JP7112619B2 - 入力装置、力覚センサ装置 - Google Patents

入力装置、力覚センサ装置 Download PDF

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Description

本発明は、入力装置、力覚センサ装置に関する。
従来より、力やモーメントを検出するための力覚センサ装置を搭載した入力装置が知られている。例えば、ペン先を入力部とするペン型の入力装置が知られており、スタイラスペン等と呼ばれている。
このようなペン型の入力装置の一例として、入力部となるペン先とペン軸との間に力覚センサ装置が配置されたペン型の入力装置を挙げることができる。この入力装置では、力覚センサ装置の起歪体は、ペン先へ接続される中心部とペン軸へ接続される周辺リングとが4本の梁によって連結された構造とされ、各梁に取り付けられた歪みゲージにより力とモーメントを検出する(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-46781号公報
しかしながら、上記の入力装置では、入力部と力覚センサ装置との距離が長いため、力やモーメントを精度よく検出することが困難である。具体的には、入力部と力覚センサ装置との距離が長いため、入力部の振動等のノイズ源が増加し、微小な力の検出が難しくなる。又、入力部と力覚センサ装置との距離が長いため、力覚センサ装置への入力としてモーメントが大きくなり、力の検出が難しくなる。
このような問題は、ペン型の入力装置に限らず、小さなセンシングポイントから入力される小さな力を精度よく検出することが要求される、力覚センサ装置を搭載したペン型以外の入力装置にも当てはまる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、力覚センサ装置を搭載した入力装置の検出精度を向上することを目的とする。
本入力装置は、一端側に先細の傾斜部を備えた筐体と、前記筐体の一端側に設けられた、被接触物と接触する接触部と、前記接触部に印加された力を検出する検出素子、及び前記接触部に印加された力を前記検出素子に伝達する起歪体を備えた力覚センサ装置と、を有し、前記力覚センサ装置の少なくとも一部は、前記傾斜部内に収容され、前記力覚センサ装置は、前記傾斜部の内壁と対向して前記傾斜部の内壁と同一方向に傾斜する部分を備え、前記起歪体は、前記検出素子を搭載する検出素子搭載部と、前記検出素子搭載部の周囲に離間して配置され、少なくとも前記接触部の側が前記傾斜部内に収容された複数の柱と、を備え、前記傾斜部の内壁と同一方向に傾斜する部分は、各々の前記柱において前記傾斜部の内壁と対向する部分である
開示の技術によれば、力覚センサ装置を搭載した入力装置の検出精度を向上することができる。
第1の実施の形態に係るペン型入力装置を例示する断面図である。 第1の実施の形態に係るペン型入力装置の先端側を例示する部分断面図である。 第1の実施の形態に係る力覚センサ装置を例示する斜視図である。 第1の実施の形態に係る力覚センサ装置を例示する平面図である。 第1の実施の形態の変形例に係るペン型入力装置の先端側を例示する部分断面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る力覚センサ装置を例示する斜視図である。 第2の実施の形態に係るペン型入力装置を例示する断面図である。 第3の実施の形態に係るペン型入力装置の先端側を例示する部分断面図である。 第3の実施の形態の変形例に係るペン型入力装置の先端側を例示する部分断面図である。 第4の実施の形態に係る入力装置の全体を例示する断面図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
第1の実施の形態では、本発明に係る入力装置の一例として、ペン型入力装置について説明する。但し、本発明に係る入力装置はペン型入力装置には限定されず、工作機械等に使用されるロボットの腕や指に搭載される入力装置等に幅広く適用することができる。
図1は、第1の実施の形態に係るペン型入力装置を例示する断面図である。図1を参照するに、ペン型入力装置1は、筐体10と、接触部20と、力覚センサ装置30と、回路部40と、接続部50と、電池60と、芯部70とを有している。
筐体10は、長手方向の一端側に設けられた先細(テーパ形状)の傾斜部11と、傾斜部11に連続する本体部12とを備えた長尺状の中空部材であり、内部に力覚センサ装置30、回路部40、接続部50、電池60、芯部70等を収容している。
