JP7110861B2 - 燃料ポンプモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ポンプモジュールに関する。
従来、燃料タンク内に設置される燃料ポンプモジュールが知られている。この種の燃料ポンプモジュールは、燃料タンクの開口の蓋部を構成するフランジと、燃料ポンプを支持するベース部と、ベース部を回転可能に支持する連結部とを備え、連結部に対してベース部を回転させながら燃料タンクに挿入される。
例えば特許文献1に開示された燃料ポンプモジュールでは、ベース部本体と連結部は、連結軸部と、接続孔と、ストッパ片と、を用いて接続される。連結軸部は、基部より伸びる軸部と軸部の先端側に設けられた膨らみ部とを備える。接続孔は、軸部が通過可能であるが膨らみ部は通過不能である係合領域と、膨らみ部が通過可能である挿入領域と、が連続して形成されている。ストッパ片は、係合領域に収まった状態の軸部が挿入領域に向けて移動可能な範囲を制限可能である。
特開2016-89739号公報
特許文献1の従来技術ではストッパ片は弾性変形可能に形成されており、ベース部本体を連結部に連結するとき、ストッパ片が厚さ方向に撓むことで膨らみ部が挿入領域を通過可能となる。ここで、ストッパ片を樹脂で一体成形する場合、金型強度上の制約により、ストッパ片の両側に所定値以上の幅の隙間が確保される必要がある。
燃料タンクへの挿入作業時に、係合領域に収まった軸部が挿入領域に向かって移動し、軸部がストッパ片の側面に当接すると、ストッパ片は軸部とは反対方向に荷重を受ける。この挿入作業時に比較的大きな荷重や捩れ荷重がかかった場合、剛性の低いストッパ片が軸部とは反対方向に大きく変形する可能性がある。そして、軸部が係合領域から挿入領域側に外れて引っ掛かった状態となり、荷重が解消しても係合領域に戻らなくなるおそれがある。すると、ベース部本体と連結部との回転動作不良が生じ、燃料ポンプモジュールを燃料タンクの内底面に適切な姿勢で設置することができなくなるおそれがある。
以下、本明細書では、特許文献1における「ベース部」、「連結部」、「連結軸部」、「挿入領域」、「係合領域」、「ストッパ片」等の用語を援用する。また、特許文献1の「軸部」を「小径部」に、「膨らみ部」を「大径部」に、「接続孔」を「複合孔」にそれぞれ言い換えて用いる。
本発明の目的は、燃料タンクへの挿入作業時の荷重により、連結部とベース部との回転動作不良が生じることを防止する燃料ポンプモジュールを提供することにある。
本発明は、燃料タンク(9)内に設置される燃料ポンプモジュールであって、燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプ(10)と、ベース部(20)と、フランジ(30)と、連結部(401-405)と、を備える。ベース部は、燃料タンクの底部(91)で燃料ポンプを支持する。フランジは、燃料タンクの開口(90)の蓋部を構成する。連結部は、フランジとベース部との間に設けられ、ベース部を回転可能に支持する。
ベース部と連結部とは、ベース部または連結部のいずれか一方に設けられた連結軸部(23)が、ベース部または連結部のいずれか他方に設けられた複合孔形成部(42)に形成された複合孔(420)に係合することで互いに連結される。
連結軸部は、本体部(231)、本体部から突出するよう形成されている小径部(232)、及び、小径部の本体部とは反対側に設けられ小径部の外径に比べ大きい外径を有する大径部(233)を含む。複合孔は、大径部が通過可能な挿入領域(421)、及び、挿入領域に連通し、小径部が通過可能であり大径部が通過不能な係合領域(422)を有する。
複合孔形成部には、縁部(425)から挿入領域と係合領域との連通方向と交差する方向に舌片状に延びるストッパ片(430、440、450、470)が設けられている。ストッパ片は、挿入領域において先端部(433)が変形可能となっており、小径部が係合領域に位置する初期状態から挿入領域の方向へ移動したとき、小径部が当接し移動量が規制される。
連結軸部の軸方向から視たとき、初期状態において、ストッパ片の先端側における係合領域の内壁に対向する小径部の頂点(Q)が、ストッパ片の先端側における係合領域と挿入領域との交点である限界点(P)まで移動する移動量を「限界移動量」と定義する。本発明の一態様の燃料ポンプモジュールでは、小径部の当接荷重によりストッパ片が小径部とは反対方向に変形したとき、小径部の頂点の移動量を限界移動量以下に制限する一つ以上の移動量制限部として、ストッパ片(430、450)は、係合領域とは反対側の外壁面(435)に突起部(436)が形成されている。突起部は、ストッパ片の他の部位よりも先に対向する複合孔の内壁面(426)に当接可能である。
本発明の一態様の燃料ポンプモジュールは、一つ以上の移動量制限部として、ストッパ片に突起部が形成されることで、小径部の頂点が限界点を超えることが防止される。したがって、燃料タンクへの挿入作業時に比較的大きな荷重や捩れ荷重がかかりストッパ片が変形した場合でも、小径部が係合領域から挿入領域側に外れて引っ掛かることはなく、荷重が低下したとき適切に初期状態の位置に復帰する。よって、ベース部と連結部との回転動作不良が生じることを防止し、燃料ポンプモジュールを燃料タンクの内底面に適切な姿勢で設置することができる。
第一実施形態による燃料ポンプモジュールの模式図である。 第一実施形態による燃料ポンプモジュールの斜視図である。 第一実施形態による燃料ポンプモジュールの斜視図であって、燃料ポンプを燃料タンク内に挿入するときの状態を説明する模式図である。 第一実施形態による燃料ポンプモジュールの部分拡大図である。 図4のV-V線断面図である。 図4のVI-VI線断面図である。 図4のVII部拡大図である 図7のVIII-VIII線断面図である。 第一実施形態による燃料ポンプモジュールにおいて、ストッパ片変形時の小径部の移動量の制限を説明する図である。 第二実施形態による燃料ポンプモジュールの部分拡大図である。 第二実施形態による燃料ポンプモジュールにおいて、ストッパ片変形時の小径部の移動量の制限を説明する図である。 図10、図11のXII-XII線断面図である。 第三実施形態による燃料ポンプモジュールの部分拡大図である。 第三実施形態による燃料ポンプモジュールにおいて、ストッパ片変形時の小径部の移動量の制限を説明する図である。 第四実施形態による燃料ポンプモジュールの部分拡大図である。 第五実施形態による燃料ポンプモジュールの部分拡大図である。 比較例の燃料ポンプモジュールの部分拡大図である。 図17のXVIII-XVIII線断面図である。 比較例の燃料ポンプモジュールにおいて、小径部がストッパ片に当接した状態の図である。 比較例の燃料ポンプモジュールにおいて、ストッパ片が変形した状態の図である。
以下、燃料ポンプモジュールの複数の実施形態を図面に基づき説明する。複数の実施形態及び比較例において、実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
第一実施形態による燃料ポンプモジュールを図1~3に示す。燃料ポンプモジュール1は、例えば車両に搭載された燃料タンク9内に設置され、燃料タンク9内の燃料を加圧しエンジンに向けて圧送する。燃料ポンプモジュール1は、燃料ポンプ10、ベース部20、フランジ30、及び、連結部401を備える。以下、連結部の符号は、「40」に続く3桁目に実施形態の番号を付す。
燃料ポンプ10は、ベース部20に支持されている。燃料ポンプ10は、ワイヤハーネス36により外部から供給される電力によって燃料タンク9内の燃料を内部に吸引し加圧可能である。加圧された燃料は、ベース部20に設けられている調圧弁11に送られる。
調圧弁11は、燃料ポンプ10の近傍においてベース部20に設けられている。調圧弁11は、燃料ポンプ10が吐出する燃料の圧力を所望の圧力に調整する。調圧弁11によって圧力が調整された燃料は、供給管111及びフランジ30を介して燃料タンク9の外部に送られる。
ベース部20は、燃料ポンプモジュール1が燃料タンク9に組み付けられるとき、燃料タンク9の底部91の内底面911に当接するよう設けられる。ベース部20は、ベース部本体21、センダゲージ22、及び、連結軸部23を有する。
ベース部本体21は、樹脂から形成されている。ベース部本体21は、燃料ポンプモジュール1が燃料タンク9に組み付けられるとき、底面210が燃料タンク9の内底面911に当接するよう設けられる。ベース部本体21は、底面210を有する平板部211、及び、平板部211から底面210とは反対の方向に底面210に対して略垂直に延びるよう形成されている側壁部212を有する。
センダゲージ22は、側壁部212に設けられる。センダゲージ22は、フロート221、アーム222、及び、センサ部223を有する。
フロート221は、密度が燃料の密度に比べ小さい材料から形成されている。フロート221は、燃料タンク9内において燃料の液面上に位置する。
アーム222は、一端がフロート221に接続するよう設けられている。アーム222の他端は、センサ部223に回転可能に接続されている。アーム222は、燃料の液面の変化に対応したフロート221の位置に応じて他端を回転中心として回転する。
センサ部223は、側壁部212に固定されている。センサ部223は、アーム222の回転角度を検出する。センサ部223は、アーム222の回転角度に応じた信号をワイヤハーネス37及びフランジ30を介して外部に設置された図示しない電子制御装置に出力する。
連結軸部23は、側壁部212と一体に成形され、側壁部212と同様に、平板部211の底面210に対して略垂直に設けられる。連結軸部23は、連結部401と連結可能に形成されている。連結軸部23の詳細な構成は後述する。
フランジ30は、連結部401を挟んでベース部20とは反対側に設けられている。フランジ30は、略円板状に形成されている樹脂部材であり、燃料ポンプモジュール1が燃料タンク9に組み付けられるとき、燃料タンク9の開口90の蓋部を構成する。フランジ30は、セットプレート31、吐出ポート32、電気コネクタ33、34、接続部35などを有する。
セットプレート31は、円板状の部位である。セットプレート31は、直径が燃料タンク9の開口90の内径に比べ大きくなるよう形成されている。これにより、燃料ポンプモジュール1が燃料タンク9に組み付けられると、開口90はセットプレート31によって塞がれる。
吐出ポート32は、セットプレート31が開口90を塞ぐよう燃料タンク9に設けられるとき、セットプレート31から燃料タンク9の外部に突出するよう設けられている。吐出ポート32は、供給管111と接続されている。吐出ポート32は、調圧弁11が調圧した燃料を燃料タンク9の外部に吐出する。
電気コネクタ33は、セットプレート31が開口90を塞ぐよう設けられるとき、セットプレート31から燃料タンク9の外部に突出するよう設けられている。電気コネクタ33は、ワイヤハーネス37と電気的に接続されている。電気コネクタ33は、センダゲージ22が出力する信号を燃料タンク9の外部に出力する。
