JP7109144B2 - 鉄道車両構体 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根上からの雨水を導く導入路を形成する部品点数を削減できる鉄道車両構体に関するものである。
従来より、鉄道車両の屋根に降った雨水を、屋根構体の雨樋から縦樋へ導く鉄道車両構体が知られている(特許文献1)。特許文献1に開示される技術では、屋根構体の雨樋に連なるように妻構体の桁に受け部を設け、縦樋を隅柱に設けている。その受け部に連通するように桁の下部に管体を接合することで、受け部からの雨水を縦樋に導入するための導入路を管体によって形成している。
特開2013-78973号公報
しかしながら上記従来の技術に対して、受け部から縦樋までの導入路を形成する部品点数を削減することが望まれている。
本発明は上述した要求に応えるためになされたものであり、導入路を形成する部品点数を削減できる鉄道車両構体を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明の鉄道車両構体は、鉄道車両のレール方向の端部に配置される妻構体と、前記妻構体の上部に配置される屋根構体と、を備え、前記妻構体は、枕木方向の両端縁に配置されると共に縦樋が設けられる一対の隅柱と、一対の前記隅柱の上部にそれぞれ接合される枕木方向外側の一対の桁端部を有して前記屋根構体のレール方向の端部に接合される桁と、を備え、前記桁には、前記屋根構体側に開口して前記屋根構体に降った雨水を受ける受け部と、前記受け部から枕木方向外側に向かって下降傾斜しつつ前記桁端部に設けた開口部から雨水を前記縦樋に導入する導入路と、が形成されている。
請求項1記載の鉄道車両構体によれば、屋根構体に降った雨水を受ける受け部と、受け部に連なる導入路とが桁に形成されており、その桁の枕木方向外側の桁端部に導入路の開口部が設けられる。その開口部が設けられる桁端部と、縦樋が設けられる隅柱とが接合されることで、受け部から導入路を通って開口部から出た雨水が縦樋に導入される。このように、受け部から縦樋までの導入路を桁を利用して形成できるので、桁とは別の管体などから導入路を形成する場合と比べて、導入路を形成する部品点数を削減できる。
請求項2記載の鉄道車両構体によれば、桁は、受け部を有する第1部と、第1部の枕木方向外側の外端部に接合される筒状の第2部と、を備えている。この第1部には、受け部から外端部まで貫通する貫通孔が設けられ、その貫通孔と第2部の中空部分とにより導入路が形成されている。第2部が桁端部へ向かって下降傾斜するので、請求項1の効果に加え、第2部の下降傾斜を利用して導入路の水勾配を形成し易くできる。
請求項3記載の鉄道車両構体によれば、第1部の拡大部は、第1部の下面から貫通孔までの肉厚が外端部から受け部へ向かうにつれて次第に大きくなる。屋根構体側に開口する受け部を有する第1部は、受け部側の第1部の強度が低くなり易いところ、拡大部により受け部側の第1部の強度を確保できる。よって、請求項2の効果に加え、受け部を有する第1部の強度を確保できる。
一実施形態における鉄道車両構体の妻構体の背面図である。 (a)は妻構体の肩部の平面図であり、(b)は妻構体の肩部の背面図であり、(c)は妻構体の肩部の側面図である。 (a)は図2(a)のIIIa-IIIa線における妻構体の断面図であり、(b)及び(c)は第1部の下面の変形例を示した妻構体の断面図である。
以下、好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して一実施形態における鉄道車両構体1について説明する。図1は鉄道車両構体1の妻構体3の背面図(客室側から見た図)である。なお、図1では、妻構体3の高さ方向の一部の図示を省略している。
図1に示すように、鉄道車両構体1は、台枠2のレール方向の両端部に配置される妻構体3と、台枠2の枕木方向の両端部に配置される側構体4(図2(a)参照)と、それら側構体4及び妻構体3の上部に配置される屋根構体5とを備える。これらの各構体は主にアルミニウム合金製の中空形材から構成され、各構体を互いに接合して鉄道車両構体1が構成される。
妻構体3は、妻構体3の枕木方向の両端縁に配置される一対の隅柱6と、一対の隅柱6の上部に架け渡される桁7と、レール方向視して逆U字状の板部材により形成されて縁が隅柱6及び桁7に接合される妻外板8とを備える。隅柱6は、中空の角柱状の部材であり、その下端が台枠2の下面まで達するように構成されている。後述するように隅柱6の内部に縦樋6aが設けられるので、隅柱6(縦樋6a)に導入された雨水などは、台枠2の下面まで導かれて排水される。
桁7には、屋根構体5のレール方向の端部が枕木方向に亘って接合されている。桁7の枕木方向外側の一対の桁端部7aがそれぞれ隅柱6に接合されている。桁7は、桁端部7a側(枕木方向外側)の一部分(後述する第1部20の一部および第2部22)が桁端部7aへ向かうにつれて下降傾斜して円弧状(アーチ状)に形成されている。
妻外板8には、妻構体3の枕木方向の略中央から外側(隅柱6側)へ下降傾斜するように排水管9が取り付けられている。この排水管9は、上流端が空調機(図示せず)などに接続され、下流端が隅柱6に接続されている。この排水管9を介して空調機からの排水も隅柱6(縦樋6a)に導入される。
次に図2(a)から図3(a)を参照して隅柱6及び桁7について詳細に説明する。図2(a)は妻構体3の肩部の平面図である。図2(b)は妻構体3の肩部の背面図である。図2(c)は妻構体3の肩部の側面図である。図3(a)は図2(a)のIIIa-IIIa線における妻構体の断面図である。なお、妻構体3の肩部とは、隅柱6と桁7との接合部分の周辺を指す。図2(a)から図3(a)では、妻構体3の右側(図1右側)について説明する。妻構体3の左側(図1左側)の構成は、妻構体3の右側の構成と略同一である。
図2(a)に示す平面視において、隅柱6の外形は、略平行四辺形の角の1箇所を凹ませた形状である。この角が凹んだ部分に側構体4が接合される。そして、中空の隅柱6は、略平行四辺形の角のうち側構体4が接合されない一対の対角を結ぶように隔壁6b(図2(c)参照)が隅柱6の内壁に連結され、隔壁6bによって隅柱6の中空部分が区画される。これにより、側構体4から離れた側の中空部分が略直角三角形状に形成される。隔壁6bによって区画された側構体4側の中空部分は、上端が塞ぎ板11により塞がれる。これにより、隅柱6の剛性を上げることができる。
また、側構体4から離れた側の略直角三角形状の中空部分は、上下に開口しており、縦樋6aとして利用される。このように、縦樋6aが隅柱6の内側に設けられるので、隅柱6とは別に縦樋を設ける必要がなく、鉄道車両構体1の内部空間を有効利用できる。また、隅柱6とは別に縦樋を設ける場合と比較して、部品点数を削減できる。
平面視において、略直角三角形状の縦樋6aを形成する隅柱6の内壁の3辺のうち、直交する2辺に、隅柱6の一部である板状の第1立設部12(図2(b)参照)及び第2立設部13がそれぞれ接合されている。第2立設部13は隔壁6bの上端に設けられる。第1立設部12と第2立設部13とは一体化されている。これにより、第1立設部12及び第2立設部13の強度を確保できる。
図2(c)及び図3(a)に示すように、第1立設部12の上端は、桁7の桁端部7aの下部に接合(水密溶接)される。排水管9の下流端が第1立設部12を貫通すると共に、第1立設部12に排水管9の外周が接合(水密溶接)される。
図2(b)に示すように、第2立設部13は、レール方向視して縦長の略扇状に形成されている。より詳しくは、第2立設部13は、円弧状に形成された外形が桁7の上面に滑らかに連なる。そして、その円弧状の外形の一部が内側に切欠されて切欠部13aが第2立設部13に形成されている。第2立設部13には、側構体4の一部が接合される。
図2(a)及び図2(b)に示すように、桁7は、複数の部材を枕木方向に互いに接合(水密溶接)して構成される。桁7は、枕木方向に互いに接合される複数の部材の1つとして、第1部20と、その第1部20の枕木方向外側の外端部21から桁端部7aまで形成する筒状の第2部22とを備える。
第1部20には、屋根構体5のうち上面に雨樋5a(横樋)が設けられた部分が接合される。第1部20の上面には、屋根構体5の雨樋5aと連通する凹状の受け部23が設けられる。受け部23は、屋根構体5に降って雨樋5aを通ってきた雨水を受ける凹みである。受け部23は、平面視において長方形状に形成されている。
第1部20の上面は、受け部23の外端部21側を上方へ盛り上げた堰部24を備え、その堰部24よりも外端部21側が、屋根構体5に沿って枕木方向外側へ下降傾斜する円弧状に形成されている。堰部24によって、受け部23に入った雨水を枕木方向外側へ溢れ難くできる。
さらに第1部20には、受け部23から外端部21まで貫通する貫通孔25が設けられる。貫通孔25は、受け部23から外端部21へ向かって下降傾斜する。受け部23を有する第1部20をアルミニウム合金製の中実部材から構成した後、ドリル加工によって第1部20に断面円形の貫通孔25を形成することで、第1部20が製造される。受け部23の底面および側面の一部に貫通孔25を開口させることで、受け部23に対して枕木方向外側へ延びつつ下降傾斜する貫通孔25を設け易くできる。
図3(a)に示すように、第1部20は、第1部20の下面20aから貫通孔25までの肉厚T1が外端部21から受け部23(枕木方向内側)へ向かうにつれて次第に大きくなる第1拡大部26と、第1部20の下面20aから受け部23までの肉厚T2が貫通孔25(枕木方向外側)へ向かうにつれて次第に大きくなる第2拡大部27とを備える。
なお、この肉厚T1は、貫通孔25の中心を通りつつレール方向に垂直な断面において、第1部20の下面20aから貫通孔25までの上下方向(枕木方向およびレール方向に垂直な方向)の距離(レール方向に最も薄いところの厚さ)を示す。また、肉厚T2は、受け部23を通りつつレール方向に垂直な断面において、受け部23の底面のうち貫通孔25が貫通していない部分までの第1部20の下面20aからの上下方向の距離(レール方向に最も薄いところの厚さ)を示す。
屋根構体5側に開口する受け部23を有する第1部20は、受け部23側の第1部20の強度が低くなり易いところ、受け部23側の肉厚T1が大きい第1拡大部26によって受け部23側の第1部20の強度を確保できる。よって、受け部23を有する第1部20の強度を確保できる。
また、受け部23に貫通孔25が開口しているため、その付近の第1部20の強度が特に低くなり易い。本実施形態では、受け部23と貫通孔25とが上下方向に重なる位置の下部の全体に第1拡大部26が設けられているので、受け部23及び貫通孔25を有する第1部20の強度を確保できる。
さらに、受け部23の下部の肉厚T2が貫通孔25へ向かうにつれて次第に大きくなる第2拡大部27によっても、受け部23に貫通孔25が開口している部分付近の第1部20の強度を確保できる。また、第1拡大部26が貫通孔25の下部の全体に亘って設けられ、第2拡大部27が受け部23の下部の全体に亘って設けられるので、第1部20の強度を枕木方向の全体に亘って確保できる。
第1拡大部26及び第2拡大部27の下面20aは、レール方向に垂直な断面において直線状に連なっている。これにより、受け部23及び貫通孔25によって強度が低くなり易い部分である、第1拡大部26と第2拡大部27との境界に、曲げ応力が集中し易くなることを防止できる。
第2部22は、アルミニウム合金製の中空形材から構成される筒状の部材である。第2部22は、桁端部7aへ向かって下降傾斜する。レール方向視において、第1部20のうち堰部24よりも枕木方向外側の一部分の上面と、第2部22の上面とは、屋根構体5の形状に沿って連続した外側に凸の円弧状に形成されている。
第2部22は、中空部分29が両端にそれぞれ開口している。この両端のうち桁端部7a側の開口部30とは逆側の開口には、第1部20の外端部21が挿入されて、第1部20と第2部22とが全周に亘って水密溶接される。
この第2部22の中空部分29と第1部20の貫通孔25とによって、受け部23から枕木方向外側へ向かって下降傾斜する導入路32が桁7に形成される。導入路32は、受け部23からの雨水を開口部30から排出する部位である。この開口部30が設けられる桁端部7aは、縦樋6aが内部に設けられる隅柱6に接合されるので、受け部23からの雨水が導入路32を通って開口部30から縦樋6aに導入される。