傾斜部11は、例えば、中空の円錐台状である。本体部12は、例えば、中空の円柱状である。但し、これらは一例であり、傾斜部11は、長手方向の一端側が先細(テーパ形状)の任意の形状とすることができる。又、本体部12は、把持に適した任意の形状とすることができる。例えば、本体部12は、長手方向の位置により直径が異なってもよい。又、本体部12は、長手方向に垂直な方向の断面が多角形状等であってもよい。傾斜部11と本体部12とは、例えば、樹脂や金属により一体に形成することができる。
接触部20は、ペン先に相当する部分であり、筐体10の一端側において、力覚センサ装置30に取り付けられている。接触部20が被接触物と接触して接触部20に印加された力は、力覚センサ装置30に伝達される。接触部20は、例えば、可撓性を有する樹脂材料等により形成することができる。可撓性を有する樹脂材料等の一例としては、シリコーン樹脂やエラストマー等が挙げられる。
力覚センサ装置30は、接触部20に印加された力を検出する検出素子150を備えており、検出素子150は起歪体200に固定されている。力覚センサ装置30の少なくとも一部は、筐体10の傾斜部11内に収容されている。力覚センサ装置30は、傾斜部11の内壁と対向して傾斜部11の内壁と同一方向に傾斜する部分を備えている。力覚センサ装置30については、別途詳説する。
回路部40は、力覚センサ装置30の検出素子150とフレキシブルケーブル等の接続部50を介して接続されている。回路部40には、例えば、マイコンや無線通信用IC等が搭載されている。マイコンや無線通信用IC等には、リチウム電池等の電池60から電力が供給されている。
マイコンは、例えば、所定の入力回路(増幅器、フィルタ、A/Dコンバータ等)を介して力覚センサ装置30から情報を入手することができる。無線通信用ICは、例えば、マイコンの指令により、マイコンが力覚センサ装置30から入手した情報を外部の制御装置等に送信することができる。
なお、ペン型入力装置1と外部の制御装置等との情報の入出力は無線には限らず、電線や光ファイバー等の有線を用いて行ってもよい。
芯部70は、一端側に力覚センサ装置30を固定し、更に回路部40及び電池60を搭載し、筐体10内に固定されている。芯部70の外壁は、本体部12の内壁に設けられた突起部121と嵌合し、X軸方向及びY軸方向に保持されている。芯部70の他端側には、例えば、雄ねじが形成され、本体部12の他端側に形成された雌ねじと螺合することで本体部12に固定され、Z軸方向に保持されている。
なお、ここでは、筐体10の長手方向をZ軸方向、Z軸方向と直交する任意の方向をX軸方向及びY軸方向とする。X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向は、互いに直交している。
図2は、第1の実施の形態に係るペン型入力装置の先端側を例示する部分断面図である。図3は、第1の実施の形態に係る力覚センサ装置を例示する斜視図である。図4は、第1の実施の形態に係る力覚センサ装置を例示する平面図である。図2~図4を参照しながら、力覚センサ装置30について詳説する。
なお、ここでは、便宜上、力覚センサ装置30において、接触部20が取り付けられる側を上側又は一方の側、その反対側を下側又は他方の側とする。又、各部位の接触部20が取り付けられる側の面を上面又は一方の面、その反対側の面を下面又は他方の面とする。但し、力覚センサ装置30は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置することができる。又、平面視とは対象物を台座部210の上面の法線方向(Z軸方向)から視ることを指し、平面形状とは対象物を台座部210の上面の法線方向(Z軸方向)から視た形状を指すものとする。
検出素子150は、起歪体200の上面側に、起歪体200から突出しないように接着されている。検出素子150は、1チップで最大6軸を検知できるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)センサチップである。検出素子150は、例えば、SOI(Silicon On Insulator)基板等の半導体基板から形成することができる。検出素子150の平面形状は、例えば、3mm角程度の正方形とすることができる。
なお、6軸とは、X軸方向の力(Fx)、Y軸方向の力(Fy)、Z軸方向の力(Fz)、X軸を軸として回転させるモーメント(Mx)、Y軸を軸として回転させるモーメント(My)、及びZ軸を軸として回転させるモーメント(Mz)である。
起歪体200は、接触部20に印加された力により歪んで、接触部20に印加された力を検出素子150に伝達する部材である。起歪体200は、例えば、成形や切削、ワイヤ放電等により、一体に形成することができる。起歪体200を構成する任意の部材を別体とし、溶接、接着、ねじ止め等により、他の部材と一体化してもよい。
起歪体200の材料としては、例えば、SUS(ステンレス鋼)等の硬質な金属材料を用いることができる。中でも、特に硬質で機械的強度の高いSUS630を用いることが好ましい。起歪体200を成形により作製する場合には、例えば、金属粒子とバインダーとなる樹脂とを金型に入れて成形し、その後、焼結して樹脂を蒸発させることで、金属からなる起歪体200を作製できる。
起歪体200において、台座部210の上面の外周側の四か所に、4本の柱221、222、223、及び224が配置されている。そして、柱221~224のうち、隣接する柱の対向する側面の台座部210とは反対側同士を連結する4本の梁231、232、233、及び234が枠状に設けられている。柱221~224及び梁231~234の短手方向の断面形状は、例えば、矩形とすることができるが、円形や楕円形、多角形等であってもよい。
台座部210の上面の略中央には、検出素子150を搭載する検出素子搭載部となる柱225が配置されている。柱225は、柱221~224よりも太くて短く形成されている。検出素子150は、柱221~224の上面から突出しないように、柱225の上面側に固定されている。柱225の短手方向の断面形状は、例えば、矩形とすることができるが、円形や楕円形、多角形等であってもよい。
柱221~224は、柱225の周囲に離間して略等間隔で配置されている。柱221~224は、平面視において、各々の上面の中央の位置が各々の下面の中央の位置よりも台座部210の中心側に近付くように、斜めに配置されている。つまり、柱221~224は、台座部210から離れるほど(接触部20側に向かうほど)柱225に近付くように斜めに配置されている。
又、本実施の形態では、柱221~224は、接触部20から台座部210側に向かうほど、横断面積(Z軸と垂直な断面の面積)が大きくなるような形状とされている。このような形状にすることで、Z軸方向の力覚センサ装置30の耐荷重を向上する効果を得ることができる。
柱221~224の各々は、図4の位置に対して、長手方向を軸として所定の角度(例えば、90度)回転させて配置してもよい(但し、台座部210から離れるほど柱225に近付くように斜めに配置する点は変わらないようにする)。又、柱221~224は、全体として台座部210から離れるほど柱225に近付くように斜めに配置されていればよく、例えば、一部の面が台座部210の上面と垂直等であってもよい。
なお、本実施の形態では、台座部210上に4本の柱(柱221~224)を設けているが、台座部210上に設ける柱の数は4本には限定されない。
梁231~234のそれぞれの上面の長手方向の略中央部には、梁231~234の長手方向の中央部から上方(台座部210とは反対側)に突起する受力部241~244が設けられている。4つの受力部241~244を設けることで、例えば1つの受力部の構造と比較して、梁231~234の耐荷重を向上することができる。受力部241~244の形状は、例えば、四角柱とすることができるが、円柱等であってもよい。
受力部241~244の各々の上面(台座部210とは反対側)に、例えば円盤状の受力板260が設けられている。柱221~224が台座部210から離れるほど柱225に近付くように斜めに配置されているため、台座部210の法線方向から視て、受力板260を台座部210よりも小さくすることができる。
受力板260の上面外周部には、取付部270が筒状に立設している。取付部270の内壁には、例えば、雌ねじが形成され、接触部20の取付部270側に設けられた円柱状の突起部21の外壁に形成された雄ねじと螺合することで、接触部20を着脱可能な状態で取り付けることができる。取付部270の少なくとも一部は、筐体10の傾斜部11の先端から突出しているため、接触部20を容易に着脱することができる。
接触部20に印加された力は、受力板260を介して受力部241~244に印加される。柱225は、印加された力により変形する梁231~234や、印加された力により変形する柱221~224とは分離されているため、受力板260を介して受力部241~244に力が印加されても可動することはない(印加された力により変形しない)。起歪体200をこのような柱と梁とを備えた構造とすることで、印加される力によって6軸それぞれで異なる変形を示すため、6軸の分離性が良い変形を検出素子150に伝えることができる。
