JP7112681B2 - 脱臭方法 - Google Patents
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Description
まず、図2に示すように、上流側循環系25aに水(第1循環系用第1すすぎ水)が供給される。この際、まず、上流側供給機構24aから上流側導入配管26aを介してバランスタンク2内に水が供給される。バランスタンク2に供給された水は、上流側供給配管20aを通りUHT3に送られ、UHT3によって加熱される。この際、水は、例えば30℃以上100℃以下の温度、一例として50℃に加熱される。水を30℃以上の温度に加熱することにより、上流側循環系25aに残存する前回の飲料を効率良く洗い流すことができる。これにより、後述する薬剤循環工程において、上流側循環系25aに残存するフレーバーを効率良く除去することができる。また、水の温度を100℃以下とすることにより、省エネルギー化および低コスト化を図ることができる。なお、この際、上流側循環系25aを使用することなく、図示しない配管等からバランスタンク2内に水が供給されても良い。
次いで、図3に示すように、上流側循環系25aに薬剤(第1循環系用薬剤)を供給して循環させる。この際、まず、上流側供給機構24aから上流側導入配管26aを介してバランスタンク2内に薬剤が供給される。この場合、薬剤としては、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムを0.1~10質量%含んだアルカリ性洗浄液や、塩素濃度が100~3000ppmの次亜塩素酸ナトリウムを含んだアルカリ性洗浄液を用いることができる。なお、この際、上流側供給機構24aを使用することなく、図示しない配管等からバランスタンク2内に薬剤が供給されても良い。
このように、各配管とパッキンとの間に隙間が生じると、当該隙間にフレーバーが入り込んでしまう場合がある。この場合、パッキンが冷却され収縮した際に、当該隙間に入り込んだフレーバーが、パッキンに付着した状態で、各配管とパッキンとの間に介在する可能性がある。また、各配管とパッキンとの間に介在するフレーバーについては、上流側循環系25aに薬剤を供給して循環させたとしても、当該フレーバーを除去することが困難な場合がある。そして、このような隙間に入り込んだフレーバーは、次回の飲料の充填時に、パッキンが熱膨張することにより生じる、各配管とパッキンとの間の隙間から、次回の飲料内に入り込む可能性がある。
次に、図2に示すように、上流側循環系25aに水(第1循環系用第2すすぎ水)が供給される。この際、上述した第1すすぎ工程と同様に、上流側循環系25aに水が供給される。この場合、水は、上流側循環系25a内において、例えば70℃以上150℃以下の温度、一例として140℃に加熱される。水を70℃以上の温度に加熱することにより、上流側循環系25aに残存するフレーバーを効率良く除去することができる。すなわち、上述したフレーバーには、例えば、酪酸エチルおよび2-メチル酪酸エチルのように、水溶性のフレーバーが存在する。この場合、水を70℃以上の温度に加熱することにより、上流側循環系25aに残存する水溶性のフレーバーを効率良く除去することができる。
このため、脱臭効果を向上させることができる。また、この場合、水を70℃以上の温度に加熱することにより、薬剤循環工程において説明したように、パッキンが熱膨張した際に生じた隙間に入り込んだフレーバーを取り除くこともできる。また、水の温度を150℃以下とすることにより、省エネルギー化を図ることができる。なお、この場合においても、上流側供給機構24aを使用することなく、図示しない配管等からバランスタンク2内に水が供給されても良い。
また、必要に応じて、上述した第2すすぎ工程の後に、上流側循環系25aに水(第1循環系用第3すすぎ水)が供給されても良い。この際、上述した第1すすぎ工程および第2すすぎ工程と同様に、上流側循環系25aに水が供給される。この場合、水は、上流側循環系25a内において、例えば30℃以上100℃以下の温度、一例として40℃に加熱される。水を30℃以上の温度に加熱することにより、上流側循環系25aに残存する水溶性のフレーバーを更に効率良く除去することができ、脱臭効果を向上させることができる。また、水の温度を100℃以下とすることにより、省エネルギー化および低コスト化を図ることができる。なお、この場合においても、上流側供給機構24aを使用することなく、図示しない配管等からバランスタンク2内に水が供給されても良い。
次に、下流側循環系25bに水(第2循環系用第1すすぎ水)が供給される。この際、まず、下流側供給機構24bから下流側導入配管26bを介して下流側帰還配管22bに水が供給される。下流側帰還配管22bに供給された水は、ヒータH2により加熱される。この際、水は、例えば40℃以上100℃以下の温度、一例として40℃に加熱される。水を40℃以上の温度に加熱することにより、下流側循環系25bに残存する前回の飲料を効率良く洗い流すことができる。これにより、後述する薬剤循環工程において、下流側循環系25bに残存するフレーバーを効率良く除去することができる。また、水の温度を100℃以下とすることにより、省エネルギー化および低コスト化を図ることができる。
次に、図5に示すように、下流側循環系25bに薬剤(第2循環系用薬剤)を供給して循環させる。この際、まず、下流側供給機構24bから下流側導入配管26bを介して下流側帰還配管22bに薬剤が供給される。薬剤としては、上流側循環系25aをCIPした際に使用した薬剤と同様のアルカリ性洗浄液を用いることができる。下流側帰還配管22bに供給された薬剤は、ヒータH2により加熱される。この際、薬剤は、例えば70℃以上100℃以下の温度、一例として80℃に加熱される。薬剤を70℃以上の温度に加熱することにより、下流側循環系25bに残存するフレーバーを除去することができる。
また、薬剤の温度を100℃以下とすることにより、省エネルギー化および低コスト化を図ることができる。また、この場合、上述した上流側循環系25aの場合と同様に、薬剤を70℃以上の温度に加熱することにより、パッキンが熱膨張した際に生じた隙間に入り込んだフレーバーを効果的に取り除くことができ、次回の飲料に前回の飲料の香りが付着する不具合を抑制することができる。とりわけ、下流側循環系25bにおいては、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)製のパッキンが使用され得る。このエチレンプロピレンジエンゴムにはフレーバーが付着しやすく、下流側循環系25bには、フレーバーが残存しやすい傾向がある。これに対して、薬剤を70℃以上の温度に加熱することにより、パッキンに付着したフレーバーを効果的に取り除くことができる。また、薬剤を70℃以上の温度に加熱するとともに、下流側循環系25b内に薬剤を供給して循環させる時間を5分以上とすることにより、SIPを省略することができ、ダウンタイムを短縮することができる。
次に、図4に示すように、下流側循環系25bに水(第2循環系用第2すすぎ水)が供給される。この際、上述した下流側循環系25bにおける第2すすぎ工程と同様に、下流側循環系25bに水が供給される。この場合、水は、下流側循環系25b内において、例えば40℃以上100℃以下の温度、一例として90℃に加熱される。水を40℃以上の温度に加熱することにより、上流側循環系25aの場合と同様に、下流側循環系25bに残存する水溶性のフレーバーを効率良く除去することができる。このため、脱臭効果を向上させることができる。また、水の温度を100℃以下とすることにより、サージタンク4等を第一種圧力容器ではなく、第二種圧力容器として取り扱うことができるため、脱臭処理工程を低コストで実施することができる。
また、必要に応じて、上述した下流側循環系25bにおける第2すすぎ工程の後に、下流側循環系25bに水(第2循環系用第3すすぎ水)が供給されても良い。この際、上述した下流側循環系25bにおける第1すすぎ工程および第2すすぎ工程と同様に、下流側循環系25bに水が供給される。この場合、水は、下流側循環系25b内において、例えば40℃以上100℃以下の温度、一例として40℃に加熱される。水を40℃以上の温度に加熱することにより、下流側循環系25bに残存する水溶性のフレーバーを更に効率良く除去することができ、脱臭効果を向上させることができる。また、水の温度を100℃以下とすることにより、省エネルギー化を図ることができる。
また、脱臭効果が十分であったか、脱臭確認工程を設けても良い。この脱臭確認工程は、まず、内容物充填システム100に水を送液する。この際、水は、UHT3の出口における温度が、上流側循環系25aにおける第2すすぎ工程時の温度(例えば140℃)から80℃以上90℃以下程度まで下げた状態で、送液される。そして、充填装置6の出口のドレン配管27bから水をサンプリングし、臭いが除去されているか否かを確認することにより行うことが出来る。この際、臭いを分別できるセンサを設けても良い。また、充填装置6で水を容器に充填し、臭いを確認しても良い。そして、この脱臭確認工程で結果がNGであった場合、再度CIPを行う。なお、脱臭確認工程は、上流側循環系25aおよび下流側循環系25bにおいて、個別に行われても良い。
また、水を上流側循環系25aまたは下流側循環系25bに供給する時間は、60分以下である。これにより、ダウンタイムを短縮することができるとともに、省エネルギー化を図ることができる。
まず、図1に示す構成からなる、内容物充填システム100の上流側循環系25aに果実飲料を供給し、上流側循環系25aを4時間循環させた。
薬剤循環工程において、UHT3のホールディングチューブ33によって加熱された薬剤の温度が、80℃であったこと、第2すすぎ工程として、上流側循環系25aに、15℃の水を20分間供給したこと、第2すすぎ工程に使用した水を回収しサンプルデータを得たこと、第3すすぎ工程を行わなかったこと、以外は、実施例と同様にして、上流側循環系25aのCIPを行った。また、得られたサンプルデータに含まれる酪酸エチル、2-メチル酪酸エチルおよびリモネンの含有量を測定した(表1)。
6 充填装置
25a 第1循環系
25b 第2循環系
100 内容物充填システム
Claims (3)
- CIPにより内容物充填システムを脱臭する脱臭方法において、
飲料を加熱する加熱殺菌機を少なくとも含む第1循環系に、第1循環系用第1すすぎ水を供給する第1すすぎ工程と、
前記第1循環系に第1循環系用薬剤を供給して循環させる薬剤循環工程と、
前記第1循環系に第1循環系用第2すすぎ水を供給する第2すすぎ工程と、
前記第2すすぎ工程の後に、前記第1循環系の臭いが除去されているか否かを確認する脱臭確認工程とを備え、
前記薬剤循環工程において、前記第1循環系用薬剤は、前記第1循環系内において、70℃以上150℃以下の温度に加熱され、
前記脱臭確認工程において、前記内容物充填システムに水が送液され、臭いを分別できるセンサーによって、当該水の臭いを確認し、
前記脱臭確認工程において、前記水は、前記加熱殺菌機の出口における温度が前記第2すすぎ工程時の水の温度から80℃以上90℃以下まで下げられた状態で、前記内容物充填システムに送液される、脱臭方法。 - 内容物充填システムは、前記加熱殺菌機の下流側に設けられ、容器に内容物を充填する充填装置を備え、前記脱臭確認工程において、前記充填装置の出口から前記水をサンプリングし、サンプリングされた前記水の臭いを確認する、請求項1に記載の脱臭方法。
- 内容物充填システムは、前記加熱殺菌機の下流側に設けられ、容器に内容物を充填する充填装置を備え、前記脱臭確認工程において、前記充填装置により前記容器に水を充填し、前記容器に充填された前記水の臭いを確認する、請求項1に記載の脱臭方法。
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WO2017135449A1 (ja) | 2016-02-05 | 2017-08-10 | サントリーホールディングス株式会社 | 浄化方法 |
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