JP7102821B2 - 温水熱源機 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼加熱式の温水熱源機に関する。
従来、燃焼加熱式の温水熱源機は、燃焼運転停止後の掃気(ポストパージ)時に燃焼用ファンモータの駆動電流を確認する機能を備えている。通常、この駆動電流の確認は1日に1回の頻度で実施される。特許文献1には、ファンモータの駆動電流の検出手段を備えた燃焼装置が開示されている。また、特許文献2には、ポストパージ中にファンモータの駆動電流を検出する燃焼装置が開示されている。
近年では、給湯機能や追い焚き機能に加えて温水暖房機能を備えた複合型の温水熱源機が知られている(例えば特許文献3参照)。温水暖房運転では、床暖房パネルやパネルヒータ、温水ミスト発生装置などの暖房端末に暖房用の温水が供給される。
特許第3531400号公報 特許第4106148号公報 特許第6194597号公報
しかし、床暖房パネルやパネルヒータ等の暖房端末では、暖房のための燃焼運転が1日を越える長時間にわたって継続する場合がある。この場合、ファンモータの駆動電流の確認が実施できない状況が発生するという問題がある。
そこで、本発明では、温水暖房機能を備えた燃焼加熱式の温水熱源機において、暖房のための燃焼運転が長時間継続した場合であっても確実にファンモータの駆動電流の確認処理を実施することを目的とする。
本発明の一態様に係る温水熱源機は、暖房用温水を暖房端末に供給するように構成された温水暖房機能を備えた燃焼加熱式の温水熱源機であって、燃焼用空気を燃焼用バーナに供給するためのファンと、前記ファンを駆動するためのファンモータと、前記ファンモータの駆動電流値を検出する電流値検出部と、制御部と、を備え、前記制御部は、温水暖房運転を行っているときに燃焼運転の開始から所定の時間が経過すると、当該燃焼運転を停止し、前記ファンを駆動させて掃気運転を実施し、その掃気運転において前記電流値検出部により検出した駆動電流値を取得する。
上記構成によれば、温水暖房運転中に温水暖房のための燃焼運転が長時間にわたって継続されていても、燃焼運転の開始から所定の時間が経過すると、当該燃焼運転を停止して掃気運転が実施される。燃焼時間を判断した上で暖房燃焼を強制的に実施するので、ユーザの使用感を損なうことなく、ファンモータの駆動電流の確認処理を確実に実施することができる。
上記温水熱源機は、給湯機能及び風呂追焚機能のうち少なくとも1つの機能を更に備え、前記制御部は、温水暖房運転を行っているときに燃焼運転の開始から所定の時間が経過した場合であっても、給湯運転、風呂追焚き運転、及び、所定の温水暖房運転のうち少なくとも1つを実施中であれば、前記燃焼運転を継続し、その実施中の運転に係る燃焼運転が終了したときに、掃気運転を実施し、前記電流値検出部により検出した駆動電流値を取得するようにしてもよい。
上記構成によれば、例えば給湯機能、風呂追焚機能及び温水暖房機能を備えた複合型の温水熱源機であっても、これらの運転に係る燃焼運転が終了したときに、掃気運転を実施するので、ファンモータの駆動電流の確認処理を確実に実施することができる。
前記温水暖房機能は、高温又は低温の暖房用温水を暖房端末に供給するように構成され、前記所定の温水暖房運転は、高温の暖房用温水を暖房端末に供給する運転であってもよい。
尚、所定の温水暖房運転としては、例えば、(1)高温暖房端末である、浴室暖房乾燥機の暖房運転および乾燥運転、(2)同じく高温暖房端末である、温水ミスト発生装置のミスト運転等が挙げられる他、(3)低温暖房端末である床暖房装置における、ホットダッシュ運転(床暖房運転開始時の急速立ち上げのため、低温暖房端末へ一時的に高温水が供給される運転)が挙げられる。つまり、暖房運転が長時間(例えば12時間)継続したときに即座に燃焼を停止させて良いのは、温水供給が、低温暖房端末のみに行われているとき(ホットダッシュ運転中を除く)である。つまり、給湯運転、風呂追い焚き運転、及び、高温水を供給する暖房運転は、いずれも短時間で終了することを想定しているので、即座には燃焼停止させず、燃焼停止するのを待つ。これにより、掃気運転を実施して、ファンモータの駆動電流の確認処理を確実に実施することができる。
本発明の燃焼加熱式の温水熱源機によれば、暖房のための燃焼運転が長時間継続した場合であっても確実にファンモータの駆動電流の確認処理を実施することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃焼装置の一例を示す概略構成図である。 図2は、図1の制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、燃焼運転時のモータ電流取得処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、第2実施形態に係る燃焼運転時のモータ電流取得処理の一例を示すフローチャートである。
以下、好ましい実施の形態を、図面を参照しながら以下に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したものである。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃焼装置の一例を示している。この図1に示す燃焼装置は、温水熱源機として、カランなどの給湯栓に給湯用の温水を供給する給湯機能と、床暖房パネルやパネルヒータ、温水ミスト発生装置などの温水暖房装置(暖房端末)に暖房用の温水を供給する暖房機能と、浴槽内の湯水を追い焚きするふろの追い焚き機能とを備えたガス暖房給湯装置1を示している。ガス暖房給湯装置1は、複合型の温水熱源機である。このように給湯機能、暖房機能およびふろの追い焚き機能を備えたガス暖房給湯装置1の構成自体は公知であるのでここではその詳細な説明は省略し、本発明に関係する範囲で簡潔にその構成を説明する。
このガス暖房給湯装置1は、給湯用の温水を生成する給湯用温水生成部2と、暖房用およびふろ追い焚き用の温水を生成する暖房用温水生成部3と、これら各温水生成部2,3を制御する制御部4とを主要部として備えている。ガス暖房給湯装置1の缶体5の下部には給気部5aが開口し、この給気部5aに連設されたファンケース22の内部には、直流モータであるファンモータ36により回転駆動されるファン(例えばシロッコファン)35が配設されている。缶体5の上部には排気部5bが外部に向けて開口されている。ここで、前記給気部5aは、缶体5を内蔵する給湯器ケースの内部空間から空気を取り込み、給気部5aを通して燃焼室に対し燃焼用空気として送風するように構成されている。
給湯用温水生成部2は、カランなどの給湯栓に供給するための温水(給湯用温水)を生成する温水生成部である。給湯用温水生成部2は、給湯用バーナ(給湯用の燃焼部)21と、給湯用バーナ21の燃焼ガスから熱回収を行う給湯用一次熱交換器23と、給湯用一次熱交換器23で熱回収後の燃焼ガス(排ガス)から熱回収を行う給湯用二次熱交換器24とを主要部として備えている。給湯用温水生成部2は、入水管6を介して水源から導入される水を給湯用二次熱交換器24および給湯用一次熱交換器23で順次加熱昇温して、給湯栓に接続された出湯管7に供給するように構成されている。なお、図1において、8は入水管6と出湯管7を連通させるバイパス管である。このバイパス管8には制御部4によって制御される流量調整弁9が備えられている。
ここで、給湯用バーナ21は、ガスを燃料とするガスバーナで構成されている。給湯用バーナ21にはガスなどの燃料を供給するための燃料供給管(図示せず)が接続され、燃料供給管には開閉弁(図示せず)等が介装され、この開閉弁等は制御部4によって作動制御されるように構成されている。給湯用バーナ21の近傍にはイグナイタ(図示せず)により作動される点火プラグ(図示せず)が配設されており、これらイグナイタや点火プラグも制御部4によって作動制御される。給湯用バーナ21の燃焼/燃焼停止(非燃焼)並びに燃焼能力は、いずれも制御部4によって制御されるように構成されている。
一方、暖房用温水生成部3は、図示しない温水暖房装置に供給するための暖房用温水を生成する温水生成部である。暖房用温水生成部3は、暖房用バーナ(暖房用の燃焼部)31と、暖房用バーナ31の燃焼ガスから熱回収を行う暖房用一次熱交換器33と、暖房用一次熱交換器33で熱回収後の燃焼ガス(排ガス)から熱回収を行う暖房用二次熱交換器34とを主要部として備えている。
そして、本実施形態では、この暖房用温水生成部3は、パネルヒータや温水ミスト発生装置(ミストサウナ装置)などのように暖房用温水として比較的高温(たとえば、80℃程度)の温水を必要とする温水暖房装置(以下、「高温端末」と称する)と、床暖房パネルのように暖房用温水として比較的低温(たとえば、60℃程度)の温水を必要とする温水暖房装置(以下、「低温端末」と称する)の双方に暖房用温水の供給ができる温水暖房機能を備えている。
すなわち、この暖房用温水生成部3では、暖房用温水の生成にあたり、循環ポンプ12を作動させて温水暖房装置と暖房用温水生成部3との間で温水を強制循環させる。これにより高温端末および低温端末で放熱後の暖房用温水(暖房戻り温水)が暖房戻り管10を介して暖房用二次熱交換器34に導入され、暖房用二次熱交換器34で加熱昇温(予熱)された後に膨張タンク11に導入される。そして、膨張タンク11内の低温の温水は暖房用一次熱交換器33に導入され、暖房用一次熱交換器33で更に加熱昇温されて高温の暖房用温水が生成され、この高温の暖房用温水が高温暖房往き管13を介して高温端末に供給されるようになっている。これに対して、低温端末に対しては膨張タンク11内の低温の温水が低温暖房往き管14を介して供給されるようになっている。つまり、低温端末には、暖房用一次熱交換器33で加熱昇温される前の低温の温水が供給されるようになっている。
また、暖房用バーナ31は、ガスを燃料とするガスバーナで構成されている。暖房用バーナ31にはガスなどの燃料を供給するための燃料供給管(図示せず)が接続され、燃料供給管には開閉弁(図示せず)等が介装され、この開閉弁等は制御部4によって作動制御されるように構成されている。暖房用バーナ31の近傍にはイグナイタ(図示せず)により作動される点火プラグ(図示せず)が配設されており、これらイグナイタや点火プラグも制御部4によって作動制御される。暖房用バーナ31の燃焼/燃焼停止(非燃焼)並びに燃焼能力は、いずれも制御部4によって制御されるようになっている。
また、本実施形態の暖房用温水生成部3は、温水暖房機能に加えて、ふろ追い焚き機能に関する構成として、高温暖房往き管13から分岐された配管に液液熱交換器41が備えられている。この液液熱交換器41の二次側には、浴槽から液液熱交換器41に湯水を導入するふろ戻り管42と、液液熱交換器41で加熱昇温された湯水を浴槽に導出するふろ往き管43とが接続されており、ふろ戻り管42に備えられる追い焚き用の循環ポンプ44によって浴槽との間で湯水の強制循環が行われるように構成されている。
図2は、ガス暖房給湯装置1の制御部4の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、制御部4は、ガス暖房給湯装置1の各部を制御する制御装置であって、制御部4は、ファン駆動制御部50と、給湯制御部60と、暖房制御部70と、追い焚き制御部80とを含む各種制御部を備えている。制御部4は、図示しない操作装置などから与えられる制御信号に基づいて、給湯機能、暖房機能およびふろの追い焚き機能に関する各種制御を行うほか、ファンモータ36の駆動電流の取得処理を後述する手順で実行するようにプログラムされている。
給湯制御部60は、給湯栓が開栓され、入水管6に備えられる水量センサ(図示せず)において所定流量以上の通水が検出されると、この通水検知を給湯用温水の出湯要求(給湯用バーナ21の燃焼要求)として受け付けて、給湯用バーナ21に点火し、給湯用バーナ21の燃焼制御を行う(図1参照)。なお、この燃焼制御は、入水管6の入水流量および入水温度と、図示しないガス暖房給湯装置の操作装置(リモコン)などで設定される給湯設定温度に基づいて行われる。すなわち、給湯制御部60は、給湯用バーナ21の燃焼制御として、出湯管7から給湯設定温度の温水が出湯されるように給湯用バーナ21の燃焼能力を調整する。
暖房制御部70は、温水暖房装置(または暖房装置の操作装置)からの暖房要求(暖房用バーナの燃焼要求)を受け付けることによって暖房用バーナ31の燃焼を開始するように制御する(図1参照)。燃焼開始後は、高温暖房往き管13(具体的には、暖房用一次熱交換器33の出湯側出口)に備えられる温度センサ18の検出温度に基づいて、この温度が所定の上限温度(たとえば、87℃)より高い場合には燃焼を停止し、所定の下限温度(たとえば、70℃)よりも低い場合には燃焼を再開するように制御する。なお、本実施形態では、膨張タンク11の下部にも温度センサ19が備えられており、暖房制御部70は、この温度センサ19によって暖房戻り温水の温度を検出できるようになっている。尚、温度センサ19は、高温端末が停止中で、低温端末のみに低温水(60℃)を供給するときに用いられ、暖房制御部70は、例えば温度センサ19で検出される温度が67℃を上回ると燃焼停止させ、50℃を下回ると燃焼再開させる。
