JP7107754B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents
基板処理方法および基板処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7107754B2 JP7107754B2 JP2018105412A JP2018105412A JP7107754B2 JP 7107754 B2 JP7107754 B2 JP 7107754B2 JP 2018105412 A JP2018105412 A JP 2018105412A JP 2018105412 A JP2018105412 A JP 2018105412A JP 7107754 B2 JP7107754 B2 JP 7107754B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- liquid
- mixed
- treatment liquid
- sublimable substance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
Description
たとえば、ドライエッチング工程等を経て、凹凸を有する微細なパターンを形成した基板の表面(パターン形成面)には、反応副生成物であるエッチング残渣が存在している場合がある。また、基板の表面には、金属不純物や有機汚染物質等が付着している場合もある。
その後、リンス液を除去することによって基板を乾燥させる乾燥処理が行われる。
近年、基板の表面に形成される凹凸状のパターンの微細化に伴い、パターンの凸部のアスペクト比(凸部の高さと幅の比)が大きくなる傾向がある。
たとえば、乾燥や化学的な変化等によって固体に変化し得る溶液を基板の表面に供給し、固体に変化させてパターンを支持する支持材を形成したのち、形成した支持材を、固相から液相を経ずに気相に変化させて除去する方法が知られている(特許文献1参照)。
昇華性物質を用いた方法では、昇華性物質を基板の表面に供給して液膜を形成し、形成した液膜を表面上で凝固させて凝固体を形成する。次いで、形成した凝固体をパターンの凸部の支持材として用いて凸部の倒壊を抑制しながら、凝固体を昇華させて除去する。これにより、基板の表面を乾燥させることができる。
すなわち、昇華性を有する処理液の意図しない凝固を、大きなコストアップなく抑制または防止しながら、基板の表面を良好に処理することが求められている。
そこで、この発明の目的は、昇華性を有する処理液の意図しない凝固を、大きなコストアップなく回避しながら、基板の表面を良好に処理できる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
この発明の一実施形態では、前記第1の昇華性物質の凝固点が常温よりも高く、かつ前記混合処理液の凝固点が常温よりも低い。
この方法によれば、第1の昇華性物質と第1の添加剤との混合による凝固点降下により、混合処理液の凝固点が、常温よりも低くなっている。すなわち、常温において、混合処理液は凝固せずに液状を維持する。そのため、混合液膜形成工程を常温環境下で行う場合であっても、混合処理液の液膜を良好に形成できる。そして、混合液膜形成工程の後の凝固工程において凝固体を形成できる。また、その後の昇華工程において凝固体に含まれる第1の昇華性物質を気化させて凝固体を基板の表面から除去できる。
この発明の一実施形態では、前記第1の添加剤が、昇華性を有しない溶媒を含む。この場合、前記溶媒が、アルコールや水を含んでいてもよい。
この方法によれば、比較的安価な溶媒を用いて、混合処理液の凝固点を低下させることができる。したがって、コストダウンを図ることができる。
この方法によれば、第2の昇華性物質であれば、液状を経ずに気化する。そのため、昇華工程後の液残りを確実に防止できる。
前記第1の添加剤の凝固点が、前記第1の昇華性物質の凝固点よりも低くてもよい。
この方法によれば、混合処理液を基板処理時に作成できる。混合処理液を必要な量だけ作成できる。
この方法によれば、冷媒と第2の添加剤との混合による凝固点降下により、混合冷媒の凝固点が、冷媒の凝固点よりも低くなっている。すなわち、混合冷媒が、冷媒の凝固点よりも低い温度においても液状を維持する。そのため、冷媒の凝固点よりも低い温度に保たれた、液状の混合冷媒を基板の裏面に供給することができる。これにより、凝固工程において、混合液の液膜をより低い温度まで冷却できる。
この発明の他の実施形態では、前記基板処理方法が、前記基板の表面に形成された前記混合処理液の前記液膜の温度を、前記混合処理液の凝固点以上、かつ前記第1の昇華性物質の沸点未満の温度範囲に保持する温度保持工程と、前記混合処理液の前記液膜の温度が前記温度範囲にある間に、前記混合処理液の前記液膜を薄くする薄膜化工程とをさらに含む。この場合、前記凝固工程が、前記薄膜化工程によって薄くなった前記混合処理液の前記液膜を凝固する工程を含んでいてもよい。
また、その後の薄膜化工程において、処理液膜の温度が上記の温度範囲にあり、処理液
膜の凝固が発生しない間に、混合液の液膜を薄くすることによって、凝固工程で形成される凝固体の膜厚を低減することができる。
この発明の一実施形態は、第1の昇華性物質と、前記第1の昇華性物質とは異なる第1の添加剤とを混合した混合処理液であって、前記第1の昇華性物質より凝固点が低い混合処理液を基板の表面に供給するための混合処理液供給ユニットと、前記混合処理液の液膜を凝固させるための凝固ユニットと、前記混合処理液供給ユニットおよび前記凝固ユニットを制御する制御装置とを含む、基板処理装置を提供する。前記制御装置が、前記混合処理液供給ユニットによって前記混合処理液を前記基板の表面に供給して、前記混合処理液の前記液膜を前記基板の表面に形成する混合液膜形成工程と、前記混合処理液の前記液膜を前記凝固ユニットによって凝固させて凝固体を形成する凝固工程と、前記凝固体に含まれる前記第1の昇華性物質を気化させて前記基板の表面から除去する昇華工程とを実行する。
<第1の実施形態>
図1は、この発明の第1の実施形態にかかる基板処理装置1のレイアウトを示す図解的な平面図である。
基板処理装置1は、シリコンウエハなどの基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。この実施形態では、基板Wは、円板状の基板である。
搬送ロボットIRは、キャリヤCと搬送ロボットCRとの間で基板Wを搬送する。搬送ロボットCRは、搬送ロボットIRと処理ユニット2との間で基板Wを搬送する。複数の処理ユニット2は、たとえば、同様の構成を有している。
処理ユニット2は、スピンチャック5に保持された基板Wの上面であるパターン形成面(表面)に、薬液を供給する薬液供給ユニット6と、スピンチャック5に保持された基板Wのパターン形成面にリンス液を供給するリンス液供給ユニット7とをさらに含む。
処理ユニット2は、スピンチャック5に保持された基板Wの、パターン形成面とは反対側の裏面に、熱媒体または冷媒を供給する裏面供給ユニット10と、スピンチャック5を取り囲む筒状の処理カップ11とをさらに含む。
チャンバ4は、箱状の隔壁14と、隔壁14の上部から隔壁14内(チャンバ4内に相当)に清浄空気を送る送風ユニットとしてのFFU(ファン・フィルタ・ユニット)15と、隔壁14の下部からチャンバ4内の気体を排出する排気装置16とを含む。
薬液の具体例は、エッチング液、洗浄液である。さらに具体的には、薬液は、フッ酸、SC1(アンモニア過酸化水素水混合液)、SC2(塩酸過酸化水素水混合液)、フッ化アンモニウム、バッファードフッ酸(フッ酸とフッ化アンモニウムとの混合液)などであってもよい。
リンス液供給ノズル24には、リンス液供給管26が接続されている。リンス液供給管26には、その流路を開閉するバルブ27が介装されている。
前処理液供給ユニット8は、前処理液供給ノズル28を含む。前処理液供給ノズル28は、第3のノズル移動機構29によって移動される。前処理液供給ノズル28は、基板Wのパターン形成面の回転中心位置に対向する中央位置と、基板Wのパターン形成面に対向しない退避位置との間で移動させることができる。
前処理液としては、処理液と混和する溶媒などが用いられる。あらかじめ、前処理液を基板Wのパターン形成面に供給して行きわたらせた状態で処理液を供給することにより、処理液を基板Wのパターン形成面にスムースに行きわたらせることができる。
処理液供給ユニット9は、処理液供給ノズル32を含む。処理液供給ノズル32は、第4のノズル移動機構33によって移動される。処理液供給ノズル32は、基板Wのパターン形成面の回転中心位置に対向する中央位置と、基板Wのパターン形成面に対向しない退避位置との間で移動させることができる。
処理液としては、昇華性物質を含む処理液が用いられる。昇華性物質を含む処理液としては、たとえば、昇華性物質の融液等の、昇華性物質が融解状態で含まれるものや、あるいは、溶質としての昇華性物質を溶媒に溶解させた溶液などを用いることができる。ここで「融解状態」とは、昇華性物質が完全にまたは一部溶解することで流動性を有し、液状を呈している状態を指す。
裏面供給ユニット10は、裏面供給ノズル36を含む。裏面供給ノズル36は、中空状のスピン軸18を挿通しており、基板Wの裏面の中心に臨む吐出口36aを上端に有している。
また、裏面供給ノズル36には、さらに冷媒供給管40が接続されている。冷媒供給管40には、その流路を開閉するバルブ41、および冷媒供給管40を流通する冷媒の流量を調整するバルブ42が介装されている。
裏面供給ユニット10は、基板Wのパターン形成面に形成された処理液膜の温度を、昇華性物質の凝固点(融点)以上で、かつ昇華性物質の沸点未満の温度範囲に保持する温度保持工程を実行する、熱媒体供給ユニットの一例である。熱媒体供給管37、共有配管43、および裏面供給ノズル36は、熱媒体供給ユニットの熱媒体経路を構成する。
熱媒体経路と冷媒経路は、共有配管43と裏面供給ノズル36とを共有している。
処理カップ11は、スピンチャック5に保持されている基板Wよりも外方(回転軸線A1から離れる方向)に配置されている。処理カップ11は、スピンベース19を取り囲んでいる。
遮断板44は、基板Wとほぼ同じ径またはそれ以上の径を有する円板状に形成されている。遮断板44は、スピンチャック5の上方で、水平に配置されている。遮断板44の上面の中心には、中空軸44aが固定されている。中空軸44aは、回転軸線A1に沿って鉛直方向に延びている。
不活性ガスの具体例は、たとえば、窒素ガス(N2)であるが、不活性ガスは窒素ガスには限らす、基板Wの表面およびパターンに対して不活性なガスのことであり、たとえば、アルゴン等の希ガス類であってもよい。とくに、結露を防止する効果を向上するために、室温よりも高温の高温不活性ガスを用いるのが好ましい。
遮断板44を下降させて、遮断板44の下面が基板Wのパターン形成面に近接した近接位置において、不活性ガスノズル45の吐出口45aは、基板Wのパターン形成面の回転中心位置に対向する。
冷却管49には、冷媒供給管50が接続されている。冷媒供給管50は、冷媒供給管40の、バルブ42より下流側で、かつバルブ41より上流側に接続されている。冷媒供給管50には、その流路を開閉するバルブ51が介装されている。また、図示していないが、冷却管49には、冷却管49内を流通した冷媒をチャンバ4外へ排出する冷媒排出配管が接続されている。
FFU15は、隔壁14の上方に配置されており、隔壁14の天井に取り付けられている。FFU15は、隔壁14の天井からチャンバ4内に清浄空気を送る。排気装置16は、処理カップ11内に接続された排気ダクト52を介して処理カップ11の底部に接続されており、処理カップ11の底部から処理カップ11の内部を吸引する。FFU15および排気装置16により、チャンバ4内にダウンフロー(下降流)が形成される。
図3は、基板処理装置1の主要部の電気的構成を示すブロック図である。
基板処理装置1は、制御装置3を含む。制御装置3は、マイクロコンピュータを備え、所定の制御プログラムに従って基板処理装置1に備えられた制御対象を制御する。具体的には、制御装置3は、プロセッサ(CPU)3Aと、制御プログラムが格納されたメモリ3Bとを含み、プロセッサ3Aが制御プログラムを実行することによって、基板処理のための様々な制御を実行するように構成されている。とくに、制御装置3は、FFU15、排気装置16、スピンモータ17、第1のノズル移動機構21、第2のノズル移動機構25、第3のノズル移動機構29、第4のノズル移動機構33、遮断板昇降機構46、バルブ23,27,31,35,38,39,41,42,48,51を制御するようにプログラムされている。
処理ユニット2による基板処理では、まず、薬液処理工程が実行される(ステップS1)。薬液処理工程では、制御装置3は、スピンモータ17を駆動し、スピンベース19を回転させて、基板Wの回転を開始する。薬液処理工程では、スピンベース19は、所定の薬液処理速度で回転される。薬液処理速度は、たとえば、800rpm~1000rpmである。
次に、制御装置3は、第2のノズル移動機構25を制御して、リンス液供給ノズル24を、基板Wの上方の中央位置に配置する。そして、制御装置3は、バルブ27を開く。これにより、図5Bに示すように、回転状態の基板Wのパターン形成面に向けて、リンス液供給ノズル24からリンス液54が供給される。供給されたリンス液54は、遠心力の働きによって、基板Wのパターン形成面の略全面に行きわたって、薬液を置換する。
次いで、制御装置3は、スピンモータ17を制御して、スピンベース19を、所定の前処理液供給速度で回転させる。前処理液供給速度は、たとえば、100rpm~500rpmである。
次いで、基板Wのパターン形成面上に処理液を供給する処理液供給工程(ステップS4)と、供給される処理液の温度を所定の温度範囲に保持する温度保持工程(ステップS5)とが実行される。実施の形態では、温度保持工程が、処理液供給工程の開始よりも早く開始される。すなわち、制御装置3は、スピンモータ17を制御して、スピンベース19を、所定の処理液供給速度で回転させる。処理液供給速度は、たとえば、100rpm~500rpmである。
供給された熱媒体56は、遠心力の働きによって、基板Wの裏面の略全域に行きわたって、基板Wおよび基板Wのパターン形成面の前処理液55が加熱される。加熱の温度は、基板Wの厚み等を考慮して、次工程で供給される処理液を、昇華性物質の融点以上で、かつ昇華性物質の沸点未満の温度範囲に保持できる温度範囲に設定する。
具体的には、制御装置3は、第4のノズル移動機構33を制御して、処理液供給ノズル32を、基板Wの上方の中央位置に配置する。そして、制御装置3は、バルブ35を開く。これにより、図5Eに示すように、回転状態の基板Wのパターン形成面に向けて、処理液供給ノズル32から処理液が供給される。供給された処理液は、遠心力の働きによって、前処理液と混和しながら基板Wのパターン形成面の略全面に行きわたって、前処理液を置換する。そして、基板Wのパターン形成面に処理液膜57が形成される。
具体的には、まず、制御装置3は、処理液供給速度を維持してスピンベース19を回転させ続けながら、バルブ38を閉じ、熱媒体経路への熱媒体56の供給を停止して、温度保持工程(ステップS5)を終了させる。
基板Wの裏面に供給された冷媒は、遠心力の働きにより、基板Wの裏面の略全域に行きわたって、図5Fに示すように、熱媒体を置換する。これにより、基板Wのパターン形成面に形成された処理液膜57の冷却が開始される。
この実施の形態では、バルブ38を閉じて温度保持工程(ステップS5)を終了し、次いで、バルブ41を開いて、冷媒経路を通して基板Wの裏面に冷媒を供給して、処理液膜57の温度を低下させている期間の途中に、薄膜化工程(ステップS6)が実施される。
そうすると、上述したように、基板Wのパターン形成面に形成された処理液膜57の温度が徐々に低下して凝固が始まるまでの間に、基板Wの回転によって、余剰の処理液が基板Wの周縁から排出されて、図5Gのように、処理液膜57が薄膜化される。
この場合、余剰の処理液を排出させて処理液膜57を薄膜化させる期間(薄膜化期間)の長さは、処理液膜57の冷却を開始するタイミングを制御することによって、調整することができる。実施の形態では、処理液膜57の冷却を開始するタイミングとは、バルブ35を閉じて熱媒体経路への熱媒体の供給を停止し、代わって、バルブ41を開いて冷媒経路への冷媒の供給を開始するタイミングである。
図6Aおよび図6Bは、基板処理のうち薄膜化とその前後の工程に関する2つの例を説明するためのタイムチャートである。
したがって、処理液膜57の冷却を開始するタイミングを、基板Wのパターン形成面への処理液の供給を停止する以前とするか、処理液の供給と同時とするか、あるいは処理液の供給を停止した以降とするかを選択することにより、薄膜化期間の長さを調整して、処理液膜57の膜厚を制御することができる。
凝固工程(ステップS7)では、制御装置3は、基板Wの裏面への冷媒58の供給を続けながら、スピンモータ17を制御して、所定の凝固時速度でスピンベース19を回転させる。凝固時速度は、たとえば、100rpm~500rpmである。
次に、形成した凝固体59を昇華させて、基板Wのパターン形成面から除去する昇華工程(ステップS8)が実行される。また、昇華工程と並行して、基板のパターン形成面における結露を防止する結露防止工程(ステップS9)と、凝固体の昇華を促進する昇華促進工程(ステップS10)とが実行される。
また、制御装置3は、バルブ48を開いて、不活性ガスノズル45の下端の吐出口45aから、基板Wのパターン形成面の中央領域に不活性ガスを供給する。供給された不活性ガスにより、遮断板44の下面と基板Wのパターン形成面との間の雰囲気が除湿され、結露が防止される(結露防止工程)。とくに、高温不活性ガスを供給する場合には、基板Wのパターン形成面の付近の雰囲気が温められて、結露を防止する効果が向上する。
さらに、制御装置3は、バルブ51を開いて冷媒を循環させて、冷却管49を冷却する。これにより、冷却管49を結露トラップとして機能させ、雰囲気中の水分を冷却管49の表面に結露させて、雰囲気中から除去することができる。すなわち、結露が防止される(結露防止工程)。
図7は、基板処理装置1に備えられた処理ユニット2の変形例の要部を拡大して示す図解的な断面図である。
図7の例の処理ユニット2は、遮断板44および不活性ガスノズル45に代えて、不活性ガスを吐出するための第1の吐出口60および第2の吐出口61を備えた不活性ガスノズル62を用いる点が、先の各図の例を用いて説明した実施の形態とは異なっている。ただし、その他の構成、および処理ユニットを用いた各工程は、先の各図の例と同様であるので、とくに、図2の処理ユニット2を併せて参照しながら、以下に、変更箇所を説明する。
不活性ガスノズル62を下降させて、第1の吐出口60が基板Wのパターン形成面に近接した近接位置において、不活性ガスノズル62の第1の吐出口60は、基板Wのパターン形成面の回転中心位置に対向する。
また、不活性ガスノズル62の第1の吐出口60から不活性ガスを吐出させることにより、基板Wのパターン形成面の中央領域に不活性ガスが供給される。供給された不活性ガスは、基板Wのパターン形成面の中央領域から、基板Wのパターン形成面上を外方へ広がって、基板Wのパターン形成面の周縁から、雰囲気の外へ排出される。これにより、基板Wのパターン形成面の付近の雰囲気が除湿される。そのため、基板Wのパターン形成面に形成された凝固体を昇華させる際に、雰囲気中の水分が凝固体や基板のパターン形成面に結露するのを防止することができる(結露防止工程)。また、凝固体の表面上を不活性ガスが流通されることによって、凝固体の昇華が促進される(昇華促進工程)。
<第2の実施形態>
図8は、この発明の第2の実施形態にかかる処理ユニット302の概略構成を示す模式的な断面図である。
処理ユニット302が、第1の実施形態にかかる処理ユニット2と相違する点は、処理液供給ユニット9に代えて、混合処理液供給ユニット309を備えた点である。また、裏面供給ユニット10から基板Wの裏面に供給する流体に、熱媒を含めないようにした点である。
混合処理液供給ユニット309は、混合処理液供給ノズル332を含む。混合処理液供給ノズル332は、第5のノズル移動機構333によって移動される。混合処理液供給ノズル332は、基板Wのパターン形成面(表面)の回転中心位置に対向する中央位置と、基板Wのパターン形成面に対向しない退避位置との間で移動させることができる。
混合処理液は、昇華性物質(第1の昇華性物質)と、第1の添加剤としての溶媒(昇華性を有しない溶媒)とを混合した混合液である。融解状態の昇華性物質に、昇華性物質に対して少量の溶媒が分散されている。混合処理液に対する溶媒混合割合は、体積比で、たとえば約%~十数%であるである。昇華性物質は、その凝固点が常温(この実施形態では約23℃)よりもやや高い。昇華性物質は、たとえばターシャリーブチルアルコール(凝固点約25.6℃)である。溶媒は、たとえばアルコールである。アルコールの一例として、IPA(イソプロピルアルコール)を例示できる。IPAの凝固点は、昇華性物質(ターシャリーブチルアルコール)の凝固点よりも低い。
図9は、混合処理液に含まれるIPAの濃度(混合処理液に対するIPAの混合割合)と、当該混合処理液の凝固点との関係を示す図である。
また、第2の実施形態では、熱媒体供給管37(図2参照)、バルブ38,39が廃止されている。すなわち、裏面供給ユニット10は、基板Wの裏面に冷媒を供給するが、基板Wの裏面に熱媒体は供給しない。第2の実施形態では、混合処理液供給工程(図11のステップS24)において、混合処理液が常温において液状を維持することから、基板Wの裏面に熱媒体を供給する必要がない。したがって、熱媒体を供給するための装置(熱媒体供給管37およびバルブ38,39)を廃止でき、これによりコストダウンを図ることができる。
制御装置3は、第5のノズル移動機構333およびバルブ335をさらに制御するようにプログラムされている。
図11は、処理ユニット302による基板処理の一例を説明するための流れ図である。図12A~12Cは、基板処理の様子を説明するための図解的な断面図である。
処理ユニット302によって基板Wが処理されるときには、チャンバ4内に未処理の基板Wを搬入する基板搬入工程が行われる。基板搬入工程に先立って、制御装置3は、遮断板44を退避位置に配置し、かつ全てのノズルをスピンチャック5の上方から退避させる。基板Wを保持している基板搬送ロボットCRのハンドをチャンバ4内に進入させる。基板搬入工程では、制御装置3は、基板搬送ロボットCRに、表面(パターン形成面)を上方に向けた状態で、スピンチャック5に基板Wを受け渡し、スピンチャック5に複数本の挟持部材19bによって基板Wが水平姿勢に挟持される。制御装置3は、スピンチャック5に基板Wを引き渡した後、基板搬送ロボットCRのハンドをチャンバ4内から退避させる。
具体的には、制御装置3は、第5のノズル移動機構333を制御して、混合処理液供給ノズル332を、基板Wの上方の中央位置に配置する。そして、制御装置3は、バルブ335を開く。これにより、図12Aに示すように、回転状態の基板Wのパターン形成面に向けて、混合処理液供給ノズル332から混合処理液が供給される。供給された混合処理液は、遠心力の働きによって、前処理液と混和しながら基板Wのパターン形成面の略全面に行きわたって、前処理液を置換する。そして、基板Wのパターン形成面に混合処理液膜357が形成される。
混合処理液膜357の形成後、制御装置3は、図12Bに示すように、バルブ41を開いて、冷媒経路を構成する、冷媒供給管40と、裏面供給ノズル36への、冷媒358の供給を開始する。これにより、冷媒が、冷媒経路を通して、裏面供給ノズル36の上端の吐出口36aから、回転状態の基板Wの裏面に向けて供給される。図12Bでは、パターン形成面への混合処理液の供給停止に先立って、裏面供給ノズル36からの冷媒358を基板Wの裏面に供給しているが、パターン形成面への混合処理液の供給停止後に、基板Wの裏面に冷媒358を供給するようにしてもよい。
したがって、バルブ41を開いて、冷媒経路への冷媒の供給を開始した時点からしばらくすると、基板Wのパターン形成面に形成された混合処理液膜357の凝固(凝固工程、図11のステップS7)が始まる。
これにより、図12Cに示すように、基板Wのパターン形成面に形成された処理液膜が凝固して凝固体359が形成される。
<倒壊試験>
第2の実施形態にかかる基板処理(図11参照)において、混合処理液供給ユニット309から供給される混合処理液に含まれるIPAの濃度を変化させて、基板Wのパターン形成面に形成されるパターンの倒壊率の変化を調べた。その結果を図13に示す。
図14は、第2の実施形態にかかる変形例を示す図である。
図14に示す変形例が第2の実施形態と相違する1つ目の点は、混合処理液を事前に準備しておくのではなく、第2の実施形態にかかる基板処理装置301において作成するようにした点である。
添加剤分岐配管363は、添加剤配管366から分岐接続している。添加剤配管366には、添加剤供給源から添加剤(たとえばIPA)が供給される。添加剤配管366には、添加剤配管366を流通する添加剤の流量を調整するバルブ367が介装されている。添加剤分岐配管363には、その流路を開閉するバルブ368が介装されている。
また、この変形例のさらなる特徴として、混合冷媒を事前に準備しておくのではなく、第2の実施形態にかかる基板処理装置301において作成するようにした点を挙げることができる。
具体的には、裏面供給ノズル36には、共有配管43を介して混合冷媒配管370が接続されている。混合冷媒配管370には、冷媒と添加剤とを混合させるための混合部371が接続されている。混合部371には、冷媒を供給するための冷媒配管372、およびIPA等の添加剤(第2の添加剤)を供給するための添加剤分岐配管373が接続されている。
また、図14の変形例では、混合冷媒に含まれる添加剤(第2の添加剤)が、混合処理液に含まれる添加剤(第1の添加剤)と液種が共通しているとして説明した。しかしながら、これらの液種が互いに異なっていてもよい。
また、図14の変形例では、混合冷媒に含まれる添加剤(第2の添加剤)がIPA等のアルコールであるとして説明したが、その他のアルコール以外であってもよいし、アルコール以外の溶剤であってもよい。
また、第2実施形態およびその変形例において、混合処理液に含まれる、添加剤(第1の添加剤)として、昇華性を有しない溶媒に限られず、混合処理液に含まれる昇華性物質とは種類の異なる昇華性物質が採用されていてもよい。
以上の第1の実施形態、およびその変形例で用いる処理液としては、前述したように、昇華性物質の融液等の、昇華性物質が融解状態で含まれるものや、あるいは、溶質としての昇華性物質を溶媒に溶解させた溶液などを用いることができる。
以上の第1および第2の実施形態、およびそれらの変形例で用いる昇華性物質としては、前述したように、5℃~35℃での蒸気圧が高く、固相から液相を経ずに気相に変化する種々の物質が用いられる。昇華性物質としては、たとえば、ヘキサメチレンテトラミン、1,3,5-トリオキサン、1-ピロリジンカルボジチオ酸アンモニウム、メタアルデヒド、炭素数20~48程度のパラフィン、t-ブタノール、パラジクロロベンゼン、ナフタレン、L-メントール、フッ化炭化水素化合物等が用いられる。とくに、昇華性物質としては、フッ化炭化水素化合物を用いることができる。
化合物(A):炭素数3~6のフルオロアルカン、またはその誘導体
化合物(B):炭素数3~6のフルオロシクロアルカン、またはその誘導体
化合物(C):炭素数10のフルオロビシクロアルカン、またはその誘導体
化合物(D):フルオロテトラシアノキノジメタン、またはその誘導体
化合物(E):フルオロシクロトリホスファゼン、またはその誘導体
〈化合物(A)〉
化合物(A)としては、式(1):
CmHnF2m+2-n (1)
〔式中mは3~6の数を示し、nは0≦n≦2m+1の数を示す。〕
で表される、炭素数3~6のフルオロアルカン、またはその誘導体が挙げられる。
アルキル基としては、たとえば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、t-ブチル基等が挙げられる。
化合物(B)としては、式(2):
CmHnF2m-n (2)
〔式中、mは3~6の数を示し、nは0≦n≦2m-1の数を示す。〕
で表される、炭素数3~6のフルオロシクロアルカン、またはその誘導体が挙げられる。
炭素数3~6のフルオロシクロアルカンの誘導体の具体例としては、たとえば、1,2,2,3,3-テトラフルオロ-1-トリフルオロメチルシクロブタン、1,2,4,4-テトラフルオロ-1-トリフルオロメチルシクロブタン、2,2,3,3-テトラフルオロ-1-トリフルオロメチルシクロブタン、1,2,2-トリフルオロ-1-トリメチルシクロブタン、1,4,4,5,5-ペンタフルオロ-1,2,2,3,3-ペンタメチルシクロベンタン、1,2,5,5-テトラフルオロ-1,2-ジメチルシクロペンタン、3,3,4,4,5,5,6,6-オクタフルオロ-1,2-ジメチルシクロヘキサン、1,1,2,2-テトラクロロ-3,3,4,4-テトラフルオロシクロブタン、2-フルオロシクロヘキサノール、4,4‐ジフルオロシクロヘキサノン、4,4-ジフルオロシクロヘキサンカルボン酸、1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-ウンデカフルオロ-1-(ノナフルオロブチル)シクロヘキサン、パーフルオロメチルシクロプロパン、パーフルオロジメチルシクロプロパン、パーフルオロトリメチルシクロプロパン、パーフルオロメチルシクロブタン、パーフルオロジメチルシクロブタン、パーフルオロトリメチルシクロブタン、パーフルオロメチルシクロペンタン、パーフルオロジメチルシクロペンタン、パーフルオロトリメチルシクロペンタン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロジメチルシクロヘキサン、パーフルオロトリメチルシクロヘキサン等が挙げられる。
化合物(C)の、炭素数10のフルオロビシクロアルカンとしては、たとえば、フルオロビシクロ[4.4.0]デカン、フルオロビシクロ[3.3.2]デカン、ペルフルオロビシクロ[4.4.0]デカン、ペルフルオロビシクロ[3.3.2]デカン等が挙げられる。
また、化合物(C)としては、前記炭素数10のフルオロビシクロアルカンに置換基が結合した誘導体も挙げられる。置換基としては、フッ素以外のハロゲン(具体的には、塩素、臭素、ヨウ素)、ハロゲン原子を有しでもよいシクロアルキル基、またはハロゲン原子を有しでもよいシクロアルキル基を有するアルキル基が挙げられる。
〈化合物(D)〉
化合物(D)のフルオロテトラシアノキノジメタンとしては、たとえば、テトラフルオロテトラシアノキノジメタン等が挙げられる。
〈化合物(E)〉
化合物(E)のフルオロシクロトリホスファゼンとしては、ヘキサフルオロシクロトリホスファゼン、オクタフルオロシクロテトラホスファゼン、デカフルオロシクロペンタホスファゼン、ドデカフルオロシクロヘキサホスファゼン等が挙げられる。
昇華性物質としては、とくに、1,1,2,2,3,3,4-ヘプタフルオロシクロペンタンが好ましい。この化合物は、20℃での蒸気圧が約8266Pa、融点(凝固点)が20.5℃、沸点が82.5℃である。したがって、温度保持工程に用いる熱媒体の温度、凝固工程に用いる冷媒の温度等を、これらのデータに応じて適宜設定すればよい。
融解状態の昇華性物質を混合させる場合、溶媒としては、融解状態の昇華性物質に対して相溶性を示す溶媒が好ましい。また、溶質としての昇華性物質を溶解させる場合には、当該昇華性物質に対し溶解性を示す溶媒が好ましい。
溶媒としては、たとえば、DIW、純水、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、エステル、アルコール、エーテル等からなる群より選ばれた少なくとも1種が挙げられる。
たとえば、第1の実施形態において、処理液の温度を、昇華性物質の融点以上、かつ昇華性物質の沸点未満の温度範囲に保持するために、基板Wの裏面へ熱媒体56を供給する代わりに、ランプや電熱ヒータなどの熱源からの熱を利用してもよい。また、処理液を冷却して凝固させるために、基板Wの裏面へ冷媒58を供給する代わりに、冷却された不活性ガスを供給したり、ペルチェ素子等を用いたりしてもよい。
また、第1の実施形態において、処理液の温度を、昇華性物質の融点以上、かつ昇華性物質の沸点未満の温度範囲に保持するために、基板Wの裏面へ熱媒体56を供給する代わりに、ランプや電熱ヒータなどの熱源からの熱を利用してもよい。また、処理液を冷却して凝固させるために、基板Wの裏面へ冷媒58を供給する代わりに、冷却された不活性ガスを供給したり、ペルチェ素子等を用いたりしてもよい。
また、第2の実施形態において、図11に示す基板処理例に限られず、図11に示す基板処理に限られず、図4に示す基板処理と同様の工程を実行するようにしてもよい。すなわち、混合処理液供給工程(図11のステップS24)に並行して温度保持工程(図4のステップS5)を実行し、かつその後に、薄膜化工程(図4のステップS6)を実行するようにしてもよい。この場合、第1の実施形態において述べた作用効果と同様の作用効果を奏する。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で、種々の設計変更を施すことが可能である。
2 処理ユニット
3 制御装置
8 前処理液供給ユニット
9 処理液供給ユニット
10 裏面供給ユニット
12、13 結露防止ユニット
55 前処理液
56 熱媒体
57 処理液膜
58 冷媒
59 凝固体
301 基板処理装置
302 処理ユニット
309 混合処理液供給ユニット
309 凝固ユニット
W 基板
Claims (11)
- 常温よりも高い凝固点を有する第1の昇華性物質と、前記第1の昇華性物質とは異なる第1の添加剤とを混合した混合処理液であって、凝固点が常温よりも低い混合処理液を基板の表面に供給して、前記混合処理液の常温の液膜を前記基板の表面に形成する混合液膜形成工程と、
前記混合処理液の前記液膜を凝固させて凝固体を形成する凝固工程と、
前記凝固体に含まれる前記第1の昇華性物質を気化させて前記基板の表面から除去する昇華工程とを含み、
前記混合処理液中の前記第1の添加剤の体積パーセント濃度が3%以上7%以下である、基板処理方法。 - 第1の昇華性物質と、前記第1の昇華性物質とは異なる第1の添加剤とを混合した混合処理液であって、前記第1の昇華性物質より凝固点が低い混合処理液を基板の表面に供給して、前記混合処理液の液膜を前記基板の表面に形成する混合液膜形成工程と、
前記基板の表面に形成された前記混合処理液の前記液膜の温度を、前記混合処理液の凝固点以上、かつ前記第1の昇華性物質の沸点未満の温度範囲に保持する温度保持工程と、
前記混合処理液の前記液膜の温度が前記温度範囲にある間に、前記混合処理液の前記液膜を薄くする薄膜化工程と、
前記混合処理液の前記液膜を凝固させて凝固体を形成する凝固工程と、
前記凝固体に含まれる前記第1の昇華性物質を気化させて前記基板の表面から除去する昇華工程とを含み、
前記凝固工程が、前記薄膜化工程によって薄くなった前記混合処理液の前記液膜を凝固する工程を含む、基板処理方法。 - 前記第1の昇華性物質の凝固点が常温よりも高く、かつ前記混合処理液の凝固点が常温よりも低い、請求項2に記載の基板処理方法。
- 前記第1の添加剤が、昇華性を有しない溶媒を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 前記第1の添加剤が、第2の昇華性物質を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 前記第1の添加剤の凝固点が、前記第1の昇華性物質の凝固点よりも低い、請求項1~5のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 前記第1の昇華性物質と、前記第1の添加剤とを混合して前記混合処理液を作成する混合液作成工程をさらに含み、
前記混合液膜形成工程が、前記混合液作成工程によって作成された前記混合処理液を前記基板の表面に供給する工程を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の基板処理方法。 - 前記凝固工程が、前記混合処理液の前記液膜を冷却すべく、前記基板の表面と反対側の裏面に、冷媒と第2の添加剤とを混合した混合冷媒であって前記冷媒より凝固点が低い混合冷媒を供給する工程を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の基板処理方法。
- 前記第2の添加剤が、前記第1の添加剤と共通している、請求項8に記載の基板処理方法。
- 常温よりも高い凝固点を有する第1の昇華性物質と、前記第1の昇華性物質とは異なる第1の添加剤とを混合した混合処理液であって、凝固点が常温よりも低い混合処理液を基板の表面に供給するための混合処理液供給ユニットと、
前記混合処理液の液膜を凝固させるための凝固ユニットと、
前記混合処理液供給ユニットおよび前記凝固ユニットを制御する制御装置とを含み、
前記混合処理液中の前記第1の添加剤の体積パーセント濃度が3%以上7%以下であり、
前記制御装置が、
前記混合処理液供給ユニットによって前記混合処理液を前記基板の表面に供給して、前記混合処理液の常温の前記液膜を前記基板の表面に形成する混合液膜形成工程と、
前記混合処理液の前記液膜を前記凝固ユニットによって凝固させて凝固体を形成する凝固工程と、
前記凝固体に含まれる前記第1の昇華性物質を気化させて前記基板の表面から除去する昇華工程とを実行する、基板処理装置。 - 第1の昇華性物質と、前記第1の昇華性物質とは異なる第1の添加剤とを混合した混合処理液であって、前記第1の昇華性物質より凝固点が低い混合処理液を基板の表面に供給するための混合処理液供給ユニットと、
前記混合処理液の液膜を凝固させるための凝固ユニットと、
前記混合処理液供給ユニットおよび前記凝固ユニットを制御する制御装置とを含み、
前記制御装置が、
前記混合処理液供給ユニットによって前記混合処理液を前記基板の表面に供給して、前記混合処理液の前記液膜を前記基板の表面に形成する混合液膜形成工程と、
前記基板の表面に形成された前記混合処理液の前記液膜の温度を、前記混合処理液の凝固点以上、かつ前記第1の昇華性物質の沸点未満の温度範囲に保持する温度保持工程と、
前記混合処理液の前記液膜の温度が前記温度範囲にある間に、前記混合処理液の前記液膜を薄くする薄膜化工程と、
前記混合処理液の前記液膜を前記凝固ユニットによって凝固させて凝固体を形成する凝固工程と、
前記凝固体に含まれる前記第1の昇華性物質を気化させて前記基板の表面から除去する昇華工程とを実行し、
前記凝固工程が、前記薄膜化工程によって薄くなった前記混合処理液の前記液膜を凝固する工程を含む、基板処理装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US16/136,317 US11302525B2 (en) | 2017-09-22 | 2018-09-20 | Substrate processing method and substrate processing apparatus |
KR1020180112921A KR102125141B1 (ko) | 2017-09-22 | 2018-09-20 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
TW107133423A TWI692807B (zh) | 2017-09-22 | 2018-09-21 | 基板處理方法及基板處理裝置 |
CN201811110408.9A CN109545655B (zh) | 2017-09-22 | 2018-09-21 | 一种基板处理方法和基板处理装置 |
CN202310969277.4A CN116825612A (zh) | 2017-09-22 | 2018-09-21 | 一种基板处理方法和基板处理装置 |
KR1020190171812A KR102189396B1 (ko) | 2017-09-22 | 2019-12-20 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
US17/686,471 US20220189762A1 (en) | 2017-09-22 | 2022-03-04 | Substrate processing method and substrate processing apparatus |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017182551 | 2017-09-22 | ||
JP2017182551 | 2017-09-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019062179A JP2019062179A (ja) | 2019-04-18 |
JP7107754B2 true JP7107754B2 (ja) | 2022-07-27 |
Family
ID=66178635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018105412A Active JP7107754B2 (ja) | 2017-09-22 | 2018-05-31 | 基板処理方法および基板処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7107754B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7446181B2 (ja) * | 2020-08-20 | 2024-03-08 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010199261A (ja) | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板乾燥装置および基板乾燥方法 |
JP2015142069A (ja) | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理装置 |
-
2018
- 2018-05-31 JP JP2018105412A patent/JP7107754B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010199261A (ja) | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板乾燥装置および基板乾燥方法 |
JP2015142069A (ja) | 2014-01-30 | 2015-08-03 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019062179A (ja) | 2019-04-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102125141B1 (ko) | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 | |
JP7222640B2 (ja) | 基板処理方法および基板処理装置 | |
JP7030440B2 (ja) | 基板処理方法、基板処理液及び基板処理装置 | |
TWI677022B (zh) | 基板處理方法及基板處理裝置 | |
KR102189937B1 (ko) | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 | |
WO2018128008A1 (ja) | 基板処理方法及び基板処理装置 | |
JP6898073B2 (ja) | 基板処理装置及び基板処理方法 | |
JP2018056176A (ja) | 基板処理装置及び基板処理方法 | |
WO2020004214A1 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JP7107754B2 (ja) | 基板処理方法および基板処理装置 | |
WO2019021664A1 (ja) | 基板処理方法、基板処理液及び基板処理装置 | |
TWI645030B (zh) | Substrate processing apparatus and substrate processing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211125 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220121 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220623 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7107754 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |