JP7111385B2 - 蓋の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋の製造方法、特に食品用容器の樹脂製の蓋の製造方法に関する。
食品用容器の樹脂製の蓋は、通気孔等の孔を備える場合がある。例えば、スーパーマーケット等の食品売り場では、野菜等の生鮮食品がプラスチック等の樹脂製の容器に収容されて販売されており、このような容器の蓋には、食品の鮮度を保つための通気孔が形成される。
特開2018-79985号公報
ところで、上記のような蓋の製造方法としては、蓋の素材をプレス加工することにより、孔を打ち抜いて形成する方法が考えられる。
しかしながら、このようなプレス加工では、蓋の素材を打ち抜くことでスクラップが生成され、そのスクラップが容器内に混入する虞がある。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、食品用容器の樹脂製の蓋にプレス加工により孔を形成した場合でも、容器内へのスクラップの混入を抑制できる蓋の製造方法を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、食品用容器の樹脂製の蓋の製造方法であって、前記蓋は、その厚み方向に凹んだ凹部を備え、前記凹部は、前記厚み方向に延びる側壁部と、前記側壁部に貫通して形成されたスリットと、を備え、前記製造方法は、一組のパンチとダイを用いて前記蓋の素材をプレス加工することにより、前記凹部を絞り加工により形成すると同時に、前記スリットをせん断加工により形成するプレス加工工程を備えることを特徴とする蓋の製造方法が提供される。
また、前記凹部は、前記蓋の表側に凹んで形成される。
また、前記凹部は、前記側壁部により支持される底面部を備えると共に、前記厚み方向に薄い扁平状に形成され、前記底面部は、平坦に形成される。
また、前記スリットは、前記側壁部に互いに間隔を空けて複数形成される。
また、前記側壁部は、直線状に延びる辺部を有し、前記スリットは、前記辺部に形成される。
また、前記一組のパンチとダイの間には、第1クリアランスと、第1クリアランスよりも小さい第2クリアランスと、が形成され、前記プレス加工工程においては、前記第1クリアランスの部分で前記素材を挟むことによって前記絞り加工が実行され、前記第2クリアランスの部分で前記素材をせん断することによって前記せん断加工が実行される。
また、前記凹部は、長方形状、波型形状、丸形状、星型形状または三角形状に形成される。
本発明に係る蓋の製造方法によれば、食品用容器の樹脂製の蓋にプレス加工により孔を形成した場合でも、容器内へのスクラップの混入を抑制できる。
食品用容器及び蓋の構成を示す概略上面図である。 図1のII-II線で示した容器及び蓋の後面視の概略断面図である。 図2のIII部に示した凹部の後面視の拡大断面図である。 図3のIV-IV線で示した凹部の左面視の拡大断面図である。 図3のV-V線で示した凹部の左面視の拡大断面図である。 凹部の概略斜視図である。 蓋の製造方法を示す工程図である。 プレス加工の流れを示す後面視の概略断面図である。 図8(a)のIX-IX線で示したダイ及びパッドの上面視の概略断面図であり、図11(a)のIXa-IXa線及び図12(a)のIXb-IXb線の位置における断面図である。 図8(b)のX-X線で示したパンチ及びダイの上面視の概略断面図であり、図11(b)のXa-Xa線及び図12(b)のXb-Xb線の位置における断面図である。 プレス加工工程を示す左面視の概略断面図であり、(a)は、図9のXIa-XIa線の位置における断面図であり、(b)は、図10のXIb-XIb線の位置における断面図である。 プレス加工工程を示す左面視の概略断面図であり、(a)は、図9のXIIa-XIIa線の位置における断面図であり、(b)は、図10のXIIb-XIIb線の位置における断面図である。 比較例1のプレス加工工程を示す後面視の概略断面図である。 比較例1のプレス加工により発生したバリの拡大断面図である。 