追い焚き制御部80は、浴槽内の湯水の追い焚きを行う場合には、循環ポンプ44を作動させて浴槽内の湯水を液液熱交換器41に強制循環させるとともに、暖房用バーナ31を燃焼させ、さらに、液液熱交換器41の下流側の追い焚き開閉弁45を開くことにより、暖房用一次熱交換器33から供給される高温の暖房用温水を利用してふろの追い焚きを行うように制御する(図1参照)。なお、このふろの追い焚き機能に伴う暖房用バーナ31の燃焼は、上述した給湯設定温度の設定などと同様にガス暖房給湯装置1の操作装置から与えられる追い焚き要求(暖房用バーナ31の燃焼要求)を追い焚き制御部80が受け付けることによって開始する。
次に、ファンモータ36を制御するための構成について説明する。制御部4は、ファン駆動制御部50と、ファン駆動電力制御部52と、電流値検出部53と、電圧値検出部54と、ファン回転数センサ55と、を備えている。
ファン駆動制御部50は、給湯運転、温水暖房運転、および追い焚き運転において給湯用バーナ21、暖房用バーナ31での十分な燃焼性能が確保されるようにファンモータ36の駆動を制御する。ファン駆動電力制御部52は、ファン駆動制御部50からの制御信号に基づいてファンモータ36に駆動電力を供給して回転駆動させるように構成される。本実施形態では、ファン駆動電力制御部52は、モータ駆動ICにより構成される。ファン駆動電力制御部52は、ファン駆動制御部50からの制御信号に基づきファンモータ36への駆動電力をPWM制御するように構成されてもよいし、ファン駆動制御部50からの制御信号に基づきファンモータ36に供給する直流電力をPAM制御するように構成されていてもよい。
電流値検出部53は、ファン駆動電力制御部52からの駆動電力の供給に基づいてファンモータ36に実際に流れる電流値を検出するように構成される。電流値検出部53は、例えば抵抗、カレントトランスなどの電流検出素子を備えている。電圧値検出部54は、ファン駆動電力制御部52からの駆動電力の供給に基づいてファンモータ36に実際に印加される電圧値を検出するように構成される。ファン回転数センサ55は、ファンモータ36の回転数を検出する。ファン回転数センサ55は、例えばファンモータ36に内蔵された複数のホール素子を含むホールICからなる。
本実施形態では、ファン駆動制御部50は、燃焼停止後にファン35を駆動させてポストパージ(掃気運転ともいう)を制御するように構成されている。掃気運転とは、いわゆる後沸き防止や再運転時の出湯特性の向上等を目的としてファンモータ36を一定期間継続して運転することをいう。掃気運転制御は、着火回転数(例えば3400rpm)と同じ回転数を目標回転数として、ファン回転数センサ55により検出されたファン回転数に基づいてファンモータ36の駆動電力をフィードバック制御するように構成されている。そして着火制御後の燃焼中の目標回転数は次のようにして定められる。すなわち、ファン35から缶体5の燃焼室に供給(送風)される空気量はファンモータ36の回転数に対応するため、着火後の目標回転数は、給湯制御部60から出力される要求熱量に対応する燃焼量を、所定の空燃比(例えば最適空燃比)での燃焼により実現させるのに必要な空気量に基づいて定められることになる。
本実施形態のファン駆動制御部50は、燃焼停止後の掃気運転時にファンモータ36の駆動電流を確認する機能を備えている。具体的には、ファン駆動制御部50は、ファンモータ36の駆動電流の確認処理を確実に実施するため、燃焼運転の開始から所定の時間を計時するタイマ部56と、電流値検出部53により検出したファンモータ36の駆動電流値を取得する電流取得部57と、取得した電流値を記憶しておく記憶部58とを備える。
以上のような構成のガス暖房給湯装置1において、燃焼運転時のファンモータ36の電流値取得処理について図3のフローチャートを用いて説明する。このモータ電流取得処理は一日に一回の頻度で実施される。
まず、温水暖房運転において燃焼運転を開始させる(図3のステップS11)。具体的には、暖房制御部70は、温水暖房装置(または暖房装置の操作装置)からの暖房要求(暖房用バーナの燃焼要求)を受け付けることによって暖房用バーナ31の燃焼を開始するように制御する。ここでは温水暖房運転を実施する温水暖房装置は、床暖房パネル(低温端末)である。つまり、本実施形態の温水暖房運転は、低温の暖房用温水を低温端末に供給する運転である。低温端末では、暖房のための燃焼運転が1日を越える長時間にわたって継続する場合がある。
そこで、本実施形態では、温水暖房運転の燃焼運転の開始から所定の時間が経過するまで待機する(図3のステップS12)。所定の時間は任意であるが、例えば12時間である。具体的には、ファン駆動制御部50は、タイマ部56を動作させて、燃焼運転の開始から所定の時間が計時され、計時結果を暖房制御部70に出力する。
次に、温水暖房運転の燃焼運転の開始から所定の時間経過した場合、燃焼運転を停止させる(図3のステップS13)。具体的には、暖房制御部70は、ファン駆動制御部50から計時結果を受信し、燃焼運転の開始から所定の時間経過した場合、燃焼運転を強制的に停止させる。
燃焼停止後、ファン駆動制御部50はファン35を駆動させて掃気運転を実施する(図3のステップS14)。ファン駆動制御部50は、掃気運転用の目標回転数を設定し、ファン回転数センサ55により検出されたファン回転数に基づいてファンモータ36の駆動電力をフィードバック制御する。
次に、ファン駆動制御部50は、電流値検出部53により検出した電流値を取得する(図3のステップS15)。本実施形態では、燃焼停止後のポストパージ毎にファン電流値の確認処理が行われる。この処理は、ガス暖房給湯装置1が設置されてから約1年間にわたって実施される。制御部4が計測する制御部4自体の積算通電時間に基づいて1年間を計時できる。その1年間のポストパージ毎に検出された電流値の平均値が算出される。算出された平均値と、予め制御部4が記憶しているポストパージのファンモータ目標回転数に対応するファンモータ電流値(標準値)とを比較し、その差(あるいはその比率)を求める。以後、検出されるファンモータ電流値は上記の差(あるいはその比率)に基づき補正される。検出された電流値に基づいてファンモータの制御が行われる。
尚、図3のフローチャートではステップS14の後にステップS15が記載されているが、実際は、ステップS14の掃気運転中にステップS15のファン電流値確認処理が実施される。ファンモータ電流値を取得するタイミングとしてポストパージ中が採用されている理由は、ポストパージ中には燃焼運転が停止しており、かつ、ファンの目標回転数が一定であるためである。具体的には、燃焼運転中であれば、要求燃焼量に応じて適宜、開閉状態が切り替えられる燃料系の複数の開閉弁が、燃焼停止中であれば閉止しているため、これらがファンの抵抗にならず、また、ポストパージ中のファンの目標回転数が一定であるため、ファンモータ電流値が安定した状態で電流値を取得できることによる。
本実施形態によれば、温水暖房運転中に温水暖房のための燃焼運転が長時間にわたって継続されていても、燃焼運転の開始から所定の時間が経過すると、当該燃焼運転を停止して掃気運転が実施される。燃焼時間を判断した上で暖房燃焼を強制的に実施するので、ユーザの使用感を損なうことなく、ファンモータの駆動電流の確認処理を確実に実施することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。以下では、第2実施形態に係るガス暖房給湯装置1の構成は第1実施形態と共通するので、その構成の説明は省略し、相違する点についてのみ説明する。
本実施形態は、温水暖房運転だけでなく、給湯運転及び風呂追焚き運転による燃焼運転も想定した点が第1実施形態とは異なる。図4は、本実施形態に係る燃焼運転時のモータ電流取得処理の一例を示すフローチャートである。図4に示すように、ステップS12-1において、温水暖房運転を行っているときに燃焼運転の開始から所定の時間が経過した場合、給湯運転、風呂追焚き運転、及び、所定の温水暖房運転のうち少なくとも1つの運転が実施中かどうかを判断する(図4のステップS12-1)。尚、所定の温水暖房運転としては、例えば、(1)高温端末である、浴室暖房乾燥機の暖房運転および乾燥運転、(2)同じく高温端末である、温水ミスト発生装置のミスト運転等が挙げられる他、(3)低温端末である床暖房装置における、ホットダッシュ運転(床暖房運転開始時の急速立ち上げのため、低温端末へ一時的に高温水が供給される運転)が挙げられる。つまり、本実施形態の温水暖房運転は、高温の暖房用温水を供給する運転である。いずれの運転も実施されていない場合は、燃焼運転を停止する(図4のステップS13)。その後、掃気運転を実施し(図4のステップS14)、電流値検出部により検出した駆動電流値を取得する(図4のステップS15)。尚、図4のフローチャートでも、図3のフローチャートと同様、ステップS14の後にステップS15が記載されているが、実際は、ステップS14の掃気運転中にステップS15のファン電流値確認処理が実施される。
一方、給湯運転、風呂追焚き運転、及び、所定の温水暖房運転のうち少なくとも1つの運転が実施中であれば(ステップS12-1でYes)、燃焼運転を継続し、燃焼運転が終了するまで待機する(図4のステップS12-2)。つまり、給湯運転、風呂追い焚き運転、及び、高温の暖房用温水を供給する温水暖房運転は、いずれも短時間で終了することを想定しているので、即座には燃焼停止させず、燃焼停止するのを待つ。そして、その実施中の運転に係る燃焼運転が終了したときに、掃気運転を実施し(図4のステップS14)、電流値検出部により検出した駆動電流値を取得する(図4のステップS15)。
本実施形態によれば、給湯機能、暖房機能及び追い焚き機能を備えた複合型の温水熱源機において、複数の運転に係る燃焼運転が終了したときに、掃気運転を実施するので、ファンモータの駆動電流の確認処理を確実に実施することができる。
尚、上記実施形態では、給湯機能、温水暖房機能及び追い焚き機能を備えた複合型の温水熱源機について説明したが、温水暖房機能を備えた温水熱源機であれば、温水暖房機能専用の温水熱源機でもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、温水暖房機能を備えた燃焼加熱式の温水熱源機に利用できる。
1 ガス暖房給湯装置(燃焼装置)
2 給湯用温水生成部
3 暖房用温水生成部
4 制御部
5 缶体
6 入水管
7 出湯管
10 暖房戻り管
11 膨張タンク
12 暖房用の循環ポンプ
13 高温暖房往き管
14 低温暖房往き管
19 温度センサ
21 給湯用バーナ
22 ファンケース
23 給湯用一次熱交換器
24 給湯用二次熱交換器
31 暖房用バーナ
33 暖房用一次熱交換器
34 暖房用二次熱交換器
35 ファン
36 ファンモータ
50 ファン駆動制御部
60 給湯制御部
70 暖房制御部
80 追い焚き制御部

Claims (2)

  1. 暖房用温水を暖房端末に供給するように構成された温水暖房機能を備えた燃焼加熱式の温水熱源機であって、
    燃焼用空気を燃焼用バーナに供給するためのファンと、
    前記ファンを駆動するためのファンモータと、
    前記ファンモータの駆動電流値を検出する電流値検出部と、
    制御部と、を備え、
    給湯機能及び風呂追焚機能のうち少なくとも1つの機能を更に備え、
    前記制御部は、
    温水暖房運転を行っているときに燃焼運転の開始から所定の時間が経過すると、当該燃焼運転を停止し、前記ファンを駆動させて掃気運転を実施し、その掃気運転において前記電流値検出部により検出した駆動電流値を取得し、
    温水暖房運転を行っているときに燃焼運転の開始から所定の時間が経過しても、給湯運転、風呂追焚き運転、及び、所定の温水暖房運転のうち少なくとも1つを実施中であれば前記燃焼運転を継続し、その実施中の運転に係る燃焼運転が終了したときに、前記掃気運転を実施し、その掃気運転において前記電流値検出部により検出した駆動電流値を取得する、温水熱源機。
  2. 前記温水暖房機能は、高温又は低温の暖房用温水を暖房端末に供給するように構成され、前記所定の温水暖房運転は、高温の暖房用温水を暖房端末に供給する運転である、請求項に記載の温水熱源機。
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