JP7106825B2 - 画像処理装置、半導体装置及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、半導体装置及びプログラム Download PDF

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本発明は、画像処理装置、半導体装置及びプログラムに関する。
データを処理する装置が外部からデータの読み出し要求を受けた場合、データを記憶する揮発性記憶手段に格納されているデータが、外部へのデータの転送タイミングに間に合うように装置内において転送された後、外部へ転送されることがある。
また、外部へデータを転送する前の前処理として、揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と揮発性記憶手段との間でデータの一貫性を保つ処理が行われることがある。具体的には、この前処理では、読み出し要求を受けたデータの格納先に対応する第2の記憶手段からデータが読み出され揮発性記憶手段に書き込まれる。
特開2004-170475号公報 特開2010-134950号公報
外部からデータの読み出し要求を受けると上記の前処理が行われる場合、揮発性記憶手段に格納されているデータの装置内における転送の前に、揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段から読み出したデータを揮発性記憶手段に書き込む時間を要する。そのため、外部へのデータの転送タイミングに、装置内におけるデータの転送が間に合わず、外部へ転送するデータが欠落する(例えば画像に空白部が生じる)おそれがある。
本発明の目的は、外部から読み出し要求を受けたデータを、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータが第2の記憶手段に格納されているか否かに関わらず揮発性記憶手段に書き込んでから外部へ転送する場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制することにある。
請求項1に記載の発明は、データを記憶する揮発性記憶手段と、前記揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と、外部からデータの読み出し要求を受けると、当該データのうち、前記揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、予め定められたサイズのパケットデータに区切られたデータごとに前記第2の記憶手段から取得し、当該第2の記憶手段に格納されていないデータであって前記パケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する転送手段と、を有する画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記転送手段は、外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、を有し、前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する、請求項1記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記インタフェース部は、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを外部へ転送する請求項2記載の画像処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段および前記揮発性記憶手段から当該インタフェース部への前記各データの転送の指示を、当該インタフェース部から外部への当該各データの転送順に行う、請求項2記載の画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、当該インタフェース部から外部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、前記第1の通信路を通じた当該インタフェース部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、前記第1の通信路には複数の処理手段が接続されている請求項2記載の画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、複数の前記処理手段は、画像を処理する第1の処理手段と、命令を出力する第2の処理手段とを含む、請求項記載の画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、データを記憶する揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と、外部からデータの読み出し要求を受けると、当該データのうち、前記揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、予め定められたサイズのパケットデータに区切られたデータごとに前記第2の記憶手段から取得し、当該第2の記憶手段に格納されていないデータであって前記パケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する転送手段と、を有する半導体装置である。
請求項10に記載の発明は、前記半導体装置は、外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、を有し、前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する請求項記載の半導体装置である。
請求項11に記載の発明は、前記インタフェース部は、データの読み出しを要求した外部に対し、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを転送する請求項10記載の半導体装置である。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、揮発性記憶手段からのデータの読み出し要求を外部から受けた場合に、当該データのうち、当該揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段に格納されていないデータであって予め定められたサイズのパケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、当該揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、前記パケットデータに区切られたデータごとに当該第2の記憶手段から取得する機能と、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する機能と、を実現させるためのプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータを、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータが第2の記憶手段に格納されているか否かに関わらず揮発性記憶手段に書き込んでから外部へ転送する場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制できる。
請求項2記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータのうち、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを第2の記憶手段から取得し、第2の記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを揮発性記憶手段から取得できる。
請求項3記載の発明によれば、パケット化されていない連続したデータの読み出しにも使用できる。
請求項4記載の発明によれば、インタフェース部が取得した各データの順番を整理する必要がなくなる。
請求項記載の発明によれば、第2の通信路を通じたデータの転送速度よりもインタフェース部から外部へのデータの転送速度の方が速い場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制することができる。
請求項記載の発明によれば、第2の通信路を通じたデータの転送速度よりも第1の通信路を通じたデータの転送速度の方が速い場合に比べて、揮発性記憶手段からのデータの読み出しに要する時間を短縮できる。
請求項記載の発明によれば、外部から要求を受けたデータが複数処理手段に格納されている場合でも、要求を受けたデータと外部へ転送するデータとの整合性を担保できる。
請求項記載の発明によれば、外部から要求を受けたデータが複数処理手段に格納されている場合でも、要求を受けたデータと外部へ転送するデータとの整合性を担保できる。
請求項記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータを、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータが第2の記憶手段に格納されているか否かに関わらず揮発性記憶手段に書き込んでから外部へ転送する場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制できる。
請求項10記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータのうち、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを第2の記憶手段から取得し、第2の記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを揮発性記憶手段から取得できる。
請求項11記載の発明によれば、パケット化されていない連続したデータの読み出しにも使用できる。
請求項12記載の発明によれば、外部から読み出し要求を受けたデータを、揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータが第2の記憶手段に格納されているか否かに関わらず揮発性記憶手段に書き込んでから外部へ転送する場合に比べて、外部へ転送するデータの欠落を抑制できる。
実施の形態1に係る画像形成装置の外観図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の内部構造を示す図である。 画像形成装置を構成する制御装置等の機能モジュール間の接続構成の例を説明する図である。 画像記録装置と制御装置の内部構成の一例を説明する図である。 印刷ジョブに対応する画像データをDRAMから画像記録装置へ読み出す場合に実行される処理動作を説明する図である。 変形例としての画像形成装置の説明図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<実施の形態1>
ここでは、画像形成装置を例に説明する。実施の形態1で説明する画像形成装置は、記録材(以下「用紙」と記す場合もある。)に画像を形成する装置であり、コピー機能、スキャナ機能、ファックス送受信機能、印刷機能を備えている。
もっとも、これら全ての機能を有する画像処理装置である必要はなく、いずれか1つの機能に特化した装置、例えば複写機、スキャナ(3次元スキャナを含む。)、ファックス送受信機、プリンタ(3次元プリンタを含む。)でもよい。
<画像形成装置の概略構成>
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置1の外観図である。図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1の内部構造を示す図である。
画像形成装置1は、原稿の画像を読み取る画像読取装置100と、用紙上に画像を記録する画像記録装置200と、を備えている。
また、画像形成装置1は、ユーザによる操作の受付やユーザに対する各種の情報の提示に使用するユーザインタフェース(UI)300を備えている。
さらに、画像形成装置1は、画像形成装置1の全体動作を制御する制御装置500を備えている。
ここでの画像形成装置1は画像処理装置の一例である。なお、制御装置500は画像処理装置の一例でもある。
画像読取装置100は、画像記録装置200の上に取り付けられている。画像読取装置100は、原稿の画像を光学的に読み取る読取手段の一例である。
画像記録装置200は、画像の形成に使用するエンジンや用紙の搬送に使用する機構で構成され、その内部には制御装置500が配置されている。
ユーザインタフェース300は、その操作面が画像形成装置1を操作するユーザと対面するように、画像読取装置100の手前側に配置されている。
このうち、画像読取装置100は、原稿の画像を読み取る画像読取部110と、この画像読取部110に原稿を搬送する原稿搬送部120と、を備えている。原稿搬送部120は、画像読取装置100の上部に配置され、画像読取部110は、画像読取装置100の下部に配置されている。
原稿搬送部120は、原稿を収容する原稿収容部121と、原稿収容部121から引き出された原稿が排出される原稿排出部122とを有し、不図示の搬送機構を使用して原稿収容部121から原稿排出部122に原稿を搬送する。
原稿搬送部120は、原稿自動送り装置(ADF:Auto Document Feeder)とも呼ばれる。
なお、原稿に対して読取光学系を相対的に移動させ、原稿の画像を読み取ることもできる。
画像記録装置200は、用紙トレイから引き出された用紙Pに画像を形成する画像形成部20と、画像形成部20に対して用紙Pを供給する用紙供給部60と、画像形成部20にて画像が形成された用紙Pを排出する用紙排出部70と、画像形成部20から出力される用紙Pの表裏を反転させ、画像形成部20に向けて再度搬送する反転搬送部80と、を備えている。
これらの構成はいずれも既知であるので、詳細な説明は省略する。なお、画像形成部20には、用紙Pの搬送経路に沿ってブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色に対応する記録ユニットが配置されている。色の種類及び色の組み合わせは一例である。
ユーザインタフェース300は、ユーザからの指示を受け付ける受付装置とユーザに対して情報を提供する出力装置とで構成され、具体的には操作受付部と表示部とを有している。
ここで、操作受付部は、ハードウェアキーに対する操作を検知する機能とソフトウェアキーに対する操作を検知する機能などを提供する。一方、表示部は、情報を提供する画面やソフトウェアキー等を表示する。
<機能モジュール間の接続構成>
図3は、画像形成装置1を構成する制御装置500等の機能モジュール間の接続構成の例を説明する図である。
画像読取装置100、画像記録装置200、ユーザインタフェース300は、制御装置500に対して接続されている。画像読取装置100、画像記録装置200、ユーザインタフェース300、制御装置500には、いずれも機能モジュール化された半導体チップが内蔵されている。
本実施の形態では、必要とされる機能だけを選択的に1つの半導体基板(Substrate)上に集約した半導体チップ、すなわちMochi(Modular Chip)チップを使用する。因みに、Mochiは商標である。
例えば制御装置500は、他のMochiチップとの相互接続に特化した通信インタフェース部、CPUコア部、メモリコントローラ、関連ロジック回路などを1つの半導体基板(Substrate)上に集約したMochiチップを使用する。ここでのMochiチップは、SOC(System On a Chip)である。
Mochiチップ間の相互接続方式には、パラレル接続方式とシリアル接続方式があるが、本実施の形態では、シリアル接続方式を採用する。すなわち、本実施の形態では、Mochiチップ間のデータをシリアル伝送方式により転送する。
<制御装置の内部構成>
図4は、画像記録装置200と制御装置500の内部構成の一例を説明する図である。
画像記録装置200は、Mochiインタフェースモジュール201と、制御装置500からのデータの読み出しを要求するDMA(Direct Memory Access)202と、像を保持する像保持体(不図示)を露光するLEDプリントヘッド(LPH)203と、を有している。
このうち、Mochiインタフェースモジュール201が、Mochiチップである。
本実施の形態におけるMochiインタフェースモジュール201は、読み出しデータをパケット化されていない連続したデータ形式(非パケット形式)で要求する。換言すると、Mochiインタフェースモジュール201は、読み出しデータを一括で取得することを要求する。
DMA202は、CPU(ここではCPUコア541A、541B)を介さないデータの読み書きを制御するための回路である。本実施の形態におけるDMA202は、不図示のパーソナルコンピュータ(PC)等から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに対応する画像データの読み出しを制御装置500に指示する。
この指示を、読み出し要求という。読み出し要求には、読み出し先を指定するアドレス情報が含まれる。なお、アドレス情報には、読み出し開始アドレスと宛先アドレスとが含まれる。また、アドレス情報は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)560の物理アドレスである。
LEDプリントヘッド203は、DMA202が取得した画像データに基づいて、像保持体を露光する。これにより、像保持体には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の画像に関する静電潜像が形成される。
画像記録装置200と外部バスで接続された制御装置500は、1つのチップ上に複数の処理コアなどを集積化したSOC(System On a Chip)510と、主記憶装置としてのDRAM560と、シリアルパラレル変換回路(SerDes)570と、周辺(Peripheral)インタフェース580とで構成されている。図4では、SOC510を1チップSOCとも記す。
ここで、SOC510は半導体装置の一例であり、DRAM560は揮発性記憶手段の一例である。
SOC510は、外部バスからデータの読み出し要求を受信する通信インタフェース部520と、予め定めたサイズ(例えば64バイト)のパケットデータを転送する内部バス530と、通信インタフェース部520とメモリコントローラ550を直接接続するデータバス535と、キャッシュメモリを有しパケットデータを処理する処理コア部540と、DRAM560に対するデータの読み書きを制御するメモリコントローラ550とで構成される。
なお、本実施の形態では、接続先と通信するためのバスインタフェースを含めて、内部バス530と称する。
通信インタフェース部520は、Mochiインタフェースモジュール521と、先入れ先出し(FIFO)メモリ522と、読出切替部523とで構成される。
Mochiインタフェースモジュール521は、外部バスを通じて、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201とシリアル相互接続され、アドレス情報(0×0~0×FFFF)を連続データ(非パケットデータ)の形式で受信する。
また、処理コア部540のキャッシュメモリやDRAM560からの読み出しデータを、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201へ転送する。このデータの転送経路を、図4では、経路Aとして示す。
先入れ先出しメモリ522は、キャッシュメモリやDRAM560からの読み出しデータを一時的に保持するバッファメモリである。先入れ先出しメモリ522は、データバス535を介してメモリコントローラ550に接続され、DRAM560からの読み出しデータを取得する。
先入れ先出しメモリ522は、内部バス530を介してキャッシュメモリに接続され、キャッシュメモリからの読み出しデータを取得する。また、先入れ先出しメモリ522は、Mochiインタフェースモジュール521に接続され、取得した読み出しデータを出力する。
ここで、データバス535は、内部バス530とは異なる通信路である。本実施の形態の場合、「異なる」を、データバス535が内部バス530の一部又は全部と重複しないという意味で使用する。
読出切替部523は、読み出し要求を連続データの形式で受信し、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータがキャッシュメモリに格納されているか否かを確認するよう、内部バス530に指示する。
ここで、最新のキャッシュデータ(最新のデータ)とは、キャッシュメモリに格納されているキャッシュデータのうち、DRAM560に格納されているデータよりも新しいデータを意味する。また、本実施の形態では、キャッシュメモリに格納されているキャッシュデータであって、DRAM560には格納されていないデータも、最新のキャッシュデータ(最新のデータ)と称する。
また、本実施の形態では、DRAM560に格納されているデータであって、キャッシュメモリには格納されていないデータを、最新のデータと称する。
本実施の形態では、読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報をパケット単位で区切り、パケット化されたアドレス情報ごとに、アドレス情報に該当する最新のキャッシュデータの有無を確認するよう内部バス530に指示する。
実施の形態における読出切替部523は、この指示をハードウェア処理によって実現する。
読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータが存在する場合、このキャッシュデータのキャッシュメモリからの読み出しを内部バス530に指示する。
一方、読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新データがキャッシュメモリに格納されていない場合、この最新のデータをDRAM560から読み出すことを、内部バス530を介してメモリコントローラ550に指示する。
内部バス530は、通信インタフェース部520と、処理コア部540と、メモリコントローラ550等を相互に接続し、パケットデータの受け渡しに用いられる。
内部バス530は、第1の通信路の一例である。いずれかのデバイスが内部バス530を用いてパケットデータを転送している間、内部バス530は占有されるため、他のデバイスは内部バス530を用いてデータを転送することができない。
また、内部バス530は、読出切替部523からのデータ確認の指示を受け、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータの有無を確認するようキャッシュメモリに指示する。内部バス530は、キャッシュメモリから最新のキャッシュデータの有無の通知を受けると、最新のキャッシュデータの有無を読出切替部523に通知する。
読出切替部523から内部バス530へデータ確認の指示が転送される経路と、内部バス530からキャッシュメモリへデータ確認の指示が転送される経路とを合わせて、図4では、経路Bとして示す。
また、内部バス530は、読出切替部523からのデータ転送の指示を受けると、最新のキャッシュデータを、キャッシュメモリから読み出して読出切替部523に出力する。
データバス535は、DRAM560に格納されているデータを先入れ先出しメモリ522に直接転送するために用いられるシリアルバス又はパラレルバスである。
データバス535は、第2の通信路の一例である。
データバス535は、内部バス530から物理的に独立した経路である。従って、データバス535と内部バス530は重複する経路を有しない。
本実施の形態における処理コア部540は、2つのCPU(Central Processing Unit)コア541A、541Bと、GPU(Graphics Processing Unit)コア541Cとで構成される。すなわち、処理コア部540はマルチコア構成である。
CPUコア541A、541BとGPUコア541Cは、いずれも処理手段の一例である。
なお、命令を出力するCPUコア541A、541Bは第2の処理手段の一例であり、画像を処理するGPUコア541Cは第1の処理手段の一例である。広義には、処理コア部540も処理手段の一例である。
本実施の形態におけるCPUコア541A、541Bは、基本ソフトウェアとしてのLinux(登録商標)カーネルやLinuxオペレーティングシステムに基づいて動作している。Linuxは、組み込みシステム用のオペレーティングシステムの一例である。
Linuxは、仮想アドレス空間上でアドレスを管理するため、物理アドレス空間でアドレスを管理するWindows(登録商標)とは異なり、キャッシュデータの有無を選択するスイッチ処理を採用することができない。
もっとも、オペレーティングシステムとしてWindowsや他のオペレーションシステムを採用することも可能である。例えばWindows CE(登録商標)を採用してもよい。
本実施の形態の場合、CPUコア541A、541Bは、一次キャッシュメモリ542A、542Bと、二次キャッシュメモリ543Aとを有している。
一方、GPUコア541Cは、1次キャッシュメモリ542Cを有している。
なお、一次キャッシュメモリ542A、542B、542C、二次キャッシュメモリ543Aを特に区別しない場合は、単にキャッシュメモリと称する。
ここでの一次キャッシュメモリ542A、542B、542Cと、二次キャッシュメモリ543Aは、いずれもDRAM560よりも記憶容量が小さい一方でDRAM560よりも読み書き速度が速い揮発性の記憶手段である。
従って、一次キャッシュメモリ542A、542B、542Cと、二次キャッシュメモリ543Aは、第2の記憶手段の一例である。
なお、1次キャッシュメモリ542A、542Bは、二次キャッシュメモリ543Aよりも容量が小さい一方で二次キャッシュメモリ543Aよりも読み書き速度が速い揮発性記憶手段でもある。
キャッシュメモリは、内部バス530からデータ確認の指示を受けて、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータを探索する。該当する最新のキャッシュデータがある場合、キャッシュメモリは、この最新のキャッシュデータに対応するアドレス情報を内部バス530に通知する。該当する最新のキャッシュデータがない場合、キャッシュメモリは、キャッシュデータがない旨を内部バス530に通知する。
また、キャッシュメモリは、内部バス530からのキャッシュデータの転送の指示を受けて、最新のキャッシュデータを先入れ先出しメモリ522へ転送する。図4では、このキャッシュデータの転送経路を、経路Cとして示す。
なお、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータが複数のキャッシュメモリに格納されている場合、何れか一のキャッシュメモリから最新のキャッシュデータが先入れ先出しメモリ522へ転送される。
メモリコントローラ550は、DRAM560へのデータの書き込み、DRAM560からのデータの読み出し、DRAM560のリフレッシュなどを制御する回路である。
メモリコントローラ550は、内部バス530に接続されており、内部バス530に接続された他のデバイスとの間でパケットデータを受け渡しする。
例えば、メモリコントローラ550は、CPUコア541A、541BやGPUコア541Cからの要求に従ってデータの読み書きを実行する。
また、メモリコントローラ550は、読出切替部523からのデータ転送の指示に基づいて、DRAM560に対するデータの読み出しを実行する。そして、読み出したデータを、データバス535を通じて先入れ先出しメモリ522へ転送する。
図4では、この読み出しデータの転送経路を、経路Dとして示す。また、ここでのメモリコントローラ550は、書き込み制御部の一例である。また、通信インタフェース部520、内部バス530、データバス535、およびメモリコントローラ550は、転送手段の一例である。
<画像形成装置の基本動作>
画像形成装置1は、以下のような動作を実行する。
例えば、画像形成装置1は、画像読取装置100と画像記録装置200を使用してコピー処理を実行することができる。すなわち、画像形成装置1は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像データを画像記録装置200に与え、原稿の画像を用紙Pに形成することができる。
ここでのコピー処理には、ダイレクトコピーとイメージ蓄積コピーの2種類がある。
ダイレクトコピーでは、画像読取装置100で読み込まれた画像データ(書き込みデータ)を揮発性の記憶手段であるDRAM560に書き込んだ後、DRAM560から読み出して画像記録装置200に与え、用紙Pに画像を形成する。
一方、イメージ蓄積コピーでは、画像読取装置100で読み込まれた画像データ(書き込みデータ)を揮発性の記憶手段であるDRAM560に書き込んだ後に処理コア部540に読み出して圧縮処理を加え、圧縮後の画像データを不揮発性の記憶手段である不図示のハードディスク装置(補助記憶装置)に書き込み、その後、ハードディスク装置から読み出した画像データを画像記録装置200に与えて伸長し、伸長された画像データに対応する画像を用紙Pに形成する。
なお、ハードディスク装置の代わりに、不揮発性の記憶手段である半導体メモリ、すなわちSSD(Solid State Drive)を用いてもよい。
また、画像形成装置1は、不図示のPC等から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに対応する画像を用紙Pに形成することができる。すなわち、画像形成装置1は、通信手段を用いて受信した印刷ジョブに対応する画像データを画像記録装置200に与え、画像を用紙P上に形成することができる。この場合も、受信した画像データをDRAM560に書き込んだ後、DRAM560から画像記録装置200に画像データを与える方式と、DRAM560から読み出した画像データをハードディスク装置に書き込んだ後に画像記録装置200に与える方式がある。
また、画像形成装置1は、ファクシミリの送受信を行なうことができる。すなわち、画像形成装置1は、画像読取装置100によって読み取られた原稿の画像データを、通信回線を介して送信することができる。この場合も、画像データをDRAM560に書き込んだ後、DRAM560から不図示の通信インタフェースに与える方式と、DRAM560からハードディスク装置に書き込んだ後に不図示の通信インタフェースに与える方式がある。
さらに、画像形成装置1は、原稿の画像データをハードディスク装置などの補助記憶装置に保存することができる。すなわち、画像形成装置1は、通信回線を介して接続されたPC側の補助記憶装置に原稿の画像データを保存することもできる。
<DRAMから画像記録装置へのデータの読み出し>
図5は、印刷ジョブに対応する画像データをDRAM560から画像記録装置200へ読み出す場合に実行される処理動作を説明する図である。なお、印刷ジョブに対して実行される以下の処理動作は、前述のコピー処理にも含まれるものとする。
まず、画像記録装置200が不図示のPC等から印刷ジョブを受信すると、連続データ(例えば1001~5000番地に対応するデータ)形式での読み出し要求がDMA202から読出切替部523に送信される(ステップ1)。
なお、本実施の形態では、1001~2000番地に対応する最新のデータおよび3001~5000番地に対応する最新のデータはDRAM560に格納されており(キャッシュメモリに格納されておらず)、2001~3000番地に対応する最新のデータはキャッシュメモリに格納されているものとする。
読み出し要求は、Mochiインタフェースモジュール201(画像記録装置200側)とMochiインタフェースモジュール521(制御装置500側)との間を接続する外部バス(シリアルバス)を通じて転送される。
読出切替部523は、DMA202からの読み出し要求を受信する。読出切替部523は、最新のキャッシュデータの有無の確認を、内部バス530に指示する。具体的には、読出切替部523は、パケット単位で、読み出し要求に含まれる最初のアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータ(例えば1001~1100番地に対応する最新のキャッシュデータ)の有無の確認を、内部バス530に指示する(ステップ2)。
この指示により、内部バス530は、キャッシュメモリに対して、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当するキャッシュデータの有無の確認を指示する(ステップ3)。
キャッシュメモリは、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータの有無を確認する。
この後、キャッシュメモリは、該当する最新のキャッシュデータの有無を内部バス530に通知する(ステップ4)。具体的には、キャッシュメモリは、1001~1100番地に対応するキャッシュデータがない旨を内部バス530に通知する。なお、該当する最新のキャッシュデータがある場合、キャッシュメモリは、この最新のキャッシュデータに対応するアドレス情報(例えば1001~1100番地)を内部バス530に通知する。
内部バス530は、該当する最新のキャッシュデータの有無を読出切替部523に通知する(ステップ5)。
読出切替部523は、該当する最新のキャッシュデータがある旨の通知を受けた場合、この最新のキャッシュデータに対応するアドレス情報を記憶する。
この後、残りのアドレスに対して順番に、最新のキャッシュデータの有無の確認と、この最新のキャッシュデータの有無の通知とが実行される(ステップ6~9)。
読出切替部523は、読み出し要求に含まれる最後のアドレス情報に該当する最新のキャッシュデータ(例えば4901~5000番地に対応する最新のキャッシュデータ)の有無の通知を受けると、続いて、データの転送を指示する。
具体的には、読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報の小さい番地から順に、最新のデータの転送を指示する。より具体的には、読出切替部523は、キャッシュメモリ内にない1001~2000番地に対応する最新のデータのDRAM560から先入れ先出しメモリ522への転送を、メモリコントローラ550に指示する(ステップ10)。この指示は内部バス530を介して行われる。
メモリコントローラ550は、DRAM560に格納されている最新のデータ(1001~2000番地に対応する最新のデータ)を、データバス535を介して、先入れ先出しメモリ522へ一括で転送する(ステップ11)。
先入れ先出しメモリ522は、取得したデータを、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201へ転送する(ステップ12)。
読み出しデータは、Mochiインタフェースモジュール521(制御装置500側)とMochiインタフェースモジュール201(画像記録装置200側)との間を接続する外部バス(シリアルバス)を通じて、連続データの形式で転送される。
メモリコントローラ550は、DRAM560から先入れ先出しメモリ522へのデータの転送が完了すると、読出切替部523に対してデータ転送の完了通知を行う(ステップ13)。
本実施の形態の場合、キャッシュメモリ内のデータやDRAM560内のデータを内部バス530を介して先入れ先出しメモリ522へ転送するのに要する時間は、外部バスによるデータ転送に要する時間よりも短い。
一方で、キャッシュメモリからデータを読み出してDRAM560に書き込むのに要する時間と、内部バス530を介してDRAM560から先出しメモリ522へデータを転送するのに要する時間との和は、外部バスによるデータ転送に要する時間よりも長い。
このため、キャッシュメモリとDRAM560との間でデータの一貫性を保つためキャッシュメモリに格納されている最新のキャッシュデータをDRAM560に書き込む処理(前処理)を行った後に、DRAM560内のデータを外部へ転送しようとすると、画像記録装置200へ転送されるデータが欠落するおそれがある。
画像記録装置200への転送データが欠落する場合について具体的に説明する。画像記録装置200へ連続データを転送するためには、画像記録装置200へパケットデータを順次転送するにあたり、一のパケットデータの転送タイミングに、この一のパケットデータが先入れ先出しメモリ522に届いている必要がある。
一方、前処理を行う場合、キャッシュメモリ内の一のパケットデータをDRAM560に書き込むのに時間を要するため、画像記録装置200への一のパケットデータの転送タイミングにこの一のパケットデータが先入れ先出しメモリ522に届かない場合があり、この場合、画像記録装置200へ転送するデータが欠落する。
これに対し、本実施の形態では、読出切替部523は、2001~3000番地に対応する最新のキャッシュデータのキャッシュメモリから先入れ先出しメモリ522への転送を、内部バス530に指示する(ステップ14)。
内部バス530は、読出切替部523からデータ転送の指示を受けると、最新のキャッシュデータの先入れ先出しメモリ522への転送を、キャッシュメモリに指示する(ステップ15)。
キャッシュメモリは、2001~3000番地に対応する最新のキャッシュデータを、パケット単位で順次に、内部バス530を介して先入れ先出しメモリ522へ転送する(ステップ16)。
先入れ先出しメモリ522は、取得したデータを、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201へ転送する(ステップ17)。
内部バス530は、キャッシュメモリから先入れ先出しメモリ522へのキャッシュデータの転送が完了すると、読出切替部523に対してデータ転送の完了通知を行う(ステップ18)。
この後、読出切替部523は、内部バス530からデータ転送の完了通知を受けると、キャッシュメモリ内にない3001~5000番地に対応する最新のデータのDRAM560から先入れ先出しメモリ522への転送を、メモリコントローラ550に指示する(ステップ19)。
メモリコントローラ550は、DRAM560に格納されている最新のデータ(3001~5000番地に対応する最新のデータ)を、データバス535を介して、先入れ先出しメモリ522へ一括で転送する(ステップ20)。
先入れ先出しメモリ522は、取得したデータを、画像記録装置200側のMochiインタフェースモジュール201へ転送する(ステップ21)。
以上の処理動作により、DMA202から読み出し要求があった連続データ(1001~5000番地に対応する最新のデータ)が画像記録装置200へ転送される。
<実施の形態による効果>
前述したように、本実施の形態では、制御装置500がDMA202から連続データの読み出し要求を受けると、このデータのうち、キャッシュメモリに格納されている分をキャッシュメモリから画像記録装置200へ転送し、キャッシュメモリに格納されていない分をDRAM560から画像記録装置200へ転送する。また、前述のように、キャッシュメモリ内のデータやDRAM560内のデータを先入れ先出しメモリ522へ転送するのに要する時間は、外部バスによるデータ転送に要する時間よりも短い。
この場合、外部バスによるデータの転送タイミングに、キャッシュメモリやDRAM560から先入れ先出しメモリ522へのデータ転送が間に合うようになる。したがって、読み出し要求を受けたデータをDRAM560に書き込んでから画像記録装置200へ転送する場合に比べて、画像記録装置200へ転送するデータの欠落が抑制される。
また、メモリコントローラ550から先入れ先出しメモリ522への書き込みデータの転送は、データバス535を介して連続データ(非パケットデータ)の形態で実行される。このため、内部バス530を経由して書き込みデータをパケット通信する場合に比して転送時間が短くて済む。
また、先入れ先出しメモリ522から画像記録装置200へは、アドレス情報の小さい番地に対応するデータから順に転送される。このため、DMA202から要求を受けた連続データを構成する各データが、要求とは異なる順番で画像記録装置200へ転送されることが抑制される。
また、本実施の形態では、読出切替部523は、アドレス情報の小さい番地に該当するデータから順番に先入れ先出しメモリ522へ転送させるよう指示する。
この場合、アドレス情報の小さい番地に該当するデータから順番に、先入れ先出しメモリ522にデータが転送される。そのため、先入れ先出しメモリ522は、キャッシュメモリおよびDRAM560から取得した各データの順番を整理する必要がなくなる。
また、本実施の形態では、読出切替部523は、一のデータの先入れ先出しメモリ522への転送が完了した後に、この一のデータの次にアドレス情報の小さい番地に該当するデータの転送を指示する。
前述のように、データバス535を通じたデータの転送速度は、内部バス530を通じたデータの転送速度よりも速い。そのため、一のデータの内部バス530を通じた転送を指示した後、この一のデータの転送が完了する前に、次のデータのデータバス535を通じた転送を指示すると、一のデータよりも先に、次のデータが先入れ先出しメモリ522に届く場合がある。この場合、先入れ先出しメモリ522は、DMA202からの要求とは異なる順番で、連続データを構成する各データを画像記録装置200へ転送するおそれがある。
これに対し、本実施の形態のように、一のデータの先入れ先出しメモリ522への転送が完了した後に次のデータの転送を指示する場合、アドレス情報の小さい番地に該当するデータから順に転送させるよう指示したにも関わらず、アドレス情報の大きい番地に該当するデータが先に先入れ先出しメモリ522に届くことが抑制される。この結果、先入れ先出しメモリ522が、DMA202からの要求とは異なる順番で、連続データを構成する各データを画像記録装置200へ転送することが抑制される。
また、本実施の形態に係るSOC510を採用すれば、SOC510内に大容量のバッファメモリを設ける必要がなくなり、チップサイズの小型化にも効果的である。
また、読み出し要求に含まれる同じアドレス情報に該当するデータが複数のキャッシュメモリに格納されている場合でも、画像記録装置200から要求を受けたデータと画像記録装置200へ転送するデータとの整合性を担保できる。
また、一般に処理コア部540を構成するコア数が多いほど、キャッシュメモリとDRAM560との間でデータの一貫性を保つために要する処理時間が長くなりやすい。そのため、画像記録装置200への一のパケットデータの転送タイミングにこの一のパケットデータが先入れ先出しメモリ522に届きにくくなる。
これに対し、本実施の形態に係るSOC510を採用すれば、処理コア部540を構成するコア数が多くても、外部バスによるデータの転送タイミングに、キャッシュメモリやDRAM560から先入れ先出しメモリ522へのデータ転送が間に合うようになる。
<変形例>
続いて、画像形成装置の変形例について説明する。
図6は、変形例としての画像形成装置6の説明図である。なお、図2と同様の構成については、同一の符号を用いる。
上述した本実施の形態では、用紙としてカット紙に画像を形成する画像形成装置1(図2参照)について説明した。しかしながら、画像形成装置は上記のものに限られない。
図6に示す画像形成装置6は、連続するロール紙や連続帳票(以下、総称して「連続用紙」ともいう。)に対して画像を形成する。ここでの画像形成装置6は、画像処理装置の一例である。
画像形成装置6は、連続用紙Sに対して画像を形成する画像形成部620と、連続用紙Sをロール状に巻きつけた供給ロール610Aが装填される前処理装置610と、連続用紙Pをロール状に巻き取る巻取ロール630Aが装填される後処理装置630とを備える。また、画像形成装置6は、画像形成装置6の全体動作を制御する制御装置500を備える。
前処理装置610の供給ロール610Aから引き出された連続用紙Sは、画像形成部620に搬入され、画像が形成される。
画像形成部620から搬出された連続用紙Sは、後処理装置630に搬入され、巻取ロール630Aに巻き取られる。
画像形成装置6は、不図示のPC等から印刷ジョブを受信し、受信した印刷ジョブに対応する画像データを制御装置500内の揮発性記憶手段から読み出し、読み出した画像データに基づいて、連続用紙S上に画像を形成する。
<他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
例えば実施の形態1に示す画像形成装置1(図1参照)では、画像読取装置100と画像記録装置200(制御装置500を含む)が一体化されているが、画像読取装置100と画像記録装置200(図1参照)はそれぞれ独立した筐体に格納されていてもよい。
また、実施の形態1における画像形成装置1では、オフィスなどで使用される装置構成を想定しているが、商業用(プロダクション用)の画像形成装置でもよい。
また、実施の形態1の場合には、通信インタフェース部520(図4参照)を、画像読取装置100(図1参照)を備える画像形成装置1(図1参照)における読み出し要求の転送に用いているが、画像形成機能に特化した画像処理装置における読み出し要求の転送に用いてもよい。
なお、通信インタフェース部520は、DRAM560(図4参照)から画像記録装置200以外の外部装置への読み出し要求の受信に使用してもよい。
前述の実施の形態1においては、DRAM560(図4参照)から画像記録装置200へ読み出すデータの要求を画像記録装置200から受ける場合について説明したが、記憶容量が小さい方の揮発性記憶手段の読み書き速度が他方の揮発性記憶手段よりも速いという条件を満たすのであれば、装置構成は実施の形態1に限らない。
前述の実施の形態1の場合、読出切替部523(図4参照)は、ハードウェア処理を通じてキャッシュメモリやDRAM560から画像記録装置200へのデータの転送を実現させているが、読出切替部523として機能するマイクロコンピュータによるプログラムの実行を通じて、キャッシュメモリやDRAM560から画像記録装置200へのデータの転送を実現させてもよい。
前述の実施の形態1では、組み込みシステムの一例である画像形成装置1を前提に説明しているが、通信インタフェース部520は、組み込みシステム以外の画像処理装置にも使用できる。
前述の実施の形態1では、処理コア部540(図4参照)がマルチコア構成の場合について説明したがシングルコア構成でもよい。
前述の実施の形態1では、SOC510内のキャッシュメモリの階層構造が1階層の場合(GPUコア541C)と2階層の場合(CPUコア541A、541B)について説明したが、いずれの場合もキャッシュメモリの階層構造は例示の場合に限らない。例えばキャッシュメモリの階層構造は3階層以上でもよい。
前述の実施の形態1では、個々の機能モジュールで動作しない機能ブロックを含まない半導体チップ、換言すると動作に必要な機能ブロックだけを選択的に組み合わせたMochiチップで構成する場合について説明したが、他の構成の半導体チップでもよい。例えば1つの半導体基板上にシステムとしての動作に必要となる機能ブロックの一式を配置した半導体チップを用いてもよい。
また、機能モジュール間の接続は、Mochiインタフェースモジュール以外の接続方式を採用してもよい。
前述の実施の形態1では、読出切替部523がメモリコントローラ550に対して内部バス530を介してデータ転送の開始を指示する場合について説明したが、データバス535を介してデータ転送の開始を指示してもよい。
この場合、データバス535が、メモリコントローラ550と、先入れ先出しメモリ522と、書込523指示部とを相互に接続する構成であってもよい。また、データバス535がメモリコントローラ550と通信インタフェース部520とを接続し、通信インタフェース部520が受信したデータに応じて、先入れ先出しメモリ522または読出切替部523がこのデータを取得する構成であってもよい。
前述の実施の形態1では、アドレス情報の小さい番地に該当するデータから順番に先入れ先出しメモリ522へ転送させるよう読出切替部523が指示する場合について説明したが、アドレス情報の番地の順番に関わらず、データの転送を指示してもよい。
具体的には、読出切替部523は、先ず、キャッシュメモリに対して、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のデータを全て読出切替部523へ転送するよう指示し、その後、DRAM560に対して、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のデータを全て読出切替部523へ転送するよう指示してもよい。また、読出切替部523は、先ず、DRAM560に対して、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のデータを全て転送するよう指示し、その後、キャッシュメモリに対して、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する最新のデータを全て転送するよう指示してもよい。
この場合、読出切替部523は、キャッシュメモリやDRAM560からの読み出しデータを一時的に保持するバッファメモリを有する。
読出切替部523は、キャッシュメモリおよびDRAM560に対してデータの転送を指示した後、読み出し要求に含まれるアドレス情報に該当する各データを取得する。読出切替部523は、読み出し要求に含まれるアドレス情報に基づいて、取得した各データがアドレス情報の小さい番地から順番に並ぶよう整理する。この後、読出切替部523は、整理した各データを、アドレス情報の小さい番地から順番に、先入れ先出しメモリ522へ送る。このようにして、DMA202から要求を受けた順番通りにデータを画像記録装置200へ転送してもよい。
1…画像形成装置、100…画像読取装置、200…画像記録装置、300…ユーザインタフェース、500…制御装置、510…SOC、520…通信インタフェース部、521…Mochiインタフェースモジュール、522…先入れ先出しメモリ、523…読出切替部、530…内部バス、535…データバス、540…処理コア部、550…メモリコントローラ、560…DRAM

Claims (12)

  1. データを記憶する揮発性記憶手段と、
    前記揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と、
    外部からデータの読み出し要求を受けると、当該データのうち、前記揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、予め定められたサイズのパケットデータに区切られたデータごとに前記第2の記憶手段から取得し、当該第2の記憶手段に格納されていないデータであって前記パケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する転送手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記転送手段は、
    外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、
    前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、
    前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、
    前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、
    を有し、
    前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記インタフェース部は、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを外部へ転送する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段および前記揮発性記憶手段から当該インタフェース部への前記各データの転送の指示を、当該インタフェース部から外部への当該各データの転送順に行う、請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、当該インタフェース部から外部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の通信路を通じた前記インタフェース部へのデータの転送速度は、前記第1の通信路を通じた当該インタフェース部へのデータの転送速度よりも速い、請求項2記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の通信路には複数の処理手段が接続されている請求項2記載の画像処理装置。
  8. 複数の前記処理手段は、画像を処理する第1の処理手段と、命令を出力する第2の処理手段とを含む、請求項記載の画像処理装置。
  9. データを記憶する揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段と、
    外部からデータの読み出し要求を受けると、当該データのうち、前記揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、予め定められたサイズのパケットデータに区切られたデータごとに前記第2の記憶手段から取得し、当該第2の記憶手段に格納されていないデータであって前記パケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する転送手段と、
    を有する半導体装置。
  10. 前記半導体装置は、
    外部からデータの読み出し要求を受けるインタフェース部と、
    前記揮発性記憶手段へのデータの書き込みを制御する書き込み制御部と、
    前記インタフェース部と前記第2の記憶手段と前記書き込み制御部とを相互に接続する第1の通信路と、
    前記インタフェース部と前記書き込み制御部とを接続する第2の通信路と、
    を有し、
    前記インタフェース部は、前記第2の記憶手段から前記第1の通信路を介してデータを取得し、前記揮発性記憶手段から前記第2の通信路を介してデータを取得する請求項記載の半導体装置。
  11. 前記インタフェース部は、データの読み出しを要求した外部に対し、前記パケットデータに区切られていない連続したデータを転送する請求項10記載の半導体装置。
  12. コンピュータに、
    揮発性記憶手段からのデータの読み出し要求を外部から受けた場合に、当該データのうち、当該揮発性記憶手段よりも記憶容量が小さい一方で読み書き速度が速い第2の記憶手段に格納されていないデータであって予め定められたサイズのパケットデータに区切られていない連続したデータを、当該揮発性記憶手段から取得し、当該揮発性記憶手段に格納されているデータよりも新しいデータを、前記パケットデータに区切られたデータごとに当該第2の記憶手段から取得する機能と、
    取得した各データを一時的に保持し、当該パケットデータに区切られていない連続したデータの形式で、予め定められた順序で外部へ転送する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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