JP7112368B2 - 収支予測装置、収支予測プログラム及び収支予測方法 - Google Patents

収支予測装置、収支予測プログラム及び収支予測方法 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 平成30年10月5日に平成30年度全国会議(水道研究発表会)講演集にて発表
本発明は、収支予測装置、収支予測プログラム及び収支予測方法に関する。
1990年代以降、公共事業への投資が減少し、上下水道設備への投資額も減少傾向にあったが、近年、老朽化した上下水道設備の更新需要を背景に投資額は下げ止まりを見せている。
水道事業・下水道事業は、現在、地方自治体が担っている。地方自治体は厳しい財政状況が続いており、設備の更新・維持の財源を確保するべく、計画的に資金調達を行い、事業資金の枯渇を防ぐことが求められている。そこで、以下の技術が開示されている。
例えば、第1の技術として、施設の損傷又は劣化を将来にわたり把握することにより、最も費用対効果の高い管理および更新を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1)。第1の技術では、部品補修および部品交換のタイミングを、予測健全度、部品の耐用年数および資産の耐用年数の少なくともいずれかとの関係によって定めた複数種類のシナリオと、部品ごとに定められた健全度低下関数と、部品ごとに定められた部品補修又は部品交換が行われた場合の健全度回復量とにしたがって、現在健全度を基準にして将来の年度ごとの予測健全度が、複数のシナリオについて算出される。
算出された年度ごとの予測健全度に基づいて、複数のシナリオのそれぞれについて部品補修又は部品交換の実施年度が計画される。複数のシナリオのそれぞれについて将来の所定期間に発生する費用が算出され、最も期間費用が少ないシナリオが最適シナリオと決定される。
また、例えば、第2の技術として、現有資産の状態、価値を定量化し、設備更新需要および財政収支情報から、中長期的観点で上下水道施設の適切な維持管理と更新計画の立案を支援するシステムが開示されている(例えば、特許文献2)。第2の技術では、設備維持管理業務支援システムは、上下水道施設からデータ毎に決められている監視周期又は任意に入力されてくる各種設備情報、点検・保守データ、モニタリングデータ、プラントデータを計算機システムへ取り込み、データベースに格納する。
当該格納した、設備に関する点検・保守、モニタリングデータから、定量的健全度の評価と、劣化診断予測による統計的耐用年数を算出し、設備毎に設定されたリスクレベルに応じて、予算制約を遵守した設備更新需要コストの平準化と、適宜に更新するための需要計画立案の支援を行っている。
特開2009-169737号公報 特開2014-016691号公報
これまでは、経営の健全性につき、市民への説明責任(アカウンタビリティ)を全うするため、個々の収入・支出の見込みの積み上げ方式により、今後10年間の計画を立て、これを精緻化することに重点を置いてきた。
しかしながら、設備(水道管、下水道管等)の設置が一通り終了し、今後、これらの維持更新の時代を迎えるにあたり、水道管・下水道管の更新期間(40~50年間)に合わせて、そのような長期期間中、資金調達を適切に行い、資金枯渇を防ぐことが重要となっている。
そこで、経営の持続性に反する財政面のリスクのマネジメント、すなわちアセットマネジメントにおける財政マネジメントが要求される。ここで、そのリスクのうち最大のものは、資金の枯渇である。公営企業の経営は、長期的な運転資金の借り入れにより、社会資本を整備し、その資本から利益を生み出して、保有する資金高を増加させ、借入金の元金と利益を返済するというサイクルで行われている。
つまり、将来的に人口減少による収益の減少と、施設の更新費用の増大が見込まれる中、資金の枯渇というリスクを適切にマネジメントできない限り、持続的な経営は心もとないと考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みて、長期的なアセットマネジメントにおいて、より正確に財政リスクのマネジメントを行う収支予測装置、収支予測プログラム及び収支予測方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の収支予測装置は、予測開始の基準年をN年とし、収支に関する複数の項目について前記N年を含むM年後までの予測を行う収支予測装置であって、前記N年からK年前までの期間の決算値と、前記N年を含むL年(L<M)までの期間の一般的な計画値である一般計画値と、前記N年を含む前記M年後までの期間について特定処理を要する特定予測値とを用いて予測を行うものであり、前記決算値を入力する決算値入力部と、前記一般計画値を入力する一般計画値入力部と、前記特定予測値を予測するための特定入力値を入力する特定入力値入力部と、入力された前記特定入力値に対して特定処理を行って特定予測値を算出する特定予測値算出部と、前記決算値、前記一般計画値又は前記特定予測値(ただし、前記一般計画値と前記特定予測値の双方が存在する場合には前記一般計画値)を基礎として回帰直線に基づいて予測された直線予測値を算出する直線予測値算出部と、前記N年から前記M年後までの各年について、前記複数の項目毎に、前記一般計画値が存在する場合には、前記N年から前記L年後までの期間は前記一般計画値を選択すると共に、前記L年+1年後から前記M年後までの期間は前記決算値及び前記一般計画値から回帰直線に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第1直線予測値を選択し、前記一般計画値が存在せず、前記特定予測値が存在する場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、前記一般計画値及び前記特定予測値が存在しない場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記決算値に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第2直線予測値を選択する選択部と、前記選択部により選択された予測値を予測結果として出力する出力部とを備えていることを特徴とする。
