JP7111649B2 - 果菜分離方法及びその分離手段 - Google Patents

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Description

本発明は、果菜を果梗から分離するための果菜分離方法及びその分離手段に関する。
果菜の収穫は、一般的には作業者が枝や茎から果菜を摘み取ることで実施される。果梗を形成する植物の場合、例えば、作業者が果菜を把持しながら果梗の一部位(トマト等では、特に離層)を中心として揺動させ、これにより前記中心を破壊することで果菜を果梗の一部ごと折り取っている。
このような作業を行うには、果菜を揺動させるために十分なスペースが必要となる。換言すれば、狭小スペースでは、果菜を揺動させること、ひいては果菜を収穫することが困難となる。また、作業者は、果梗を十分に破壊するべく果菜を複数回往復揺動させる必要があり、このために腕を大きく動かさなければならない。この動作の繰り返しは、作業者にとって負担である。
以上のような不都合を回避するべく、特許文献1にて提案されるような切断部を有する工具を用いることが想起される。この場合、作業者は、把持部を把持するとともに、第1刃部に対して第2刃部を相対的に回動させて両刃部を接近させる。これにより、第1刃部と第2刃部の間に挟まれた枝や茎等が切断される。
特許第5797350号公報
果菜として、例えば、トマトを収穫する場合、上記のような工具を用いると、ヘタが切断される懸念がある。ヘタが切断されたトマトは商品価値が大きく損なわれるので、このような事態が発生すると、商品として出荷可能なトマトの収穫量が低減するという不具合を招く。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、果菜を果梗から分離する際に果梗以外の箇所が切断される懸念を払拭し得、商品価値に優れた果菜を回収することが可能な果菜分離方法及びその分離手段を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、互いに平行に並列した第1押圧部材及び第2押圧部材により果菜を果梗から分離する果菜分離方法であって、
前記第1押圧部材に設けられた圧潰用凸部と、前記第2押圧部材に設けられた圧潰用凹部との間に前記果梗の一部位を通す挿通工程と、
前記第1押圧部材と前記第2押圧部材を、平行を保ちながら互いに接近させて前記圧潰用凸部と前記圧潰用凹部の間に前記一部位を挟んで押圧し、且つ前記一部位を圧潰することで切断することにより、前記果菜を前記果梗から分離する分離工程と、
を有する果菜分離方法が提供される。
また、本発明の別の一実施形態によれば、互いに平行に並列した第1押圧部材及び第2押圧部材により果菜を果梗から分離する果菜分離手段であって、
回動軸を介して相対的に回動可能に連結された第1回動部及び第2回動部と、
前記第1被把持部の先端に設けられた前記第1押圧部材と、
前記第2被把持部の先端に設けられた前記第2押圧部材と、
前記第1回動部が前記第2回動部に対して相対的に回動したとき、前記第1押圧部材を、前記第2押圧部材との平行を保ちながら該第2押圧部材に対して相対的に接近又は離間する方向に変位させる変位手段と、
前記第1押圧部材に設けられた圧潰用凸部と、
前記第2押圧部材に設けられて前記圧潰用凸部とともに果梗の一部位を挟む圧潰用凹部と、
を備える果菜分離手段が提供される。
本発明によれば、第1押圧部材と第2押圧部材を、平行を保ちながら互いに接近させて果梗の一部位を押圧し、これにより該一部位を圧潰(破壊)することで果菜を果梗から分離するようにしている。このため、果菜を折り取るべく揺動させる必要がない。従って、狭小スペースであっても果梗から果菜を容易に分離することができる。また、作業者の作業負担が低減する。
しかも、この場合、果梗以外の部分が破壊されたり、切断されたりすることが回避される。従って、商品価値に優れた果菜を数多く収穫することができる。換言すれば、商品価値に優れた果菜の収穫量が多くなる。
