JP7107058B2 - 車両用情報収集装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載される車両用情報収集装置に関するものである。
この種の装置として、車両の前方を撮影する前方カメラや、レーザ光源から出射したレーザ光を走査させるとともにこのレーザ光が物体に反射した反射光を受光素子が受光することにより物体を検知する光走査装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-227754号公報
自動運転車両や高度運転支援システムを搭載した車両には、上記した前方カメラや光走査装置等の光学装置が搭載されている。このような車両では、例えば、夏場に車両がトンネル内に進入すると光学装置が冷却され、車両がトンネルの出口から出た際に、光学装置の外側に結露が生じる場合がある。このような結露が生じると、車両の自動運転や高度運転支援に支障をきたしてしまうといった問題がある。
なお、結露の付着を防止するために、夏場でも常時、ヒータで装置を加熱することも考えられるが、無駄な電力を消費してしまうといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、消費電力を抑制するとともに、結露の発生を防止できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両に搭載される車両用情報収集装置であって、車両の周囲の状況を収集する光学装置(23)と、光学装置を収納する筐体(21)と、筐体を加熱するヒータ(26)と、車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があるか否かを判定するトンネル判定部(S100)と、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合、ヒータを作動させるヒータ作動部(S114)と、車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する露点温度推定部(S106)と、車両が進入するトンネル構造物の内部の気温を特定する気温特定部(S110)と、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温よりも低いか否かを判定する温度判定部(S112)と、を備え、ヒータ作動部は、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定され、かつ、温度判定部によって、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温よりも低いと判定された場合、ヒータを作動させる
このような構成によれば、車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合、ヒータが作動して筐体が加熱されるので、消費電力を抑制するとともに、結露の発生を防止することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態の車両用情報収集装置の構成を示した図である。 第1実施形態の車両用情報収集装置の全体ブロック構成図である。 第1実施形態の車両用情報収集装置の制御部のフローチャートである。 第2実施形態の車両用情報収集装置の制御部のフローチャートである。 第3実施形態の車両用情報収集装置の制御部のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用情報収集装置について図1~3を用いて説明する。車両用情報収集装置20は、車両に搭載され、車両の周囲の物体との距離等、車両周囲の情報を収集する。図1~図2に示すように、車両用情報収集装置20は、筐体21、光学センサ23、外気温湿度センサ24、検知窓温度センサ25、ヒータ26、通信部27および制御部28を備えている。光学センサ23は、光学装置に相当する。
筐体21は、車両のバンパー等に埋め込まれたり、車両前方のグリルの間に配置されている。筐体21は、光学センサ23、検知窓温度センサ25およびヒータ26を収納するものである。筐体21は、光学センサ23へと光を導く検知窓22を有している。検知窓22は、光学センサ23から照射される光およびこの光が物体に反射した反射光を透過する樹脂またはガラス等の素材により構成されている。
光学センサ23は、赤外線のレーザ光をパルス状に照射してから、物体に反射した反射光を受光するまでの時間から物体までの距離を計測する距離センサであり、LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)と呼ばれる。
本実施形態の光学センサ23は、赤外線のレーザ光を上下、左右にスキャンさせることにより、車両前方の空間に位置する車両や歩行者に加え、道路上のレーンマーク等を検出することも可能となっている。
外気温湿度センサ24は、筐体21の外壁に配置されている。外気温湿度センサ24は、車両の外気温度および外気湿度を検出し、検出した外気温度および外気湿度を示す信号を制御部28に出力する。
検知窓温度センサ25は、筐体21に配置された検知窓22の温度を検出し、検出した温度を示す信号を制御部28に出力する。
ヒータ26は、通電によって発熱する電気ヒータによって構成されている。本実施形態のヒータ26は、角柱形状を成しており、筐体21の検知窓22の上下方向下側の面と接触するよう配置されている。ヒータ26は、筐体21に配置された検知窓22を加熱する。
制御部28は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
通信部27は、ナビゲーション装置50と通信するための装置である。車両用情報収集装置20は、ナビゲーション装置50と車内LANを介して接続されている。
ナビゲーション装置50は、位置検出部501、地図データ読取部502、通信部503および制御部504を備えている。
位置検出部501は、GPS受信機、ジャイロスコープ、車速センサ、磁気センサ等を有し、これらにより検出された現在位置を特定するための情報を制御部504に出力する。
地図データ読取部502は、制御部504からの要求に応じて地図データを記憶した記憶媒体から車両の現在位置周辺の地図データを読み取り、読み取った地図データを制御部504に出力する。
地図データには、道路の接続等を表した道路データ、各種施設に関する施設データ、地図表示のための背景データ、位置検出精度を向上するためのいわゆるマップマッチングデータ等が含まれる。道路データには、トンネルの入口および出口の位置等のトンネル情報が含まれる。本実施形態における地図データを記憶した記憶媒体は、ハードディスクドライブにより構成されている。
通信部503は、通信網に接続されたサーバ、端末等の外部機器と通信するための装置である。通信部503は、通信網を介して外部機器とデータ通信を行う。
制御部504は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
制御部504の処理としては、位置検出部501より入力される現在位置を特定するための情報に基づいて車両の現在位置を特定する現在位置特定処理、車両周辺の地図表示画面上に自車位置マークを重ねて表示させる地図表示処理、ユーザ操作に応じて、50音検索、施設検索、電話番号検索、住所検索等の各種検索を行う検索処理、出発地から目的地に至る最適な案内経路を探索する経路探索処理、案内経路に従って経路案内を行う経路案内処理等がある。
次に、制御部28の処理について説明する。車両のイグニッションスイッチがオン状態になるとナビゲーション装置50は動作状態となる。また、車両のイグニッションスイッチがオン状態になると、制御部28は、図3に示す処理を実施する。なお、車両のイグニッションスイッチがオン状態になった初期状態では、ヒータ26はオフしている。
まず、制御部28は、S100にて、一定時間後に車両がトンネルを走行する予定があるか否かを判定する。具体的には、ナビゲーション装置50から車両の現在位置および車両の走行先の道路データを取得し、車両の走行先の所定距離内にトンネルがあるか否かを判定する。なお、一定時間に車速を乗算することにより所定距離を特定することが可能である。また、経路探索処理によって案内経路が探索されている場合には、車両の走行先の案内経路の所定距離内にトンネルがあるか否かを判定してもよい。
ここで、車両の走行先の道路データに基づいて、車両の走行先の所定距離内にトンネルがないと判定された場合、S100の判定はNOとなり、本処理を終了する。
また、車両の走行先の道路データに基づいて、車両の走行先の所定距離内にトンネルがあると判定された場合、制御部28は、S102にて、現在の外気温度を特定する。すなわち、トンネルに進入する前の外気温度を特定する。具体的には、外気温湿度センサ24より出力される信号に基づいて、トンネルに進入する前の外気温度を特定する。
次に、制御部28は、S104にて、現在の外気湿度を特定する。すなわち、トンネルに進入する前の外気湿度を特定する。具体的には、外気温湿度センサ24より出力される信号に基づいて、トンネルに進入する前の外気湿度を特定する。
次に、制御部28は、S106にて、トンネル退出後の露点温度を推定する。ここでは、トンネルに進入する前とトンネルから退出した後の気温および湿度が同じであると仮定して、トンネル退出後の露点温度を推定する。すなわち、S102にて特定したトンネルに進入する前の温度とS104にて特定したトンネルに進入する前の湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定する。なお、露点温度は、気温、湿度および露点温度の関係を示したマップを用いて推定することができる。
次に、制御部28は、S108にて、車両がトンネル内走行を開始したか否かを判定する。具体的には、ナビゲーション装置50から車両の現在位置および車両の走行先の道路データを取得し、車両の現在位置がトンネルの入口に到達したか否かに基づいて車両がトンネル内走行を開始したか否かを判定する。
ここで、車両がトンネル内走行を開始してない場合、S108の判定はNOとなり、S100戻る。
また、車両がトンネル内走行を開始した場合、S108の判定はYESとなり、制御部28は、S110にて、トンネル内の気温を特定する。なお、夏場に車両がトンネル内に進入すると車両用情報収集装置20が冷却される。ここでは、外気温湿度センサ24より出力される信号に基づいて、トンネル内の気温を特定する。
次に、制御部28は、S112にて、トンネル内の気温がトンネル退出後の外気露点温度よりも低いか否かを判定する。具体的には、S110にて特定したトンネル内の気温が、S106にて推定したトンネル退出後の露点温度よりも低いか否かを判定する。
ここで、トンネル内の気温がトンネル退出後の外気露点温度よりも低い場合、制御部28は、S114にて、ヒータ26をオン制御する。これによりヒータ26は発熱し、筐体21に配置された検知窓22は加熱される。本実施形態では、検知窓温度センサ25より出力される信号に基づいて筐体21に配置された検知窓22の温度が外気露点温度よりも高くなるようヒータ26をオン制御する。
次に、制御部28は、S116にて、車両トンネルから出たか否かを判定する。具体的には、ナビゲーション装置50から車両の現在位置および車両の走行先の道路データを取得し、車両の現在位置がトンネルの出口に到達したか否かに基づいて車両がトンネルから出たか否かを判定する。
ここで、車両がトンネルから出ていない場合、S114へ戻る。また、車両がトンネルから出た場合、制御部28は、S118にて、車両がトンネルから出てから所定時間が経過した後にヒータ26をオフ制御し、本処理を終了する。
なお、夏場に車両がトンネル内に進入すると車両用情報収集装置20が冷却され、車両がトンネルの出口から出た際に、検知窓22の外側に結露が生じて検知窓22が曇ってしまう場合があるが、本車両用情報収集装置20は、制御部28がS114にて、ヒータ26をオン制御する。これにより検知窓22が加熱され、検知窓22の外側への結露の付着が防止される。
また、S112にて、トンネル内の気温がトンネル退出後の外気露点温度以上の場合、制御部28は、S118にて、ヒータ26をオフ制御したままの状態とし、本処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態の車両用情報収集装置20は、車両の周囲の状況を収集する光学センサ23と、光学センサを収納する筐体21と、筐体を加熱するヒータ26と、を備えている。そして、S100にて、車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があるか否かを判定し、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合、S114にて、ヒータを作動させる。
このような構成によれば、車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合、ヒータが作動して筐体が加熱されるので、消費電力を抑制するとともに、結露の発生を防止することができる。
また、本実施形態の車両用情報収集装置20は、車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する露点温度推定部(S106)と、車両が進入するトンネル構造物の内部の気温を特定する気温特定部(S110)と、を備えている。また、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温よりも低いか否かを判定する温度判定部(S112)を備えている。そして、ヒータ作動部は、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定され、かつ、温度判定部によって、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温よりも低いと判定された場合、ヒータを作動させる。
すなわち、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合でも、温度判定部によって、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温以上と判定された場合、ヒータを作動させない。したがって、より無駄な電力を消費しないようにすることができる。
また、本実施形態の車両用情報収集装置20は、車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の気温を特定する温度検出部(S102)と、車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の湿度を特定する湿度検出部(S104)と、を備えている。そして、露点温度推定部は、温度検出部により特定された気温と湿度検出部により特定された湿度に基づいて露点温度を推定する。
このように、車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の気温と車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の湿度に基づいて露点温度を推定することができる。
また、本実施形態の車両用情報収集装置20は、車両の外気の温度を検出する外気温湿度センサ24を備えている。そして、車両が進入するトンネル構造物の内部で外気温湿度センサ24により検出された車両の外気の温度を、車両が進入するトンネル構造物の内部の気温として特定する。
このように、車両が進入するトンネル構造物の内部で外気温湿度センサ24により検出された車両の外気の温度を、車両が進入するトンネル構造物の内部の気温として特定することができる。
また、本実施形態の車両用情報収集装置20は、筐体21の検知窓22の温度を検出する検知窓温度センサ25を備え、ヒータ作動部は、検知窓温度センサ25により検出された検知窓22の温度が露点温度推定部により推定された露点温度よりも高くなるようヒータを作動させる。したがって、より確実に結露を防止することが可能である。
また、本実施形態の車両用情報収集装置20は、車両がトンネル構造物から退出したか否かを判定する退出判定部(S116)を備えている。また、退出判定部により車両がトンネル構造物から退出したと判定された場合、ヒータの作動を停止させるヒータ停止部(S118)を備えている。
このように、車両がトンネル構造物から退出したか否かを判定し、車両がトンネル構造物から退出したと判定された場合、ヒータの作動を停止させるので、無駄な電力を消費しないようにすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る車両用情報収集装置20について図4を用いて説明する。本実施形態の制御部28が通信部27およびナビゲーション装置50を介して通信するサーバには、このサーバと通信可能な車載機器を搭載した各車両から、各車両の走行によって収集された走行環境情報がプローブデータとして記憶されている。この走行環境情報には、各地のトンネル退出後の気温および湿度が含まれる。
上記第1実施形態では、図3に示したフローチャートのS102~S106にて、トンネル内の温度および湿度を検出し、検出した温度および湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定した。
これに対し、本実施形態の制御部28は、通信部27およびナビゲーション装置50を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の気温および湿度を取得し、取得した温度および湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定する。
図4に示すように、制御部28は、S200にて、一定時間後に車両がトンネルを走行する予定があると判定すると、S202にて、通信部27およびナビゲーション装置50の通信部503を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の気温を取得する。なお、サーバにトンネル退出後の気温のデータが複数記憶されている場合には、直近のデータを取得する。
次に、制御部28は、S204にて、通信部27およびナビゲーション装置50の通信部503を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の湿度を取得する。ここでも、サーバにトンネル退出後の湿度のデータが複数記憶されている場合には、直近のデータを取得する。
次に、制御部28は、S206にて、トンネル退出後の露点温度を推定する。ここでは、S202にて取得した車両が走行するトンネル退出後の気温と、S204にて取得した車両が走行するトンネル退出後の湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定する。
このように、本実施形態の制御部28は、通信部27およびナビゲーション装置50を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の気温および湿度を取得し、取得した温度および湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定する。
なお、S108以降の処理は上記第1実施形態と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態のの車両用情報収集装置20は、外部と通信する通信部27を備えている。そして、露点温度推定部は、通信部27を介して車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の温度と湿度を取得し、取得した温度と湿度に基づいて車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する。
このように、通信部27を介して車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の温度と湿度を取得し、取得した温度と湿度に基づいて車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定することもできる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る車両用情報収集装置20およびナビゲーション装置50について図5を用いて説明する。本実施形態の制御部28は、通信部27およびナビゲーション装置50を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の気温および湿度を取得し、取得した温度および湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定する。なお、ここでは、トンネル内でもナビゲーション装置50の通信部503を介してサーバと通信することが可能となっているものとする。
本実施形態の制御部28は、図5に示すフローチャートのS308にて、ナビゲーション装置50の通信部503を介してサーバからトンネル退出後の気温および湿度を取得し、取得した温度および湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定する。さらに、ナビゲーション装置50の通信部503を介してサーバから走行中のトンネル内の気温も取得する。
そして、制御部28は、図5に示すフローチャートのS112にて、トンネル内の気温がトンネル退出後の外気露点温度よりも低いか否かを判定する。具体的には、S308にて取得したトンネル内の気温が、同じS308にて推定したトンネル退出後の露点温度よりも低いか否かを判定する。
これにより、外気温湿度センサ24を用いることなくトンネル内の気温がトンネル退出後の外気露点温度よりも低いか否かの判定を行うことができる。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定され、かつ、温度判定部によって、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温よりも低いと判定された場合、ヒータ26を作動させるようにした。これに対し、車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合に、ヒータ26を作動させるようにすることもできる。
(2)上記各実施形態では、光学センサ23を光学装置として示したが、光学センサ23に限定されるものではなく、例えば、車両の周を撮影するカメラを光学装置として用いることもできる。
(3)上記各実施形態では、筐体の検知窓をヒータで加熱するようにしたが、筐体をヒータで加熱するようにしてもよい。
(4)上記各実施形態では、車車間通信によりトンネル内の気温および温度を収集し、収集したトンネル内の気温および温度に基づいてトンネル退出後の外気露点温度を推定するようにしてもよい。
(5)本車両用情報収集装置の作動について車両がトンネルを走行する場合を例に説明したが、トンネルに限定されるものではなく、例えば、地下道等のトンネル構造物を走行する場合に適用することもできる。
(6)上記各実施形態では、角柱形状を成すヒータ26により検知窓22を加熱したが、このような形状のものに限定されるものではなく、例えば、透明な薄膜状のヒータ26により検知窓22を加熱してもよい。
(7)上記各実施形態では、図3~図5に示したフローチャートを制御部28の処理として実施する例を示したが、図3~図5に示したフローチャートを制御部28および制御部504の処理として実施することもできる。
(8)上記第2実施形態では、制御部28が、通信部503を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の気温および湿度を取得し、取得した温度および湿度に基づいてトンネル退出後の露点温度を推定した。これに対し、制御部28が、通信部503を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の露点温度を取得できる場合には、通信部503を介してサーバから車両が走行するトンネル退出後の露点温度を取得してもよい。
(9)上記第1実施形態では、車両が進入するトンネルに車両が進入する前の気温と湿度を検出し、検出した気温と湿度に基づいて車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定した。これに対し、車両が進入するトンネルに車両が進入する前の湿度を検出することなく、車両が進入するトンネルに車両が進入する前の湿度を100%として車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定することもできる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
また、上記実施形態において、センサから車両の外部環境情報(例えば車外の湿度)を取得することが記載されている場合、そのセンサを廃し、車両の外部のサーバまたはクラウドからその外部環境情報を受信することも可能である。あるいは、そのセンサを廃し、車両の外部のサーバまたはクラウドからその外部環境情報に関連する関連情報を取得し、取得した関連情報からその外部環境情報を推定することも可能である。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用情報収集装置は、車両の周囲の状況を収集する光学センサと、光学センサを収納する筐体と、筐体を加熱するヒータと、を備えている。また、車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があるか否かを判定するトンネル判定部と、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合、ヒータを作動させるヒータ作動部(S114)を備えている。
また、第2の観点によれば、車両用情報収集装置は、車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する露点温度推定部と、車両が進入するトンネル構造物の内部の気温を特定する気温特定部と、を備えている。また、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温よりも低いか否かを判定する温度判定部を備えている。そして、ヒータ作動部は、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定され、かつ、温度判定部によって、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温よりも低いと判定された場合、ヒータを作動させる。
すなわち、トンネル判定部により車両の走行先に車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合でも、温度判定部によって、露点温度推定部により推定された露点温度が気温特定部により特定された気温以上と判定された場合、ヒータを作動させない。したがって、より無駄な電力を消費しないようにすることができる。
また、第3の観点によれば、車両用情報収集装置は、車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の気温を特定する温度検出部と、車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の湿度を特定する湿度検出部と、を備えている。また、露点温度推定部は、温度検出部により特定された気温と湿度検出部により特定された湿度に基づいて露点温度を推定する。
このように、車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の気温と車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の湿度に基づいて露点温度を推定することができる。
また、第4の観点によれば、車両用情報収集装置は、外部と通信する通信部を備え、露点温度推定部は、通信部を介して車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の温度と湿度を取得し、取得した温度と湿度に基づいて車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する。
このように、通信部を介して車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の温度と湿度を取得し、取得した温度と湿度に基づいて車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定することもできる。
また、第5の観点によれば、露点温度推定部は、車両が進入するトンネル構造物に車両が進入する前の空気の湿度を100%として車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する。
したがって、湿度を検出するためのセンサを必要とすることなく車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定することができる。
また、第6の観点によれば、車両用情報収集装置は、車両の外気の温度を検出する温度検出部を備えている。また、温度判定部は、車両が進入するトンネル構造物の内部で温度検出部により検出された車両の外気の温度を、車両が進入するトンネル構造物の内部の気温として特定する。
このように、車両が進入するトンネル構造物の内部で外気温湿度センサにより検出された車両の外気の温度を、車両が進入するトンネル構造物の内部の気温として特定することができる。
また、第8の観点によれば、車両用情報収集装置は、筐体の温度を検出する筐体温度検出部を備え、ヒータ作動部は、筐体温度検出部により検出された筐体の温度が露点温度推定部により推定された露点温度よりも高くなるようヒータを作動させる。したがって、より確実に結露を防止することが可能である。
また、第8の観点によれば、車両用情報収集装置は、車両がトンネル構造物から退出したか否かを判定する退出判定部と、退出判定部により車両がトンネル構造物から退出したと判定された場合、ヒータの作動を停止させるヒータ停止部と、を備えている。
このように、車両がトンネル構造物から退出したか否かを判定し、車両がトンネル構造物から退出したと判定された場合、ヒータの作動を停止させるので、無駄な電力を消費しないようにすることができる。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S100の処理がトンネル判定部に相当し、S114に処理がヒータ作動部に相当し、S106の処理が露点温度推定部に相当する。また、S110の処理が気温特定部に相当し、S112の処理が温度判定部に相当し、S102の処理が温度検出部に相当し、S104の処理が湿度検出部に相当し、外気温湿度センサ24が温度検出部に相当する。また、S116の処理が退出判定部に相当し、S118の処理がヒータ停止部に相当する。
20 車両用情報収集装置
21 筐体
22 検知窓
23 光学センサ
24 温湿度センサ
25 検知窓温度センサ
26 ヒータ
27 通信部
28 制御部
50 ナビゲーション装置

Claims (7)

  1. 車両に搭載される車両用情報収集装置であって、
    前記車両の周囲の状況を収集する光学装置(23)と、
    前記光学装置を収納する筐体(21)と、
    前記筐体を加熱するヒータ(26)と、
    前記車両の走行先に前記車両が進入するトンネル構造物があるか否かを判定するトンネル判定部(S100)と、
    前記トンネル判定部により前記車両の走行先に前記車両が進入するトンネル構造物があると判定された場合、前記ヒータを作動させるヒータ作動部(S114)と、
    前記車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する露点温度推定部(S106)と、
    前記車両が進入するトンネル構造物の内部の気温を特定する気温特定部(S110)と、
    前記露点温度推定部により推定された前記露点温度が前記気温特定部により特定された前記気温よりも低いか否かを判定する温度判定部(S112)と、を備え
    前記ヒータ作動部は、前記トンネル判定部により前記車両の走行先に前記車両が進入するトンネル構造物があると判定され、かつ、前記温度判定部によって、前記露点温度推定部により推定された前記露点温度が前記気温特定部により特定された前記気温よりも低いと判定された場合、前記ヒータを作動させる車両用情報収集装置。
  2. 前記車両が進入するトンネル構造物に前記車両が進入する前の気温を特定する温度検出部(S102)と、
    前記車両が進入するトンネル構造物に前記車両が進入する前の湿度を特定する湿度検出部(S104)と、を備え、
    前記露点温度推定部は、前記温度検出部により特定された前記車両が進入するトンネル構造物に前記車両が進入する前の前記気温と前記湿度検出部により特定された前記車両が進入するトンネル構造物に前記車両が進入する前の湿度に基づいて前記露点温度を推定する請求項に記載の車両用情報収集装置。
  3. 外部と通信する通信部(31)を備え、
    前記露点温度推定部は、前記通信部を介して前記車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の温度と湿度を取得し、取得した前記温度と前記湿度に基づいて前記車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の前記露点温度を推定する請求項に記載の車両用情報収集装置。
  4. 前記露点温度推定部は、前記車両が進入するトンネル構造物に前記車両が進入する前の空気の湿度を100%として前記車両が進入するトンネル構造物の退出後の空気の露点温度を推定する請求項に記載の車両用情報収集装置。
  5. 前記車両の外気の温度を検出する温度センサ(24)を備え、
    前記温度判定部は、前記車両が進入するトンネル構造物の内部で前記温度センサにより検出された前記車両の外気の温度を、前記車両が進入するトンネル構造物の内部の前記気温として特定する請求項ないしのいずれか1つに記載の車両用情報収集装置。
  6. 前記筐体の温度を検出する筐体温度検出部(25)を備え、
    前記ヒータ作動部は、前記筐体温度検出部により検出された前記筐体の温度が前記露点温度推定部により推定された前記露点温度よりも高くなるよう前記ヒータを作動させる請求項ないしのいずれか1つに記載の車両用情報収集装置。
  7. 前記車両がトンネル構造物から退出したか否かを判定する退出判定部(S116)と、
    前記退出判定部により前記車両がトンネル構造物から退出したと判定された場合、前記ヒータの作動を停止させるヒータ停止部(S118)と、を備えた請求項ないしのいずれか1つに記載の車両用情報収集装置。
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