当該構成によれば、選択部によって、収支予測としての予測値を、一般計画値、特定予測値、及び直線予測値から選択して予測結果とすることができる。また、このうち、一般計画値は、既に計画された内容であるので信憑性が高い。また、特定予測値は、予測を行う項目における特定の処理により予測が行われるので、一般計画値と同様に信憑性が高い。よって、本発明の収支予測装置では、選択部が信憑性の高い予測値を選択するため、より正確な予測値を得ることができる。
また、本発明の収支予測装置において、前記特定予測値算出部は、前記特定予測値を前記N年から前記M年後までの期間に反映させるか否かを選択可能な反映選択部を備え、前記選択部は、前記反映選択部において反映する旨の選択がされた場合、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、前記反映選択部において反映しない旨の選択がされた場合、前記N年から前記M年後までの期間は、前記第2直線予測値を選択するようにしてもよい。
当該構成によれば、特定予測値を予測結果に反映する場合としない場合で予測結果を比較することができる。従って、特定項目の収支への影響を容易に確認することができる。
また、本発明の収支予測装置において、前記特定項目値入力部を前記計画値入力部とは別個の入力画面に設けるようにしてもよい。当該構成によれば、特定項目入力部での特定項目値の入力を、他の入力を行う画面ではなく、専用の画面で入力することができるので、入力が容易であり、特定項目値の入力においてミスが生じにくい。
また、本発明の収支予測装置において、前記選択部が前記第1直線予測値と、前記第2直線予測値とのいずれかを強制的に選択可能な直線値選択部を設けるようにしてもよい。当該構成によれば、ユーザは前記N年を含む前記L年後までの期間の、前記一般計画値又は前記特定予測値を算出するための前記特定入力値の入力をすべきか否かを判断しやすくなるので、前記一般計画値又は前記特定入力値の入力においてミスが生じにくい。
また、本発明の収支予測装置において、前記出力部は、年度別予測結果の一覧表と年度別現金保有額のグラフを出力するものであり、前記グラフは、各前記項目毎に表示の要否を選択可能とすることができる。当該構成によれば、予測を行う者は、項目毎のグラフの出力を確認できるので、収支に関する情報を一目で確認することができる。
また、本発明の収支予測プログラムは、コンピュータを、予測開始の基準年をN年とし、収支に関する複数の項目について前記N年を含むM年後までの予測を行う収支予測装置として機能させる収支予測プログラムであって、前記コンピュータは、前記N年からK年前までの期間の決算値と、前記N年を含むL年後(L<M)までの期間の一般的な計画値である一般計画値と、前記N年を含む前記M年後までの期間について特定処理を要する特定予測値とを用いて予測を行うものであり、前記コンピュータを、前記決算値を入力する決算値入力部と、前記一般計画値を入力する一般計画値入力部と、前記特定予測値を予測するための特定入力値を入力する特定入力値入力部と、入力された前記特定入力値に対して特定処理を行って特定予測値を算出する特定予測値算出部と、前記決算値、前記一般計画値又は前記特定予測値(ただし、前記一般計画値と前記特定予測値の双方が存在する場合には前記一般計画値)を基礎として回帰直線に基づいて予測された直線予測値を算出する直線予測値算出部と、前記N年から前記M年後までの各年について、前記複数の項目毎に、前記一般計画値が存在する場合には、前記N年から前記L年後までの期間は前記一般計画値を選択すると共に、前記L年+1年後から前記M年後までの期間は前記決算値及び前記一般計画値から回帰直線に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第1直線予測値を選択し、前記一般計画値が存在せず、前記特定予測値が存在する場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、前記一般計画値及び前記特定予測値が存在しない場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記決算値に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第2直線予測値を選択する選択部と、前記選択部により選択された予測値を予測結果として出力する出力部として機能させることを特徴とする。
同様に、本発明の収支予測方法は、コンピュータによって、予測開始の基準年をN年とし、収支に関する複数の項目について前記N年を含むM年後までの予測を行う収支予測方法であって、前記コンピュータは、前記N年からK年前までの期間の決算値と、前記N年を含むL年後(L<M)までの期間の一般的な計画値である一般計画値と、前記N年を含む前記M年後までの期間について特定処理を要する特定予測値とを用いて予測を行うものであり、前記決算値を入力する決算値入力部と、前記一般計画値を入力する一般計画値入力部と、前記特定予測値を予測するための特定入力値を入力する特定入力値入力部と、入力された前記特定入力値に対して特定処理を行って特定予測値を算出する特定予測値算出部と、前記決算値、前記一般計画値又は前記特定予測値(ただし、前記一般計画値と前記特定予測値の双方が存在する場合には前記一般計画値)を基礎として回帰直線に基づいて予測された直線予測値を算出する直線予測値算出部とを有しており、前記コンピュータによって、前記N年から前記M年後までの各年について、前記複数の項目毎に、前記一般計画値が存在する場合には、前記N年から前記L年後までの期間は前記一般計画値を選択すると共に、前記L年+1年後から前記M年後までの期間は前記決算値及び前記一般計画値から回帰直線に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第1直線予測値を選択し、前記一般計画値が存在せず、前記特定予測値が存在する場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、前記一般計画値及び前記特定予測値が存在しない場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記決算値に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第2直線予測値を選択し、前記選択された予測値を予測結果として出力することを特徴とする。
