JP2014157392A - 半導体装置及びデータ処理システム - Google Patents

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健 吉永
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Abstract

【課題】半導体装置に接続される別のデータプロセッサ又はデバイスからの当該半導体装置の外部メモリに対する高速なアクセスを可能とする。
【解決手段】半導体装置(1)は、中央演算処理装置(10)からの指示に基づいて内部バス(13)を介して入力された外部メモリ(5)に対するアクセス要求と、外部インタフェース部(16)を介して入力された外部メモリに対するアクセス要求とを調停し、メモリインタフェース部(18)に与えるメモリ制御部(17)を有する。メモリ制御部は、内部バスからのアクセス要求が入力されているときに外部インタフェース部からのアクセス要求が入力されたら、内部バスからのアクセス要求に応じたメモリアクセスを中断するとともに外部インタフェース部からのアクセス要求に応じたメモリアクセスを開始させ、当該メモリアクセスが完了したら、中断したアクセス要求に応じたメモリアクセスを再開させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置及びデータ処理システムに関し、特にマルチプロセッサのデータ処理システムに適用して有効な技術に関する。
近年、システムの高性能化及び多機能化に伴い、複数のデータプロセッサによってデータ処理を実現するマルチプロセッサのデータ処理システムの開発が進んでいる。このようなデータ処理システムでは、例えば、Linux(登録商標、以下同じ)等の汎用OSが動作可能なメインのデータプロセッサによってシステム全体の統括的な制御を行い、その他の特有のデータ処理をサブのデータプロセッサによって行う。ここで、汎用OSに係るデータ処理は大きなメモリ容量が必要となるため、メインのデータプロセッサは内蔵RAMではなく、外付けの大容量RAM(外部メモリ)を用いて演算処理を行う。
上記のようなマルチプロセッサのデータ処理システムにおいて、サブのデータプロセッサが汎用OS下における割り込み処理では対応が不十分となるような強いリアルタイム性(命令応答性)が要求される処理(例えばシステムの異常検出や音声処理、I2C、PWM制御等)を実行する場合、サブのデータプロセッサによる演算結果をメインのデータプロセッサに速やかに通知する必要がある。一般に、メインのデータプロセッサに対する通知は、サブのデータプロセッサによる演算結果を一旦メモリに格納し、その格納された演算結果をメインのデータプロセッサが読み出すことにより行われる。複数のデータプロセッサ間でメモリを介してデータ通信を行うための従来技術として、例えば以下の方法がある。
第1の方法は、汎用OSに係るプログラム処理を実行するマイクロプロセッシングユニット(Micro−Processing Unit、以下「MPU」と称する。)と、リアルタイム処理を実行する専用のマイクロコントローラ(以下、「MCU」と称する。)をFPGA(field−programmable gate array)によって接続する方法である。この方法では、MPUとMCUとの間のデータ通信は、FPGAとFPGAに接続された共有メモリを介して行われる。また、データの送受信の通知に利用されるCPU間の割り込み処理は、FPGAによる処理を介して、MPU及びMCUのピンインターフェース(例えば、GPIO(General Purpose Input/Output)やIRQ(Interrupt ReQuest)等の外部端子)を用いて行われる。
第2の方法は、特許文献1及び2に記載されているように、2つのCPUコアを1つの半導体基板上に形成したワンチップのマルチプロセッサを新たに開発する方法である。具体的には、汎用OSに係るプログラム処理を実行するためのCPUコアとリアルタイム処理を実行するCPUコアとを共有バスによって接続したマルチコア構成のデータ処理装置を1つの半導体基板に形成する。この方法では、2つのCPUコア間のデータ通信は、例えば汎用OSに係る演算処理のために設けられた外部メモリ(第容量RAM)を介して行われる。また、データの送受信の通知に利用されるCPUコア間の割り込み処理は、チップ内部の割り込みコントローラによって行われる。
特開2003−30042号公報 特開平7−44487号公報
上記第1の方法の場合、MPUとMCUとの間のデータ通信を行うために新たにMPU及びMCUを開発しなくても既存の製品を用いることが可能となるが、FPGA(およびFPGAと接続する外部メモリ)が必要となり、コストが増大する。また、FPGAを介した接続となるため、MPUとMCUの両チップ間の通信性能が低下し、MCUによる演算結果をMPUに速やかに通知することができない。更に、FPGAを含めたデバッグが必要となり、データ処理システムの開発スケジュールを圧迫する虞がある。
また、上記第2の方法の場合、1チップに要求される製品仕様の増大により、必要な外部ピン(PAD)の数が増加し、チップ面積が増大する。そのため、既存の量産製品を用いて2チップでデータ処理システムを実現する場合に比べて開発コストが増大する可能性がある。
上記の方法の他に、本願発明者が本願に先立って検討した方法として、汎用OSが動作可能なMPUとリアルタイム処理を実行するMCUとを、MPU側のホストインタフェース回路を介して接続する方法がある。例えば、MCU側からMPU側にデータの送信を行う場合、先ず、MCU側からMPU内部のホストインタフェース回路を介してMPU内部のシステムバスにアクセスする。そして、システムバスから外部メモリ用のインタフェース回路を介して外部メモリにアクセスする。この方法では、MCUとMPUを既存の量産製品を用いて実現することができるが、既存のMPUは、MCU側のアプリケーションの特性(リアルタイム性)を考慮した構成となっていないため、MCUからのアクセスは必ずしも最優先に処理されないという問題がある。
このような課題を解決するための手段等を以下に説明するが、その他の課題と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本願の代表的な実施の形態に係る半導体装置は、中央演算処理装置からの指示に基づいて内部バスを介して入力された外部メモリに対するアクセス要求と、外部インタフェース部を介して入力された外部メモリに対するアクセス要求とを調停し、メモリインタフェース部に与えるメモリ制御部を有する。メモリ制御部は、内部バスからのアクセス要求が入力されているときに外部インタフェース部からのアクセス要求が入力されたら、内部バスからのアクセス要求に応じたメモリアクセスを中断するとともに外部インタフェース部からのアクセス要求に応じたメモリアクセスを開始させ、当該メモリアクセスが完了したら中断した内部バスからのアクセス要求に応じたメモリアクセスを再開させる。
