JP7113587B1 - シザース構造体 - Google Patents

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Abstract

第1アーム部と、第2アーム部と、第1アーム部の中央部と第2アーム部の中央部とを連結する第1連結部と、を備えるシザース構造体において、第1、第2アーム部と第1連結部とは、一体成形されており、第1連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されている。

Description

本開示は、シザース構造体に関する。
従来、第1列で並んで配置される第1、第2支柱(アーム)と、第2列で並んで配置される第3、第4支柱と、第1支柱の中央部と第3支柱の中央部とを相対回動可能に連結する第1支点(ビス)と、第2支柱の中央部と第4支柱の中央部とを相対回動可能に連結する第2支点と、第1支柱の一端部と第4支柱の一端部とを相対回動可能に連結する第3支点と、第2支柱の一端部と第3支柱の一端部とを相対回動可能に連結する第4支点と、を備えるマジックハンド機構が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002-318416号公報
上述のマジックハンド機構では、各支柱(アーム)と各支点(ビス)とがそれぞれ異なる部材により構成されるため、組立に必要な部品点数が多くなっている。これに対して、部品点数を削減するために、各支柱と各支点とを一体成形することが考えられるものの、ある程度大きな変形を安定的に生じさせるためにはどうすればよいか、明らかではなかった。
本開示の一態様によれば、
第1アーム部と、
第2アーム部と、
前記第1アーム部の中央部と前記第2アーム部の中央部とを連結する第1連結部と、
を備えるシザース構造体であって、
前記第1、第2アーム部と前記第1連結部とは、一体成形されており、
前記第1連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されている、
シザース構造体が提供される。
本開示の他の特徴事項および利点は、例示的且つ非網羅的に与えられている以下の説明および添付図面から理解することができる。
本開示の第1実施例としてのシザース構造体20の上面図である。 シザース構造体20の斜視図である。 図2からアーム部24の図示を省略した図である。 図3からアーム部22および連結部28,32,36の図示を省略した図である。 シザース構造体20の変形の様子を示す説明図である。 本開示の第2実施例としてのシザース構造体120の上面図である。 シザース構造体120の斜視図である。 図7からアーム部124の図示を省略した図である。 図8からアーム部122および連結部128,132,136の図示を省略した図である。 シザース構造体120の変形の様子を示す説明図である。
次に、本開示を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本開示の第1実施例としてのシザース構造体20の上面図である。図2は、シザース構造体20の斜視図である。図3は、図2からアーム部24の図示を省略した図である。図4は、図3からアーム部22および連結部28,32,36の図示を省略した図である。第1実施例のシザース構造体20は、例えば、樹脂材料やゴム材料の射出成形、ブロー成形、押出し成形、3D印刷により一体成形されたり、金属材料の鋳造、鍛造、プレス、切削、押出し成形、3D印刷などにより一体成形されたりした、一体成形部材として構成されている。
図1~図4に示すように、シザース構造体20は、それぞれ5個ずつのアーム部22(22[1]~22[5]),24(24[1]~24[5]),26(26[1]~26[5])と、それぞれ5個ずつの連結部28(28[1]~28[5]),30(30[1]~30[5])と、それぞれ4個ずつの連結部32(32[1]~32[4]),34(34[1]~34[4]),36(36[1]~36[4]),38(38[1]~38[4])とを備える。なお、[]内の数字は、図1の下側から上側に向かって、且つ、図2~図4の手前側から奥側に向かって順に付した。
5個のアーム部22[1]~22[5]は、それぞれ直線状に延在するように形成されており、第1列(図2や図3の上下方向における中央で左手前側から右奥側に向かう列)で間隔をおいて並んで配置されている。5個のアーム部24[1]~24[5]は、それぞれ直線状に延在するように形成されており、第2列(図2の上下方向における第1列よりも上側で左手前側から右奥側に向かう列)で間隔をおいて並んで配置されている。5個のアーム部26[1]~26[5]は、それぞれ直線状に延在するように形成されており、第3列(図2~図4の上下方向における第1列よりも下側で左手前側から右奥側に向かう列)で間隔をおいて並んで配置されている。以下、アーム部22[1]~22[5],24[1]~24[5],26[1]~26[5]について、図1の左側で且つ図2~図4の奥側の端部を「一端部」といい、図1の右側で且つ図2~図4の手前の端部を「他端部」という。
各アーム部24[i](i:1~5)と各アーム部26[i]とは、それぞれ、図2の上下方向において重なっている。各アーム部22[i]と各アーム部24[i],26[i]とは、それぞれ、図2の上下方向においてX字状に交叉している。各アーム部22[j](j:1~4)の一端部と各アーム部24[j+1],26[j+1]の一端部とは、それぞれ、図2の上下方向において重なっている。各アーム部22[j+1](j:1~4)の他端部と各アーム部24[j],26[j]の他端部とは、それぞれ、図2の上下方向において重なっている。
各連結部28[i](i:1~5)は、それぞれ、対応するアーム部22[i]の延在方向における中央部と、対応するアーム部24[i]の延在方向における中央部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部30[i]は、それぞれ、対応するアーム部22[i]の延在方向における中央部と、対応するアーム部26[i]の延在方向における中央部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部30[i]は、それぞれ、対応する連結部28[i]と同一軸線に沿って延在している。
各連結部32[j](j:1~4)は、それぞれ、対応するアーム部22[j]の一端部と、対応するアーム部24[j+1]の一端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部34[j]は、それぞれ、対応するアーム部22[j]の一端部と、対応するアーム部26[j+1]の一端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部34[j]は、それぞれ、対応する連結部32[j]と同一軸線に沿って延在している。
各連結部36[j](j:1~4)は、それぞれ、対応するアーム部24[j]の他端部と、対応するアーム部22[j+1]の他端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部38[j]は、それぞれ、対応するアーム部26[j]の他端部と、対応するアーム部22[j+1]の他端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部38[j]は、それぞれ、対応する連結部36[j]と同一軸線に沿って延在している。
第1実施例では、アーム部22,24,26と連結部28,30,32,34,36,38とが一体成形されており、各連結部28,30,32,34,36,38の断面がそれぞれ十字状に形成されている。このため、各連結部28,30,32,34,36,38は、それぞれ、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなっており、ねじり方向へは変形し易い一方で、圧縮・引張り方向や曲げ方向等の他の方向への変形が生じ難いコンプライアントメカニズム特性を有している。したがって、各連結部により連結される対応する2つのアーム部(例えば、連結部28[1]により連結されるアーム部22[1]とアーム部24[1])を連結部周りに容易に(ある程度大きく且つ安定的に)回動させることができる。これにより、シザース構造体20に、アーム部24[1],26[1]の一端部とアーム部22[1]の他端部とに両者を接近させるための力を作用させたり、全体の長手方向(図2の左手前-右奥の方向)における長さを長くするための力を作用させたりすることにより、シザース構造体20のある程度大きな変形(長手方向における長さの変更)を安定的に生じさせることが可能となる。図5は、シザース構造体20の変形の様子を示す説明図である。図5(A)の初期状態で、アーム部24[1],26[1]の一端部とアーム部22[1]の他端部とに両者を接近させるための力を作用させるなどすることにより、図5(B)、図5(C)に示すように、シザース構造体20の長手方向における長さを長くすることができる。
以上説明した第1実施例のシザース構造体20では、アーム部22(22[1]~22[5]),24(24[1]~24[5]),26(26[1]~26[5])と連結部28(28[1]~28[5]),30(30[1]~30[5]),32(32[1]~32[4]),34(34[1]~34[4]),36(36[1]~36[4]),38(38[1]~38[4])とが一体成形されており、各連結部28,30,32,34,36,38の断面がそれぞれ十字状に形成されている。これにより、部品点数の削減を図ることができる。また、各連結部28,30,32,34,36,38において軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるから、シザース構造体20のある程度大きな変形(長手方向における長さの変更)を安定的に生じさせることが可能となる。さらに、本実施例のシザース構造体20には、上述の背景技術(特許文献1参照)のようにアームとビスとを組み立てた構成とは異なり各部材間に隙間が無いことから、変形動作時にそのような隙間に起因して生じ得る、いわゆるガタやアソビが発生しないので、より精度よく変形動作を行なうことができる。
第1実施例のシザース構造体20では、アーム部22,24,26と連結部28,30,32、34,36,38とを備えるものとした。しかし、シザース構造体20からアーム部材26と連結部30,34,38とを除いた構成(以下、「シザース構造体20B」という)としてもよい。シザース構造体20Bでは、シザース構造体20と同様にある程度大きな変形(長手方向における長さの変更)を安定的に生じさせることができる。なお、シザース構造体20Bでは、シザース構造体20に比して構造体全体の曲げ剛性が低くなり、所望の変形以外の変形が生じやすくなると想定される。
第1実施例のシザース構造体20では、各連結部28,30,32,34,36,38は、それぞれ断面が十字状に形成されるものとした。しかし、各連結部28,30,32,34,36,38は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるものであればよい。例えば、各連結部28,30,32,34,36,38は、それぞれ断面がH字状に形成されるものとしてもよい。また、各連結部28,30,32,34,36,38のうち、断面が十字状に形成されるものと断面がH字状に形成されるものとが混在してもよい。この場合、例えば、各連結部28,30は、断面が十字状に形成され、各連結部32,34,36,38は、断面がH字状に形成されてもよい。シザース構造体20Bについても同様に考えることができる。
第1実施例のシザース構造体20では、それぞれ5個ずつのアーム部22,24,26と、それぞれ5個ずつの連結部28,30と、それぞれ4個ずつの連結部32,34,36,38とを備えるものとした。しかし、アーム部22,24,26や連結部28,30,32,34,36,38の数は、これに限定されるものではなく、N1個(N1≧2)ずつのアーム部22,24,26と、それぞれN個ずつの連結部28,30と、それぞれ(N1-1)個ずつの連結部32,34,36,38とを備えるものであればよい。シザース構造体20Bについても同様に考えることができる。
第1実施例のシザース構造体20では、5個のアーム部22と、5個のアーム部24と、5個の連結部28と、4個の連結部32と、4個の連結部36とを備えるものとした。しかし、1つのアーム部22と、1つのアーム部24と、1つの連結部28とだけを備えるものとしてもよい。即ち、アーム部22とアーム部24と連結部28とが一体成形されたシザース構造体としてもよい。
図6は、本開示の第2実施例としてのシザース構造体120の上面図である。図7は、シザース構造体120の斜視図である。図8は、図7からアーム部124の図示を省略した図である。図9は、図8からアーム部122および連結部128,132,136の図示を省略した図である。第2実施例のシザース構造体20は、第1実施例のシザース構造体20と同様の製造方法により一体成形された、一体成形部材として構成されている。
図6~図9に示すように、シザース構造体120は、それぞれ10個ずつのアーム部122(122[1]~122[10]),124(24[1]~124[10]),126(126[1]~126[10])と、それぞれ10個ずつの連結部128(128[1]~128[10]),130(130[1]~130[10]),(132[1]~132[10]),134(134[1]~134[10]),136(136[1]~136[10]),138(138[1]~138[10])とを備える。なお、[]内の数字は、図7~図9の時計回りに順に付した。
10個のアーム部122[1]~122[10]は、それぞれ「く」の字状(L字状)に延在するように形成されており、第1列(図7や図8の上下方向における中央で且つ周方向の列)で間隔をおいて配置されている。10個のアーム部124[1]~124[10]は、それぞれ「く」の字状に延在するように形成されており、第2列(図7の上下方向における第1列よりも上側で且つ周方向の列)で間隔をおいて並んで配置されている。10個のアーム部126[1]~126[10]は、それぞれ「く」の字状に延在するように形成されており、第3列(図7~図9の上下方向における第1列よりも下側で且つ周方向の列)で間隔をおいて並んで配置されている。以下、アーム部122[1]~122[10],124[1]~124[10],126[1]~126[10]について、図7~図9の外周側の端部を「一端部」といい、図2~図4の内周側の端部を「他端部」という。
各アーム部124[i](i:1~10)と各アーム部126[i]とは、それぞれ、図7の上下方向において重なっている。各アーム部122[i]と各アーム部124[i],126[i]とは、それぞれ、図7の上下方向においてX字状に交叉している。各アーム部122[i](i:1~10)の一端部と各アーム部124[j](j:i+1(i≦9のとき),1(i=10のとき)),126[j]の一端部とは、それぞれ、図7の上下方向において重なっている。各アーム部124[i](i:1~10),126[i]の他端部と各アーム部122[j](j:i+1(i≦9のとき),1(i=10のとき))の他端部とは、それぞれ、図7の上下方向において重なっている。