本発明の実施形態における収支予測装置の概要を示す説明図。 (A)及び(B)は本実施形態の収支予測装置における入力と出力の関係を示す模式図。 本実施形態の収支予測装置における入力部の基本データ入力画面を示す説明図。 本実施形態の収支予測装置における収支に関する複数の項目を示す説明図。 本実施形態の収支予測装置の特定予測値のデータ入力画面を示す説明図。 本実施形態の収支予測装置の処理の概要を示す説明図。 本実施形態の収支予測装置における直線予測値算出部による直線予測結果を示す説明図。 本実施形態の収支予測装置1の収支予測方法を示すフローチャート。 (A)~(C)は、本実施形態の収支予測装置における予測結果の例を示す説明図。 図9(B)の予測結果のうち、経費だけを表示させた例を示す説明図。
次に、図1~図10を参照して、本発明の実施形態の一例である収支予測装置1、収支予測プログラム及び方法について説明する。図1は、本発明の実施形態における収支予測装置の機能的構成を示す説明図である。収支予測装置1は、決算値入力部2、一般計画値入力部3、特定入力値入力部4、直線予測値算出部5、特定予測値算出部6、選択部7、及び出力部8を備えている。本実施形態においては、事業として上下水道事業を例に挙げ、上下水道事業において将来の収益を予測する装置について説明する。
本実施形態の収支予測装置1は、ユーザの所有するコンピュータ上で作動するプログラムにより構成され、当該プログラムはサーバ(図示省略)からダウンロードすることが可能である。当該プログラムは、実行形式のプログラムとしてもよく、一般的な表計算ソフト上で作動するスプレッドシートのような形態としてもよい。また、当該プログラムは、CDロム等の記録媒体によって配布されるものであってもよい。また、クラウドサーバにおいて、運営者側が管理するプログラムとして、ユーザの所有するコンピュータ上で作動するようにしてもよい。
図2を参照して、本実施形態の収支予測装置1は、予測を開始する基準年をN年(Nは整数)とすると、N年を含むM年後(Mは整数、例えば50)までの予測を行う収支予測装置であって、N年からK年前(Kは整数、例えば5)までの期間の決算値と、N年を含むL年後(LはM未満の整数、例えば10)までの期間の一般計画値と、N年を含むM年後までの期間について特定処理を要する特定予測値とを用いて予測を行う。
図2(A)は、今後50年までの上下水道事業の収支の予測を行うために入力すべき項目の概要を示している。図2(A)及び(B)において、N-5からN+49で表されている表は、基準年であるN年度の5年前から49年後までの後述する年度別入力画面30を示している。
図2において、一般項目とは、例えば、営業経費のように収支における一般的な項目を示しており、特定の処理の必要のない項目である。特定項目とは、例えば、上下水道事業の料金収入等のように、今後の人口の推移等を考慮するために特定の処理が必要となる項目である。
本実施形態においては、予測開始の基準年をN年度としている。ユーザが入力すべき項目としては、図2(A)の決算値入力領域10(決算値入力部2)における決算値がある。決算値入力領域10は、基準年であるN年度の5年前まで、即ち、N-1年度からN-5年度までの決算値を入力する。基準年であるN年度は、通常は来年度であることから、今年度となるN-1年度は、通常は決算予測値を入力することになる。
また、ユーザは、図2(A)における一般計画値入力領域11に、各自治体で行われているように、N年度を含めて今後10年間の計画値を入力する。この一般計画値入力領域11においては、特定の処理の必要がない計画値を入力する。
また、ユーザは、特定項目における予測値として、特定項目入力領域12に、予測に関して特定の処理が必要な特定入力値を入力する。この特定項目入力領域12は、特定入力値入力部4で入力した特定入力値を基礎として、N年度を含めて今後50年間の特定予測値の入力が行われる。
図2(A)においては、一般項目及び特定項目について、決算値入力領域10に決算値が入力されている。ここで、決算値入力領域10においては、特定項目であっても、既に決算において処理がなされ、数値として決算報告等に記載されているため、ユーザとしては、一般項目と同様に特定項目も入力することができる。
また、図2(A)の一般項目の1行目においては、N年度からN+9年度の領域に、自治体等で計画がなされている計画値が入力されている。一方で、同行のN+10年度からN+49年度までの領域には、計画等がないため、ユーザは入力を行わない。
また、図2(A)の一般項目の2行目においては、N年度からN+9年度の領域に、計画値は記入されていない。これは、当該一般項目について、その自治体における計画が策定されていない場合にこのような事態が生じうる。なお、同行のN+10年度からN+49年度までの領域には、1行目と同様に計画等がないため、ユーザは入力を行わない。
また、図2(A)の特定項目の1行目においては、N年度からN+49年度の領域に、特定入力値入力部4において入力された特定入力値を元にして特定予測値算出部6が算出した予測値が特定項目入力領域12に入力されている。
