JP7110088B2 - 走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法 - Google Patents

走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法 Download PDF

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本発明は、例えば、トラクタ等の作業車両を走行させる場合の走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法に関する。
従来、トラクタ等の作業車両を自動走行させるための走行経路(走行予定ルート)を作成する技術として特許文献1に示す技術が知られている。特許文献1では、走行経路生成部が、直進経路と各直進経路同士をつなぐUターン経路とからなる内側走行経路と、圃場の外周領域を周回走行するための周回走行経路とを生成する。
特開2018-116606号公報
特許文献1では、予め登録した圃場に対して、走行経路(走行予定ルート)を作成することができる。即ち、特許文献1では、圃場の全体に走行予定ルートを設定することができる。しかしながら、圃場の一部を手動で作業を行った場合に、手動で作業を行ったエリアを除くエリアに走行予定ルートを設定することができないのが実情である。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、手動で作業を行った場合でも、自動走行を行う走行予定ルートを簡単に作成することができる走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
走行支援装置は、作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、所定の圃場を示す圃場マップを取得するマップ取得部と、所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する手動エリア取得部と、前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記手動エリア取得部で取得した手動エリアを除く自動エリアを演算する自動エリア演算部と、前記自動エリア演算部で演算された自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成するルート作成部と、を備え、前記手動エリアは、前記自動エリアを包囲しない領域であり、前記自動エリア演算部は、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する
走行支援装置は、作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、所定の圃場を示す圃場マップを取得するマップ取得部と、所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する手動エリア取得部と、前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記手動エリア取得部で取得した手動エリアを除く自動エリアを演算する自動エリア演算部と、前記自動エリア演算部で演算された自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成するルート作成部と、を備え、前記手動エリアの外形は、前記圃場マップの外形と完全一致せず、前記自動エリア演算部は、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する。
走行支援装置は、作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、所定の圃場を示す圃場マップを取得するマップ取得部と、所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する手動エリア取得部と、前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記手動エリア取得部で取得した手動エリアを除く自動エリアを演算する自動エリア演算部と、前記自動エリア演算部で演算された自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成するルート作成部と、を備え、少なくとも前記自動エリアの外形の一部は、前記圃場マップの外形の一部と一致する。
前記圃場は、L字状又は凹状である。
走行支援装置は、前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、手動作業を行った手動エリアを設定する手動エリア設定部と、前記圃場マップ上の所定の圃場と、操作に応じて前記圃場マップを移動可能なポインタとを表示可能な表示部と、を備え、前記手動エリア設定部は、前記圃場マップにおいて前記ポインタによって複数の位置が設定された場合に、前記複数の位置を通る設定エリアを前記手動エリアとして設定し、前記手動エリア取得部は、前記手動エリア設定部によって設定された前記手動エリアを取得する。
走行支援装置は、前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、手動作業を行った手動エリアを設定する手動エリア設定部を備え、前記手動エリア設定部は、前記手動エリアで手動作業を行った際の手動作業軌跡が含まれる設定エリアを求め、求めた設定エリアを前記手動エリアとして設定し、前記手動エリア取得部は、前記手動エリア設定部によって設定された前記手動エリアを取得する。
前記手動エリア設定部は、前記手動エリアで手動作業を行った際の手動作業軌跡が含まれる設定エリアを求め、求めた設定エリアを前記手動エリアとして設定する。