本願において開示される実施の形態のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本半導体装置によれば、本半導体装置に接続される別のデータプロセッサ又はデバイスからの当該半導体装置の外部メモリに対する高速なアクセスが可能となる。
実施の形態1に係るデータ処理システムを例示するブロック図である。 メモリ制御部17の内部構成を例示するブロック図である。 実施の形態2に係るデータ処理システムを例示するブロック図である。 実施の形態3に係るデータ処理システムを例示するブロック図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面中の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕(外部装置からのメモリアクセスを優先的に処理する半導体装置)
本願の代表的な実施の形態に係る半導体装置(1、6、8)は、中央演算処理装置(10)と、内部バス(13)と、外部装置(2、3)に接続するための外部インタフェース部(16、60、80)と、外部メモリ(5)に接続するためのメモリインタフェース部(18)と、を有する。前記半導体装置は更に、前記中央演算処理装置からの指示に基づいて前記内部バスを介して入力された前記外部メモリに対するアクセス要求と、前記外部インタフェース部を介して入力された前記外部メモリに対するアクセス要求とを調停し、前記メモリインタフェース部に与えるメモリ制御部(17、87)を有する。前記メモリ制御部は、前記内部バスからのアクセス要求が入力されているときに前記外部インタフェース部からのアクセス要求が入力されたら、前記内部バスからのアクセス要求に応じたメモリアクセスを中断するとともに前記外部インタフェース部からのアクセス要求に応じたメモリアクセスを開始させる。前記メモリ制御部は更に、当該メモリアクセスが完了したら、中断した前記内部バスからのアクセス要求に応じたメモリアクセスを再開させる。
これによれば、本半導体装置に接続される外部メモリに対するアクセス要求が本半導体装置と外部装置とで競合した場合には、外部装置からのメモリアクセスを優先させることができる。また、前記外部装置からのアクセス要求は、前記内部バスを介さずに前記メモリインタフェース部に供給される。すなわち、本半導体装置に接続される別のデータプロセッサ又はデバイスからの当該半導体装置の外部メモリに対する高速なアクセスが可能となる。
〔2〕(メモリ制御部の詳細)
項1の半導体装置において、前記メモリ制御部は、第1バスコントローラ(170、870)と、切替回路(172)と、信号生成部(171、871)とを有する。前記第1バスコントローラは、前記内部バスに供給された前記外部メモリに対する書き込み要求に応じて、前記メモリインタフェース部に供給するための当該書き込み要求に係るライトデータ及びアドレス情報を出力するためのアクセス制御を行う。また、前記第1バスコントローラは、内部バスに供給された前記外部メモリに対する読み出し要求に応じて前記メモリインタフェース部を介して入力された当該読み出し要求に係るリードデータを前記内部バスに供給するためのアクセス制御を行う。前記切替回路は、選択信号(SEL)に応じて、前記外部インタフェース部と前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信と、前記第1バスコントローラと前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信とを切り替える。前記信号生成部は、前記選択信号を生成するとともに、前記第1バスコントローラによるアクセス制御を停止させるための制御信号(CNTL)を生成する。前記信号生成部は、前記外部メモリに対するアクセス要求が前記外部インタフェース部に供給されたら、前記外部インタフェース部と前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信を可能にする前記選択信号を出力するとともに、前記制御信号を有効にすることにより前記第1バスコントローラによる前記アクセス制御を停止させる。また、前記信号生成部は、前記外部インタフェース部からのアクセス要求に応じたメモリアクセスが完了したら、前記第1バスコントローラと前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信を可能にする前記選択信号を出力するとともに、前記制御信号を無効にすることにより前記第1バスコントローラによる前記アクセス制御を再開させる。
これによれば、外部装置からのアクセス要求と内部バスからのアクセス要求の切り替えの制御と、前記第1バスコントローラによるアクセス制御の停止と再開の制御を容易に実現することができる。
〔3〕(バスコントローラの詳細)
項2の半導体装置において、第1バスコントローラは、前記内部バスからのアクセス要求に係るアクセス制御の管理情報を格納するための記憶部(1704)を有し、前記制御信号が有効にされたら内部バスからのアクセス要求に係るアクセス制御を停止し、前記制御信号が無効にされたら前記記憶部に格納された前記管理情報に基づいて中断したアクセス要求に係るアクセス制御を再開する。
これによれば、前記外部装置からのメモリアクセスによって中断された前記内部バスからのメモリアクセスを再開するための制御が容易となる。
〔4〕(処理復帰のための管理情報:アドレス情報)
項3の半導体装置において、前記管理情報は、前記内部バスからのアクセス要求に係るデータ転送が中断したときのアドレス情報を含む。
これによれば、前記内部バスからのアクセス要求が例えばバーストモードの転送要求であった場合に、中断したポイントからのデータ転送の復帰が容易となる。
〔5〕(外部インタフェース部:出力先の選択)
項2乃至4の何れかの半導体装置は、外部装置と前記内部バスを介したデータの送受信を行うための第2バスコントローラ(15)を更に有する。前記外部インタフェース部は、前記外部装置から入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求である場合には、そのアクセス要求に係るデータを前記切替回路に供給し、そうでない場合には、そのアクセス要求に係るデータを前記第2バスコントローラに供給する。
これによれば、外部装置が、本半導体装置の外部インタフェース部を介して前記外部メモリ以外の内部バスに接続される機能部とデータの送受信を行うことが可能となる。
〔6〕(アクセス要求に係る入力データに基づくリアルタイム性の判別)
項5の半導体装置において、前記外部インタフェース部は、前記外部装置から入力されたアクセス要求に係るデータに基づいて、入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かを判別する。
これによれば、外部装置からメモリアクセスの優先度を指示する信号を送信したり、その信号を受ける専用線や外部端子等を設けたりすることなく、前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かの判別を行うことができる。
〔7〕(アドレス情報/コマンド信号に基づいてリアルタイム性を判別)
項6の半導体装置において、前記外部装置から入力されたアクセス要求に係るデータは、データの書き込み又は読み出し対象の記憶領域を指示するアドレス情報と、データの書き込み又は読み出しを指示するコマンド情報とを含む。前記外部インタフェース部は、当該アドレス情報と当該コマンド情報の少なくとも1つの情報に基づいて、入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かを判別する。
これによれば、前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かの判別を容易に行うことができる。
〔8〕(専用線でリアルタイム性を判断)
項5の半導体装置(6)において、前記外部インタフェース部(60)は、前記外部メモリに対するメモリアクセスの優先度を指示する信号(SPR)に応じて、入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かを判別する。
これによれば、外部インタフェース部における上記判別のための回路構成を簡素化することができる。
〔9〕(優先度の切り替え)
項1乃至8の何れかの半導体装置(8)において、前記メモリ制御部(87)は、前記内部バスから入力されたアクセス要求が前記外部インタフェース部からのアクセス要求よりも優先度が高いと判断したら、前記外部インタフェース部からのアクセス要求の入力の有無に関わらず、前記内部バスから入力されたアクセス要求によるメモリアクセスを優先させる。
これによれば、例えば本半導体装置における中央演算処理装置が特権モード(例えばカーネルモードやスーパーバイザーモード等)等の通常とは異なるプログラム処理を行う場合に、外部装置からのアクセス要求よりも前記中央演算処理装置からのアクセス要求を優先させて処理することが可能となる。
〔10〕(優先度の切り替え;外部装置からのアクセス要求を保持する)
項5乃至9の何れかの半導体装置において、前記第1バスコントローラ(870)は、前記内部バスから入力されたアクセス要求が前記外部インタフェース部からのアクセス要求よりも優先度が高い場合には、そのことを示す通知信号(PRT)を出力する。前記信号生成部は、前記通知信号に応じて、前記第1バスコントローラと前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信を可能にする前記選択信号を出力するとともに、前記制御信号を無効にする。前記外部インタフェース部(80)は、前記通知信号が出力されたら前記外部装置から入力されたアクセス要求に係るデータを前記切替回路に供給することを停止するとともに当該アクセス要求に係るデータを保持し、前記通知信号の出力が停止されたら、前記保持したアクセス要求に係るデータを前記切替回路に出力する。
これによれば、外部装置からのアクセス要求よりも本半導体装置によるアクセス要求を優先させて処理するための制御を容易に実現することができる。
〔11〕(マルチプロセッサ構成のデータ処理システム)
本願の代表的な実施の形態に係るデータ処理システム(100、200、300)は、項1乃至10の何れかに記載の半導体装置を含んで構成される第1データプロセッサ(1、6、8)と、第1データプロセッサに接続される外部メモリ(5)と、第2データプロセッサ(2、7)と、前記第1データプロセッサと前記第2データプロセッサとが共通に接続される外部バス(4)とを有する。前記第2データプロセッサは、前記外部メモリに対するアクセス要求を前記外部バスに出力することが可能にされ、前記第1データプロセッサは、前記外部バスに出力されたアクセス要求を前記外部インタフェース部(16、60、80)に入力することが可能にされる。
これによれば、第1データプロセッサが汎用OSに係るプログラム処理を実行し、第2データプロセッサが汎用OS下における割り込み処理では対応が不十分となるような強いリアルタイム性が要求される処理を実行する場合に、第2データプロセッサによる演算結果を第1データプロセッサに速やかに通知することが可能となり、システム全体の安定性及び信頼性を向上させることができる。
2.実施の形態の詳細
実施の形態について更に詳述する。
≪実施の形態1≫
図1に、本実施の形態に係るマルチプロセッサ構成のデータ処理システムを例示する。同図に示されるデータ処理システム100は、特に制限されないが、例えばサーバ用のデータ処理システムを構成する。データ処理システム100は、例えばメインのデータプロセッサ1とサブのデータプロセッサ2を含む。データ処理システム100は、各アプリケーションは予め決められたデータプロセッサ上で動作するAMP(Asymmetric Multiprocessing)のプロセッサ構成とされる。例えばメインのデータプロセッサ1がLinux等の汎用OSに係るデータ処理を実行することによりシステム全体の統括的な制御を行い、サブのデータプロセッサ2がその他の特有のデータ処理を実行する。具体的には、データプロセッサ2は、データプロセッサ1上で動作する汎用OS下の割り込み処理では対応が不十分となるような強いリアルタイム性が要求される処理(例えばシステムの異常検出や音声処理、I2C、PWM制御等)を実行する。