また、図2(A)の特定項目の2行目においては、ユーザが特定入力値を入力していないか、又はユーザが特定入力値入力部4において、後述する反映選択部41(直線値選択部)で特定予測値を予測値として反映させない旨の選択を行っているため、特定項目入力領域12には、予測値は反映されていない。
図2(B)は、上記入力が行われた際に出力される値のイメージを示す模式図である。本実施形態の収支予測装置1によれば、上記入力が行われると、選択部7によって、一般項目の1行目のN年度からN+9年度には、図2(A)の一般項目の1行目に入力された計画値がそのまま予測値として採用される。
また、同行のN+10年度からN+49年度までは、直線予測値算出部5によって算出された第1直線予測値が選択部7によって選択され、予測値として採用される。この第1直線予測値は、直線予測値算出部5によって、N-1年度からN-5年度までの決算値と、N年度からN+9年度まで入力された一般計画値とを基礎として、回帰直線に基づいて予測された直線予測値である。
図2(B)の一般項目の2行目においては、図2(A)で計画値が入力されていないことから、N年度からN+49年度までの領域において、直線予測値算出部5によって算出された第2直線予測値が選択部7によって選択される。この第2直線予測値は、直線予測値算出部5によって、N-1年度からN-5年度までの決算値のみに基づいて、回帰直線に基づいて予測された直線予測値である。
図2(B)の特定項目の第1行目においては、図2(A)で特定項目入力領域12に予測値が入力されているので、N年度からN+49年度までの領域において、特定予測値算出部6によって処理された特定予測値が選択部7により選択される。
図2(B)の特定項目の第2行目においては、図2(A)において、ユーザが特定入力値を入力していないか、後述する反映選択部41で特定予測値を予測値として反映させない旨の選択を行っているため、選択部7は、特定項目入力領域12には、予測値を反映させない。
このとき、N年度からN+49年度までの領域において、直線予測値算出部5によって算出された第2直線予測値が選択部7によって選択される。この第2直線予測値は、直線予測値算出部5によって、N-1年度からN-5年度までの決算値のみに基づいて、回帰直線に基づいて予測された直線予測値である。
次に、本実施形態の収支予測装置1における画面の構成について説明する。収支予測装置1においては、ユーザの使用するコンピュータの表示画面に、図3に示す基本データ入力画面20と、図4に示す年度別入力画面30と、図5(A)に示す特定入力値入力部である企業債情報入力画面40と、図5(B)に示す同じく特定入力値入力部である水道料金入力画面50と、図5(C)に示す同じく特定入力値入力部である建設費入力画面60を備えている。
基本データ入力画面20は、図3に示すように、収支を予測したい最初の年度N(通常は来年度)を入力する基準年度入力部21と、直線関数予測の基礎データとなる年度を入力する基礎データ入力部22と、基準年度Nから5年度前の当初現金保有額を入力する当初現金保有額入力部23が設けられている。
また、基本データ入力画面20には、消費税計算のための各種パラメータの設定が可能な消費税率設定部24が設けられている。パラメータの設定は、消費税率設定部24の下方に図示された仕入税額等の税金関係図25を参照して数値を入力する。
また、基本データ入力画面20には、基準年度Nを含み、N-5年度からN+49年度までの消費税率を入力する消費税率入力部26が設けられている。ここでは、例えば何年度から消費税率が変更されることが明らかになっていれば、当該年度から変更される消費税率を入力する。
図4は、本実施形態の収支予測装置1における収支に関する複数の項目が設けられた年度別入力画面30を示す説明図である。年度別入力画面30には、年度が表示された年度表示31と、その年度の消費税を示す消費税表示32と、決算情報を入力或いは表示させるための決算値入力部2が設けられている。決算値入力部2には、収益事業である上下水道事業の営業収益等の決算情報を入力する。
年度別入力画面30には、その他に、直線予測値表示34、特定予測値表示35、計画値表示36、これらの予測値から最終的に採用された値を示す採用数値表示37、及びどの予測値が採用されたかを表示する採用数値の種類38の各表示が表示される。これらの表示の内、計画値表示36は、年度によって入力が可能な領域となっており、直線予測値表示34、特定予測値表示35、採用数値表示37、及び採用数値の種類38は、表示のみで入力が不可となっている。
年度別入力画面30は、収支を予測したい最初の年度である基準年度のN年度を含み、N-5年度からN+49年度までの合計55枚が準備されている。ここで、年度別入力画面30においては、各年度の範囲毎に入力できる項目が異なるように設定されている。
図2(A)を参照すると、N-5年度からN-1年度までは、決算値の入力のみを行うものであるため、このN-5年度からN-1年度においては、年度別入力画面30において、決算値入力部2のみが入力可能となっており、他の直線予測値表示34、及び計画値表示36の各表示部においては、入力ができないように設定されている。
次に、N年度からN+9年度においては、年度別入力画面30において、決算値入力部2及び直線予測表示34の各表示部は入力ができないようになっている。一方で、計画値表示36の表示部においては、ユーザが値を入力可能となるように設定されている。
次に、図5(A)~(C)を参照して、本実施形態の収支予測装置1における特定入力値入力部4について説明する。図5(A)は、企業債に関する企業債関係情報を入力する企業債情報入力画面40の一例を示している。図5(B)は、収益事業としての水道事業によって得られる水道料金を算出するための水道料金入力画面50の一例を示している。図5(C)は、新規設備の建築や、既存設備のメンテナンスのための費用である建設費に関する情報を入力する建設費入力画面60の一例を示している。
企業債情報入力画面40では、図5(A)に示すように、反映選択部41が設けられており、「利息返済額を各年度の入力表に反映させるか否か」「元金返済額を各年度の入力表に反映させるか否か」及び「借入金額を各年度の入力表に反映させるか否か」を選択することができる。
