JP7104203B2 - ゲームシステム、プログラム及び情報処理方法 - Google Patents

Description

本発明は、ゲームシステム、プログラム及び情報処理方法、特に、ネットワークを介し
てサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末で実行可能なゲームを提供するゲームシステ
ム、プログラム及び情報処理方法に関する。

近年、ネットワークを介してサーバにアクセス可能なスマートフォンやゲーム端末等の
ユーザ端末で実行可能なゲームが提供されている。この種のゲームには、他のユーザによ
って操作される他のプレイヤとコミュニケーションを確立することができる技術的手段が
実装される場合がある。

特許文献１には、ユーザによって操作されるプレイヤの間でメッセージの送受信を行う
ことができる機能や、対戦モードで他のユーザによって操作される他のプレイヤと共同し
て対戦する機能が実装されたゲームが開示されている。

特開２０２０－５８５１２公報

ところで、この種のゲームでは、例えばゲームタイトルの発売記念日やゲームのキャラ
クタの誕生日を祝うといったゲームに関するイベントが、例えばマイクロブログサービス
を提供するＳＮＳやその他のメディアにメッセージを投稿するといった行為によって開催
されることがある。

この種のイベントが、ゲーム内において、同じゲームに関心を有するユーザの間で開催
されてユーザがゲーム内でイベントに関与できるのであれば、ユーザの興趣が向上する。

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの興趣を向上させることがで
きるゲームシステム、プログラム及び情報処理方法を提供することを課題とするものであ
る。

上記課題を達成するための本発明に係るゲームシステムは、ネットワークを介してサー
バにアクセス可能な複数のユーザ端末で実行可能なゲームを提供するゲームシステムにお
いて、複数のユーザ端末のそれぞれのユーザによってユーザ端末を介して入力される寄せ
書き作成情報に基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成部と、寄せ書き生成部で
生成した寄せ書きデータをゲーム内で表示させる寄せ書き出力部と、を備えることを特徴
としている。

これによれば、複数のユーザによって作成された、寄せ書きデータがゲーム内で表示さ
れることから、ゲームを実行するユーザは、同じゲームに関心を有する他のユーザととも
にゲームに関与することによって、ゲームに関する共感を互いに得ることができる。

したがって、ユーザの興趣を向上させることができる。

このゲームシステムの寄せ書き出力部は、予め設定された任意の寄せ書きフォームに寄
せ書きデータを表示させるようにしてもよい。寄せ書きフォームは、複数のユーザによる
それぞれのユーザ端末への寄せ書き作成情報の入力に基づいて生成された寄せ書きデータ
が一覧で表示されるようにしてもよい。

さらに、ゲームシステムにおける寄せ書き生成部は、ゲームの設定に関するイベントに
対する寄せ書きデータを生成するよう構成され、ゲームシステムは、イベントが発生する
際にユーザ端末にイベントの発生を通知するイベント通知部を備えるようにしてもよい。
また、イベントは、ユーザによって任意に作成されるユーザ作成イベントを含むようにし
てもよい。

ゲームシステムは、寄せ書きデータの数に応じてユーザがユーザ端末を介して操作する
プレイヤにゲーム内報酬を付与する報酬付与部を備えるようにしてもよい。報酬付与部は
、寄せ書きデータの数に応じてゲーム内報酬に任意の重みづけを付与するようにしてもよ
い。

さらに、ゲーム内報酬は、ゲーム内で消費可能なゲーム内ポイント、ゲーム内で実行さ
れる機能が制限されている場合において制限を解除して機能を実行させる機能実行指令の
いずれかを少なくとも含むようにしてもよい。

上記課題を達成するための本発明に係るプログラムは、ネットワークを介してサーバに
アクセス可能な複数のユーザ端末でゲームを実行させるプログラムにおいて、複数のユー
ザ端末のそれぞれのユーザによってユーザ端末を介して入力される寄せ書き作成情報に基
づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成処理と、寄せ書き生成処理で生成した寄せ
書きデータをゲーム内で表示させる寄せ書き出力処理とを実行することを特徴としている
。

上記課題を達成するための本発明に係る情報処理方法は、ネットワークを介してサーバ
にアクセス可能な複数のユーザ端末でゲームを実行する情報処理方法において、複数のユ
ーザ端末のそれぞれのユーザによってユーザ端末を介して入力される寄せ書き作成情報に
基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成ステップと、寄せ書き生成ステップで生
成した寄せ書きデータをゲーム内で表示する寄せ書き出力ステップとを実行することを特
徴としている。

この発明によれば、ユーザの興趣を向上させることができる。

本発明の実施の形態に係るゲームシステムの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのサーバの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのサーバのストレージの構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係るゲームシステムで処理されるゲーム情報の構成の概略を説明するブロック図である。 同じく、本実施の形態に係るゲームシステムで処理される寄せ書き情報の構成の概略を説明する図である。 同じく、本実施の形態に係るゲームシステムのユーザ端末の構成の概略を説明するブロック図である。

次に、図１～図６に基づいて、本発明の実施の形態に係るゲームシステムについて説明
する。

図１は、本発明の実施の形態に係るゲームシステムの構成の概略を説明するブロック図
である。図示のように、ゲームシステム１０は、サーバ２０及び複数のユーザ端末３０を
主要構成として備え、これらがインターネット網等のネットワーク２００を介して互いに
アクセス可能に接続される。

サーバ２０は、本実施の形態では、ゲームシステム１０でゲームを提供する事業者１に
配備され、ユーザ端末３０は、事業者１が提供するゲームを利用する複数のユーザ２に保
有される。

ゲームシステム１０で事業者１が提供するゲームは、寄せ書き機能を有していれば、特
に限定されるものではなく、例えば、対戦ゲーム、パズルゲーム、アクションゲーム、野
球ゲーム、サッカーゲーム、その他スポーツゲーム、クイズゲーム、ピンボールゲーム、
カードゲーム、リズムゲーム、ＲＰＧ（ロールプレイングゲーム）、位置情報ゲーム、ボ
ードゲーム、アドベンチャーゲーム、カジノゲーム、シミュレーションゲーム、ストラテ
ジーゲーム、ボードゲーム、レーシングゲーム等、種々のゲームであることが想定される
。

次に、本実施の形態のゲームシステム１０の各部の具体的な構成について説明する。

サーバ２０は、本実施の形態では、デスクトップ型あるいはノート型のコンピュータに
よって実装される。

図２は、サーバ２０の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、サーバ
２０は、プロセッサ２１、メモリ２２、ストレージ２３、送受信部２４、及び入出力部２
５を備え、これらが互いにバス２６を介して電気的に接続される。

プロセッサ２１は、サーバ２０の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制
御や、アプリケーションプログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。

このプロセッサ２１は、本実施の形態では例えばＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅ
ｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）であり、後述するストレージ２３に格納されてメモリ２２に展開
されたアプリケーションプログラムを実行して各処理を行う。

メモリ２２は、ＤＲＡＭ（Ｄｙｎａｍｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒ
ｙ）等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置、及びフラッシュメモリやＨＤＤ（Ｈａ
ｒｄ Ｄｉｓｃ Ｄｒｉｖｅ）等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶装置を備える
。

このメモリ２２は、プロセッサ２１の作業領域として使用される一方、ユーザ端末３０
の制御部３１の起動時に実行されるＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ
Ｓｙｓｔｅｍ）、及び各種の設定情報等が格納される。

ストレージ２３は、プログラムや各種の処理に用いられる情報等が格納されている。こ
のストレージ２３の構成については、後述する。

送受信部２４は、サーバ２０をネットワーク２００に接続する。この送受信部２４は、
Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）やＢＬＥ（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ
）といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。

入出力部２５は、キーボードやマウス、あるいはディスプレイ等の入出力機器が接続さ
れるインターフェースである。

バス２６は、接続したプロセッサ２１、メモリ２２、ストレージ２３、送受信部２４及
び入出力部２５の間において、例えばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝
達する。

図３は、ストレージ２３の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ス
トレージ２３は、ストレージ２３の提供する記憶領域として実現されるデータベース４０
、及び情報処理プログラム４１を備える。

データベース４０には、本実施の形態では、ゲーム情報Ｄ１及び寄せ書き情報Ｄ２が格
納される。

図４は、ゲーム情報Ｄ１の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ゲ
ーム情報Ｄ１は、ゲームデータｄ１ａ、イベントデータｄ１ｂ、プレイヤデータｄ１ｃ及
び報酬データｄ１ｄを備える。

ゲームデータｄ１ａは、本実施の形態では、ゲームに登場するキャラクタやアイテム、
背景画像等、ゲームの種類に応じたゲームの設定に関するデータによって構成され、例え
ば、対戦ゲームである場合は、ステージのＩＤに関連づけられたステージ名等が含まれる
。

ゲームデータｄ１ａを構成するキャラクタは、本実施の形態では、ユーザ２がユーザ端
末３０を介して操作することによってゲーム内で行動するプレイヤ、プレイヤの仲間とな
るキャラクタ、あるいはプレイヤと対戦する敵のキャラクタ等が含まれる。

イベントデータｄ１ｂは、本実施の形態では、ゲームの設定に関して予め作成された既
成イベント及びゲームの設定に関してユーザ２によって任意に作成されたユーザ作成イベ
ントによって構成される。各イベントには固有のＩＤが付与される。

既成イベントは、本実施の形態では、そのゲーム（ゲームタイトル）が発売された発売
記念日を祝うイベントやキャラクタの誕生日を祝うイベント等が含まれ、ユーザ作成イベ
ントは、例えば既成イベントとして作成されていないキャラクタの誕生日を祝うイベント
等が含まれる。

プレイヤデータｄ１ｃは、本実施の形態では、プレイヤ名、ユーザ２がプレイヤとして
所有するキャラクタに関するデータ、ユーザ２のプレイヤが所有するアイテムに関するデ
ータ、プレイステージに関するデータ、寄せ書きデータの数等によって構成される。

所有するキャラクタに関するデータは、例えば、キャラクタのＩＤに関連づけられたレ
ベル、攻撃力、防御力及び体力等の各種のパラメータの現在の値が含まれる。

所有するアイテムに関するデータは、例えば、アイテムのＩＤに関連づけられたアイテ
ムの保有数等の値が含まれる。

プレイステージに関するデータは、設定された複数のステージのうち、ユーザ２がプレ
イヤとしてこれまでにプレイしたことがあるステージに関するデータであり、例えばプレ
イの回数やステージをクリアした際のデータ等が含まれる。

報酬データｄ１ｄは、プレイヤに付与される後述するゲーム内報酬に関するデータであ
って、本実施の形態では、プレイヤにゲーム内報酬を付与する際の後述する寄せ書きデー
タの数が予め設定されている。

さらに、報酬データｄ１ｄは、寄せ書きデータの数を評価して、その評価に基づいてゲ
ーム内報酬に任意の重みづけを行う基準が予め設定されている。例えば、寄せ書きデータ
の数が１０の場合は「１」の重みづけを行い、寄せ書きデータの数が１５の場合は「２」
の重みづけを行い、かつ寄せ書きデータの数が２０の場合は「３」の重みづけを行う等の
基準が設定される。寄せ書きデータの数は、それぞれの寄せ書きフォームｄ２ａに表示さ
れた寄せ書きフォームｄ２ａの総数であってもよいし、各ユーザが１つの寄せ書きフォー
ムｄ２ａに投稿した寄せ書きデータの数であってもよいし、各ユーザが複数の寄せ書きフ
ォームｄ２ａに投稿した寄せ書きデータの総数であってもよい。

図５は、寄せ書き情報Ｄ２の構成の概略を説明する図である。図示のように、寄せ書き
情報Ｄ２は、寄せ書きフォームｄ２ａ及び寄せ書きフォームｄ２ａに表示される寄せ書き
データｄ２ｂによって構成される。

寄せ書きフォームｄ２ａは、本実施の形態では、イベントに応じて予め設定された色紙
を模したデータであって、例えば、ゲーム内に登場するキャラクタ（本実施の形態では「
ポン太」。）の誕生日を祝うイベントに応じて設定された色紙を模したデータである。寄
せ書きフォームｄ２ａは、イベントのＩＤに関連づけて管理することができる。

この寄せ書きフォームｄ２ａには、本実施の形態では、複数の寄せ書きデータｄ２ｂが
一覧で表示される。

寄せ書きデータｄ２ｂは、本実施の形態では、ゲーム内でプレイヤとして行動するユー
ザ２によってイベントに対して入力されたデータであって、例えば、ゲーム内に登場する
キャラクタ（本実施の形態では「ポン太」。）の誕生日を祝うテキストメッセージによっ
て構成される。寄せ書きデータｄ２ｂは、各イベントのＩＤに関連づけて管理することが
できる。

図３で示す情報処理プログラム４１は、本実施の形態では、ゲーム処理部４１ａ、寄せ
書き生成部４１ｂ、寄せ書き出力部４１ｃ、イベント作成部４１ｄ、イベント通知部４１
ｅ及び報酬付与部４１ｆを備える。

ゲーム処理部４１ａは、ゲームの進行やキャラクタの制御といったゲームの基本的な処
理を実行するモジュールである。ゲームの基本的な処理には、本実施の形態では、ゲーム
内で実行される機能の制限及びその制限の解除等といった処理が含まれる。

本実施の形態では、このゲーム処理部４１ａでの処理に基づいて、ユーザ端末３０にお
いてゲームが実行される。

寄せ書き生成部４１ｂは、ユーザ端末３０を介してユーザ２によって入力される後述す
る寄せ書き作成情報に基づいて、イベントデータｄ１ｂとして設定されたイベント等の寄
せ書き対象に対する寄せ書きデータｄ２ｂを生成するモジュールである。

この寄せ書き生成部４１ｂは、本実施の形態では、ユーザ端末３０を介して入力される
寄せ書き作成情報の属性に応じて、テキストデータ、画像データ、映像データあるいは音
声データ等の種々のデータの形式で寄せ書きデータｄ２ｂを生成する。

寄せ書き出力部４１ｃは、寄せ書き生成部４１ｂで生成した寄せ書きデータｄ２ｂをゲ
ーム内で表示させるモジュールである。具体的には、寄せ書きデータｄ２ｂをユーザ端末
３０に出力し、ユーザ端末３０で実行されるゲーム内で寄せ書きデータｄ２ｂを表示させ
る。

この寄せ書き出力部４１ｃは、本実施の形態では、寄せ書きフォームｄ２ａに寄せ書き
データｄ２ｂを表示させることによって、ユーザ端末３０で実行されるゲーム内において
、寄せ書きフォームｄ２ａを介して寄せ書きデータｄ２ｂを表示させる。

イベント作成部４１ｄは、ユーザ端末３０を介してユーザ２によって入力される後述す
るイベント作成情報に基づいて、ユーザ作成イベントを作成するモジュールである。

このイベント作成部４１ｄは、本実施の形態では、イベントの対象となるゲームの設定
（ゲームタイトルやキャラクタ等）やイベントの内容（ゲームタイトルの周年記念日、キ
ャラクタの誕生日等）、あるいは寄せ書きデータｄ２ｂを表示するために選択された寄せ
書きフォームｄ２ａのＩＤ等といった、イベントに関する各種の事項がイベント作成情報
として入力される。

イベント通知部４１ｅは、イベントが発生する際にユーザ端末３０にイベントの発生を
通知するモジュールである。具体的には、イベントが例えばゲーム内のキャラクタの誕生
日である場合に、その誕生日の１週間前あるいは前日といった任意のタイミングでイベン
トの発生を通知する。

報酬付与部４１ｆは、寄せ書きデータｄ２ｂの数に応じて、ユーザ２がユーザ端末３０
を介して操作するプレイヤにゲーム内報酬を付与するモジュールである。例えば、寄せ書
きデータｄ２ｂの数が所定の閾値を超えたら、当該寄せ書きをしたユーザにゲーム内報酬
が付与されるようにしてもよい。閾値は予め運営側で設定され、サーバ２０に記憶された
値であってもよいし、ユーザ側で決定可能な構成としてもよい。また、閾値は不変の値で
あってもよいし、種々の条件等により時間の経過とともに変化するものであってもよい。

報酬付与部４１ｆが付与するゲーム内報酬は、本実施の形態では、例えばゲーム内でア
イテムと交換したりプレイヤのエナジーを回復したりする等の際に消費するゲーム内ポイ
ント、ゲーム内で実行される機能が制限されている場合にその制限を解除して機能を実行
させる機能実行指令等が含まれる。

この報酬付与部４１ｆは、本実施の形態では、寄せ書きデータｄ２ｂの数に応じて、報
酬データｄ１ｄに基づいてゲーム内報酬に重みづけを付与し、付与した重みづけに応じて
、プレイヤに付与するゲーム内報酬を決定する。

例えば、プレイヤを介してユーザ２が入力した寄せ書きデータｄ２ｂの数が１０を超え
た場合に、その寄せ書きデータｄ２ｂの数を評価して「１」の重みづけを行い、ゲーム内
ポイントを付与する。

一方、例えば、プレイヤを介してユーザ２が入力した寄せ書きデータｄ２ｂの数が１５
を超えた場合に、その寄せ書きデータｄ２ｂの数を評価して「２」の重みづけを行い、２
つのゲーム内ポイントを付与する。

さらに、例えば、プレイヤを介してユーザ２が入力した寄せ書きデータｄ２ｂの数が２
０を超えた場合に、その寄せ書きデータｄ２ｂの数を評価して「３」の重みづけを行い、
ゲーム内ポイントと機能実行指令とを付与する。

図１で示すユーザ端末３０は、本実施の形態では、携帯型情報端末であるスマートフォ
ンで実装されるが、例えばゲーム専用の端末、タブレット型のコンピュータ、デスクトッ
プ型あるいはノート型のコンピュータによって実装されるものであってもよい。

図６は、ユーザ端末３０の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ユ
ーザ端末３０は、制御部３１及びディスプレイ３２を主要構成として備える。

制御部３１は、本実施の形態では、ディスプレイ３２及びユーザ端末３０の各部を制御
するものであって、例えばプロセッサ、メモリ、ストレージ、送受信部等によって構成さ
れる。

この制御部３１には、本実施の形態では、ゲームアプリケーションあるいはウェブサイ
トを閲覧可能なブラウザが格納され、サーバ２０の情報処理プログラム４１のゲーム処理
部４１ａでの処理に基づいて、ゲームアプリケーションあるいはブラウザを介してユーザ
端末３０においてゲームが実行される。

ディスプレイ３２は、本実施の形態では、ユーザ端末３０で実行されるゲームの画面イ
ンターフェース及び寄せ書きデータｄ２ｂが表示された寄せ書きフォームｄ２ａが表示さ
れる。

このディスプレイ３２は、表示面への接触によって情報の入力を受け付けるいわゆるタ
ッチパネルであって、抵抗膜方式や静電容量方式といった各種の技術によって実装され、
本実施の形態では、ゲーム操作情報Ｄ３、寄せ書き作成情報Ｄ４及びイベント作成情報Ｄ
５が入力される。

ゲーム操作情報Ｄ３は、プレイヤの操作あるいは動作に関して入力される情報であって
、ゲームの画面インターフェースに表示される例えばソフトウェアキーボード等のアイコ
ンを介して入力される、ユーザ２の動作に基づく情報である。

寄せ書き作成情報Ｄ４は、サーバ２０において生成される寄せ書きデータｄ２ｂに関す
る情報であって、本実施の形態では、ゲームの画面インターフェースに表示されるソフト
ウェアキーボードを介して入力されるテキスト情報である。

イベント作成情報Ｄ５は、サーバ２０において作成されるユーザ作成イベントに関する
情報であって、本実施の形態では、イベントの対象となるゲームの設定（ゲームタイトル
やキャラクタ等）やイベントの内容（キャラクタの誕生日等）等が、ゲームの画面インタ
ーフェースに表示されるソフトウェアキーボードを介して入力されるテキスト情報である
。

次に、本実施の形態に係るゲームシステム１０の処理の概略について説明する。

本実施の形態のゲームシステム１０で提供されるゲームにおいて、予め作成された既成
イベントあるいはユーザが作成したユーザ作成イベントの発生が例えば１週間後に設定さ
れている場合に、複数のユーザ２がそれぞれのユーザ端末３０でゲームを実行すると、１
週間後にゲーム内でイベントが発生する旨を各ユーザ端末３０に通知する（イベント通知
ステップ）。

イベントの発生を認識した複数のユーザ２が、イベントが発生した際に、それぞれのユ
ーザ端末３０を介してテキスト情報として任意の寄せ書き作成情報Ｄ４を入力すると、寄
せ書き作成情報Ｄ４に基づいて寄せ書きデータｄ２ｂを生成する（寄せ書き生成ステップ
）。

続いて、生成した寄せ書きデータｄ２ｂを寄せ書きフォームｄ２ａに表示するとともに
、寄せ書きフォームｄ２ａをゲーム内で表示することによって、寄せ書きデータｄ２ｂを
ゲーム内で表示する（寄せ書き出力ステップ）。

このように、複数のユーザ２によって作成された、イベントに対する寄せ書きデータｄ
２ｂが、寄せ書きフォームｄ２ａを介してゲーム内で一覧として表示される。

したがって、ゲームを実行する各ユーザ２は、同じゲームに関心を有する他のユーザ２
とともにゲーム内でイベント等に関与することによって、ゲーム及びイベントに関する共
感を互いに得ることができることから、ユーザ２の興趣が向上する。

しかも、寄せ書きフォームｄ２ａには、本実施の形態では、複数のユーザ２によるそれ
ぞれの寄せ書きデータｄ２ｂが一覧で表示されることから、それぞれのユーザ２は互いに
他のユーザ２の寄せ書きデータｄ２ｂを閲覧することができる。

このように、ユーザ２が他のユーザ２の寄せ書きデータｄ２ｂを閲覧することによって
、ゲーム内で開催されるイベントに対する高揚感が各ユーザ２の間でそれぞれ形成される
ことから、各ユーザ２の興趣が更に向上することが期待される。

ところで、本実施の形態では、ゲーム内で表示される寄せ書きデータｄ２ｂの数が一定
の数を超えた場合に、その寄せ書きデータｄ２ｂの数を評価して任意の重みづけを行い、
重みづけに応じたゲーム内報酬を複数のユーザ２が操作する各プレイヤに付与する（報酬
付与ステップ）。

ゲーム内報酬を付与された各プレイヤは、要望に応じてゲーム内報酬を利用することが
可能である。

なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲
で種々の変更が可能である。

上記実施の形態では、イベント通知ステップにおいて、ユーザ２がユーザ端末３０でゲ
ームを実行した場合にイベントが発生する旨の通知がなされる場合を説明したが、ユーザ
端末３０が待ち受け状態の場合において、待ち受け画面にイベントが発生する旨の通知が
表示されるように構成してもよい。

上記実施の形態では、ゲーム内報酬として、ゲーム内ポイントあるいは機能実行指令が
付与される場合を説明したが、ゲーム内で使用可能なアイテムの付与、ゲーム内でのラン
クアップ、プレイヤのライフ（プレイヤの残数、プレイヤストック）の付与、背景画像を
変更する機能、任意の寄せ書きフォームを設定する機能等の付加機能の追加または所定機
能の使用制限解除など、種々のゲーム内報酬が付与されることが想定される。

上記実施の形態では、寄せ書きフォームｄ２ａが色紙を模したデータである場合を説明
したが、例えば、時系列で複数のユーザ２によるそれぞれの寄せ書きデータｄ２ｂが表示
されるフォームのデータであってもよい。

上記実施の形態では、寄せ書きの対象をゲームの設定に関するイベントとしていたが、
寄せ書きの対象は特に限定されず、例えば著名なプレイヤやゲーム内キャラクタの音声を
担当する声優の誕生日やゲーム内での所定条件達成（ステージクリア等）を祝うための寄
せ書き等であってもよい。

また、上記実施の形態において、サーバ２０は、プレイヤ毎またはイベント毎の寄せ書
きデータｄ２ｂの数（合計数）を算出する寄せ書き数算出部を有してもよい。また、サー
バ２０は、当該プレイヤ毎またはイベント毎の寄せ書きデータｄ２ｂの数（合計数）を、
例えば寄せ書きフォームｄ２ａ、または他のゲーム内の画面に「１」、「１０」、「２０
」というように数字のテキストで表示するようにしてもよい。これにより、各ユーザがデ
ィスプレイ３２に表示された数字から寄せ書きデータｄ２ｂの数を把握することができる
。イベント毎の寄せ書きデータｄ２ｂの数は、それぞれのイベントにおいて、複数または
単独のプレイヤによって生成された寄せ書きデータｄ２ｂの合計の数とすることができる
。また、サーバ２０は、ゲーム内報酬が得られるために必要な寄せ書きデータｄ２ｂの数
（報酬獲得に必要な寄せ書き数）を１００％とした場合の、現時点での寄せ書きデータｄ
２ｂの量を、割合（％）で算出し、例えば寄せ書きフォームｄ２ａまたは他のゲーム画面
等に表示するようにしてもよい。あるいは、報酬獲得に必要な寄せ書き数と、現時点での
寄せ書きデータｄ２ｂの数との差を算出し、例えば寄せ書きフォームｄ２ａまたは他のゲ
ーム画面等に表示するようにしてもよい。これによれば、ゲーム内報酬を獲得するために
必要な残りの寄せ書きデータｄ２ｂの量をユーザが把握することができるので、ゲームの
興趣性をさらに向上させることができる。

また、上記実施の形態において、例えばユーザの操作により寄せ書きフォームｄ２ａに
寄せ書きデータｄ２ｂが表示された際、または、ゲーム内で表示される寄せ書きデータｄ
２ｂの数が一定の数を超えた場合に、寄せ書き対象（例えば上記「ポン太」）から感謝を
伝えるデータが表示されるようにしてもよい。具体的には、例えば、寄せ書き対象からの
感謝を伝えるメッセージ（「寄せ書きありがとう！」などのテキストデータ）等をサーバ
２０において生成し、もしくは予めサーバ２０に記憶された当該データを読み出し、寄せ
書きフォームｄ２ａ等に表示されるようにしてもよい。

また、上記実施の形態において、寄せ書きデータｄ２ｂとして表示可能な内容に制限を
設けるようにしてもよい。具体的には、例えば予めサーバ２０に表示不可能な禁止テキス
ト（禁止用語）等を記憶しておき、ユーザからユーザ端末３０を介して当該テキストを含
む寄せ書き作成情報Ｄ４が入力された際に、寄せ書きデータｄ２ｂとして禁止テキストが
表示されないようにすることができる。子のような構成により、例えば公序良俗に反する
内容の書き込みを防止することができ、ゲームの健全性を高めることができる。

また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定
的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代
えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。

なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
（項目１）
ネットワークを介してサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末で実行可能なゲームを
提供するゲームシステムにおいて、
複数の前記ユーザ端末のそれぞれのユーザによって前記ユーザ端末を介して入力される
寄せ書き作成情報に基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成部と、
該寄せ書き生成部で生成した前記寄せ書きデータを前記ゲーム内で表示させる寄せ書き
出力部と、
を備えることを特徴とするゲームシステム。
（項目２）
前記寄せ書き出力部は、
予め設定された任意の寄せ書きフォームに前記寄せ書きデータを表示させることを特徴
とする項目１に記載のゲームシステム。
（項目３）
前記寄せ書きフォームは、
複数の前記ユーザによるそれぞれの前記ユーザ端末への前記寄せ書き作成情報の入力に
基づいて生成された前記寄せ書きデータが一覧で表示されることを特徴とする項目２に記
載のゲームシステム。
（項目４）
前記寄せ書き生成部は、前記ゲームの設定に関するイベントに対する前記寄せ書きデー
タを生成するよう構成され、
前記イベントが発生する際に前記ユーザ端末に前記イベントの発生を通知するイベント
通知部を備えることを特徴とする項目１～３のいずれか１項に記載のゲームシステム。
（項目５）
前記寄せ書き生成部は、前記ゲームの設定に関するイベントに対する前記寄せ書きデー
タを生成するよう構成され、
前記イベントは、
前記ユーザによって任意に作成されるユーザ作成イベントを含むことを特徴とする項目
１～４のいずれか１項に記載のゲームシステム。
（項目６）
前記寄せ書きデータの数に応じて前記ユーザが前記ユーザ端末を介して操作するプレイ
ヤにゲーム内報酬を付与する報酬付与部を備えることを特徴とする項目１～５のいずれか
１項に記載のゲームシステム。
（項目７）
前記報酬付与部は、
前記寄せ書きデータの数に応じて前記ゲーム内報酬に任意の重みづけを付与することを
特徴とする項目６に記載のゲームシステム。
（項目８）
前記ゲーム内報酬は、
前記ゲーム内で消費可能なゲーム内ポイント、前記ゲーム内で実行される機能が制限さ
れている場合において前記制限を解除して前記機能を実行させる機能実行指令のいずれか
を少なくとも含むことを特徴とする項目６または７に記載のゲームシステム。
（項目９）
ネットワークを介してサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末でゲームを実行させる
プログラムにおいて、
複数の前記ユーザ端末のそれぞれのユーザによって前記ユーザ端末を介して入力される
寄せ書き作成情報に基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成処理と、
該寄せ書き生成処理で生成した前記寄せ書きデータを前記ゲーム内で表示させる寄せ書
き出力処理と、
を実行することを特徴とするプログラム。
（項目１０）
ネットワークを介してサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末でゲームを実行する情
報処理方法において、
複数の前記ユーザ端末のそれぞれのユーザによって前記ユーザ端末を介して入力される
寄せ書き作成情報に基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成ステップと、
該寄せ書き生成ステップで生成した前記寄せ書きデータを前記ゲーム内で表示する寄せ
書き出力ステップと、
を実行することを特徴とする情報処理方法。

１ 事業者
２ ユーザ
１０ ゲームシステム
２０ サーバ
３０ ユーザ端末
４０ データベース
４１ 情報処理プログラム
４１ｂ 寄せ書き生成部
４１ｃ 寄せ書き出力部
４１ｄ イベント作成部
４１ｅ イベント通知部
４１ｆ 報酬付与部
Ｄ２ 寄せ書き情報
Ｄ４ 寄せ書き作成情報

Claims (10)

1. ネットワークを介してサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末で実行可能なゲームを提供するゲームシステムにおいて、
   複数の前記ユーザ端末のそれぞれのユーザによって前記ユーザ端末を介して入力される寄せ書き作成情報に基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成部と、
   該寄せ書き生成部で生成した前記寄せ書きデータを前記ゲーム内で表示させる寄せ書き出力部と、を備え、
   前記寄せ書き生成部は、前記ゲームの設定に関して予め作成された既成イベントに対する前記寄せ書きデータを生成する、ことを特徴とするゲームシステム。
2. 前記ゲーム内での表示を禁止する寄せ書き禁止情報を記憶する記憶部をさらに備え、
   前記寄せ書き生成部は、前記寄せ書き禁止情報を含まない前記寄せ書きデータを生成する、ことを特徴とする請求項１に記載のゲームシステム。
3. 前記寄せ書き生成部は、前記寄せ書きデータに対する寄せ書き対象からのメッセージを含むデータを生成する、ことを特徴とする請求項１又は２に記載のゲームシステム。
4. 前記寄せ書き出力部は、
   予め設定された任意の寄せ書きフォームに前記寄せ書きデータを表示させることを特徴とする請求項１～３の何れかに記載のゲームシステム。
5. 前記寄せ書きフォームは、
   複数の前記ユーザによるそれぞれの前記ユーザ端末への前記寄せ書き作成情報の入力に基づいて生成された前記寄せ書きデータが一覧で表示されることを特徴とする請求項４に記載のゲームシステム。
6. 前記既成イベントが発生する際に前記ユーザ端末に前記既成イベントの発生を通知するイベント通知部を備えることを特徴とする請求項１～５のいずれか１項に記載のゲームシステム。
7. 前記寄せ書きデータの数に応じて前記ユーザが前記ユーザ端末を介して操作するプレイヤにゲーム内報酬を付与する報酬付与部を備え、
   前記報酬付与部は、
   前記寄せ書きデータの数に応じて前記ゲーム内報酬に任意の重みづけを付与することを特徴とする請求項１～６のいずれか１項に記載のゲームシステム。
8. 前記寄せ書きデータの数に応じて前記ユーザが前記ユーザ端末を介して操作するプレイヤにゲーム内報酬を付与する報酬付与部を備え、
   前記ゲーム内報酬は、
   前記ゲーム内で消費可能なゲーム内ポイント、前記ゲーム内で実行される機能が制限されている場合において前記制限を解除して前記機能を実行させる機能実行指令のいずれかを少なくとも含むことを特徴とする請求項１～６のいずれか１項に記載のゲームシステム。
9. ネットワークを介してサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末でゲームを実行させるプログラムにおいて、
   複数の前記ユーザ端末のそれぞれのユーザによって前記ユーザ端末を介して入力される寄せ書き作成情報に基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成処理と、
   該寄せ書き生成処理で生成した前記寄せ書きデータを前記ゲーム内で表示させる寄せ書き出力処理と、を実行し、
   前記寄せ書き生成処理は、前記ゲームの設定に関して予め作成された既成イベントに対する前記寄せ書きデータを生成することを特徴とするプログラム。
10. ネットワークを介してサーバにアクセス可能な複数のユーザ端末でゲームを実行する情報処理方法において、
    複数の前記ユーザ端末のそれぞれのユーザによって前記ユーザ端末を介して入力される寄せ書き作成情報に基づいて寄せ書きデータを生成する寄せ書き生成ステップと、
    該寄せ書き生成ステップで生成した前記寄せ書きデータを前記ゲーム内で表示する寄せ書き出力ステップと、を実行し、
    前記寄せ書き生成ステップは、前記ゲームの設定に関して予め作成された既成イベントに対する前記寄せ書きデータを生成することを特徴とする情報処理方法。
    

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