JP7104525B2 - 電子制御装置、構成メモリのエラー検出方法 - Google Patents

電子制御装置、構成メモリのエラー検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子制御装置および構成メモリのエラー検出方法に関する。
自動運転の実用化を目指した技術開発が進められている。自動運転は人間に代わり認知、判断、操作を行う必要があり、高度な情報処理や走行制御が求められる。また、自動運転に必要となる処理性能や機能はAIを含めて加速度的に増大しており、その要求に柔軟に対応するため、従来のCPUや、GPU、専用ハードウェアチップに加え、論理回路を自由に再構成可能なFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプログラマブルデバイスの活用が注目されている。特に、FPGAの動的再構成と呼ばれる機能では、デバイスを動作させたまま、論理回路の一部を変更することができる。動的再構成では、単純な機能アップデートの用途だけでなく、時分割で論理回路を差し替えることで、本来は複数の論理回路や、複数のハードウェアとして備える処理を1つの回路や、1つのFPGA上に実現できるメリットがある。デバイスサイズやデバイス数を抑制できるため、省電力・低コストな電子制御装置の実現が期待されている。一方で、車載システムは機能安全をベースにした厳しい信頼性が要求され、FPGAおよび動的再構成の動作においても異常診断技術が重要となっている。
特許文献1には、回路設定情報を集積回路内の複数の回路設定部に転送することで、前記回路設定部に基づく、論理回路を構築するコンフィグレーション装置において、前記回路設定情報を格納した回路設定情報格納メモリと、前記複数の回路設定部を複数に分割して、形成された複数の回路設定ブロックと、初期化時、入力された回路設定情報を、ビットカウンタのカウントによって前記複数の回路設定ブロックから1つの回路設定ブロックを順次選択し、選択された回路設定ブロックへ前記回路設定情報を転送し、前記回路設定ブロックを特定する識別情報が入力された時、前記識別情報に基づいて、複数の回路設定ブロックのうち1つの回路設定ブロックを選択し、入力された回路設定情報を選択された前記回路設定ブロックの回路設定部へ転送する選択部と、前記識別情報が入力された時、前記回路設定ブロック単位の回路設定情報と前記回路設定ブロックを特定する前記識別情報とを対応づけた対応テーブルに基づいて、前記回路設定情報格納メモリに格納されている回路設定情報のうち前記識別情報に対応する回路設定情報を読出し、前記選択部へ出力する制御を行う設定情報制御部と、を有することを特徴とするコンフィグレーション装置が開示されている。
特開2011-013829号公報
特許文献1に記載されている発明には、信頼性向上の余地がある。
本発明の第1の態様による電子制御装置は、論理回路情報が格納され複数のフレームから構成される書き換え可能な構成メモリと、前記フレームの論理回路情報を書き換える再構成制御部と、前記フレームに格納された論理回路情報に基づき論理回路を形成するロジック部と、前記構成メモリのフレームに格納された論理回路情報を読み込み、格納された論理回路情報のエラーの検出であるエラー検出を行う構成メモリ診断部とを備え、前記構成メモリ診断部は、前記再構成制御部により前記構成メモリの一部である2以上の前記フレームが書き換えられると、書き換えられていない前記フレームに優先して書き換えられた前記フレームの前記エラー検出を行い、前記構成メモリ診断部は、前記フレームごとに、前記フレームに書き込まれた論理回路情報を用いて誤り検出符号を算出する符号算出部と、前記フレームごとに、前記符号算出部の算出する誤り検出符号が予め算出された照合用誤り検出符号と一致するか否かを判断する比較部とを備える。
本発明の第2の態様による構成メモリのエラー検出方法は、複数のフレームから構成され書き換えが可能な構成メモリのエラー検出方法であって、前記構成メモリを構成する一部分である2以上の前記フレームが書き換えられると、書き換えられていない前記フレームに優先して書き換えられた前記フレームのエラー検出を行う構成メモリ診断処理を含み、前記構成メモリ診断処理には、前記フレームごとに、前記フレームに書き込まれた論理回路情報を用いて誤り検出符号を算出する符号算出処理と、前記フレームごとに、前記符号算出処理により算出される誤り検出符号が予め算出された照合用誤り検出符号と一致するか否かを判断する比較処理とを含む。
本発明によれば、信頼性を向上させることができる。
FPGAのハードウエア構成を示す図 構成メモリ3のフレームを示す概念図 FPGA1の機能構成を示す図 符号格納部17の一例を示す図 診断領域情報格納部13の一例を示す図 再構成領域4および構成メモリ診断部11の示すシーケンス図 第1の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作例を示す図 構成メモリ診断部11の動作を表すフローチャート 図8におけるS602の詳細を示す図 図8におけるS607の詳細を示す図 第2の実施の形態におけるFPGA1Aの機能構成を示す図 第2の実施の形態における診断領域情報格納部13Aの一例を示す図 第2の実施の形態における構成メモリ3の診断処理シーケンスを示す図 比較例の診断処理シーケンスを示す図 第2の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作を表すフローチャート 第3の実施の形態におけるFPGA1Bの機能構成を示す図 第3の実施の形態における構成メモリ3の診断処理シーケンスを示す図 第3の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作例1を示す図 第3の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作例2を示す図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図10を参照して、本発明にかかる電子制御装置であるFPGAの第1の実施の形態を説明する。
(ハードウエア構成)
図1は、FPGA1およびFPGA1に接続される機器のハードウエア構成を示す図である。FPGA1は、制御装置96、論理回路情報格納部10、および初期情報格納部95と接続される。
FPGA1は、構成メモリ3と、ロジック部91と、インタフェース6と、ASIC93とを備える。構成メモリ3は揮発性メモリであり、部分的な書き換えに対応する。ロジック部91は様々な回路素子であり、構成メモリ3に書き込まれた論理回路情報により様々な機能を有する論理回路を構成する。構成メモリ3には、後述するようにFPGA1が起動するタイミングで初期の論理回路情報が書き込まれ、その後は一部の領域の論理回路情報が書き換えられる。FPGA1では、構成メモリ3のビット情報が論理回路の構成情報、たとえば配線接続のスイッチON/OFFの情報として使用される。なお論理回路が処理中に構成メモリ3の内容が読み出されることによる処理動作への影響はない。
本実施の形態では、構成メモリ3の領域であって直前に書き換えられた領域を再構成領域4と呼び、構成メモリ3のそれ以外の領域を非再構成領域5と呼ぶ。すなわち再構成領域4と非再構成領域5の区別は便宜的なものであり、それぞれの領域に物理的な特徴はない。なおFPGA1が起動した直後は全領域に対して書き込みが行われるので、全領域が再構成領域4となる。また本実施の形態では、構成メモリ3のアドレスは、0以上の整数であらわされ、連番で設定され、その最大値は既知である。ただし以下では「アドレス」は「番地」とも呼ぶ。構成メモリ3のアドレスは所定のデータ長ごと、たとえば1バイトや8バイトごとに付与され、それぞれのデータ長の記憶領域を「フレーム」と呼ぶ。
図2は、構成メモリ3のフレームを示す概念図である。構成メモリ3は複数の固定サイズのデータブロックであるフレームから構成される。本実施の形態では、便宜的に各フレームにF1、F2、・・・という名称を付与する。FPGAの種類によって異なるが、構成メモリ3の容量およびデータブロックのサイズは既知なので、フレームの最大数「n」も既知である。また、本図では、F2~F4のフレームに新たな論理回路情報(論理回路番号FB1)が書き込まれた後を示しており、F2~F4が再構成領域4となり、それ以外の領域が非再構成領域5となる。図1に戻って説明を続ける。
インタフェース6は、構成メモリ3への読み書きを可能とするインタフェースである。本実施の形態におけるインタフェース6は、いわゆる1ポート構成であり、読み出しと書き込みの同時実行はできない。
換言すると構成メモリ3のいずれかの領域に対して書き込みを行っている際には、構成メモリ3のいずれの領域に対する読み出しも不可能である。本実施の形態におけるASIC93は、FPGAの初期コンフィグレーションを実行するハードウエア回路である。ASIC93はFPGA1の電源がオンになると動作を開始し、初期情報格納部95から初期の論理回路情報を読み出して構成メモリ3に書き込む。
本実施の形態におけるFPGA1は、たとえばカメラが撮影して得られた画像を解析するカメラ処理、レーザレンジファインダが取得した距離情報を解析するレーザ処理、およびカメラおよびレーザレンジファインダの出力を統合する統合処理を繰り返し実行する。ここでFPGA1では、動的再構成の機能を活用し、カメラ処理を実行する機能ブロック、レーザ処理を実行する機能ブロック、および統合処理を実行する機能ブロックを順番に、ロジック部91への構成を繰り返しながら処理を行う。
換言するとFPGA1の構成メモリ3は、ある書き込みが行われることでロジック部91がカメラ処理を行う回路を構成し、カメラ処理後に、別なある書き込みがおこなわれることでロジック部91がレーザ処理を行う回路を構成し、さらにレーザ処理後に別なある書き込みがおこなわれることでロジック部91が統合処理を行う回路を構成する。このとき書き込みが行われる構成メモリ3の領域が再構成領域4である。
論理回路情報格納部10および初期情報格納部95は読み出し専用の記憶領域、いわゆるROMである。論理回路情報格納部10および初期情報格納部95にはあらかじめ情報が格納される。論理回路情報格納部10には再構成のために構成メモリ3に書き込む論理回路情報が格納される。すなわち先の例で言えば、論理回路情報格納部10にはカメラ処理、レーザー処理、および統合処理のそれぞれを含む論理回路情報が格納される。この論理回路情報は、互いの論理回路を識別する情報、たとえば論理回路番号と対応付けて格納される。本実施の形態では、論理回路番号はFB0、FB1、・・・と表現し、このうち初期の論理回路番号をFB0とする。初期情報格納部95にはFPGA1の起動時に読み込まれる情報が格納される。詳しくは後述するが、初期情報格納部95には一部の格納部に格納される情報も含まれる。
制御装置96は、中央電子制御装置であるCPU96Aと、読み出し専用の記憶部であるROM96Bと、読み書き可能な記憶部であるRAM96Cとを備える。CPU96AはROM96Bに格納されるプログラムをRAM96Cに展開して実行する。
(機能構成)
図3はFPGA1の機能構成を示す図である。制御装置96は制御処理部2を備える。制御処理部2は、制御装置96のCPU96Aが前述のプログラムを実行することにより実現される。ただし制御処理部2は、ASICやFPGAにより実現されてもよい。制御処理部2は、FPGA1に再構成を実行させる再構成制御信号2aの出力、および再構成された論理回路を用いた演算指令の出力を行う。再構成制御信号2aには、新たにFPGA1に構成する論理回路を特定する情報、たとえば論理回路番号が含まれる。
FPGA1は、構成メモリ3の書替えを制御する再構成制御部7と、構成メモリ3に書き込まれた論理回路情報の正常性を診断する構成メモリ診断部11とを備える。再構成制御部7および構成メモリ診断部11は、構成メモリ3の非再構成領域5に格納された論理回路情報に基づきロジック部91により実現される論理回路である。これらはFPGA1の起動時に初期情報格納部95から論理回路情報が読み込まれることで構成される。
再構成制御部7は、論理回路情報選択部8と、構成メモリライト制御部9とを備える。論理回路情報選択部8は、制御処理部2から送信される再構成制御信号2aに基づき論理回路情報格納部10から該当する論理回路情報を読み出す。構成メモリライト制御部9は、論理回路情報選択部8が読み出した論理回路情報をインタフェース6を介して構成メモリ3に書き込む。また構成メモリライト制御部9は、構成メモリ3への書き込み開始、および書き込み終了を構成メモリ診断部11に伝達する。
構成メモリ診断部11は、診断領域選択部12と、診断領域情報格納部13と、構成メモリリード制御部14と、診断アドレス生成部15と、エラー検出部16とを備える。診断アドレス生成部15は、エラー検出部16が次に診断する構成メモリ3のアドレスを生成する。構成メモリ診断部11は、原則として構成メモリ3の番地順にフレームのエラー検出を行う連続検出を行うが、後述するように不連続なメモリ番地のエラー検出を行う場合もある。
構成メモリリード制御部14は、構成メモリ3の診断アドレス生成部15が生成したアドレスに格納されている1フレーム分の論理回路情報を読み出す。エラー検出部16は、符号格納部17と、符号算出部18と、比較部19とを備える。符号格納部17には、現在、構成メモリ3に格納されている論理回路情報に対応する、フレームごとの正しいCRC値が格納される。なお以下では、符号格納部17に格納されるCRC値を「照合用CRC値」と呼び、符号算出部18が算出するCRC値と区別する。
診断領域情報格納部13および符号格納部17には構成時に情報が格納される。すなわち診断領域情報格納部13および符号格納部17に格納される情報は初期情報格納部95にあらかじめ格納されている。ただし符号格納部17に格納される情報は後述するように更新される。符号格納部17に格納されるデータは、FPGA1の起動時を除いて診断領域選択部12から書き込まれる。
図4は符号格納部17の一例を示す図である。図4に示す例では、構成メモリ3の全フレームがF1~Fnであり、それぞれのフレームに対応する正しいCRC値であるCRC1~CRCnが符号格納部17に格納されている。図3に戻って説明を続ける。
符号算出部18は、構成メモリリード制御部14が構成メモリ3から読み出した構成メモリ3のフレームデータ6aを対象としてCRC巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check)値を算出する。前述のとおりインタフェース6は、いわゆる1ポート構成なので読み出しと書き込みの同時実行は不可能である。そのため、再構成制御部7と構成メモリ診断部11の間で、再構成実施中を示す信号をやりとりし、再構成、すなわち書き込みと診断、すなわち読み出しが同時に実行されないように排他制御を行う。
比較部19は、符号算出部18が算出するCRC値と、構成メモリ3の診断アドレス生成部15が生成したアドレスに対応する符号格納部17に格納されるCRC値とを比較する。比較部19は、両者が一致しない場合に、エラーがあったことを示す構成メモリエラー信号16aを構成メモリ3に出力する。診断領域情報格納部13は、FPGA1に形成される記憶領域である。診断領域情報格納部13はFPGA1の起動時に作成され、書き換えられない。診断領域情報格納部13には、論理回路番号ごとに構成メモリ3の全域の各フレームに対応するCRC値、および初期状態であるFB0と同一であるか否かを示すフラグが格納される。
図5は、診断領域情報格納部13の一例を示す図である。列方向に並ぶFB0、FB1、・・は論理回路番号を示し、行方向に並ぶF1、F2、・・は構成メモリ3のフレーム番号を示す。そして回路番号ごとに、フレームに格納される情報が初期状態であるFB0と同一であるか否かを示すフラグ行と、CRC値を格納するCRC行とを有する。ここに示す例では、CRC値は「CRCmn」のフォーマットで記述しており、記号mは論理回路の固有番号、記号nはフレーム番号を示す。
フラグ行における「1」はそのフレームに格納される情報が初期状態であるFB0と異なることを示し、「0」はそのフレームに格納される情報が初期状態であるFB0と同一であることを示す。たとえば図5に示す例では、論理回路番号FB1における領域F1およびF5はエリアの値が「0」であり、それらのフレームに格納される情報が初期状態であるFB0と同一なので、CRCの値はFB0と同じ値になっている。FPGA1の起動時の構成が論理回路番号FB0であり、FB0に対応するCRC値、すなわちCRC0_1、CRC0_2、CRC0_3、・・が起動時に符号格納部17に書き込まれる。
診断領域選択部12は、再構成制御信号2aに含まれる論理回路番号をもとに、診断領域情報格納部13を参照し、その論理回路の再構成によって書き替えられるフレームの番号、すなわち符号12aで示す再構成領域4のフレームの番号を特定して診断アドレス生成部15に出力する。また診断領域選択部12は、再構成制御信号2aに含まれる論理回路番号に対応するCRC値を読み出して符号格納部17に書き込む。
診断領域情報格納部13から読み出されたCRC値は、再構成処理、すなわち構成メモリ3の書き込みが行われている間に、符号格納部17に上書きすることで、符号格納部17内の書き替え対象フレームのCRC値を更新する。また、再構成が正常に完了し、構成メモリ診断部11が診断を再開する際は、まず再構成領域4のエラー検出を行い次に非再構成領域5の診断を行う。なお再構成領域4は、符号12aで示す再構成領域4のフレームの番号で特定される。
(シーケンス図)
図6は、再構成が行われる際の再構成領域4および構成メモリ診断部11の動作概念を示すシーケンス図である。前述のとおり再構成領域4は便宜的な名称であり、論理回路番号ごとに再構成領域4は変化するので、図6に示す再構成領域4は概念的に示したものである。図6は図示左から右に時間が経過しており、左端においてFPGA1の電源がオンにされた状態を示す。再構成領域4に書き込まれている初期の論理回路FB0では、まず符号100で示すように演算を行い、このときに構成メモリ診断部11は符号102で示すように構成メモリ3の全面を対象に順番に診断を行う。ここで符号101で示す論理回路番号FB1への再構成処理が再構成領域4で実行されると、構成メモリ診断部11による構成メモリ3の診断が中断され、符号格納部17の格納されるCRC値が論理回路番号FB1に対応するものに更新される。
再構成領域4の再構成処理101が完了すると、再構成領域4に書き込まれた論理回路FB1は演算100を実行する。一方で構成メモリ診断部11は、まず符号104で示すように再構成領域4の診断を実行し、その後に符号105で示すように非再構成領域5の診断を実行する。ただし図6の下部では再構成領域4を論理回路番号の名称で表し、非再構成領域5を論理回路番号にオーバーラインを付した記号で表している。その後、構成メモリ診断部11は非再構成領域の診断105と再構成領域の診断104とを交互に繰り返すことで、構成メモリ全面の診断106を継続する。以下、同様に処理が繰り返される。なお符号102において領域を意識することなく全面を診断対象としているのは、FPGA1の電源がオンにされた直後は図5に示すFB0が選択されており、全面が再構成領域4となるからである。
(動作例)
図7は、第1の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作例を示す図である。この動作例では、構成メモリのフレーム番号は0~100とし、再構成領域は60~80の固定としている。図7は図示上から下に時間が経過している。
構成メモリ診断部11は、時刻t1から構成メモリ3のエラー検出をフレーム番号0から開始し1,2,3と順番に連続検出を行った。時刻t2になると再構成制御部7が構成メモリ3の再構成を開始したので、構成メモリ診断部11は連続検出を中断した。この再構成によりフレーム番号60~80が書き換えられた。この書き換えが時刻t3に終了すると、構成メモリ診断部11は再構成領域であるフレーム番号60~80のエラー検出を優先して行う。そして構成メモリ診断部11は再構成領域のエラー検出が終了すると、時刻t2に中断した箇所、すなわちフレーム番号51からエラー検出を再開する。
そして時刻t5にフレーム番号59までエラー検出が終了すると、フレーム番号60~80は再構成領域として先ほどエラー検出を行ったので、フレーム番号81からエラー検出を再開し、時刻t6には末尾のフレーム番号100のエラー検出が完了した。次に構成メモリ診断部11は、先ほどと同様にフレーム番号0~59、60~80、81~100、とエラー検出を繰り返す。なお図7では時刻t11で終わっているが、これ以後も同様にエラー検出が繰り返される。
(フローチャート)
図8は、構成メモリ診断部11の動作を表すフローチャートである。以下に説明する各ステップの実行主体は、構成メモリ診断部11を構成するロジック部91である。構成メモリ診断部11はまずS600において変数iにゼロを代入する。続くS601において構成メモリ診断部11は、再構成領域4、すなわち構成メモリ3のうち直前に書き換えが行われた領域を特定する。続くS602では構成メモリ診断部11は、S601において特定した再構成領域のエラー検出を行う。S602の詳細は後述する。S602の次に実行されるS603では構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたか否か、すなわち構成メモリライト制御部9から構成メモリ3への書き込み開始を受信したか否かを判断する。構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたと判断する場合はS609に進み、再構成が開始されていないと判断する場合はS604に進む。