縦樋6aの上方および桁端部7aの枕木方向外側を覆うような壁形成部33が、縦樋6aを形成する隅柱6の壁面のうち車両外部に面する部分の上端と、第2部22の桁端部7aのうち車両外部に面する部分とに接合される。さらに壁形成部33は、第2立設部13や側構体4の一部にも接合される。これにより、第1立設部12、第2立設部13及び壁形成部33によって、開口部30と縦樋6aの上端とを繋ぐ樋が形成される。この樋によって、開口部30や排水管9から排出される雨水などが車両外部へ飛び出すことなく、雨水などを漏れなく縦樋6aに導くことができる。
さらに、この樋を形成する第1立設部12、第2立設部13及び壁形成部33は、縦樋6aを形成する隅柱6の壁面の上端にそれぞれ接続されている。これにより、開口部30や排水管9からの雨水などが縦樋6aの上端に溜まることなく、雨水などを縦樋6aに導くことができる。
以上のような鉄道車両構体1によれば、受け部23から縦樋6aまでの導入路32を桁7を利用して形成できるので、桁7とは別の管体などを用いて導入路を形成する場合に比べて、導入路32を形成する部品点数を削減できる。また、導入路32が桁7に設けられるので、鉄道車両構体1の外側に導入路を設けることに起因した鉄道車両構体1の外観の悪化を防止できる。さらに、導入路32が桁7に設けられるので、鉄道車両構体1の内側であって桁7の下方に導入路を設ける場合に比べて、桁7の下方のスペースを広くできると共に、桁7の上下寸法を大きくして桁7の断面係数(剛性)を大きくできる。
筒状の第2部22が桁端部7aへ向かって下降傾斜しているので、雨水を桁端部7aへ導くための導入路32の水勾配を第2部22の下降傾斜を利用して形成できる。また、桁7の桁端部7a側の一部分が桁端部7aへ向かって下降傾斜するような円弧状に形成されるので、水勾配を有する導入路32を桁7に形成し易くできる。
また、円弧状に形成される桁7の一部分は、第1部20のうち堰部24よりも枕木方向外側の部位と、第2部22とによって形成される。そのため、第1部20の貫通孔25の傾斜角度と、第2部22の中空部分29の傾斜角度とを異ならせることで、円弧状の桁7の一部分の小さいスペースに導入路32を形成し易くできる。
本実施形態では第2部22が中空形材から構成されているが、板材を筒状に曲げて縁同士を枕木方向に沿って接合したり、複数の部材を枕木方向に沿って接合したりして筒状の第2部22を形成しても良い。但し、この場合には、雨水が中空部分29を通る第2部22の接合部の水密性の確保が必要となる。これに対して本実施形態では、第2部22が中空形材から構成されるので、枕木方向に沿った接合部がなく、その接合部の水密性の確保を不要にできる。
第1部20及び第2部22は車両外部に面する桁7の一部であるため、雨水が通る導入路32の形成とは関係なく、第1部20と第2部22とを水密溶接する必要があると共に、第2部22と隅柱6とを水密溶接する必要がある。そのため、枕木方向に沿った接合部がない第2部22により導入路32を形成する場合に、新たな水密溶接の必要箇所を生じないようにできる。これにより、桁7とは別の管体などを桁7や隅柱6に水密溶接して管体などから導入路を形成する場合と比べて、水密溶接の必要箇所を削減できる。
さらに、中実部材にドリル加工によって貫通孔25を形成する第1部20にも枕木方向に沿った接合部がなく、その接合部の水密性の確保を不要にできる。同様に、第1部20を用いて導入路32を形成することで、桁7とは別の管体などを桁7や隅柱6に水密溶接して管体などから導入路を形成する場合と比べて、水密溶接の必要箇所を削減できる。このような第1部20及び第2部22を用いて導入路32を形成することで、水密溶接の必要箇所を削減でき、水密性が確保された導入路32の形成を容易にできる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、隅柱6や桁7の各部形状や各部寸法を適宜変更しても良い。また、第1立設部12に接続される排水管9を省略しても良い。
上記形態では、妻構体3、側構体4及び屋根構体5が主にアルミニウム合金製の中空形材から構成される場合、即ち、各構体がアルミニウム合金製のダブルスキン構造である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。各構体の一部または全部をシングルスキン構造から構成しても良く、各構体の一部または全部をアルミニウム合金以外の金属材料から構成しても良い。
上記形態では、第1拡大部26及び第2拡大部27の下面20aが、レール方向に垂直な断面において直線状に連なる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1部20の強度を確保できるのであれば、第1部20の形状を適宜変更しても良い。例えば、図3(b)に示すように、レール方向に垂直な断面において、第1拡大部26及び第2拡大部27の下面40を曲線状に連ならせても良い。この場合にも、受け部23及び貫通孔25によって強度が低くなり易い部分である、第1拡大部26と第2拡大部27との境界に、曲げ応力が集中し易くなることを防止できる。
また、図3(c)に示すように、第1部20の下面のうち、外端部21側を枕木方向に対して傾斜する傾斜面46とし、傾斜面46よりも枕木方向内側を枕木方向に対して略平行な平行面47としても良い。図3(c)では、受け部23の下部のうち貫通孔25に近い部位のみが、貫通孔25へ向かうにつれて肉厚T2が次第に大きくなる第2拡大部45となっている。なお、肉厚T2を枕木方向に亘って均一とし、第2拡大部27,45を省略しても良い。
同様にして、貫通孔25の下部のうち受け部23に近い部位のみを、受け部23へ向かうにつれて肉厚T1が次第に大きくなる第1拡大部としても良い。また、肉厚T1を枕木方向に亘って均一とし、第1拡大部26を省略しても良い。
上記形態では、隅柱6の中空部分を利用して隅柱6の内部に縦樋6aが設けられる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。隅柱6の外部に縦樋を設けても良い。例えば、縦樋となる管を隅柱6の外部に取り付けても良く、隅柱6の外面を縦樋の内壁の一部となるように隅柱6に板材を接合しても良い。
上記形態では、ドリル加工によって断面円形の貫通孔25が第1部20に形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。貫通孔25を有する第1部20を鋳造により形成しても良い。この場合、貫通孔25の断面形状を円形以外に形成しても良い。
1 鉄道車両構体
3 妻構体
5 屋根構体
6 隅柱
6a 縦樋
7 桁
7a 桁端部
20 第1部
20a,40 下面
21 外端部
22 第2部
23 受け部
25 貫通孔
26 第1拡大部(拡大部)
29 中空部分
30 開口部
32 導入路
46 傾斜面(下面の一部)
47 平行面(下面の一部)
T1,T2 肉厚

Claims (3)

  1. 鉄道車両のレール方向の端部に配置される妻構体と、
    前記妻構体の上部に配置される屋根構体と、を備え、
    前記妻構体は、枕木方向の両端縁に配置されると共に縦樋が設けられる一対の隅柱と、
    一対の前記隅柱の上部にそれぞれ接合される枕木方向外側の一対の桁端部を有して前記屋根構体のレール方向の端部に接合される桁と、を備え、
    前記桁には、前記屋根構体側に開口して前記屋根構体に降った雨水を受ける受け部と、
    前記受け部から枕木方向外側に向かって下降傾斜しつつ前記桁端部に設けた開口部から雨水を前記縦樋に導入する導入路と、が形成されていることを特徴とする鉄道車両構体。
  2. 前記桁は、前記受け部を有する第1部と、
    前記第1部の枕木方向外側の外端部から前記桁端部まで形成すると共に前記桁端部へ向かって下降傾斜する筒状の第2部と、を備え、
    前記第1部には、前記受け部から前記外端部まで貫通する貫通孔が設けられ、
    前記導入路は、前記貫通孔と前記第2部の中空部分とにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の鉄道車両構体。
  3. 前記第1部は、前記第1部の下面から前記貫通孔までの肉厚が前記外端部から前記受け部へ向かうにつれて次第に大きくなる拡大部を備えることを特徴とする請求項2記載の鉄道車両構体。
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