台座部210の下面の略中央には、力覚センサ装置30を芯部70に取り付けるための装置取付部290が柱225とは反対方向に突起するように設けられている。装置取付部290は、例えば、円柱状とすることができる。装置取付部290は、芯部70に固定されている。芯部70は筐体10に固定されているので、装置取付部290は筐体10と固定されていることになる。
一方、柱221~224、梁231~234、受力部241~244、受力板260、及び取付部270と筐体10との間には空間が存在しており、これらと筐体10とは接触していない。つまり、柱221~224、梁231~234、受力部241~244、受力板260、及び取付部270は、芯部70や筐体10に固定されていなく、芯部70や筐体10に対して動くことができる。
図2の例では、筐体10内に固定された芯部70のZ軸方向に、挿入溝75が設けられている。又、挿入溝75のX軸方向の両側から、各々が挿入溝75と連通するように、ねじ孔76及び77が設けられている。
そして、装置取付部290は挿入溝75に挿入され、ねじ孔76及び77と螺合するねじ81及び82(例えば、いもねじ)により、芯部70のX軸方向の両側から側面を挟持され、芯部70に固定されている。但し、力覚センサ装置30と芯部70との取り付けは、ねじを用いる方法には限定されず、溶接や接着等の任意の方法を用いることができる。
このように、力覚センサ装置30では、柱221~224は、台座部210から離れるほど柱225に近付くように斜めに配置されている。これにより、力覚センサ装置30を筐体10の傾斜部11内に収容する際に、柱221~224が傾斜部11の内壁と対向して傾斜部11の内壁と同一方向に傾斜する部分を備えるため、力覚センサ装置30を傾斜部11内の空間に効率よく収容できる。その結果、接触部20と力覚センサ装置30の受力板260との距離を近付けることが可能となり、接触部20から入力される小さな力を力覚センサ装置30の検出素子150で精度よく検出することができる。
又、柱221~224を台座部210から離れるほど柱225に近付くように斜めに配置することにより、柱221~224を台座部210の上面に垂直に配置した場合と比べて、柱221~224の各々を長くできる。これにより、Z軸を軸として回転させるモーメント(Mz)の感度を上げることができる。
なお、接触部20の形状は、図2等に示したペン先の形状には限定されず、目的に応じて適宜選択した形状とすることができる。一例としては、毛筆や医療用メス等が挙げられる。
〈第1の実施の形態の変形例〉
第1の実施の形態の変形例では、接触部を取り付ける取付部の形状が異なるペン型入力装置の例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図5は、第1の実施の形態の変形例に係るペン型入力装置の先端側を例示する部分断面図である。図6は、第1の実施の形態の変形例に係る力覚センサ装置を例示する斜視図である。図5及び図6を参照すると、ペン型入力装置1Aでは、接触部20が接触部20Aに置換され、力覚センサ装置30の取付部270が取付部270Aに置換された点が、ペン型入力装置1(図2参照)と相違する。
接触部20Aには、受力板260側から内方に窪む凹部22が設けられている。取付部270Aは、受力板260の上面外周部を露出するように、受力板260の上面の中央側に円柱状に立設している。
取付部270Aの外壁には、例えば、雄ねじが形成され、接触部20Aの凹部22の内壁に形成された雌ねじと螺合することで、接触部20Aを着脱可能な状態で取り付けることができる。取付部270と同様に、取付部270Aの少なくとも一部は、筐体10の傾斜部11の先端から突出しているため、接触部20Aを容易に着脱することができる。
このように、接触部を力覚センサ装置に着脱可能な状態で取り付けることができれば、接触部や取付部の形状や構造は特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、力覚センサ装置を保護する保護構造を有するペン型入力装置の例を示す。なお、第2の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図7は、第2の実施の形態に係るペン型入力装置を例示する断面図である。図7(a)は、接触部20に力が印加されてない状態を示しており、左図は長手方向の断面図、右図は左図のA-A線に沿う短手方向の断面図である。なお、図7において、回路部40、接続部50、及び電池60の図示は省略されている。
図7(a)に示すように、ペン型入力装置1Bは、接触部20に所定以上の力が印加されたときに、力覚センサ装置30を保護する保護構造を有している。具体的には、ペン型入力装置1Bにおいて、筐体10Bの後端側の内壁の互いに対向する位置に、溝122及び123が設けられている。又、芯部70Bの後端側の溝122及び123と対応する位置に、付勢部材としてばね91及び92が設けられている。そして、ばね91及び92の一部が溝122及び123内に入り込むことで、長手方向の一端に力覚センサ装置30を固定する芯部70BのZ軸方向の位置決めを行っている。
芯部70Bの長手方向の他端には、一部が筐体10Bの長手方向の他端から突出するノック93が固定されている。芯部70Bの外壁の後端側と筐体10Bの内壁の後端側とが対向する部分には、ノック93の周囲を螺旋状に巻くばね94が設けられていることが好ましい。ばね94を設けることにより、接触部20に所定以上の力が印加され、ばね91及び92が溝122及び123内から外れたときに、芯部70B等に加わる衝撃を緩和することができる。
図7(b)は、接触部20に所定以上の力が印加された状態を示しており、左図は長手方向の断面図、右図は左図のB-B線に沿う短手方向の断面図である。図7(b)に示すように、ペン型入力装置1Bにおいて、接触部20に所定以上の力Fが印加されると、ばね91及び92が撓み、ばね91及び92が溝122及び123から外れて芯部70Bが筐体10Bの他端側に移動する。
ここで、『ペン型入力装置1Bを通常に使用するときの力 < ばね91及び92が溝122及び123から外れる力 < 力覚センサ装置30が破壊する力』のように設定しておく。これにより、接触部20に所定以上の力Fが印加されると、力覚センサ装置30が破壊する前に、ばね91及び92が溝122及び123から外れて芯部70Bが筐体10Bの他端側に移動するため、力覚センサ装置30の破壊を防止することができる。
なお、ばね91及び92が溝122及び123から外れて芯部70Bが筐体10Bの他端側に移動する場合、必ずしも接触部20が筐体10B内に隠れるほど移動させなくても上記の保護効果を奏する。
図7(c)は、図7(b)の状態から図7(a)の状態に復帰したことを示しており左図は長手方向の断面図、右図は左図のA-A線に沿う短手方向の断面図である。図7(c)に示すように、図7(b)の状態で、ノック93を筐体10Bの側に移動させることで、芯部70Bが筐体10Bの一端側に移動して、ばね91及び92が溝122及び123に入り込み、図7(a)の状態に復帰する。
このように、ペン型入力装置1Bでは、接触部20に所定以上の力が印加されても力覚センサ装置30を保護できると共に、ノック93の簡単な操作により正常な状態に容易に復帰させることができる。この保護構造は、力覚センサ装置30を小型化することにより、耐荷重性能が低下した場合に特に有効である。
なお、図7では、筐体10Bの内壁に溝122及び123を設け、芯部70Bの外壁にばね91及び92を設ける例を示したが、これには限定されず、例えば、筐体10Bの内壁にばね91及び92を設け、芯部70Bの外壁に溝122及び123を設けてもよい。又、溝及び付勢部材は、最低1個ずつ設ければよく、3個以上ずつ設けてもよい。又、付勢部材は、板ばね、コイルばね等の付勢可能な任意の部材を用いることができる。何れの場合も、上記と同様の保護効果を奏する。
〈第3の実施の形態〉
第3の実施の形態では、力覚センサ装置を保護する保護構造を有するペン型入力装置の他の例を示す。なお、第3の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図8は、第3の実施の形態に係るペン型入力装置の先端側を例示する部分断面図であり、図8(a)は図5に対応する断面を示し、図8(b)は図8(a)のC-C線に沿う断面を示している。図8を参照すると、ペン型入力装置1Cでは、接触部20が接触部20Cに置換された点が、ペン型入力装置1A(図5参照)と相違する。
図8に示すように、ペン型入力装置1Cは、接触部20Cに所定以上の力が印加されたときに、力覚センサ装置30を保護する保護構造を有している。具体的には、ペン型入力装置1Cにおいて、接触部20C内に、接触部20Cに所定以上の力が印加されると撓む梁構造25が設けられている。図8の例では、梁構造25は、接触部20Cの先端側を支える5本の縦梁を有するが、最低1本以上の縦梁を有する構造であればよい。又、梁構造25は、接触部20Cの先端と取付部270Aの上面との間の任意の位置に配置することができる。
梁構造25は、所定以上の力(ペン型入力装置1Cを通常に使用するときの力以上の力)が印加されたときに変形するように設計されている。従って、ペン型入力装置1Cにおいて、接触部20Cに所定以上の力が印加されると、梁構造25が変形し、力覚センサ装置30に伝わる力を低減できるため、力覚センサ装置30の破壊を防止することができる。
なお、図9に示すペン型入力装置1Dのように、筐体10の傾斜部11の先端部にストッパ125を設けてもよい。ペン型入力装置1Dでは、接触部20Dは、下部外周側にストッパ125上に延伸する延伸部28を有している。
ペン型入力装置1Dにおいて、接触部20Dに所定以上の力が印加され、梁構造25が撓んで変形すると、延伸部28がストッパ125と接触し、梁構造25が必要以上に撓むことを抑制する。つまり、ストッパ125は、梁構造25が必要以上に撓むことを抑制する撓み抑制部として機能する。
この場合も、力覚センサ装置30に伝わる力を低減できるため、力覚センサ装置30の破壊を防止することができる。
なお、接触部20C又は20Dに力覚センサ装置30が破壊する力以上の力が加わった場合に、接触部20C又は20Dの梁構造25の部分が破壊するように設計してもよい。これにより、力覚センサ装置30が破壊する前に、梁構造25の部分が破壊するため、力覚センサ装置30を保護することができる。
〈第4の実施の形態〉
第4の実施の形態では、ペン型ではない入力装置の例を示す。なお、第4の実施の形態において、既に説明した実施の形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図10は、第4の実施の形態に係る入力装置の全体を例示する断面図である。図10を参照すると、入力装置1Eは、ペン型入力装置1(図1及び図2参照)の先端側のみによる構成であり、短尺の筐体10E内に芯部70E等が設けられている。
入力装置1Eは、例えば、工作機械等に使用されるロボットの腕や指等に搭載することができる。入力装置1Eは人間が把持するものではないので、ペン型入力装置1のような長尺状の筐体は必要ない。入力装置1Eにおいて、必要に応じて筐体10Eの他端側(接触部20とは反対側)を拡径し、回路部等を収容しても構わない。
第1の実施の形態で説明したように、力覚センサ装置30では、柱221~224が台座部210から離れるほど柱225に近付くように斜めに配置されている。これにより、力覚センサ装置30を筐体10Eの傾斜部11内に収容する際に、柱221~224が傾斜部11の内壁と対向して傾斜部11の内壁と同一方向に傾斜する部分を備えるため、力覚センサ装置30を傾斜部11内の空間に効率よく収容できる。
又、柱221~224を台座部210から離れるほど柱225に近付くように斜めに配置することにより、柱221~224を台座部210の上面に垂直に配置した場合と比べて、柱221~224の各々を長くできる。
入力装置1Eにおいても、力覚センサ装置30自体の構造や、力覚センサ装置30を収容する傾斜部11の構造は第1の実施の形態の場合と同様である。従って、第1の実施の形態の場合と同様に、接触部20と力覚センサ装置30の受力板260との距離を近付けることが可能となり、接触部20から入力される小さな力を力覚センサ装置30の検出素子150で精度よく検出することができる。又、Z軸を軸として回転させるモーメント(Mz)の感度を上げることができる。
このように、本発明に係る入力装置はペン型入力装置には限定されない。要は、入力装置1Eの傾斜部11の形状及び内部構造は、小さなセンシングポイントから入力される小さな力を精度よく検出し、要求される小型化に対応し、要求される機械的強度を満足するために好適である。そのため、そのような要求のある様々な用途の入力装置に用いることができる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、各実施の形態や変形例は、必要に応じて適宜組み合わせることができる。
1、1A、1B、1C、1D ペン型入力装置
1E 入力装置
10、10B、10E 筐体
11 傾斜部
12 本体部
20、20A、20C、20D 接触部
21 突起部
22 凹部
25 梁構造
28 延伸部
30 力覚センサ装置
40 回路部
50 接続部
60 電池
70、70B 芯部
75 挿入溝
76、77 ねじ孔
81、82 ねじ
91、92、94 ばね
93 ノック
121 突起部
122、123 溝
125 ストッパ
150 検出素子
200 起歪体
210 台座部
221、222、223、224、225 柱
231、232、233、234 梁
241、242、243、244 受力部
260 受力板
270、270A 取付部
290 装置取付部

Claims (14)

  1. 一端側に先細の傾斜部を備えた筐体と、
    前記筐体の一端側に設けられた、被接触物と接触する接触部と、
    前記接触部に印加された力を検出する検出素子、及び前記接触部に印加された力を前記検出素子に伝達する起歪体を備えた力覚センサ装置と、を有し、
    前記力覚センサ装置の少なくとも一部は、前記傾斜部内に収容され、
    前記力覚センサ装置は、前記傾斜部の内壁と対向して前記傾斜部の内壁と同一方向に傾斜する部分を備え
    前記起歪体は、
    前記検出素子を搭載する検出素子搭載部と、
    前記検出素子搭載部の周囲に離間して配置され、少なくとも前記接触部の側が前記傾斜部内に収容された複数の柱と、を備え、
    前記傾斜部の内壁と同一方向に傾斜する部分は、各々の前記柱において前記傾斜部の内壁と対向する部分である入力装置。
  2. 前記起歪体は、
    台座部と、
    前記台座部の前記接触部側の面に、複数の前記柱を介して設けられた受力板と、を備え、
    前記台座部の前記接触部側の面の法線方向から視て、前記受力板は前記台座部よりも小さい請求項に記載の入力装置。
  3. 前記受力板は、前記接触部を着脱可能な状態で取り付ける取付部を備えている請求項に記載の入力装置。
  4. 前記取付部の少なくとも一部は、前記筐体から突出している請求項に記載の入力装置。
  5. 前記接触部内に設けられ、前記接触部に所定以上の力が印加されると撓む梁構造を備え、
    前記梁構造は、前記接触部の先端側を支える少なくとも1つの縦梁であって、前記接触部の先端と前記取付部の上面との間に配置されている請求項又はに記載の入力装置。
  6. 前記筐体は、前記梁構造が撓んだときに前記接触部の一部と接触し、前記梁構造が必要以上に撓むことを抑制する撓み抑制部を備えている請求項に記載の入力装置。
  7. 前記台座部の前記接触部とは反対側の面から突起する装置取付部が設けられ、
    前記装置取付部は、前記筐体と固定される請求項乃至の何れか一項に記載の入力装置。
  8. 前記接触部に所定以上の力が印加されたときに、前記力覚センサ装置を保護する保護構造を備え、
    前記保護構造は、
    前記筐体の内部に収容された、一端側に前記力覚センサ装置を固定する芯部と、
    前記芯部の外壁又は前記筐体の内壁の一方に設けられた溝と、前記芯部の外壁又は前記筐体の内壁の他方との間に設けられ付勢部材と、を備え、
    前記接触部に前記所定以上の力が印加されると、前記付勢部材が前記溝から外れて前記芯部が前記筐体の他端側に移動する構造である請求項1乃至の何れか一項に記載の入力装置。
  9. 前記芯部の他端側に固定され、一部が前記筐体の他端から突出する突出部を備え、
    前記付勢部材が前記溝から外れて前記芯部が前記筐体の他端側に移動した状態で、前記突出部を前記筐体の側に移動させることで、前記付勢部材が前記溝に入り込む請求項に記載の入力装置。
  10. 前記筐体は長尺状であり、前記接触部は前記筐体の長手方向の一端に設けられている請求項1乃至の何れか一項に記載の入力装置。
  11. 印加された力を検出する検出素子と、印加された力を前記検出素子に伝達する起歪体と、を備え、
    前記起歪体は、
    台座部と、
    前記台座部の一方の面に設けられた、前記検出素子を搭載する検出素子搭載部と、
    前記台座部の前記一方の面に設けられた、前記検出素子搭載部の周囲に離間して配置された複数の柱と、
    前記台座部の前記一方の面側に複数の前記柱を介して設けられた受力板と、を備え、
    各々の前記柱は、前記台座部から離れるほど前記検出素子搭載部に近付くように斜めに配置されており、
    前記起歪体は、前記受力板に印可された力によって歪むことで、前記受力板で受けた力を前記検出素子に伝達する力覚センサ装置。
  12. 前記検出素子はMEMSセンサチップである請求項11に記載の力覚センサ装置。
  13. 記台座部の前記一方の面の法線方向から視て、前記受力板は前記台座部よりも小さい請求項11又は12に記載の力覚センサ装置。
  14. 筐体と、前記筐体の一端側に設けられた、被接触物と接触する接触部と、を備え、
    前記台座部の前記接触部とは反対側の面から突起する装置取付部が設けられ、
    前記装置取付部は、前記筐体と固定される請求項13に記載の力覚センサ装置。
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