走行支援装置は、前記手動エリアで手動作業を行った際の手動作業軌跡を取得する手動軌跡取得部と、前記自動エリアで走行車両によって走行した際の自動作業軌跡を取得する自動軌跡取得部と、前記手動軌跡取得部と前記自動軌跡取得部とを作業履歴として記憶する記憶部と、を備えている。
作業車両は、走行支援装置と、走行車両と、前記走行車両に設けられた運転席と、を備え、前記走行支援装置は、前記運転席の近傍に設けられ且つ前記走行予定ルートを表示可能である。
走行支援方法は、作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援方法であって、所定の圃場を示す圃場マップを取得する第1ステップと、所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する第2ステップと、前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記第2ステップで取得した手動エリアを除外した自動エリアを演算する第3ステップと、前記自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成する第4ステップと、を備え、前記手動エリアは、前記自動エリアを包囲しない領域であり、前記第3ステップにおいて、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する。
走行支援方法は、作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援方法であって、所定の圃場を示す圃場マップを取得する第1ステップと、所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する第2ステップと、前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記第2ステップで取得した手動エリアを除外した自動エリアを演算する第3ステップと、前記自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成する第4ステップと、を備え、前記手動エリアの外形は、前記圃場マップの外形と完全一致せず、前記第3ステップにおいて、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する。
本発明によれば、手動で作業を行った場合でも、自動走行を行う走行予定ルートを簡単に作成することができる。
走行支援装置を備えた作業車両のブロック図を示す図である。 昇降装置を示す図である。 自動走行を説明する図である。 マップ登録画面M1の一例を示す図である。 走行軌跡K1から圃場の輪郭H1(圃場マップMP2)を求める図である。 走行軌跡K1の変曲点から圃場の輪郭H1(圃場マップMP2)を求める図である。 走行時のスイッチ操作から輪郭H1(圃場マップMP2)を求める図である。 マップ選択画面M10の一例を示す図である。 エリア設定画面M11の一例を示す図である。 手動エリアA14を設定する一例を示す図である。 複数の手動作業軌跡が記憶された一例を示す図である。 手動作業軌跡から手動エリアを設定する一例を示す図である。 圃場確認画面M12の一例を示す図である。 自動エリアA15を設定する一例を示す図である。 図12Aとは異なる自動エリアA15を設定する一例を示す図である。 図12A及び図12Bとは異なる自動エリアA15を設定する一例を示す図である。 ルート設定画面M3の一例を示す図である。 作業エリアA2の設定を説明する図である。 作業エリアA2に単位作業区画A3を作成した図である。 図15Aとは異なる単位作業区画A3を示す図である。 走行予定ルートの作成を説明する説明図である。 走行支援方法を示す図である。 トラクタの側面全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、走行支援装置100を備えた作業車両のブロック図を示している。走行支援装置100は、トラクタ等の作業車両の走行を行う場合の支援を行う装置である。この実施形態では、走行支援装置100は、トラクタ1に設けられているが、トラクタ1以外に設けた装置、例えば、タブレット、スマートフォン、PDA等の携帯型の端末(携帯端末)、パーソナルコンピュータ、サーバ等の固定型のコンピュータ等の固定型の端末(固定端末)であってもよい。
まず、作業車両の1つであるトラクタをについて説明する。
図17に示すように、トラクタ1は、走行装置7を有する走行車両3と、原動機4と、変速装置5とを備えている。走行装置7は、前輪7F及び後輪7Rを有する装置である。前輪7Fは、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。また、後輪7Rも、タイヤ型であってもクローラ型であってもよい。原動機4は、ディーゼルエンジン、電動モータ等である。変速装置5は、変速によって走行装置7の推進力を切換可能であると共に、走行装置7の前進、後進の切換が可能である。走行車両3にはキャビン9が設けられ、当該キャビン9内には運転席10が設けられている。
また、走行車両3の後部には、3点リンク機構等で構成された昇降装置8が設けられている。昇降装置8には、作業装置2が着脱可能である。作業装置2を昇降装置8に連結することによって、走行車両3によって作業装置2を牽引することができる。作業装置2は、耕耘する耕耘装置、肥料を散布する肥料散布装置、農薬を散布する農薬散布装置、収穫を行う収穫装置、牧草等の刈取を行う刈取装置、牧草等の拡散を行う拡散装置、牧草等の集草を行う集草装置、牧草等の成形を行う成形装置等である。なお、図17では、作業装置2として散布装置を取り付けた例を示している。
図1に示すように、トラクタ1は、操舵装置11を備えている。操舵装置11は、ハンドル(ステアリングホイール)11aと、ハンドル11aの回転に伴って回転する回転軸(操舵軸)11bと、ハンドル11aの操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)11cと、を有している。補助機構11cは、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21から吐出した作動油が供給される制御弁22と、制御弁22により作動するステアリングシリンダ23とを含んでいる。制御弁22は、制御信号に基づいて作動する電磁弁である。制御弁22は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁である。また、制御弁22は、操舵軸11bの操舵によっても切換可能である。ステアリングシリンダ23は、前輪7Fの向きを変えるアーム(ナックルアーム)24に接続されている。
したがって、ハンドル11aを操作すれば、当該ハンドル11aに応じて制御弁22の切換位置及び開度が切り換わり、当該制御弁22の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ23が左又は右に伸縮することによって、前輪7Fの操舵方向を変更することができる。なお、上述した操舵装置11は一例であり、上述した構成に限定されない。
図2に示すように、昇降装置8は、リフトアーム8a、ロアリンク8b、トップリンク8c、リフトロッド8d、リフトシリンダ8eを有している。リフトアーム8aの前端部は、変速装置5を収容するケース(ミッションケース)の後上部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトアーム8aは、リフトシリンダ8eの駆動によって揺動(昇降)する。リフトシリンダ8eは、油圧シリンダから構成されている。リフトシリンダ8eは、制御弁を介して油圧ポンプと接続されている。制御弁は、電磁弁等であって、リフトシリンダ8eを伸縮させる。
ロアリンク8bの前端部は、変速装置5の後下部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。トップリンク8cの前端部は、ロアリンク8bよりも上方において、変速装置5の後部に上方又は下方に揺動可能に支持されている。リフトロッド8dは、リフトアーム8aとロアリンク8bとを連結している。ロアリンク8bの後部及びトップリンク8cの後部には、作業装置2が連結される。リフトシリンダ8eが駆動(伸縮)すると、リフトアーム8aが昇降するとともに、リフトロッド8dを介してリフトアーム8aと連結されたロアリンク8bが昇降する。これにより、作業装置2がロアリンク8bの前部を支点として、上方又は下方に揺動(昇降)する。
トラクタ1は、測位装置40を備えている。測位装置40は、D-GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置40は、測位衛星から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて、トラクタ1の位置(例えば、緯度、経度)、即ち、車体位置を検出する。測位装置40は、受信装置41と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)42とを有している。受信装置41は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置であり、慣性計測装置42とは別に走行車両3に取付けられている。この実施形態では、受信装置41は、走行車両3、即ち、キャビン9に取付けられている。なお、受信装置41の取付箇所は、実施形態に限定されない。
慣性計測装置42は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。走行車両3、例えば、運転席10の下方に設けられ、慣性計測装置42によって、走行車両3のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
図1に示すように、トラクタ1は、制御装置60を備えている。制御装置60は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御等を行う装置である。
制御装置60は、トラクタ1の自動走行を制御する自動走行制御部61を有している。自動走行制御部61は、制御装置60に設けられた電気・電子回路、CPU等に格納されたプログラム等から構成されている。自動走行制御部61は、自動走行を開始すると、走行車両3が走行予定ルートL1に沿って走行するように操舵装置11の制御弁22を制御する。また、自動走行制御部61は、自動走行を開始すると、変速装置の変速段、原動機の回転数等を自動的に変更することによって、トラクタ1の車速(速度)を制御する。
図3に示すように、トラクタ1が自動走行を行っている状況下において、車体位置と走行予定ルートL1との偏差が閾値未満である場合、自動走行制御部61は、操舵軸(回転軸)11bの回転角を維持する。車体位置と走行予定ルートL1との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ルートL1に対して左側に位置している場合は、自動走行制御部61は、トラクタ1の操舵方向が右方向となるように操舵軸11bを回転する。車体位置と走行予定ルートL1との偏差が閾値以上であって、トラクタ1が走行予定ルートL1に対して右側に位置している場合は、自動走行制御部61は、トラクタ1の操舵方向が左方向となるように操舵軸11bを回転する。なお、上述した実施形態では、車体位置と走行予定ルートL1との偏差に基づいて操舵装置11の操舵角を変更していたが、走行予定ルートL1の方位とトラクタ1(走行車両3)の進行方向(走行方向)の方位(車体方位)F1とが異なる場合、即ち、走行予定ルートL1に対する車体方位F1の角度θgが閾値以上である場合、自動走行制御部61は、角度θgが零(車体方位F1が走行予定ルートL1の方位に一致)するように操舵角を設定してもよい。また、自動走行制御部61は、偏差(位置偏差)に基づいて求めた操舵角と、方位(方位偏差)に基づいて求めた操舵角とに基づいて、自動操舵における最終の操舵角を設定してもよい。上述した実施形態における自動操舵における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
以上のように、制御装置60によって、トラクタ1(走行車両3)を自動走行させることができる。
また、制御装置60は、手動昇降制御、自動上昇制御等を行うことができる。手動昇降制御では、制御装置60に接続された昇降スイッチ72の操作に基づいて昇降装置8による作業装置2の昇降する制御である。具体的には、昇降スイッチ72は、運転席10の周囲に設けられていて、3位置切換スイッチである。昇降スイッチ72を中立位置から一方に切り換えると、昇降装置8(リフトアーム8a)を上昇させる上昇信号が制御装置60に入力される。また、昇降スイッチ72を中立位置から他方に切り換えると、昇降装置8(リフトアーム8a)を下降させる下降信号が制御装置60に入力される。制御装置60は、上昇信号を取得すると制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を上昇させ、下降信号を取得すると制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を下降させる。つまり、制御装置60は、昇降スイッチ72の手動操作に応じて昇降装置8を昇降させる手動昇降制御をすることができる。
また、自動上昇制御では、操舵装置11の操舵角が所定以上、例えば、旋回に対応する操舵角である場合に、自動的に昇降装置8を作動させることで作業装置2を上昇する制御である。具体的には、制御装置60には、操舵角検出装置70と、切換スイッチ71とが接続されている。操舵角検出装置70は、操舵装置11の操舵角を検出する装置である。切換スイッチ71は、自動上昇制御の有効/無効を切り換えるスイッチであって、ON/OFFに切り換え可能なスイッチである。切換スイッチ71がONである場合、自動上昇制御が有効に設定され、切換スイッチ71がOFFである場合、自動上昇制御が無効に設定される。
制御装置60は、自動上昇制御が有効であり且つ操舵角検出装置70が検出した操舵角が旋回に相当する操舵角以上である場合、制御弁に制御信号を出力することで昇降装置8を自動的に上昇させる自動上昇制御を行う。
以上のように、制御装置60によって、トラクタ1に関する制御、例えば、手動昇降制御、自動上昇制御を行うことができる。
走行支援装置100は、運転席10の近傍に設けられた表示装置である。以下、走行支援装置100が表示装置であるとして説明を進める。
表示装置は、液晶パネル、タッチパネル、その他のパネルのいずれかで構成された表示部50を有する表示装置であり、トラクタ1の走行を、支援をするための情報の他に、トラクタ1、作業装置2に関する様々な情報を表示可能である。
表示装置は、マップ登録部101と、マップ記憶部102とを備えている。マップ登録部101は、表示装置に設けられた電気・電子部品、表示装置に組み込まれたプログラム等から構成されている。マップ記憶部102は、不揮発性のメモリ等から構成されている。マップ登録部101は、所定の圃場の輪郭、例えば、所定の圃場の輪郭に対応した位置を登録する。
図4に示すように、作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、マップ登録部101は、表示装置の表示部50にマップ登録画面M1を表示する。マップ登録画面M1には、圃場を含むマップMP1、トラクタ1の車体位置VP1、圃場名及び圃場管理番号等の圃場識別情報が表示される。マップMP1には、圃場を示す画像データの他に緯度、経度等の位置情報が対応付けられている。トラクタ1が圃場内に入り、圃場内を周回すると、マップ登録画面M1には、トラクタ1が周回したときに測位装置40が検出した現在の車体位置VP1が表示される。トラクタ1による圃場内の周回が終了し、マップ登録画面M1に表示された登録ボタン51が選択されると、図5Aに示すように、マップ登録部101は、トラクタ1が周回したときの複数の車体位置によって得られた走行軌跡K1を圃場の輪郭(外形)H1とし、当該輪郭H1で表される圃場マップMP2を圃場識別情報と共に登録する。
なお、図5Bに示すように、マップ登録部101は、車体位置VP1で示される走行軌跡から変曲点を演算して変曲点を結ぶ輪郭K2を圃場の輪郭H1(圃場マップMP2)として登録してもよいし、図5Cに示すように、トラクタ1が周回する際に運転者等がトラクタ1に設けられたスイッチ等によって圃場の端部を指定し指定された端部を結んだ輪郭K3を輪郭H1(圃場マップMP2)として登録してもよい。上述した圃場の登録方法は、一例であり、限定されない。圃場の輪郭、即ち、圃場マップMP2は、位置(緯度、経度)で示されたデータであっても、座標(X軸、Y軸)系で示されたデータであっても、その他の表現で示されたデータであってもよい。
マップ記憶部102は、マップ登録部101によって登録した輪郭(外形)を示す圃場マップMP2を記憶する。即ち、マップ記憶部102は、圃場マップMP2、圃場の輪郭を示すデータ(所定の圃場を表すためのデータ)を記憶する。
上述したように、表示装置(走行支援装置100)は、マップ登録部101によって複数の圃場マップMP2を登録することができる。作業等を行うにあたっては、複数の圃場マップMP2のうち、所定の圃場を示す圃場マップMP2を取得する。具体的には、表示装置は、マップ取得部120を備えている。マップ取得部120は、表示装置に設けられた電気・電子部品、表示装置に組み込まれたプログラム等から構成されている。
作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、図6に示すように、マップ取得部120は、表示装置の表示部50にマップ選択画面M10を表示する。マップ選択画面M10には、マップ記憶部102に記憶された圃場、即ち、圃場の圃場識別情報の一覧表が表示される。作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、マップ選択画面M10に表示された複数の圃場識別情報の中から、例えば、1つの圃場識別情報を選択することができる。圃場識別情報が選択されると、マップ取得部120は、マップ記憶部102を参照し、選択された圃場識別情報に対応する圃場マップMP2、即ち、所定の圃場マップMP2を取得する。
さて、マップ取得部120が取得した圃場マップMP2、即ち、所定の圃場に対して、手動作業を行った手動エリアを設定可能である。手動作業とは、作業者(運転者)等が自ら自動運転を用いずに、手動運転でトラクタ1を走行させて行った農作業、或いは、作業者等が農機具を用いて人力で行った農作業である。言い換えれば、手動作業とは、少なくともトラクタ1の自動運転による農作業以外の農作業である。
表示装置(走行支援装置100)は、手動エリア設定部122を備えている。手動エリア設定部122は、表示装置に設けられた電気・電子部品、表示装置に組み込まれたプログラム等から構成されている。
手動エリア設定部122は、マップ取得部120が取得した圃場マップMP2上の所定の圃場に対して、手動作業を行った手動エリアA14を設定する。
作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、図7に示すように、手動エリア設定部122は、表示装置の表示部50にエリア設定画面M11を表示する。エリア設定画面M11は、圃場表示部130を有している。圃場表示部130は、マップ取得部120が取得した圃場マップMP2を表示する。エリア設定画面M11に表示された第1設定ボタン133が選択されると、手動エリア設定部122は、圃場表示部130にポインタ131を表示する。ポインタ131は、圃場表示部130、即ち、圃場マップMP2を移動可能である。圃場マップMP2上にポインタ131が表示された状態で、所定の操作が行われると、手動エリア設定部122は、所定の操作が行われた時の圃場マップMP1上のポインタ131の位置を、選択された位置(選択位置)Qn(n:選択された数)として保持する。例えば、図8に示すように、圃場マップMP2に対して、4つの選択位置Q1、Q2、Q3、Q4が選択された場合、手動エリア設定部122は、4つの選択位置Q1、Q2、Q3、Q4を通る設定エリアA11を作成する。言い換えれば、手動エリア設定部122は、4つの選択位置Q1、Q2、Q3、Q4で囲まれる設定エリアA11を作成する。設定エリアA11が作成された状態で、エリア設定画面M11に表示された決定ボタン132が選択されると、手動エリア設定部122は、設定エリアA11を手動エリアA14に設定する。
上述した実施形態では、エリア設定画面M11に圃場マップMP2を表示して、ポインタ131により複数の選択位置Qnを選択することによって、手動エリアA14を設定していたが、作業者(運転者)がトラクタ1を手動運転したときの手動作業軌跡K10を用いて、手動エリアA14を設定してもよい。
図1に示すように、制御装置60には、自動走行をON/OFFにするスイッチ135が接続されている。スイッチ135がONである場合には自動走行が可能であり、OFFである場合には自動走行が不能で、ハンドル11aの手動操作によって、手動運転が可能である。スイッチ135がOFFの状態で、トラクタ1を手動運転させると、手動運転時に測位装置40によって検出された車体位置が、手動作業軌跡K10として、表示装置の不揮発性のメモリ等で構成された記憶部62に記憶される。図9に示すように、例えば、記憶部62に記憶された手動作業軌跡K10は、作業を行った日付、時間等の時間情報が関連付けられ、時間情報及び手動作業軌跡K10が記憶される。
エリア設定画面M11に表示された第2設定ボタン136が選択されると、手動エリア設定部122は、表示装置の記憶部62に記憶された手動作業軌跡K10の一覧表134をエリア設定画面M11に表示する。一覧表134には、圃場表示部130に表示された圃場マップMP2にて手動運転を行った場合の手動作業軌跡K10の一覧が表示される。一覧表134において、複数の手動作業軌跡K10の中から、所定の手動作業軌跡K10が選択されると、手動エリア設定部122は、手動作業軌跡K10に基づいて、手動運転によって作業を行ったエリア(設定エリア)A12を求める。
図10に示すように、手動エリア設定部122は、例えば、手動作業軌跡K10の全体が含まれるエリアを設定エリアA12に設定する。手動エリア設定部122は、例えば、手動作業軌跡K10における縦ライン(縦長さ)L31及び横ライン(横長さ)L32を求め、縦ラインL31及び横ラインL32で構成される矩形状のエリアを設定エリアA12に設定する。縦ラインL31及び横ラインL32を求めるにあたっては、手動作業軌跡K10に対して予め定められた所定距離L33を加算する。また、手動作業軌跡K10において、圃場マップMP2の輪郭から外側に位置する部分は、縦ラインL31及び横ラインL32を求めるための軌跡として除外する。
以上のように、手動エリア設定部122によれば、圃場マップMP2において、手動エリアA14を設定することができる。
さて、圃場マップMP2において、手動エリアA14を除くエリアに、自動走行の際に用いる走行予定ルートL1の設定が可能である。
表示装置(走行支援装置100)は、手動エリア取得部127と、自動エリア演算部128とを備えている。手動エリア取得部127及び自動エリア演算部128は、表示装置に設けられた電気・電子部品、表示装置に組み込まれたプログラム等から構成されている。
手動エリア取得部127は、所定の圃場(圃場マップMP2)において手動作業を行った手動エリアA14を取得する。作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、図11に示すように、手動エリア取得部127は、表示装置の表示部50に、圃場確認画面M12を表示する。手動エリア取得部127は、圃場確認画面M12において、エリア設定画面M11で表示された圃場マップMP2と、手動エリア設定部122によって設定された手動エリアA14とを表示する。圃場確認画面M12において、確認ボタン123が選択されると、手動エリア取得部127は、圃場確認画面M12に表示された圃場マップMP2及び手動エリアA14を取得する。なお、図11の圃場確認画面M12において、手動エリアA14の修正が必要な場合、修正ボタン124を選択することによって、上述した方法で、手動エリアA14の修正を行うことができる。
自動エリア演算部128は、手動エリア取得部127によって手動エリアA14が取得されると、手動エリアA14を含む圃場マップMP2上の所定の圃場に対して、自動エリアA15の演算を開始する。自動エリア演算部128は、手動エリア取得部127で取得した手動エリアA14を除く自動エリアA15を演算する。図12A~図12Cに示すように、自動エリア演算部128は、圃場マップMP2において、手動エリアA14を除くエリアを自動エリアA15に設定する。図12Aでは、辺B1、B2、B3、B4で囲まれるエリアが自動エリアA15となる。また、図12Bでは、辺B5、B6、B7、B8で囲まれるエリアが自動エリアA15となる。また、図12Cでは、辺B10、B11、B12、B13、B14、B15で囲まれるエリアが自動エリアA15となる。
上述したように、自動エリア演算部128によって、圃場マップMP2において、手動エリアA14に含まれない他のエリアを自動エリアA15に設定することができる。自動エリアA15には、走行予定ルートL1の設定が行われる。
なお、上述した実施形態では、自動エリアA15を設定する前に、圃場確認画面M12を表示することによって手動エリアA14の確認をしていたが、圃場確認画面M12は省略し、手動エリアA14の設定後に、自動エリアA15の設定が自動的に行われてもよい。
表示装置(走行支援装置100)は、走行予定ルートL1を作成するルート作成部105と、作業幅取得部107とを備えている。ルート作成部105及び作業幅取得部107は、表示装置に設けられた電気・電子回路、表示装置に格納されたプログラム等から構成されている。
図13に示すように、作業者(運転者)が表示装置に対して所定の操作を行うと、ルート作成部105は、ルート設定画面M3を表示する。ルート設定画面M3は、枕地幅入力部82と、ルート表示部85と、幅入力部88とを備えている。ルート表示部85には、手動エリアA14及び自動エリアA15を含む圃場マップMP2が表示される。
枕地幅入力部82に枕地幅W1を入力した後、枕地設定ボタン83を選択すると、ルート作成部105は、圃場表示部81に表示された圃場マップMP2の自動エリアA15に対して、枕地エリアA1を除く作業エリアA2を表示する。図14に示すように、例えば、ルート作成部105は、自動エリアA15の輪郭H5を内側に枕地幅W1をオフセットして形成される輪郭H4で囲まれるエリアを、作業エリアA2に設定する。なお、ルート表示部85に表示された圃場マップMP2上に、ポインタ等を用いて作業エリアA2の輪郭の位置を指定することによって、自動エリアA15に作業エリアA2を設定してもよい。
作業幅取得部107は、幅入力部88に入力された作業幅W2を取得する。作業装置2の作業幅W2は、作業装置2が圃場等の対地に対して作業を行う幅(作業実行幅)である。
ルート作成部105は、作業幅取得部107が作業幅W2を取得すると、図15Aに示すように、作業エリアA2を作業幅W2で縦方向又は横方向に区切ることによって、作業装置2で作業を行う複数の単位作業区画A3を作業エリアA2内に作成する。即ち、ルート作成部105は、作業幅W2と同一の幅の単位作業区画A3を作業エリアA2内に複数作成する。なお、図15Bに示すように、ルート作成部105は、作業幅W2からオーバラップ幅W3を除した幅W4の単位作業区画A3を作業エリアA2内に複数作成してもよい。オーバラップ幅W3は、ルート設定画面M3で入力することが可能である。即ち、ルート作成部105は、作業装置2を連結した走行車両3を走行させた場合に、当該作業装置2によって圃場に対して作業が行われる最小単位の領域を、単位作業区画A3として設定する。
図15Cに示すように、単位作業区画A3の設定が完了すると、ルート作成部105は、単位作業区画A3毎に直進部L1aを作成する。即ち、ルート作成部105は、複数の単位作業区画A3のそれぞれにおいて、長手方向の両端部を結ぶ直進部L1aを作業エリアA2に設定する。また、ルート作成部105は、枕地エリアA1において、隣接する直進部L1aを結ぶことにより、旋回部L1bを作成する。ルート作成部105によって、作業エリアA2に設定された走行予定ルートL1(直進部L1a、旋回部L1b)は、記憶部62に記憶される。ルート作成部105によって、作業エリアA2に設定された走行予定ルートL1は、ルート設定画面M3のルート表示部85に表示される。
例えば、自動走行を行うには、トラクタ1(走行車両3)を所定の圃場に移動させた後、所定の圃場において、自動エリアA15に位置させる。スイッチ135をONすれば、ルート設定画面M3のルート表示部85に表示された走行予定ルートL1に基づいて自動走行を開始することができる。自動走行中は、ルート設定画面M3のルート表示部85に、自動エリアA15にて行った自動走行時の車体位置、即ち、自動作業軌跡K11が表示される。また、自動エリアA15での自動走行の自動作業軌跡K11は、日付、時間等の時間情報が関連付けられ、時間情報及び自動作業軌跡K11が記憶される。
図16は、走行予定ルートL1を作成する走行支援方法を示す図である。なお、走行支援方法では、圃場の登録は行われていることを前提として走行予定ルートL1の作成について説明する。
図16に示すように、登録した複数の中から、所定の圃場を示す圃場マップMP2を取得する(S40)。
取得した圃場マップMP2において手動エリアA14の設定を行う(S41)。手動エリアA14の設定では、圃場マップMP2においてポインタ131によって複数の選択位置Qnを選択し、選択された複数の選択位置Qnに囲まれるエリアを手動エリアA14に設定する。或いは、手動運転時でトラクタ1を走行させた場合の手動作業軌跡K10が含まれるエリアを手動エリアA14に設定する。
手動エリアA14を含む圃場マップMP2において、当該手動エリアA14を除くエリアを自動エリアA15として演算する(S42)。
手動エリアA14及び自動エリアA15を含む圃場マップMP2を表示する(S43)。自動エリアA15において、枕地エリアA1及び作業エリアA2を設定する(S44)。作業装置2の作業幅W2を取得する(S45)。作業幅W2を用いて、複数の単位作業区画A3を自動エリアA15の作業エリアA2内に作成する(S46)。作業エリアA2内に走行予定ルートL1を作成する(S47)。
以上によれば、所定の圃場を示す圃場マップMP2及び手動エリアA14を取得し、取得した圃場マップMP2上の所定の圃場に対して、手動エリアA14を除く自動エリアA15を演算し、自動エリアA15に走行予定ルートL1を作成している。所定の圃場に対して手動作業を行った手動エリアA14がある場合には、手動エリアA14を除く自動エリアA15にて自動走行をしながら作業を行うことができる。例えば、圃場の形状が複雑で手動作業で行った方が良い場合、圃場の一部に対して手動作業を行っておき、残りの部分について、トラクタ1を自動走行させることで圃場の全体の作業を行うことができる。また、予め登録されている圃場マップMP2を利用して、当該圃場マップMP2に対して手動エリアA14と自動エリアA15とを割り当てることができるため、自動走行用の圃場マップMP2を新たに作成しなくても、簡単に走行予定ルートL1の作成を行うことができる。
また、圃場マップMP2においてポインタ131によって複数の位置(選択位置)Qnが設定された場合に、複数の位置(選択位置)Qnを通る設定エリアA11を手動エリアA14として設定している。したがって、予め登録されている圃場マップMP2の位置をポインタ131によって任意に選択するだけで手動エリアA14を簡単に設定することができる。
手動エリアA13で手動作業を行った際の手動作業軌跡K10が含まれる設定エリアA12を求め、設定エリアA12を手動エリアA13として設定する。したがって、手動作業を行った時の手動作業軌跡K10を用いて簡単に手動エリアA13の設定を行うことができる。
さて、上述したように、所定の圃場、即ち、圃場マップMP2上に手動エリアA14と、自動エリアA15とを設定することができるのに加え、手動エリアA14で手動作業を行った手動作業軌跡K10と、自動エリアA15で自動走行を行った自動作業軌跡K11とを、作業履歴として記憶してもよい。
表示装置(走行支援装置100)は、手動軌跡取得部138と、自動軌跡取得部139とを備えている。手動軌跡取得部138は、手動運転時において、測位装置40によって検出された車体位置を手動作業軌跡K10として取得し、手動作業軌跡K10を記憶部62に記憶する。また、自動軌跡取得部139は、自動運転時において、測位装置40によって検出された車体位置を自動作業軌跡K11として取得し、自動作業軌跡K11を記憶部62に記憶する。表示装置(走行支援装置100)は、記憶部62に記憶された複数の手動作業軌跡K10、複数の自動作業軌跡K11において、同じ圃場における手動作業軌跡K10及び自動作業軌跡K11とを抽出して、抽出した手動作業軌跡K10及び自動作業軌跡K11を、所定の圃場における作業履歴として紐づけて記憶部62に記憶する。
以上のように、走行支援装置、走行支援装置を備えた作業車両及び走行支援方法によれば、例えば、トラクタ1を自動ではなく手動で運転して作業を行った手動エリアA14、或いは、作業者が農機具を用いて自ら手動で作業を行った手動エリアA14を除くエリアを、自動走行をさせる自動エリアA15に設定することができる。即ち、圃場において、一部を手動で作業を行った残りのエリアを、自動エリアA15に設定することができる。つまり、1つの圃場において、手動で作業を行う場合と、自動で作業を行う場合とを簡単に分けて作業を行うことができる。
また、圃場の形状が矩形(四角形)ではなく、複雑な形状、例えば、L字状、凹状などの場合、複雑な形状によって自動走行での作業が難しいエリアが存在する場合には、当該エリアを手動エリアA14とし、残りのエリアを自動エリアA15にすることができ、複雑な形状でも自動及び手動の作業を両立することができる。また、手動エリアA14及び自動エリアA15の登録は、予め登録した所定の圃場に対して行うことができるため、手動エリアA14及び自動エリアA15の設定のために、新たに圃場を登録し直す必要がなく、簡単に手動エリアA14及び自動エリアA15を設定することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :作業車両(トラクタ)
10 :運転席
50 :表示部
62 :記憶部
100 :走行支援装置
120 :マップ取得部
122 :手動エリア設定部
127 :手動エリア取得部
128 :自動エリア演算部
138 :手動軌跡取得部
139 :自動軌跡取得部
A14 :手動エリア
A15 :自動エリア

Claims (10)

  1. 作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、
    所定の圃場を示す圃場マップを取得するマップ取得部と、
    所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する手動エリア取得部と、
    前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記手動エリア取得部で取得した手動エリアを除く自動エリアを演算する自動エリア演算部と、
    前記自動エリア演算部で演算された自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成するルート作成部と、
    を備え
    前記手動エリアは、前記自動エリアを包囲しない領域であり、前記自動エリア演算部は、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する走行支援装置。
  2. 作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、
    所定の圃場を示す圃場マップを取得するマップ取得部と、
    所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する手動エリア取得部と、
    前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記手動エリア取得部で取得した手動エリアを除く自動エリアを演算する自動エリア演算部と、
    前記自動エリア演算部で演算された自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成するルート作成部と、
    を備え、
    前記手動エリアの外形は、前記圃場マップの外形と完全一致せず、前記自動エリア演算部は、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する走行支援装置。
  3. 作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援装置であって、
    所定の圃場を示す圃場マップを取得するマップ取得部と、
    所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する手動エリア取得部と、
    前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記手動エリア取得部で取得した手動エリアを除く自動エリアを演算する自動エリア演算部と、
    前記自動エリア演算部で演算された自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成するルート作成部と、
    を備え、
    少なくとも前記自動エリアの外形の一部は、前記圃場マップの外形の一部と一致する走行支援装置。
  4. 前記圃場は、L字状又は凹状である請求項1~3のいずれか1項に記載の走行支援装置。
  5. 前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、手動作業を行った手動エリアを設定する手動エリア設定部と、
    前記圃場マップ上の所定の圃場と、操作に応じて前記圃場マップを移動可能なポインタとを表示可能な表示部と、
    を備え、
    前記手動エリア設定部は、前記圃場マップにおいて前記ポインタによって複数の位置が設定された場合に、前記複数の位置を通る設定エリアを前記手動エリアとして設定し、
    前記手動エリア取得部は、前記手動エリア設定部によって設定された前記手動エリアを取得する請求項1~4のいずれかに記載の走行支援装置。
  6. 前記マップ取得部が取得した前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、手動作業を行った手動エリアを設定する手動エリア設定部を備え、
    前記手動エリア設定部は、前記手動エリアで手動作業を行った際の手動作業軌跡が含まれる設定エリアを求め、求めた設定エリアを前記手動エリアとして設定し、
    前記手動エリア取得部は、前記手動エリア設定部によって設定された前記手動エリアを取得する請求項1~5のいずれかに記載の走行支援装置。
  7. 前記手動エリアで手動作業を行った際の手動作業軌跡を取得する手動軌跡取得部と、
    前記自動エリアで走行車両によって走行した際の自動作業軌跡を取得する自動軌跡取得部と、
    前記手動軌跡取得部と前記自動軌跡取得部とを作業履歴として記憶する記憶部と、
    を備えている請求項1~のいずれかに記載の走行支援装置。
  8. 請求項1~のいずれかに記載の走行支援装置と、
    走行車両と、
    前記走行車両に設けられた運転席と、
    を備え、
    前記走行支援装置は、前記運転席の近傍に設けられ且つ前記走行予定ルートを表示可能である作業車両。
  9. 作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援方法であって、
    所定の圃場を示す圃場マップを取得する第1ステップと、
    所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する第2ステップと、
    前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記第2ステップで取得した手動エリアを除外した自動エリアを演算する第3ステップと、
    前記自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成する第4ステップと、
    を備え
    前記手動エリアは、前記自動エリアを包囲しない領域であり、前記第3ステップにおいて、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する走行支援方法。
  10. 作業装置が連結される走行車両の走行予定ルートを作成する走行支援方法であって、
    所定の圃場を示す圃場マップを取得する第1ステップと、
    所定の圃場において手動作業を行った手動エリアを取得する第2ステップと、
    前記圃場マップ上の所定の圃場に対して、前記第2ステップで取得した手動エリアを除外した自動エリアを演算する第3ステップと、
    前記自動エリアに前記走行車両の走行予定ルートを作成する第4ステップと、
    を備え、
    前記手動エリアの外形は、前記圃場マップの外形と完全一致せず、前記第3ステップにおいて、前記圃場マップの外形の一部と前記手動エリアの外形の一部との両方で形成された領域を前記自動エリアとして演算する走行支援方法。
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