本実施形態のプレス加工により発生したバリの拡大断面図である。 比較例1の蓋及び孔を示す概略斜視図である。 変形例1の容器及び蓋を示す後面視の概略断面図である。 変形例2の凹部を示す概略斜視図である。 変形例3の凹部を示す概略斜視図である。 変形例4のダイ及びパッドを示す上面視の概略断面図である。 変形例4のパンチ及びダイを示す上面視の概略断面図であり、図22(b)のXXIa-XXIa線及び図23(b)のXXIb-XXIb線の位置における断面図である。 変形例4のプレス加工工程を示す左面視の概略断面図であり、図21のXXII-XXII線の位置における断面図である。 変形例4のプレス加工工程を示す左面視の概略断面図であり、図21のXXIII-XXIII線の位置における断面図である。 変形例5の凹部を示す概略斜視図である。 変形例6の凹部を示す概略斜視図である。 変形例7の凹部を示す概略斜視図である。 変形例8の凹部を示す概略斜視図である。 変形例9の凹部を示す概略斜視図である。 変形例10の容器及び蓋を示す後面視の概略断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、図中に示す上下前後左右の各方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないものとする。
先ず、図1~図6を参照して、本実施形態に係る食品用容器1の蓋10の構成を説明する。なお、これら図中において、蓋10は、使用時の状態を表し、表側が上側になるように配置される。
図1及び図2に示すように、容器1は、上面部が開口された箱状の容器本体2と、容器本体2を上側から覆う蓋10と、を備える。本実施形態の容器1は、野菜等の生鮮食品(例えば、ミニトマト)の収容に用いられる。
容器本体2及び蓋10は、透明な耐熱性の樹脂材料(例えば、ポリプロピレン(PP))からなり、上面視で左右方向に長い長方形状にそれぞれ形成される。但し、樹脂材料の種類は、任意であって良く、例えば、非耐熱性の樹脂材料(例えば、ポリスチレン(PS))であっても良い。また、容器本体2及び蓋10は、任意の形状であって良く、例えば、上面視で円形状に形成されても良い。
蓋10は、蓋本体11と、蓋本体11を容器本体2に取り付けるための取付部12と、を有する。
蓋本体11は、水平方向に延びる平板状に形成される。蓋本体11の厚みtは、例えば、0.3mmに設定される。但し、蓋本体11は、任意の形状であって良く、例えば、上方に膨らんだボウル状に形成されても良い。
取付部12は、蓋本体11の外周端部を下方に曲げて形成され、容器本体2の上端部に嵌合されて固定される。
本実施形態の蓋10(蓋本体11)は、その厚みt方向(上下方向)に凹んだ凹部20を備える。凹部20は、蓋10の表側(上側)に凹んで形成される。
また、凹部20は、上面視において、左右方向に長い長方形状に形成され、蓋本体11の中央部分に配置される。
また、凹部20は、互いに間隔を空けて複数(本実施形態では、9つ)設けられる。本実施形態の凹部20は、前後方向及び左右方向にそれぞれ3列ずつ、一定の間隔で並べて配置される。但し、凹部20は、任意の個数及び配置であって良く、例えば、1つだけ配置されても良い。
図3~図5に示すように、凹部20は、蓋10の厚みt方向に延びる側壁部21と、側壁部21に貫通して形成されたスリット30と、を備える。
また、凹部20は、側壁部21により支持される底面部22を備えると共に、蓋10の厚みt方向に薄い扁平状に形成される。
側壁部21は、凹部20の平面視における外周形状を規定する。また、底面部22は、平坦に形成される。側壁部21は、蓋本体11に対して垂直に形成され、底面部22は、蓋本体11に対して、平行に形成される。但し、側壁部21は、蓋本体11に対して垂直でなくても良く、例えば、上方に向かうにつれ凹部20の内側に向かうように傾斜していても良い。
スリット30は、通気孔であり、容器1に収容された生鮮食品の鮮度を保つために用いられる。また、スリット30は、横長の長孔状に形成される。スリット30の大きさは、例えば、縦方向の長さL1が0.5mm程度、横方向の長さL2が2mm程度に設定される。
図6に示すように、スリット30は、側壁部21に互いに間隔を空けて複数される。本実施形態のスリット30は、凹部20の周方向に等間隔に8つ形成される。側壁部21は、スリット30により分断され、凹部20の周方向に間欠的に形成される。
本実施形態の側壁部21は、直線状に延びる前後左右の辺部21a~21dを有する。前後両側の辺部21a,21bの長さL3は、左右両側の辺部21c,21dの長さL4よりも長く設定される(L3>L4)。例えば、前後両側の辺部21a,21bの長さL3は、2cm程度に設定され、左右両側の辺部21c,21dの長さL4は、3mm程度に設定される。
スリット30は、互いに間隔を空けて前側の辺部21aに複数(3つ)形成される。また、スリット30は、互いに間隔を空けて後側の辺部21bにも複数(3つ)形成される。他方、左右両側の辺部21c,21dには、それぞれ全長に亘ってスリット30が1つずつ形成される。
前側の辺部21aでは、側壁部21とスリット30が交互に配置される。後側の辺部21bでは、前側の辺部21aに対して前後対称にスリット30が形成される。
次に、図7~図12を参照して、本実施形態に係る蓋10の製造方法100を説明する。なお、これら図中において、蓋10の素材10Aは、蓋10の裏側が上側になるように配置される。
図8は、プレス加工の流れを示す後面視の概略断面図であり、(a)は、プレス加工前の状態、(b)は、プレス加工中の状態、(c)は、プレス加工後の状態を示す。図9は、図8(a)のIX-IX線の位置における概略断面図であり、図10は、図8(b)のX-X線の位置における概略断面図である。
図11(a)~(c)及び図12(a)~(c)は、図8(a)~(c)にそれぞれ対応する左面視の概略断面図である。図11(a)~(c)は、図9のXIa-XIa線の位置における断面図であり、図12(a)~(c)は、図9のXIIa-XIIa線の位置における断面図である。
図7及び図8に示すように、蓋10の製造方法100は、一組のパンチ40とダイ50を用いて蓋10の素材10Aをプレス加工することにより、凹部20を絞り加工により形成すると同時に、スリット30をせん断加工により形成するプレス加工工程103を備える。
また、本実施形態の製造方法100は、プレス加工工程103の前に行われる素材成形工程101及び素材配置工程102を備える。
図示しないが、素材成形工程101においては、真空成形によって蓋10の素材10Aが成形される。素材10Aは、凹部20が形成される前の蓋本体11と、取付部12と、を備える。周知のように、真空成形は、シート状の樹脂材料を加熱して軟化させ、型に合わせて樹脂材料を真空吸引する成形方法である。但し、素材10Aは、任意の方法で成形されて良く、例えば、射出成形によって成形されても良い。
図8(a)、図11(a)及び図12(a)に示すように、素材配置工程102においては、パンチ40とダイ50が離間された状態で、素材成形工程101によって成形された素材10Aが、パンチ40に対向してダイ50上に配置される。
ここで、本実施形態のパンチ40及びダイ50の構成について、詳しく説明する。パンチ40は、プレス金型の上型41に設けられ、ダイ50は、プレス金型の下型(不図示)に設けられる。図示しないが、パンチ40及びダイ50は、図1に示した凹部20の個数及び配置に合わせて、一組の上型41及び下型にそれぞれ複数(本実施形態では、9つ)配置される。
パンチ40は、形成したい凹部20の形状及び大きさ(図6を参照)に合わせて形成される。すなわち、本実施形態のパンチ40は、左右方向に長い直方体状に形成される。
図8に示すように、上型41には、パンチ保持孔41aが形成され、パンチ保持孔41aには、パンチ40の上部が嵌合されて固定される。また、上型41には、素材10を上方から押さえるためのストリッパプレート42が設けられる。
ストリッパプレート42には、パンチ挿通孔42aが形成され、パンチ挿通孔42aには、パンチ40がスライド可能に挿通される。
ストリッパプレート42の上面部には、ストリッパボルト42bの先端部が固定される。ストリッパボルト42bは、上型41に形成されたボルト挿通孔41bに対して、上方からスライド可能に挿通される。また、図示しないが、ストリッパボルト42bの頭部は、上型41の上面部に係合される。これにより、ストリッパプレート42が上型1に対して上下方向に移動可能に支持される。
また、ストリッパプレート42は、ストリッパボルト42bに取り付けられたコイルスプリング42cによって下方に付勢される。また、図8(a)及び図8(c)に示すように、プレス加工の前後の状態では、ストリッパプレート42は、パンチ40の下面と面一になるように高さ位置が規制される。
ダイ50には、パンチ40が挿入可能なダイ孔51が形成される。ダイ孔51には、パンチ40に対向してパッド52が収容される。
パッド52の下面部には、柱状の支持部材52aが固定される。支持部材52aは、下型(不図示)に対して上下方向に移動可能に設けられる。
また、パッド52は、支持部材52aに取り付けられたコイルスプリング52bによって上方に付勢される。また、図8(a)及び図8(c)に示すように、プレス加工の前後の状態では、パッド52は、ダイ50の上面と面一になるように高さ位置が規制される。パッド52上には、凹部20を形成したい素材10Aの部分が配置される。
図9及び図10に示すように、パッド52は、上面視において、パンチ40と同じ断面形状を有する。
図10に示すように、ダイ孔51は、パンチ40の形状に合わせて形成される。すなわち、本実施形態のダイ孔51は、左右方向に長い長孔状に形成される。但し、ダイ孔51の内壁部には、パンチ40とダイ50の間のクリアランスを拡げて側壁部21を形成できるよう、切欠溝51aが形成される。
図10中、一点鎖線Y1,Y2で囲んだ部分は、パンチ40とダイ50の間に形成されたクリアランスS1,S2を拡大して示したものである。これらに示すように、パンチ40とダイ50の間には、第1クリアランスS1と、第1クリアランスS1よりも小さい第2クリアランスS2と、が形成される。
第1クリアランスS1は、ダイ孔51の内壁部に形成された切欠溝51aによって形成される。一方、第2クリアランスS2は、切欠溝51aが形成されていないダイ孔51の内壁部51bによって形成される。切欠溝51aは、ダイ孔51の前後両側の内壁部に、左右方向に互いに間隔を空けて複数(本実施形態では、4つずつ)形成される。
図6及び図10を見比べて分かるように、第1クリアランスS1は、凹部20の側壁部21に対応する位置に形成され、第2クリアランスS2は、スリット30に対応する位置に形成される。
以下、本実施形態のプレス加工工程103について、詳しく説明する。プレス加工工程103においては、図8(a)、図11(a)及び図12(a)に示したような素材配置工程102を終了したときの状態が、初期状態となる。
この初期状態から、図8(b)、図11(b)及び図12(b)に示すように、上型41と共にパンチ40及びストリッパプレート42が下降される。これにより、素材10Aがパンチ40によってプレス加工される。また、パンチ40の周囲では、素材10Aがストリッパプレート42とダイ50に挟まれ、素材10Aのシワ等の変形が抑えられる。また、パッド52は、素材10Aを介してパンチ40によって押され、ダイ孔51内で下降される。
ここで、プレス加工中、第1クリアランスS1の部分では、素材10Aを挟むことによって絞り加工が実行される。すなわち、第1クリアランスS1は、絞り加工できるよう、素材10Aの厚さと同程度の大きさ(例えば、0.3mm)に設定される。これにより、凹部20の側壁部21と底面部22が形成される。
一方、第2クリアランスS2の部分では、素材10Aをせん断することによってせん断加工が実行される。すなわち、第2クリアランスS2は、パンチ40とダイ50によって素材10Aをせん断可能な大きさ(例えば、0.005mm)に設定される。これにより、凹部20にスリット30が形成される。