反映選択部41では、これらの項目を反映させる旨の指定をした場合、選択部7が特定予測値算出部6により処理された特定予測値を選択する。一方で、これらの項目を反映させない旨の指定をした場合、選択部7が特定予測値算出部6により処理された特定予測値を選択せず、第2直線予測値を選択する。
また、企業債情報入力画面40では、図5(A)に示すように、基準年度表示部42、直線関数予測の基礎データを取得する年度の表示43が設けられている。また、その下方には、企業債情報入力部44が設けられている。この企業債情報入力部44においては、複利等の複雑な条件を考慮する必要がないように、借入年月日、借入額、償還開始日、据置回数、償還回数、利率という明確な情報を入力すれば予測を行うことが可能となっている。
企業債情報入力画面40において、必要な情報を入力したときは、「元金返済額」及び「利息返済額」が、償還回数や複利等の条件を勘案した計算式によって計算され、企業債情報表示部45に表示される。また、この「元金返済額」及び「利息返済額」は、反映選択部41において反映させる旨の指定をしたときは、年度別入力画面30の所定の年度のデータとして反映される。
次に、図5(B)を参照して、水道料金入力画面50について説明する。この水道料金入力画面50においても、反映選択部51として、「各年度の入力表に反映させるか否か」を選択することができるようになっている。また、水道料金入力画面50では、基準年度表示部52が設けられ、その下方に、人口見込み、水道料金総額見込み、料金改定計数の各項目の入力が可能な水道関係入力部53となっている。また、その下の水道料金総額54の欄には、上記条件下における水道料金の総額が計算されて表示されるようになっている。
次に、図5(C)を参照して、建設費入力画面60について説明する。この建設費入力画面60においても、反映選択部61が設けられている。また、基準年度表示部62が設けられ、直線関数予測の基礎データを取得する年度の表示63が設けられている。その下方には、新規に建設を行う建設費の負担分である新設費入力部64が設けられている。また、その下方には、建築物の更新費に関する入力を行う更新費入力部65が設けられている。
更新費入力部65では、ケース1からケース3までの3パターンで、今後発生する更新費を入力することができる。これにより、更新費に関して想定される複数のケースの金額を入力しておき、状況に応じてケースを切り替えるというような運用が可能となる。
一般計画値入力部3は、本実施形態においては、図2(A)のN年度からN+9年度における年度別入力画面30の計画値表示36が該当する(図3参照)。この計画値表示36には、各自治体が計画している10年計画等の計画値を直接入力することができる。
特定予測値算出部6は、図3に示す年度別入力画面30に入力される複数の項目の内、特定の処理を要する特定処理項目について、今後50年間の特定予測値を算出する。具体的には、ユーザは、図5(A)に示す企業債情報入力画面40、図5(B)に示す水道料金入力画面50、及び図5(C)に示す建設費入力画面60の他、図示しない入力画面において、長期前受金・減価償却費関係情報、及び人件費に関する人件費関係情報の入力を行う。
特定処理項目とは、本実施形態では、企業債に関係する企業債関係情報、収益事業料金に関係する収益事業料金関係情報、建設費に関係する建設費関係情報、長期前受金・減価償却費に関する長期前受金・減価償却費関係情報、及び人件費に関する人件費関係情報をいう。
直線予測値算出部5は、年度別入力画面30に入力される決算情報等から、回帰直線に基づいて今後50年間の直線予測値を算出する。具体的には、複数年における決算情報を取得し、過去の収支の傾向から回帰直線を求め、今後の収支を予測する第1直線予測値と、決算情報のみから今後の収支を予測する第2直線予測値の2つの予測値の計算を行う。
選択部7は、年度別入力画面30に入力される複数の項目毎に、計画値の有無、及び特定予測値の有無を確認し、予測結果として出力する。図2(B)に示す一般項目において、N年度からN+9年度においては、計画値が存在する場合には計画値を選択し、計画値が存在せず特定予測値が存在する場合には特定予測値を選択する。また、計画値及び特定予測値のいずれも存在しない場合は、直線予測値算出部5により算出された第2直線予測値を選択する。
また、選択部7は、図2(B)に示す一般項目のN+10年度からN+49年度において、N年度からN+9年度に計画値が存在する場合には、直線予測値算出部5により算出された第1直線予測値を選択する。同様の領域において、N年度からN+9年度に計画値が存在しない場合は、直線予測値算出部5により算出された第2直線予測値を選択する。
また、選択部7は、図2(B)に示す特定項目のN年度からN+49年度において、特定予測値算出部6が算出した予測値が特定項目入力領域12に入力されているときは、当該予測値を選択する。一方で、ユーザが特定入力値を入力していないか、反映選択部41で特定予測値を予測値として反映させない旨の選択を行っている場合は、選択部は、直線予測値算出部5により算出された第2直線予測値を選択する。
出力部8は、選択部7により選択された一の予測値を予測結果として、将来の年度別入力画面30、及び図9(A)~(C)に示すグラフに出力するものである。また、出力部8は、基準年度であるN年度からN+49年度までの各予測値をまとめた結果一覧(図6の符号71)に出力する。
次に、図6を参照して、本実施形態の収支予測装置1の処理の概要を説明する。まず、ユーザは、N-5年度からN-1年度の年度別入力画面30に決算情報を入力する。その際、N-1年度の決算が確定していない場合は、決算の見込み値を入力する。
また、今後10年間の計画値が存在する場合、N年度からN+9年度の年度別入力画面30において、ユーザが計画値を計画値表示36の欄に入力する。
