JP7107785B2 - 樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
樹脂組成物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7107785B2 JP7107785B2 JP2018159164A JP2018159164A JP7107785B2 JP 7107785 B2 JP7107785 B2 JP 7107785B2 JP 2018159164 A JP2018159164 A JP 2018159164A JP 2018159164 A JP2018159164 A JP 2018159164A JP 7107785 B2 JP7107785 B2 JP 7107785B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- mass
- resin
- parts
- resin composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
[1]
押出機に、
上流の原料供給口から、少なくとも(A)耐衝撃性改良剤を10~45質量部、および(B)高流動性熱可塑性樹脂を15~65質量部供給し、
下流の原料供給口から、少なくとも(C)下記式(c1)で表されるラメラリティー指数(L1)が3.0以上の無機充填材を15~40質量部、および(D)低流動性熱可塑性樹脂を5~15質量部(ただし、前記(A)、(B)、(C)および(D)の合計量を100質量部とする。)供給して、
供給された成分を溶融混練する
樹脂組成物の製造方法。
ラメラリティー指数=(d50laser-d50sed)/d50sed …(c1)
〔式(c1)中、d50laserは、JIS Z8825:2013に準拠してレーザー回折散乱法により測定される累積体積が50%となる粒子径であり、
d50sedは、ISO13317-3:2001に準拠して液相重力沈降法により測定される累積体積が50%となる粒子径である。〕
前記低流動性熱可塑性樹脂(D)が粒子であり、前記粒子の最大フェレ径の平均値Lが1.0mm以上、10mm未満である前記[1]の樹脂組成物の製造方法。
前記高流動性熱可塑性樹脂(B)の重量平均分子量(MwB)が、前記低流動性熱可塑性樹脂(D)の重量平均分子量(MwD)よりも小さい前記[1]または[2]の樹脂組成物の製造方法。
前記耐衝撃性改良剤(A)がエチレンと炭素数3~20のα-オレフィンとの共重合体であり、前記高流動性熱可塑性樹脂(B)がプロピレン系重合体であり、前記低流動性熱可塑性樹脂(D)がプロピレン単独重合体である前記[1]~[3]のいずれかの樹脂組成物の製造方法。
本発明の樹脂組成物の製造方法は、押出機に、上流の原料供給口から、少なくとも(A)耐衝撃性改良剤および(B)高流動性熱可塑性樹脂を供給し、下流の原料供給口から、少なくとも(C)無機充填材および(D)低流動性熱可塑性樹脂を供給して、供給された成分を溶融混練することを特徴としている。
まず、配合される各成分を説明する。
《(A)耐衝撃性改良剤》
前記耐衝撃性改良剤(A)(以下「成分(A)」とも記載する。)としては、エチレン・α-オレフィンランダム共重合体(A-a)、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体(A-b)、水素添加ブロック共重合体(A-c)、その他弾性重合体、およびこれらの混合物などが挙げられ、これらの中でも前記エチレン・α-オレフィンランダム共重合体(A-a)が好ましい。
前記水素添加ブロック共重合体(A-c)は、ブロックの形態が以下式(x)または(y)で表されるブロック共重合体の水素添加物であり、水素添加率(共役ジエン化合物に基づく不飽和二重結合のうち水素化されたものの割合)が90モル%以上、好ましくは95モル%以上の水素添加ブロック共重合体である。
X(YX)n ・・・(x)
(XY)n ・・・(y)
nは1~5の整数、好ましくは1または2である。
前記耐衝撃性改良剤(A)は1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記高流動性熱可塑性樹脂(B)(以下「成分(B)」とも記載する。)としては、融点以上の温度により溶融する結晶性ポリマーまたはガラス転移温度以上の温度で軟化する非晶性ポリマーであって下記分子量の要件を満たすものであれば、特に限定されることなく使用することができる。その例としては、プロピレン単独重合体、プロピレン・α-オレフィンランダム共重合体およびプロピレン系ブロック共重合体などのプロピレン系重合体、エチレン系重合体、4-メチル-1-ペンテン、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド6T、ポリアミド9T、ポリカーボネート、ABS樹脂ならびにポリカーボネート/ABSアロイが挙げられる。
これらの中でも、価格、剛性、流動性のバランスに優れることから、プロピレン系重合体が好ましく用いられる。
測定装置;ゲル浸透クロマトグラフ allianceGPC2000型(Waters社)
解析ソフト;クロマトグラフィデータシステム Empower(Waters社)
カラム;TSKgel GMH6-HT×2 + TSKgel GMH6-HT×2 (内径7.5mm×長さ30cm,東ソー社)
移動相;o-ジクロロベンゼン
検出器;示差屈折計
カラム温度;140℃
流速;1.0mL/分
注入量;400μL
サンプリング時間間隔;1秒
試料濃度;0.15%(w/v)
分子量較正 単分散ポリスチレン(東ソー(株))/分子量495から分子量2060万
無機充填材(C)は、ラメラリティー指数が3.0以上の無機充填材である。
ラメラリティー指数は下式(c1)で定義される。
ラメラリティー指数=(d50laser-d50sed)/d50sed …(c1)
〔式(c1)中、d50laserは、JIS Z8825:2013に準拠してレーザー回折散乱法により測定される累積体積が50%となる粒子径であり、より詳細には、無機充填材(C)の濃度が0.1質量%の水分散液を調製し、JIS Z8825:2013に準拠してレーザー回折散乱法による粒子径分布測定によって得られる、累積体積が50%となる粒子径であり、
d50sedは、ISO13317-3:2001に準拠して液相重力沈降法により測定される累積体積が50%となる粒子径であり、より詳細には、無機充填材(C)の濃度が0.1質量%の水分散液を調製し、ISO13317-3:2001に準拠して液相重力沈降法による粒子径分布測定によって得られる、累積体積が50%となる粒子径である。〕
ラメラリティー指数が上記範囲にあると、特に剛性に優れた樹脂組成物を製造することができる。
無機充填材(C)は1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する例としては、70質量%以上のタルクと30質量%以下のマイカとの混合物が挙げられる。一般に、樹脂成分と混錬した後の無機充填剤(C)のラメラリティー指数は、その粒径及びモース硬度に依存する。すなわち粒径が大きく、モース硬度が高い無機充填剤(C)ほど混錬後の折損が少なく、ラメラリティー指数を維持し易く、従って剛性が高くなる傾向にある。しかしながら、粒径が大きいことから、耐衝撃性は低下する傾向にある。したがってバランスよく優れた剛性および耐衝撃性を発現させるという観点では、無機充填剤(C)としてはタルクとマイカとの混合物が好ましい。
無機充填材(C)の粒径(d50sed)は、好ましくは0.1μm以上、20μm未満、より好ましくは0.5μm以上、5.0μm未満である。
前記低流動性熱可塑性樹脂(D)(以下「成分(D)」とも記載する。)の詳細は、流動性が低い点、および特に好ましい態様がプロピレン単独重合体である点を除いて、前記高流動性熱可塑性樹脂(B)の詳細と同様である。
前記Lの値は、以下の方法またはこれと同等の方法により測定される値である。
前記低流動性熱可塑性樹脂(D)の最大フェレ径の平均値Lは、粒子径測定装置として、ヴァーダー・サイエンティフィック株式会社製 Camsizer(登録商標)P4を使用して測定する。具体的には3~5gの粒子サンプルを秤量し、測定装置の試料台に載せ、試料台から少量ずつ落下させ、落下する粒子サンプルをCCDカメラで撮影し、撮影した粒子の画像を解析することで粒子形状を計測する。無作為に選んだ10~20個の粒子サンプルの画像から各粒子の最大フェレ径を求め、その算術平均値を、最大フェレ径の平均値Lとする。
本発明の樹脂組成物の製造方法においては、本発明の効果が損なわれない範囲で、必要に応じて、前記成分(A)~(D)以外の任意成分が配合されてもよい。
任意成分の例としては、樹脂組成物における従来公知の添加剤、たとえばフェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、結晶核剤(造核剤)、発泡剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、耐光安定剤、軟化剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、剛性油、ワックスが挙げられる。
前記成分(A)~(D)の合計量を100質量部とすると、
前記耐衝撃性改良剤(A)は10~45質量部、好ましくは15~35質量部、より好ましくは20~30質量部となる割合で、
前記高流動性熱可塑性樹脂(B)は15~65質量部、好ましくは20~50質量部、より好ましくは25~45質量部となる割合で、
前記無機充填材(C)は10~40質量部、好ましくは15~35質量部、より好ましくは20~30質量部となる割合で、
前記低流動性熱可塑性樹脂(D)は1~30質量部、好ましくは5~25質量部、より好ましくは7~20質量部となる割合で
配合される。
本発明の樹脂組成物の製造方法は、押出機に、上流の原料供給口から、少なくとも前記耐衝撃性改良剤(A)および前記高流動性熱可塑性樹脂(B)を供給し、下流の原料供給口からサイドフィーダーを通じて、少なくとも前記無機充填材(C)および前記低流動性熱可塑性樹脂(D)を供給して、供給された成分を溶融混練することを特徴としている。なお、溶融混練された樹脂組成物の吐出口がある側が下流側である。
本発明の製造方法によれば剛性および耐衝撃性にバランスよく優れた樹脂組成物を製造することができる。より具体的には、溶融混練の際に、上流の原料供給口から前記高流動性熱可塑性樹脂(B)および前記低流動性熱可塑性樹脂(D)を共に供給するのではなく、上流の原料供給口から前記高流動性熱可塑性樹脂(B)を、かつ下流の原料供給口から前記低流動性熱可塑性樹脂(D)を供給することにより、剛性および耐衝撃性がバランスよく向上した樹脂組成物を製造することができる。特に、前記低流動性熱可塑性樹脂(D)の下流側からの供給により溶融樹脂成分のマトリックス樹脂成分の粘度増加が促進され、これにより溶融状態の耐衝撃改良剤(A)成分の分裂が促進され、その結果、耐衝撃改良剤(A)ドメインの粒径は小さくなり、樹脂組成物の耐衝撃性が向上すると推察される。
<物性測定用試験片作製>
樹脂組成物の物性測定用試験片は、JIS K6921-1に準拠した射出成形により作製した。具体的には射出成形機(東芝機械製 IS55FPB;型締め力:55トン、スクリュー直径:32mm)を使用し、成形温度195℃、金型温度40℃、射出1次圧力90MPa、2次圧力55MPa、射出速度180mm/秒、充填時間2.0秒、冷却時間10秒、可塑化時のスクリュー回転数140rpmの条件で作製した。金型は厚み4mmの引張りダンベル型試験片2本取り(AXXICON社製 AIM Insert ISO A)を使用した。
各種物性の測定方法は、以下のとおりである。
(原料樹脂の物性)
[メルトフローレート(MFR)]
ASTM D1238Eに準拠し、230℃、2.16kg荷重の条件下でMFRを測定した。
熱可塑性樹脂の最大フェレ径の平均値Lは粒子径測定装置(ヴァーダー・サイエンティフィック株式会社製 Camsizer(登録商標)P4)により計測した。
具体的には3~5gの粒子サンプルを秤量し、該測定装置の試料台に載せ、試料台から少量ずつ落下させ、落下する粒子サンプルをCCDカメラで撮影し、撮影した粒子の画像を解析することで粒子形状を計測した。無作為に選んだ10~20個の粒子サンプルの画像から各粒子の最大フェレ径を求め、その算術平均値を最大フェレ径の平均値Lとして採用した。
樹脂の重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により求めた。具体的には、Waters社製「Alliance GPC 2000」ゲル浸透クロマトグラフ(高温サイズ排除クロマトグラフ)により得られる分子量分布曲線から計算したものであり、操作条件は、下記の通りである:
《使用装置および条件》
測定装置;ゲル浸透クロマトグラフ allianceGPC2000型(Waters社)
解析ソフト;クロマトグラフィデータシステム Empower(Waters社)
カラム;TSKgel GMH6-HT×2 + TSKgel GMH6-HT×2 (内径7.5mm×長さ30cm,東ソー社)
移動相;o-ジクロロベンゼン(和光純薬工業(株) 特級試薬)
検出器;示差屈折計(装置内蔵)
カラム温度;140℃
流速;1.0mL/分
注入量;400μL
サンプリング時間間隔;1秒
試料濃度;0.15%(w/v)
分子量較正;単分散ポリスチレン(東ソー(株))/分子量495から分子量2060万
ラメラリティー指数((d50laser-d50sed)/d50sed)を決定するに当たり、以下の方法でd50laserおよびd50sedを測定した。
無機充填材の濃度が0.1質量%の水分散液を調製し、JIS Z8825:2013に準拠してレーザー回折式粒子径分布測定装置(島津製作所社製、製品名「SALD-7100」)により粒子径分布(体積基準)を測定した。得られた粒子径分布において、累積体積が50%となる粒子径をd50laserとした。
無機充填材の濃度が0.1質量%の水分散液を調製し、ISO13317-3:2001に準拠してX線透過式沈降法粒度分布測定装置(マイクロメリティックスジャパン合同会社製、製品名「SediGraphIII5120」)により粒子径分布(体積基準)を測定した。得られた粒子径分布において、累積体積が50%となる粒子径をd50sedとした。
[メルトフローレート(MFR)]
ASTM D1238Eに準拠し、230℃、2.16kg荷重の条件下でMFRを測定した。
JIS K7171に準拠して、下記の条件で曲げ弾性率を測定した。
《測定条件》
試験片:10mm(幅)×80mm(長さ)×4mm(厚さ)
曲げ速度:2mm/分
曲げスパン:64mm
