JP7111004B2 - 運転席用エアバッグ装置 - Google Patents

運転席用エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7111004B2
JP7111004B2 JP2019009625A JP2019009625A JP7111004B2 JP 7111004 B2 JP7111004 B2 JP 7111004B2 JP 2019009625 A JP2019009625 A JP 2019009625A JP 2019009625 A JP2019009625 A JP 2019009625A JP 7111004 B2 JP7111004 B2 JP 7111004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
reaction force
airbag
band
steering wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019009625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020117062A (ja
Inventor
晋哉 宮地
喜大 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2019009625A priority Critical patent/JP7111004B2/ja
Publication of JP2020117062A publication Critical patent/JP2020117062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7111004B2 publication Critical patent/JP7111004B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Description

本発明は、運転席用エアバッグ装置に関する。
特許文献1には、非環状形態をなす異形ステアリングホイールを備えた車両に搭載されたエアバッグ装置が開示されている。具体的には、ステアリングホイールから車両後方側へ第1エアバッグを膨張展開させると共に、ステアリングホイールのリム部の上方に第2エアバッグを展開させる構成となっている。そして、膨張展開された第2エアバッグが第1エアバッグに対して車両後方側への反力を付与する。
特開2007-62469号公報
しかしながら、上記特許文献1では、エアバッグの数が増えただけであるため、ステアリングホイールのリムが欠損した部分において十分な反力を得るには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両幅方向を長手方向とするステアリングホイールを備えた車両において、衝突時に乗員を良好に拘束することができる運転席用エアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に係る運転席用エアバッグ装置は、車両幅方向を長手方向として左右両側に把持部が設けられたステアリングホイールから車両後方側に膨張展開されると共に、膨張展開状態で車両後方側から見て円形状に形成されたエアバッグ本体と、無端帯状に形成されて膨張展開状態の前記エアバッグ本体の外周面に配設されると共に、下端部が前記エアバッグ本体の車両後方側で前記エアバッグ本体の下部に位置しており、上端部が前記エアバッグ本体の車両前方側に引き回されて前記ステアリングホイールの上端部と前記エアバッグ本体の上端部との間に位置している反力付与バンドと、を有し、前記反力付与バンドは、前記下端部から前記上端部へ向かって車両上方側かつ車両幅方向に斜めに延在されている。
請求項1に係る運転席用エアバッグ装置では、ステアリングホイールから車両後方側へ膨張展開されるエアバッグ本体を備えている。ここで、ステアリングホイールは、車両幅方向を長手方向として左右両側に把持部が設けられた異形ステアリングホイールとされている。このため、リム部が円環状に形成されたステアリングホイールに対して、上部が欠損した形状となっている。また、エアバッグ本体は、車両後方側から見て円形状に形成されている。このため、車両の衝突時には、車両前方側へ慣性移動する乗員の頭部がエアバッグ本体で拘束される。
ここで、膨張展開状態のエアバッグ本体の外周面に帯状の反力付与バンドが配設されており、この反力付与バンドは、下端部がエアバッグ本体の車両後方側でエアバッグ本体の下部に位置している。また、反力付与バンドの上端部がエアバッグ本体の車両前方側に引き回されており、ステアリングホイールの上端部とエアバッグ本体の上端部との間に位置している。これにより、車両の衝突時には、車両前方側へ慣性移動する乗員の胸部とステアリングホイールとの間で反力付与バンドの下端部が挟み込まれて固定され、エアバッグ本体が持ち上がるのを抑制することができる。
一方、乗員の頭部がエアバッグ本体の上部に当接した際には、反力付与バンドに作用する張力によってエアバッグ本体の上部が車両後方側へ付勢される。これにより、エアバッグ本体が車両前方側へ倒れ込むのを抑制することができる。
請求項2に係る運転席用エアバッグ装置は、請求項1において、前記反力付与バンドは、乗員と対向する側の面が前記エアバッグ本体よりも摩擦係数が高くなっている。
請求項3に係る運転席用エアバッグ装置は、請求項1又は2において、前記反力付与バンドは、前記エアバッグ本体よりも伸び難い材質で形成されている。
請求項4に係る運転席用エアバッグ装置は、請求項1~3の何れか1項において、前記反力付与バンドの下端部は、前記ステアリングホイールの下部と同じ高さに位置している。
請求項5に係る運転席用エアバッグ装置は、請求項1~4の何れか1項において、前記反力付与バンドは、前記エアバッグ本体の外周面に縫製されたガイド布に通されている。
以上説明したように、本発明に係る運転席用エアバッグ装置によれば、車両幅方向を長手方向とするステアリングホイールを備えた車両において、衝突時に乗員を良好に拘束することができる。
第1実施形態に係る運転席用エアバッグ装置の正面図及び乗員の平面図である。 第1実施形態に係る運転席用エアバッグ装置及び乗員の側面図であり、乗員が慣性移動する前の状態を示す図である。 図2の状態から乗員が車両前方側へ慣性移動した状態を示す側面図である。 右旋回中のオブリーク衝突時における運転席用エアバッグ装置の正面図及び乗員の平面図である。 右旋回後半のオブリーク衝突時における運転席用エアバッグ装置の正面図及び乗員の平面図である。 右旋回中に逆方向にステアリングホイールを操舵した際のオブリーク衝突時における運転席用エアバッグ装置の正面図及び乗員の平面図である。 第2実施形態に係る運転席用エアバッグ装置の正面図である。 (A)は、図7の要部拡大図であり、(B)は、図8(A)の8B-8B線で切断した状態を示す断面図である。 第3実施形態に係る運転席用エアバッグ装置の正面図である。 第3実施形態に係る運転席用エアバッグ装置及び乗員の側面図である。 第4実施形態に係る運転席用エアバッグ装置及び乗員の側面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して第1実施形態に係る運転席用エアバッグ装置10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FRは車両前方向を示し、矢印UPは車両上方向を示し、矢印RHは車両右側を示している。以下、前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両幅方向の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態に係る運転席用エアバッグ装置10(以下、適宜「エアバッグ装置10」と称する。)が適用された車両の車室前部には、ステアリングホイール12が設けられている。
図2に示されるように、ステアリングホイール12は、車両前後方向へ延在されたステアリングシャフト14の後端部に設けられている。また、図1に示されるように、ステアリングホイール12は、リム部12Aとボス部12Bとスポーク部12Cとを含んで構成されており、ボス部12Bはステアリングホイール12の中央部に位置してステアリングシャフト14に連結されている。
リム部12Aは、右側把持部12A1、左側把持部12A2及び下側連結部12A3を含んで構成されており、正面から見て車両上方側が開放された扁平の略U字状に形成されている。そして、このリム部12Aによってボス部12Bが左右両側及び下側から囲われている。リム部12Aの右側把持部12A1は、ボス部12Bに対して車両右側に位置しており、車両上下方向に延在されている。そして、運転時には右側把持部12A1が乗員Pの右手で把持される。
左側把持部12A2は、ボス部12Bに対して車両左側に位置しており、車両上下方向に延在されている。そして、運転時には左側把持部12A2が乗員Pの左で把持される。下側連結部12A3は、車両幅方向に延在されており、右側把持部12A1と左側把持部12A2とを車両幅方向に連結している。ここで、下側連結部12A3は、右側把持部12A1及び左側把持部12A2よりも長く形成されている。このため、ステアリングホイール12は、車両幅方向が長手方向となっている。
スポーク部12Cは、右側スポーク12C1、左側スポーク12C2及び下側スポーク12C3を含んで構成されている。右側スポーク12C1は、ボス部12Bの車両上方側かつ車両右側の角と右側把持部12A1の上端部とを連結している。また、左側スポーク12C2は、ボス部12Bの車両上方側かつ車両左側の角と左側把持部12A2の上端部とを連結している。さらに、下側スポーク12C3は、ボス部12Bの下端部と下側連結部12A3とを連結している。
本実施形態のステアリングホイール12は以上のように構成されているため、車両幅方向を長手方向として左右両側に把持部が設けられた形状とされている。すなわち、リム部12Aは、リム部が略円環状に形成されたステアリングホイールに対して、上側が欠損した形状となっている。
ここで、ステアリングホイール12におけるボス部12Bの内側にはエアバッグ本体18が折り畳んだ状態で収容されている。また、ボス部12Bの内側には、エアバッグ本体18へガスを供給するための図示しないインフレータが収容されている。そして、図示しないインフレータからエアバッグ本体18へガスが供給されることでステアリングホイール12から車両後方側(乗員P側)にエアバッグ本体18が膨張展開される(図2参照)。
インフレータは、制御部である図示しないECU(Electronic Control Unit)と電気的に接続されており、このECUからの信号によって作動されることでガスを発生させる。また、車両には加速度センサなどの衝突検知センサ又は衝突予知センサが設けられており、ECUは、衝突検知センサ又は衝突予知センサからの信号を受けて車両の前面衝突が検知又は予知された際にインフレータを作動させる。
ここで、エアバッグ本体18は、膨張展開状態で車両後方側から見てステアリングホイール12よりも大径の略円形状に形成されている。また、エアバッグ本体18の外周面には無端帯状の反力付与バンド16が設けられている。
本実施形態の反力付与バンド16は、エアバッグ本体18の外周面に縫製されており、エアバッグ本体18よりも伸び難い材質で形成されている。また、反力付与バンド16における乗員Pと対向する側の面は、エアバッグ本体18よりも摩擦係数が高くなっている。
ここで、反力付与バンド16の下端部16Aは、エアバッグ本体18の車両後方側でエアバッグ本体18の下部に位置している。具体的には、図2に示されるように、反力付与バンド16の下端部16Aは、ステアリングホイール12の下部と略同じ高さに位置している。
反力付与バンド16は、下端部16Aからそれぞれ車両上方側かつ車両幅方向に斜めに延在されている(図1参照)。そして、反力付与バンド16の上端部16Bは、エアバッグ本体18の車両前方側に引き回されてエアバッグ本体18の上部に位置している。具体的には、反力付与バンド16の上端部16Bは、ステアリングホイール12の上端部とエアバッグ本体18の上端部との間に位置している。なお、図2における仮想線SUは、ステアリングホイール12の上端部を通り水平に延在された線であり、仮想線AUは、エアバッグ本体18の上端部を通り水平に延在された線である。そして、反力付与バンド16の上端部16Bは、この仮想線SUと仮想線AUとの間の領域に位置している。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係るエアバッグ装置10では、車両幅方向を長手方向とするステアリングホイール12を備えた車両において、衝突時に乗員Pを良好に拘束することができる。この作用について、車両の衝突時における乗員Pの挙動と共に説明する。
初めに、車両のフルラップ前面衝突時にエアバッグ装置10で乗員Pを保護する場合について説明する。衝突が検知又は予知されることで、インフレータが作動してエアバッグ本体18へガスが供給される。これにより、エアバッグ本体18がステアリングホイール12から車両後方側へ膨張展開される。このとき、図2に示されるように、反力付与バンド16がエアバッグ本体18を縛るように展開される。
この状態で乗員Pが車両前方側へ慣性移動すると、図3に示されるように、乗員Pの胸部Bがエアバッグ本体18の下部で拘束される。このとき、乗員Pの胸部Bとステアリングホイール12との間で反力付与バンド16の下端部16Aが固定される。これにより、反力付与バンド16に作用する張力によってエアバッグ本体18が車両上方側へ持ち上げられるのを抑制することができる。
また、乗員Pの頭部Hがエアバッグ本体18の上部に当接し、このエアバッグ本体18の上部によって乗員Pの頭部Hが拘束される。ここで、ステアリングホイール12のリム部12Aは、リム部が略円環状に形成されたステアリングホイールに対して、上側が欠損した形状となっているため、ステアリングホイール12からエアバッグ本体18の上部に対して反力が作用しない。このような場合であっても、本実施形態では反力付与バンド16に作用する張力の分力が車両後方側へ働くため、この反力付与バンド16の張力によってエアバッグ本体18の上部が車両後方側へ付勢される。この結果、エアバッグ本体18が車両前方側へ倒れ込むのを抑制することができ、衝突時に乗員Pを良好に拘束することができる。
次に、図4~6を参照して、オブリーク衝突時(斜突時)に乗員Pを保護する場合について説明する。
図4には、車両の右旋回中にオブリーク衝突した場合における乗員Pの挙動とステアリングホイール12が図示されている。この図4に示されるように、右旋回中にはステアリングホイール12が車両後方側から見て時計回りに回転されている。
この状態で前方から車両が衝突した場合、乗員Pは図4の矢印V1で示す方向に慣性移動する。そして、エアバッグ本体18における乗員Pの頭部Hが衝突する部位には、ステアリングホイール12の左側把持部12A2からエアバッグ本体18へ反力が作用することとなる。
一方、図5には、旋回後半のオブリーク衝突した場合における乗員Pの挙動とステアリングホイール12が図示されている。この図5に示されるように、旋回後半ではステアリングホイール12が戻されており、この状態で車両が衝突した場合、乗員Pは図5の矢印V2で示す方向に慣性移動する。
ここで、エアバッグ本体18における乗員Pの頭部Hが衝突する部位は、ステアリングホイール12よりも僅かに上側の部位である。このため、ステアリングホイール12からエアバッグ本体18に作用する反力は大きくないが、反力付与バンド16によってエアバッグ本体18が車両後方側へ付勢されているため、エアバッグ本体18が車両前方側へ倒れ込むのを抑制することができる。
続いて、図6には、車両の右旋回中に逆方向(左方向)にステアリングホイール12が操舵された場合における乗員Pの挙動とステアリングホイール12が図示されている。この図6に示されるように、旋回方向とは逆側に操舵されることで、ステアリングホイール12が車両後方側から見て反時計回りに回転されている。
この状態で前方から車両が衝突した場合、乗員Pは図6の矢印V3で示す方向に慣性移動する。そして、エアバッグ本体18における乗員Pの頭部Hが衝突する部位は、ステアリングホイール12よりも上側の部位となる。このため、ステアリングホイール12からエアバッグ本体18に殆ど反力が作用しないが、反力付与バンド16によってエアバッグ本体18が車両後方側へ付勢されているため、エアバッグ本体18が車両前方側へ倒れ込むのを抑制することができる。以上のように、オブリーク衝突時(斜突時)に乗員Pを良好に保護することができる。
また、本実施形態では、反力付与バンド16の下端部16Aがステアリングホイール12の下部と略同じ高さに位置している。これにより、ステアリングホイール12と乗員Pの胸部Bとの間で反力付与バンド16の下端部16Aを固定することができ、反力付与バンド16の張力を効果的に作用させることができる。
さらに、本実施形態では、反力付与バンド16がエアバッグ本体18よりも伸び難い材質で形成されている。これにより、エアバッグ本体18の変形を効果的に抑制することができる。さらにまた、本実施形態では、反力付与バンド16における乗員Pと対向する側の面は、エアバッグ本体18よりも摩擦係数が高くなっている。これにより、乗員Pの胸部Bが反力付与バンド16に当接した状態で、乗員Pの胸部Bがエアバッグ本体18の外周面を滑るのを抑制することができる。
<第2実施形態>
次に第2実施形態に係る運転席用エアバッグ装置30(以下、適宜「エアバッグ装置30」と称する。)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し適宜説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態のエアバッグ装置30では、反力付与バンド16がエアバッグ本体18の外周面に縫製されておらず、エアバッグ本体18の外周面に設けられたガイド布32に通されている。
具体的には、エアバッグ本体18の下部における車両幅方向の中央部にはガイド布32が設けられている。図8(A)に示されるように、ガイド布32は、車両上下方向を長手方向とする略矩形状の布材で形成されており、反力付与バンド16の幅よりも車両上下方向に長く形成されている。ここで、図8(B)に示されるように、ガイド布32の上端部が縫製部S1でエアバッグ本体18に縫製されており、ガイド布32の下端部が縫製部S2でエアバッグ本体18に縫製されている。
ガイド布32の両端部がエアバッグ本体18に縫製されることで、この縫製部S1と縫製部S2との間がガイド孔32Aとなっている。そして、このガイド孔32Aに反力付与バンド16が通されている。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係るエアバッグ装置30では、反力付与バンド16をエアバッグ本体18の外周面に直接縫製する場合と比較して、縫製に要する時間を短縮することができる。その他の作用については第1実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、図7に示されるように、ガイド布32を1つのみ図示したが、これに限定されず、反力付与バンド16に沿って複数のガイド布32を備えた構成としてもよい。
<第3実施形態>
次に第3実施形態に係る運転席用エアバッグ装置40(以下、適宜「エアバッグ装置40」と称する。)について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し適宜説明を省略する。
図9及び図10に示されるように、本実施形態のエアバッグ装置40は、エアバッグ本体18の外周面に保持バンド42が設けられている点で第1実施形態と異なっている。
保持バンド42は、反力付与バンド16よりも広幅で無端帯状に形成されており、反力付与バンド16よりも外側に設けられている。また、保持バンド42は、エアバッグ本体18の車両上下方向の中央部を車両幅方向に巻き付けられており、少なくとも一部でエアバッグ本体18に縫製されている。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係るエアバッグ装置40では、保持バンド42によってエアバッグ本体18が縛られている。このため、衝突時に乗員Pがエアバッグ本体18に当接した場合であってもエアバッグ本体18が車両上方側へ持ち上げられるのを抑制することができる。特に、小柄な乗員の場合、保持バンド42が無ければ、反力付与バンド16の下端部16Aをステアリングホイール12との間で十分に固定できない場合がある。このような場合であっても、保持バンド42によってエアバッグ本体18が車両上方側へ持ち上げられるのを抑制することができる。その他の作用については第1実施形態と同様である。
<第4実施形態>
次に第4実施形態に係る運転席用エアバッグ装置50(以下、適宜「エアバッグ装置50」と称する。)について説明する。なお、第3実施形態と同様の構成については同じ符号を付し適宜説明を省略する。
図11に示されるように、本実施形態のエアバッグ装置50は、第3実施形態の構成に対して、さらに回転抑制バンド52が設けられている。
回転抑制バンド52は、保持バンド42よりも狭幅で無端帯状に形成されている。また、回転抑制バンド52は、エアバッグ本体18に対して車両上下方向に巻き付けられており、少なくとも一部でエアバッグ本体18に縫製されている。そして、回転抑制バンド52の上端部52Aは、反力付与バンド16の上端部に対して車両前方側かつ車両上方側に位置している。また、回転抑制バンド52の下端部52Bは、反力付与バンド16の下端部に対して車両後方側かつ車両下方側に位置している。このため、車両幅方向から見て反力付与バンド16と回転抑制バンド52とが交差された状態となっている。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係るエアバッグ装置50では、回転抑制バンド52によってエアバッグ本体18の回転を抑制することができる。具体的には、回転抑制バンド52によってエアバッグ本体18の上端部が下方側へ押さえ付けられているため、車両幅方向(車両左側)から見てエアバッグ本体18が反時計回りに回転するのを抑制することができる。その他の作用については第1実施形態及び第3実施形態と同様である。
以上、実施形態に係る運転席用エアバッグ装置について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、上記実施形態では、図2に示されるように、反力付与バンド16の下端部16Aがステアリングホイール12の下部と略同じ高さに位置しているが、これに限定されない。ステアリングホイール12の下端部とエアバッグ本体18の下端部との間に反力付与バンド16の下端部が位置していてもよい。
また、上記第3実施形態及び上記第4実施形態では、図10に示されるように、保持バンド42を反力付与バンド16よりも外側に設けたが、これに限定されない。例えば、保持バンド42の外側に反力付与バンド16を設けてもよい。また、図11において、回転抑制バンド52の外側に保持バンド42を設けてもよい。
10,30,40,50 運転席用エアバッグ装置
12 ステアリングホイール
12A1 右側把持部
12A2 左側把持部
16 反力付与バンド
16A 反力付与バンドの下端部
16B 反力付与バンドの上端部
18 エアバッグ本体

Claims (5)

  1. 車両幅方向を長手方向として左右両側に把持部が設けられたステアリングホイールから車両後方側に膨張展開されると共に、膨張展開状態で車両後方側から見て円形状に形成されたエアバッグ本体と、
    無端帯状に形成されて膨張展開状態の前記エアバッグ本体の外周面に配設されると共に、下端部が前記エアバッグ本体の車両後方側で前記エアバッグ本体の下部に位置しており、上端部が前記エアバッグ本体の車両前方側に引き回されて前記ステアリングホイールの上端部と前記エアバッグ本体の上端部との間に位置している反力付与バンドと、
    を有し、
    前記反力付与バンドは、前記下端部から前記上端部へ向かって車両上方側かつ車両幅方向に斜めに延在されている運転席用エアバッグ装置。
  2. 前記反力付与バンドは、乗員と対向する側の面が前記エアバッグ本体よりも摩擦係数が高くなっている請求項1に記載の運転席用エアバッグ装置。
  3. 前記反力付与バンドは、前記エアバッグ本体よりも伸び難い材質で形成されている請求項1又は2に記載の運転席用エアバッグ装置。
  4. 前記反力付与バンドの下端部は、前記ステアリングホイールの下部と同じ高さに位置している請求項1~3の何れか1項に記載の運転席用エアバッグ装置。
  5. 前記反力付与バンドは、前記エアバッグ本体の外周面に縫製されたガイド布に通されている請求項1~4の何れか1項に記載の運転席用エアバッグ装置。
JP2019009625A 2019-01-23 2019-01-23 運転席用エアバッグ装置 Active JP7111004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019009625A JP7111004B2 (ja) 2019-01-23 2019-01-23 運転席用エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019009625A JP7111004B2 (ja) 2019-01-23 2019-01-23 運転席用エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020117062A JP2020117062A (ja) 2020-08-06
