JP7104389B1 - インシュレーター - Google Patents

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Abstract

第1番板状部材(10)から第N番板状部材(Nは3以上の整数)の板状部材が、複数段に配置されており、第1番板状部材(10)から数えて第k番目の板状部材を第k番板状部材(kは2以上、N-1以下の整数)とすると、前記第1番板状部材には第1ワイヤ支持部が設けられ、前記第k番板状部材には、第k-1番板状部材に設けられた第k-1ワイヤ支持部が貫通する第k貫通孔が設けられ、前記第k貫通孔を貫通した前記第k-1ワイヤ支持部の上部には前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されており、前記第k貫通孔の、前記第k番板状部材の基準点を中心とした予め設定された回転方向の隣接する位置に、第kワイヤ支持部が設けられている。

Description

本願は、振動装置と外部面との間の振動伝達を抑制するインシュレーターに関するものである。
本願発明者は、先に、例えばスピーカと床面との間に挿入して使用するインシュレーターを開発し特許を取得した(下記の特許文献1参照)。このインシュレーターは、スピーカ等を実質的にワイヤで吊り下げる構造であり、そのワイヤの吊り下げ構造による振り子運動の自由振動を利用したものである。これにより、音響的にはスピーカ等が実質的に宙に浮いた状態が実現でき、床面からの影響を受けず、スピーカ等が持つ本来の響きの再現を可能とするものである。
また、本願発明者は、ピアノ等の振動発生物体と床面との間に挿入されるインシュレーターを開発し、ピアノ等の振動発生物体の響きを良くするとともに、床面への振動を抑制するインシュレーターを開発し特許を取得した(下記の特許文献2参照)。
特許第5145310号公報 特許第6094785号公報
上記従来のインシュレーターは、ワイヤの吊り下げ構造による振り子運動を利用して、振動装置と外部面との間の振動伝達を抑制するものである。
本願は、上記従来のインシュレーターを改良したものであり、更に、振動装置と外部面との間の振動伝達を抑制することを目的とする。
本願に開示されるインシュレーターは、
振動装置と外部面との間に設置され前記振動装置と前記外部面との間の振動伝達を抑制するインシュレーターであって、
第1番板状部材から第N番板状部材(Nは3以上の整数)のN個の板状部材が、順番に、それぞれ前記板状部材上の基準点が鉛直方向に揃うように複数段に配置されており、
前記第1番板状部材から数えて第k番目の板状部材を第k番板状部材(kは2以上、N-1以下の全ての整数)とすると、
前記第1番板状部材には第1ワイヤ支持部が設けられ、
前記第k番板状部材には、第k-1番板状部材に設けられた第k-1ワイヤ支持部が貫通する第k貫通孔が設けられ、前記第k貫通孔を貫通した前記第k-1ワイヤ支持部の上部には前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されており、前記第k貫通孔の、前記第k番板状部材の基準点を中心とした予め設定された回転方向の隣接する位置に、第kワイヤ支持部が設けられており、
前記第N番板状部材には、第N-1番板状部材に設けられた第N-1ワイヤ支持部が貫通する第N貫通孔が設けられ、前記第N貫通孔を貫通した前記第N-1ワイヤ支持部の上部には前記第N番板状部材を吊り下げる第N-1ワイヤが設置されており、かつ、前記第N番板状部材には、前記振動装置を載せる載置台が取り付けられており、
前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点の回りの複数箇所に設置され、
前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点の回りの複数箇所に設置されている。
本願に開示されるインシュレーターによれば、更に、振動装置と外部面との間の振動伝達を抑制することができる。
実施の形態1に係るインシュレーターの全体構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。 実施の形態1に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。 実施の形態1に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。 実施の形態1のインシュレーターのワイヤ支持部およびワイヤを示す拡大斜視図である。 図5のE-E線断面を示す図である。 実施の形態1のワイヤ支持部のワイヤ支持板を示す平面図である。 実施の形態1に係るインシュレーターを上方から視た平面図である。 実施の形態1に係るインシュレーターの変形例を示す斜視図である。 実施の形態2に係るインシュレーターを上方から視た平面図である。 実施の形態3に係るインシュレーターの全体構成を示す斜視図である。 図12A、図12B、図12Cは、実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部を異なる3方向から視た斜視図である。 図12AのE1-E1線断面を示す図である。 実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部を上方から視た平面図である。 図15Aは実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部の片持ち梁を示す平面図、図15Bは実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部のスペーサを示す平面図、図15Cは実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部の支持板を示す平面図である。 実施の形態3に係るインシュレーターの側面図である。 実施の形態3に係るインシュレーターの変形例を示す斜視図である。 実施の形態4に係るインシュレーターの外形を示す斜視図である。 実施の形態4に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。 実施の形態4に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。 実施の形態4に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。 実施の形態4の他の例に係るインシュレーターの外形を示す斜視図である。 実施の形態4の他の例に係るインシュレーターの外形を示す斜視図である。 図24A、図24Bおよび図24Cは、本願のインシュレーターの適用例を示す図である。
本願は、振動装置と外部面との間に設置され前記振動装置と前記外部面との間の振動伝達を抑制するインシュレーターに関する。
本願のインシュレーターは、第1番板状部材から第N番板状部材(Nは3以上の整数)のN個の板状部材が複数段に配置されており、各板状部材間において、下段に配置された板状部材のワイヤ支持部に取り付けられたワイヤが上段に配置された板状部材を吊り下げる構造、いわゆる多段吊り下げ構造となっており、振動装置より発生する振動が直接外部面に伝達されるのを抑制するとともに、外部面からの振動が直接振動装置に伝達されるのを抑制するものである。
振動装置としては、スピーカ、CD(Compact Disc)プレーヤ、LD(Laser Disc)プレーヤー、レコードプレーヤ、パワーアンプ等の音響機器、またはハードディスク、計算機等のコンピュータ機器、または電子顕微鏡等の精密機器が該当する。
以下、図面を参照して、本願の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさおよび配置等は、この出願の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るインシュレーターの全体構成を示す斜視図である。図2から図4は、実施の形態1に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。
実施の形態1のインシュレーター1000は、第1番板状部材10、第2番板状部材20、第3番板状部材30、第4番板状部材40、第5番板状部材50が順番に鉛直方向に複数段に配置されている。また、複数段の第1番板状部材10、第2番板状部材20、第3番板状部材30、第4番板状部材40、第5番板状部材50は、相互に平行に配置されている。そして、第1番板状部材10は、床などの外部面(図示せず)に置かれ、第5番板状部材50には、振動装置(図示せず)を載せる台の役割を果たす載置台100が取り付けられている。
[第1番板状部材]
図2は、実施の形態1に係るインシュレーターの第1番板状部材の組立工程を示す斜視図である。
図2に示すように、第1番板状部材10は平面視ほぼ円形状の鋼板等の板状部材であり、床などの外部面上に設置される。
第1番板状部材10は、平面視ほぼ円形状の中心を基準点O1として、基準点O1の回りの複数箇所、特に、基準点O1を中心とした円周上の位置であって、基準点O1を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点付近の3箇所の位置に、第1支持柱11A、11B、11Cが取り付けられている。そして、第1支持柱11A、11B、11Cは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第1支持柱11A、11B、11Cは、後述する第2番板状部材20の第2貫通孔24A、24B、24Cを貫通して、それらの上部に、それぞれ第1支持板12A、12B、12Cが例えばネジ止めにより取り付けられる。
後述するように、第1支持板12A、12B、12Cには、それぞれ第1ワイヤ16(図2では図示せず)が設けられている。
ここで、第1支持柱11A、11B、11Cおよび第1支持板12A、12B、12Cを、それぞれ第1ワイヤ16を支持する第1ワイヤ支持部1A、1B、1Cと称する。
すなわち、第1支持柱11Aおよび第1支持板12Aを、第1ワイヤ支持部1Aと称する。また、第1支持柱11Bおよび第1支持板12Bを第1ワイヤ支持部1Bと称する。さらに、第1支持柱11Cおよび第1支持板12Cを第1ワイヤ支持部1Cと称する。
第1ワイヤ支持部1A、1B、1C、および第1ワイヤ支持部1A、1B、1Cに支持される第1ワイヤ16は、第1番板状部材10の基準点O1の回りの複数箇所に配置され、特に、第1番板状部材10の基準点O1を中心とした円周上の位置であって、基準点O1を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点に配置される。
[第2番板状部材]
図3は、実施の形態1に係るインシュレーターの第1番板状部材、第2番板状部材、第3番板状部材の組立工程を示す斜視図である。
図3に示すように、第2番板状部材20は、基準点O2を中心としてその外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部23Aと、各凸部23Aの間に設けられその外周が径方向に凹む3箇所の凹部23Bを有する鋼板等の板状部材である。
なお、基準点O2は、第1番板状部材10の基準点O1の鉛直方向の上方に位置する。
第2番板状部材20の各凸部23Aには、第1番板状部材10の第1支持柱11A、11B、11Cが貫通する第2貫通孔24A、24B、24Cが設けられている。第2貫通孔24A、24B、24Cを貫通した第1支持柱11A、11B、11Cの上部には、第1支持板12A、12B、12Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第2番板状部材20の各凸部23Aには、第2貫通孔24A、24B、24Cの、前記基準点O2を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第2支持柱21A、21B、21Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第2支持柱21A、21B、21Cは、第2番板状部材20の基準点O2の回りの複数箇所、特に、基準点O2を中心とした円周上の位置であって、基準点O2を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点付近の3箇所の位置に取り付けられている。また、第2支持柱21A、21B、21Cは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第2支持柱21A、21B、21Cは、第3番板状部材30の第3貫通孔34A、34B、34Cを貫通して、それらの上部には、それぞれ第2支持板22A、22B、22Cが例えばネジ止めにより取り付けられる。
後述するように、第2支持板22A、22B、22Cには、それぞれ第2ワイヤ26(図3では図示せず)が設けられている。
ここで、第2支持柱21A、21B、21Cおよび第2支持板22A、22B、22Cを、それぞれ第2ワイヤ26を支持する第2ワイヤ支持部2A、2B、2Cと称する。
すなわち、第2支持柱21Aおよび第2支持板22Aを、第2ワイヤ支持部2Aと称する。また、第2支持柱21Bおよび第2支持板22Bを第2ワイヤ支持部2Bと称する。さらに、第2支持柱21Cおよび第2支持板22Cを第2ワイヤ支持部2Cと称する。
第2ワイヤ支持部2A、2B、2C、および第2ワイヤ支持部2A、2B、2Cに支持される第2ワイヤ26は、第2番板状部材20の基準点O2の回りの複数箇所に配置され、特に、第2番板状部材20の基準点O2を中心とした円周上の位置であって、基準点O2を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点に配置される。
[第3番板状部材]
図3に示すように、第3番板状部材30は、基準点O3を中心としてその外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部33Aと、各凸部33Aの間に設けられその外周が径方向に凹む3箇所の凹部33Bを有する鋼板等の板状部材である。
なお、基準点O3は、第1番板状部材10の基準点O1および第2番板状部材20の基準点O2の鉛直方向の上方に位置する。
また、第3番板状部材30は、第2番板状部材20と平面視同一形状である。そして、第3番板状部材30は、第2番板状部材20の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第2番板状部材20の上方に位置させている。
第3番板状部材30の各凸部33Aには、第2番板状部材20の第2支持柱21A、21B、21Cが貫通する第3貫通孔34A、34B、34Cが設けられている。第3貫通孔34A、34B、34Cを貫通した第2支持柱21A、21B、21Cの上部には、第2支持板22A、22B、22Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第3番板状部材30の各凸部33Aには、第3貫通孔34A、34B、34Cの、前記基準点O3を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第3支持柱31A、31B、31Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第3支持柱31A、31B、31Cは、第3番板状部材30の基準点O3の回りの複数箇所、特に、基準点O3を中心とした円周上の位置であって、基準点O3を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点付近の3箇所の位置に取り付けられている。また、第3支持柱31A、31B、31Cは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第3支持柱31A、31B、31Cは、後述する第4番板状部材40の第4貫通孔44A、44B、44Cを貫通して、それらの上部には、それぞれ第3支持板32A、32B、32Cが例えばネジ止めにより取り付けられる。
後述するように、第3支持板32A、32B、32Cには、それぞれ第3ワイヤ36(図4に図示)が設けられている。
ここで、第3支持柱31A、31B、31Cおよび第3支持板32A、32B、32Cを、それぞれ第3ワイヤ36を支持する第3ワイヤ支持部3A、3B、3Cと称する。
すなわち、第3支持柱31Aおよび第3支持板32Aを、第3ワイヤ支持部3Aと称する。また、第3支持柱31Bおよび第3支持板32Bを第3ワイヤ支持部3Bと称する。さらに、第3支持柱31Cおよび第3支持板32Cを第3ワイヤ支持部3Cと称する。
第3ワイヤ支持部3A、3B、3C、および第3ワイヤ支持部3A、3B、3Cに支持される第3ワイヤ36は、第3番板状部材30の基準点O3の回りの複数箇所に配置され、特に、第3番板状部材30の基準点O3を中心とした円周上の位置であって、基準点O3を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点に配置される。
図4は、図3における、第1番板状部材10、第2番板状部材20、および第3番板状部材30を鉛直方向に複数段(この場合は3段)に配置した、実施の形態1のインシュレーターの組立工程図である。
図4において、第3番板状部材30に設けられた第3支持柱31A、31B、31Cの上部には、第3支持板32A、32B、32Cが取り付けられており、第3支持板32A、32B、32Cには、第3ワイヤ36が取り付けられている。第3ワイヤ36は、第3番板状部材30の上方に位置する第4番板状部材40(図4では図示せず)を吊り下げる構成になっている。
なお、前記説明では詳しく触れられていないが、第1ワイヤ支持部1A、1B、1Cに取り付けられた第1ワイヤ16が第2番板状部材20を吊り下げる構成となっている。また、第2ワイヤ支持部2A、2B、2Cに取り付けられた第2ワイヤ26が第3番板状部材30を吊り下げる構成となっている。さらに、後述するように、第4ワイヤ支持部4A、4B、4Cに第4ワイヤ46が取り付けられ、第4ワイヤ46が第5番板状部材50を吊り下げる構成となっている。
第1~第4ワイヤ16、26、36、46の詳細は、後ほど図5及び図6に基づいて説明する。
次に、第3番板状部材30の鉛直方向上方に配置される、第4番板状部材40、第5番板状部材50、載置台100について説明する。
[第4番板状部材]
図1では、第4番板状部材40の一部を図示しており、全部が図示されていない。したがって、第4番板状部材40の構成部品の全てを図示しておらず、図示していない構成部品は、前述の第1~第3番板状部材10、20、30の構成部品に準じて符号を付して説明している。
図1において、第3番板状部材30の上方に、第4番板状部材40が配置されている。第4番板状部材40は、基準点O4を中心としてその外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部43Aと、各凸部43Aの間に設けられその外周が径方向に凹む3箇所の凹部43Bを有する鋼板等の板状部材である。
なお、基準点O4は、前述の基準点O1、O2、およびO3の鉛直方向の上方に位置する。
第4番板状部材40は、第2番板状部材20および第3番板状部材30と平面視同一形状である。そして、第4番板状部材40は、第3番板状部材30の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第3番板状部材30の上方に位置させている。
第4番板状部材40の各凸部43Aには、第3番板状部材30の第3支持柱31A、31B、31Cが貫通する第4貫通孔44A、44B、44Cが設けられている。第4貫通孔44A、44B、44Cを貫通した第3支持柱31A、31B、31Cの上部には、第3支持板32A、32B、32Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第4番板状部材40の各凸部43Aには、第4貫通孔44A、44B、44Cの、前記基準点O4を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第4支持柱41A、41B、41Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第4支持柱41A、41B、41Cは、第4番板状部材40の基準点O4の回りの複数箇所、特に、基準点O4を中心とした円周上の位置であって、基準点O4を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点付近の3箇所の位置に取り付けられている。また、第4支持柱41A、41B、41Cは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第4支持柱41A、41B、41Cは、後述する第5番板状部材50の第5貫通孔54A、54B、54Cを貫通して、それらの上部には、それぞれ第4支持板42A、42B、42Cが例えばネジ止めにより取り付けられる。
第4支持板42A、42B、42Cには、それぞれ第4ワイヤ46が設けられている。
ここで、第4支持柱41A、41B、41Cおよび第4支持板42A、42B、42Cを、それぞれ第4ワイヤ46を支持する第4ワイヤ支持部4A、4B、4Cと称する。
すなわち、第4支持柱41Aおよび第4支持板42Aを、第4ワイヤ支持部4Aと称する。また、第4支持柱41Bおよび第4支持板42Bを第4ワイヤ支持部4Bと称する。さらに、第4支持柱41Cおよび第4支持板42Cを第4ワイヤ支持部4Cと称する。
第4ワイヤ支持部4A、4B、4Cおよび第4ワイヤ支持部4A、4B、4Cに支持される第4ワイヤ46は、第4番板状部材40の基準点O4の回りの複数箇所に配置され、特に、第4番板状部材40の基準点O4を中心とした円周上の位置であって、基準点O4を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点に配置される。
[第5番板状部材]
図1では、第5番板状部材50の一部を図示しており、全部が図示されていない。したがって、第5番板状部材50の構成部品の全てを図示しておらず、図示していない構成部品は、前述の第1~第3番板状部材10、20、30の構成部品に準じて符号を付して説明している。
図1において、第4番板状部材40の鉛直方向上方には、第5番板状部材50が配置されている。第5番板状部材50は、基準点O5を中心としてその外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部53Aと、各凸部53Aの間に設けられその外周が径方向に凹む3箇所の凹部53Bを有する鋼板等の板状部材である。
なお、基準点O5は、前述の基準点O1、O2、O3、O4の鉛直方向の上方に位置する。
また、第5番板状部材50は、第2、第3、第4番板状部材20、30、40と平面視同一形状である。そして、第5番板状部材50は、第4番板状部材40の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第4番板状部材40の上方に位置させている。
第5番板状部材50の各凸部53Aには、第4番板状部材40の第4支持柱41A、41B、41Cが貫通する第5貫通孔54A、54B、54Cが設けられている。第5貫通孔54A、54B、54Cを貫通した第4支持柱41A、41B、41Cの上部には、第4支持板42A、42B、42Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第5番板状部材50の各凸部53Aには、第5貫通孔54A、54B、54Cの、前記基準点O5を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第5支持柱51A、51B、51Cが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第5支持柱51A、51B、51Cは、第5番板状部材50の基準点O5の複数箇所に設置され、特に、第5番板状部材50の基準点O5を中心とした円周上の位置であって、基準点O5を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点付近の3箇所の位置に取り付けられている。また、第5支持柱51A、51B、51Cは、それぞれ3本の柱が備えられている。
[載置台]
図1に示すように、第5番板状部材50の鉛直方向上方には、載置台100が配置されている。載置台100は、基準点O10を中心としてその外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部と、各凸部の間に設けられその外周が径方向に凹む3箇所の凹部を有する鋼板等の台である。
なお、基準点O10は、前述の基準点O1、O2、O3、O4、O5の鉛直方向の上方に位置する。
また、載置台100は、第2、第3、第4、第5番板状部材20、30、40、50と平面視同一形状である。そして、載置台100は、第5番板状部材50の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第5番板状部材50の上方に位置させている。
さらに、載置台100は、第5番板状部材50に設けた第5支持柱51A、51B、51Cにより例えばネジ止めにより取り付けられている。
載置台100は、振動装置(図示せず)を載せる台の役割を果たす。
なお、載置台100は、後の実施の形態でも説明するように、第2、第3、第4、第5番板状部材20、30、40、50と平面視同一形状でなくてもよい。
載置台100が、第2、第3、第4、第5番板状部材20、30、40、50と平面視同一形状である場合は、同一形状の板状部材を共用できるという利点がある。
[実施の形態1のワイヤ支持部およびワイヤの構造]
次に、実施の形態1のインシュレーターのワイヤ支持部およびワイヤの詳細について説明する。
図5は、実施の形態1のインシュレーターのワイヤ支持部およびワイヤを示す拡大斜視図であり、図1のD部分を示す図である。図6は、図5のE-E線断面を示す図である。図7は実施の形態1のワイヤ支持部を示す平面図である。ただし、図7にはワイヤは図示されていない。
図5、図6および図7では、第2ワイヤ支持部2Aである第2支持柱21Aおよび第2支持板22A、並びに第2ワイヤ26の構成を代表例として説明するが、第2番板状部材20の第2支持柱21B及び21C、第2支持板22B及び22C、第2ワイヤ26についても同様の構成である。また、第1ワイヤ支持部である第1支持柱11A、11B、11Cおよび第1支持板12A、12B、12C、並びに第1ワイヤ16についても同様の構成である。また、第3ワイヤ支持部である第3支持柱31A、31B、31Cおよび第3支持板32A、32B、32C、並びに第3ワイヤ36についても同様の構成である。さらに、第4ワイヤ支持部である第4支持柱41A、41B、41Cおよび第4支持板42A、42B、42C、並びに第4ワイヤ46についても同様の構成である。
図5、図6および図7に示すように、第2番板状部材20に設けられた3本の第2支持柱21Aが、第3番板状部材30の第3貫通孔34Aを貫通している。第3貫通孔34Aを貫通した第2支持柱21Aの上部には、第2支持板22Aが例えばネジ22bおよびワッシャ22cにより取り付けられている。
第2支持板22Aは、平面視三角形状、好ましくは正三角形状である。第2支持板22Aの平面視三角形状のほぼ頂点付近に3本の第2支持柱21Aが取り付けられている。
第2支持板22Aの平面視中央付近には、係合孔25が設けられている。係合孔25は、第1孔25aと、第2孔25bと、第1孔25aと第2孔25bとをつなぐ連絡孔25cを有する。第1孔25aは第2孔25bより孔径の小さな孔である。
第2ワイヤ26は、複数本の鋼線(例えばモリブデン鋼線)を撚り合わせて形成された直線部26cと、直線部26cの上部に設けた第1球状部26aと、直線部26cの下部に設けた第2球状部26bを有している。第1球状部26aは第2球状部26bより小さく形成されている。
なお、第2ワイヤ26は、その他の金属材からなる複数本の細線を撚り合わせてもよいし、金属材からなる単線のワイヤでもよい。
第2ワイヤ26の太さは、金属材の材質の機械的特性と振動装置の重量を考慮して必要な機械的強度を有したものとする必要がある。なお、第2ワイヤ26の長さは、後に説明する。
係合孔25の第1孔25aは、第2ワイヤ26の第1球状部26aが通らない大きさの孔であり、第2孔25bは、第1球状部26aが通る大きさの孔である。また、連絡孔25cは、第1球状部26aが通らない大きさで第2ワイヤ26の直線部26cが通る大きさの孔である。
第2ワイヤ26の第1球状部26aは、第2支持板22Aの第1孔25aの上部に設けた椀状の座面25dに係合される。
第3番板状部材30には、第2ワイヤ26の第1球状部26aを通すが第2球状部26bを通さない大きさの支持孔37を設けている。
第2ワイヤ26の第2球状部26bは、第3番板状部材30の支持孔37の下部の椀状の座面37aに係合しており、第2ワイヤ26により第3番板状部材30を吊り下げる構造となっている。
ここで、第2ワイヤ26の、第2支持板22Aおよび第3番板状部材30への取り付け方法について説明する。
まず、第2ワイヤ26の第1球状部26aおよび直線部26cを、第3番板状部材30の支持孔37を下方から上方へ通して、第2ワイヤ26の第2球状部26bを、第3番板状部材30の支持孔37の下部の椀状の座面37aに係合させる。
次に、第2ワイヤ26の第1球状部26aを、下方から上方へ第2支持板22Aの第2孔25bを通した後、第2ワイヤ26の直線部26cを連絡孔25cに通す。
次に、第2ワイヤ26の第1球状部26aを、第2支持板22Aの第1孔25aの上部に設けた椀状の座面25dに係合する。
以上のように、第2ワイヤ26は、第1球状部26aが第2支持板22Aの座面25dに係合し、第2球状部26bが第3番板状部材30の座面37aに係合しているので、第2ワイヤ26は、第3番板状部材30を振り子として吊り下げる機能を有している。
本実施の形態では、振り子運動の自由振動周波数を、例えば、約3.57Hzと設定し、これに応じて第2ワイヤ26の直線部26cの長さを約17mmとし、第1球状部26a、直線部26c、第2球状部26bを合わせた全長が約20mmとしている。
本実施の形態では、第1支持板12A、12B、12C、第2支持板22A、22B、22C、第3支持板32A、32B、32C、第4支持板42A、42B、42Cは、それぞれ平面視三角形状、好ましくは正三角形状であり、それぞれの支持板の平面視三角形状のほぼ頂点付近に、3本の支持柱が取り付けられている。そして、それぞれの支持板の平面視中央付近に、ワイヤが係合する係合孔が設けられる構造となっている。
このような構造を採用することにより、それぞれ3本の支持柱および支持板により、ワイヤを安定して支持することができる。
しかしながら、それぞれの支持板の形状は上記形状に限らず、また、それぞれの支持柱の本数は3本に限らない。例えば、それぞれの支持板を平面視四角形状とし、それぞれの支持板の平面視四角形状のほぼ頂点付近に4本の支持柱を取り付けても良い。そして、4本の支持柱の中央付近にワイヤの係合孔を設けてもよい。また、それぞれ2本の支持柱で1個の支持板を支持し、2本の支持柱の中間にワイヤの係合孔を設けてもよい。
[実施の形態1のインシュレーターの平面図]
図8は、実施の形態1に係るインシュレーターを上方から視た平面図である。
図8において、一番手前に見えているのが載置台100であり、その下方に第5番板状部材50、第4番板状部材40、第3番板状部材30が見えている。なお、第2番板状部材20および第1番板状部材10は図8では見えていない。
第3番板状部材30は、第2番板状部材20の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第2番板状部材20の上方に位置させている。また、第4番板状部材40は、第3番板状部材30の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第3番板状部材30の上方に位置させている。さらに、第4番板状部材40は、第3番板状部材30の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第3番板状部材30の上方に位置させている。また、第5番板状部材50は、第4番板状部材40の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第4番板状部材40の上方に位置させている。さらに、載置台100は、第5番板状部材50の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では30度)回転させるように配置して、第5番板状部材50の上方に位置させている。
したがって、第5番板状部材50の第5支持柱51A、51B、51Cの鉛直下方には、第1番板状部材10の第1支持柱11A、11B、11Cが位置することになり、それぞれの板状部材に設けた支持柱の配置のバランスが良くなる。
[実施の形態1の板状部材の形状]
本実施の形態において、第2番板状部材20は、その外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部23Aと、その外周が径方向に凹む3箇所の凹部23Bを有する板状部材であり、第3番板状部材30は、その外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部33Aと、その外周が径方向に凹む3箇所の凹部33Bを有する板状部材であり、第4番板状部材40は、その外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部43Aと、その外周が径方向に凹む3箇所の凹部43Bを有する板状部材であり、第5番板状部材50は、その外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部53Aと、その外周が径方向に凹む3箇所の凹部53Bを有する板状部材である。
このように、それぞれの板状部材において、外周が径方向に凹む凹部を設けた理由は、当該板状部材の下方に位置するワイヤ支持部(支持柱および支持板)が当該板状部材に干渉することを防ぐことができるためである。
例えば、図1において、第5番板状部材50に凹部53Bを設けることにより、第5番板状部材50の下方に位置する第3番板状部材30の第3ワイヤ支持部3A(第3支持柱31Aおよび第3支持板32A)、並びに、第2番板状部材20の第2ワイヤ支持部2A(第2支持柱21Aおよび第2支持板22A)が、ある程度の高さを有していたとしても、第5番板状部材50に干渉することがない。
すなわち、ワイヤの長さを必要な長さに確保するために当該ワイヤを吊り下げるワイヤ支持部がある程度高くなっても、当該ワイヤ支持部がその上方に位置する板状部材に干渉しない。その結果、インシュレーター全体の高さが高くならず、インシュレーターをコンパクトに設計することができる。
なお、それぞれの板状部材間の高さ、すなわちインシュレーター全体の高さが高くなっても良い場合は、それぞれの板状部材において外周が径方向に凹む凹部を設けなくても良い。
[実施の形態1の変形例]
図9は、実施の形態1に係るインシュレーターの変形例を示す斜視図である。
図1から図8に示すインシュレーターでは、第2番板状部材20の第2貫通孔24A、24B、24Cの回転方向X1の隣接する位置に、第2支持柱21A、21B、21Cを取り付け、第3番板状部材30の第3貫通孔34A、34B、34Cの回転方向X1の隣接する位置に、第3支持柱31A、31B、31Cを取り付け、第4番板状部材40の第4貫通孔44A、44B、44Cの回転方向X1の隣接する位置に、第4支持柱41A、41B、41Cを取り付けていた。また、第3番板状部材30は、第2番板状部材20の平面位置から回転方向X1に回転させるように配置して、第2番板状部材20の上方に位置させており、第4番板状部材40は、第3番板状部材30の平面位置から回転方向X1に回転させるように配置して、第3番板状部材30の上方に位置させていた。
しかしながら、図9に示すように、回転方向を、図1の回転方向X1の逆方向である回転方向X2とした場合でも、同様に適用できる。すなわち、図9において、第2番板状部材20の第2貫通孔24A、24B、24Cの回転方向X2の隣接する位置に、第2支持柱21A、21B、21Cを取り付け、第3番板状部材30の第3貫通孔34A、34B、34Cの回転方向X2の隣接する位置に、第3支持柱31A、31B、31Cを取り付け、第4番板状部材40の第4貫通孔44A、44B、44Cの回転方向X2の隣接する位置に、第4支持柱41A、41B、41Cを取り付けることもできる。そして、第3番板状部材30は、第2番板状部材20の平面位置から回転方向X2に回転させるように配置して、第2番板状部材20の上方に位置させ、第4番板状部材40は、第3番板状部材30の平面位置から回転方向X2に回転させるように配置して、第3番板状部材30の上方に位置させることもできる。
[本願のインシュレーターの総括的表現]
上記の実施の形態1のインシュレーターは、第1番板状部材10、第2番板状部材20、第3番板状部材30、第4番板状部材40、第5番板状部材50が順番に鉛直方向に複数段に配置されて、それぞれの板状部材にワイヤ支持部(支持柱および支持板)、ワイヤ、貫通孔が設けられているものについて説明した。
本願のインシュレーターにおいて、複数段に配置された板状部材の数、並びに板状部材に設けたワイヤ支持部(支持柱および支持板)、ワイヤ、貫通孔の数は、これに限定されるものではなく、以下の様に総括的に表現することができる。
すなわち、本願のインシュレーターは、
「振動装置と外部面との間に設置され前記振動装置と前記外部面との間の振動伝達を抑制するインシュレーターであって、
第1番板状部材から第N番板状部材(Nは3以上の整数)のN個の板状部材が、順番に、それぞれ前記板状部材上の基準点が鉛直方向に揃うように複数段に配置されており、
前記第1番板状部材から数えて第k番目の板状部材を第k番板状部材(kは2以上、N-1以下の全ての整数)とすると、
前記第1番板状部材には第1ワイヤ支持部が設けられ、
前記第k番板状部材には、第k-1番板状部材に設けられた第k-1ワイヤ支持部が貫通する第k貫通孔が設けられ、前記第k貫通孔を貫通した前記第k-1ワイヤ支持部の上部には前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されており、前記第k貫通孔の、前記第k番板状部材の基準点を中心とした予め設定された回転方向の隣接する位置に、第kワイヤ支持部が設けられており、
前記第N番板状部材には、第N-1番板状部材に設けられた第N-1ワイヤ支持部が貫通する第N貫通孔が設けられ、前記第N貫通孔を貫通した前記第N-1ワイヤ支持部の上部には前記第N番板状部材を吊り下げる第N-1ワイヤが設置されており、かつ、前記第N番板状部材には、前記振動装置を載せる載置台が取り付けられており、
前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点の回りの複数箇所に設置され、
前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点の回りの複数箇所に設置されている、インシュレーター」として表現することができる。
図1から図9に基づく実施の形態1のインシュレーターは、上記の統括的表現において、N=5とし、k=2、3、4とした場合のインシュレーターとなる。
すなわち、実施の形態1のインシュレーターは、
「振動装置と外部面との間に設置され前記振動装置と前記外部面との間の振動伝達を抑制するインシュレーターであって、
第1番、第2番、第3番、第4番、第5番板状部材の5個の板状部材が、順番に、それぞれ前記板状部材上の基準点が鉛直方向に揃うように複数段に配置されており、
前記第1番板状部材には第1ワイヤ支持部が設けられ、
前記第2番板状部材には、第1番板状部材に設けられた第1ワイヤ支持部が貫通する第2貫通孔が設けられ、前記第2貫通孔を貫通した前記第1ワイヤ支持部の上部には前記第2番板状部材を吊り下げる第1ワイヤが設置されており、前記第2貫通孔の、前記第2番板状部材の基準点を中心とした予め設定された回転方向の隣接する位置に、第2ワイヤ支持部が設けられており、
前記第3番板状部材には、第2番板状部材に設けられた第2ワイヤ支持部が貫通する第3貫通孔が設けられ、前記第3貫通孔を貫通した前記第2ワイヤ支持部の上部には前記第3番板状部材を吊り下げる第2ワイヤが設置されており、前記第3貫通孔の、前記第3番板状部材の基準点を中心とした予め設定された回転方向の隣接する位置に、第3ワイヤ支持部が設けられており、
前記第4番板状部材には、第3番板状部材に設けられた第3ワイヤ支持部が貫通する第4貫通孔が設けられ、前記第4貫通孔を貫通した前記第3ワイヤ支持部の上部には前記第4番板状部材を吊り下げる第3ワイヤが設置されており、前記第4貫通孔の、前記第4番板状部材の基準点を中心とした予め設定された回転方向の隣接する位置に、第4ワイヤ支持部が設けられており、
前記第5番板状部材には、第4番板状部材に設けられた第4ワイヤ支持部が貫通する第5貫通孔が設けられ、前記第5貫通孔を貫通した前記第4ワイヤ支持部の上部には前記第5番板状部材を吊り下げる第4ワイヤが設置されており、かつ、前記第5番板状部材には、前記振動装置を載せる載置台が取り付けられており、
前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点の回りの複数箇所に設置され、
前記第2番板状部材上の前記第2ワイヤ支持部および前記第2ワイヤは、前記第2番板状部材の基準点の回りの複数箇所に設置され、
前記第3番板状部材上の前記第3ワイヤ支持部および前記第3ワイヤは、前記第3番板状部材の基準点の回りの複数箇所に設置され、
前記第4番板状部材上の前記第4ワイヤ支持部および前記第4ワイヤは、前記第4番板状部材の基準点の回りの複数箇所に設置されている、インシュレーター」と表現される。
以上のように、図1から図9に基づく実施の形態1のインシュレーターは、前記総括的表現において、N=5個とし、k=2、3、4とした場合、すなわち、第1番板状部材に設けた第1ワイヤ支持部および第1ワイヤにより第2番板状部材を吊り下げ、第2番板状部材に設けた第2ワイヤ支持部および第2ワイヤにより第3番板状部材を吊り下げ、第3板状部材に設けた第3ワイヤ支持部および第3ワイヤにより第4番板状部材を吊り下げ、第4板状部材に設けた第4ワイヤ支持部および第4ワイヤにより第5番板状部材を吊り下げた構造のインシュレーターであり、第2番、第3番、第4番、第5番板状部材である4段の板状部材をワイヤにより吊り下げた構造となる。
しかしながら、これに限らず、N=3とし、k=2とした場合でも適用できる。この場合は、第1番板状部材に設けた第1ワイヤ支持部および第1ワイヤにより第2番板状部材を吊り下げ、第2番板状部材に設けた第2ワイヤ支持部および第2ワイヤにより第3番板状部材を吊り下げた構造のインシュレーターであり、第2番、第3番板状部材である2段の板状部材をワイヤにより吊り下げた構造となる。
さらに、N=4とし、k=2、3とした場合でも適用できる。この場合は、第1番板状部材に設けた第1ワイヤ支持部および第1ワイヤにより第2番板状部材を吊り下げ、第2番板状部材に設けた第2ワイヤ支持部および第2ワイヤにより第3番板状部材を吊り下げ、第3番板状部材に設けた第3ワイヤ支持部および第3ワイヤにより第4番板状部材を吊り下げた構造のインシュレーターであり、第2番、第3番、第4番板状部材である3段の板状部材をワイヤにより吊り下げた構造となる。
また、前記総括的表現において、N=6とし、k=2、3、4、5とした場合でも適用できる。この場合は、第1番板状部材に設けた第1ワイヤ支持部および第1ワイヤにより第2番板状部材を吊り下げ、第2番板状部材に設けた第2ワイヤ支持部および第2ワイヤにより第3番板状部材を吊り下げ、第3板状部材に設けた第3ワイヤ支持部および第3ワイヤにより第4番板状部材を吊り下げ、第4板状部材に設けた第4ワイヤ支持部および第4ワイヤにより第5番板状部材を吊り下げ、第5板状部材に設けた第5ワイヤ支持部および第5ワイヤにより第6番板状部材を吊り下げた構造のインシュレーターであり、第2番、第3番、第4番、第5番、第6番板状部材である5段の板状部材をワイヤにより吊り下げた構造となる。
さらに、Nを7以上とし、kを2以上、N-1以下の全ての整数とした場合でも適用できる。この場合は、第2番、第3番、・・・第N-1番板状部材のN-2段の板状部材をワイヤにより吊り下げた構造になる。
[本願の効果]
以上のように、本願のインシュレーターによれば、第1番板状部材から第N番板状部材(Nは3以上の整数)のN個の板状部材が複数段に配置されており、各板状部材間において、下段に配置された板状部材のワイヤ支持部に取り付けられたワイヤが上段に配置された板状部材を吊り下げる構造、いわゆる複数段の吊り下げ構造となっているので、1段の吊り下げ構造よりも効果的に、振動装置より発生する振動が直接外部面に伝達されるのを抑制するとともに、外部面からの振動が直接振動装置に伝達されるのを抑制することができる。
また、複数段の吊り下げ構造の段数を増やせば増やすほど、振動装置より発生する振動が直接外部面に伝達されるのを抑制するとともに、外部面からの振動が直接振動装置に伝達されるのを抑制することができる。
例えば、本願のインシュレーターを、スピーカ、CDプレーヤ、LDプレーヤー、レコードプレーヤ、パワーアンプ等の音響機器に使用すれば、不要な音のひずみ、不要な振動を排除することができ、心地良い生の演奏等をそのまま聴くことができる。
また、ハードディスク、計算機等のコンピュータ機器に使用すれば、エラー等を排除することができる。
また、前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点を中心とした円周上の複数箇所に設置され、
前記第k番板状部材(実施の形態1では、k=2、3、4)上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点を中心とする円周上の複数箇所に設置されているので、
それぞれの板状部材において、ワイヤ支持部およびワイヤがバランス良く配置され、振動装置と外部面との間の振動伝達をバランス良く抑制することができる。
また、前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点を中心とするM角形(Mは3以上の整数:実施の形態1ではM=3)の頂点に配置され、
前記第k番板状部材(実施の形態1では、k=2、3、4)上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点を中心とする前記M角形の頂点に配置されているので、
それぞれの板状部材において、ワイヤ支持部およびワイヤがバランス良く配置され、振動装置と外部面との間の振動伝達をバランス良く抑制することができる。
また、前記M角形(実施の形態1では、M=3)は、正M角形としたので、
それぞれの板状部材において、ワイヤ支持部およびワイヤがバランス良く配置され、振動装置と外部面との間の振動伝達を効果的に抑制することができる。
また、前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤが配置される正M角形の頂点と、前記第k-1番板状部材上の前記第k-1ワイヤ支持部および前記第k-1ワイヤが配置される正M角形の頂点とが、前記第k番板状部材および前記第k-1番板状部材の基準点を中心として、360/M・p度の角度(pは2以上の整数)だけ前記予め設定された回転方向にずれているので、
それぞれの板状部材に設けたワイヤ支持部およびワイヤの配置のバランスが良くなり、振動装置と外部面との間の振動伝達を効果的に抑制することができる。
例えば、実施の形態1の図8に示すように、上段の板状部材上のワイヤ支持部およびワイヤが配置される正3角形の頂点と、下段の板状部材上のワイヤ支持部およびワイヤが配置される正3角形の頂点とが、基準点を中心として、θ1=360/3・4=30度(M=3、p=4)だけ予め設定された回転方向にずれているので、
それぞれの板状部材に設けたワイヤ支持部およびワイヤの配置のバランスが良くなり、振動装置と外部面との間の振動伝達を効果的に抑制することができる。
また、前記第2番板状部材、・・・、第N番板状部材(実施の形態1では、N=5)は、それぞれの板状部材の前記基準点を中心としてその外周が径方向に膨らむM箇所(実施の形態1では、M=3)の凸部と、各前記凸部の間に設けられその外周が径方向に凹むM箇所の凹部を有するので、
インシュレーター全体の高さを低くすることができる。
また、前記第k-1ワイヤ支持部(実施の形態1では、k=2、3、4)は、前記第k番板状部材の第k貫通孔を貫通する第k-1支持柱と、前記第k-1支持柱の上部に設けられ、前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されている第k-1支持板と、を備え、
前記第N-1ワイヤ支持部(実施の形態1では、N=5)は、前記第N番板状部材の第N貫通孔を貫通する第N-1支持柱と、前記第N-1支持柱の上部に設けられ、前記第N番板状部材を吊り下げる第N-1ワイヤが設置されている第N-1支持板と、を備えているので、
それぞれのワイヤ支持部が、それぞれのワイヤを確実に支持できる。
また、前記第2番板状部材から第N番板状部材は同じ形状の板状部材からなり、前記第1ワイヤ支持部から第N-1ワイヤ支持部は同じ構造のワイヤ支持部からなり、第1ワイヤから第N-1ワイヤは同じ形状のワイヤからなるので、インシュレーターを構成する部品の種類を少なくすることができ、インシュレーターの組み立てが簡便かつ容易になる。
実施の形態2.
実施の形態1において、第2番~第5番板状部材は、それぞれ、外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部と、外周が径方向に凹む3箇所の凹部を有する板状部材であった。
また、第1番~第4番板状部材に設けられた第1~第4ワイヤ支持部は、それぞれの板状部材の基準点を中心とした円周上の位置であって、基準点を中心とした三角形の頂点、好ましくは正三角形の頂点付近の3箇所の位置に取り付けられていた。
しかしながら、各板状部材の形状は、上記形状に限らず、また各板状部材に設けられたワイヤ支持部は上記位置に限らない。
図10は、実施の形態2に係るインシュレーターを上方から視た平面図である。
実施の形態2に係るインシュレーターは、第1番板状部材10、第2番板状部材200、第3番板状部材300、第4番板状部材400、第5番板状部材500がこの順に鉛直方向に複数段に配置されている。なお、第1番板状部材10は、図10では図示していないが、実施の形態1と同様の形状を有し、床などの外部面に置かれる。また、第5番板状部材500には、振動装置を載せる台の役割を果たす載置台(図示せず)が取り付けられている。
なお、以下の説明では、実施の形態2に係るインシュレーターの平面図である図10のみを用いて説明しており、全構成部品を図示していない。したがって、図示していない構成部品は、前述の実施の形態1のインシュレーターの構成部品に準じて符号を付すことにより説明している。
[第1番板状部材]
図10には図示していないが、第1番板状部材10は、実施の形態1で説明したように、平面視円形状の鋼板等の板状部材であり、床などの外部面上に設置される。
第1番板状部材10は、基準点O1を中心とした円周上の位置であって、基準点O1を中心とした四角形の頂点、好ましくは正四角形の頂点付近の4箇所の位置に、第1支持柱11A、11B、11C、11Dが取り付けられている。また、第1支持柱11A、11B、11C、11Dは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第1支持柱11A、11B、11C、11Dは、第2番板状部材200の第2貫通孔24A、24B、24C、24Dを貫通して、それらの上部には、それぞれ第1支持板12A、12B、12C、12Dが例えばネジ止めにより取り付けられる。
第1支持板12A、12B、12C、12Dには、それぞれ第1ワイヤ16が設けられている。第1ワイヤ16は、第2番板状部材200を吊り下げる構成になっている。
ここで、第1支持柱11A、11B、11C、11Dおよび第1支持板12A、12B、12C、12Dを、それぞれ第1ワイヤ16を支持する第1ワイヤ支持部1A、1B、1C、1Dと称する。
第1ワイヤ支持部1A、1B、1C、1Dおよび第1ワイヤ16は、第1番板状部材10の基準点O1の回りの複数箇所に配置され、特に、第1番板状部材10の基準点O1を中心とした円周上の位置であって、基準点O1を中心とした三角形の頂点付近、好ましくは正三角形の頂点付近に配置される。
[第2番板状部材]
第2番板状部材200は、基準点O2(図示せず)を中心としてその外周が径方向に膨らむ4箇所の凸部と、各凸部の間に設けられその外周が径方向に凹む4箇所の凹部を有する十字型の板状部材である。
第2番板状部材200の各凸部には、第1番板状部材10の第1支持柱11A、11B、11C、11Dが貫通する第2貫通孔24A、24B、24C、24D(図示せず)が設けられている。第2貫通孔24A、24B、24C、24Dを貫通した第1支持柱11A、11B、11C、11Dの上部には、第1支持板12A、12B、12C、12Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第2番板状部材200の各凸部には、第2貫通孔24A、24B、24C、24Dの、前記基準点O2を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第2支持柱21A、21B、21C、21Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第2支持柱21A、21B、21C、21Dは、第2番板状部材200の基準点O2を中心とした円周上の位置であって、基準点O2を中心とした四角形の頂点付近、好ましくは正四角形の頂点付近の4箇所の位置に取り付けられている。なお、第2支持柱21A、21B、21C、21Dは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第2支持柱21A、21B、21C、21Dは、第3番板状部材300の第3貫通孔34A、34B、34C、34D(図示せず)を貫通して、それらの上部には、それぞれ第2支持板22A、22B、22C、22Dが例えばネジ止めにより取り付けられる。
第2支持板22A、22B、22C、22Dには、それぞれ第2ワイヤ26が設けられている。第2ワイヤ26は、第3番板状部材300を吊り下げる構成になっている。
ここで、第2支持柱21A、21B、21C、21Dおよび第2支持板22A、22B、22C、22Dを、それぞれ第2ワイヤ26を支持する第2ワイヤ支持部2A、2B、2C、2Dと称する。
第2ワイヤ支持部2A、2B、2C、2Dおよび第2ワイヤ26は、第2番板状部材200の基準点O2を中心とした円周上の位置であって、基準点O2を中心とした四角形の頂点付近、好ましくは正四角形の頂点に配置される。
[第3番板状部材]
第3番板状部材300は、基準点O3(図示せず)を中心としてその外周が径方向に膨らむ4箇所の凸部と、各凸部の間に設けられその外周が径方向に凹む4箇所の凹部を有する略十字型の鋼板等の板状部材である。
また、第3番板状部材300は、第2番板状部材200と平面視同一形状である。そして、第3番板状部材300は、第2番板状部材200の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では約18度)回転させるように配置して、第2番板状部材200の上方に位置させている。
第3番板状部材300の各凸部には、第2番板状部材200の第2支持柱21A、21B、21C、21Dが貫通する第3貫通孔34A、34B、34C、34D(図示せず)が設けられている。第3貫通孔34A、34B、34C、34Dを貫通した第2支持柱21A、21B、21C、21Dの上部には、第2支持板22A、22B、22C、22Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第3番板状部材300の各凸部には、第3貫通孔34A、34B、34C、34Dの、前記基準点O3を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第3支持柱31A、31B、31C、31Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第3支持柱31A、31B、31C、31Dは、第3番板状部材300の基準点O3を中心とした円周上の位置であって、基準点O3を中心とした四角形の頂点付近、好ましくは正四角形の頂点付近の4箇所の位置に取り付けられている。また、第3支持柱31A、31B、31C、31Dは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第3支持柱31A、31B、31C、31Dは、第4番板状部材400の第4貫通孔44A、44B、44C、44D(図示せず)を貫通して、それらの上部には、それぞれ第3支持板32A、32B、32C、32Dが例えばネジ止めにより取り付けられる。
第3支持板32A、32B、32C、32Dには、それぞれ第3ワイヤ36が設けられている。第3ワイヤ36は、第4番板状部材400を吊り下げる構成になっている。
ここで、第3支持柱31A、31B、31C、31Dおよび第3支持板32A、32B、32C、32Dを、それぞれ第3ワイヤ36を支持する第3ワイヤ支持部3A、3B、3C、3Dと称する。
第3ワイヤ支持部3A、3B、3C、3Dおよび第3ワイヤ36は、第3番板状部材300の基準点O3を中心とした円周上の位置であって、基準点O3を中心とした四角形の頂点付近、好ましくは正四角形の頂点付近に配置される。
[第4番板状部材]
第4番板状部材400は、基準点O4(図示せず)を中心としてその外周が径方向に膨らむ4箇所の凸部と、各凸部の間に設けられその外周が径方向に凹む4箇所の凹部を有する十字型の板状部材である。
第4番板状部材400は、第2番板状部材200および第3番板状部材300と平面視同一形状である。そして、第4番板状部材400は、第3番板状部材300の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では約18度)回転させるように配置して、第3番板状部材300の上方に位置させている。
第4番板状部材400の各凸部には、第3番板状部材300の第3支持柱31A、31B、31C、31Dが貫通する第4貫通孔44A、44B、44C、44D(図示せず)が設けられている。第4貫通孔44A、44B、44C、44Dを貫通した第3支持柱31A、31B、31C、31Dの上部には、第3支持板32A、32B、32C、32Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第4番板状部材400の各凸部には、第4貫通孔44A、44B、44C、44Dの、前記基準点O4を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第4支持柱41A、41B、41C、41Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第4支持柱41A、41B、41C、41Dは、第4番板状部材400の基準点O4を中心とした円周上の位置であって、基準点O4を中心とした四角形の頂点付近、好ましくは正四角形の頂点付近の4箇所の位置に取り付けられている。また、第4支持柱41A、41B、41C、41Dは、それぞれ3本の柱が備えられている。
第4支持柱41A、41B、41C、41Dは、第5番板状部材500の第5貫通孔54A、54B、54C、54D(図示せず)を貫通して、それらの上部には、それぞれ第4支持板42A、42B、42C、42Dが例えばネジ止めにより取り付けられる。
第4支持板42A、42B、42C、42Dには、それぞれ第4ワイヤ46が設けられている。第4ワイヤ46は、第5番板状部材500を吊り下げる構成になっている。
ここで、第4支持柱41A、41B、41C、41Dおよび第4支持板42A、42B、42C、42Dを、それぞれ第4ワイヤ46を支持する第4ワイヤ支持部4A、4B、4C、4Dと称する。
第4ワイヤ支持部4A、4B、4C、4Dおよび第4ワイヤ46は、第4番板状部材400の基準点O4を中心とした円周上の位置であって、基準点O4を中心とした四角形の頂点付近、好ましくは正四角形の頂点付近に配置される。
[第5番板状部材]
第5番板状部材500は、基準点O5を中心としてその外周が径方向に膨らむ4箇所の凸部503Aと、各凸部503Aの間に設けられその外周が径方向に凹む4箇所の凹部503Bを有する十字型の板状部材である。
第5番板状部材500は、第2、第3、第4番板状部材200、300、400と平面視同一形状である。そして、第5番板状部材500は、第4番板状部材400の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では約18度)回転させるように配置して、第4番板状部材400の上方に位置させている。
第5番板状部材500の各凸部503Aには、第4番板状部材400の第4支持柱41A、41B、41C、41Dが貫通する第5貫通孔54A、54B、54C、54Dが設けられている。第5貫通孔54A、54B、54C、54Dを貫通した第4支持柱41A、41B、41C、41Dの上部には、第4支持板42A、42B、42C、42Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
また、第5番板状部材500の各凸部503Aには、第5貫通孔54A、54B、54C、54Dの、前記基準点O5を中心とした回転方向X1の隣接する位置に、第5支持柱51A、51B、51C、51Dが例えばネジ止めにより取り付けられている。
第5支持柱51A、51B、51C、51Dは、第5番板状部材500の基準点O5を中心とした円周上の位置であって、基準点O5を中心とした四角形の頂点付近、好ましくは正四角形の頂点付近の4箇所の位置に取り付けられている。また、第5支持柱51A、51B、51C、51Dは、それぞれ3本の柱が備えられている。
[載置台]
図10には図示していないが、第5番板状部材500の鉛直方向上方には、載置台が配置されている。
載置台は、第2、第3、第4、第5番板状部材200、300、400、500と平面視同一形状である。
そして、載置台は、第5番板状部材500の平面位置から回転方向X1に予め定められた角度(本実施の形態では約18度)回転させるように配置して、第5番板状部材500の上方に位置させている。
載置台は、第5番板状部材500に設けた第5支持柱51A、51B、51C、51Dにより例えばネジ止めにより取り付けられている。
載置台は、その他の板状部材と同一形状でなくてもよく、例えば円板状の形状であっても良い。載置台がその他の板状部材と同一形状の場合は、同じ形状の部材が使用できるという効果がある。
[実施の形態2の効果]
以上のように、本実施の形態によれば、前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点を中心とした円周上の複数箇所に設置され、
前記第k番板状部材上(実施の形態2では、k=2、3、4)の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点を中心とする円周上の複数箇所に設置されているので、
それぞれのワイヤ支持部およびワイヤがバランス良く配置され、振動装置と外部面との間の振動伝達をバランス良く抑制することができる。
また、前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点を中心とするM角形(Mは3以上の整数;実施の形態2ではM=4)の頂点に配置され、
前記第k番板状部材上(実施の形態2では、k=2、3、4)の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点を中心とする前記M角形の頂点に配置されているので、
それぞれのワイヤ支持部およびワイヤがバランス良く配置され、振動装置と外部面との間の振動伝達をバランス良く抑制することができる。
なお、実施の形態1ではM=3、実施の形態2ではM=4としたが、Mは5以上の整数であっても、適用可能である。
また、前記M角形は、正M角形(実施の形態2では正四角形)としたので、
それぞれのワイヤ支持部およびワイヤがバランス良く配置され、振動装置と外部面との間の振動伝達をバランス良く抑制することができる。
また、前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤが配置される正M角形の頂点と、前記第k-1番板状部材上の前記第k-1ワイヤ支持部および前記第k-1ワイヤが配置される正M角形の頂点とが、前記第k番板状部材および前記第k-1番板状部材の基準点を中心として、360/M・p度の角度(pは2以上の整数)だけ前記予め設定された回転方向にずれているので、
それぞれの板状部材に設けたワイヤ支持部およびワイヤの配置のバランスが良くなり、振動装置と外部面との間の振動伝達を効果的に抑制することができる。
例えば、実施の形態2の図10に示すように、上段の板状部材上のワイヤ支持部およびワイヤが配置される正4角形の頂点と、下段の板状部材上のワイヤ支持部およびワイヤが配置される正4角形の頂点とが、基準点を中心として、θ2=360/4・5=18度(M=4、p=5)だけ予め設定された回転方向にずれているので、
それぞれの板状部材に設けたワイヤ支持部およびワイヤの配置のバランスが良くなり、振動装置と外部面との間の振動伝達を効果的に抑制することができる。
また、前記第2番板状部材、・・・、第N番板状部材(実施の形態2では、N=5)は、それぞれの板状部材の前記基準点を中心としてその外周が径方向に膨らむM箇所(実施の形態2では、M=4)の凸部と、各前記凸部の間に設けられその外周が径方向に凹むM箇所の凹部を有するので、
インシュレーター全体の高さを低くすることができる。
なお、その他の効果は、実施の形態1で説明した効果と同様であるので、その説明は省略する。
実施の形態3.