JIS K7111に準拠して、下記の条件でノッチ付きシャルピー衝撃強さを測定した。
《測定条件》
温度:-30℃および23℃
試験片:10mm(幅)×80mm(長さ)×4mm(厚さ)
ノッチは機械加工である。
JIS K7191に準拠して、荷重たわみ温度を測定した。すなわち、試験片の両端を加熱浴槽中で支え、下で中央の荷重棒によって試験片に所定の曲げ応力(0.45MPaの一定荷重)を加えつつ、加熱媒体の温度を2℃/分の速度で上昇させ、試験片のたわみが所定の量に達したときの加熱媒体の温度を荷重たわみ温度とした。
《測定条件》
試験片:10mm(幅)×80mm(長さ)×4mm(厚さ)
射出成形試験片の中央部を約8mm角の小片に切り出し、-100℃においてダイヤモンドナイフを備えたウルトラミクロトームで表面の面出しを行った。しかる後にルテニウム酸(RuO4)によって染色した。得られた染色試験片を走査型電子顕微鏡(日立ハイテク社製 SU-70)を用いて、加速電圧5kV、反射電子モードにより形態観察を行った。得られた画像はImage Jソフトウェアを用いて画像処理し、耐衝撃性改良剤ドメイン粒子径の測定を行った。
原料樹脂として、以下の特性を有する樹脂が使用された。
《(A)耐衝撃性改良剤》
エチレン・1-ブテン共重合体(MFR(190℃、2.16kg):1.2g/10分、密度:0.863g/cm3、)(以下「EB」と記載する。)
《(B)高流動性熱可塑性樹脂》
プロピレン単独重合体(MFR(230℃、2.16kg):200g/10分、重量平均分子量:120,000)(以下「高流動性PP」と記載する。)
《(D)低流動性熱可塑性樹脂》
最大フェレ径の平均値Lが2.0mmのプロピレン単独重合体(MFR(230℃、2.16kg):30g/10分、重量平均分子量:200,000)(以下「低流動性PP1」と記載する。)、および
最大フェレ径の平均値Lが0.3mmのプロピレン単独重合体(MFR(230℃、2.16kg):40g/10分、重量平均分子量:180,000)(以下「低流動性PP2」と記載する。)
同方向二軸押出機(日本製鋼所 TEX30α)(スクリュー径:30mm、L/D=63)、上流の原料供給口-下流の原料供給口間距離:35D、下流の原料供給口-樹脂組成物の吐出口間距離:28D)に、上流の原料供給口から35.2質量部の高流動性PP、29.3質量部のEBおよび2.4質量部の添加剤(0.1質量部のイルガノックス(登録商標)1010(BASF社)、0.1質量部のイルガフォス(登録商標)168(BASF社)、0.2質量部のステアリン酸マグネシウム)及び2.0質量部のポリオレフィンワックス(三井化学(株)製 NP055)のドライブレンド物を23.4kg/hの割合で供給し、さらに下流の原料供給口から24.4質量部の無機充填材(T1)および8.8質量部の低流動性PPのドライブレンド物を11.6kg/hの割合で供給し、スクリュー回転数を900rpmとして溶融混練を行い、樹脂組成物を得た。
上流の原料供給口に供給する原料、および下流の原料供給口に供給する原料を表2に記載のように変更したこと以外は実施例1と同様の操作を行い、各樹脂組成物を得た。
さらに、実施例1~8及び比較例1~2で得られた樹脂組成物のシャルピー衝撃強さ(23℃)と曲げ弾性率の関係を図5に示す。
Claims (4)
- 押出機に、
上流の原料供給口から、少なくとも(A)耐衝撃性改良剤を10~45質量部、および(B)高流動性熱可塑性樹脂を15~65質量部供給し、
下流の原料供給口から、少なくとも(C)下記式(c1)で表されるラメラリティー指数(L1)が3.0以上の無機充填材を15~40質量部、および(D)低流動性熱可塑性樹脂を5~15質量部(ただし、前記(A)、(B)、(C)および(D)の合計量を100質量部とする。)供給して、
供給された成分を溶融混練する
樹脂組成物の製造方法であって、
前記耐衝撃性改良剤(A)は、エチレン・α-オレフィンランダム共重合体(A-a)、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエンランダム共重合体(A-b)、水素添加ブロック共重合体(A-c)、およびこれらの混合物から選ばれ、
前記高流動性熱可塑性樹脂(B)は、ASTM D1238Eに準拠して230℃、2.16kg荷重の条件下で測定されるメルトフローレートの値が80~1,000g/10分であるプロピレン系重合体であり、
前記低流動性熱可塑性樹脂(D)は、ASTM D1238Eに準拠して230℃、2.16kg荷重の条件下で測定されるメルトフローレートの値が、前記高流動性熱可塑性樹脂(B)のメルトフローレートの値よりも小さく、1~80g/10分であるプロピレン系重合体である、
樹脂組成物の製造方法。
ラメラリティー指数=(d50laser-d50sed)/d50sed …(c1)
〔式(c1)中、d50laserは、JIS Z8825:2013に準拠してレーザー回折散乱法により測定される累積体積が50%となる粒子径であり、
d50sedは、ISO13317-3:2001に準拠して液相重力沈降法により測定される累積体積が50%となる粒子径である。〕 - 前記低流動性熱可塑性樹脂(D)が粒子であり、前記粒子の最大フェレ径の平均値Lが1.0mm以上、10mm未満である請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 前記高流動性熱可塑性樹脂(B)の重量平均分子量(MwB)が、前記低流動性熱可塑性樹脂(D)の重量平均分子量(MwD)よりも小さい請求項1または2に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 前記耐衝撃性改良剤(A)がエチレンと炭素数3~20のα-オレフィンとの共重合体であり、前記低流動性熱可塑性樹脂(D)がプロピレン単独重合体である請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018159164A JP7107785B2 (ja) | 2018-08-28 | 2018-08-28 | 樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018159164A JP7107785B2 (ja) | 2018-08-28 | 2018-08-28 | 樹脂組成物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020033409A JP2020033409A (ja) | 2020-03-05 |
JP7107785B2 true JP7107785B2 (ja) | 2022-07-27 |
Family
ID=69667095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018159164A Active JP7107785B2 (ja) | 2018-08-28 | 2018-08-28 | 樹脂組成物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7107785B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115490960B (zh) * | 2022-10-13 | 2023-12-01 | 江苏金发科技新材料有限公司 | 一种抗静电聚丙烯组合物及其制备方法和应用 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009102546A (ja) | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Toyoda Gosei Co Ltd | 樹脂組成物及び樹脂製品 |
JP2010526898A (ja) | 2007-05-03 | 2010-08-05 | マルティベイス・ソシエテ・アノニム | ポリオレフィン組成物を製造する方法 |
JP2013095785A (ja) | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Asahi Kasei Chemicals Corp | ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法 |
JP2013159709A (ja) | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Japan Polypropylene Corp | 自動車外装部材用ポリプロピレン系樹脂組成物及び自動車外装部材 |
JP2016509109A (ja) | 2013-02-22 | 2016-03-24 | イメリス タルク ユーロープ | タルク組成物およびその使用 |
JP2016166272A (ja) | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 株式会社プライムポリマー | プロピレン系樹脂組成物 |
-
2018
- 2018-08-28 JP JP2018159164A patent/JP7107785B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010526898A (ja) | 2007-05-03 | 2010-08-05 | マルティベイス・ソシエテ・アノニム | ポリオレフィン組成物を製造する方法 |
JP2009102546A (ja) | 2007-10-24 | 2009-05-14 | Toyoda Gosei Co Ltd | 樹脂組成物及び樹脂製品 |
JP2013095785A (ja) | 2011-10-28 | 2013-05-20 | Asahi Kasei Chemicals Corp | ポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法 |
JP2013159709A (ja) | 2012-02-06 | 2013-08-19 | Japan Polypropylene Corp | 自動車外装部材用ポリプロピレン系樹脂組成物及び自動車外装部材 |
JP2016509109A (ja) | 2013-02-22 | 2016-03-24 | イメリス タルク ユーロープ | タルク組成物およびその使用 |
JP2016166272A (ja) | 2015-03-09 | 2016-09-15 | 株式会社プライムポリマー | プロピレン系樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020033409A (ja) | 2020-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5092216B2 (ja) | プロピレン系樹脂組成物の製造方法、プロピレン系樹脂組成物およびそれからなる射出成形体 | |
JP5188676B2 (ja) | 光輝材含有樹脂組成物 | |
TW402621B (en) | Polyolefin resin composition and resin composition for interior automotive trim parts | |
CN100365060C (zh) | 丙烯类树脂组合物 | |
EP1130055B1 (en) | Thermoplastic resin composition and injection-molded object thereof | |
JP2013237869A (ja) | 樹脂組成物及びその成形体 | |
WO2005030872A1 (ja) | ポリフェニレンエーテル樹脂組成物の製造方法 | |
US7655721B2 (en) | Method for producing a propylene-based resin composition, a propylene-based resin composition, and an injection molded article | |
JP5297808B2 (ja) | マスターバッチおよびその製造方法 | |
JPH10324725A (ja) | 樹脂組成物および自動車内装部品 | |
JP2015034292A (ja) | プロピレン樹脂組成物 | |
JP7107785B2 (ja) | 樹脂組成物の製造方法 | |
JP2007092050A (ja) | プロピレン系樹脂組成物、その製造方法および射出成形体 | |
EP2038336A1 (en) | Propylene-based block copolymer composition and exterior member for automobile | |
JP2006056971A (ja) | プロピレン系樹脂組成物の製造方法、プロピレン系樹脂組成物、およびそれからなる射出成形体 | |
JP2002020559A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物及びその自動車用射出成形体 | |
JP2003041088A (ja) | 自動車外装用樹脂組成物 | |
JP2008208303A (ja) | プロピレン系樹脂組成物、その製造方法および射出成形体 | |
JP2004292786A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物並びに自動車内装用インストルメントパネル表皮材とその製造方法 | |
JP7223622B2 (ja) | ポリプロピレン樹脂組成物およびその製造方法 | |
CN113429664A (zh) | 热塑性弹性体组合物 | |
EP1400565A1 (en) | Resin composition for automobile exterior parts | |
JP3729517B2 (ja) | ポリオレフィン系樹脂組成物 | |
JP3238575B2 (ja) | 自動車内装用樹脂組成物 | |
JP2007063397A (ja) | ポリプロピレン系樹脂組成物およびその成形体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210520 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220322 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7107785 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |