JP7107088B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、電池パックに関する。
発電要素が可撓性を有する外装体に収容された複数の電池を積層して構成した電池パックが知られている。このような電池パックは、充放電に伴う電池の温度上昇を抑制するための冷却構造を備えることが好ましい。例えば下記特許文献1には、冷媒を保持する内部空間を備える冷却部を用いて電池を冷却する電池パックの構造が開示されている。このような電池パックにおいては、冷却部と電池との接触面積を増加させ、かつ、密着性を高めて冷却効率を向上させるために、冷却部の面方向の大きさを電池よりも大きく形成し、冷却部を電池に対して加圧させた状態で接触させるように構成されている。
特許第5142605号明細書
しかしながら、冷却部の面方向の大きさを電池よりも大きく形成した場合、冷却部の中央部で電池と接触した接触面よりも面方向の外側に突出した端部では、電池から面圧を受けない。冷却部の中央部のみに面圧がかかるため、内部空間内の冷媒が冷却部の端部に移動して冷却部の端部が膨張する可能性がある。
ところで、本発明者らの検討によれば、バインダによって結着されていない(すなわち、非結着体からなる)電極活物質層(以下、単に「非結着活物質層」とも称する)が集電体の表面に配置された電極を用いることによって電池のエネルギー密度を向上させることができることが判明した。このような非結着活物質層は、その構成成分がバインダによって結着されていないため、バインダによって結着された乾燥電極の電極活物質層と比較すると柔らかく変形し易い。
端部が膨張した冷却部を上記のような非結着活物質層を含む電池に対して加圧させた状態で接触させると、電池の端部にかかる面圧が大きくなる一方で、電池の中央部分では面圧に抜けが生じてしまう。その結果、電池にかかる加圧力が局所的に偏在化して非結着活物質層が変形し、接触抵抗が増大したり、空孔率が変化したりして、電池性能の低下を招いてしまう虞がある。
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、冷却部の加圧による電極の変形を抑制しつつ効率的に電池を冷却できる電池パックを提供することを目的とする。
本発明の一形態によれば、電極活物質を含む非結着体からなる電極活物質層が集電体の表面に形成されてなる電極と、電解質層とを積層した発電要素が可撓性を有する外装体に収容された電池と、冷却部と、変形抑制部と、を有する電池パックが提供される。そして、該冷却部は、前記発電要素の積層方向において前記電池の表面に対して加圧された状態で接触する。また、該冷却部は、冷媒を保持する内部空間を形成し、前記電池の表面に接触する接触面よりも面方向の外側に突出した端部を備える。また、前記変形抑制部は、前記冷却部の前記端部の前記発電要素の積層方向の変形を抑制する。
上述の電池パックによれば、冷却部から電池にかかる面圧分布を低減し、冷却部の加圧による電極の変形を抑制しつつ効率的に電池を冷却できる。
本発明の一実施形態に係る電池パックの全体構造の概略を示す斜視図である。 図1に示す電池パックの一部を模式的に示す側面図である。 電池および冷却部を示す上面図である。 図1のA-A線に沿う電池パックの一部を拡大して示す概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る冷却部を示す斜視図である。 図4に示す冷却部の凹部の形状を示す上面図である。 比較例に係る電池パックを示す図であり、冷却部の端部が膨張した状態における図2に相当する側面図である。 本発明の一実施形態に係る電池を模式的に表した断面図である。 電極活物質層の構成の一例を示す概略断面図である。 変形例1に係る電池パックの変形抑制部を説明するための側面図である。 変形例2に係る電池パックの変形抑制部を説明するための側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明するが、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて定められるべきであり、以下の形態のみに制限されない。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。本明細書において、範囲を示す「X~Y」は「X以上Y以下」を意味する。
<電池パック>
図1は、本発明の一実施形態に係る電池パック10の全体構造の概略を示す斜視図である。図1に示すように、電池パック10は、積層された複数の電池100と、電池100を冷却する少なくとも1つの冷却部20と、電池100および冷却部20を収容するパックケース30と、を有する。図1に示す本形態では、電池パック10は、略矩形の扁平形状を有する。本明細書では、説明の便宜上、複数の電池100が積層される積層方向を図中に矢印Zで示し、電池パック10の長手方向を図中に矢印Yで示し、電池パック10の短手方向を図中に矢印Xで示す。また、X-Y平面に沿う方向を面方向と称する。複数の電池100の積層方向Zは、電池100に対して冷却部20が配置される方向と一致する。なお、積層方向Zから視た電池パック10の外形は、図1に示すような略長方形に限定されず、例えば、X方向およびY方向の長さが同じの略正方形でもよい。
図1に示す本形態のパックケース30は、積層された複数の電池100および複数の冷却部20を挟持するように配置される上板31および底板32を有する。上板31および底板32は、側面に配置された側板33によって連結される。側板33による連結方法は、特に限定されないが、例えばボルトやナットを用いた機械的締結などが挙げられる。上板31および底板32は互いに連結された状態で、冷却部20および電池100を積層方向Zに圧縮する方向に加圧力P3(図2を参照)を付与する。複数の電池100および冷却部20を積層方向Zに加圧することによって、冷却部20を電池100に密着させて冷却効率を向上させることができる。また、電池100を加圧することによって電極間距離を縮めることができるため、電池100の内部抵抗を低下させることができる。なお、電池100および冷却部20を加圧する方法は、上記の構成に限定されず、例えば、弾性力を有する板バネ等の弾性部材を用いて加圧してもよい。
図2は、図1に示す電池パック10の電池100と冷却部20の一部を模式的に示す側面図である。図2に示すように、冷却部20は、電池100の表面100Sに対して加圧された状態で接触する接触面20Sを有する。上述したように冷却部20および電池100を積層方向Zに圧縮する方向に加圧力P3が付与されることによって、冷却部20の接触面20Sは、電池100の表面100Sから積層方向Zに加圧力P3を受ける。
図3は、電池100および冷却部20を示す上面図である。図3に示すように、冷却部20の面方向(XY方向)の大きさは、電池100の面方向の大きさよりも大きくなるように構成されている。このため、冷却部20の端部20Eは、接触面20Sよりも面方向の外側に突出する。このような構成により、電池100の表面100S全体に接触面20Sを接触させることができるため、冷却に寄与する接触面20Sの接触面積が増加して電池100の冷却効率を向上させることができる。さらに、冷却部20を比較的大きく形成することによって表面積が増加するため、冷却部20の放熱効果も期待できる。
再び図2を参照して、電池パック10は、冷却部20の端部20Eの積層方向Zの変形を抑制する変形抑制部40をさらに有する。図2に示す本形態では、変形抑制部40は、冷却部20の端部20Eに対して積層方向Zに沿う加圧力P2を付与する加圧面41Sを有する加圧部41によって構成される。なお、図2では、変形抑制部40の構成を説明するため、冷却部20の端部20Eの寸法比率を図1や図3よりも拡大して示している。
加圧部41の構成は、冷却部20の端部20Eに対して積層方向Zに沿う加圧力P2を付与できる限りにおいて特に限定されないが、例えば、弾性部材やピストンシリンダーによって構成することができる。弾性部材は、圧縮力を加えると伸長する方向に反力を発生する。弾性部材としては、例えば、弾性ゴムや、板ばねやコイルばね等を用いることができる。また、ピストンシリンダーは、シリンダ内の加圧流体を圧縮する方向にピストンを移動させるとピストンを戻す方向に反力を発生する。加圧部41は、弾性部材やピストンシリンダー等の反力を積層方向Zの加圧力として利用する。加圧部41を弾性部材やピストンシリンダーを使用した簡単な構造とすることによって、加圧部41の製造コストを抑えることができる。
なお、図2に示す形態では、加圧部41は、短手方向Xの端部のみ20Eに設けているが、これに限定されず、電池100の外周を囲む全周(図3を参照)に設けてもよいし、長手方向Yの端部に設けてもよい。また、加圧部41は、電池パック10において積層された冷却部20の各積層間の全てに配置してもよいし、一部のみに配置してもよい。
図4は、図1のA-A線に沿う電池パック10の一部を拡大して示す概略断面図である。図4に示すように、冷却部20は、冷媒CMを保持する内部空間20Aを形成する。冷却部20は、外部から供給された冷媒CMを内部空間20A内で循環させることによって電池100を冷却する冷却用の熱交換器である。冷媒CMを構成する材料は、特に限定されないがシリコンオイル等の絶縁油や不凍液などを用いることができる。
冷却部20は、積層された電池100と電池100との間に配置されることが好ましい。これにより、冷却部20の両側に配置された電池100を効率的に冷却することができる。なお、図1に示す形態では、一枚の電池100毎に冷却部20を積層しているがこの構成に限定されず、例えば、複数の電池100毎に冷却部20を積層してもよいし、冷却部20の一方側のみに電池100を配置してもよい。
図4を参照して、本発明の一形態に係る電池100は、電極活物質を含む非結着体からなる電極活物質層が集電体の表面に形成されてなる電極と、電解質層とを積層した発電要素111が可撓性を有する外装体112に収容されてなる。なお、電池100の詳細な構成については後述で説明する。発電要素111の構成部材の積層方向は、複数の電池100が積層される方向、および電池100に対して冷却部20が配置される方向と一致する。本明細書では、発電要素111の構成部材の積層方向のことを単に「積層方向Z」とも称する。
図4に示すように、本形態の冷却部20は、接触面20Sの面方向に沿って平坦な平坦部21と、接触面20Sの面方向に配置された複数の凹部22と、を有する。凹部22は、平坦部21の一部から内部空間20A側に向かって凹み、内部空間20Aに冷媒CMの流路を形成する。図4に示す本形態では、平坦部21が電池100の表面100Sに直接的に接触するため、接触面20Sは平坦部21のうち電池100に接触する面によって構成される。
図4に示す本形態では、冷却部20は、2枚の板状の冷却板23、24を備える。2枚の冷却板23、24間には、冷媒CMを保持する内部空間20Aが形成される。2枚の冷却板23、24は、それぞれ平坦部21および複数の凹部22を備えるエンボス加工が施された板である。図4に示すように、積層方向Zに隣り合う2枚の冷却板23、24の凹部22は、互いに対向するように配置されることが好ましい。これにより、冷媒CMの流路のZ方向の高さは、2つの凹部22の合計の高さにほぼ等しくなる。2枚の冷却板23、24は、内部空間20Aを密封するために、溶接や接着等の接合方法によって外周が接合されている。
なお、凹部22の配置や形状は特に限定されず、所望の流路形状に応じて適宜選択することができる。また、隣り合う2枚の冷却板23、24の凹部22は、互いに対向するように配置される構成に限定されず、対向してなくてもよい。また、冷却部20を構成する冷却板の数は、2枚に限定されず、3枚以上としてもよい。さらに、冷却部20は、複数の冷却板によって構成される形態に限定されず、例えば、冷媒CMを保持する内部空間を備える箱型の筐体によって構成してもよい。この場合、筐体に冷媒CM流路を形成するための凹部を形成することができる。
図5は、本形態に係る冷却部20を示す斜視図である。図5を参照して、冷却部20は、略直方体の形状を有する。冷却部20は、冷媒CMを内部空間20Aへ供給するための供給口20iと、内部空間20A内の冷媒CMを排出する排出口20oと、を有する。冷媒CMの流れ方向Fは、供給口20iから排出口20oに向かって長手方向Yに形成される。排出口20oから排出された冷媒CMは、図示しない外部装置によって冷却されて再び供給口20iへ供給される。このようにして、冷媒CMは、内部空間20Aおよび外部装置を循環して所定温度以下に冷却された状態を維持する。なお、冷媒CMの流れ方向Fは、長手方向Yに限定されず、短手方向Xに形成してもよい。
図6は、図4に示す冷却部20の凹部22の形状を示す上面図である。平坦部21の面方向に断続的に配置される複数の凹部22は、大きさがほぼ一定の略円形状を有し、千鳥状に配置される。流れ方向Fに向かって流れる冷媒CMは、複数の凹部22(内部空間20A側の凸部)を避けるように分流しながら流れる。これにより、冷媒CMは、内部空間20Aの端部まで均一に流れるため、電池100を面方向に均一に冷却することができる。
図7は、比較例に係る電池パックを示す図であり、冷却部20の端部が膨張した状態における図2に相当する側面図である。変形抑制部40を備えない比較例に係る電池パックでは、冷却部20の端部20Eには、外部から圧力が付与されない。一方で、冷却部20の接触面20Sには、電池100の表面100Sから加圧力P3が積層方向Zに圧縮する方向に外圧としてかかる。図7に示すように、このため、冷却部20の端部20Eが冷却部20の内部空間20Aの内圧P1(冷媒CMの圧力)によって膨張して変形することがある。これにより、冷却部20の端部20Eが膨張した部分が電池100の端部(図7中の一点破線で囲んだ部分)を局所的に加圧する。このため、電池100の端部では、面圧が大きくなる。一方で、冷却部20の端部20Eに対して相対的に凹んだ中央部分に対向する電池100の中央部分では、面圧に抜けが生じてしまう。その結果、電池100にかかる加圧力が局所的に偏在化して電極(特に、電極活物質層)が変形し、接触抵抗が増大したり、空孔率が変化したりして、電池性能の低下を招いてしまう虞がある。
これに対して、本形態に係る電池パック10は、図2に示すように冷却部20の端部20Eの積層方向Zの変形を抑制する加圧部41(変形抑制部40)を有する。加圧部41は、冷却部20の端部20Eにおいて、内圧P1に対向する加圧力P2を付与する。このため、電池100から加圧力P3を受けた状態においても内圧P1による冷却部20の端部20Eの膨張が抑制される。その結果、冷却部20から電池100にかかる面圧分布を低減し、冷却部20の加圧による電極の変形を抑制しつつ効率的に電池100を冷却できる。
図2を参照して、加圧部41が冷却部20の端部20Eに付与する積層方向Zの加圧力P2(単位面積当たりに付与される荷重)は、電池100から加圧された状態における冷却部20の内部空間20Aの内圧P1以上の値に設定することが好ましい。加圧部41の加圧力P2が冷却部20の内圧P1よりも小さい場合、冷却部20の端部20Eが膨張する可能性がある。加圧部41の加圧力P2を電池100から加圧された状態における冷却部20の内部空間20Aの内圧P1以上の値に設定することによって、冷却部20の内部空間20Aの内圧P1による冷却部20の端部20Eの変形をより確実に抑制することができる。また、加圧部41の加圧力P2が大き過ぎると、冷却部20の端部20Eが圧縮されて変形する可能性がある。このため、加圧部41の加圧力P2の上限値は、冷却部20の端部20Eが変形しない範囲に設定することが好ましい。
上記の観点から、加圧部41の加圧力P2の下限値は、30kPa以上であることが好ましく、60kPa以上であることがより好ましく、90kPa以上であることが特に好ましい。また、加圧部41の加圧力P2の上限値は、500kPa以下であることが好ましく、300kPa以下であることがより好ましく、200kPa以下であることが特に好ましい。
冷却部20の接触面20Sおよび電池100の表面100Sに付与される積層方向Zの加圧力P3の下限値は、20kPa以上であることが好ましく、50kPa以上であることがより好ましく、80kPa以上であることが特に好ましい。また、加圧力P3の上限値は、500kPa以下であることが好ましく、300kPa以下であることがより好ましく、200kPa以下であることが特に好ましい。なお、冷却部20および電池100に付与される積層方向Zの加圧力P3は、接触面20Sの面方向において常に一定であるとは限らず、面方向によってばらついていることもある。
本発明者らの検討によれば、非結着活物質層を用いた場合の電池100の内部抵抗は加圧力P3に対して感度が高く、乾燥電極の場合よりもずっと大きい加圧力P3を印加しなければ電池100の内部抵抗が十分に低下しないことが判明した。ここで、「乾燥電極」とは、バインダおよび溶媒を含む電極活物質スラリーを集電体の表面に塗工して塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥させた電極のことを意味する。
また、加圧部41の加圧力P3が大きい場合、図7に示すように、冷却部20の接触面20Sが押圧されて圧縮されることによって、冷媒CMが端部20Eに移動して端部20Eがより膨張しやすくなる。このため、図2に示すように、変形抑制部40によって端部20Eでの変形を抑制し、冷却部20から電池100にかかる面圧分布を低減する本発明の作用効果をより一層顕著に発現させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る電池100の構成について詳細に説明する。
[電池]
本発明の実施形態に係る電池100の一例として非水電解質二次電池の1種である双極型リチウムイオン二次電池について説明するが、本発明を適用する電池は双極型リチウムイオン二次電池に制限されない。ここで、双極型リチウムイオン二次電池とは、双極型電極を含み、正極と負極との間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池である。例えば、本発明は、発電要素において電極が並列接続されてなる形式のいわゆる並列積層型電池などの従来公知の任意の二次電池にも適用可能である。なお、本明細書では、双極型リチウムイオン二次電池を単に「電池」と称する。
図8は、本発明の一実施形態に係る電池100を模式的に表した断面図である。電池100は、外部からの衝撃や環境劣化を防止するために、図8に示すように、充放電反応に寄与する発電要素111が可撓性を有する外装体112の内部に封止された構造を有する。
図8に示すように、本実施形態の電池100の発電要素111は、複数の単セル120が積層されてなる積層体である。なお、単セル120の積層回数は、所望する電圧に応じて調節することが好ましい。
正極130aおよび負極130bは、集電体131の一方の面に電気的に結合した正極活物質層132aが形成され、集電体131の反対側の面に電気的に結合した負極活物質層132bが形成された双極型電極135を構成する。なお、図8では、集電体131は、正極集電体131aおよび負極集電体131bを組み合わせた積層構造(2層構造)として図示しているが、単独の材料からなる単層構造であってもよい。
さらに、図8に示す電池100では、正極側の正極集電体131aに隣接するように正極集電板(正極タブ)134aが配置され、これが延長されて外装体112から導出している。一方、負極側の負極集電体131bに隣接するように負極集電板(負極タブ)134bが配置され、同様にこれが延長されて外装体112から導出している。
[単セル]
図8に示すように、単セル120は、正極130aおよび負極130bと、電解質層140とから構成される。正極130aは、正極活物質層132aが正極集電体131aに配置されてなる。負極130bは、負極活物質層132bが負極集電体131bに配置されてなる。正極活物質層132aと負極活物質層132bとは、電解質層140を介して互いに向かい合うように配置されている。
単セル120の外周部には、シール部150が配置されている。シール部150は、正極活物質層132a、負極活物質層132bおよび電解質層140の周囲を液密に封止し、電解液の漏れによる液絡を防止している。
[集電体]
集電体131(隣接する正極集電体131aおよび負極集電体131b)は、正極活物質層132aと接する一方の面から、負極活物質層132bと接する他方の面へと電子の移動を媒介する機能を有する。集電体131を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、導電性を有する樹脂や、金属が用いられうる。
集電体131の軽量化の観点からは、集電体131は、導電性を有する樹脂によって形成された樹脂集電体であることが好ましい。なお、単セル120間のリチウムイオンの移動を遮断する観点からは、樹脂集電体の一部に金属層を設けてもよい。
具体的には、樹脂集電体の構成材料である導電性を有する樹脂としては、導電性高分子材料または非導電性高分子材料に必要に応じて導電性フィラーが添加された樹脂が挙げられる。導電性高分子材料としては、例えば、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリフェニレンビニレン、およびポリオキサジアゾールなどが挙げられる。かような導電性高分子材料は、導電性フィラーを添加しなくても十分な導電性を有するため、製造工程の容易化または集電体の軽量化の点において有利である。
非導電性高分子材料としては、例えば、ポリエチレン(PE;高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)など)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、またはポリスチレン(PS)などが挙げられる。かような非導電性高分子材料は、優れた耐電位性または耐溶媒性を有しうる。
導電性フィラーは、導電性を有する物質であれば特に制限なく用いることができる。例えば、導電性、耐電位性、またはリチウムイオン遮断性に優れた材料として、金属および導電性カーボンなどが挙げられる。金属としては、特に制限はないが、ニッケル、チタン、アルミニウム、銅、白金、鉄、クロム、スズ、亜鉛、インジウム、アンチモン、およびカリウムからなる群から選択される少なくとも1種の金属もしくはこれらの金属を含む合金または金属酸化物を含むことが好ましい。また、導電性カーボンとしては、特に制限はない。好ましくは、アセチレンブラック、バルカン(登録商標)、ブラックパール(登録商標)、カーボンナノファイバー、ケッチェンブラック(登録商標)、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノホーン、カーボンナノバルーン、およびフラーレンからなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
導電性フィラーの添加量は、集電体131に十分な導電性を付与できる量であれば特に制限はなく、好ましくは、5~35体積%程度である。
また、集電体131が金属によって形成される場合、金属としては、アルミニウム、ニッケル、鉄、ステンレス、チタン、銅などが挙げられる。これらのほか、ニッケルとアルミニウムとのクラッド材、銅とアルミニウムとのクラッド材、またはこれらの金属のめっき材などが好ましく用いられうる。また、金属表面にアルミニウムが被覆されてなる箔であってもよい。なかでも、電子伝導性や電池作動電位、集電体131へのスパッタリングによる電極活物質の密着性等の観点からは、アルミニウム、ステンレス、銅、ニッケルが好ましい。
[電極活物質層(正極活物質層、負極活物質層)]
図9は、本形態に係る電極活物質層132の一例を示す断面図である。電極活物質層132(正極活物質層132a、負極活物質層132b)は、電極活物質161(正極活物質または負極活物質)を含む非結着体からなる非結着活物質層である。図9に示すように、電極活物質層132は、必要に応じて、被覆剤162(被覆用樹脂163、導電助剤164)、導電部材165等を含んでもよい。さらに、電極活物質層132は、必要に応じてイオン伝導性ポリマー、リチウム塩等を含んでもよい。
ここで、「電極活物質161を含む非結着体からなる」とは、電極活物質161が結着剤(バインダともいう)により互いの位置を固定されていない状態であることを意味する。また、電極活物質層132が電極活物質161の非結着体からなるか否かは、電極活物質層132を電解液中に完全に含浸した場合に電極活物質層132が崩壊するか否かを観察することで確認できる。
電極活物質161を含む非結着体からなる電極活物質層132とするためには、電極活物質層132を形成する際にスラリーからなる塗膜を乾燥させる工程を実質的に含まないようにする、といった手法が挙げられる。また、電極活物質層132(電極活物質層132を形成するためのスラリー)が実質的に結着剤を含まないようにする、といった手法によっても活物質を含む非結着体からなる電極活物質層132を形成することができる。ここで、電極活物質層132(電極活物質層132を形成するためのスラリー)が実質的に結着剤を含まないとは、具体的には、結着剤の含有量が、電極活物質層132(電極活物質層132を形成するためのスラリー)に含まれる全固形分量(電極活物質層132を構成する部材のうち、固形である部材の分量の合計)100質量%に対して、1質量%以下(下限0質量%)であることを意味する。当該結着剤の含有量は、より好ましくは0.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.2質量%以下であり、特に好ましくは0.1質量%以下であり、最も好ましくは0質量%である。
なお、本明細書において電極活物質層132が実質的に含まないとする結着剤とは活物質粒子同士および活物質粒子と集電体131とを結着固定するために用いられる公知の溶媒(分散媒)乾燥型のリチウムイオン電池用結着剤を意味し、デンプン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、テトラフルオロエチレンおよびスチレン-ブタジエンゴムが挙げられる。これらのリチウムイオン電池用結着剤は、水又は有機溶媒に溶解又は分散して使用され、溶媒(分散媒)成分を揮発させることで乾燥、固体化して活物質粒子同士および活物質粒子と集電体とを強固に固定する。
(正極活物質)
正極活物質としては、例えば、LiMn、LiCoO、LiNiO、Li(Ni-Mn-Co)Oおよびこれらの遷移金属の一部が他の元素により置換されたもの等のリチウム-遷移金属複合酸化物、リチウム-遷移金属リン酸化合物、リチウム-遷移金属硫酸化合物などが挙げられる。場合によっては、2種以上の正極活物質が併用されてもよい。好ましくは、容量、出力特性の観点から、リチウム-遷移金属複合酸化物が、正極活物質として用いられる。より好ましくはリチウムとニッケルとを含有する複合酸化物が用いられる。さらに好ましくはLi(Ni-Mn-Co)Oおよびこれらの遷移金属の一部が他の元素により置換されたもの(以下、単に「NMC複合酸化物」とも称する)、またはリチウム-ニッケル-コバルト-アルミニウム複合酸化物(以下単に、「NCA複合酸化物」とも称する)などが用いられる。NMC複合酸化物は、リチウム原子層と遷移金属(Mn、NiおよびCoが秩序正しく配置)原子層とが酸素原子層を介して交互に積み重なった層状結晶構造を有する。そして、遷移金属1原子あたり1個のLi原子が含まれ、取り出せるLi量が、スピネル系リチウムマンガン酸化物の2倍、つまり供給能力が2倍になり、高い容量を持つことができる。
(負極活物質)
負極活物質としては、例えば、グラファイト(黒鉛)、ソフトカーボン、ハードカーボン等の炭素材料、リチウム-遷移金属複合酸化物(例えば、LiTi12)、金属材料(スズ、シリコン)、リチウム合金系負極材料(例えばリチウム-スズ合金、リチウム-シリコン合金、リチウム-アルミニウム合金、リチウム-アルミニウム-マンガン合金等)などが挙げられる。場合によっては、2種以上の負極活物質が併用されてもよい。好ましくは、容量、出力特性の観点から、炭素材料、リチウム-遷移金属複合酸化物、リチウム合金系負極材料が、負極活物質として好ましく用いられる。なお、上記以外の負極活物質が用いられてもよいことは勿論である。また、(メタ)アクリレート系共重合体等の被覆用樹脂は特に炭素材料に対して付着しやすいという性質を有している。したがって、構造的に安定した電極材料を提供するという観点からは、負極活物質として炭素材料を用いることが好ましい。
(導電助剤)
図9に示すように、導電助剤164は、被覆用樹脂163とともに電極活物質161の表面を被覆する被覆剤162として用いられる。導電助剤164は、被覆剤中で電子伝導パスを形成し、電極活物質層132の電子移動抵抗を低減することで、電池の高レートでの出力特性向上に寄与し得る。
導電助剤164としては、例えば、アルミニウム、ステンレス、銀、金、銅、チタン等の金属、これらの金属を含む合金または金属酸化物;グラファイト、炭素繊維(具体的には、気相成長炭素繊維(VGCF)等)、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンブラック(具体的には、アセチレンブラック、ケッチェンブラック(登録商標)、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルランプブラック等)等のカーボンが挙げられるが、これらに限定されない。また、粒子状のセラミック材料や樹脂材料の周りに上記金属材料をめっき等でコーティングしたものも導電助剤として使用できる。これらの導電助剤のなかでも、電気的安定性の観点から、アルミニウム、ステンレス、銀、金、銅、チタン、およびカーボンからなる群より選択される少なくとも1種を含むことが好ましく、アルミニウム、ステンレス、銀、金、およびカーボンからなる群より選択される少なくとも1種を含むことがより好ましく、カーボンを少なくとも1種を含むことがさらに好ましい。これらの導電助剤は、1種のみを単独で使用してもよいし、2種以上を併用しても構わない。
導電助剤164の形状は、図9に示すような粒子状または繊維状であることが好ましい。導電助剤164が粒子状である場合、粒子の形状は特に限定されず、粉末状、球状、棒状、針状、板状、柱状、不定形状、燐片状、紡錘状等、いずれの形状であっても構わない。導電助剤が粒子状である場合の平均粒子径(一次粒子径)は、100nm以下であることが好ましい。なお、本明細書中において、「粒子径」とは、導電助剤の輪郭線上の任意の2点間の距離のうち、最大の距離を意味する。「平均粒子径」の値としては、走査型電子顕微鏡(SEM)や透過型電子顕微鏡(TEM)等の観察手段を用い、数~数十視野中に観察される粒子の粒子径の平均値として算出される値を採用するものとする。
(導電部材)
導電部材165は、電極活物質層132中で電子伝導パスを形成する機能を有する。特に、図9に示すように、導電部材165の少なくとも一部が、電極活物質層132の2つの主面S1、S2同士を電気的に接続する導電通路を形成していることが好ましい。このような形態を有することで、電極活物質層132中の厚さ方向(積層方向Z)の電子移動抵抗がさらに低減されるため、電池の高レートでの出力特性をより一層向上しうる。なお、導電部材165の少なくとも一部が、電極活物質層132の2つの主面S1、S2同士を電気的に接続する導電通路を形成しているか否かは、SEMや光学顕微鏡を用いて電極活物質層132の断面を観察することにより確認することができる。
導電部材165は、繊維状の形態を有する導電性繊維であることが好ましい。具体的には、PAN系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維等の炭素繊維、合成繊維の中に導電性のよい金属や黒鉛を均一に分散させてなる導電性繊維、ステンレスのような金属を繊維化した金属繊維、有機物繊維の表面を金属で被覆した導電性繊維、有機物繊維の表面を、導電性物質を含む樹脂で被覆した導電性繊維等が挙げられる。なかでも、導電性に優れ、軽量であることから炭素繊維が好ましい。
なお、本実施形態の電池100においては、電極活物質層132の構成部材として、上記の電極活物質や、必要に応じて用いられる導電部材165、イオン伝導性ポリマー、リチウム塩、被覆剤162(被覆用樹脂163、導電助剤164)以外の部材を適宜使用しても構わない。しかしながら、電池のエネルギー密度を向上させる観点から、例えば結着剤等の充放電反応の進行にあまり寄与しない部材は、含有させないほうが好ましい。
本実施形態の電池100において、電極活物質層132の厚さt(図9を参照して、主面S1、S2間の距離)は、正極活物質層132aについては、好ましくは150~1500μmであり、より好ましくは180~950μmであり、さらに好ましくは200~800μmである。また、負極活物質層132bの厚さは、好ましくは150~1500μmであり、より好ましくは180~1200μmであり、さらに好ましくは200~1000μmである。電極活物質層132の厚さが上述した下限値以上の値であれば、電池のエネルギー密度を十分に高めることができる。一方、電極活物質層132の厚さが上述した上限値以下の値であれば、電極活物質層132の構造を十分に維持することができる。なお、電極活物質層132の厚さtは、主面S1、S2の面方向において常に一定であるとは限らず、面方向によってばらついていることもある。
また、積層方向Zを投影方向としたとき、正極活物質層132aの投影面積は、好ましくは50~1500cmであり、より好ましくは180~950cmであり、さらに好ましくは200~800cmである。また、負極活物質層132bの投影面積は、好ましくは50~1500cmであり、より好ましくは200~1500cmであり、さらに好ましくは500~1500cmである。電極活物質層132の投影面積が大きいほど、電池容量を高めることができる一方で、電極130は変形し易くなるため本発明の効果は顕著に現れる。
また、積層方向Zを投影方向としたとき、電極活物質層132の投影面積に対する接触面20Sの面積の割合は、好ましくは50%以上であり、より好ましくは70%以上であり、さらに好ましくは80%以上であり、特に好ましくは90%以上である。電極活物質層132の投影面積に対する接触面20Sの面積の割合が大きいほど、接触面20Sから電極130に加わる面圧を分散することができるため、面圧分布を低減して電極130の変形を抑制する効果がより一層顕著となる。
[電解質層]
電解質層140に使用される電解質は、特に制限はなく、液体電解質(電解液)、ゲルポリマー電解質などが制限なく用いられる。これらの電解質を用いることで、高いリチウムイオン伝導性が確保されうる。
本形態では、電解質層140にセパレータを用いてもよい。セパレータは、電解質を保持して正極130aと負極130bとの間のリチウムイオン伝導性を確保する機能、および正極130aと負極130bとの間の隔壁としての機能を有する。特に電解質として液体電解質(電解液)を使用する場合には、セパレータを用いることが好ましい。セパレータの形態としては、例えば、上記電解質を吸収保持するポリマーや繊維からなる多孔性シートのセパレータや不織布セパレータ等を挙げることができる。
電解液(液体電解質)は、上述の電極活物質層132に使用される電解液と同様のものが用いられうる。なお、電解液におけるリチウム塩の濃度は、0.1~3.0Mであることが好ましく、0.8~2.2Mであることがより好ましい。また、添加剤を使用する場合の使用量は、添加剤を添加する前の電解液100質量%に対して、好ましくは0.5~10質量%、より好ましくは0.5~5質量%である。
添加剤としては、例えば、ビニレンカーボネート、メチルビニレンカーボネート、ジメチルビニレンカーボネート、フェニルビニレンカーボネート、ジフェニルビニレンカーボネート、エチルビニレンカーボネート、ジエチルビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネート、1,2-ジビニルエチレンカーボネート、1-メチル-1-ビニルエチレンカーボネート、1-メチル-2-ビニルエチレンカーボネート、1-エチル-1-ビニルエチレンカーボネート、1-エチル-2-ビニルエチレンカーボネート、ビニルビニレンカーボネート、アリルエチレンカーボネート、ビニルオキシメチルエチレンカーボネート、アリルオキシメチルエチレンカーボネート、アクリルオキシメチルエチレンカーボネート、メタクリルオキシメチルエチレンカーボネート、エチニルエチレンカーボネート、プロパルギルエチレンカーボネート、エチニルオキシメチルエチレンカーボネート、プロパルギルオキシエチレンカーボネート、メチレンエチレンカーボネート、1,1-ジメチル-2-メチレンエチレンカーボネートなどが挙げられる。なかでも、ビニレンカーボネート、メチルビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネートが好ましく、ビニレンカーボネート、ビニルエチレンカーボネートがより好ましい。これらの環式炭酸エステルは、1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
ゲルポリマー電解質は、イオン伝導性ポリマーからなるマトリックスポリマー(ホストポリマー)に、上記の電解液が注入されてなる構成を有する。電解質としてゲルポリマー電解質を用いることで電解質の流動性がなくなり、各層間のイオン伝導性を遮断することで容易になる点で優れている。マトリックスポリマー(ホストポリマー)として用いられるイオン伝導性ポリマーとしては、例えば、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリフッ化ビニリデン-ヘキサフルオロプロピレン(PVdF-HEP)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)およびこれらの共重合体等が挙げられる。
ゲルポリマー電解質のマトリックスポリマーは、架橋構造を形成することによって、優れた機械的強度を発現しうる。架橋構造を形成させるには、適当な重合開始剤を用いて、高分子電解質形成用の重合性ポリマー(例えば、PEOやPPO)に対して熱重合、紫外線重合、放射線重合、電子線重合等の重合処理を施せばよい。
[正極集電板および負極集電板]
集電板134a、134bを構成する材料は、特に制限されず、リチウムイオン二次電池用の集電板として従来用いられている公知の高導電性材料が用いられうる。集電板134a、134bの構成材料としては、例えば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケル、ステンレス、これらの合金等の金属材料が好ましい。軽量、耐食性、高導電性の観点から、より好ましくはアルミニウム、銅であり、特に好ましくはアルミニウムである。なお、正極集電板134aと負極集電板134bとでは、同一の材料が用いられてもよいし、異なる材料が用いられてもよい。
[シール部]
シール部150は、集電体131同士の接触や単セル120の端部における短絡を防止する機能を有する。シール部150を構成する材料としては、絶縁性、シール性(液密性)、電池動作温度下での耐熱性等を有するものであればよい。例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂、ゴム(エチレン-プロピレン-ジエンゴム:EPDM)、等が用いられうる。また、イソシアネート系接着剤や、アクリル樹脂系接着剤、シアノアクリレート系接着剤などを用いてもよく、ホットメルト接着剤(ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂)などを用いてもよい。なかでも、耐食性、耐薬品性、作り易さ(製膜性)、経済性等の観点から、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂が、絶縁層の構成材料として好ましく用いられ、非結晶性ポリプロピレン樹脂を主成分とするエチレン、プロピレン、ブテンを共重合した樹脂を用いることが好ましい。
[外装体]
図8に示すように、外装体112は、可撓性を有するシート材によって構成さる。可撓性を有するシート材としては、特に限定されないが、高出力化や冷却性能に優れ、EV、HEV用の大型機器用電池に好適に利用することができるという観点からはラミネートフィルムによって構成することが好ましい。ラミネートフィルムには、例えば、ポリプロピレン(PP)、アルミニウム、ナイロンをこの順に積層してなる3層構造のラミネートフィルム等を用いることができるが、これらに何ら制限されるものではない。また、外部から掛かる発電要素111への群圧を容易に調整することができることから、外装体112はアルミネートラミネートがより好ましい。
以上説明したように、本形態に係る電池パック10は、電池100と、冷却部20と、変形抑制部40と、を有する。ここで、電池100は、電極活物質161を含む非結着体からなる電極活物質層132が集電体131の表面に形成されてなる電極130と、電解質層140とを積層した発電要素111が可撓性を有する外装体112に収容されてなる。冷却部20は、積層方向Zにおいて電池100の表面100Sに対して加圧された状態で接触する。そして、冷却部20は、冷媒CMを保持する内部空間20Aを形成し、電池100の表面100Sに接触する接触面20Sよりも面方向の外側に突出した端部20Eを備える。また、変形抑制部40は、冷却部20の端部20Eの積層方向Zの変形を抑制する。
上記構成を備える電池パック10によれば、冷却部20が電池100から加圧された状態において、変形抑制部40は、内圧P1による冷却部20の端部20Eの変形を抑制することができる。その結果、冷却部20から電池100にかかる面圧分布を低減し、冷却部20の加圧による電極130の変形を抑制しつつ効率的に電池100を冷却できる。
また、上述した本形態では変形抑制部40は、冷却部20の端部20Eに対して積層方向Zに沿う加圧力P2を付与する加圧部41によって構成される。加圧部41は、冷却部20の端部20Eに対して、内部空間20Aの内圧P1に対向する加圧力P2を付与する。これにより、加圧部41は、電池100から加圧された状態において、内圧P1による冷却部20の端部20Eの膨張を抑制することができる。
また、加圧部41の加圧力P2は、電池100から加圧された状態における冷却部20の内部空間20Aの内圧P1以上の値に設定することが好ましい。これにより、冷却部20の内部空間20Aの内圧P1による冷却部20の端部20Eの膨張をより確実に抑制することができる。
また、上述した本形態では冷却部20は、接触面20Sの面方向に沿って平坦な平坦部21と、平坦部21の一部から内部空間20A側に向かって凹み、内部空間20Aに冷媒CMの流路を形成する複数の凹部22と、を備える。変形抑制部40によって冷却部20の端部20Eの変形を抑制することによって積層方向Zにおける冷却部20の平坦部21の厚みを均一にすることができる。これにより、冷却部20の平坦部21が面方向に略平行になるため、平坦部21によって電池100に対して均等な面圧を付与できる。その結果、面圧分布をより一層低減して電極130の変形を抑制することができる。また、凹部22によって冷媒CMの流路を形成することによって、冷媒CMを内部空間20A内を円滑に循環させることができ、冷却部20による冷却効率を高めることができる。
また、電極活物質層132の面方向に沿う面の面積は、500cm以上であることが好ましい。電極活物質層132の面積が大きいほど、冷却部20から受ける加圧力が偏在化した場合に、電極130が変形する課題がより顕著となる。このため、接触面20Sの面圧を均等にして電極活物質層132の変形を抑制する本発明の作用効果をより一層顕著に発現させることができる。
また、冷却部20の接触面20Sにかかる加圧力P3は、20kPa以上であることが好ましい。非結着活物質層を用いた場合の電池100の内部抵抗は加圧力P3に対して感度が高く、乾燥電極の場合よりも大きな加圧力P3を印加しなければ電池100の内部抵抗が十分に低下しない。また、加圧力P3が大きい場合、冷却部20の接触面20Sに押圧されて圧縮されることによって、冷媒CMが端部20Eに移動して端部20Eがより膨張しやすくなる。冷却部20の端部20Eが膨張すると非結着活物質層に偏荷重がかかって変形しやすくなる。このため、接触面20Sの面圧を均等にして非結着活物質層を含む電極130の変形を抑制する本発明の作用効果をより一層顕著に発現させることができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は前述した実施形態において説明した内容のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。以下、変形例の一例について説明する。なお、前述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
<変形例1>
図10は、変形例1に係る電池パックの変形抑制部40を説明するための側面図である。変形例1に係る変形抑制部40は、冷却部20の端部20Eを補強する補強部241によって構成される点で前述した実施形態とは異なる。
補強部241は、例えば、冷却部20の端部20Eの表面に接着や溶接等によって接合された帯状の部材によって構成することができる。図10に示す形態では、冷却部20の端部20Eの一部に配置されているが、これに限定されず、端部20Eの全周に巻きつけるように配置してもよい。
冷却部20の端部20Eにおいて、補強部241が配置された部分は、補強部241の分だけ肉厚が厚くなるため引張応力に対する剛性が高くなって変形し難くなる。これにより、内圧P1による冷却部20の端部20Eの変形を抑制することができる。
また、補強部241の許容引張応力は、冷却部20の内圧P1から冷却部20の端部20Eが受ける最大引張応力よりも大きくなるように構成されていることが好ましい。ここで、「補強部241の許容引張応力」とは、内圧P1によって補強部241が伸長した際に、電極130の変形を抑制できる程度の伸び歪の限界値(許容伸び歪)を生じる引張応力のことを意味する。補強部241の許容引張応力は、補強部241の破断応力の10分の1以下に設定することが好ましく、20分の1以下に設定することがより好ましく、30分の1以下に設定することが特に好ましい。また、「冷却部20の端部20Eが受ける最大引張応力」とは、電池100から加圧力P3を受けた状態において、冷却部20の端部20Eが冷媒CMから受ける圧力によって生じる最大の引張応力を意味する。なお、引張応力および伸び歪は、JIS Z 2241(2011)に準じて測定することができる。
許容伸び歪の上限値は、電池100および冷却部20の大きさにもよっても異なるが、例えば、5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、0.5%以下であることがさらに好ましく、0.2%以下であることが特に好ましい。補強部241の許容引張応力を上記のように設定することによって、冷却部20の内圧P1によって補強部241が過度に伸長したり破断したりすることなく、冷却部20の端部20Eが膨張することを確実に抑制することができる。
補強部241の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、金属材料や樹脂材料を用いることができる。冷却部20の熱を放熱する観点から、補強部241の構成材料には、例えば銅やアルミニウム等の比熱容量の大きい材料を用いることが好ましい。
<変形例2>
図11は、変形例2に係る電池パックの変形抑制部40を説明するための側面図である。変形例2に係る変形抑制部40は、冷却部20の端部20Eを挟持する把持部材341によって構成される点で前述した実施形態とは異なる。
本形態に係る把持部材341は、ボルト342の先端に形成された加圧面341Sと、押さえ板343との間に冷却部20の端部20Eを挟み込むクランプから構成される。把持部材341は、ボルト342を締めたり緩めたりする方向に回転させることによって、加圧面341Sと押さえ板343との間隔を調整することができる。把持部材341を用いて冷却部20の端部20Eを厚み方向(積層方向Z)から挟み込んで固定することによって、冷却部20の端部20Eが膨張することを確実に抑制することができる。なお、把持部材341は、冷却部20の端部20Eを厚み方向から把持できる限りにおいて、クランプに限定されず、例えば、コイルばね等を備えるクリップから構成することができる。
<その他の変形例>
例えば、変形抑制部40は、加圧部41、補強部241および把持部材341のうち2つ以上を組み合わせて構成してもよい。
また、変形抑制部40は、冷却部20の端部20Eの積層方向Zの変形を抑制できる限りにおいて、上述した構成に限定されず、例えば、冷却部20の端部20Eの肉厚を部分的に厚くした肉厚部により構成してもよい。
10 電池パック、
11 発電要素、
20 冷却部、
20A (冷却部の)内部空間、
20S (冷却部の)接触面、
20E (冷却部の)端部、
21 平坦部、
22 凹部、
23、24 冷却板、
30 パックケース、
40 変形抑制部、
41 加圧部、
41S 加圧面、
241 補強部、
341 把持部材
341S 加圧面、
100 電池、
100S 表面、
111 発電要素、
112 外装体、
120 単セル、
130 電極、
130a 正極、
130b 負極、
131 集電体、
131a 正極集電体、
131b 負極集電体、
132 電極活物質層、
132a 正極活物質層、
132b 負極活物質層、
135 双極型電極、
140 電解質層、
150 シール部、
161 電極活物質、
P1 冷却部の内圧、
P2 加圧部の加圧力、
P3 電池から冷却部が受ける加圧力。

Claims (8)

  1. 電極活物質を含む非結着体からなる電極活物質層が集電体の表面に形成されてなる電極と、電解質層とを積層した発電要素が可撓性を有する外装体に収容された電池と、
    前記発電要素の積層方向において前記電池の表面に対して加圧された状態で接触する冷却部と、
    前記冷却部の端部の前記積層方向の変形を抑制する変形抑制部と、を備え、
    前記冷却部は、冷媒を保持する内部空間を形成し、
    前記冷却部の前記端部は、前記冷却部が前記電池の表面に接触する接触面よりも面方向の外側に突出する、電池パック。
  2. 前記変形抑制部は、前記冷却部の前記端部に対して前記積層方向に沿う加圧力を付与する加圧部を有する、請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記加圧部の加圧力は、前記冷却部が前記電池から加圧された状態における前記冷却部の内部空間の内圧以上の値である、請求項2に記載の電池パック。
  4. 前記変形抑制部は、前記冷却部の前記端部を補強する補強部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の電池パック。
  5. 前記補強部の許容引張応力は、前記電池から加圧された状態において、前記冷却部の内部空間の内圧から前記端部が受ける最大引張応力よりも大きい、請求項4に記載の電池パック。
  6. 前記冷却部は、
    前記接触面の面方向に沿って平坦な平坦部と、
    前記平坦部の一部から前記内部空間側に向かって凹み、前記内部空間に前記冷媒の流路を形成する複数の凹部と、を備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の電池パック。
  7. 前記電極活物質層の面方向に沿う面の面積は、500cm以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載の電池パック。
  8. 前記冷却部の前記接触面にかかる加圧力は、20kPa以上である、請求項1~7のいずれか1項に記載の電池パック。
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