上記実施の形態では、ワイヤ支持部は、支持柱と、支持柱の上部に設けられ、板状部材を吊り下げるワイヤが設置されている支持板とを、備えるインシュレーターについて説明した。
本実施の形態では、ワイヤ支持部は、支持柱と、支持柱の上部に設けられ、板状部材を吊り下げるワイヤが設置されている片持ち梁と、を備えるインシュレーターについて説明する。
図11は、実施の形態3に係るインシュレーターの全体構成を示す斜視図である。
図11において、実施の形態3のインシュレーター1000Aは、実施の形態1と同様、第1番板状部材10、第2番板状部材20、第3番板状部材30、第4番板状部材40、第5番板状部材50がこの順番に鉛直方向に複数段に配置されている。そして、第1番板状部材10は、床などの外部面に置かれ、第5番板状部材50には、振動装置(図示せず)を載せる台の役割を果たす載置台100が取り付けられている。
以下、実施の形態3のインシュレーターについて、実施の形態1と相違する点について説明する。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図12A、図12B、図12Cは、実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部を異なる3方向から視た斜視図である。図13は、図12AのE1-E1線断面を示す図である。図14は、実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部を上方から視た平面図である。図15Aは実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部の片持ち梁を示す平面図、図15Bは実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部のスペーサを示す平面図、図15Cは実施の形態3のインシュレーターのワイヤ支持部の支持板を示す平面図である。
図13に示すように、第2番板状部材20に設けられた第2支持柱21Aが、第3番板状部材30の第3貫通孔34Aを貫通している。第3貫通孔34Aを貫通した第2支持柱21Aの上部には、第2支持板22Aが例えばネジおよびワッシャにより取り付けられている。
第2支持板22Aは、図15Cに示すように、平面視三角形状、好ましくは正三角形状である。第2支持板22Aの三角形状のほぼ頂点付近には第2支持柱21Aを取り付けるための取付穴221が設けられている。また、第2支持板22Aの三角形状のほぼ中心付近には第2ワイヤ26が貫通する貫通穴220が設けられている。
第2支持板22Aの上部には、平面形状を図15Bに示す第2スペーサ280Aが設けられ、第2スペーサ280Aの上部に、第2片持ち梁28Aが設けられている。第2スペーサ280Aおよび第2片持ち梁28Aは、2個の第2支持柱21Aによりネジおよびワッシャを介して第2支持板22Aに取り付けられている。
第2片持ち梁28Aは、図15Aに示すように、第2支持柱21Aによりネジおよびワッシャを介して支持されるための、直線部と当該直線部の両端に設けた湾曲部とを有する支持部28Aaと、支持部28Aaから一方向に延びる片持ち梁部28Abを有している。
第2片持ち梁28Aの平面視中央付近には、係合孔29が設けられている。係合孔29は、第1孔29aと、第2孔29bと、第1孔29aと第2孔29bとをつなぐ連絡孔29cを有する。第1孔29aは第2孔29bより孔径の小さな孔である。
第1孔29aは、第2ワイヤ26の直線部26cの上部に設けた第1球状部26aが貫通しない大きさの孔であり、第2孔29bは、第1球状部26aが貫通する大きさの孔である。また、連絡孔25cは、第1球状部26aが貫通しない大きさで第2ワイヤ26の直線部26cが貫通する大きさの孔である。
図13に示すように、第2ワイヤ26の上部の第1球状部26aは、第2片持ち梁28Aの第1孔29aの上部に設けた椀状の座面29dに係合されている。
第3番板状部材30には、第2ワイヤ26の第1球状部26aは貫通するが第2球状部26bは貫通しない大きさの支持孔37を設けている。
第2ワイヤ26の第2球状部26bは、第3番板状部材30の支持孔37の下部の椀状の座面37aに係合しており、第2ワイヤ26の直線部26cにより第3番板状部材30を吊り下げた状態となっている。
すなわち、第2ワイヤ26は、第1球状部26aが第2片持ち梁28Aの座面29dに係合し、第2球状部26bが第3番板状部材30の座面37aに係合しているので、第2ワイヤ26は、主として水平方向の振動を吸収する振り子として機能するとともに、第2片持ち梁28Aは、主として鉛直方向の振動を吸収する役割を果たす。
ここで、第2支持柱21A、第2支持板22A、第2スペーサ280A、および第2片持ち梁28Aを、第2ワイヤ26を支持する第2ワイヤ支持部2AAと総称する(図12A、図12B、図12C参照)。
上記の説明では、第2ワイヤ支持部2AAである第2支持柱21A、第2支持板22A、第2スペーサ280A、および第2片持ち梁28Aの構成を代表例として説明したが、第2ワイヤ支持部2AB及び2ACである第2支持柱21B及び21C、第2支持板22B及び22C、第2スペーサ280B及び280C、並びに第2片持ち梁28B及び28Cについても同様の構成である。また、第1ワイヤ支持部1AA、1AB、1ACである第1支持柱11A、11B、11C、第1支持板12A、12B、12C、第1スペーサ180A、180B、180Cおよび第1片持ち梁18A、18B、18Cについても同様の構成である。また、第3ワイヤ支持部3AA、3AB、3ACである第3支持柱31A、31B、31C、第3支持板32A、32B、32C、第3スペーサ380A、380B、380Cおよび第3片持ち梁38A、38B、38Cについても同様の構成である。さらに、第4ワイヤ支持部4AA、4AB、4ACである第4支持柱41A、41B、41C、第4支持板42A、42B、42C、第4スペーサ480A、480B、480C、および第4片持ち梁48A、48B、48Cについても同様の構成である。
図16は、実施の形態3に係るインシュレーターの側面図である。
実施の形態1で説明したように、各板状部材に外周が凹む凹部を設けることにより、当該板状部材の下方に位置する板状部材のワイヤ支持部が、ある程度の高さを有していたとしても、当該板状部材に干渉することがなく、インシュレーター全体の高さが高くならず、インシュレーターをコンパクトに設計することができる。
図16において、第1番~第5番板状部材10、20、30、40、50および載置台100の板厚をp、第1番~第5番板状部材のそれぞれの間隔をr、第5番板状部材50と載置台100の間隔をgとする。
本実施の形態では、p=4mm、r=3mm~6mm、g=20mmとすることができ、インシュレーターの高さtを、t=56mm~68mmとすることができた。
図17は、実施の形態3に係るインシュレーターの変形例を示す斜視図である。
図17に示すように、片持ち梁18A、28A、38A、48A、18B、28B、38B、48B、18C、28C、38C、48Cの自由端の方向を、それぞれの板状部材の基準点O1、O2、O3、O4に向くように設計した。そうすると、図11に示すような、片持ち梁18A、28A、38A、48A、18B、28B、38B、48B、18C、28C、38C、48Cの自由端の方向が外側を向くインシュレーターより、インシュレーターの平面視の直径が短くなり、コンパクトに設計できる。
なお、図17において、第1番~第5番板状部材10A~50Aの外形を、図1の板状部材の外形より変更している。すなわち、第1番板状部材10Aの外周に溝10A1、第2番板状部材20Aの外周に溝20A1、第3番板状部材30Aの外周に溝30A1、第4番板状部材40Aの外周に溝40A1、第5番板状部材50Aの外周に溝50A1を設けることにより、意匠上の効果を得るためと、軽量化を図るためである。
また、図示はしていないが、片持ち梁18A、28A、38A、48A、18B、28B、38B、48B、18C、28C、38C、48Cの自由端の方向を、それぞれの板状部材の基準点O1、O2、O3、O4の回りの予め設定された回転方向に揃えることもできる。それにより、振動装置と外部面との間の振動伝達を効果的に抑制することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、第k-1ワイヤ支持部(実施の形態3では、k=2、3、4)は、第k番板状部材の第k貫通孔を貫通する第k-1支持柱と、前記第k-1支持柱の上部に設けられ、前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されている第k-1片持ち梁と、を備え、
前記第N-1ワイヤ支持部(実施の形態3では、N=5)は、前記第N番板状部材の第N貫通孔を貫通する第N-1支持柱と、前記第N-1支持柱の上部に設けられ、前記第N番板状部材を吊り下げる第N-1ワイヤが設置されている第N-1片持ち梁と、を備えているので、
それぞれのワイヤが水平方向の振動を吸収する振り子として機能するとともに、それぞれの片持ち梁が鉛直方向の振動を吸収する役割を果たし、振動装置と外部面との間の振動伝達を効果的に抑制することができる。
実施の形態4.
上記実施の形態では、載置台100は、基準点O10を中心としてその外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部と、各凸部の間に設けられその外周が径方向に凹む3箇所の凹部を有する板状部材とし、第2、第3、第4、第5番板状部材20、30、40、50と平面視同一形状とした。しかしながら、載置台の形状は、これに限るものではない。
図18は、実施の形態4に係るインシュレーターの外形を示す斜視図である。図19から図21は、実施の形態4に係るインシュレーターの組立工程を示す斜視図である。
以下、実施の形態4のインシュレーターについて、実施の形態3と相違する点について説明する。なお、その他の構成および説明については、実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
図18から図21に示すように、実施の形態4のインシュレーター1000Bは、第1番板状部材10B、第2番板状部材20B、第3番板状部材30B、第4番板状部材40B、第5番板状部材50Bがこの順番に鉛直方向に複数段に配置されている。そして、第1番板状部材10Bは、床などの外部面に置かれ、第5番板状部材50Bには、第5支持柱51A、51B、51Cを介して振動装置(図示せず)を載せる台の役割を果たす載置台100Bが取り付けられている。
図19において、第1番板状部材10Bは平面視ほぼ円形状の板状部材であり、床などの外部面上に設置される。第1番板状部材10Bには、第1ワイヤ支持部1AA、1AB、1ACが設けられている。
第2番板状部材20Bは、第1ワイヤ支持部1AA、1AB、1ACに取り付けられた第1ワイヤ16(図示せず)によって吊り下げられている。
第2番板状部材20Bは、基準点O2を中心としてその外周が径方向に膨らむ3箇所の凸部20BAと、各凸部20BAの間に設けられその外周が径方向に凹む3箇所の凹部20BBを有する板状部材である。
なお、第3、第4、第5番板状部材30B、40B、50Bは、第2番板状部材20Bと平面視同一形状である。
図20において、第2番板状部材20Bには、第2ワイヤ支持部2AA、2AB、2ACが設けられており、第3番板状部材30Bは、第2ワイヤ支持部2AA、2AB、2ACに取り付けられた第2ワイヤ26(図示せず)によって吊り下げられている。
また、図21において、第3番板状部材30Bには、第3ワイヤ支持部3AA、3AB、3ACが設けられており、第4番板状部材40Bは、第3ワイヤ支持部3AA、3AB、3ACに取り付けられた第3ワイヤ36(図示せず)によって吊り下げられている。
さらに、第4番板状部材40Bには、第4ワイヤ支持部4AA、4AB、4ACが設けられており、第5番板状部材50Bは、第4ワイヤ支持部4AA、4AB、4ACに取り付けられた第4ワイヤ46(図示せず)によって吊り下げられている。
そして、第5番板状部材50Bに設けられた第5支持柱51A、51B、51Cには、載置台100Bが取り付けられる。
載置台100Bは、インシュレーター1000Bの側面の一部を覆うようなカバー形状を成しており、インシュレーター1000Bの内部構造を保護している。
第1番板状部材10Bの外周部には、一部円弧状の複数個の第1側壁110Bと、リング状の第2側壁120Bとが、順番に積層固定されており、これら第1側壁110Bおよび第2側壁120Bにより、インシュレーター1000Bの内部構造を保護している。
載置台100Bの側面と、第1側壁110Bおよび第2側壁120Bの間に設けられた窓部130Bにより、第2番板状部材20B、第3番板状部材30B、第4番板状部材40B、第5番板状部材50Bの外周が径方向に膨らむ凸部の一部を覗ける構造となっている。
さらに、第2、第3、第4、第5番板状部材20B、30B、40B、50Bの外周が径方向に膨らむ凸部は、それらの外径が異なる段差が設けられ、美観を訴えるようになっている。
次に、実施の形態4のインシュレーター1000Bについて、その製品の一例と、当該製品の一例を構成する部品の材料、大きさ等について説明する。
当該製品の一例は、250kg程度の振動装置(スピーカ、CDプレーヤ、LDプレーヤー、レコードプレーヤ、パワーアンプ等)を載せることができるインシュレーターである。
第1番板状部材10Bはアルミニウム合金であり、直径が174mm、厚さが7.5mmである。
載置台100Bはアルミニウム合金であり、直径が174mm、外周側壁部の高さが22.5mmである。
第2番板状部材20B、第3番板状部材30B、第4番板状部材40B、第5番板状部材50Bはステンレス鋼であり、厚さは4mmである。
第1側壁110Bおよび第2側壁120Bはアルミニウム合金である。
第1~第4ワイヤ支持部を構成する第1~第4支持柱は、ステンレス鋼であり、直径は6mm、高さは21mmである。
第1~第4ワイヤ支持部を構成する第1~第4支持板は、ステンレス鋼であり、厚さは2mmである。
スペーサはステンレス鋼であり、厚さは2mmである。
第1~第4片持ち梁はステンレス鋼であり、厚さは2mmである。
第1~第4ワイヤはステンレス鋼であり、太さが1.5mmであり、長さは17mmである。また、1本のワイヤの静耐荷重は約90kgである。
そして、インシュレーター全体の高さは、66mmとなっている。
なお、以上はインシュレーター1000Bの製品の一例と、当該製品の一例に使用される構成部品の材料、大きさ等を示したものであり、材料としてその他の金属材料、剛性を有するプラスチック材料等で構成しても良いし、大きさとして振動装置の大きさおよび重量により適宜設定することができる。
本実施の形態のインシュレーターによれば、載置台がインシュレーターの側面の一部を覆うようなカバー形状を成しているので、インシュレーターの内部構造を保護することができるとともに、インシュレーターの持ち運びおよび取り扱いを容易にできる。
また、インシュレーター全体としてコンパクトに構成することができ、しかも、インシュレーター全体のデザインが、人々の美観に訴える効果を有する。
その他の実施の形態.
また、図22または図23に示すように、インシュレーター1000Cまたは1000Dの側面の一部を覆うような形状の載置台100C、100Dを使用してもよい。なお、図22および図23において、第1番板状部材10C、10Dもインシュレーターの側面の一部を覆うような形状であり、第2番板状部材20Cおよび20D、第3番板状部材30Cおよび30D、第4番板状部材40Cおよび40Dの一部が外部から見えている。
図24Aは、本願によるインシュレーターをLDプレーヤーに適用した場合の例を示す側面図である。図24Aでは、LDプレーヤー2000と床またはラック3000の間に本願のインシュレーター1000、1000A~Dを挿入し、LDプレーヤー2000の振動が床またはラック3000に伝わるのを防止している。また、床またはラック3000からの振動がLDプレーヤー2000に伝わるのを防止している。
図24Bおよび図24Cは、本願によるインシュレーターをLDプレーヤーに適用した場合の他の例を示す側面図および平面図である。図24Bおよび図24Bでは、1台の大型のLDプレーヤー2000Aと床またはラック3000の間に本願のインシュレーター1000、1000A~Dを4個挿入し、LDプレーヤー2000Aの振動が床またはラック3000に伝わるのを防止している。また、床またはラック3000からの振動がLDプレーヤー2000Aに伝わるのを防止している。
本願は、様々な例示的な実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施例に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施例の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施例に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施例の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
10,10A,10B 第1番板状部材、1A,1B,1C,1AA,1AB,1AC 第1ワイヤ支持部、11A,11B,11C,11D 第1支持柱、12A,12B,12C,12D 第1支持板、16 第1ワイヤ、18A,18B,18C 第1片持ち梁、20,20A,200 第2番板状部材、2A,2B,2C,2AA,2AB,2AC 第2ワイヤ支持部、21A,21B,21C,21D 第2支持柱、22A,22B,22C,22D 第2支持板、26 第2ワイヤ、28A,28B,28C 第2片持ち梁、30,30A,300 第3番板状部材、3A,3B,3C,3AA,3AB,3AC 第3ワイヤ支持部、31A,31B,31C,31D 第3支持柱、32A,32B,32C,32D 第3支持板、36 第3ワイヤ、38A,38B,38C 第3片持ち梁、40,40A,400 第4番板状部材、4A,4B,4C,4AA,4AB,4AC 第4ワイヤ支持部、41A,41B,41C,41D 第4支持柱、42A,42B,42C,42D 第4支持板、46 第4ワイヤ、48A,48B,48C 第4片持ち梁、50,50A,500 第5番板状部材、51A,51B,51C,51D 第5支持柱、100,100B,100C,100D 載置台、1000,1000B,1000C,1000D インシュレーター。

Claims (9)

  1. 振動装置と外部面との間に設置され前記振動装置と前記外部面との間の振動伝達を抑制するインシュレーターであって、
    第1番板状部材から第N番板状部材(Nは3以上の整数)のN個の板状部材が、順番に、それぞれの前記板状部材上の基準点が鉛直方向に揃うように複数段に配置されており、
    前記第1番板状部材から数えて第k番目の板状部材を第k番板状部材(kは2以上、N-1以下の全ての整数)とすると、
    前記第1番板状部材には第1ワイヤ支持部が設けられ、
    前記第k番板状部材には、第k-1番板状部材に設けられた第k-1ワイヤ支持部が貫通する第k貫通孔が設けられ、前記第k貫通孔を貫通した前記第k-1ワイヤ支持部の上部には前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されており、前記第k貫通孔の、前記第k番板状部材の基準点を中心とした予め設定された回転方向の隣接する位置に、第kワイヤ支持部が設けられており、
    前記第N番板状部材には、第N-1番板状部材に設けられた第N-1ワイヤ支持部が貫通する第N貫通孔が設けられ、前記第N貫通孔を貫通した前記第N-1ワイヤ支持部の上部には前記第N番板状部材を吊り下げる第N-1ワイヤが設置されており、かつ、前記第N番板状部材には、前記振動装置を載せる載置台が取り付けられており、
    前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点の回りの複数箇所に設置され、
    前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点の回りの複数箇所に設置されている、インシュレーター。
  2. 前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点を中心とした円周上の複数箇所に設置され、
    前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点を中心とする円周上の複数箇所に設置されている、請求項1に記載のインシュレーター。
  3. 前記第1番板状部材上の前記第1ワイヤ支持部および前記第1ワイヤは、前記第1番板状部材上の基準点を中心とするM角形(Mは3以上の整数)の頂点に配置され、
    前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤは、前記第k番板状部材の基準点を中心とする前記M角形の頂点に配置されている、請求項1または請求項2に記載のインシュレーター。
  4. 前記M角形は、正M角形である、請求項3に記載のインシュレーター。
  5. 前記第k番板状部材上の前記第kワイヤ支持部および前記第kワイヤが配置される正M角形の頂点と、前記第k-1番板状部材上の前記第k-1ワイヤ支持部および前記第k-1ワイヤが配置される正M角形の頂点とが、前記第k番板状部材および前記第k-1番板状部材の基準点を中心として、360/M・p度の角度(pは2以上の整数)だけ前記予め設定された回転方向にずれている、請求項4に記載のインシュレーター。
  6. 前記第k番板状部材、第N番板状部材は、それぞれの板状部材の前記基準点を中心としてその外周が径方向に膨らむM箇所の凸部と、各前記凸部の間に設けられその外周が径方向に凹むM箇所の凹部を有する請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のインシュレーター。
  7. 前記第k-1ワイヤ支持部は、前記第k番板状部材の第k貫通孔を貫通する第k-1支持柱と、前記第k-1支持柱の上部に設けられ、前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されている第k-1支持板と、を備え、
    前記第N-1ワイヤ支持部は、前記第N番板状部材の第N貫通孔を貫通する第N-1支持柱と、前記第N-1支持柱の上部に設けられ、前記第N番板状部材を吊り下げる第N-1ワイヤが設置されている第N-1支持板と、を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のインシュレーター。
  8. 前記第k-1ワイヤ支持部は、前記第k番板状部材の第k貫通孔を貫通する第k-1支持柱と、前記第k-1支持柱の上部に設けられ、前記第k番板状部材を吊り下げる第k-1ワイヤが設置されている第k-1片持ち梁と、を備え、
    前記第N-1ワイヤ支持部は、前記第N番板状部材の第N貫通孔を貫通する第N-1支持柱と、前記第N-1支持柱の上部に設けられ、前記第N番板状部材を吊り下げる第N-1ワイヤが設置されている第N-1片持ち梁と、を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のインシュレーター。
  9. 前記第2番板状部材から前記第N番板状部材は同じ形状の板状部材からなり、前記第1ワイヤ支持部から前記第N-1ワイヤ支持部は同じ構造のワイヤ支持部からなり、前記第1ワイヤから前記第N-1ワイヤは同じ形状のワイヤからなる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のインシュレーター。
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