JP7110976B2 - 成形性評価方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

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本発明は、成形性評価方法、プログラム及び記録媒体に関するものである。
近年、衝突安全性と軽量化の要請から、自動車車体への高強度鋼板の適用が急速に進展しつつある。これら高強度鋼板は板厚を増加させることなく、衝突時の吸収エネルギーや強度を高めることができる。しかしながら、鋼板の高強度化に伴う延性の低下は、プレス成形時の破断の危険性を高めるため、有限要素法による材料の破断予測とその高精度化のニーズは高まってきている。
成形時の破断に対する余裕度は、一般に、板厚減少率や成形限界線図(FLD)を用いて判断される。FLDは、破断限界を与える最大主歪みを最小主歪みごとに示した図であり、成形解析や衝突解析での破断評価に用いられている。実験によるFLDの測定方法は、一般に、予め金属板の表面にエッチング等によりサークル状又は格子状の模様を描いておき、液圧成形や剛体工具での張出し成形で破断させた後に、サークルの変形量から破断限界歪みを測定する。破断限界線は、様々な面内歪み比について金属板を比例負荷し、それぞれの歪み比での破断限界歪みを主歪み軸上にプロットして線で結ぶことで得られる(図1)。
一方、FLDの理論予測としては、Hillの局部くびれモデルとSwiftの拡散くびれモデルの併用、Marciniak-Kuczynski法、Storen-Riceモデル等、種々の手法がある。材料の延性破壊は局部くびれにより変形が局所化した位置で発生する。この局部くびれが発生すると極めて短時間で破断に至るため、実用上、破断限界は局部くびれ発生限界と考えることが多く、破断限界予測は塑性不安定の枠組みで取り扱うことが多い。このようにして得た破断限界線と有限要素法による数値シミュレーションの結果から得られる各部位の歪み状態との位置関係を比較することで破断の危険性を評価し、変形過程の歪みがこの限界歪みに達したときに破断、或いはその危険性が高いと判断する。
特開2011-140046号公報 特開2012-170993号公報
Hill, R.:J. Mech. Phys. Solids,4 (1956) 247
実験や理論予測から得られるFLDは、一様な応力状態のもとで材料が分離するとき、或いは局部くびれが生じるときを対象にしたものである(図2)。しかしながら、鋼板の端部から亀裂が生じる伸びフランジ成形では、フランジ端部から内側に向けて歪みが小さくなるために材料端部は内側の拘束を受け、くびれの発生が抑制される(図3)。即ち、伸びフランジ端部が一様分布における破断条件を満足しても内側では未だその条件に達していないので、内側の支持効果により全体としては塑性不安定状態とはなり得ず破断に至らない。この点が単軸引張りや張出しや深絞りのような一様応力場での局所くびれ発生と異なる点であり、伸びフランジ破断のようにフランジ端部から内側に向けて歪み勾配が存在する場合の塑性不安定発生条件は未だ解明されていない。
本発明は、板端部から内側に向けて歪み勾配を有する伸びフランジ部の破断の危険性を定量的に評価し、高強度鋼板における成形課題である伸びフランジ破断を未然に回避して、高強度で軽量な部品のプレス成形を実現することができる成形性評価方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明者らは、鋭意検討の結果、以下に示す発明の諸様態に想到した。本発明の要旨は、次の通りである。
1.有限要素法による数値解析から要素ごとの板厚、歪みテンソル、応力テンソル、及び加工硬化率を計算する第1ステップと、
前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算する第2ステップと、
前記第2ステップによって計算された前記要素ごとの前記第1塑性不安定指標を板端部から内側に向けて積分し、成形品全体としての第2塑性不安定指標を計算する第3ステップと、
前記第3ステップによって計算された前記第2塑性不安定指標が0に近いほど破断の危険性が高いと評価する第4ステップと
を含み、
前記第1ステップ~前記第4ステップを一連の工程として、連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする成形性評価方法。
2.前記第1塑性不安定指標であるiを、前記要素の板厚t、前記要素の周方向応力σθ、加工硬化率dσθ/dεθ、半径座標r、及び半径方向の節点間距離drを用いて、
Figure 0007110976000001
として計算し、
前記第2塑性不安定指標であるIを、以下のように、計算された前記第1塑性不安定指標iを穴縁から内側に向けて積分して計算することを特徴とする1.に記載の薄板の成形性評価方法。
Figure 0007110976000002
3.前記第1ステップの前に、せん断加工による打抜き部の損傷を計算する第5ステップを更に含み、
前記第2ステップにおいて、前記第5ステップ及び前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算し、
前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、前記第4ステップ、及び前記第5ステップを一連の工程として連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする1.又は2.に記載の成形性評価方法。
4.前記第5ステップにおいて、せん断端面の硬さを用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする3.に記載の成形性評価方法。
5.前記第5ステップにおいて、前記薄板の初期の穴の直径d0と前記薄板の厚みtとの比d0/t、前記薄板の延性et、及びせん断加工時のパンチとダイのクリアランスcの関係を用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする3.に記載の成形性評価方法。
6.前記第5ステップにおいて、有限要素法によるせん断のシミュレーションにより、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする3.に記載の成形性評価方法。
7.有限要素法による数値解析から要素ごとの板厚、歪みテンソル、応力テンソル、及び加工硬化率を計算する第1ステップと、
前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算する第2ステップと、
前記第2ステップによって計算された前記要素ごとの前記第1塑性不安定指標を板端部から内側に向けて積分し、成形品全体としての第2塑性不安定指標を計算する第3ステップと、
前記第3ステップによって計算された前記第2塑性不安定指標が0に近いほど破断の危険性が高いと評価する第4ステップと
をコンピュータに実行させ、
前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、及び前記第4ステップを一連の工程として、連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする成形性評価プログラム。
8.前記第1塑性不安定指標であるiを、前記要素の板厚t、前記要素の周方向応力σθ、加工硬化率dσθ/dεθ、半径座標r、及び半径方向の節点間距離drを用いて、
Figure 0007110976000003
として計算し、
前記第2塑性不安定指標であるIを、以下のように、計算された前記第1塑性不安定指標iを穴縁から内側に向けて積分して計算することを特徴とする7.に記載の薄板の成形性評価プログラム。
Figure 0007110976000004
9.前記第1ステップの前に、せん断加工による打抜き部の損傷を計算する第5ステップを更に含み、
前記第2ステップにおいて、前記第5ステップ及び前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算し、
前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、前記第4ステップ、及び前記第5ステップを一連の工程として連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする7.又は8.に記載の成形性評価プログラム。
10.前記第5ステップにおいて、せん断端面の硬さを用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする9.に記載の成形性評価プログラム。
11.前記第5ステップにおいて、前記薄板の初期の穴の直径d0と前記薄板の厚みtとの比d0/t、前記薄板の延性et、及びせん断加工時のパンチとダイのクリアランスcの関係を用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする9.に記載の成形性評価プログラム。
12.前記第5ステップにおいて、有限要素法によるせん断のシミュレーションにより、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする9.に記載の成形性評価プログラム。
13.7.~12.のいずれか1つに記載の成形性評価プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明によれば、成形シミュレーションにより伸びフランジ破断の危険性を定量的に評価することができる。これにより、高強度鋼板における成形課題である伸びフランジ破断を未然に回避し、高強度で軽量な部品のプレス成形を実現することが可能となる。
従来技術の説明に用いる成形限界線図(FLD)である。 一様応力状態での局部くびれを説明するための模式図である。 伸びフランジ部の板端部から内側に向けた歪み勾配を説明するための模式図である。 円筒穴広げ試験を説明するための模式図である。 実施例1に用いたバーリング加工条件を説明するための模式図である。 実施例1において、せん断端面の硬さから加工硬化状態を計算するための図である。 実施例1において、せん断加工因子と加工硬化状態との関係を示す特性図である。 実施例1において、せん断シミュレーションによりせん断端面の加工硬化状態を計算した模式図である。 シミュレーション計算の結果を示す模式図である。 計算された塑性不安定指標を示す特性図である。 塑性不安定指標とストロークとの関係を示す特性図である。 実施例2において、成形性評価方法を示すフロー図である。 実施例3において、成形性評価方法を示すフロー図である。 パーソナルユーザ端末装置の内部構成を示す模式図である。
[成形性評価方法の基本アイデア]
以下において、被試験対象である薄板の応力をσij、歪みをεijとした場合、σijを時間微分した応力速度dσij/dt、εijを時間微分した歪み速度dεij/dtをσij,εijにドットを付した表記とする。同様に、周方向の歪みをεθ、半径方向の歪みをεr、板厚方向の歪みをεtとした場合、εθを時間微分した応力速度dεθ/dt、εrを時間微分した応力速度dεr/dt、εtを時間微分した歪み速度dεt/dtをεθ,εr,εtにドットを付した表記とする。
被試験対象である薄板の応力σij、歪みεij、応力速度dσij/dt、歪み速度dεij/dtにおいて、時間δhの後に、
Figure 0007110976000005
の増分を生じたものとする。ここでδσijとδεijが唯一つに定まらない場合、任意の二つの解において対応する量の差をΔを付して表せば、以下の式が成立する(非特許文献1を参照)。
Figure 0007110976000006
式(1)を任意の境界条件の下で取り扱うため、上式を物体の体積Vについて積分すると、以下の式が得られる。
Figure 0007110976000007
式(2)と仮想仕事の原理と組み合わせ、δσijとδεijの解が唯一つに定まるための条件は、以下の式で表すことができる。
Figure 0007110976000008
但し、Δνiは、可能な二つ以上の変形様式における速度の差を表す。
次に、式(3)を薄板の軸対称変形様式に適用する場合を考える。微小要素の釣り合い式、体積一定則を仮定し、半径座標r、板厚t、周方向の歪み速度dεθ/dt、周方向の応力σθ、半径方向の歪み速度dεr/dt、半径方向の応力σr、板厚方向の歪み速度dεt/dtを用いると、式(3)は以下の式で与えられる。
Figure 0007110976000009
本発明者は、式(4)を不均一応力場へ適用し、伸びフランジ部の塑性不安定限界を理論的に推定する方法に想到した。以下、本発明に関して円筒穴広げ成形での伸びフランジ破断限界を例に挙げて詳細に説明する。
穴広げ試験では、材料に直径d0の円形の穴を開け、直径D0の円筒パンチにより穴を広げ、穴縁端部で亀裂が生じたときを破断限界とし、そのときの直径dと初期穴径d0から、穴広げ率λを得る(図4)。
λ=[(d-d0)/d0]×100
穴広げ試験は、穴縁から内側に向けて応力と歪みが小さくなる。このような非一様変形状態のときには、式(4)から判るように、穴縁の応力状態だけでなく材料の全領域にわたる応力分布と歪み履歴によって解が唯一に定まらない条件、いわゆる塑性不安定条件を考える必要がある。穴広げ試験における応力と歪み分布の履歴をvon Misesの降伏条件、等方硬化則、全歪み理論、材料の加工硬化がn乗硬化則
Figure 0007110976000010
に従うものとすると、式(4)から塑性不安定条件は以下の式で与えられる。
Figure 0007110976000011
ここで、Iが正の値を示すときには解が唯一つに定まり、負の値を示すときに塑性不安定な状態である。即ち、穴縁で亀裂が生じる塑性不安定条件は式(5)が0のときと考えることができる。従って、穴広げの変形過程において時々刻々と式(5)を計算し、式(5)が0となるようなdの値(変形後の穴の直径)を決定すれば、それが穴縁で亀裂が生じるときの穴の直径である。
穴広げ試験は打抜き後の成形として行われることから、成形限界は、打抜き後のせん断端面に導入される損傷の影響を強く受ける。実際の生産現場では、板縁はせん断されたままであり、切削縁に比べて成形限界が低下することがある。せん断加工時に導入された端面の加工硬化の影響を考慮することにより、穴広げの成形限界を高い精度で予測することができる。
せん断端面の加工硬化状態は、端面の硬さを実測のうえ、素材の硬さHv-相当塑性ひずみεeq-相当応力σeqの関係と照合することで推定することができる。まず、打抜き端面の端面を切出し、断面の硬さHvを測定する。ここでは、圧痕荷重を100gfとして、穴抜き部から0.08mmの位置において0.1mm間隔で測定を実施した。次に、端面の硬さから塑性ひずみを推定するため、引張試験により塑性ひずみεeq-ビッカース硬さHvの関係を求め、これを、
Hv=KHV(εHV+εeqn
で近似する。更に、引張試験により、素材の相当応力σeq-相当塑性ひずみεeqの関係
σeq=K(ε0+εeqn
を得る。ここで、KHV,K,ε0,nは材料パラメータである。以上、せん断端面の断面硬さHvを用いて、せん断時に導入された相当塑性ひずみεeq及び相当応力σeqを推定することができる。
更に、断面硬さから、せん断時の加工硬化状態を推定する方法を用い、種々の鋼板を対象として、せん断加工の実験により打抜き穴径d0と材料の板厚tとの比d0/t、材料の延性et、せん断加工時のパンチとダイのクリアランスcなどの材料・加工因子と加工硬化状態とを関連付けたデータベースを構築することも可能である。また、実験で求める以外にも、例えば有限要素法によるせん断シミュレーションにより相当塑性ひずみεeq及び相当応力σeqを求めることもできる。
[実施例]
以下、本発明の具体的な諸実施例について説明する。
(実施例1)
以下、1.6mm厚の590MPa級の高強度鋼板を例に採り、円筒パンチ成形により行ったバーリング加工シミュレーションの結果について説明する。ここでは、例えばパンチ肩半径10mmで直径90mmの円筒パンチと、ダイス肩半径3mmで直径96mmの円筒ダイスとを用い、直径150mmの素板中央に直径10mmの穴を打抜いたものを検討の対象に選定した(図5)。
せん断端面の加工硬化状態は、端面の硬さを実測のうえ、素材の硬さHv-相当塑性ひずみεeq-相当応力σeqの関係と照合することで推定する。まず。打抜き端面の端面を切出し、断面のビッカース硬さHvを測定した。硬さ測定位置を図6に示す。次に、打抜き端面の硬さから塑性ひずみを推定するため、引張試験により塑性ひずみεeq-ビッカース硬さHvの関係を求めた(図6)。ここでは、硬さと塑性ひずみとの関係を
Hv=310(0.078+εeq0.122
で近似した。
更に、引張試験により素材の相当応力σeq-相当塑性ひずみεeqの関係式
σeq=985(0.015+εeq0.122
を求めた。この関係式とせん断端面の断面硬さHvから、せん断時に導入された相当塑性ひずみεeq、相当応力σeqを推定した(図6)。穴縁での応力,ひずみは単軸状態のため、
εeq=εθ,σeq=σθ
である。せん断端面は、だれ、せん断面、破断面、ばりで構成されるが、ここではこのなかでより大きな加工硬化が導入されている破断面の相当塑性ひずみをせん断端面の塑性ひずみεblとした。
更に、この断面硬さから、せん断時の加工硬化状態を推定する方法を用い、種々の鋼板を対象として、せん断加工の実験により打抜き穴径d0と材料の板厚tとの比d0/t、材料の延性et、せん断加工時のパンチとダイのクリアランスcなどの材料・加工因子と加工硬化状態とを関連付けたデータベースを構築することも可能である。ここで、270MPa級の鋼板から1470MPa級の鋼板までの結果を整理したものを図7に示す。
一方、実験で求める以外にも、例えば有限要素法によるせん断シミュレーションにより相当塑性ひずみεeq及び相当応力σeqを求めることもできる。本実施例では、損傷を考慮できる延性破壊理論と、せん断加工シミュレーションとによりせん断端面の相当塑性ひずみ分布を解析した。ここでは、せん断加工シミュレーションに弾塑性有限要素法ソルバーであるAbaqus Explicitを用い、工具は剛体でモデル化し、軸対称条件を仮定して解析した。延性破壊条件式は以下の修正Cockroft式を採用した。
Figure 0007110976000012
式中のDは損傷値、σ1は最大主応力、σeqは相当応力、εeqは相当塑性ひずみである。このDが材料固有のクライテリアに達した要素は延性破壊と判定され、その要素の剛性を低下させることによって、き裂進展を表現した。また、せん断加工中に生じる局所的な変形集中に対応するため、リメッシングを採用した、図8に、せん断シミュレーションにより得られた相当塑性ひずみの分布を示す。
有限要素FEMとしては動的陽解法を用い、要素サイズが2mmのシェル要素とし、材料モデルはvon Misesの降伏関数とSwiftの等方硬化とを用いた。せん断加工時の加工硬化の影響は、素材の加工硬化曲線を基に推定した相当塑性ひずみ量をオフセットさせた材料パラメータを、穴縁の要素群に入力することで考慮した。図9にバーリング加工のシミュレーション結果を示す。ここでは、穴縁から半径方向にパンチ肩と縦壁の接続部までについて、式(6)により塑性不安定指標を計算した。その結果の一例として、図10に、パンチストローク9mm及び14.2mmにおいて式(6)により計算した塑性不安定指標の半径方向分布を示す。図11に塑性不安定指標とストロークとの関係を示す。図11より、ストロークの増加に伴って塑性不安定指標が減少することが判る。そして、この値が0となるときが穴縁で亀裂が生じる条件であるので、これにより成形品の破断の危険性を正確に判断することができる。
本実施例によれば、せん断加工による打抜き部の損傷を計算することにより、穴広げの成形限界を高い精度で予測することができる。そして、成形シミュレーションにより伸びフランジ破断の危険性を定量的に評価することができる。これにより、高強度鋼板における成形課題である伸びフランジ破断を未然に回避し、高強度で軽量な部品のプレス成形を実現することが可能となる。
(実施例2)
図12を用いて、自動車部品の成形性を評価する例として、本発明の具体的構成を説明する。以下の各ステップ、特にステップS6~S9における第1~第4算出手段は、例えばコンピュータの中央処理装置(CPU)の各機能として実現される。
自動車部品である鋼板の成形性を評価するにあたり、先ず当該自動車の構造を設定した後(ステップS1)、CADを用いて自動車部品の形状を設定し(ステップS2)、3次元の部品形状をコンピュータ上に記録する(ステップS3)。ここで、金型を用いてプレス加工を行うことが可能か否かを評価するために、金型CADにより金型を設計し(ステップS4)、目的に応じてソフトを選択してコンピュータ上に記録する。
続いて、プレス成形解析用入力データ、具体的には、成形性評価に供する部品の材料パラメータ、板厚、成形条件、及び解析モデル(工具、素板の有限要素モデル)を設定する(ステップS5)。
続いて、第1算出手段は、有限要素法による数値解析から成形過程の要素ごとの板厚、歪みテンソル、及び応力テンソルを計算する(ステップS6)。
続いて、第2算出手段は、要素ごと全ての要素に対して、板厚t、周方向応力σθとそのときの材料の加工硬化率dσθ/dεθ、半径座標r、半径方向の節点間距離drを用いて、以下の式(6)の塑性不安定指標i(第1塑性不安定指標)を計算する(ステップS7)。
Figure 0007110976000013
続いて、第3算出手段は、要素ごとの塑性不安定指標iを穴縁から半径方向にパンチ肩と縦壁の接続部まで積分する(ステップS8)。これにより、成形品の塑性不安定指標I(第2塑性不安定指標)が得られる。
Figure 0007110976000014
続いて、第4算出手段は、塑性不安定指標Iが0に近いほど穴縁での破断の危険性は高いと評価する(0であれば破断が生じると評価する)(ステップS9)。このように、ステップS6~S9を含めた一連の諸工程を連続して実行することにより、得られた解析結果に基づいて鋼板の成形性が評価される。
本実施例によれば、成形シミュレーションにより伸びフランジ破断の危険性を定量的に評価することができる。これにより、高強度鋼板における成形課題である伸びフランジ破断を未然に回避し、高強度で軽量な部品のプレス成形を実現することが可能となる。
(実施例3)
以下、実施例3について説明する。
図13を用いて、自動車部品の成形性を評価する例として、本発明の具体的構成を説明する。以下の各ステップ、特にステップS6~S9における第1~第4算出手段及びステップS16における第5算出手段は、例えばコンピュータの中央処理装置(CPU)の各機能として実現される。
本実施例では、実施例2と同様に、先ずステップS1~S5を実行する。
続いて、第5算出手段により、せん断加工による打抜き部の損傷を計算し、この状態量を成形解析に入力する(ステップS16)。第5算出手段は、例えばせん断シミュレーションにより、打抜き端面に導入される塑性ひずみεblと相当応力σeqを算出する。
しかる後、実施例2と同様に、ステップS6~S9を実行する。このように、ステップS16及びステップS6~S9を含めた一連の諸工程を連続して実行することにより、得られた解析結果に基づいて鋼板の成形性が評価される。
本実施例によれば、せん断加工による打抜き部の損傷を計算することにより、穴広げの成形限界を高い精度で予測することができる。そして、成形シミュレーションにより伸びフランジ破断の危険性を定量的に評価することができる。これにより、高強度鋼板における成形課題である伸びフランジ破断を未然に回避し、高強度で軽量な部品のプレス成形を実現することが可能となる。
(実施例4)
上述した本実施形態による成形性予測評価方法の各ステップ(図12のステップS5~S9、図13のステップS16及びステップS5~S9等)は、コンピュータのRAMやROM等に記録されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本実施形態に含まれる。
具体的に、上記のプログラムは、例えばCD-ROMのような記録媒体に記録し、或いは各種伝送媒体を介し、コンピュータに提供される。上記のプログラムを記録する記録媒体としては、CD-ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用いることができる。他方、上記のプログラムの伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワークシステムにおける通信媒体を用いることができる。ここで、コンピュータネットワークとは、LAN、インターネットの等のWAN、無線通信ネットワーク等であり、通信媒体とは、光ファイバ等の有線回線や無線回線等である。
また、本実施形態に含まれるプログラムとしては、供給されたプログラムをコンピュータが実行することにより本実施形態の機能が実現されるようなもののみではない。例えば、そのプログラムがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共同して本実施形態の機能が実現される場合にも、かかるプログラムは本実施形態に含まれる。また、供給されたプログラムの処理の全て或いは一部がコンピュータの機能拡張ボードや機能拡張ユニットにより行われて本実施形態の機能が実現される場合にも、かかるプログラムは本実施形態に含まれる。
例えば、図14は、パーソナルユーザ端末装置の内部構成を示す模式図である。この図14において、1200はCPU1201を備えたパーソナルコンピュータ(PC)である。PC1200は、ROM1202またはハードディスク(HD)1211に記憶された、又はフレキシブルディスクドライブ(FD)1212より供給されるデバイス制御ソフトウェアを実行する。このPC1200は、システムバス1204に接続される各デバイスを総括的に制御する。
PC1200のCPU1201、ROM1202またはハードディスク(HD)1211に記憶されたプログラムにより、本実施形態の図12におけるステップS5~S9、図13におけるステップS16及びステップS5~S9の手順等が実現される。
1203はRAMであり、CPU1201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。1205はキーボードコントローラ(KBC)であり、キーボード(KB)1209や不図示のデバイス等からの指示入力を制御する。
1206はCRTコントローラ(CRTC)であり、CRTディスプレイ(CRT)1210の表示を制御する。1207はディスクコントローラ(DKC)である。DKC1207は、ブートプログラム、複数のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム等を記憶するハードディスク(HD)1211、及びフレキシブルディスク(FD)1212とのアクセスを制御する。ここで、ブートプログラムとは、パソコンのハードやソフトの実行(動作)を開始する起動プログラムである。
1208はネットワーク・インターフェースカード(NIC)であり、LAN1220を介して、ネットワークプリンタ、他のネットワーク機器、或いは他のPCと双方向のデータのやり取りを行う。
なお、パーソナルユーザ端末装置を用いる代わりに、成形性予測評価方法に特化された所定の計算機等を用いても良い。

Claims (13)

  1. 有限要素法による数値解析から要素ごとの板厚、歪みテンソル、応力テンソル、及び加工硬化率を計算する第1ステップと、
    前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算する第2ステップと、
    前記第2ステップによって計算された前記要素ごとの前記第1塑性不安定指標を板端部から内側に向けて積分し、成形品全体としての第2塑性不安定指標を計算する第3ステップと、
    前記第3ステップによって計算された前記第2塑性不安定指標が0に近いほど破断の危険性が高いと評価する第4ステップと
    を含み、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、及び前記第4ステップを一連の工程として、連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする成形性評価方法。
  2. 前記第1塑性不安定指標であるiを、前記要素の板厚t、前記要素の周方向応力σθ、加工硬化率dσθ/dεθ、半径座標r、及び半径方向の節点間距離drを用いて、
    Figure 0007110976000015
    として計算し、
    前記第2塑性不安定指標であるIを、以下のように、計算された前記第1塑性不安定指標iを穴縁から内側に向けて積分して計算することを特徴とする請求項1に記載の薄板の成形性評価方法。
    Figure 0007110976000016
  3. 前記第1ステップの前に、せん断加工による打抜き部の損傷を計算する第5ステップを更に含み、
    前記第2ステップにおいて、前記第5ステップ及び前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算し、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、前記第4ステップ、及び前記第5ステップを一連の工程として連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする請求項1又は2に記載の成形性評価方法。
  4. 前記第5ステップにおいて、せん断端面の硬さを用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする請求項3に記載の成形性評価方法。
  5. 前記第5ステップにおいて、前記薄板の初期の穴の直径d0と前記薄板の厚みtとの比d0/t、前記薄板の延性et、及びせん断加工時のパンチとダイのクリアランスcの関係を用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする請求項3に記載の成形性評価方法。
  6. 前記第5ステップにおいて、有限要素法によるせん断のシミュレーションにより、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする請求項3に記載の成形性評価方法。
  7. 有限要素法による数値解析から要素ごとの板厚、歪みテンソル、応力テンソル、及び加工硬化率を計算する第1ステップと、
    前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算する第2ステップと、
    前記第2ステップによって計算された前記要素ごとの前記第1塑性不安定指標を板端部から内側に向けて積分し、成形品全体としての第2塑性不安定指標を計算する第3ステップと、
    前記第3ステップによって計算された前記第2塑性不安定指標が0に近いほど破断の危険性が高いと評価する第4ステップと
    をコンピュータに実行させ、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、及び前記第4ステップを一連の工程として、連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする成形性評価プログラム。
  8. 前記第1塑性不安定指標であるiを、前記要素の板厚t、前記要素の周方向応力σθ、加工硬化率dσθ/dεθ、半径座標r、及び半径方向の節点間距離drを用いて、
    Figure 0007110976000017
    として計算し、
    前記第2塑性不安定指標であるIを、以下のように、計算された前記第1塑性不安定指標iを穴縁から内側に向けて積分して計算することを特徴とする請求項7に記載の薄板の成形性評価プログラム。
    Figure 0007110976000018
  9. 前記第1ステップの前に、せん断加工による打抜き部の損傷を計算する第5ステップを更に含み、
    前記第2ステップにおいて、前記第5ステップ及び前記第1ステップによって計算された結果に基づいて、加工硬化率、応力、及び板厚の関数である第1塑性不安定指標を要素ごとに計算し、
    前記第1ステップ、前記第2ステップ、前記第3ステップ、前記第4ステップ、及び前記第5ステップを一連の工程として連続して実行して得られた解析に基づいて薄板の成形性を評価することを特徴とする請求項7又は8に記載の成形性評価プログラム。
  10. 前記第5ステップにおいて、せん断端面の硬さを用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする請求項9に記載の成形性評価プログラム。
  11. 前記第5ステップにおいて、前記薄板の初期の穴の直径d0と前記薄板の厚みtとの比d0/t、前記薄板の延性et、及びせん断加工時のパンチとダイのクリアランスcの関係を用いて、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする請求項9に記載の成形性評価プログラム。
  12. 前記第5ステップにおいて、有限要素法によるせん断のシミュレーションにより、穴縁のせん断端面に導入される塑性ひずみεθ及び前記薄板の穴縁から半径方向の周方向応力σθを計算することを特徴とする請求項9に記載の成形性評価プログラム。
  13. 請求項7~12のいずれか1項に記載の成形性評価プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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