一方で、N-5年度からN-1年度の決算情報が入力されると、直線予測値算出部5が当該決算情報から回帰直線に基づいてN+49年度の直線予測値を算出して該当欄に記入する。このとき、直線予測値算出部5は、N年度からN+9年度の年度別入力画面30に計画値又は特定予測値が入力されていないときは、決算情報のみから第2直線予測値を算出する。N年度からN+9年度の年度別入力画面30に計画値又は特定予測値が入力されているときは、決算情報に加えて、計画値又は特定予測値をパラメータとして用いて第1直線予測値を算出する。
この直線予測値算出部5による直線予測値は、図7に示すようなイメージとなる。図7の縦軸は各項目の金額であり、横軸はN-5年度からN+49年度の各年度を示している。図7の円で囲まれた部分は、N-5年度からN-1年度の決算情報の値と、N年度からN+9年度の計画値の値であり、各年度毎に金額にばらつきがある。直線予測値算出部5においては、これらの年度の金額から、N+10年度からN+49年度の直線予測値を算出してグラフ化を行う。
直線予測値算出部5においては、上記のような処理を行っているため、演算結果によっては、N+10年度からN+49年度の各年度の上昇率(グラフの傾き)が異なることとなり、傾きがプラス(右肩上がり)の場合だけでなく、マイナス(右肩下がり)になることもある。
このように、計画値表示36と、特定予測値表示35と、直線予測値表示34が算出されると、図6に示すように、各値がN年度からN+49年度の年度別入力画面30に反映される。ここで、図6のN年度の年度別入力画面30においては、項目としてA、B、及びCが例示されている。
項目Aでは、計画値表示36及び直線予測値表示34が記録されている。項目Bでは、特定予測値表示35及び直線予測値表示34が記録されている。項目Cでは、直線予測値表示34のみが記録されている。このような状況の場合、図1に示す選択部7により、各項目の採用数値表示37として、項目Aが計画値となり、項目Bが特定予測値となり、項目Cが直線予測値となるように選択が行われる。
以上のような処理がN年度のみならず、N+1からN+49の年度別入力画面30に反映され、各項目において記録されている予測値に応じて、選択部7により予測値の選択が行われる。
以上の処理が行われると、図1に示す出力部8は、図6に示すように、演算された予測値を年度別予測結果の一覧表71に出力する。また、出力部8は、年度別予測結果の予測値と、基本データ入力画面20において入力された当初現金保有額入力部23の金額を用いて、図6に示す年度別現金保有額のグラフ72を作成する。
次に、図8~図10を参照して、本実施形態の収支予測装置1による収支予測方法について説明する。図8は本実施形態の収支予測装置1の収支予測方法を示すフローチャートである。図9(A)~(C)は、本実施形態の収支予測装置1における予測結果の例を示す説明図である。図10は図9(B)の予測結果のうち、経費だけを表示させた例を示す説明図である。
上下水道事業において今後50年間の収支予測を行う場合、ユーザは、コンピュータ上で本実施形態の収支予測装置1を形成するプログラムを立ち上げ、必要な準備を行う。準備作業としては、図3に示す基本データ入力画面20をコンピュータ上に表示させ、予測を開始する基準年度Nを基準年度入力部21に入力し、直線関数予測の基礎データとなる期間の始期と終期の年度を基礎データ入力部22に入力する。また、当初現金保有額入力部23に、基準年度Nから5年度前の当初現金保有額を入力する。さらに、消費税率設定部24の各年度に消費税率のデータを入力する。
上記準備が終了した後、ユーザは、図4に示す年度別入力画面30を呼び出してコンピュータ上に表示させる。決算情報は、予測を行うN年度よりも5年前の情報から入力を行う。具体的には、入力を行う年度の年度別入力画面30の画面を表示させ、収益的収支等の必要な情報の入力を行う。この入力作業を、N-5年度からN-1年度(本年度)になるまで行う。収支予測装置1のプログラムは、このユーザからの決算情報の入力を、決算値入力部2によって受け付ける(S1)。
次に、ユーザは、今後10年間の計画情報の入力を行い、収支予測装置1のプログラムは、このユーザからの計画情報の入力を、一般計画値入力部3によって受け付ける(S2)。この計画情報は、予測を行うN年度からN+9年度になるまで行う。具体的には、ユーザの所属する各自治体において計画された計画情報を図4に示す年度別入力画面30に入力していく。年度別入力画面30においては、計画値表示36の入力欄に、計画のある項目について、金額の入力を行う。
次に、ユーザは、特定予測用入力画面である図5(A)~(C)の各入力画面を使用して、特定予測値を算出するための情報の入力を行う。収支予測装置1のプログラムは、このユーザからの特定処理項目の入力を、特定入力値入力部4によって受け付ける(S3)。
例えば、企業債に関する項目は、考慮すべき項目が多いので、通常は、入力作業は熟練した担当者が行う必要があるが、本実施形態の収支予測装置1においては、図5(A)に示す企業債情報入力画面40において、借入年月日、借入額、償還開始日、据置回数、償還回数、利率という明確な情報を入力すれば予測を行うことができるようになっている。
同様に、ユーザは、図5(B)に示す水道料金入力画面50において、人口見込み、水道料金総額見込み、料金改定計数の水道関係入力部53を入力することにより、水道料金の各年度における予測を行うことができる。その他、建設費入力画面60において、建設費の金額や、更新費のケースの選択等を行って建設費についての情報の入力を行う。また、その他の長期前受金・減価償却費関係情報、長期前受金戻入、人件費等についても同様の入力を行う。
次に、本実施形態の収支予測装置1のプログラムにおいて、特定予測値算出部6が、今後50年間の特定予測値の算出を行う(S4)。特定予測値の算出は、収支予測装置1に組み込まれた演算式によって行われるので、ユーザは、各項目における自明な事項についての入力を行うだけで、複雑な特定予測値の算出を行うことができる。
次に、直線予測値算出部5は、各項目について、少なくとも入力された決算値によって直線予測値(第2直線予測値)を算出する(S5)。また、各項目において、決算値のみならず一般計画値又は特定予測値が入力されている場合は、決算値に加えて一般計画値又は特定予測値もパラメータとして直線予測値(第1直線予測値)を算出する。
次に、選択部7は、予測値の選択を行う際の回数を示す変数iを1で初期化する(S6)。選択部7は、N=iの年度別入力画面30において、計画値が存在するか否かを判定する(S7)。計画値が存在すると判定された場合(S7においてYES)、選択部7は、その計画値を選択し(S8)、S12へ進む。
S7において計画値が存在しないと判定された場合(S7においてNO)、選択部7は、N=iの年度別入力画面30において、特定予測値が存在するか否かを判定する(S9)。特定予測値が存在すると判定された場合(S9においてYES)、選択部7は、その特定予測値を選択し(S10)、S12へ進む。
S9において特定予測値が存在しないと判定された場合(S9においてNO)、選択部7は、N=iの年度別個表において直線予測値を選択する(S11)。
回数を示す変数iが50以下の場合(S12においてNO)、選択部7は、変数iにカウント1を追加して(S13)、S7の処理へ戻る。変数iが50以下の間、S7~S13の処理を繰り返す。
S11において選択する回数を示す変数iが50を超えたと判定された場合、出力部8は、選択した予測値に基づいて年度別予測結果(年度別予測結果の一覧表71、年度別現金保有額のグラフ72等)を表示する(S14)。
以上の処理で算出された結果を、図9(A)~(C)、及び図10に示す。図9(A)は、N年度からN+49年度における年度末の現金保有額を示すグラフである。このグラフは、図2に示す基本データ入力画面20において入力された当初現金保有額と、各年度で算出された収支から、各年度毎の現金保有額を算出している。
図9(B)は、水道事業における収益的収支を示すグラフである。グラフの右側に各項目が記載されており、グラフは、各年度における各項目の金額を加算したものとなっている。このような収益収支を示すグラフをN年度からN+49年度分表示させることにより、全体としての50年間の収支を一目で把握することができる。また、金額の増減についえては、各項目について着目することにより、収支を改善するための問題点の洗い出しも行うことができる。
ここで、図10は、収益的収支について、図9(B)の予測結果のうち、経費だけを表示させている。このように、収益的収支を示すグラフにおいて、必要な項目を選択して表示させることにより、各項目に応じた金額の推移を確認することができるため、収支の問題点の洗い出し等を行うことができる。
図9(C)は、水道事業における資本的収支を示すグラフである。この資本的収支においては、建設費等の項目について、各年度毎の金額と、50年間を通した金額の推移を確認することができる。
以上のように、本発明の収支予測装置、収支予測プログラム、及び収支予測方法によって、長期的なアセットマネジメントにおいて、より正確に財政リスクのマネジメントを行うことができる。
なお、上記実施形態においては、期間について、決算情報を5年間、計画情報を10年間及び予測値を50年間としているが、これらの期間については必要に応じて変更することが可能である。
1…収支予測装置、…決算値入力部、3…一般計画値入力部、4…特定入力値入力部、5…直線予測値算出部、5…特定予測用入力画面図、6…特定処理部、7…特定予測値算出部、8…選択部、9…出力部、10…決算値入力領域、11…一般計画値入力領域、12…特定項目入力領域、21…基準年度入力部、34…直線予測値表示、35…特定予測値表示、36…計画値表示、37…採用項目、40…企業債情報入力画面、41…反映選択部(直線値選択部)、50…水道料金入力画面、60…建設費入力画面。

Claims (7)

  1. 予測開始の基準年をN年とし、収支に関する複数の項目について前記N年を含むM年後までの予測を行う収支予測装置であって、
    前記N年からK年前までの期間の決算値と、前記N年を含むL年(L<M)までの期間の一般的な計画値である一般計画値と、前記N年を含む前記M年後までの期間について特定処理を要する特定予測値とを用いて予測を行うものであり、
    前記決算値を入力する決算値入力部と、
    前記一般計画値を入力する一般計画値入力部と、
    前記特定予測値を予測するための特定入力値を入力する特定入力値入力部と、
    入力された前記特定入力値に対して特定処理を行って特定予測値を算出する特定予測値算出部と、
    前記決算値、前記一般計画値又は前記特定予測値(ただし、前記一般計画値と前記特定予測値の双方が存在する場合には前記一般計画値)を基礎として回帰直線に基づいて予測された直線予測値を算出する直線予測値算出部と、
    前記N年から前記M年後までの各年について、前記複数の項目毎に、
    前記一般計画値が存在する場合には、前記N年から前記L年後までの期間は前記一般計画値を選択すると共に、前記L年+1年後から前記M年後までの期間は前記決算値及び前記一般計画値から回帰直線に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第1直線予測値を選択し、
    前記一般計画値が存在せず、前記特定予測値が存在する場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、
    前記一般計画値及び前記特定予測値が存在しない場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記決算値に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第2直線予測値を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された予測値を予測結果として出力する出力部とを備えていることを特徴とする収支予測装置。
  2. 請求項1に記載の収支予測装置であって、
    前記特定予測値算出部は、前記特定予測値を前記N年から前記M年後までの期間に反映させるか否かを選択可能な反映選択部を備え、
    前記選択部は、前記反映選択部において反映する旨の選択がされた場合、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、
    前記反映選択部において反映しない旨の選択がされた場合、前記N年から前記M年後までの期間は、前記第2直線予測値を選択することを特徴とする収支予測装置。
  3. 請求項1又は2に記載の収支予測装置であって、
    前記特定入力値入力部を前記一般計画値入力部とは別個の入力画面に設けられていることを特徴とする収支予測装置。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の収支予測装置であって、
    前記選択部が前記第1直線予測値と、前記第2直線予測値とのいずれかを強制的に選択可能な直線値選択部が設けられていることを特徴とする収支予測装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の収支予測装置であって、
    前記出力部は、年度別の前記予測結果の一覧表とグラフを出力するものであり、
    前記グラフは、各前記項目毎に表示の要否を選択可能であることを特徴とする収支予測
    装置。
  6. コンピュータを、予測開始の基準年をN年とし、収支に関する複数の項目について前記N年を含むM年後までの予測を行う収支予測装置として機能させる収支予測プログラムであって、
    前記コンピュータは、前記N年からK年前までの期間の決算値と、前記N年を含むL年後(L<M)までの期間の一般的な計画値である一般計画値と、前記N年を含む前記M年後までの期間について特定処理を要する特定予測値とを用いて予測を行うものであり、
    前記コンピュータを、
    前記決算値を入力する決算値入力部と、
    前記一般計画値を入力する一般計画値入力部と、
    前記特定予測値を予測するための特定入力値を入力する特定入力値入力部と、
    入力された前記特定入力値に対して特定処理を行って特定予測値を算出する特定予測値算出部と、
    前記決算値、前記一般計画値又は前記特定予測値(ただし、前記一般計画値と前記特定予測値の双方が存在する場合には前記一般計画値)を基礎として回帰直線に基づいて予測された直線予測値を算出する直線予測値算出部と、
    前記N年から前記M年後までの各年について、前記複数の項目毎に、
    前記一般計画値が存在する場合には、前記N年から前記L年後までの期間は前記一般計画値を選択すると共に、前記L年+1年後から前記M年後までの期間は前記決算値及び前記一般計画値から回帰直線に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第1直線予測値を選択し、
    前記一般計画値が存在せず、前記特定予測値が存在する場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、
    前記一般計画値及び前記特定予測値が存在しない場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記決算値に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第2直線予測値を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された予測値を予測結果として出力する出力部として機能させることを特徴とする収支予測プログラム。
  7. コンピュータによって、予測開始の基準年をN年とし、収支に関する複数の項目について前記N年を含むM年後までの予測を行う収支予測方法であって、
    前記コンピュータは、前記N年からK年前までの期間の決算値と、前記N年を含むL年後(L<M)までの期間の一般的な計画値である一般計画値と、前記N年を含む前記M年後までの期間について特定処理を要する特定予測値とを用いて予測を行うものであり、前記決算値を入力する決算値入力部と、前記一般計画値を入力する一般計画値入力部と、前記特定予測値を予測するための特定入力値を入力する特定入力値入力部と、入力された前記特定入力値に対して特定処理を行って特定予測値を算出する特定予測値算出部と、前記決算値、前記一般計画値又は前記特定予測値(ただし、前記一般計画値と前記特定予測値の双方が存在する場合には前記一般計画値)を基礎として回帰直線に基づいて予測された直線予測値を算出する直線予測値算出部とを有しており、
    前記コンピュータによって、
    前記N年から前記M年後までの各年について、前記複数の項目毎に、
    前記一般計画値が存在する場合には、前記N年から前記L年後までの期間は前記一般計画値を選択すると共に、前記L年+1年後から前記M年後までの期間は前記決算値及び前記一般計画値から回帰直線に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第1直線予測値を選択し、
    前記一般計画値が存在せず、前記特定予測値が存在する場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記特定予測値算出部により処理された特定予測値を選択し、
    前記一般計画値及び前記特定予測値が存在しない場合には、前記N年から前記M年後までの期間は、前記決算値に基づいて前記直線予測値算出部により算出された第2直線予測値を選択し、
    前記選択された予測値を予測結果として出力することを特徴とする収支予測方法。
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