S604では構成メモリ診断部11は、非再構成領域5を特定する。続くS605では構成メモリ診断部11は、変数startに変数iの値以上であって、非再構成領域のアドレスを代入する。続くS606では構成メモリ診断部11は、変数iにS605において値を更新した変数startの値を代入する。続くS607では構成メモリ診断部11は、変数iを更新しつつ非再構成領域5のメモリ診断を行う。本ステップの詳細は後述する。続くS608では構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたか否か、すなわち構成メモリライト制御部9から構成メモリ3への書き込み開始を受信したか否かを判断する。構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたと判断する場合はS609に進み、再構成が開始されていないと判断する場合はS601に戻る。
S603またはS608において肯定判定されると実行されるS609では構成メモリ診断部11は、再構成制御信号2aに含まれる論理回路番号に対応するCRC値を読み出して符号格納部17に書き込む。S609に続いて実行されるS610では構成メモリ診断部11は、再構成が完了したか否か、換言すると構成メモリライト制御部9から構成メモリ3への書き込み終了を受信したか否かを判断する。構成メモリ診断部11は、再構成が完了したと判断する場合はS601に戻り、再構成が開始されていないと判断する場合はS610に留まる。
(S602の詳細)
図9は、図8におけるS602の詳細を示す図である。S621では構成メモリ診断部11は、変数jに再構成領域の先頭アドレスを代入する。なお変数jは図9に示す処理のみにおいて参照され、図8や図10に記載の変数iとは連動しない。続くS622では構成メモリ診断部11は、S623~S626の処理対象をアドレスjの領域に設定する。続くS623では構成メモリ診断部11は、符号算出部18に構成メモリ3の処理対象の領域からデータを読み込ませる。S624では構成メモリ診断部11は、符号算出部18にS623において読み込んだデータからCRC値を算出させる。続くS625では構成メモリ診断部11は、符号格納部17から処理対象の領域に対応する照合用CRC値を読み込む。
続くS626では構成メモリ診断部11は、比較部19にS624において算出したCRC値とS625において読み込んだCRC値とを比較させ、構成メモリ3の診断を行う。両者が一致しない場合には、比較部19は構成メモリエラー信号16aを出力する。続くS627では構成メモリ診断部11は、変数jの値が再構成領域の末尾のアドレスであるか否かを判断し、末尾であると判断する場合は図9の処理を終了し、末尾ではないと判断する場合はS628に進む。S628では構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたか否か、すなわち構成メモリライト制御部9から構成メモリ3への書き込み開始を受信したか否かを判断する。構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたと判断する場合は図9の処理を終了し、再構成が開始されていないと判断する場合はS629に進む。S629では構成メモリ診断部11は、jをインクリメント、すなわちjを1だけ増加させてS622に戻る。以上がS602の詳細である。
(S607の詳細)
図10は、図8におけるS607の詳細を示す図である。S642では構成メモリ診断部11は、S643~S646の処理対象を構成メモリ3における変数iのアドレスの領域に設定する。この変数iは、図8における変数iと同一であり、図10において値が更新されると図8においてもその更新された値を参照できる。続くS643では構成メモリ診断部11は、符号算出部18に構成メモリ3の処理対象の領域からデータを読み込ませる。S644では構成メモリ診断部11は、符号算出部18にS643において読み込んだデータからCRC値を算出させる。続くS645では構成メモリ診断部11は、符号格納部17から処理対象の領域に対応する照合用CRC値を読み込む。
続くS646では構成メモリ診断部11は、比較部19にS644において算出したCRC値とS645において読み込んだCRC値とを比較させ、構成メモリ3の診断を行う。両者が一致しない場合には、比較部19は構成メモリエラー信号16aを出力する。続くS647では構成メモリ診断部11は、変数iの値が構成メモリ3の末尾のアドレスであるか否かを判断し、末尾であると判断する場合はS648に進んでiに「-1」を代入していわばリセットし、末尾ではないと判断する場合はS649に進む。なおここで「-1」を代入している理由は、後述するS651においてインクリメントした際にiが「0」となるからである。前述のとおり構成メモリ3の先頭番地では「0」であり、S648において変数iの値をリセットすることで、先頭番地からの処理実行を可能とする。
S649では構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたか否か、すなわち構成メモリライト制御部9から構成メモリ3への書き込み開始を受信したか否かを判断する。構成メモリ診断部11は、再構成が開始されたと判断する場合は図10の処理を終了し、再構成が開始されていないと判断する場合はS650に進む。なおS649において肯定判定されると、図8に戻って次のステップS608においてS649と同一の処理が実行される。これはフローチャートの作図の都合上、いわゆる返り値を表現することが困難なための記述であり、図10を図8と統合することでS649またはS608を省略可能である。
S650では構成メモリ診断部11は、i+1のアドレスが再構成領域に含まれるか否かを判断する。再構成領域に含まれると判断する場合は図10に示す処理を終了し、再構成領域に含まれないと判断する場合はS651に進む。S651では構成メモリ診断部11は、jをインクリメント、すなわちjを1だけ増加させてS642に戻る。以上がS607の詳細である。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)FPGA1は、論理回路情報が格納される複数のフレームから構成される書き換え可能な構成メモリ3と、フレームの論理回路情報を書き換える再構成制御部7と、フレームに格納された論理回路情報に基づき論理回路を形成するロジック部91と、構成メモリ3のフレームに格納された論理回路情報を読み込み、格納された論理回路情報のエラーの検出であるエラー検出を行う構成メモリ診断部11とを備え、構成メモリ診断部11は、再構成制御部7によりフレームが書き換えられると、書き換えられたフレーム、すなわち再構成領域4のエラー検出を行う。そのため構成メモリ3が書き換えられると、FPGA1は非再構成領域5に優先して再構成領域4のエラー検出を行うので、FPGA1、特に再構成処理の信頼性を向上できる。
また本実施の形態では初期情報格納部95に診断領域情報格納部13に格納される情報、すなわち論理回路番号ごと、フレームごとの照合用CRC値があらかじめ格納されている。そのため比較部19が照合に用いるCRC値は診断領域情報格納部13から符号格納部17にコピーすればよいのでわざわざ計算する必要がなく、迅速に構成メモリ3のエラー検出を開始できる。そのため、FPGA1の動作中に構成メモリを診断できない時間を短縮し、FPGA1の信頼性を向上できる。
(2)構成メモリ診断部11は、再構成制御部7によるフレームの書き換えが完了すると同時に、書き換えられたフレームのエラー検出を行う。FPGA1に備えられるインタフェース6がいわゆる1ポート構成であり、書き込みと読み込みが同時に実行できない場合は、書き込み中はエラー検出が不可能である。そのため構成メモリ診断部11は、最も早いタイミングである書き込み終了と同時にエラー検出を開始することで、再構成後にエラー検出が行われていない時間を可能な限り短くし、再構成処理の信頼性を向上できる。
(3)構成メモリ診断部11は、再構成制御部7が書き換えを行うまでは構成メモリ3の番地順にフレームのエラー検出を行う連続検出を行い、再構成制御部7が書き換えを行うと連続検出を中断して再構成制御部7が書き換えたフレームである再構成領域4のエラー検出を行う。そして構成メモリ診断部11は、再構成領域4のエラー検出が完了すると、中断したフレームから連続検出を再開する。そのため再構成が頻繁に行われた場合であっても、隙間の時間に非再構成領域5のエラー検出を順番に進めることができる。換言すると、非再構成領域5において長時間エラー検出が行われないフレームを減らすことができる。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、誤り検出符号としてCRCを用いた。しかし誤りの検出が可能な符号であればCRCに限定されない。また誤りの検出だけでなく誤りの訂正も可能な符号も用いることができる。たとえばCRCの代わりに、md5、パリティビット、およびチェックサムのいずれかを用いてもよい。
―第2の実施の形態―
図11~図13を参照して、本発明にかかる電子制御装置であるFPGAの第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、照合用のCRC値を算出する点で、第1の実施の形態と異なる。
(機能構成)
図11は、第2の実施の形態におけるFPGA1Aの機能構成を示す図である。FPGA1Aは、第1の実施の形態におけるFPGA1の構成に加え、照合用のCRC値を計算する照合用符号計算部31を備える。照合用符号計算部31は、再構成領域4において再構成処理が行われている際に動作し、論理回路情報格納部10から読み出されるフレームデータを対象としてCRC値を計算し、符号格納部17に上書きする。すなわち本実施の形態では、診断領域情報格納部13Aには初期状態以外は各フレームに対応する照合用のCRC値が格納されていなくてもよい。
図12は、第2の実施の形態における診断領域情報格納部13Aの一例を示す図である。診断領域情報格納部13Aの構成は第1の実施の形態において図5に示した診断領域情報格納部13と同一である。ただし、初期状態である論理回路番号FB0以外では、フラグ列の値が「1」のCRC値が格納されていない点が異なる。なお図12ではフラグ列の値が「0」のフレームのCRC値が格納されているが、それらのCRC値は論理回路番号FB0の値と同一なので、論理回路番号FB0の値を参照することとして格納しなくてもよい。ただしフラグ列の値は必須である。
(シーケンス図)
図13は、第2の実施の形態における構成メモリ3の診断処理シーケンスを示す図である。第1の実施の形態において示した図6と図13の違いは、再構成領域4において再構成処理が行われている際に、符号120で示すようにCRC値の計算および符号格納部17への格納が行われる点である。この点以外の動作は第1の実施の形態と同様である。
(比較例のシーケンス図)
図14は、比較例の診断処理シーケンスを示す図である。この比較例では、符号101に示す再構成処理が完了してから、符号103で示す照合用CRC算出処理を開始している。そのため符号103で示す時間だけ構成メモリ3の診断の開始が遅れる問題点を有する。
(フローチャート)
図15は、第2の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作を表すフローチャートである。図15は第1の実施の形態における図8と共通する動作が多いので、以下では相違点を説明する。図15では、S609の代わりにS609Aを実行する。すなわちS603またはS608において肯定判定がなされると、構成メモリ診断部11はS609Aを実行する。S609Aでは構成メモリ診断部11は、論理回路情報格納部10から構成メモリライト制御部9と同様に構成メモリ3に書き込む各フレームの論理回路情報を受信し、各フレームのCRC値を算出する。そして算出したCRC値を符号格納部17の対応する領域に照合用CRC値として格納し、S610に進む。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(4)構成メモリ診断部11は、フレームに書き込まれた論理回路情報を用いて誤り検出符号を算出する符号算出部18と、符号算出部18の算出する誤り検出符号が予め算出された照合用誤り検出符号と一致するか否かを判断する比較部19とを備える。FPGA1Aは、再構成制御部7が構成メモリ3に論理回路情報を書き込む際に、再構成制御部7が書き込む論理回路情報を用いて誤り符号を算出して照合用誤り検出符号として記録する照合用符号計算部31を備える。そのため、再構成領域4の照合用CRC値をあらかじめ初期情報格納部95に格納する必要がないので、初期情報格納部95の作成が容易になる。
(第2の実施の形態の変形例1)
照合用符号計算部31によるCRC値の算出は、1日に1回のみ、または電源が投入されるたびに1回のみとしてもよい。この場合は照合用符号計算部31が算出したCRC値は診断領域情報格納部13Aに格納する。また照合用符号計算部31の計算の要否を判断するために、1日に1回、または電源投入により初期化されるフラグをフレームごとに用意し、CRC値を算出したフレームはフラグを立てることで実現できる。
(第2の実施の形態の変形例2)
論理回路情報格納部10に格納される論理回路の情報は適宜更新されてもよい。この更新には、たとえば不図示の通信装置が用いられ、無線通信により論理回路情報格納部10の論理回路情報が更新される。論理回路情報が更新されても、初期情報格納部95には初期状態である論理回路番号FB0以外のCRC値は格納されていないため、初期情報格納部95は更新する必要がなく、更新処理が簡便である。なお仮に初期情報格納部95も更新する場合は、機種ごとに異なる可能性があるフレームのサイズを考慮してCRC値を算出する必要があり、煩雑な処理が必要になるが、本変形例ではそのような煩わしさがないという利点も有する。
―第3の実施の形態―
図16~図19を参照して、本発明にかかる電子制御装置であるFPGAの第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、2つのインタフェースを備える点で、第1の実施の形態と異なる。
(機能構成)
図16は、第3の実施の形態におけるFPGA1Bの機能構成を示す図である。FPGA1Bは、第1の実施の形態におけるFPGA1の構成にインタフェースが1つ追加されている。正確にはインタフェース6が削除され、書き込み用インタフェース61および読み込み用インタフェース62が追加されている。そのため再構成処理と構成メモリ3の診断とを並行して実行できる。ただし書き込みと読み込みを同一のフレームに対しては実行できないので、再構成処理中は非再構成領域5の診断を行う。
(シーケンス図)
図17は、第3の実施の形態における構成メモリ3の診断処理シーケンスを示す図である。第1の実施の形態において示した図6と図17の違いは、再構成領域4において再構成処理101が実行されている間に、符号130に示すように非再構成領域5の診断を行う点である。この点以外の動作は第1の実施の形態と同様である。
(動作例1)
図18は、第3の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作例1を示す図である。この動作例では、構成メモリのフレーム番号は0~100とし、再構成領域のフレーム番号は60~80としている。図18は図示上から下に時間が経過している。
構成メモリ診断部11は、時刻t1から構成メモリ3のエラー検出をフレーム番号0から開始し1,2,3と順番にエラー検出を進め、時刻t2までにフレーム番号50までエラー検出が完了した。時刻t2になると再構成制御部7が構成メモリ3の再構成を開始したが、構成メモリ診断部11はエラー検出を継続した。再構成されるフレーム番号は60番以降であり構成メモリ診断部11の処理対象は51番だったので、構成メモリ診断部11はそのままエラー検出をフレーム番号52,53まで完了させた。再構成は時刻t3に完了し、フレーム番号60~80が書き換えられた。
構成メモリ診断部11は時刻t3までにフレーム番号53までエラー検出が完了しており、時刻t3にはフレーム番号54のエラー検出を行っていた。構成メモリ診断部11は、再構成が完了したのでフレーム番号54のエラー検出を中断し、再構成領域であるフレーム番号60~80のエラー検出を行う。そして構成メモリ診断部11は再構成領域のエラー検出が終了すると、時刻t3に中断した箇所、すなわちフレーム番号54からエラー検出を再開する。そしてフレーム番号59までエラー検出が完了すると、再構成領域を除外してフレーム番号81からエラー検出を再開する。以下は第1の実施の形態の動作例と同様なので説明を省略する。
(動作例2)
図19は、第3の実施の形態における構成メモリ診断部11の動作例2を示す図である。この動作例では、構成メモリのフレーム番号は0~100とし、再構成領域のフレーム番号は50~80としている。図19は図示上から下に時間が経過している。
構成メモリ診断部11は、時刻t1から構成メモリ3のエラー検出をフレーム番号0から開始し1,2,3と順番にエラー検出を進め、時刻t2までにフレーム番号70までエラー検出が完了した。時刻t2になると再構成制御部7が構成メモリ3の再構成を開始したが、構成メモリ診断部11はエラー検出を継続した。再構成されるフレーム番号は60~80であり構成メモリ診断部11の処理対象は71番だったので、再構成領域を除いた領域であって直前の処理対象よりも大きい最小のフレーム番号である81からエラー検出を行う。再構成制御部7が再構成を完了させる時刻t3までに、構成メモリ診断部11はフレーム番号81~83のエラー検出を完了させた。
構成メモリ診断部11は、時刻t3から再構成領域であるフレーム番号60~80のエラー検出を行う。なおフレーム番号60~70は時刻t2までにすでにエラー検出が行われているが、時刻t2~t3の再構成により書き換えられているので、その書き換え後の論理回路情報が正常であるかを確認するために時刻t3からのエラー検出が必要である。時刻t4にフレーム番号80のエラー検出が完了すると、構成メモリ診断部11はフレーム番号84からエラー検出を行う。以下は第1の実施の形態の動作例と同様なので説明を省略する。
上述した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(5)構成メモリ診断部11は、再構成制御部7が書き換えを行っている間は、再構成制御部7が書き換えを行っていないフレームのエラー検出を行う。そのため、いわゆる2ポート構成のFPGA1Bでは、構成メモリ3の書き換えが行われている最中もエラー検出が中断されないのでFPGA1Bの信頼性をさらに向上させることができる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…FPGA
2…制御処理部
3…構成メモリ
4…再構成領域
5…非再構成領域
7…再構成制御部
10…論理回路情報格納部
11…構成メモリ診断部
16…エラー検出部
17…符号格納部
18…符号算出部
19…比較部
31…照合用符号計算部

Claims (6)

  1. 論理回路情報が格納され複数のフレームから構成される書き換え可能な構成メモリと、
    前記フレームの論理回路情報を書き換える再構成制御部と、
    前記フレームに格納された論理回路情報に基づき論理回路を形成するロジック部と、
    前記構成メモリのフレームに格納された論理回路情報を読み込み、格納された論理回路情報のエラーの検出であるエラー検出を行う構成メモリ診断部とを備え、
    前記構成メモリ診断部は、前記再構成制御部により前記構成メモリの一部である2以上の前記フレームが書き換えられると、書き換えられていない前記フレームに優先して書き換えられた前記フレームの前記エラー検出を行い、
    前記構成メモリ診断部は、
    前記フレームごとに、前記フレームに書き込まれた論理回路情報を用いて誤り検出符号を算出する符号算出部と、
    前記フレームごとに、前記符号算出部の算出する誤り検出符号が予め算出された照合用誤り検出符号と一致するか否かを判断する比較部とを備える電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記構成メモリ診断部は、前記再構成制御部による前記フレームの書き換えが完了すると同時に、前記書き換えられた前記フレームの前記エラー検出を行う電子制御装置。
  3. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    記再構成制御部が前記構成メモリに論理回路情報を書き込む際に、前記再構成制御部が書き込む論理回路情報を用いて前記照合用誤り検出符号を算出する照合用符号計算部をさらに備える電子制御装置。
  4. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記構成メモリ診断部は、前記再構成制御部が書き換えを行っている間は、前記再構成制御部が書き換えを行っていないフレームのエラー検出を行う電子制御装置。
  5. 請求項1に記載の電子制御装置であって、
    前記構成メモリ診断部は、前記再構成制御部が前記フレームの書き換えを行うまでは前記構成メモリの番地順に前記フレームの前記エラー検出を行う連続検出を行い、前記再構成制御部が前記フレームの書き換えを行うと前記連続検出を中断して前記再構成制御部が書き換えたフレームの前記エラー検出を行い、前記再構成制御部が書き換えたフレームの前記エラー検出が完了すると、前記中断したフレームから前記連続検出を再開する電子制御装置。
  6. 複数のフレームから構成され書き換えが可能な構成メモリのエラー検出方法であって、
    前記構成メモリを構成する一部分である2以上の前記フレームが書き換えられると、書き換えられていない前記フレームに優先して書き換えられた前記フレームのラー検出を行う構成メモリ診断処理を含み、
    前記構成メモリ診断処理には、
    前記フレームごとに、前記フレームに書き込まれた論理回路情報を用いて誤り検出符号を算出する符号算出処理と、
    前記フレームごとに、前記符号算出処理により算出される誤り検出符号が予め算出された照合用誤り検出符号と一致するか否かを判断する比較処理とを含む、構成メモリのエラー検出方法。
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