収容するハンドル収容部を有し、
    前記ハンドル収容部は、
    前記収容部の膨出側に配置された曲面部と、
    前記曲面部の前記開口側の両端部から前記開口側に向かうに従って互いの幅が大きくなる斜面部と、
    前記斜面部から前記ハンドル収容部の内部空間に向けて膨出し、前記ハンドル収容部に収容された前記ハンドル部に前記開口側から係合する係合部と、
    を有し、
    前記側面保持部の突出量は、前記ヘッド部の厚さ以上であり、且つ、前記側面保持部の周長は、前記ヘッド固定部における前記植毛面側の外周長の30%以上の長さである、
    及び/または、
    前記側面保持部の周長は、前記ヘッド固定部における前記植毛面側の外周長の80%以上の長さであり、且つ、前記側面保持部の突出量は、前記ヘッド部の厚さの30%以上である、ことを特徴とするブリスター包装容器。
  2. 前記ヘッド固定部は、前記容器本体及び前記板体とは独立して設けられている、ことを特徴とする請求項1記載のブリスター包装容器。
  3. 前記ヘッド固定部は、前記板体の前記開口側に一体的に設けられた成形体である、ことを特徴とする請求項1記載のブリスター包装容器。
  4. 前記収容部は、前記開口側から前記膨出側に向かって先細って傾斜する傾斜面で囲まれ前記ヘッド部を収容するヘッド収容部を有し、
    前記ヘッド固定部は、前記傾斜面に嵌合する嵌合面を有し、
    前記嵌合面が前記傾斜面に嵌合したときに、前記背面支持部は、前記毛束が前記容器本体と離間した位置で前記背面を支持する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のブリスター包装容器
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