その後、図8(c)、図11(c)及び図12(c)に示すように、パンチ40は、上型41と共に上昇される。ストリッパプレート42は、凹部20からパンチ40が抜かれるまでの間は素材10Aを上方から押さえつつ、上型41に対して下方に相対移動され、パンチ40が凹部20から抜かれた後はパンチ40と共に上昇される。パッド52は、コイルスプリング52bの付勢力によってダイ孔51内で上昇される。これにより、プレス加工された素材10Aは、パッド52に押し上げられてダイ50から外れ、蓋10の完成品として取り出し可能となる。
このように、本実施形態に係る製造方法100では、プレス加工によって、容器1の蓋10に通気孔としてのスリット30を形成することができる。以下、本実施形態の作用効果について、比較例と対比して詳しく説明する。なお、下記の例では、本実施形態と同一の構成要素に同じ符号を用い、詳細な説明は省略する。
図13に示すように、本実施形態の比較例としては、蓋10の素材10Aをプレス加工することにより、例えば、円形状の孔30Xを打ち抜き加工により形成することが考えられる(比較例1)。孔30Xの大きさは、本実施形態のスリット30と同等の大きさ(例えば、直径1mm程度)に設定される。
図13(a)に一点鎖線Y3で囲んだ部分で示すように、比較例1のパンチ40Xは、下面視で円形状に形成される。パンチ40Xの幅W2は、孔30Xと同じ大きさに設定される。また、図示しないが、比較例1のパンチ40Xとダイ50Xの間には、素材10Aをせん断可能な微小なクリアランスのみが形成される。
しかしながら、図13(b)に示すように、比較例1のプレス加工では、蓋10の素材10Aを打ち抜くことでスクラップ31が生成される。このスクラップ31は、パンチ40Xの下面に付着した状態で、パンチ40Xと共に上昇(所謂カス上がり)する場合がある。この場合、図13(c)に点線Pで示すように、スクラップ31が、素材10Aの上面(蓋10の裏面)に落下して付着し、蓋10の使用時にスクラップ31が容器内に混入する虞がある。
これに対して、図8、図11及び図12に示したように、本実施形態のプレス加工では、第2クリアランスS2の部分でのみ素材10Aがせん断され、第1クリアランスS1の部分では素材10Aがせん断されない。そのため、素材10Aを打ち抜くことなくスリット30を形成でき、スクラップの生成を抑制できる。
よって、本実施形態の製造方法100であれば、食品用容器1の樹脂製の蓋10にプレス加工により孔(スリット30)を形成した場合でも、容器1内へのスクラップの混入を抑制できる。
また、図14に示すように、比較例1のプレス加工では、蓋10の素材10Aが打ち抜かれることで、孔30Xの内周部から素材10Aの厚みt方向(下方)に突出するようにバリBXが形成される。そのため、比較例1では、例えば、蓋10の使用時に、蓋10の表面に触れた物がバリBXに接触して傷つく虞がある。
これに対して、図15に示すように、本実施形態のプレス加工では、凹部20の絞り加工時に側壁部21の一部が上下方向にせん断される。そのため、スリット30の内側に突出するようにバリBを形成できる。その結果、蓋10(特に底面部22)の表面に触れた物がバリBに接触し難くなり、バリBによる損傷を抑制できる。
また、図13(a)に示したように、比較例1のプレス加工では、パンチ40Xの幅W2が孔30Xの大きさに合わせて設定される。そのため、比較例1では、パンチ40Xの強度が低く、プレス加工時にパンチ40Xが変形する虞がある。また、比較例1のパンチ40Xでは、上型41の保持孔41aとの接触面積を十分に確保できず、パンチ40Xが安定して保持されない可能性がある。その結果、プレス加工時に、パンチ40Xがダイ孔51Xに接触(所謂カジリ)して互いに損傷する虞がある。
これに対して、図8(a)に示したように、本実施形態のプレス加工では、パンチ40の幅W1が、スリット30ではなく凹部20の大きさに合わせて設定されるので、比較例1のパンチ40Xの幅W2よりも大きい(W1>W2)。そのため、パンチ40Xの強度を十分に確保でき、プレス加工時にパンチ40Xが変形するのを抑制できる。また、本実施形態のパンチ40であれば、上型41の保持孔41aとの接触面積を十分に確保できるので、パンチ40が安定して保持され得る。その結果、プレス加工時に、パンチ40がダイ孔51に接触して互いに損傷するのを抑制できる。
また、図13(b)に示したように、比較例1のプレス加工では、幅の小さいパンチ40Xが用いられ、且つ、孔30Xが打ち抜き加工されるので、孔30Xの部分に応力が集中し易い。そのため、図14に示したバリBXが発生し易い傾向がある。
これに対して、図8(b)に示したように、本実施形態のプレス加工では、幅の大きいパンチ40が用いられ、且つ、凹部20が絞り加工されながらスリット30がせん断加工されるので、凹部20全体で応力を十分に分散できる。そのため、スリット30の部分に応力が集中するのを抑制でき、これにより、図15に示したバリBの発生を抑制できる。
また、図16に示すように、比較例1のプレス加工では、蓋本体11に上下方向に貫通して孔30Xが形成される。そのため、蓋10の使用時に、蓋本体11の上に他の物(例えば、別の食品用容器)を重ねて乗せた場合に、孔30Xが塞がれてしまい、通気孔として機能できなくなる虞がある。
これに対して、本実施形態のプレス加工であれば、スリット30が凹部20の側壁部21に左右方向または前後方向に貫通して形成される。そのため、凹部20上に物を重ねて乗せても、スリット30が塞がれるのを抑制でき、通気孔としての機能を確保できる。
また、図16に示したように、比較例1のプレス加工では、複数の微小な孔30Xが、蓋本体11に対して厚み方向(上下方向)に貫通して形成される。このような孔30Xでは、蓋10の使用時において、蓋10の表側(上方)から容器1の内部を見たときに、孔30Xの輪郭ないし縁部分が邪魔をして内部が見え難くなる。
これに対して、図6に示したように、本実施形態では、凹部20の側壁部21に貫通してスリット30が形成されるので、スリット30が蓋本体11の厚み方向に対して垂直に形成される。このようなスリット30であれば、蓋10の表側から容器1の内部を見たときに、スリット30の輪郭ないし縁部分によって内部が見え難くなるのを抑制できる。
他方、図示しないが、本実施形態の比較例としては、レーザー加工により孔を形成することが考えられる(比較例2)。
しかしながら、レーザー加工では、耐熱性の素材(例えば、ポリプロピレン(PP))に孔を形成することが難しく、蓋の素材が非耐熱性の素材(例えば、ポリスチレン(PS))に限定されるという問題がある。また、このような非耐熱性の素材は、耐熱性の素材に比べてリサイクルされ難い傾向がある。
これに対して、本実施形態では、プレス加工によってスリット30を形成できるので、蓋10の素材10Aとして、リサイクルされ難い非耐熱性の素材だけでなく、リサイクルされ易い耐熱性の素材を用いることができる。
また、本実施形態では、上記以外に、下記の(1)~(7)のような作用効果も存在する。下記の(1)~(3)では、本実施形態の変形例と比較して作用効果を説明する。
(1)図17に示すように、変形例1の凹部20は、蓋10の裏側(図示、下側)に凹んで形成される。しかしながら、変形例1では、凹部20内に異物(例えば、埃)が溜まり易く、溜まった異物がスリット30を通じて容器1内に侵入する虞がある。
これに対して、図2に示したように、本実施形態の凹部20は、蓋10の表側(図示、上側)に凹んで形成される。そのため、凹部20に異物が溜まるのを抑制でき、溜まった異物がスリット30から容器1内に侵入するのを抑制できる。
(2)図18に示すように、変形例2のスリット30は、凹部20の周方向の1箇所(図示例では、右側の辺部21d)だけに形成される。しかしながら、1つのスリット30だけでは、流路断面積が小さいため、通気孔として十分に機能されない可能性がある。
これに対して、図6に示したように、本実施形態のスリット30は、凹部20の周方向において互いに間隔を空けて複数(本実施形態では、8つ)形成される。これにより、凹部20におけるスリット30の総流路断面積を大きくでき、通気孔として十分に機能させることができる。
(3)図19に示すように、変形例3の凹部20では、側壁部21の前後左右の辺部21a~21dに、それぞれ全長に亘ってスリット30が1つずつ形成される。
しかしながら、変形例3の凹部20では、上面視において、凹部20の四隅にしか側壁部21が形成されないので、側壁部21によって底面部22が十分に支持されず、凹部20の強度を確保できない可能性がある。そのため、例えば、凹部20の上に他の物(例えば、別の食品用容器)を重ねて乗せた場合に、凹部20が下方に潰されてしまい、底面部22によってスリット30が塞がれる虞がある。
これに対して、図6に示したように、本実施形態では、前後両側の辺部21a,21bに、スリット30が互いに間隔を空けてそれぞれ複数(3つずつ)形成されており、側壁部21とスリット30が交互に配置される。そのため、側壁部21によって底面部22を十分に支持することが可能であり、凹部20の強度を確保できる。その結果、凹部20の上に他の物を重ねて乗せた場合でも、凹部20が下方に潰されるのを抑制でき、底面部22によってスリット30が塞がれるのを抑制できる。
(4)図3に示したように、本実施形態の凹部20は、厚みt方向に薄い扁平状に形成され、底面部22は、平坦に形成される。そのため、凹部20上に他の物(例えば、別の食品用容器)をバランス良く重ねて乗せることができる。
(5)本実施形態のような凹部20の形状であれば、意匠としての効果を発揮できるので、蓋10のデザイン性を向上できる。
(6)図示しないが、本実施形態のパンチ40及びダイ50は、図1に示した凹部20の個数及び配置に合わせて、一組の上型41及び下型にそれぞれ複数(本実施形態では、9つ)ずつ配置される。そのため、1つの素材10Aに対して複数の凹部20を同時にプレス加工できると共に、パンチ40にかかる抵抗を分散でき、パンチ40の変形を抑えることができる。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は、上記の変形例1~3の他にも、以下のような変形例またはその組み合わせとすることができる。
(変形例4)
パンチ40及びダイ50は、任意の形状であって良い。図10に示したように、上記の実施形態では、第1クリアランスS1は、ダイ孔51の内壁部に形成された切欠溝51aによって形成された。
これに対して、図20及び図21に示すように、変形例4では、ダイ孔51の内壁部でなく、パンチ40の外周部に形成された切欠溝40aによって、第1クリアランスS1が形成される。また、切欠溝40aが形成されていないパンチ40の外周部40bによって、第2クリアランスS2が形成される。
図22に示すように、変形例4であれば、上記の実施形態と同様に、第1クリアランスS1の部分で素材10Aを挟むことによって絞り加工を実行できる。これにより、凹部20の側壁部21と底面部22を形成できる。
また、変形例4では、図23に示すように、第2クリアランスS2の部分で素材10Aをせん断することによってせん断加工を実行できる。これにより、凹部20にスリット30を形成できる。
(変形例5)
スリット30は、側壁部21の任意の位置に形成されて良い。例えば、図24に示すように、変形例5のスリット30は、凹部20の左右両側の辺部21c,21dにのみ形成される。
(変形例6)
凹部20は、長方形以外の任意の形状、あるいは、商品名等のロゴを模った形状であっても良い。
例えば、図25に示すように、変形例6の凹部20は、上面視において、波型形状に形成される。具体的には、変形例6の凹部20では、図6に示した実施形態の凹部20に対して、前後両側の辺部21a,21bが直線状ではなく波型状に形成される。
(変形例7)
図26に示すように、変形例7の凹部20は、上面視において、丸形状に形成される。また、変形例7のスリット30は、側壁部21の左右両側の端部に1つずつ形成される。なお、変形例7の凹部20は、図6に示した実施形態の1つの凹部20の設置領域に、凹部20の長手方向(左右方向)に3つ並んで配置される(以下、変形例8及び変形例9でも同様)。
(変形例8)
図27に示すように、変形例8の凹部20は、上面視において、星型形状に形成される。具体的には、変形例8の側壁部21は、上面視において、星型の輪郭を形成する直線状の複数(10つ)の辺部21eを有し、それぞれの辺部21eに1つずつスリット30が形成される。
(変形例9)
図28に示すように、変形例9の凹部20は、上面視において、三角形状に形成される。具体的には、変形例9の凹部20は、左右方向に延びる半円錐形状に形成される。また、変形例9のスリット30は、半円錐形状の底面に位置する右側の辺部21fに形成され、上方に膨らんだ半円状の形状を有する。
(変形例10)
容器1及び蓋10の用途、種類は、任意であって良い。例えば、図29に示すように、変形例10の蓋10は、水切り用の中蓋であり、スリット30は、水切り孔である。また、容器本体2の上端部には、別の外蓋13が取り付けられる。
変形例10では、中蓋としての蓋10上に食品F(例えば、野菜)が配置され、食品Fから出た水分をスリット30を通じて容器本体2の底部に向けて排出できる。
また、変形例10では、水切り孔としてのスリット30が、凹部20の側壁部21に形成される。そのため、凹部20上に食品Fが載置される一方、スリット30と食品Fとの間には隙間Zが形成される。これにより、食品Fによってスリット30が閉塞するのを抑制でき、確実に水切りすることができる。
(変形例11)
図2に示した上記の実施形態の容器1は、電子レンジ等により加熱される加熱調理食品(例えば、弁当、カップ麺)の容器として用いられても良い。この場合、スリット30は、蒸気抜き孔であっても良く、また、湯切り孔であっても良い。
前述の各実施形態の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 食品用容器
10 蓋
10A 素材
20 凹部
21 側壁部
21a~21d 辺部
22 底面部
30 スリット
40 パンチ
50 ダイ
100 製造方法
101 素材成型工程
102 素材配置工程
103 プレス加工工程

Claims (6)

  1. 食品用容器の樹脂製の蓋の製造方法であって、
    前記蓋は、その厚み方向に凹んだ凹部を備え、
    前記凹部は、前記厚み方向に延びる側壁部と、前記側壁部に貫通して形成されたスリットと、を備え、
    前記製造方法は、一組のパンチとダイを用いて前記蓋の素材をプレス加工することにより、前記凹部と前記側壁部を絞り加工により形成すると同時に、前記スリットをせん断加工により形成するプレス加工工程を備え
    前記一組のパンチとダイの間には、前記素材の厚さと同程度の大きさに設定された第1クリアランスと、前記第1クリアランスよりも小さくせん断可能な大きさに設定された第2クリアランスと、が形成され、
    前記プレス加工工程においては、前記第1クリアランスの部分で前記素材を挟むことによって前記絞り加工が実行され、前記第2クリアランスの部分で前記素材をせん断することによって前記せん断加工が実行される
    ことを特徴とする蓋の製造方法。
  2. 前記凹部は、前記蓋の表側に凹んで形成される
    請求項1に記載の蓋の製造方法。
  3. 前記凹部は、前記側壁部により支持される底面部を備えると共に、前記厚み方向に薄い扁平状に形成され、
    前記底面部は、平坦に形成される
    請求項1または2に記載の蓋の製造方法。
  4. 前記スリットは、前記側壁部に互いに間隔を空けて複数形成される
    請求項1~3の何れか一項に記載の蓋の製造方法。
  5. 前記側壁部は、直線状に延びる辺部を有し、
    前記スリットは、前記辺部に形成される
    請求項1~4の何れか一項に記載の蓋の製造方法。
  6. 前記凹部は、長方形状、波型形状、丸形状、星型形状または三角形状に形成される
    請求項1~の何れか一項に記載の蓋の製造方法。
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