各連結部128[i](i:1~10)は、それぞれ、対応するアーム部122[i]の延在方向における中央部と、対応するアーム部124[i]の延在方向における中央部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部130[i]は、それぞれ、対応するアーム部122[i]の延在方向における中央部と、対応するアーム部126[i]の延在方向における中央部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部130[i]は、それぞれ、対応する連結部128[i]と同一軸線に沿って延在している。
各連結部132[i](i:1~10)は、それぞれ、対応するアーム部122[i]の一端部と、対応するアーム部24[j](j:i+1(i≦9のとき),1(i=10のとき))の一端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部134[i]は、それぞれ、対応するアーム部122[i]の一端部と、対応するアーム部126[j]の一端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部134[i]は、それぞれ、対応する連結部132[i]と同一軸線に沿って延在している。
各連結部136[i](i:1~10)は、それぞれ、対応するアーム部124[i]の他端部と、対応するアーム部122[j](j:i+1(i≦9のとき),1(i=10のとき))の他端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部138[i]は、それぞれ、対応するアーム部126[i]の他端部と、対応するアーム部122[j]の他端部とを連結するものであり、断面が十字状で且つ直線状に延在するように形成されている。各連結部138[i]は、それぞれ、対応する連結部136[i]と同一軸線に沿って延在している。
第2実施例では、第1実施例のシザース構造体20と同様に、シザース構造体20が一体成形されており、各連結部128,130,132,134,136,138の断面がそれぞれ十字状に形成されている。このため、各連結部128,130,132,134,136,138は、それぞれ、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなっており、ねじり方向へは変形し易い一方で、圧縮・引張り方向や曲げ方向等の他の方向への変形が生じ難いコンプライアントメカニズム特性を有している。したがって、各連結部により連結される対応する2つのアーム部(例えば、連結部128[1]により連結されるアーム部122[1]とアーム部124[1])を連結部周りに容易に(ある程度大きく且つ安定的に)回動させることができる。これにより、シザース構造体120にその径を大きくするための力を作用させることにより、シザース構造体120のある程度大きな変形(径の変更)を安定的に生じさせることが可能となる。図10は、シザース構造体120の変形の様子を示す説明図である。図10(A)の初期状態で、シザース構造体120にその径を大きくするための力を作用させることにより、図10(B)に示すように、シザース構造体120全体の径を大きくすることができる。
以上説明した第2実施例のシザース構造体120では、アーム部122(122[1]~122[10]),124(124[1]~124[10]),126(126[1]~126[10])と連結部128(128[1]~128[10]),130(130[1]~130[10]),132(132[1]~132[10]),134(134[1]~134[10]),136(136[1]~136[10]),138(138[1]~38[10])とが一体成形されており、各連結部128,130,132,134,136,138の断面がそれぞれ十字状に形成されている。これにより、部品点数の削減を図ることができる。また、各連結部128,130,132,134,136,138において軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるから、シザース構造体120のある程度大きな変形(径の変更)を安定的に生じさせることが可能となる。さらに、本実施例のシザース構造体120も、上述の背景技術(特許文献1参照)のようにアームとビスとを組み立てた構成とは異なり各部材間に隙間が無いことから、変形動作時にそのような隙間に起因して生じ得る、いわゆるガタやアソビが発生しないので、より精度よく変形動作を行うことができる。
第2実施例のシザース構造体120では、アーム部122,124,126と連結部128,130,132、134,136,138とを備えるものとした。しかし、シザース構造体120からアーム部材126と連結部130,134,138とを除いた構成(以下、「シザース構造体120B」という)としてもよい。シザース構造体120Bでは、シザース構造体120と同様にある程度大きな変形(径の変更)を安定的に生じさせることができる。なお、シザース構造体120Bでは、シザース構造体120に比して構造体全体の曲げ剛性が低くなり、所望の変形以外の変形が生じやすくなると想定される。
第2実施例のシザース構造体120では、各連結部128,130,132,134,136,138は、それぞれ断面が十字状に形成されるものとした。しかし、各連結部128,130,132,134,136,138において、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるものであればよく、例えば、各連結部128,130,132,134,136,138は、それぞれ断面がH字状に形成されるものとしてもよい。各連結部128,130,132,134,136,138のうち、断面が十字状に形成されるものと断面がH字状に形成されるものとが混在してもよく、例えば、各連結部128,130は、断面が十字状に形成され、各連結部132,134,136,138は、断面がH字状に形成されてもよい。シザース構造体120Bについても同様に考えることができる。
第2実施例のシザース構造体120では、それぞれ10個ずつのアーム部122,124,126と、それぞれ10個ずつの連結部128,130,132,134,136,138とを備えるものとした。しかし、アーム部122,124,126や連結部128,130,132,134,136,138の数は、これに限定されるものではなく、アーム部122,124,126と連結部128,130,132,134,136,138とをN2個ずつ備えるものであればよい。シザース構造体120Bについても同様に考えることができる。
第2実施例のシザース構造体120では、10個のアーム部122と、10個のアーム部124と、10個の連結部128と、10個の連結部132と、10個の連結部136とを備えるものとした。しかし、1つのアーム部122と、1つのアーム部124と、1つの連結部128とだけを備えるものとしてもよい。即ち、アーム部122とアーム部124と連結部128とが一体成形されたシザース構造体としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した開示の主要な要素との対応関係について説明する。第1実施例では、アーム部22[i]が「第1アーム部」に相当し、アーム部24[i]が「第2アーム部」に相当し、連結部28[i]が「第1連結部」に相当する。第2実施例では、アーム部122[i]が「第1アーム部」に相当し、アーム部124[i]が「第2アーム部」に相当し、連結部128[i]が「第1連結部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した開示の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した開示を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した開示の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した開示についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した開示の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本開示を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本開示はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
[付記]
本開示のシザース構造体は、
第1アーム部と、
第2アーム部と、
前記第1アーム部の中央部と前記第2アーム部の中央部とを連結する第1連結部と、
を備えるシザース構造体であって、
前記第1、第2アーム部と前記第1連結部とは、一体成形されており、
前記第1連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されている、
ことを要旨とする。
本開示のシザース構造体では、第1、第2アーム部と第1連結部とは、一体成形されており、第1連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されている。これにより、第1、第2アーム部を第1連結部周りに容易に(ある程度大きく且つ安定的に)回動させることができる。この結果、シザース構造体のある程度大きな変形(長手方向における長さの変更)を安定的に生じさせることが可能となる。
本開示のシザース構造体において、前記第1連結部は、断面が十字状またはH字状に形成されているものとしてもよい。こうすれば、第1連結部において、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性を低くすることがでできる。
本開示のシザース構造体において、第1列に並んで配置される前記第1アーム部および第3アーム部と、第2列に並んで配置される前記第2アーム部および第4アーム部と、前記第1アーム部の中央部と前記第2アーム部の中央部とを連結する前記第1連結部と、前記第3アーム部の中央部と前記第4アーム部の中央部とを連結する第2連結部と、前記第1アーム部の一端部と前記第4アーム部の一端部とを連結する第3連結部と、前記第3アーム部の一端部と前記第2アーム部の一端部とを連結する第4連結部と、を備えるシザース構造体であって、前記第1、第2、第3、第4アーム部と前記第1、第2、第3、第4連結部とは、一体成形されており、前記第1、第2、第3、第4連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されているものとしてもよい。こうすれば、第1、第2、第3、第4アーム部を対応する連結部周りに容易に(ある程度大きく且つ安定的に)回動させることができる。この結果、シザース構造体のある程度大きな変形(長手方向における長さの変更)を安定的に生じさせることが可能となる。
この態様の本開示のシザース構造体において、前記第1、第3アーム部に対して前記第2、第4アーム部とは反対側の第3列に並んで配置される第5、第6アーム部と、前記第1アーム部の中央部と前記第5アーム部の中央部とを連結する第5連結部と、前記第3アーム部の中央部と前記第6アーム部の中央部とを連結する第6連結部と、前記第1アーム部の一端部と前記第6アーム部の一端部とを連結する第7連結部と、前記第3アーム部の一端部と前記第5アーム部の一端部とを連結する第8連結部と、を更に備え、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6アーム部と前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8連結部とは、一体成形されており、前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されているものとしてもよい。こうすれば、シザース構造体全体の曲げ剛性(所望の変形以外の変形に対する剛性)をより高くすることができる。

Claims (4)

  1. 第1アーム部と、
    第2アーム部と、
    前記第1アーム部の中央部と前記第2アーム部の中央部とを連結する第1連結部と、
    を備えるシザース構造体であって、
    前記第1、第2アーム部と前記第1連結部とは、一体成形されており、
    前記第1連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されている、
    シザース構造体。
  2. 請求項1記載のシザース構造体であって、
    前記第1連結部は、断面が十字状またはH字状に形成されている、
    シザース構造体。
  3. 請求項1記載のシザース構造体であって、
    第1列に並んで配置される前記第1アーム部および第3アーム部と、
    第2列に並んで配置される前記第2アーム部および第4アーム部と、
    前記第1アーム部の中央部と前記第2アーム部の中央部とを連結する前記第1連結部と、
    前記第3アーム部の中央部と前記第4アーム部の中央部とを連結する第2連結部と、
    前記第1アーム部の一端部と前記第4アーム部の一端部とを連結する第3連結部と、
    前記第3アーム部の一端部と前記第2アーム部の一端部とを連結する第4連結部と、
    を備えるシザース構造体であって、
    前記第1、第2、第3、第4アーム部と前記第1、第2、第3、第4連結部とは、一体成形されており、
    前記第1、第2、第3、第4連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されている、
    シザース構造体。
  4. 請求項3記載のシザース構造体であって、
    前記第1、第3アーム部に対して前記第2、第4アーム部とは反対側の第3列に並んで配置される第5、第6アーム部と、
    前記第1アーム部の中央部と前記第5アーム部の中央部とを連結する第5連結部と、
    前記第3アーム部の中央部と前記第6アーム部の中央部とを連結する第6連結部と、
    前記第1アーム部の一端部と前記第6アーム部の一端部とを連結する第7連結部と、
    前記第3アーム部の一端部と前記第5アーム部の一端部とを連結する第8連結部と、
    を更に備え、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6アーム部と前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8連結部とは、一体成形されており、
    前記第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8連結部は、軸剛性および曲げ剛性に比してねじり剛性が低くなるように形成されている、
    シザース構造体。
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JP2021535328A (ja) * 2019-02-26 2021-12-16 華南理工大学 平面複合構造で空間的に大きなストロークを有する柔軟性ヒンジ

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