JP7111004B2 true JP7111004B2 (ja) 2022-08-02

Family

ID=71891723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019009625A Active JP7111004B2 (ja) 2019-01-23 2019-01-23 運転席用エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7111004B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011246007A (ja) 2010-05-27 2011-12-08 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ
JP2015116912A (ja) 2013-12-18 2015-06-25 トヨタ自動車株式会社 運転席エアバッグ装置
US20170355341A1 (en) 2016-06-09 2017-12-14 Autoliv Asp, Inc. Airbag cushions for eccentric steering wheels and related systems and methods
JP2018122844A (ja) 2016-09-28 2018-08-09 豊田合成株式会社 エアバッグ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4924104Y1 (ja) * 1970-11-10 1974-06-28

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011246007A (ja) 2010-05-27 2011-12-08 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ
JP2015116912A (ja) 2013-12-18 2015-06-25 トヨタ自動車株式会社 運転席エアバッグ装置
US20170355341A1 (en) 2016-06-09 2017-12-14 Autoliv Asp, Inc. Airbag cushions for eccentric steering wheels and related systems and methods
JP2018122844A (ja) 2016-09-28 2018-08-09 豊田合成株式会社 エアバッグ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020117062A (ja) 2020-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10358106B2 (en) Airbag apparatus
EP1668999B1 (en) Airbag apparatus for a vehicle passenger
EP1714840B1 (en) Airbag apparatus, passenger protection system, and vehicle
JP4235223B2 (ja) 車両用ニーエアバッグ装置
KR20190021905A (ko) 차량의 사이드 에어백 장치
JP2018171998A (ja) アームレスト
US9321421B2 (en) Driver seat airbag system
WO2012111073A1 (ja) 乗員保護装置
JP5429125B2 (ja) エアバッグ装置
JP2007062508A (ja) 乗員脚部拘束装置
JP4155261B2 (ja) 車両用乗員下肢保護装置
JP5641639B2 (ja) ハンドル
JP2019051801A (ja) エアバッグ装置
WO2017061163A1 (ja) エアバッグ装置
JP3067795B2 (ja) 自動車用エアバッグ装置および自動車用エアバッグ折畳方法
JP2016159867A (ja) カーテンエアバッグ装置
JP6519275B2 (ja) エアバッグ及び歩行者用エアバッグ装置
JP4458420B2 (ja) 乗員制止装置
JP4676435B2 (ja) エアバッグ装置
JP7111004B2 (ja) 運転席用エアバッグ装置
JP4134697B2 (ja) エアバッグ装置
JP2008296699A (ja) 車両用ステアリングホイール
US7273226B2 (en) Air bag device and motorbike with air bag device
JP5582848B2 (ja) ハンドル
JP2006273244A (ja) 運転席用エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220704

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7111004

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151