JP7106825B2 - 画像処理装置、半導体装置及びプログラム - Google Patents
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また、外部へデータを転送する前の前処理として、揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と揮発性記憶手段との間でデータの一貫性を保つ処理が行われることがある。具体的には、この前処理では、読み出し要求を受けたデータの格納先に対応する第2の記憶手段からデータが読み出され揮発性記憶手段に書き込まれる。
請求項2に記載の発明は、前記転送手段は、外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、を有し、前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する、請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記インタフェース部は、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを外部へ転送する請求項2記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段および前記揮発性記憶手段から当該インタフェース部への前記各データの転送の指示を、当該インタフェース部から外部への当該各データの転送順に行う、請求項2記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、当該インタフェース部から外部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、前記第1の通信路を通じた当該インタフェース部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記第1の通信路には複数の処理手段が接続されている請求項2記載の画像処理装置である。
請求項8に記載の発明は、複数の前記処理手段は、画像を処理する第1の処理手段と、命令を出力する第2の処理手段とを含む、請求項7記載の画像処理装置である。
請求項9に記載の発明は、データを記憶する揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と、外部からデータの読み出し要求を受けると、当該データのうち、前記揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、予め定められたサイズのパケットデータに区切られたデータごとに前記第2の記憶手段から取得し、当該第2の記憶手段に格納されていないデータであって前記パケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する転送手段と、を有する半導体装置である。
請求項10に記載の発明は、前記半導体装置は、外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、を有し、前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する請求項9記載の半導体装置である。
請求項11に記載の発明は、前記インタフェース部は、データの読み出しを要求した外部に対し、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを転送する請求項10記載の半導体装置である。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、揮発性記憶手段からのデータの読み出し要求を外部から受けた場合に、当該データのうち、当該揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段に格納されていないデータであって予め定められたサイズのパケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、当該揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、前記パケットデータに区切られたデータごとに当該第2の記憶手段から取得する機能と、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項2記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータのうち、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを第2の記憶手段から取得し、第2の記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを揮発性記憶手段から取得できる。
請求項3記載の発明によれば、パケット化されていない連続したデータの読み出しにも使用できる。
請求項4記載の発明によれば、インタフェース部が取得した各データの順番を整理する必要がなくなる。
請求項5記載の発明によれば、第2の通信路を通じたデータの転送速度よりもインタフェース部から外部へのデータの転送速度の方が速い場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、第2の通信路を通じたデータの転送速度よりも第1の通信路を通じたデータの転送速度の方が速い場合に比べて、揮発性記憶手段からのデータの読み出しに要する時間を短縮できる。
請求項7記載の発明によれば、外部から要求を受けたデータが複数処理手段に格納されている場合でも、要求を受けたデータと外部へ転送するデータとの整合性を担保できる。
請求項8記載の発明によれば、外部から要求を受けたデータが複数処理手段に格納されている場合でも、要求を受けたデータと外部へ転送するデータとの整合性を担保できる。
請求項9記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータを、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータが第2の記憶手段に格納されているか否かに関わらず揮発性記憶手段に書き込んでから外部へ転送する場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制できる。
請求項10記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータのうち、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを第2の記憶手段から取得し、第2の記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを揮発性記憶手段から取得できる。
請求項11記載の発明によれば、パケット化されていない連続したデータの読み出しにも使用できる。
請求項12記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータを、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータが第2の記憶手段に格納されているか否かに関わらず揮発性記憶手段に書き込んでから外部へ転送する場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制できる。
ここでは、画像形成装置を例に説明する。実施の形態1で説明する画像形成装置は、記録材(以下「用紙」と記す場合もある。)に画像を形成する装置であり、コピー機能、スキャナ機能、ファックス送受信機能、印刷機能を備えている。
もっとも、これら全ての機能を有する画像処理装置である必要はなく、いずれか1つの機能に特化した装置、例えば複写機、スキャナ(3次元スキャナを含む。)、ファックス送受信機、プリンタ(3次元プリンタを含む。)でもよい。
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置1の外観図である。図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1の内部構造を示す図である。
画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取装置100と、用紙上に画像を記録する画像記録装置200と、を備えている。
また、画像形成装置1は、ユーザによる操作の受付やユーザに対する各種の情報の提示に使用するユーザインタフェース(UI)300を備えている。
さらに、画像形成装置1は、画像形成装置1の全体動作を制御する制御装置500を備えている。
ここでの画像形成装置1は画像処理装置の一例である。なお、制御装置500は画像処理装置の一例でもある。
画像記録装置200は、画像の形成に使用するエンジンや用紙の搬送に使用する機構で構成され、その内部には制御装置500が配置されている。
ユーザインタフェース300は、その操作面が画像形成装置1を操作するユーザと対面するように、画像読取装置100の手前側に配置されている。
原稿搬送部120は、原稿を収容する原稿収容部121と、原稿収容部121から引き出された原稿が排出される原稿排出部122とを有し、不図示の搬送機構を使用して原稿収容部121から原稿排出部122に原稿を搬送する。
原稿搬送部120は、原稿自動送り装置(ADF:Auto Document Feeder)とも呼ばれる。
なお、原稿に対して読取光学系を相対的に移動させ、原稿の画像を読み取ることもできる。
これらの構成はいずれも既知であるので、詳細な説明は省略する。なお、画像形成部20には、用紙Pの搬送経路に沿ってブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色に対応する記録ユニットが配置されている。色の種類及び色の組み合わせは一例である。
ここで、操作受付部は、ハードウェアキーに対する操作を検知する機能とソフトウェアキーに対する操作を検知する機能などを提供する。一方、表示部は、情報を提供する画面やソフトウェアキー等を表示する。
図3は、画像形成装置1を構成する制御装置500等の機能モジュール間の接続構成の例を説明する図である。
画像読取装置100、画像記録装置200、ユーザインタフェース300は、制御装置500に対して接続されている。画像読取装置100、画像記録装置200、ユーザインタフェース300、制御装置500には、いずれも機能モジュール化された半導体チップが内蔵されている。
例えば制御装置500は、他のMochiチップとの相互接続に特化した通信インタフェース部、CPUコア部、メモリコントローラ、関連ロジック回路などを1つの半導体基板(Substrate)上に集約したMochiチップを使用する。ここでのMochiチップは、SOC(System On a Chip)である。
Mochiチップ間の相互接続方式には、パラレル接続方式とシリアル接続方式があるが、本実施の形態では、シリアル接続方式を採用する。すなわち、本実施の形態では、Mochiチップ間のデータをシリアル伝送方式により転送する。
図4は、画像記録装置200と制御装置500の内部構成の一例を説明する図である。
画像記録装置200は、Mochiインタフェースモジュール201と、制御装置500からのデータの読み出しを要求するDMA(Direct Memory Access)202と、像を保持する像保持体(不図示)を露光するLEDプリントヘッド(LPH)203と、を有している。
このうち、Mochiインタフェースモジュール201が、Mochiチップである。
この指示を、読み出し要求という。読み出し要求には、読み出し先を指定するアドレス情報が含まれる。なお、アドレス情報には、読み出し開始アドレスと宛先アドレスとが含まれる。また、アドレス情報は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)560の物理アドレスである。
ここで、SOC510は半導体装置の一例であり、DRAM560は揮発性記憶手段の一例である。
なお、本実施の形態では、接続先と通信するためのバスインタフェースを含めて、内部バス530と称する。
Mochiインタフェースモジュール521は、外部バスを通じて、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201とシリアル相互接続され、アドレス情報(0×0~0×FFFF)を連続データ(非パケットデータ)の形式で受信する。
また、処理コア部540のキャッシュメモリやDRAM560からの読み出しデータを、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201へ転送する。このデータの転送経路を、図4では、経路Aとして示す。
先入れ先出しメモリ522は、内部バス530を介してキャッシュメモリに接続され、キャッシュメモリからの読み出しデータを取得する。また、先入れ先出しメモリ522は、Mochiインタフェースモジュール521に接続され、取得した読み出しデータを出力する。
また、本実施の形態では、DRAM560に格納されているデータであって、キャッシュメモリには格納されていないデータを、最新のデータと称する。
実施の形態における読出切替部523は、この指示をハードウェア処理によって実現する。
一方、読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新データがキャッシュメモリに格納されていない場合、この最新のデータをDRAM560から読み出すことを、内部バス530を介してメモリコントローラ550に指示する。
内部バス530は、第1の通信路の一例である。いずれかのデバイスが内部バス530を用いてパケットデータを転送している間、内部バス530は占有されるため、他のデバイスは内部バス530を用いてデータを転送することができない。
読出切替部523から内部バス530へデータ確認の指示が転送される経路と、内部バス530からキャッシュメモリへデータ確認の指示が転送される経路とを合わせて、図4では、経路Bとして示す。
また、内部バス530は、読出切替部523からのデータ転送の指示を受けると、最新のキャッシュデータを、キャッシュメモリから読み出して読出切替部523に出力する。
データバス535は、第2の通信路の一例である。
データバス535は、内部バス530から物理的に独立した経路である。従って、データバス535と内部バス530は重複する経路を有しない。
CPUコア541A、541BとGPUコア541Cは、いずれも処理手段の一例である。
なお、命令を出力するCPUコア541A、541Bは第2の処理手段の一例であり、画像を処理するGPUコア541Cは第1の処理手段の一例である。広義には、処理コア部540も処理手段の一例である。
Linuxは、仮想アドレス空間上でアドレスを管理するため、物理アドレス空間でアドレスを管理するWindows(登録商標)とは異なり、キャッシュデータの有無を選択するスイッチ処理を採用することができない。
もっとも、オペレーティングシステムとしてWindowsや他のオペレーションシステムを採用することも可能である。例えばWindows CE(登録商標)を採用してもよい。
一方、GPUコア541Cは、1次キャッシュメモリ542Cを有している。
なお、一次キャッシュメモリ542A、542B、542C、二次キャッシュメモリ543Aを特に区別しない場合は、単にキャッシュメモリと称する。
従って、一次キャッシュメモリ542A、542B、542Cと、二次キャッシュメモリ543Aは、第2の記憶手段の一例である。
なお、1次キャッシュメモリ542A、542Bは、二次キャッシュメモリ543Aよりも容量が小さい一方で二次キャッシュメモリ543Aよりも読み書き速度が速い揮発性記憶手段でもある。
なお、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータが複数のキャッシュメモリに格納されている場合、何れか一のキャッシュメモリから最新のキャッシュデータが先入れ先出しメモリ522へ転送される。
メモリコントローラ550は、内部バス530に接続されており、内部バス530に接続された他のデバイスとの間でパケットデータを受け渡しする。
例えば、メモリコントローラ550は、CPUコア541A、541BやGPUコア541Cからの要求に従ってデータの読み書きを実行する。
図4では、この読み出しデータの転送経路を、経路Dとして示す。また、ここでのメモリコントローラ550は、書き込み制御部の一例である。また、通信インタフェース部520、内部バス530、データバス535、およびメモリコントローラ550は、転送手段の一例である。
画像形成装置1は、以下のような動作を実行する。
例えば、画像形成装置1は、画像読取装置100と画像記録装置200を使用してコピー処理を実行することができる。すなわち、画像形成装置1は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像データを画像記録装置200に与え、原稿の画像を用紙Pに形成することができる。
ダイレクトコピーでは、画像読取装置100で読み込まれた画像データ(書き込みデータ)を揮発性の記憶手段であるDRAM560に書き込んだ後、DRAM560から読み出して画像記録装置200に与え、用紙Pに画像を形成する。
一方、イメージ蓄積コピーでは、画像読取装置100で読み込まれた画像データ(書き込みデータ)を揮発性の記憶手段であるDRAM560に書き込んだ後に処理コア部540に読み出して圧縮処理を加え、圧縮後の画像データを不揮発性の記憶手段である不図示のハードディスク装置(補助記憶装置)に書き込み、その後、ハードディスク装置から読み出した画像データを画像記録装置200に与えて伸長し、伸長された画像データに対応する画像を用紙Pに形成する。
なお、ハードディスク装置の代わりに、不揮発性の記憶手段である半導体メモリ、すなわちSSD(Solid State Drive)を用いてもよい。
さらに、画像形成装置1は、原稿の画像データをハードディスク装置などの補助記憶装置に保存することができる。すなわち、画像形成装置1は、通信回線を介して接続されたPC側の補助記憶装置に原稿の画像データを保存することもできる。
図5は、印刷ジョブに対応する画像データをDRAM560から画像記録装置200へ読み出す場合に実行される処理動作を説明する図である。なお、印刷ジョブに対して実行される以下の処理動作は、前述のコピー処理にも含まれるものとする。
なお、本実施の形態では、1001~2000番地に対応する最新のデータおよび3001~5000番地に対応する最新のデータはDRAM560に格納されており(キャッシュメモリに格納されておらず)、2001~3000番地に対応する最新のデータはキャッシュメモリに格納されているものとする。
読み出し要求は、Mochiインタフェースモジュール201(画像記録装置200側)とMochiインタフェースモジュール521(制御装置500側)との間を接続する外部バス(シリアルバス)を通じて転送される。
この後、キャッシュメモリは、該当する最新のキャッシュデータの有無を内部バス530に通知する(ステップ4)。具体的には、キャッシュメモリは、1001~1100番地に対応するキャッシュデータがない旨を内部バス530に通知する。なお、該当する最新のキャッシュデータがある場合、キャッシュメモリは、この最新のキャッシュデータに対応するアドレス情報(例えば1001~1100番地)を内部バス530に通知する。
読出切替部523は、該当する最新のキャッシュデータがある旨の通知を受けた場合、この最新のキャッシュデータに対応するアドレス情報を記憶する。
この後、残りのアドレスに対して順番に、最新のキャッシュデータの有無の確認と、この最新のキャッシュデータの有無の通知とが実行される(ステップ6~9)。
具体的には、読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報の小さい番地から順に、最新のデータの転送を指示する。より具体的には、読出切替部523は、キャッシュメモリ内にない1001~2000番地に対応する最新のデータのDRAM560から先入れ先出しメモリ522への転送を、メモリコントローラ550に指示する(ステップ10)。この指示は内部バス530を介して行われる。
読み出しデータは、Mochiインタフェースモジュール521(制御装置500側)とMochiインタフェースモジュール201(画像記録装置200側)との間を接続する外部バス(シリアルバス)を通じて、連続データの形式で転送される。
メモリコントローラ550は、DRAM560から先入れ先出しメモリ522へのデータの転送が完了すると、読出切替部523に対してデータ転送の完了通知を行う(ステップ13)。
一方で、キャッシュメモリからデータを読み出してDRAM560に書き込むのに要する時間と、内部バス530を介してDRAM560から先出しメモリ522へデータを転送するのに要する時間との和は、外部バスによるデータ転送に要する時間よりも長い。
一方、前処理を行う場合、キャッシュメモリ内の一のパケットデータをDRAM560に書き込むのに時間を要するため、画像記録装置200への一のパケットデータの転送タイミングにこの一のパケットデータが先入れ先出しメモリ522に届かない場合があり、この場合、画像記録装置200へ転送するデータが欠落する。
内部バス530は、読出切替部523からデータ転送の指示を受けると、最新のキャッシュデータの先入れ先出しメモリ522への転送を、キャッシュメモリに指示する(ステップ15)。
先入れ先出しメモリ522は、取得したデータを、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201へ転送する(ステップ17)。
内部バス530は、キャッシュメモリから先入れ先出しメモリ522へのキャッシュデータの転送が完了すると、読出切替部523に対してデータ転送の完了通知を行う(ステップ18)。
先入れ先出しメモリ522は、取得したデータを、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201へ転送する(ステップ21)。
以上の処理動作により、DMA202から読み出し要求があった連続データ(1001~5000番地に対応する最新のデータ)が画像記録装置200へ転送される。
前述したように、本実施の形態では、制御装置500がDMA202から連続データの読み出し要求を受けると、このデータのうち、キャッシュメモリに格納されている分をキャッシュメモリから画像記録装置200へ転送し、キャッシュメモリに格納されていない分をDRAM560から画像記録装置200へ転送する。また、前述のように、キャッシュメモリ内のデータやDRAM560内のデータを先入れ先出しメモリ522へ転送するのに要する時間は、外部バスによるデータ転送に要する時間よりも短い。
この場合、アドレス情報の小さい番地に該当するデータから順番に、先入れ先出しメモリ522にデータが転送される。そのため、先入れ先出しメモリ522は、キャッシュメモリおよびDRAM560から取得した各データの順番を整理する必要がなくなる。
また、読み出し要求に含まれる同じアドレス情報に該当するデータが複数のキャッシュメモリに格納されている場合でも、画像記録装置200から要求を受けたデータと画像記録装置200へ転送するデータとの整合性を担保できる。
これに対し、本実施の形態に係るSOC510を採用すれば、処理コア部540を構成するコア数が多くても、外部バスによるデータの転送タイミングに、キャッシュメモリやDRAM560から先入れ先出しメモリ522へのデータ転送が間に合うようになる。
続いて、画像形成装置の変形例について説明する。
図6は、変形例としての画像形成装置6の説明図である。なお、図2と同様の構成については、同一の符号を用いる。
上述した本実施の形態では、用紙としてカット紙に画像を形成する画像形成装置1(図2参照)について説明した。しかしながら、画像形成装置は上記のものに限られない。
図6に示す画像形成装置6は、連続するロール紙や連続帳票(以下、総称して「連続用紙」ともいう。)に対して画像を形成する。ここでの画像形成装置6は、画像処理装置の一例である。
画像形成部620から搬出された連続用紙Sは、後処理装置630に搬入され、巻取ロール630Aに巻き取られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また、実施の形態1における画像形成装置1では、オフィスなどで使用される装置構成を想定しているが、商業用(プロダクション用)の画像形成装置でもよい。
なお、通信インタフェース部520は、DRAM560(図4参照)から画像記録装置200以外の外部装置への読み出し要求の受信に使用してもよい。
前述の実施の形態1では、処理コア部540(図4参照)がマルチコア構成の場合について説明したがシングルコア構成でもよい。
また、機能モジュール間の接続は、Mochiインタフェースモジュール以外の接続方式を採用してもよい。
この場合、データバス535が、メモリコントローラ550と、先入れ先出しメモリ522と、書込523指示部とを相互に接続する構成であってもよい。また、データバス535がメモリコントローラ550と通信インタフェース部520とを接続し、通信インタフェース部520が受信したデータに応じて、先入れ先出しメモリ522または読出切替部523がこのデータを取得する構成であってもよい。
読出切替部523は、キャッシュメモリおよびDRAM560に対してデータの転送を指示した後、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する各データを取得する。読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報に基づいて、取得した各データがアドレス情報の小さい番地から順番に並ぶよう整理する。この後、読出切替部523は、整理した各データを、アドレス情報の小さい番地から順番に、先入れ先出しメモリ522へ送る。このようにして、DMA202から要求を受けた順番通りにデータを画像記録装置200へ転送してもよい。
Claims (12)
- データを記憶する揮発性記憶手段と、
前記揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と、
外部からデータの読み出し要求を受けると、当該データのうち、前記揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、予め定められたサイズのパケットデータに区切られたデータごとに前記第2の記憶手段から取得し、当該第2の記憶手段に格納されていないデータであって前記パケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する転送手段と、
を有する画像処理装置。 - 前記転送手段は、
外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、
前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、
前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、
前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、
を有し、
前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する、請求項1記載の画像処理装置。 - 前記インタフェース部は、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを外部へ転送する請求項2記載の画像処理装置。
- 前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段および前記揮発性記憶手段から当該インタフェース部への前記各データの転送の指示を、当該インタフェース部から外部への当該各データの転送順に行う、請求項2記載の画像処理装置。
- 前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、当該インタフェース部から外部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置。
- 前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、前記第1の通信路を通じた当該インタフェース部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置。
- 前記第1の通信路には複数の処理手段が接続されている請求項2記載の画像処理装置。
- 複数の前記処理手段は、画像を処理する第1の処理手段と、命令を出力する第2の処理手段とを含む、請求項7記載の画像処理装置。
- データを記憶する揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と、
外部からデータの読み出し要求を受けると、当該データのうち、前記揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、予め定められたサイズのパケットデータに区切られたデータごとに前記第2の記憶手段から取得し、当該第2の記憶手段に格納されていないデータであって前記パケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する転送手段と、
を有する半導体装置。 - 前記半導体装置は、
外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、
前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、
前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、
前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、
を有し、
前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する請求項9記載の半導体装置。 - 前記インタフェース部は、データの読み出しを要求した外部に対し、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを転送する請求項10記載の半導体装置。
- コンピュータに、
揮発性記憶手段からのデータの読み出し要求を外部から受けた場合に、当該データのうち、当該揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段に格納されていないデータであって予め定められたサイズのパケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、当該揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、前記パケットデータに区切られたデータごとに当該第2の記憶手段から取得する機能と、
取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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JP3409866B2 (ja) * | 1992-09-18 | 2003-05-26 | 株式会社日立製作所 | 並列計算機 |
-
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- 2017-09-04 JP JP2017169798A patent/JP7106825B2/ja active Active
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