JP7102280B2 - レーザ照射装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

レーザ照射装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明はレーザ照射装置及び半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1~3に示すように、ガラス基板などに形成されたアモルファスシリコン膜にレーザ光を照射し、ポリシリコン膜に変化させるレーザアニール装置すなわちレーザ照射装置が知られている。
特開2012-204485号公報 国際公開第2012/114909号 特開2016-129171号公報
発明者らは、半導体膜が形成されていない基板(例えば検査用の基板)にレーザ光が照射されると、レーザ照射装置に悪影響を及ぼす虞があることを見出した。基板に半導体膜が形成されていないため、例えば、基板を透過したレーザ光によって、基板を載せた金属製のステージの表面が溶融し、異物であるパーティクルが発生し得る。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施形態に係る半導体装置の製造方法は、処理室に搬入された基板上に半導体膜が形成されているか否かを判断する工程と、当該工程において半導体膜が形成されていると判断した場合にのみ、基板に対してレーザ光を照射する工程と、を含む。
一実施形態に係るレーザ照射装置は、処理室に搬入された基板上に形成された半導体膜を検出する半導体膜検出部を備えており、半導体膜検出部の検出結果に基づいて、基板上に半導体膜が形成されていると判断した場合にのみ、基板に対してレーザ光を照射する。
前記一実施形態によれば、例えばレーザアニール装置等に好適であって、良質なレーザ照射装置を提供することができる。
第1の実施形態に係るレーザ照射装置の断面図である。 半導体膜Fが形成された製品用基板S11と半導体膜Fが形成されていない検査用基板S12とを示す平面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るレーザ照射装置の詳細な断面図である。 図4の要部を示す断面図である。 図5の切断線A-Aにおける断面図である。 第1の実施形態に係るレーザ照射装置のレーザ光とスリットとの関係を例示した斜視図である。 ステージ46上の基板S1とカメラCとの位置関係を示した平面図である。 制御部60の詳細なブロック図である。 半導体膜Fが形成されている基板S1についての画像処理部61による処理を模式的に示す図である。 半導体膜Fが形成されていない基板S1についての画像処理部61による処理を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の詳細を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るレーザ照射装置の詳細な断面図である。 半導体装置の製造方法の一例を説明するための断面図である。 有機ELディスプレイの概要を説明するための断面図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して第1の実施形態に係るレーザ照射装置及び半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態に係るレーザ照射装置の一例は、エキシマレーザアニール(ELA:Excimer Laser Anneal)装置である。ELA装置では、基板上に形成されたアモルファスシリコン(a-Si)膜にレーザ光を照射し、ポリシリコン(poly-Si)膜に変化させる。
ELA装置は、液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)表示パネルの製造工程において、TFT(Thin Film Transistor)アレイ基板を製造するために使用される。すなわち、本実施形態に係るレーザ照射装置は、TFTアレイ基板などの半導体装置の製造工程に用いられる。
なお、以下の説明において、レーザ光が照射される被処理体をアモルファスシリコン膜付きガラス基板であるとして説明するが、被処理体は半導体膜付き基板であればよい。
<レーザ照射装置の構成>
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係るレーザ照射装置の構成を説明する。図1は、第1の実施形態に係るレーザ照射装置の断面図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るレーザ照射装置は、光源10、処理室40、制御部60を備えている。光源10が発振したレーザ光L1が、処理室40に搬入された基板S1に照射される。図1に示すように、レーザ照射装置1では、処理室40内でX軸正方向に基板S1を搬送しながら、レーザ光L1を基板S1に照射している。
なお、各図面に示した右手系XYZ3次元直交座標は、図面間において相互に対応しているが、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、XY平面が水平面を構成しZ軸正方向が鉛直上向きとなる。基板S1の主面はXY平面に平行であってX軸方向とY軸方向は矩形状の基板S1の端辺に沿った方向となる。
図1に示すように、処理室40には、搬入された基板S1上に形成された半導体膜(例えばアモルファスシリコン膜)を検出する半導体膜検出部SDが設けられている。制御部60は、レーザ光L1の照射を制御する。詳細には、制御部60は、半導体膜検出部SDの検出結果に基づいて、基板S1上に半導体膜が形成されていると判断した場合にのみ、基板S1に対してレーザ光L1を照射する。
ここで、図2は、半導体膜Fが形成された製品用基板S11と半導体膜Fが形成されていない検査用基板S12とを示す平面図である。分かり易くするために、半導体膜Fをドット表示している。検査用基板S12は、例えば、処理室40の内部において基板に付着した異物(いわゆるパーティクル)を計数することによって、処理室40の内部の清浄度を測定するための基板である。検査時には、レーザ光L1を照射せずに、製品用基板S11と同様に検査用基板S12を搬送する。
具体的には、検査用基板S12上の1μm以上のパーティクルを処理室40への搬入前と処理室40からの搬出後に計数し、その差から処理室40内部の清浄度を得ることができる。当然のことながら、複数枚の基板を検査し、その平均値を用いることによって、清浄度の精度を向上させることができる。清浄度の検査方法は何ら限定されるものではない。
このように、処理室40には、製品用基板S11だけでなく、検査用基板S12も基板S1として搬入されてくる。ここで、何らかの原因によって、検査用基板S12に対してレーザ光L1が誤照射されると、検査用基板S12を透過したレーザ光L1によって、検査用基板S12を載せたステージの表面が溶融し、パーティクルが発生する虞がある。
このような問題に対し、第1の実施形態に係るレーザ照射装置1は、基板S1上に形成された半導体膜Fを検出するための半導体膜検出部SDを備えている。そして、制御部60は、半導体膜検出部SDの検出結果に基づいて、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断した場合にのみ、基板S1に対してレーザ光L1を照射する。
そのため、第1の実施形態に係るレーザ照射装置1では、半導体膜Fが形成されていない基板(例えば検査用基板S12)に対するレーザ光L1の誤照射を抑制することができる。その結果、上述のパーティクルの発生を抑制することができる。
<半導体装置の製造方法>
次に、図3を参照して、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。すなわち、第1の実施形態に係るレーザ照射装置を用いた半導体装置の製造方法について説明する。図3は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、処理室40に基板S1を搬入する(ステップST1)。
次に、制御部60は、半導体膜検出部SDの検出結果に基づいて、処理室40に搬入された基板S1上に半導体膜Fが形成されているか否か判断する(ステップST2)。
基板S1上に半導体膜Fが形成されていないと判断した場合(ステップST2NO)、制御部60は、基板S1にレーザ光L1を照射せずに、処理室40から基板S1を搬出するように制御する(ステップST4)。一方、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断した場合(ステップST2YES)、制御部60は、基板S1にレーザ光L1を照射するように制御する(ステップST3)。その後、処理室40から基板S1を搬出する(ステップST4)。
このように、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断した場合にのみ、基板S1に対してレーザ光L1を照射する。そのため、半導体膜Fが形成されていない基板(例えば検査用基板S12)に対するレーザ光L1の誤照射を抑制することができる。その結果、処理室40におけるパーティクルの発生を抑制することができる。
<レーザ照射装置の詳細な構成>
次に、図4~図7を参照して、第1の実施形態に係るレーザ照射装置の詳細な構成を説明する。図4は、第1の実施形態に係るレーザ照射装置の詳細な断面図である。図5は、図4の要部を示す断面図である。図6は、図5の切断線A-Aにおける断面図である。図7は、第1の実施形態に係るレーザ照射装置のレーザ光とスリットとの関係を例示した斜視図である。
図4に示すように、レーザ照射装置1は、光源10、光学系モジュール20、密閉部30、処理室40、搬入室50、制御部60を有している。光源10から出射されたレーザ光L1が、光学系モジュール20及び密閉部30を介して、搬入室50から処理室40に搬入された基板S1に照射される。図4に示すように、レーザ照射装置1では、X軸正方向に基板S1を搬送しながら、Y軸方向に延びたライン状のレーザ光L1を基板S1に照射している。
光源10は、例えば、エキシマレーザ光源であり、中心波長308nmのパルス状のレーザ光L1を発振する。図4に示すように、光源10から出射されたレーザ光L1は、例えば、X軸負方向に進行し、光学系モジュール20に入射する。なお、必要に応じて、光源10と、光学系モジュール20との間のレーザ光L1の光路上に、エネルギー密度を調整するアテニュエータ等の光学素子を配置してもよい。
図4に示すように、光学系モジュール20は、光源10から出射されたレーザ光L1を受光する。図4~図6に示すように、光学系モジュール20は、光学系筐体21、ミラー22やレンズ等(不図示)の光学素子、及び、封止窓23を備えている。
光学系筐体21は、例えば、アルミニウム等から構成された箱状部材である。光学系モジュール20の各光学素子は、光学系筐体21の内部にホルダ等で保持されている。各光学素子によって、光源10から出射されたレーザ光L1の照射方向、光量等が調整される。光学素子であるミラー22によって、X軸負方向に進行するレーザ光L1が下方向(Z軸負方向)に反射される。下方向に進行するレーザ光L1は、光学系筐体21の下面に設けられた封止窓23から密閉部30に向けて出射される。封止窓23は例えばガラスからなる。
ここで、図7に示すように、レーザ光L1はラインビームである。すなわち、一点鎖線で示した光軸と直交する断面におけるレーザ光L1の断面形状は、直線状となる。具体的には、レーザ光L1の断面形状は、ミラー22によって反射される前後において、いずれもY軸方向に延びた直線状となっている。
次に、図5に示すように、密閉部30は、密閉筐体31、遮断板32、封止窓33、ガス導入口34、排気口35を有している。箱状部材である密閉筐体31の内部には、レーザ光L1の一部を遮断する遮断板32が配置されている。そのため、遮断板32は、光学系モジュール20の封止窓23から出射したレーザ光L1が、処理室40に到達する光路上に配置されている。遮断板32を通過したレーザ光L1が、密閉筐体31の下面に設けられた封止窓33から処理室40に向けて出射される。封止窓33は例えばガラスからなる。
ここで、図6、図7に示すように、遮断板32は、例えば、一対の遮断板32a、32bからなる。図示した例では、遮断板32a、32bは、主面が水平になるようにY軸方向に間隔を空けて並んで配置されている。そのため、遮断板32a、32bの間には、レーザ光L1が通過するスリット32cが形成されている。換言すると、遮断板32a、32bによって、レーザ光L1のY軸方向両端部が遮断されている。遮断板32a、32bは、モータ等(不図示)によりY軸方向にそれぞれ移動可能であり、スリット32cの幅を適宜変更することができる。
また、図5に示すように、密閉筐体31の対向する側面には、それぞれガス導入口34及び排気口35が設けられている。窒素等の不活性ガスが、ガス導入口34から密閉筐体31の内部に導入される。これによって、密閉筐体31の内部の空気が、不活性ガスによって置換され、排気口35から排出される。図5に示すように、排気口35は、例えば、ガス導入口34よりも上方に設けられる。所定流量の不活性ガスを密閉筐体31の内部に連続的に供給し、密閉筐体31の内部を常時換気することが好ましい。
次に、図4に示すように、処理室40は、ガスボックス41、遮断板42、ステージ46、回転機構47、走査機構48、カメラCを有している。密閉部30の封止窓33から出射したレーザ光L1が、ガスボックス41を介して、ステージ46上に載せられた基板S1に照射される。レーザ光L1の照射によって、基板S1上のアモルファスシリコン膜が結晶化してポリシリコン膜に変化する。
また、図4に示すように、ガスボックス41の内部には、レーザ光L1の一部を遮断する遮断板42が配置されている。そのため、遮断板42は、密閉部30の封止窓33から出射したレーザ光L1が、基板S1に到達する光路上に配置されている。遮断板42を通過したレーザ光L1が、ガスボックス41から基板S1に向けて出射される。
なお、基板S1をステージ46によって浮上させながら搬送してもよい。また、遮蔽板42は設けなくてもよい。
図5及び図6に示すように、ガスボックス41は、処理室40の上面において密閉部30の封止窓33に対応する位置に取り付けられている。ガスボックス41の上面には、封止窓33を通過したレーザ光L1を導入するための貫通孔である導入窓43が設けられている。導入窓43は、密閉部30の封止窓33によって封止されている。また、ガスボックス41の下面には、レーザ光L1を出射するための貫通孔である出射窓44が設けられている。さらに、ガスボックス41の下面には、出射窓44を覆うように遮断板42が設けられている。遮断板42を通過して出射窓44から出射されたレーザ光L1が、基板S1上のアモルファスシリコン膜に照射される。
ここで、図6、図7に示すように、遮断板42は、例えば、一対の遮断板42a、42bからなる。図示した例では、遮断板42a、42bは、主面が水平になるようにY軸方向に間隔を空けて並んで配置されている。そのため、遮断板42a、42bの間には、レーザ光L1が通過するスリット42cが形成されている。換言すると、遮断板42a、42bによって、レーザ光L1のY軸方向両端部が遮断されている。遮断板42a、42bは、モータ等(不図示)によりY軸方向にそれぞれ移動可能であり、スリット42cの幅を適宜変更することができる。
ガスボックス41の所定の側面には、ガス導入口45が設けられている。窒素等の不活性ガスが、ガス導入口45からガスボックス41の内部に供給される。これによって、ガスボックス41の内部の空気が、不活性ガスによって置換され、出射窓44から排出される。所定流量の不活性ガスをガスボックス41の内部に連続的に供給し、出射窓44から排出することが好ましい。このような構成によって、図5に示すように、基板S1上のアモルファスシリコン膜を不活性ガスによってシールしつつ、レーザ光L1を照射することができる。
基板S1を搬送するステージ46は、例えばアルミニウム等の金属から構成されおり、図4に示すように、回転機構47を介して走査機構48上に載せられている。回転機構47は、XY平面視においてステージ46の中心近傍に固定されている。回転機構47によって、ステージ46は、Z軸と平行な軸(例えば中心軸)を回転軸として回転することができる。また、ステージ46は、モータ等(不図示)を備えた走査機構48によって、X軸方向及びY軸方向に移動可能となっている。レーザ照射装置1では、走査機構48によってステージ46上の基板S1をX軸正方向に搬送しながら、レーザ光L1を基板S1に照射している。
ここで、図4に示すように、本実施形態に係るレーザ照射装置の処理室40には、搬入室50から搬入された基板S1上に形成された半導体膜Fを検出するカメラ(撮像装置)Cが設けられている。そのため、カメラCは、処理室40において、例えば搬入室50側の上面に設けられる。カメラCによって撮像された基板S1の画像は、制御部60の画像処理部61に送られる。カメラCは、図1に示した半導体膜検出部SDの一態様である。
図8は、ステージ46上の基板S1とカメラCとの位置関係を示した平面図である。図8に示すように、本実施形態に係るレーザ照射装置は、3つのカメラC1~C3を備えている。カメラC1、C2は、基板S1のY軸負方向側のエッジ(端部)に沿って、X軸方向に並べて配置されている。カメラC3は、基板S1のX軸正方向側のエッジ(端部)に配置されている。このように、カメラCによって、例えば、基板S1及び半導体膜Fのエッジ近傍を撮像する。例えば、半導体膜Fは基板S1のエッジから5mm程度内側に形成されている。すなわち、基板S1のエッジと半導体膜Fのエッジとの距離も5mm程度である。
なお、半導体膜Fを検出するにはカメラCは1つであってもよいが、複数の方が後述するアライメント補正の精度が向上する。
次に、図4に示すように、搬入室50は、収容カセット51及び移送ロボット52を備えている。収容カセット51は、複数枚の基板S1を収容している。移送ロボット52は、収容カセット51に収容された基板S1を順次取り出し、処理室40内のステージ46上に移送する。この際、ステージ46上における基板S1の位置が、例えば最大±2mm程度、目標位置からずれる。そのため、カメラCによって撮像された基板S1の画像に基づいて、基板S1のアライメント補正を行うことが好ましい。
次に、図4に示すように、制御部60は、カメラCによって撮像された基板S1の画像を処理する画像処理部61を備えている。画像処理部61は、基板S1の画像における明るさの変化量に基づいて、基板S1のエッジ及び半導体膜Fのエッジを検出する。画像処理部61の構成及び処理の詳細については後述する。
なお、画像処理部61は、制御部60の外部に設けられていてもよい。
制御部60は、画像処理部61によって基板S1及び半導体膜Fの2つのエッジが検出された場合にのみ、基板S1に半導体膜Fが形成されていると判断する。そして、制御部60は、基板S1にレーザ光L1を照射するように制御する。また、本実施形態に係るレーザ照射装置1では、制御部60は、画像処理部61によって検出された基板S1のエッジの位置に基づいて、基板S1のアライメント補正を行う。
ここで、図9は、制御部60の詳細なブロック図である。図9に示すように、制御部60は、画像処理部61、出射制御部62、アライメント制御部63を備えている。そして、画像処理部61は、画像取得部611、明るさ検出部612、微分処理部613、エッジ検出部614を備えている。
なお、制御部60を構成する各機能ブロックは、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現することができる。従って、各機能ブロックは、ハードウェアやソフトウェアやそれらの組合せによって色々な形で実現できる。
画像取得部611は、カメラC1~C3によって撮像された基板S1の各画像を取得し、例えば一時的に保持する。
明るさ検出部612は、画像取得部611に保持された各画像について、基板S1の外側から内側に向かって各位置での明るさを検出する。
微分処理部613は、明るさ検出部612によって検出された明るさを位置について微分処理する。すなわち、各位置における明るさ変化量を算出する。
エッジ検出部614は、微分処理部613によって算出された明るさ変化量に基づいて、エッジの数及び位置を検出する。
出射制御部62は、エッジ検出部614が検出したエッジの個数に基づいて、レーザ光L1の照射を制御する。具体的には、エッジ検出部614が検出したエッジの個数が2つの場合、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断し、基板S1に対してレーザ光L1を照射する。例えば、カメラC1~C3によって撮像された全画像においてエッジが2つ検出された場合にのみ、出射制御部62は、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断し、基板S1に対してレーザ光L1を照射する。
一方、エッジ検出部614が検出したエッジの個数が1つの場合、基板S1上に半導体膜Fが形成されていないと判断し、基板S1に対してレーザ光L1を照射しない。例えば、カメラC1~C3によって撮像された画像のいずれかにおいてエッジが1つしか検出されない場合、出射制御部62は、基板S1上に半導体膜Fが形成されていないと判断し、基板S1に対してレーザ光L1を照射しない。
出射制御部62は、例えばレーザ光L1の光路上に設けられたシャッター(不図示)の動作を制御する。
アライメント制御部63は、エッジ検出部614が検出した基板S1のエッジ位置に基づいて、アライメント補正を行う。
アライメント制御部63は、例えば走査機構48の動作を制御する。
ここで、図10は、半導体膜Fが形成されている基板S1についての画像処理部61による処理を模式的に示す図である。図10の上段は、画像取得部611が取得した画像を示している。図10の中段は、明るさ検出部612が検出した各位置での明るさを示すグラフである。図10の下段は、微分処理部613によって算出された各位置での明るさ変化量を示すグラフである。
図10に示した取得画像の例では、図10の上段及び中段に示すように、ステージ46の領域が最も明るく、基板S1の領域が次に明るく、半導体膜Fの領域が最も暗くなっている。このように、ステージ46、基板S1、半導体膜Fの各領域内では明るさが略一定であると共に、領域毎に明るさが異なる。すなわち、基板S1及び半導体膜Fのエッジにおいて、明るさが急激に変化する。そのため、図10の下段に示すように、基板S1及び半導体膜Fのエッジにおいて、明るさ変化量にピークが出現する。
従って、エッジ検出部614によって、図10の下段に示す2つのエッジE1、E2が検出される。2つのエッジE1、E2のうち、基板S1の外側方向に位置するエッジE1が基板S1のエッジであり、基板S1の内側方向に位置するエッジE2が半導体膜Fのエッジである。エッジの個数が2つであるため、出射制御部62は、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断し、基板S1に対してレーザ光L1を照射する。アライメント制御部63は、図10に示すように、基板S1のエッジ位置と目標位置との差に基づいて、アライメント補正を行う。
ここで、図11は、半導体膜Fが形成されていない基板S1についての画像処理部61による処理を模式的に示す図である。図11の上段は、画像取得部611が取得した画像を示している。図11の中段は、明るさ検出部612が検出した各位置での明るさを示すグラフである。図11の下段は、微分処理部613によって算出された各位置での明るさ変化量を示すグラフである。
図11に示した取得画像の例では、基板S1に半導体膜Fが形成されていないため、エッジ検出部614によって、図11の下段に示す1つのエッジE1のみが検出される。エッジの個数が1つであるため、出射制御部62は、基板S1上に半導体膜Fが形成されていないと判断し、基板S1に対してレーザ光L1を照射しない。アライメント制御部63は、図11に示すように、基板S1のエッジ位置と目標位置との差に基づいて、アライメント補正を行うことができる。
第1の実施形態に係るレーザ照射装置1は、基板S1上に形成された半導体膜Fを検出するためのカメラCを備えている。制御部60は、カメラCによって撮像された基板S1の画像における明るさの変化量に基づいて、基板S1のエッジ及び半導体膜Fのエッジを検出する。そして、2つのエッジが検出された場合にのみ、制御部60は、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断し、基板S1にレーザ光L1を照射する。そのため、第1の実施形態に係るレーザ照射装置1では、半導体膜Fが形成されていない基板(例えば検査用基板S12)に対するレーザ光L1の誤照射を抑制することができる。その結果、例えば金属製のステージ46がレーザ光L1によって溶融され、パーティクルが発生することを抑制することができる。
また、制御部60は、基板S1の画像から検出された基板S1のエッジ位置に基づいて、基板S1のアライメント補正を行う。すなわち、第1の実施形態に係るレーザ照射装置1では、カメラCによって撮像された基板S1の画像に基づいて、基板S1上に半導体膜Fが形成されているか否かの判断と、基板S1のアライメント補正とを同時に行うことができる。
<半導体装置の製造方法の詳細>
次に、図12を参照して、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の詳細について説明する。図12は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の詳細を示すフローチャートである。すなわち、図3に示したフローチャートを詳細にしたものである。図12におけるステップST1、ST3、及びST4は、図3と共通である。図3に示した「基板S1上に半導体膜Fが形成されているか否か判断するステップST2」は、図12に示すように、ステップST21~ST25を含む。以下に順に説明する。
以下の説明では、図9などを適宜参照する。
まず、図12に示すように、制御部60は、レーザ光照射条件を取得する(ステップST21)。ここで、レーザ光照射条件には、レーザ光L1を照射しない場合も含まれている。例えば、搬送された基板S1が、図2に示した検査用基板S12の場合、レーザ光L1を照射しない条件が設定される。当然のことながら、搬送された基板S1が、図2に示した製品用基板S11の場合、製品に応じたレーザ光照射条件が設定される。
次に、画像取得部611は、カメラC1~C3によって撮像された基板S1のエッジ近傍の画像を取得する(ステップST22)。
次に、画像における明るさ変化量からエッジを検出する(ステップST23)。
詳細には、明るさ検出部612は、図10及び図11の中段に示したように、各画像について、基板S1の外側から内側に向かって各位置での明るさを検出する。続いて、微分処理部613は、図10及び図11の下段に示したように、検出された明るさを位置について微分処理して各位置における明るさ変化量を算出する。
そして、エッジ検出部614は、図10及び図11の下段に示した明るさ変化量に基づいて、エッジの数及び位置を検出する。ここで、半導体膜Fが形成されている基板S1の場合、図10に示すように、基板S1及び半導体膜Fの2つのエッジが検出される。一方、半導体膜Fが形成されていない基板S1の場合、図11に示すように、基板S1のみの1つのエッジが検出される。
次に、ステップST21において取得したレーザ光照射条件が、レーザ光L1を照射しない条件であれば(ステップST24NO)、制御部60は、搬入された基板S1が検査用基板S12であると判断する。そして、レーザ光L1を照射せずに、製品用基板S11と同様に基板S1を搬送する(ステップST5)。具体的には、アライメント制御部63が、ステップST23において検出した基板S1のエッジ位置に基づいて、アライメント補正を行った後、基板S1が搬送される。その際、出射制御部62は、基板S1に対してレーザ光L1を照射しない。
その後、処理室40から基板S1を搬出する(ステップST4)。
次に、ステップST21において取得したレーザ光照射条件が、レーザ光L1を照射する条件であれば(ステップST24YES)、制御部60は、ステップST23において検出したエッジの数が2つであるか否かを判定する(ステップST25)。エッジの数が2つでなければ(ステップST25NO)、制御部60は、異常であると判断し、レーザ光L1を照射せずに、基板S1を直ちに搬出する(ステップST4)。例えば、検査用基板S12に対して、誤ってレーザ光L1を照射するようにレーザ光照射条件が設定されてしまった場合などの異常が考え得る。
エッジの数が2つであれば(ステップST25YES)、制御部60は、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断し、基板S1にレーザ光L1を照射するように制御する(ステップST3)。その後、処理室40から基板S1を搬出する(ステップST4)。
このように、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、基板S1の画像における明るさの変化量に基づいて、基板S1のエッジ及び半導体膜Fのエッジを検出する。そして、2つのエッジが検出された場合にのみ、制御部60は、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断し、基板S1にレーザ光L1を照射する。そのため、第1の実施形態に係るレーザ照射装置1では、半導体膜Fが形成されていない基板(例えば検査用基板S12)に対するレーザ光L1の誤照射を抑制することができる。その結果、例えば金属製のステージ46がレーザ光L1によって溶融され、パーティクルが発生することを抑制することができる。
また、制御部60が、基板S1の画像から検出された基板S1のエッジ位置に基づいて、基板S1のアライメント補正を行う。すなわち、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法では、基板S1の画像に基づいて、基板S1上に半導体膜Fが形成されているか否かの判断と、基板S1のアライメント補正とを同時に行うことができる。
(第2の実施形態)
<レーザ照射装置の詳細な構成>
次に、図13を参照して、第2の実施形態に係るレーザ照射装置の詳細な構成を説明する。図13は、第2の実施形態に係るレーザ照射装置の詳細な断面図である。図13は、第1の実施形態の図4に対応する図である。
図13に示すように、第2の実施形態に係るレーザ照射装置2は、図4に示した第2の実施形態に係るレーザ照射装置1に加え、搬入室50から搬入された基板S1上に形成された半導体膜Fを検出する光センサPSを備えている。光センサPSは、カメラCと同様に、処理室40において、例えば搬入室50側の上面に設けられる。光センサPSは、図1に示した半導体膜検出部SDの一態様である。例えば反射型の光センサPSの検出信号に基づいて、制御部60は半導体膜Fの有無を判断する。例えば、半導体膜Fが形成された基板S1の場合、半導体膜Fが形成されていない基板S1に比べ、光センサPSが検出する基板S1からの反射光が多くなる。
なお、第2の実施形態に係るレーザ照射装置2では、カメラCによって撮像された基板S1の画像から基板S1のエッジ位置のみを検出し、半導体膜Fのエッジは検出しない。そして、検出した基板S1のエッジ位置に基づいて、基板S1のアライメント補正のみを行う。その他の構成は、第1の実施形態に係るレーザ照射装置1と同様であるため、説明を省略する。
このように、第2の実施形態に係るレーザ照射装置1は、基板S1上に形成された半導体膜Fを検出するための光センサPSを備えている。そして、制御部60は、光センサPSの検出結果に基づいて、基板S1上に半導体膜Fが形成されていると判断した場合にのみ、基板S1に対してレーザ光L1を照射する。
そのため、第2の実施形態に係るレーザ照射装置2でも、第1の実施形態に係るレーザ照射装置1と同様に、半導体膜Fが形成されていない基板(例えば検査用基板S12)に対するレーザ光L1の誤照射を抑制することができる。その結果、例えば金属製のステージ46がレーザ光L1によって溶融され、パーティクルが発生することを抑制することができる。
<その他の実施形態>
次に、上記で説明したレーザ照射装置を用いた半導体装置の製造方法について説明する。本実施形態では、レーザ照射装置を、レーザアニール装置として用いることで、基板上に形成した非晶質半導体膜にレーザ光を照射して結晶化させることができる。例えば、半導体装置はTFT(Thin Film Transistor)を備える半導体装置であり、この場合、非晶質半導体膜であるアモルファスシリコン膜にレーザ光を照射して結晶化させ、ポリシリコン膜を形成することができる。
<半導体装置の製造方法>
図14(a)~(e)は、半導体装置の製造方法の一例を説明するための断面図である。上記で説明した本実施形態に係るレーザ照射装置は、TFTアレイ基板の製造に好適である。以下、TFTを有する半導体装置の製造方法について説明する。
まず、図14(a)に示すように、ガラス基板201上に、ゲート電極202を形成する。ゲート電極202は、例えば、アルミニウムなどを含む金属薄膜を用いることができる。次に、図14(b)に示すように、ゲート電極202の上に、ゲート絶縁膜203を形成する。ゲート絶縁膜203は、ゲート電極202を覆うように形成される。その後、図14(c)に示すように、ゲート絶縁膜203の上に、アモルファスシリコン膜204を形成する。アモルファスシリコン膜204は、ゲート絶縁膜203を介して、ゲート電極202と重複するように配置されている。
ゲート絶縁膜203は、窒化シリコン膜(SiN)、酸化シリコン膜(SiO膜)、又はこれらの積層膜等などである。具体的には、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、ゲート絶縁膜203とアモルファスシリコン膜204とを連続成膜する。アモルファスシリコン膜204付のガラス基板201が、第1の実施形態における基板S1に該当する。
そして、図14(d)に示すように、上記実施形態で説明したレーザ照射装置を用いてアモルファスシリコン膜204にレーザ光を照射してアモルファスシリコン膜204を結晶化させて、ポリシリコン膜205を形成する。これにより、シリコンが結晶化したポリシリコン膜205がゲート絶縁膜203上に形成される。
その後、図14(e)に示すように、ポリシリコン膜205の上に層間絶縁膜206、ソース電極207a、及びドレイン電極207bを形成する。層間絶縁膜206、ソース電極207a、及びドレイン電極207bは、一般的なフォトリソグラフィー法や成膜法を用いて形成することができる。
上記で説明した半導体装置の製造方法を用いることで、TFTを備える半導体装置を製造することができる。なお、これ以降の製造工程については、最終的に製造するデバイスによって異なるので説明を省略する。
<有機ELディスプレイ>
次に、TFTを備える半導体装置を用いたデバイスの一例として、有機ELディスプレイについて説明する。図15は、有機ELディスプレイの概要を説明するための断面図であり、有機ELディスプレイの画素回路を簡略化して示している。図15に示す有機ELディスプレイ300は、各画素PXにTFTが配置されたアクティブマトリクス型の表示装置である。
有機ELディスプレイ300は、基板310、TFT層311、有機層312、カラーフィルタ層313、及び封止基板314を備えている。図15では、封止基板314側が視認側となるトップエミッション方式の有機ELディスプレイを示している。なお、以下の説明は、有機ELディスプレイの一構成例を示すものであり、本実施形態は、以下に説明される構成に限られるものではない。例えば、本実施形態に係る半導体装置は、ボトムエミッション方式の有機ELディスプレイに用いられていてもよい。
基板310は、ガラス基板又は金属基板である。基板310の上には、TFT層311が設けられている。TFT層311は、各画素PXに配置されたTFT311aを有している。さらに、TFT層311は、TFT311aに接続される配線等を有している。TFT311a、及び配線等が画素回路を構成する。なお、TFT層311は、図15で説明したTFTに対応しており、ゲート電極202、ゲート絶縁膜203、ポリシリコン膜205、層間絶縁膜206、ソース電極207a、及びドレイン電極207bを有する。
TFT層311の上には、有機層312が設けられている。有機層312は、画素PX毎に配置された有機EL発光素子312aを有している。有機EL発光素子312aは、例えば、陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、及び陰極が積層された積層構造を有している。トップエミッション方式の場合、陽極は金属電極であり、陰極はITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜である。さらに、有機層312には、画素PX間において、有機EL発光素子312aを分離するための隔壁312bが設けられている。
有機層312の上には、カラーフィルタ層313が設けられている。カラーフィルタ層313は、カラー表示を行うためのカラーフィルタ313aが設けられている。すなわち、各画素PXには、R(赤色)、G(緑色)、又はB(青色)に着色された樹脂層がカラーフィルタ313aとして設けられている。有機層312から放出された白色光は、カラーフィルタ313aを通過すると、RGBの色の光に変換される。なお、有機層312に、RGBの各色を発光する有機EL発光素子が設けられている3色方式の場合、カラーフィルタ層313を省略してもよい。
カラーフィルタ層313の上には、封止基板314が設けられている。封止基板314は、ガラス基板などの透明基板であり、有機層312の有機EL発光素子の劣化を防ぐために設けられている。
有機層312の有機EL発光素子312aに流れる電流は、画素回路に供給される表示信号によって変化する。よって、表示画像に応じた表示信号を各画素PXに供給することで、各画素PXでの発光量を制御することができる。これにより、所望の画像を表示することができる。
なお、上記では、TFTを備える半導体装置を用いたデバイスの一例として、有機ELディスプレイについて説明したが、TFTを備える半導体装置は、例えば液晶ディスプレイであってもよい。また、上記では、本実施形態に係るレーザ照射装置をレーザアニール装置に適用した場合について説明した。しかし、本実施形態に係るレーザ照射装置は、レーザアニール装置以外の装置にも適用することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1、2 レーザ照射装置
10 光源
20 光学系モジュール
21 光学系筐体
22 ミラー
23 封止窓
30 密閉部
31 密閉筐体
32、32a、32b 遮断板
32c スリット
33 封止窓
34 ガス導入口
35 排気口
40 処理室
41 ガスボックス
42、42a、42b 遮断板
42c スリット
43 導入窓
44 出射窓
45 ガス導入口
46 ステージ
47 回転機構
48 走査機構
50 搬入室
51 収容カセット
52 移送ロボット
60 制御部
61 画像処理部
62 出射制御部
63 アライメント制御部
611 画像取得部
612 明るさ検出部
613 微分処理部
614 エッジ検出部
201 ガラス基板
202 ゲート電極
203 ゲート絶縁膜
204 アモルファスシリコン膜
205 ポリシリコン膜
206 層間絶縁膜
207a ソース電極
207b ドレイン電極
300 有機ELディスプレイ
310 基板
311 TFT層
311a TFT
312 有機層
312a 有機EL発光素子
312b 隔壁
313 カラーフィルタ層
313a カラーフィルタ
314 封止基板
C、C1~C3 カメラ
F 半導体膜
L1 レーザ光
PS 光センサ
S1 基板
S11 製品用基板
S12 検査用基板
SD 半導体膜検出部

Claims (20)

  1. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)レーザ光を照射するための処理室に基板を搬入する工程;
    (b)搬入された前記基板上に半導体膜が形成されているか否かを判断する工程;
    (c)前記工程(b)において、前記半導体膜が形成されていると判断した場合にのみ、前記基板に対してレーザ光を照射する工程;及び
    (d)前記工程(c)の後、前記処理室から前記基板を搬出する工程。
  2. 前記工程(b)において、
    前記基板の画像を撮像し、当該画像に基づいて、前記基板上に前記半導体膜が形成されているか否かを判断する、
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記基板の画像を撮像する際、前記基板及び前記半導体膜のエッジを含む領域の画像を撮像し、
    前記画像から検出された前記エッジの数に基づいて、前記基板上に前記半導体膜が形成されているか否かを判断する、
    請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記画像から検出された前記エッジの数が2である場合にのみ、前記基板上に前記半導体膜が形成されていると判断する、
    請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記画像における位置による明るさの変化に基づいて、前記エッジを検出する、
    請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記明るさの変化量を微分処理によって求め、前記変化量のピークに基づいて、前記エッジを検出する、
    請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記工程(c)において、前記半導体膜が形成されていると判断した場合、
    前記レーザ光を照射する前に、前記画像から検出された前記基板のエッジの位置に基づいて、前記基板のアライメント補正を行う、
    請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 複数の前記画像から検出された前記基板のエッジの位置に基づいて、前記基板のアライメント補正を行う、
    請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記工程(b)において、
    前記基板からの反射光を光センサによって検出し、前記基板上に前記半導体膜が形成されているか否かを判断する、
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記基板がガラス基板である、
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記工程(c)において、
    前記半導体膜に前記レーザ光を照射することによって、非晶質の前記半導体膜が結晶化する、
    請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 以下を含むレーザ照射装置:
    レーザ光を発振する光源;
    前記レーザ光を基板に照射するための処理室;
    前記処理室に搬入された前記基板上に形成された半導体膜を検出する半導体膜検出部;及び
    前記レーザ光の照射を制御する制御部、
    ここで、前記制御部は、前記半導体膜検出部の検出結果に基づいて、前記基板上に前記半導体膜が形成されていると判断した場合にのみ、前記基板に対してレーザ光を照射する。
  13. 前記半導体膜検出部は、撮像装置であって、
    前記制御部は、前記撮像装置によって撮像された前記基板の画像に基づいて、前記基板上に前記半導体膜が形成されているか否かを判断する、
    請求項12に記載のレーザ照射装置。
  14. 前記基板及び前記半導体膜のエッジを含む領域の画像を前記撮像装置によって撮像し、
    前記制御部は、前記画像から検出された前記エッジの数に基づいて、前記基板上に前記半導体膜が形成されているか否かを判断する、
    請求項13に記載のレーザ照射装置。
  15. 前記制御部は、前記画像から検出された前記エッジの数が2である場合にのみ、前記基板上に前記半導体膜が形成されていると判断する、
    請求項14に記載のレーザ照射装置。
  16. 前記制御部は、前記画像における位置による明るさの変化に基づいて、前記エッジを検出する、
    請求項14に記載のレーザ照射装置。
  17. 前記制御部は、前記明るさの変化量を微分処理によって求め、前記変化量のピークに基づいて、前記エッジを検出する、
    請求項16に記載のレーザ照射装置。
  18. 前記制御部は、前記画像から検出された前記基板のエッジの位置に基づいて、前記基板のアライメント補正を行う、
    請求項14に記載のレーザ照射装置。
  19. 前記撮像装置を複数備え、
    前記制御部は、複数の前記画像から検出された前記基板のエッジの位置に基づいて、前記基板のアライメント補正を行う、
    請求項18に記載のレーザ照射装置。
  20. 前記半導体膜検出部は、光センサである、
    請求項12に記載のレーザ照射装置。
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