データプロセッサ1とデータプロセッサ2は、例えば外部バス4を介して接続され、両データプロセッサ間での通信が可能とされる。また、外部バス4にはNORフラッシュメモリやSRAM、ROM等の外部メモリ(EXTL_MRY)3が接続可能にされ、データプロセッサ1、2は外部バス4を介して外部メモリ3にアクセス可能にされる。データプロセッサ1は、例えば、マイクロプロセッシングユニット(MPU)であり、公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成されたワンチップの半導体装置である。データプロセッサ1には外部メモリ(EXTL_MRY)5が接続され、データプロセッサ1は外部メモリ5を用いてプログラム処理を実行する。外部メモリ5は、大容量の外付けRAMであり、例えばDDR SDRAM(Double−Data−Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)である。データプロセッサ2は、マイクロコントローラ(MCU)であり、公知のCMOS集積回路の製造技術によって1個の単結晶シリコンのような半導体基板に形成されたワンチップの半導体装置である。データプロセッサ2はCPUバスに接続される高速の内蔵RAM(ローカル・メモリ)22と、システムバスに接続される大容量の内蔵メモリ(大容量の内蔵RAMや内蔵フラッシュメモリ等)25とを備え、これらのメモリを用いてプログラム処理を実行する。前述したように、データプロセッサ2は、リアルタイム性が要求される処理を実行し、必要に応じてその処理結果をデータプロセッサ1に送信する。例えば、データプロセッサ2は、サーバ内に設置された冷却用ファン等の各種周辺機器を監視し、周辺機器の1つが異常状態に陥った場合には、その旨をデータプロセッサ1に速やかに通知する。通知を受けたデータプロセッサ1は、例えば、処理中のデータを退避させたり、異常が発生したことをユーザに通知したりする等の各種制御を行うことで、安定性及び信頼性の高いシステム制御を実現する。
データプロセッサ2は、CPUバス23とシステムバス26を有する。CPUバス23には、CPU20、キャッシュメモリ(CACHE)21、内蔵RAM22が接続される。システムバス26には、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMA)24、割り込みコントローラ28、内蔵メモリ(ローカル・メモリ)25、外部インタフェース部(IF_CNT)27、及びその他の図示されない周辺回路が接続される。CPU20は、例えば、CPUバス23やキャッシュメモリ21、内蔵RAM22を介して、システムバス26に対するデータの送受信が可能とされる。内蔵メモリ25は、前述したように、大容量の内蔵RAMや不揮発性の記憶領域(内蔵フラッシュメモリ)等である。外部インタフェース部27は、外部インタフェース端子29を介して外部バス4に接続された外部メモリ3やデータプロセッサ1との間で通信を行うための回路である。外部インタフェース部27は、例えば、外付けのSRAMやROM等に接続するためのローカルバスステートコントローラ(LBSC)である。外部インタフェース端子29は、外部メモリ3、5をアクセスするためのアドレス信号や、書き込み又は読み出しを指示するためのコマンド信号、ライトデータやリードデータ、及びその他の各種制御信号を送受信するための複数の外部端子から構成される。なお、図1では、外部インタフェース端子29として代表的に1つの外部端子のみを図示している。
上述したようなデータプロセッサ2からデータプロセッサ1へのリアルタイム性が要求される優先度の高い通知(データの転送)は、データプロセッサ1に接続される外部メモリ5にその通知に係るデータを書き込むことによって実現される。すなわち、データプロセッサ2のCPU20上で実行されたリアルタイム性が要求されるアプリケーションに係る演算結果をデータプロセッサ1に転送する場合、CPU20は、外部メモリ5の所定の記憶領域に上記演算結果を含むライトデータを書き込むことを指示するアクセス要求を発行する。外部インタフェース部27は、発行されたアクセス要求に応じて、ライトデータと、ライトデータの書き込み先としての外部メモリ5上の記憶領域を指定するアドレス情報と、書き込みを指示するコマンド信号と、その他の制御信号等(以下、これらのデータ及び信号を総称して「アクセス要求に係るデータ」と称する。)を、外部インタフェース端子29を介して外部バス4上に出力する。外部バス4に出力された上記アクセス要求に係るデータは、データプロセッサ1の外部インタフェース端子19を介してデータプロセッサ1に入力される。入力されたデータは、データプロセッサ1のメモリインタフェース部18に供給され、メモリインタフェース部18が、上記アクセス要求に係るデータに含まれるアドレス情報に従って、外部メモリ5の指定された記憶領域に上記ライトデータを書き込む。そして、外部メモリ5に書き込まれたデータプロセッサ2による演算結果をデータプロセッサ1におけるCPU10が読み出すことにより、データプロセッサ2からデータプロセッサ1への通知が実現される。前述したように、データ処理システム100においてリアルタイム性を保証するためには、データプロセッサ2からデータプロセッサ1への通知(データ転送)を高速に行う必要がある。そこで、本実施の形態に係るデータ処理システム100では、データプロセッサ2からデータプロセッサ1への通知(データ転送)を高速に行うための仕組みをデータプロセッサ1の内部に設ける。
データプロセッサ1は、図1に例示されるように、CPUバス12とシステムバス13を有する。CPUバス12には、CPU10とキャッシュメモリ(CACHE)11が接続される。システムバス13は、例えばスプリットトランザクションバスであり、CPU10は、例えばCPUバス12やキャッシュメモリ11を介してシステムバス13に対するデータの送受信が可能とされる。システムバス13には、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(DMA)14、ローカルバスコントローラ(LBSC)15、及びメモリ制御部17が接続される。ダイレクトメモリアクセスコントローラ14は、CPU10によって設定されたデータ転送条件に従って、CPU10の代わりにシステムバス13を介したデータの送受信を行う。ローカルバスコントローラ15は、外部装置とデータプロセッサ1との間のシステムバス13を介したデータの送受信を行う。具体的には、外部インタフェース端子19に接続される外部メモリ3やデータプロセッサ2等の外部装置と、データプロセッサ1との間のリアルタイム性が要求されないアクセス要求に係るデータの送受信を制御する。外部インタフェース部(IF_CNT)16は、外部メモリ3やデータプロセッサ2等の外部装置とデータプロセッサ1との間で通信を行うためのインタフェース回路である。外部インタフェース端子19は、外部メモリ3、5をアクセスするためのアドレス信号や、書き込み又は読み出しを指示するためのコマンド信号、ライトデータやリードデータ、及びその他の各種制御信号を送受信するための複数の外部端子から構成される。なお、図1では、外部インタフェース端子19として代表的に1つの外部端子のみを図示している。外部インタフェース部16は、例えば、外部インタフェース端子19とローカルバスコントローラ15との間のデータの入出力と、外部インタフェース端子19とメモリ制御部17との間のデータの入出力とを切り替える。具体的には、外部インタフェース部16は、外部インタフェース端子19から入力されたアクセス要求が外部メモリ5に対するアクセス要求である場合には、そのアクセス要求に係るデータをメモリ制御部17に供給し、それ以外の場合には、そのアクセス要求に係るデータをローカルバスコントローラ15に供給する。外部インタフェース部16は、外部インタフェース端子19から入力されたアクセス要求に係るデータに基づいて、入力されたアクセス要求が外部メモリ5に対するアクセス要求であるか否かを判別する。例えば、入力されたアクセス要求に係るデータに含まれる、データの書き込み又は読み出し対象の記憶領域を指示するアドレス情報に基づいて判別する。その他の方法として、データの書き込み又は読み出しを指示するコマンド情報等に基づいて判別しても良いし、アドレス情報とコマンド情報等を総合して判別しても良い。このように外部インタフェース部16によれば、リアルタイム性が要求される優先度の高いアクセス要求に係るデータはメモリ制御部17に供給され、リアルタイム性が要求されないアクセス要求に係るデータはローカルバスコントローラ15に供給される。
メモリ制御部17は、CPU10やダイレクトメモリアクセスコントローラ14等の周辺モジュールからシステムバス13上に出力された外部メモリ5に対するアクセス要求と、外部インタフェース部16を介してデータプロセッサ2から供給された外部メモリ5に対するアクセス要求とを調停し、メモリインタフェース部18に与える。具体的に、メモリ制御部17は、バスコントローラ(DBSC)170と、信号生成部(CNT_GEN)171と、切替回路172とを有する。バスコントローラ170は、システムバス13上に出力された外部メモリ5に対するアクセス要求に応じて、システムバス13と外部メモリ5間でデータの送受信を行うためのアクセス制御を行う。具体的には、バスコントローラ170は、システムバス13上に出力された外部メモリ5に対する書き込み要求に応じて、メモリインタフェース部18に供給するための当該書き込み要求に係るライトデータ及びアドレス情報を出力する。また、システムバス13上に出力された外部メモリ5に対する読み出し要求に応じて外部メモリ5から読み出されたリードデータをシステムバス13上に出力する。切替回路172は、選択信号SELに応じて、外部インタフェース部16とメモリインタフェース部18の間のデータの送受信と、バスコントローラ170とメモリインタフェース部18の間のデータの送受信とを切り替える。信号生成部171は、外部メモリ5に対するアクセス要求に係るデータが外部インタフェース部16から供給されたか否かに応じて、切替回路172に供給すべき選択信号SELと、バスコントローラ170のアクセス制御を停止させるための制御信号CNTLとを生成する。以下、図2を用いて、メモリ制御部17について更に詳細に説明する。
図2は、メモリ制御部17の内部構成を例示するブロック図である。同図に示されるように、バスコントローラ170は、バスインタフェース回路(BUS_IF)1701と、制御回路(CNT_CIR)1702と、レジスタ群1700とを含んで構成される。バスインタフェース回路1701は、スプリットトランザクションのシステムバス13から供給されたアクセス要求及びライトデータを制御回路1702に与えるとともに、制御回路1702から与えられたリードデータ等を含むレスポンスデータをシステムバス13上に出力する。レジスタ群1700は、例えば、コマンド制御レジスタ(REG_CNT)やタイミングレジスタ等の外部メモリ5に対するデータの書き込み又は読み出しのための各種制御に必要な複数のレジスタを含む。また、レジスタ群1700には、後述する、中断した外部メモリ5に対するアクセス制御を再開するために必要な管理情報を格納するための管理情報レジスタ(REG_RTLY)1704を含む。制御回路1702は、レジスタ群1700の各種レジスタの設定値に従って、外部メモリ5に対するデータの書き込み又は読み出しのための各種制御を行う。例えば、バスコントローラ1701から外部メモリ5に対する書き込み要求が与えられた場合には、制御回路1702は、書き込み要求に係るライトデータと、ライトデータの書き込み先としての外部メモリ5上の記憶領域を指定するアドレス情報と、書き込みを指示するコマンド信号と、その他、外部メモリ5へのデータの書き込みに必要な制御信号等を含むデータを切替回路172に出力する。また、バスインタフェース回路1701からデータの読み出し要求が与えられた場合には、読み出し先のアドレス情報と、読み出しを指示するコマンド信号と、外部メモリ5からのデータの読み出しに必要な各種制御信号を含むデータを切替回路172に与えるとともに、当該読み出し要求に応じて外部メモリ5から読み出されたリードデータをバスインタフェース回路1701に与える。更に、制御回路1702は、制御信号CNTLに基づいて、外部メモリ5に対するデータの書き込み又は読み出しのためのアクセス制御の停止と、停止したアクセス制御の再開が制御される。
以下、メモリ制御部17の動作について、システムバス13から外部メモリ5に対するアクセス要求が入力されているときにデータプロセッサ2から外部メモリ5に対するアクセス要求が入力された場合を例に具体的に説明する。
先ず、データプロセッサ2から外部メモリ5に対するアクセス要求が入力されていない状況では、信号生成部171は、制御信号CNTLをネゲートすることにより、制御回路1702に対してシステムバス13からのアクセス要求に応じたデータ転送制御を許可する。また、信号生成部171は、制御回路1702とメモリインタフェース部18の間のデータの送受信を可能にする選択信号SELを出力する。これにより、システムバス13からのアクセス要求がバスコントローラ170に入力された場合には、そのアクセス要求に応じた外部メモリ5に対するデータの書き込み又は読み出しが可能にされる。その後、例えばシステムバス13からのアクセス要求が入力されているときに、データプロセッサ2から外部メモリ5に対するアクセス要求が外部インタフェース回路16を介して入力されると、信号生成部171は制御信号CNTLをアサートし、制御回路1702によるシステムバス13からのアクセス要求に応じたアクセス制御の実行を中断させる。また、信号生成部171は、外部インタフェース部16とメモリインタフェース部18の間のデータの送受信を可能にする選択信号SELを出力する。これにより、外部インタフェース部16から出力されたアクセス要求に係るデータがメモリインタフェース部18に供給可能にされ、データプロセッサ2と外部メモリ5との間のデータの書き込み又は読み出しが可能にされる。一方、制御回路1702は、制御信号CNTLがアサートされたことをトリガとして、それまでデータの転送制御を行っていたアクセス要求に関する管理情報を管理情報レジスタ1704に格納する。前記管理情報としては、例えば、中断されたアクセス要求のアドレス情報や書き込み又は読み出しを指示するコマンド情報等が含まれる。また、中断されたアクセス要求がバースト転送要求であった場合には、例えば開始アドレスの情報やデータ転送単位の情報の他に、どこまでデータ転送が完了したかを示す情報等が前記管理情報として管理情報レジスタ1704に格納される。なお、管理情報レジスタ1704に前記管理情報を格納するタイミングは、上記のタイミングに限定されるものではない。例えば、制御回路1702によって外部メモリ5に対するデータの書き込み又は読み出しの制御が行われているときに、制御回路1702がデータの転送状況に応じて管理情報レジスタ1704の情報を逐次更新しても良い。
その後、データプロセッサ2からの外部メモリ5に対するメモリアクセスが完了したら、信号生成部171は制御信号CNTLをネゲートことにより、制御回路1702に対してシステムバス13からのアクセス要求に応じたデータ転送制御を許可する。これに応じて、制御回路1702が、先ほど中断したアクセス要求に係るデータ転送制御を再開する。例えば、制御回路1702は、制御信号CNTLがネゲートされたことをトリガとして管理情報格納レジスタ1704に格納された管理情報を読み出し、その管理情報に基づいて、中断したポイントからのデータ転送制御を再開する。また、信号生成部171は、データプロセッサ2からの外部メモリ5に対するメモリアクセスの完了に応じて、制御回路1702とメモリインタフェース部18との間のデータの送受信を可能にする選択信号SELを出力する。これにより、制御回路1702から出力されるアクセス要求に係るデータがメモリインタフェース部18に供給可能にされ、バスコントローラ170を介したシステムバス13と外部メモリ5との間のデータの書き込み又は読み出しが可能にされる。
以上、本実施の形態に係るデータ処理システムによれば、データプロセッサ1に接続される外部メモリ5に対するアクセス要求がデータプロセッサ1とデータプロセッサ2とで競合した場合には、データプロセッサ2からのメモリアクセスを優先させることができる。また、データプロセッサ2からのアクセス要求は、データプロセッサ1内のシステムバス13を介さずにメモリインタフェース部18に供給されるので、データの転送をより高速に行うことができる。すなわち、データプロセッサ1に接続されるデータプロセッサ2からの外部メモリ5に対する高速なアクセスが可能となる。したがって、マルチプロセッサ構成のデータ処理システム100のように、汎用OSに係るデータ処理を実行するメインのデータプロセッサ1の代わりにサブのデータプロセッサ2がシステムの異常検出や音声処理等のリアルタイム処理を実行する場合、そのリアルタイム性を保証することができ、システム全体の安定性及び信頼性を向上させることができる。また、データ処理システム100によれば、データプロセッサ2として既存の量産品のMCU等を用いることができ、且つ従来のようにFPGAを用いる必要がないから、従来よりも低コストでリアルタイム性が保証されたデータ処理システムを実現することができる。
本実施の形態に係るデータ処理システムは、例えば、2つのデータプロセッサが実行するタスク間に明確な優劣があるシステムに適用すると特に有効である。例えば、タスク間のプライオリティが均等なアプリケーションを実行するSMP(Symmetric Multiprocessing)構成のデータ処理システムよりも、AMP構成のデータ処理システムに適用した方がより好適である。また、本データ処理システムは、サブのデータプロセッサからメインのデータプロセッサに接続される外部メモリ5に対して頻繁にメモリアクセスが発生するようなデータ処理システムよりも、小規模なデータの送受信を低頻度で行うようなシステムに適用する方が望ましい。これによれば、メインのデータプロセッサのパフォーマンスを低下させることなく、サブのデータプロセッサによるプログラム処理のリアルタイム性が保証され、システム全体の安定性及び信頼性を向上させることができる。
≪実施の形態2≫
図3は、実施の形態2に係るデータ処理システムを例示するブロック図である。同図に示されるデータ処理システム200において、実施の形態1に係るデータ処理システム100と同一の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。具体的に、データ処理システム200は、優先度を示す信号SPRに応じて、データプロセッサ7からデータプロセッサ6へのデータ転送を優先的に処理するか否かを判別する機能を備える。例えば、データプロセッサ7が、CPU20上で実行されたリアルタイム性が要求されるアプリケーションに係る演算結果をデータプロセッサ6に転送する場合、CPU20は、外部メモリ5の所定の記憶領域に上記演算結果を含むライトデータを書き込むことを指示するアクセス要求を発行する。外部インタフェース部70は、発行されたアクセス要求に応じて、ライトデータ等のアクセス要求に係るデータを、外部インタフェース端子29を介して外部バス4上に出力する。更に外部インタフェース部70は、信号SPRをアサートすることで、優先的なメモリアクセスであることをデータプロセッサ6に通知する。具体的には、データプロセッサ7の外部端子71とデータプロセッサ6の外部端子61とが専用線で接続され、外部インタフェース部70がその専用線の信号レベルを切り替えることによって、外部メモリ5に対するメモリアクセスの優先度を通知する。
データプロセッサ6における外部インタフェース部60は、外部インタフェース端子19から入力されたアクセス要求が外部メモリ5に対する優先度の高いアクセス要求であるか否かを、外部端子61に入力された信号SPRに基づいて判別する。例えば、外部インタフェース部60は、信号SPRがアサートされている場合には、そのアクセス要求に係るデータをメモリ制御部17に供給し、信号SPRがネゲートされている場合には、そのアクセス要求に係るデータをローカルバスコントローラ15に供給する。
以上、実施の形態2に係るデータ処理システムによれば、実施の形態1と同様に、リアルタイム性を保証することができ、システム全体の安定性及び信頼性を向上させることができる。また、専用線を介した信号SPRによってデータプロセッサ7からのメモリアクセスの優先度を判別する構成とされるから、データプロセッサ6における外部インタフェース部60における上記判別のための回路構成を簡素化することができる。
≪実施の形態3≫
図4は、実施の形態3に係るデータ処理システムを例示するブロック図である。同図に示されるデータ処理システム300において、実施の形態1に係るデータ処理システム100と同一の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。データ処理システム300は、サブのデータプロセッサ2から外部メモリ5に対するアクセス要求が発行されたとしても、メインのデータプロセッサ8からの外部メモリ5に対するアクセス要求を優先すべき場合には、データプロセッサ8からのアクセス要求を優先させることが可能な構成とされる。
データプロセッサ8におけるメモリ制御部87は、メモリ制御部17の機能に加え、システムバス13から入力されたアクセス要求の優先度が高い場合に、外部装置(データプロセッサ2)からのアクセス要求の入力の有無に関わらず、システムバス13からのアクセス要求を優先させる機能を備える。具体的に、メモリ制御部87におけるバスコントローラ870は、システムバス13から入力されたアクセス要求が外部インタフェース部80(データプロセッサ2)からのアクセス要求よりも優先度が高い場合には、そのことを示す信号PRTをアサートする。例えば、CPU10が特権モード(例えばカーネルモードやスーパーバイザーモード)等の通常とは異なるプログラム処理を行っているときに、そのプログラム処理に係るアクセス要求がシステムバス13上に出力された場合には、信号PRTをアサートし、それ以外の場合には信号PRTをネゲートする。バスコントローラ870は、システムバス13に出力されたアクセス要求がCPU10による通常とは異なるプログラム処理に係るアクセス要求であるか否かを、例えば、当該アクセス要求に係るデータに含まれるデータの書き込み又は読み出し対象の記憶領域を指示するアドレス情報やデータの書き込み又は読み出しを指示するコマンド情報等に基づいて判別する。
信号生成部871は、外部インタフェース部80からのアクセス要求に係るデータの入力と信号PRTとに応じて、選択信号SEL及び制御信号CNTLを生成する。例えば、信号生成部871は、信号PRTがネゲートされている場合には、前記信号生成部171と同様に、外部インタフェース部80からのアクセス要求に係るデータの入力の有無に応じて選択信号SEL及び制御信号CNTLを生成する。一方、信号PRTがアサートされている場合、信号生成部871は、外部インタフェース部80からのデータ入力に関わらず、制御信号CNTLをネゲートすることによりシステムバス13からのアクセス要求に応じたデータ転送制御を許可するとともに、バスコントローラ870とメモリインタフェース部18の間のデータの送受信を可能にする選択信号SELを出力する。
外部インタフェース部80は、実施の形態1に係る外部インタフェース部16の内部回路に加え、外部インタフェース端子19から入力された前記アクセス要求に係るデータ等を格納するための記憶領域81を備える。例えば、外部インタフェース部80は、信号PRTがネゲートされているときに、外部インタフェース端子19から外部メモリ5に対するアクセス要求が入力された場合には、そのアクセス要求に係るデータをメモリ制御部87に供給するとともに、当該データを記憶領域81に格納する。一方、信号PRTがアサートされているときに、外部インタフェース端子19から外部メモリ5に対するアクセス要求が入力された場合には、そのアクセス要求に係るデータを記憶領域81に格納する。そして、信号PRTがネゲートされたことに応じて、記憶領域81に格納したデータをメモリ制御部87に出力する。また、例えばデータプロセッサ2からの外部メモリ5に対するメモリアクセスが行われているときに信号PRTがアサートされた場合には、外部インタフェース部80は、データプロセッサ2からの外部メモリ5に対するアクセス要求に係るデータの送受信を中断する。そして、信号PRTがネゲートされたら、外部インタフェース部80は、記憶領域81に格納されたデータに基づいて、中断したアクセス要求に係るデータの送受信を再開する。
これによれば、実施の形態1と同様に、リアルタイム性を保証することができ、システム全体の安定性及び信頼性を向上させることができる。また、サブのデータプロセッサ2からのアクセス要求よりもメインのデータプロセッサ8によるアクセス要求を優先させて処理することができる。例えば、データプロセッサ8におけるCPU10がカーネルモードやスーパーバイザーモード等の通常とは異なるプログラム処理を行う場合には、サブのデータプロセッサ2からのアクセス要求よりもCPU10からのアクセス要求を優先させて処理することが可能となり、より柔軟なデータ処理システムを構築することが可能となる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、実施の形態1乃至3において、メインのデータプロセッサに接続される外部メモリ5に対するアクセス要求を発行する外部装置としてデータプロセッサ(MCU)を例示したが、これに限られず、他のデバイスであっても良い。
また、実施の形態3におけるシステムバス13から入力されたアクセス要求の優先度の判別は、例えばCPU10とバスコントローラ870とを専用線で接続し、その専用線に供給される信号の信号レベル(ハイレベル/ローレベル)によって行うことも可能である。
100 データ処理システム
1、2 データプロセッサ
3 外部メモリ
4 外部バス
5 外部メモリ
10 CPU
11 キャッシュメモリ
12 CPUバス
13 システムバス
14 ダイレクトメモリアクセスコントローラ
15 ローカルバスコントローラ
16 外部インタフェース部
17 メモリ制御部
18 メモリインタフェース部
19 外部インタフェース端子
170 バスコントローラ
171 信号生成部
172 切替回路
20 CPU
21 キャッシュメモリ
22 内蔵RAM
23 CPUバス
24 ダイレクトメモリアクセスコントローラ
25 内蔵メモリ(ローカル・メモリ)
26 システムバス
27 外部インタフェース部
28 割り込みコントローラ
29 外部インタフェース端子
1700 レジスタ群
1701 バスインタフェース回路
1702 制御回路(CNT_CIR)
1704 管理情報レジスタ
SEL 選択信号
CNTL 制御信号
200 データ処理システム
6、7 データプロセッサ
61、71 外部端子
SPR 信号
60 外部インタフェース部
300 データ処理システム
8 データプロセッサ
80 外部インタフェース部
81 記憶領域
87 メモリ制御部
870 バスコントローラ
871 信号生成部

Claims (11)

  1. 中央演算処理装置と、
    内部バスと、
    外部装置に接続するための外部インタフェース部と、
    外部メモリに接続するためのメモリインタフェース部と、
    前記中央演算処理装置からの指示に基づいて前記内部バスを介して入力された前記外部メモリに対するアクセス要求と、前記外部インタフェース部を介して入力された前記外部メモリに対するアクセス要求とを調停し、前記メモリインタフェース部に与えるメモリ制御部と、を有し、
    前記メモリ制御部は、前記内部バスからのアクセス要求が入力されているときに前記外部インタフェース部からのアクセス要求が入力されたら、前記内部バスからのアクセス要求に応じたメモリアクセスを中断するとともに前記外部インタフェース部からのアクセス要求に応じたメモリアクセスを開始させ、当該メモリアクセスが完了したら、中断した前記内部バスからのアクセス要求に応じたメモリアクセスを再開させる半導体装置。
  2. 前記メモリ制御部は、
    前記内部バスに供給された前記外部メモリに対する書き込み要求に応じて、前記メモリインタフェース部に供給するための当該書き込み要求に係るライトデータ及びアドレス情報を出力し、前記内部バスに供給された前記外部メモリに対する読み出し要求に応じて、前記メモリインタフェース部を介して入力された当該読み出し要求に係るリードデータを前記内部バスに供給するためのアクセス制御を行う第1バスコントローラと、
    選択信号に応じて、前記外部インタフェース部と前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信と、前記第1バスコントローラと前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信とを切り替える切替回路と、
    前記選択信号を生成するとともに、前記第1バスコントローラによるアクセス制御を停止させるための制御信号を生成する信号生成部とを有し、
    前記信号生成部は、前記外部メモリに対するアクセス要求が前記外部インタフェース部に供給されたら、前記外部インタフェース部と前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信を可能にする前記選択信号を出力するとともに、前記制御信号を有効にすることにより前記第1バスコントローラによる前記アクセス制御を停止させ、前記外部インタフェース部からのアクセス要求に応じたメモリアクセスが完了したら、前記第1バスコントローラと前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信を可能にする前記選択信号を出力するとともに、前記制御信号を無効にすることにより前記第1バスコントローラによる前記アクセス制御を再開させる請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1バスコントローラは、前記内部バスからのアクセス要求に係るアクセス制御の管理情報を格納するための記憶部を有し、前記制御信号が有効にされたら、前記内部バスからのアクセス要求に係るアクセス制御を停止し、前記制御信号が無効にされたら、前記記憶部に格納された前記管理情報に基づいて中断したアクセス要求に係るアクセス制御を再開する請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記管理情報は、前記内部バスからのアクセス要求に係るデータ転送が中断したときのアドレス情報を含む請求項3に記載の半導体装置。
  5. 外部装置と前記内部バスを介したデータの送受信を行うための第2バスコントローラを更に有し、
    前記外部インタフェース部は、前記外部装置から入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求である場合には、そのアクセス要求に係るデータを前記切替回路に供給し、そうでない場合には、そのアクセス要求に係るデータを前記第2バスコントローラに供給する請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記外部インタフェース部は、前記外部装置から入力されたアクセス要求に係るデータに基づいて、入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かを判別する請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記外部装置から入力されたアクセス要求に係るデータは、データの書き込み又は読み出し対象の記憶領域を指示するアドレス情報と、データの書き込み又は読み出しを指示するコマンド情報とを含み、
    前記外部インタフェース部は、当該アドレス情報と当該コマンド情報の少なくとも1つの情報に基づいて、入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かを判別する請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記外部インタフェース部は、前記外部メモリに対するメモリアクセスの優先度を指示する信号に応じて、入力されたアクセス要求が前記外部メモリに対するアクセス要求であるか否かを判別する請求項5に記載の半導体装置。
  9. 前記メモリ制御部は、前記内部バスから入力されたアクセス要求が前記外部インタフェース部からのアクセス要求よりも優先度が高いと判断したら、前記外部インタフェース部からのアクセス要求の入力の有無に関わらず、前記内部バスから入力されたアクセス要求によるメモリアクセスを優先させる請求項1に記載の半導体装置。
  10. 前記第1バスコントローラは、前記内部バスから入力されたアクセス要求が前記外部インタフェース部からのアクセス要求よりも優先度が高い場合には、そのことを示す通知信号を出力し、
    前記信号生成部は、前記通知信号に応じて、前記第1バスコントローラと前記メモリインタフェース部の間のデータの送受信を可能にする前記選択信号を出力するとともに、前記制御信号を無効にし、
    前記外部インタフェース部は、前記通知信号が出力されたら前記外部装置から入力されたアクセス要求に係るデータを前記切替回路に供給することを停止するとともに当該アクセス要求に係るデータを保持し、前記通知信号の出力が停止されたら、前記保持したアクセス要求に係るデータを前記切替回路に出力する請求項5に記載の半導体装置。
  11. 請求項1に記載の半導体装置を含んで構成される第1データプロセッサと、
    前記第1データプロセッサに接続される外部メモリと、
    第2データプロセッサと、
    前記第1データプロセッサと前記第2データプロセッサとが共通に接続される外部バスと、を有するデータ処理システムであって、
    前記第2データプロセッサは、前記外部メモリに対するアクセス要求を前記外部バスに出力することが可能にされ、
    前記第1データプロセッサは、前記外部バスに出力されたアクセス要求を前記外部インタフェース部に入力することが可能にされるデータ処理システム。
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