本発明の実施の形態に係る果菜分離用工具(果菜分離手段)の全体概略斜視図である。 図1の果菜分離用工具の要部拡大斜視図である。 図1の果菜分離用工具を構成する第1挟持部材、第2挟持部材の概略正面図である。 本発明の実施の形態に係る果菜分離方法の概略フローである。 第1押圧部材に設けた第1挟持部材と、第2押圧部材に設けた第2挟持部材とを、平行を保ちながら互いに接近させて果梗を挟持した状態を示す要部拡大斜視図である。 図6Aは、第1挟持部材に設けられた複数個の湾曲凸部中の2個が離層に当接した状態を示す要部正面図であり、図6Bは、離層を圧漬した状態を示す要部正面図である。 図3とは別の形状である第1挟持部材と第2挟持部材の組み合わせを示す概略正面図である。 図3及び図7とは別の形状である第1挟持部材と第2挟持部材の組み合わせを示す概略正面図である。 図3、図7及び図8とは別の形状である第1挟持部材と第2挟持部材の組み合わせを示す概略正面図である。
以下、本発明に係る果菜分離方法につき、それを実施するための果菜分離手段との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る果菜分離用工具10(果菜分離手段)の全体概略斜視図である。この果菜分離用工具10は、第1回動部としての第1被把持部12と、第2回動部としての第2被把持部14とを備える。
第1被把持部12は、平板が凹形状に折曲された形状をなす。第1被把持部12の一端部(A1側端部)には、第1カバー16が被せられる。第1被把持部12は、この第1カバー16を介して作業者に把持される。その一方で、第1被把持部12の他端部(A2側端部)には切欠17が形成される。この切欠17を介して、所定間隔で互いに離間し、且つ互いに平行な第1アーム部18と第2アーム部20が延在する。
第1アーム部18と第2アーム部20のA2側端部には、第1押圧部材22の第1胴部24が保持される。具体的には、第1胴部24は、第1アーム部18と第2アーム部20の間に介挿される。また、第1アーム部18、第1胴部24、第2アーム部20のA2側端部には第1連結用ボルト挿通孔26がそれぞれ形成されており、これら第1連結用ボルト挿通孔26同士が重ね合わせられるとともに第1連結用ボルト28が通される。第1連結用ボルト28にナット30が螺合されることにより、第1胴部24が第1アーム部18と第2アーム部20に挟持される。
第1アーム部18、第2アーム部20には、第2カム用ボルト挿通孔32、回動用ボルト挿通孔34がさらに形成される。これら挿通孔32、34については後述する。
第1押圧部材22を構成する第1胴部24には、図2に示すように、A1側端部に第1カム孔36が形成される。第1押圧部材22は、該第1胴部24の他、該第1胴部24の先端に連なり且つ該第1胴部24の軸線方向(A方向)に沿って延在する丸棒形状の第1棒状部48を有する。第1棒状部48には、例えば、樹脂からなる略三角柱形状の第1挟持部材50が設けられる。すなわち、第1挟持部材50の中心には、A方向に沿って延在する挿入孔(図示せず)が形成される。該挿入孔は第1棒状部48に比して大径であり、このため、第1挟持部材50は第1棒状部48に対して回転可能である。なお、第1棒状部48の先端には挿入孔に比して大径な頭部52が設けられており、この頭部52により、第1挟持部材50の第1棒状部48からの抜け止めがなされている。
図3に示すように、第1挟持部材50は、正面視で頂点となる各隅部に湾曲凸部54が形成されるとともに、隣接する湾曲凸部54同士の間に、第1棒状部48に向かって陥没する圧潰用凹部56が形成される。すなわち、第1挟持部材50には、3個の圧潰用凹部56が形成されている。
図2に戻り、第2被把持部14は、第1被把持部12と同様に構成される。すなわち、第2被把持部14の一端部(A1側端部)には第2カバー60が被せられており、作業者は、この第2カバー60を介して第2被把持部14を把持する。また、第2被把持部14の他端部(A2側端部)では、切欠61を介して所定間隔で互いに離間し、且つ互いに平行な第3アーム部62と第4アーム部64が延在する。
第3アーム部62と第4アーム部64の間には、第2押圧部材66の第2胴部68が介挿される。第3アーム部62、第2胴部68、第4アーム部64のA2側端部にそれぞれ形成された第2連結用ボルト挿通孔70同士が重ね合わせられるとともに、該第2連結用ボルト挿通孔70に第2連結用ボルト72が通される。第2連結用ボルト72にナット30が螺合されることにより、第2胴部68が第3アーム部62と第4アーム部64に挟持される。
第3アーム部62、第4アーム部64には、第1カム用ボルト挿通孔74、回動用ボルト挿通孔34がさらに形成される。第3アーム部62、第4アーム部64の回動用ボルト挿通孔34は、第1アーム部18、第2アーム部20の回動用ボルト挿通孔34に重なる。
第2押圧部材66を構成する第2胴部68には、A1側端部に第2カム孔76が形成される。また、第2押圧部材66は、第2胴部68の先端に連なり且つ第1棒状部48に対して平行に並列する丸棒形状の第2棒状部78を有する。該第2棒状部78には、例えば、樹脂からなる略円柱形状の第2挟持部材80が設けられる。第2挟持部材80の第2棒状部78からの抜け止めは、第2棒状部78の先端に設けられた頭部82によってなされる。なお、第2挟持部材80を第2棒状部78に対して回転可能とする必要は特にないが、回転可能としてもよい。この場合には、上記と同様に、第2挟持部材80の中心の挿入孔を第2棒状部78に比して大径に設定すればよい。
図3に示すように、略円柱形状をなす第2挟持部材80の側周壁は、第1挟持部材50の圧潰用凹部56に略対向するように膨出している。後述するように、第2挟持部材80の側周壁は、3個の圧潰用凹部56中の1個とともに果梗102の一部位を圧潰して切断する圧潰用凸部84としての役割を果たす。
以上のように構成される第2押圧部材66の軸線方向は、第1押圧部材22の軸線方向と同様にA方向である。すなわち、第1押圧部材22と第2押圧部材66は平行関係にある。
第1押圧部材22の第1胴部24に形成された第1カム孔36の下方には、第3アーム部62に形成された第1カム用ボルト挿通孔74が重ね合わせられ、上方には、第4アーム部64に形成された第1カム用ボルト挿通孔74が重ね合わせられる。そして、これら第1カム用ボルト挿通孔74、第1カム孔36、第1カム用ボルト挿通孔74に第1カム用ボルト86が通される。
同様に、第2押圧部材66の第2胴部68に形成された第2カム孔76の下方、上方には、第1アーム部18に形成された第2カム用ボルト挿通孔32、第2アーム部20に形成された第2カム用ボルト挿通孔32がそれぞれ重ね合わせられる。そして、第2カム用ボルト挿通孔32、第2カム孔76、第2カム用ボルト挿通孔32に第2カム用ボルト88が通される。第1カム孔36、第1カム用ボルト86、第2カム孔76及び第2カム用ボルト88は、第1被把持部12、第2被把持部14が回動したときに第1押圧部材22を第2押圧部材66に対して相対的に接近又は離間する方向に変位させる変位手段を構成する。
第1被把持部12と第2被把持部14は、互いが交差するように緩やかに湾曲している。略「X」字形状をなす交差部では、第1アーム部18、第3アーム部62、第2アーム部20、第4アーム部64の各々に形成された回動用ボルト挿通孔34が、図2における下方からこの順序で重ね合わせられる。4個の回動用ボルト挿通孔34には、該回動用ボルト挿通孔34よりも若干小径な回動用ボルト90が通される。回動用ボルト90にも、ナット30が螺合される。
回動用ボルト90が前記4個の回動用ボルト挿通孔34に比して小径であるため、第1被把持部12及び第2被把持部14は、回動用ボルト90を回動中心として回動することが可能である。この回動に伴い、第1被把持部12及び第2被把持部14の、第1カバー16、第2カバー60が設けられたA1側端部同士が互いに接近又は離間する。
ここで、第1カム孔36は、図2中のA1からA2に向かうにつれて第1胴部24の軸線方向(A方向)に対して第2押圧部材66に接近するように若干傾斜している。これとは逆に、第2カム孔76は、A1からA2に向かうにつれてA方向に対して第1押圧部材22に接近するように若干傾斜している。このため、第1カム孔36、第2カム孔76のA2側端部は、A1側端部よりも近接する。
本実施の形態に係る果菜分離用工具10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果につき、本実施の形態に係る果菜分離方法との関係で説明する。なお、以下においては、果菜としてトマト100を果梗102(いずれも図2参照)から分離する場合を例示する。
図4は、果菜分離方法の概略フローである。果菜分離方法は、挿通工程S1と分離工程S2を有する。
果菜であるトマト100を収穫等で果梗102から分離するためには、先ず、挿通工程S1を行う。具体的には、作業者は、果菜分離用工具10の第1カバー16及び第2カバー60を介して第1被把持部12、第2被把持部14のA1側端部を把持する。典型的には、第1被把持部12のA1側端部を左手で把持するとともに、第2被把持部14のA1側端部を右手で把持すればよい。なお、この際、第1カバー16と第2カバー60、第1押圧部材22(第1挟持部材50)と第2押圧部材66(第2挟持部材80)は、互いの離間距離が最大である、いわゆる開状態である。
この状態で、作業者は、図2に示すように、トマト100を保持した果梗102の一部位を、第1挟持部材50と第2挟持部材80の間に通す。これにより、挿通工程S1が実施される。第1挟持部材50、第2挟持部材80の各々が第1押圧部材22の第1棒状部48、第2押圧部材66の第2棒状部78に設けられているので、果梗102の一部位は、第1押圧部材22と第2押圧部材66に挟まれた位置となる。なお、トマト100を分離する本実施の形態では、果梗102の一部位として離層104を選定することが好ましい。離層104は膨出しているので圧潰位置の目標とし易い上、他の部位に比して破壊することが容易であるからである。
次に、分離工程S2を行う。すなわち、作業者は、果菜分離用工具10を、第1押圧部材22(第1挟持部材50)と第2押圧部材66(第2挟持部材80)が互いに接近した閉状態とする。具体的には、第1被把持部12を、第1カバー16が第2カバー60に接近するように回動させるとともに、第2被把持部14を、第2カバー60が第1カバー16に接近するように回動させる。この際には、回動用ボルト90が回動中心となる。すなわち、回動用ボルト90は回動軸としての役割を果たす。
ここで、第1押圧部材22の第1胴部24には第1カム孔36が形成され、且つ第2押圧部材66の第2胴部68には第2カム孔76が形成されている。従って、第1カム用ボルト86、第2カム用ボルト88は、それぞれ、第1カム孔36、第2カム孔76に沿って第2カバー60側、第1カバー16側に指向して相対変位する。第1押圧部材22、第2押圧部材66は、このように相対変位する第1カム用ボルト86、第2カム用ボルト88に動作方向を制限されながら移動する。このため、第1押圧部材22、第2押圧部材66は、第1被把持部12、第2被把持部14に追従して回動することなく、平行を保ちながら、図5に示すように互いに接近する。
すなわち、第1押圧部材22はB方向に沿ってB1側に向かい、一方、第2押圧部材66はB方向に沿ってB2側に向かう。これにより、第1挟持部材50、第2挟持部材80に離層104が当接する。この際、図3に示すように、第1挟持部材50の湾曲凸部54中の1個が他の2個に先んじて離層104に当接すると、第1挟持部材50が第1棒状部48を中心に回転する。その結果、図6Aに示すように、2個の湾曲凸部54が離層104に当接して第1挟持部材50のそれ以上の回転が阻止される。従って、2個の湾曲凸部54同士の間、すなわち、圧潰用凹部56が離層104に臨む。その結果、離層104を間に挟んで圧潰用凹部56と第2挟持部材80(圧潰用凸部84)が対向する。
このように、第1挟持部材50を第1棒状部48に対して回転可能としたことにより、該第1挟持部材50の複数個の湾曲凸部54を離層104に当接させることができる。その結果として圧潰用凹部56と圧潰用凸部84が対向するので、離層104を圧潰することが容易となる。
第1押圧部材22及び第1挟持部材50がさらにB1側に向かい且つ第2押圧部材66及び第2挟持部材80がさらにB2側に向かうと、第2挟持部材80の側周壁が圧潰用凹部56に進入する方向に変位する。従って、離層104が、圧潰用凹部56の壁面(例えば、底面)と、第2挟持部材80の側周壁に挟まれて押圧を受ける。このようにして押圧された離層104は、図6Bに示すように容易に圧潰(破壊)される。離層104が圧潰されることにより、トマト100が果梗102から切断されて分離されるに至る。
以上のように、本実施の形態によれば、トマト100を揺動することなく離層104から容易に分離することができる。このため、狭小スペースであってもトマト100を収穫すること等が容易となる。また、作業者の作業負担が低減する。しかも、この場合、離層104を圧潰するので、ヘタ等が切断されることが回避される。従って、商品価値を有するトマト100を多数個収穫することが可能となる。
果梗102の、離層104よりもトマト100側の部位は、第1挟持部材50と第2挟持部材80の間に残留している。従って、作業者は、果梗102から分離されたトマト100を果菜分離用工具10ごと収穫物収納箱等に移動させることが可能である。その後、作業者は、上記とは逆に第1押圧部材22(第1挟持部材50)と第2押圧部材66(第2挟持部材80)が互いに離間した開状態とする。すなわち、第1被把持部12を、第1カバー16が第2カバー60から離間するように回動させるとともに、第2被把持部14を、第2カバー60が第1カバー16から離間するように回動させる。この際の回動中心(回動軸)が回動用ボルト90であることは勿論である。
この回動に伴い、第1カム用ボルト86、第2カム用ボルト88が第1カム孔36、第2カム孔76に沿って第1カバー16、第2カバー60から離間するように相対変位しながら第1押圧部材22、第2押圧部材66の動作方向を制限する。その結果、第1押圧部材22、第2押圧部材66が平行を保ちながら離間し、図2に示す状態(開状態)に戻る。これにより、トマト100が第1挟持部材50、第2挟持部材80の拘束から解放される。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第1回動部、第2回動部をロボットによって回動(開閉)可能とし、挿通工程S1及び分離工程S2を自動的に行うようにしてもよい。
また、正面視が図7~図9に示される第1挟持部材50a~50c、第2挟持部材80a~80cを採用するようにしてもよい。いずれにおいても、湾曲凸部54同士の間が圧潰用凹部56となる。また、第1挟持部材50b、50c、第2挟持部材80b、80cでは、湾曲凸部54が圧潰用凸部84ともなる。すなわち、第1挟持部材50bと第2挟持部材80bの組み合わせ、第1挟持部材50cと第2挟持部材80cの組み合わせにおいては、圧潰用凹部56、圧潰用凸部84が双方に設けられる。
さらに、第1挟持部材と第2挟持部材は同一形状であってもよい。この場合、圧潰用凹部56、圧潰用凸部84の個数が同一となる。
いずれの場合においても、果菜がトマト100に限定されるものではなく、果梗102の破壊される一部位が離層104に限定されるものではないことは勿論である。
10…果菜分離用工具 12、14…被把持部
16、60…カバー 18、20、62、64…アーム部
22、66…押圧部材 28、72…連結用ボルト
36、76…カム孔 48、78…棒状部
50、50a~50c、80、80a~80c…挟持部材
54…湾曲凸部 56…圧潰用凹部
84…圧潰用凸部 86、88…カム用ボルト
90…回動用ボルト 100…トマト
102…果梗 104…離層

Claims (5)

  1. 互いに平行に並列した第1押圧部材及び第2押圧部材により果菜を果梗から分離する果菜分離方法であって、
    前記第1押圧部材に設けられた圧潰用凸部と、前記第2押圧部材に設けられた圧潰用凹部との間に前記果梗の一部位を通す挿通工程と、
    前記第1押圧部材と前記第2押圧部材を、平行を保ちながら互いに接近させて前記圧潰用凸部と前記圧潰用凹部の間に前記一部位を挟んで押圧し、且つ前記一部位を圧潰することで切断することにより、前記果菜を前記果梗から分離する分離工程と、
    を有する果菜分離方法。
  2. 請求項1記載の果菜分離方法において、前記一部位として離層を圧潰する果菜分離方法。
  3. 互いに平行に並列した第1押圧部材及び第2押圧部材により果菜を果梗から分離する果菜分離手段であって、
    回動軸を介して相対的に回動可能に連結された第1回動部及び第2回動部と、
    前記第1回動部の先端に設けられた前記第1押圧部材と、
    前記第2回動部の先端に設けられた前記第2押圧部材と、
    前記第1回動部が前記第2回動部に対して相対的に回動したとき、前記第1押圧部材を、前記第2押圧部材との平行を保ちながら該第2押圧部材に対して相対的に接近又は離間する方向に変位させる変位手段と、
    前記第1押圧部材に設けられた圧潰用凸部と、
    前記第2押圧部材に設けられて前記圧潰用凸部とともに果梗の一部位を挟む圧潰用凹部と、
    を備える果菜分離手段。
  4. 請求項3記載の果菜分離手段において、前記圧潰用凸部又は前記圧潰用凹部の少なくともいずれかが前記第1押圧部材又は前記第2押圧部材に対して回転可能である果菜分離手段。
  5. 請求項3又は4記載の果菜分離手段において、前記第1回動部及び前記第2回動部が、作業者によって把持される被把持部を兼ねる果菜分離手段。
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Citations (7)

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