電源コネクタ34は、セットプレート31が開口90を塞ぐよう設けられるとき、セットプレート31から燃料タンク9の外部に突出するよう設けられている。電源コネクタ34は、ワイヤハーネス36と電気的に接続されている。電源コネクタ34は、ワイヤハーネス36を介して外部の図示しない電源が供給する電力を燃料ポンプ10に供給する。
接続部35は、セットプレート31が開口90を塞ぐよう設けられるとき、セットプレート31から燃料タンク9内に突出するよう設けられている。接続部35は、セットプレート31と一体に移動可能に形成されている略筒状の部位である。接続部35は、セットプレート31とは反対側の開口から連結部401を内部に挿入可能に形成されている。接続部35は、挿入される連結部401をセットプレート31とは反対の方向に付勢する図示しないスプリングを有する。ここで、図3に示すように、燃料ポンプモジュール1においてセットプレート31の中心を通る直線をフランジ軸Zとする。連結部401は、フランジ軸Zに沿って移動し、接続部35に挿入される。
連結部401は、ベース部20とフランジ30との間に設けられている。連結部401は、挿入部41、複合孔形成部42、及び、ストッパ片430を有する。挿入部41、複合孔形成部42及びストッパ片430は、樹脂で一体に成形されている。
挿入部41は、略棒状の部位であって、接続部35内に挿入可能に形成されている。挿入部41は、フランジ軸Zに沿うよう設けられ、接続部35内において接続部35が有するスプリングに当接している。
複合孔形成部42は、挿入部41の接続部35内に挿入されている部位とは反対側に設けられている略平板状の部位である。複合孔形成部42には、連結軸部23が係合可能な複合孔420が形成されている。連結軸部23が複合孔420に係合することで、ベース部20は連結部401に回転可能に支持される。複合孔420は、挿入領域421、係合領域422及び隙間領域423を有する。複合孔420の詳細な構成は後述する。
ストッパ片430は、複合孔形成部42に設けられており、複合孔420の挿入領域421及び隙間領域423に位置する。ストッパ片430は、連結軸部23と複合孔420との係合が外れ、ベース部20と連結部401との回転動作に不具合が生じることを防止する。
ここで、連結軸部23、複合孔形成部42及びストッパ片430の構成について、図4~図6に基づいて説明する。図4には、主にベース部20と連結部401とが連結されている部位を示す。図4~図6では、便宜的に、紙面上側を「フランジ側」とし、紙面下側を「ベース側」として説明する。
最初に、連結軸部23の詳細な構成について説明する。本実施形態では、連結軸部23はベース部20に設けられる。連結軸部23は、本体部231、小径部232及び大径部233を有する。小径部232及び大径部233は、中心軸Yを中心として同軸に設けられている。
本体部231は、図5、図6に示すように、ベース部本体21の底面210に対して略垂直に設けられる略板状の部位である。本体部231は、ベース本体21の底面210に垂直な仮想線Vに沿う方向に延びるよう形成されている。
小径部232は、略円柱状であり、本体部231から、ベース部本体21の底面210と略平行な方向に突出するよう形成されている。大径部233は、略円板状であり、小径部232の本体部231と接続する側とは反対側に設けられる。大径部233は、外径が小径部232の外径に比べ大きい。
本実施形態では、複合孔形成部42は連結部401に設けられる。複合孔形成部42の窪み429の底面には複合孔420が形成される。複合孔420は、挿入領域421、係合領域422及び隙間領域423を有する。
挿入領域421は、窪み429を形成する壁体424の近傍に設けられている。挿入領域421は、大径部233の外径よりも大きな空間を有し、大径部233が通過可能に形成されている。図4には、挿入領域421を通る大径部233の外径を二点鎖線233で記す。挿入領域421の中心を通り、ベース本体21の底面210に垂直、すなわち仮想線Vに平行な直線を中心線Mとする。
係合領域422は、小径部232の外径に比べ大きく且つ大径部233の外径に比べ小さい空間を有する。図4に示すように、係合領域422は、中心線Mに対して壁体424とは反対側に位置し、挿入領域421に連通するよう形成されている。中心線Mは、挿入領域421と係合領域422との連通方向と交差する。図4の例では、中心線Mは、挿入領域421と係合領域422との連通方向と略垂直に交差する。
隙間領域423は、挿入領域421のフランジ側において、ストッパ片430の根元部431から先端部433にかけて、ストッパ片430の両側に形成される。隙間領域423は、ストッパ片430が自由に撓むための空間を形成する。
ストッパ片430は、隙間領域423を形成する複合孔形成部42の縁部のうちフランジ側の縁部425から中心線Mに沿ってベース側に延びる舌片状に形成されている。ストッパ片430は、連結軸部23の中心軸Y方向に沿って弾性変形可能、すなわち可撓性を有している。ストッパ片430は、縁部425に接続する根元部431、中間部432、及び、先端部433を有する。
中間部432は、根元部431の縁部425に接続する側とは反対側に設けられる。中間部432は、図6に示すように、根元部431と先端部433とが連結軸部23の中心軸Y方向にずれるよう、根元部431及び先端部433に対して傾斜するように折れ曲がっている。
先端部433は、中間部432の根元部431に接続する側とは反対側に設けられる。先端部433は、小径部232が係合領域422から挿入領域421の方向へ移動したとき当接可能に形成されている。先端部433の係合領域422側の外壁面434は、小径部232に確実に当接するように傾斜面によって厚み方向の位置がガイドされる。また、ストッパ片430の先端部433は、係合領域422側の外壁面434とは反対側の外壁面435に「移動量制限部」としての突起部436が形成されている。
次に、燃料ポンプモジュール1の燃料タンク9への組み付け方法について図1、図3~図5に基づいて説明する。最初に作業者は、燃料ポンプ10を支持しているベース部20と連結部401とを連結する。このとき作業者は、図4に二点鎖線で示すように、ベース部20の大径部233及び小径部232を挿入領域421に挿入する。挿入領域421でストッパ片430の先端部433に当接した大径部233は、先端部433を板厚方向に弾性変形させつつ挿入領域421を通過する。
この状態から作業者は、小径部232が挿入領域421から係合領域422に移動するようベース部20を連結部401に対して相対移動する。このとき、図5に示すように、大径部233は窪み429に位置している。これにより、本体部231と大径部233とが係合領域422に挿通されている小径部232を挟んで複合孔形成部42の両側に位置する。
以下、小径部232が係合領域422に位置する状態を「初期状態」という。初期状態において、大径部233は係合領域422を通過不能であるため、連結軸部23が係合領域422から抜けることが防止される。これにより、ベース部20と連結部401とが連結される。
次に、作業者は、燃料ポンプ10、ベース部20、フランジ30及び連結部401が組み付けられた燃料ポンプモジュール1を燃料タンク9に組み付ける。具体的には、作業者は、ベース部20に支持されている燃料ポンプ10を燃料タンク9の開口90から燃料タンク9内に挿入する。このとき、作業者は、開口90に比べ体格が大きいベース部20を開口90に挿入するため、小径部232を回転中心としてベース部20を回転し、図3に示すように、ベース部20をフランジ軸Zに対して傾ける。次に、作業者は、図3に示す状態のベース部20を開口90から燃料タンク9内に挿入する。なお、図3では、供給管111、ワイヤハーネス36、37の図示を省略する。
開口90から燃料タンク9内に挿入されたベース部20が燃料タンク9の内底面911に当接すると、ベース部20は、フランジ軸Zに対して略垂直な状態となるよう小径部232を回転中心として回転する。
燃料ポンプモジュール1の燃料タンク9内へのさらなる挿入によってセットプレート31が開口90を塞ぐよう設けられると、ベース部本体21の底面210は、図1に示すように、燃料タンク9の底部91の内底面911に当接する。その後、セットプレート31が燃料タンク9に組み付けられることによって、燃料ポンプモジュール1の燃料タンク9への組み付けが完了する。
このように、燃料ポンプモジュール1を燃料タンク9へ組み付ける作業において、燃料タンク9内でベース部20を連結部401に対して適切に回転させることが重要である。ベース部20の連結軸部23と連結部401の複合孔420との間で回転動作不良が生じると、燃料ポンプモジュール1を燃料タンク9の内底面911に適切な姿勢で設置することができなくなるおそれがあるため、回転動作不良の発生を防止する必要がある。
次に、第一実施形態の燃料ポンプモジュール1の作用効果について、比較例の燃料ポンプモジュールと対比しつつ説明する。まず、図17~図19を参照し、比較例の燃料ポンプモジュール7の構成及び作用を説明する。
図17に示すように、比較例の燃料ポンプモジュール7の連結部407では、ストッパ片470に第一実施形態のような突起部436が形成されていない。このストッパ片470は、従来技術である特許文献1(特開2016-89739号公報)のストッパ片に相当する。それ以外の点では、比較例の連結部407の構成は、第一実施形態の連結部401と実質的に同一である。
燃料ポンプモジュール7を燃料タンク9に組み付ける以前、図2に示すように、ベース部20はフランジ軸Zに対して略垂直な状態となっている。この初期状態では、連結軸部23の軸方向から視た図17に示すように、小径部232は係合領域422に位置し、連結軸部23と複合孔形成部42とは、相対回転可能な状態となっている。
図17において、ストッパ片470の先端側(すなわちベース側)における係合領域422の内壁に対向する小径部232の頂点を「頂点Q」と記す。また、ストッパ片470の先端側(すなわちベース側)における係合領域422と挿入領域421との交点を「限界点P」と定義する。
また、燃料ポンプモジュール7を燃料タンク9の開口90から燃料タンク9内に挿入するとき、上述のようにベース部20をフランジ軸Zに対して傾ける。これにより、小径部232は、ベース部20の自重などによって係合領域422から挿入領域421の方向へ移動する場合がある。そこで、小径部232が係合領域422から挿入領域421の方向へ移動したとき、頂点Qが限界点Pまで移動する移動量を「限界移動量」と定義する。
図19に、小径部232が係合領域422から挿入領域421の方向へ移動し、ストッパ片470の先端部433の外壁面434に当接した状態を示す。このときの連結軸部23の中心軸Yの移動を破線矢印で示し、小径部232の頂点Qの移動を実線矢印で示す。以下、小径部232の移動を説明する各図において同様に図示する。
仮に、小径部232の当接荷重に対してストッパ片470が十分な剛性を有しており、ストッパ片470が変形しない場合、小径部232の移動は図19の位置で制限される。このとき、小径部232の頂点Qは限界点Pにまで到達しない。すなわち、頂点Qの移動量X0は限界移動量以下に抑えられる。
しかし、ストッパ片470は、大径部233を挿入領域421に通過させるための可撓性を有する必要があり、十分な剛性を確保することは現実的に困難である。したがって、挿入作業時に比較的大きな回転荷重や捩れ荷重がかかった場合、図20に示すように、外壁面434に当接した小径部232は、ストッパ片470を小径部232とは反対方向に変形させながら、さらに挿入領域421の方向へ移動する。その結果、ストッパ片470は最大で、壁体424側の外壁面435が挿入領域421の内壁面426に当接するまで変形する。
このとき、小径部232の頂点Qは限界点Pを超える、すなわち、頂点Qの移動量Xが限界移動量を超える場合がある。そして、頂点Qが限界点Pを超えて挿入領域421側に外れると、限界点Pのエッジに引っ掛かった状態となり、荷重が解消しても係合領域422に戻らなくなるおそれがある。すると、ベース部20と連結部401との回転動作不良が生じ、燃料ポンプモジュール7を燃料タンク9の内底面911に適切な姿勢で設置することができなくなるおそれがある。
ところで図18に示すように、ストッパ片470の根元部431は窪み429の底壁と同じ高さに位置する。そのため、ストッパ片470を複合孔形成部42と樹脂で一体成形する前提では、金型強度上の制約により、ストッパ片470と内壁面426との間の隙間領域423として所定値以上の幅Wの隙間が確保される必要がある。
したがって、ストッパ片470の変形を抑制するため、複合孔420における隙間領域423の幅を微小とし、ストッパ片470の外壁面435と複合孔420の内壁面426とを接近させることは現実的にできない。このように、比較例の燃料ポンプモジュール7において、ストッパ片470の変形を抑制し、小径部232の頂点Qの移動量を限界移動量以下に制限することは容易ではない。
続いて、第一実施形態の燃料ポンプモジュール1の作用効果について、主に図7~図9に基づいて説明する。図7は初期状態、図9はストッパ片430の変形時における連結軸部23の中心軸Yの方向から視た、連結軸部23と複合孔形成部42との連結部位の部分拡大図である。図8は、ストッパ片430の厚さ方向の断面図である。
図7に示すように、第一実施形態の燃料ポンプモジュール1の連結部401では、ストッパ片430は、壁体424側の先端部433の外壁面435に突起部436が形成されている。突起部436は、中心線M方向の位置が連結軸部23の中心軸Yとほぼ同じ位置に形成され、外壁面435から、挿入領域421の内壁面426に向かって円弧状に突出している。突起部436の円弧の頂点付近では、対向する内壁面426との距離が、他の部位における距離に比べて最も短くなっている。
ここで、ストッパ片430の根元部431における中心線Mに直交する断面は、比較例と同様に図18に示す通りであり、金型強度上の制約により所定値以上の隙間領域423の幅Wを確保する必要がある。一方、図8に示すように、先端部433では窪み429の底壁と高さ方向の位置がずれている。したがって、ストッパ片430を複合孔形成部42と樹脂で一体成形する場合に、金型強度上の制約を受けることなく突起部436を設け、ブロック矢印で示すように、外壁面435の位置を内壁面426のすぐ近くまで寄せることが可能となる。
図9に示すように、燃料タンク9への挿入作業時の荷重により小径部232が係合領域422から挿入領域421に向かって移動しストッパ片440の先端部433の外壁面434に当接すると、ストッパ片430は小径部232とは反対方向に変形する。そして、ストッパ片430の他の部位よりも先に突起部436が対向する内壁面426に当接することで、ストッパ片430の変形が規制される。
そのため、頂点Qが限界点Pを超えないように、すなわち移動量Aが限界移動量以下になるように制限される。したがって、第一実施形態の移動量Aは、比較例の移動量Xより小さくなる。このように第一実施形態の突起部436は、小径部232の頂点Qの移動量を限界移動量以下に制限する「移動量制限部」として機能する。
<効果>
第一実施形態の燃料ポンプモジュール1は、ストッパ片430の外壁面435に「移動量制限部」としての突起部436が形成される。これにより、小径部232の当接荷重によりストッパ片430が小径部232とは反対方向に変形しても、小径部332の頂点Qが限界点Pを超えることが防止される。
したがって、燃料タンク9への挿入作業時に比較的大きな荷重や捩れ荷重がかかりストッパ片430が変形した場合でも、小径部232が係合領域422から挿入領域421側に外れて引っ掛かることはなく、荷重が解消したとき適切に初期状態の位置に復帰する。よって、ベース部20と連結部401との回転動作不良が生じることを防止し、燃料ポンプモジュール1を燃料タンク9の内底面911に適切な姿勢で設置することができる。
第一実施形態では、「移動量制限部」としての突起部436はストッパ片430に一体に形成される。突起部436が樹脂で一体成形されることで、部品点数や工数の増加を回避することができる。また、ストッパ片430の可撓性を損なわないため、大径部233を挿入領域421に挿入する作業を好適に実施することができる。
(第二実施形態)
第二実施形態による燃料ポンプモジュールを、図10~図12に基づいて説明する。図10は初期状態、図11はストッパ片440の変形時における連結軸部23の中心軸Yの方向から視た部分拡大図であり、図12は、中心線Mに沿ったストッパ片440の断面図である。第二実施形態の燃料ポンプモジュール2の連結部402では、ストッパ片440の先端部433から延伸する延伸部447が「移動量制限部」として形成される。
第二実施形態のストッパ片440は、第一実施形態のストッパ片430に対し、突起部436が無く、代わりに延伸部447が形成される点以外の基本的な構成は同様である。すなわち、ストッパ片440は、弾性変形可能な樹脂材料で複合孔形成部42と一体に形成され、複合孔形成部42の縁部425から、挿入領域421と係合領域422との連通方向と交差する中心線Mの方向に沿って舌片状に延びる。
ストッパ片440は、根元部431、中間部432及び先端部433を有し、さらに、先端部433から延伸する延伸部447を有する。つまり、ストッパ片440は、比較例のストッパ片470に比べ延伸部447の分だけ長く形成されている。延伸部447は、対向する挿入領域421の内壁面427との距離が他の部位における距離に比べて最も短くなっている。
図12に示すように、連結軸部23の中心軸Y方向において、初期状態では、ストッパ片440の延伸部447は複合孔420の内壁面427に対しずれた位置にあり、延伸部447の先端面448は、挿入領域421における対向する内壁面427からわずかに離れている。
燃料タンク9への挿入作業時、小径部232が係合領域422から挿入領域421に向かって移動しストッパ片440の先端部433の外壁面434に当接すると、ストッパ片440は小径部232とは反対方向に変形する。このとき、図12にブロック矢印Fで示すように、大径部233は先端部433を本体部231側に押し下げる。すなわち、大径部233から小径部232に向かう方向に力が作用し、中間部432の傾斜が緩やかとなってストッパ片440が伸びる。その結果、二点鎖線で示すように、延伸部447の先端面448が対向する複合孔420の内壁面427に当接する。そして、図11に示すように、ストッパ片440は、小径部232とは反対方向への変形が規制される。
図11に、小径部232の頂点Qの移動量Bを示す。ストッパ片440の延伸部447が挿入領域421の内壁面427に当接することで、頂点Qが限界点Pを超えないように、すなわち移動量Bが限界移動量以下になるように制限される。第二実施形態による延伸部447の構成では、第一実施形態の突起部436の構成に比べ、当接ポイントをより初期状態に近づけることができる。したがって、第二実施形態の移動量Bは、比較例の移動量Xより小さく、さらに第一実施形態の移動量Aよりも小さくなる。よって、第二実施形態は、第一実施形態と同等以上の効果が得られる。
また、第二実施形態も第一実施形態と同様に、「移動量制限部」としての延伸部447はストッパ片440に一体に形成される。延伸部447が樹脂で一体成形されることで、部品点数や工数の増加を回避することができる。また、ストッパ片440の可撓性を損なわないため、大径部233を挿入領域421に挿入する作業を好適に実施することができる。
(第三実施形態)
第三実施形態による燃料ポンプモジュールを、図13、図14に基づいて説明する。図13は初期状態、図14はストッパ片450の変形時における連結軸部23の中心軸Yの方向から視た部分拡大図である。第三実施形態の燃料ポンプモジュール3の連結部403では、ストッパ片450に「移動量制限部」として、第一実施形態の突起部436と第二実施形態の延伸部447とが組み合わせて形成される。
燃料タンク9への挿入作業時、小径部232が係合領域422から挿入領域421に向かって移動しストッパ片450の先端部433の外壁面434に当接すると、ストッパ片450は小径部232とは反対方向に変形する。すると、延伸部447の先端面448が対向する複合孔420の内壁面427に当接すると共に、突起部436が複合孔420の内壁面426に当接し、ストッパ片450は、小径部232とは反対方向への変形が規制される。
図14に、小径部232の頂点Qの移動量Cを示す。ストッパ片450の延伸部447及び突起部436の当接作用により、頂点Qが限界点Pを超えないように、すなわち移動量Cが限界移動量以下になるように制限される。第三実施形態の移動量Cは、比較例の移動量Xより小さく、第一実施形態の移動量Aより小さく、さらに、第二実施形態の移動量Bと同等以下になる。よって、第三実施形態は、第一、第二実施形態と同等以上の効果が得られる。
(第四実施形態)
第四実施形態による燃料ポンプモジュールを図15に基づいて説明する。第四実施形態の燃料ポンプモジュール4の連結部404では、ストッパ片470は、比較例と実質的に同じ構成であり、「移動量制限部」として機能する突起部や延伸部は形成されていない。その代わり、複合孔420の内壁面426に「移動量制限部」としての突起部525が形成されている。
突起部525は、係合領域422とは反対側の複合孔420の内壁面426において、挿入領域421とは干渉しない部位に形成されており、ストッパ片470の先端部433の外壁面435と対向する。ここで、突起部525と対向する外壁面435との隙間Δが金型等の面から可能な限り小さく設定されることが好ましい。つまり、ストッパ片470が変形し外壁面435が突起部525に当接するときの小径部232の移動量が限界移動量以下になるように隙間Δが設定される。
燃料タンク9への挿入作業時、小径部232が係合領域422から挿入領域421に向かって移動しストッパ片470の先端部433の外壁面434に当接すると、ストッパ片470は、小径部232とは反対方向に変形する。そして、ストッパ片470の外壁面435が他の部位よりも先に突起部525に当接することで、小径部232の移動量が限界移動量以下に制限される。これにより、第四実施形態は、第一~第三実施形態と同様の効果を奏する。
(第五実施形態)
第五実施形態による燃料ポンプモジュールを図16に基づいて説明する。第五実施形態の燃料ポンプモジュール5の連結部405では、第四実施形態に対し、「移動量制限部」としての突起部60が複合孔形成部42とは別部材で構成される点が異なる。
別部材の突起部60は、第四実施形態の一体の突起部525と同様に、係合領域422とは反対側の複合孔420の内壁面426において、挿入領域421とは干渉しない部位に形成されており、ストッパ片470の先端部433の外壁面435と対向する。別部材の突起部60は、例えば断面形状が略C字状の部材で形成されており、壁体424の両側面を挟み込むようにして取り付けられる。
燃料タンク9への挿入作業時、小径部232が係合領域422から挿入領域421に向かって移動しストッパ片470の先端部433の外壁面434に当接すると、ストッパ片470は、小径部232とは反対方向に変形する。そして、ストッパ片470の外壁面435が他の部位よりも先に突起部60の側面61に当接することで、小径部232の移動量が限界移動量以下に制限される。第五実施形態は、第四実施形態と同様の効果を奏する他、既存の燃料ポンプモジュールに対し、移動量制限部の機能を後付けで追加することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、ベース部20に連結軸部23が設けられ、連結部401-405に複合孔形成部42が設けられる。他の実施形態では、それとは逆に、ベース部に複合孔形成部が設けられ、連結部に連結軸部が設けられてもよい。
各実施形態のストッパ片における根元部431、中間部432、先端部433などの形状は、上記実施形態に示すものに限らない。例えば中間部432は、根元部431と先端部433との間で明確に折れ曲がるのでなく、連続的に緩やかに変化する形状であってもよい。また、連結軸部23の大径部233側に対応するストッパ片の表面にリブが形成されてもよい。例えば小径部232がストッパ片の外壁面434に当接するより先に大径部233がリブに当接することで移動量を低減することができる。また、リブにより、ストッパ片の剛性を上げ、撓みを抑制することができる。
第一~第三実施形態によるストッパ片430、440、450の突起部436又は延伸部447の構成と、第四、第五実施形態による複合孔420の内壁面426の突起部525、60の構成とを組み合わせてもよい。ストッパ片及び複合孔の両方に複数の移動量制限部を設けることでバックアップとなり、信頼性が向上する。
複合孔420の内壁面426に別部材で構成された突起部60が設けられる第五実施形態に対し、第一、第三実施形態においてストッパ片430、450の外壁面435に形成される突起部がストッパ片とは別部材で構成されてもよい。また、別部材の突起部は、断面形状が略C字状のものに限らず、どのような形状で形成されてもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1、2、3、4、5・・・燃料ポンプモジュール 10 ・・・燃料ポンプ
20 ・・・ベース部 23 ・・・連結軸部
231・・・本体部 232・・・小径部 233・・・大径部
30 ・・・フランジ
401-405・・・連結部 42 ・・・複合孔形成部
420・・・複合孔 421・・・挿入領域 422・・・係合領域
425・・・縁部
430、440、450、470・・・ストッパ片
436、525、60・・・突起部(移動量制限部)
447・・・延伸部(移動量制限部)

Claims (4)

  1. 燃料タンク(9)内に設置される燃料ポンプモジュールであって、
    前記燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプ(10)と、
    前記燃料タンクの底部(91)で前記燃料ポンプを支持するベース部(20)と、
    前記燃料タンクの開口(90)の蓋部を構成するフランジ(30)と、
    前記フランジと前記ベース部との間に設けられ、前記ベース部を回転可能に支持する連結部(401、403)と、を備え、
    前記ベース部と前記連結部とは、前記ベース部または前記連結部のいずれか一方に設けられた連結軸部(23)が、前記ベース部または前記連結部のいずれか他方に設けられた複合孔形成部(42)に形成された複合孔(420)に係合することで互いに連結され、
    前記連結軸部は、本体部(231)、前記本体部から突出するよう形成されている小径部(232)、及び、前記小径部の前記本体部とは反対側に設けられ前記小径部の外径に比べ大きい外径を有する大径部(233)を含み、
    前記複合孔は、前記大径部が通過可能な挿入領域(421)、及び、前記挿入領域に連通し、前記小径部が通過可能であり前記大径部が通過不能な係合領域(422)を有し、
    前記複合孔形成部には、縁部(425)から前記挿入領域と前記係合領域との連通方向と交差する方向に舌片状に延び、前記挿入領域において先端部(433)が変形可能となっており、前記小径部が前記係合領域に位置する初期状態から前記挿入領域の方向へ移動したとき、前記小径部が当接し移動量が規制されるストッパ片(430、450)が設けられており、
    前記連結軸部の軸方向から視たとき、前記初期状態において、前記ストッパ片の先端側における前記係合領域の内壁に対向する前記小径部の頂点(Q)が、前記ストッパ片の先端側における前記係合領域と前記挿入領域との交点である限界点(P)まで移動する移動量を限界移動量と定義すると、
    前記小径部の当接荷重により前記ストッパ片が前記小径部とは反対方向に変形したとき前記小径部の前記頂点の移動量を前記限界移動量以下に制限する一つ以上の移動量制限部として、
    前記ストッパ片は、前記係合領域とは反対側の外壁面(435)に、前記ストッパ片の他の部位よりも先に、対向する前記複合孔の内壁面(426)に当接可能な突起部(436)が形成されている燃料ポンプモジュール。
  2. 前記突起部は、前記ストッパ片及び前記複合孔形成部とは別部材で構成されている請求項に記載の燃料ポンプモジュール。
  3. 燃料タンク(9)内に設置される燃料ポンプモジュールであって、
    前記燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプ(10)と、
    前記燃料タンクの底部(91)で前記燃料ポンプを支持するベース部(20)と、
    前記燃料タンクの開口(90)の蓋部を構成するフランジ(30)と、
    前記フランジと前記ベース部との間に設けられ、前記ベース部を回転可能に支持する連結部(402、403)と、を備え、
    前記ベース部と前記連結部とは、前記ベース部または前記連結部のいずれか一方に設けられた連結軸部(23)が、前記ベース部または前記連結部のいずれか他方に設けられた複合孔形成部(42)に形成された複合孔(420)に係合することで互いに連結され、
    前記連結軸部は、本体部(231)、前記本体部から突出するよう形成されている小径部(232)、及び、前記小径部の前記本体部とは反対側に設けられ前記小径部の外径に比べ大きい外径を有する大径部(233)を含み、
    前記複合孔は、前記大径部が通過可能な挿入領域(421)、及び、前記挿入領域に連通し、前記小径部が通過可能であり前記大径部が通過不能な係合領域(422)を有し、
    前記複合孔形成部には、縁部(425)から前記挿入領域と前記係合領域との連通方向と交差する方向に舌片状に延び、前記挿入領域において先端部(433)が変形可能となっており、前記小径部が前記係合領域に位置する初期状態から前記挿入領域の方向へ移動したとき、前記小径部が当接し移動量が規制されるストッパ片(440、450)が設けられており、
    前記連結軸部の軸方向から視たとき、前記初期状態において、前記ストッパ片の先端側における前記係合領域の内壁に対向する前記小径部の頂点(Q)が、前記ストッパ片の先端側における前記係合領域と前記挿入領域との交点である限界点(P)まで移動する移動量を限界移動量と定義すると、
    前記小径部の当接荷重により前記ストッパ片が前記小径部とは反対方向に変形したとき前記小径部の前記頂点の移動量を前記限界移動量以下に制限する一つ以上の移動量制限部として、
    前記ストッパ片は、先端部から延伸し、対向する前記挿入領域の内壁面との距離が他の部位における距離に比べて短い延伸部(447)が形成されており、
    前記ストッパ片が前記小径部とは反対方向に変形したとき、前記延伸部の先端面(448)が、前記ストッパ片の他の部位よりも先に前記挿入領域における対向する内壁面(427)に当接可能である燃料ポンプモジュール。
  4. 燃料タンク(9)内に設置される燃料ポンプモジュールであって、
    前記燃料タンク内の燃料を圧送する燃料ポンプ(10)と、
    前記燃料タンクの底部(91)で前記燃料ポンプを支持するベース部(20)と、
    前記燃料タンクの開口(90)の蓋部を構成するフランジ(30)と、
    前記フランジと前記ベース部との間に設けられ、前記ベース部を回転可能に支持する連結部(405)と、を備え、
    前記ベース部と前記連結部とは、前記ベース部または前記連結部のいずれか一方に設けられた連結軸部(23)が、前記ベース部または前記連結部のいずれか他方に設けられた複合孔形成部(42)に形成された複合孔(420)に係合することで互いに連結され、
    前記連結軸部は、本体部(231)、前記本体部から突出するよう形成されている小径部(232)、及び、前記小径部の前記本体部とは反対側に設けられ前記小径部の外径に比べ大きい外径を有する大径部(233)を含み、
    前記複合孔は、前記大径部が通過可能な挿入領域(421)、及び、前記挿入領域に連通し、前記小径部が通過可能であり前記大径部が通過不能な係合領域(422)を有し、
    前記複合孔形成部には、縁部(425)から前記挿入領域と前記係合領域との連通方向と交差する方向に舌片状に延び、前記挿入領域において先端部(433)が変形可能となっており、前記小径部が前記係合領域に位置する初期状態から前記挿入領域の方向へ移動したとき、前記小径部が当接し移動量が規制されるストッパ片(470)が設けられており、
    前記連結軸部の軸方向から視たとき、前記初期状態において、前記ストッパ片の先端側における前記係合領域の内壁に対向する前記小径部の頂点(Q)が、前記ストッパ片の先端側における前記係合領域と前記挿入領域との交点である限界点(P)まで移動する移動量を限界移動量と定義すると、
    前記小径部の当接荷重により前記ストッパ片が前記小径部とは反対方向に変形したとき前記小径部の前記頂点の移動量を前記限界移動量以下に制限する一つ以上の移動量制限部として、
    前記複合孔形成部は、前記係合領域とは反対側の前記複合孔の内壁面(426)に、前記ストッパ片及び前記複合孔形成部とは別部材で構成されており、前記ストッパ片の外壁面(435)が前記複合孔の他の部位よりも先に当接可能な突起部(60)が形成されている燃料ポンプモジュール。
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