JP7102440B2 - 環状オリゴマーを製造するプロセス、それにより得ることができる環状オリゴマー、及びそれを重合するプロセス - Google Patents
環状オリゴマーを製造するプロセス、それにより得ることができる環状オリゴマー、及びそれを重合するプロセス Download PDFInfo
- Publication number
- JP7102440B2 JP7102440B2 JP2019556825A JP2019556825A JP7102440B2 JP 7102440 B2 JP7102440 B2 JP 7102440B2 JP 2019556825 A JP2019556825 A JP 2019556825A JP 2019556825 A JP2019556825 A JP 2019556825A JP 7102440 B2 JP7102440 B2 JP 7102440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cyclic
- polyester oligomer
- linear
- cyclic polyester
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/02—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/12—Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/16—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
- C08G63/18—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds the acids or hydroxy compounds containing carbocyclic rings
- C08G63/181—Acids containing aromatic rings
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/465—Preparation of carboxylic acid esters by oligomerisation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C69/00—Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
- C07C69/608—Esters of carboxylic acids having a carboxyl group bound to an acyclic carbon atom and having a ring other than a six-membered aromatic ring in the acid moiety
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/78—Preparation processes
- C08G63/81—Preparation processes using solvents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/78—Preparation processes
- C08G63/82—Preparation processes characterised by the catalyst used
- C08G63/85—Germanium, tin, lead, arsenic, antimony, bismuth, titanium, zirconium, hafnium, vanadium, niobium, tantalum, or compounds thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/88—Post-polymerisation treatment
- C08G63/90—Purification; Drying
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/91—Polymers modified by chemical after-treatment
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G63/91—Polymers modified by chemical after-treatment
- C08G63/914—Polymers modified by chemical after-treatment derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
- C08G63/916—Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2115/00—Oligomerisation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/10—Process efficiency
Description
2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物を製造するプロセスであって、
(a)線状オリゴマー化工程において、カルボン酸、エステル、酸ハロゲン化物及びそれらの組み合わせからなる群から選択される2つの官能基を有する(i)二官能性フラン誘導体と、(ii)ジオールとを含むモノマー組成物を反応して、1つ以上のフラン単位と2~4個の繰り返し単位とを含有する線状オリゴマー種を含む(iii)線状オリゴマー組成物を製造する工程、
(b)蒸留支援型環化(DA-C)工程で当該(iii)線状オリゴマー組成物を反応して、2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する(iv)環状ポリエステルオリゴマーと(v)ジオール副産物とを含む環状ポリエステルオリゴマー組成物を形成する工程
を含み、
当該(v)ジオール副産物が、当該蒸留支援型環化(DA-C)工程において蒸発により除去される、
プロセス
により達成される。
(I)構造Y1のフラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを生成するのに十分な反応温度及び反応時間の条件下で、閉環オリゴマー化工程において、任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でモノマー成分C1又はD1を反応する工程であって、
モノマー成分C1は構造
を含み、
式中、基Aのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、lは1~100の整数、好ましくは2~50の整数、最も好ましくは3~25の整数であり、
R1=OH、OR、ハロゲン、又はO-A-OH、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R2=H又は
であり、
モノマー成分D1は構造
を含み、
式中、Aは置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、基XのそれぞれはOH、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、Aがn-ブチルである場合、基XはOHではなく、フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造Y1は
であり、
式中、mは1~20の整数、好ましくは2~15の整数、最も好ましくは3~10の整数である、
工程;
又は
(II)構造Y2のフラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを生成するのに十分な反応温度及び反応時間の条件下で、閉環オリゴマー化工程において、任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でモノマー成分C2又はD2を反応する工程であって、
モノマー成分C2は構造
を含み、
式中、基Bのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、lは上記で定義された整数であり、n’は1~20の整数、好ましくは2~10の整数であり、
R3=OH、OR、ハロゲン、又はO-(B-O)n’-H、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R4=H又は
であり、式中、モノマー成分D2は構造
を含み、
式中、基XのそれぞれはOH、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、基Bのそれぞれは置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、n’は上で定義した整数であり、
フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造Y2は
であり、
式中、基Bのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、n’は上記で定義された整数であり、mは1~20の整数、好ましくは2~15の整数、最も好ましくは3~10の整数である、
工程;
及び
フラン単位を有する線状オリゴマーポリエステル種が環状オリゴマー組成物から分離され除去される任意の後続工程(III)
を含み、
当該工程(III)は、以下のサブ工程:
(a)環状オリゴマー組成物の移動相を、固定相、好ましくはシリカゲルに通すこと、
(b)選択的沈殿、
(c)蒸留、
(d)抽出、
(e)結晶化、
(f)ゼオライトの添加及びゼオライトへの不純物の吸収、
(g)フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを沈殿させるために、環状オリゴマー組成物を冷却すること、
(h)フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを沈殿させるために、貧溶媒を添加すること、
(i)環状オリゴマー組成物から不純物を吸収したゼオライトを分離すること、
の1つ以上を含み、
閉環オリゴマー化工程における任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でのモノマー成分C1若しくはD1又はC2若しくはD2の反応は、溶媒の存在下での反応蒸留によって行われ、
溶媒は、イオン液体、置換されていてもよいナフタレン、置換されていてもよい芳香族化合物及びそれらの混合物からなる群から選択され、
過剰のモノマー成分C1若しくはD1又はC2若しくはD2、好ましくはエチレングリコール及び縮合副産物、好ましくは水、アルコール、又はハロゲン酸若しくは塩、及び場合によりいくらかの溶媒は反応蒸留で除去され、
環状ポリエステルオリゴマー組成物は、HPLCにより測定して(a)約95~約99%又は(b)約99%以上の純度で形成される。
(i)実質的に減少した、好ましくは実質的に排除された含有量の環状二量体ポリエステルオリゴマーであって、好ましくは二重吸熱、好ましくはDSCにより測定して約370℃の融点を有する環状二量体ポリエステルオリゴマー、
(ii)実質的に増加した含有量の環状三量体ポリエステルオリゴマーであって、好ましくは、DSCにより測定して約272℃の融点を有する環状三量体ポリエステルオリゴマー
を有する環状ポリエステルオリゴマー組成物が生成され、
さらに精製された環状ポリエステルオリゴマー組成物で開環重合が、任意には、場合により添加される触媒の存在下で、かつ、好ましくは場合により添加される可塑剤の非存在下で行われ、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)分析により測定して重量平均分子量Mwが少なくとも約50,000ダルトン、好ましくは少なくとも約55,000ダルトン、より好ましくは少なくとも約60,000ダルトンの、フラン単位を有するポリエステルポリマーが生成される。
の特定の環状ポリエステルオリゴマーを含み、
式中、mは1~20の整数、好ましくは2~15の整数、最も好ましくは3~10の整数である。 この実施形態は、ポリ(2,5-エチレンフランジカルボキシレート)(PEF)を製造するのに適した原料であり、したがって、このオリゴマー組成物を製造するプロセスに関連して先に検討した利点を有する。
の特定の環状ポリエステルオリゴマーを含み、
式中、mは1~20の整数、好ましくは2~15の整数、最も好ましくは3~10の整数である。
この実施形態は、ポリ(2,5-ブチレンフランジカルボキシレート)(PBF)を製造するのに適した原料であり、したがって、このオリゴマー組成物を製造するプロセスに関連して先に検討した利点を有する。
本発明の一態様を以下に示す。
[発明1]
2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物を製造するプロセスであって、
(a)線状オリゴマー化工程において、カルボン酸、エステル、酸ハロゲン化物及びそれらの組み合わせからなる群から選択される2つの官能基を有する(i)二官能性フラン誘導体と、(ii)ジオールとを含むモノマー組成物を反応して、1つ以上のフラン単位と2~4個の繰り返し単位とを含有する線状オリゴマー種を含む(iii)線状ポリエステルオリゴマー組成物を製造する工程、
(b)蒸留支援型環化(DA-C)工程において前記(iii)線状ポリエステルオリゴマー組成物を反応して、2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状オリゴマーを含む(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物と(v)ジオール副産物とを形成する工程
を含み、
前記(v)ジオール副産物が前記蒸留支援型環化(DA-C)工程において蒸発により除去される、
プロセス。
[発明2]
前記(b)蒸留支援型環化(DA-C)工程が溶媒の存在下で行われ、前記溶媒が、好ましくはイオン液体、置換されていてもよいナフタレン、置換されていてもよい芳香族化合物及びそれらの混合物からなる群から選択される、発明1に記載のプロセス。
[発明3]
前記(a)線状オリゴマー化工程中の粘度が50センチポアズ未満、好ましくは25センチポアズ未満、最も好ましくは10センチポアズ未満のままである、発明1又は2に記載のプロセス。
[発明4]
前記(a)線状オリゴマー化工程中の圧力が少なくとも約0.8気圧、好ましくは少なくとも約0.9気圧、最も好ましくは少なくとも1気圧のままである、発明1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
[発明5]
前記(ii)ジオール及び/又は(v)ジオール副産物がエチレングリコール及び/又はブチレングリコールである、発明1~4のいずれか一項に記載のプロセス。
[発明6]
2つの官能基を有する前記(i)二官能性フラン誘導体が2,5-フランジカルボン酸(FDCA)又はFDCAの誘導体である、発明1~5のいずれか一項に記載のプロセス。
[発明7]
前記FDCAの誘導体がジエステル誘導体、好ましくはジメチル-、ジエチル-又はジプロピル-FDCAである、発明6に記載のプロセス。
[発明8]
前記(a)線状オリゴマー化工程及び/又は前記(b)蒸留支援型環化(DA-C)工程中に1つ以上の触媒が存在し、前記1つ以上の触媒が好ましくは遷移金属触媒、より好ましくはスズ系触媒である、発明1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
[発明9]
2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む前記(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物を中間精製することなく直接重合して-好ましくは可塑剤(PL)及び場合により添加される触媒、好ましくはスズ系触媒の存在下で重合して-、少なくとも約5,000ダルトンのMnを有するポリエステルポリマーを得る、発明1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
[発明10]
2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む前記(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物を、その後、選択的沈殿により精製して、1つ以上の線状オリゴマー及び/又はモノマー種を分離することにより(iv.a)精製環状ポリエステルオリゴマー組成物を形成する、発明1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
[発明11]
前記分離した1つ以上の線状オリゴマー及び/又はモノマー種をリサイクルして、2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む(iv.b)更なる環状ポリエステルオリゴマー組成物を製造し、その後、選択的沈殿による任意の後続の精製を行って、1つ以上の線状オリゴマー及び/又はモノマー種を分離することにより(iv.a)精製環状ポリエステルオリゴマー組成物を形成する、発明10に記載のプロセス。
[発明12]
前記(iv.a)精製環状ポリエステルオリゴマー組成物又は前記(iv.b)更なる環状ポリエステルオリゴマー組成物を重合して-好ましくは可塑剤(PL)及び場合により添加される触媒、好ましくはスズ系触媒の存在下で重合して-、少なくとも約5,000ダルトンのMnを有するポリエステルポリマーを得る、請求項10又は11に記載のプロセス。
(I)構造Y1のフラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを生成するのに十分な反応温度及び反応時間の条件下で、閉環オリゴマー化工程において、任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でモノマー成分C1又はD1を反応する工程を含み、
モノマー成分C1は構造
を含み、
式中、基Aのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、lは1~100の整数、好ましくは2~50の整数、最も好ましくは3~25の整数であり、
R1=OH、OR、ハロゲン、又はO-A-OH、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R2=H又は
であり、
モノマー成分D1は構造
を含み、
式中、Aは置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、基XのそれぞれはOH、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、Aがn-ブチルである場合、基XはOHではない。
(II)構造Y2のフラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを生成するのに十分な反応温度及び反応時間の条件下で、閉環オリゴマー化工程において、任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でモノマー成分C2又はD2を反応する工程を含み、
モノマー成分C2は構造
を含み、
式中、基Bのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、lは上記に定義された整数であり、n’は1~20の整数、好ましくは2~10の整数であり、
R3=OH、OR、ハロゲン、又はO-(B-O)n’-H、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R4=H又は
であり、
モノマー成分D2は構造
を含み、
式中、基XのそれぞれはOH、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、基Bのそれぞれは置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、n’はY2について前に定義された整数である。
290nmで動作するAgilent 1100 VWD/UV検出器、DAWN HELEOS IIマルチアングルレーザー光散乱(MALS)検出器(Wyatt Technology Europe)、続いてAgilent 1100 RI検出器と直列に接続された2つのPFGリニアMカラム(PSS)を使用し、Agilent 1100 GPCでサイズ排除クロマトグラフィーとマルチアングル光散乱(SEC-MALS)を組み合わせて用いて、ポリエステルの変換及び分子量分布を分析した。サンプルは、室温で1mL/minの0.02M K-TFAcを含むHFIPで溶出した。
300MHzの周波数で動作し、溶媒としてCDCl3を使用するBruker AV 300分光計で測定を行った。
クォータナリポンプ、オートサンプラ及びUV検出器を備えたAgilent 1200シリーズHPLCに、Agilent Eclipse XDB-C18、5m、4.6 x 150mmカラムを装着した。(A)ギ酸で安定化した水(1mL/L)と(B)ギ酸で安定化したアセトニトリル(1mL/L)で溶離液混合物を構成した。勾配を1mL/minで60分間実行した。Bの溶媒比は、11分間で20%から45.2%に直線的に変化し、29分間で45.2%から80%に変化し、その後10分で97%、10分で20%に変化した。サンプルをHFIP/CHCL3(15%)に1mg/mLで溶解した。注入量は10μLであり、280nmでUV検出を行った。ピークは、Agilent 1640シングル四重極MSを使用したオンライン質量分析法によって特性評価した。
マトリックスはT-2-[3-(4-t-ブチル-フェニル)-2-メチル-2-プロペニリデン]マロノニトリル(DCTB)+Naミックス10:1で、機器タイプはBruker Daltonics Ultraflex IIであった。取得モードはリフレクターであった。
この例では、図3に示す環状ポリエステルオリゴマーの製造について説明する。この環状ポリエステルオリゴマーは、その後、PEF、すなわち、ポリ(2,5-エチレンフランジカルボキシレート)の製造に使用できる。40gのme-FDCAを20mLのEGと一緒に攪拌機を備えたガラス製反応器に入れた。反応は、0.50gの触媒(Bu2SnO)の存在下、140°Cの開始温度にて不活性雰囲気下で行われ、最終温度180°Cまで徐々に加熱した。1時間の反応後、圧力を700mbarに下げた。圧力を40分後に400mbarに再び下げ、30分後にさらに200mbarに下げた。最終的に、圧力を10mbarまで段階的に下げた。温度を200°Cまで上げ、系をこの状態で2時間放置した。系を室温まで冷却させ、固体生成物を取り出し、粉砕し、乾燥させた。得られたプレポリマーを、HPLC及びGPCで特性評価し、その同一性がC1’であることを確認した。
この例では、例1の環状オリゴマーY1’(m=2)を、260°C~320°Cの異なる温度で、それぞれ30分間、可塑剤としてテトラグリムと、180mgの環状オリゴマーY1’につきテトラグリム60μLの濃度で、不活性雰囲気下、添加触媒の非存在下で反応した。反応は起こらず、材料は変化しないままであった。
この例では、例1の環状オリゴマーY1’(m=2)を比較例1と同様に反応したが、触媒として環状スタンノキサンを、環状オリゴマー繰り返し単位1モル当たり0.1モル%の濃度で存在させた。この場合、20分以内に95%を超える変換が達成された。
この例では、例1の環状オリゴマーY1’(m=2)を比較例1と同様に、180mgの環状オリゴマーY1’当たり240μLのテトラグリムのより高い濃度で、可塑剤としてのテトラグリムと反応した。この場合、すべての温度で60分以内に95%を超える変換が達成された。
この例では、HPLCで測定した純度が約95%のジクロロベンゼン(DCB)中で、この種の反応蒸留により環状オリゴマーを製造した。
次いで、DCBを使用して、HPLCで測定して99%を超える純度までシリカゲルでその環状オリゴマーを精製した。次に、触媒として0.1%cySTOXを使用して開環重合を実施し、SEC分析により測定して60,000ダルトンの分子量を有するボトルグレードのPEFポリマーを得た。
この例では、ジメチルFDCAとエチレングリコール(EG)を2時間にわたって予備重合して、1,000ダルトン未満のMnを有するEG-FDCA-EGを生成することにより、環状オリゴマーを製造した。ジクロロベンゼン(DCB)での2時間にわたるその後の反応蒸留により、HPLCで測定した純度が約95%の環状オリゴマーが得られた。次に、HPLCにより測定して99%を超える純度までDCBを使用してシリカゲル上で精製した。次いで、開環重合を行い、SEC分析により測定して60,000ダルトンの分子量を有するボトルグレードのPEFポリマーを得た。
この例では、ジクロロベンゼン(DCB)中でこの種の反応蒸留により環状オリゴマーを製造し、
HPLCにより測定して約95%の純度を有する環状オリゴマーを生成した。次いで、開環重合により直接重合して、SEC分析により測定して35,000ダルトンの分子量を有する繊維グレードのPEFポリマーを得た。
本発明のDA-Cプロセスの例では、不活性雰囲気下で、蒸留ブリッジ及び収集フラスコを備えた100mLフラスコに、1gのジメチルエステル、meFDCAを1.3gのエチレングリコール(EG)と共に充填した。混合物を140℃に加熱し、そこで16mgの環状スタンノキサンを溶融物に添加し、温度を200℃に上げた。混合物を200℃で1時間保持し、その間に0.2mLのMeOH及びEGを収集フラスコに収集した。その後、125mLのo-ジクロロベンゼン(o-DCB)を溶融物に添加した。7時間かけて、25mLのEG及びo-DCBを蒸発により収集した。得られた混合物は、環状体純度(cyclic purity)96%で10g/Lの環状ポリエステルオリゴマーを含有しており、残りの不純物は線状オリゴマーであった。
本発明のDA-Cプロセスの別の例では、不活性雰囲気下で、蒸留ブリッジ及び収集フラスコを備えた100mLフラスコに、2gのmeFDCAを2.6gのEGと共に充填した。混合物を140℃に加熱し、そこで32mgの環状スタンノキサンを溶融物に添加し、温度を200℃に上げた。混合物を200℃で1時間保持し、その間に0.2mLのMeOH及びEGを収集フラスコに収集した。その後、125mLのo-DCBを溶融物に添加した。7時間かけて、25mLのEG及びo-DCBを蒸発により収集した。得られた混合物は、93%の環状体純度で20g/Lの環状ポリエステルオリゴマーを含有しており、残りの不純物は線状オリゴマーであった。
本発明のDA-Cプロセスのさらに別の例では、不活性雰囲気下で、蒸留ブリッジ及び収集フラスコを備えた100mLフラスコに、3gのmeFDCAを3.9gのEGと共に充填した。混合物を140℃に加熱し、そこで48mgの環状スタンノキサンを溶融物に添加し、温度を200℃に上げた。混合物を200℃で1時間保持し、その間に0.2mLのMeOH及びEGを収集フラスコに収集した。その後、125mLのo-DCBを溶融物に添加した。7時間かけて、25mLのEG及びo-DCBを蒸発により収集した。得られた混合物は、91%の環状体純度で30g/Lの環状ポリエステルオリゴマーを含有しており、残りの不純物は線状オリゴマーであった。
本発明のDA-Cプロセスのさらに別の例では、不活性雰囲気下で、蒸留ブリッジ及び収集フラスコを備えた100mLフラスコに、1gのmeFDCAを1.3gのEGと共に充填した。混合物を140℃に加熱し、そこで16mgの環状スタンノキサンを溶融物に添加し、温度を200℃に上げた。混合物を200℃で40分間保持し、その間に0.15mLのMeOHとEGを収集フラスコに収集した。その後、10mLのo-DCBを溶融物に添加した。20分間にわたって、10mLのEG及びo-DCBを蒸発により収集した。最後に、125mLのo-DCBを溶融物に添加した。3時間かけて25mLのEGとo-DCBを除去した。得られた混合物は、97%の環状体純度で10g/Lの環状ポリエステルオリゴマーを含有しており、残りの不純物は線状オリゴマーであった。
本発明のDA-Cプロセスのさらに別の例では、不活性雰囲気下で、滴下漏斗及び収集フラスコを備えた蒸留ブリッジを備えた100mLフラスコに、1gのmeFDCAを1.3gのEGと共に充填した。混合物を140℃に加熱し、そこで16mgの環状スタンノキサンを溶融物に添加し、温度を200℃に上げた。混合物を200℃で1時間保持し、その間に0.2mLのMeOH及びEGを収集フラスコに収集した。その後、100mLのo-DCBを溶融物に添加した。7時間かけて、60mLのEGとo-DCBを蒸留により除去し、並行して同量を系にフィードバックした。得られた混合物は、98.5%の環状体純度で10g/Lの環状ポリエステルオリゴマーを含有しており、残りの不純物は線状オリゴマーであった。
本発明のDA-Cプロセスのさらに別の例では、例1からの反応溶液を180℃から50℃まで段階的に冷却した。150℃、120℃、100℃、80℃及び50℃で、生成物を一定温度で1時間放置した後、サンプルを採取し、ろ過し、固相及び液相の組成を決定した。このデータから、図7に示すように、沈殿した環状体の収率と純度を決定した。この図のデータは、降水温度が上がると純度が上がるが収率は下がることを示している。
本発明のDA-Cプロセスのさらに別の例では、上記の例で説明したのと同様の反応から得られた純度の異なる環状ポリエステルオリゴマーを不活性雰囲気下でフラスコに充填し、260℃まで急速に加熱した。図8に示すように、環状ポリエステルオリゴマーの純度に応じて、様々なMw製品が得られた。特に、高純度の環状ポリエステルオリゴマーにより、高分子量ポリエステルポリマーの製造が可能になることがわかる。
i.フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを含む環状ポリエステルオリゴマー組成物を製造するプロセスであって、本プロセスは、以下の(I)又は(II)のいずれかの工程:
(I)フラン単位を有する構造Y1の環状ポリエステルオリゴマーを生成するのに十分な反応温度及び反応時間の条件下で、閉環オリゴマー化工程において、任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でモノマー成分C1又はD1を反応する工程であって、
モノマー成分C1は構造
を含み、
式中、基Aのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、lは1~100の整数、好ましくは2~50の整数、最も好ましくは3~25の整数であり、
R1=OH、OR、ハロゲン、又はO-A-OH、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R2=H又は
であり、
モノマー成分D1は構造
を含み、
式中、Aは置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、基XのそれぞれはOH、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、Aがn-ブチルである場合、基XはOHではなく、
フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造Y1は
であり、
式中、mは1~20の整数、好ましくは2~15の整数、最も好ましくは3~10の整数である、
工程;
又は
(II)フラン単位を有する構造Y2の環状ポリエステルオリゴマーを生成するのに十分な反応温度及び反応時間の条件下で、閉環オリゴマー化工程において、任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でモノマー成分C2又はD2を反応する工程であって、
モノマー成分C2は構造
を含み、
式中、基Bのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状のアルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、lは上記で定義された整数であり、n’は1~20の整数、好ましくは2~10の整数であり、
R3=OH、OR、ハロゲン、又はO-(B-O)n’-H、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R4=H又は
であり、
式中、モノマー成分D2は構造
を含み、
式中、基XのそれぞれはOH、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、基Bのそれぞれは置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、n’は上で定義した整数であり、
フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造Y2は
であり、
式中、基Bのそれぞれは、置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリールであり、n’は上記で定義された整数であり、mは1~20の整数、好ましくは2~15の整数、最も好ましくは3~10の整数である、
工程;
並びに、
・フラン単位を有する線状オリゴマーポリエステル種が環状オリゴマー組成物から分離され除去される任意の後続工程(III);
を含み、
当該工程(III)は、以下のサブ工程:
(a)環状オリゴマー組成物の移動相を、固定相、好ましくはシリカゲルに通すこと、
(b)選択的沈殿、
(c)蒸留、
(d)抽出、
(e)結晶化、
(f)ゼオライトの添加及びゼオライトへの不純物の吸収、
(g)フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを沈殿させるために、環状オリゴマー組成物を冷却すること、
(h)フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーを沈殿させるために、貧溶媒を添加すること、
(i)環状オリゴマー組成物から不純物を吸収したゼオライトを分離すること、
の1つ以上を含み、
閉環オリゴマー化工程における任意の触媒及び/又は任意の有機塩基の存在下でのモノマー成分C1若しくはD1又はC2若しくはD2の反応は、溶媒の存在下での反応蒸留によって行われ、
溶媒は、イオン液体、置換されていてもよいナフタレン、置換されていてもよい芳香族化合物及びそれらの混合物からなる群から選択され、
過剰のモノマー成分C1若しくはD1又はC2若しくはD2、好ましくはエチレングリコール及び縮合副産物、好ましくは水、アルコール、又はハロゲン酸、及び場合によりいくらかの溶媒が反応蒸留で除去され、
環状ポリエステルオリゴマー組成物が、HPLCにより測定して(a)約95~約99%又は(b)約99%以上の純度で反応蒸留中に形成される。
次いで、環状ポリエステルオリゴマー組成物が、好ましくは選択的沈殿、好ましくはシリカゲル上での分別クロマトグラフィー、抽出又は結晶化によりさらに精製されて、環状二量体ポリエステルオリゴマーの含有量が実質的に増加した環状ポリエステルオリゴマー組成物が生成され、好ましくは、環状二量体ポリエステルオリゴマーが、二重吸熱及び好ましくはDSCにより測定して約370℃の融点を有し、
さらに精製された環状ポリエステルオリゴマー組成物で開環重合が、任意には、場合により添加される触媒の存在下で、かつ、添加される可塑剤の存在下で行われ、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)分析により測定して重量平均分子量Mwが少なくとも約50,000ダルトン、好ましくは少なくとも約55,000ダルトン、より好ましくは少なくとも約60,000ダルトンの、フラン単位を有するポリエステルポリマーが生成される、
実施形態iのプロセス。
次いで、環状ポリエステルオリゴマー組成物が、好ましくは選択的沈殿、好ましくはシリカゲル上での分別クロマトグラフィー、抽出又は結晶化によりさらに精製されて、
(i)実質的に減少した、好ましくは実質的に排除された含有量の環状二量体ポリエステルオリゴマーであって、好ましくは二重吸熱、好ましくはDSCにより測定して約370℃の融点を有する環状二量体ポリエステルオリゴマー、
(ii)実質的に増加した含有量の環状三量体ポリエステルオリゴマーであって、好ましくは、DSCにより測定して約272℃の融点を有する環状三量体ポリエステルオリゴマー
を有する環状ポリエステルオリゴマー組成物が生成され、
さらに精製された環状ポリエステルオリゴマー組成物で開環重合が、任意には、場合により添加される触媒の存在下で、かつ、好ましくは場合により添加される可塑剤の非存在下で行われ、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)分析により測定して重量平均分子量Mwが少なくとも約50,000ダルトン、好ましくは少なくとも約55,000ダルトン、より好ましくは少なくとも約60,000ダルトンの、フラン単位を有するポリエステルポリマーが生成される、
実施形態iのプロセス。
(I)
・モノマー成分がC1であり、Aが置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキルであり、lが3~25の整数であり、mが3~10の整数である、
又は
・モノマー成分がD1であり、Aが置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキルであり、Xがハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ若しくはフェノキシであり、mが本請求項で先に定義された通りであり、フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造がY1の1つである、
又は
(II)
・モノマー成分がC2であり、Bが置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキルであり、l及びmが上記で定義された整数であり、n’が2から10の整数である、
又は
・モノマー成分がD2であり、XがOH、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、Bが置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル又はフェニルであり、n’及びmが本請求項で先に定義された整数であり、フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造がY2の1つである、
実施形態i~viのいずれか1つのプロセス。
・モノマー成分がC1であり、Aが置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状のC1~C6アルキルであり、lが3~25の整数であり、mが3~10の整数である、
・モノマー成分がD1であり、Aが置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状のC1~C6アルキルであり、Xがハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ又はフェノキシであり、mが上記で定義された整数である、
・モノマー成分がC2であり、Bが置換されていてもよい直鎖、分岐鎖又は環状C1~C6アルキルであり、l及びmが上記で定義された整数であり、n’が2~10の整数である、
又は
・モノマー成分がD2であり、Xがハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルオキシ、フェノキシ、若しくはアリールオキシであり、Bが置換されていてもよい直鎖、分岐、又は環状のC1~C6アルキル又はフェニルであり、n’及びmが請求項2で定義された整数である、
実施形態i~viiのいずれか1つのプロセス。
又は
モノマー成分がD1又はD2であり、反応温度が-10~150℃、好ましくは-5~100℃、最も好ましくは0~80℃であり、反応時間が5~240分、好ましくは10~180分、最も好ましくは15~120分である、
実施形態i~viiiのいずれか1つのプロセス。
を含むか、又は、モノマー成分D1が特定の構造
を含み、フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造Y1が特定の構造:
であり、
式中、
R5=OH、OR、ハロゲン、又はO-CH2CH2-OH、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R6=H又は
であり、
X、l、及びmが、本請求項が従属する1つ以上の前記請求項に示されたように定義される、
実施形態i~ixのいずれか1つのプロセス。
を含むか、又は、モノマー成分D1が特定の構造D1”
を含み、フラン単位を有する環状ポリエステルオリゴマーの構造Y1が特定の構造Y1”
であり、
式中、
R7=OH、OR、ハロゲン、又はO-CH2CH2-OH CH2CH2-OH、
R=置換されていてもよい直鎖、分岐又は環状アルキル、フェニル、アリール、又はアルキルアリール、
R8=H又は
であり、
X、l、及びmが、本請求項が従属する1つ以上の前記請求項に示されたように定義される
実施形態i~ixのいずれか1つに記載のプロセス。
を有する化合物であり、
式中、R9~R12の各基が、水素、置換されていてもよいアルキル、フェニル、アリール又はアルカリールであり、基R9~R12のそれぞれが、環状の任意の有機塩基Eにおける環状置換基の一部として単結合又は二重結合基により結合されていてもよく、好ましくは有機塩基Eが、
(i)次の構造を持つDABCO:
又は
(ii)次の構造を持つDBU
のいずれかであり、
DABCO又はDBUが、アルキルアミン、より好ましくはトリメチルアミンと一緒に使用されていてもよく、
任意の有機塩基Eが、プロセスで反応物として使用される全モノマー成分種1モルに対して、好ましくは0.5~6モル、好ましくは1~4モル、より好ましくは2~3モルの化学量論比で存在する、
実施形態i~xiのいずれか1つのプロセス。
実施形態i~xiiのいずれか1つのプロセス。
(i)場合により、置換されていてもよいフェニルエーテル、イオン液体、置換されていてもよいキシレン、ポリエーテルおよびそれらの混合物からなる群から選択される可塑剤、
(ii)フラン単位有する環状ポリエステルオリゴマー、好ましくは約370℃での吸熱、より好ましくは約285℃および約370℃での二重吸熱の存在を特徴とするもの、および
(iii)(a)以下の構造を含むPEFポリマー:
または
(b)構造を含むPBFポリマー
式中、nは10~100,000、好ましくは100~10,000の整数である
のいずれかを含有する、ポリエステルポリマー組成物。
Claims (24)
- 2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物を製造するプロセスであって、
(a)線状オリゴマー化工程において、カルボン酸、エステル、酸ハロゲン化物及びそれらの組み合わせからなる群から選択される2つの官能基を有する(i)二官能性フラン誘導体と、(ii)ジオールとを含むモノマー組成物を反応して、1つ以上のフラン単位と2~4個の繰り返し単位とを含有する線状オリゴマー種を含む(iii)線状ポリエステルオリゴマー組成物を製造する工程、
(b)蒸留支援型環化(DA-C)工程において前記(iii)線状ポリエステルオリゴマー組成物を反応して、2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状オリゴマーを含む(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物と(v)ジオール副産物とを形成する工程
を含み、
前記(b)蒸留支援型環化(DA-C)工程が溶媒の存在下で行われ、
前記(v)ジオール副産物及び前記溶媒が前記蒸留支援型環化(DA-C)工程において蒸発により除去され、
前記蒸留支援型環化は、環化反応が、縮合反応副産物及び溶媒を、それらの蒸発により同時に除去し、その後、別個の容器での凝縮を介してこれらの副産物及び溶媒、並びに他の揮発性種を収集することを伴うことを意味する、
プロセス。 - 前記環化反応が単一の反応容器で行われる、請求項1に記載のプロセス。
- 前記溶媒が、イオン液体、置換されていてもよいナフタレン、置換されていてもよい芳香族化合物及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1又は2に記載のプロセス。
- 前記(a)線状オリゴマー化工程中の粘度が50センチポアズ未満のままである、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記(a)線状オリゴマー化工程中の粘度が25センチポアズ未満のままである、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記(a)線状オリゴマー化工程中の粘度が10センチポアズ未満のままである、請求項1~3のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記(a)線状オリゴマー化工程中の圧力が少なくとも0.8気圧のままである、請求項1~6のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記(a)線状オリゴマー化工程中の圧力が少なくとも0.9気圧のままである、請求項1~7のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記(a)線状オリゴマー化工程中の圧力が少なくとも1気圧のままである、請求項1~8のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記(ii)ジオール及び/又は(v)ジオール副産物がエチレングリコール及び/又はブチレングリコールである、請求項1~9のいずれか一項に記載のプロセス。
- 2つの官能基を有する前記(i)二官能性フラン誘導体が2,5-フランジカルボン酸(FDCA)又はFDCAの誘導体である、請求項1~10のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記FDCAの誘導体がジエステル誘導体である、請求項11に記載のプロセス。
- 前記ジエステル誘導体がジメチル-、ジエチル-又はジプロピル-FDCAである、請求項12に記載のプロセス。
- 前記(a)線状オリゴマー化工程及び/又は前記(b)蒸留支援型環化(DA-C)工程中に1つ以上の触媒が存在する、請求項1~13のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記1つ以上の触媒が遷移金属触媒である、請求項14に記載のプロセス。
- 前記1つ以上の触媒がスズ系触媒である、請求項14に記載のプロセス。
- 2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む前記(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物を中間精製することなく直接重合して、少なくとも約5,000ダルトンの数平均分子量(Mn)を有するポリエステルポリマーを得る、請求項1~16のいずれか一項に記載のプロセスであって、Mnはポリスチレン標準に対してサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)分析により測定される、プロセス。
- 前記重合が可塑剤(PL)及び場合により添加される触媒の存在下で行われる、請求項17に記載のプロセス。
- 前記触媒がスズ系触媒である、請求項18に記載のプロセス。
- 2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む前記(iv)環状ポリエステルオリゴマー組成物を、その後、選択的沈殿により精製して、1つ以上の線状オリゴマー及び/又はモノマー種を分離することにより(iv.a)精製環状ポリエステルオリゴマー組成物を形成する、請求項1~16のいずれか一項に記載のプロセス。
- 前記分離した1つ以上の線状オリゴマー及び/又はモノマー種をリサイクルして、2~5個の繰り返し単位を有しフラン単位を含有する環状ポリエステルオリゴマーを含む(iv.b)更なる環状ポリエステルオリゴマー組成物を製造し、その後、選択的沈殿による任意の後続の精製を行って、1つ以上の線状オリゴマー及び/又はモノマー種を分離することにより(iv.a)精製環状ポリエステルオリゴマー組成物を形成する、請求項20に記載のプロセス。
- 前記(iv.a)精製環状ポリエステルオリゴマー組成物又は前記(iv.b)更なる環状ポリエステルオリゴマー組成物を重合して、少なくとも約5,000ダルトンの数平均分子量(Mn)を有するポリエステルポリマーを得る、請求項20又は21に記載のプロセスであって、Mnはポリスチレン標準に対してサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)分析により測定される、プロセス。
- 前記重合が可塑剤(PL)及び場合により添加される触媒の存在下で行われる、請求項22に記載のプロセス。
- 前記触媒がスズ系触媒である、請求項23に記載のプロセス。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP17167601.8 | 2017-04-21 | ||
EP17167601.8A EP3392288A1 (en) | 2017-04-21 | 2017-04-21 | A process to prepare a cyclic oligomer and a cyclic oligomer obtainable thereby and a process to polymerize it |
PCT/EP2018/057518 WO2018192743A1 (en) | 2017-04-21 | 2018-03-23 | A process to prepare a cyclic oligomer and a cyclic oligomer obtainable thereby and a process to polymerize it |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020517768A JP2020517768A (ja) | 2020-06-18 |
JP7102440B2 true JP7102440B2 (ja) | 2022-07-19 |
Family
ID=58632800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019556825A Active JP7102440B2 (ja) | 2017-04-21 | 2018-03-23 | 環状オリゴマーを製造するプロセス、それにより得ることができる環状オリゴマー、及びそれを重合するプロセス |
Country Status (14)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US11149111B2 (ja) |
EP (2) | EP3392288A1 (ja) |
JP (1) | JP7102440B2 (ja) |
KR (1) | KR102545522B1 (ja) |
CN (1) | CN111094386B (ja) |
BR (1) | BR112019022054B1 (ja) |
CA (1) | CA3060318A1 (ja) |
DK (1) | DK3606980T3 (ja) |
ES (1) | ES2883126T3 (ja) |
MY (1) | MY194932A (ja) |
PL (1) | PL3606980T3 (ja) |
RU (1) | RU2767861C2 (ja) |
TW (1) | TWI753153B (ja) |
WO (1) | WO2018192743A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT202100015005A1 (it) * | 2021-06-09 | 2022-12-09 | Milano Politecnico | Processo per il recupero e la valorizzazione di poliesteri e poliammidi provenienti da manufatti polimerici di scarto |
CN114805776A (zh) * | 2022-06-02 | 2022-07-29 | 四川大学 | 一种聚酯解聚或环酯合成催化剂及制备方法和应用 |
CN116693497B (zh) * | 2023-08-01 | 2023-10-10 | 苏州大学 | 一种芳香族聚酯的解聚成环方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016510084A (ja) | 2013-03-15 | 2016-04-04 | スルザー ケムテック アクチェンゲゼルシャフト | フラン単位を有するポリエステルポリマーを含むポリエステルポリマー組成物を調製する方法、並びにそれにより得られるポリエステルポリマー組成物及びその使用 |
JP2016512811A (ja) | 2013-03-15 | 2016-05-09 | スルザー ケムテック アクチェンゲゼルシャフト | 環状オリゴマーを調製する方法、及びそれにより得られる環状オリゴマー |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5356681A (en) * | 1976-10-29 | 1978-05-23 | Toray Ind Inc | Preparation of macro ring ethylene dioates |
JPS5581875A (en) * | 1979-10-05 | 1980-06-20 | Ogawa Koryo Kk | Preparation of large-ring compound |
JPS58150587A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-07 | Nisso Yuka Kogyo Kk | 大環状エステル化合物の製造方法 |
US5446122A (en) * | 1994-11-30 | 1995-08-29 | General Electric Company | Process for preparing macrocyclic polyesters |
US5434244A (en) | 1994-12-09 | 1995-07-18 | General Electric Company | Process for isolating macrocyclic polyester oligomers |
JP2004507599A (ja) * | 2000-09-01 | 2004-03-11 | サイクリクス コーポレイション | 線形ポリエステルを、大環状オリゴエステル組成物および大環状オリゴエステルに変換する方法 |
US20060128935A1 (en) * | 2004-11-09 | 2006-06-15 | Wilson Tam | Manufacture of macrocyclic polyester oligomers |
RU2411255C2 (ru) * | 2005-12-16 | 2011-02-10 | ПиПиДжи ИНДАСТРИЗ ОГАЙО, ИНК. | Полиуретаны, изготовленные из них изделия и покрытия и способы их производства |
RU2014149845A (ru) * | 2012-06-22 | 2016-08-10 | Инвиста Текнолоджиз С.А Р.Л. | Улучшенный способ алканолиза, способ выделения катализатора из смеси продуктов и устройство для них |
CN106380462A (zh) | 2016-08-26 | 2017-02-08 | 吉林大学 | 一种环状聚酯低聚物的制备方法 |
WO2018060241A1 (en) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | Sulzer Chemtech Ag | A process to prepare a polyester polymer and a polyester polymer obtainable thereby |
-
2017
- 2017-04-21 EP EP17167601.8A patent/EP3392288A1/en not_active Withdrawn
-
2018
- 2018-03-23 JP JP2019556825A patent/JP7102440B2/ja active Active
- 2018-03-23 RU RU2019133643A patent/RU2767861C2/ru active
- 2018-03-23 US US16/606,388 patent/US11149111B2/en active Active
- 2018-03-23 BR BR112019022054-2A patent/BR112019022054B1/pt active IP Right Grant
- 2018-03-23 ES ES18711597T patent/ES2883126T3/es active Active
- 2018-03-23 DK DK18711597.7T patent/DK3606980T3/da active
- 2018-03-23 CA CA3060318A patent/CA3060318A1/en active Pending
- 2018-03-23 PL PL18711597T patent/PL3606980T3/pl unknown
- 2018-03-23 MY MYPI2019006157A patent/MY194932A/en unknown
- 2018-03-23 KR KR1020197034152A patent/KR102545522B1/ko active IP Right Grant
- 2018-03-23 EP EP18711597.7A patent/EP3606980B1/en active Active
- 2018-03-23 CN CN201880041582.4A patent/CN111094386B/zh active Active
- 2018-03-23 WO PCT/EP2018/057518 patent/WO2018192743A1/en unknown
- 2018-04-17 TW TW107113038A patent/TWI753153B/zh active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016510084A (ja) | 2013-03-15 | 2016-04-04 | スルザー ケムテック アクチェンゲゼルシャフト | フラン単位を有するポリエステルポリマーを含むポリエステルポリマー組成物を調製する方法、並びにそれにより得られるポリエステルポリマー組成物及びその使用 |
JP2016512811A (ja) | 2013-03-15 | 2016-05-09 | スルザー ケムテック アクチェンゲゼルシャフト | 環状オリゴマーを調製する方法、及びそれにより得られる環状オリゴマー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US11149111B2 (en) | 2021-10-19 |
KR20190134803A (ko) | 2019-12-04 |
RU2019133643A3 (ja) | 2021-05-31 |
BR112019022054B1 (pt) | 2023-02-14 |
BR112019022054A2 (pt) | 2020-05-12 |
EP3606980B1 (en) | 2021-05-19 |
ES2883126T3 (es) | 2021-12-07 |
US20210189061A1 (en) | 2021-06-24 |
WO2018192743A1 (en) | 2018-10-25 |
CN111094386A (zh) | 2020-05-01 |
KR102545522B1 (ko) | 2023-06-19 |
JP2020517768A (ja) | 2020-06-18 |
CA3060318A1 (en) | 2018-10-25 |
TWI753153B (zh) | 2022-01-21 |
MY194932A (en) | 2022-12-23 |
RU2019133643A (ru) | 2021-05-21 |
CN111094386B (zh) | 2022-03-29 |
EP3392288A1 (en) | 2018-10-24 |
DK3606980T3 (da) | 2021-08-09 |
RU2767861C2 (ru) | 2022-03-22 |
TW201841974A (zh) | 2018-12-01 |
PL3606980T3 (pl) | 2021-11-22 |
EP3606980A1 (en) | 2020-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6505917B6 (ja) | 環状オリゴマーを調製する方法、及びそれにより得られる環状オリゴマー | |
JP7102440B2 (ja) | 環状オリゴマーを製造するプロセス、それにより得ることができる環状オリゴマー、及びそれを重合するプロセス | |
JP7349356B2 (ja) | ポリエステルポリマーを調製する方法、及びそれにより得られるポリエステルポリマー | |
KR100734121B1 (ko) | 제로-힐 폴리에스테르 공정 | |
US8629234B2 (en) | Process for synthesizing a new catalyst complex for the production of polyethylene terephthlate | |
EP3301091A1 (en) | A process to prepare a cyclic oligomer and a cyclic oligomer obtainable thereby and a process to polymerize it | |
RU2519827C1 (ru) | Способ получения олиго- и полиэтилентерефталатов |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211119 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220302 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220628 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220706 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7102440 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |